JP2007086111A - 電気光学装置の製造装置、接着材貼り付け装置及び電気光学装置の製造方法 - Google Patents
電気光学装置の製造装置、接着材貼り付け装置及び電気光学装置の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】
刃と当接部との平行度の調整が容易でかつ調整作業の中断時間が短く作業の効率化を図ることが可能な電気光学装置の製造装置、接着材貼り付け装置及び電気光学装置の製造方法を提供する。
【解決手段】
ACF8aに切れ目を形成するための刃12と、刃12とACF8aとの相対位置を変化させるように案内するガイド部13と、当接面14aを有する第1の当接部14と、刃12の刃渡り方向で先端12Aと当接面14aとの平行度を調整するための平行度調整部15とを備えた切断ユニット3と、切断ユニット3を一体的に着脱可能な接着材貼り付け装置本体の支持部材10とを備えるので、予め平行度を調整した切断ユニット3を準備しておくことで、短い時間で切断ユニット3を取り外し調整済みの切断ユニット3を支持部材10に装着でき作業効率を向上させることができる。
【選択図】 図3
刃と当接部との平行度の調整が容易でかつ調整作業の中断時間が短く作業の効率化を図ることが可能な電気光学装置の製造装置、接着材貼り付け装置及び電気光学装置の製造方法を提供する。
【解決手段】
ACF8aに切れ目を形成するための刃12と、刃12とACF8aとの相対位置を変化させるように案内するガイド部13と、当接面14aを有する第1の当接部14と、刃12の刃渡り方向で先端12Aと当接面14aとの平行度を調整するための平行度調整部15とを備えた切断ユニット3と、切断ユニット3を一体的に着脱可能な接着材貼り付け装置本体の支持部材10とを備えるので、予め平行度を調整した切断ユニット3を準備しておくことで、短い時間で切断ユニット3を取り外し調整済みの切断ユニット3を支持部材10に装着でき作業効率を向上させることができる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、パーソナルコンピュータや携帯電話機等の電子機器に用いられる電気光学装置の製造装置、接着材貼り付け装置及び電気光学装置の製造方法に関する。
従来、パーソナルコンピュータや携帯電話機等といった電子機器の表示装置として電気光学装置としての例えば液晶装置等が用いられている。液晶装置は、例えば表示部を有する液晶パネルと、液晶パネルに電気的に接続される回路基板とを備えており、液晶パネルの端子が例えば異方性導電膜(Anisotropic Conductive Film(ACF))等を介して回路基板の端子に電気的に接続されている。例えば所定長さに切断したACFを液晶パネルの実装領域上に貼り付ける場合には、柔らかいACFのテープを取り扱うので量産に適さない、という問題があった。
この問題を解決するために、異方性導電テープを移送する送り機構と、異方性導電膜を仮つけする圧着機構と、異方性導電膜に切れ目を入れるハーフカット機構と、キャリアテープを剥離する剥離機構とを備える異方性導電膜貼り付け装置が開示されている。(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−53130号公報(段落[0008]〜[0012]、図1)。
しかしながら、上述した技術では、異方性導電膜貼り付け装置の送り機構、圧着機構、剥離機構等に対してハーフカット機構が着脱可能に設けられているわけではないので、ハーフカット機構の刃と、異方性導電膜に切れ目を形成するときに異方性導電膜に積層された基材テープに当接する当接部との平行度の調整が必要となったときに、この調整の間、異方性導電膜の切断作業を中断して刃と当接部との平行度を調整する必要があり作業効率が低下する、という問題がある。
また、例えば異方性導電膜貼り付け装置の小型化に伴い、ハーフカット機構が異方性導電膜の送り機構、圧着機構等と一体となった状態で、例えば狭い場所で、刃と当接部との平行度を調整することは困難である、という問題がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされるもので、刃と当接部との平行度の調整が容易でかつ調整作業の中断時間が短く作業の効率化を図ることが可能な電気光学装置の製造装置、接着材貼り付け装置及び電気光学装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の主たる観点に係る電気光学装置の製造装置は、接着材と前記接着材に積層された基材テープとを有する接着テープの該接着材に切れ目を形成するための刃と、前記刃と前記接着材との相対位置を変化させるように案内するためのガイド部と、前記切れ目を形成するときに前記接着テープの前記刃側とは反対側で前記基材テープに当接するように設けられた当接面を有する第1の当接部と、前記刃の刃渡り方向で前記刃の先端と前記当接面との平行度を調整するための平行度調整部と、を備えた切断ユニットと、前記切断ユニットを一体的に着脱可能な接着材貼り付け装置本体とを具備することを特徴とする。
ここで、「接着材」とは、例えば異方性導電膜等をいい、「切断ユニット」とは、例えば基材テープを切断せずに接着材に切れ目を形成することが可能なユニットをいう。
本発明では、接着材と接着材に積層された基材テープとを有する接着テープの接着材に切れ目を形成するための刃と、刃と接着材との相対位置を変化させるように案内するためのガイド部と、切れ目を形成するときに接着テープの刃側とは反対側で基材テープに当接するように設けられた当接面を有する第1の当接部と、刃の刃渡り方向で刃の先端と当接面との平行度を調整するための平行度調整部と、を備えた切断ユニットと、切断ユニットを一体的に着脱可能な接着材貼り付け装置本体とを備えるので、例えば、刃の先端と第1の当接部の当接面との平行度を調整する必要が生じたときに、この調整をする時間、接着材の切断作業を停止する場合には、長い時間切断作業を停止する必要があるのに対して、例えば予め刃の先端と第1の当接部の当接面との刃渡り方向の平行度を調整した切断ユニットを準備しておくことで、例えば接着材の切断作業中等にこの平行度を調整する必要が生じたときに短い時間で切断ユニットを接着材貼り付け装置本体から取り外し予め平行度を調整しておいた切断ユニットを接着材貼り付け装置本体に装着することができ、この切断作業が停止する時間を短縮して作業効率を向上させることができる。
