JP2007110498A - 複眼式撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、複数の固体撮像素子それぞれに被写体像を結像する複数の撮影光学系を備え、これらの複数の撮影光学系は各撮像領域内に少なくとも1つの同一の被写体を共通に含むように、複数の固体撮像素子それぞれに結像した各被写体像を画像データに生成する複眼式撮影装置に関し、AFやAEや顔認識AFに代表されるオート系動作の処理能力を上げて高速化した複眼式撮影装置を提供することを目的とする。
【解決手段】複数の固体撮像素子のうちの1つの固体撮像素子に結像した被写体像を表す画像データに基づいて行う、画像中の任意のエリアの特定な対象の検出動作、焦点調整動作、および露光調整動作のうちの少なくとも1つの動作と、この制御の条件を関連付けた、上記複数の固体撮像素子のうちの上記1つの固体撮像素子を除く少なくとも1つの固体撮像素子に結像した被写体像を表す画像データの生成とを、制御部が時間的に同時に実行させる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数の固体撮像素子と、これらの複数の固体撮像素子それぞれに被写体像を結像する複数の撮影光学系とを備え、これらの複数の撮影光学系は各撮像領域内に少なくとも1つの同一の被写体を共通に含むように、複数の固体撮像素子それぞれに結像した各被写体像を画像データに生成する複眼式撮影装置に関する。
従来より、撮影装置の中には、一般にAFロックおよびAEロックと呼ばれる機能が搭載された撮影装置がある。このような撮影装置では、シャッタレリーズボタンが半押し操作されることによって所望の被写体までの距離が測定されるとともに、その被写体の輝度が測定される。その後、シャッタレリーズボタンが半押しされた状態を保って構図を決定した上でシャッタレリーズボタンを全押し操作することによって、焦点および露光の双方が適正に調整された撮影画像を得ることができる。従って、このような撮影装置によれば、撮影者自身が焦点や露光を手動で調整する必要がないため、初心者でも容易に鮮明な撮影画像を得ることができる。
また、撮影装置の中には、撮影画面内の人物の顔を検出し、検出された顔に対する焦点を調整する、いわゆる顔認識AF機能が搭載された撮影装置がある。この撮影装置は、撮影画面内において人物が移動したり、撮影者が構図を変えた場合など、人物撮影時において被写体の位置や距離が変化しても顔認識AF機能が動作し続けるものである。従って、このような撮影装置によれば、人物が撮影画面内の中央部分に位置しない構図であっても、AFロック機能が搭載された撮影装置におけるフォーカスロック操作を行うことなく、人物の顔に焦点が適正に自動調整された撮影画像を得ることができる。
ところが、上述したAFロック機能やAEロック機能を用いた撮影では、シャッタレリーズボタンが半押しされてから距離測定および輝度測定が終了するまでのタイムラグに起因して、被写体によってはシャッタチャンスを逃してしまうおそれがある。また、上述した顔認識AF機能を用いた撮影では、被写体の位置や距離が変化した場合、顔を検出し、検出された顔に対する焦点を調整するといった動作にタイムラグが生じるおそれがあり、このタイムラグに起因してシャッタチャンスを逃してしまうおそれがある。
このようなタイムラグを短縮した撮影装置として、例えば、撮影レンズを通った被写体光を、撮影画面内の異なる領域を通過する2つの光束に分けてこれら2つの光束から一対の像信号を出力するとともに、その撮影レンズを通った被写体光から光路長の異なる複数の光束を形成してこれら複数の光束に基づく像信号を出力し、双方の出力に応じて合焦検出を行う撮影装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような技術によれば、撮影装置の撮影画面内の複数のポイントを効率良く判別することによって、高速での焦点調整を行うことができる。
