JP2007110301A - 画像印刷装置、判定装置および印刷物 - Google Patents

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Abstract

【課題】証明書に対する改竄などを防止し、証明書の真贋を正確に判別すること。
【解決手段】証明書印刷装置100は、顔画像コード埋め込み部110が、画像入力装置50から顔画像データを取得し、取得した顔画像データ全体に、顔画像データの平均濃度の差を利用してコードを埋め込み、エンコード済顔画像データを生成し、印刷処理部120が、エンコード済顔画像データを用いて証明書データを作成し、作成した証明書データを印刷装置70に出力して証明書を印刷させる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、画像を印刷する画像印刷装置等に関し、特に証明書に対する改竄を防止することができる画像印刷装置、判定装置および印刷物に関するものである。
近年、利用者を認証するための証明書(例えば社員証など)に対する偽造・不正使用を防止するために、この証明書に対する真贋を判別する様々な方法が提案されている。例えば、証明書作成装置が、バーコードやQR(Quick Response)コードを利用して、ID(Identification)を証明書に印刷し、管理サーバに、証明書に印刷されたIDの情報を保持させる。そして、認証時には、認証装置が、証明書に印刷されたバーコード(またはQRコードなど)からIDを読み取って、管理サーバに問い合わせを行い、読み取ったIDの情報を管理サーバが保持しているか否かによって、証明書に対する真贋を判別する方法が存在する。
また、写真付きのIC(Integrated Circuit)カード証明書では、ICカードに印刷された利用者の顔写真と、ICカードに記録された個人情報とを利用して本人およびカードの真贋を判別している。
なお、特許文献1では、主画像(利用者の顔画像など)の背景部分にセキュリティ情報を不可視状態で埋め込み、証明書に対する真贋を判別可能とする画像処理方法が公開されている。この画像処理方法では、顔画像の劣化を防止するために、被埋め込み画像の背景部分と非背景部分(顔画像)とを一旦分離して、背景部分にセキュリティ情報を埋め込み、最終的に背景部分の画像と非背景部分の画像とを合成して、証明書を作成している。
特開2001−94755号公報
しかしながら、上述した従来技術では、証明書に印刷されたバーコードの改竄または証明書に貼り付けられた顔写真の張り替え等が容易であるために、証明書に対する真贋を正確に判別することができないという問題があった。
なぜなら、認証装置が、本人を特定する顔写真のない証明書を利用して、証明書の真贋を判別する場合には、証明書に印刷されたバーコードやQRコードのみを利用して証明書の真贋を判別するのだが、このバーコードやQRコードは標準化されたコードであり、悪意のある第三者によって容易に改竄が可能だからである。
また、写真付きのICカード証明書を利用して証明書の真贋を判別する場合であっても、悪意のある第三者が、不正に写真付きのICカード証明書を入手し、ICカード証明書の写真部分に第三者の顔写真を貼り付けることが可能であるため、第三者は容易にICカード証明書の持ち主になりすますことができた。
また、特許文献1によって公開された画像処理装置を利用して、証明書にセキュリティ情報を埋め込む場合であっても、この画像処理装置は、証明書にかかる顔画像の劣化を防止すべく、セキュリティ情報を証明書の背景部分のみに埋め込んであるため、非背景部分(顔画像)を切り取るなどの改竄に対して、改竄の有無を判別することができないという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、証明書に対する改竄などを防止し、証明書の真贋を正確に判別することができる画像印刷装置、判定装置および印刷物を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1にかかる画像印刷装置は、画像を印刷する画像印刷装置であって、ユーザの顔画像を複数のブロックに分割し、隣接するブロックの特徴量の差に基づいてデータを顔画像に埋め込む埋め込み手段と、前記埋め込み手段によってデータが埋め込まれた顔画像を印刷する印刷手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2にかかる判定装置は、画像にデータが埋め込まれているか否かを判定する判定装置であって、画像を取得し、取得した画像からユーザの顔領域を抽出する顔領域抽出手段と、前記顔領域抽出手段によって抽出された顔領域にデータが埋め込まれているか否かを判定する埋め込み判定手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項3にかかる判定装置は、請求項2の発明において、前記画像に埋め込まれたデータを認証する認証データを記録する記録手段を更に備え、前記埋め込み判定手段は、前記顔画像抽出手段によって抽出された顔領域に埋め込まれたデータが、前記認証データと一致するか否かを判定することを特徴とする。
また、請求項4にかかる印刷物は、ユーザの顔画像が印刷された印刷物であって、前記顔画像は、複数のブロックに分割され、隣接するブロックの特徴量の差に基づいてデータが埋め込まれていることを特徴とする。
また、請求項5にかかる印刷物は、請求項4の発明において、前記顔画像は、前記ユーザの顔領域の画像を所定値以上の割合で含んでいることを特徴とする。
