JP2007097353A - ギヤードモータ、扉開閉装置、および冷蔵庫 - Google Patents

ギヤードモータ、扉開閉装置、および冷蔵庫 Download PDF

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Abstract

【課題】 トルクリミッタが作動する際に磨耗がなく、しかも、長期に亘り作動トルクの精度を維持することができるトルクリミッタを有するギヤードモータ、扉開閉装置、および冷蔵庫を提供すること。
【解決手段】 モータとしてDCモータ10を用い、このDCモータ10により回転されるリング状マグネット11bの磁気誘導力により、誘導回転体16が従動回転されるクラッチ操作手段6を用いている。故に、開閉板が氷結等によってDCモータ10にかかる負荷が増加すると、DCモータ10の回転速度が低下し、バネ部材39の付勢力が磁気誘導力に勝り、第1のクラッチ手段5を断つことによって非接触式のトルクリミッタを構成することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ギヤードモータ、扉開閉装置、および冷蔵庫に関するものである。
従来より、砕氷を行うアイスクラッシャには、特許文献1記載の製氷装置のように、回転軸を水平に保ち、表面に螺旋状の溝を設けた一対の粉砕ロール刃をそれぞれ逆方向に回転させることにより、上部の製氷皿より落下させた角氷を巻き込んで細かく粉砕するタイプのものがある。一対の粉砕ロール刃の下部には砕氷が収納される氷容器が配設され、製氷皿、一対の粉砕ロール刃、および氷容器は、全て製氷室に収納されている(例えば、特許文献1参照)。
実開平5−69575号公報
近年、製氷室で製造した砕氷を、製氷室とは別の貯氷室に貯えたり、直接外部に供給する冷蔵庫が望まれている。このような冷蔵庫では、製氷室と貯氷室との間、または製氷室と外部との間に扉体を設け、製氷室と貯氷室、または製氷室と外部との間を扉体で仕切り、製氷室から貯氷室、または製氷室から外部に氷を移動させる際には、扉体を変位させて製氷室と貯氷室、または製氷室と外部とを連通させることになる。
このような扉体を変位させるギヤードモータとしては、モータの駆動力を減速し扉体に伝達するための減速輪列、および減速輪列を構成する歯車の欠歯対策としてのトルクリミッタが必要になる。
しかしながら、機械式のトルクリミッタを用いた場合では、トルクリミッタの作動トルクを超えた後、常時、トルクリミッタが接触状態で空転するため、磨耗が発生するという問題がある。また、磨耗によって作動トルクの精度維持が困難であるという問題がある。
本発明は、トルクリミッタが作動する際に磨耗がなく、しかも、長期に亘り作動トルクの精度を維持することができるトルクリミッタを有するギヤードモータ、扉開閉装置、および冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、モータと、該モータに連結されて回転駆動する出力軸と、該出力軸と前記モータとの連結を継断するクラッチ手段と、該クラッチ手段の継断を行うクラッチ操作手段とを有するギヤードモータにおいて、前記モータをDCモータとし、前記クラッチ操作手段は、前記DCモータによって駆動されるマグネットおよび非磁性導電体のいずれか一方側と、該一方側との磁気誘導によって駆動され、前記クラッチ手段を断つように付勢された付勢手段の付勢力に抗して前記クラッチ手段を継ぐ前記マグネットおよび前記非磁性導電体のいずれか他方側とを有することを特徴とする。
本発明において、前記マグネットおよび前記非磁性導電体は、ともに共通の軸線上を回転駆動されることが好ましい。
本発明において、前記出力軸と前記モータとは、前記遊星歯車を支持する遊星歯車支持歯車と、前記遊星歯車と噛合する太陽歯車およびリング歯車とから構成された遊星歯車機構によって連結され、前記クラッチ手段と連結された前記遊星歯車支持歯車、太陽歯車、およびリング歯車のいずれか1つの回転が、前記クラッチ手段を継ぐことによって阻止され、他の2つの歯車を介して前記モータと前記出力軸とが連結されて、該出力軸が回転駆動されることが好ましい。
