JP2007092603A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2007092603A
JP2007092603A JP2005281790A JP2005281790A JP2007092603A JP 2007092603 A JP2007092603 A JP 2007092603A JP 2005281790 A JP2005281790 A JP 2005281790A JP 2005281790 A JP2005281790 A JP 2005281790A JP 2007092603 A JP2007092603 A JP 2007092603A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve plate
suction muffler
cylinder
hermetic compressor
plate portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005281790A
Other languages
English (en)
Inventor
Ko Inagaki
耕 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2005281790A priority Critical patent/JP2007092603A/ja
Publication of JP2007092603A publication Critical patent/JP2007092603A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compressor (AREA)

Abstract

【課題】吸入マフラからの冷媒ガスの漏れに起因する騒音の発生を防止する。
【解決手段】バルブプレート部138と吸入マフラ部150を備える吸入マフラ付バルブプレート148は、バルブプレート部138がシリンダヘッド146とともにシリンダ136端面を蓋するように配置され、吸入マフラ部150は内部に消音空間154を有し、密閉容器101内空間およびシリンダ136と連通しており、バルブプレート部138と吸入マフラ部150の少なくとも一部が樹脂で一体に成型され、バルブプレート部138の線膨張係数は4×10−5/℃以下であるもので、別部材の弾性体を用いなくても、バルブプレート部138と吸入マフラ部150の間からの冷媒ガスの漏れを防止するので、安価でかつ騒音を低くすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に家庭用の電気冷凍冷蔵庫などに使用される密閉型圧縮機に関するものである。
近年、地球環境に対する要求はますます強まってきており、冷蔵庫やその他の冷凍サイクル装置等においても、特に高効率化、低騒音化が強く要望されている。
従来、この種の密閉型圧縮機としては、樹脂製の吸入マフラを用いたものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の密閉型圧縮機を説明する。
図3は特許文献1に記載された従来の密閉型圧縮機の縦断面図、図4は従来の吸入マフラの断面図を示したものである。
図3、図4において、密閉容器1の底部にはオイル2を貯留しており、圧縮機本体4はサスペンションスプリング6によって密閉容器1に対して弾性的に支持されている。
圧縮機本体4は、電動要素10と、電動要素10の上方に配設される圧縮要素20から構成されている。電動要素10は、固定子12および回転子14から構成されている。
圧縮要素20のクランクシャフト22は、主軸24及び偏心軸26から構成されており、主軸24はブロック28の軸受部30に回転自在に軸支されるとともに、回転子14が固定されている。さらに、クランクシャフト22は主軸24の表面に設けたらせん状の溝などからなる給油機構32を備えている。
また、ピストン34は、ブロック28に一体に形成されたシリンダ36に往復自在に挿入されており、シリンダ36はバルブプレート38とともに圧縮室40を形成する。ピストン34に取り付けられたピストンピン42が、コンロッド44に回転自在に挿入されると共に、コンロッド44に偏心軸26が回転自在に挿入されることで、コンロッド44は偏心軸26とピストン34を連結している。
