JP2007085923A - 音線計算方法、音線計算装置、および音線計算プログラム - Google Patents

音線計算方法、音線計算装置、および音線計算プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】水平方向および深度方向の音速変化を考慮した音速計算をより簡便に行う。
【解決手段】音速勾配計算手段14は、各計算区間ごとに、水平方向および深度方向の音速勾配を計算する。計算諸元変換手段15は、水平方向および深度方向の音速勾配をベクトル合成して得られた合成音速勾配ベクトルの方向を座標軸の1つとする回転座標上で音線経路半径を計算する。音線計算手段16は、計算諸元変換手段15で計算された音線経路半径を使用して音線の水平距離増分および深度増分を計算するとともに、音線の経路長増分および伝搬時間増分を回転座標上で計算する。
【選択図】図6

Description

本発明は、音速が均一でない海水等の媒質中の音波の伝搬経路を表す音線について各種の計算(音線の経路長、伝搬時間等の計算)を行う音線計算方法、音線計算装置、および音線計算プログラムに関し、特に、深度方向だけでなく水平方向にも音速が変化する媒質中の音線計算を行う音線計算方法、音線計算装置、および音線計算プログラムに関する。
従来、深度方向および水平方向の音速変化を考慮した音線計算方法として、偏微分方程式を数値解法によって解く方法が非特許文献1に開示されている。しかし、この偏微分方程式を用いる音線計算方法では、音線の計算対象領域を微小空間に分割して音線計算を行う必要があり、計算量が多くなってしまう。
そこで、計算対象領域を水平方向に分割し、分割した各計算区間では水平方向の音速が一定であるとみなして、簡便に音線計算を行う音線計算方法の一例が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示された音線計算方法においては、計算対象領域を水平方向に一定の距離単位で鉛直に短冊状に分割し、分割した各計算区間ごとに、水平方向の音速は一定で、深度方向にのみ音速が変化する音速分布を設定する。そして、各計算区間ごとに、音波の入射位置、入射角度、音速、および音速勾配から円弧状の音線の到達位置、角度、および伝搬時間を計算する。そして、ある計算区間から次の計算区間の計算へ移る時に、スネルの法則に基づき、音線を屈折させることにより、音線全体を計算する。
なお、各計算区間ごとの音線計算方法としては、深度方向の音速変化のみを考慮する方法を使用することができる。その具体例は、非特許文献1,2に開示されている。
特開平10−62544号公報 成山堂書店 水中音響の基礎と応用 海洋音響学会偏 78〜79頁 共立出版 水中音響の原理 ROBERT j.URICK著 土屋明訳 121〜125頁 海洋物理II 159頁(増沢譲太郎著 東海大学出版会 1978年7月25日第2刷発行)
しかしながら、上述した従来の音線計算方法においては、各計算区間ごとに、水平方向の音速は一定で深度方向にのみ音速が変化する音速分布を設定する。そのため、音速分布が水平方向に階段状に設定されることになり、各計算区間の境界において音速が不連続になるという問題がある。また、計算対象領域の分割数を少なくすると、音線の乱れが生じ計算精度が悪くなる。よって、高い計算精度を得るには分割数を多くしなければならならないが、分割数が多くなるにしたがって計算量が多くなってしまうという問題もある。
ところで、海水中の音速は、主に、水温、塩分(塩分濃度)、および水圧(深度)によって決定される。水温および塩分は、場所、深度、季節、気候、時間等によって変化するが、特に、海流の中や、2以上の海流の混合域で変化が大きい。親潮と黒潮との混合域における水温の断面図および塩分の断面図の一例が非特許文献3に開示されている。また、この親潮と黒潮との混合域における音速の計算結果の一例を図15に示す。図15により、音速が水平方向に変化する様子を理解することができる。
ここで、図16のような音速分布の計算対象領域で音線計算を行う場合を例に挙げて、従来の音線計算方法の問題点について説明する。
図16は、音線の計算対象領域での音速の深度方向の分布を示した図であり、図中の数値は計算対象領域の計算起点からの水平距離を示している。図17は、図16と同じ計算対象領域での音速の深度方向および水平方向の変化を等音速線により示した図である。
図16および図17の計算対象領域においては、音速分布は上層(海面側)と下層との2層に分かれている。上層の深度方向の音速勾配は0.0165[1/sec]、下層の深度方向の音速勾配は−0.1[1/sec]となっている。また、上層および下層の水平方向の音速勾配は、共に、計算起点から水平方向20kmまでの区間では0.0016[1/sec]、20km以上の区間では0[1/sec]となっている。また、上層と下層との境界の深度は、計算起点から水平方向20kmまでの区間では50mから100mへと直線的に増加し、20km以上の区間では100mに固定されている。
図16と同じ計算対象領域を、深度方向および水平方向の音速勾配が等しい領域(等音速勾配領域)ごとに区切った等音速勾配領域図を図18に示す。
また、図16と同じ計算対象領域において、計算起点の深度方向80mの地点から放射され、音線初期放射角(音線角)2.5度から3度までの0.1度ごとの各音線を表した音線図を図19に示す。
続いて、計算起点から水平方向50kmまでを計算対象領域とし、この計算対象領域を水平方向に分割距離単位10kmで5分割した場合の従来の音線計算方法を考える。この場合、等音速勾配領域図は図20、音線図は図21のようになる。図21の音線図において破線で囲んだ部分A,Bが図19の音線図とは大きく異なっている。また、図21の音線図は、図19の音線図と比較すると、全体として音線が密集する傾向を示している。
さらに続いて、計算起点から水平方向50kmまでを計算対象領域とし、この計算対象領域を水平方向に分割距離単位5kmで10分割した場合の従来の音線計算方法を考える。この場合、等音速勾配領域図は図22、音線図は図23のようになる。図23の音線図は、分割距離単位が10kmである図21の音線図と比較して、音線の密集傾向が小さく、図19の音線図に傾向が近いが、図23中の破線で囲んだ部分A,B,C,Dの音線の広がり方が図19とは幾分異なっている。また、図23中の破線で囲んだ部分Dの1本の音線の動きが図19とは大きく異なっている。
ここで、計算対象領域の水平方向の分割距離単位に応じて音速計算結果が異なることについて、図24〜図29を参照して説明する。
図24〜図29は、計算起点から水平方向50kmまでの計算対象領域において、計算起点の深度方向80mの地点から放射され、音線初期放射角(音線角)0度から5度までの0.01度ごとの各音線が、深度方向50mの地点に到達したときの水平距離を示したグラフである。図24は計算対象領域を分割しない場合、図25は分割距離単位を10kmとした場合、図26は分割距離単位を5kmとした場合、図27は分割距離単位を1kmとした場合、図28は分割距離単位を200mとした場合、図29は分割距離単位を100mとした場合をそれぞれ示している。
