JP2007079265A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 液晶層のセル厚を均一に保ち得る表示装置を提供する。
【解決手段】 表示装置は対向配置されたCF基板6とTFT基板5とに液晶層7が挟持されてなる表示パネル1と、所定の方向の光を遮光する視差バリア10が形成された視差バリアパネル2とを備えている。さらに、表示パネル1と視差バリアパネル2とを接着する接着樹脂層3の厚みを一定に保つ第一スペーサー4と、液晶層7のセル厚を一定に保つ第二スペーサー8とを備え、第一スペーサー4は、第二スペーサー8上に配置されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 表示装置は対向配置されたCF基板6とTFT基板5とに液晶層7が挟持されてなる表示パネル1と、所定の方向の光を遮光する視差バリア10が形成された視差バリアパネル2とを備えている。さらに、表示パネル1と視差バリアパネル2とを接着する接着樹脂層3の厚みを一定に保つ第一スペーサー4と、液晶層7のセル厚を一定に保つ第二スペーサー8とを備え、第一スペーサー4は、第二スペーサー8上に配置されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、表示パネルと視差バリアとを組み合わせてなり、複数の表示方向に対してそれぞれ異なる画像を表示可能な表示装置に関するものである。
従来、共通の表示画面を用いて、複数の方向に対してそれぞれ異なる画像を表示することが可能な表示装置が提案されている。このような表示装置は、表示パネルに視差バリアを組み合わせた構成として提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
図19は、従来の表示装置の一例を示す断面図である。上記表示装置は、表示パネル101と視差バリアパネル102とが、接着樹脂層103を介して貼り合わされたものである。接着樹脂層103の厚さムラを防止するために、スペーサーとしてプラスチックビーズ104が接着樹脂層103に設けられている。
表示パネル101は、対向して配置されたTFT基板105とCF基板106との間に、液晶層107が挟持されてなるアクティブマトリックス型の液晶表示パネルである。また、液晶層107には、この液晶層107の厚さムラを防止するために、柱状スペーサー108が所定の間隔をあけて配置されている。
視差バリアパネル102は、DV基板109と視差バリア110とから構成されている。視差バリア110は、表示パネル101側から視差バリアパネル102側へと照射される光の一部を遮光するようになっている。したがって、視差バリア110によって、特定の視野角が与えられ、観察位置が異なる複数の観察者に対して、異なる画像を表示することができる。
ここで、上記プラスチックビーズ104を表示パネル101と視差バリアパネル102との間に導入するには、接着樹脂層103に散布する方法が用いられる。例えば、プラスチックビーズ104をアルコールおよび水からなる混合液に分散させた後、表示パネル101における接着樹脂層103が塗布された面に上記混合液を噴霧する。その後、表示パネル101と視差バリアパネル102とを貼り合わせることにより、スペーサーとなるプラスチックビーズ104を表示パネル101と視差バリアパネル102との間に導入することができる。
特開2004−206089号公報(公開日:平成16年(2004年)7月22日)
特開2005−78076号公報(公開日:平成17年(2005年)3月24日)
特開2005−78080号公報(公開日:平成17年(2005年)3月24日)
特開2005−78094号公報(公開日:平成17年(2005年)3月24日)
しかしながら、上記従来の表示装置では、表示パネルの液晶層にセル厚ムラが生じるという問題点を有している。
具体的には、スペーサーを噴霧して導入する方法では、接着樹脂層103の所定の箇所にのみスペーサーを導入することが困難であり、噴霧した面全体に不均一にスペーサーが形成されることになる。そのため、図20に示すように、表示装置における視差バリアパネル102側から荷重、すなわち、プレス圧が加わると、当該プレス圧はプラスチックビーズ104が配置されている箇所に集中して加わることになる。これにより、プラスチックビーズ104が配置されている箇所では、CF基板106にたわみが発生することになる。このようにCF基板106にたわみが発生すると、液晶層107のセル厚にムラが生じることになる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、液晶層のセル厚を均一に保ち得る表示装置を提供することにある。
本発明の表示装置は、上記課題を解決するために、対向配置された第一基板と第二基板とに液晶層が挟持されてなる表示パネルと、所定の方向の光を遮光する視差バリアが形成された視差バリアパネルとを組み合わせてなり、複数の表示方向に対してそれぞれ異なる画像を表示する表示装置において、表示パネルと視差バリアパネルとを接着する樹脂層の厚みを一定に保つ第一スペーサーと、上記液晶層のセル厚を一定に保つ第二スペーサーとを備え、上記第一スペーサーは、第二スペーサー上に配置されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、第一スペーサーが第二スペーサー上に配置されているので、表示パネルと視差バリアパネルとの貼り合わせ時など外部から表示装置に応力が加わったとしても、第一スペーサーと第二スペーサーとの間に配置されている第一基板がたわむことを抑制することができる。これにより、第一基板に接触する液晶層にまで外力が掛かることがなく、液晶層のセル厚が不均一になることを防止することができる。その結果、表示装置の表示面における表示ムラを抑制することができ、表示品質が低下することを防止することができる。