本発明において、前記付勢手段は、前記一方側が停止する直前の、該一方側と前記他方側との磁気誘導力に抗して前記クラッチ手段を断つことが好ましい。このように構成すると、モータと出力軸とをギヤ輪列を介して連結した場合、ギヤ輪列に過大な負荷がかからないので欠歯のような深刻な損傷を回避できる。
本発明を適用したギヤードモータは、例えば、開閉部材を開閉駆動する開閉装置に採用してもよい。
本発明を適用した開閉装置は、例えば、開閉部材によって砕氷供給部の開閉を行う冷蔵庫に適用される。
本発明においては、クラッチ操作手段は、マグネットと非磁性導電体との磁気誘導力によりクラッチ手段を断つように付勢された付勢手段に抗してクラッチ手段を継いでいる。一方、DCモータの速度は、このDCモータの負荷の増加に応じて低下するので、マグネットと非磁性導電体との磁気誘導力が低下し、付勢手段の付勢力によってクラッチ手段が断たれる。そのため、非接触式のトルクリミッタを構成することができるので、トルクリミッタが作動する際に磨耗がない。しかも、長期に亘り作動トルクの精度を維持することができる。
図面を参照して、本発明を適用した扉開閉装置および冷蔵庫を説明する。
(全体構成)
図1は、本発明を適用したギヤードモータ備えた扉開閉装置を冷蔵庫に適用し、その一部を側方より見たときの断面図である。図2は、本発明を適用したギヤードモータを備えた扉開閉装置の分解斜視図である。
図1および図2において、本形態の扉開閉装置50は、ギヤードモータ1と開閉部材8とから構成され、開閉部材8は、砕氷を供給するために冷蔵庫100の外壁100aに形成された砕氷供給部100bを開閉動作するための開閉部材としての開閉板81を有している。図1は、開閉板81が砕氷供給部100bを閉鎖した閉位置にある状態を示しており、この状態から開閉板81が回動して砕氷供給部100bを開口することにより、点線の矢印で示すように砕氷が砕氷供給部100bから外部に供給されるようになっている。
図2に示すように、開閉板81は、裏面の3箇所に形成された係合突起81aが、ベースプレート83に回動可能に支持されたレバー82の係合孔82aに係合することにより支持されている。レバー82は、回転軸線上の一端82bおよび他端82cが、それぞれベースプレート83の軸受け83a、83aに支持され回動可能になっている。故に、開閉板81は、レバー82を介してベースプレート83に回動可能に支持されおり、このベースプレート83は、ネジ84、84によってギヤードモータ1に固定されている。なお、他端82cの先端には、後述するボス7に形成されたプラス(+)状の係合孔7aに係合するプラス(+)状の係合部82dが形成されている。
(ギヤードモータ)
図3は、本発明を適用したギヤードモータの縦断面を模式的に示す説明図である。図4は、本発明を適用したギヤードモータの分解斜視図である。
一方、ギヤードモータ1は、図3に示すように、駆動源となるDCモータ10と、DCモータ10からの回転出力を減速する減速輪列2(図4参照)を介して連結された出力軸3と、DCモータ10と出力軸3との連結を継断する第1のクラッチ手段5と、第1のクラッチ手段5を継断操作するクラッチ操作手段としてのクラッチ操作機構6と、出力軸3とロータ11との連結を継断する第2のクラッチ手段4と、この第2のクラッチ手段4を継断するクラッチレバー41とを有している。なお、これらの各機構は、ケース本体12a、ケース上蓋12b、および地板を兼ねた中間ケース12cからなるケース体12内に収納されている。
このギヤードモータ1は、第2のクラッチ手段4を継ぐと、すなわち、ロータ11とクラッチピニオン21との連結を継ぐと、DCモータ10の駆動力は出力軸3側へ伝達され、出力軸3の先端に圧入固定されたボス7が回動されるようになっている。ボス7には上述の通り、レバー82の他端82cの先端が支持されているため、ボス7の回動に伴って開閉板81の開動作を行わせることができる。開閉板81の開位置への移動に伴い第2のクラッチ手段4が断たれるが、すなわち、ロータ11とクラッチピニオン21との連結が断たれるが、ロータ11に対してフリーとなったクラッチピニオン21は、クラッチレバー41でロックされ、開閉板81が開位置で保持されるようになっている。
