JP2007098971A - Impact absorbing device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両のバンパリインホースメントと車体との間に介装され、バンパリインホースメントへの衝撃を塑性変形により吸収する衝撃吸収装置に関する。 The present invention relates to an impact absorbing device that is interposed between a bumper reinforcement and a vehicle body of a vehicle and absorbs an impact on the bumper reinforcement by plastic deformation.
従来より、車両のバンパリインホースメントに加わる衝撃を、塑性変形により吸収する衝撃吸収装置が知られている。例えば、特許文献1にあるように、この衝撃吸収装置は、バンパリインホースメントと車体のサイドメンバとの間に、大径管に小径管を接続した多段構造とした衝撃吸収部材を設け、バンパリインホースメントに衝撃が加わったときには、衝撃吸収部材の小径管が大径管の内部に折り返されるように塑性変形して入り込み、この塑性変形により衝撃を吸収していた。
2. Description of the Related Art Conventionally, an impact absorbing device that absorbs an impact applied to a bumper reinforcement of a vehicle by plastic deformation is known. For example, as disclosed in
また、特許文献2にあるように、この衝撃吸収装置は、バンパリインホースメントと車体のサイドメンバとの間に、中空状の衝撃吸収部材を設け、衝撃吸収部材は中央が蛇腹状に形成されて、バンパリインホースメントに衝撃が加わったときには、蛇腹状の衝撃吸収部材が軸方向に折り畳まれるように圧潰して、衝撃を吸収していた。
しかしながら、こうした従来のものでは、車両の正面に前後方向の衝撃が加わったときには、衝撃吸収部材が車両前後方向に塑性変形して、衝撃を吸収できるが、車両の斜め方向から衝撃が加わると、衝撃を吸収できない場合がある。 However, in such a conventional device, when an impact in the front-rear direction is applied to the front of the vehicle, the impact absorbing member can be plastically deformed in the vehicle front-rear direction to absorb the impact, but when an impact is applied from an oblique direction of the vehicle, There is a case where the shock cannot be absorbed.
例えば、図8に示すように、車両同士の衝突で、車両の幅40%程度がラップし、衝突角度が10度程度であると、車両前後方向に対して10度程度の斜め方向からの衝撃による作用力Fが加わる。この作用力Fは、衝撃吸収部材100の先端側に作用し、また、作用力Fは、車両前後方向成分の作用力Fxと、車両横方向成分の作用力Fyとに分解できる。この車両横方向成分の作用力Fyにより、衝撃吸収部材100にはモーメントM1が作用する。
For example, as shown in FIG. 8, when a vehicle collides with each other and a vehicle width of about 40% wraps and the collision angle is about 10 degrees, an impact from an oblique direction of about 10 degrees with respect to the vehicle front-rear direction. The acting force F is applied. This acting force F acts on the tip side of the
衝撃吸収部材100は中空状に形成されているので、車両の斜め方向から衝撃が加わると、衝撃吸収部材100の車両内側に加わる内側成分力Finと車両外側に加わる外側成分力Foutとの大きさに差が生じ、車両内側に加わる内側成分力Finの方が大きくなる。この両成分力Fout,Finの大きさの差によっても、衝撃吸収部材100にモーメントM2が作用する。
Since the
車両横方向成分の作用力FyによるモーメントM1と、両成分力Fout,Finの大きさの差によるモーメントM2とは同方向に作用し、両モーメントM1,M2により、衝撃吸収部材100が塑性変形することなく、図8に破線で示すように、衝撃吸収部材100が倒れてしまい、衝撃を吸収できない場合があるという問題があった。
The moment M1 due to the acting force Fy in the lateral component of the vehicle and the moment M2 due to the difference in magnitude between the component forces Fout and Fin act in the same direction, and the
本発明の課題は、斜め方向からの衝撃が加わった場合でも、衝撃を良好に吸収できる衝撃吸収装置を提供することにある。 An object of the present invention is to provide an impact absorbing device that can absorb an impact satisfactorily even when an impact from an oblique direction is applied.