分割距離単位が大きな図25および図26は、図24とはグラフの傾向が大きく異なっており、分割距離単位が小さくなるにしたがって図24のグラフの傾向に近づき、図27〜図29中の破線で囲んだ部分に現れる水平距離の乱れも小さくなる。
図24〜図29の結果により、計算起点から水平方向20kmまでの直線的な音速分布変化に対し、計算対象領域を分割する場合の計算値が、計算対象領域を分割しない場合の計算値とほぼ一致するには、分割距離単位を計算対象領域の100分の1から200分の1程度に小さくすること、言い換えれば計算対象領域の分割数を100から200程度にすることが必要であるとわかる。
そこで、本発明の目的は、深度方向だけではなく水平方向にも音速分布が連続に変化する媒質中の音線を計算する場合において、簡便で、かつ分割距離単位を小さくすることなく音線を計算することができる音線計算方法、音線計算装置、および音線計算プログラムを提供することにある。
本発明の第1の態様による音線計算方法は、
計算対象領域の音線を、該計算対象領域を分割した複数の計算区間の音線のつながりとして、各計算区間ごとに音線計算を順次行う音線計算方法であって、
各計算区間ごとに、当該計算区間における計算起点および計算終点を設定するステップと、
各計算区間ごとに、当該計算区間における水平方向音速勾配および深度方向音速勾配を計算するステップと、
各計算区間ごとに、水平方向および深度方向を座標軸とする原座標を回転し、前記水平方向音速勾配と前記深度方向音速勾配とをベクトル合成して得られる合成音速勾配ベクトルの方向を座標軸の1つとする回転座標とするための座標回転角を計算するとともに、当該計算区間における音線経路半径を前記回転座標上で計算するステップと、
各計算区間ごとに、当該計算区間における音線の水平距離増分および深度増分を前記音線経路半径を用いて計算するとともに、当該計算区間における音線の経路長増分および伝搬時間増分を前記回転座標上で計算するステップとを有するものである。
本発明の第2の態様による音線計算方法は、
計算対象領域の音線を、該計算対象領域を分割した複数の計算区間の音線のつながりとして、各計算区間ごとに音線計算を順次行う音線計算方法であって、
各計算区間ごとに、当該計算区間における水平方向音速勾配および深度方向音速勾配を計算するステップと、
各計算区間ごとに、水平方向および深度方向を座標軸とする原座標を回転し、前記水平方向音速勾配と前記深度方向音速勾配とをベクトル合成して得られる合成音速勾配ベクトルの方向を座標軸の1つとする回転座標とするための座標回転角を計算するステップと、
各計算区間ごとに、当該計算区間における音線の前記合成音速勾配ベクトルの方向への距離増分およびこれに直交する方向への距離増分を前記回転座標上で計算するとともに、当該計算区間における音線の経路長増分および伝搬時間増分を前記回転座標上で計算するステップと
各計算区間ごとに、当該計算区間における音線の前記合成音速勾配ベクトルの方向への距離増分およびこれに直交する方向への距離増分を、前記原座標上での音線の深度増分および水平距離増分にそれぞれ変換するステップとを有するものである。
上記の音線計算方法によれば、水平方向音速勾配と深度方向音速勾配とをベクトル合成して得られる合成音速勾配ベクトルの方向を座標軸の1つとする回転座標上で、音線の経路長増分、伝搬時間増分等の音線計算を行っている。この回転座標では、合成音速勾配ベクトルと直交する方向には音速変化がなく、合成音速勾配ベクトルの方向にのみ音速が変化する。従って、回転座標上の音線計算には、深度方向のみの音速変化を考慮した従来の音線計算方法を使用することができるため、簡便に音線計算を行うことができる。
また、各計算区間ごとに、当該計算区間における計算起点の音線の経路長、伝搬時間、深度、および水平距離に、当該計算区間における音線の経路長増分、伝搬時間増分、深度増分、および水平距離増分を加算することにより、当該計算区間における計算終点の音線の経路長、伝搬時間、深度、および水平距離を計算するステップをさらに有し、
各計算区間ごとに、当該計算区間における計算起点および計算終点を設定するステップでは、当該計算区間における計算起点の音線の経路長、伝搬時間、深度、および水平距離として、前回の計算区間における計算終点の音線の経路長、伝搬時間、深度、および水平距離を設定することとしても良い。
上記の音線計算方法によれば、計算区間における計算起点を、前回の計算区間における計算終点に設定している。従って、従来の音線計算方法のように水平方向の音速変化を階段状に変化させる場合と比較して、計算区間の境界部分において音速が連続的になるため、分割距離単位を小さくすることなく音線計算を行うことができる。
以上説明したように本発明によれば、水平方向音速勾配と深度方向音速勾配とをベクトル合成して得られる合成音速勾配ベクトルの方向を座標軸の1つとする回転座標上で、音線の経路長増分、伝搬時間増分等の音線計算を行っているため、回転座標上の音線計算には、深度方向のみの音速変化を考慮した従来の音線計算方法を使用することができ、それにより、簡便に音線計算を行うことができるという効果が得られる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、本発明の音線計算方法は本発明の音線計算装置に使用されるものである。また、本発明の音線計算プログラムはハードウェア(コンピュータ)を本発明の音線計算装置として動作させるものである。換言すると、本発明の音線計算プログラムがハードウェア(コンピュータ)の動作を制御し、そのハードウェア(コンピュータ)が本発明の音線計算プログラムにより指令される特定の処理を行う。そのため、以下で、本発明の音線計算装置の実施形態を説明することによって、本発明の音線計算方法および音線計算プログラムの実施形態も同時に説明する。なお、本発明の音線計算プログラムは、記録媒体に記録されて配布されるか、または電気通信回線を介して配布されるものである。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の音線計算装置の構成を示すブロック図である。
図1を参照すると、本実施形態の音線計算装置は、入力手段11と、音速関数計算手段12と、計算区間設定手段13と、音速勾配計算手段14と、計算諸元変換手段15と、音線計算手段16と、座標変換手段17と、出力手段18とを備えている。
本実施形態の音線計算装置は、音線の音源または受信点から、音線が所定の経路長または水平距離に達するまでの領域を計算対象領域とし、計算対象領域の音線を、該計算対象領域を分割した複数の計算区間の音線のつながりとして、各計算区間ごとに音線計算を順次行うものである。
入力手段11は、入力端子INから音速分布情報が入力される。例えば、入力手段11には、図2のように、計算対象領域の水平距離0km地点および100km地点のそれぞれの音速分布における各点の深度と音速を表す音速分布情報が入力される。
音速関数計算手段12は、入力手段11に入力された音速分布情報を、音速が連続となる音速連続当てはめ関数に関数化する。例えば、音速関数計算手段12は、音速分布の各点が連続となるように、図3のように音速分布を一次元関数で関数化するか、または、多次元関数もしくは線形関数で関数化する。
