JP2007098329A - 金属イオン水生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水質の状態に応じて所定の電極間電流密度を確保することができるとともに、電極の寿命を向上させることが可能な金属イオン水生成装置を提供することである。
【解決手段】金属イオン水生成装置1は、水が内部を流通する流通管として上ケース110と下ケース120と、流通管の内部において互いに対向するように配置された主表面を有する一対の金属電極150と、一対の金属電極150の主表面の少なくとも一部を覆う電気絶縁性の遮蔽部材171とを備える。遮蔽部材171によって覆われる金属電極150の主表面の面積を変化させることができるように遮蔽部材171は移動可能に設けられている。
【選択図】 図3

Description

この発明は、一般的には金属イオン水生成装置に関し、特定的には、たとえば、コインランドリー等に設置された業務用洗濯機に取り付けられ、洗濯物を金属イオンで抗菌処理するために用いられる金属イオン水生成装置に関するものである。
従来から、洗濯物を金属イオンで抗菌処理するための洗濯機の構成は、たとえば、特開2001−276484号公報(特許文献1)に記載されている。
上記公報に記載された洗濯機は、衣類を洗浄するために複数回の洗浄工程を有し、複数回の洗浄工程の各回ごとに供給される洗浄水を用いて衣類を洗浄する洗濯機であって、洗浄水に銀イオンを添加する銀イオン添加ユニットを具備し、複数回の洗浄工程の最終回で、洗浄水として銀イオン水が供給されることを特徴とするものである。
しかしながら、銀イオン添加ユニットとしての銀イオン水生成装置は、洗濯機に内蔵されている。このため、銀イオン水生成装置を内蔵した洗濯機で洗濯をする場合に洗濯物を抗菌処理することができるだけであるので、不便である。
そこで、水道蛇口に容易に取付けることができる銀イオン水生成器は、たとえば、特開平8−192161号公報(特許文献2)に開示されている。銀イオン水生成装置を内蔵していない洗濯機でも、この銀イオン水生成器を用いて銀イオン水を洗濯槽内に供給することにより、洗濯物を抗菌処理することができる。
上記の特開平8−192161号公報に記載された銀イオン水生成装置では、水量をほぼ一定とした場合、一定の大きさの銀電極を用いて電極電圧を制御し、銀電極間に流れる電流を一定にすることにより、水中に溶出する銀イオン濃度をほぼ一定に保つようにしている。銀イオンの溶出により銀電極が消耗し、使用不能となった場合には、銀電極が交換される。
特開2001−276484号公報 特開平8−192161号公報
ところで、業務用洗濯機等に上記の銀イオン水生成装置を取り付けて、大量の水に対して抗菌処理を行う場合、または、銀イオン水生成装置の使用頻度が高い場合には、銀電極を交換する頻度が高くなる。このような場合、電極の寿命を長くするために相対的に大きな(対向面積が大きな)銀電極を用いることが考えられる。しかし、相対的に大きな(対向面積が大きな)銀電極を用いると、電極間電流密度が相対的に小さくなる。その結果、水の硬度、導電率等の水質によっては銀イオンの溶出効率が低下する、または、電極の表面に付着するスケールの量が多くなることによって銀イオンが溶出し難くなる等の問題が生じる。
そこで、この発明の目的は、水質の状態に応じて所定の電極間電流密度を確保することができるとともに、電極の寿命を向上させることが可能な金属イオン水生成装置を提供することである。
この発明に従った金属イオン水生成装置は、水が内部を流通する流通管と、この流通管の内部において互いに対向するように配置された主表面を有する一対の電極部材と、一対の電極部材の主表面の少なくとも一部を覆う電気絶縁性の遮蔽部材とを備える。遮蔽部材によって覆われる電極部材の主表面の面積を変化させることができるように遮蔽部材は移動可能に設けられている。
このようにすることにより、流通管の内部を流通する水の質に応じて、流通管の内部で遮蔽部材から露出した一対の電極部材の対向する主表面の面積を変化させることによって、電極間電流密度を調整することができるとともに、対向する電極の主表面の面積を必要最小限度にすることができる。これにより、所望の電極間電流密度を得ることができ、所望の金属イオンの溶出効率を確保することができるとともに、電極の寿命を向上させることができる。
この発明の金属イオン水生成装置は、遮蔽部材を移動させるための駆動部をさらに備えるのが好ましい。
