JP2007110815A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】主回路に高電圧を印加することなく平滑コンデンサの異常を検出し故障部位や周辺部品に熱影響を与えることを防止することのできる電力変換装置を提供する。
【解決手段】モータ駆動装置100の起動時、制御装置180はリレー150をオフ、リレー161をオンにする。その結果、インバータ110の入力端子111,112間には、バッテリー140の出力を抵抗162,163で分圧させたバッテリー140の出力より低い電圧が印加される。制御装置180は、電圧モニタ170で平滑コンデンサ130の両端電圧を検出し、平滑コンデンサ130の充電が所要時間内に完了するかどうかをチェックすることにより、平滑コンデンサ130の異常の有無を検出する。平滑コンデンサ130に異常が無い場合は、リレー161を4オフにし、リレー150をオンにし、バッテリー140の出力を直接インバータ110に印加し、所望のモータ駆動信号を生成する。 【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば電気自動車等のモータ駆動装置に適用して好適な、インバータを用いた電力変換装置に関する。
例えば電気自動車やハイブリッド車等のモータを駆動するモータ駆動装置等においては、インバータを用いた電力変換装置が広く用いられている。この電力変換装置において、バッテリーからの直流電力を交流電力に変換するインバータの入力側直流電力の平滑には、高耐圧化、大容量化が容易な電解コンデンサが通常用いられている。しかし、近年、セラミックコンデンサの高耐圧化、大容量化が進んできたために、これをインバータの平滑用素子として使用することが検討されている(例えば、特許文献1参照)。セラミックコンデンサは、電解コンデンサに比べて小型化が可能であり、内部抵抗も小さいという利点がある。
特開2001−197753号公報
しかしながら、セラミックコンデンサは、劣化や衝撃等により故障する場合には、内部電極が蒸着し短絡故障となる可能性が高い。車両のモータ駆動等に適用される大電力を扱う電力変換装置において、インバータの電源平滑用セラミックコンデンサに短絡故障が生じると、セラミックコンデンサに大電流が流れてしまい、コンデンサが発熱する可能性がある。またコンデンサの発熱により、周囲の部品に熱影響を与える可能性もある。
そのような状態が生じることを防ぐためには、電力変換回路を起動する際に平滑用コンデンサの診断を行うことが考えられる。具体的には、例えばコンデンサの両端電圧を観察し、インバータの直流入力側に電力の印加してからコンデンサの両端電圧が所定の電圧になるまでの時間、すなわち充電時間を計測する等すれば、異常の有無を判断することが可能である。
しかしながら、実際に平滑コンデンサに短絡故障が生じていたとすると、診断を行うためであっても主回路電源に電圧を印加すると、その時点でセラミックコンデンサにも大電圧が印加され、セラミックコンデンサに大電流が流れることとなる。その結果、故障の程度を悪化させたり、前述したようにコンデンサが発熱したり、場合によっては発熱により周囲の部品に熱影響を与える可能性がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、主回路に高電圧を印加することなく平滑コンデンサの異常を検出することにより、短絡故障が生じていても故障部位や周辺部品に熱影響を与えることを防止することのできる電力変換装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明に係る電力変換装置は、直流電力を交流電力に変換する電力変換装置であって、入力される直流電力を交流電力に変換するインバータと、前記インバータの直流電力入力ライン間に設けられた平滑コンデンサと、当該電力変換装置の起動時に、当該電力変換装置の運用時の入力電圧である第1の電圧よりも低い第2の電圧の直流電力を前記インバータに入力して前記平滑コンデンサの異常の有無を検出し、前記検出の結果前記平滑コンデンサに異常が無い場合に、前記第1の電圧の直流電力を前記インバータに入力する入力電力制御手段とを有する。
このような構成の電力変換装置においては、電力変換装置の起動時に、入力電力制御手段の制御により、運用時の電圧よりも低い電圧の直流電力をインバータ及び平滑コンデンサに印加し、その状態で平滑コンデンサの異常の有無を検出する。そして、平滑コンデンサに異常が無い場合に、実際に電力変換装置を運用するための第1の電圧の直流電力をインバータに入力する。電力変換装置をこのように動作させることにより、インバータや平滑コンデンサを含む主回路に運用時の高電圧を印加する前に、それよりも低い電圧を印加した状態で、平滑コンデンサの異常を検出することができる。従って、平滑コンデンサに短絡故障が生じている場合であっても平滑コンデンサに流れる電流は、運用時の高電圧の直流電力を入力した場合に流れる異常電流に比べて大幅に少なくなり、平滑コンデンサの故障の拡大、発熱、及び、発熱による周囲部品への熱影響を防ぐことができる。