本形態において、出力軸3は、その外周にコイルバネ14が装着され、このコイルバネ14は、開閉板81を閉動作する方向に付勢している。従って、クラッチレバー41は、クラッチピニオン21を、コイルバネ14の付勢力に抗してロックしている。ここまでは、すべてDCモータ10へ通電された状態でなされる。その後、DCモータ10への通電が停止されると、第1のクラッチ手段5が断たれ、コイルバネ14の付勢力によって開閉板81が閉位置まで閉動作されるようになっている。
図3、図4に示すように、クラッチ操作機構6は、ロータ11およびロータ11の内側に配置された誘導回転体16から構成され、ロータ11は、ロータ軸13(図1参照)を挿通する孔を備えた回転支承部11aと、この回転支承部11aの外周側に円筒状に形成された円筒部11cと、この円筒部11cの内壁に固定された略リング状のリング状マグネット11bとを有している。
リング状マグネット11bのさらに内側には、図3に示すように、リング状マグネット11bに対向配置された非磁性導電リング16aおよびバックヨークリング16bが取り付けられ、かつピニオン部16dを有する誘導回転体16が、回転自在に配置されている。この誘導回転体16は、DCモータ10に連結されたロータ11が回転されるのに伴い、誘導回転体16の非磁性導電リング16aがロータ11のリング状マグネット11bに磁気誘導されて追従回転するものとなっている。なお、DCモータ10は、ロータ軸10a先端に固定されたモータピニオン15と、このモータピニオン15に大径歯車が噛合した中間歯車17と、この中間歯車17の小径歯車に円筒部11bの外壁に形成された外歯11hとを介してロータ11に連結されている。故に、DCモータ10の回転が中間歯車17で減速されロータ11に伝達されており、中間歯車17は、減速輪列2の一部になっている。
また、ロータ11の回転は、第2のクラッチ手段の一部を成すクラッチピニオン21と、このクラッチピニオン21と噛合する太陽歯車32を備えた遊星歯車機構22と、この遊星歯車機構22の回転力を受ける大径歯車を有する受け歯車23と、この受け歯車23の小径歯車と噛合するアイドラ24を介して、このアイドラ24と噛合する出力歯車部3aへ伝達されるように構成されている。従って、これら歯車も減速輪列2の一部になっている。
ロータ11の回転支承部11aの上端部分には、爪11dが形成されている。この爪11dが、クラッチピニオン21の下端に形成された爪21dと係合し、第2のクラッチ手段4を継ぐことによりロータ11の回転力をクラッチピニオン21に伝達するようになっている。一方、爪11dと爪21dとの係合が外れて、第2のクラッチ手段4が絶たれると、ロータ11の回転力が出力軸3側へ伝達されないようになっている。
なお、回転支承部11aとクラッチピニオン21とは、図3に示すように、圧縮コイルバネ18により互いに離間する方向に付勢されており、回転支承部11aの上端内周部分には、この圧縮コイルバネ18をはめ込むための溝11fが形成されている。
また、回転支承部11aの上端側の外周面は、誘導回転体16のピニオン部16dの内周面を支承するラジアル軸受け部11gが設けられている。さらに、回転支承部11aの下端近傍の外周側部分には、誘導回転体16の筒状部16cの下端部分をスラスト方向に受けると共に誘導回転体16のラジアル方向の軸受けを兼ねているスラスト軸受け部11eが設けられている。
なお、誘導回転体16が軸支されるラジアル軸受け部11gおよびスラスト軸受け部11eにグリスのような粘性体を付着させるようにしてもよい。粘性体を付着させることにより、誘導回転体16のロータ11への追従回転を補助する作用が生じる。
