JP2007096723A - 広告付きコンテンツ配信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】広告付きコンテンツ配信システムにおいて、ユーザ端末での広告の再生が確実に行なわれるようにする。
【解決手段】ユーザ端末と広告付きコンテンツ配信サーバと広告指示サーバとからなる広告付きコンテンツ配信システムであって、ユーザ端末がコンテンツIDを送信し、そのコンテンツIDを広告付きコンテンツ配信サーバが受信して広告指示サーバへ転送し、広告指示サーバはコンテンツIDに基づいて広告挿入スケジュール情報を取得して広告付きコンテンツ配信サーバへ送信し、広告付きコンテンツ配信サーバは受信した広告挿入スケジュールに基づいて広告付きコンテンツをユーザ端末へ送信する広告付きコンテンツ配信システムを提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、広告が挿入されたコンテンツである広告付きコンテンツを配信するシステムに関する。
ビデオオンデマンドにより、コンテンツの視聴者は、放送などと異なり、コンテンツを視聴したいときにコンテンツをいつでも視聴できるようになった。ビデオオンデマンドシステムの運営形態には、視聴者はコンテンツ配信会社と契約を結び、所定の視聴料を支払うことにより、コンテンツを視聴する運営形態もあるが、コンテンツと共に広告を配信することにより、その広告の広告料により、視聴者の支払う視聴料を減額したり、あるいは、視聴者は無料でコンテンツを視聴できるようにする運営形態もある。
コンテンツと共に広告を配信するコンテンツ配信システムとしては、例えば、特許文献1に開示されているものがある。特許文献1に開示されたコンテンツ配信システムでは、ユーザ端末において、コンテンツの再生が一時停止され、広告の要求がコンテンツサーバへ送信され、広告の受信とともに広告の再生を行ない、広告の再生が終了すると、コンテンツの再生が再開されることが行なわれる。
特開2004−140584号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、ユーザ端末が広告の要求を送信しない限り、ユーザ端末で広告が再生されない。このため、例えば、ユーザ端末とコンテンツサーバとの通信がオープンなプロトコルに基づいて行なわれる場合には、ユーザ端末が不正な動作をするように改造がされた場合、コンテンツのみの再生が行なわれ、広告の再生が行なわれなくなり、広告主などに損害を与えることになりかねないという課題がある。
そこで、以下では、ユーザ端末での広告の再生が確実に行なわれることを目的とした広告付きコンテンツ配信システムについて開示を行なう。
本明細書では、ユーザ端末と広告付きコンテンツ配信サーバと広告指示サーバとからなる広告付きコンテンツ配信システムであって、ユーザ端末がコンテンツIDを送信し、そのコンテンツIDを広告付きコンテンツ配信サーバが受信して広告指示サーバへ転送し、広告指示サーバはコンテンツIDに基づいて広告挿入スケジュール情報を取得して広告付きコンテンツ配信サーバへ送信し、広告付きコンテンツ配信サーバは受信した広告挿入スケジュールに基づいて広告付きコンテンツをユーザ端末へ送信する広告付きコンテンツ配信システムについて開示する。
このようなコンテンツ配信システムにおいては、コンテンツと広告とが一体となった広告付きコンテンツが配信され、ユーザ端末が広告を除くコンテンツだけを再生することが困難となるので、課題が解決される。
また、広告指示サーバは、広告主IDリストを保持し、また、広告主IDリストに格納された広告主IDと関連付けて広告IDを保持し、乱数に基づいて広告主IDリストの位置を選択して、選択された位置から保持されている広告主IDを順次取得し、その広告主IDと関連付けて保持されている広告IDを取得して、広告挿入スケジュール情報に挿入するようになっていてもよい。
これにより、コンテンツに複数の広告主が関連付けられていても、公平に広告主の広告を再生することができるようになる。
また、既に取得されたことのある広告主IDが取得された場合、その広告主IDと関連付けられている広告IDのうち、すでに広告挿入スケジュール情報に挿入されたものとは異なる広告IDが取得されて広告挿入スケジュール情報に挿入されるようになっていてもよい。
これにより、同じコンテンツの再生の間に同じ広告が再生され、広告効果を減少させることを防止できる。
また、広告主IDと関連付けられている広告IDはリストに保持され、すでに広告挿入スケジュール情報に挿入されたものとは異なる広告IDが取得された場合には、すでに広告挿入スケジュール情報に挿入されたものとは異なる広告IDが格納されたリストの位置の次の位置に格納されている広告IDが取得されて広告挿入スケジュール情報に挿入されるようになっていてもよい。
これにより、ストーリー性のある複数の広告をそのストーリー展開に沿って再生することが可能である。
また、広告主IDに、その広告主が広告挿入を望まない時間帯を関連付けて保持しておき、その時間帯には、その広告主の広告が再生されないようになっていてもよい。また、広告主IDに、その広告主が広告挿入を望まないコンテンツの属性を関連付けて保持しておいてもよい。
これにより、広告主の望まない時間帯や属性のコンテンツに対して広告が挿入され、広告料に対する広告効果や広告主のイメージが損なわれないようにすることができる。
本明細書で開示される広告付きコンテンツ配信システムにおいては、コンテンツと広告とが一体となった広告付きコンテンツが配信され、ユーザ端末側で広告を除くコンテンツだけを再生することができないので、広告の再生が行なわれることを担保することができる。また、広告効果や広告主のイメージを損なわないようにすることができるなどの効果がある。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図を用いて実施形態として説明する。なお、本発明はこれら実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
(実施形態1)
実施形態1として、ユーザ端末と広告付きコンテンツ配信サーバと広告指示サーバとからなる広告付きコンテンツ配信システムであって、ユーザ端末がコンテンツIDを送信し、そのコンテンツIDを広告付きコンテンツ配信サーバが受信して広告指示サーバへ転送し、広告指示サーバはコンテンツIDに基づいて広告挿入スケジュール情報を取得して広告付きコンテンツ配信サーバへ送信し、広告付きコンテンツ配信サーバは受信した広告挿入スケジュールに基づいて広告付きコンテンツをユーザ端末へ送信する広告付きコンテンツ配信システムについて説明する。
(実施形態1:全体の構成)
図1は、実施形態1に係る広告付きコンテンツ配信システム全体の構成図を例示する。広告付きコンテンツ配信システムは、ユーザ端末101と、広告付きコンテンツ配信サーバ102と、広告指示サーバ103とからなる。ユーザ端末101と、広告付きコンテンツ配信サーバ102と、広告指示サーバ103の構成を説明する機能ブロック図の例は後述する通りである。ユーザ端末101と、広告付きコンテンツ配信サーバ102と、広告指示サーバ103の接続関係、所有関係には種々のものが考えられる。
図2は、第一の接続関係、所有関係を例示する。ユーザ端末201は、ユーザが所有や占有を行ない、広告付きコンテンツ配信サーバ202と広告指示サーバ203は、コンテンツ配信事業者204が所有、占有あるいは管理を行なう。したがって、広告付きコンテンツ配信サーバ202と広告指示サーバ203とは、コンテンツ配信事業者204が管理するLANなどにより接続されていてもよい。一方、ユーザ端末201と広告付きコンテンツ配信サーバ202は、インターネット205などの公衆通信網により接続されていてもよい。もちろん、ユーザ端末201は、コンテンツ配信事業者204によるデモンストレーションのためや、コンテンツ配信事業者204が運営するインターネットカフェなどのサービスの提供のためにコンテンツ配信事業者204の管理するLANなどに接続されていてもよい。
図3は、第二の接続関係、所有関係を例示する。ユーザ端末301は、図2と同様に、ユーザが所有や占有を行なう。広告付きコンテンツ配信サーバ302は、コンテンツ配信事業者304が所有、占有あるいは管理を行なう。広告指示サーバ303は、広告代理店305など、コンテンツ配信事業者304とは異なる主体が所有、占有あるいは管理を行なう。この場合、広告付きコンテンツ配信サーバ302と広告指示サーバ303とは、専用回線を用いて接続がされていてもよい。もちろん、ユーザ端末301と広告付きコンテンツ配信サーバ302との接続のように、インターネット306などの公衆通信網により、広告付きコンテンツ配信サーバ302と広告指示サーバ303とが接続されていてもよい。
