JP2007080104A - データアクセス装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の制御対象の制御に必要なシステム仕様データへ関連のないクライアントから直接アクセスされ、書き換え・読み込みされることを防止するデータアクセス装置を提供する。
【解決手段】オブジェクト指向表記法UMLを用いて、Aクラス1・Bクラス5の制御に必要なシステム仕様データをprivate属性として保持し、これに対する設定インターフェースと取得インターフェースをpublicメソッドとして備えた仕様データクラス7と、仕様データクラスにアクセスしシステム仕様データの属性を更新する仕様変更インターフェースをpublicメソッドとして備えた仕様更新クライアントクラス3と、システム仕様データの属性を用いることで自分の責務を実現する実現インターフェース2、6をpublicメソッドとして備えたAクラス、Bクラスとで構成される。
【選択図】図1
【解決手段】オブジェクト指向表記法UMLを用いて、Aクラス1・Bクラス5の制御に必要なシステム仕様データをprivate属性として保持し、これに対する設定インターフェースと取得インターフェースをpublicメソッドとして備えた仕様データクラス7と、仕様データクラスにアクセスしシステム仕様データの属性を更新する仕様変更インターフェースをpublicメソッドとして備えた仕様更新クライアントクラス3と、システム仕様データの属性を用いることで自分の責務を実現する実現インターフェース2、6をpublicメソッドとして備えたAクラス、Bクラスとで構成される。
【選択図】図1
Description
本発明は、データアクセス装置に関し、さらに詳しくは、オブジェクト指向によるクラスとその構成に関するものである。
オブジェクト指向表記法UMLを用いて図11に示すように、従来、複数の仕様データを取り扱う1つのソフトウェアシステムは、「システム仕様データ」100をpublic属性として、「仕様データ」クラス101に保存され、様々なクラスからアクセス可能となっていた。
また従来技術として特許文献1には、情報記憶装置はアクセス装置のソフトウェアAから予め決められた手順によってアクセス権が要求されたか否かを認識すると、ソフトウェアAによる情報記憶媒体へのアクセスを許可し、アクセス装置のソフトウェアAからアクセス終了の通知を受けたとき、以後の情報記憶媒体へのアクセスを不可にする技術について開示されている。
特開平8−129507号公報
また従来技術として特許文献1には、情報記憶装置はアクセス装置のソフトウェアAから予め決められた手順によってアクセス権が要求されたか否かを認識すると、ソフトウェアAによる情報記憶媒体へのアクセスを許可し、アクセス装置のソフトウェアAからアクセス終了の通知を受けたとき、以後の情報記憶媒体へのアクセスを不可にする技術について開示されている。
しかしながら図11の従来のソフトウェアシステムは、
(1)様々なシステムクライアントから「システム仕様データ」属性が直接アクセスされ、書き換え可能なため、情報が最新であることが保証されない。
(2)様々なシステムクライアントから「システム仕様データ」100が直接アクセスされ、読み込み可能なため、情報が隠蔽されない。
(3)「A」クラス102および「B」クラス103が、それぞれ必要な情報のみを取得することができず、「システム仕様データ」100全部の情報を取得してしまうので、不必要な情報を取得しリソースが無駄に消費される。
(4)必要な情報のやりとりが、各「クライアント」ロールクラス―「データベース」ロールクラス間で行われ、アクセス数が多くリソースが無駄に消費される。
といった問題点があった。
また特許文献1に開示されている従来技術は、予め決められた仕様のソフトウェアのみが情報記憶媒体に記憶されたデータにアクセスできるとあるが、さらにその決められた仕様のソフトウェアが、論理レベルでアクセス制限がかけられるか否かわからないといった欠点がある。
本発明は、かかる課題に鑑み、複数の制御対象の制御に必要な仕様情報であるシステム仕様データをprivate属性として保持し、これに対する設定手段と取得手段をpublicメソッドとして備えているシステム仕様管理部を用意することで、システム仕様管理部と関連のないシステムのクライアントから直接システム仕様データ属性へアクセスされ、書き換え・読み込みされることを防止するデータアクセス装置を提供することを目的とする。
(1)様々なシステムクライアントから「システム仕様データ」属性が直接アクセスされ、書き換え可能なため、情報が最新であることが保証されない。
(2)様々なシステムクライアントから「システム仕様データ」100が直接アクセスされ、読み込み可能なため、情報が隠蔽されない。
(3)「A」クラス102および「B」クラス103が、それぞれ必要な情報のみを取得することができず、「システム仕様データ」100全部の情報を取得してしまうので、不必要な情報を取得しリソースが無駄に消費される。
(4)必要な情報のやりとりが、各「クライアント」ロールクラス―「データベース」ロールクラス間で行われ、アクセス数が多くリソースが無駄に消費される。
といった問題点があった。
また特許文献1に開示されている従来技術は、予め決められた仕様のソフトウェアのみが情報記憶媒体に記憶されたデータにアクセスできるとあるが、さらにその決められた仕様のソフトウェアが、論理レベルでアクセス制限がかけられるか否かわからないといった欠点がある。
