以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態を示すシステム構成図であって、図中、1はインターネット等のネットワークNWに接続されたウェブサーバであり、このウェブサーバ1には、例えば複数のトークデータで構成される挿入用コンテンツデータが複数種類選択可能に格納されたデータベース1aと、ユーザの認証を行う認証処理部1bと、データベース1aに格納されている挿入用コンテンツデータを配信する配信処理部1cと、配信する挿入用コンテンツデータ数に応じて課金処理を行う課金処理部1dとを備えている。
配信処理部1cは、ユーザからウェブサーバ1に挿入用コンテンツデータの配信要求があったときに、認証処理部1bで所定の認証処理を終了したユーザが希望する挿入用コンテンツデータを選択すると、課金処理部1dで選択された挿入用コンテンツデータの課金処理を行ってから該当する挿入用コンテンツデータをデータベース1aからユーザにダウンロードする。
ここで、データベース1aに格納されている挿入用コンテンツデータとしては、比較的著名なアナウンサー、パーソナリティ、アーティスト、声優、各界の識者有名人、噺家、作家、コメンテータ等がプロフェッショナルな語りで数秒から数十秒程度のトークをディジタル録音したもので、例えば「MAIKOの本音トーク」と題して、「これといった計画を立てずに過ごすのが一人バカンスのいいところ」、「友達とは喜び、友達とは憧れ、友達とは残酷、友達とは孤独。」、「人に悪口をいわれていると知ったとき、前は落ち込んだけど、それだけ問題にされている証拠だと思うことにした。私ってそんなに存在感があるんだ。」などのトークを例えば50トーク単位で一つの挿入用コンテンツデータとして登録し、同様に「MAIKOの詩的な時間」と題して、「雨まじりの夜、ふと、心の風向きが変わる。私、本当にあの人のことを愛しているの?」、「飛行機雲は風のいたずら書き、虹は天使のいたずら書き」、「めくればきっと何かがわかる。毎日は日めくりノート」などのトークを例えば50トーク単位で1つの挿入用コンテンツデータとして登録し、その他トーク者を換えたりして複数種類の挿入用コンテンツデータが選択可能に登録されている。
また、ネットワークNWには、各ユーザが所有するウェブブラウザがインストールされたクライアント端末としてのパーソナルコンピュータ2が接続されている。このパーソナルコンピュータ2は、図2に示すように、中央処理装置(CPU)21、ROM22、RAM23、ディスプレイ制御回路24、音声制御回路25、ハードディスク26、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)等の光学ディスクを再生可能なCDドライブ装置、DVDドライブ装置等で構成される光ディスクドライブ装置27、USB(Universal Serial Bus)制御回路28、ネットワークNWに接続される通信制御回路29等がシステムバス30を介して接続されている。
中央処理装置21はROM22に記憶された制御プログラムに従って各種の処理を実行するようになっており、RAM23は中央処理装置21が各種の処理を実行する上で必要となるプログラムやデータや処理結果のデータなどを適宜記憶するよう構成されている。
ディスプレイ制御回路24には、液晶ディスプレイ、陰極線管ディスプレイ、プラズマディスプレイ等のディスプレイ31が接続されていると共に、音声制御回路25には音声出力手段としてのスピーカ32が接続されている。
さらに、USB制御回路28には、ハードディスクやフラッシュメモリ等で構成されるコンテンツデータ記憶手段としてのコンテンツデータ記憶部41を備えた携帯型のデジタルオーディオプレーヤ42が接続可能とされている。
そして、中央処理装置21では、図3に示す制御処理を実行する。この制御処理は、先ず、ステップS1で図4に示すメニュー画面50をディスプレイ31に表示する。このメニュー画面は、音楽曲データ、外国語会話データ等の主コンテンツデータを記憶する主コンテンツデータ記憶処理を選択する主コンテンツ記憶選択部51と、前述した挿入用コンテンツデータ記憶処理を選択する挿入用コンテンツデータ記憶選択部52と、記憶されているコンテンツデータを再生するコンテンツ再生処理を選択するコンテンツ再生選択部53と、処理終了を選択する終了選択部54とを備えている。
