JP2007079675A - 文字認識方法、文字認識用プログラム及び文字読取装置 - Google Patents

文字認識方法、文字認識用プログラム及び文字読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エンボス文字をカード背景の如何に拘わらず、表面暗視野照明法によって正確に読み取れるようにすること。
【解決手段】エンボス文字読取装置1は、照明光の照射角度θを12、8度の二段階に切り換えて2枚のカード表面撮影画像を取得し、照明条件の異なるこれらの画像を用いて、パターンマッチングを行い、双方の画像のエンボス文字について、最も認識信頼度の高い第1文字候補および第2文字候補を求め(ステップST41、42)、双方の第1文字候補の認識信頼度を比較し、それが高い方の第1文字候補を認識文字として選択する(ステップST46、47)。第1文字候補の認識信頼度が同一の場合には、第2文字候補の認識信頼度の低い側の第1文字候補を認識文字として選択する(ステップST45、46、47)。文字認識率を高めて、正確にエンボス文字を読み取ることが可能になる。
【選択図】図4

Description

本発明は、エンボス文字などの文字を光学的に読み取って認識する文字認識方法に関し、特に、文字認識率が高く、文字認識結果の確認および修正を容易に行うことのできる文字認識方法、文字認識用プログラム及び文字読取装置に関するものである。
クレジットカード、銀行カードなどのカードには、エンボス加工によって数字、英文字などからなる識別番号列(以下、エンボス文字列と呼ぶ。)が形成されている。このようなエンボス文字列の読取機構あるいは認識機構としては、エンボス文字列を機械的に写し取る方法(インプリント)の代わりに、光学的に読み取って認識する文字認識方法(OCR)が知られている。光学的に文字を読み取って認識する文字認識方法としては、エンボス文字が形成されているカードの表面を斜め方向から照明し、これによって浮かび上がるエンボス文字のエッジの反射画像をCCDカメラなどの撮像素子によって読み取る暗視野照明法を用いる方法が知られている。暗視野照明法を用いた凹凸パターン読取装置は特許文献1、2に開示されている。
特開平5−89276号公報 実開平5−66762号公報
このような暗視野照明法などにより光学的に読み取った文字を認識する文字認識方法では、一般に、パターンマッチングにより文字認識を行い、マッチングの度合いを表す認識信頼度が最も高い文字を読み取り文字として選択している。したがって、かかる文字認識方法による文字認識率を高めるためには、鮮明な文字画像を取得する必要がある。
例えば、暗視野照明法を用いてエンボス文字を正確に認識できるようにするためには、エンボス文字の輪郭がカード背景から鮮明に浮き出たカード表面の撮影画像を得る必要がある。また、エンボス文字の輪郭の太さが各部分において均一となるようなカード表面の撮影画像を取得する必要がある。
ここで、クレジットカードなどのカードでは、標準規格によってエンボス文字列の形成領域が規定され、エンボス文字列がカード長辺方向に延びている。但しカードの形状は必ずしも、長方形でなくてもよい。このため、カードの斜め上方からカード表面を照明した場合、エンボス文字列の両端に位置するエンボス文字と中央に位置するエンボス文字とでは照明条件が大きく相違する。すなわち、照明光の照射角度が異なり、また、照明光の照明光量も異なる。この結果、カード背景が良好な暗視野状態にならない、エンボス文字輪郭が鮮明に浮き上がらないなどの弊害が発生する。
さらに、クレジットカードなどにおいては、エンボス文字列の背景(カード表面部分)にカラー印刷が施されている場合や、ホログラム面が形成されている場合などがあり、背景画像が多様である。これらのようにカード背景の状態が相違していると、同一条件でカード表面を撮影しても、識別に適した良好な撮影画像が得られないことがある。