計算区間設定手段13は、音線の計算対象領域を複数に分割した各計算区間ごとに、計算起点および計算終点の設定を行う。例えば、計算区間設定手段13は、最初の計算区間では、音線の音源または受信点を計算起点とし、その計算起点の水平距離、深度、音線角等を設定するとともに、計算起点から計算終点までの音線の経路長増分、水平距離増分、深度増分、または伝搬時間増分等を設定する。また、計算区間設定手段13は、2回目以降の計算区間では、前回の計算区間の計算終点を計算起点とし、その計算起点の水平距離、深度、音線角等を設定するとともに、計算起点から計算終点までの音線の経路長増分等を設定する。なお、計算区間設定手段13には、前回の計算区間の終点の水平距離、深度、音線角等が出力手段18から入力される。
音速勾配計算手段14は、各計算区間ごとに、計算起点の音速、水平方向の音速勾配、および深度方向の音速勾配を計算する。
計算諸元変換手段15は、各計算区間ごとに、水平方向および深度方向を座標軸とする原座標を計算起点を中心に回転し、音速勾配計算手段14で計算された水平方向および深度方向の音速勾配をベクトル合成して得られた合成音速勾配ベクトルの方向を座標軸の1つとする回転座標とするための座標回転角を計算するとともに、合成音速勾配ベクトルの大きさを計算し、さらに、音線経路半径を回転座標上で計算する。このように、原座標を上記の座標回転角だけ回転させた回転座標では、合成音速勾配ベクトルと直交する方向には音速変化がなく、合成音速勾配ベクトルの方向にのみ音速が変化する。
音線計算手段16は、各計算区間ごとに、音線の合成音速勾配ベクトルの方向の距離増分およびこれに直交する方向の距離増分を回転座標上で計算するとともに、音線の経路長増分および伝搬時間増分を回転座標上で計算する。なお、上述のように、回転座標上では1方向にのみ音速が変化するため、音線計算手段16は、回転座標上の計算には、従来の音速計算式を使用することができる。さらに、音線計算手段16は、各計算区間ごとに、計算終点の音線角を計算する。
座標変換手段17は、音線計算手段16で計算された回転座標上での音線の合成音速勾配ベクトル方向への距離増分およびこれに直交する方向への距離増分を、原座標上での音線の深度増分および水平距離増分にそれぞれ変換する。
出力手段18は、各計算区間ごとに、当該計算区間における音線の水平距離増分、深度増分、経路長増分、および伝搬時間増分を、当該計算区間の計算起点での音線の水平距離、深度、経路長、および伝搬時間に加算することにより、計算終点での音線の水平距離、深度、経路長、および伝搬時間を計算し、その計算結果を出力端子OUTから出力するとともに、当該計算区間の計算終点での音線角を出力端子OUTから出力する。なお、出力手段18から出力された計算区間の計算終点での音線の水平距離、深度、経路長、伝搬時間、および音線角は、計算区間設定手段13にフィードバックされ、次回の計算区間の計算起点に設定される。
以下、図1に示した音線計算装置にて1計算区間で行う音線計算の動作原理について、図4および図5を参照して説明する。
図4は、音線の計算対象領域の1計算区間における音線を、深度方向を垂直方向の座標軸とし、水平方向を他方の座標軸とする原座標上に表したものである。なお、図4では、この原座標をx−z座標と表している。
図4を参照すると、計算区間設定手段13は、計算区間の計算起点P0の水平距離、深度、音線角θ0等を設定するとともに、計算終点(音速到達点)P1を設定する。この計算区間において、音速勾配計算手段14は、計算起点P0の音速c0、深度方向音速勾配gz、および水平方向音速勾配gxを計算し、また、音線計算手段16は、計算終点P1の音線角θ1を計算する。
ここで、水平方向の音速変化がない場合、すなわちgx=0の場合、音線計算手段16は、音線の経路長増分Δs、水平距離増分Δx、深度増分Δz、および伝搬時間増分Δtを、次の[数1]〜[数4]により計算することができる。
Figure 2007085923
Figure 2007085923
Figure 2007085923
Figure 2007085923
しかし、水平方向の音速変化がある場合、すなわち、gx≠0の場合には上記の[数1]〜[数4]を使用することができない。
そこで、深度方向音速勾配gzと水平方向音速勾配gxとをベクトル合成した合成音速勾配ベクトルg0を考え、x−z座標を回転させ、合成音速勾配ベクトルg0の方向を垂直方向の座標軸とした回転座標を考える。
図5は、図4と同じ音線を、図4の合成音速勾配ベクトルg0の方向を垂直方向の座標軸とした座標上に表したものである。なお、図5では、この回転座標をζ−η座標、ζ−η座標の垂直方向をη、それと直交する方向をζとして表している。また、図5において、図4と同様の部分には同一の符号を付す。
図5を参照すると、計算諸元変換手段15は、x−z座標の深度方向に対する合成音速勾配ベクトルg0の角度を示す座標回転角α0を次の[数5]により、合成音速勾配ベクトルg0の大きさを次の[数6]により計算する。なお、座標回転角α0は、説明上、ふ角方向(図5では時計回り)を正とする。
Figure 2007085923
Figure 2007085923
また、計算諸元変換手段15は、ζ−η座標の計算起点の音線角β0および計算終点の音線角β1を、それぞれ次の[数7]および[数8]により計算する。
Figure 2007085923
Figure 2007085923
ζ−η座標では、合成音速勾配ベクトルg0と直交するζ方向では、gxのζ方向成分とgzのζ方向成分が相殺しあうため音速変化がなく、η方向にのみ音速が変化する。そのため、[数1]〜[数4]の音速勾配および音線角を、ζ−η座標における音速勾配および音線角に置き換えた次の[数9]〜[数12]が音線計算式になる。なお、ΔζおよびΔηは、それぞれζ−η座標において音線が進んだζ座標軸方向の距離増分およびη座標軸方向の距離増分である。
Figure 2007085923
Figure 2007085923
Figure 2007085923
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そのため、音線計算手段16は、上記の[数9]〜[数12]により、ζ−η座標で音線計算を行う。
続いて、座標変換手段17は、座標回転の変換式として一般に知られている次の[数13]、[数14]により、ζ−η座標でのΔζおよびΔηと座標回転角α0を用いて、元のx−z座標上の水平距離増分Δx、深度増分Δzを求める。これにより、x−z座標での水平距離増分Δx、深度増分Δzが求まる。
Figure 2007085923
Figure 2007085923
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態の音線計算装置の構成を示すブロック図である。
図6を参照すると、本実施形態の音線計算装置は、入力手段21と、音速関数計算手段22と、計算区間設定手段23と、音速勾配計算手段24と、計算諸元変換手段25と、音線計算手段26と、出力手段27とを備えている。