本発明は、かかる課題に鑑み、複数の制御対象の制御に必要な仕様情報であるシステム仕様データをprivate属性として保持し、これに対する設定手段と取得手段をpublicメソッドとして備えているシステム仕様管理部を用意することで、システム仕様管理部と関連のないシステムのクライアントから直接システム仕様データ属性へアクセスされ、書き換え・読み込みされることを防止するデータアクセス装置を提供することを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、独自の責務を実現する制御対象を制御するために必要なシステム仕様情報を保持するシステム仕様情報保持手段、前記システム仕様情報を設定するための設定手段、及び前記システム仕様情報を取得するための取得手段を備えているシステム仕様管理部と、該システム仕様管理部にアクセスし、前記システム仕様情報の属性を更新する仕様更新手段と、独自の責務を実現する実現手段を備え、前記設定手段により設定されたシステム仕様情報を前記取得手段により取得することにより、前記実現手段により独自の責務を実現する少なくとも2つ以上の制御対象と、を備えていることを特徴とする。
制御対象は所定のシステム仕様に基づいて制御される。そしてシステム仕様管理部には、このシステム仕様情報の中から制御対象の制御に必要な仕様が保持される。また制御対象が必要な仕様を設定したり、その仕様を取得する手段が備えられている。またシステム仕様管理部のシステム仕様情報は外部からアクセスしてシステム仕様情報の属性を更新することができる。更に、制御対象はシステム仕様管理部からシステム仕様情報を取得することにより、独自の責務を実現することができる。
請求項2は、独自の責務を実現する制御対象を制御するために必要な制御対象仕様情報を少なくとも2つ以上保持する制御対象仕様情報保持手段、前記制御対象仕様情報を設定するための設定手段、及び前記各制御対象が前記制御対象仕様情報を取得するための取得手段を備えているシステム仕様管理部と、該システム仕様管理部にアクセスし、前記仕様情報の属性を更新する仕様更新手段と、独自の責務を実現する実現手段を備え、前記設定手段により設定された制御対象仕様情報を前記取得手段により取得することにより、前記実現手段により独自の責務を実現する少なくとも2つ以上の制御対象と、を備えていることを特徴とする。
本発明はシステム仕様管理部内に、夫々の制御対象毎の制御対象仕様情報を保持し、さらに夫々の制御対象仕様情報を取得する取得手段を備えている。
請求項3は、独自の責務を実現する制御対象を制御するために必要な制御対象仕様情報、前記責務を実現する実現手段、及び前記制御対象仕様情報を設定するための設定手段を備えた少なくとも2つ以上の制御対象と、前記各制御対象にアクセスし、前記制御対象仕様情報の属性を更新する仕様更新手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明は制御対象の中に自らの制御対象仕様情報を保持し、それを設定して実現手段により責務を実現するものである。
制御対象は所定のシステム仕様に基づいて制御される。そしてシステム仕様管理部には、このシステム仕様情報の中から制御対象の制御に必要な仕様が保持される。また制御対象が必要な仕様を設定したり、その仕様を取得する手段が備えられている。またシステム仕様管理部のシステム仕様情報は外部からアクセスしてシステム仕様情報の属性を更新することができる。更に、制御対象はシステム仕様管理部からシステム仕様情報を取得することにより、独自の責務を実現することができる。
請求項2は、独自の責務を実現する制御対象を制御するために必要な制御対象仕様情報を少なくとも2つ以上保持する制御対象仕様情報保持手段、前記制御対象仕様情報を設定するための設定手段、及び前記各制御対象が前記制御対象仕様情報を取得するための取得手段を備えているシステム仕様管理部と、該システム仕様管理部にアクセスし、前記仕様情報の属性を更新する仕様更新手段と、独自の責務を実現する実現手段を備え、前記設定手段により設定された制御対象仕様情報を前記取得手段により取得することにより、前記実現手段により独自の責務を実現する少なくとも2つ以上の制御対象と、を備えていることを特徴とする。
本発明はシステム仕様管理部内に、夫々の制御対象毎の制御対象仕様情報を保持し、さらに夫々の制御対象仕様情報を取得する取得手段を備えている。
請求項3は、独自の責務を実現する制御対象を制御するために必要な制御対象仕様情報、前記責務を実現する実現手段、及び前記制御対象仕様情報を設定するための設定手段を備えた少なくとも2つ以上の制御対象と、前記各制御対象にアクセスし、前記制御対象仕様情報の属性を更新する仕様更新手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明は制御対象の中に自らの制御対象仕様情報を保持し、それを設定して実現手段により責務を実現するものである。
請求項1の発明によれば、システム仕様管理部は、独自の責務を実現する制御対象を制御するために必要なシステム仕様情報を保持するシステム仕様情報保持手段と、システム仕様情報を設定するための設定手段と、システム仕様情報を取得するための取得手段と、を備えているので、システム仕様管理部と関連のないシステムのクライアントから直接システム仕様情報の書き換えや読み込みを防止することができる。