このように、クレジットカードなどのエンボス文字の文字画像を常に鮮明な状態で取得することができないので、文字認識率が低いという問題点がある。また、エンボス文字以外の文字を光学的に読み取ってパターンマッチングを利用して認識する場合においても、文字の光学的な読取条件を一定に保持できない状況下では同様な問題が発生する。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、高い認識率で、光学的に読み取った文字画像からパターンマッチングにより文字を認識可能な文字認識方法を提案することにある。特に、本発明の課題は、カードの表面に形成されているエンボス文字を暗視野照明法によって高い認識率で読み取ることができる文字読取方法、文字読取用プログラム及び文字読取装置を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の文字認識方法は、認識対象の文字を光学的に読み取る動作を、読取条件を変えて複数回行って、複数枚の読取文字画像を取得し、各読取文字画像についてパターンマッチングを行って、それぞれについて認識信頼度の最も高い第1番目の文字候補を求め、各読取文字画像における前記第1番目の文字候補の認識信頼度を相互に比較し、最も認識信頼度の高い前記第1番目の文字候補を、認識文字として選択することを特徴としている。
異なる読取条件で撮影された文字画像を用いることにより、最適な読取条件で取得された文字画像を用いたパターンマッチングを行うことができ、これにより、文字認識率を向上させることが可能である。
ここで、本発明の方法では、各読取文字画像における前記第1番目の文字候補の認識信頼度が同一の場合には、各読取文字画像における二番目に信頼度の高い第2番目の文字候補の認識信頼度を相互に比較し、認識信頼度の最も低い前記第2番目の文字候補が得られた前記読取文字画像における前記第1番目の文字候補を、前記認識文字として選択することを特徴としている。第1番目の文字候補の認識信頼度によって認識文字を選択できない場合には、第2番目の文字候補の認識信頼度を用いることにより、文字認識率を高めることが可能である。
このような処理を第3番目以降の文字候補についても行う場合には、各読取文字画像におけるn番目(nは2以上の整数)に認識信頼度の高い第n番目の文字候補の認識信頼度が同一の場合には、各読取文字画像における(n+1)番目に認識信頼度の高い第(n+1)番目の文字候補の認識信頼度を相互に比較し、認識信頼度の最も低い第(n+1)番目の文字候補が得られた前記読取文字画像における前記第1番目の文字候補を、前記認識文字として選択すればよい。
次に、本発明の文字認識方法では、選択された前記認識文字を、当該認識文字の認識信頼度に応じて異なる形態で画像表示することを特徴としている。
例えば、前記認識文字の前記認識信頼度が第1の値以上の場合と未満の場合とで画像表示形態を変えることを特徴としている。
また、前記認識文字の前記認識信頼度と、当該認識文字の次に認識信頼度の高い前記第2番目の文字候補の前記認識信頼度との差が第2の値未満の場合とそれ以上の場合とで画像表示形態を変えることを特徴としている。
このように、認識信頼度が低い文字を異なる表示形態で表示すれば、操作者は視覚的に信頼度の低い文字を直ちに認識でき、その確認・修正作業が容易になる。
この場合、本発明では、前記読取文字画像の一つを表示画面上に表示し、当該表示画面上において、表示されている前記読取文字画像の隣接位置に、選択された前記認識文字を並べて表示することを特徴としている。
また、前記認識文字が誤っている場合に、前記表示画面上において当該認識文字を修正するための入力を行わせ、入力された文字を前記認識文字として選択することを特徴としている。
このように、読み取られた文字画像と、選択された認識文字を並べて表示すれば、操作者は実際の読み取り対象の文字と選択された認識文字を比較することなく、画面上において文字が誤って認識されたか否かを認識できる。特に、クレジットカードなどのように多数桁の文字群を同時に読み取り、これらの認識結果を表示する場合には、これらが並べて表示されるので、それらを見比べることにより直ちに誤って認識された文字を確認できる。また、画面上においてその修正も簡単に入力して行うことができる。
次に、本発明の文字認識方法はカードなどに形成されているエンボス文字の読み取りに用いることができる。この場合には、エンボス文字を暗視野照明法により読み取るための照明光の照明条件を変えて、当該カード表面を繰り返し撮影して、前記読取文字画像を取得すればよい。
一方、本発明は文字認識用プログラムに関するものであり、コンピュータに上記の文字認識方法を実行させることを特徴としている。このような文字認識用プログラムをコンピュータに実行させることにより、上記の文字認識方法による文字認識を実際に行うことができる。
また、本発明は文字読取装置に関するものであり、上記の文字認識方法により文字認識を行うことを特徴としている。本発明の文字読取装置によれば、精度良く文字を認識して読み取ることができる。
