JP2007084340A - ケーブル接続装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーブルの一部と共に回転する回転体の回転に伴って順次回転される複数の分離板を使用したケーブル接続装置において、ケーブル同士が干渉するのを防止してドラムの回転を安定させる。
【解決手段】本発明のケーブル接続装置は、ケーブル8,10,12と、該ケーブルの一部と共に回転する回転体6と、前記ケーブルが順次に引き通されてなる互いに同軸に配設された複数の分離板14−24とを具備し、前記回転体の回転に伴って前記複数の分離板が順次回転するように構成されたケーブル接続装置において、前記分離板上に前記ケーブルの異なる部位の間に介在して両者が干渉するのを防止する干渉防止部材26,28が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明はケーブル接続装置に係り、特に、回転する複数の分離板にケーブルを順次に引き通してなる構造を備えた装置に関する。
一般に電気装置において2個の部材がケーブルによって相互に接続され、一方の部材が他方の部材に対して相対的に移動するようになっている場合、ブラシや接触子と導電材との摺動を利用したスリップリングやブラシの替わりに水銀を利用するロータリコネクタなどが知られている。
ところが、スリップリングやロータリコネクタは回転がいくらでも可能であるという利点がある反面、スリップリングにおいてはブラシ部からのノイズが発生しやすいのでノイズを嫌う場合などでは敬遠されがちである。また水銀を使用するロータリコネクタは水銀を利用しているのでノイズの問題はないが、昨今の環境の問題から使用をためらう場合も多い。そこで回転数が限定されても良い用途の場合には分離板を利用したケーブル巻取りドラムを利用した方法が注目されている。これは、ケーブル固定部がねじれてしまうのを防止するために複数の分離板を利用して分離板間のケーブルを曲げることによりネジレを吸収する技術が知られている(例えば、以下の特許文献1及び2参照)。
さらに、可動側ケーブルをドラム上に渦巻き状に巻き取るとともに、当該ドラムの内周側に固定側ケーブルを引き込み、ドラムの内周側に渦巻き状に巻き取り、ドラムの回転軸から固定側ケーブルを引き出すようにしたケーブル巻取り装置が知られている(例えば、以下の特許文献3参照)。
特公昭50−40710号 実開昭50−136780号 特開2002−255456号公報
しかしながら、上記の分離板を用いた装置構造において、分離板の間を狭くして省スペース化を考えた場合には、図9に示すようにケーブル10がHの部分でケーブルの斜面と分離板20の間に挟まってしまう現象がおき、またJの部分のようにケーブル同士が接した場所などではケーブルの乗り越え現象が生じてしまう可能性があるため、スムーズな回転が得られないという問題がある。また分離板が縦方向に取り付いている場合には、ケーブルが分離板の外周からはみ出てしまい、やはりスムーズな回転動作を阻害するという問題もある。一方、分離板間の間隔を広くすればケーブル同士の干渉の問題はなくなるが、間隔が増える分だけ装置が大型化し、特に回転数を多く取りたいときほど装置が大きくなってしまうという問題がある。
本発明は上記問題点を解決することを目的とし、複数の分離板を用いたケーブル接続装置において、分離板の間隔を小さくした場合でもスムーズに回転する構造を提供することにある。すなわち、本発明のより具体的な課題は、ケーブルの一部と共に回転する回転体の回転に伴って順次回転される複数の分離板を使用したケーブル接続装置において、ケーブル同士が干渉するのを防止してドラムの回転を安定させることにある。
上記目的を達成するために、本発明のケーブル接続装置は、ケーブルと、該ケーブルの一部と共に回転する回転体と、前記ケーブルの他部が順次に引き通されてなる互いに同軸に配設された複数の分離板とを具備し、前記巻取りドラムの回転に伴って前記複数の分離板が順次回転するように構成されたケーブル接続装置において、前記分離板上に前記ケーブルの異なる部位の間に介在して両者が干渉するのを防止する干渉防止部材が設けられていることを特徴とする。ここで、干渉防止部材を分離板に突設されたピン又はローラで構成することが好ましい。また、一対の分離板の間に配置されたケーブルに対して作用する干渉防止部材はいずれの分離板に取り付けられていてもよい。さらに、回転体としては、ケーブルの一部と共に回転し、その回転により複数の分離板が順次に回転するように作用するものであれば如何なるものであってもよく、例えば、ケーブルを巻き取る巻取りドラム、ケーブルの端部が接続された回転舞台・ターンテーブル・車両の回転ハンドル等が挙げられる。