ここで、撮影装置の中には、複数の固体撮像素子それぞれに被写体像を結像する複数の撮影光学系を備えた複眼式撮影装置もある。このような複眼式撮影装置として、例えば、複数の撮影光学系で同一の被写体を左右の視線に対応する相互に異なる方向から捉える立体撮影モードや、2つの撮影光学系で相互に隣接する被写体を捉えるパノラマ撮影モードが搭載された複眼式撮影装置が知られている。また、複眼式撮影装置において、複数の撮影光学系それぞれが露光量を制御する手段を有し、これら複数の撮影光学系により得られた複数の撮影画像、もしくは、複数の撮影画像を分割した画像に基づいて各撮影光学系それぞれに適した露光量を決定する複眼式撮影装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−45728号公報 特開平7−110505号公報
上述した特許文献2に提案された技術によれば、複眼式撮影装置において、複数の撮影光学系それぞれに対して適正な露光制御を行うことができる。ところが、複眼式撮影装置にあっては、AF動作やAE動作や顔認識AF動作などといった、焦点調整や露光調整や検出された顔に対する焦点調整などを自動で実行する動作(以下、このような動作をオート系動作と称する)の処理能力を上げて高速化する、例えば特許文献1に提案されたような技術が搭載されるまでには至っていない。そのため、複眼式撮影装置において、シャッタレリーズボタンが半押しされてから距離測定および輝度測定が終了するまでのタイムラグや、顔を検出してその顔に対する焦点を調整するといった動作におけるタイムラグに起因して、被写体によってはシャッタチャンスを逃してしまうおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑み、複数の固体撮像素子それぞれに被写体像を結像する複数の撮影光学系を備えた複眼式撮影装置において、AFやAEや顔認識AFに代表されるオート系動作の処理能力を上げて高速化した複眼式撮影装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成する本発明の複眼式撮影装置は、
複数の固体撮像素子と、これらの複数の固体撮像素子それぞれに被写体像を結像する複数の撮影光学系とを備え、これらの複数の撮影光学系は各撮像領域内に少なくとも1つの同一の被写体を共通に含むように、複数の固体撮像素子それぞれに結像した各被写体像を画像データに生成する複眼式撮影装置において、
上記複数の固体撮像素子のうちの1つの固体撮像素子に結像した被写体像を表す画像データを取得する画像データ取得部と、
上記画像データ取得部により取得された画像データに基づいて、この画像データにより表される画像中の任意のエリアの特定な対象の検出動作、焦点調整動作、および露光調整動作のうちの少なくとも1つの動作を実行する動作実行部と、
上記動作実行部による制御の条件を関連付けた、上記複数の固体撮像素子のうちの上記1つの固体撮像素子を除く少なくとも1つの固体撮像素子に結像した被写体像を表す画像データを生成する画像データ生成部と、
上記動作実行部および上記画像データ生成部の各々の動作を時間的に同時に実行させる制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の複眼式撮影装置は、上記複数の固体撮像素子のうちの1つの固体撮像素子に結像した被写体像を表す画像データに基づいて行う、画像中の任意のエリアの特定な対象の検出動作、焦点調整動作、および露光調整動作のうちの少なくとも1つの動作と、この制御の条件を関連付けた、上記複数の固体撮像素子のうちの上記1つの固体撮像素子を除く少なくとも1つの固体撮像素子に結像した被写体像を表す画像データの生成とを、制御部が時間的に同時に実行させるものである。従って、本発明の複眼式撮影装置によれば、1つの固体撮像素子に結像した被写体像を表す画像データに基づいて画像中の任意のエリアの特定な対象の検出動作や焦点調整動作や露光調整動作を順次実行させた後にこの固体撮像素子に結像した被写体像を表す画像データを生成する従来の複眼式撮影装置に比して、画像中の任意のエリアの特定な対象の検出動作や焦点調整動作や露光調整動作などといったオート系動作の処理能力が向上され、高速化が図られる。そのため、被写体によってはシャッタチャンスを逃してしまうといった機会が低減される。
