JP2007084349A - ガラス板表面への穿孔方法 - Google Patents
ガラス板表面への穿孔方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007084349A JP2007084349A JP2005271411A JP2005271411A JP2007084349A JP 2007084349 A JP2007084349 A JP 2007084349A JP 2005271411 A JP2005271411 A JP 2005271411A JP 2005271411 A JP2005271411 A JP 2005271411A JP 2007084349 A JP2007084349 A JP 2007084349A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alignment mark
- drill
- glass
- glass plate
- drilling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
Abstract
【課題】 均一で定型性に優れた輪郭のアライメントマークを形成することができるガラス板表面への穿孔方法を提供することを目的とするものである。
【解決手段】 先端にテーパー部TPを有するドリルを回転させながらガラス板表面に押圧するガラス板表面への穿孔方法であって、ドリルの回転を8000rpm以上に設定し、ドリルの先端部TPのみで非貫通孔を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 先端にテーパー部TPを有するドリルを回転させながらガラス板表面に押圧するガラス板表面への穿孔方法であって、ドリルの回転を8000rpm以上に設定し、ドリルの先端部TPのみで非貫通孔を形成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ガラス板表面に孔を形成する穿孔方法に関するものである。
液晶ディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル、有機ELディスプレイパネル、表面電界ディスプレイパネル等のフラットパネルディスプレイパネルの製造工程においては、ガラス板を貼り合せる工程が含まれている。この貼り合せ工程では、ガラス板表面上に形成した凹部を位置合わせ基準としてのアライメントマークにしている。このアライメントマークは、ガラス基板の貼り合せのみならず、その他にも、ガラス板の切断等の加工においても位置合わせの基準として利用されている。
アライメントマークを形成するには、ガラス板表面上に所定パターンのマスキング材を被覆し、マスキング材が被覆されていないガラス板表面をエッチングする方法がとられている(例えば、特許文献1参照)。図3は、従来のエッチングにより形成されたアライメントマークを表す断面模式図である。図示の通り、ガラス板2の表面上に形成されているアライメントマーク4は、エッチング過程においてエッチング液が使用されるため、その外周4aがマスキング材3の真下にまで進行することになる。そして、アライメントマーク4は、緩やかな曲面としてガラス板2の表面上に存在する。
このようなエッチングで形成した各アライメントマークにおいて、平面視したときにその輪郭となる外周形状の均一性を実現するためには、エッチング液の使用回数、エッチング液の温度等の数多くのエッチング管理が必要となる。その上、形成されたアライメントマークは、緩やかな曲面の凹部となっているため、輪郭が不明瞭となる。また、照明されて画像観察されるアライメントマークを位置基準として使用するとき、アライメントマークが暗色に観察されることが理想であるが、緩やかな曲面となって底が平面に近似していると、アライメントマークの中央部がその他の部分に比して明色化してしまう。
エッチングでアライメントマークを形成することに起因する煩雑なエッチングの管理、アライメントマークの輪郭の不明瞭、および照明されたアライメントマーク中央部の明色化を解決するために、出願人は、図4に表す方法を試みている。図4は、ドリルを使用したガラス板表面への穿孔方法を説明するための図である。この方法は、円柱状の本体部MBと先端のテーパー部TPとからなるドリルDRを800〜1000rpmの速度で回転させて、ドリルDRのテーパー部TPと本体部MBを使用してガラス板5の表面を掘削し、アライメントマークを形成するものである。この方法によれば、煩雑なエッチング管理が不要となり、アライメントマークの輪郭の不明瞭が解消され、エッチングで形成したアライメントマークのように底部が平面に近似することもなく、照明されたアライメントマーク中央部の明色化が解消される。
特開2004−133035号公報(段落0011)
しかし、回転速度を800〜1000rpmに設定したドリルDRで形成したアライメントマークには、図5に表す輪郭が不均一となる問題が生じる。図5は、800〜1000rpmの回転速度のドリルで形成したアライメントマークを表す図であり、図5(a)は、平面図であり、図5(b)は、図5(a)のA−A断面図である。ガラス板5の表面に形成されたアライメントマーク6は、ドリルDRでガラス板5の表面を掘削する途中に起こったガラスのチッピングにより、輪郭に欠損部6aが存在する。チッピングは、ガラス板表面の掘削途中で無作為に発生するため、欠損部6aを有するアライメントマーク毎の輪郭均一化を害することが問題点となっている。また、欠損部6aの存在は、アライメントマークの輪郭が目的とされている円形となることを阻害する。
本発明は、上記事情に鑑み、均一で定型性に優れた輪郭のアライメントマークを形成することができるガラス板表面への穿孔方法を提供することを目的とするものである。