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即ち、
車両のバンパリインホースメントとサイドメンバとの間に介装され、前記バンパリインホースメントへの衝撃を塑性変形により吸収する衝撃吸収部材を備えた衝撃吸収装置において、
前記衝撃により前記衝撃吸収部材に加わる車両横方向成分の作用力に基づくモーメントに対して、該モーメントを打ち消す方向の矯正モーメントを前記衝撃により生じさせる矯正部材を設けたことを特徴とする衝撃吸収装置がそれである。
In order to achieve this problem, the present invention has taken the following measures in order to solve the problem. That is,
In an impact absorbing device including an impact absorbing member that is interposed between a bumper reinforcement and a side member of a vehicle and absorbs an impact on the bumper reinforcement by plastic deformation,
An impact absorbing device comprising a correcting member that generates a correcting moment in a direction to cancel the moment with respect to a moment based on an acting force of a vehicle lateral component applied to the impact absorbing member by the impact. That is it.
前記矯正部材は、前記衝撃吸収部材の車両外側に車両内側よりも前記衝撃による車両前後方向成分の作用力をより大きく作用させて、前記矯正モーメントを生じさせる構成としてもよい。その際、前記矯正部材は剛性を有すると共に、前記衝撃吸収部材の軸方向中心よりも車両外側よりに配置され、前記衝撃による車両前後方向成分の作用力を、前記衝撃吸収部材の車両外側に伝達する構成としてもよい。あるいは、前記矯正部材は、前記衝撃により変形可能な柔軟部を有すると共に、前記柔軟部は前記衝撃吸収部材の軸方向中心よりも車両内側よりに配置され、前記変形により前記衝撃吸収部材の車両外側に車両内側よりも前記衝撃による車両前後方向成分の作用力をより大きく作用させる構成としてもよい。 The correction member may be configured to generate the correction moment by causing the acting force of the vehicle longitudinal component due to the impact to act on the vehicle outer side of the shock absorbing member more than the vehicle inner side. At this time, the correction member has rigidity and is arranged on the vehicle outer side rather than the axial center of the shock absorbing member, and transmits the acting force of the vehicle longitudinal component due to the shock to the vehicle outer side of the shock absorbing member. It is good also as composition to do. Alternatively, the correction member has a flexible portion that can be deformed by the impact, and the flexible portion is disposed closer to the inside of the vehicle than the center of the shock absorbing member in the axial direction. It is good also as a structure which acts more largely the action force of the vehicle front-back direction component by the said impact than the vehicle inner side.
本発明の衝撃吸収装置は、斜め方向からの衝撃が加わった場合でも、矯正部材が車両横方向成分の作用力に基づくモーメントを打ち消す方向の矯正モーメントを衝撃により生じさせるので、衝撃吸収部材が倒れるのを抑制して、衝撃を良好に吸収できるという効果を奏する。 In the impact absorbing device of the present invention, even when an impact from an oblique direction is applied, the correcting member generates a correcting moment in the direction in which the correcting member cancels the moment based on the acting force of the vehicle lateral component, so that the impact absorbing member falls down. The effect of being able to absorb the impact well is suppressed.
以下本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1、図2に示すように、1,2は車両のサイドメンバで、サイドメンバ1,2は、中空の筒状体により形成されており、サイドメンバ1,2の筒状端は車両前方側左右に突出されて、筒状端は車両前方側に向かって開口されている。
The best mode for carrying out the present invention will be described below in detail with reference to the drawings.