好適には、前記入力電力制御手段は、運用時用の第1の電圧の直流電力を分圧して故障診断用の第2の電圧の直流電力を出力する分圧手段と、第1の電圧の直流電力又は第2の電圧の直流電力のいずれか一方をインバータに入力する電圧選択手段と、平滑コンデンサの両端電圧を検出する電圧検出手段と、電圧選択手段を制御する制御手段とを有し、制御手段は、さらに、電力変換装置の起動時は、前記第2の電圧の直流電力が前記インバータの前記直流電力入力ラインに入力されるように前記電圧選択手段を制御し、第2の電圧の直流電力が前記インバータに入力された状態において、前記電圧検出手段において検出される前記平滑コンデンサの両端電圧に基づいて、前記平滑コンデンサの異常の有無を検出し、検出の結果前記平滑コンデンサに異常が無い場合に、前記インバータの前記直流電力入力ラインに入力する直流電力を、前記第2の電圧の直流電力から前記第1の電圧の直流電力に切り換えるように前記電圧選択手段を制御する。
なお、第1の電圧の直流電力を出力する直流電源をさらに有する構成であってもよい。
また好適には、前記インバータは、スイッチング素子及び当該スイッチング素子を駆動する駆動回路を各々が有する複数のハーフアームと、当該複数のハーフアームの前記駆動回路を駆動するための直流電力を出力する駆動回路用直流電源とを有し、前記入力電力制御手段は、前記駆動回路用直流電源から出力される直流電力を前記第2の電圧の直流電力として前記直流電力入力ラインに入力する診断用電力入力回路と、入力される前記第1の電圧の前記インバータの前記直流電力入力ラインへの入力をオン又はオフに制御するスイッチング回路と、前記平滑コンデンサの両端電圧を検出する電圧検出手段と、前記スイッチング回路を制御する制御手段を有し、制御手段は、さらに、前記電力変換装置の起動時に、前記第1の電圧の直流電力が前記インバータの前記直流電力入力ラインに入力されないように前記スイッチング回路をオフに制御し、前記駆動回路用直流電源から出力される前記第2の電圧の直流電力が前記インバータに入力された状態において、前記電圧検出手段において検出される前記平滑コンデンサの両端電圧に基づいて、前記平滑コンデンサの異常を検出し、前記検出の結果前記平滑コンデンサに異常が無い場合に、前記インバータの前記直流電力入力ラインに前記第1の電圧の直流電力を入力するように前記スイッチング回路をオンに制御する。
好適には、前記駆動回路用直流電源は、前記ハーフアームごとに設けられ、前記診断用電力入力回路は、前記複数のハーフアームの少なくとも1つにおいて、当該ハーフアームの前記駆動回路用直流電源の出力を当該ハーフアームの前記スイッチング素子のコレクタに接続し、前記駆動回路用直流電源から前記スイッチング素子方向を順方向とする整流素子を含む回路である。
本発明によれば、主回路に高電圧を印加することなく平滑コンデンサの異常を検出することにより、短絡故障が生じていても故障部位や周辺部品に熱影響を与えることを防止することのできる電力変換装置を提供することができる。
第1実施形態
本発明の第1実施形態について、図1を参照して説明する。
本実施形態においては、本発明に係る電力変換装置を適用してモータを駆動するための電力を生成するモータ駆動装置について説明する。このモータ駆動装置は、例えば電気自動車あるいはハイブリッド車等におけるモータの駆動のために用いられる。
図1は、そのモータ駆動装置の構成を示す回路図である。
図1に示すモータ駆動装置100は、インバータ110、平滑コンデンサ130、バッテリー140、リレー150、平滑コンデンサチェック回路160、電圧モニタ170及び制御装置180を有する。
まず、モータ駆動装置100の各部の構成について説明する。
インバータ110は、直流側端子111,112に入力される直流電力からモータを駆動するためのモータ駆動用の交流電力を生成し、出力端子113を介してモータに印加する。インバータ110は、制御装置180からの制御信号に基づいて制御され、例えば所望の回転数、所望のトルク等、所望の状態でモータを駆動するための交流電力を生成する。
インバータ110は、図示のごとく、直流側端子111,112、交流側端子113、電圧信号出力端子114、駆動用電源116,117、駆動回路118,119、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor )120,121及びダイオード122,123を有する。
