JP2007086033A - 電磁流量センサの液中取付構造及び液中取付方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 液中に固定配置される電磁流量センサの着脱作業に係る手間を従来よりも軽減することが可能な電磁流量センサの液中取付構造及び取付方法の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明の電磁流量センサの液中取付構造によれば、貯水ピット30の水面より上側に突出した固定シャフト21の上端部とナット22とを螺合操作することで、着脱ベース12を液中ベース27に着脱して、電磁流量センサ41を液中に固定配置或いは液中から取り出すことができる。即ち、従来のように、電磁流量センサ41を液中に固定配置する場合に、貯水ピット30への水の流入を止め、さらに貯水ピット30に蓄えられた水を抜き取るという作業が必要がないので、電磁流量センサ41の着脱作業の手間が軽減される。
【選択図】 図7
【解決手段】 本発明の電磁流量センサの液中取付構造によれば、貯水ピット30の水面より上側に突出した固定シャフト21の上端部とナット22とを螺合操作することで、着脱ベース12を液中ベース27に着脱して、電磁流量センサ41を液中に固定配置或いは液中から取り出すことができる。即ち、従来のように、電磁流量センサ41を液中に固定配置する場合に、貯水ピット30への水の流入を止め、さらに貯水ピット30に蓄えられた水を抜き取るという作業が必要がないので、電磁流量センサ41の着脱作業の手間が軽減される。
【選択図】 図7
Description
本発明は、液体を蓄えた液体貯留部のうち液面下を流れる液体の流量を測定可能とする電磁流量センサの液中取付構造及び液中取付方法に関する。
図14に示す従来の電磁流量センサの液中取付構造では、電磁流量センサ4を、貯水ピット3の水面下に固定配置された液中ベース5に取り付けていた。なお、本発明に関する先行技術文献は見つけることができなかった。
ところが、上述した従来の電磁流量センサの液中取付構造では、電磁流量センサ4と液中ベース5とを連結するための連結金具が、常時、水没している。このため、電磁流量センサ4と液中ベース5との着脱を行う場合には、貯水ピット3内への水の流入を止め、さらに貯水ピット3内の水を抜き取る必要があり、着脱作業に手間がかかっていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、液中に固定配置される電磁流量センサの着脱作業に係る手間を従来よりも軽減することが可能な電磁流量センサの液中取付構造及び取付方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る電磁流量センサの液中取付構造は、液体を蓄えた液体貯留部に電磁流量センサを着脱可能に固定して、液体貯留部の液面下を流れる液体の流量を計測可能とする電磁流量センサの液中取付構造において、液体貯留部の液面下に固定された液中ベースと、上下方向に延びた複数のパイプを互いに平行に配置してパイプ固定部材で固定してなり、液中ベースの上面に載置されかつ常に上端部が液面より上方に配置される着脱ベースと、着脱ベースの下端部に設けられて、電磁流量センサが固定された流量計固定部と、液中ベースから上方に起立し、複数のパイプを貫通する複数の固定シャフトと、固定シャフトのうち少なくともパイプを貫通した部分に形成された上端螺合部と、上端螺合部に螺合された雌螺子部材とからなるところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の電磁流量センサの液中取付構造において、電磁流量センサは、両端開放の計測筒体と、その計測筒体に磁界を生成するための電磁コイルと、計測筒体内を液体が流れたことにより発生した誘起電圧を検出する1対の検知電極とを備えてなるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載の電磁流量センサの液中取付構造において、パイプ固定部材は、上下方向で対向した天板と底板とからなり、それら天板と底板との間に複数のパイプが差し渡された状態に固定され、底板は、流量計固定部に兼用されて、その底板の下面に電磁流量センサが固定され