さらに、シリンダ36の端面に鉄製のボルト(図示せず)により締め付け固定されたバルブプレート38と、バルブプレート38を蓋するシリンダヘッド46により、吸入マフラ50および弾性を有する板ばね52が挟持されている。吸入マフラ50は、PBTなどの樹脂で成型され、内部にほぼ四角形形状の消音空間54と、消音空間54と密閉容器1内の空間を連通する入口管(図示せず)と、消音空間54と圧縮室40を連通する出口管58を有している。また、シリンダヘッド46は、アルミダイカストにより形成されている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下にその動作を説明する。
電動要素10に通電されると、固定子12に発生する回転磁界により、回転子14はクランクシャフト22とともに回転する。主軸24の回転により、偏心軸26の偏心運動がコンロッド44及びピストンピン42を介してピストン34に伝えられ、ピストン34はシリンダ36内で往復動する。密閉容器1外の冷凍サイクル(図示せず)より戻った冷媒ガスは、吸入マフラ50を経由して圧縮室40内へ導入され、圧縮室40内でピストン34により圧縮され、圧縮された冷媒ガスは密閉容器1外の冷凍サイクル(図示せず)へ送出される。
この際、吸入マフラ50は、間欠的な冷媒ガスの吸入により発生する騒音を低減すると共に、熱伝達の少ない樹脂で形成されることで冷媒ガスの加熱を防止し、性能の低下を防いでいる。さらに、吸入マフラ50はPBTなどの樹脂で形成されているが、線膨張係数が5×10−5/℃程度であるため、アルミダイカストで形成されるシリンダヘッド46の線膨張係数約2.4×10−5/℃にくらべ大きい。この結果、運転時の冷媒ガス圧縮に伴う温度上昇による熱膨張は、シリンダヘッド46に比べ吸入マフラ50の方が大きくなるが、板ばね52の弾性力により吸入マフラ50の出口管58はバルブプレート38に押着固定されるので、出口管58とバルブプレート38の間に隙間ができることを防止し、ガスの漏れによる騒音を防ぐことができるとともに、振動による吸入マフラ50のがたつきを防止している。
特開2003−65230号公報
しかしながら、上記従来の構成では吸入マフラ50を安定して固定するため、別部品である板ばね52が必要となり、製造コストを増加させるという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、板ばね52のような別部品を用いず、安価で、騒音の低い密閉型圧縮機を実現することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の密閉型圧縮機は、密閉容器と、前記密閉容器に収納される電動要素と圧縮要素とを備え、前記圧縮要素は、クランクシャフトと、シリンダを形成するブロックと、ピストンと、バルブプレート部と吸入マフラ部を備える吸入マフラ付バルブプレートとを有し、前記吸入マフラ付バルブプレートは、前記バルブプレート部がシリンダヘッドとともに前記シリンダ端面を蓋するように配置され、前記吸入マフラ部は内部に消音空間を有し、前記密閉容器内空間および前記シリンダと連通しており、前記バルブプレート部と前記吸入マフラ部の少なくとも一部が樹脂で一体に成型され、前記バルブプレート部の線膨張係数は4×10−5/℃以下であるもので、別部材の弾性体を用いなくても、バルブプレート部と吸入マフラ部の間からの冷媒ガスの漏れを防止するので、安価でかつ騒音を低くするという作用を有する。
本発明の密閉型圧縮機は、安価で、騒音を低くすることができる。
請求項1に記載の発明は、密閉容器と、前記密閉容器に収納される電動要素と圧縮要素とを備え、前記圧縮要素は、クランクシャフトと、シリンダを形成するブロックと、ピストンと、バルブプレート部と吸入マフラ部を備える吸入マフラ付バルブプレートとを有し、前記吸入マフラ付バルブプレートは、前記バルブプレート部がシリンダヘッドとともに前記シリンダ端面を蓋するように配置され、前記吸入マフラ部は内部に消音空間を有し、前記密閉容器内空間および前記シリンダと連通しており、前記バルブプレート部と前記吸入マフラ部の少なくとも一部が樹脂で一体に成型され、前記バルブプレート部の線膨張係数は4×10−5/℃以下であるもので、別部材の弾性体を用いなくても、バルブプレート部と吸入マフラ部の間からの冷媒ガスの漏れを防止するので、安価でかつ騒音を低くすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、バルブプレート部およびシリンダヘッド部が締結手段によりシリンダに固定され、前記締結手段は線膨張係数1.5×10−5/℃以上の材料で形成したもので、締結手段による締結力が温度により変化することでガス漏れ等が生じることを防止し、効率を向上できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、バルブプレート部の吐出リードが配設される位置に比べ、周囲の板厚を