また請求項2では、システム仕様管理部内に、夫々の制御対象毎の制御対象仕様情報を保持し、さらに夫々の制御対象仕様情報を取得する取得手段を備えているので、不必要な情報を取得してリソースが無駄に消費されることを防ぐことができる。
また請求項3では、制御対象の中に自らの制御対象仕様情報を保持し、それを設定して実現手段により責務を実現するので、アクセス数の増加によりリソースが無駄に消費されることを防ぐことができる。
また請求項2では、システム仕様管理部内に、夫々の制御対象毎の制御対象仕様情報を保持し、さらに夫々の制御対象仕様情報を取得する取得手段を備えているので、不必要な情報を取得してリソースが無駄に消費されることを防ぐことができる。
また請求項3では、制御対象の中に自らの制御対象仕様情報を保持し、それを設定して実現手段により責務を実現するので、アクセス数の増加によりリソースが無駄に消費されることを防ぐことができる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の第1の実施形態に係るデータアクセス装置の概念構成図である。このデータアクセス装置100は、オブジェクト指向表記法UMLを用いて、Aクラス1(制御対象)・Bクラス(制御対象)5の制御に必要な仕様情報である「システム仕様データ」8をprivate属性として保持し、これに対する「設定インターフェース」(設定手段)9と「取得インターフェース」(取得手段)10をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「仕様データ」クラス(システム仕様管理部)7と、「仕様データ」クラス7にアクセスし、「システム仕様データ」8の属性を更新する「仕様変更インターフェース」(仕様更新手段)4をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「仕様更新クライアント」クラス3と、「システム仕様データ」8の属性を用いることで自分の責務を実現する「実現インターフェース」(実現手段)2をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「A」クラス1と、「システム仕様データ」8の属性を用いることで自分の責務を実現する「実現インターフェース」(実現手段)6をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「B」クラス5と、を備えて構成される。尚、「A」「B」クラスと同様の独自の責務をもったクラスを複数増やすことができる。
これにより、Aクラス1・Bクラス5の制御に必要な仕様情報である「システム仕様データ」8をprivate属性として保持し、これに対する「設定インターフェース」9と「取得インターフェース」10をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「仕様データ」クラス7を用意することで、「仕様データ」クラス7と関連のないシステムのクライアントから直接「システム仕様データ」8の属性へアクセスされ、書き換え・読み込みされることを防ぐことができる。
図1は本発明の第1の実施形態に係るデータアクセス装置の概念構成図である。このデータアクセス装置100は、オブジェクト指向表記法UMLを用いて、Aクラス1(制御対象)・Bクラス(制御対象)5の制御に必要な仕様情報である「システム仕様データ」8をprivate属性として保持し、これに対する「設定インターフェース」(設定手段)9と「取得インターフェース」(取得手段)10をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「仕様データ」クラス(システム仕様管理部)7と、「仕様データ」クラス7にアクセスし、「システム仕様データ」8の属性を更新する「仕様変更インターフェース」(仕様更新手段)4をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「仕様更新クライアント」クラス3と、「システム仕様データ」8の属性を用いることで自分の責務を実現する「実現インターフェース」(実現手段)2をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「A」クラス1と、「システム仕様データ」8の属性を用いることで自分の責務を実現する「実現インターフェース」(実現手段)6をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「B」クラス5と、を備えて構成される。尚、「A」「B」クラスと同様の独自の責務をもったクラスを複数増やすことができる。
これにより、Aクラス1・Bクラス5の制御に必要な仕様情報である「システム仕様データ」8をprivate属性として保持し、これに対する「設定インターフェース」9と「取得インターフェース」10をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「仕様データ」クラス7を用意することで、「仕様データ」クラス7と関連のないシステムのクライアントから直接「システム仕様データ」8の属性へアクセスされ、書き換え・読み込みされることを防ぐことができる。