本発明によれば、画像印刷装置は、ユーザの顔画像を複数のブロックに分割し、隣接するブロックの特徴量の差に基づいてデータを顔画像に埋め込み、データが埋め込まれた顔画像を印刷するので、データ埋め込みによる画像劣化の問題を解決し、印刷された顔画像の張替えなどによる証明書の改竄を防止することができる。
また、本発明によれば、判定装置は、画像を取得し、取得した画像からユーザの顔領域を抽出し、抽出した顔画像にデータが埋め込まれているか否かを判定するので、顔画像の添付された証明書の真贋を正確に判別することができる。
また、本発明によれば、判定装置は、画像に埋め込まれたデータを認証する認証データを記録し、顔領域に含まれるデータが認証データと一致するか否かを判定するので、顔画像の貼付された証明書の有効無効を効率よく変更することができる。
また、本発明によれば、印刷物は、顔画像が複数のブロックに分割され、隣接するブロックの特徴量の差に基づいてデータが埋め込まれているので、データ埋め込みによる画像劣化の問題を解決し、印刷物に対する改竄も防止することができる。
また、本発明によれば、印刷物は、ユーザの顔領域の画像を所定値上の割合で含んでいるので、印刷物に対する改竄を防止することができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る画像印刷装置、判定装置および印刷物の好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、本発明の特徴について従来技術と比較して説明する。従来の電子透かし技術を用いて画像にコードを埋め込むと、コードを埋め込んだ画像の劣化が激しかった。このため、従来では、証明書に利用する画像にコード(利用者を認証するためのコード)を埋め込む場合に、画像に含まれる顔領域と背景部分とを一旦分離し、画像劣化の影響を受けても問題とならない背景部分にのみコードを埋め込み、コードを埋め込んだ背景部分の画像と顔部分の画像とを合成して、証明書に利用する画像を作成し、作成した画像を証明書として印刷していた。
このように、従来では、画像劣化の問題から、証明書に利用される画像の背景部分のみにコードを埋め込み、顔領域にはコードを埋め込むことができなかったため、証明書に印刷された画像の顔領域の張替えなどによる改竄が可能であるという問題があった。
そこで、本発明では、画像の平均濃度の差を利用してコードを画像に埋め込む手法を用いて、コード埋め込みによる画像劣化の問題を解決すると共に、顔領域を含んだ画像全体に利用者を認証するためのコードを埋め込むことで、顔領域の張替えなどによる証明書の改竄を防止し、証明書に対する真贋を判別可能とする。
つぎに、本実施例1にかかる証明書印刷装置の構成について説明する(本実施例1では、画像印刷装置の一例として、証明書印刷装置を例にあげて説明する)。図1は、本実施例1にかかる証明書印刷装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この証明書印刷装置100は、顔画像コード埋め込み部110と、印刷処理部120とを有する。なお、証明書印刷装置100は、画像入力装置50、入力装置60、印刷装置70に接続されている。
ここで、画像入力装置50は、紙やフィルム等に描画(印刷)された画像をスキャンして画像データを取得し、取得した画像データを証明書印刷装置100に入力する装置である。なお、本実施例1にかかる画像入力装置50は、主に、証明書に利用するための顔画像データ(この顔画像データは、ユーザの顔領域の画像だけでなく、ユーザの首や胴体、背景などの画像も含んでいる)を証明書用の写真等などから取り込み、取り込んだ顔画像データを証明書印刷装置100に入力する。
入力装置60は、キーボードなどの入力装置であり、証明書印刷装置100の管理者等が、顔画像データに埋め込むコードや、証明書に印刷する個人データ(顔画像データに対応する人物の名前およびその人物の所属部署など)を入力するための装置である。印刷装置70は、証明書印刷装置100から出力された画像データを印刷する装置である。
証明書印刷装置100の説明にもどると、顔画像コード埋め込み部110は、画像入力装置50から取得した顔画像データに、入力装置60から取得したコードを埋め込む処理部である。なお、顔画像コード埋め込み部110は、顔画像データに16ビットコードを8回埋め込み、コードがエンコードされた顔画像データを生成する。また、顔画像データは、所定のフォーマット(JPEG(Joint Photographic Expert Group)、GIF(Graphic Interchange Format)など)で生成された画像データであり、1024×1024画素サイズの画像データである。この顔画像データには、例えば「1010110101001010」のような16ビットコードが埋め込まれる。
続いて、顔画像コード埋め込み部110の構成について説明する。図2は、顔画像コード埋め込み部110の構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、この顔画像コード埋め込み部110は、ブロック分割部111、ブロック抽出部112、平均化部113、比較部114、コード形成部115を有する。
ブロック分割部111は、顔画像データを入力してN行×M列(この例では16行×16列)のブロックに分割し、ブロック分割画像データI1として出力する処理部である。図3は、ブロック分割画像データI1の一例を示す図である。なお、図3では説明の便宜上、顔画像以外の画像を用いてブロック分割画像データの一例を示す(ブロック分割部110は、顔画像データを、図3に示したブロック分割画像データと同様に分割する)。