また、この接着材貼り付け装置本体に装着された切断ユニットは、刃の先端と第1の当接部の当接面との刃渡り方向の平行度が調整されているので、刃により接着材に刃渡り方向で偏りなく切れ目を形成することができる。
更に、切断ユニットは接着材貼り付け装置本体に一体的に着脱可能であるので、例えば刃が固定された状態で刃の先端と第1の当接部の当接面との平行度を調整する必要がなくなり、切断ユニットを一体的に接着材貼り付け装置本体から取外して例えばこの平行度の調整作業をし易い場所で容易に調整することができる。
本発明の一の形態によれば、前記平行度調整部は、前記基材テープが当接する前記第1の当接部の当接面と前記刃の先端とが前記刃渡り方向で平行になるように、前記刃を回動させることを特徴とする。これにより、平行度調整部は、基材テープが当接する第1の当接部の当接面と刃の先端とが刃渡り方向で平行になるように、刃を回動させるので、例えば所定の点を中心にして刃を回動させるためのマイクロメーターを用いることで、容易かつ精度よく第1の当接部の当接面に対する刃渡り方向での刃の平行度を調整することができる。
本発明の一の形態によれば、前記平行度調整部は、前記基材テープが当接する前記第1の当接部の当接面と前記刃の先端とが前記刃渡り方向で平行になるように、前記刃に一体的に設けられた前記ガイド部を回動させることを特徴とする。これにより、平行度調整部は、基材テープが当接する第1の当接部の当接面と刃の先端とが刃渡り方向で平行になるように、刃に一体的に設けられたガイド部を回動させるので、例えば第1の当接部及び刃の位置を調整することなくガイド部を例えばガイド部の所定の点の周りに回動させることで、ガイド部による刃のガイド方向を調整し、案内した刃により接着材に刃渡り方向で偏りなく切れ目を形成することができるようにすることができる。
本発明の一の形態によれば、前記第1の当接部は、前記当接面と平面的に異なる領域に設けられ突出する長さを調整可能な突状部を有し、前記刃と一体的に移動可能に設けられ、前記刃が前記ガイド部により案内されて前記刃の先端が前記基材テープの前記接着材側の面に当接するときに前記突状部の先端に当接する第2の当接部を更に具備することを特徴とする。これにより、第1の当接部は、当接面と平面的に異なる領域に設けられ突出する長さを調整可能な突状部を有し、刃と一体的に移動可能に設けられ、刃がガイド部により案内されて刃の先端が基材テープの接着材側の面に当接するときに突状部の先端に当接する第2の当接部を更に備えているので、例えばマイクロメーター等により突状部の突出する長さを調整することで、例えば刃がガイド部により案内されて刃の先端が基材テープに当接するときに突状部の先端に第2の当接部が当接するようにすることができ、確実に接着材に切れ目を形成し確実に基材テープに切れ目を形成しないようにすることができる。
また、例えばガイド部に沿って刃を第1の当接部に近づけ刃の先端と第1の当接部の当接面とが接するときに、突状部の先端と第2の当接部とが丁度接するように、突状部の位置を調整することで、刃の先端と第1の当接部の当接面とが丁度接する状態のときに、刃渡り方向と直交する方向に光を照射し刃の先端と第1の当接部の当接面との間から漏れる光を見て刃と第1の当接部とが刃渡り方向で平行になり漏れる光がなくなるように刃を移動させて平行度を調整することができる。
本発明の一の形態によれば、前記接着材貼り付け装置本体は、前記刃と前記接着材との相対位置を変化させるために前記ガイド部を移動させる駆動部を有することを特徴とする。これにより、接着材貼り付け装置本体は、刃と接着材との相対位置を変化させるためにガイド部を移動させる駆動部を有するので、駆動部を駆動することで、例えばガイド部と一体的に刃を接着材に近づけ接着材に切れ目を形成することができる。
また、接着材貼り付け装置本体が駆動部を有しているので、例えば接着材貼り付け装置本体が電源を備え、切断ユニットが駆動部を備える場合には、接着材貼り付け装置本体の例えば電源に繋がる配線に、切断ユニットの駆動部を接続可能な構成にする必要があるのに対して、接着材貼り付け装置本体の電源に繋がる配線に駆動部が固定接続された構成とするだけでよいため低コスト化を図ることができる。
本発明の一の形態によれば、前記接着材貼り付け装置本体は、前記接着テープが巻回された供給リールと、前記接着テープを前記切断ユニット側に送ることが可能な送り部と、前記送り部により送られた前記接着テープの前記接着材を基板に圧着する圧着部と、前記基材テープを巻き取る巻取りリールとを有することを特徴とする。これにより、接着材貼り付け装置本体は、接着テープが巻回された供給リールと、接着テープを切断ユニット側に送ることが可能な送り部と、送り部により送られた接着テープの接着材を基板に圧着する圧着部と、基材テープを巻き取る巻取りリールとを有するので、例えば供給リールに巻回された接着テープを送り部の移動により例えば一定の長さだけ圧着部側に送り出すことができ、切断ユニットにより接着テープの接着材に切れ目を形成し、圧着部により例えば基板に接着材を圧着し、基材テープを巻取りリールにより巻き取ることができる。
本発明の他の観点に係る接着材貼り付け装置は、接着材と前記接着材に積層された基材テープとを有する接着テープの該接着材に切れ目を形成するための刃と、前記刃と前記接着材との相対位置を変化させるように案内するためのガイド部と、前記切れ目を形成するときに前記接着テープの前記刃側とは反対側で前記基材テープに当接するように設けられた当接面を有する当接部と、前記刃の刃渡り方向で前記刃の先端と前記当接面との平行度を調整するための平行度調整部と、を備えた切断ユニットと、前記切断ユニットを一体的に着脱可能な接着材貼り付け装置本体とを具備することを特徴とする。
ここで、「接着材」とは、例えば異方性導電膜等をいい、「切断ユニット」とは、例えば基材テープを切断せずに接着材に切れ目を形成することが可能なユニットをいう。