本発明の文字認識方法では、異なる読取条件で認識対象の文字を読み取り、これによって得られた複数枚の文字画像についてパターンマッチングを行うことにより、各文字画像について認識信頼度の最も高い第1文字候補を求め、各文字画像について求められた第1文字候補のうち最も認識信頼度の高いものを認識文字として選択している。このため、最も適した文字画像を用いてパターンマッチングを行うことができるので、文字認識率を向上させることができる。
また、本発明の方法では、選択された認識文字を画面表示するに当たり、認識信頼度に応じて表示形態を変えるようにしている。これにより、信頼度の低い認識文字を目視によって直ちに知ることができるので、その確認および、誤って認識されている場合の修正処理などを簡単且つ容易に行うことが可能になる。
以下に、図面を参照して、本発明の文字認識方法を適用したクレジットカードのエンボス文字読取装置の例を説明する。
(全体構成)
図1(a)は本例のエンボス文字読取装置の主要部分を示す概略構成図であり、図1(b)は照明光学系の配置を示す説明図である。本例のエンボス文字読取装置1は、暗視野照明法によってクレジットカード2(以下、単に「カード2」と呼ぶ。)のカード表面3に形成されているエンボス文字列4を構成している各エンボス文字を読み取るためのものである。
エンボス文字読取装置1は、読取対象のカード2を設置するためのカード設置部11と、このカード設置部11に設置されたカード2の表面3を、カード長辺方向(エンボス文字列4の並び方向)の両側から照明する短辺側照明光源12、13と、カード設置部11に設置されたカード2の表面3を、カード短辺方向(エンボス文字列4の並び方向に直交する方向)の両側から照明する長辺側照明光源14、15とを有している。また、カード設置部11に設置されたカード2のカード表面3の上方に位置したカメラ16を有しており、当該カメラ16は撮像素子であるCCDなどからなり、照明されたカード表面3を撮影するためのものである。
さらに、エンボス文字読取装置1は、カメラ16の撮影画像が供給される画像処理部17および認識部18を有しており、画像処理部17は、カメラ16の撮影画像に対して2値化処理などの処理を施して、エンボス文字輪郭部分の画像情報を抽出する。認識部18では、抽出された画像情報に基づき、パターンマッチングによって、エンボス文字を認識する。認識されたエンボス文字情報は、出力装置、例えば、表示部20の表示画面20aなどに出力可能となっている。出力装置は、接続したコンピュータなどの情報処理端末の表示画面でもよい。
図1(b)において、カード2に対して左右に配置されている短辺側照明光源12、13は、それぞれ、点光源であるLED31と、ここからの拡散光を平行光に変更するコリメートレンズ32とを備えている。コリメートレンズ32から射出される平行光がカード表面3のエンボス文字列4の並んでいる方向から照明する。この構成の短辺側照明光源12、13は、それぞれ光源移動機構33(不図示のモータと歯車列、ベルトなどから構成)によって移動可能となっている。光源移動機構33は、各短辺側照明光源12、13を、平行光の中心光軸Lがカード設置部11に設置されたカード表面3(エンボス文字列4の中心位置)に交差する点Aを中心として、当該カード設置面11に垂直な方向に旋回させることにより、カード表面3に対する平行光の照射角度θを多段階に、あるいは無段階に切り換えることができるようになっている。本例では、照射角度θをそれぞれ約8度および12度の二段階に切り換え可能となっている。
図1(b)において、カード2に対して上下に配置されている長辺側照明光源14、15は、それぞれ、一定間隔で配列された複数個のLED35と、これらLED35の射出側に配置された1本のシリンドリカルレンズ36を備えている。シリンドリカルレンズ36は、カード表面3に垂直な方向(エンボス文字列4の並びに直交する方向)においては正の屈折力を有し、これに直交する方向(エンボス文字列4の並び方向)においては屈折力を有していない。各LED35からの拡散光がシリンドリカルレンズ36を通った後は、カード表面3に垂直な方向においては平行光としてカード表面3のエンボス列4の部分に集光し照明するようになっている。これにより長辺側照明光源14、15からの照明光は、エンボス文字列4部分にのみ集光され効率良く照射することができる。これに直交する方向(カード表面に平行な方向、エンボス文字列4の並び方向)においては拡散光のままカード表面3のエンボス文字列4の全体を照明する。