図2、図3は、例示であって、接続関係、所有等の関係には種々の形態もあり、図2、図3に限定されるものではない。また、図1、図2、図3のそれぞれには、ユーザ端末、広告付きコンテンツ配信サーバ、広告指示サーバがそれぞれ一台ずつしか示されていないが、これは説明を簡単にするためのものであって、それぞれが任意の台数存在していてもよい。特にユーザ端末の数が増えた場合、広告付きコンテンツ配信サーバに負荷がかかるために、ユーザ端末の数に応じて、広告付きコンテンツ配信サーバが複数台設置されていてもよい。この場合、広告付きコンテンツ配信サーバは、ラウンドロビンなどの手法により負荷が分散されるようになっていてもよい。広告指示サーバについても同様のことが言える。
(実施形態1:ユーザ端末)
図4は、ユーザ端末の機能ブロック図を例示する。ユーザ端末400は、コンテンツID出力部401と、コンテンツ受信部402と、を有する。なお、ユーザ端末400は、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistance)、携帯電話、家電製品などとして提供され得る。
「コンテンツID出力部」401は、視聴希望するコンテンツIDを出力する。「視聴希望する」とは、ユーザ端末の利用者が視聴を希望することである。あるいは、所定の時刻になると特定のコンテンツの再生が開始されるように設定されている場合には、そのような設定が行なわれている状態をもって、「視聴希望する」としてもよい。「視聴希望するコンテンツID」とは、視聴の希望がされるコンテンツを直接的に、または、間接的に識別する識別情報である。例えば、コンテンツを識別するためのURL(Uniform Resource Locator)により、このようなコンテンツIDが表現される。URLにより、視聴希望するコンテンツの情報源の位置(コンテンツの情報を格納するファイルなどの位置)が特定されるので、URLは、視聴希望するコンテンツを直接的に識別する識別情報の例といえる。また、コンテンツのタイトルや制作者、製作日などを用いて、視聴希望するコンテンツIDが表現される場合には、タイトルなどとコンテンツを直接的に識別するための識別情報とを関連付けたデータベースなどが参照されてコンテンツが特定されるので、コンテンツのタイトルなどが、間接的に識別する識別情報といえる。また、URLが用いられてコンテンツIDが表現される場合であっても、URLを変換するためのテーブルなどが参照されて、最終的な情報源の位置が特定される場合には、間接的に識別するといえる。「出力する」とは、ユーザ端末400の外部に送信することである。具体的には、公衆通信網などを介して広告付きコンテンツ配信サーバへ向けて送信することである。
図5は、視聴希望するコンテンツIDを出力するための画面を例示する。ユーザ端末400がディスプレイなどを有する場合には、図5に例示される画面が表示される。符号501は、ディスプレイなどの有体物を示しており、その内部や表面にウィンドウ502が表示される。このウィンドウ502の内部に「コンテンツ1」などと表示されたアイコンなどの選択可能なオブジェクトが配置され、マウスカーソル503を選択したいオブジェクト上に移動させ、マウス504などのボタンなどを操作することにより、オブジェクトが選択される。この選択に応じて、視聴希望するコンテンツIDが決定され、コンテンツID出力部401により、決定されたコンテンツIDがURLなどの形式で出力される。
「コンテンツ受信部」402は、前記出力に応じて送信される広告付きコンテンツを受信する。「前記出力」とは、コンテンツID出力部401による視聴希望するコンテンツIDの出力を意味する。また、「広告付きコンテンツ」とは、広告がコンテンツの最初、途中、終わりのいずれか一以上の箇所に付加あるいは挿入された状態のコンテンツである。また、「コンテンツ」とは、音声情報、画像情報、プログラムなど、ユーザ端末で再生することが可能な情報である。このような情報は、一般にはデジタル情報として表現可能であるが、アナログ情報であってもよい。
図6は、広告付きコンテンツがユーザ端末などのディスプレイに表示などされて再生される様子を示す。ウィンドウ601の中に、広告付きコンテンツの再生の様子が表示される。例えば、音声情報であれば、再生開始から経過した時間が表示されたり、画像情報やプログラムなどの場合には、その再生に伴う画面の変化がウィンドウ601に表示される。もちろん、音声情報のみの再生であれば、図6に示す画面は必須ではない。
なお、コンテンツ受信部402が広告付きコンテンツを受信したからといって、直ちに、受信された広告付きコンテンツがユーザ端末400で再生されるとは限らない。例えば、広告付きコンテンツをダウンロードするためにコンテンツ受信部402での受信が行なわれて、記憶媒体などに格納され、ユーザ端末400とは異なる端末装置などでコンテンツが再生されるようになっていてもよい。また、記憶媒体を経由することなく、コンテンツ受信部402で受信されたコンテンツが別の端末装置などに転送されるようになっていてもよい。例えば、ユーザ端末402はセットトップボックスなどとして機能するようになっていてもよい。
図7は、ユーザ端末400の構成図を例示する。パーソナルコンピュータなどであってもよいと記述したが、このような場合には、ユーザ端末400は、物理的な存在としてハードウェア701を有する。ハードウェア701は、CPU、メモリ、ハードディスク、ネットワークインターフェース、並びに、キーボード、マウス及びディスプレイなどの入出力インターフェースなどをバスで結合して構成される。ハードウェア701を抽象化などするために、プログラムの一種として動作するオペレーティングシステム702がハードウェア701上で動作し、オペレーティングシステム702が提供する機能を用いるなどして、コンテンツID出力部401に相当する動作を行なうコンテンツ選択プログラム703や、コンテンツ受信部402に相当する動作を行なうコンテンツ受信プログラム704が動作する。図7では、コンテンツ選択プログラム703とコンテンツ受信プログラム704とは異なるプログラムとなっているが、コンテンツ選択プログラム703とコンテンツ受信プログラム704とが一体化していても何ら問題はない。ウェブコンテンツを閲覧するためのブラウザを、コンテンツ選択プログラム703とコンテンツ受信プログラム704とを一体化したプログラムの一例として挙げることができる。この場合には、受信したコンテンツは、ブラウザのプラグインにより再生されることが多い。
図8は、ユーザ端末の処理の流れを説明するフローチャートを例示する。ステップS801において、コンテンツIDを出力する。例えば、図5のような画面表示が行なわれ、選択されたコンテンツに対応するコンテンツIDがコンテンツID出力部401により出力される。次にステップS802において、コンテンツ受信部402により広告付きコンテンツを行なう。受信された広告付きコンテンツは、記憶媒体などに格納されてもよいし、その場で図6に例示される画面により再生されるようになっていてもよい。例えば、広告付きコンテンツがストリーミング再生に適したコンテンツである場合には、広告付きコンテンツの受信と並行して再生が行なわれるようになっていてもよい。
図9は、広告付きコンテンツの受信と再生とが並列あるいは並行して行なわれる場合の流れを説明するフローチャートを例示する。ステップS901において、広告付きコンテンツのデータを受信する。ステップS902において、広告付きコンテンツの送信が終了したかどうかを判断する。もし、終了していなければ、ステップS903へ処理を移行させて、受信したデータに相当する広告付きコンテンツのデータを再生し、ステップS901へ処理を戻す。
(実施形態1:広告付きコンテンツ配信サーバ)
図10は、広告付きコンテンツ配信サーバの機能ブロック図を例示する。広告付きコンテンツ配信サーバ1000は、コンテンツID転送部1001と、コンテンツ転送部1002と、を有する。
「コンテンツID転送部」1001は、ユーザ端末からコンテンツIDを受信し、広告指示サーバに転送する。ユーザ端末から受信されたコンテンツIDは、そのままの形態で広告指示サーバに転送されてもよいし、変形などが加えられて広告指示サーバに転送されてもよい。例えば、コンテンツIDがURLで表現される場合には、ホストを示す部分が削除されてもよい。なぜならば、ホストを示す部分は、広告付きコンテンツ配信サーバを指し示す部分であり、後述する広告指示サーバでの処理には影響を与えない場合が多いからである。もちろん広告指示サーバでの処理に、広告付きコンテンツ配信サーバを指し示す部分が影響を与えるような場合には、広告付きコンテンツ配信サーバを指し示す部分が含まれるように、コンテンツIDを転送する。