一方、誘導回転体16は、その最外周に非磁性導電リング16aが配置され、その内側に磁性体(具体的には、鉄製等)で構成されたバックヨークリング16bが圧入されて、インサート成形により構成されている。誘導回転体16の最外周に配置される非磁性導電リング16aは、ロータ11に取り付けられたリング状マグネット11bの半径方向内側に対向配置され、このリング状マグネット11bに追従回転可能な材質、すなわち、非磁性でかつ導電性を有する非磁性誘導材である銅やアルミ等の金属で形成されている。リング状マグネット11bは、周方向に多極着磁されており、誘導回転体16は、リング状マグネット11bの磁気誘導力によってロータ11に従動して回転されるようになっている。
次に、第2のクラッチ手段4の切り替えを行うためのクラッチレバー41およびその動作について、図3および図4を用いて説明する。
図3に示すように、クラッチピニオン21の上端部分には、クラッチレバー41のカム面41aが臨んでおり、クラッチピニオン21は、常時、圧縮コイルバネ18の付勢力によってカム面41aに押し付けられている。このカム面41aは、圧縮コイルバネ18の付勢力に抗してクラッチピニオン21を押し下げ、第2のクラッチ手段4を継ぐ押し下げ部と、クラッチピニオン21が圧縮コイルバネ18の付勢力によって押し上げられ第2のクラッチ手段4を断つ押し上げ部とから構成されている。クラッチレバー41は、一端側が伝達歯車23を支承している軸に回動自在に支承されている。また、クラッチレバー41の他端側、すなわちカム面41aを備えた側は、長孔41b(図4参照)を有し、この長孔41bにロータ軸13が嵌まり、所定範囲のみ揺動するように構成されている。
さらに、クラッチレバー41は、アイドラ24の対向面側に形成されたクラッチレバー操作溝24a内に入り込む操作用突起(図示省略)を備えている。このため、ロータ11の回転がアイドラ24に伝達されるか、負荷によって出力軸3がいずれかの方向に回転すると、操作用突起がクラッチレバー操作溝24aに案内され、クラッチレバー41が回動するようになっている。すなわち、クラッチレバー41は、出力軸3の回動角度に対応して、上述のカム面41aの押し下げ部と押し上げ部とが切り換わり、第2のクラッチ手段4の継断切り換え動作を行うように構成されている。
具体的には、カム面41aの押し下げ部は、開閉板81が閉位置から開位置に駆動するまでの間、クラッチピニオン21をロータ11側に押し下げるようになっており、クラッチピニオン21の爪21dとロータ11の爪11dが係合し、ロータ11とクラッチピニオン21とが一体的に回動する。
アイドラ24が所定の回転を終えると、クラッチレバー操作溝24aの案内によりクラッチレバー41が回動してカム面41aの押し下げ部と押し上げ部とが切り換わり、クラッチピニオン21は圧縮コイルバネ18のバネ付勢力により上方へ移動する。このことにより、クラッチピニオン21とロータ11との連結が外れる。それと同時に、クラッチレバー41の下面部に設けた阻止部材41cがクラッチピニオン21の上部に設けた係合突起(図示省略)の回転軌跡内に入り込み、クラッチピニオン21をロックする。このため、クラッチピニオン21に噛合している遊星歯車22の太陽歯車22aがロックされる。一方で、第1のクラッチ手段5は継いでいるためリング歯車33もロックされている。故に、開閉板81は、コイルバネ14の付勢力に抗して開状態が維持される。
そして、DCモータ10への通電が停止されると、ロータ11が停止するので、誘導回転体16への誘導力が無くなり、後述のバネ部材39の付勢力によって扇歯車25が戻され、クラッチ歯車27と扇歯車25の回転規制部26との係合が外れる。これによって、クラッチ歯車27がフリーとなるので、クラッチ歯車27に増速歯車28を介して連結された遊星歯車機構22のリング歯車33がフリーとなる。故に、開閉板81は、コイルバネ14の付勢力によって閉位置側に回転される。その際に、クラッチレバー41も回動し、クラッチレバー41のカム面41aの押し下げ部と押し上げ部とが切り換わる。その結果、クラッチレバー41の押し下げ部がクラッチピニオン21をロータ11側へ押し下げ、第2のクラッチ手段4が継となる。