本発明では、接着材と接着材に積層された基材テープとを有する接着テープの接着材に切れ目を形成するための刃と、刃と接着材との相対位置を変化させるように案内するためのガイド部と、切れ目を形成するときに接着テープの刃側とは反対側で基材テープに当接するように設けられた当接面を有する当接部と、刃の刃渡り方向で刃の先端と当接面との平行度を調整するための平行度調整部と、を備えた切断ユニットと、切断ユニットを一体的に着脱可能な接着材貼り付け装置本体とを備えるので、例えば、刃の先端と当接部の当接面との平行度を調整する必要が生じたときに、この調整をする時間、接着材の切断作業を停止する場合には、長い時間切断作業を停止する必要があるのに対して、例えば予め刃の先端と当接部の当接面との刃渡り方向の平行度を調整した切断ユニットを準備しておくことで、この平行度を調整する必要が生じたときに短い時間で切断ユニットを接着材貼り付け装置本体から取り外し予め平行度を調整しておいた切断ユニットを接着材貼り付け装置本体に装着することができ、この切断作業が停止する時間を短縮して作業効率を向上させることができる。
また、この接着材貼り付け装置本体に装着された切断ユニットは、刃の先端と当接部の当接面との刃渡り方向の平行度が調整されているので、刃により接着材に刃渡り方向で偏りなく切れ目を形成することができる。
更に、切断ユニットは接着材貼り付け装置本体に一体的に着脱可能であるので、例えば切断ユニットが接着材貼り付け装置本体に装着された状態で刃の先端と当接部の当接面との平行度を調整する必要がなくなり、切断ユニットを一体的に接着材貼り付け装置本体から取外して例えばこの平行度の調整作業をし易い場所で容易に調整することができる。
本発明の他の観点にかかる電気光学装置の製造方法は、上述した電気光学装置の製造装置を用いることで、前記接着材に切れ目を形成する工程と、前記電気光学装置の製造装置を用いることで、前記切れ目が形成された前記接着材を基板に貼り付ける工程と具備することを特徴とする。
本発明では、上述した電気光学装置の製造装置を用いることで、接着材に切れ目を形成する工程と、電気光学装置の製造装置を用いることで、切れ目が形成された接着材を基板に貼り付ける工程とを備えているので、作業効率を向上させることができると共に、接着材に刃渡り方向で偏りなく切れ目を形成することができ、表示品位に優れた電気光学装置を製造することができる。
以下、本発明に実施形態を図面に基づき説明する。なお、以下実施形態を説明するにあたっては、電気光学装置としての液晶装置、具体的には反射半透過型のTFT(Thin Film Transistor)アクティブマトリックス方式の液晶装置の製造装置について説明するが、これに限られるものではない。また、以下の図面においては各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
(第1の実施形態)
図1は本発明に係る第1の実施形態の液晶装置の製造装置の接着材貼り付け装置の概略側面図、図2は接着材貼り付け装置に用いられる接着テープの横断面図である。
(液晶装置の製造装置の構成)
液晶装置の製造装置は、後述する接着材を貼り付ける前の液晶パネルを製造するための図示を省略した液晶パネル製造装置、接着材を貼り付ける前の液晶パネルに接着材である異方性導電膜(Anisotropic Conductive Film(ACF))を貼り付けるための接着材貼り付け装置1等を備えている。
接着材貼り付け装置1は、図1に示すように例えば接着テープ8が巻回された供給リール2と、供給リール2から引き出された接着テープ8の接着材としての異方性導電膜(Anisotropic Conductive Film(ACF))に切れ目を形成するための切断ユニット3と、後述するACFを貼り付ける前の液晶パネル9を配置可能な基台4と、接着テープ8を基台4側に送ることが可能な送り部5と、例えば接着テープ8を液晶パネル9の基板に圧着する圧着部6と、図2に示す基材テープ8bを巻き取るための巻取りリール7とを備えている。
供給リール2は、図1に示すように接着テープ8が巻回されると共に、回動可能に設けられている。接着テープ8は、図2に示すようにACF8aとACF8aを保持する基材テープ8bとが積層されて構成されている。接着テープ8は、例えばACF8aが液晶パネル9に対向しながら搬送されるように張設されている。なお、本実施形態では、ACF8aと、基材テープ8bとの2層構造の接着テープ8を例示したが、これに限定されず、例えばACF8aの基材テープ8b側とは反対側にフィルムの層が積層された3層構造のテープを用いるようにしてもよい。
図3は図1の接着材貼り付け装置1の切断ユニット3の外観斜視図、図4は図3の切断ユニット3の初期状態(ACF8aの切断前)を示す概略側面図、図5は図3の切断ユニット3の切断状態を示す概略側面図、図6は図5の切断ユニットのD−D断面図である。
切断ユニット3は、図3に示すように、接着材貼り付け装置1の接着材貼り付け装置本体の一部である例えば支持部材10に一体的に着脱可能に設けられている。切断ユニット3は、図3に示すように、ベース部材11と、接着テープ8のACF8aに切れ目を形成するための刃12と、刃12と接着テープ8との相対位置を変化させることができるように案内するためのガイド部13と、切れ目を形成するときに接着テープ8の刃12側とは反対側で基材テープ8bに当接するように設けられた当接面14aを有する第1の当接部14と、刃12の刃渡り方向(図3のY方向)で刃12の先端12A(図4参照)と第1の当接部14の当接面14aとの平行度を調整するための平行度調整部15、ボルト16と、を備えている。
ベース部材11は、図3に示すように、例えば板状部材であり、例えばボルト17により締結して支持部材10に固定されている。