また、前記干渉防止部材は、前記分離板に対する前記ケーブルの通過部位と、前記ケーブルの他の部位との間に介在可能となる位置に設けられていることが好ましい。例えば、第1の分離板の外周寄り部分に対するケーブルの第1の通過部位が存在し、この第1の通過部位から隣接する第2の分離板の内周寄り部分に対するケーブルの第2の通過部位までのケーブル部分が、上記第1の分離板と第2の分離板との間に反時計周りに配置される場合には、第1の分離板に対して第2の分離板が反時計周りに所定量回転したとき、上記ケーブル部分が上記第2の通過部位と干渉防止部材の間を通過せず、第2の通過部位と干渉防止部材の双方の周りに共に巻回されるように干渉防止部材を配置すればよい。
この場合において、前記干渉防止部材は、前記通過部位を前記分離板に保持する保持部材で構成される場合がある。この保持部材は、例えば、ケーブルを分離板の表裏両側から挟みこんで当該分離板に固定する円筒状部材或いは円盤状部材で構成することができる。また、前記保持部材は、前記分離板に対して半径方向に移動可能に取り付けられている場合がある。これによってケーブルの通過部分の位置を分離板の半径方向に移動させることができるため、分離板の回転量を増大させることができる。
さらに、本発明において、前記分離板の外周に前記ケーブルが前記外周から突出するのを防止する立ち上がり部が設けられていることが好ましい。ここで、この立ち上がり部の軸線方向の立ち上がり量を2枚の隣り合う分離板の間隔とほぼ同じ長さにすることが望ましい。
また、本発明において、前記分離板は、前記ケーブルの通過部位を固定するケーブル固定部を有し、該ケーブル固定部に前記通過部位を前記分離板の裏面側から表面側へ案内する案内構造が設けられていることが好ましい。これにより、ケーブルの通過部位に加わる負荷を低減することができるため、分離板の間隔を小さくしても、当該通過部位に曲がりや断線等の損傷が生ずることを防止できる。
さらに、本発明において、複数の前記ケーブルが半径方向の内外に並行して前記複数の分離板の間に順次に巻回されてなり、外周側において巻回された前記ケーブルの前記分離板間の部分が内周側において巻回された前記ケーブルの前記分離板間の部分より長く構成されていることが好ましい。これによれば、単一の太いケーブルを複数の分離板の間に順次に引き通す場合に比べて、複数のケーブルの外径を小さくできるため、複数のケーブルを半径方向内外に並行して巻回させ、外周側のケーブルを内周側のケーブルより長くして引き回すことで、分離板の間隔を小さくすることが可能になる。
本発明では、干渉防止部材を設けたことで、分離板の間においてケーブルの異なる部位が直接に当接することが防止されるため、ケーブル同士の引っかかりが低減されてスムーズな回転動作が可能になる。また、このようにスムーズな回転が可能になることで従来よりも分離板の間隔を小さくしたり回転量を大きくしたりすることができるため、装置の小型化が容易になる。
特に、分離板に対するケーブルの通過部位と他の部位との間に干渉防止部材が介在するように構成されることで、分離板の間隔を小さくしたり回転量を大きくしたりすることで生じやすい問題、すなわち、ケーブルの通過部位に他の部位が食い込むことが防止される。
以下に、本発明のケーブル接続装置の実施例を添付の図面にもとづいて詳細に説明する。図1は、分離板を利用したケーブルリール(ケーブル巻取り装置)の全体構造を示す説明図であり、固定物であるベース2にモータ4又はゼンマイバネやハンドル等が取り付いている。
モータの軸5には巻き取りドラム6が一体に取り付いており、モータ4の回転により巻き取りドラム6は所望の方向に回転する。ドラム6の外周にはケーブル8が巻きついており、ケーブル8の一端8aはドラム6から離れてベース2の外部に出て目的の部材に到達したり、巻き戻したりするようになっている。またケーブル8の別の一端8bはドラム6から内部に引き込まれており、ドラム6と固定された分離板14および回転自在に設けられた複数の分離板16,18,20,22などを経由しベース2に固定された分離板24を経てベース2のケーブル排出口3より外部に出て目的の部材に到達する。