ここで、遊星歯車機構22は、クラッチピニオン21に噛合してロータ11側からの駆動力を受ける受け歯車32bおよび遊星歯車36に駆動力を伝達する伝達歯車32aを備えた太陽歯車32と、遊星歯車36に噛合する内周歯車部33aおよびクラッチ操作機構5の最終部の増速歯車28に噛合する外周歯車部33bを備えたリング歯車33と、遊星歯車36をそれぞれ回転自在に支承する支承板34aおよび第1歯車23と噛合するピニオン部34bを備えた遊星歯車支持歯車34から構成されている。
また、第1のクラッチ手段5の継断を行うクラッチ操作機構6は、誘導回転体16に噛合すると共にバネ部材39(図2参照)によってクラッチ歯車27との係合を外す方向に付勢されている扇歯車25と、この扇歯車25に形成された回転規制部26と係脱自在な係合突起27aを外周面に備えたクラッチ歯車27を有している。なお、クラッチ歯車27は、このクラッチ歯車27の小径歯車27bと噛合する増速歯車28を介して遊星歯車機構22のリング歯車33と噛合している。
この扇歯車25に形成された回転規制部26とクラッチ歯車27とを係合させて第1のクラッチ手段5を継いでリング歯車33の回転を止めることにより、太陽歯車32と遊星歯車支持歯車34との間で回転伝達がなされる。具体的には、クラッチ操作機構6は、DCモータ10の通電時には磁気誘導を利用して扇歯車25をバネ部材39の付勢力に抗して回転させることにより回転規制部26を所定位置まで移動させ、この回転規制部26とクラッチ歯車27とを係合させるように構成している。
このように回転規制部26とクラッチ歯車27とを係合させ、太陽歯車32と遊星歯車支持歯車34との間で回転伝達可能な状態において、上述した第2のクラッチ手段4を継ぐと、ロータ11の回転が遊星歯車機構22の太陽歯車32および遊星歯車36を介して出力軸3側に伝達され、開閉板81の開動作を行うことができる。なお、開閉板81の開動作に連動しクラッチレバー41が回動するため、扉8の開動作終了後、第2のクラッチ手段4が断たれる。
本形態において、扉開閉装置50は、冷蔵庫100の砕氷供給部100bを開閉動作するための開閉板81を駆動する用途に用いられており、開閉板や歯車等が氷結によって負荷が増加するリスクがあるが、モータとしてDCモータ10を用い、しかも磁気誘導力を利用したクラッチ操作機構6により第1のクラッチ手段5を継断するように構成させている。故に、DCモータ10の回転速度が、このDCモータ10負荷の増加に応じて低下する。その結果、マグネットと非磁性導電体との磁気誘導力が低下し、バネ部材39の付勢力によってクラッチ手段を断つことができる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のギヤードモータ1では、モータとしてDCモータ10を用い、このDCモータ10により回転されるリング状マグネット11bの磁気誘導力により、誘導回転体16が従動回転されるクラッチ操作手段6を用いている。故に、通常、磁気誘導力がバネ部材39の付勢力に勝り、第1のクラッチ手段5を継ぐことによって開閉板81が開動作されるが、開閉板が氷結等によってDCモータ10にかかる負荷が増加すると、DCモータ10の回転速度が低下し、バネ部材39の付勢力が磁気誘導力に勝り、第1のクラッチ手段5を断つことによって非接触式のトルクリミッタを構成することができる。従って、トルクリミッタが作動する際に磨耗がない。しかも、長期に亘り作動トルクの精度を維持することができる。
[その他の実施の形態]
なお、上記形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施可能である。例えば、上述した実施の形態では、ロータ11にリング状マグネット11bを取り付け、誘導回転体16側に非磁性導電リング16aおよびバックヨークリング16bを取り付けたが、バックヨークリング16bはロータ側に取り付け、このバックヨークリングがロータと一体的に回転する構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、ロータ11と出力軸3との間に2つのクラッチ手段を備え、負荷部材となるレバー8を引き上げる第1の動作および引き上げ位置で保持する第2の動作ならびにこの状態から初期位置に戻す第3の動作を行うギヤードモータ1となっているが、必ずしも第1乃至第3の動作を全て行う必要はない。なお、第2のクラッチ手段は設けなくてもよい。