ここで、上記本発明の複眼式撮影装置は、上記動作実行部が、上記画像中の人物の検出動作を実行するものであることが好ましい。
また、上記本発明の複眼式撮影装置は、上記動作実行部が、上記画像中の顔の検出動作を実行するものであることも好ましい形態である。
このように、対象検出部が画像中の人物や顔を検出することによって、人物撮影時においてシャッタチャンスを逃す機会を低減することができる。
また、上記本発明の複眼式撮影装置は、上記画像データ生成部が、動画像を表わす動画像データを生成するものであってもよい。
本発明によれば、複数の固体撮像素子それぞれに被写体像を結像する複数の撮影光学系を備えた複眼式撮影装置において、AFやAEや顔認識AFに代表されるオート系動作の処理能力を上げて高速化した複眼式撮影装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の複眼式撮影装置の一実施形態が適用された第1実施形態の2眼式デジタルカメラ10を前面から見た外観斜視図である。
図1に示す2眼式デジタルカメラ10は、2つの固体撮像素子(ここでは、Charge Coupled Device:CCDとする)それぞれに被写体像を結像する2つの撮影光学系を備え、これらの2つの撮影光学系は各撮像領域内に少なくとも1つの同一の被写体を共通に含むように、2つのCCDそれぞれに結像した各被写体像を画像データに生成する撮影装置である。
図1に示すように、この2眼式デジタルカメラ10の前面の中央部には、外観上、被写体に焦点を合わせる複数のフォーカスレンズなどで構成される撮影光学系がそれぞれに内蔵された2つの撮影レンズ11,12が備えられている。また、この2眼式デジタルカメラ10の内部の、2つの撮影レンズ11,12それぞれの背面にはCCD113,123(図2参照)が配備されている。2つの撮影レンズ11,12のうちの一方の撮影レンズ11を経由してきた被写体光は、この一方の撮影レンズ11の背面に配備されたCCD113(図2参照)に入射されてアナログ信号である被写体信号に変換され、一方の撮影レンズ11に対する他方の撮影レンズ12を経由してきた被写体光は、この他方の撮影レンズ12の背面に配備されたCCD123(図2参照)に入射されてアナログ信号である被写体信号に変換される。また、この2眼式デジタルカメラ10の前面の上部には、シャッタレリーズボタン14への押下操作に同期して発光する閃光発光部13が備えられている。また、この2眼式デジタルカメラ10はセルフタイマ撮影機能を有しており、この2眼式デジタルカメラ10の前面の中央上部には、セルフタイマ撮影機能を用いた撮影時に点滅するLED発光部14が備えられている。
また、この2眼式デジタルカメラ10の上面には、シャッタレリーズボタン15が備えられている。このシャッタレリーズボタン15は、半押しおよび全押しの2段階で構成されている。この2眼式デジタルカメラ10は、静止画を撮影する際に選択する静止画撮影モードと、動画を撮影する際に選択する動画撮影モードと、記録メディアに保存された撮影画像を再生する際に選択する再生モードとを有しており、静止画撮影モードあるいは動画撮影モードを選択すると、顔認識機能による画像中の顔の検出、AF機能による焦点調整、およびAE機能による露光調整が連続的に行われる。
静止画撮影モードが選択された後にシャッタレリーズボタン15を半押しすると、顔認識機能により検出された顔までの距離およびその顔の輝度を半押しされた時点の位置に固定するAFロックおよびAEロックが設定される。その後、シャッタレリーズボタン15が半押しされた状態を保って構図を決定した上でシャッタレリーズボタン15を全押しすると、シャッタが切られて被写体の静止画撮影が行われ、焦点および露光の双方が適正に調整された撮影画像が得られる。
また、詳細な説明は後述するが、静止画撮影モードが選択された後にシャッタレリーズボタン15を全押しすると、顔認識機能による画像中の顔の検出、AF機能による焦点調整、およびAE機能による露光調整が連続的に行われるとともに、顔認識機能により検出された顔までの距離およびその顔の輝度に基づいた動画撮影が行われる。
