JP2007106912A - インキ組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】原材料の精製等を必要とせず、ゆで卵製造時の色の溶出や、卵白への色の浸透がなく、かつ、印字濃度の高い卵殻印刷用インクジェットインキを提供することにある。
【解決手段】(a)食品添加物である油溶性染料と、(b) 水、かつ/または、(c)食品添加物である水溶性溶剤、(d) 食品添加物である乳化剤を必須成分とすることを特徴とするインキ組成物を使用することにより、滲みが小さく、煮沸条件下での色抜けがなく、かつ、印字濃度の高い卵殻印刷を行うことができる。
【解決手段】(a)食品添加物である油溶性染料と、(b) 水、かつ/または、(c)食品添加物である水溶性溶剤、(d) 食品添加物である乳化剤を必須成分とすることを特徴とするインキ組成物を使用することにより、滲みが小さく、煮沸条件下での色抜けがなく、かつ、印字濃度の高い卵殻印刷を行うことができる。
Description
本発明は、食品パッケージ等、食品関連の印刷全般を行うインキ、特に卵殻表面にマーキングを行うのに適したインクジェットインキ組成物、およびこれを用いた卵殻表面へのマーキング方法、ならびにマーキングした卵に関するものである。
近年、多くの産業分野で環境問題が叫ばれている。特に食品関連分野では食品そのものは勿論のこと、その製造環境、物流体制、包装、品質保証にまで環境対応の要求が増大している。食品のなかでも生鮮食品である卵については品質保証期限等の明記が一般的となってきており、パッケージに製造年月日や品質保証期限を印刷したり、別途紙に印刷したりしたものを添付するような方法が採られている。
パッケージに製造年月日や品質保証期限を印刷したり、別途紙に印刷したりしたものを添付するような方法では、一般家庭の冷蔵庫等のように、一旦パッケージから取り出してしまうと、卵1個1個の製造年月日や品質保証期限がわからなくなるという問題があり、この解決策として、これらの情報を卵殻に直に印刷することが行われはじめている。
卵殻への印刷方法としては、高速かつ非接触で卵殻破損の危険のないインクジェット方式が好ましく、インキとしては、用途の性質上、全ての構成成分が、水、食品、食品添加物の何れかであることが必須条件である。さらに、ゆで卵製造時に色が溶出したり、卵白に色が浸透したりしないことが好ましい。
これらの条件を満足するインキとして、例えば、特開2000−191969号、特開2000−297239号において精製した鉄クロロフィリンナトリウム、精製した銅クロロフィリンナトリウム、または、精製したクロロフィリンナトリウムから選択される少なくとも一種および水を含むインクジェットインキが開示されているが、これら組成物の作製には精製に時間とコストを費やし、印字濃度は必ずしも満足できる濃さのものではなかった。さらに、溶液型インキであるため、卵殻の様な多孔質な表面上では滲みが大きいという問題も抱えている。
以上に述べたように、卵殻印刷用のインクジェットインキとしては、原材料の精製 等を必要とせず、滲みが小さく、煮沸条件下での色抜けがなく、かつ、印字濃度の高いものの出現が望まれているのである。
特開2000−191969号公報
特開2000−297239号公報
本発明の目的は、原材料の精製等を必要とせず、ゆで卵製造時の色の溶出や、卵白への色の浸透がなく、かつ、印字濃度の高い卵殻印刷用インクジェットインキを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、 (a)食品添加物である油溶性染料、(b) 水、かつ/または、(c)食品添加物である水溶性溶剤、(d)
食品添加物である乳化剤を必須成分とすることを特徴とするインキ組成物を提供するに至った。
食品添加物である乳化剤を必須成分とすることを特徴とするインキ組成物を提供するに至った。
本発明のインキは、全ての構成成分が、水、食品、食品添加物の何れかに属するものであり、かつ、液性も水、水溶性有機溶媒の選択が可能であり、卵殻へのインクジェット印刷をはじめとした食品関連分野で、高範囲への利用が可能である。
すなわち、本発明は、(a)食品添加物である油溶性染料と、(b) 水、かつ/または、(c)食品添加物である水溶性溶剤、(d)食品添加物である乳化剤を必須成分とすることを特徴とするインキ組成物、および、該インキ組成物をインクジェット印刷用に調整した、全ての構成成分が、水、食品、食品添加物の何れかに属するものであることを特徴とするインクジェットインキ組成物、および該インクジェットインキを用いてインクジェット方式により印刷することを特徴とする卵殻への印刷方法、および該印刷方法により印刷された卵に関するものである。