例えば体育館の場合、ケーブル12を電源に接続し、本体を体育館中心の天井に設置して、ケーブル8aには補助照明器をつなぐとすると、床をケーブルが這うこと無しに必要な時または適した高さで利用できる。
なおこの実施例ではドラム6に使用されるケーブル8とドラム6の内部に引き込まれ分離板14から24を経てベース2のケーブル排出口3に到達するまでに使用されるケーブル10とベース2から外部に出ているケーブル12とを違う番号で示しているが、これはそれぞれの場所においてケーブルの果たす役割が異なるために別の番号を付けて説明しているだけであり、もちろん同一のケーブルを使用しても端子台を設けるなどして別々のケーブルを使用してもどちらでも良い。
また分離板16,18,20,22はドラム6に固定された分離板14とベース2に固定された分離板24の間において回転自在に何枚でも設ける事が可能であり、ドラムとケーブルの長さや太さおよび硬さなどにより必要な数だけ設けることができるのであるが、本実施例では12枚設けてドラムが12回転対応できるようになっている。また分離板はケーブルの干渉を防止する干渉防止部材(ピンまたはローラ)26,28を設けた構造の分離板18,22と、干渉防止部材がない分離板16,20とが交互に重なる構造になっており、ある一定の間隔で並ぶようにするために軸5の部分にカラー13を設けて挿入されている。またベアリング(図示省略)などを用いて軸5に対して回転自在にされている。なお干渉防止部材26,28を設けた構造の分離板18,22では中心に近い部分においてケーブル10が通過しており、干渉防止部材がない分離板16,18では中心から遠い部分にてケーブル10が通過している。
この構造においてモータ4が回転するとドラム6が回転をし、それにともないケーブル8が繰り出されていく。ドラム6と分離板14とは同期回転をするが、ケーブル12との間に設けられた分離板16,18,20,22などの枚数分およびケーブル10の長さにある程度の余裕があるため、ケーブル12まで回転が伝達する事はない。またドラム6の回転によるケーブルのネジレは分離板部にて吸収しているため、ケーブル8は回転する事無く繰り出されていく。
次に分離板16,18,20,22及びケーブル10の関係を図2にて説明する。
分離板16において軸5から遠い位置16aから出てきたケーブル10は軸5を中心に左回転方向に湾曲し軸に近い位置18bにて分離版18に固定されている。同様に分離版18の軸に近い位置18bから出てきたケーブルは左回転方向に湾曲し分離版20の軸5から遠い位置20aの位置で固定される。そして分離板20において軸5から遠い位置20aから出てきたケーブル10は軸5を中心に左回転方向に湾曲し軸に近い位置22bにて分離板22に固定されている。このようにそれぞれの分離板では交互にケーブルの固定位置が軸5に近い位置と遠い位置とが繰り返されており、軸に近い位置にケーブルが固定されている分離板18、22にはケーブル10の固定位置18b、22bの近傍で、軸5を中心に左回転方向で固定位置18b、22bよりも少し外側にケーブルの干渉を防止するための干渉防止部材26,28を設けてある。
図3は分離板20,22の間におけるケーブル10の状態を示す説明図であり、緩く巻かれている状態(c)(d)は分離板が相互に回転していない状態であり、(a)(b)は分離板20,22がほぼ一回転した後のケーブル10が巻かれた状態を示している。図3(c)において分離板20は外周部の一部に切り欠き部21が設けられ分離板20の裏側からケーブル10が表側に出ている(20a)。出てきたケーブル10はそのまま左方向に湾曲しながら分離板20の外周に設けられた立ち上がり部30に沿って半周したのち中心方向に入り込み、ほぼ半周して切り欠き部21の内側で中心に近い部分に設けられた分離板22の案内部32に固定され、分離板22の裏側からケーブル10が分離板22の表側に出る(22b)。