厚くしたもので、バルブプレート部の変形を小さくし、耐久性を保持しながら死容積を小さくし、効率を向上できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3いずれか一項に記載の発明において、バルブプレート部と吸入マフラ部は異なる樹脂材料により形成したもので、耐熱性の高い高価な材料の使用量を少なくすることで、材料コストを低減することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、インバータにより駆動され、商用周波数より高い周波数を含む複数の回転数で運転されるもので、高回転運転時にリードバルブが高速で動作し、バルブプレート部と衝突しても、樹脂製のバルブプレート部は減衰が大きく、バルブの衝突による騒音を低減できる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、バルブプレート部及び吸入マフラ部は、少なくとも一部が発泡成型により製造されるもので、複雑な形状であっても、ヒケやソリを防止することができるので寸法精度を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図である。図2は、吸入マフラ付バルブプレートの拡大図である。
図1および図2において、密閉容器101内底部にオイル102を貯留するとともに、電動要素110と、これによって駆動される圧縮要素120とからなる圧縮機本体104を収容し、例えばR600aなどの温暖化係数の低い炭化水素系の冷媒を充填している。また密閉容器101には電動要素110に電源を供給するための電源端子108が取り付けられている。
まず、電動要素110について説明する。
電動要素110は、鉄心の磁極歯に絶縁材を介して巻線が直接巻回して形成される固定子112と、固定子112の内径側に配置され、永久磁石を鉄心内に配置した回転子114とを備える突極集中巻き方式のDCブラシレスモータであり、固定子112の巻線が電源端子108を経由してインバータ駆動回路(図示せず)と導線により接続されている。
また、電動要素110は、インバータ駆動により、20r/secから80r/secの間の複数の周波数で運転を行う。
次に圧縮要素120について説明する。
圧縮要素120は電動要素110の上方に配設されている。
圧縮要素120を構成するクランクシャフト122は、主軸124及び偏心軸126を備えるとともに、主軸124の表面に設けたらせん状の溝などからなる給油機構132を備えている。給油機構132は、オイル102に浸漬される主軸124の下端から偏心軸126の上端まで連通している。ブロック128には主軸124を回転自在に軸支する軸受部130およびシリンダ136を備える。
吸入マフラ付バルブプレート148は、バルブプレート部138と吸入マフラ部150を備え、個々に成型した複数の合成樹脂部品を、超音波溶着などの方法で一体に結合して、形成されている。
ピストン134はシリンダ136に往復自在に挿入されており、シリンダ136の端面に配設されるバルブプレート部138とともに圧縮室140を形成する。ピストン134に取り付けられたピストンピン142が、コンロッド144に回転自在に挿入されると共に、コンロッド144に偏心軸126が回転自在に挿入されることで、コンロッド144は偏心軸126とピストン134を連結している。
吸入マフラ部150は、内部に消音空間154を形成し、一端が消音空間154に開口し、他端が密閉容器101内に開口する入口管156と、一端が消音空間154に開口し、他端が圧縮室140に連通する出口管158とを有している。
吸入マフラ部150は主にガラス繊維を添加した結晶性樹脂であるPBT(ポリブチレンテレフタレート)などの合成樹脂で形成されている。PBTの線膨張係数は、約5×10−5/℃である。
また、吸入マフラ部150は超臨界発泡成型により製造されており、ほぼ全体にわたり気泡径1〜50マイクロメートルの微細な気泡が内在している。
また、バルブプレート部138は、吸入マフラ部150の出口管158の一部と一体となっている。バルブプレート部138は、線膨張係数が4×10−5/℃以下とPBTよりも熱膨張が少ない樹脂で形成され、さらに望ましくは、線膨張係数3×10−5/℃以下であり、具体的には線膨張係数が約2.2×10−5/℃である、ガラス繊維などで強化したPPS(ポリフェニレンサルファイド)で形成されている。PPSは、吸入マフラ部150に用いたPBTよりも高価であるものの、線膨張係数が金属に近く、耐熱温度がPBTの120〜140℃に対して200〜240度と高い。