なお、図1においては、説明を容易にするために、インバータ110の回路として、直列に接続された2つのIGBT120,121及びダイオード122,123、各IGBTに対応して設けられた2つの駆動回路118,119及び駆動用電源116,117を有する1アーム分の回路のみを示す。実際のインバータ110は、生成する交流電力の相数に相当する数のアームを有する。すなわち、図1に示す1アーム分の回路と同じ回路が、相数に相当する数、図示の回路と平行に直流側端子111,112の間に配置される。例えば、インバータ110が3相インバータとすると、図1に示す1アーム分の回路と同じ回路が、さらに2つ、図示の回路と並列に配置される。
インバータ110においては、直流電力が入力される端子111,112の間に、スイッチング素子であるIGBT120,121が直列に接続され、IGBT120,121の各々に対して、ダイオード122,123が逆並列に接続されている。そして、これらIGBT120,121を所望の状態でスイッチング駆動するために、IGBT120,121の各々に対応して駆動回路118,119が設けられている。IGBT120,121は、駆動回路118,119によりPWM(Pulse Width Modulation)駆動される。これにより、図示しない他のアームの回路と協働して、端子111,112から供給される直流電力を所望の相数で所望の特性(トルク等)の交流電力に変換し、変換した電力を端子113に出力する。
駆動回路118,119は、各々、IGBT120,121のエミッタを基準とする互いに絶縁された駆動用電源116,117を電源として動作する。また、本実施形態において、駆動用電源116,117は電圧15Vの直流電力を出力する直流電源である。
平滑コンデンサ130は、主に入力直流電源の電圧変動を平滑化するために、インバータ110の直流側端子111,112の間に設けられた容量素子であり、本実施形態においては大容量のセラミックコンデンサである。
バッテリー140は、インバータ110を介してモータを駆動するための電源であり、数十〜数百Vあるいはそれ以上の高電圧の直流電力を出力する電源である。
リレー150は、バッテリー140の出力をインバータ110に直接入力するか否かを切り換えるスイッチである。リレー150は、制御装置180からの制御信号により開閉(オン/オフ)される。具体的には、リレー150は、モータの本番駆動時(モータ駆動装置100運用時)には閉じられて、バッテリー140からの電圧をインバータ110に直接印加する。また、リレー150は、後述する平滑コンデンサのチェック動作時には開かれて、バッテリー140の出力が直接インバータ110には印加されない状態とされる。なおこの時は、後述する平滑コンデンサチェック回路160からの電圧がインバータ110に印加される。
平滑コンデンサチェック回路160は、インバータ110の平滑コンデンサ130の故障を検出するために、インバータ110に、本番動作時(運用時)よりも低い電圧を印加するための回路である。
平滑コンデンサチェック回路160は、リレー161及び2個の分圧抵抗162,163を有する。
リレー161は、制御装置180からの制御信号により開閉(オン/オフ)される。リレー161は、モータの本番駆動とは別途行われる平滑コンデンサのチェック動作の時に閉じられ、バッテリー140の出力電圧を抵抗162,163に印加する。この平滑コンデンサのチェック動作時には、前述したように、リレー150は開いた状態とされて、バッテリー140の出力はインバータ110に印加されない。従って、この時インバータ110の直流側端子111,112間には、バッテリー140の出力電圧を抵抗162,163で分圧した電圧が印加される。
また、リレー161は、モータの本番駆動時には開かれて、平滑コンデンサチェック回路160が作用しない状態とされる。
抵抗162,163は、平滑コンデンサのチェック動作時にインバータ110に印加するチェック用電圧を生成するための分圧抵抗である。抵抗162,163の直列回路は、平滑コンデンサのチェック動作時にリレー161が閉じられることによって、バッテリー140に接続される。図示のごとく、抵抗162と抵抗163の中点がインバータ110の端子111に接続されているので、リレー161が閉じられることによって、抵抗162,163の各抵抗値に応じて分圧された電圧の直流電力がインバータ110に印加される。すなわち、インバータ110には、バッテリー140の出力電圧よりも低い所定の電圧の直流電力が印加される。換言すれば、抵抗162,163の抵抗値は、バッテリー140の出力電圧、及び、平滑コンデンサのチェック動作時にインバータ110に印加したい電圧に応じて決定される。