この構成の長辺側照明光源14、15も、それぞれ光源移動機構37(不図示のモータと歯車列、ベルトなどから構成)によって移動可能である。光源移動機構37は、各長辺側照明光源14、15を、照明光の中心光軸Lがカード表面3(エンボス文字列4の中心位置)に交差する点Aを中心として、当該カード設置面11に垂直な方向に旋回させることにより、カード表面3に対する照明光の照射角度θを多段階に、あるいは無段階に切り換えることができるようになっている。本例では、上記のように、照射角度θがそれぞれ約8度および12度に切り換え可能となっている。
次に、上記の各構成部分は制御部21によって駆動制御され、カード2のエンボス文字列4の読取動作が行われる。制御部21はコンピュータを中心に構成されており、格納されている制御プログラムを実行することにより、後述のエンボス文字の認識処理を含む文字読取動作を実現する。例えば、カード2の読取動作は、カード設置部11にカード2を設置した後に入力部22を介して読取指令を入力することにより起動する。入力部22は、接続したコンピュータなどの情報処理端末の入力部でもよい。制御部21はLEDドライバ23を介して各照明光源12〜15を点灯駆動し、次に、カメラ16を駆動制御して、照明されているカード表面3の画像を撮影させ、撮影したカード表面画像を画像処理部17において処理させ、認識部18においてエンボス文字列の各エンボス文字の認識を行わせる。また、制御部21は光源移動機構33、37を駆動し、各照明光源12〜15を移動させる。
図2は、本例の装置1の読取対象であるカード2の仕様を示す説明図である。図2(a)に示すように、カード2はISO/IEC7810によって標準規格が定まっており、カード表面3の中ほどの位置が、図2(b)のような最大19文字からなるエンボス領域として定められている。また図2(c)に示すように、エンボス領域に形成されるエンボス文字のフォントも標準規格により定められており、例えばFarrington7Bが用いられている。このフォントFは、基本的に縦方向および横方向に延びる縦セグメントおよび横セングメントと、これらの交差部分を繋ぐ傾斜セグメントによって基本的に構成されている。エンボス文字列4はカード長辺方向Xに延びており、各エンボス文字はカード短辺方向Yに上下となるように形成されている。
本例のエンボス文字読取装置1は、図1(b)においてカード2における長辺方向の両側に配置されている左右の短辺側照明光源12、13からの平行の照明光により、エンボス文字列4の各エンボス文字の縦セグメントのエッジを、光源からの距離の差の影響を少なくして照明できる。また図1(b)において、カード2の短辺方向の両側に配置されている上下の長辺側照明光源14、15からの照明光によってエンボス文字列4の各エンボス文字の横セグメントのエッジを照明できる。さらに、長辺側照明光源14、15は、カード表面3の方向に沿って見た場合には拡散光であるので、エンボス文字列4の各エンボス文字の縦横のセグメントの交差部分の傾斜セグメントのエッジを照明できる。
これに加えて、カード長辺方向の両側からの照明光を平行光としてあるので、エンボス文字列4の各位置のエンボス文字を、同一の明るさ、および同一の太さの輪郭画像として取得することができる。照明光が拡散光の場合には光源からの距離に応じて光束が広がり、光源からの距離が遠くなると、照明光の照射角度が小さくなり、また、照射光量が減少する。このため、カード長辺方向に延びるエンボス文字列4においては、その両端に位置する光源に近いエンボス文字の照明条件と、その中央に位置するエンボス文字の照明条件とが大幅に相違したものとなってしまう。これでは、一方の側の輪郭画像を鮮明化できたとしても、他方の側の輪郭画像が欠落するなどの弊害が発生する。平行光を用いる場合には、光源からの距離に影響されることなく、各部分における照射角度および照射光量が実質的に同一になる。
(エンボス文字読取動作)
図3は、上記構成のエンボス文字読取装置1を用いたカード2のエンボス文字読取動作を示す概略フローチャートである。このフローチャートに従って読み取り動作を説明する。
カード2をカード設置部11に設置した後に、入力部22などから制御部21に読取指令を入力すると(ステップST1)、カード設置部11にカード2が設置されているか否かが確認される(ステップST2)。確認後は、カード表面3の撮影を行い(ステップST3)、取得されたカード表面撮影画像(読取文字画像)に基づきエンボス文字の認識を行う(ステップST4)。認識されたエンボス文字は表示部20の表示画面20aに表示される(ステップST5)。操作者は、表示画面20aに表示される文字を目視して、その確認・修正作業を入力部22を介して行うことができる(ステップST6)。