図3に示すように、このブロック分割画像データI1は、ブロックBl11、Br11、・・・、Bl18、Br18、Bl21、Br21、・・・、Bl168、Br168、という256(16×16)ブロックから構成されている。なお、一つのブロックは、64×64画素サイズである。ここで、ブロック分割画像データI1においては、ペアブロック(隣接する2つのブロック)に1ビットのコードが埋め込まれる。
具体的には、ペアブロックは、ブロックBl11およびBr11、ブロックBl12およびBr12、・・・、Bl18およびBr18(ここまで1行目)、ブロックBl21およびBr21、・・・、ブロックBl28およびBr28(ここまで2行目)、・・・、ブロックBl161およびBr161、・・・、ブロックBl168およびBr168(ここまで16行目)という2つのブロックから構成されている。
ここで、ペアブロックの一方のブロックBlxyにおいて、添字lは、ペアブロックにおいて左側のブロックであることを表す。添字xは、行(N)を表す。また、添字yは、列(M)を表す。他方、ペアブロックのブロックBrxyにおいて、添字rは、ペアブロックにおいて右側のブロックであることを表す。添字xは、行(N)を表す。また、添字yは、列(M)を表す。
また、ペアブロックにおいて、左側のブロックBlxyにおける特徴量としての平均濃度レベル(ブロック内の各画素の平均諧調:0〜255)を左側平均濃度データDlとし、右側のブロックBrxyの平均濃度レベル(特徴量)を右側平均濃度データDrとする。
ここで、以下の関係式のように、左側平均濃度データDlが右側平均濃度データDr未満である場合、ペアブロックは、1ビット分のコードとして「0」を表す。一方、左側平均濃度データDlが右側平均濃度データDr以上である場合、ペアブロックは、1ビット分のコードとして「1」を表す。
l<Dr→「0」
l≧Dr→「1」
例えば、図3に示したブロックBl18およびBr18からなるブロックペアは、左側平均濃度データBl18が「115」、右側平均濃度データBr18が「125」であるため、1ビット分のコードとして「0」を表す。
また、ブロックBl28およびBr28からなるブロックペアは、左側平均濃度データBl28が「125」、右側平均濃度データBr28が「115」であるため、1ビット分のコードとして「1」を表す。
また、ブロック分割画像データI1においては、1行あたり、8つのペアブロック(16ブロック)であるため、8ビット分のコードを表す。従って、全行(16行)では、128ビット分のコードを表す。本実施例1では、ブロック分割画像データI1に埋め込むコードCが16ビットであるため、ブロック分割画像データI1にコードCが最大8(128/16)回、埋め込み可能である。
図2にもどり、ブロック抽出部112は、ブロック分割画像データI1からペアブロック(ブロックBlxyおよびブロックBrxy)をコードCのビットシフトに追従させて順次抽出し、ブロックBlxyおよびブロックBrxyのそれぞれにおける濃度分布をブロック濃度データDとして順次出力する処理部である。
ここで、コードCのビットシフトとは、コードCの最左側ビット(1)から右側ビット(0)へ向けて、ビットポインタを右側へ1ビットずつシフトさせることをいう。
平均化部113は、ブロック濃度データDから、ブロックBlxyに対応する左側平均濃度データDlと、ブロックBrxyに対応する右側平均濃度Drとを求める処理部である。
比較部114は、コードCのnビット目(最左側ビットからn=1,2、・・・、16)と、左側平均濃度データDlおよび右側平均濃度データDrの大小関係から決定されるビット判定結果(前述した関係式により「0」または「1」とビット判定される)と比較する。
コード形成部115は、比較部114の比較結果に基づいて、ブロック分割画像データI1(顔画像データ)にコードCを埋め込む処理部である。具体的には、このコード形成部115は、比較部114の比較結果が一致である場合、左側平均濃度データDlと右側平均濃度データDrとの大小関係を維持し、一方、比較結果が不一致である場合、コードCのビットを表す大小関係となるように、左側平均濃度データDlと右側平均濃度データDrを変更(大小関係を逆転)する濃度変更処理を行うことによって、コードがエンコードされた顔画像データ(以下、エンコード済顔画像データと表記する)を生成し、これを出力する。
図4は、コード形成部115による濃度変更処理を説明するための説明図である。同図に示すように、この濃度変更処理では、D1<Drとする場合には、(1)式を用いて変更後の左側平均濃度データD’lを求め、(2)式を用いて変更後の右側平均濃度データD’rを求める。ここで、Tは、ペアブロック間でつけるレベル差であり、例えば「30」といった値である。これにより、濃度変更後においては、左側平均濃度データD’lが右側平均濃度データD’r未満となり、ビット判定結果が「1」から「0」とされる。
一方、D1≧Drとする場合には、(3)式を用いて変更後の左側平均濃度データD’lを求め、(4)式を用いて変更後の右側平均濃度データD’rを求める。これにより、濃度変更後においては、左側平均濃度データD’lが右側平均濃度データD’r以上となり、ビット判定結果が「0」から「1」とされる。
なお、顔画像データは、黄色成分を多く含んでいる。このため、顔画像データを対象に上記コードの埋め込みを黄色成分で行うことで、より画像の劣化が見えにくいデータ埋め込みを実施することもできる。ここで、黄色成分によるコード埋め込みの一例について説明する。