図2は本発明の第2の実施形態に係るデータアクセス装置の概念構成図である。同じ構成要素には図1と同じ参照番号を付して説明する。このデータアクセス装置110は、オブジェクト指向表記法UMLを用いて、Aクラス1の制御に必要な仕様情報である「A仕様データ」10と、Bクラス5の制御に必要な仕様情報である「B仕様データ」11をprivate属性として保持し、これに対する「設定インターフェース」9と「A仕様データ取得インターフェース」12と「B仕様データ取得インターフェース」13をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「仕様データ」クラス7と、「仕様データ」クラス7にアクセスし、「A仕様データ」10および「B仕様データ」11の属性を更新する「仕様変更インターフェース」4をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「仕様更新クライアント」クラス3と、「A仕様データ」10の属性を用いることで自分の責務を実現する「実現インターフェース」2をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「A」クラス1と、「B仕様データ」11の属性を用いることで自分の責務を実現する「実現インターフェース」6をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「B」クラス5と、を備えて構成される。尚、「A」「B」クラスと同様の独自の責務をもったクラスを複数増やすことができる。
これにより、Aクラス1の制御に必要な仕様情報である「A仕様データ」10と、Bクラス5の制御に必要な仕様情報である「B仕様データ」11をprivate属性として保持し、これに対する「設定インターフェース」9と「A仕様データ取得インターフェース」12と「B仕様データ取得インターフェース」13をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「仕様データ」クラス7を用意することで、第1の実施形態に加え、不必要な情報を取得しリソースが無駄になることを防ぐことができる。
これにより、Aクラス1の制御に必要な仕様情報である「A仕様データ」10と、Bクラス5の制御に必要な仕様情報である「B仕様データ」11をprivate属性として保持し、これに対する「設定インターフェース」9と「A仕様データ取得インターフェース」12と「B仕様データ取得インターフェース」13をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「仕様データ」クラス7を用意することで、第1の実施形態に加え、不必要な情報を取得しリソースが無駄になることを防ぐことができる。
図3は本発明の第3の実施形態に係るデータアクセス装置の概念構成図である。同じ構成要素には図1と同じ参照番号を付して説明する。このデータアクセス装置120は、オブジェクト指向表記法UMLを用いて、自身の制御に必要な仕様情報である「A仕様データ」10をprivate属性として保持し、これに対する「設定インターフェース」14と自分の責務を実現する「実現インターフェース」2をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「A」クラス1と、自身の制御に必要な仕様情報である「B仕様データ」11をprivate属性として保持し、これに対する「設定インターフェース」15と自分の責務を実現する「実現インターフェース」6をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「B」クラス5と、「A」クラス1および「B」クラス5にアクセスし、それぞれ「A仕様データ」10の属性および「B仕様データ」11の属性を更新する「仕様変更インターフェース」4をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「仕様更新クライアント」クラス3と、を備えて構成される。
これにより、自身の制御に必要な仕様情報である「A仕様データ」10をprivate属性として保持し、これに対する「設定インターフェース」14と自分の責務を実現する「実現インターフェース」2をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「A」クラス1と、自身の制御に必要な仕様情報である「B仕様データ」11をprivate属性として保持し、これに対する「設定インターフェース」15と自分の責務を実現する「実現インターフェース」6をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「B」クラス5を用意することで、各「クライアント」ロールクラス―「データベース」ロールクラス間で必要な情報のやりとりが行われることによるアクセス数増加でリソースが無駄に消費されることを防ぐことができる。
これにより、自身の制御に必要な仕様情報である「A仕様データ」10をprivate属性として保持し、これに対する「設定インターフェース」14と自分の責務を実現する「実現インターフェース」2をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「A」クラス1と、自身の制御に必要な仕様情報である「B仕様データ」11をprivate属性として保持し、これに対する「設定インターフェース」15と自分の責務を実現する「実現インターフェース」6をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「B」クラス5を用意することで、各「クライアント」ロールクラス―「データベース」ロールクラス間で必要な情報のやりとりが行われることによるアクセス数増加でリソースが無駄に消費されることを防ぐことができる。