電圧モニタ170は、インバータ110の直流側端子111,112間の電圧を検出する電圧計であり、検出した電圧値を電圧信号出力端子114を介して制御装置180に通知する。電圧モニタ170により、インバータ110の入力電圧、すなわち、平滑コンデンサ130の両端電圧が計測される。なお、電圧モニタ170は、駆動用電源117を電源として動作する。
制御装置180は、モータ駆動装置100が起動された時に、インバータ110の本番動作(運用)に入る前に平滑コンデンサ130の診断処理を適切に行うように、以下のようにモータ駆動装置100の各部を制御する。
まず、制御装置180は、モータ駆動装置100が起動されたら、リレー150を開き、平滑コンデンサチェック回路160のリレー161を閉じるように、各リレーを制御する。その結果、インバータ110には平滑コンデンサチェック回路160の抵抗162,163で分圧された電圧の電力が印加されることとなり、モータ駆動装置100は平滑コンデンサのチェック動作状態となる。
このような状態となったら、制御装置180は、電圧モニタ170で検出されて入力される平滑コンデンサ130の両端電圧をチェックし、平滑コンデンサ130に適切に充電が行われているか否かを判断する。制御装置180は、電圧モニタ170から入力される電圧値と、予め設定されている充電が完了あるいは適切に進行したと判定するための基準の電圧とを比較し、所定の時間以内に平滑コンデンサ130の両端電圧がその基準の電圧に達した場合には、平滑コンデンサ130に適切に充電が行われたものと判定する。すなわち、平滑コンデンサ130に異常は無いものと判定する。また、所定の時間を過ぎても平滑コンデンサ130の両端電圧が基準に達しない場合には、平滑コンデンサ130が短絡故障している可能性が高いと考えられるので、平滑コンデンサ130に異常があるとの判定をする。
制御装置180は、平滑コンデンサ130に異常が無いものと判定を行ったら、モータ駆動装置100を本番動作(運用)に移行させる。すなわち、リレー161を開き、リレー150を閉じ、バッテリー140の出力電圧が直接インバータ110に印加されるようにする。これにより、モータ駆動装置100は本番動作状態(運用状態)となる。
その後、制御装置180は、通常運用時の処理として、図示せぬ上位のコントローラからの制御信号に基づいて、インバータ110の各アームの駆動回路(駆動回路118,119)を制御する。制御装置180は、各駆動回路が対応するIGBT(IGBT120,121)を適切に制御し、インバータ110全体として所望の回転数、所望のトルクでモータを駆動するモータ駆動信号を適切に生成するように、各駆動回路を制御する。
また、平滑コンデンサのチェック動作時において、平滑コンデンサ130に異常があるとの判定をした場合には、制御装置180は、その旨の信号を図示せぬ上位の制御装置に通知する等して異常を外部あるいは車両の利用者に知らせる処理を行い、以後の処理を終了する。すなわち、リレー150及びリレー161をともに開いた状態とし、平滑コンデンサ130に電流が流れないように処置をする。これにより、例えば平滑コンデンサ130に大電流が流れて故障の程度を悪化させたり発熱したりという状況になることは防ぐことができる。
このような構成のモータ駆動装置100の動作について説明する。
まず、モータ駆動装置100が停止している状態においては、リレー150及びリレー161はともに開いた状態であり、また、各駆動回路も作動していない。
モータ駆動装置100を起動させると、まず、制御装置180、及び、駆動回路118,119が立ち上がる。
制御装置180が立ち上がると、制御装置180はまず、リレー161を閉じる(オンにする)。その結果、インバータ110の端子111,112間には、バッテリー140の出力を抵抗162,163で分圧させた電圧(バッテリー140の出力そのものよりも低い電圧)が印加される。
電圧モニタ170は、インバータ110の直流側端子111,112間の電圧、すなわち、平滑コンデンサ130の両端電圧を検出し、制御装置180に通知する。
この電圧検出値に基づいて、制御装置180は、前述した予め設定した充電完了を示す基準の電圧及びそのための所要時間を参照して、平滑コンデンサ130の異常の有無を検出する。
そして、平滑コンデンサ130に異常があると判定した場合には、制御装置180はリレー161を開き(オフにし)、リレー150の開いた状態(オフ状態)も維持し、インバータ110、すなわち平滑コンデンサ130に電圧が印加されないようにする。また、制御装置180はこのような異常を例えば車両の運転者等に通知するための処理を行う。