次いで、ステップS2に移行して、マウス又はキーボードによってカーソルを移動させてクリックする選択操作により主コンテンツ記憶選択部51が選択されたか否かを判定し、主コンテンツ記憶選択部51が選択されたときにはステップS3に移行して、図5に示す主コンテンツ記憶処理を実行してからステップS4に移行して終了選択部54が選択されているか否かを判定し、終了選択部54が選択されていないときには前記ステップS1に戻り、終了選択部54が選択されているときには制御処理を終了する。
また、ステップS2の判定結果が、主コンテンツ記憶選択部51が選択されていないときには、ステップS5に移行して、上記選択操作により挿入用コンテンツ記憶選択部52が選択されているか否かを判定し、挿入用コンテンツ記憶選択部52が選択されているときにはステップS6に移行して、図6に示す挿入用コンテンツ記憶処理を実行してから前記ステップS4に移行する。
さらに、ステップS5の判定結果が、挿入用コンテンツ記憶選択部52が選択されていないときにはステップS7に移行して、前記選択操作によってコンテンツ再生選択部53が選択されているか否かを判定し、コンテンツ再生選択部53が選択されているときにはステップS8に移行して、図7に示すコンテンツ再生処理を実行してから前記ステップS4に移行し、コンテンツ再生選択部53が選択されていないときには直接ステップS4に移行する。
図5の主コンテンツ記憶処理は、先ず、ステップS11に移行して、主コンテンツデータの情報源を選択する図8に示す情報源選択メニュー60を表示する。この情報源選択メニューは、図8に示すように、光ディスクドライバ装置27を選択するドライブ選択部61と、インターネット経由で配信サーバから主コンテンツデータをダウンロードするダウンロード選択部62と、処理終了を選択する終了選択部63とを少なくとも有する。
次いで、ステップS12に移行して、ドライブ選択部61が選択されたか否かを判定し、ドライブ選択部61が選択されたときにはステップS13に移行して、光ディスクドライブ装置27に音楽曲データを格納したCD、DVD等の光ディスクがセットされているか否かを判定し、光ディスクがセットされているときにはステップS14に移行して、光ディスクに格納されている音楽曲データのリストをディスプレイ31に表示して所望の音楽曲データを選択する音楽曲データ選択処理を行い、次いでステップS15に移行して、選択された音楽曲データをハードディスク26に形成された主コンテンツデータ記憶領域に記憶してからステップS16に移行して、終了選択部63が選択されたか否かを判定し、終了選択部63が選択されたときには主コンテンツ記憶処理を終了し、終了選択部63が選択されていないときには前記ステップS11に戻る。
また、前記ステップS13の判定結果が、光ディスクドライブに光ディスクがセットされていないときにはステップS17に移行して光ディスクのセットを要求するガイダンス情報をディスプレイ31に表示してから前記ステップS13に戻る。
さらに、前記ステップS12の判定結果が、ドライブ選択部61が選択されていないときには、ステップS18に移行して、ダウンロード選択部62が選択されているか否かを判定し、ダウンロード選択部62が選択されているときには、ステップS19に移行して、所望の配信サーバを選択して所望の音楽曲データをダウンロードしてハードディスク26に形成した主コンテンツ記憶領域に保存するダウンロード処理を実行してから前記ステップS16に移行し、ダウンロード選択部62が選択されていないときにはそのまま前記ステップS16に移行する。
挿入用コンテンツ記憶処理は、図6に示すように、先ず、ステップS21で通信制御部19を介してウェブサーバ1にアクセスして配信要求コマンドをウェブサーバ1に送信し、次いでステップS22に移行して、ウェブサーバ1から後述するコンテンツ選択メニューを表示するコンテンツ選択メニュー表示情報を受信したか否かを判定し、コンテンツ選択メニュー表示情報を受信したときにはステップS23に移行する。
このステップS23では、コンテンツ選択メニュー表示情報に基づいてコンテンツ選択メニューをディスプレイ31に表示し、次いでステップS24に移行して、表示されているコンテンツ選択メニューから所望の挿入用コンテンツデータを選択したか否かを判定し、挿入用コンテンツデータを選択したときにはステップS25に移行して、選択した挿入用コンテンツデータを保存するハードディスクに形成された挿入用コンテンツデータ記憶領域を保存先に指定し、次いでステップS26に移行して、ウェブサーバ1に対して所望のコンテンツデータのダウンロードを要求するダウンロード要求コマンドを送信してからステップS27に移行する。