この場合、駆動部が遮蔽部材を移動させることによって、所望の電極間電流密度を得るために一対の電極部材の対向する主表面の面積を調整することができる。
また、この発明の金属イオン水生成装置においては、一対の電極部材の間の間隔は、流通管の内部で露出する電極部材の先端部に近づくにつれて狭くなるように設定されているのが好ましい。
この場合、電極部材は間隔の狭い部分、すなわち、先端部から金属イオンとして溶出するので、電極部材は先端から溶けていくことになる。このため、電極部材の消耗が進行するにつれて、流通管の内部で遮蔽部材から露出した主表面を有する電極部材が順次溶けていくので、これに応じて駆動部が遮蔽部材を移動させることによって、所望の電極間電流密度を得るために一対の電極部材の対向する主表面の面積を調整することができる。
さらに、この発明の金属イオン水発生装置においては、駆動部は、一対の電極部材間への通電によって電極部材が先端部から溶出するのに応じて、流通管の内部で遮蔽部材から露出した一対の電極部材の対向する主表面の面積が常にほぼ一定になるように遮蔽部材を移動させるのが好ましい。
この場合、駆動部が遮蔽部材を移動させることによって、流通管の内部で当初遮蔽部材によって覆われていた一対の電極部材の対向する主表面が遮蔽部材から露出した主表面になるように遮蔽部材は自動的に移動することができ、電極部材の消耗が進行しても、流通管の内部で遮蔽部材から露出する電極部材の主表面の面積を常に一定に保つことによって、電極間電流密度をほぼ一定にすることができるとともに、互いに対向する一対の電極の主表面の面積を必要最小限度にすることができる。これにより、所望の電極間電流密度を得ることができ、所望の金属イオンの溶出効率を確保することができるとともに、電極の寿命を向上させることができる。
さらに、この発明の金属イオン水生成装置においては、遮蔽部材は、一対の電極部材の間に介在するように配置された伸縮可能な部材であるのが好ましい。
このようにすることにより、遮蔽部材によって覆われる電極部材の主表面の面積を変化させることができるように遮蔽部材が自動的に移動する機構を簡易な構成で実現することができる。
以上のように、この発明によれば、金属イオン水生成装置において、水質の状態に応じて所定の電極間電流密度を確保することができるとともに、電極の寿命を向上させることができる。
図1はこの発明の一つの実施の形態として金属イオン水生成装置を業務用洗濯機に取付けた状態を業務用洗濯機の上方から見た平面図(A)と業務用洗濯機の後方から見た背面図(B)である。
図1に示すように、金属イオン水生成装置1が業務用洗濯機(以下、洗濯機という。)2に取り付けられている。金属イオン水生成装置1の水道管側は給水検知部(給水検知管)180を介して市販の接続管とベンリー管35によって給水管部3に接続されている。給水管部3は、主配管に接続された分岐管31と、分岐管31に接続されたバルブ32、Y型ストレーナ33、逆止弁34とから構成される。一方、金属イオン水生成装置1の洗濯機側は、ニップル190を介してベンリ−管36によって簡単に外れないように洗濯機2の給水口に接続されている。なお、主配管、分岐管31、バルブ32、Y型ストレーナ33、逆止弁34、ニップル190、ベンリ−管36は、いずれも市販のものを使用する。
金属イオン水生成装置1は、ケーブル線42によって制御部(コントロールユニット)4に接続され、動作が制御部4によって電気的に制御される。ケーブル線41によってAC(交流)電源が制御部4に供給される。図示されていないが、制御部4には表示部がケーブル線によって接続されている。表示部は、金属イオン水生成装置1内における金属イオンの発生を緑色のLEDの点灯で使用者に知らせる。
図2はこの発明の一つの実施の形態として金属イオン水生成装置本体の外観を示す正面図、図3は金属イオン水生成装置本体の断面を示す正断面図、図4は電極の先端部が消耗した状態における金属イオン水生成装置本体の断面を示す正断面図、図5は金属イオン水生成装置本体の外観を示す底面図である。図6は図3の矢印VIで示す方向から見た金属イオン水生成装置本体の横断面図、図7は図3の矢印VIIで示す方向から見た金属イオン水生成装置本体の横縦断面図、図8は図3の矢印VIIIで示す方向から見た金属イオン水生成装置本体の縦断面図、図9は図3の矢印IXで示す方向から見た金属イオン水生成装置本体の縦断面図、図10は図3の矢印Xで示す箇所の部分拡大断面図、図11は図10の矢印XIで示す箇所の金属電極の部分拡大斜視図である。