「コンテンツ転送部」1002は、転送したコンテンツIDに応じて返信される広告挿入スケジュール情報に基づいて広告付きコンテンツをユーザ端末に転送する。「広告挿入スケジュール情報」とは、コンテンツの最初、途中、終わりのいずれか一以上のどの位置に広告を挿入するべきかを示す情報である。挿入される広告は、あらかじめ定まっていてもよいし、広告挿入スケジュール情報にどの広告が挿入されるべきかが指定されていてもよい。コンテンツが音声情報または映像情報である場合には、再生の開始時刻など基準となる時刻からの再生時間が定義できるので、広告挿入スケジュール情報は、例えば、再生時間を一または複数指定して、指定された再生時間に広告を挿入すべきことを示す情報となる。また、コンテンツがゲームなどのプログラムである場合には、プログラムの実行のどのステージの開始または/および終了で広告が挿入されるべきかが指定されるようになっていてもよい。また、広告が複数存在する場合には、挿入するべき広告の識別情報が、広告挿入スケジュール情報によって、指定される再生時間ごとに定められていてもよい。「広告付きコンテンツをユーザ端末に対して転送する」とは、コンテンツID転送部で転送されたコンテンツIDにより識別されるコンテンツに、広告挿入スケジュール情報に従って広告を挿入して生成される広告付きコンテンツをユーザ端末に向けて送信することである。また、広告挿入スケジュール情報が、広告付きコンテンツそのものであってもよく、この場合には、広告付きコンテンツそのものである広告挿入スケジュール情報を受信して、ユーザ端末へ送信する処理が行なわれる。
図11は、広告付きコンテンツ配信サーバ1000の構成図を例示する。図11は、広告付きコンテンツ配信サーバ1000が計算機によって実現される場合の構成を例示している。広告付きコンテンツ配信サーバ1000は、物理的な存在としてハードウェア1101により構成される。ハードウェア1101は、CPU、メモリ、ハードディクス、ネットワークインターフェース、並びに、キーボード、マウス及びディスプレイなどの入出力インターフェースなどをバスで結合して構成される。ハードウェア1101を抽象化などするために、プログラムの一種として動作するオペレーティングシステム1102がハードウェア1101上で動作し、オペレーティングシステム1102が提供する機能を用いるなどして、コンテンツID転送部1001の処理に相当する動作を行なうコンテンツID転送プログラム1103、コンテンツ転送部1002の処理に相当する動作を行なうコンテンツ転送プログラム1104が動作する。図11では、コンテンツID転送プログラム1103とコンテンツ転送プログラム1104とが異なるプログラムとなっているが、一体化したプログラムであってもよい。
図12は、広告付きコンテンツ配信サーバ1000が、ユーザ端末からコンテンツIDを受信し、広告付きコンテンツを転送する処理を管理するための管理情報の構造を例示する。広告付きコンテンツ配信サーバ1000が、ユーザ端末からコンテンツIDを受信してから、そのコンテンツIDにより識別されるコンテンツに広告挿入スケジュール情報に従って広告を挿入した広告付きコンテンツを転送し終えるまでに、ある程度以上の時間を要する場合があり得るので、多くの場合、コンテンツIDを送信したユーザ端末と、転送する広告付きコンテンツとの対応関係を保持する必要がある。そのために図12に例示された管理情報が用いられるようになっていてもよい。管理情報は、例えば、3つの部分からなり、第一の部分には端末IDが格納され、ここでいう端末IDは、コンテンツIDを送信したユーザ端末を識別する情報である。例えば、ユーザ端末のIPアドレス、また、それに加えて、コンテンツIDなどの通信を行なうために使用されるポート番号などが含まれていてもよい。第二の部分にはユーザ端末が送信したコンテンツIDが格納される。第三の部分には、コンテンツID転送部1001によるコンテンツIDの転送に応じて返信される広告挿入スケジュール情報が格納される。このような管理情報は、例えば、ハードウェア1101を構成するメモリやハードディスクなどの記憶手段に記憶される。
図13は、広告挿入スケジュール情報の一例を示す。この例では、コンテンツ100というコンテンツの識別情報で識別されるコンテンツの0分から5分までの部分を再生することが第1行目で指示され、広告2001という広告の識別情報で識別される広告を挿入するべきことが第2行目で指示される。第3行目では、コンテンツ100で識別されるコンテンツの5分から9分15秒までの部分を再生することが指示され、第4行目では、広告2500で識別される広告を挿入するべきことが指示される。その広告が挿入された後には、第5行目により、コンテンツ100で識別されるコンテンツの9分15秒から15分の部分を再生することが指示される。コンテンツ転送部1002は、このような広告挿入スケジュール情報に従って、コンテンツ100で識別されるコンテンツに広告2001、広告2500で識別される広告を挿入して広告付きコンテンツを転送する。ユーザ端末などでこのような広告付きコンテンツを再生などすると、コンテンツ100の再生開始から、5分、9分15秒の位置にそれぞれ、広告2001、広告2500で識別される広告が挿入されたコンテンツが再生などされる。なお、コンテンツを転送する際には、例えば、ストリーミングの形式で転送を行なってもよい。
図14は、コンテンツ転送部1002による広告付きコンテンツの転送を行なうために、コンテンツと広告とを格納するコンテンツディスクと、広告ディスクと、を例示する。コンテンツディスク、広告ディスクは、例えば、ハードウェア1101を構成するハードディスクである。コンテンツディスクには、例えば、コンテンツの識別情報と関連づけられ、かつ、コンテンツを広告が挿入される場所で区切られるなどの処理がされたコンテンツが格納される。また、広告ディスクには、広告が広告の識別情報と関連付けられて格納される。もちろん、図14は例示であって、コンテンツが広告の挿入される場所で区切られて格納されている必要はなく、広告が挿入されていない状態の連続したコンテンツとして格納されていてもよい。この場合、コンテンツ転送部1002は、広告挿入スケジュール情報にしたがって、コンテンツの転送を行ないながら、その前後または途中に広告の挿入を行ない、広告付きコンテンツを生成して転送する。また、広告挿入スケジュール情報がユーザ端末へ転送され、ユーザ端末で広告挿入スケジュール情報が解釈される場合には、ユーザ端末から、例えばコンテンツの5分から9分15秒の部分の要求がされ、コンテンツの9分15秒のところに挿入される広告の要求がされ、という具合に要求がされ、コンテンツ転送部は、このような要求に応じて、コンテンツや広告の転送を行なうことにより、広告付きコンテンツの転送を行なうようになっていてもよい。
図15は、広告付きコンテンツ配信サーバ1000にコンテンツディスクと広告ディスクとが接続された状態を示す。例えば、コンテンツ転送プログラム1104は、図12に例示された構造を有する管理情報を参照し、そこに含まれる広告挿入スケジュールに従って、オペレーティングシステム1102を介してコンテンツディスク、広告ディスクに格納された情報を読み出して、広告付きコンテンツを生成して、ユーザ端末へ転送する。なお、コンテンツディスクと広告ディスクとは別のハードディスクにより構成される場合の図示をしたが、コンテンツディスクと広告ディスクは同一のハードディスクにより構成されていてもよいし、また、2台以上のハードディスクを用いて、コンテンツディスクと広告ディスクが構成されていてもよい。
図16は、広告付きコンテンツ配信サーバの処理の流れを説明するフローチャートを例示する。ステップS1601において、ユーザ端末よりコンテンツIDを受信する。ステップS1602において、コンテンツIDを広告指示サーバへ転送する。ステップS1603において、広告挿入スケジュール情報を受信する。ステップS1604において、広告付きコンテンツをユーザ端末へ転送する。ステップS1601とステップS1602は、コンテンツID転送部1001により行なわれ、ステップS1603とステップS1604は、コンテンツ転送部1002により行なわれる。また、図12に例示された管理情報が参照される場合には、ステップS1601において、ハードウェア1101のメモリやハードディスクなどに、第一の部分と第二の部分に端末IDとコンテンツIDが格納された状態で管理情報が確保され、ステップS1603で、管理情報の第三の部分に広告挿入スケジュール情報が格納される。そして、管理情報の参照が行なわれて、ステップS1604の処理が行なわれる。
