JP2007107632A - 自動変速機のインヒビタスイッチの配置構造 - Google Patents

自動変速機のインヒビタスイッチの配置構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 インヒビタスイッチの破損を防止することが可能なインヒビタスイッチ取り付け構造を有する自動変速機を提供する。
【解決手段】 インヒビタスイッチ900が変速機ハウジング100外側に突出したマニュアルシャフト808上端部に取り付けられる構造を有する自動変速機において、前記変速機ハウジング上側正面を鉛直軸方向から見て、前記エンジン取り付け部の車両前方側の突出部と、前記オイルクーラ700設置部の車両前方側の突出部と、を結ぶ直線を第1境界線と定義し、前記変速機ハウジング前側正面を前後軸方向から見て、前記エンジン取り付け部の鉛直上方側の突出部と、前記変速機ハウジングを車体に取り付けるための突出部と、を結ぶ直線を第2境界線と定義したとき、前記インヒビタスイッチの取り付け位置を、前記第1境界線よりも前記変速機ハウジング側、かつ、前記第2境界線よりも前記変速機ハウジング側に設けた。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動変速機の構造に関し、特にインヒビタスイッチの配置構造に関する。
インヒビタスイッチは自動変速機の操作系に取り付けられるロータリースイッチである。運転者が操作するレンジセレクトレバーの位置を検知してそれに対応した電気信号を出力する。インヒビタスイッチの取り付け位置は操作系により決定され、自動変速機ケースの外側に取り付けられる。例えば自動変速機ケースを貫通して、セレクトレバーの動きを自動変速機内部に伝達するマニュアルシャフトが設けられる。このマニュアルシャフトにインヒビタスイッチを組みつけることにより、内部の回動部材と同様に、マニュアルシャフトと一体に回動してスイッチの接点を切り替えるようになっている。
ここで、マニュアルシャフトを自動変速機の下部に横置き配置した場合、諸々の問題が生じる。例えば、自動変速機をエンジンと共に車両に横置きして搭載するとき、マニュアルシャフトの車両後方における端部を車室内のセレクトレバーに連結する必要があることから、マニュアルシャフトの車両前方における端部に連動させることとなるインヒビタスイッチは変速機ケースの車両前方側面に設けられることになる。よって、インヒビタスイッチとラジエータなどの車両前方部品との間の所定のクリアランスを確保しがたい。
こうした問題を解決するため、マニュアルシャフトの取り付け構造を工夫し、マニュアルシャフトを自動変速機の複数の軸の間に鉛直方向に延在させたものが開示されている(例えば特許文献1)。この取り付け構造では、インヒビタスイッチは、変速機ハウジングの上部に取り付けられ、変速機ハウジングから突出したマニュアルシャフトの上端部に結合される。よって、インヒビタスイッチを、空間的に余裕をもって配置することができる。
特開2004−169847号公報
しかし、インヒビタスイッチは変速機ハウジングの外部に取り付けられるため、車両側に組み込む前に、変速機にインヒビタスイッチを取り付けた状態のまま運搬等された場合、インヒビタスイッチのハーネス接続部が接触により破損する、といった問題があった。特に、インヒビタスイッチが取り付けられている変速機の前側面方向または上側面方向からの接触からインヒビタスイッチを保護する必要があった。
本発明は上記課題に着目してなされたものであり、インヒビタスイッチの破損を防止することが可能なインヒビタスイッチ取り付け構造を有する自動変速機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の自動変速機では、マニュアルシャフトが変速機ハウジングの車両前方側を前記変速機ハウジング上方外側に突出するように鉛直方向に貫通し、インヒビタスイッチが前記変速機ハウジング外側に突出したマニュアルシャフト上端部に取り付けられる構造を有する自動変速機において、前記変速機ハウジングは、エンジン取り付け側の側面の車両前方側に形成されたエンジン取り付け部と、前記エンジン取り付け側と対向する側面の車両前方側かつ鉛直上方に形成されたオイルクーラ設置部と、前記エンジン取り付け側と対向する側面の鉛直上方に前記変速機ハウジングを車体に取り付けるために形成された突出部と、を有し、前記変速機ハウジング上側正面を鉛直軸方向から見て、前記エンジン取り付け部の車両前方側の突出部と、前記オイルクーラ設置部の車両前方側の突出部と、を結ぶ直線を第1境界線と定義し、前記変速機ハウジング前側正面を前後軸方向から見て、前記エンジン取り付け部の鉛直上方側の突出部と、前記変速機ハウジングを車体に取り付けるための突出部と、を結ぶ直線を第2境界線と定義したとき、前記インヒビタスイッチの取り付け位置を、前記第1境界線よりも前記変速機ハウジング側、かつ、前記第2境界線よりも前記変速機ハウジング側に設けた。