次にこれらの図を参照して、金属イオン水生成装置本体の構成について説明する。
図2に示すように、金属イオン水生成装置1は、水が内部を流通する流通管として上ケース110と下ケース120とを備えている。上ケース110の水道管側には給水検知部(給水検知管)180が接続され、洗濯機側にはニップル190が接続されている。
図2と図3に示すように、上ケース110のフランジ部111と下ケース120のフランジ部121とは、水漏れがしないようにOリング130を介して複数のボルト141とナット142とにより強固に接続されて固定されている。上ケース110は、中央部に円筒壁部112と、円筒壁部112に連続して水道管側で給水検知部(給水検知管)180が接続される流通管壁部114と、円筒壁部112に連続して洗濯機側でニップル190が接続される流通管壁部118とから構成される。円筒壁部112の内部には、中央に電極部材としての一対の金属電極150が配置されている。流通管壁部114には、給水検知部180を介して円筒壁部112の内部に供給される水の流通路を形成するために立壁部116が内壁面から突出するように形成されている。また、流通管壁部118には、円筒壁部112の内部から金属イオンを含む水が洗濯機側に供給されるように流通路を形成するために側壁部117が流通管壁部118に連続して円筒壁部112の内部に延びるように形成されている。
図2と図3に示すように、下ケース120の底壁面には、その底壁面から突出する一対の挿入部122が形成されている。図5に示すように、一対の挿入部122の各々は、ほぼ円筒形の外形状を有し、ほぼ丸形状の開口を有する。図3、図5および図10に示すように、一対の金属電極150の電極ピン153は挿入部122の開口を通じて挿入され、水漏れがしないように挿入部122の内壁面と金属電極150の電極ピン153の表面との間には、金属電極150の電極ピン153の外周面を囲むようにOリング131が配置されている。一対の金属電極150の板部分151の各々は、上ケース110と下ケース120とからなる流通管の内部において互いに対向するように配置された主表面を有する。
図10と図11に示すように、一対の金属電極150の各々は、先端部からほぼ同じ幅で延びる相対的に幅の広い矩形状の板部分151を有し、板部分151の先端部と反対側の端の中央部には、V字形状の凹部152が形成され、凹部152には電極ピン153が溶接され、電極ピン153の端部に端子部材161が取り付けられている。凹部152の裏側は電極固定部材124の内壁面に係合することができるように突出しており、電極固定部材124に対して係止部として作用する。電極固定部材124の内壁面は、ボルト143によって下ケース120の内壁面に固着されている。これにより、一対の金属電極150は下ケース120に保持されている。端子部材161にはリード線162が接続されている。リード線162は、図1に示すように、ケーブル線42を介して制御部4に接続されている。
図3、図8および図9に示すように、下ケース120の底壁面には、突出ケース部123が底壁面から突出するように形成されている。軸体172は、突出ケース部123の内部から円筒壁部112の内部に延びるように配置されている。遮蔽部材171は、伸縮可能な蛇腹形状を有し、ゴム等の電気絶縁性の材料から形成され、一対の金属電極150の間に介在するように配置され、かつ、軸体172の周りを囲むように配置されている。軸体172の一方端部にはネジ部が形成されており、遮蔽部材171の閉じた一方端部はナット146によって軸体172の一方端部に固着されている。遮蔽部材171の開口のある他方端部は、突出ケース部123の内壁面と電極固定部材124の内壁面との間に挟まれて固定されている。軸体172は、遮蔽部材171の開口と突出ケース部123の開口とを通じて外側に延び、他方端部にラックギア部173を備えている。
図2と図3と図5に示すように、遮蔽部材171とともに軸体172を移動させるための駆動部としてモータ200が下ケース120に取り付けられている。下ケース120の底壁面にはリブ125とボス127が形成され、プレート126はボルト144によってボス127に固着されている。モータ200は、ボルト145によってプレート126に固着されている。モータ200の軸にはウォームギア201が取り付けられている。ウォームギア201が軸体171の他方端部に形成されたラックギア部173に噛み合うように配置されている。モータ200にはリード線202が接続されている。リード線202は、図1に示すように、ケーブル線42を介して制御部4に接続されている。