立ち上がり部30は全ての分離板に設けられており、ケーブル10が分離板の外周から外に飛び出ることを防止している。また分離板にはケーブル10に曲りや断線が無く最小の形状で且つケーブル表面を保護するガイド形状に案内できるように案内部32が設けられており、分離板とケーブルとは熱収縮チューブ33や紐等で少ないふくらみで分離板の裏表に固定されている。すなわち、分離板に対してケーブル10の通過部位が固定されるケーブル固定部に上記案内部32が設けられている。なお、この固定方法は切り欠き部21の部分でも同様に使用されている。案内部32には分離板に対するケーブル10の通過部位に当接し、支持して、当該通過部位を分離板の裏面側から表面側へ所定経路(分離板の表面に対して傾斜した経路)に沿って案内する案内面が設けられている。分離板20、22の間隔はケーブル1本が余裕を持って動ける寸法程度に設定がされており、分離板22の裏面に設けられた分離板20の方向に突出する干渉防止部材26と表面に設けられた干渉防止部材28の高さも分離板間の間隔より若干小さくしてある。このように分離板間の距離をケーブルの径が余裕をもって移動できる最小な間隔に設定する事で分離板の重なりによる厚さを最小にしている。
図3(c)の状態から例えば分離板20を固定したまま分離板22だけを矢印h方向に回転すると、ケーブル10の分離板22に対する通過部位の位置22bと干渉防止部材26は矢印方向に回転し約一回転すると図3(a)の状態になる。この状態において干渉防止部材26にケーブル10が巻きついているが、図3(b)に示すとおりその内側にはケーブル10が入り込む事が無いためケーブル同士が食い込む形での干渉は無く、逆回転した時にもスムーズな動きが得られる。
図3は2枚の分離板間で約一回転分のネジレを吸収する様子を描いている。2枚の分離板間でケーブルが締まりきった場合や、緩みきってしまうとケーブルの硬さで倣い次の分離板に回転力が伝わり順次回転していくが、分離板間などでストッパを設ける(図示省略)とより確実に回転の伝達が行われケーブルの耐久性は向上する。すなわち、隣接する分離板間が所定回転量だけ相対的に回転するが、それ以上は回転しないように、隣接する分離板間に相互に当接するストッパ構造を設ける。このようにすると、隣接する分離板に対する通過部位間のケーブル部分の変形度合は常に上記所定回転量以下の角度に対応したものとなるので、ケーブル各部に加わる負荷を均一化できる。
図3(e)には、分離板に対して回転自在に取り付けられた干渉防止部材26′の構造を示す。この干渉防止部材26′は、分離板に取り付けられた支軸26a′と、この支軸26a′に対して回転自在に装着されたローラ(或いは、ころ)26b′とを有する。ローラ26b′は上記干渉防止部材26と同様にケーブル10の異なる部位の間に介在して干渉防止機能を発揮するだけでなく、ケーブル10をその延長方向(巻回方向)にスムーズに案内する機能をも有する。このような構造は、上述の干渉防止部材26、28のいずれにも用いることができる。
図4は、図3と同じ構造でケーブルが細い場合に約2周分のネジレを吸収している様子を示したもので、図4(c)がケーブルを緩く巻いた状態である。分離板20を固定したまま分離板22を矢印h方向に回転すると、ケーブル10の分離板22に対する通過部位の位置22bと干渉防止部材26は矢印方向に回転し約二回転すると図4(a)の状態になる。
図5、図6は第二の実施例を示している。分離板20の外周部の一部には穴が開けられており(図示省略)、分離板20の裏側からケーブル10が表側に出ている(20c)。出てきたケーブル10はそのまま左方向に湾曲しながら分離板20の外周に設けられた立ち上がり部30に沿って半周したのちに中心方向に入り込み、ほぼ半周して中心に近い部分に設けられた穴(図示省略)によって分離板22の裏側から表側に出ている(22d)。この分離板20、22においてケーブル10を挟み込むように穴の両側から図5(c)に記載の円柱形状(或いは円盤形状)の干渉防止部材26a、28aを合わせてネジ等で固定することにより、ケーブル10と分離板20、22と干渉防止部材26a、28aが密着した状態で固定される。これらの干渉防止部材26a,28aは、ケーブル10の分離板22に対する通過部位を分離板22に保持する上記の保持部材を構成する。なお、本実施例において干渉防止部材26a、28a以外の構造に関しては図3とほぼ同じであるため説明は省略する。
図6(c)の状態から例えば分離板20を固定したまま分離板22だけを矢印h方向に回転すると、ケーブル10の分離板22に対する通過部位の位置22dに設けられた干渉防止部材26a、28a(保持部材)は矢印h方向に回転し、約一回転すると図6(a)の状態になる。この状態において干渉防止部材26a,28aにケーブル10が巻きついているが、図6(b)に示すとおりケーブル同士が食い込む形では干渉することがないため逆回転した時にもスムーズな動きが得られる。