、液中ベースには、電磁流量センサを通過可能なセンサ通過孔と、底板の一部を面当接可能な平坦部とが備えられたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載の電磁流量センサの液中取付構造において、液体貯留部の液面下に液体が通過可能な流管を備えると共に、その流管の外面上部に液中ベースが固定され、センサ通過孔は、流管を内外に貫通したところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項3又は4に記載の電磁流量センサの液中取付構造において、底板の上面でありかつ周りを複数のパイプによって囲まれた位置には、少なくとも1対の検知電極による検出信号を増幅して液面上にライン出力する信号処理部が固定されたところに特徴を有する。
請求項6の発明に係る電磁流量センサの液中取付方法は、液体を蓄えた液体貯留部に電磁流量センサを着脱可能に固定して、液体貯留部の液面下を流れる液体の流量を計測可能とする電磁流量センサの液中取付方法において、液体貯留部の液面下に固定された液中ベースから固定シャフトを立ち上げて液面上まで延ばし、その固定シャフトに上方から貫通させて液中ベースに載置した状態で上端部を常に液面上に露出させることが可能な着脱ベースを設けておき、着脱ベースの下端部に電磁流量センサを固定しかつ固定シャフトの上端部に雌螺子部材を締め付けて電磁流量センサを液中に配置した状態に固定し、固定シャフトから雌螺子部材を外して着脱ベースと共に電磁流量センサを液中から取り出し可能としたところに特徴を有する。
[請求項1及び6の発明]
請求項1及び6の発明によれば、電磁流量センサを液中に固定配置するには、着脱ベースに備えたパイプに、液中ベースから起立した固定シャフトを挿通させて着脱ベースを液中ベース上に載置してから、パイプを貫通して上方に突出した固定シャフトの上端螺合部に雌螺旋部材を締め付けることで、着脱ベースを雌螺旋部材と液中ベースとの間に挟持させる。これにより、着脱ベースの下端部に備えられた電磁流量センサが液中に固定配置され、液体貯留部の液面下を流れる液体の流量が検出可能となる。
請求項1及び6の発明によれば、電磁流量センサを液中に固定配置するには、着脱ベースに備えたパイプに、液中ベースから起立した固定シャフトを挿通させて着脱ベースを液中ベース上に載置してから、パイプを貫通して上方に突出した固定シャフトの上端螺合部に雌螺旋部材を締め付けることで、着脱ベースを雌螺旋部材と液中ベースとの間に挟持させる。これにより、着脱ベースの下端部に備えられた電磁流量センサが液中に固定配置され、液体貯留部の液面下を流れる液体の流量が検出可能となる。
また、電磁流量センサを液中から取り出す場合には、雌螺旋部材を緩めて固定シャフトから取り外し、次いで、着脱ベースの上端部を把持して上方へ引き上げて、パイプから固定シャフトを抜けばよい。これにより、電磁流量センサが着脱ベースと共に液中から取り出される。
このように、本発明によれば、液面より上側に配置された雌螺旋部材を操作することで、電磁流量センサを液中ベースに対して着脱できるので、従来のように、電磁流量センサを着脱する場合に液体貯留部への液体の流入を止めて、蓄えられた液体を抜き取るという作業が必要なくなり、着脱作業に係る手間が軽減される。
また、取り付け作業の過程で、パイプに固定シャフトが挿通されるので、固定シャフトがガイドとなって着脱ベースを確実に液中ベースまで案内することができ、液面下における電磁流量センサの位置決めができる。ここで、パイプと固定シャフトを複数ずつ設けることで、着脱ベースと液中ベースとの取付状態が安定する。
[請求項2の発明]
請求項2の構成によれば、液体が計測筒体を通過する際に発生した誘起電圧が検出される。ここで、計測筒体により液体の流れが安定するので、流量を安定して計測することができる。
請求項2の構成によれば、液体が計測筒体を通過する際に発生した誘起電圧が検出される。ここで、計測筒体により液体の流れが安定するので、流量を安定して計測することができる。
[請求項3及び4の発明]
請求項3の構成によれば、着脱ベースが液中ベースの上面に載置されると、着脱ベースの底板と液中ベースの平坦部とが面当接すると共に、底板の下面に固定された電磁流量センサが、液中ベースのセンサ通過孔を通って、液中ベースの下方に配置される。そして、請求項4の構成によれば、電磁流量センサを、流管の内部の所定位置に配置することができる。