よって、本願発明の自動変速機にあっては、インヒビタスイッチの破損を防止することができる。
以下、本発明を実現するための最良の形態を、実施例1に基づいて説明する。
まず、本実施例1における自動変速機の構成を説明する。以下、図面において矢印方向を車両前方ラジエタ側と定義する。
[自動変速機の概略]
図1は、本発明の自動変速機を表す概略断面図である。変速機ハウジング100は、第1ハウジング110と第2ハウジング120と第3ハウジング130とから構成されている。変速機ハウジング100内には、エンジンからのトルクを増幅するトルクコンバータ200と、発進クラッチを有する前後進切替機構300と、入出力間で無段変速するベルト式無段変速機構400と、アイドラギヤ500と、ディファレンシャルギヤ600と、を備えている。また、各装置への圧油や潤滑油を供給する機構として、ベーンポンプ700と、オイルストレーナ710と、コントロールバルブユニット720と、オイルクーラ730(図2参照)と、を備えている。
トルクコンバータ200は、エンジン出力軸10に接続されるポンプインペラと、変速機入力軸20に接続されるタービンランナと、内部の作動油の流れを整えるステータと、高速走行時に直接動力を伝達するためのロックアップクラッチと、から構成されている。
前後進切替機構300は、エンジン側と連結されると共に前進クラッチを有するサンギヤと、後進ブレーキと連結されたキャリヤと、プライマリプーリ410と連結されると共に前進クラッチを有するリングギヤと、を有する遊星歯車機構から構成されている。なお、遊星歯車機構は、シングルピニオン型またはダブルピニオン型の遊星歯車としても良く、特に限定しない。
ベルト式無段変速機構400は、前後進切替機構300から入力された回転と一体に回転するプライマリプーリ410(可動プーリ410aおよび固定プーリ410b)と、駆動輪を所定の減速比で一体に回転するセカンダリプーリ420(可動プーリ420aおよび固定プーリ420b)と、各プーリの溝間に巻回されたベルト430から構成されている。セカンダリプーリ420に設けられた、セカンダリプーリ軸30の端部には出力ギヤ40が固定され、アイドラギヤ500に噛み合わされている。
アイドラギヤ500には、ディファレンシャルギヤ600の2個のピニオンが固定され、これらのピニオンに左右からそれぞれサイドギヤが噛み合わされる。各サイドギヤにはドライブシャフトが連結され、左右の駆動輪を駆動するように構成してある。
ベーンポンプ700は、ロータと、このロータに偏心して取り付けられるカムリングと、ロータとカムリングにより構成される油室を仕切るベーンと、から構成されている。ベーンはロータの溝にはめ込まれ、その内側はロータ中心軸と各溝に設けられた油路に供給される作動油が、ロータ回転時の遠心力によりベーンをカムリングに押圧する。ロータのトルクコンバータ200側の端部にはドリブンスプロケット701が固定され、変速機入力軸20と一体に回転するドライブスプロケット50にチェーン51を介して連結されている。
ベーンポンプ700の吸入口側にはオイルストレーナ710が設けられ、吐出口側にはコントロールバルブユニット720が設けられている。コントロールバルブユニット720の上面には、複数の電磁制御弁および各種センサ(油温センサ、液圧センサ等)である電子部品721が配置されている(図2参照)。
オイルクーラ730の内部は冷却水が供給される冷却水室と、潤滑油が供給される潤滑油室とが隣接して交互に層状に構成されている。図2に示すように、オイルクーラ730の冷却水室には、オイルクール730からの冷却水をエンジンへ送水する送水水路731と、ラジエタで冷却された冷却水が供給される供給水路732とが接続されている。また、オイルクーラ730の潤滑油室は、高温の潤滑油が供給される供給油路123、および図外のオイルフィルタを介して冷却された潤滑油を排出する排出油路124が接続されている。
供給油路123は第2ハウジング120内に形成され、コントロールバルブユニット720およびオイルパン740とオイルクーラ730とを連通している。また、排出油路124も同じく第2ハウジング120内に形成され、ベルト式無段変速機構400等の各装置と連通し、潤滑油を供給している。
[変速機ケース内の各装置の配置]