図17は、コンテンツ転送部1002が、広告挿入スケジュール情報に基づいて広告付きコンテンツを生成する処理のフローチャートを例示する。このフローチャートでは、広告挿入スケジュール情報は、図13に例示されたように行に区切られていることを想定している。ステップS1701として、図12に例示された構造の管理情報などから、広告挿入スケジュール情報を読み出す。ステップS1702においては、変数Nに1を代入する。変数Nは、広告挿入スケジュール情報の行の番号を示すために用いられる変数である。ステップS1703では、広告挿入スケジュール情報の第N行目を取得する。ステップS1704では、取得された第N行目が広告の再生を表わすかどうかを判断する。例えば、図13において、第2行目が広告の再生を表わしている。もし、その判断の結果が肯定的なものであれば、処理をステップS1705へ進め、否定的なものであれば、処理をステップS1706へ進める。ステップS1705では、広告コンテンツを送信する。例えば、図13の第2行目に対しては、広告2001で識別される広告のコンテンツを送信する。ステップS1706では、コンテンツを送信する。例えば、図13の第3行目に対しては、コンテンツ100で識別されるコンテンツの5分から9分15秒の部分を送信する。ステップS1705とS1706の処理が終了すると、ステップS1707へ処理を進め、変数Nの値を1だけ増加させる。ステップS1708では、広告挿入スケジュール情報に第N行目があるかどうかを判断する。その判断の結果が肯定的であれば、ステップS1703へ処理を戻し、そうでなければ、終了する。
なお、後に記載する図23のシーケンス図を参照した説明にあるように、広告挿入スケジュール情報が広告付きコンテンツ配信サーバからユーザ端末へ転送され、ユーザ端末でその広告挿入スケジュール情報が解釈などされて、コンテンツや広告の要求がユーザ端末から広告付きコンテンツ配信サーバへ送信される場合もある。この場合には、図17のフローチャートのステップS1705を、「N行目で指定される広告コンテンツの要求を行ない、要求に応じて広告付きコンテンツ配信サーバから送信される広告のコンテンツの再生を行なう」、ステップS1706を、「N行目で指定されるコンテンツの要求を行ない、要求に応じて広告付きコンテンツ配信サーバから送信されるコンテンツの再生を行なう」と読み替えることにより、ユーザ端末での処理のフローチャートと解釈することもできる。
(実施形態1:広告指示サーバ)
図18は、広告指示サーバの機能ブロック図を例示する。広告指示サーバ1800は、コンテンツID受信部1801と、広告挿入スケジュール情報取得部1802と、広告挿入スケジュール情報送信部1803と、を有する。
「コンテンツID受信部」1801は、前記転送されたコンテンツIDを受信する。「前記転送されたコンテンツID」とは、コンテンツID転送部1001により転送されたコンテンツIDを意味する。
「広告挿入スケジュール情報取得部」1802は、受信したコンテンツIDに基づいて広告挿入スケジュール情報を取得する。「受信したコンテンツID」とは、コンテンツID受信部1801で受信されたコンテンツIDを意味する。なお、コンテンツIDとは、上述したコンテンツの識別情報と同義であってもよく、同じ形式で表現される情報であってもよい。「受信したコンテンツIDに基づいて広告挿入スケジュール情報を取得する」とは、例えば、コンテンツIDと広告挿入スケジュール情報とが関連付けられて保持されており、受信したコンテンツIDに関連付けられた広告挿入スケジュール情報を得ることを意味する。また、コンテンツIDと広告挿入スケジュール情報を生成するための情報(「広告挿入スケジュールスケルトン」という)とが関連付けられており、受信したコンテンツIDに関連付けられた広告挿入スケジュールスケルトンを得て、その広告挿入スケジュールスケルトンを参照して広告挿入スケジュール情報を生成するようになっていてもよい。なお、以下の説明では、広告挿入スケジュールスケルトンに対して変更操作を加えて広告挿入スケジュール情報を生成する場合を主に念頭に置いて説明をする。したがって、広告挿入スケジュールスケルトンが変更操作を加えられて徐々に広告挿入スケジュール情報に近づいて行くので、「広告挿入スケジュールスケルトン」と書くべきところを「広告挿入スケジュール情報」と書く場合がある。なぜならば、文脈から、「広告挿入スケジュール情報」という言葉が「広告挿入スケルトン情報」を指しているのか、広告挿入スケルトン情報に対する変更操作が全て完了した「広告挿入スケジュール情報」を指しているかの区別が可能だからである。
「広告挿入スケジュール情報送信部」1803は、広告挿入スケジュール情報取得部1802にて取得した広告挿入スケジュール情報を広告付きコンテンツ配信サーバに送信する。
図19は、広告指示サーバ1800の構成図を例示する。図19は、広告指示サーバが計算機によって実現される場合の構成を例示している。広告指示サーバ1800は、物理的な存在としてハードウェア1901により構成される。ハードウェア1901は、CPU、メモリ、ハードディクス、ネットワークインターフェース、並びに、キーボード、マウス及びディスプレイなどの入出力インターフェースなどをバスで結合して構成される。ハードウェア1901を抽象化などするために、プログラム一種として動作するオペレーティングシステム1902がハードウェア9101上で動作し、オペレーティングシステム1902が機能を用いるなどして、コンテンツID受信部の処理に相当する動作を行なうコンテンツID受信プログラム1903、広告挿入スケジュール情報取得部1802の処理に相当する動作を行なう広告挿入スケジュール情報取得プログラム1904、広告挿入スケジュール情報受信部1803の処理に相当する動作を行なう広告挿入スケジュール情報送信プログラム1905が動作する。例えば、コンテンツID受信プログラム1903は、受信したコンテンツIDをハードウェア1901を構成するメモリなどに格納する。広告挿入スケジュール情報取得プログラムは、メモリなどに格納されたコンテンツIDを読み出し、そのコンテンツIDに基づいて広告挿入スケジュール情報を取得して、メモリなどに格納する。広告挿入スケジュール情報送信プログラム1905は、メモリなどに格納された広告挿入スケジュール情報を通信インターフェースへ転送して、広告挿入スケジュール情報を送信する。図19では、コンテンツID受信プログラム1903、広告挿入スケジュール情報取得プログラム1904、広告挿入スケジュール情報送信プログラム1905が異なるプログラムとなっているが、一体化したプログラムであってもよい。
図20は、コンテンツ100というコンテンツIDに広告挿入スケジュールスケルトンが関連付けられて格納された状態を例示している。このような関連付けは、ハードウェア1901を構成するメモリやハードディスクなどに格納され、広告挿入スケジュール情報取得部1802により、コンテンツIDを参照して読み出される。また、コンテンツIDと広告挿入スケジュールスケルトンとの関連付けが広告指示サーバ以外の装置、例えば、コンテンツ配信サーバで管理されており、広告指示サーバからコンテンツIDが出力され、その返信として広告挿入スケジュールスケルトンが取得されるようになっていてもよい。なお、図20では、広告挿入スケジュールスケルトンは、行に区切られており、第1行目は、コンテンツ100で識別されるコンテンツの0分から5分までの再生を指示しており、第2行目は、広告を挿入するべきスペース(「広告スペース」という)となっており、第3行目は、コンテンツ100で識別されるコンテンツの5分から9分15秒までの再生を指示しており、第4行目は、広告スペースとなっており、第5行目は、コンテンツ100で識別されるコンテンツの9分15秒から15分までの再生を指示している。
図21は、広告挿入スケジュールスケルトンから広告挿入スケジュール情報を生成して取得する処理の流れを説明するフローチャートを例示する。ステップS2101において、広告挿入スケジュールスケルトンのコピーを取得する。例えば、図20の右の列に格納された広告挿入スケジュールスケルトンのコピーを生成して取得する。なお、広告挿入スケジュールスケルトンのコピーのことを単に広告挿入スケジュールスケルトンと記すことにする。ステップS2101において、変数Nの値を1にする。変数Nは、広告挿入スケジュールスケルトンの行番号を指定する。ステップS2103において、広告挿入スケジュールスケルトンの第N行目を取得する。すなわち、ステップS2101で取得された広告挿入スケジュールスケルトンの第N行目を読み出して取得する。ステップS2104において、読み出された第N行目が広告スペースであるかどうかを判断する。もし、広告スペースであれば、ステップS2105へ処理を移行し、そうでなければステップS2105をスキップする。ステップS2105において、広告IDを取得して、広告スペースを埋める。例えば、広告IDをリストに格納しておき、乱数を発生させることでリストの位置を決定し、その位置に格納されている広告IDを読み出し、その広告IDを広告挿入スケジュールスケルトンの第N行目の広告スペースに格納する。また、リストの最初からあるいは乱数などで定まる位置から、広告IDを順次読み出すようにしてもよい。ステップS2106では、変数Nの値を1だけ増加させる。ステップS2107において、広告挿入スケジュールスケルトンに第N行目が存在するかどうかを判断し、もし、存在すると判断されれば、処理をステップS2103へ戻し、そうでなければ処理を終了する。なお、広告IDとは、上述した広告の識別情報と同義であってもよい。