請求項3の構成によれば、着脱ベースが液中ベースの上面に載置されると、着脱ベースの底板と液中ベースの平坦部とが面当接すると共に、底板の下面に固定された電磁流量センサが、液中ベースのセンサ通過孔を通って、液中ベースの下方に配置される。そして、請求項4の構成によれば、電磁流量センサを、流管の内部の所定位置に配置することができる。
[請求項5の発明]
一般に、検知電極による誘起電圧の検出信号は微弱であるため、ノイズを受けるとその影響が大きいが、請求項5の発明によれば、ライン出力された検出信号がノイズを受けたとしても、検出信号対ノイズ比(S/N比)は比較的大きいから、ノイズの影響を抑えつつ流量を計測することができる。
一般に、検知電極による誘起電圧の検出信号は微弱であるため、ノイズを受けるとその影響が大きいが、請求項5の発明によれば、ライン出力された検出信号がノイズを受けたとしても、検出信号対ノイズ比(S/N比)は比較的大きいから、ノイズの影響を抑えつつ流量を計測することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。
図1における符号30は、本発明の「液体貯留部」に相当する貯水ピットである。貯水ピット30は、例えば、用水路31と農地32との間に設けられ、地中に埋め込まれた導水管33,34により用水路31と農地32のそれぞれに連絡している。通常、貯水ピット30には一定量の水が貯留されており、その水面は用水路31の水面とほぼ同じ高さとなっている。そして、この貯水ピット30に、電磁式流量計40が設置されている。
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。
図1における符号30は、本発明の「液体貯留部」に相当する貯水ピットである。貯水ピット30は、例えば、用水路31と農地32との間に設けられ、地中に埋め込まれた導水管33,34により用水路31と農地32のそれぞれに連絡している。通常、貯水ピット30には一定量の水が貯留されており、その水面は用水路31の水面とほぼ同じ高さとなっている。そして、この貯水ピット30に、電磁式流量計40が設置されている。
本実施形態の電磁式流量計40は、図5に示すように流量計コントローラ42と電磁流量センサ41とからなる。流量計コントローラ42は、電池43(詳細には、リチウム電池)、コイル励磁回路45、MPU47及び信号変換回路50を、例えば、ステンレス製の防水ケース48(図2を参照)の内部に収容した構造をなしている。また、MPU47には、信号ケーブル51を介して水面より上側に設けられた表示装置53が接続されている。なお信号ケーブル51は、外部からのノイズを遮蔽するためのシールド構造を有していることが好ましい。
一方、電磁流量センサ41は、図5に示すように、両端開放の計測筒体49と、その計測筒体49の側方から計測筒体49を横切るように磁界を生成するための電磁コイル44,44と、前記磁界と直交する方向に対向配置された1対の検知電極46,46とを備えている。電磁コイル44,44及び検知電極46,46は、計測筒体49を構成する壁体の内部に埋め込まれている。詳細には、計測筒体49は、内管49Cの外側に金属製の外管49Bを備えた2重円管構造をなしており、内管49Cと外管49Bとの間には閉塞空間49Aが形成されている。電磁コイル44,44は、閉塞空間49A内に配置されて内管49Cの外周面に固定されている。検知電極46,46は、閉塞空間49A内に配置されて、内管49Cに貫通形成された電極固定孔に嵌合固定されている。電磁コイル44,44は、コイル励磁回路45により励磁され、この状態で計測筒体49内部の計測流路49Rを液体が流れることで生じた誘起電圧が、1対の検知電極46,46によって検出される。検知電極46,46にて検出された誘起電圧は、信号変換回路50により増幅及びA/D変換されて、MPU47に取り込まれる。MPU47は、誘起電圧に基づいて水の流量を計測し、その計測結果を信号ケーブル51に出力する。そして計測結果は、液面上に設置された表示装置53にて表示される。なお、本実施形態では、信号変換回路50とMPU47により本発明の「信号処理部」が構成されている。