図2は、第2ハウジング120を第1ハウジング110側から見た図、図3は第2ハウジング120を第3ハウジング130側から見た図、また図4は第2ハウジング120を図2および図3中に示す前方向から見た図である。図2、図3中においてベルト式無段変速機構400、アイドラギヤ500、ディファレンシャルギヤ600、ベーンポンプ700は模式的に円で表現した。また、図2、図3に点線で示す円は隔壁を隔てて逆側に収装された装置を示す。
図2に示すように、ベルト式無段変速機構400は第1収装室121に収装されている。ベルト式無段変速機構400においては、プライマリプーリ410が第1収装室121の前方側下部に収装され、セカンダリプーリ420が第1収装室121の後方側上部に収装されている。また、第1収装室121の下部は開口しており、各装置を潤滑した潤滑油が開口部よりオイルパン740に排出される。
コントロールバルブユニット720と電子部品721とは、第2ハウジング120の前方に突出して形成された第3収装室129に収装されている。第3収装室129には、電子部品721に接続するハーネスを挿入するハーネス挿入孔126が形成されている。
第3収装室129の前方には、製品検査時にコントロールバルブユニット720で発生した油圧の検査を行うための図外のテスタヘ圧油を供給するための複数の検査油路127が形成されている。この複数の検査油路127はそれぞれに隣接して形成され、さらに供給油路123と排出油路124とも隣接して形成されている。
第3収装室129および検査油路127の上方に、オイルクーラ730を設置するオイルクーラ設置部122が第2ハウジング120と一体に形成されている。なお、オイルクーラ設置部122は、図2および図4に示すように、第3収装室129が突出している上部に張り出すように形成されている。また、冷却水供給のための供給水路731とラジエタとの配管の短縮化のために、第2ハウジング120の車両搭載時にラジエタ側にオイルクーラ設置部122を配置している。
第3収装室129とオイルクーラ設置部122との間にはプライマリプーリ410の回転数センサを挿入する回転数センサ挿入孔125が形成されている。
上記のような構成にすることで、コントロールバルブユニット720に関わるものを下方に集中配置し、オイルクーラ730に関わるものを上部に集中配置することを実現している。
トルクコンバータ200側、すなわち車両後方側には、図3に示すように第2収装室128に、アイドラギヤ500と、ディファレンシャルギヤ600とベーンポンプ700が収装されている。ディファレンシャルギヤ600は、第2収装室128の後方側下部に収装されている。アイドラギヤ500は、セカンダリプーリ軸30に固定された出力ギヤ40と、ディファレンシャルギヤ600とに噛み合うように配置されている。
[インヒビタスイッチの配置]
図5は、第3ハウジング130側から見たときの、第1ハウジング110および第2ハウジング120内の各装置の配置を示した図であり、図5中の太い曲線の右側が第1ハウジング110内を、左側が第2ハウジング120内を示す。
第2ハウジング120には、各装置の軸を支持する支持部により、第1ハウジング110側と第3ハウジング130側とを隔離する隔壁が形成されている。
パーキングギヤ801、パーキングポール802、押さえプレート803等から構成されるパーキング機構800は、第2ハウジング120の隔壁の第1ハウジング110側であって、ベルト式無段変速機構400のベルト430よりも外側に配置されている。
マニュアルシャフト808、マニュアルプレート809は、第2ハウジング120の隔壁の第3ハウジング側であって、前後進切替機構300の前後進切替機構収装部124の上部に配置されている。
マニュアルシャフト808の上端は、変速機ハウジング100を貫通し、変速機ハウジング100の外側でマニュアルレバー811に取り付けられている。マニュアルシャフト808の下端は、変速機ハウジング100を貫通し、外部からボルト819により固定されている。
マニュアルレバー811は、図外のコントロールケーブルを介して図外のセレクトレバーと連結され、このセレクトレバーの操作により回動する。マニュアルシャフト808は、マニュアルレバー811と共に回動する。変速機ハウジング100外側のマニュアルシャフト808において、マニュアルレバー811取り付け部の下側に、インヒビタスイッチ900が取り付けられている。インヒビタスイッチ900は、マニュアルシャフト808と一体に回動する。
図6は、変速機ハウジング100をオイルパン740とは反対側の上側から見た正面図である。インヒビタスイッチ900は、インヒビタスイッチケース901内に設けられている。インヒビタスイッチケース901は、第2ハウジング120の上部にボルト903および904により締結されている。扇状の形状をしたインヒビタスイッチケース901の要の部分には、マニュアルシャフト808が貫通している。インヒビタスイッチケース901の扇の弧の部分は前方に向けられており、弧の第3ハウジング側の部分には車体側に向かうハーネスとの接続用コネクタ902が一体に設けられている。