刃12は、図3、図4に示すように、例えば刃12を固定するための固定部18に固定されている。刃12は、図4に示すように例えば略矩形状の形状であり、例えば当接面14aに直交する平面(YZ平面)に刃12の表面12aと裏面とが平行になっている。刃12の先端12Aは、例えばACF8aの送り方向に直交する幅方向(図4のY方向)の一端から他端に渡ってACF8aに切れ目を形成することができるようにACF8aの幅方向(図4のY方向)に直線状に設けられている。刃12の先端12Aの刃渡り方向(図4のY方向)の長さは、ACF8aの幅方向(図4のY方向)の長さより長くなっている。刃12は、図4に示すように、例えば後述する平行度調整部15により刃12の中心点Oの周りに刃12の表面12aを含む平面内で矢印A方向に回動させることができるように設けられている。刃12は、図4に示すように、第1の当接部14の当接面14aと刃12の先端12Aとが刃渡り方向(Y方向)で平行になるように平行度調整部15により調整して設けられている。すなわち、刃12は、図4に示すように、第1の当接部14の当接面14aと刃12の先端12Aとの間隔dが刃渡り方向(Y方向)の一端側と他端側とで同じになるように平行度調整部15により調整して設けられている。
ガイド部13は、例えば、ベース部材11に固定された固定ガイド部材13aと、固定ガイド部材13aに係合して後述する第1の当接部14に近づいたり遠ざかったりするZ方向に案内されるように設けられた可動ガイド部材13bとを備えている。
固定ガイド部材13aは、例えば第1の当接部14の当接面14aに直交するZ方向が長手方向である矩形板状部材が用いられている。固定ガイド部材13aのこのZ方向の長さ等は適宜変更可能である。
可動ガイド部材13bは、例えば固定ガイド部材13aに係合する例えば凹状部が形成されており、凹状部に固定ガイド部材13aが係合した状態で、当接面14aに直交するZ方向に移動可能とされている。可動ガイド部材13bの固定ガイド部材13a側の面とは反対側の面に、固定部18が固定されている。可動ガイド部材13bは、図示を省略した連結部を介して、刃12を第1の当接部14に近づけたり遠ざけたりさせるための図3に示す駆動部19に連結可能な構成とされている。
なお、駆動部19は、例えばシリンダ等を備えており、切断ユニット3のベース部材11に固定されておらず接着材貼り付け装置1の支持部材10に固定されており、接着材貼り付け装置1の図示しない電源に配線20を介して接続されている。これにより、電源からの電力により駆動部19を駆動し連結部を介して可動ガイド部材13bを図4に示す初期位置と図5に示す切断位置との間で移動させることが可能な構成とされている。切断ユニット3を支持部材10から取り外しても、駆動部19は、支持部材10に固定されたままとなり切断ユニット3から切り離される。
可動ガイド部材13bと一体的に移動可能な第2の当接部21は、例えば可動ガイド部材13bに固定されている。図5に示すように、固定ガイド部材13aに沿って刃12と一体的に第2の当接部21が第1の当接部14に近づき、後述する調整ピン23に対向する第2の当接部21の表面21aが調整ピン23の先端面23aに当接することで、刃12のZ方向の位置が決定されるように構成されている。
第1の当接部14は、図3に示すように、例えば平行度調整部としてのボルト16によりベース部材11に螺着されている。第1の当接部14は、図4に示すように、第1の当接部14の当接面14aから突出する突状部としての調整ピン23を備え調整ピン23が突出する長さを調整可能な調整部22を備えている。
調整部22には、例えば図4に示すように、当接面14aに直交するZ方向に回転の中心軸を有しこの中心軸の周りに矢印C方向に回転可能なマイクロメーター等が用いられている。調整部22を図4に示す矢印C方向に回転させることで調整ピン23の先端面23aのZ方向の位置を調整することができるように構成されている。例えば図5、図6に示すように接着テープ8のACF8aに切れ目を形成し基材テープ8bに切れ目を形成しない切断状態の位置に刃12が位置するときに、調整ピン23の先端面23aが第2の当接部21の表面21aに当接するように調整ピン23の位置が調整されている。
平行度調整部15は、図3に示すように、例えば刃12の刃渡り方向(Y方向)に回転の中心軸を有するマイクロメーター等が用いられている。平行度調整部15は、図4に示すように、刃渡り方向(Y方向)の中心軸の周りに矢印B方向に回動させることで、図示を省略したメカ的な機構により、刃12の中心点Oの周りに矢印A方向に刃12を回動させることができるように構成されている。
平行度調整部としてのボルト16は、第1の当接部14の当接面14aと刃12の先端12Aとの刃渡り方向(Y方向)の平行度を調整すると共に第1の当接部14をベース部材11に固定するために用いられている。この平行度は、例えばボルト16を緩めた状態で、第1の当接部14の当接面14aが例えば刃12の先端12Aに対して刃渡り方向(Y方向)で平行になるように位置を調整した後に、再びボルト16を締結することで調整される。
基台4は、図1に示すように供給リール2の下流側に、液晶パネル9を配置し例えば固定することができるように設けられている。
送り部5は、図1に示すように、基台4の上流側と下流側との間をX方向に移動可能に設けられている。送り部5は、接着テープ8を円滑に送り出すための複数のローラ部5aと、接着テープ8を固定及び開放可能なクランプ部5bと、ローラ部5a、クランプ部5bをX方向に水平移動させることが可能な図示を省略した移動用駆動部とを備えている。クランプ部5bにより接着テープ8を固定した状態で、送り部5の移動用駆動部により送り部5をX方向に水平移動させることで、接着テープ8を一定の長さだけ供給リール2から基台4側に送り出すことができるように構成されている。
圧着部6は、図1に示すように、基台4上の液晶パネル9に対してそれぞれ上下動可能に設けられた圧着ヘッド6a、6bと、圧着ヘッド6a、6bを上下動させる図示を省略した上下動用駆動部とを備えている。圧着ヘッド6a、6bにより図1に示すように液晶パネル9と接着テープ8とを挟み込むことで、液晶パネル9にACF8aを貼り付けることができるように、圧着ヘッド6a、6bが設けられている。
巻取りリール7は圧着部6の下流側に回転可能に設けられており、巻取りリール7はACF8aを貼り付けた後に残る基材テープ8bを巻き取るために用いられている。
(液晶装置の構成)