図2は、図1に示す2眼式デジタルカメラ10の機能を示すブロック図である。
図2に示すように、2眼式デジタルカメラ10の内部には、大きく分けて、2つの撮影レンズ11,12(図1参照)のうちの一方の撮影レンズ11(図1参照)側に内蔵された第1撮影部110と、その一方の撮影レンズ11(図1参照)に対する他方の撮影レンズ12(図1参照)側に内蔵された第2撮影部120と、第1撮影部110および第2撮影部120から送られる信号を処理する信号処理部130とが設けられている。
第1撮影部110には、フォーカスレンズ111、IRフィルタ(赤外線カットフィルタ)112、CCD113、カメラCPU114、TG(タイミングジェネレータ)115、メカCPU116、CDS(相関二重サンプリング)回路117、AGC(オートゲインコントロール)回路118、A/D(アナログ/デジタル)コンバータ119が具備されている。
また、この第1撮影部110と同様に、第2撮影部120にも、フォーカスレンズ121、IRフィルタ122、CCD123、カメラCPU124、TG125、メカCPU126、CDS回路127、AGC回路128、A/Dコンバータ129が具備されている。
また、信号処理部130には、不揮発性メモリ131、RAM132、第1バッファメモリ133a、第2バッファメモリ133b、AF演算部134、AE演算部135、特定被写体検出部136、画像メモリ137、画像信号処理部138、DSP139、圧縮伸長部140、表示メモリ141、表示制御部142、D/Aコンバータ143、操作I/F144、電源制御部145、記録メディアI/F146、通信制御部147、動静止画記録制御プログラムROM149、オート系処理高速化プログラムROM150が具備されており、これらの各種要素はバス148を介して相互に接続されている。
さらに、この2眼式デジタルカメラ10には、第1撮影部110、第2撮影部120、および信号処理部130のほかに、スルー画像や撮影画像などを表示させるための画像表示部150、図1に示すシャッタレリーズボタン15や図示しない電源ボタンや各種設定を行う各種設定ボタンをまとめて表示した操作部160、2眼式デジタルカメラ10に電力を供給するバッテリ170、撮影画像を表す画像データを記録しておく記録メディア180も設けられている。2眼式デジタルカメラ10には、これらの他に、シャッタなどが備えられているが本発明の主題とは無関係であるので図示を省略する。
2眼式デジタルカメラ10にバッテリ170を装填し、図示しない電源ボタンを操作して電源スイッチが入れられると電源がオンされ、2眼式デジタルカメラ10が駆動される。
まず第1撮影部110の構成を、図2を参照して説明する。
2眼式デジタルカメラ10では、図2の左方から被写体光が入射し、第1撮影部110のフォーカスレンズ111を経て、被写体光の赤外線をカットするIRフィルタ112を通過した後、被写体光に基づく被写体像をCCD113に結像し、アナログ信号である被写体信号として読み取る。CCD113に被写体信号を出力させるにあたっては、カメラCPU114からの、所定時間ごと、あるいは図1に示すシャッタレリーズボタン15が押下されたときに、CCD113に被写体信号を出力させる指示に従った指示信号が、TG115を介してCCD113に与えられることによって行われる。尚、本来、撮影光学系には複数のレンズが配備され、それら複数のレンズのうち少なくとも1つのレンズが焦点の調節に大きく関与し、各レンズの相対位置が焦点距離に関与するが、この図2では、それらの複数のレンズのうち、焦点の調節に係わるレンズをフォーカスレンズ111として模式的に示している。
この2眼式デジタルカメラ10が駆動されると、メカCPU116からの、フォーカスレンズ111を所定の駆動範囲内で移動させる指示や合焦位置に向かわせるための合焦位置の指示に従った指示信号によって、フォーカスレンズ113が移動し、撮影画角のうちの顔認識機能により検出された顔に焦点を合わせるAF機能による焦点調整が連続的に行われる。また、詳細な説明は後述するが、撮影画角のうちの顔認識機能により検出された顔に対する露光調整を行うAE機能による露光調整も連続的に行われる。