図4は本発明のデータアクセス装置の実施例を説明する模式図である。本実施例では、定着ローラの温度制御を例に取り説明する。この定着装置200は、記録紙に転写されたトナーを定着する定着ローラ20と、点灯することで定着ローラ20を加熱するヒータ21と、定着ローラ20の表面温度を測定するサーミスタ22と、ヒータ21に流れる電流を断接するトライアック23と、ヒータ21を断接できる状態にするリレー24と、トライアック23とリレー24を駆動制御する信号を接続する出力インターフェース25と、サーミスタ22の信号を入力する入力インターフェース26と、定着装置200を制御するマイクロコンピュータ27と、を備えて構成される。
即ち、定着ローラ20を所望の温度(目標温度)に到達させるためにヒータ21を制御することで定着ローラ20に熱を加え、定着ローラ20を一定時間(回転時間)回転させることで定着ローラ20全体に一様に温度を設定し、記録紙を定着ローラ20に送り込むことで、記録紙上に付着しているトナーを完全固着させる手段を備えた定着装置における、ソフトウェアシステムに適用することができる。
図5は本発明の第1の実施例に係る定着装置を説明する模式図である。この定着装置210は、「温度差」クラス30および「回転ローラ」クラス38の制御に必要な仕様情報である「定着制御仕様」35をprivate属性として保持し、これに対する「定着制御仕様設定」36と「定着制御仕様取得」37をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「仕様データ」クラス34と、「仕様データ」クラス34にアクセスし、「定着制御仕様」35の属性を更新する「モード変更」33をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「定着モード」クラス32と、「定着制御仕様」35の属性を用いることで自分の責務を実現する「温度制御」31をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「温度差」クラス30と、「定着制御仕様」35の属性を用いることで自分の責務を実現する「回転制御」39をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「回転ローラ」クラス38と、により構成される。これにより、
1)様々なシステムクライアントから「定着制御仕様」35の属性が直接アクセスされ、書き換え可能なため、情報が最新であることが保証されない。
2)様々なシステムクライアントから「定着制御仕様」が直接アクセスされ、読み込み可能なため、情報が隠蔽されない。
といった問題が解決される。
即ち、定着ローラ20を所望の温度(目標温度)に到達させるためにヒータ21を制御することで定着ローラ20に熱を加え、定着ローラ20を一定時間(回転時間)回転させることで定着ローラ20全体に一様に温度を設定し、記録紙を定着ローラ20に送り込むことで、記録紙上に付着しているトナーを完全固着させる手段を備えた定着装置における、ソフトウェアシステムに適用することができる。
図5は本発明の第1の実施例に係る定着装置を説明する模式図である。この定着装置210は、「温度差」クラス30および「回転ローラ」クラス38の制御に必要な仕様情報である「定着制御仕様」35をprivate属性として保持し、これに対する「定着制御仕様設定」36と「定着制御仕様取得」37をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「仕様データ」クラス34と、「仕様データ」クラス34にアクセスし、「定着制御仕様」35の属性を更新する「モード変更」33をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「定着モード」クラス32と、「定着制御仕様」35の属性を用いることで自分の責務を実現する「温度制御」31をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「温度差」クラス30と、「定着制御仕様」35の属性を用いることで自分の責務を実現する「回転制御」39をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「回転ローラ」クラス38と、により構成される。これにより、
1)様々なシステムクライアントから「定着制御仕様」35の属性が直接アクセスされ、書き換え可能なため、情報が最新であることが保証されない。
2)様々なシステムクライアントから「定着制御仕様」が直接アクセスされ、読み込み可能なため、情報が隠蔽されない。
といった問題が解決される。