本実施形態の音線計算装置は、図1に示した第1の実施形態と同様に、音線の音源または受信点から、音線が所定の経路長または水平距離に達するまでの領域を計算対象領域とし、計算対象領域の音線を、該計算対象領域を分割した複数の計算区間の音線のつながりとして、各計算区間ごとに音線計算を順次行うものである。ただし、本実施形態の音線計算装置は、図1に示した座標変換手段17に相当する構成要素がない点が第1の実施形態とは異なっている。
入力手段21、音速関数計算手段22、計算区間設定手段23、音速勾配計算手段24、および計算諸元変換手段25は、それぞれ、図1に示した入力手段11、音速関数計算手段12、計算区間設定手段13、音速勾配計算手段14、および計算諸元変換手段15と同様の動作を行う。
音線計算手段26は、各計算区間ごとに、計算諸元変換手段25で計算された音線経路半径を用いて音線の深度増分および水平距離増分を計算する。なお、音線計算手段26は、各計算区間ごとの音線の経路長増分および伝搬時間増分の計算に関しては、図1に示した音線計算手段16と同様の計算を行う。
出力手段27は、各計算区間ごとに、当該計算区間における音線の水平距離増分、深度増分、経路長増分、および伝搬時間増分を、当該計算区間の計算起点での音線の水平距離、深度、経路長、および伝搬時間に加算することにより、計算終点での音線の水平距離、深度、経路長、および伝搬時間を計算し、その計算結果を出力端子OUTから出力するとともに、当該計算区間の計算終点での音線角を出力端子OUTから出力する。なお、出力手段27から出力された計算区間の計算終点での音線の水平距離、深度、経路長、伝搬時間、および音線角は、計算区間設定手段23にフィードバックされ、次回の計算区間の計算起点に設定される。
以下、図6に示した音線計算装置にて1計算区間で行う音線計算の動作原理について、図7を参照して説明する。
図7は、図4に示したx−z座標と、図5に示したζ−η座標との関係を示したものである。なお、図7において、図4および図5と同様の部分には同一の符号を付す。
図7を参照すると、実線がx−z座標、破線がζ−η座標となっている。音速勾配を一定とした場合、音線は円弧となる。そこで、計算諸元変換手段15は、ζ−η座標における音線の円の中心Pcの座標(ζc,ηc)、ζ−η座標における音線経路半径Rを、次の[数15]〜[数17]により計算する。[数17]からわかるように、[数9]、[数11]におけるc0/g0cosβ0は、音線経路半径Rを示している。
Figure 2007085923
Figure 2007085923
Figure 2007085923
ζ−η座標は、計算起点P0を中心にx−z座標を座標回転角α0だけ回転しただけであるので、音線経路半径Rの長さは、x−z座標においても変わらない。
そこで、音線計算手段16は、次の[数18]、[数19]により、音線の水平距離Δxおよび深度Δzを直接計算する。
Figure 2007085923
Figure 2007085923
以下、本発明の音線計算装置について、実施例を挙げてさらに詳細に説明する。
(実施例1)
図8は、本発明の実施例1の音線計算装置の構成を示すブロック図である。本実施例は、図6に示した本発明の第2実施形態の構成をより具体化したものである。
図8を参照すると、本実施例の音線計算装置は、図6に示した本発明の第2実施形態の構成のうち、計算区間設定手段23の構成および音線計算手段26の構成を細分化したものである。具体的には、計算起点初期設定部103および計算区間設定部104は、図6の計算区間設定手段23に相当し、水平距離・深度計算部107、反射処理部108、および伝搬時間計算部109は、図6の音線計算手段26に相当する。
その他、入力部101、音速関数計算部102、音速勾配計算部105、計算諸元変換部106、および出力部110は、それぞれ、図6の入力手段21、音速関数計算手段22、音速勾配計算手段24、計算諸元変換手段25、および出力手段27に相当する。
入力部101は、入力端子INから音速分布情報が入力される。
音速関数計算部102は、入力部101に入力された音速分布情報を、音速が連続となる音速連続当てはめ関数に関数化する。
計算起点初期設定部103は、音線の計算対象領域の最初の計算区間における計算起点の水平距離、深度、経路長、伝搬時間、および音線角を設定する。具体的には、計算起点初期設定部103は、計算起点の水平距離、経路長、および伝搬時間を通常0に設定し、計算起点の深度を音線の音源または受信点の深度に設定し、計算起点の音線角を音線の音源または受信点の初期放射角に設定する。
計算区間設定部104は、各計算区間ごとに、計算起点の水平距離xi-1、深度zi-1、経路長si-1、伝搬時間ti-1、および音線角θi-1を設定するとともに、計算起点から計算終点までの音線の経路長増分Δsを設定し、さらに、反射に伴う音線角の折り返し計算を行う。経路長増分Δsは、所定の計算刻みΔs0とする。なお、本実施例では、反射が生じた場合は、計算起点から反射点までは、計算起点から反射点までの経路長増分Δs’=Δsとして計算を行い、反射点から計算終点までは、所定の計算刻みΔs0から経路長増分Δs’を差し引いた残りのΔs0−Δs'=Δsとして計算を行う。また、計算区間設定部104は、計算起点の水平距離xi-1、深度zi-1、経路長si-1、伝搬時間ti-1、および音線角θi-1については、最初の計算区間では、計算起点初期設定部103で設定された値とするが、2回目以降の計算区間では、出力部110から入力される前回の計算区間の計算終点(音線到達点)の値とする。
音速勾配計算部105は、各計算区間ごとに、音速関数計算部102により関数化された音速連続当てはめ関数に基づいて、計算起点の音速ci-1、水平方向音速勾配gxi-1、および深度方向音速勾配gzi-1を計算する。
計算諸元変換部106は、各計算区間ごとに、[数20]〜[数23]により、座標回転角αi-1、合成音速勾配ベクトルgi-1の大きさ、回転座標上での計算起点の音線角βi-1、および音線経路半径Ri-1を計算する。
Figure 2007085923
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Figure 2007085923
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水平距離・深度計算部107は、各計算区間ごとに、計算区間設定部104で設定された音線の経路長増分Δsおよび計算起点の音線角θi-1と、計算諸元変換部106で計算された音線経路半径Ri-1とを用いて、[数24]〜[数26]により、計算終点の音線角θi、計算起点から計算終点までの水平距離増分Δx、および計算起点から計算終点までの深度増分Δzを計算する。
Figure 2007085923
Figure 2007085923
Figure 2007085923
反射処理部108は、各計算区間ごとに、その計算区間に反射点があるかを判定する。例えば、図9では、音線と海面との交点であるPi’が反射点となり、図10では、音線と海底との交点であるPi’が反射点となる。反射処理部108は、反射点がある場合には、計算起点から反射点までの水平距離増分Δx'および深度増分Δz'を計算するとともに、反射点の音線角θi’および計算起点から反射点までの経路長増分Δs’を、それぞれ[数27]および[数28]により計算する。