図7は液晶装置の製造装置を用いて製造された液晶装置の外観斜視図、図8は図7の液晶装置のE−E断面図である。
液晶装置30は、ドライバIC41等が実装された液晶パネル9と、液晶パネル9に電気的に接続された回路基板32とを備えている。なお、液晶装置30は、液晶パネル9を支持する図示を省略したフレーム等のその他の付帯機構が必要に応じて付設される。
液晶パネル9は、基板33と、基板33に対向するように設けられた基板34と、基板33、34の間に設けられたシール材35及び基板33、34により封止された図示しない液晶とを備えている。液晶には、例えばTN(Twisted Nematic)が用いられている。
基板33及び基板34は、例えばガラスや合成樹脂といった透光性を有する材料からなる板状部材である。基板33の液晶側には、ゲート電極36、ソース電極37、薄膜トランジスタ素子T及び画素電極38が形成されており、基板34の液晶側には、共通電極34aが形成されている。
ゲート電極36はX方向に、ソース電極37はY方向に、それぞれ例えばアルミニウム等の金属材料等によって形成されている。ソース電極37は、例えば図7に示すように上半分が左側に、下半分が右側に引き回されて形成されている。なお、ゲート電極36及びソース電極37の本数は、液晶装置30の解像度や表示領域の大きさに応じて適宜変更可能である。
薄膜トランジスタ素子Tは、ゲート電極36、ソース電極37及び画素電極38にそれぞれ電気的に接続される3つの端子を備えている。薄膜トランジスタ素子Tは画素電極38、ゲート電極36、ソース電極37に電気的に接続されている。これにより、ゲート電極36に電圧を印加したときにソース電極37から画素電極38に又はその逆に電流が流れるように構成されている。
また、基板33は、図7に示すように、基板34の外周縁から張り出した領域(以下、「張り出し部」と表記する)33aを備えている。張り出し部33aの面上には、液晶を駆動するためのドライバIC41、42及び43が実装されている。出力配線44はゲート電極36、出力配線45、46はソース電極37にそれぞれ電気的に繋がっている。
例えば図8に示すように入力配線47の端部の基板側入力端子47a、出力配線44の端部の基板側出力端子44aは、ドライバIC41の入出力用のバンプ49、50にACF(Anisotropic Conductive Film)8aを介して電気的に接続されている。例えば入力配線48、49の端部の図示を省略した基板側入力端子は、図1に示すように、ドライバIC42、43の図示を省略した入力用のバンプにACF(Anisotropic Conductive Film)を介して電気的に接続される等している。
回路基板32は、図7、図8に示すように、可撓性を有する可撓性基材50を備えており、可撓性基材50には、図7に示すように半導体IC51等が実装されている。可撓性基材50には、図7に示すように、半導体IC51の図示を省略した入出力用のバンプにACFを介して接続された入出力配線52、53が設けられている。可撓性基材50の半導体IC51が実装された側の面とは反対側の面には、図8に示すように、配線54が形成されている。配線54は、例えば入力配線47の基板側入力端子47a側の端部とは反対側の端部47bに例えばACF等を介して電気的に接続されている。配線54は、図8に示すように可撓性基材50に形成されたスルーホール内の導電部材55を介して出力配線53に接続されている。
(液晶装置30の製造方法)
次に、液晶装置30の製造装置を用いた液晶装置30の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図9は第1の実施形態の液晶装置30の製造装置を用いた液晶装置30の製造工程を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、ACF8aを貼り付ける前の液晶パネル9の製造工程(S1)については公知技術と同様なのでその説明を省略し、後述する外段取り化された切断ユニット3の準備工程(S2)等について中心的に説明する。
まず、ACF8aを貼り付ける前の液晶パネル9の製造工程(S1)とは別に、予め刃12の先端12Aと第1の当接部14の当接面14aとの刃渡り方向(図4のY方向)平行度を調整した平行度調整済みの切断ユニット3を準備しておく(S2)。
<平行度調整済みの切断ユニット3の準備する工程(S2)>
具体的には、まず、例えばマイクロメーター等の調整部22を矢印C方向に回転させて調整ピン23のZ方向の位置を予め調整することで、駆動部19を駆動させ固定ガイド部材13aに沿って刃12を案内するときに刃12の先端12Aと当接面14aとが接するのと略同時に調整ピン23の先端面23aと第2の当接部21の表面21aとが丁度接するようにする。これにより、刃12の先端12Aと第1の当接部14の当接面14aとの刃渡り方向(Y方向)での平行度を調整するときに、刃12の先端12Aが当接面14aにぶつかることで破損したりすることが防止される。
次に、刃12の先端12Aと当接面14aとが丁度接する状態のときに、刃渡り方向(Y方向)と直交するX方向に光を照射する。続いて、刃12の先端12Aと当接面14aとの間から漏れる光を見て、平行度調整部15を矢印B方向に回転させることで刃12を中心点Oの周りに回動させる等することで、当接面14aと刃12の先端12Aとが刃渡り方向(Y方向)で平行になり漏れる光がなくなるようにする。これにより、当接面14aと刃12の先端12Aとが刃渡り方向(Y方向)で平行に調整される。
続いて、図5、図6に示すように、例えば、マイクロメーター等の調整部22を矢印C方向に回転させることで、調整ピン23のZ方向の位置を再び調整し、刃12と基材テープ8bとが接したときに、調整ピン23の先端面23aと第2の当接部21の表面21aとが丁度接するようにする。これにより、刃12の先端12Aを第1の当接部14の当接面14aに接するように近づけたときに、第1の当接部14と刃12とにより接着テープ8のACF8aに切れ目が形成され基材テープ8bに切れ目が形成されないようにすることができる。