顔画像データは、RGB(Red Green Blue)形式によって、色の情報を持っている。また、黄色成分は、RGBのうち、補色の関係で、Bによって表現される。したがって、ブロック抽出部112は、分割したブロック濃度データDを抽出する場合に、Bの平均諧調をブロック濃度データDとし、平均化部113が、このブロック濃度データDから右側の平均濃度データと左側の平均濃度データとを求める(Bにかかる平均濃度データをB平均濃度データと表記する)。そして、比較部114は、隣接するブロックペアのB平均濃度データを比較する。
続いて、コード形成部115は、ブロックペアのB平均濃度データの大小関係と、埋め込み対象のコードとの条件が一致している場合、例えば、ブロックペアにコード「0」を埋め込む場合に、右側のB平均濃度データが、左側のB平均濃度データより大きい場合には、右側のB平均濃度データと左側のB平均濃度データとの大小関係を維持する。
一方、コード形成部115は、ブロックペアのB平均濃度データの大小関係と、埋め込み対象のコードとの条件が一致していない場合、例えば、ブロックペアにコード「0」を埋め込む場合に、右側のB平均濃度データが左側のB平均濃度データ以下の場合には、右側のB平均濃度データと左側のB平均濃度データとの大小関係を反転させる。
図1の説明にもどると、印刷処理部120は、顔画像コード埋め込み部110からエンコード済顔画像データを取得し、入力装置60からコードおよび個人データを取得すると共に、取得した情報を基にして証明書データを作成する処理部である。この証明書データには、エンコード済顔画像データ、コード、および個人データが含まれる。印刷処理部120は、作成した証明書データを印刷装置70に入力し、証明書を印刷させる。図5は、印刷装置70が印刷する証明書の一例を示す図である。
つぎに、本実施例1にかかる証明書印刷装置100の処理について説明する。図6は、本実施例1にかかる証明書印刷装置の処理を示すフローチャートである。同図に示すように、証明書印刷装置100は、顔画像コード埋め込み部110が、画像入力装置50から顔画像データを取得し(ステップS101)、入力装置60から埋め込みコードを取得する(ステップS102)。
そして、顔画像コード埋め込み部110が、埋め込みコードを顔画像データに埋め込み(ステップS103)、エンコード済顔画像データを印刷処理部120に渡し(ステップS104)、印刷処理部120が、エンコード済顔画像データ、コードおよび個人データを取得する(ステップS105)。
続いて、印刷処理部120が、エンコード済顔画像データ、コードおよび個人データから証明書データを生成し(ステップS106)、証明書データを印刷装置70に出力して証明書を印刷装置70に印刷させる(ステップS107)。
このように、顔画像コード埋め込み部110が、顔領域を含む顔画像データに埋め込みコードを埋め込み、印刷処理部120が、コードが埋め込まれた顔画像データを基に証明書データを作成し、印刷装置70に印刷させるので、証明書に対する改竄を防止することができる。
上述してきたように、本実施例1にかかる証明書印刷装置100は、顔画像コード埋め込み部110が、画像入力装置50から取得した顔画像データに、顔画像データの平均濃度の差を利用してコードを埋め込み、エンコード済顔画像データを生成し、印刷処理部120が、エンコード済顔画像データを用いて証明書データを作成し、作成した証明書データを印刷装置70に出力して証明書を印刷させるので、画像劣化の問題を解決すると共に、顔部分の張替えなどによる改竄を防止することができる。
つぎに、本実施例2にかかる証明書印刷装置の特徴について説明する。本実施例2にかかる証明書印刷装置は、顔画像に含まれるユーザの顔領域を抽出し、この顔領域が画像全体に所定値以上の割合(50%以上)で存在するように顔画像をトリミングし、トリミングした顔画像にコードを埋め込む。そして、証明書印刷装置は、コードを埋め込んだ顔画像を証明書として印刷する。
このように、本実施例2にかかる証明書印刷装置は、顔画像に所定値以上の割合でユーザの顔領域が存在するように顔画像をトリミングし、トリミングした顔画像にコードを埋め込み、証明書として用いるので、証明書に対する改竄を防止し、証明書の真贋を正確に判別することができる。
つぎに、本実施例2にかかる証明書印刷装置の構成について説明する。図7は、本実施例2にかかる証明書印刷装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この証明書印刷装置200は、顔領域抽出部210、画像切り出し部220、顔画像コード埋め込み部230、印刷処理部240を有する。また、証明書印刷装置200は、画像入力装置50、入力装置60、印刷装置70と接続されている。なお、画像入力装置50、入力装置60、印刷装置70は、図1に示した画像入力装置50、入力装置60、印刷装置70と同様であるため説明を省略する。
顔領域抽出部210は、画像入力装置50から顔画像データを取得し、取得した顔画像データに含まれるユーザの顔領域を抽出する処理部である。なお、顔領域を抽出する方法は、例えば、特開2000−132688号明細書に記載されている顔パーツ検出方法を利用することができる。この顔パーツ検出方法では、入力画像からテンプレートマッチングにより求めた入力画像の各画素位置における顔パーツの存在確率と、サンプルデータから求めた予め学習させた顔パーツ位置の確率分布とが共に大きくなる点を顔パーツとして検出している。顔領域抽出部210は、抽出した顔領域のデータ(以下、顔領域データ)と、顔画像データとを画像切り出し部220に渡す。
顔画像切り出し部220は、顔領域抽出部210から顔画像データと顔領域データとを取得し、顔領域が顔画像の50%以上の領域となるように、顔画像を切り出す処理部である。顔画像切り出し部220は、切り出した顔画像のデータを顔画像コード埋め込み部230に渡す。