ところで、貯水ピット30の水面下には、上記した電磁式流量計40を水中に固定配置するための液中ベース27が固定されている。液中ベース27は、両端開放の円筒構造をなした大径管29(本発明の「流管」に相当する)の側面上部に一体に設けられている。大径管29は、その一端に形成されたフランジ部29Fを貯水ピット30の壁面に突き当てた状態でボルト(図示せず)により固定され、導水管33と連通している。また、図3及び図4に示すように、液中ベース27は大径管29の外周面から僅かに起立した筒壁27Aの上端部に矩形板状の平坦部27Bを備えた構造をなし、その中央部には、大径管29を内外に貫通したセンサ通過孔29Kが形成されている。
図2に示すように、液中ベース27(詳細には、平坦部27B)の上面からは固定シャフト21が起立している。固定シャフト21は、例えば、4本設けられ、液中ベース27の四隅に配置されている。固定シャフト21の中間部から上端部にかけては雄螺旋部21N(本発明の「上端螺合部」に相当する)が形成され、ここに金属製のナット22(本発明の「雌螺旋部材」に相当する)が螺合可能となっている。この液中ベース27に、次述する着脱ベース12が着脱可能となっている。
着脱ベース12は、上下方向で対向し共に矩形状をなした天板13と底板14との間に複数(例えば、4本)の円筒パイプ15を差し渡した状態で固定した構造となっており、その上下方向の寸法が、固定シャフト21より短くなっている。天板13は、常に貯水ピット30の水面よりも上方に配置される一方、底板14は水中に配置されて液中ベース27の平坦部27Bの上面に宛がわれている(図1を参照)。また、円筒パイプ15は、水面を上下方向に貫通しており(図1を参照)、その円筒パイプ15の両端開口が天板13及び底板14の四隅に形成されている。そして、これら4本の円筒パイプ15のそれぞれに固定シャフト21が貫通して、その上端部にナット22が螺合されている。
着脱ベース12の底板14には、前記した電磁式流量計40が一体に設けられている。詳細には、図3に示すように、底板14の上面には流量計コントローラ42が固定され、底板14の下面には電磁流量センサ41が固定されている。即ち、底板14は、本発明の「流量計固定部」に兼用されている。
図3に示すように、流量計コントローラ42は底板14の上面中央から僅かに起立した支持脚部14Sの上端部に設けられ、底板14の上面から僅かに浮いた状態に固定されている。また、流量計コントローラ42は周囲を4本の円筒パイプ15に囲まれている。
電磁流量センサ41(計測筒体49)は底板14の下面中央から垂下した吊下支持部14Tの下端部に設けられている。電磁流量センサ41は、計測筒体49の計測流路49Rが大径管29の貫通方向(図3における左右方向)と同一方向を向くように配置され、大径管29の内部上端寄り位置に配置されている。なお、支持脚部14S及び吊下支持部14Tは共に中空構造をなして互いに連通しており、この連通空間に各種電気配線(具体的には、コイル励磁回路45と電磁コイル44とを接続した配線、検知電極46,46と信号変換回路50とを接続した配線)が通されている。なお、一般に、電磁流量センサ41(検知電極46,46)から出力される誘起電圧の検出信号は微弱であるため、外部ノイズの影響を受け易いが、本実施形態では、電磁流量センサ41と流量計コントローラ42とが近接配置されているので、検出信号に対する外部ノイズの影響を極力抑えることができる。本実施形態の構成に関する説明は以上である。
次に、電磁流量センサ41の取り付け方法について説明する。電磁流量センサ41を液中に固定配置する場合には、水面上に突出した4本の固定シャフト21を、着脱ベース12に備えた4本の円筒パイプ15に挿通させ、着脱ベース12をそのまま真っ直ぐ降下させる(図6を参照)。このとき、固定シャフト21がガイドとなり、着脱ベース12が液中ベース27の上面に向かって確実に案内される。