このステップS27では、ウェブサーバ1からの所望の挿入用コンテンツデータのダウンロードが完了したか否かを判定し、ダウンロードが完了していないときにはこれが完了するまで待機し、ダウンロードが完了したときにはステップS28に移行して、コンテンツ選択メニューに形成された終了ボタンが選択されたか否かを判定し、終了ボタンが選択されたときには挿入用コンテンツ記憶処理を終了し、終了ボタンが選択されていないときには前記ステップS21に戻る。
また、ステップS24の判定結果が、挿入用コンテンツデータが選択されていないときにもステップS28に移行する。
コンテンツ再生処理は、図7に示すように、先ず、ステップS31で、図9に示すコンテンツ再生メニュー70をディスプレイ31に表示する。このコンテンツ再生メニュー70は、主コンテンツデータ格納領域及び挿入用コンテンツデータ格納領域に格納されている主コンテンツデータ及び挿入用コンテンツデータをそれぞれユーザの意志よって所定順序で選択して、主コンテンツデータ間に挿入用コンテンツデータを挿入したコンテンツ再生データを形成するユーザ選択処理を選択するユーザ選択部71と、主コンテンツデータについてはユーザが選択するが、挿入用コンテンツデータについてはランダムに選択する挿入用コンテンツランダム選択部72と、主コンテンツデータ及び挿入用コンテンツデータの双方をランダムに選択する両コンテンツランダム選択部73と、コンテンツ再生処理の終了を選択する終了選択部74とを備えている。
次いで、ステップS32に移行して、ユーザ選択部71が選択されているか否かを判定し、ユーザ選択部71が選択されているときにはステップS33に移行して、主コンテンツ記憶領域に記憶されている主コンテンツデータの選択リストを表示し、次いでステップS34に移行して、選択リストから主コンテンツデータが選択されたか否かを判定し、主コンテンツデータが選択されたときにはステップS35に移行して、選択された主コンテンツデータの読出アドレスデータを順次RAM23に記憶し、次いでステップS36に移行して、主コンテンツデータの選択リストに形成された完了ボタンが選択されたか否かを判定し、完了ボタンが選択されていないときには前記ステップS34に戻り、完了ボタンが選択されたときには、ステップS37に移行する。
このステップS37では、挿入用コンテンツ記憶領域に記憶されている挿入用コンテンツデータの選択リストを表示し、次いでステップS38に移行して、選択リストから挿入用コンテンツデータが選択されたか否かを判定し、挿入用コンテンツデータが選択されたときにはステップS39に移行して選択された挿入用コンテンツデータの読出アドレスデータを順次RAM23に記憶してからステップS40に移行し、挿入用コンテンツデータが選択されていないときには直接ステップS40に移行する。
ステップS40では、挿入用コンテンツデータの選択リストに形成された完了ボタンが選択されたか否かを判定し、完了ボタンが選択されていないときには前記ステップS38に戻り、完了ボタンが選択されたときにはステップS41に移行する。
このステップS41では、RAM23に記憶されている主コンテンツデータの読出アドレスデータ及び挿入用コンテンツデータの読出アドレスを交互に指定して、主コンテンツデータと挿入用コンテンツデータとを順次読出して、コンテンツ再生データとしてハードディスク26に形成したコンテンツ再生データ記憶領域に記憶する。
次いで、ステップS42に移行して、コンテンツ再生データ記憶領域に記憶されたコンテンツ再生データの再生方法を選択する図10に示す再生処理選択メニュー80をディスプレイ31に表示する。この再生処理選択メニュー80は、コンテンツ再生データを音声制御回路25に出力してスピーカ32から再生するコンテンツ再生データ聴取処理を選択する聴取選択部81と、コンテンツ再生データをUSB制御回路28に接続されたオーディオプレーヤ42のコンテンツデータ記憶部41に転送するコンテンツデータ転送選択部82と、再生処理の終了を選択する終了選択部83とを備えている。
次いで、ステップS43に移行して、聴取選択部81が選択されているか否かを判定し、聴取選択部81が選択されているときにはステップS44に移行して、コンテンツ再生データ記憶領域に記憶されているコンテンツ再生データを読出して音声制御回路25に出力することにより、スピーカ32からコンテンツ再生データを再生するコンテンツ再生処理を行ってからステップS42に戻る。