この切断ユニット3を準備する工程(S2)は、液晶装置30の製造工程において外段取り化されている。すなわち、液晶装置30の製造工程中で、刃12と第1の当接部14との平行度の調整が必要になったときに平行度を調整するのではなく、予め例えば刃12の先端12Aと第1の当接部14の当接面14aとの平行度が調整された切断ユニット3を複数準備している。外段取りで平行度を調整するときには、例えば支持部材10等がない調整作業をし易い場所で容易に調整作業を行うことができる。
以上で切断ユニット3の準備工程(S2)についての説明を終了する。
続いて、例えば刃12の先端12Aと第1の当接部14の当接面14aとが平行でなくなっている場合には、ボルト17を緩め切断ユニット3を取り外し予め平行度が調整された切断ユニット3を再びボルト17により締結し固定する(S3)。これにより、短時間で作業効率よく刃12と第1の当接部14との平行度を調整することができる。
次に、ACF8a等を貼り付ける前の液晶パネル9を、図1に示すように、接着材貼り付け装置1の基台4上に配置し固定する(S4)。
続いて、図1に示すように、送り部5のクランプ部5bにより接着テープ8を固定した状態で、送り部5を図示を省略した移動用駆動部によりX方向プラス向きに移動させる。これにより、接着テープ8を一定の長さだけX方向に送り出す。
次に、例えば接着材貼り付け装置1の支持部材10に固定された駆動部19を駆動することで、図4に示す初期位置から図5、図6に示す切断位置までガイド部13に沿って刃12を移動させ、刃12を接着テープ8のACF8aに押し付けることで、ACF8aに切れ目を形成する(S5)。このとき、予め調整部22の調整ピン23のZ方向の位置が、基材テープ8bを切断しないように調整されているので、ACF8aに切れ目を形成することで基材テープ8bが切断されることはない。
次に、図1に示すように圧着ヘッド6b、6aを上下動させることで、圧着ヘッド6b、6aにより接着テープ8と基板33とを圧着し、図8に示す基板側入力端子47a、基板側出力端子44a等を覆うようにACF8aを貼り付ける(S6)。
次に、図1で点線で示す圧着状態から例えば圧着ベッド6a、6bを実線で示す位置に退避させると共に送り部5を上昇させ、送り部5を図1に示すX方向マイナス向きに水平移動させることで、基板33に貼り付けられたACF8aから基材テープ8bを剥離する(S7)。
続いて、ドライバIC41等をACF8aを介して液晶パネル9に実装し液晶パネル9を製造する(S8)。
そして、液晶パネル9と、半導体IC51等が実装された回路基板32とを導電性の接着剤等を介して接続し(S9)、バックライト、導光板、反射シート等を設ける等して液晶装置30を製造する(S10)。
以上で液晶装置30の製造方法についての説明を終了する。
このように本実施形態によれば、接着テープ8のACF8aに切れ目を形成するための刃12と、刃12とACF8aとの相対位置を変化させるように案内するガイド部13と、切れ目を形成するときに接着テープ8の刃12側とは反対側で基材テープ8bに当接するように設けられた当接面14aを有する第1の当接部14と、刃12の刃渡り方向(図3のY方向)で刃12の先端12Aと当接面14aとの平行度を調整するための平行度調整部15とを備えた切断ユニット3と、切断ユニット3を一体的に着脱可能な接着材貼り付け装置1の支持部材10とを備えるので、例えば、刃12の先端12Aと第1の当接部14の当接面14aとの平行度を調整する必要が生じたときに、この調整をする時間、ACF8aの切断作業を停止する場合には、長い時間切断作業を停止する必要があるのに対して、例えば予め刃12の先端12Aと第1の当接部14の当接面14aとの刃渡り方向(Y方向)の平行度を調整した切断ユニット3を外段取りで準備しておくことで(S2)、この平行度を調整する必要が生じたときに短い時間で切断ユニット3を支持部材10から取り外し予め平行度を調整しておいた切断ユニット3を支持部材10に装着することができ(S3)、ACF8aの切断作業が停止する時間を短縮して作業効率を向上させることができる。
また、この支持部材10に装着された切断ユニット3は、刃12の先端12Aと第1の当接部14の当接面14aとの刃渡り方向(Y方向)の平行度が調整されているので、刃12によりACF8aに刃渡り方向で偏りなく切れ目を形成することができる。
更に、切断ユニット3は支持部材10に一体的に着脱可能であるので、例えば刃12が例えば支持部材10等の接着材貼り付け装置1側に固定された状態で刃12の先端12Aと第1の当接部14の当接面14aとの平行度を調整する必要がなくなり、切断ユニット3を一体的に支持部材10から取外して例えばこの平行度の調整作業をし易い場所で容易に調整することができる。
また、平行度調整部15は、ACF8aに切れ目を形成するときに基材テープ8bが当接する第1の当接部14の当接面14aと刃12の先端12Aとが刃渡り方向(Y方向)で平行になるように、刃12を中心点Oの周りに回動させることができるので、例えばマイクロメーターを用いることで容易かつ精度よく第1の当接部14の当接面14aに対する刃12の先端12Aの平行度を調整することができる。
更に、切断ユニット3は、基材テープ8bが当接する第1の当接部14の当接面14aと刃12の先端12Aとが刃渡り方向(Y方向)で平行になるようにすることが可能な平行度調整部としてのボルト16を備えているので、ボルト16を一旦緩めて第1の当接部14の位置を調整した後に、再びボルト16を締めることで、簡単な構造の第1の当接部14及びボルト16を用いて容易かつ低コストで平行度を調整することができる。
また、第1の当接部14は当接面14aから突出する調整ピン23の長さを調整可能な調整部22を備え、切断ユニット3は、刃12と一体的に移動可能に設けられ刃12がガイド部13により案内されて基材テープ8bに当接するときに調整部22の調整ピン23に当接する第2の当接部21を備えているので、例えば刃12がACF8aに切れ目を形成し基材テープ8bに切れ目を形成しないように、マイクロメーター等の調整部22により刃12の先端12Aと第1の当接部14の当接面14aとの間隔dを調整し、第1の当接部14に対して刃12を近づけることで、確実にACF8aに切れ目を形成し確実に基材テープ8bに切れ目を形成しないようにすることができる。
