JP2007100595A - オイル希釈防止装置を備えた内燃機関 - Google Patents
オイル希釈防止装置を備えた内燃機関 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007100595A JP2007100595A JP2005291634A JP2005291634A JP2007100595A JP 2007100595 A JP2007100595 A JP 2007100595A JP 2005291634 A JP2005291634 A JP 2005291634A JP 2005291634 A JP2005291634 A JP 2005291634A JP 2007100595 A JP2007100595 A JP 2007100595A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- amount
- injection
- dilution
- fuel
- sub
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明のオイル希釈防止装置は、DPF再生中であれば(S2)、単位時間あたりのオイル希釈量をポスト噴射量に基づいて逐次算出し(S3〜S4)、また、同じく単位時間あたりの燃料蒸発量を冷却水温度に基づいて逐次算出し(S5〜S6)、そして、算出されたオイル希釈量と燃料蒸発量とから単位時間毎の実質希釈量を算出し、この実質希釈量を累積して累積希釈量を算出する(S7)。その累積希釈量が、オイルの許容希釈率から決まる噴射禁止判定値に達した時には、再生中であってもポスト噴射を中断させる(S9〜S10)。
【選択図】図2
Description
エンジン1の吸気通路2の導入部には、エアクリーナ(図示せず)が取り付けられており、このエアクリーナにより吸入空気中の粉塵が除去される。エアクリーナの下流には、可変ノズルターボチャージャ3のコンプレッサ部3aが設置されており、吸入空気を圧縮して送り出す。コンプレッサ部3aの下流にはインタークーラ4が設置され、コンプレッサ部3aから圧送された吸入空気を冷却する。このインタークーラ4で冷却された吸入空気は、絞り弁5を通過してサージタンク6に流入し、該サージタンク5からマニホールド部を介して各気筒に分配される。
エンジン1の排気通路10には、ターボチャージャ3のタービン部3bが設置され、このタービン部3bの下流に、酸化触媒11及びPM捕集フィルタであるDPF12が順に設置されている。
ECU9に入力される信号には、DPF12の入口部及び出口部における排気温度を検出するための温度センサ15,16、DPF12の前後差圧を検出するための差圧センサ17、エンジン1の吸入空気流量を検出するエアフローメータ18、クランクシャフトの回転角を検出するクランク角センサ19、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル開度センサ20、エンジン1によって駆動される車両の走行速度を検出する車速センサ21、温度センサ15近傍における排気圧力を検出するための排気圧力センサ22、エンジン1の冷却水温度を検出する水温センサ23、からの各信号が含まれる。
DPF12の再生時には、インジェクタ7の副噴射、本実施形態の場合はポスト噴射を実行して排気中にHCやCOを含ませ、これら未燃成分が酸化触媒11において燃焼することで排気温度を上昇させる。これにより、酸化触媒11の下流に設置されたDPF12において600℃ほどの燃焼温度が得られ、当該燃焼温度によりススを燃焼させる。この他に、ターボチャージャ3のベーン角、排気還流制御弁14の開度、吸気絞り弁6の開度の調整を組み合わせて排気温度の昇温を図ることも可能である。
この例のオイル希釈防止装置は、希釈量算出手段30、蒸発量算出手段40、及び再生中希釈総量算出手段50を有する推定手段と、副噴射禁止判定手段60と、を含んで構成される。このようなオイル希釈防止装置は、プログラムに従ってECU9を各手段として動作させることにより構成される。なお、ポスト噴射を例としているが、パイロット噴射であっても同様にして適用可能である。
この累積希釈量について、再生開始初期の減算部51での減算結果によっては(オイル希釈量より燃料蒸発量の方が多い時がある)負の値をとることがあり得るが、オイル中に混入する燃料の量が負の値となることはあり得ない。したがって、累積希釈量が最初に負の値をとると誤差が発生する。この誤算を防止するため、比較部53において、累積希釈量と初期値“0”とを比較するようにしている。この比較により累積希釈量が初期値以下(A<B)と判断された場合には、選択部54をスイッチして、初期値“0”を出力する。
副噴射禁止判定手段60において設定される噴射禁止判定値は、一例として次のようにして決定することができる。まず、DPF12の容量が4リットルあって、ススの堆積許容量が10g/リットルであるとすると、当該DPF12は、10(g/リットル)×4(リットル)=40gのスス堆積許容量があることになる。一方、エンジン1の特性として、ススの排出量が0.1g/kmであるとすると、DPF12に40gのススが堆積するまで40(g)/0.1(g/km)=400kmの走行が可能であることになる。そして、当該エンジン1のオイル交換インターバルが2000km毎であるとすると、このオイル交換インターバル中に実行すべき再生回数は、2000(km)/400(km)=50回ということになる。このオイルの許容希釈率が10%(つまり、オイル交換までに10%まで希釈されることが許容される)であれば、一回の再生中に許容される希釈率は、10(%)/50=0.2%になる。この0.2%に、当該エンジン1のオイル容量を乗算すれば、一回再生中の許容希釈量が算出される。この許容希釈量を噴射禁止判定値として設定すれば、累積希釈量が許容希釈量に達するとポスト噴射を中断する制御を実行することができる。
以上の構成をもつオイル希釈防止装置による制御フローにつき、図2に一例を示している。
まず、制御開始後の初期化で初期値がセットされた後(S1)、DPF再生フラグが活性(「1」)かどうか確認される(S2)。DPF再生フラグが非活性(「0」)であれば、再生中希釈総量算出手段50の選択部55から初期値が副噴射禁止判定手段60へ提供され、リセットされる。