また、ステップS42の判定結果が、聴取選択部81が選択されていないときにはステップS45に移行して、コンテンツデータ転送選択部82が選択されているか否かを判定し、コンテンツデータ転送選択部82が選択されているときにはステップS46に移行して、コンテンツ再生データ記憶領域に記憶されているコンテンツ再生データを読出してUSB制御回路28を介してオーディオプレーヤ42のコンテンツデータ記憶部41に転送するコンテンツデータ転送処理を行ってからステップS47に移行する。
このステップS47では、コンテンツデータ転送処理が終了したか否かを判定し、これが終了していないときには終了するまで待機し、転送処理が終了したときには前記ステップS42に戻る。
また、前記ステップS45の判定結果が、コンテンツデータ転送選択部82が選択されていないときにはステップS48に移行して、終了選択部83が選択されているか否かを判定し、終了選択部83が選択されたときには前記ステップS31に戻り、終了選択部83が選択されていないときには前記ステップS42に戻る。
さらに、前記ステップS32の判定結果が、ユーザ選択部71が選択されていないときにはステップS49に移行して、挿入用コンテンツデータランダム再生選択部72が選択されているか否かを判定し、挿入用コンテンツデータランダム再生選択部72が選択されているときにはステップS50に移行して、主コンテンツ記憶領域に記憶されている主コンテンツデータの選択リストを表示し、次いでステップS51に移行して、選択リストから主コンテンツデータが選択されたか否かを判定し、主コンテンツデータが選択されたときにはステップS52に移行して、選択された主コンテンツデータの読出アドレスデータを順次RAM23に記憶し、次いでステップS53に移行して、主コンテンツデータの選択リストに形成された完了ボタンが選択されたか否かを判定し、完了ボタンが選択されていないときには前記ステップS51に戻り、完了ボタンが選択されたときには、ステップS54に移行する。
このステップS54では、RAM23に記憶されている主コンテンツデータの読出アドレスデータに基づいて主コンテンツデータを順次読出すと共に、主コンテンツデータ間に挿入用コンテンツデータをランダムに読出して挿入し、これをコンテンツ再生データとしてハードディスク26に形成したコンテンツ再生データ記憶領域に記憶する。
さらにまた、前記ステップS49の判定結果が、挿入用コンテンツデータランダム再生選択部72が選択されていないときには、ステップS55に移行して、両コンテンツランダム選択部73が選択されているか否かを判定し、両コンテンツランダム選択部73が選択されているときにはステップS56に移行して、主コンテンツデータ及び挿入用コンテンツデータをランダムに交互に読出し、これをコンテンツ再生データとしてハードディスク26に形成したコンテンツ再生データ記憶領域に記憶する。
なおさらに、前記ステップS55の判定結果が、両コンテンツデータランダム選択部73が選択されていないときには、ステップS57に移行して、終了選択部74が選択されているか否かを判定し、終了選択部74が選択されているときにはコンテンツ再生処理を終了し、終了選択部74が選択されていないときには前記ステップS31に戻る。
一方、ウェブサーバ1の配信処理部1cでは、図11に示す挿入用コンテンツ配信処理を実行する。
この挿入用コンテンツ配信処理は、先ず、ステップS61でパーソナルコンピュータ2からインターネットを介して挿入用コンテンツデータの配信要求を受信したか否かを判定し、挿入用コンテンツデータ配信を受信していないときにはこれを受信するまで待機し、挿入用コンテンツデータ配信要求を受信したときにはステップS62に移行する。
このステップS62では、認証処理部1bで正規のユーザであるか否かを確認する所定のユーザ認証処理を行い、次いでステップS63に移行して、ユーザ認証処理結果が正規のユーザであるか否かを判定し、正規のユーザではないときには、ステップS64に移行して、ユーザ登録処理を行ってからステップS65に移行し、正規のユーザであるときには直接ステップS65に移行する。