なお、この干渉防止部材26a、28aは干渉防止部材の役目をすると共にケーブルを分離板に固定(保持)する役目をも果たして、ケーブルの干渉防止手段と固定手段(保持手段)を兼ねているので、図3の構造よりも組み立て性が良い。なお、本発明においては分離板に対してケーブルの通過部位が完全に固定されている必要は必ずしもないので、本明細書では実施例において固定という表現を用いる場合、完全に固定されずに、分離板に対して或る程度の力で係合又は保持されている場合をも含むという意味で、保持という言葉を併記する。
図7は第三の実施例を示している。ケーブル10には図7(c)に示す干渉防止部材26b,28b(上記と同様に保持部材を構成する。)が一定間隔(図示省略)で成形等により固定されており、図7(b)に示すように分離板20にもうけられたスライド溝34に干渉防止部材に設けられた溝27が嵌合し、干渉防止部材26b、28bが半径方向にスライドする構造である。図6(b)に示すように、干渉防止部材26b,28bは分離板の外周方向に近い部分にて一周以上の余裕をもって緩く巻いてある。この図6(b)の状態から矢印h方向に回転すると干渉防止部材26b、28bは中心方向にスライドするため(図7(a)の状態)、余裕を持たせたケーブル長および干渉防止部材がスライド分する距離の分だけ、図3に比べてより多く回転する事ができるので2枚の分離板間での回転数を多くとる事ができる。
図8は第四の実施例を示している。図8(c)の状態でケーブル10は二本あり、外側のケーブルは長く分離板20、22に固定され、内側のケーブルは少し短く固定されている。すなわち、二本のケーブル10,10は半径方向内外に並行して配置され、外周側のケーブル10の分離板20に対する通過部位と分離板22に対する通過部位の間の長さは、内周側のケーブル10の分離板20に対する通過部位と分離板22に対する通過部位との間の長さより長くなるように取り付けられている。例えば分離板20を固定したまま分離板22を矢印h方向に回転すると、分離板22に設けられた干渉防止部材26及びケーブル位置22bは矢印方向に回転し約一回転すると図8(a)の状態になる。
このように複数のケーブルの長さを変えて分離板に固定することで、複数のケーブルを並行して巻回させる事ができるので、太いケーブル一本を回転させるより複数の細いケーブルを用いることで分離板間を狭くでき、また太いケーブルに対し細いケーブルは柔らかいため小さく曲げる(小さな曲率半径で巻回させる)事が可能で、装置全体を小型化できる。
ケーブルには色々な種類があり、例えばステレオマイク用のケーブルはモノラルマイク用のケーブル二本を合わせて一本にした構造である。この場合ドラム6に巻付いたケーブルは一本のステレオケーブルであるが、分離板を経由するケーブル10をモノラルケーブル二本にして小型化することも可能である。
以上説明した各実施形態においては、分離板の間隔をケーブルがスムーズに動く程度の間隔に設定し、そして分離板に干渉防止部材を設けた事によりケーブルとケーブルとが干渉して分離板間に食い込むことや乗り越えてしまう事が無くなるため、スムーズな回転が得られるという効果がある。また分離板の間隔を最小限にできるため、多数の分離板を設けた構造においても小さく構成する事ができ、また分離板外周には立ち上がり部が設けてあるため、分離板外周よりケーブルが飛び出る事がないという効果もある。
また干渉防止部材(保持部材)をケーブルを挟み込む構造で分離板に固定をするようにした場合には、ケーブルを分離板に固定する役目を兼ねているため組み立て性が良いという効果もある。そして干渉防止部材を分離板の半径方向に移動自在にする構造においては、より多くのケーブルが収納できるので、分離板の数を減らす事ができ、さらなる省スペース化が可能であるという効果がある。また太いケーブルを分割して、細い複数のケーブルの長さを変えて分離板に固定すると、太いケーブルでの分離板間に対し狭くなり、さらなる省スペース化が可能であるという効果がある。