以上のようなオイル希釈防止装置によれば、再生実行中のオイル希釈量を経時的に推定し、オイルの許容希釈率を超えると判断される場合には、それ以上の希釈を防止するために、再生中であってもポスト噴射を中断する制御が行われる。すなわち、オイル希釈が許容範囲を超える場合には自動的にポスト噴射が中断されて希釈率を回復させる制御ロジックが実現されるので、DPFの再生に十分なポスト噴射量、再生時間といった再生パラメータをオイル希釈率を考慮せずに設定することができる。
40 蒸発量算出手段
50 再生中希釈総量算出手段
60 副噴射禁止判定手段
Claims (11)
- 主噴射に対し進角又は遅角させて燃料を噴射する副噴射により、排気系の粒子状物質捕集フィルタを再生するようにした内燃機関において、
少なくとも前記副噴射の燃料量に基づいてオイルの希釈量を推定する推定手段と、
該推定した希釈量が、予め決められた噴射禁止判定値に達すると、前記副噴射を禁止にする副噴射禁止判定手段と、
を含んで構成されるオイル希釈防止装置を備えたことを特徴とする内燃機関。 - 前記副噴射禁止判定手段は、前記副噴射を禁止した後、前記希釈量が、予め決められた噴射再開判定値まで低下すると、前記副噴射を再開させることを特徴とする請求項1記載の内燃機関。
- 前記推定手段は、前記粒子状物質捕集フィルタの再生終了時に、前記推定した希釈量をリセットすることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の内燃機関。
- 前記推定手段は、前記副噴射の燃料量と燃料の蒸発量とに基づいて前記希釈量を推定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関。
- 前記推定手段は、
単位時間あたりのオイル希釈量を前記副噴射の燃料量に基づいて逐次算出する希釈量算出手段と、
前記単位時間あたりの燃料蒸発量を冷却水温度に基づいて逐次算出する蒸発量算出手段と、
前記オイル希釈量と前記燃料蒸発量とから前記単位時間毎の実質希釈量を算出し、該実質希釈量を累積して累積希釈量を算出する再生中希釈総量算出手段と、
を含んで構成されることを特徴とする請求項4記載の内燃機関。 - 前記希釈量算出手段は、機関回転速度と主噴射の燃料量とに基づいて希釈量感度を算出し、該希釈量感度を前記副噴射の燃料量に乗算して前記単位時間あたりのオイル希釈量を算出することを特徴とする請求項5記載の内燃機関。
- 前記希釈量算出手段は、前記副噴射の燃料量が希釈開始判定値以下の時には初期値を出力することを特徴とする請求項5又は請求項6記載の内燃機関。
- 前記蒸発量算出手段は、燃料が蒸発し得る運転領域でない時には初期値を出力することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の内燃機関。
- 前記蒸発量算出手段は、冷却水温度が蒸発開始判定値以下の時に初期値を出力することを特徴とする請求項8記載の内燃機関。
- 前記蒸発量算出手段は、機関回転速度が蒸発開始判定値以下の時に初期値を出力することを特徴とする請求項8記載の内燃機関。
- 前記蒸発量算出手段は、主噴射の燃料量が蒸発開始判定値以下の時に初期値を出力することを特徴とする請求項8記載の内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005291634A JP4586702B2 (ja) | 2005-10-04 | 2005-10-04 | オイル希釈防止装置を備えた内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005291634A JP4586702B2 (ja) | 2005-10-04 | 2005-10-04 | オイル希釈防止装置を備えた内燃機関 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007100595A true JP2007100595A (ja) | 2007-04-19 |
JP4586702B2 JP4586702B2 (ja) | 2010-11-24 |
Family
ID=38027785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005291634A Active JP4586702B2 (ja) | 2005-10-04 | 2005-10-04 | オイル希釈防止装置を備えた内燃機関 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4586702B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010180852A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
WO2011078076A1 (ja) * | 2009-12-25 | 2011-06-30 | 三菱重工業株式会社 | 内燃機関の排気浄化装置 |
JP2013072343A (ja) * | 2011-09-27 | 2013-04-22 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の排気浄化システム |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005307778A (ja) * | 2004-04-19 | 2005-11-04 | Mazda Motor Corp | エンジンの排気浄化装置 |
JP2007002689A (ja) * | 2005-06-21 | 2007-01-11 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の制御装置 |
JP2007071121A (ja) * | 2005-09-07 | 2007-03-22 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
-
2005
- 2005-10-04 JP JP2005291634A patent/JP4586702B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005307778A (ja) * | 2004-04-19 | 2005-11-04 | Mazda Motor Corp | エンジンの排気浄化装置 |