本発明者は、8000rpm以上の速度で回転させた先端部テーパー状のドリルの先端部のみでガラス板表面上に形成した非貫通孔が、均一で定型的な輪郭となることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、テーパー状の先端部を有するドリルを回転させながらガラス板表面に押圧するガラス板表面への穿孔方法であって、前記ドリルの回転を8000rpm以上に設定し、前記先端部のみで非貫通孔を形成することを特徴とするガラス板表面への穿孔方法である。
また、本発明は、フラットパネルディスプレイパネルの製造方法であって、前記穿孔方法によりガラス基板上にアライメントマークを形成する工程と、この形成したアライメントマークを基準にして一対の前記ガラス基板を貼り合せる工程と、を備えているフラットパネルディスプレイパネルの製造方法である。
また、本発明は、フラットパネルディスプレイの製造方法であって、前記穿孔方法によりガラス基板上にアライメントマークを形成する工程と、この形成したアライメントマークを基準にして一対の前記ガラス基板を貼り合せる工程と、を備えているフラットパネルディスプレイの製造方法である。
上記のように構成された発明によれば、所定値以上の回転速度に設定したドリルのテーパー部のみでガラス板表面上に非貫通孔を形成するので、ガラスのチッピングの発生が著しく抑制され、形成された非貫通孔は、平面視したときに均一かつ定型的で明瞭な輪郭となる。また、非貫通孔を照明してアライメントマークとして利用するときであっても、その底部が曲面とならないので、全体が暗色化したアライメントマークとして明確に認知することができる。
以下に本発明を実施形態に基づき説明する。図1は、本実施形態に係る穿孔方法を説明するための図である。本実施形態における穿孔方法は、ガラス基板1の表面にアライメントマークを形成するために使用される。
アライメントマークが形成されるガラス基板1は、液晶ディスプレイに使用されるガラス基板であり、アルミノホウケイ酸ガラスからなるガラス基板である。
アライメントマークは、図示されていないスピンドルにドリルDRを固定し、回転させたこのドリルDRをガラス基板1に押圧することにより、形成される。ドリルDRの回転速度は、ドリルDRによるガラス表面の掘削においてガラスのチッピングが生じることがないように、8000rpm以上、好ましくは、10000rpm以上に設定される。
図2は、図1のドリルDRを説明するための図である。図示のドリルDRは、ねじれ角が30°の螺旋状のねじれ溝SLを持ったツイストタイプのドリルである。ドリルDRは、円柱状の本体部MBと、本体部MBの先端側の先細りしたテーパー部TPとからなっている。なお、本発明で使用するドリルは、ダイヤモンド、超硬合金、セラミックス等の硬性材料からなるものである。
回転させたドリルDRをガラス表面に押圧するとき、このドリルDRのテーパー部TPのみを使用してガラス基板1の表面を掘削し、アライメントマークを形成する。テーパー部TPだけでなく、本体部MBを使用してガラス基板1の表面を形成した場合は、ガラスのチッピングが生じることになって、アライメントマークの外周が欠損する。
そして、ドリルDRでガラス基板1の表面を掘削するとき、非貫通孔を形成する。貫通孔を形成した場合、形成した孔をアライメントマークとして使用するために照明したとき、暗色化した孔として認知することができなくなってしまう。
上記実施形態では、アルミノホウケイ酸ガラス板の表面に非貫通孔を形成することについて述べているが、上記実施形態は、本発明の一実施形態に過ぎない。例えば、本発明の方法により穿孔することができるガラス板の組成は、特に限定されるものではなく、ソーダ石灰ガラス、無アルカリガラス、アルカリバリウムガラス、ホウケイ酸ガラス、アルカリホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラス、アルミノケイ酸ガラス、ホウ酸塩ガラス、シリカガラス、鉛ガラス等からなる組成のガラス板にも本発明に係る穿孔方法を適用することが可能である。
また、本発明に係る穿孔方法は、フラットパネルディスプレイおよびこのパネルの製造工程に取り入れられ、形成したアライメントマークを基準に一対のガラス基板の貼り合せを行なうことができる。
DR ドリル
TP テーパー部
1 ガラス基板
TP テーパー部
1 ガラス基板
Claims (3)
- テーパー状の先端部を有するドリルを回転させながらガラス板表面に押圧するガラス板表面への穿孔方法であって、
前記ドリルの回転を8000rpm以上に設定し、
前記先端部のみで非貫通孔を形成することを特徴とするガラス板表面への穿孔方法。 - フラットパネルディスプレイパネルの製造方法であって、
請求項1に記載の穿孔方法によりガラス基板上にアライメントマークを形成する工程と、
前記アライメントマークを基準にして一対の前記ガラス基板を貼り合せる工程と、
を備えているフラットパネルディスプレイパネルの製造方法。 - フラットパネルディスプレイの製造方法であって、
請求項1に記載の穿孔方法によりガラス基板上にアライメントマークを形成する工程と、
前記アライメントマークを基準にして一対の前記ガラス基板を貼り合せる工程と、
を備えているフラットパネルディスプレイの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005271411A JP2007084349A (ja) | 2005-09-20 | 2005-09-20 | ガラス板表面への穿孔方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005271411A JP2007084349A (ja) | 2005-09-20 | 2005-09-20 | ガラス板表面への穿孔方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007084349A true JP2007084349A (ja) | 2007-04-05 |