このように構成されているので、図5に示すようにウォームギア201が矢印Uで示す方向に回転することにより、図3に示すように遮蔽部材171が矢印SとTで示す方向に上下移動する。この遮蔽部材171の移動により、一対の金属電極150の板部分151において遮蔽部材171によって覆われる互いに対向する主表面の面積を変化させることができる。
なお、図3に示すように、一対の金属電極150の間の間隔、すなわち、板部分151の間の間隔は、上ケース110と下ケース120とからなる流通管の内部で露出する板部分151の先端部に近づくにつれて狭くなるように設定されている。
流通管壁部114と給水検知部180とは、水漏れがしないようにOリング182を介してネジ部115とネジ部181とにより強固に接続されて固定されている。給水検知部180の内部には、支点185を中心にして矢印Qで示す方向に回動自在にフラッパー183が取り付けられている。フラッパー183の一方側面にはマグネット184が取り付けられている。マグネット184に対向する給水検知部(給水検知管)180の外周壁面にはマグネット188が取り付けられている。マグネット184が取り付けられていないフラッパー183の他方側面に対向する給水検知部(給水検知管)180の外周壁面にはリードスイッチ186が取り付けられている。リードスイッチ186にはリード線187が接続されている。リード線187は、図1に示すように、ケーブル線42を介して制御部4に接続されている。
給水検知部(給水検知管)180の内部に所定の値を超えた流量の水が流れると、マグネット184が取り付けられていないフラッパー183の他方側面はリードスイッチ186が取り付けられている側の給水検知部(給水検知管)180の内周壁面に近づくように、フラッパー183が矢印Qで示す方向に回動する。このとき、リードスイッチ186がONし、そのON信号がリード線187、ケーブル線42を通じて制御部4に伝達される。ON信号に応じて制御部4は、ケーブル線42、リード線162、端子部材161を通じて一対の金属電極150に電流を流す。
給水検知部(給水検知管)180の内部に流れる水の流量が所定の値未満になると、マグネット184が取り付けられたフラッパー183の一方側面はマグネット188が取り付けられている側の給水検知部(給水検知管)180の内周壁面に近づくように、フラッパー183が矢印Rで示す方向に回動する。これは、マグネット184がマグネット188に吸引されることによって確実に行われる。このとき、リードスイッチ186がOFFし、そのOFF信号がリード線187、ケーブル線42を通じて制御部4に伝達される。OFF信号に応じて制御部4は、ケーブル線42、リード線162、端子部材161を通じる電流を一対の金属電極150に流さない。
なお、上ケース110の流通管壁部118とニップル190とは、洗濯機側にて水漏れがしないようにネジ部119とネジ部191とにより強固に接続されて固定されている。
以上のように構成された金属イオン水生成装置1は、次のようにして用いられる。
まず、図1に示すように、金属イオン水生成装置1のニップル190側の流出口をベンリー管36を介して洗濯機2の給水口に取り付ける。金属イオン水生成装置1の給水検知部(給水検知管)180側の流入口をベンリー管35を介して給水管部3に接続する。給水管部1から金属イオン水生成装置1内に水が流れるようにする。ケーブル線41の端部に付けられたACプラグを商用電源のコンセントに接続する。金属イオンは洗濯のすすぎ工程で洗濯物に付与される。一対の金属電極150に通電して、電極を構成している金属のイオンを水中に溶出させる。電極を構成している金属が銀の場合、陽極側の電極においてAg→Ag+eの反応が生じ、水中に銀イオンAgが溶出する。金属電極150間を流れる電流は直流である。金属イオン含有水は給水口から洗濯槽内に供給される。
このとき、水は、図3に示すように、水道管側から矢印Wで示す方向に給水検知部(給水検知管)180を通じて流通管としての上ケース110の流通管壁部114の内部に供給され、水の流れは、円筒壁部112の内部にて矢印Wで示す方向に流通管壁部114の立壁部116によって制御される。そして、上ケース110の内部に流入した水は、一対の金属電極150の間を通過して金属イオンを含む水になり、水の流れは、円筒壁部112の内部にて矢印Wで示す方向に流通管壁部118の側壁部117によって制御されて、金属イオン含有水は流通管壁部118を通じて流出し、ニップル190を介して洗濯機の給水口を経て洗濯槽内に供給される。