Figure 2007085923
Figure 2007085923
伝搬時間計算部109は、計算終点の回転座標上の音線角βiおよび伝搬時間増分Δtを、それぞれ[数29]および[数30]により計算する。反射が生じた場合は、θiの代わりにθi’を使用する。
Figure 2007085923
Figure 2007085923
計算諸元変換部106で計算される音線経路半径Ri-1は、[数23]によれば、回転座標上での合成音速勾配ベクトルgi-1の大きさが0の場合、または回転座標上での音線角βi-1の余弦が0の場合、無限大になる。
その場合、水平距離・深度計算部107では、音線角θi-1、水平距離増分Δx、および深度増分Δzの計算は、音線経路半径Ri-1を用いた[数24]〜[数26]によらず、次の[数31]〜[数33]により行う。
Figure 2007085923
Figure 2007085923
Figure 2007085923
また、伝搬時間計算部109でも、伝搬時間増分Δtの計算は、[数29]および[数30]によらず、gi-1=0の場合は[数34]により行い、gi-1≠0の場合は[数35]により行う。
Figure 2007085923
Figure 2007085923
出力部110は、水平距離・深度計算部107で計算された音線の水平距離増分Δxおよび深度増分Δz(または、反射が生じた場合は反射処理部108で計算された水平距離増分Δx'および深度増分Δz')と、計算区間設定部104で設定された音線の経路長増分Δs(または、反射が生じた場合は反射処理部108で計算された経路長増分Δs’)と、伝搬時間計算部109で計算された伝搬時間増分Δtとを、それぞれ、計算起点の水平距離xi-1および深度zi-1と、経路長si-1と、伝搬時間ti-1とに加算することにより、計算終点(音線到達点)の水平距離xi、深度zi、経路長si、および伝搬時間tiを計算し、その計算結果を出力端子OUTから出力するとともに、水平距離・深度計算部107で計算された計算終点の音線角θiを出力端子OUTから出力する。
出力部110から出力された計算終点での水平距離xi、深度zi、経路長si、伝搬時間ti、および音線角θiは、計算区間設定部104にフィードバックされ、次の計算区間の計算起点に設定される。
音線が所定の経路長または水平距離に達するまで、上記と同様の計算が繰り返し行われ、その結果、水平方向の音速変化を考慮した音線計算が実現される。
(実施例2)
図11は、本発明の実施例2の音線計算装置の構成を示すブロック図である。本実施例は、図6に示した本発明の第2実施形態の構成をより具体化したものである。
図11を参照すると、本実施例の音線計算装置は、図6に示した本発明の第2実施形態の構成のうち、計算区間設定手段23の構成および音線計算手段26の構成とを細分化したものである。具体的には、計算起点初期設定部203および計算区間設定部204は、図6の計算区間設定手段23に相当し、折り返し処理部207、深度計算部208、反射処理部209、および経路長・伝搬時間計算部210は、図6の音線計算手段26に相当する。
その他、入力部201、音速関数計算部202、音速勾配計算部205、計算諸元変換部206、および出力部211は、それぞれ、図6の入力手段21、音速関数計算手段22、音速勾配計算手段24、計算諸元変換手段25、および出力手段27に相当する。
入力部201、音速関数計算部202、および計算起点初期設定部203は、それぞれ、図8の入力部101、音速関数計算部102、および計算起点初期設定部103と同様の動作を行う。
計算区間設定部204は、各計算区間ごとに、計算起点の水平距離xi-1、深度zi-1、経路長si-1、伝搬時間ti-1、および音線角θi-1を設定するとともに、計算起点から計算終点までの音線の水平距離増分Δxを設定し、さらに、反射に伴う音線角の折り返し計算を行う。水平距離増分Δxは、通常は、所定の計算刻みΔx0に設定するが、水平方向の折り返しが生じた場合は、次回の計算区間以降は所定の計算刻みの符号を反転した−Δx0に設定する。なお、本実施例では、水平方向の折り返しが生じた場合は、計算起点から折り返し点までは、計算起点から折り返し点までの水平距離増分Δx’=Δxとして計算を行い、折り返し点から計算終点までは、水平距離増分Δx’の符号を反転した−Δx’=Δxとして計算を行う。また、反射が生じた場合は、計算起点から反射点までは、計算起点から反射点までの水平距離増分Δx’=Δxとして計算を行い、反射点から計算終点までは、所定の計算刻みΔx0から水平距離増分Δx’を差し引いた残りのΔx0−Δx'=Δxとして計算を行う。また、計算区間設定部204は、計算起点の水平距離xi-1、深度zi-1、経路長si-1、伝搬時間ti-1、および音線角θi-1については、最初の計算区間では、計算起点初期設定部203で設定された値とするが、2回目以降の計算区間では、出力部211から入力される前回の計算区間の計算終点の値とする。
音速勾配計算部205および計算諸元変換部206は、それぞれ、図8の音速勾配計算部105および計算諸元変換部106と同様の動作を行う。
折り返し処理部207は、各計算区間ごとに、その計算区間の水平方向に折り返し点(音線の水平方向の進行方向が逆になる点)があるかを判定し、折り返し点がある場合には、計算起点から折り返し点までの水平距離増分Δx’を計算する。
例えば、音線の水平方向の進行方向が図12であるとすると、sinθi-1-Δx/Ri-1>1の場合に、水平距離増分Δxに到達する前に折り返し点Pi’が現れる。そのため、折り返し処理部207は、[数36]により水平距離増分Δx’を計算する。なお、sinθi-1-Δx/Ri-1=1の場合は、水平距離増分Δxに到達した地点で音線が折り返すことになる。一方、音線の水平方向の進行方向が図12と逆であるとすると、sinθi-1-Δx/Ri-1<-1の場合に、水平距離増分Δxに到達する前に折り返し点Pi’が現れる。そのため、折り返し処理部207は、[数37]により水平距離増分Δx’を計算する。すなわち、-1≦sinθi-1-Δx/Ri-1≦1の場合は、水平距離増分Δxに到達する前に折り返し点Pi’が現れることはないため、水平距離増分Δx’を計算する必要はない。
Figure 2007085923
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深度計算部206は、各計算区間ごとに、計算区間設定部204で設定された水平距離増分Δxおよび計算起点の音線角θi-1と、計算諸元変換部206で計算された音線経路半径Ri-1とを用いて、[数38]および[数39]により、計算終点の音線角θiおよび深度増分Δzを計算する。なお、音線の水平方向の折り返しが生じた場合は、計算起点から折り返し点までは、Δxの代わりに、折り返し処理部207で計算されたΔx’を使用し、折り返し点から計算終点までは、Δxの代わりに、折り返し処理部207で計算されたΔx’の符号を反転した−Δx’を使用する。また、音線の反射が生じた場合は、計算起点から反射点までは、Δxの代わりに、反射計算部209で計算されるΔx’をフィードバックして使用し、反射点から計算終点までは、Δxの代わりに、所定の計算刻みΔx0から反射計算部309で計算されるΔx’を差し引いたΔx0−Δx'を使用する。