CCD113に結像して読み取られた被写体信号はCDS回路117に読み出され、このCDS回路117で増幅率を調整してその調整された増幅率で被写体信号を増幅する。CDS回路117で増幅率が調整された被写体信号はAGC回路118に読み出され、このAGC回路118でゲインを制御することによって被写体信号レベルの強弱を自動補正する。AGC回路118で被写体信号レベルの強弱が自動補正された被写体信号は、A/Dコンバータ119に読み出され、このA/Dコンバータ119でアナログ信号がデジタル信号に変換され信号処理部130へと出力される。
第2撮影部120の構成は、上述した第1撮影部110と同様の構成であるため、第2撮影部120の構成の説明は省略する。
次に、信号処理部130の構成を、図2を参照して説明する。
不揮発性メモリ131には、2眼式デジタルカメラ10を動作させる各種プログラムなどが保存されている。
RAM132には、例えば、ユーザによって、各モードそれぞれについて設定された項目情報などが書き込まれて保存される。
2眼式デジタルカメラ10は、静止画撮影モードあるいは動画撮影モードが選択された際、顔認識機能による画像中の顔の検出、AF機能による焦点調整、およびAE機能による露光調整を連続的に行うために、静止画撮影や動画撮影の前にも被写体信号を生成する。尚、静止画撮影や動画撮影の前に生成される被写体信号は、本撮影時に生成される被写体信号よりも低解像度の一時的なデータである。
第1撮影部110のフォーカスレンズ111などを経てA/Dコンバータ119でデジタル信号に変換された、静止画撮影や動画撮影の前に生成される低解像度の被写体信号や静止画撮影や動画撮影時に生成される被写体信号は、信号処理部130の第1バッファメモリ133aに一旦蓄えられる。この第1バッファメモリ133aは、本発明にいう画像データ取得部の一例に相当する。第1バッファメモリ133aに一旦蓄えられた被写体信号は、画像中の顔の検出機能を実現するための演算を行う特定被写体検出部136に読み出され、この特定被写体検出部136で、その被写体信号のRGB信号から画像中の顔を検出する。
このように、特定被写体検出部136が画像中の顔を検出することによって、人物撮影時においてシャッタチャンスを逃す機会を低減することができる。
尚、ここでは、特定被写体検出部136が画像中の顔を検出する例を挙げたが、これに限られるものではなく、例えば、画像中の人物など、画像中の任意のエリアの特定な対象を検出するものであってもよい。
また、その被写体信号は、AF機能を実現するための演算を行うAF演算部134に読み出され、このAF演算部134で、その被写体信号のRGB信号から被写体のコントラストを検出して被写体までの距離を測定し、検出結果に基づいて、フォーカスレンズ111,121によって焦点調整を行う。尚、AF演算部134は、特定被写体検出部136により顔が検出された場合にはその顔に対する焦点調整を行う。
さらに、その被写体信号は、AE機能を実現するための演算を行うAE演算部135にも読み出され、このAE演算部135で、その被写体信号のRGB信号から輝度信号を抽出して被写体の輝度を検出し、検出結果に基づいて、CCD113,123に与えられる被写体光の光量が適切になるように露光調整を行う。尚、AE演算部135は、特定被写体検出部136により顔が検出された場合にはその顔に対する露光調整を行う。
この特定被写体検出部136とAF演算部134とAE演算部135との組み合わせは、本発明にいう動作実行部の一例に相当する。
また、第2撮影部120のフォーカスレンズ121などを経てA/Dコンバータ129でデジタル信号に変換された、静止画撮影や動画撮影の前に生成される低解像度の被写体信号や静止画撮影や動画撮影時に生成される被写体信号は、信号処理部130の第2バッファメモリ133bに一旦蓄えられる。第2バッファメモリ133bに一旦蓄えられた被写体信号に対しては、第1バッファメモリ133aに一旦蓄えられた被写体信号に基づいて、特定被写体検出部136で実行された顔の検出、AF演算部134で実行された焦点調整、およびAE演算部135で実行された露光調整の結果が反映される。