着脱ベース12の底板14が水没して液中ベース27に近づくと、底板14の下面に固定された電磁流量センサ41(計測筒体49)がセンサ通過孔29Kを通って大径管29の内部に進入する。このときも、着脱ベース12は、固定シャフト21に案内されているから、取り付け過程で電磁流量センサ41がセンサ通過孔29Kの縁部に引っ掛かることはない。そして、液中ベース27(詳細には、平坦部27B)の上面に底板14の下面が面当接されると、電磁流量センサ41が大径管29内部の所定位置(詳細には、大径管29の軸心よりも上側位置)に配置される。このとき、着脱ベース12の天板13は水面より上側に配置され、固定シャフト21の上端部に形成された雄螺旋部21Nが、円筒パイプ15の上端開口から天板13の上方に突出する(図7を参照)。そして、この雄螺旋部21Nにそれぞれナット22を螺合してレンチなどを用いて締め付けることで、ナット22と液中ベース27との間に着脱ベース12が挟持される。即ち、着脱ベース12の下端部に備えた電磁流量センサ41が水中に固定配置される。
また、例えば、メンテナンス等のために電磁流量センサ41を液中から取り出す場合には以下のようである。即ち、固定シャフト21の雄螺旋部21Nに締め付けられたナット22をレンチなどの工具で緩めて取り外し、着脱ベース12の上端部分(例えば、天板13)を持って真上に引き上げて、円筒パイプ15から固定シャフト21を抜けばよい。これにより、電磁流量センサ41が、着脱ベース12と共に水中から取り出される。このときも、着脱ベース12は固定シャフト21に案内されるから、取り外す過程で電磁流量センサ41がセンサ通過孔29Kの縁部に引っ掛かることが防止される。
このように本実施形態によれば、貯水ピット30の水面より上側に突出した固定シャフト21の雄螺旋部21Nとナット22とを螺合操作することで、着脱ベース12を液中ベース27に着脱して、電磁流量センサ41を液中に固定配置或いは液中から取り出すことができる。即ち、従来のように、電磁流量センサ41を液中に固定配置する場合に、貯水ピット30への水の流入を止め、さらに貯水ピット30に蓄えられた水を抜き取るという作業が必要がないので、電磁流量センサ41の着脱作業の手間が軽減される。なお、貯水ピット30への水の流入を止める必要がないから、電磁流量センサ41の着脱作業中であっても、農地32に水を供給することができる。これにより、農地32への水の供給が中断できない場合でも、電磁流量センサ41の着脱作業を必要なときに、必要な時間をかけて行うことができる。
[第2実施形態]
第2実施形態は、着脱ベースの構成を上記第1実施形態とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記第1実施形態と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
第2実施形態は、着脱ベースの構成を上記第1実施形態とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記第1実施形態と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図8に示すように、本実施形態の着脱ベース121の上端部には、4つの金属製の長板部材130を矩形枠状に連結した枠形固定部材131が備えられている。図10に示すように、長板部材130は隣り合った円筒パイプ15,15同士の間に差し渡されており、互いに直交した2つの長板部材130,130同士の間が、略「L」字形の連結金具132とその両端部に螺合されたナット133,133とにより連結されている。そして、枠形固定部材131の四隅、即ち、各連結金具132の内側にそれぞれ円筒パイプ15の上端部を挿入してナット133,133を締め付けることで、各円筒パイプ15の上端部が枠形固定部材131に固定されている。
図8に示すように、底板141は円板形状をなし、4本の円筒パイプ15は底板141の周方向で等間隔に配置されている。また、液中ベース27の平坦部27Bも、底板141に対応して円板形状をなし、この液中ベース27(平坦部27B)から起立した4本の固定シャフト21が平坦部27Bの周方向で等間隔に配置されている。
固定シャフト21には、上記第1実施形態におけるナット22に替えて、所謂、ノブナット221が螺合可能となっている。ノブナット221は、例えば、金属製のナットの外周を樹脂製の把持部材で覆った構造をなし、把持部材の周面にはローレット加工が施されている。これにより、工具を用いることなく直接、手で螺合操作することが可能となっている。また、図9に示すように、ノブナット221と長板部材130との間はワイヤー222で繋がれており、ノブナット221の貯水ピット30への落下防止が図られている。