Figure 2007085923
Figure 2007085923
反射処理部209は、各計算区間ごとに、その計算区間に反射点(図9のような音線と海面との交点、または、図10のような音線と海底との交点)があるかを判定し、反射点がある場合には、計算起点から反射点までの水平距離増分Δx'と深度増分Δz'を計算するとともに、反射点の音線角θi’を[数40]により計算する。
Figure 2007085923
経路長・伝搬時間計算部208は、各計算区間ごとに、計算起点から計算終点までの音線の経路長増分Δs、回転座標上の音線角βi、および伝搬時間増分Δtを、[数41]〜[数43]により計算する。反射が生じた場合は、θiの代わりにθi’を使用する。
Figure 2007085923
Figure 2007085923
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合成音速勾配ベクトルgi-1の大きさが0の場合、または回転座標上での音線角βi-1の余弦が0の場合は、折り返し処理部207による水平距離増分Δxの計算および深度計算部206による深度増分Δzの計算は、実施例1と同様に、[数31]〜[数35]により行う。
出力部211は、計算区間設定部204で設定された水平距離増分Δx(または、折り返しまたは反射を生じた場合は、折り返し処理部207または反射処理部209で計算された折り返し点または反射点までの水平距離増分Δx’)と、深度計算部206で計算された深度増分Δz(または、反射が生じた場合は反射処理部209で計算された深度増分Δz’)と、経路長・伝搬時間計算部208で計算された経路長増分Δsおよび伝搬時間増分Δtとを、それぞれ、計算起点の水平距離xi-1と、深度zi-1と、経路長si-1および伝搬時間ti-1とに加算することにより、計算終点(音線到達点)の水平距離xi、深度zi、経路長si、および伝搬時間tiを計算し、その計算結果を出力端子OUTから出力するとともに、深度計算部208で計算された計算終点の音線角θiを出力端子OUTから出力する。
出力部211から出力された計算終点での水平距離xi、深度zi、経路長si、伝搬時間ti、および音線角θiは、計算区間設定部204にフィードバックされ、次の計算区間の計算起点に設定され、実施例1と同様にして、音線が所定の経路長または水平距離に達するまで、上記と同様の計算が繰り返し行われる。
(実施例3)
図13は、本発明の実施例3の音線計算装置の構成を示すブロック図である。本実施例は、図6に示した本発明の第2実施形態の構成をより具体化したものである。
図13を参照すると、本実施例の音線計算装置は、図6に示した本発明の第2実施形態の構成のうち、計算区間設定手段23の構成および音線計算手段26の構成を細分化したものである。具体的には、計算起点初期設定部303および計算区間設定部304は、図6の計算区間設定手段23に相当し、折り返し処理部307、水平距離計算部308、反射処理部309、および経路長・伝搬時間計算部310は、図6の音線計算手段26に相当する。
その他、入力部301、音速関数計算部302、音速勾配計算部305、計算諸元変換部306、および出力部311は、それぞれ、図6の入力手段21、音速関数計算手段22、音速勾配計算手段24、計算諸元変換手段25、および出力手段27に相当する。
入力部301、音速関数計算部302、および計算起点初期設定部303は、それぞれ、図8の実施例1の入力部101、音速関数計算部102、および計算起点初期設定部103と同様の動作を行う。
計算区間設定部304は、各計算区間ごとに、計算起点の水平距離xi-1、深度zi-1、経路長si-1、伝搬時間ti-1、および音線角θi-1を設定するとともに、計算起点から計算終点までの音線の深度増分Δzを設定し、さらに、反射に伴う音線角の折り返し計算を行う。深度増分Δzは、通常は、所定の計算深度と前回の計算所定深度との差Δz0に設定するが、深度方向の折り返しが生じた場合または反射が生じた場合は、次回の計算区間以降はΔz0の符号を反転した−Δz0に設定する。なお、本実施例では、深度方向の折り返しが生じた場合は、計算起点から折り返し点までは、計算起点から折り返し点までの深度増分Δz’=Δzとして計算を行い、折り返し点から計算終点までは、深度増分Δz’の符号を反転した−Δz’=Δzとして計算を行う。また、反射が生じた場合は、計算起点から反射点までは、計算起点から反射点までの深度増分Δz’=Δzとして計算を行い、反射点から計算終点までは、深度増分Δz’の符号を反転した−Δz’=Δzとして計算を行う。また、計算区間設定部304は、計算起点の水平距離xi-1、深度zi-1、経路長si-1、伝搬時間ti-1、および音線角θi-1については、最初の計算区間では、計算起点初期設定部303で設定された値とするが、2回目以降の計算区間では、出力部311から入力される前回の計算区間の計算終点(音線到達点)の値とする。
音速勾配計算部305および計算諸元変換部306は、それぞれ、図8の実施例1の音速勾配計算部105および計算諸元変換部106と同様の動作を行う。
折り返し処理部307は、各計算区間ごとに、その計算区間の深度方向に折り返し点(音線の深度方向の進行方向が逆になる点)があるかを判定し、折り返し点がある場合には、計算起点から折り返し点までの深度増分Δz’を計算する。
例えば、音線の深度方向の進行方向が図14であるとすると、cosθi-1-Δz/Ri-1>1の場合に、深度増分Δzに到達する前に折り返し点Pi’が現れる。そのため、折り返し処理部307は、[数44]により深度増分Δz’を計算する。なお、cosθi-1-Δz/Ri-1=1の場合は、深度増分Δzに到達した地点で音線が折り返すことになる。一方、音線の深度方向の進行方向が図14と逆であるとすると、cosθi-1-Δz/Ri-1<−1の場合に、深度増分Δzに到達する前に折り返し点Pi’が現れる。そのため、折り返し処理部307は、[数45]により深度増分Δz’を計算する。すなわち、-1≦cosθi-1-Δz/Ri-1≦1の場合は、深度増分Δzに到達する前に折り返し点Pi’が現れることはないため、深度増分Δz’を計算する必要はない。
Figure 2007085923
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水平距離計算部308は、各計算区間ごとに、計算区間設定部304で設定された深度増分Δzおよび計算起点の音線角θi-1と、計算諸元変換部306で計算された音線経路半径Ri-1とを用いて、[数46]および[数47]により、計算終点の音線角θiおよび水平距離増分Δxを計算する。なお、音線の深度方向の折り返しが生じた場合は、計算起点から折り返し点までは、Δzの代わりに、折り返し処理部307で計算されたΔz’を使用し、折り返し点から計算終点までは、Δzの代わりに、折り返し処理部307で計算されたΔz’の符号を反転した−Δz’を使用する。また、音線の反射が生じた場合は、計算起点から反射点までは、Δzの代わりに、反射計算部309で計算されるΔz’をフィードバックして使用し、反射点から計算終点までは、Δzの代わりに、反射計算部309で計算されるΔz’の符号を反転した−Δz’を使用する。