図22は、広告指示サーバの全体の処理を説明するフローチャートである。広告指示サーバは、コンテンツIDがコンテンツID受信部1801で受信可能になるたびに図22のフローチャートの処理を行なう。ステップS2201において、コンテンツID受信部1801によりコンテンツIDを受信する。ステップS2202において、広告挿入スケジュール情報取得部1802により広告挿入スケジュール情報を取得する。例えば、図21に例示されたフローチャートにより広告挿入スケジュールスケルトンのコピーから広告挿入スケジュール情報を生成することにより取得する。ステップS2203において、広告挿入スケジュール情報送信部1803により広告挿入スケジュール情報を送信する。
(実施形態1:広告付きコンテンツ配信システム全体の処理)
図23は、本実施形態に係る広告付きコンテンツ配信システムの全体の処理を説明するシーケンス図である。ステップS2301において、ユーザ端末より視聴希望するコンテンツIDが送信され、広告付きコンテンツ配信サーバがそのコンテンツIDが受信される。ステップS2302において、広告付きコンテンツ配信サーバがステップS2301で受信したコンテンツIDを広告指示サーバへ転送する。ステップS2303において、広告指示サーバが広告挿入スケジュール情報を取得し、広告付きコンテンツ配信サーバへ送信する。ステップS2304において、広告付きコンテンツ配信サーバが、ステップS2303で広告指示サーバにより送信された広告挿入スケジュール情報に基づいて広告付きコンテンツをユーザ端末に対して転送する。
なお、ステップ2303において広告付きコンテンツ配信サーバへ送信された広告挿入スケジュール情報が、ユーザ端末へ送信されるようになっていてもよい。この場合、ユーザ端末で動作するプログラムや専用のハードウェアなどが広告挿入スケジュールを解釈して、広告付きコンテンツ配信サーバへコンテンツや広告を要求するようになっていてもよい。上のシーケンス図の説明において、「ステップS2304において、広告付きコンテンツ配信サーバが、ステップS2303で広告指示サーバにより送信された広告挿入スケジュール情報に基づいて広告付きコンテンツをユーザ端末に対して転送する」に記載された「広告挿入スケジュール情報に基づいて」とは、広告付きコンテンツ配信サーバで広告挿入スケジュール情報が解釈されて広告付きコンテンツがユーザ端末へ転送される場合以外にも、ユーザ端末で広告挿入スケジュール情報が解釈され、コンテンツや広告の要求が広告付きコンテンツ配信サーバに対して行なわれ、その要求に応じて広告付きコンテンツ配信サーバがコンテンツや広告の転送を行なう場合もある。
(実施形態1:主な効果)
本実施形態では、広告指示サーバより受信した広告挿入スケジュール情報に基づいて、広告付きコンテンツ情報配信サーバが広告付きコンテンツをユーザ端末へ転送するので、コンテンツと広告とが一体となった広告付きコンテンツがユーザ端末へ配信され、ユーザ端末などで広告が再生されなくなることを防止することができる。
(実施形態2)
実施形態2として、広告指示サーバが、広告主IDリストを保持し、また、広告主IDリストに格納された広告主IDと関連付けて広告IDを保持し、乱数に基づいて広告主IDリストの位置を選択して、選択された位置から保持されている広告主IDを順次取得し、その広告主IDと関連付けて保持されている広告IDを取得して、広告挿入スケジュール情報に挿入する実施形態について説明する。
(実施形態2:広告指示サーバ)
図24は、実施形態2に係る広告指示サーバの機能ブロック図を例示する。広告指示サーバ2400は、コンテンツID受信部1801と、広告挿入スケジュール情報取得部1802と、広告挿入スケジュール情報送信部1803と、広告主IDリスト保持部2401と、広告ID保持部2402と、を有する。また、広告挿入スケジュール情報取得部1802は、広告ID挿入手段2403を有する。したがって、本実施形態に係る広告指示サーバは、実施形態1に係る広告指示サーバが、広告主IDリスト保持部2401と、広告ID保持部2402と、を有し、広告挿入スケジュール情報取得部1802が、広告ID挿入手段2403を有する構成となっている。
なお、実施形態2に係る広告付きコンテンツ配信システムのユーザ端末、広告付きコンテンツ配信サーバについては、実施形態1に係る広告付きコンテンツ配信システムのユーザ端末、広告付きコンテンツ配信サーバと同じ構成であって構わない(この点は、後に説明する実施形態3以降においても同様である。)。
「広告主IDリスト保持部」2401は、広告主IDのリストを保持する。例えば、ハードウェア1901を構成するメモリやハードディスクなどに、広告主IDのリストを記憶することにより、保持を行なう。ここに、広告主IDとは、一又は複数の広告を提供する広告主を示す識別情報である。また、リストとは、データを順序付けて保持するデータ構造のことである。例えば、配列である。また、次のデータを指し示すポインタを用いた単方向リストや、前のデータを指し示すポインタを更に用いた双方向リストなどであってもよい。また、テーブルに順序の番号を示す値と共にデータを格納したものであってもよい。
図25は、広告主IDのリストを例示する。図25では、広告主IDのリストは配列データとして構成されており、個々の広告主IDのリストが格納される位置が1、2、3、などの添え字として表現されている。例えば、添え字が1の位置には、広告主1024という広告主IDが格納されている。
「広告ID保持部」2402は、広告主が提供する広告の広告IDを広告主IDと関連付けて保持する。例えば、次の段落で説明するような、広告主IDと広告IDを格納する二次元の配列を、ハードウェア1910を構成するメモリやハードディスクなどに記憶することにより、保持を行なう。
図26は、広告主が提供する広告の広告IDが広告主IDと関連付けて保持されている様子の一例である。この例では、例えば、広告主1024という広告主IDを有する広告主が広告2503という広告IDで識別される広告を提供していることが表わされている。また、広告主1025という広告主IDを有する広告主は広告10という広告IDで識別される広告を提供していることが表わされている。
「広告ID挿入手段」2403は、広告主IDリスト保持部2401で保持されている広告主IDのリスト内の位置を乱数に基づいて選択し、選択された位置から順次広告主IDを取得し、その広告主IDと関連付けて広告ID保持部2402で保持されている広告IDを取得して挿入を行なうことにより広告挿入スケジュール情報を生成する。
すなわち、広告ID挿入手段2403は、まず、乱数を発生させる。乱数は例えば、オペレーティングシステム1902の提供するライブラリ関数などにより生成される。この乱数の値がRという整数であるとすると、これをMで除したときの余りを求めて1を加えて、Lとする。ここにMとは、広告主IDのリストの最大の添え字を表わす。次に、広告主IDのリストのLを添え字とする位置に格納されている広告主IDを取得して、その広告主IDと広告ID保持部2402で関連付けられている広告IDを取得して、その広告IDにより、広告挿入スケジュールスケルトンの広告スペースを埋める。次に、Lの値を1増加させて、広告主IDのリストのLを添え字とする位置に格納されている広告主IDを取得して、その広告主IDと広告ID保持部2402で関連付けられている広告IDを取得して、その広告IDにより、広告挿入スケジュールスケルトンの広告スペースを埋める。以後同様に処理を行なう。なお、Lの値を1増加させた場合、Lの値がMを越えると、Lの値は1とする。また、再度乱数を発生させて上述のようにLの値を決定してもよい。
例えば、乱数として1が生成された場合、Lの値は2となり、図25に例示された広告主IDのリストからは、広告主512が取得され、広告主512と関連付けられて、図26の配列に格納されている広告IDが取得され、広告挿入スケジュールスケルトンの第一の広告スペースに埋められる。次にLの値は3となり、図25に例示された広告主IDのリストからは、広告主317が取得され、広告主317と関連付けられて、図26の配列に格納されている広告IDが取得され、広告挿入スケジュールスケルトンの第二の広告スペースに埋められる。以下、同様の処理が、広告スペースがある限り行なわれる。なお、広告主IDと関連づけられている広告IDが存在しない場合には、デフォルトの広告IDを取得するようになっていたり、広告の挿入をしないようにすることを示す情報が取得されてもよい。