As shown in FIG. 1 and FIG. 2,
サイドメンバ1,2のそれぞれの端には、衝撃吸収部材4,6を介してバンパリインホースメント8が取り付けられている。本実施形態では、左右対称の形状であるので、車両左側のサイドメンバ1と衝撃吸収部材4について、以下、詳細に説明する。
A
サイドメンバ1の車両前方側先端には端板10が溶接等により、サイドメンバ1の筒状端を塞ぐようにして取り付けられている。端板10には、連通孔12が穿設されており、連通孔12はサイドメンバ1の筒状内部に連通されている。
An
端板10には取付板14が図示しないボルト等により取り付けられている。取付板14には、貫通孔16が形成されており、貫通孔16は連通孔12と同軸上に形成されている。貫通孔16は連通孔12を介してサイドメンバ1の筒状内部に連通して形成されている。連通孔12は貫通孔16と同径か、それ以上の大きな径で形成されている。サイドメンバ1の筒状内部は貫通孔16の径と同じか、それよりも大きく形成されている。取付板14の貫通孔16の周囲は、平坦に形成されている。
A
尚、端板10を設けることなく、取付板14をサイドメンバ1に直接取り付けた構造としてもよい。また、貫通孔16は必ずしもサイドメンバ1の筒状内部に連通している必要はなく、裏側が空間であればよい。
The
バンパリインホースメント8は取付板14に対向して配置されている。バンパリインホースメント8には、連結板18が取り付けられると共に、この連結板18を介して衝撃吸収部材4が取り付けられており、衝撃吸収部材4は、本実施形態では円形のパイプから形成されている。
The
衝撃吸収部材4は先端が連結板18に溶接等により固定された筒部20を備え、筒部20はバンパリインホースメント8からサイドメンバ1側に向かって突き出されており、衝撃吸収部材4のサイドメンバ1側にはフランジ部22が一体に形成されている。尚、衝撃吸収部材4は中空に形成されていればよく、その断面形状は円形に限らず、楕円や六角等の角形であってもよい。
The
フランジ部22は衝撃吸収部材4の径方向外側に折り曲げられて一体に形成されている。また、フランジ部22は円弧部24を介して径方向に折り曲げられている。貫通孔16と衝撃吸収部材4とが同軸上に位置するように配置されて、サイドメンバ1の取付板14にフランジ部22の外周が溶接により取り付けられている。フランジ部22の外径は、取付板14の貫通孔16よりも外側で、取付板14に溶接されるように、フランジ部22の外径が決定されている。
The flange portion 22 is integrally formed by bending outward in the radial direction of the
また、図2に示すように、衝撃吸収部材4の肉厚をtとすると、貫通孔16の内径D2は筒部20の外径D1に肉厚tの2倍を加算した値よりも大きくなるように形成される(D2>D1+2t)。
As shown in FIG. 2, when the thickness of the
バンパリインホースメント8は、図3に示すように、その長手方向と直交する断面形状が略B字状で、板材をプレス成形して、断面形状のほぼ中央に、車両後方に開口したほぼ矩形の溝8aが形成されると共に、溝8aの両側に周囲が閉塞されたほぼ矩形の中空部8b,8cがバンパリインホースメント8の長手方向に沿って形成されている。
As shown in FIG. 3, the
連結板18は、バンパリインホースメント8の両中空部8b,8cを外側から跨ぐように、バンパリインホースメント8の車両後方外側に取り付けられており、車両上下方向の端部は、バンパリインホースメント8の外側に沿って折り曲げられて、断面略コ字状に形成されている。
The connecting plate 18 is attached to the vehicle rear outer side of the
この連結板18により、バンパリインホースメント8の溝8aが、開口の一部を塞がれると共に、この塞がれた溝8a内に矯正部材26が挿入されている。矯正部材26は剛性を有し、本実施形態では角パイプから形成されているが、これに限らず、プレス加工等により、箱状に形成してもよい。
The connecting plate 18 blocks the
矯正部材26は、溝8a内に挿入されると共に、衝撃吸収部材4の軸方向中心Cより車両外側よりに配置されている。また、衝撃吸収部材4の車両外側の壁の車両前方延長上に、矯正部材26が位置するように配置されている。矯正部材26は、剛性を有し、衝撃吸収部材4の軸方向中心Cよりも車両外側よりのバンパリインホースメント8を補強する。
The
次に、前述した本実施形態の衝撃吸収装置の作動について説明する。
図4に示すように、バンパリインホースメント8に衝撃が加わった場合、例えば、車両同士の衝突で、車両の幅40%程度がラップし、衝突角度が10度程度の場合、衝撃力Fが10度程度の角度で衝撃吸収部材4に作用する。
Next, the operation of the impact absorbing device of the present embodiment described above will be described.