さらに、上記実施の形態では、リング歯車33の回転を停止させ太陽歯車32と遊星歯車支持歯車34とを継いで、DCモータ10の回転力を出力軸3側へ伝達するように構成しているが、これに限定されるものではなく、遊星歯車支持歯車34の回転を停止させ、太陽歯車32とリング歯車33とを継いで、DCモータ10の回転力を出力軸3側へ伝達するように構成してもよい。
さらにまた、上記実施の形態において、開閉板81は、冷蔵庫100の外壁100aに形成された砕氷供給部100bを開閉動作し、砕氷を外部に供給するように構成されているが、必ずしも砕氷は、外部に供給されるとは限らない。例えば、共に庫内に区画された製氷室と貯氷室との隔壁に設けた砕氷供給部を開閉板81により開閉動作し、製氷室で作った砕氷を貯氷室に供給するように構成してもよい。
本発明を適用したギヤードモータ備えた扉開閉装置を冷蔵庫に適用し、その一部を側方より見たときの断面図である。 本発明を適用したギヤードモータを備えた扉開閉装置の分解斜視図である。 本発明を適用したギヤードモータの縦断面を模式的に示す説明図である。 図4は、本発明を適用したギヤードモータの分解斜視図である。
符号の説明
1 ギヤードモータ
3 出力軸
4 第2のクラッチ手段
5 第1のクラッチ手段(クラッチ手段)
6 クラッチ操作機構(クラッチ操作手段)
10 DCモータ
11 ロータ
11b リング状マグネット(マグネット)
16 誘導回転体(非磁性誘導体)
16a 非磁性導電リング
16b バックヨークリング
22 遊星歯車機構
25 扇歯車(回動部材)
32 太陽歯車
33 リング歯車
34 遊星歯車支持歯車
36 遊星歯車
39 バネ部材
50 扉開閉装置(開閉装置)
81 開閉板(開閉部材)
100 冷蔵庫
100b 砕氷供給部

Claims (6)

  1. モータと、該モータに連結されて回転駆動する出力軸と、該出力軸と前記モータとの連結を継断するクラッチ手段と、該クラッチ手段の継断を行うクラッチ操作手段とを有するギヤードモータにおいて、
    前記モータをDCモータとし、前記クラッチ操作手段は、前記DCモータによって駆動されるマグネットおよび非磁性導電体のいずれか一方側と、該一方側との磁気誘導によって駆動され、前記クラッチ手段を断つように付勢された付勢手段の付勢力に抗して前記クラッチ手段を継ぐ前記マグネットおよび前記非磁性導電体のいずれか他方側とを有することを特徴とするギヤードモータ。
  2. 請求項1において、前記マグネットおよび前記非磁性導電体は、ともに共通の軸線上を回転駆動されることを特徴とするギヤードモータ。
  3. 請求項1または2において、前記出力軸と前記モータとは、前記遊星歯車を支持する遊星歯車支持歯車と、前記遊星歯車と噛合する太陽歯車およびリング歯車とから構成された遊星歯車機構によって連結され、
    前記クラッチ手段と連結された前記遊星歯車支持歯車、太陽歯車、およびリング歯車のいずれか1つの回転が、前記クラッチ手段を継ぐことによって阻止され、他の2つの歯車を介して前記モータと前記出力軸とが連結されて、該出力軸が回転駆動されることを特徴とするギヤードモータ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記付勢手段は、前記一方側が停止する直前の、該一方側と前記他方側との磁気誘導力に抗して前記クラッチ手段を断つことを特徴とするギヤードモータ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに規定するギヤードモータを備えた開閉装置であって、前記ギヤードモータによって開閉部材を開閉駆動することを特徴とする開閉装置。
  6. 請求項5に規定する開閉装置を備えた冷蔵庫であって、前記開閉部材によって砕氷供給部の開閉を行うことを特徴とする冷蔵庫。
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