インヒビタスイッチ900は、インヒビタスイッチケース901内に複数の固定接点を備え、マニュアルシャフト808と共に回転する可動接点と上記固定接点との接触がマニュアルシャフト808の回転にしたがって切り替わるようになっている。コネクタ902には上記可動接点および固定接点と接続された複数の端子が設けられている。これらの端子には、車体側に向かうハーネスが接続されている。
第3ハウジング130のエンジンとの接合部132には、突出部132aが設けられている。突出部132aは、接合部132において、図の最前方に位置する部分である。オイルクーラ設置部122には、突出部122aが設けられている。突出部122aは、図の最前方に位置する部分である。インヒビタスイッチ900のコネクタ902と突出部122aおよび突出部132aは、自動変速機の底面740から略同じ高さにある。ここで、突出部132aと突出部122aとを結ぶ直線をL1と定義すると、インヒビタスイッチ900は、L1を境界として、L1よりも変速機ハウジング100側に配置されている。L1は、請求項1の第1境界線に相当する。
同様に、第3ハウジング130が第2ハウジング120と接合するフランジ部131には、突出部131aが設けられている。突出部131aは、図の最前方に形成されている部分である。突出部131aと突出部122aとを結ぶ直線をL'1と定義すると、インヒビタスイッチ900は、L'1を境界として、L'1よりも変速機ハウジング100側に配置されている。L'1は、請求項2の第3境界線に相当する。
なお、図6において突出部131aは、突出部122aと突出部132aとを結ぶ直線L1上にあるため、L1とL'1とは一致し、同一の直線として描かれている。しかし、突出部131aはL1を超えて前方に長く形成されていても良く、また、L1を超えずに後方に短く形成されていても良い。すなわち、本実施例1において、L1とL'1とは必ずしも一致する構成でなくても良い。
図7は、変速機ハウジング100を第1ハウジング110側から見た正面図である。第1ハウジング110のオイルパン740と反対側の上部は、変速機ハウジング100を車体に取り付けるため上方に突出した形状に形成されており、取り付け用ボルト110a、110b、110cが設けられている。ボルト110bの根元には突出部110dが形成されている。突出部110dは、変速機ハウジング100の図の最上部に位置している。
図8は、変速機ハウジング100を前方ラジエタ側から見た正面図である。変速機ハウジング100の車体との取り付け部にあたる突出部110dおよび第3ハウジング130のオイルパン740と反対側の突出部130bとを結ぶ直線をL2と定義する。インヒビタスイッチ900は、L2を境界として、L2よりも変速機ハウジング100側に配置されている。L2は、請求項1の第2境界線に相当する。
図9は、第3ハウジング130をエンジン側から見た正面図である。前方にはトルクコンバータ200取り付け用の凹部133が形成されている。凹部133の中心には、駆動軸用の開口部134が設けられている。凹部133の前方かつ図面の上側にはスタータモータ取り付け用の半円形の凹部134が形成されている。凹部134の前方かつ図面の上側のフランジ部132の部分は、図6の突出部132aに該当する。
突出部132aの前方かつ図面の上側には、駆動軸方向から見て、第3ハウジング130を第2ハウジング120に取り付けるために設けられたフランジ部131の突出部131aが駆動軸の外径方向に突出している。突出部131aに設けられたボルト穴131bは、フランジ132の外側、すなわち駆動軸の外径方向に突出している。
[インヒビタスイッチ配置構造の作用]
インヒビタスイッチ900は、図6に示すように、変速機ハウジング100をオイルパン740とは反対側の上側から見ると、オイルクーラ設置部122とスタータモータ取り付け用突出部132aとに挟まれた陥凹部に配置されている。また、図7に示すように、変速機ハウジング100を第1ハウジング110側から見ると、車体取り付け用突出部110dとオイルクーラ設置部122とに挟まれた陥凹部に配置されている。さらに、図8に示すように、変速機ハウジング100を前方から見ると、車体取り付け用突出部110dとエンジン取り付け用フランジ突出部132bとに挟まれた陥凹部に配置されている。
具体的には、インヒビタスイッチ900は、L1またはL'1を境界として変速機ハウジング100側に配置されている。したがって、直線L1またはL'1を含む平面上に変速機ハウジング100の前側面を着地点として変速機ハウジング100を着地させたとき、インヒビタスイッチケース901およびそれと一体に形成されているコネクタ902はその着地面と接触することがない、という作用を有する。