この発明の実施の形態では、一対の金属電極150の間の間隔、すなわち、板部分151の間の間隔は、上ケース110と下ケース120とからなる流通管の内部で露出する板部分151の先端部に近づくにつれて狭くなるように設定されている。このように構成されているので、金属電極150は間隔の狭い部分、すなわち、板部分151の先端部から金属イオンとして溶出するので、金属電極150は先端から溶けていくことになる。
たとえば、図4に示すように、一対の金属電極150間への通電によって金属電極150の先端部分154が溶出すると、この溶出量に相当する面積だけ、一対の金属電極150の対向する板部分151の主表面を遮蔽部材171から露出させるために、ウォームギア201を回転させることにより遮蔽部材171を矢印Sで示す方向に下降移動させる。
このようにすることにより、流通管の内部を流通する水の質に応じて、上ケース110と下ケース120とからなる流通管の内部で遮蔽部材171から露出した一対の金属電極150の板部分151の対向する主表面の面積を変化させることによって、電極間電流密度を調整することができるとともに、対向する金属電極150の板部分151の主表面の面積を必要最小限度にすることができる。これにより、所望の電極間電流密度を得ることができ、所望の金属イオンの溶出効率を確保することができるとともに、電極の寿命を向上させることができる。
また、この発明の実施の形態においては、駆動部としてモータ200は、一対の金属電極150間への通電によって金属電極150が先端部分154から溶出するのに応じて、流通管の内部で遮蔽部材171から露出した一対の金属電極150の対向する主表面の面積が常にほぼ一定になるように遮蔽部材171を移動させる。金属電極150の溶出量は金属電極150間への通電時間に基づいて算出し、この算出された溶出量に相当するように遮蔽部材171の移動量を設定する。
この場合、モータ200が遮蔽部材171を移動させることによって、流通管の内部で当初遮蔽部材171によって覆われていた一対の金属電極150の対向する主表面が遮蔽部材171から露出した主表面になるように遮蔽部材171は自動的に移動することができ、金属電極150の消耗が進行しても、流通管の内部で遮蔽部材171から露出する金属電極150の主表面の面積を常に一定に保つことによって、電極間電流密度をほぼ一定にすることができるとともに、互いに対向する一対の金属電極150の主表面の面積を必要最小限度にすることができる。これにより、所望の電極間電流密度を得ることができ、所望の金属イオンの溶出効率を確保することができるとともに、電極の寿命を向上させることができ、電極の交換回数を減らすことができる。
なお、水質による電極間電圧の変化を感知し、この変化に応じて、水質が硬質の地域で金属イオン水生成装置を用いる場合には、互いに対向する一対の金属電極150の主表面の面積を減らすようにモータ200が遮蔽部材171を移動させることによって、電極間電流密度を増加させるようにしてもよい。また、水質による電極間電圧の変化を感知し、この変化に応じて、水質が軟質の地域で金属イオン水生成装置を用いる場合には、互いに対向する一対の金属電極150の主表面の面積を増やすようにモータ200が遮蔽部材171を移動させることによって、電極間電流密度を減少させるようにしてもよい。このように水質に応じて電極間電流密度を調整することにより、水質によって金属イオンの溶出効率を低下させることがないので、本発明の金属イオン水生成装置は、幅広い水質に対応して所望の金属イオンの溶出効率を確保することができる。
また、設定される業務用洗濯機の使用寿命を確保することができる程度に金属電極150の板部分151の大きさを大きく設定することにより、上述したように幅広い水質に対応して所望の金属イオンの溶出効率を確保することができるとともに、業務用洗濯機の使用寿命期間中において電極の交換を不要にすることができる。
さらに、この発明の実施の形態では、遮蔽部材171は、一対の金属電極150の間に介在するように配置された伸縮可能な部材である。このようにすることにより、遮蔽部材171によって覆われる金属電極150の主表面の面積を変化させることができるように遮蔽部材171が自動的に移動する機構を簡易な構成で実現することができる。