また、平滑コンデンサ130に異常が無いと判定した場合には、制御装置180は、リレー161を開き(オフにし)、リレー150を閉じ(オンにし)、バッテリー140の出力を直接インバータ110に印加する。また、駆動回路118,119を含むインバータ110の各アームの駆動回路を制御し、モータ駆動装置100において所望のモータ駆動信号が生成され出力されるようにする。すなわちモータ駆動装置100は、バッテリー140から供給される直流電力をインバータ110により交流電力に変換し、変換した交流電力を出力端子113を介して図示せぬ車両駆動用のモータに印加し、モータを駆動する。
このように、本実施形態のモータ駆動装置100においては、モータを駆動するための本番動作(運用)の前に、本番動作時よりも電圧の低い診断用電圧をインバータ110に印加し、平滑コンデンサ130の異常の有無、具体的には例えば短絡故障の有無を検出している。その結果、仮に平滑コンデンサ130に短絡故障が生じていたとしても、平滑コンデンサ130に流れる電流はバッテリー140を直接接続した場合に平滑コンデンサ130に流れる電流と比較して大幅に少なくすることができる。従って、平滑コンデンサ130を診断する際の動作により、平滑コンデンサ130の故障がさらに悪化したり、平滑コンデンサ130が発熱をしたり、あるいはその発熱により周囲の素子に熱影響を与えたりする状態を防ぐことができる。
第2実施形態
本発明の第2実施形態について、図2を参照して説明する。
本実施形態も、第1実施形態と同様に、電気自動車あるいはハイブリッド車等においてモータを駆動するために使用されるモータ駆動装置を例示して本発明を説明する。
なお、以下の説明において、第1実施形態のモータ駆動装置100と同一の構成、同一の動作及び同一の作用等については、第1実施形態と同一の符号を用いるとともにその説明は省略する。以下、第1実施形態のモータ駆動装置100との相違点を中心に説明する。
図2は、本発明の第2実施形態のモータ駆動装置の構成を示す回路図である。
図2に示すモータ駆動装置200は、インバータ210、平滑コンデンサ130、バッテリー140、リレー150、電圧モニタ170及び制御装置280を有する。
図2から明らかなように、モータ駆動装置200は、第1実施形態のモータ駆動装置100とは、平滑コンデンサチェック回路160を具備していない点、及び、インバータ210に診断用電力入力回路225が設けられている点が異なる。
インバータ210に設けられている診断用電力入力回路225は、インバータ210の駆動用電源(駆動用電源117)の出力直流電力を、平滑コンデンサのチェック動作時に平滑コンデンサ130(すなわち、インバータ210)に印加するための回路である。
なお、図2において、診断用電力入力回路225は駆動用電源117の正側出力とIGBT121のコレクタ端子とを接続するように設置しているが、インバータ210が複数の駆動用電源を有する場合(例えば、図2に示す構成例のように駆動用電源が各ハーフアームごとに配置されている場合等)には、その中の任意の駆動用電源を用いて、その出力を任意のハーフアームのIGBTのコレクタに接続すればよい。用いる駆動用電源は1つでも複数でもよい。
診断用電力入力回路225は、抵抗226及びダイオード227を有する。インバータ210にこのような診断用電力入力回路225を設けることにより、リレー150が開いた状態(オフ状態)の時には、駆動用電源117、抵抗226、ダイオード227、ダイオード122及び平滑コンデンサ130という直流閉回路が形成される。この時、インバータ210の端子111,112間の電圧、すなわち平滑コンデンサ130の両端電圧は、駆動用電源117の電圧をVcc、ダイオード227の順方向電圧をVf1,ダイオード122の順方向電圧をVf2とすると、ほぼVcc−Vf1−Vf2となる。従って、この電圧に基づいて基準電圧を予め設定し、電圧モニタ170により平滑コンデンサ130の両端電圧を観察することにより、平滑コンデンサ130の異常を検出することができる。
なお、モータ駆動装置200において、本番動作(運用)をするか平滑コンデンサ130のチェック動作をするかの切り換えは、リレー150の開閉のみで可能である。リレー150を開いていれば、インバータ210の直流側端子111,112には駆動用電源117からの前述したような電圧が印加され、インバータ210は平滑コンデンサ130のチェック動作状態となる。一方、リレー150を閉じれば、インバータ210にはバッテリー140の出力電圧が直接印加されるので、制御装置280が駆動回路118,119を制御することにより、所望のモータ駆動用交流電力が生成され、インバータ210は運用状態となる。