図27は、本実施形態における広告挿入スケジュール情報の取得の処理を説明するフローチャートを例示する。ステップS2701において、広告挿入スケジュールスケルトンのコピーを取得する。ステップS2702において、変数Nの値を1とする。これらは、ステップS2101、S2102と同じである。ステップS2703として、広告主IDのリストの位置のいずれかを変数Lに代入する。例えば、上記に説明したように、整数の乱数を発生させて、広告主IDの総数で除法を行ない、余りに1を加える。ステップS2704において、広告挿入スケジュールスケルトンの第N行目を取得する。ステップS2705では、取得した第N行目が広告スペースであるかどうかを判断し、もしそうならばステップS2706へ処理を移行させ、そうでなければ、ステップS2710までスキップする。
ステップS2706において、変数Lの位置の広告主IDを取得して、変数Iへ代入する。例えば、変数Lの値が2であれば、変数Iには、広告主512が代入される。ステップS2707において、変数Iの値である広告主IDと関連付けられて保持されている広告IDを取得して、変数Aへ代入する。すなわち、図26の配列の左の列を走査して、変数Iと同じ値が格納されている行をサーチして、その行の右の列に格納されている広告IDを変数Aへ代入する。もし、複数の広告IDが、変数Iの値である広告主IDと関連付けられている場合には、例えば、さらに乱数などを発生して、一つの広告IDを決定する。また、変数Iの値である広告主IDと関連付けられて保持されている広告IDが見つからなければ、デフォルトの広告IDを変数Aへ代入するようになっていてもよいし、広告を挿入しないことを示す広告IDを変数Aへ代入するようになっていてもよい。ステップS2708において、広告スペースに変数Aの値を埋める。ステップS2709で、Lの値を1増やす。ただし、Lの値が上限を超えた場合に1になるようにするために、((L+1)%M)+1で計算を行なってもよい。ここに、「%」は余りを求める演算子であり、Mは広告主IDの総数である。
ステップS2710において、Nの値を1増加させる。ステップS2711において、広告挿入スケジュールスケルトンに第N行目があるかどうかを判断し、もしあると判断されれば、ステップS2704へ処理を戻し、そうでなければ処理を終了する。
(実施形態2:主な効果)
本実施形態では、乱数により広告主IDが選択されるので、コンテンツに複数の広告主が関連付けられていても、公平に広告主の広告を再生することができるようになる。これにより、広告挿入のログを取る必要がなくなるなど、広告主への広告料の請求金額の計算が単純になるなどの効果がある。
(実施形態3)
実施形態3として説明するのは、既に取得されたことのある広告主IDが取得された場合、その広告主IDと関連付けられている広告IDのうち、すでに広告挿入スケジュール情報に挿入されたものとは異なる広告IDが取得されて広告挿入スケジュール情報に挿入される実施形態である。すなわち、広告主が複数の広告を提供している場合に好適な実施形態である。
(実施形態3:広告指示サーバ)
図28は、実施形態3に係る広告指示サーバの機能ブロック図を例示する。広告指示サーバ2800は、コンテンツID受信部1801と、広告挿入スケジュール情報取得部1802と、広告挿入スケジュール情報送信部1803と、広告主IDリスト保持部2401と、広告ID保持部2402とを有する。また、広告挿入スケジュール情報取得部1802は、広告ID挿入手段2403を有し、広告ID挿入手段2403は、別広告ID取得器2801を有する。したがって、本実施形態に係る広告指示サーバの構成は、実施形態2に係る広告指示サーバの広告ID挿入手段2403が、別広告ID取得器2801を有する構成となっている。
「別広告ID取得器」2801は、広告主IDのリスト内の位置より、既に取得されたことのある広告主IDが取得された場合に、その広告主IDと関連づけられている広告IDのうち、広告挿入スケジュール情報に挿入されたものとは異なる広告IDを取得する。
すなわち、別広告ID取得器2801は、図27のフローチャートのステップS2707において、広告IDを取得する際、すでに広告挿入スケジュールスケルトンに挿入されている広告ID以外の広告IDを取得するように動作する。例えば、広告挿入スケジュールスケルトンの広告スペースに埋められた広告IDを走査して、埋められた広告IDのリストなどを生成して、そのリストなどに入っていない広告IDを取得する。
(実施形態3:主な効果)
本実施形態では、すでに広告挿入スケジュール情報に挿入されたものとは異なる広告IDが取得されて挿入されるので、同じコンテンツの再生の間に同じ広告が再生され、広告効果が減少してしまうことを防止できる。
(実施形態4)
実施形態4として、広告主IDと関連付けられている広告IDがリストに保持され、すでに広告挿入スケジュール情報に挿入されたものとは異なる広告IDが取得される場合には、その広告主IDについて最後に広告挿入スケジュール情報に挿入された広告IDのリストの次の位置に格納されている広告IDが取得されて広告挿入スケジュール情報に挿入される実施形態について説明する。
(実施形態4:広告指示サーバ)
図29は、実施形態4に係る広告指示サーバの機能ブロック図を例示する。広告指示サーバ2900は、コンテンツID受信部1801と、広告挿入スケジュール情報取得部1802と、広告挿入スケジュール情報送信部1803と、広告主IDリスト保持部2401と、広告ID保持部2402と、を有する。また、広告挿入スケジュール情報取得部1802は、広告ID挿入手段2403を有し、広告ID挿入手段2403は、別広告ID取得器2801を有する。また、広告ID保持部2402は、リスト保持手段2901を有する。したがって、本実施形態に係る広告指示サーバの構成は、実施形態3に係る広告指示サーバの広告ID保持部2402がリスト保持手段2901を有する構成となっている。
「リスト保持手段」2901は、広告主IDと関連付けられる広告IDをリストに保持する。
図30は、リスト保持手段2901により、広告主IDと関連付けられる広告IDが単方向リストに保持されている様子を例示する。例えば、広告主1024という広告主IDに対しては、広告2503、広告2505という広告IDがリストに保持されている。同様に、広告主1025には、広告10がリストに保持されており、広告主2049には、広告31、広告42、広告50が保持されている。なお、一つの広告主IDに対して複数の広告IDがリストになっている場合には、複数の広告IDに対応する複数の広告により一つのストーリが表わされるようになっていてもよい。
なお、図30に例示されたリストの構造は、関係型データベースのテーブルの形式で表現することもできる。例えば、広告主1024に広告2503、広告2505がこの順で対応付けられていることは、図31のテーブルにおいて、左の列に広告主1024を格納し、真ん中の列にそれぞれ広告2503と広告2505を格納し、右の列にリスト上での位置を示すために、それぞれ1、2を格納することにより表現できる。これにより、広告主IDで選択を行ない、右の列の値で昇順にソートを行なうことにより、広告主IDと関連付けられた広告IDの並びを得ることができる。
本実施形態では、別広告ID取得器2801は、リスト保持手段2901に保持されたリストの先頭より広告IDを順次取得する。例えば、図25の広告主のIDのリストで添え字の1が指定され、広告2503という広告IDが広告挿入スケジュールスケルトンに挿入された後、再び、添え字の1が指定された場合、挿入される広告IDは、リスト上で広告2503の次の位置に格納されている広告2505となる。なお、もし、広告主IDと関連付けられる広告IDのリストに格納された全ての広告IDが挿入された場合には、リストの最初の位置に格納されている広告IDから挿入がされるようになっていてもよい。また、デフォルトの広告IDが定められていてもよいし、広告を挿入しないということを示す広告IDがデフォルトとして定められていてもよい。
(実施形態4:主な効果)
本実施形態では、広告主IDに関連付けられた広告IDのリストから順次広告IDが取得されて挿入されるので、ストーリー性のある複数の広告をそのストーリー展開に沿って再生することが可能である。この結果、広告効果を高めるなどの効果が得られる。
(実施形態5)
実施形態5として、広告主IDに、その広告主が広告挿入を望まない時間帯を関連付けて保持しておき、その時間帯には、その広告主の広告IDが広告挿入スケジュール情報に挿入されない実施形態について説明する。
(実施形態5:広告指示サーバ)