顔画像コード埋め込み部230および印刷処理部240に対する説明は、図1に示した顔画像コード埋め込み部110および印刷処理部120に対する説明と同様であるため、説明を省略する。
つぎに、本実施例2にかかる証明書印刷装置200の処理について説明する。図8は、本実施例2にかかる証明書印刷装置の処理を示すフローチャートである。同図に示すように、証明書印刷装置200は、画像領域抽出部210が、画像入力装置50から顔画像データを取得し(ステップS201)、顔領域を抽出する(ステップS202)。
そして、画像切り出し部220が、顔領域抽出部210から顔画像データおよび顔領域データを取得し、顔領域が顔画像全体の50%以上となるように顔画像をトリミングし、トリミングした顔画像データを顔画像コード埋め込み部230に渡す(ステップS203)。
顔画像埋め込み部230は、入力装置60から埋め込みコードを取得し(ステップS204)、埋め込みコードを顔画像データに埋め込み(ステップS205)、エンコード済顔画像データを印刷処理部240に渡す(ステップS206)。
そして、印刷処理部240が、エンコード済顔画像データ、コードおよび個人データを取得し(ステップS207)、取得したデータから証明書データを生成し(ステップS208)、生成した証明書データを印刷装置70に出力して証明書を印刷装置70に印刷させる(ステップS209)。
このように、顔領域抽出部210が、顔領域を抽出し、画像切り出し部220が、顔領域が顔画像全体の50%以上となるようにトリミングを行い、顔画像コード埋め込み部230が埋め込みコードをトリミング済みの顔画像データに埋め込むので、画像の劣化を防止すると共に、真贋を判別可能な印刷物を作成することができる。
上述してきたように、本実施例2にかかる証明書印刷装置200は、顔領域抽出部210が、顔画像データから顔領域を抽出し、画像切り出し部220が、顔領域が顔画像全体の50%以上となるようにトリミングを行い、顔画像コード埋め込み部230が、トリミング済みの顔画像データに平均濃度の差を利用してコードを埋め込み、エンコード済顔画像データを生成し、印刷処理部240が、エンコード済顔画像データを用いて証明書データを生成し、生成した証明書データを印刷装置70に出力して証明書を印刷させるので、画像劣化の問題を解決し、顔部分の張替えなどによる改竄を防止することができる。
つぎに、本実施例3にかかる認証装置の特徴について説明する。本実施例3にかかる認証装置は、顔画像に含まれるユーザの顔領域を抽出し、抽出した顔領域にデータ(コード)が埋め込まれているか否かを判定する。このように、顔画像から顔領域を抽出し、抽出した顔領域にデータが含まれているか否かを判定することによって、証明書に対する真贋を正確に判別することができる。
続いて、本実施例3にかかる認証装置の構成について説明する。図9は、本実施例3にかかる認証装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、認証装置300は、顔画像領域抽出部310と、データ認識部320とを有する。また、認証装置300は、画像入力装置50および表示装置80に接続されている。画像入力装置50は、図1に示した画像入力装置50と同様であるため説明を省略する。表示装置80は、ディスプレイなどの表示装置である。
顔画像領域抽出部310は、画像入力装置50から顔画像データを取得し、取得した顔画像データから、ユーザの顔領域を抽出する処理部である。顔領域を抽出する手法は、実施例2で示した顔領域抽出部210と同様の手法を用いればよい。顔画像領域抽出部310は、抽出した顔領域のデータと、顔画像データとをデータ認識部320に渡す。
データ認識部320は、顔画像領域抽出部310から顔画像データおよび顔領域データを取得し、顔画像の顔領域にコードが埋め込まれているか否かを判定する処理部である。すなわち、データ認識部320は、顔画像を複数のブロックに分割し、隣接するブロックの平均濃度差を基にして、顔領域に埋め込まれたコードを抽出する。
そして、データ認識部320は、顔画像の顔領域にコードが埋め込まれている場合には、顔領域にコードが埋め込まれている旨を表示装置80に出力し、顔画像の顔領域にコードが埋め込まれていない場合には、顔領域にコードが埋め込まれていない旨を表示装置80に出力する。
ここで、データ認証部320が、顔画像の顔領域にコードが埋め込まれているか否かを判定する具体的な処理について説明する。画像入力装置50に入力された顔画像が、実施例1,2において説明した証明書印刷装置100、200によって正規にエンコードされている場合には、顔画像の顔領域に、コードとこのコードに対する誤り補正値とがセットになって、繰り返し埋め込まれている(実施例1,2では説明を省略したが、証明書印刷装置100,200は、エンコードを行う場合に、コードと誤り補正値とをセットにして、繰り返し顔領域に埋め込んでいる)。この場合、データ認証部320は、顔領域に埋め込まれた複数のコードと誤り補正値とを取得し、各コードを対応する誤り補正値によって補正する。
続いて、データ認証部320は、補正した複数のコードを利用して多数決を行い、コードを決定する。例えば、補正したコードが、「101」、「101」、「111」の場合には、顔領域に埋め込まれたコードは多数決の結果「101」となる。このように、データ認証処320は、顔領域からコードを決定できた場合には、画像入力装置50から入力された証明書は、改竄されていないと判定する。