溶液型のインキは、卵殻の様な多孔質な表面上では滲みが大きく、この滲み性を改良すべく、発明者らは食品添加物である油溶性染料を食品添加物である水溶性溶剤中で微細な粒子とする乳化状態のインキを調整することを考案した。
本発明の、(a) 食品添加物である油溶性染料、(b) 水、かつ/または、(c)食品添加物である水溶性溶剤を必須成分とすることを特徴とするインキ組成物とは、(a)
の食品添加物である油溶性染料を(b) の水、かつ/または、(c)の食品添加物である水溶性溶剤中に(d)の食品添加物から選ばれた1種、または2種以上の乳化剤を用いて乳化させたものであり、該インキを構成する全ての原材料が水、食品添加物、食品、の何れかに属するものであることを特徴とする卵殻印刷等の食品に関わる印刷に用いることを目的として調製されたものであり、溶媒が、(b)水、かつ/または、(c)水溶性溶剤であるため、通常の水系インキと同様、コンティニュアス、オンデマンド何れの方式に対しても対応可能なインクジェットインキを調製することが可能である。
の食品添加物である油溶性染料を(b) の水、かつ/または、(c)の食品添加物である水溶性溶剤中に(d)の食品添加物から選ばれた1種、または2種以上の乳化剤を用いて乳化させたものであり、該インキを構成する全ての原材料が水、食品添加物、食品、の何れかに属するものであることを特徴とする卵殻印刷等の食品に関わる印刷に用いることを目的として調製されたものであり、溶媒が、(b)水、かつ/または、(c)水溶性溶剤であるため、通常の水系インキと同様、コンティニュアス、オンデマンド何れの方式に対しても対応可能なインクジェットインキを調製することが可能である。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
本発明インキ組成物(a)成分の食品添加物である油溶性染料とは、厚生労働大臣が安全性と有効性を確認して指定した「指定添加物」、天然添加物として使用実績が認められ品目が確定している「既存添加物」、「天然香料」や「一般飲食物添加物」の何れかに属するもので、油溶性で着色力のあるものであれば、特に限定するものではなく、染料単独、あるいは、食品添加物である油、かつ/または、(d)の食品に属する食用油等に溶解させたものを用いることができる。
本発明インキ組成物(a)成分の食品添加物である油溶性染料とは、厚生労働大臣が安全性と有効性を確認して指定した「指定添加物」、天然添加物として使用実績が認められ品目が確定している「既存添加物」、「天然香料」や「一般飲食物添加物」の何れかに属するもので、油溶性で着色力のあるものであれば、特に限定するものではなく、染料単独、あるいは、食品添加物である油、かつ/または、(d)の食品に属する食用油等に溶解させたものを用いることができる。
本発明インキ組成物(a)成分の食品添加物である油溶性染料を具体的に説明すると、パプリカ色素、クロロフィル、銅クロロフィルや、これらを食用油等の油に溶解させたものを挙げることができる。
本発明インキ組成物(a)成分の食品添加物である油溶性染料は、最終インキ中に0.1〜50重量%の範囲で含まれることが好ましく、最終インキ中に1〜30重量%の範囲で含まれることが特に好ましい。含有量が0.1重量%未満だと、印字濃度が不十分であり、含有量が50重量%より大きくなると、インキ粘度が高くなり、通常のインクジェット印刷装置では印刷が不能となったり、印刷インキの乳化安定性が低下したり等の問題が発生し易くなる。
本発明インキ組成物(b) 成分の水とは、本発明インキ組成物(a)成分の食品添加物である油溶性染料を乳化させるための溶媒として用いられるものであり、(c)成分の食品添加物である水溶性溶剤と併用することも可能である。
本発明インキ組成物(b) 成分の水は飲用可能でなければならず、イオン交換樹脂、かつ/または、RO膜等により脱イオンを行った脱イオン水が好ましい。イオンを含む水を用いると、場合によって該インキ組成物の乳化安定性を低下させることがある。
本発明インキ組成物(c) 成分の食品添加物である水溶性溶剤とは、本発明インキ組成物(a)成分の食品添加物である油溶性染料を乳化させるための溶媒として用いられるものであり、油溶性染料を溶解しないもので、厚生労働大臣が安全性と有効性を確認して指定した「指定添加物」、天然添加物として使用実績が認められ品目が確定している「既存添加物」、「天然香料」や「一般飲食物添加物」の何れかに属するものであり、(b)成分の水と併用することも可能である。