As shown in FIG. 4, when an impact is applied to the
衝撃力Fは、車両前後方向成分の作用力Fxと車両横方向成分の作用力Fyとに分解される。横方向成分の作用力Fyは衝撃吸収部材4の軸方向と垂直方向に作用するので、衝撃吸収部材4に横方向成分の作用力Fyに基づくモーメントM1が働く。このモーメントM1は、衝撃吸収部材4を車両内側に倒そうと働く。
The impact force F is decomposed into an acting force Fx as a vehicle longitudinal component and an acting force Fy as a vehicle lateral component. Since the acting force Fy of the lateral component acts in a direction perpendicular to the axial direction of the
また、バンパリインホースメント8に加わる衝撃により、バンパリインホースメント8の衝突箇所では、バンパリインホースメント8が扁平に変形するが、矯正部材26が挿入されている箇所では、矯正部材26の剛性によりその変形の程度は小さい。従って、衝撃力が衝撃吸収部材4に作用する際、矯正部材26が挿入されている側の、衝撃吸収部材4の車両外側により大きく作用する。
Further, the
即ち、衝撃吸収部材4の軸方向に作用する前後方向成分の作用力Fxは、衝撃吸収部材4の車両外側と車両内側とでは異なり、衝撃吸収部材4の車両外側の壁に作用する外側成分力Foutが、衝撃吸収部材4の車両内側の壁に作用する内側成分力Finよりも大きくなる。従って、この外側成分力Foutと内側成分力Finとの大きさの差により、衝撃吸収部材4を車両外側に倒そうとする矯正モーメントM2が働く。
That is, the acting force Fx of the front-rear direction component acting in the axial direction of the
モーメントM1と矯正モーメントM2とは、共に衝撃吸収部材4に作用するが、その方向が逆方向であり、互いに打ち消し合うように働く。従って、衝撃吸収部材4が倒れるのを抑制し、衝撃吸収部材4の軸方向に作用する車両前後方向成分の作用力Fxにより、衝撃吸収部材4のフランジ部22側が、取付板14の貫通孔16に沿って、貫通孔16内に折れ曲がる。特に、円弧部24が、貫通孔16内に折れ曲がり、円弧部24は内側半径が小さな半径で曲げられて、貫通孔16内からバンパリインホースメント8側に折り返される。
Both the moment M1 and the correction moment M2 act on the
円弧部24が貫通孔16内に折れ曲がり、サイドメンバ1の内側で、衝撃吸収部材4が折り返される。小さな半径で折り返されることにより、バンパリインホースメント8に加わる衝撃に対して、塑性変形が速やかに開始される。
The arc portion 24 is bent into the through hole 16, and the
衝撃吸収部材4が貫通孔16内に入り込むに従って、新たな塑性変形が行われ、円弧部24が、サイドメンバ1の内側に、衝撃吸収部材4が折り返された状態に折り曲げられて、衝突時の衝撃エネルギーが衝撃吸収部材4の塑性変形に費やされて、衝撃が吸収される。
As the
尚、本実施形態では、衝撃吸収部材4は、塑性変形する際、U字状に折り返される場合を例としたが、これに限らず、衝撃吸収部材4を軸方向に蛇腹状に折り曲げて、衝撃により軸方向に圧潰される構造のものでも実施可能である。また、矯正部材26は、バンパリインホースメント8と別体に形成してから、溝8aに挿入して固定したが、これに限らず、矯正部材26をバンパリインホースメント8と一体に形成、例えば、矯正部材26を設けた箇所に相当するバンパリインホースメント8の一部の剛性が高くなるように、矯正部材としてのリブ等を取り付けた構成としても実施可能である。
In the present embodiment, the
次に、前述した実施形態と異なる第2実施形態の衝撃吸収装置について、図5〜図7によって説明する。尚、前述した実施形態と同じ部材については同一番号を付して詳細な説明を省略する。 Next, an impact absorbing device of a second embodiment different from the above-described embodiment will be described with reference to FIGS. The same members as those in the above-described embodiment are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