同様に、インヒビタスイッチ900は、L2を境界として変速機ハウジング100側に配置されている。したがって、変速機ハウジング100のオイルパン740と反対側の上側面を車体に取り付けたとき、インヒビタスイッチケース901およびそれと一体に形成されているコネクタ902は車体取り付け面と接触することがない。さらに、直線L2を含む平面上に変速機ハウジング100のオイルパン740と反対側の上側面を着地点として変速機ハウジング100を着地させたとき、インヒビタスイッチケース901およびそれと一体に形成されているコネクタ902はその平面と接触することがない、という作用を有する。
図9に示すように、第3ハウジング130をエンジン側正面から見たとき、第3ハウジング130を第2ハウジング120に取り付けるために設けられたボルト穴131bが、突出部132aの前方かつ図面の上側の駆動軸外径方向であって、フランジ132の外側に突出している。すなわち、第3ハウジング130の前方かつ図面の上側部にスタータモータを設ける構成とした場合であっても、スタータモータを設けた部分134の駆動軸方向において対応する図の奥方向側、すなわち第2ハウジング120側のフランジ部131の部分131aにおいて、第3ハウジング130を第2ハウジング120に容易に取り付けることができる、という作用を有する。
[実施例1の効果]
以上のように、実施例1の自動変速機においては、マニュアルシャフト808が変速機ハウジング100の車両前方側を前記変速機ハウジング100上方外側に突出するように鉛直方向に貫通し、インヒビタスイッチ900が前記変速機ハウジング100外側に突出したマニュアルシャフト808上端部に取り付けられる構造を有する自動変速機において、前記変速機ハウジング100は、エンジン取り付け側の側面の車両前方側に形成されたエンジン取り付け部132と、前記エンジン取り付け側と対向する側面の車両前方側かつ鉛直上方に形成されたオイルクーラ設置部122と、前記エンジン取り付け側と対向する側面の鉛直上方に前記変速機ハウジング100を車体に取り付けるために形成された突出部110dと、を有し、前記変速機ハウジング100上側正面を鉛直軸方向から見て、前記エンジン取り付け部132の車両前方側の突出部132aと、前記オイルクーラ設置部122の車両前方側の突出部122aと、を結ぶ直線を第1境界線L1と定義し、前記変速機ハウジング100前側正面を前後軸方向から見て、前記エンジン取り付け部の鉛直上方側の突出部132bと、前記変速機ハウジング100を車体に取り付けるために形成された突出部110dと、を結ぶ直線を第2境界線L2と定義したとき、前記インヒビタスイッチ900の取り付け位置を、前記第1境界線L1よりも前記変速機ハウジング100側、かつ、前記第2境界線L2よりも前記変速機ハウジング100側に設ける構成とした。
このような構成であるため、自動変速機を取り扱う際、インヒビタスイッチ900を変速機ハウジング100に取り付けたまま運搬等した場合であっても、損傷しやすいインヒビタスイッチ900のコネクタ902、特にハーネス接続部が破損しない。特に破損しやすい変速機前側面または上側面からの接触からインヒビタスイッチ900が保護される。したがって、自動変速機のシフトレバーをパーキングやニュートラルの状態に入れていてもエンジンが始動しないといった故障を回避できる、という効果を有する。
また、前記変速機ハウジング100は、エンジンに取り付けられるハウジング部分130と、他のハウジング部分110,120とから構成され、前記ハウジング部分130は、前記エンジン取り付け部132を有し、前記他のハウジング部分120は、前記オイルクーラ設置部122と、前記突出部110dとを有し、前記インヒビタスイッチ900の取り付け位置は、前記変速機ハウジング100上側正面を鉛直軸方向から見て、前記ハウジング部分130と前記他のハウジング部分120との接合部131の車両前方側突出部131aと、前記突出部122aと、を結ぶ直線を第3境界線L'1と定義したとき、前記第2境界線L2よりも前記変速機ハウジング側、かつ、前記第3境界線L'1よりも前記変速機ハウジング100側、に設けた。
よって、スタータモータ取り付け部134を形成した場合であっても、その形成部位を利用したインヒビタスイッチ900の配置により、インヒビタスイッチ900の保護が図られる、という効果を有する。
さらに、前記接合部131は、接合用に形成された複数のボルト穴を有し、前記エンジン取り付け部の車両前方側に形成された突出部132aと対向する位置の前記接合部131には、前記エンジン取り付け側正面を駆動軸方向から見て、車両前方側に突出するように形成され、かつ、前記ボルト穴131bを有する突出部131aを設けた。