動静止画記録制御プログラムROM149には、第1撮影部110で生成されて第1バッファメモリ133aに一旦蓄えられた被写体信号に基づいて、特定被写体検出部136で実行された顔の検出、AF演算部134で実行された焦点調整、およびAE演算部135で実行された露光調整のそれぞれの結果を、第2撮影部120で生成されて第2バッファメモリ133bに一旦蓄えられた被写体信号に反映させて、焦点および露光の双方が適正に調整された撮影画像を表す画像データを生成するプログラムが保存されている。このプログラムに従って、撮影画像を表す画像データを生成する。この動静止画記録制御プログラムROM149は、本発明にいう画像データ生成部の一例に相当する。
オート系処理高速化プログラムROM150には、特定被写体検出部136、AF演算部134、およびAE演算部135の各動作と、動静止画記録制御プログラムROM149に基づく画像データの生成とを時間的に同時に実行させるプログラムが保存されている。このプログラムに従って、特定被写体検出部136、AF演算部134、およびAE演算部135の各動作と、動静止画記録制御プログラムROM149に基づく画像データの生成とが時間的に同時に実行される。このオート系処理高速化プログラム150は、本発明にいう制御部の一例に相当する。
従って、1つの固体撮像素子に結像した被写体像を表す画像データに基づいて画像中の任意のエリアの特定な対象の検出動作や焦点調整動作や露光調整動作を順次実行させた後にこの固体撮像素子に結像した被写体像を表す画像データを生成する従来の複眼式撮影装置に比して、画像中の任意のエリアの特定な対象の検出動作や焦点調整動作や露光調整動作などといったオート系動作の処理能力が向上され、高速化が図られる。そのため、被写体によってはシャッタチャンスを逃してしまうといった機会が低減される。
画像信号処理部138は、静止画撮影や動画撮影時に生成されて画像メモリ137に書き込まれた被写体信号を画像メモリ137から読み出して、その被写体信号に対してRGBレベルの調節やガンマ調整などを施す。
DSP139は、静止画撮影や動画撮影時に生成されて画像メモリ137に書き込まれた被写体信号を画像メモリ137から読み出して、その被写体信号に対して輪郭強調などを施す。
圧縮伸長部140は、静止画撮影や動画撮影時に生成されて画像メモリ137に書き込まれた被写体信号を画像メモリ137から読み出して、その被写体信号に対してJPEG圧縮に代表される圧縮処理や伸長処理を施す。
表示制御部142およびD/Aコンバータ143は、画像信号処理部138、DSP139、および圧縮伸長部140によって画像処理が施されて表示メモリ141に書き込まれた被写体信号を、画像表示部150で表示できるデータの形式に変換する。変換された後の被写体信号は、画像表示部150に送られ、被写体信号を表す撮影画像が画像表示部150に表示される。
操作I/F144は、操作部160による設定情報の授受を行うものである。
電源制御部145は、2眼式デジタルカメラ10に装填されたバッテリ170の電池残量の画像表示部150への表示を制御する。
記録メディアI/F146は、記録メディア180への被写体信号の記録や読み出しのための情報や信号の授受を行うものである。
通信制御部147は、信号処理部130内の各種要素間の通信を制御する。
2眼式デジタルカメラ10は、基本的には以上のように構成されている。
ここで、2眼式デジタルカメラ10における、本発明の一実施形態としての特徴は、特定被写体検出部136、AF演算部134、およびAE演算部135の各動作と、動静止画記録制御プログラムROM149に基づく画像データの生成とが時間的に同時に実行されることにあり、以下、この動作について詳述する。
図3は、第1実施形態の2眼式デジタルカメラ10の起動処理が開始されてから動画撮影が終了するまでの間における動作の流れを説明するフローチャートである。
図3に示すフローチャートで説明する動作は、図示しない電源ボタン操作されることによって開始される。
まず、図示しない電源ボタンが操作されたことを受けて電源スイッチが入れられると電源がオンされ、2眼式デジタルカメラ10が駆動される(ステップS101)。