一方、画像入力装置50に入力された顔画像が改竄されている場合(正規にエンコードされていない場合)には、コードと誤り補正値がセットになって顔領域に埋め込まれておらず、データ認証部320は、上述したような方法によって顔領域からコードを決定することができない(改竄された顔画像から平均濃度差を利用して数値を読み取ったとしても、この数値はばらばらで、上述したような多数決でコードを決定することができない)。このような場合には、データ認証部320は、画像入力装置50から入力された証明書は、改竄されていると判定する。
つぎに、本実施例3にかかる認証装置300の処理について説明する。図10は、本実施例3にかかる認証装置の処理を示すフローチャートである。同図に示すように、認証装置300は、顔画像領域抽出部310が、画像入力装置50から顔画像データを取得し(ステップS301)、顔領域を抽出する(ステップS302)。
そして、データ認証部320が、顔領域にコードが埋め込まれているか否かを判定し(ステップS303)、判定結果を表示装置80に出力する(ステップS304)。
このように、顔画像領域抽出部310が、顔画像に含まれるユーザの顔領域を抽出し、データ認識部320が、顔領域にデータが埋め込まれているか否かを判定するので、証明書に対する真贋を正確に判別することができる。
上述してきたように、本実施例3にかかる認証装置300は、顔画像領域抽出部310が、画像入力装置50から顔画像データを取得し、顔領域を抽出する。そして、データ認識部320が、顔領域にコードが埋め込まれているか否かを判定し、判定結果を表示装置80に出力するので、証明書に対する真贋を正確に判別することができる。
なお、本実施例3にかかる認証装置300は、判定結果を表示装置によって表示したが、音によって判定結果を管理者などに通知することができる。図11は、表示装置およびスピーカによって判定結果を通知する認証装置の一例を示す機能ブロック図である。
図11において、データ認識部320は、判定結果を表示装置80に出力すると共に、判定結果をスピーカによって管理者等に判定結果を通知する。例えば、データ認識部320は、顔領域にコードが埋め込まれている場合に、スピーカ90から音を出力させ、コードが埋め込まれていない場合には、スピーカ90から音を出力しない。
このように、スピーカ90から音によって判定結果を管理者に通知することによって、証明書の真贋をチェックする管理者の負担を大幅に軽減させることができる。
つぎに、本実施例4にかかる認証装置の特徴について説明する。本実施例4にかかる認証装置は、顔画像に含まれるユーザの顔領域を抽出し、抽出した顔画像に埋め込まれたコードを読み取る。そして、認証装置が読み取ったコードが予め記憶部に記憶されたコードと一致するか否かを判定し、証明書が有効か否かを判別する。
このように、本実施例4にかかる認証装置は、顔領域からコードを読み取り、読み取ったコードが予め記憶部に記憶されたコードと一致するか否かを判定するので、証明書の画像の改竄のみでなく、記憶部に記憶されたコードを管理者が変更することで、退職者などの証明書を容易に無効にすることができる。
つぎに、本実施例4にかかる認証装置の構成について説明する。図12は、本実施例4にかかる認証装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この認証装置400は、顔画像領域抽出部410、データ認識部420、データ判別部430、記憶部440、更新処理部450を有する。また、認証装置400は、画像入力装置50、入力装置60、表示装置80に接続されている。
なお、画像入力装置50および表示装置80は、図9に示した画像入力装置50および表示装置80と同様であるため説明を省略する。入力装置60は、キーボードなどの入力装置であり、本実施例4では、管理者が、入力装置60を利用して、顔画像に埋め込まれたデータを認証する認証データを入力する。認証装置400の管理者は、実施例1,2に示した証明書印刷装置100,200の管理者等から顔画像データに埋め込まれたコードの情報を知得して、入力装置60に認証データを入力する。
顔画像領域抽出部410は、顔画像領域抽出部310と同様に、画像入力装置50から顔画像データを取得し、取得した顔画像データから、ユーザの顔領域を抽出する処理部である。顔画像領域抽出部410は、抽出した顔領域のデータと、顔画像データとをデータ認識部420に渡す。
データ認識部420は、顔画像領域抽出部410から顔画像データおよび顔領域データを取得し、顔画像の顔領域に埋め込まれたコードを抽出する処理部である。データ認識部420は、顔画像を複数のブロックに分割し、隣接するブロックの平均濃度の差を基にして、顔領域に埋め込まれたコードを抽出する。データ認識部420は、抽出したコードをデータ判別部430に渡す。
データ判別部430は、データ認識部420からコードを取得して、取得したコードが、記憶部440の認証データ440aに含まれるか否かを判別し、判別結果を表示装置80に出力する処理部である。認証データ440aは、顔画像データに埋め込まれたコードを認証するためのデータである。図13は、認証データのデータ構造の一例を示す図である。認証データ440aに含まれるコードが顔領域に埋め込まれている場合に、証明書は有効となる。
データ判別部430は、認証データ440aのコードが、顔画像の顔領域から抽出された場合には、この顔画像が貼付された証明書は有効と判別し、認証データ440aのコードが、顔画像の顔領域から抽出されなかった場合には、この顔画像が貼付された証明書は無効と判別する。
更新処理部450は、入力装置60から認証データを取得した場合に、取得した認証データによって、記憶部440に記憶された認証データ440aを更新する処理部である。なお、更新処理部450は、認証データ440aが不正に更新されることを防止するため、パスワードなどを入力装置60から取得し、取得したパスワードが正しい場合に、認証データを更新してもよい。