シリンダヘッド146は、アルミダイカストで形成され、吸入マフラ付バルブプレート148や吸入リード162、ガスケット164とともに、アルミ製のボルトである締結手段170によりブロック128に固定されている。
アルミ製のボルトである締結手段170の線膨張係数は約2.4×10−5/℃であり、シリンダヘッド146およびバルブプレート部138とほぼ等しい。
シリンダヘッド146は、バルブプレート部138との間に吐出チャンバー172を構成している。吐出チャンバー172内のバルブプレート部138の表面に設けた凹部には、圧縮室140と吐出チャンバー172を連通する吐出ポート孔176が開口しており、吐出ポート孔176を覆うように凹部の底に吐出リード174が収納されている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
インバータ駆動回路より電動要素110に通電されると、固定子112に発生する磁界により回転子114はクランクシャフト122とともに回転する。主軸124の回転に伴い、偏心軸126は偏心回転し、この偏心運動はコンロッド144を介して往復運動に変換され、ピストン134をシリンダ136内で往復運動させることで密閉容器101内の冷媒ガスを圧縮室140内に吸入し、圧縮する圧縮動作を行う。
この圧縮動作に伴う吸入行程において、密閉容器101内の冷媒ガスは、吸入マフラ部150を介して圧縮室140内に間欠的に吸入され、圧縮された後、高温高圧の冷媒ガスは吐出チャンバー172や吐出配管(図示せず)などを経由して密閉容器101外の既知の冷凍サイクル(図示せず)へ送られる。吸入マフラ部150は、入口管156、出口管158、消音空間154で膨張型マフラを構成しており、間欠的な冷媒ガスの吸入により発生する騒音を低減する。また、吸入マフラ部150は、金属などに比べ大幅に熱伝達の少ないPBTで形成され、冷凍サイクルから戻った温度の低い冷媒ガスの加熱を防止し、性能の低下を防いでいる。
また、バルブプレート部138と吸入マフラ部150は、複数の樹脂部品を超音波溶着などの方法で接合して一体の吸入マフラ付バルブプレート148を形成しているので、従来のような板ばね等の別部品を用いなくても、温度変化に伴ってバルブプレート部138と吸入マフラ部150の間や、その他の隙間から冷媒ガスが漏れることは無く、安価である上に、騒音の発生を防止し、吸入ガスの温度上昇の防止により効率を向上することができる。
締結手段170を締め付けることにより、バルブプレート部138およびシリンダヘッド146が圧縮され、締結手段170は引っ張られた状態で、シリンダ136に固定されており、常にシリンダ136とバルブプレート部138、バルブプレート部138とシリンダヘッド146が密着するような力が作用している。
ところが、締結手段170よりもバルブプレート部138の線膨張係数が著しく大きいと、運転時に圧縮室で発生する熱によりバルブプレート部138が熱膨張しても、バルブプレート部138を挟持しているシリンダヘッド146とシリンダ136の間隔の拡大幅はこれよりも小さく、バルブプレート部138が押しつぶされて厚さが薄くなるような塑性変形が生じる。この結果、温度が低下したときに締結手段170による圧縮力が作用しなくなり、バルブプレート部138とシリンダヘッド146の当接面からの高圧の冷媒ガスが漏れることが懸念される。ところが、バルブプレート部138はPPSで形成され、PBTなどの他の樹脂に比べ線膨張係数が小さく、熱膨張が比較的小さいので、温度変化による熱膨張に対しても塑性変形が発生しない。従って、常に締結手段170による締結力が作用するので、シリンダヘッド146やバルブプレート部138の隙間からの冷媒ガスの漏れを防止し、騒音の発生や効率の低下を防止できる。
また、締結手段170はアルミ製のボルトを用いているので、アルミ製のシリンダヘッド146やPPSを用いたバルブプレート部138とともに、線膨張係数がすべてほぼ2×10−5/℃であるので、熱膨張の大きさがほとんど同じになり、従来のような鉄製のボルトで締結した場合に比べ締結力が温度により変化することが無い。従って、熱膨張の大きさの違いによる変形や隙間の発生を防止できるので、確実に騒音の発生や性能の低下を防止できる。
また、シリンダヘッド146に用いたPPSは、吸入マフラ部150に用いたPBTよりも耐熱温度が高く、冷媒ガスの圧縮熱によって加熱されても変形を防止できる。また、PPSとPBTは線膨張係数が異なるが、超音波溶着により強固に接合されているので、熱膨張により隙間が生じ、騒音が大きくなることを防止している。また、隙間が発生することがないため、多量のオイルが吸入マフラ部150内に流入して密閉型圧縮機の性能が低下することを防止する。