図32は、実施形態5に係る広告指示サーバの機能ブロック図を例示する。広告指示サーバ3200は、コンテンツID受信部1801と、広告挿入スケジュール情報取得部1802と、広告挿入スケジュール情報送信部1803と、広告主IDリスト保持部2401と、広告ID保持部2402と、時間情報取得部3201と、ネガティブ時間帯情報保持部3202とを有し、広告ID挿入手段2403は、読み飛ばし器3203を有している。また、広告ID挿入手段2403は、実施形態3のように、別広告ID取得器を有していてもよいし、広告ID保持部2402は、実施形態4のように、リスト保持手段を有していてもよい。したがって、本実施形態に係る広告指示サーバの構成は、実施形態2から4のいずれかの広告指示サーバが、時間情報取得部3201と、ネガティブ時間帯情報保持部3202を有し、広告ID挿入手段2403が読み飛ばし器3203を有する構成となっている。
「時間情報取得部」3201は、コンテンツIDが取得された時間を示す情報である時間情報を取得する。例えば、ハードウェア1901よりオペレーティングシステム1902の提供するシステムコールなどを介してクロック情報を読み出し、そのクロック情報から時間情報を得る。時間情報としては、例えば、現在の時刻が一日24時間の中のどの位置にあるものかを示すものであったり、一週間の曜日、一年の月や季節を表わすものなど種々のものを挙げることができる。
「ネガティブ時間帯情報保持部」3202は、広告主IDに関連付けて、その広告主が広告挿入を望まない時間帯を示す情報を保持する。例えば、ハードウェア1901のメモリやハードディスクなどにその情報を保持する。ここに時間帯とは、一日24時間の中のどの範囲にあるものかを示すものであったり、一週間の曜日、一年の月や季節を表わすものなど種々のものを挙げることができる。
図33は、広告主IDに関連付けて、その広告主が広告挿入を望まない時間帯を示す情報の一例を示す。例えば、広告主1024は、6:00から12:00までの時間帯には、広告挿入を望まないことが表わされている。あるいは、6:00から12:00までの時間帯であれば、広告挿入を望むことが表わされているとしてもよく、その時間帯に属しない時間帯において広告挿入が望まれないことが判断できるようになっていてもよい。ネガティブ時間帯情報保持部3202は、図33のようにテーブル形式で表わされた情報をハードウェア1901のメモリやハードディスクなどに保持する。
「読み飛ばし器」3203は、取得された広告主IDの広告主が広告挿入を望まない時間帯であれば、その広告主IDが格納された次のリストの位置へ読み飛ばすことを行なう。「取得された広告主ID」とは、広告挿入スケジュール情報取得部1802の広告ID挿入手段2403により取得された広告主IDを意味し、より具体的には、図27のフローチャートのステップS2706で変数Iに代入される広告主IDである。「取得された広告主IDの広告主が広告挿入を望まない時間帯であれば」とは、広告指示サーバ3400がコンテンツIDを受信した時間が、ネガティブ時間帯情報保持部で広告主IDと関連付けて保持された時間帯に属することを意味する。
取得された広告主IDの広告主が広告挿入を望まない時間帯であるかどうかは、例えば、図27のフローチャートのステップS2706の後に、変数Iに代入された広告IDに関連付けてネガティブ時間帯情報保持部3202で保持されている時間帯情報を読み出し、時間情報取得部3201で取得された時間を示す情報が、その時間帯情報の示す時間帯に属するかどうかの判断により行なわれる。もし、その時間帯情報の示す時間帯に属すれば、読み飛ばし器3203は、Lに((L+1)%M)+1の値を代入して、再びステップS2706を実行することにより、広告主IDが格納された次のリストの位置へ読み飛ばしを行なう。
(実施形態5:主な効果)
本実施形態では、コンテンツIDが広告指示サーバにより受信された時間が、広告主が広告挿入を望まない時間帯に属するかどうかが判断されるので、広告主の望まない時間帯に広告が挿入され、広告効果や広告主のイメージを損なわないようにすることができる。
なお、ネガティブ時間帯情報保持部で広告主IDと関連づけて保持された時間帯情報を変更する手段を広告指示サーバが有していてもよい。
(実施形態6)
実施形態6として、広告主IDに、その広告主が広告挿入を望まないコンテンツのジャンルを関連付けて保持しておき、そのジャンルに属するコンテンツには、その広告主の広告IDが広告挿入スケジュール情報に挿入されない実施形態について説明する。
(実施形態6:広告指示サーバ)
図34は、実施形態6に係る広告指示サーバの機能ブロック図を例示する。広告指示サーバ3400は、コンテンツID受信部1801と、広告挿入スケジュール情報取得部1802と、広告挿入スケジュール情報送信部1803と、広告主IDリスト保持部2401と、広告ID保持部2402と、コンテンツ属性情報取得部3401と、ネガティブ属性情報保持部3402とを有し、広告ID挿入手段2403は、第二読み飛ばし器3403を有している。また、広告ID挿入手段2403は、実施形態3のように、別広告ID取得器を有していてもよいし、広告ID保持部2402は、実施形態4のように、リスト保持手段を有していてもよい。また、実施形態5のように広告指示サーバ3400は、時間情報取得部と、ネガティブ時間帯情報保持部とを有し、広告ID挿入手段2403は、読み飛ばし器を有していてもよい。したがって、本実施形態に係る広告指示サーバの構成は、実施形態2から5のいずれかの広告指示サーバが、コンテンツ属性情報取得部3401と、ネガティブ属性情報保持部3402とを有し、広告ID挿入手段2403が第二読み飛ばし器を有する構成となっている。
「コンテンツ属性情報取得部」3401は、コンテンツIDと関連付けられたコンテンツの属性情報を取得する。例えば、図35のようなテーブルの形式で、コンテンツIDとそのコンテンツIDで表わされるコンテンツの属性を関連付けて保持しておき、コンテンツ属性情報取得部3401は、このテーブルを読み、広告指示サーバが受信したコンテンツIDの関連付けられたコンテンツの属性情報を取得する。例えば、コンテンツIDとして、コンテンツ101が受信された場合には、コンテンツ属性情報取得部3401は、「大人向け」というコンテンツの属性情報を取得する。なお、コンテンツの属性情報には、種々のものがあり、例えば、コンテンツの長さ、コンテンツの属するジャンル(ニュース、ドキュメンタリー、恋愛ドラマ、アクション映画、JPOP、演歌、アクションゲームなど)、コンテンツの製作会社などがある。
なお、図35に例示されたテーブルは、広告指示サーバ3400を実現するためのハードウェア1901のメモリなどに記憶されていてもよいし、広告付きコンテンツ配信サーバを実現するためのハードウェア1101のメモリなどに記憶され、コンテンツ属性情報取得部3401は、コンテンツIDを広告付きコンテンツ配信サーバへ送信し、広告付きコンテンツ配信サーバより返信される属性情報を取得するようになっていてもよい。
「ネガティブ属性情報保持部」3402は、広告主IDと関連付けて、どの広告主が広告挿入を望まないコンテンツの属性情報を保持する。例えば、図36に例示するように、テーブルの第一例に広告主IDを格納し、第二列にその広告主IDの広告主が広告挿入を望まないコンテンツの属性情報を格納することによりネガティブ属性情報保持部3402による保持が行なわれていてもよい。また、ネガティブ属性情報保持部3402は、広告主IDと関連付けて、広告主が広告挿入を望むコンテンツの属性情報を保持していてもよい。
「第二読み飛ばし器」3403は、取得された広告主IDの広告主が広告挿入を望まない属性情報を持つコンテンツであれば、その広告主IDが格納された次のリストの位置へ読み飛ばしを行なう。「取得された広告主ID」とは、広告挿入スケジュール情報取得部1802の広告ID挿入手段2403により取得された広告主IDを意味し、より具体的には、図27のフローチャートのステップS2706で変数Iに代入される広告主IDである。「取得された広告主IDの広告主が広告挿入を望まない属性情報を持つコンテンツである」とは、広告指示サーバが受信したコンテンツIDが識別するコンテンツの属性情報が、取得された広告主IDと関連付けてネガティブ属性情報保持部3402で保持されている属性情報と適合することをいう。ここに「適合」とは、同一または/および類似することをいう。類似かどうかを判断するために、類似する属性情報の関係を表わすテーブルを用意し、広告主が広告挿入を望まない属性情報とコンテンツの属性情報とからなるタプルがそのテーブルに格納されているかどうかを判断してもよい。