更に、例えばガイド部13の固定ガイド部材13aに沿って刃12を第1の当接部14に近づけ刃12の先端12Aと第1の当接部14の当接面14aとが接するときに、調整部22の調整ピン23と第2の当接部21とが丁度接するように、調整部22の調整ピン23位置を調整することで、刃12の先端12Aと第1の当接部14の当接面14aとが丁度接する状態のときに、刃渡り方向と直交するX方向に光を照射し刃12の先端12Aと第1の当接部14の当接面14aとの間から漏れる光を見て、刃12を回動させることで、刃12の先端12Aと第1の当接部14の当接面14aとが刃渡り方向(Y方向)で平行になり漏れる光がなくなるように平行度を調整することができる。
また、接着材貼り付け装置1の支持部材10は、刃12とACF8aとの相対位置を変化させるための駆動部19を備えているので、駆動部19を駆動することで、ガイド部13の固定ガイド部材13aに沿って例えば刃12をACF8aに近づけACF8aに切れ目を形成することができる。また、切断ユニット3を除いた接着材貼り付け装置1側に駆動部19と電源とを備え、切断ユニット3が駆動部19を備える場合には、例えば電源に繋がる配線と、切断ユニット3の駆動部19とを着脱可能な構成にする必要があるのに対して、本実施形態の場合には、電源に繋がる配線20に駆動部19が固定接続された構成とするだけでよいため低コスト化を図ることができる。
更にまた、接着材貼り付け装置1は、接着テープ8が巻回された供給リール2と、接着テープ8を切断ユニット3側に送ることが可能な送り部5と、送り部5により送られた接着テープ8のACF8aを基板33側に圧着する圧着部6と、基材テープ8bを巻き取る巻取りリール7とを備えているので、例えば供給リール2に巻回された接着テープ8を送り部5の移動により例えば一定の長さだけ圧着部6側に送り出すことができ、切断ユニット3により接着テープ8のACF8aに切れ目を形成し、圧着部6により例えば基板33側にACF8aを圧着し、基材テープ8bを巻取りリール7により巻き取ることができる。
なお、本実施形態では、刃12が刃12の中心点Oの周りに回動可能に設けられている例を示した。しかし、これに限定されず、基材テープが8b当接する第1の当接部14の当接面14aと刃12の先端12Aとが刃渡り方向(図3のY方向)で平行になるように、例えばガイド部13を所定の回動軸の周りに回動可能に設けることで、ガイド部13による刃12のガイド方向を調整しACF8aに刃渡り方向(Y方向)で偏りなく切れ目を形成することができるようにしてもよい。
(第2の実施形態・電子機器)
次に、上述した液晶装置30を備えた本発明の第2の実施形態に係る電子機器について説明する。
図10は本発明の第2の実施形態にかかる電子機器の表示制御系の全体構成の概略構成図である。
電子機器300は、表示制御系として例えば図10に示すように液晶パネル9及び表示制御回路390などを備え、その表示制御回路390は表示情報出力源391、表示情報処理回路392、電源回路393及びタイミングジェネレータ394などを有する。
また、液晶パネル9には表示領域Iを駆動する半導体素子等を含む駆動回路361を有する。
表示情報出力源391は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などからなるメモリと、磁気記録ディスクや光記録ディスクなどからなるストレージユニットと、デジタル画像信号を同調出力する同調回路とを備えている。更に表示情報出力源391は、タイミングジェネレータ394によって生成された各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号などの形で表示情報を表示情報処理回路392に供給するように構成されている。
また、表示情報処理回路392はシリアル−パラレル変換回路、増幅・反転回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路などの周知の各種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、その画像情報をクロック信号CLKと共に駆動回路361へ供給する。また、電源回路393は、上述した各構成要素に夫々所定の電圧を供給する。
このように本実施形態によれば、電子機器は効率的にACF8aの貼り付け作業を行うことが可能な接着材貼り付け装置1を備えた液晶装置30の製造装置を用いて製造するので、効率よく表示性能に優れた電子機器を得ることができる。
具体的な電子機器としては、携帯電話機やパーソナルコンピュータなどの他に液晶装置が搭載されたタッチパネル、プロジェクタ、液晶テレビやビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末等が挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、上述した例えば液晶装置30等が適用可能なのは言うまでもない。
なお、本発明の電子機器は、上述した例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を加え得ることは勿論である。また、本発明の要旨を変更しない範囲で、上記各実施形態を組み合わせてもよい。
例えば、上述の実施形態ではTFT型の液晶装置30等について説明したがこれに限られるものではなく、例えばTFD(Thin Film Diode)型アクティブマトリックス型、パッシブマトリクス型の液晶装置であってもよい。また、プラズマディスプレイ装置、電気泳動ディスプレイ装置、電子放出素子を用いた装置(Field Emission Display及びSurface‐Conduction Electron‐Emitter Display等)などの各種電気光学装置に本発明を適用してもよい。
また、ACF8aに形成される切れ目は、完全にACF8aを切断する切れ目でもよいし、完全にACF8aを切断せずに一部繋がった状態で切断する切れ目でもよい。