図10は本発明の別の実施形態を示す概略縦断面図である。これ以降の実施形態では、先の実施例と対応する部分には同一符合を付し、同様の部分についての説明は省略する。この実施形態では、巻取りドラム6にケーブル8が巻回され、この巻取りドラム6の内側にドラムと同軸に構成された複数の分離板14−24がカラー13に取り付けられている。回転軸5は分離板14に固定されるとともに、弾性復元機構4′内のぜんまい4x′と接続され、これによって、ケーブル8が引き出されるに従って回転軸5を介してぜんまい4x′が巻き締められていくように構成されている。したがって、ケーブル8を引き出すと分離板14−24が順次に回転していくが、ケーブル8を離すとぜんまい4x′の弾性復元力でケーブル8が巻取りドラム6に巻き取られる。
図11はさらに別の実施形態を回転軸5周りの90度範囲を除去した状態で示す概略部分断面図である。この実施形態では、弾性復元機構4′が回転軸5と固定されたプーリ4a′を有し、このプーリ4a′には帯状のばね4x′の一端が取り付けられている。また、ベース2には小径のプーリ4b′が回転自在に取り付けられているとともに、このプーリ4b′には上記ばね4x′の他端が取り付けられ、ばね4x′が自身の弾性力により巻回されている。この弾性復元機構4′では、ケーブル8が引き出されると回転軸5とともにはね4x′が小径のプーリ4b′から引き出されてより大径のプーリ4a′に巻き取られていく。そして、ケーブル8に加わっていた引き出し力が除去されると、ばね4x′の弾性力により回転軸5が逆に回転されるので、ケーブル8は巻取りドラム6に巻き取られる。なお、図10及び図11に示す弾性復元機構4′は単なる例示であり、その他の任意の弾性復元機構を用いることができることは言うまでもない。
図11及び図12は本発明のさらに異なる実施形態を示す縦断面図及び平面図である。この実施形態では、上記各実施形態とほぼ同様の、ベース2、回転軸5、巻取りドラム6、分離板14−24、ケーブル8、10、12、及び、弾性復元機構4′を有している。
また、モータ等の駆動源51は駆動ベルト52等を介して円筒状の駆動部材53を回転駆動するようになっている。この駆動部材53には、上下2つの収容部54A、54Bにそれぞれ渦巻き状に収容された2つの帯状の弾性ベルト(可撓性ベルト、以下同様。)55A、55Bが相互に螺旋状に巻きつけられた状態で、繰出し・巻取り可能に構成されている。弾性ベルト55Aには、その延長方向に沿って上下部に2列に配列された複数の係合孔(係合構造)55aが設けられ、弾性ベルト55Bには、上記係合孔55aと、駆動部材53の外周に形成された螺旋状の係合溝53aとに共に係合する上下2列の複数の係合突起(係合構造)55bが設けられている。そして、弾性ベルト55Aの上部の係合孔55aと弾性ベルト55Bの下部の係合突起55bとが相互に嵌合し、弾性ベルト55Aの下部の係合孔55aと弾性ベルト55Bの上部の係合突起55bとが相互に嵌合した状態で係合溝53aに沿って摺動し、駆動部材53の回転とともに昇降することで、弾性ベルト55A及び55Bが収容部54A,54Bから繰り出されたり、引き込まれたりしながら、一対の弾性ベルト55Aと55Bとで構成される円筒体50が伸縮するように構成されている。
上記円筒体50の上部には可動装置56が固定されており、この可動装置56には、上記ケーブル巻取り装置から導出されたケーブル8が上記円筒体50の内部を通過して接続されている。また、上記ケーブル巻取り装置から導出されたケーブル12は、上記可動装置56と接続されるべき固定装置57に接続されている。
上記のような構成により、可動装置56と固定装置57とをケーブル8、10、12を介して接続した状態で、可動装置56を上下に移動させることが可能になる。ここで、可動装置56としては、CCDカメラ等の撮像装置、マイク等の各種のセンサ装置、散水装置等の各種の処理装置、種々のマニプレータ等が挙げられる。一方、固定装置57としては、制御装置、データ処理装置、電源装置等が挙げられる。
なお、上記各実施形態及び実施例では巻取りドラムを有するケーブル巻取り装置について説明したが、本発明はケーブル巻取り装置に限らず、種々のケーブル接続装置に用いることができる。例えば、巻取りドラム以外のケーブルの一部と共に回転する回転体を有する各種のケーブル接続装置、例えば、回転体としてケーブルの一端が接続された回り舞台を有する舞台装置、回転体としてケーブルの一端が接続されたターンテーブルを有する検査装置や搬送装置、回転体としてケーブルの一端が接続されたマニプレータを有するロボットハンド若しくはロボット装置、回転体としてケーブルの一端が接続された操作スイッチ等を備えた回転ハンドルを有するフォークリフト等の車両その他の各種機械に対して適用することが可能である。