モータ駆動装置200の動作について説明する。
まず、モータ駆動装置200が停止している状態においては、リレー150は開いた状態であり、また、各駆動回路も作動していない。
この状態からモータ駆動装置200を起動させると、まず、制御装置280及び駆動回路118,119が立ち上がり、駆動用電源116,117が有効に作動することにより、駆動用電源117、診断用電力入力回路225(抵抗226及びダイオード227)、ダイオード122及び平滑コンデンサ130という直流閉回路が形成される。なお、駆動用電源117は、そもそも駆動回路119の駆動用電源であって、バッテリー140の出力電圧よりも十分に低い電圧(本実施形態においては、15V)である。
電圧モニタ170は、インバータ210の直流側端子111,112間の電圧、すなわち、平滑コンデンサ130の両端電圧を検出し、制御装置280に通知する。
この電圧検出値に基づいて、制御装置280は、第1実施形態の場合と同様に充電完了を示す基準の電圧及びそのための所要時間を参照して、平滑コンデンサ130の異常の有無を検出する。
そして、平滑コンデンサ130に異常があると判定した場合には、制御装置280はリレー150の開いた状態(オフ状態)に維持し、インバータ210すなわち平滑コンデンサ130にバッテリー140から電圧が印加されないようにする。また、駆動用電源117を無効にして、駆動用電源117からの電圧も平滑コンデンサ130に印加されないようにする。また、制御装置280はこのような異常を例えば車両の運転者等に通知するための処理を行う。
また、平滑コンデンサ130に異常が無いと判定した場合には、制御装置280は、リレー150を閉じ(オンにし)、バッテリー140の出力を直接インバータ210に印加する。また、モータ駆動装置200において所望のモータ駆動信号が生成され出力されるように、駆動回路118,119を含むインバータ210の各アームの駆動回路を制御する。
このように、本実施形態のモータ駆動装置200においても、モータを駆動するための本番動作(運用)の前に、本番動作時よりも電圧の低い診断用電圧をインバータ210に印加し、平滑コンデンサ130の異常の有無、具体的には例えば短絡故障の有無を検出している。その結果、仮に平滑コンデンサ130に短絡故障が生じていたとしても、平滑コンデンサ130に流れる電流はバッテリー140を直接接続した場合に平滑コンデンサ130に流れる電流と比較して大幅に少なくすることができる。従って、平滑コンデンサ130を診断する際の動作により、平滑コンデンサ130の故障がさらに悪化したり、平滑コンデンサ130が発熱をしたり、あるいはその発熱により周囲の素子に熱影響を与えたりするような状態を防ぐことができる。
また、本実施形態のモータ駆動装置200においては、第1実施形態のモータ駆動装置100と比較して、診断用電力入力回路225を具備しているが、平滑コンデンサチェック回路160を具備していない。図1に示した平滑コンデンサチェック回路160は、大電力に耐えるパワーデバイスとしてのリレー161や抵抗162,163により構成される比較的回路規模の大きい構成であるのに対して、診断用電力入力回路225は通常の電子制御回路で使用される程度の定格の抵抗及びダイオードで構成される簡単な回路である。従って、本実施形態のモータ駆動装置200は、平滑コンデンサチェック回路160を具備しない点において、回路規模を大幅に小さくすることができる。
なお、本実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって本発明を何ら限定するものではない。本実施の形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含み、また任意好適な種々の改変が可能である。
図1は、本発明の第1実施形態のモータ駆動装置の構成を示す回路図である。 図2は、本発明の第2実施形態のモータ駆動装置の構成を示す回路図である。
符号の説明
100,200…モータ駆動装置
110,210…インバータ
111,112…直流側端子
113…出力端子
114…電圧信号出力端子
116,117…駆動用電源
118,119…駆動回路
120,121…IGBT
122,123…ダイオード
225…診断用電力入力回路
226…抵抗
227…ダイオード
130…平滑コンデンサ
140…バッテリー
150…リレー
160…平滑コンデンサチェック回路
161…リレー
162,163…抵抗
170…電圧モニタ
180,280…制御装置

Claims (5)

  1. 直流電力を交流電力に変換する電力変換装置であって、