さらに、図9の(B)に示すように、吊下支持部14Tを計測筒体49の軸方向で挟んだ両側には、底板14の下面と計測筒体49の外周面との間を繋いだ1対の補強リブ142,142が設けられている。本実施形態によっても、上記第1実施形態と同等な効果を奏することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)電磁流量センサ41を設置する場所は、貯水ピット30に限らず、液体が蓄えられた場所、例えば、水路であってもよい。また、液体の種類も導電性を有する液体であれば水に限定するものではない。
(2)上記第1及び第2実施形態において、電磁式流量計40は、所謂、一体形であって着脱ベース12,121を液中ベース27に固定したときに、流量計コントローラ42が水没状態となっていたが、電磁式流量計40を、所謂、分離形として、流量計コントローラ42を水面よりも上側の所定位置(例えば、天板13の上面)に配置してもよい。この場合、流量計コントローラ42と電磁流量センサ41との間を接続したケーブルは外部からのノイズを遮蔽可能なシールド構造を備えていることが好ましい。また、流量計コントローラ42に、表示装置53を一体に備えてもよいし、電池43による電力供給に替えて、外部電源により電力を供給してもよい。このようにすれば、着脱ベース12,121を液中ベース27から取り外さなくても流量計コントローラ42のメンテナンスが可能となる。
(3)さらに、流量計コントローラ42のうち、信号変換回路50のみを防水ケース48内に収容すると共に、その他(電池43、コイル励磁回路45、MPU47)を水面より上側に設置された変換器ケース(図示せず)に収容して、信号変換回路50とMPU47との間を信号ケーブルで接続してもよい。この場合は信号変換回路50が本発明の「信号処理部」に相当する。このとき、検知電極46,46で検出された微弱な誘起電圧の検出信号は、信号変換回路50にて増幅されてから信号ケーブルに出力される。従って、信号ケーブルにより検出信号を伝送する過程でノイズを受けたとしても、検出信号対ノイズ比(S/N比)を比較的大きくすることができ、信号ケーブルを比較的長くすることも可能である。
(4)上記第1及び第2実施形態において液中ベース27は、大径管29に一体に形成されていたが、大径管29はなくてもよい。例えば、液中ベース27の平坦部27Bの下面から複数の固定脚部を垂下させて、その固定脚部の下端を貯水ピットや水路等の底部に固定すればよい。
(5)上記第1及び第2実施形態では、液中ベース27の上面に底板14を面当接させていたが、液中ベース27と底板14との間にシール用のパッキンを挟んでもよい。
(6)固定シャフト21及び円筒パイプ15は、4本以外の複数本ずつ備えていてもよい。
(7)図11に示すように、例えば、大径管29を構成する壁体の側面を蒲鉾状に切除して形成された陥没部分を液中ベース271として、ここに着脱ベース12の底板14が嵌合するようにしてもよい。
(8)上記第1及び第2実施形態において、電磁流量センサ41は計測筒体49を有していたが、計測筒体49を有しない構造としてもよい。具体的には、図12に示すように電磁流量センサ20は、底板14の下面から垂下した軸形構造をなし、その軸方向の途中部分に図示しない電磁コイルを内蔵している。これにより電磁流量センサ20の先端面から大径管29内に向けて磁界を発生させることができる。電磁流量センサ20の先端部には、電磁流量センサ20の径方向に並んで配置された1対の検知電極46,46(図12には、一方の検知電極46のみが示されている)が内蔵されており、それら検知電極46,46の先端が、電磁流量センサ20の先端面から露出して大径管29内の液体に接触可能となっている。これら検知電極46,46により、前記励磁コイルが発生した磁界中を水が通過することで生じた誘起電圧が検出される。
(9)上記第2実施形態では、ノブナット221と長板部材130との間をワイヤー222で繋いでいたが、図13に示すように、ノブナット221の周面に溝221Mを形成しておき、ワイヤー222の端部に備えたCリング222Cを、この溝221Mに相対回転可能に係合させておけば、ノブナット221の回転操作時に、ワイヤー222がノブナット221や固定シャフト21に巻き付くことが防止される。