Figure 2007085923
Figure 2007085923
反射処理部309、経路長・伝搬時間計算部310、および出力部311は、それぞれ、図11の実施例2の反射処理部209、経路長・伝搬時間計算部208、および出力部211と同様の動作を行う。
出力部311から出力された計算終点での水平距離xi、深度zi、経路長si、伝搬時間ti、および音線角θiは、計算区間設定部304にフィードバックされ、次の計算区間の計算起点に設定され、実施例1と同様にして、音線が所定の経路長または水平距離に達するまで、上記と同様の計算が繰り返し行われる。
本発明の第1実施形態の音線計算装置の構成を示すブロック図である。 図1の入力手段に入力される音線分布情報を説明する図である。 図1の音速関数計算手段にて関数化される音速連続当てはめ関数を説明する図である。 音線の計算対象領域を分割した計算区間における音線を、水平方向および深度方向を座標軸とした座標上に表した図である。 図4と同じ音線を、図4の合成音速勾配ベクトルの方向を垂直方向の座標軸とした座標上に表した図である。 本発明の第2実施形態の音線計算装置の構成を示すブロック図である。 図4の座標と図5の座標との関係を示す図である。 本発明の実施例1の音線計算装置の構成を示すブロック図である。 音線の計算対象領域を分割した計算区間における音線と海面との交点となる反射点を説明する図である。 音線の計算対象領域を分割した計算区間における音線と海底との交点となる反射点を説明する図である。 本発明の実施例2の音線計算装置の構成を示すブロック図である。 音線の計算対象領域を分割した計算区間における音線の水平方向の折り返し点を説明する図である。 本発明の実施例3の音線計算装置の構成を示すブロック図である。 音線の計算対象領域を分割した計算区間における音線の深度方向の折り返し点を説明する図である。 音線の計算対象領域における音速の計算結果の一例を示す図である。 音線の計算対象領域の音速の深度方向の分布の一例を示す図である。 図16と同じ計算対象領域の音速の深度方向および水平方向の分布を示す図である。 図16と同じ計算対象領域を水平方向および深度方向の音速勾配が等しい領域ごとに区切った等音速勾配領域図である。 図16と同じ計算対象領域において、計算起点の深度方向80mの地点から互いに異なる音線角で放射された各音線を表す音線図である。 図16と同じ計算対象領域を分割距離単位10kmで分割して音線計算を行う場合に、その計算対象領域を水平方向および深度方向の音速勾配が等しい領域ごとに区切った等音速勾配領域図である。 図16と同じ計算対象領域を分割距離単位10kmで分割して音線計算を行う場合に、計算起点の深度方向80mの地点から互いに異なる音線角で放射された各音線を表す音線図である。 図16と同じ計算対象領域を分割距離単位10kmで分割して音線計算を行う場合に、その計算対象領域を水平方向および深度方向の音速勾配が等しい領域ごとに区切った等音速勾配領域図である。 図16と同じ計算対象領域を分割距離単位5kmで分割して音線計算を行う場合に、計算起点の深度方向80mの地点から互いに異なる音線角で放射された音線を表す音線図である。 音線の計算対象領域を分割せずに音線計算を行う場合に、計算起点の深度方向80mの地点から互いに異なる音線角で放射された各音線が、深度方向50mに到達したときの水平距離を示すグラフである。 図24と同じ計算対象領域を分割距離単位10kmで分割して音線計算を行う場合に、計算起点の深度方向80mの地点から互いに異なる音線角で放射された各音線が、深度方向50mに到達したときの水平距離を示すグラフである。 図24と同じ計算対象領域を分割距離単位5kmで分割して音線計算を行う場合に、計算起点の深度方向80mの地点から互いに異なる音線角で放射された各音線が、深度方向50mに到達したときの水平距離を示すグラフである。 図24と同じ計算対象領域を分割距離単位1kmで分割して音線計算を行う場合に、計算起点の深度方向80mの地点から互いに異なる音線角で放射された各音線が、深度方向50mに到達したときの水平距離を示すグラフである。 図24と同じ計算対象領域を分割距離単位200mで分割して音線計算を行う場合に、計算起点の深度方向80mの地点から互いに異なる音線角で放射された各音線が、深度方向50mに到達したときの水平距離を示すグラフである。 図24と同じ計算対象領域を分割距離単位100mで分割して音線計算を行う場合に、計算起点の深度方向80mの地点から互いに異なる音線角で放射された各音線が、深度方向50mに到達したときの水平距離を示すグラフである。
符号の説明
11,21 入力手段
12,22 音速関数計算手段
13,23 計算区間設定手段
14,24 音速勾配計算手段
15,25 計算諸元変換手段
16,26 音線計算手段
17 座標変換手段
18,27 出力手段
101,201,301 入力部
102,202,302 音速関数計算部
103,203,303 計算起点初期設定部
104,204,304 計算区間設定部
105,205,305 音速勾配計算部
106,206,306 計算諸元変換部
107 水平距離・深度計算部
108,209,309 反射処理部
109 伝搬時間計算部
110,211,311 出力部
207,307 折り返し処理部
208 深度計算部
210,310 経路長・伝搬時間計算部
308 水平距離計算部

Claims (9)

  1. 計算対象領域の音線を、該計算対象領域を分割した複数の計算区間の音線のつながりとして、各計算区間ごとに音線計算を順次行う音線計算方法であって、
    各計算区間ごとに、当該計算区間における計算起点および計算終点を設定するステップと、
    各計算区間ごとに、当該計算区間における水平方向音速勾配および深度方向音速勾配を計算するステップと、
    各計算区間ごとに、水平方向および深度方向を座標軸とする原座標を回転し、前記水平方向音速勾配と前記深度方向音速勾配とをベクトル合成して得られる合成音速勾配ベクトルの方向を座標軸の1つとする回転座標とするための座標回転角を計算するとともに、当該計算区間における音線経路半径を前記回転座標上で計算するステップと、
    各計算区間ごとに、当該計算区間における音線の水平距離増分および深度増分を前記音線経路半径を用いて計算するとともに、当該計算区間における音線の経路長増分および伝搬時間増分を前記回転座標上で計算するステップとを有する音線計算方法。
  2. 計算対象領域の音線を、該計算対象領域を分割した複数の計算区間の音線のつながりとして、各計算区間ごとに音線計算を順次行う音線計算方法であって、
    各計算区間ごとに、当該計算区間における水平方向音速勾配および深度方向音速勾配を計算するステップと、
    各計算区間ごとに、水平方向および深度方向を座標軸とする原座標を回転し、前記水平方向音速勾配と前記深度方向音速勾配とをベクトル合成して得られる合成音速勾配ベクトルの方向を座標軸の1つとする回転座標とするための座標回転角を計算するステップと、