このステップS65では、該当するパーソナルコンピュータ2に対して挿入用コンテンツ選択メニューを表示するための挿入用コンテンツ選択メニュー表示情報を 送信し、次いでステップS66に移行して、パーソナルコンピュータ2から挿入用コンテンツ選択コマンドを受信したか否かを判定し、挿入用コンテンツ選択コマンドを受信していないときにはこれを受信するまで待機し、挿入用コンテンツ選択コマンドを受信したときにはステップS67に移行する。
このステップS67では、挿入用コンテンツ選択コマンドで選択された挿入用コンテンツデータの課金処理を課金処理部1dで行ってからステップS68に移行して、選択された挿入用コンテンツデータをデータベース1aから読出してユーザのパーソナルコンピュータ2にダウンロードするダウンロード処理を行い、次いでステップS69に移行して、ダウンロード処理が完了したか否かを判定し、ダウンロード処理が完了していないときにはこれが完了するまで待機し、ダウンロード処理が完了したときには、前記ステップS61に戻る。
図3、図5〜図7及び図11の処理において、ステップS2〜S6の処理、図5及び図6の処理とハードディスク26とがコンテンツ記憶手段に対応し、図7におけるステップS33〜S36、S50〜S53の処理がコンテンツデータ読出手段に対応し、ステップS41〜S48、S54、S56の処理がコンテンツ再生手段に対応し、図11の処理がコンテンツ配信手段に対応している。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、ユーザが所有するパーソナルコンピュータ2のハードディスク26に形成された主コンテンツデータ記憶領域、挿入用コンテンツデータ記憶領域及びコンテンツ再生データ記憶領域の夫々にコンテンツデータが記憶されていないものとする。
この状態で、コンテンツ再生データを作成するには、パーソナルコンピュータ2の中央処理装置21で実行する図3の制御処理で、図4に示す初期メニュー画面が表示され、この初期メニュー画面50で、主コンテンツ記憶選択部51をマウス又はキーボードでカーソルを移動させてからマウスをクリックするか又はキーボードのエンターキーを押下する選択操作によって選択すると、主コンテンツデータを入手する情報源を選択する図8に示す情報源選択メニュー60がディスプレイ31に表示される。
この情報源選択メニュー60を視認して、主コンテンツ情報を光ディスクから取得する場合には、ドライブ選択部61を上述した選択操作で選択することにより、光ディスクドライブ装置27にCD、DVD等の光学ディスクがセットされているか否かが判定され、光学ディスクがセットされていないときには光学ディスクのセットを要求するガイダンス表示情報がディスプレイ31に表示される。
この状態で、光学ディスクドライブ装置27に光学ディスクをセットすることにより、光学ディスクに格納されている主コンテンツデータとしての音楽曲データの選択リストが表示され、この選択リストから所望の音楽曲データを順次選択する毎に、音楽曲データがハードディスク26に形成された主コンテンツデータ記憶領域に記憶される。
また、音楽曲データをインターネットNW経由で配信サーバからダウンロードする場合には、情報源選択メニュー60でダウンロード選択部62を前述した選択操作によって選択することにより、配信サーバから音楽曲データをダウンロードして同様にハードディスクの主コンテンツデータ記憶領域に記憶される。
ここで、主コンテンツデータの記憶は、光ディスク及び配信サーバからのダウンロードに限定されるものではなく、両者を組み合わせてもよいことは勿論である。
一方、主コンテンツデータ間に挿入するための挿入コンテンツデータについては、初期メニュー画面50から挿入用コンテンツ記憶選択部52を選択することにより、図3の制御処理において、ステップS7からステップS8に移行して、図6に示す挿入用コンテンツ記憶処理が実行される。
この挿入用コンテンツ記憶処理では、インターネット等のネットワークNWを介して挿入用コンテンツデータの配信サーバとなるウェブサーバ1に対してアクセスし、配信要求コマンドを送信する。
この配信要求コマンドをウェブサーバ1で受信すると、配信処理部1cで、図11の挿入用コンテンツ配信処理において、ステップS61からステップS62に移行して、先ず、認証処理部1bでユーザが正規のユーザであるか否かを判定し、正規のユーザであるときにはそのまま、正規のユーザではないときにはステップS64に移行してユーザ登録処理を行ってからステップS65に移行して、挿入用コンテンツデータ選択メニュー表示情報を該当するパーソナルコンピュータ2に送信する。