    入力される直流電力を交流電力に変換するインバータと、
    前記インバータの直流電力入力ライン間に設けられた平滑コンデンサと、
    当該電力変換装置の起動時に、当該電力変換装置の運用時の入力電圧である第1の電圧よりも低い第2の電圧の直流電力を前記インバータに入力して前記平滑コンデンサの異常の有無を検出し、前記検出の結果、前記平滑コンデンサに異常が無い場合に、前記第1の電圧の直流電力を前記インバータに入力する入力電力制御手段と
    を有する電力変換装置。
  2. 前記入力電力制御手段は、
    入力される前記第1の電圧の直流電力を分圧して前記第2の電圧の直流電力を出力する分圧手段と、
    前記入力される前記第1の電圧の直流電力又は前記分圧された前記第2の電圧の直流電力のいずれか一方を前記インバータの前記直流電力入力ラインに入力する電圧選択手段と、
    前記平滑コンデンサの両端電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧選択手段を制御する制御手段であって、
    当該電力変換装置の起動時は、前記第2の電圧の直流電力が前記インバータの前記直流電力入力ラインに入力されるように前記電圧選択手段を制御し、
    当該第2の電圧の直流電力が前記インバータに入力された状態において、前記電圧検出手段において検出される前記平滑コンデンサの両端電圧に基づいて、前記平滑コンデンサの異常の有無を検出し、
    前記検出の結果、前記平滑コンデンサに異常が無い場合に、前記インバータの前記直流電力入力ラインに入力する直流電力を、前記第2の電圧の直流電力から前記第1の電圧の直流電力に切り換えるように前記電圧選択手段を制御する
    制御手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記第1の電圧の直流電力を出力する直流電源をさらに有し、
    前記分圧手段は、前記直流電源から出力される前記直流電力を分圧し、前記第1の電圧よりも低い第2の電圧の直流電力を出力し、
    前記電圧選択手段は、前記直流電源から出力される前記第1の電圧の直流電力又は前記分圧手段から出力される前記第2の電圧の直流電力のいずれか一方を前記インバータの前記直流電力入力ラインに入力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記インバータは、スイッチング素子及び当該スイッチング素子を駆動する駆動回路を各々が有する複数のハーフアームと、当該複数のハーフアームの前記駆動回路を駆動するための直流電力を出力する駆動回路用直流電源とを有し、
    前記入力電力制御手段は、
    前記駆動回路用直流電源から出力される直流電力から前記第2の電圧の直流電力を生成し、当該第2の電圧の直流電力を前記直流電力入力ラインに入力する診断用電力入力手段と、
    入力される前記第1の電圧の直流電力の前記インバータの前記直流電力入力ラインへの入力のオン又はオフを制御するスイッチング回路と、
    前記平滑コンデンサの両端電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記スイッチング回路を制御する制御手段であって、
    前記電力変換装置の起動時に、前記第1の電圧の直流電力が前記インバータの前記直流電力入力ラインに入力されないように前記スイッチング回路をオフに制御し、
    前記駆動回路用直流電源から出力される前記第2の電圧の直流電力が前記インバータに入力された状態において、前記電圧検出手段において検出される前記平滑コンデンサの両端電圧に基づいて、前記平滑コンデンサの異常の有無を検出し、
    前記検出の結果前記平滑コンデンサに異常が無い場合に、前記第1の電圧の直流電力が前記インバータの前記直流電力入力ラインに入力されるように前記スイッチング回路をオンに制御する
    制御手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  5. 前記駆動回路用直流電源は、前記ハーフアームごとに設けられ、
    前記診断用電力入力手段は、前記複数のハーフアームの少なくとも1つにおいて、当該ハーフアームの前記駆動回路用直流電源の出力を当該ハーフアームの前記スイッチング素子のコレクタに接続し、前記駆動回路用直流電源から前記スイッチング素子方向を順方向とする整流素子を含む回路である
    ことを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
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