本第2実施形態の衝撃吸収装置は、前述した実施形態とバンパリインホースメント8と矯正部材26とが異なる。第2実施形態の衝撃吸収装置では、バンパリインホースメント31の断面形状がハット形状で、板材をプレス成形されて形成され、バンパリインホースメント31の長手方向に沿って、車両後方に開口した溝32が形成されている。バンパリインホースメント31の車両上下方向の縁は上下方向に折り曲げられている。
The impact absorbing device of the second embodiment is different from the above-described embodiment in the
溝32内に、矯正部材34が挿入されると共に、矯正部材34には衝撃吸収部材4の先端が溶接等により固定されている。矯正部材34は車両外側の一端がバンパリインホースメント31の溝32の底に溶接等により固定され、車両内側に向かって車両後方に傾斜した傾斜部34aが形成されている。
The correction member 34 is inserted into the
この傾斜部34aに衝撃吸収部材4の先端が溶接等により固定されており、衝撃吸収部材4の先端は車両外側が車両内側よりもより車両前方に突き出されて斜めに形成されている。尚、本第2実施形態ではフロント側のバンパに用いる場合を例にしているが、リア側のバンパに用いる場合には、衝撃吸収部材4の先端を車両外側が車両内側よりもより車両後方に突き出して斜めに形成すればよい。
The tip of the
傾斜部34aから、溝32の底に向かって傾斜した柔軟部34bが形成されており、柔軟部34bの先端から溝32の底に沿って先端が延出され、溝32の底に溶接等により固定されている。
A
傾斜部34aは、図6に示すように、車両の上下方向の傾斜部34aの縁が衝撃吸収部材4の外側に折り曲げられている。また、柔軟部34bは、衝撃吸収部材4の軸方向中心Cよりも車両内側に配置され、柔軟部34bは、衝撃が加わった際に、衝撃吸収部材4が塑性変形する前に、衝撃により変形するように柔軟に形成されている。
As shown in FIG. 6, the
次に、前述した本第2実施形態の衝撃吸収装置の作動について説明する。
前述したと同様に、バンパリインホースメント31に衝撃が加わった場合、例えば、車両同士の衝突で、車両の幅40%程度がラップし、衝突角度が10度程度の場合、衝撃力Fが10度程度の角度で衝撃吸収部材4に作用する。
Next, the operation of the impact absorbing device of the second embodiment described above will be described.
Similarly to the case described above, when an impact is applied to the bumper reinforcement 31, for example, when a vehicle collides with each other and a vehicle width of about 40% wraps and the collision angle is about 10 degrees, the impact force F is It acts on the
衝撃力Fは、車両前後方向成分の作用力Fxと車両横方向成分の作用力Fyとに分解される。車両横方向成分の作用力Fyは衝撃吸収部材4の軸方向と垂直方向に作用するので、衝撃吸収部材4に車両横方向成分の作用力Fyに基づくモーメントM1が働く。このモーメントM1は、衝撃吸収部材4を車両内側に倒そうと働く。
The impact force F is decomposed into an acting force Fx as a vehicle longitudinal component and an acting force Fy as a vehicle lateral component. Since the acting force Fy of the vehicle lateral component acts in a direction perpendicular to the axial direction of the
また、バンパリインホースメント31に加わる衝撃により、バンパリインホースメント31を介して矯正部材34に衝撃力が加わると、図7に示すように、柔軟部34bが塑性変形して、矯正部材34が潰れる。矯正部材34が潰れて、傾斜部34aの車両外側がバンパリインホースメント31の溝32の底に隙間なく接触し、バンパリインホースメント31に加わる衝撃は、傾斜部34aを介して衝撃吸収部材4に加わるようになる。その際、衝撃吸収部材4の車両外側の先端が傾斜部34aを介してバンパリインホースメント31に突き当たり、衝撃力が衝撃吸収部材4の車両外側に車両内側よりも大きく作用する。
Further, when an impact force is applied to the correction member 34 through the bumper reinforcement 31 due to an impact applied to the bumper reinforcement 31, the