本発明インキ組成物(c) 成分の食品添加物である水溶性溶剤を具体的に説明すると、エタノール、プロピレングリコール、プロパノール、イソプロピルアルコール、グリセリン、アセトン、および、該溶剤を2種以上混合したもの等が挙げられるが、インキとしての粘度等を考慮するとエタノール、プロピレングリコール、プロパノール、イソプロピルアルコール、アセトン、および、エタノール、プロピレングリコール、プロパノール、イソプロピルアルコール、アセトン、(b)成分の水のなかから選ばれたもの2種以上をインキ粘度に適合する範囲で混合したものが好ましい。また、該溶剤のうち、グリセリン等の高沸点溶剤はインキの保湿剤として、インキに適当量添加することが好ましい。
本発明インキ組成物(d) 成分の食品添加物である乳化剤とは、(a) の食品添加物である油溶性染料を(b)
の水、かつ/または(c)の食品添加物である水溶性溶剤中に乳化させる際に用いる乳化剤であり、厚生労働大臣が安全性と有効性を確認して指定した「指定添加物」、天然添加物として使用実績が認められ品目が確定している「既存添加物」、「天然香料」や「一般飲食物添加物」の何れかに属するものであり、このなかから選ばれた1種、または、1種以上の乳化剤の併用が可能である。
の水、かつ/または(c)の食品添加物である水溶性溶剤中に乳化させる際に用いる乳化剤であり、厚生労働大臣が安全性と有効性を確認して指定した「指定添加物」、天然添加物として使用実績が認められ品目が確定している「既存添加物」、「天然香料」や「一般飲食物添加物」の何れかに属するものであり、このなかから選ばれた1種、または、1種以上の乳化剤の併用が可能である。
本発明インキ組成物(d) 成分の食品添加物である乳化剤の総添加量は、(a) の食品添加物である油溶性染料に対して好ましくは10〜1000重量%、より好ましくは50〜800重量%である。食品添加物である乳化剤の添加量が10重量%以下になると、十分な乳化状態が得られにくくなり、添加量が800重量%を超えると、乳化物の粘度が著しく増大し、インキとしての使用が不可能となる。
本発明インキ組成物(d) 成分の食品添加物である乳化剤を具体的に説明すると、ソルビタントリオレート、ソルビタンセスキオレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノパルミテート、ショ糖ベヘニン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖エルカ酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ステアリン酸プロピレングリコールエステル、ラウリン酸プロピレングリコールエステル、ジステアリン酸プロピレングリコールエステル、ジオレイン酸プロピレングリコールエステル、ジラウリン酸プロピレングリコールエステル、ジイソステアリン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸プロピレングリコールエステル、グリセリンクエン酸脂肪酸エステル、グリセリンジアセチル酒石酸脂肪酸エステル、グリセリン一酢酸エステル、グリセリン酢酸脂肪酸エステル、グリセリン二酢酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノール酸エステル、ステアリルモノグリセリジルクエン酸エステル、コハク酸モノグリセリド、トリアセチングリセリン酒石酸酢酸脂肪酸エステル(混合物)、コハク酸モノグリセリド、グリセロール架橋デンプン、ステアリルモノグリセリジルクエン酸エステル、レシチン(卵黄レシチン、植物レシチン、分別レシチン、ステアロイル乳酸カルシウムレシチン、酵素分解レシチン、酵素処理レシチン)、サポニン(キラヤ抽出物、ダイズサポニン、チャ種子サポニン、エンジュサポニン、酵素処理ダイズサポニン、ビートサポニン、キラヤ抽出物(タイプ1)、キラヤ抽出物(タイプ2))、胆汁末、オオムギ殻皮抽出物、植物性ステロール、スフィンゴ脂質、動物性ステロール、トマト糖脂質、ユッカフォーム抽出物等が挙げられる。
本発明インキ組成物は、(a)食品添加物である油溶性染料、(b) 水、かつ/または、(c)食品添加物である水溶性溶剤、(d)食品添加物である乳化剤を混合、ホモジナイザーで攪拌、乳化させることにより得られる。(c)の食品添加物である乳化剤は、(a)食品添加物である油溶性染料、あるいは、(b)
水、かつ/または、(c)食品添加物である水溶性溶剤の何れかに溶解して乳化を行うことが好ましい。