カード表面の撮影工程(ステップST3)においては、照明光のカード表面3に対する照射角度θを2段階(θ=12、8度)に切り換えてカード表面3が撮影される。すなわち、制御部21は各照明光源12〜15を、それらの照明光のカード表面3に対する照射角度θが12度となるように、光源移動機構33、37によって各照明光源12〜15の位置決めを行う(ステップST31)。次に、各照明光源12〜15を点灯して、カード表面3を照明し(ステップST32)、カメラ16によってカード表面3を撮影して、照射角度θが12度の場合のカード表面撮影画像を取得する(ステップST33)。かかる撮影動作を照射角度θを8度にして繰り返し行う。照射角度が異なる2枚のカード表面撮影画像を取得した後は(ステップST34)、これらに基づきエンボス文字列4の各エンボス文字の認識を行う。本例では、各照明光源12〜15を、それぞれ同時に同照射角度としたが、短辺側照明光源12、13と長辺側照明光源14、15をそれぞれ別々の照射角度の組合せに、切り換えてもよい。
次に、図4は本例のエンボス文字の認識工程(ステップST4)を示すフローチャートである。エンボス文字列4の各エンボス文字の識別においては、照射角度θが異なる2枚のカード表面撮影画像に含まれているエンボス文字の読取文字画像のそれぞれについてパターンマッチングを行って、それぞれ認識信頼度の最も高い第1番目の文字候補および次に認識信頼度の高い第2番目の文字候補を求める。
すなわち、照射角度12度のカード表面撮影画像に含まれている先頭(最初の桁)のエンボス文字について、認識信頼度の最も高い第1番目の文字候補A1(認識信頼度a1)、および次に認識信頼度の高い第2番目の文字候補A2(認識信頼度a2)を求める(ステップST41)。同様に、照射角度8度のカード表面撮影画像に含まれている各エンボス文字について、認識信頼度の最も高い第1番目の文字候補B1(認識信頼度b1)、および次に認識信頼度の高い第2番目の文字候補B2(認識信頼度b2)を求める(ステップST42)。
次に、第1番目の文字候補A1およびB1の認識信頼度a1、b1を相互に比較し、認識信頼度の高い側の文字候補A1あるいはB1を、認識文字として選択する(ステップST43→ST46、ステップST43→ST44→ST47)。
ここで、第1番目の認識信頼度a1、b1が同一の場合には、第2番目の文字候補A2の認識信頼度a1と文字候補B2の認識信頼度b2とを比較する(ステップST45)。そして、認識信頼度a2が低い場合には、文字候補A1を認識文字として選択する(ステップST46)。認識信頼度b2が低い場合には、文字候補B1を認識文字として選択する(ステップST47)。
かかる認識文字の選択操作を、エンボス文字列4における先頭のエンボス文字から最後のエンボス文字まで順次行い、各エンボス文字についての認識文字を選択する。
このようにして選択された各エンボス文字についての認識文字は、表示部20の表示画面20aに表示される(図3のステップST5)。本例では、図5に一例を示すように、一方のカード表面撮影画像3Aが表示画面20aに表示されると共に、そのエンボス文字列4の上側に隣接した位置に、表示枠42を表示し、この中に、選択された認識文字列40をエンボス文字列4と並べて表示するようになっている。これに加えて、認識文字列40の各認識文字40(1)、40(2)・・・は、その認識信頼度に応じて異なる表示形態で表示されるようになっている。本例では、第1文字候補の認識信頼度が80%以上の選択文字については黒色で表示され、80%未満のものについては赤色(図において点線で示してある。)で表示されるようになっている。図示の場合には、左から8番目の数字「0」および右から4番目の数字「8」が赤色で表示されている。
このように、認識文字列40が、実際に撮影されたカード表面撮影画像3Aのエンボス文字列4に並べて表示され、認識信頼度の低い認識文字については色を変えるなど異なる表示形態で表示される。したがって、認識文字の確認・修正工程(図3のステップST6)において、操作者は、実際のカード2の表面のエンボス文字列4の各エンボス文字を、画面上に表示されている認識文字と交互に見ながら、それらが一致しているか否かを確認する必要がなく、画面上において目線を移動させることなく確認できる。確認対象の文字が並んでいるのでミスが発生せずに正確に確認することができる。また、認識信頼度の低い選択文字については色が異なっているので、注意して確認するので、確認ミスを無くすことができる。