即ち、衝撃吸収部材4の軸方向に作用する車両前後方向成分の作用力Fxは、衝撃吸収部材4の車両外側と車両内側とでは異なり、衝撃吸収部材4の車両外側の壁に作用する外側成分力Foutが、衝撃吸収部材4の車両内側の壁に作用する内側成分力Finよりも大きくなる。従って、この外側成分力Foutと内側成分力Finとの大きさの差により、衝撃吸収部材4を車両外側に倒そうとする矯正モーメントM2が働く。
That is, the acting force Fx of the vehicle longitudinal component acting in the axial direction of the
モーメントM1と矯正モーメントM2とは、共に衝撃吸収部材4に作用するが、その方向が逆方向であり、互いに打ち消し合うように働く。従って、衝撃吸収部材4が倒れるのを抑制し、衝撃吸収部材4の軸方向に作用する車両前後方向成分の作用力Fxにより、衝撃吸収部材4のフランジ部22側が、取付板14の貫通孔16に沿って、貫通孔16内に折れ曲がる。特に、円弧部24が、貫通孔16内に折れ曲がり、円弧部24は内側半径が小さな半径で曲げられて、貫通孔16内からバンパリインホースメント8側に折り返される。
Both the moment M1 and the correction moment M2 act on the
円弧部24が貫通孔16内に折れ曲がり、サイドメンバ1の内側で、衝撃吸収部材4が折り返される。小さな半径で折り返されることにより、バンパリインホースメント31に加わる荷重に対して、塑性変形が速やかに開始される。
The arc portion 24 is bent into the through hole 16, and the
衝撃吸収部材4が貫通孔16内に入り込むに従って、新たな塑性変形が行われ、円弧部24が、サイドメンバ1の内側に、衝撃吸収部材4が折り返された状態に折り曲げられて、衝突時の衝撃エネルギーが衝撃吸収部材4の塑性変形に費やされて、衝撃が吸収される。
As the
尚、本第2実施形態では、衝撃吸収部材4は、塑性変形する際、U字状に折り返される場合を例としたが、これに限らず、衝撃吸収部材4を軸方向に蛇腹状に折り曲げて、衝撃により軸方向に圧潰される構造のものでも実施可能である。また、矯正部材34は、バンパリインホースメント31と別体に形成したが、これに限らず、前述した実施形態のバンパリインホースメント8を用いた場合、矯正部材34をバンパリインホースメント8と一体に形成、例えば、衝撃吸収部材4の車両内側に対向するバンパリインホースメント8の一部に柔軟部を形成して、バンパリインホースメント8の柔軟部を変形させることにより、矯正モーメントM2が働くように構成することも可能である。
In the second embodiment, the
以上本発明はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。 The present invention is not limited to such embodiments as described above, and can be implemented in various modes without departing from the gist of the present invention.
1,2…サイドメンバ 4,6,100…衝撃吸収部材
8,31…バンパリインホースメント
8a,32…溝 8b,8c…中空部
10…端板 12…連通孔
14…取付板 16…貫通孔
18…連結板 20…筒部
22…フランジ部 24…円弧部
26,34…矯正部材 34a…傾斜部
34b…柔軟部
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記衝撃により前記衝撃吸収部材に加わる車両横方向成分の作用力に基づくモーメントに対して、該モーメントを打ち消す方向の矯正モーメントを前記衝撃により生じさせる矯正部材を設けたことを特徴とする衝撃吸収装置。 In an impact absorbing device including an impact absorbing member that is interposed between a bumper reinforcement and a side member of a vehicle and absorbs an impact on the bumper reinforcement by plastic deformation,
An impact absorbing device comprising a correcting member that generates a correcting moment in a direction to cancel the moment with respect to a moment based on an acting force of a vehicle lateral component applied to the impact absorbing member by the impact. .
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