    各計算区間ごとに、当該計算区間における音線の前記合成音速勾配ベクトルの方向への距離増分およびこれに直交する方向への距離増分を前記回転座標上で計算するとともに、当該計算区間における音線の経路長増分および伝搬時間増分を前記回転座標上で計算するステップと
    各計算区間ごとに、当該計算区間における音線の前記合成音速勾配ベクトルの方向への距離増分およびこれに直交する方向への距離増分を、前記原座標上での音線の深度増分および水平距離増分にそれぞれ変換するステップとを有する音線計算方法。
  3. 各計算区間ごとに、当該計算区間における計算起点の音線の経路長、伝搬時間、深度、および水平距離に、当該計算区間における音線の経路長増分、伝搬時間増分、深度増分、および水平距離増分を加算することにより、当該計算区間における計算終点の音線の経路長、伝搬時間、深度、および水平距離を計算するステップをさらに有し、
    各計算区間ごとに、当該計算区間における計算起点および計算終点を設定するステップでは、当該計算区間における計算起点の音線の経路長、伝搬時間、深度、および水平距離として、前回の計算区間における計算終点の音線の経路長、伝搬時間、深度、および水平距離を設定する、請求項1または2に記載の音線計算方法。
  4. 計算対象領域の音線を、該計算対象領域を分割した複数の計算区間の音線のつながりとして、各計算区間ごとに音線計算を順次行う音線計算装置であって、
    各計算区間ごとに、当該計算区間における計算起点および計算終点を設定する計算区間設定手段と、
    各計算区間ごとに、当該計算区間における水平方向音速勾配および深度方向音速勾配を計算する音速勾配計算手段と、
    各計算区間ごとに、水平方向および深度方向を座標軸とする原座標を回転し、前記水平方向音速勾配と前記深度方向音速勾配とをベクトル合成して得られる合成音速勾配ベクトルの方向を座標軸の1つとする回転座標とするための座標回転角を計算するとともに、当該計算区間における音線経路半径を前記回転座標上で計算する計算諸元変換手段と、
    各計算区間ごとに、当該計算区間における音線の水平距離増分および深度増分を前記音線経路半径を用いて計算するとともに、当該計算区間における音線の経路長増分および伝搬時間増分を前記回転座標上で計算する音線計算手段とを有する音線計算装置。
  5. 計算対象領域の音線を、該計算対象領域を分割した複数の計算区間の音線のつながりとして、各計算区間ごとに音線計算を順次行う音線計算装置であって、
    各計算区間ごとに、当該計算区間における計算起点および計算終点を設定する計算区間設定手段と、
    各計算区間ごとに、当該計算区間における水平方向音速勾配および深度方向音速勾配を計算する音速勾配計算手段と、
    各計算区間ごとに、水平方向および深度方向を座標軸とする原座標を回転し、前記水平方向音速勾配と前記深度方向音速勾配とをベクトル合成して得られる合成音速勾配ベクトルの方向を座標軸の1つとする回転座標とするための座標回転角を計算する計算諸元変換手段と、
    各計算区間ごとに、当該計算区間における音線の前記合成音速勾配ベクトルの方向への距離増分およびこれに直交する方向への距離増分を前記回転座標上で計算するとともに、当該計算区間における音線の経路長増分および伝搬時間増分を前記回転座標上で計算する音線計算手段と
    各計算区間ごとに、当該計算区間における音線の前記合成音速勾配ベクトルの方向への距離増分およびこれに直交する方向への距離増分を、前記原座標上での音線の深度増分および水平距離増分にそれぞれ変換する座標変換手段とを有する音線計算装置。
  6. 各計算区間ごとに、当該計算区間における計算起点の音線の経路長、伝搬時間、深度、および水平距離に、当該計算区間における音線の経路長増分、伝搬時間増分、深度増分、および水平距離増分を加算することにより、当該計算区間における計算終点の音線の経路長、伝搬時間、深度、および水平距離を計算する出力手段をさらに有し、
    前記計算区間設定手段は、前記計算区間における計算起点の音線の経路長、伝搬時間、深度、および水平距離として、前回の計算区間における計算終点の音線の経路長、伝搬時間、深度、および水平距離を設定する、請求項4または5に記載の音線計算装置。
  7. 計算対象領域の音線を、該計算対象領域を分割した複数の計算区間の音線のつながりとして、各計算区間ごとに音線計算を順次行うコンピュータに、
    各計算区間ごとに、当該計算区間における計算起点および計算終点を設定する手順と、
    各計算区間ごとに、当該計算区間における水平方向音速勾配および深度方向音速勾配を計算する手順と、
    各計算区間ごとに、水平方向および深度方向を座標軸とする原座標を回転し、前記水平方向音速勾配と前記深度方向音速勾配とをベクトル合成して得られる合成音速勾配ベクトルの方向を座標軸の1つとする回転座標とするための座標回転角を計算するとともに、当該計算区間における音線経路半径を前記回転座標上で計算する手順と、
    各計算区間ごとに、当該計算区間における音線の水平距離増分および深度増分を前記音線経路半径を用いて計算するとともに、当該計算区間における音線の経路長増分および伝搬時間増分を前記回転座標上で計算する手順とを実行させるための音線計算プログラム。
  8. 計算対象領域の音線を、該計算対象領域を分割した複数の計算区間の音線のつながりとして、各計算区間ごとに音線計算を順次行うコンピュータに、
    各計算区間ごとに、当該計算区間における水平方向音速勾配および深度方向音速勾配を計算する手順と、
    各計算区間ごとに、水平方向および深度方向を座標軸とする原座標を回転し、前記水平方向音速勾配と前記深度方向音速勾配とをベクトル合成して得られる合成音速勾配ベクトルの方向を座標軸の1つとする回転座標とするための座標回転角を計算する手順と、
    各計算区間ごとに、当該計算区間における音線の前記合成音速勾配ベクトルの方向への距離増分およびこれに直交する方向への距離増分を前記回転座標上で計算するとともに、当該計算区間における音線の経路長増分および伝搬時間増分を前記回転座標上で計算する手順と
    各計算区間ごとに、当該計算区間における音線の前記合成音速勾配ベクトルの方向への距離増分およびこれに直交する方向への距離増分を、前記原座標上での音線の深度増分および水平距離増分にそれぞれ変換する手順とを実行させるための音線計算プログラム。
  9. 前記コンピュータに、
    各計算区間ごとに、当該計算区間における計算起点の音線の経路長、伝搬時間、深度、および水平距離に、当該計算区間における音線の経路長増分、伝搬時間増分、深度増分、および水平距離増分を加算することにより、当該計算区間における計算終点の音線の経路長、伝搬時間、深度、および水平距離を計算する手順をさらに実行させ、
    各計算区間ごとに、当該計算区間における計算起点および計算終点を設定する手順では、当該計算区間における計算起点の音線の経路長、伝搬時間、深度、および水平距離として、前回の計算区間における計算終点の音線の経路長、伝搬時間、深度、および水平距離を設定する、請求項7または8に記載の音線計算プログラム。

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