ステップS101で2眼式デジタルカメラ10が駆動されると、動作指示待ちのスタンバイ状態に移行し(ステップS102)、動画を撮影する際に選択する動画撮影モードを選択すると(ステップS103:Yes)、動画撮影が可能な撮影準備状態に移行し、顔認識機能による画像中の顔の検出、AF機能による焦点調整、およびAE機能による露光調整が連続的に行われる。
また、ステップS102でスタンバイ状態に移行した後、静止画を撮影する際に選択する静止画撮影モードを選択すると(ステップS103:No)静止画撮影モードに移行し(ステップS104)、記録メディアに保存された撮影画像を再生する際に選択する再生モードを選択すると(ステップS103:No)再生モードに移行する(ステップS104)。
ステップS103:Yesで動画撮影モードが選択された後、シャッタレリーズボタン15が全押しされるまでは(ステップS105:No)、ステップS103〜ステップS104の動作が可能である。
ステップS103:Yesで動画撮影モードが選択された後、シャッタレリーズボタン15が全押しされると動画撮影が開始される(ステップS105:Yes)。
この動画撮影にあたっては、第1撮影部110で生成されて第1バッファメモリ133aに一旦蓄えられた被写体信号に基づいて、顔の検出が特定被写体検出部136で実行され、焦点調整がAF演算部134で実行され、露光調整がAE演算部135で実行される(ステップS106)。
また、特定被写体検出部136で実行された顔の検出、AF演算部134で実行された焦点調整、およびAE演算部135で実行された露光調整のそれぞれの結果が、動静止画記録制御プログラムROM149に保存されたプログラムに従って、第2撮影部120で生成されて第2バッファメモリ133bに一旦蓄えられた被写体信号に反映され、撮影画像を表す画像データが生成される(ステップS107)。
尚、ステップS106およびステップS107の各々の動作は、オート系処理高速化プログラムROM150によって時間的に同時に実行される。
以下、動画撮影が行われている間(ステップS108:No)、ステップS106〜ステップS107の動作が実行され続ける。
動画撮影が行われている間にシャッタレリーズボタン15が再度全押しされることによって(ステップS108:Yes)動画撮影が終了される(ステップS109)。
以上で、本発明の第1実施形態の説明を終了する。
次に、本発明の第2実施形態および第3実施形態について説明する。
尚、以下説明する第2実施形態および第3実施形態では、上述した第1実施形態との相違点に注目し、同じ要素については同じ符号を付して説明を省略する。
図4は、本発明の複眼式撮影装置の一実施形態が適用された第2実施形態の3眼式デジタルカメラ20を前面から見た外観斜視図であり、図5は、本発明の複眼式撮影装置の一実施形態が適用された第3実施形態の4眼式デジタルカメラ30を前面から見た外観斜視図である。
図4に示す3眼式デジタルカメラ20は、3つのCCDそれぞれに被写体像を結像する3つの撮影光学系を備え、これらの3つの撮影光学系は各撮像領域内に少なくとも1つの同一の被写体を共通に含むように、3つのCCDそれぞれに結像した各被写体像を画像データに生成する撮影装置である。図4に示すように、この3眼式デジタルカメラ20の前面の中央部には、外観上、被写体に焦点を合わせる複数のフォーカスレンズなどで構成される撮影光学系がそれぞれに内蔵された3つの撮影レンズ21,22,23が備えられている。この3眼式デジタルカメラ20は、本発明の複眼式撮影装置の一例に相当する。
図5に示す4眼式デジタルカメラ30は、4つのCCDそれぞれに被写体像を結像する4つの撮影光学系を備え、これらの4つの撮影光学系は各撮像領域内に少なくとも1つの同一の被写体を共通に含むように、4つのCCDそれぞれに結像した各被写体像を画像データに生成する撮影装置である。図5に示すように、この4眼式デジタルカメラ30の前面の中央部には、外観上、被写体に焦点を合わせる複数のフォーカスレンズなどで構成される撮影光学系がそれぞれに内蔵された4つの撮影レンズ31,32,33,34が備えられている。この4眼式デジタルカメラ30は、本発明の複眼式撮影装置の一例に相当する。