第二読み飛ばし器3403の具体的な処理は、例えば、次の通りである。すなわち、図27のフローチャートのステップS2706の後に、変数Iに代入された広告IDに関連付けてネガティブ属性情報保持部3402に保持されている属性情報を読み出し、また、コンテンツ属性情報取得部3401より、コンテンツの属性情報を取得する。この二つの属性情報が適合するかどうかを判断し、もし、適合すれば、Lに((L+1)%M)+1の値を代入して、再びステップS2706を実行することにより、広告主IDが格納された次のリストの位置へ読み飛ばしを行なう。
(実施形態6:主な効果)
本実施形態では、コンテンツIDの属性情報が、広告主が広告挿入を望まない属性情報に適合するかどうかが判断されるので、広告主の望まない属性情報のコンテンツに広告が挿入され、広告効果や広告主のイメージを損なわないようにすることができる。
なお、ネガティブ属性情報保持部3402に広告主IDと関連づけて保持された属性情報を変更する手段を広告指示サーバが有していてもよい。
実施形態1に係る広告付きコンテンツ配信システムの構成図 実施形態1に係る広告付きコンテンツ配信システムの構成図 実施形態1に係る広告付きコンテンツ配信システムの構成図 実施形態1に係るユーザ端末の機能ブロック図 コンテンツを選択するための画面の一例図 コンテンツを再生するための画面の一例図 実施形態1に係るユーザ端末の構成図 ユーザ端末の処理の流れを説明するフローチャート 広告付きコンテンツの受信と再生とが並列あるいは並行して行なわれる場合の流れを説明するフローチャート 実施形態1に係る広告付きコンテンツ配信サーバの機能ブロック図 実施形態1に係る広告付きコンテンツ配信サーバの構成図 広告付きコンテンツを転送する処理を管理するための管理情報の一例図 広告挿入スケジュール情報の一例図 コンテンツディスクと広告ディスクの一例図 広告付きコンテンツ配信サーバにコンテンツディスクと広告ディスクとが接続された状態の一例図 広告付きコンテンツ配信サーバの処理の流れを説明するフローチャート 広告挿入スケジュール情報に基づいて広告付きコンテンツを生成する処理のフローチャート 実施形態1に係る広告指示サーバの機能ブロック図 実施形態1に係る広告指示サーバの構成図 コンテンツIDと広告挿入スケジュールスケルトンとが格納されている状態の一例図 広告挿入スケジュールスケルトンから広告挿入スケジュール情報を生成して取得する処理の流れを説明するフローチャート 広告指示サーバの全体の処理を説明するフローチャート 広告付きコンテンツ配信システムの全体の処理を説明するシーケンス図 実施形態2に係る広告指示サーバの機能ブロック図 広告主IDのリストの一例図 広告主が提供する広告の広告IDが広告主IDと関連付けて保持されている様子の一例図 広告挿入スケジュール情報の取得の処理を説明するフローチャート 実施形態3に係る広告指示サーバの機能ブロック図 実施形態4に係る広告指示サーバの機能ブロック図 広告主IDと関連付けられる広告IDがリストに保持されている様子の一例図 表形式で広告主IDと関連付けられる広告IDのリストを表現した様子の一例図 実施形態5に係る広告指示サーバの機能ブロック図 広告主が広告挿入を望まない時間帯を示す情報の一例図 実施形態6に係る広告指示サーバの機能ブロック図 コンテンツIDとそのコンテンツIDで表わされるコンテンツの属性を関連付けて保持するテーブルの一例図 テーブルの第一例に広告主IDを格納し、第二列にその広告主IDの広告主が広告挿入を望まないコンテンツの属性情報を格納するテーブルの一例図
符号の説明
101 ユーザ端末
102 広告付きコンテンツ配信サーバ
103 広告指示サーバ

Claims (7)

  1. ユーザ端末と、広告付きコンテンツ配信サーバと、広告指示サーバと、からなる広告付きコンテンツ配信システムであって、
    ユーザ端末は、
    視聴希望するコンテンツIDを出力するコンテンツID出力部と、
    前記出力に応じて送信される広告付きコンテンツを受信するコンテンツ受信部と、
    を有し、
    広告付きコンテンツ配信サーバは、
    ユーザ端末からコンテンツIDを受信し、広告指示サーバに転送するコンテンツID転送部と、
    転送したコンテンツIDに応じて返信される広告挿入スケジュール情報に基づいて広告付きコンテンツをユーザ端末に対して転送するコンテンツ転送部と、
    を有し、
    広告指示サーバは、
    前記転送されたコンテンツIDを受信するコンテンツID受信部と、
    受信したコンテンツIDに基づいて広告挿入スケジュール情報を取得する広告挿入スケジュール情報取得部と、
    広告挿入スケジュール情報取得部にて取得した広告挿入スケジュール情報を前記広告付きコンテンツ配信サーバに送信する広告挿入スケジュール情報送信部と、
    を有する広告付きコンテンツ配信システム。
  2. 広告指示サーバは、
    一又は複数の広告を提供する広告主を示す広告主IDのリストを保持する広告主IDリスト保持部と、
    広告主が提供する広告の広告IDを広告主IDと関連付けて保持する広告ID保持部と、
    を有し、
    広告挿入スケジュール情報取得部は、
    前記広告主IDリスト保持部に保持されている広告主IDのリスト内の位置を乱数に基づいて選択し、選択された位置から順次広告主IDを取得し、その広告主IDと関連付けて前記広告ID保持部で保持されている広告IDを取得して挿入を行なうことにより広告挿入スケジュール情報を生成する広告ID挿入手段を有する請求項1に記載の広告付きコンテンツ配信システム。
  3. 広告指示サーバの広告ID挿入手段は、広告主IDのリスト内の位置より、既に取得されたことのある広告主IDが取得された場合にその広告主IDと関連付けて保持されている広告IDのうち、広告挿入スケジュール情報に挿入されたものとは異なる広告IDを取得する別広告ID取得器を有する請求項2に記載の広告付きコンテンツ配信システム。
  4. 広告指示サーバの広告ID保持部は、広告主IDと関連づけられる広告IDをリストに保持するリスト保持手段を有し、
    広告指示サーバの広告ID挿入手段の別広告ID取得器は、リスト保持手段に保持されたリストの先頭より広告IDを順次取得する請求項3に記載の広告付きコンテンツ配信システム。
  5. 広告指示サーバは、
    コンテンツIDが取得された時間を示す情報である時間情報を取得する時間情報取得部と、
    広告主IDに関連づけて、その広告主が広告挿入を望まない時間帯を示す情報を保持するネガティブ時間帯情報保持部を有し、
    広告ID挿入手段は、取得された広告主IDの広告主が広告挿入を望まない時間帯であれば、その広告主IDが格納された次のリストの位置へ読み飛ばすことを行なう読み飛ばし器を有する請求項2から4のいずれか一に記載の広告付きコンテンツ配信システム。
  6. 広告指示サーバは、
    コンテンツIDと関連づけられたコンテンツの属性情報を取得するコンテンツ属性情報取得部と、
    広告主IDに関連づけて、その広告主が広告挿入を望まないコンテンツの属性情報を保持するネガティブ属性情報保持部を有し、
    広告ID挿入手段は、取得された広告主IDの広告主が広告挿入を望まない属性情報を持つコンテンツであれば、その広告主IDが格納された次のリストの位置へ読み飛ばすことを行なう第二読み飛ばし器を有する請求項2から5のいずれか一に記載の広告付きコンテンツ配信システム。
  7. ユーザ端末と、広告付きコンテンツ配信サーバと、広告指示サーバと、からなる広告付きコンテンツ配信システムの動作方法であって、
    視聴希望するコンテンツIDを前記ユーザ端末が出力するコンテンツID出力ステップと、
    前記広告付きコンテンツ配信サーバが前記ユーザ端末からコンテンツIDを受信し、前記広告指示サーバに転送するコンテンツID転送ステップと、
    前記広告指示サーバが前記転送されたコンテンツIDを受信するコンテンツID受信ステップと、
    前記広告指示サーバが受信したコンテンツIDに基づいて広告挿入スケジュール情報を取得する広告挿入スケジュール情報取得ステップと、
    前記広告指示サーバが前記広告挿入スケジュール情報取得ステップで取得した広告挿入スケジュール情報を前記広告付きコンテンツ配信サーバに送信する広告挿入スケジュール情報送信ステップと、
    前記広告付きコンテンツ配信サーバが前記広告挿入スケジュール情報送信ステップで送信された広告挿入スケジュール情報に基づいて広告付きコンテンツを前記ユーザ端末に対して転送するコンテンツ転送ステップと、
    前記ユーザ端末が前記コンテンツ転送ステップにより転送された広告付きコンテンツを受信するコンテンツ受信ステップと、
    を含むコンテンツ配信システムの動作方法。
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