実際のエンボス文字と認識文字とが相違している場合(認識誤りが生じた場合)には、操作者は入力部22を介して、誤っている認識文字を選択して、正しい文字に修正する入力操作を行う。入力操作によって選択された文字は認識文字として設定される。例えば、図5に示す場合、右から4番目のエンボス文字が「3」であるのに対して、認識文字が「8」となっており、認識誤りが発生している。操作者は入力部22から当該認識文字「8」を選択して、これを「3」に訂正する入力操作を行う。この結果、右端の認識文字が「3」として設定される。このようにして、画面上において誤った認識文字を簡単に修正することができる。入力部22は、接続したコンピュータなどの情報処理端末のキーボードやマウスなどの入力部を用いてもよい。
以上説明したように、本例のエンボス文字読取装置1では、異なる撮影条件でカード表面撮影画像を取得し、これらについてパターンマッチングを行って、それぞれの撮影画像のエンボス文字画像の各エンボス文字について認識信頼度を求め、認識信頼度を比較して、認識文字を選択している。この結果、各エンボス文字について最適な撮影条件によって得られた画像に基づき認識文字を選択することができ、文字認識率を向上させることができる。
また、同一画面上において、読み取られた結果と実際のガード表面撮影画像におけるエンボス文字とを比較して、認識誤りの有無を確認でき、認識誤りが発生している場合には画面上においてその修正を行うことができる。したがって、実際のカード表面と画面上の認識文字とを目線を移動して交互に確認する必要なく、簡単かつ容易に、しかも正確に認識文字の確認および修正を行うことができる。
(その他の実施の形態)
上記の例では、照明条件を変えるために照射角度θを二段階に切り換えるようにしているが三段階以上としてもよい。また、照明条件の変更としては、照明光源12〜15の光量の変更、それらの色の切り換えと組合せ、それらを平行光および拡散光のいずれにするのかの切り換え等がある。
例えば、エンボス文字列4が形成されているカード表面3の印刷色、状態に応じて、暗視野状態でカード表面3を撮影するのに適した色光を用いることが望ましい。そこで、照明光源12〜15のLED31、35を、R(赤)、G(緑)、B(青)色光を射出する3個のLEDから構成し、R色光を照明光として用いた場合のカード表面撮影画像、G色光を用いた場合のカード表面撮影画像、およびB色光を用いた場合のカード表面撮影画像を取得し、これら3枚のカード表面撮影画像の一つを選択して、エンボス文字の認識を行うようにすることもできる。或いはこの場合、R色光とB色光の組合せなど、各色の組合せ光としてもよい。さらには、各LED31、35の駆動電流を制御して光量を変化してもよい。また、短辺側照明光源12、13と長辺側照明光源14、15に、それぞれ平行光および拡散光の両方の光源を配置するように構成し、いずれかの光源を選択できるようにしてもよい。
なお、照射角度と光量の双方、照射角度と色の双方などのように、複数の照明条件を変えて撮影を行うようにすることも可能である。
さらに、照明条件の代わりに、あるいは照明条件に加えて、カメラの感度、認識部18における画像処理条件(例えば、トーンカーブ調整)や2値化パラメータの変更などを行って、複数枚の画像を撮影してもよい。これに加えて、カード2をセットしなおして撮影しても異なる状態での画像が得られる。
次に、上記の例では、第1文字候補の認識信頼度が同一の場合には、第2文字候補の認識信頼度に基づき認識文字を選択しているが、第2文字候補の認識信頼度も同一であった場合には、第3文字候補の認識信頼度を比較して認識文字を選択するようにしてもよい。すなわち、各読取文字画像におけるn番目(nは2以上の整数)に認識信頼度の高い第n番目の文字候補の認識信頼度が同一の場合には、各読取文字画像における(n+1)番目に認識信頼度の高い第(n+1)番目の文字候補の認識信頼度を相互に比較し、認識信頼度の最も低い第(n+1)番目の文字候補が得られた読取文字画像におけける第1文字候補を認識文字として選択してもよい。
一方、上記の例では、認識文字を画面表示するに当たり、認識信頼度が80%以上の場合とそれ未満の場合で表示形態を変えている。この代わりに、第1文字候補と第2文字候補の信頼度の差が所定値以上の場合は、認識信頼性が高い旨を表す表示形態で表示し、所定値未満の場合には認識信頼性が低い旨を表す表示形態で表示してもよい。また、表示形態としては、二段階表示の代わりに、三段階表示を採用して、信頼度が80%以上のものと、信頼度が30%未満のものと、信頼度がこれらの間の値のものとを区別して表示することも可能である。勿論、これら以外の区分で表示形態を変更してもよく、表示形態の変更も色を変える場合、点滅させるなど各種の形態を採用することができる。