JP2007002689A (ja) * | 2005-06-21 | 2007-01-11 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の制御装置 |
JP2007071121A (ja) * | 2005-09-07 | 2007-03-22 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010180852A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
WO2011078076A1 (ja) * | 2009-12-25 | 2011-06-30 | 三菱重工業株式会社 | 内燃機関の排気浄化装置 |
JP2011137381A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-14 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 内燃機関の排気浄化装置 |
US8707685B2 (en) | 2009-12-25 | 2014-04-29 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Exhaust gas purification device for internal combustion engine |
JP2013072343A (ja) * | 2011-09-27 | 2013-04-22 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の排気浄化システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4586702B2 (ja) | 2010-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7611567B2 (en) | Exhaust gas purifying apparatus for internal combustion engine | |
US7331171B2 (en) | Control system and method for internal combustion engine | |
JP4709220B2 (ja) | パティキュレートフィルタの再生方法 | |
JP2004218484A (ja) | パティキュレートフィルタの再生装置及びエンジンの排気ガス浄化装置 | |
JP5206403B2 (ja) | 内燃機関のegrシステム | |
JP2008297969A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
US20160160723A1 (en) | Method and system for removing ash within a particulate filter | |
JP5846286B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP2006316746A (ja) | 内燃機関の排ガス浄化装置 | |
CN105051335A (zh) | 废气净化系统 | |
JP4586702B2 (ja) | オイル希釈防止装置を備えた内燃機関 | |
JP3985098B2 (ja) | エンジンの制御装置 | |
JP2007040269A (ja) | エンジンの背圧制御装置 | |
JP2008232073A (ja) | 排気浄化装置 | |
JP4292895B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP3915671B2 (ja) | エンジンの排気浄化装置 | |
JP2010180853A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP6551677B2 (ja) | 内燃機関の凝縮水排出装置 | |
JP2010090875A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP2004225616A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP4370942B2 (ja) | エンジンの排気浄化装置 | |
EP1647688A1 (en) | Fuel injection control device for internal combustion engine | |
JP4144504B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP4375988B2 (ja) | エンジンの排気浄化装置 | |
JP5906655B2 (ja) | 内燃機関の排気制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20080324 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20080331 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080827 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100325 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100330 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100531 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100810 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100823 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4586702 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917 Year of fee payment: 3 |