なお、本実施例4では、認証装置400は、入力装置60から認証データを取得し、更新処理部450が、記憶部440に記憶された認証データ440aを更新していたが、認証装置400は、この認証データを管理する管理サーバ等からネットワークを介して認証データを取得し、記憶部440に記憶された認証データ440aを更新してもよい。
つぎに、本実施例4にかかる認証装置400の処理について説明する。図14は、本実施例4にかかる認証装置の処理を示すフローチャートである。同図に示すように、認証装置400は、顔画像領域抽出部410が、画像入力装置50から顔画像データを取得し(ステップS401)、顔領域を抽出する(ステップS402)。
そして、データ認証部420が、顔領域に埋め込まれたコードを抽出し(ステップS403)、データ判定部430が、顔領域に埋め込まれたコードが、認証データ440aに含まれるか否かを判別し(ステップS404)、判別結果を表示装置80に出力する(ステップS405)。
このように、顔画像領域抽出部410が、顔領域を抽出し、データ認識部420が、顔領域に埋め込まれたコードを抽出し、データ判別部430が、顔領域に埋め込まれたコードが、認証データ440aに含まれるか否かを判別するので、証明書に対する真贋および証明書の有効無効を正確に判別することができる。
上述してきたように、本実施例4にかかる認証装置400は、顔画像領域抽出部410が、画像入力装置50から顔画像データを取得し、顔領域を抽出する。そして、データ認証部420が、顔領域に埋め込まれたコードを抽出し、データ判定部430が、顔領域に埋め込まれたコードが認証データ440aに含まれるか否かを判別するので、証明書の改竄を防止すると共に、証明書の有効無効を容易に変更することができる。
なお、本実施例1〜4では、平均濃度を用いる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、粒状度、彩度、濃度重心、分散等の画像に関する他の特徴量を用いる場合にも同様に適用することができる。
また、本実施例1〜4では、ペアブロック間の平均濃度差を用いる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ブロックの他の組み合わせの平均濃度差を用いる場合にも同様に適用することができる。
ところで、上記の実施例1〜4で説明した証明書印刷装置または認証装置の各処理は、コード埋め込み処理またはコード認識処理に係るプログラムをコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図15を用いて、上記の実施例の証明書印刷装置および認証装置と同様の機能を有するコード埋め込みプログラムおよびコード認識プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図15は、コード埋め込みプログラムおよびコード認識プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
同図に示すように、コンピュータ600は、入出力インターフェース610、RAM620、HDD630、ROM640、CPU650をバス660で接続して構成される。入出力インターフェース610は、キーボードなどの入力装置、スキャナなどの画像入力装置および表示装置、プリンタ、スピーカなどの出力装置を接続するためのインターフェースである。
そして、コンピュータ600が証明書印刷装置の場合には、ROM640には、上記の実施例の証明書印刷装置100、200と同様の機能を発揮するコード埋め込みプログラム、つまり、図15に示すように、コード埋め込みプログラム640aが予め記憶されている。
そして、CPU650が、このコード埋め込みプログラム640aをROM640から読み出して実行することで、図15に示すように、コード埋め込みプログラム640aは、コード埋め込みプロセス650aとして機能するようになる。CPU650は、顔画像の顔領域にコードを埋め込み、証明書データを生成した後、証明書をプリンタに印刷させる。
一方、コンピュータ600が認証装置の場合には、ROM640には、上記の実施例の認証装置300、400と同様の機能を発揮するコード認識プログラム、つまり、図15に示すように、コード認識プログラム640bが予め記憶されている。
そして、CPU650が、このコード認識プログラム640bをROM640から読み出して実行することで、図15に示すように、コード認識プログラム640bは、コード認識プロセス650bとして機能するようになる。CPU650は、HDD630に記録された認証データ630aをRAM620に読み出して、顔領域に埋め込まれたコードが認証データ620に存在するか否かを判定し、判定結果を表示装置に表示する。
(付記1)画像を印刷する画像印刷装置であって、
ユーザの顔画像を複数のブロックに分割し、隣接するブロックの特徴量の差に基づいてデータを顔画像に埋め込む埋め込み手段と、
前記埋め込み手段によってデータが埋め込まれた顔画像を印刷する印刷手段と、
を備えたことを特徴とする画像印刷装置。
(付記2)前記顔画像に含まれるユーザの顔領域を抽出する顔領域抽出手段と、前記顔領域抽出手段によって抽出された顔領域が、前記顔画像に所定値以上の割合で存在するように前記顔画像を切り出す画像切り出し手段とを更に備え、前記埋め込み手段は、前記画像切り出し手段によって切り出された顔画像を複数のブロックに分割し、隣接するブロックの特徴量の差に基づいてデータを顔画像に埋め込むことを特徴とする付記1に記載の画像印刷装置。