図6は本発明の第2の実施例に係る定着装置を説明する模式図である。同じ構成要素には図5と同じ参照番号を付して説明する。この定着装置220は、「温度差」クラス30の制御に必要な仕様情報である「目標温度」40と、「回転ローラ」クラス38の制御に必要な仕様情報である「回転時間」41をprivate属性として保持し、これに対する「定着制御仕様設定」36と「目標温度取得」42と「回転時間取得」43をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「仕様データ」クラス34と、「仕様データ」クラス34にアクセスし、「目標温度」40および「回転時間」41の属性を更新する「モード変更」33をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「定着モード」クラス32と、「目標温度」40の属性を用いることで自分の責務を実現する「温度制御」31をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「温度差」クラス30と、「回転時間」41の属性を用いることで自分の責務を実現する「回転制御」39をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「回転ローラ」クラス38と、により構成される。これにより、
1)「温度差」クラス30および「回転ローラ」クラス38が、それぞれ必要な情報のみを取得することができず、「定着制御仕様」34全部の情報を取得してしまうので、不必要な情報を取得しリソースが無駄に消費される。
といった問題が解決される。
図7は本発明の第3の実施例に係る定着装置を説明する模式図である。同じ構成要素には図5と同じ参照番号を付して説明する。この定着装置230は、自身の制御に必要な仕様情報である「目標温度」40をprivate属性として保持し、これを設定する「目標温度設定」41と自分の責務を実現する「温度制御」31をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「温度差」クラス30と、自身の制御に必要な仕様情報である「回転時間」41をprivate属性として保持し、これを設定する「回転時間設定」44と自分の責務を実現する「回転制御」39をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「回転ローラ」クラス38と、「温度差」クラス30および「回転ローラ」クラス38にアクセスし、それぞれ「目標温度」40の属性および「回転時間」41の属性を更新する「モード変更」33をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「定着モード」クラス32と、により構成される。これにより、
1)「温度差」クラス30および「回転ローラ」クラス38が、それぞれ必要な情報のみを取得することができず、「定着制御仕様」34全部の情報を取得してしまうので、不必要な情報を取得しリソースが無駄に消費される。
といった問題が解決される。
1)「温度差」クラス30および「回転ローラ」クラス38が、それぞれ必要な情報のみを取得することができず、「定着制御仕様」34全部の情報を取得してしまうので、不必要な情報を取得しリソースが無駄に消費される。
といった問題が解決される。
図7は本発明の第3の実施例に係る定着装置を説明する模式図である。同じ構成要素には図5と同じ参照番号を付して説明する。この定着装置230は、自身の制御に必要な仕様情報である「目標温度」40をprivate属性として保持し、これを設定する「目標温度設定」41と自分の責務を実現する「温度制御」31をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「温度差」クラス30と、自身の制御に必要な仕様情報である「回転時間」41をprivate属性として保持し、これを設定する「回転時間設定」44と自分の責務を実現する「回転制御」39をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「回転ローラ」クラス38と、「温度差」クラス30および「回転ローラ」クラス38にアクセスし、それぞれ「目標温度」40の属性および「回転時間」41の属性を更新する「モード変更」33をpublicメソッドとして備えていることを特徴とする「定着モード」クラス32と、により構成される。これにより、
1)「温度差」クラス30および「回転ローラ」クラス38が、それぞれ必要な情報のみを取得することができず、「定着制御仕様」34全部の情報を取得してしまうので、不必要な情報を取得しリソースが無駄に消費される。
といった問題が解決される。
図8、図9、図10はオブジェクト指向表記法UMLを用いて第1〜3の実施例に係る各「クライアント」ロールクラス―「データベース」ロールクラス間で必要な情報のやりとりが行なわれる図である。同じ構成要素には図5、図6、図7と同じ参照番号を付して説明する。
図8、図9、図10に示すように、各「クライアント」ロールクラス―「データベース」ロールクラス間で必要な情報のやりとりが行われることによるアクセス数増加でリソースが無駄に消費されることを防ぐことができる。
以上の通り本発明によれば、「仕様データ」クラス7は、独自の責務を実現する「A」クラス1、「B」クラス5を制御するために必要なシステム仕様データ8を保持し、システム仕様データ8を設定するための設定インターフェース9と、システム仕様データ8を取得するための取得インターフェース10と、を備えているので、「仕様データ」クラス7と関連のないシステムのクライアントから直接システム仕様情報の書き換えや読み込みを防止することができる。
また、「仕様データ」クラス7内に、「A」クラス1、「B」クラス5の「A仕様データ」10、「B仕様データ」11を保持し、さらに夫々の「A仕様データ」10、「B仕様データ」11を取得する「A仕様データ取得インターフェース」12と「B仕様データ取得インターフェース」13を備えているので、不必要な情報を取得してリソースが無駄に消費されることを防ぐことができる。