水、かつ/または、(c)食品添加物である水溶性溶剤の何れかに溶解して乳化を行うことが好ましい。
本発明インキ組成物には、必要に応じてカラギーナン、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、デンプンリン酸エステルナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸、カラヤガム、カロブビーンガム、グァーガム、ジェランガム、タラガム、トラガントガム、ファーセレラン、ペクチン、ガティガム、ダンマル樹脂、アウレオバシジウム培養液、アエロモナスガム、アグロバクテリウムスクシノグリカン、アゾトバクタービネランジーガム、アマシードガム、アーモンドガム、アラビノガラクタン、アロエベラ抽出物、ウェランガム、エルウィニアミツエンシスガム、エレミ樹脂、エンテロバクターガム、エンテロバクターシマナスガム、オリゴグルコサミン、カシアガム、カードラン、キダチアロエ抽出物、キチン、グァーガム酵素分解物、グルコサミン、酵母細胞壁、サイリウムシードガム、サバクヨモギシードガム、スクレロガム、セスバニアガム、タマリンドシードガム、トリアカンソスガム、トロロアオイ、納豆菌ガム、微小繊維状セルロース、フクロノリ抽出物、プルラン、マクロホモプシスガム、モモ樹脂、ラムザンガム、レバン等の食品添加物や、水飴、デンプン等の食品を増粘剤、搖変性付与剤として、トリポリリン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等の食品添加物を電荷制御剤として、dl−α−トコフェロール、d-α-トコフェロール、(d-β-トコフェロール、d-γ-トコフェロール)、ミックストコフェロール、抽出トコフェロール、グアヤク脂等の食品添加物や、食用油の様な食品を、 (a)の食品添加物である油溶性染料を溶解する溶剤として、添加することが出来る。
本発明インキ組成物をインクジェット用途で用いる場合には、ヘッド性能に合致した性状に調製する必要がある。性状はヘッド毎に異なるが、一般的に、粘度を<20mPasとすることが好ましく、<15mPasとすることがより好ましい。粘度調整には水、かつ/または、食品添加物である水溶性溶剤で減粘を、食品添加物であるカラギーナン、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、デンプンリン酸エステルナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸、カラヤガム、カロブビーンガム、グァーガム、ジェランガム、タラガム、トラガントガム、ファーセレラン、ペクチン、ガティガム、ダンマル樹脂、アウレオバシジウム培養液、アエロモナスガム、アグロバクテリウムスクシノグリカン、アゾトバクタービネランジーガム、アマシードガム、アーモンドガム、アラビノガラクタン、アロエベラ抽出物、ウェランガム、エルウィニアミツエンシスガム、エレミ樹脂、エンテロバクターガム、エンテロバクターシマナスガム、オリゴグルコサミン、カシアガム、カードラン、キダチアロエ抽出物、キチン、グァーガム酵素分解物、グルコサミン、酵母細胞壁、サイリウムシードガム、サバクヨモギシードガム、スクレロガム、セスバニアガム、タマリンドシードガム、トリアカンソスガム、トロロアオイ、納豆菌ガム、微小繊維状セルロース、フクロノリ抽出物、プルラン、マクロホモプシスガム、モモ樹脂、ラムザンガム、レバン等の食品添加物等の増粘剤で増粘を行うことができる。
以下本発明を実施例によって更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。また文章中「部」とあるのは、重量部を示すもので「%」は特に断わりのない限り重量基準である。
(実施例1) 食品添加物であるCuクロロフィル(日本葉緑素製:クロロンGA)18. 0部と、食品添加物であるパプリカ色素(理研ビタミン製:リケカラーパプリカ240R(G))4.5部、食品添加物であるソルビタンセスキオレート界面活性剤(第一工業製薬製:ソルゲン30V,HLB=4.3)22.5部を60℃に加温、溶解し、染料溶液を得た。一方、イオン交換樹脂により脱イオン化を行った脱イオン水540部を60℃に加温し、食品添加物であるショ糖ステアリン酸エステル界面活性剤(第一工業製薬製:DKエステルF−160,HLB=15)15.0部、食品添加物であるトリポリリン酸カリウム0.4部を溶解させて作製した分散媒のなかに、先に調製した染料溶液45.0部を加え、ホモジナイザーにて12000rpmで60分乳化を行った後、保留粒子径1.0μmのガラス繊維濾紙(東洋濾紙製:GA−100)で濾過し、インキ組成物1を得た。