尚、上述した第1実施形態では、2つのCCDそれぞれに被写体像を結像する2つの撮影光学系を備えた2眼式デジタルカメラに本発明を適用した例で説明したが、本発明は、これに限られるものではなく、例えば、第2実施形態で示した3眼式デジタルカメラや第3実施形態で示した4眼式デジタルカメラなど、複数の固体撮像素子それぞれに被写体像を結像する複数の撮影光学系を備えた複眼式撮影装置であればよい。
本発明の複眼式撮影装置の一実施形態が適用された第1実施形態の2眼式デジタルカメラを前面から見た外観斜視図である。 図1に示す2眼式デジタルカメラの機能を示すブロック図である。 第1実施形態の2眼式デジタルカメラの起動処理が開始されてから動画撮影が終了するまでの間における動作の流れを説明するフローチャートである。 本発明の複眼式撮影装置の一実施形態が適用された第2実施形態の3眼式デジタルカメラを前面から見た外観斜視図である。 本発明の複眼式撮影装置の一実施形態が適用された第3実施形態の4眼式デジタルカメラを前面から見た外観斜視図である。
符号の説明
10 2眼式デジタルカメラ
11,12,21,22,23,31,32,33,34 撮影レンズ
13 閃光発光部
14 LED発光部
15 シャッタレリーズボタン
110 第1撮影部
111,121 フォーカスレンズ
112,122 IRフィルタ
113,123 CCD
114,124 カメラCPU
115,125 TG
116,126 メカCPU
117,127 CDS回路
118,128 AGC回路
119,129 A/Dコンバータ
120 第2撮影部
130 信号処理部
131 不揮発性メモリ
132 RAM
133a 第1バッファメモリ
133b 第2バッファメモリ
134 AF演算部
135 AE演算部
136 特定被写体検出部
137 画像メモリ
138 画像信号処理部
139 DSP
140 圧縮伸長部
141 表示メモリ
142 表示制御部
143 D/Aコンバータ
144 操作I/F
145 電源制御部
146 記録メディアI/F
147 通信制御部
148 バス
150 画像表示部
160 操作部
170 バッテリ
180 記録メディア
149 動静止画記録制御プログラムROM
150 オート系処理高速化プログラムROM
20 3眼式デジタルカメラ
30 4眼式デジタルカメラ

Claims (4)

  1. 複数の固体撮像素子と、該複数の固体撮像素子それぞれに被写体像を結像する複数の撮影光学系とを備え、該複数の撮影光学系は各撮像領域内に少なくとも1つの同一の被写体を共通に含むように、該複数の固体撮像素子それぞれに結像した各被写体像を画像データに生成する複眼式撮影装置において、
    前記複数の固体撮像素子のうちの1つの固体撮像素子に結像した被写体像を表す画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記画像データ取得部により取得された画像データに基づいて、該画像データにより表される画像中の任意のエリアの特定な対象の検出動作、焦点調整動作、および露光調整動作のうちの少なくとも1つの動作を実行する動作実行部と、
    前記動作実行部による制御の条件を関連付けた、前記複数の固体撮像素子のうちの前記1つの固体撮像素子を除く少なくとも1つの固体撮像素子に結像した被写体像を表す画像データを生成する画像データ生成部と、
    前記動作実行部および上記画像データ生成部の各々の動作を時間的に同時に実行させる制御部とを備えたことを特徴とする複眼式撮影装置。
  2. 前記動作実行部が、前記画像中の人物の検出動作を実行するものであることを特徴とする請求項1記載の複眼式撮影装置。
  3. 前記動作実行部が、前記画像中の顔の検出動作を実行するものであることを特徴とする請求項1記載の複眼式撮影装置。
  4. 前記画像データ生成部が、動画像を表わす動画像データを生成するものであることを特徴とする請求項1記載の複眼式撮影装置。
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