また、「A」クラス1、「B」クラス5の中に自らの「A仕様データ」10、「B仕様データ」11を保持し、それを設定インターフェース2,15で設定して実現インターフェース14,15により責務を実現するので、アクセス数の増加によりリソースが無駄に消費されることを防ぐことができる。
図8、図9、図10に示すように、各「クライアント」ロールクラス―「データベース」ロールクラス間で必要な情報のやりとりが行われることによるアクセス数増加でリソースが無駄に消費されることを防ぐことができる。
以上の通り本発明によれば、「仕様データ」クラス7は、独自の責務を実現する「A」クラス1、「B」クラス5を制御するために必要なシステム仕様データ8を保持し、システム仕様データ8を設定するための設定インターフェース9と、システム仕様データ8を取得するための取得インターフェース10と、を備えているので、「仕様データ」クラス7と関連のないシステムのクライアントから直接システム仕様情報の書き換えや読み込みを防止することができる。
また、「仕様データ」クラス7内に、「A」クラス1、「B」クラス5の「A仕様データ」10、「B仕様データ」11を保持し、さらに夫々の「A仕様データ」10、「B仕様データ」11を取得する「A仕様データ取得インターフェース」12と「B仕様データ取得インターフェース」13を備えているので、不必要な情報を取得してリソースが無駄に消費されることを防ぐことができる。
また、「A」クラス1、「B」クラス5の中に自らの「A仕様データ」10、「B仕様データ」11を保持し、それを設定インターフェース2,15で設定して実現インターフェース14,15により責務を実現するので、アクセス数の増加によりリソースが無駄に消費されることを防ぐことができる。
1 Aクラス、2 実現インターフェース、3 仕様更新クライアントクラス、4 仕様変更インターフェース、5 Bクラス、6 実現インターフェース、7 仕様データ、8 システム仕様データ、9 設定インターフェース、10 取得インターフェース、100 データアクセス装置
Claims (3)
- 独自の責務を実現する制御対象を制御するために必要なシステム仕様情報を保持するシステム仕様情報保持手段、前記システム仕様情報を設定するための設定手段、及び前記システム仕様情報を取得するための取得手段を備えているシステム仕様管理部と、該システム仕様管理部にアクセスし、前記システム仕様情報の属性を更新する仕様更新手段と、独自の責務を実現する実現手段を備え、前記設定手段により設定されたシステム仕様情報を前記取得手段により取得することにより、前記実現手段により独自の責務を実現する少なくとも2つ以上の制御対象と、を備えていることを特徴とするデータアクセス装置。
- 独自の責務を実現する制御対象を制御するために必要な制御対象仕様情報を少なくとも2つ以上保持する制御対象仕様情報保持手段、前記制御対象仕様情報を設定するための設定手段、及び前記各制御対象が前記制御対象仕様情報を取得するための取得手段を備えているシステム仕様管理部と、該システム仕様管理部にアクセスし、前記仕様情報の属性を更新する仕様更新手段と、独自の責務を実現する実現手段を備え、前記設定手段により設定された制御対象仕様情報を前記取得手段により取得することにより、前記実現手段により独自の責務を実現する少なくとも2つ以上の制御対象と、を備えていることを特徴とするデータアクセス装置。
- 独自の責務を実現する制御対象を制御するために必要な制御対象仕様情報、前記責務を実現する実現手段、及び前記制御対象仕様情報を設定するための設定手段を備えた少なくとも2つ以上の制御対象と、前記各制御対象にアクセスし、前記制御対象仕様情報の属性を更新する仕様更新手段と、を備えていることを特徴とするデータアクセス装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005269238A JP2007080104A (ja) | 2005-09-15 | 2005-09-15 | データアクセス装置 |
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JP (1) | JP2007080104A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018063724A (ja) * | 2013-05-06 | 2018-04-19 | コンヴィーダ ワイヤレス, エルエルシー | M2mシステムにおけるセマンティクスサポートおよび管理 |
-
2005
- 2005-09-15 JP JP2005269238A patent/JP2007080104A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018063724A (ja) * | 2013-05-06 | 2018-04-19 | コンヴィーダ ワイヤレス, エルエルシー | M2mシステムにおけるセマンティクスサポートおよび管理 |
US10341439B2 (en) | 2013-05-06 | 2019-07-02 | Convida Wireless, Llc | Semantics support and management in M2M systems |
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