なお、この発明の実施の形態では、遮蔽部材171は流通管の内部で移動可能に設けられているが、たとえば、地域の水道事情に応じて、流通管の内部で遮蔽部材171から露出する金属電極150の板部分151の面積を変化させることにより、電極間電流密度を調整した後、遮蔽部材171を固定してもよい。このようにすることにより、流通管の内部を流通する水の質(水の硬度、導電率)に応じて、たとえば、地域の水道事情に応じて、電極間電流密度を予め調整することができるとともに、対向する金属電極150の板部分151の面積を必要最小限度に調整することができる。これにより、地域の水道事情に応じて所望の電極間電流密度を得ることができ、所望の金属イオンの溶出効率を確保することができるとともに、電極の寿命を向上させることができ、電極の交換回数を減らすことができる。
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むものである。
本発明の金属イオン水生成装置は、業務用全自動洗濯機に取り付けて、相対的に大量の水が用いられる、または、使用頻度の高いコインランドリー等に利用される場合に、電極部材の交換回数を減らすことができ、または電極部材の交換を不要にすることができ、さらに水の質(水の硬度、導電率)に応じて電極間電流密度を調整することができ、所望の金属イオンの溶出効率を確保することができるので、水道事情に影響されることなく、幅広い地域で用いることができる。
この発明の一つの実施の形態として金属イオン水生成装置を業務用洗濯機に取付けた状態を業務用洗濯機の上方から見た平面図(A)と業務用洗濯機の後方から見た背面面図(B)である。 この発明の一つの実施の形態として金属イオン水生成装置本体の外観を示す正面図である。 この発明の一つの実施の形態として金属イオン水生成装置本体の断面を示す正断面図である。 この発明の一つの実施の形態として電極の先端部が消耗した状態における金属イオン水生成装置本体の断面を示す正断面図である。 この発明の一つの実施の形態として金属イオン水生成装置本体の外観を示す底面図である。 図3の矢印VIで示す方向から見た金属イオン水生成装置本体の横断面図である。 図3の矢印VIIで示す方向から見た金属イオン水生成装置本体の横縦断面図である。 図3の矢印VIIIで示す方向から見た金属イオン水生成装置本体の縦断面図である。 図3の矢印IXで示す方向から見た金属イオン水生成装置本体の縦断面図である。 図3のXで示す箇所の部分拡大断面図である。 図10の矢印XIで示す箇所の金属電極の部分拡大斜視図である。
符号の説明
1:金属イオン水生成装置、110:上ケース、120:下ケース、150:金属電極、151:板部分、171:遮蔽部材、172:軸体、173:ラックギア部、200:モータ、201:ウォームギア部。

Claims (5)

  1. 水が内部を流通する流通管と、
    前記流通管の内部において互いに対向するように配置された主表面を有する一対の電極部材と、
    一対の前記電極部材の主表面の少なくとも一部を覆う電気絶縁性の遮蔽部材とを備え、
    前記遮蔽部材によって覆われる前記電極部材の主表面の面積を変化させることができるように前記遮蔽部材は移動可能に設けられている、金属イオン水生成装置。
  2. 前記遮蔽部材を移動させるための駆動部をさらに備える、請求項1に記載の金属イオン水生成装置。
  3. 一対の前記電極部材の間の間隔は、前記流通管の内部で露出する前記電極部材の先端部に近づくにつれて狭くなるように設定されている、請求項2に記載の金属イオン水生成装置。
  4. 前記駆動部は、一対の前記電極部材間への通電によって前記電極部材が先端部から溶出するのに応じて、前記流通管の内部で前記遮蔽部材から露出した一対の前記電極部材の対向する主表面の面積が常にほぼ一定になるように前記遮蔽部材を移動させる、請求項3に記載の金属イオン水生成装置。
  5. 前記遮蔽部材は、一対の前記電極部材の間に介在するように配置された伸縮可能な部材である、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の金属イオン水生成装置。
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JP2013103209A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Shinmaywa Industries Ltd 水電解消毒装置

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