よって、インヒビタスイッチ900の保護が図られると同時に、ハウジング120,130同士の取り付けも容易になる。したがって、スタータモータ取り付け位置の自由度の増大、ハウジング組立の作業性向上、およびインヒビタスイッチ900の保護を同時に達成できる、という効果を有する。
[他の実施例]
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は実施例1に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、実施例1においては、本発明のインヒビタスイッチ配置構造を2輪前輪駆動車用自動変速機に適用したが、後輪駆動車用自動変速機に用いても良く、4輪駆動車用自動変速機に用いても良い。
実施例1の自動変速機を表す概略断面図である。 実施例1の第2ハウジングを第1ハウジング側から見た正面模式図である。 実施例1の第2ハウジングを第3ハウジング側から見た正面模式図である。 実施例1の第2ハウジングを図2および図3中に示す前方向から見た正面模式図である。 実施例1のインヒビタスイッチ取り付け位置を説明するための模式図である。 実施例1の変速機ハウジングの上側面正面図である。 実施例1の変速機ハウジングを第1ハウジング側から見た正面図である 実施例1の変速機ハウジングの前方正面図である。 本実施例1の第3ハウジングをエンジン側から見た正面図である。
符号の説明
100 変速機ハウジング
110 第1ハウジング
120 第2ハウジング
122 オイルクーラ設置部
130 第3ハウジング
730 オイルクーラ
740 オイルパン
808 マニュアルシャフト
900 インヒビタスイッチ
902 インヒビタスイッチコネクタ

Claims (3)

  1. マニュアルシャフトが変速機ハウジングの車両前方側を前記変速機ハウジング上方外側に突出するように鉛直方向に貫通し、インヒビタスイッチが前記変速機ハウジング外側に突出したマニュアルシャフト上端部に取り付けられる構造を有する自動変速機において、
    前記変速機ハウジングは、
    エンジン取り付け側の側面の車両前方側に形成されたエンジン取り付け部と、
    前記エンジン取り付け側と対向する側面の車両前方側かつ鉛直上方に形成されたオイルクーラ設置部と、
    前記エンジン取り付け側と対向する側面の鉛直上方に前記変速機ハウジングを車体に取り付けるために形成された突出部と、
    を有し、
    前記変速機ハウジング上側正面を鉛直軸方向から見て、前記エンジン取り付け部の車両前方側の突出部と、前記オイルクーラ設置部の車両前方側の突出部と、を結ぶ直線を第1境界線と定義し、
    前記変速機ハウジング前側正面を前後軸方向から見て、前記エンジン取り付け部の鉛直上方側の突出部と、前記変速機ハウジングを車体に取り付けるための突出部と、を結ぶ直線を第2境界線と定義したとき、
    前記インヒビタスイッチの取り付け位置を、前記第1境界線よりも前記変速機ハウジング側、かつ、前記第2境界線よりも前記変速機ハウジング側に設けたこと
    を特徴とする自動変速機。
  2. 前記変速機ハウジングは、エンジンに取り付けられるハウジング部分と、他のハウジング部分とから構成され、
    前記エンジンに取り付けられるハウジング部分は、前記エンジン取り付け部を有し、
    前記他のハウジング部分は、前記オイルクーラ設置部と、前記変速機ハウジングを車体に取り付けるために形成された突出部とを有し、
    前記変速機ハウジング上側正面を鉛直軸方向から見て、前記エンジンに取り付けられるハウジング部分と前記他のハウジング部分との接合部の車両前方側の突出部と、前記オイルクーラ設置部の車両前方側の突出部と、を結ぶ直線を第3境界線と定義したとき、
    前記インヒビタスイッチの取り付け位置を、前記第2境界線よりも前記変速機ハウジング側、かつ、前記第3境界線よりも前記変速機ハウジング側、に設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の自動変速機。
  3. 前記接合部は、接合用に形成された複数のボルト穴を有し、
    前記エンジン取り付け部の車両前方側に形成された突出部と対向する位置の前記接合部には、前記エンジン取り付け側正面を駆動軸方向から見て、車両前方側に突出するように形成され、かつ、前記ボルト穴を有する突出部を設けたこと
    を特徴とする請求項2に記載の自動変速機。




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