このため、パーソナルコンピュータ2では、挿入用コンテンツデータ選択メニュー表示情報に基づいて挿入用コンテンツデータ選択メニューをディスプレイ31に表示する。この挿入用コンテンツデータ選択メニューに基づいて所望とする挿入用コンテンツデータをトーク者やトーク内容に応じて選択すると、選択した挿入用コンテンツデータに対応する挿入用コンテンツデータ選択コマンドがウェブサーバ1に送信される。
この挿入用コンテンツデータ選択コマンドがウェブサーバ1の配信処理部1cで受信されると、課金処理部1dで選択された挿入用コンテンツデータの課金情報に基づく所定の課金処理が行われ、この課金処理が終了すると、要求された挿入用コンテンツデータをデータベース1aから読出し、所定の圧縮処理を行ってパーソナルコンピュータ2のハードディスク26に形成された挿入用コンテンツデータ記憶領域に挿入用コンテンツデータをダウンロードする。
このようにして、パーソナルコンピュータ2の主コンテンツデータ記憶領域及び挿入用コンテンツデータ記憶領域に主コンテンツデータとしての音楽曲データ及び挿入用コンテンツデータとしてのトークデータが個別に記憶されると、主コンテンツデータと挿入用コンテンツデータとを交互に再生するコンテンツ再生処理が可能となる。
このため、初期メニュー画面50でコンテンツ再生選択部53を前述した選択操作によって選択することにより、図7のコンテンツ再生処理を実行する。このコンテンツ再生処理では、3種類の再生方法が提案されており、ユーザの意志で主コンテンツデータ及び挿入用コンテンツデータを交互に選択してコンテンツ再生データを形成する場合には、図9に示すコンテンツ再生メニュー70でユーザ選択部71を選択することにより、図7のステップS32らステップS33に移行し、主コンテンツデータの選択リストからユーザの意志で順次選択して主コンテンツデータの読出アドレスをRAM23に記憶し、この主今徹データの読出アドレスの記憶が完了すると、続いて挿入用コンテンツデータについて同様に選択リストからユーザの意志で順次選択して挿入用コンテンツデータの読出アドレスをRAM23に記憶する。
そして、主コンテンツデータ及び挿入用コンテンツデータの選択が完了すると、RAM23に記憶されている読出アドレスに基づいて主コンテンツデータ及び挿入用コンテンツデータを順次交互に読出し、コンテンツ再生データとしてハードディスク26に形成したコンテンツ再生データ記憶領域に記憶する。
そして、作成したコンテンツ再生データをパーソナルコンピュータ2で直接聴取する場合には、図10に示す再生処理選択メニュー80で聴取選択部81を選択することにより、コンテンツ再生データが音声制御処理回路25に供給されて、スピーカ32から音楽曲データとトークデータとが所定の順序で交互に再生されて、ディスクジョッキー形式の再生を行うことができる。
このとき、主コンテンツデータとしての通常の音楽曲データ間に趣の異なるトークデータが挿入されることにより、単なる音楽曲データのみの再生に比較して、興趣あるディスクジョッキー形式の再生を行うことができる。
しかも、挿入用コンテンツデータを、配信サーバとしてのウェブサーバ1でインターネット等のネットワークNWを介して各ユーザに配信するので、新たなビジネスモデルとしてユーザの挿入用コンテンツデータの取得が容易となる。
また、主コンテンツデータ間に挿入する挿入用コンテンツデータをランダムに挿入する場合には、図9に示すコンテンツ再生メニュー70で挿入用コンテンツランダム選択部72を前述した選択操作で選択することにより、図7のコンテンツ再生処理において、ステップS32からステップS49に移行して、主コンテンツデータについては前述したユーザ選択部71の選択と同様にユーザの意志により選択するが、挿入用コンテンツデータについては、RAM23に記憶されている読出アドレスをランダムに選択することにより、主コンテンツデータ間に挿入用コンテンツデータがランダムに挿入されたコンテンツ再生データが作成され、これがハードディスク26のコンテンツ再生データ記憶領域に記憶され、聴取選択部81を選択することにより、意外性のあるトークデータがランダムに挿入されてより興趣あるディスクジョッキー形式のコンテンツデータの再生を行うことができる。このときトークデータが前述したように、「これといった計画を立てずに過ごすのが一人バカンスのいいところ」、「友達とは喜び、友達とは憧れ、友達とは残酷、友達とは孤独。」、「人に悪口をいわれていると知ったとき、前は落ち込んだけど、それだけ問題にされている証拠だと思うことにした。私ってそんなに存在感があるんだ。」などで構成されており、主コンテンツデータとしての音楽曲データとは全く無関係のトークデータがランダムに再生されることにより、非常に新鮮味があって興趣あるディスクジョッキー形式でコンテンツ再生処理を行うことができる。