更に、上記実施形態では、基板33にドライバIC41を実装するCOG(Chip On Glass)の例を示したが、これに限定されず、例えば、可撓性基材50に半導体IC52を実装するときに、実装領域に貼り付けるACFに切れ目を形成する場合に、接着材貼り付け装置1を備えた液晶装置の製造装置を用いるようにしてもよい。
O…中心点、 A…矢印、 d…間隔、 B、C…矢印、 T…薄膜トランジスタ素子、 I…表示領域、 1…接着材貼り付け装置、 2…供給リール、 3…切断ユニット、 4…基台、 5…送り部、 5a…ローラ部、 5b…クランプ部、 6…圧着部、 6a、6b…圧着ヘッド、 7…巻取りリール、 8…接着テープ、 8a…ACF、 8b…基材テープ、 9…液晶パネル、 10…支持部材、 11…ベース部材、 12…刃、 12a、21a…表面、 12A…先端、 13…ガイド部、 13a…固定ガイド部材、 13b…可動ガイド部材、 14…第1の当接部、 14a…当接面、 15…平行度調整部、 16…ボルト、 17…ボルト、 18…固定部、 19…駆動部、 20…配線、 21…第2の当接部、 22…調整部、 23…調整ピン、 23a…先端面、 30…液晶装置、 32…回路基板、 33、34…基板、 33a…張り出し部、 34a…共通電極、 35…シール材、 36…ゲート電極、 37…ソース電極、 38…画素電極、 41、42、43…ドライバIC、 44、45、46、53…出力配線、 44a…基板側出力端子、 47、48、49、52…入力配線、 47a…基板側入力端子、 47b…端部、 49、50…バンプ、 50…可撓性基材、 51…半導体IC、 54…配線、 55…導電部材、 300…電子機器、 361…駆動回路
Claims (8)
- 接着材と前記接着材に積層された基材テープとを有する接着テープの該接着材に切れ目を形成するための刃と、前記刃と前記接着材との相対位置を変化させるように案内するためのガイド部と、前記切れ目を形成するときに前記接着テープの前記刃側とは反対側で前記基材テープに当接するように設けられた当接面を有する第1の当接部と、前記刃の刃渡り方向で前記刃の先端と前記当接面との平行度を調整するための平行度調整部と、を備えた切断ユニットと、
前記切断ユニットを一体的に着脱可能な接着材貼り付け装置本体と
を具備することを特徴とする電気光学装置の製造装置。 - 前記平行度調整部は、前記基材テープが当接する前記第1の当接部の当接面と前記刃の先端とが前記刃渡り方向で平行になるように、前記刃を回動させることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の製造装置。
- 前記平行度調整部は、前記基材テープが当接する前記第1の当接部の当接面と前記刃の先端とが前記刃渡り方向で平行になるように、前記刃に一体的に設けられた前記ガイド部を回動させることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の製造装置。
- 前記第1の当接部は、前記当接面と平面的に異なる領域に設けられ突出する長さを調整可能な突状部を有し、
前記刃と一体的に移動可能に設けられ、前記刃が前記ガイド部により案内されて前記刃の先端が前記基材テープの前記接着材側の面に当接するときに前記突状部の先端に当接する第2の当接部を更に具備することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の電気光学装置の製造装置。 - 前記接着材貼り付け装置本体は、前記刃と前記接着材との相対位置を変化させるために前記ガイド部を移動させる駆動部を有することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか一項に記載の電気光学装置の製造装置。
- 前記接着材貼り付け装置本体は、前記接着テープが巻回された供給リールと、前記接着テープを前記切断ユニット側に送ることが可能な送り部と、前記送り部により送られた前記接着テープの前記接着材を基板に圧着する圧着部と、前記基材テープを巻き取る巻取りリールとを有することを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の電気光学装置の製造装置。
- 接着材と前記接着材に積層された基材テープとを有する接着テープの該接着材に切れ目を形成するための刃と、前記刃と前記接着材との相対位置を変化させるように案内するためのガイド部と、前記切れ目を形成するときに前記接着テープの前記刃側とは反対側で前記基材テープに当接するように設けられた当接面を有する当接部と、前記刃の刃渡り方向で前記刃の先端と前記当接面との平行度を調整するための平行度調整部と、を備えた切断ユニットと、
前記切断ユニットを一体的に着脱可能な接着材貼り付け装置本体と
を具備することを特徴とする接着材貼り付け装置。 - 請求項1から請求項6のうちのいずれか一項に記載の電気光学装置の製造装置を用いることで、前記接着材に切れ目を形成する工程と、
前記電気光学装置の製造装置を用いることで、前記切れ目が形成された前記接着材を基板に貼り付ける工程と
具備することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
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Cited By (2)
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CN101515076B (zh) * | 2009-02-16 | 2011-06-15 | 太原风华信息装备股份有限公司 | 用于液晶显示模块邦定工艺的主压机构 |
JP2012227237A (ja) * | 2011-04-18 | 2012-11-15 | Panasonic Corp | Acf貼着装置 |
-
2005
- 2005-09-20 JP JP2005271452A patent/JP2007086111A/ja not_active Withdrawn
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