本発明の文字認識方法は、クレジットカードなどのカード表面に形成されているエンボス文字以外の文字、例えば、紙などの媒体の表面に印刷されている文字などを光学的に読み取って認識する場合にも同様に用いることができる。
本発明を適用したエンボス文字読取装置の概略構成図である。 読取対象のクレジットカードの仕様を示す説明図である。 エンボス文字読取動作を示すフローチャートである。 認識文字の選択動作を示すフローチャートである。 認識文字の表示画面の一例を示す説明図である。
符号の説明
1 エンボス文字読取装置、2 カード、3 カード表面、4 エンボス文字列、11 カード設置部、11a カード設置面、12,13 短辺側照明部、14,15 長辺側照明部、16 カメラ、17 画像処理部、18 識別部、20 表示部、20a 表示画面、21 制御部、22 入力部

Claims (11)

  1. 認識対象の文字を光学的に読み取る動作を、読取条件を変えて複数回行って、複数枚の読取文字画像を取得し、
    各読取文字画像についてパターンマッチングを行って、それぞれについて認識信頼度の最も高い第1番目の文字候補を求め、
    各読取文字画像における前記第1番目の文字候補の認識信頼度を相互に比較し、
    最も認識信頼度の高い前記第1番目の文字候補を、認識文字として選択することを特徴とする文字認識方法。
  2. 請求項1において、
    各読取文字画像における前記第1番目の文字候補の認識信頼度が同一の場合には、各読取文字画像における二番目に信頼度の高い第2番目の文字候補の認識信頼度を相互に比較し、
    認識信頼度の最も低い前記第2番目の文字候補が得られた前記読取文字画像における前記第1番目の文字候補を、前記認識文字として選択することを特徴とする文字認識方法。
  3. 請求項2において、
    各読取文字画像におけるn番目(nは2以上の整数)に認識信頼度の高い第n番目の文字候補の認識信頼度が同一の場合には、各読取文字画像における(n+1)番目に認識信頼度の高い第(n+1)番目の文字候補の認識信頼度を相互に比較し、
    認識信頼度の最も低い第(n+1)番目の文字候補が得られた前記読取文字画像における前記第1番目の文字候補を、前記認識文字として選択することを特徴とする文字認識方法。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれかの項において、
    選択された前記認識文字を、当該認識文字の認識信頼度に応じて異なる形態で画像表示することを特徴とする文字認識方法。
  5. 請求項4において、
    前記認識文字の前記認識信頼度が第1の値以上の場合と未満の場合とで画像表示形態を変えることを特徴とする文字認識方法。
  6. 請求項4において、
    前記認識文字の前記認識信頼度と、当該認識文字の次に認識信頼度の高い前記第2番目の文字候補の前記認識信頼度との差が第2の値未満の場合とそれ以上の場合とで画像表示形態を変えることを特徴とする文字認識方法。
  7. 請求項4ないし6のうちのいずれかの項において、
    前記読取文字画像の一つを表示画面上に表示し、
    当該表示画面上において、表示されている前記読取文字画像の隣接位置に、選択された前記認識文字を並べて表示することを特徴とする文字認識方法。
  8. 請求項7において、
    前記認識文字が誤っている場合に、前記表示画面上において当該認識文字を修正するための入力を行わせ、入力された文字を前記認識文字として選択することを特徴とする文字認識方法。
  9. 請求項1ないし8のうちのいずれかの項において、
    前記認識対象の文字は、カードの表面に形成されているエンボス文字であり、
    当該エンボス文字を暗視野照明法により読み取るための照明光の照明条件を変えて、当該カード表面を繰り返し撮影して、前記読取文字画像を取得することを特徴とする文字認識方法。
  10. コンピュータに、請求項1ないし9のうちのいずれかの項における文字認識方法を実行させるための文字認識用プログラム。
  11. 請求項1ないし9のうちのいずれかの項に記載の文字認識方法により文字認識を行うことを特徴とする文字読取装置。
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