さらに、主コンテンツデータ及び挿入用コンテンツデータを共にランダムに選択してコンテンツ再生データを形成する場合には、図9に示すコンテンツ再生メニュー70で前述した選択操作により両コンテンツランダム選択部73を選択することにより、図7のコンテンツ再生処理において、ステップS49からステップS55に移行して、RAM23に記憶されている主コンテンツデータ及び挿入用コンテンツデータの読出アドレスをランダムに読出して、主コンテンツデータ及び挿入用コンテンツデータを夫々両記憶領域からランダムに読出してコンテンツ再生データを形成し、これをハードディスク26のコンテンツ再生データ記憶領域に記憶される。
このため、図10の再生処理選択メニューで聴取選択部81を選択することにより、主コンテンツデータ及び挿入用コンテンツデータを交互にランダムに再生するので、非常に意外性のあるディスクジョッキー形式のコンテンツ再生を行うことができる。
一方、パーソナルコンピュータ2でコンテンツ再生データの再生を行う場合に代えて、携帯可能なオーディオプレーヤ42でコンテンツ再生データの再生を行う場合には、USB制御回路28に直接又は所定のコードを介してオーディオプレーヤ42を接続した状態で、図10に示すコンテンツデータ転送選択部82を選択することにより、コンテンツ再生データ記憶領域に記憶されているコンテンツ再生データをオーディオプレーヤ42のコンテンツデータ記憶部41に転送して記憶する。
このため、オーディオプレーヤ42でコンテンツ再生データを再生することにより、上記パーソナルコンピュータ2でコンテンツ再生データを再生する場合と同様に再生するコンテンツ再生データを選択することにより、ユーザの意志による順列の主コンテンツデータ及び挿入用コンテンツデータの交互再生、主コンテンツデータの再生順をユーザの意志によって選択し、この主コンテンツデータ間にランダムに挿入用コンテンツデータを挿入する部分ランダム再生及び主コンテンツデータ及び挿入用コンテンツデータの双方をランダムに選択して交互に再生する双方ランダム再生の何れかのコンテンツ再生を行うことができる。
なお、上記実施形態においては、パーソナルコンピュータ2で主コンテンツデータと挿入用コンテンツデータと一対一で混合する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、両者の混合比は任意に設定することができる。
また、上記実施形態においては、パーソナルコンピュータ2で主コンテンツデータと挿入用コンテンツデータとを混合したコンテンツ再生データを形成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、オーディプレーヤ42にネットワークNWに接続する通信機能を設けると共に、前述した図3の制御処理、図5の主コンテンツ記憶処理、図6の挿入用コンテンツ記憶処理、図7のコンテンツ再生処理、図11の挿入用コンテンツ配信処理をオーディオプレーヤ42で実行させることにより、オーディオプレーヤ42が単独でウェブサーバ1にアクセスして、挿入用コンテンツデータのダウンロードを行って、コンテンツ再生データを形成することもできる。
さらに、上記実施形態においては、挿入用コンテンツデータをウェブサーバ1から配信する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、主コンテンツデータと同様にCD、DVD等の光学ディスクやその他の記録媒体に挿入用コンテンツデータを格納して販売し、パーソナルコンピュータ2で挿入用コンテンツデータ記憶領域に記憶するようにしてもよい。
1…ウェブサーバ、1a…データベース、1b…認証処理部、1c…配信処理部、1d…課金処理部、2…パーソナルコンピュータ、21…中央処理装置、22…ROM、23…RAM、24…ディスプレイ制御回路、25…音声制御回路、26…ハードディスク、27…光ディスクドライブ装置、28…USB制御回路、29…通信制御回路、30…システムバス、31…ディスプレイ、32…スピーカ、41…コンテンツデータ記憶部、42…オーディオプレーヤ