さらに、吸入マフラ部150はPBTを超臨界発泡成型により成型されているが、超臨界発泡成型においては溶融した樹脂に浸透性の高い超臨界状態の窒素や炭酸ガスを注入するので、金型内での溶融樹脂の流動性が向上する。さらに、流動性が向上することで成型時の圧力や温度を低くすることができ、成型品に発生する応力が小さくなるため金型から取り出した後の変形(ソリ)を防止できるとともに、ガスによる圧力が作用しているため、樹脂が固まる際に縮み、樹脂の表面に凹みができるヒケを防止できるので寸法精度が向上し、歩留まりが良くなるので生産性が向上する。
また、吸入マフラ部150は、発泡成型により樹脂内に気泡を内在するので、発泡成型を行わない場合に比べて断熱性が向上する。従って、吸入マフラ部150内での冷媒ガス加熱を防止できるので、密閉型圧縮機の性能が向上する。
さらに、樹脂を発泡して成型することで、樹脂材料の使用量が減少するので材料コストを低減できる。
また、バルブプレート部138は樹脂で形成されており、高回転時に吐出リード174や吸入リード162が高い速度でバルブプレート部138に衝突しても、金属製のバルブプレートに比べ衝突音が減衰されやすく、騒音が小さい。また、金属製のバルブプレートに比べて材料の硬度が低いので、吐出リード174や吸入リード162への衝撃が軽減され、また傷つきを防止できるので、吐出リード174や吸入リード162の破損を防止することができる。
また、吐出リード174はバルブプレート部138のシリンダヘッド146側の面に設けた凹部に収納されており、吐出リード174と圧縮室140を連通する吐出ポート孔176におけるバルブプレート部138の厚さが小さく、吐出ポート孔176内の容積が小さくなる。従って、バルブプレート部138の板厚を大きくして十分な強度を確保しながら、上死点における圧縮室140の容積である死容積を小さくできるので、再膨脹による能力低下を防止できる。
なお、締結手段170にはアルミ製のボルトを用いたが、リベットなど他の締結方法であっても、温度変化に関わらず確実にバルブプレートを固定しながら、冷媒ガスの漏れを防止することができ、性能の低下を防止できる。
さらに、締結手段の材料は、線膨張係数が1.5×10−5/℃以上であるアルミ以外の金属や樹脂、例えば亜鉛やPPSなどを用いても、樹脂製のバルブプレート部138やアルミ製のシリンダヘッド146との熱膨張の違いを、小さくできるので、冷媒の漏れを防止し、性能の低下を防止できる。
以上のように、本発明の密閉式圧縮機は、板ばねのような別部品を用いずに吸入マフラおよびバルブプレートからの冷媒ガスの漏れを防止し、安価で、騒音の低い密閉型圧縮機を実現することができる。
なお、吸入マフラ付バルブプレート148について、バルブプレート部138と吸入マフラ部150を個々に成型し超音波溶着などの方法で一体に結合して形成したもので説明したが、吸入マフラ付バルブプレート148は、全てを一体に成型したものでも同様の効果が得られることは言うまでも無い。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、圧縮機の性能を安定させ、騒音を低減できるので、家庭用電気冷凍冷蔵庫に限らず、エアーコンディショナー、自動販売機やその他の冷凍装置等に広く適用できる。
本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態における吸入マフラ付バルブプレートの拡大図 従来の密閉型圧縮機の縦断面図 従来の吸入マフラの断面図
符号の説明
101 密閉容器
110 電動要素
120 圧縮要素
122 クランクシャフト
128 ブロック
134 ピストン
136 シリンダ
138 バルブプレート部
146 シリンダヘッド
148 吸入マフラ付バルブプレート
150 吸入マフラ部
154 消音空間
170 連結手段
174 吐出リード

Claims (6)

  1. 密閉容器と、前記密閉容器に収納される電動要素と圧縮要素とを備え、前記圧縮要素は、クランクシャフトと、シリンダを形成するブロックと、ピストンと、バルブプレート部と吸入マフラ部を備える吸入マフラ付バルブプレートとを有し、前記吸入マフラ付バルブプレートは、前記バルブプレート部がシリンダヘッドとともに前記シリンダ端面を蓋するように配置され、前記吸入マフラ部は内部に消音空間を有し、前記密閉容器内の空間および前記シリンダと連通しており、前記バルブプレート部と前記吸入マフラ部の少なくとも一部が樹脂で一体に成型され、前記バルブプレート部の線膨張係数は4×10−5/℃以下である密閉型圧縮機。