また、上記実施形態において巻取りドラムは分離板と同軸に接続されているが、巻取りドラムの回転により分離板が順次に回転するように構成されていればよく、必ずしも両者が同軸に構成されている必要はない。
さらに、上記干渉防止部材は、分離板等の他の部材と一体に構成された一部分として構成されたものであってもよく、また、他の部材と別部材で構成され、他の部材に対して接着、ねじ止め等の適宜の手段で固定されたものであっても構わない。
本発明の実施例に係るケーブル巻取り装置の全体構造を示す説明図である。 本発明の分離板の構造を示す説明図である。 本発明の分離板の構造を示す説明図(a)〜(e)である。 図3に対しケーブルが細かった場合の追加説明図(a)及び(c)である。 本発明の他の実施例の分離板の構造を示す説明図(a)〜(c)である。 図5の発明ケーブル状態を示す追加説明図(a)〜(d)である。 本発明の他の実施例の分離板の構造を示す説明図(a)〜(c)である。 本発明の他の実施例の分離板の構造を示す説明図(a)及び(c)である。 従来技術の構造を示す説明図(a)〜(d)である。 別のケーブル巻取り装置の実施形態を示す概略部分断面斜視図。 さらに別のケーブル巻取り装置の実施形態を示す概略縦断面図。 さらに異なるケーブル巻取り装置の実施形態を示す概略縦断面図。 図12に示す装置の概略平面透視図。
符号の説明
2…ベース、3…ケーブル排出口、4…モータ、5…モータの軸、6…巻取りドラム、8、10、12…ケーブル、13…カラー、14…分離板、16…分離板、18、20、22、24…分離板、21…切り欠き部、26、26a、26b、28、28a、28b…干渉防止部材、27…溝、30…立ち上がり部、32…案内部、33…熱収縮チューブ

Claims (8)

  1. ケーブルと、該ケーブルの一部と共に回転する回転体と、前記ケーブルの他部が順次に引き通されてなる互いに同軸に配設された複数の分離板とを具備し、前記回転体の回転に伴って前記複数の分離板が順次回転するように構成されたケーブル接続装置において、
    前記分離板上に前記ケーブルの異なる部位の間に介在して両者が干渉するのを防止する干渉防止部材が設けられていることを特徴とするケーブル接続装置。
  2. 前記干渉防止部材は、前記分離板に突設されたピン又はローラであることを特徴とする請求項1に記載のケーブル接続装置。
  3. 前記干渉防止部材は、前記分離板に対する前記ケーブルの通過部位と、前記ケーブルの他の部位との間に介在可能となる位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のケーブル接続装置。
  4. 前記干渉防止部材は、前記通過部位を前記分離板に保持する保持部材で構成されることを特徴とする請求項3に記載のケーブル接続装置。
  5. 前記保持部材は、前記分離板に対して半径方向に移動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載のケーブル接続装置。
  6. 前記分離板の外周に前記ケーブルが前記外周から突出するのを防止する立ち上がり部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のケーブル接続装置。
  7. 前記分離板は、前記ケーブルの通過部位を固定するケーブル固定部を有し、該ケーブル固定部に前記通過部位を前記分離板の裏面側から表面側へ案内する案内構造が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のケーブル接続装置。
  8. 複数の前記ケーブルが半径方向の内外に並行して前記複数の分離板の間に順次に巻回されてなり、外周側において巻回された前記ケーブルの前記分離板間の部分が内周側において巻回された前記ケーブルの前記分離板間の部分より長く構成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のケーブル接続装置。
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CN107986111A (zh) * 2017-11-27 2018-05-04 泰兴市恒生电器厂 一种用于建筑电线的自动收放器

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