Family
ID=37971730
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005271411A Withdrawn JP2007084349A (ja) | 2005-09-20 | 2005-09-20 | ガラス板表面への穿孔方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007084349A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011052006A1 (ja) * | 2009-10-28 | 2011-05-05 | パナソニック株式会社 | レンズシート、表示パネル装置、および表示装置 |
JP2012036074A (ja) * | 2010-07-12 | 2012-02-23 | Nippon Electric Glass Co Ltd | ガラス板 |
WO2022051108A1 (en) * | 2020-09-04 | 2022-03-10 | Corning Incorporated | Apparatus and method for cutting hole in glass laminate substrate |
-
2005
- 2005-09-20 JP JP2005271411A patent/JP2007084349A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011052006A1 (ja) * | 2009-10-28 | 2011-05-05 | パナソニック株式会社 | レンズシート、表示パネル装置、および表示装置 |
JP4819204B2 (ja) * | 2009-10-28 | 2011-11-24 | パナソニック株式会社 | レンズシート、表示パネル装置、および表示装置 |
US8500302B2 (en) | 2009-10-28 | 2013-08-06 | Panasonic Corporation | Display panel apparatus, display apparatus, and method of manufacturing display panel apparatus |
JP2012036074A (ja) * | 2010-07-12 | 2012-02-23 | Nippon Electric Glass Co Ltd | ガラス板 |
JP2015180595A (ja) * | 2010-07-12 | 2015-10-15 | 日本電気硝子株式会社 | ガラス板 |
WO2022051108A1 (en) * | 2020-09-04 | 2022-03-10 | Corning Incorporated | Apparatus and method for cutting hole in glass laminate substrate |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102285009B (zh) | 脆性材料用划线轮及脆性材料的划线方法及装置、工具 | |
TWI530466B (zh) | 玻璃面板刻線裝置及刻線方法 | |
TW200616908A (en) | Cutter wheel and method of manufacturing the same, manual scribing tool, and scribing device | |
EP0978490A2 (en) | Cutter wheel | |
JP2007152936A (ja) | 脆性材料用のホイールカッター | |
JP2007084349A (ja) | ガラス板表面への穿孔方法 | |
TWI511939B (zh) | A scribing line, a scribing device, a scribing method, a manufacturing method for a display panel, and a display panel | |
CN106393452B (zh) | 刀轮 | |
CN101121285B (zh) | 板材的孔加工方法 | |
JP6572660B2 (ja) | スクライビングホイール | |
JP6076770B2 (ja) | ホルダーユニット及びスクライブ装置 | |
TWI236408B (en) | Apparatus for cutting liquid crystal display panel | |
CN101791715A (zh) | 钻孔工具 | |
TWI637923B (zh) | Scoring wheel | |
JP2000072464A (ja) | ガラスのスクライブ方法 | |
JP3932301B2 (ja) | 有機電界発光表示装置の基板切断方法 | |
JP2016210169A (ja) | スクライビングホイール | |
JP5564339B2 (ja) | サンドブラストによる刻印用メタルマスク | |
KR100829068B1 (ko) | 글라스 커팅 디스크를 장착한 휠 스크라이버 | |
CN111196673A (zh) | 带玻璃料膜的玻璃基板的刻划方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081202 |