  2. バルブプレート部およびシリンダヘッドが締結手段によりシリンダに固定され、前記締結手段は線膨張係数1.5×10−5/℃以上の材料で形成される請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. バルブプレート部の吐出リードが配設される位置に比べ、周囲の板厚が厚い請求項1または2に記載の密閉型圧縮機。
  4. バルブプレート部と吸入マフラ部は異なる樹脂材料により形成される請求項1から3のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  5. インバータにより商用周波数より高い周波数を含む、複数の回転数で運転される請求項1から4いずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  6. バルブプレート部及び吸入マフラ部は、少なくとも一部が発泡成型により製造される請求項1から5いずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
JP2005281790A 2005-09-28 2005-09-28 密閉型圧縮機 Pending JP2007092603A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005281790A JP2007092603A (ja) 2005-09-28 2005-09-28 密閉型圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005281790A JP2007092603A (ja) 2005-09-28 2005-09-28 密閉型圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007092603A true JP2007092603A (ja) 2007-04-12

Family

ID=37978613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005281790A Pending JP2007092603A (ja) 2005-09-28 2005-09-28 密閉型圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007092603A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101858328A (zh) * 2009-04-10 2010-10-13 松下电器产业株式会社 密闭型压缩机

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101858328A (zh) * 2009-04-10 2010-10-13 松下电器产业株式会社 密闭型压缩机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007255332A (ja) 圧縮機
JP2007506024A (ja) 往復動式圧縮機のモータ固定子固定装置及びその固定方法
EP1763634B1 (en) Hermetic compressor
JP4734901B2 (ja) 圧縮機
JP5560580B2 (ja) 密閉型圧縮機
WO2013054512A1 (ja) 密閉型圧縮機
KR100624818B1 (ko) 리니어 압축기
KR20090041716A (ko) 리니어 압축기
WO2013035323A1 (ja) 密閉型圧縮機
JP2007092603A (ja) 密閉型圧縮機
WO2014017051A1 (ja) 密閉型圧縮機及びそれを備える冷凍装置
KR100714594B1 (ko) 리니어 압축기의 오일 공급 유닛
KR100480087B1 (ko) 압축기의 흡입소음기 고정구조
JP2013087685A (ja) 密閉型圧縮機
KR100660689B1 (ko) 리니어 압축기
JP4802636B2 (ja) 圧縮機の組立て方法およびその組立て方法で得られた圧縮機
KR101167736B1 (ko) 리니어 압축기의 오일 공급 장치
WO2017213134A1 (ja) 電動機、それを用いた密閉型電動圧縮機、並びに冷凍装置
KR100756746B1 (ko) 리니어 압축기의 머플러
JP5386906B2 (ja) 冷媒圧縮機
KR100931834B1 (ko) 리니어 압축기
JP2006336600A (ja) 圧縮機
KR20070087883A (ko) 리니어 압축기의 진동방지구조
KR100591315B1 (ko) 압축기
KR100216191B1 (ko) 압축기의 일체형 토출머플러