(実施例2) 食品添加物であるパプリカ色素(理研ビタミン製:リケカラーパプリカ240R(G))5.0部、食品添加物であるソルビタン脂肪酸エステル界面活性剤(第一工業製薬製:ソルゲン30V,HLB=4.3)5.0部を混合し調製した染料溶液に、イオン交換樹脂により脱イオン化を行った脱イオン水100部を加え、ホモジナイザーにて15000rpmで60分乳化を行った後、保留粒子径1.0μmのガラス繊維濾紙(東洋濾紙製:GA−100)で濾過し、インキ組成物2を得た。
(実施例3) 食品添加物であるCuクロロフィル(日本葉緑素製:クロロンGA)15.0部と、食品添加物であるプロピレングリコール脂肪酸エステル界面活性剤(理研ビタミン製:リケマールPO−100V,HLB=3.4)75.0部を60℃に加温、溶解し、染料溶液を得た。一方、食品添加物であるエチルアルコール85.5部、食品添加物であるプロピルアルコール9.6部、食品添加物であるイソプロピルアルコール4.6部、食品添加物であるプロピレングリコール36.0部、イオン交換樹脂により脱イオン化を行った脱イオン水15.0部からなる溶液を60℃に加温し、食品添加物であるショ糖ステアリン酸エステル界面活性剤(第一工業製薬製:DKエステルSS,HLB=19)15.0部を溶解させて作製した分散媒186部を、先に調製した染料溶液90部中に加え、ホモジナイザーにて7500rpmで30分乳化を行った後、保留粒子径1.0μmのガラス繊維濾紙(東洋濾紙製:GA−100)で濾過し、インキ組成物3を得た。
(比較例1) イオン交換樹脂により脱イオン化を行った脱イオン水540部を60℃に加温し、食品添加物である水溶性食用青色1号(アイゼン保土ヶ谷製:食用青色1号)18.0部、食品添加物である水溶性クチナシ黄色素(理研ビタミン製:リケカラークチナシ−20(粉末))4.5部、食品添加物であるソルビタンセスキオレート乳化剤(第一工業製薬製:ソルゲン30V,HLB=4.3)22.5部、食品添加物であるショ糖ステアリン酸エステル乳化剤(第一工業製薬製:DKエステルF−160,HLB=15)15.0部、食品添加物であるトリポリリン酸カリウム0.4部を溶解させた後、保留粒子径1.0μmのガラス繊維濾紙(東洋濾紙製:GA−100)で濾過し、インキ組成物4を得た。
(比較例2) 食品添加物であるCuクロロフィル(日本葉緑素製:クロロンGA)18.0部と、食品添加物であるパプリカ色素(理研ビタミン製:リケカラーパプリカ240R(G))4.5部、食品添加物であるソルビタンセスキオレート界面活性剤(第一工業製薬製:ソルゲン30V,HLB=4.3)22.5部、食品添加物であるオクタン540部を40℃に加温、溶解した後、保留粒子径1.0μmのガラス繊維濾紙(東洋濾紙製:GA−100)で濾過し、インキ組成物5を得た。
実施例1〜3、および、比較例1〜2で調製したインキ組成物1〜5について、インクジェットプリンターを用いて卵に印字テストを行い、滲み性のチェックを行うとともに、印字後の卵を茹で、熱湯中でのインキの溶出、卵白へのインキの浸透を評価した。結果を表1に示す。
Claims (7)
- (a)食品添加物である油溶性染料、(b) 水、かつ/または、(c)食品添加物である水溶性溶剤、(d)食品添加物である乳化剤を必須成分とすることを特徴とするインキ組成物。
- (a)成分の食品添加物である油溶性染料を(b)水、かつ/または、(c)食品添加物である水溶性溶剤中に乳化させたことを特徴とする請求項1記載のインキ組成物。
- (a)成分の食品添加物である油溶性染料を(b)水、かつ/または、(c)食品添加物である水溶性溶剤中に乳化させる際に用いる乳化剤(d)が食品添加物から選ばれた乳化剤1種、または2種以上であることを特徴とする、請求項1〜2に記載のインキ組成物。
- 全ての構成成分が、水、食品添加物、食品、の何れかに属するものであることを特徴とする、請求項1〜3に記載のインキ組成物。
- 請求項1〜4に記載のインキ組成物を、インクジェット印刷用に調整した、全ての構成成分が、水、食品、食品添加物の何れかに属するものであることを特徴とするインクジェットインキ。
- 請求項5記載のインクジェットインキを用いてインクジェット方式により印刷することを特徴とする卵殻への印刷方法。
- 請求項6記載の印刷方法で印刷された卵。
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