(付記3)前記埋め込み手段は、顔画像を複数のブロックに分割し、隣接するブロックの黄色成分の平均濃度差に基づいてデータを顔画像に埋め込むことを特徴とする付記1または2に記載の画像印刷装置。
(付記4)画像にデータが埋め込まれているか否かを判定する判定装置であって、
画像を取得し、取得した画像からユーザの顔領域を抽出する顔領域抽出手段と、
前記顔領域抽出手段によって抽出された顔領域にデータが埋め込まれているか否かを判定する埋め込み判定手段と、
を備えたことを特徴とする判定装置。
(付記5)前記埋め込み判定手段の判定結果を出力する出力手段を更に備えたことを特徴とする付記4に記載の判定装置。
(付記6)前記画像に埋め込まれたデータを認証する認証データを記録する記録手段を更に備え、前記埋め込み判定手段は、前記顔画像抽出手段によって抽出された顔領域に埋め込まれたデータが、前記認証データと一致するか否かを判定することを特徴とする付記4または5に記載の判定装置。
(付記7)ユーザの顔画像が印刷された印刷物であって、
前記顔画像は、複数のブロックに分割され、隣接するブロックの特徴量の差に基づいてデータが埋め込まれていることを特徴とする印刷物。
(付記8)前記顔画像は、前記ユーザの顔領域の画像を所定値以上の割合で含んでいることを特徴とする付記7に記載の印刷物。
(付記9)前記顔画像は、前記隣接するブロックの黄色成分の平均濃度差を使用してデータが埋め込まれていることを特徴とする付記7または8に記載の印刷物。
(付記10)画像を印刷する画像印刷方法であって、
ユーザの顔画像を複数のブロックに分割し、隣接するブロックの特徴量の差に基づいてデータを顔画像に埋め込む埋め込み工程と、
前記埋め込み工程によってデータが埋め込まれた顔画像を印刷する印刷工程と、
を含んだことを特徴とする画像印刷方法。
以上のように、本発明にかかる画像印刷装置、判定装置および印刷物は、証明書などに対する改竄を防止する場合に有用であり、特に、コード埋め込みによる画像劣化の影響をなくしたい場合に適している。
本実施例1にかかる証明書印刷装置の構成を示す機能ブロック図である。 顔画像コード埋め込み部の構成を示す機能ブロック図である。 ブロック分割画像データの一例を示す図である。 コード形成部による濃度変更処理を説明するための説明図である。 印刷装置が印刷する証明書の一例を示す図である。 本実施例1にかかる証明書印刷装置の処理を示すフローチャートである。 本実施例2にかかる証明書印刷装置の構成を示す機能ブロック図である。 本実施例2にかかる証明書印刷装置の処理を示すフローチャートである。 本実施例3にかかる認証装置の構成を示す機能ブロック図である。 本実施例3にかかる認証装置の処理を示すフローチャートである。 表示装置およびスピーカによって判定結果を通知する認証装置の一例を示す機能ブロック図である。 本実施例4にかかる認証装置の構成を示す機能ブロック図である。 認証データのデータ構造の一例を示す図である。 本実施例4にかかる認証装置の処理を示すフローチャートである。 コード埋め込みプログラムおよびコード認識プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
符号の説明
50 画像入力装置
60 入力装置
70 印刷装置
80 表示装置
90 スピーカ
100 証明書印刷装置
110,230 顔画像コード埋め込み部
111 ブロック分割部
112 ブロック抽出部
113 平均化部
114 比較部
115 コード形成部
120,240 印刷処理部
210 顔領域抽出部
220 画像切り出し部
300 認証装置
310,410 顔画像領域抽出部
320,420 データ認識部
430 データ判別部
440 記憶部
440a 認証データ
450 更新処理部
600 コンピュータ
610 入出力インターフェース
620 RAM
620a,630a 認証データ
630 HDD
640 ROM
640a コード埋め込みプログラム
640b コード認識プログラム
650 CPU
650a コード埋め込みプロセス
650b コード認識プロセス

Claims (5)

  1. 画像を印刷する画像印刷装置であって、
    ユーザの顔画像を複数のブロックに分割し、隣接するブロックの特徴量の差に基づいてデータを顔画像に埋め込む埋め込み手段と、
    前記埋め込み手段によってデータが埋め込まれた顔画像を印刷する印刷手段と、
    を備えたことを特徴とする画像印刷装置。
  2. 画像にデータが埋め込まれているか否かを判定する判定装置であって、
    画像を取得し、取得した画像からユーザの顔領域を抽出する顔領域抽出手段と、
    前記顔領域抽出手段によって抽出された顔領域にデータが埋め込まれているか否かを判定する埋め込み判定手段と、
    を備えたことを特徴とする判定装置。
  3. 前記画像に埋め込まれたデータを認証する認証データを記録する記録手段を更に備え、前記埋め込み判定手段は、前記顔画像抽出手段によって抽出された顔領域に埋め込まれたデータが、前記認証データと一致するか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の判定装置。
  4. ユーザの顔画像が印刷された印刷物であって、
    前記顔画像は、複数のブロックに分割され、隣接するブロックの特徴量の差に基づいてデータが埋め込まれていることを特徴とする印刷物。
  5. 前記顔画像は、前記ユーザの顔領域の画像を所定値以上の割合で含んでいることを特徴とする請求項4に記載の印刷物。
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