12,121 着脱ベース
13 天板(パイプ固定部材)
14,141 底板(パイプ固定部材)
15 円筒パイプ(パイプ)
20,41電磁流量センサ
21 固定シャフト
21N 雄螺旋部(上端螺合部)
22 ナット(雌螺旋部材)
27 液中ベース
27B 平坦部
29 大径管(流管)
29K センサ通過孔
30 貯水ピット(液体貯留部)
42 流量計コントローラ
44 電磁コイル
45 コイル励磁回路
47 MPU
46,46 検知電極
49 計測筒体
221 ノブナット(雌螺旋部材)
13 天板(パイプ固定部材)
14,141 底板(パイプ固定部材)
15 円筒パイプ(パイプ)
20,41電磁流量センサ
21 固定シャフト
21N 雄螺旋部(上端螺合部)
22 ナット(雌螺旋部材)
27 液中ベース
27B 平坦部
29 大径管(流管)
29K センサ通過孔
30 貯水ピット(液体貯留部)
42 流量計コントローラ
44 電磁コイル
45 コイル励磁回路
47 MPU
46,46 検知電極
49 計測筒体
221 ノブナット(雌螺旋部材)
Claims (6)
- 液体を蓄えた液体貯留部に電磁流量センサを着脱可能に固定して、前記液体貯留部の液面下を流れる液体の流量を計測可能とする電磁流量センサの液中取付構造において、
前記液体貯留部の液面下に固定された液中ベースと、
上下方向に延びた複数のパイプを互いに平行に配置してパイプ固定部材で固定してなり、前記液中ベースの上面に載置されかつ常に上端部が前記液面より上方に配置される着脱ベースと、
前記着脱ベースの下端部に設けられて、前記電磁流量センサが固定された流量計固定部と、
前記液中ベースから上方に起立し、前記複数のパイプを貫通する複数の固定シャフトと、
前記固定シャフトのうち少なくとも前記パイプを貫通した部分に形成された上端螺合部と、
前記上端螺合部に螺合された雌螺子部材とからなることを特徴とする電磁流量センサの液中取付構造。 - 前記電磁流量センサは、両端開放の計測筒体と、その計測筒体に磁界を生成するための電磁コイルと、前記計測筒体内を液体が流れたことにより発生した誘起電圧を検出する1対の検知電極とを備えてなることを特徴とする請求項1に記載の電磁流量センサの液中取付構造。
- 前記パイプ固定部材は、上下方向で対向した天板と底板とからなり、それら天板と底板との間に前記複数のパイプが差し渡された状態に固定され、
前記底板は、前記流量計固定部に兼用されて、その底板の下面に前記電磁流量センサが固定され、
前記液中ベースには、前記電磁流量センサを通過可能なセンサ通過孔と、前記底板の一部を面当接可能な平坦部とが備えられたことを特徴とする請求項2に記載の電磁流量センサの液中取付構造。 - 前記液体貯留部の液面下に液体が通過可能な流管を備えると共に、その流管の外面上部に前記液中ベースが固定され、前記センサ通過孔は、前記流管を内外に貫通したことを特徴とする請求項3に記載の電磁流量センサの液中取付構造。
- 前記底板の上面でありかつ周りを前記複数のパイプによって囲まれた位置には、少なくとも前記1対の検知電極による検出信号を増幅して前記液面上にライン出力する信号処理部が固定されたことを特徴とする請求項3又は4に記載の電磁流量センサの液中取付構造。
- 液体を蓄えた液体貯留部に電磁流量センサを着脱可能に固定して、前記液体貯留部の液面下を流れる液体の流量を計測可能とする電磁流量センサの液中取付方法において、
前記液体貯留部の液面下に固定された液中ベースから固定シャフトを立ち上げて液面上まで延ばし、その固定シャフトに上方から貫通させて前記液中ベースに載置した状態で上端部を常に液面上に露出させることが可能な着脱ベースを設けておき、
前記着脱ベースの下端部に前記電磁流量センサを固定しかつ前記固定シャフトの上端部に雌螺子部材を締め付けて前記電磁流量センサを液中に配置した状態に固定し、
前記固定シャフトから前記雌螺子部材を外して前記着脱ベースと共に前記電磁流量センサを液中から取り出し可能としたことを特徴とする電磁流量センサの液中取付方法。
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