本発明の表示装置では、前記第一スペーサーは、複数の第二スペーサーに跨がって設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、第一スペーサーと第一基板との接触面積が増加することになる。これにより、表示装置に荷重が掛かったときに、1つの第一スペーサーに対して、複数の第二スペーサーによって支えることになるので、第一スペーサーと第二スペーサーとの間に配置された第一基板の単位面積当たりの荷重が分散されることになる。したがって、第一基板のたわみがより一層抑制され、液晶層のセル厚が不均一になることをより一層抑制することができる。
本発明の表示装置では、前記第一スペーサーは、複数の第二スペーサーに跨がって設けられているものがストライプ状に複数個、配列されていることが好ましい。
上記の構成によれば、表示パネルと視差バリアパネルとの間に配置された樹脂層の厚さを均一に保ちやすくなる。さらに、第一基板のたわみを抑制することができ、表示ムラをより改善することができる。
本発明の表示装置では、前記視差バリアもストライプ状に配列されていると共に、前記第一スペーサーおよび上記視差バリアは、それぞれ等しいピッチで配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、第一スペーサーおよび視差バリアは、それぞれ等しいピッチで配置されているので、例えば、第一スペーサーが視差バリアと平面的に同じ位置に等間隔に配置されていると、視差バリアどうしのスリットを透過する光を遮ることがないので、良好な多重画像を得ることができる。
また、第一スペーサーが視差バリアのスリットと平面的に同じ位置に配置されていても、第一スペーサーと視差バリアとが等しいピッチであるので、視野角は異なるとしても多重表示を実現することができる。なお、ここでいう視野角とは、隣接する画素の光が混入することなく、他表示がクロストークとして認識されず、良好な表示が観察される角度範囲のことである。
本発明の表示装置では、前記第一スペーサーは透明であり、かつ、前記樹脂層とは異なる屈折率を有するマイクロレンズからなっていることが好ましい。
上記の構成によれば、第一スペーサーが、上記樹脂層と異なる屈折率を有するマイクロレンズからなっているので、光を集光することができる。これにより、ビューポイントにおける輝度を向上することができる。また、例えば、マイクロレンズの形状が凸状である場合、その屈折率を樹脂層より大きくすることにより、集光された光をより広がるように屈折させることができ、表示装置の視野角を広角化させることができる。また、例えば、マイクロレンズの形状が凹状である場合、その屈折率を樹脂層より小さくすることにより、集光された光をより広がるように屈折させることができ、表示装置の視野角を広角化させることができる。
本発明の表示装置では、前記第一スペーサーは透明であり、かつ、前記樹脂層とは異なる屈折率を有するマイクロプリズムからなっていることが好ましい。
上記の構成によれば、第一スペーサーは上記樹脂層と異なる屈折率を有するマイクロプリズムからなっているので、光を所定の方向に集光することができる。これにより、ビューポイントにおける輝度を向上ことができる。例えば、所定の屈折角を得るように、マイクロプリズムの屈折率を樹脂層の屈折率と異ならせることにより、集光された光を広がるように屈折させることができる。したがって、表示装置の視野角を広角化させることができる。
本発明の表示装置では、前記マイクロレンズは感光性樹脂を主成分としており、前記視差バリアをフォトマスクとして用いて、形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、視差バリアをフォトマスクとして用いて感光性樹脂を露光することによりマイクロレンズは形成されているので、別途、露光用のフォトマスクを必要としない。したがって、新たにフォトマスクを作製しなくてもよいので、製造工程が増加せず製造効率が低下するおそれがない。なお、「主成分」とは、全体の過半数を超えることを意味する。
本発明の表示装置では、前記第一スペーサー及び第二スペーサーは感光性樹脂を主成分としており、柱状に形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、第一スペーサー及び第二スペーサーはフォトリソグラフィ法を用いて柱状に形成される。したがって、同一のフォトマスクを用いて、第一スペーサー及び第二スペーサーとなる感光性樹脂を露光・現像すれば、平面的に同じ位置に両者を製造することができる。その結果、表示装置に荷重が掛かったとしても、第一基板における第一スペーサーが接触する箇所の反対側の面には第二スペーサーがあるので、上記第一基板がたわむことを抑制することができる。したがって、液晶層のセル厚が不均一になることを防止することができる。なお、「主成分」とは、全体の過半数を超えることを意味する。
本発明の表示装置は、以上のように、表示パネルと視差バリアパネルとを接着する樹脂層の厚みを一定に保つ第一スペーサーと、上記液晶層のセル厚を一定に保つ第二スペーサーとを備え、上記第一スペーサーは、第二スペーサー上に配置されているものである。
それゆえ、外部から表示装置に応力が加わったとしても、第一スペーサーと第二スペーサーとの間に配置されている第一基板がたわむことを抑制することができる。したがって、液晶層のセル厚が不均一になることを防止することができる。その結果、表示装置の表示面における表示ムラを抑制することができ、表示品質が低下することを防止することができるという効果を奏する。よって、液晶層のセル厚を均一に保ち得る表示装置を提供することができるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1ないし図4に基づいて説明すると以下の通りである。
本発明の一実施形態について図1ないし図4に基づいて説明すると以下の通りである。
なお、本実施形態では、表示装置として、例えば透過型の液晶表示装置について説明するが、表示装置は必ずしもこれに限らず、例えば、半透過型または反射型の液晶表示装置についても適用が可能である。
図1は本実施の形態の液晶表示装置の断面図である。図2は上記液晶表示装置の平面図である。なお、図2では、図面が煩雑になることを避けるため、後述する視差バリア10やブラックマスク(BM)等については、その記載を省略している。
本実施の形態の液晶表示装置は、図1に示すように、表示パネル1、視差バリアパネル2、接着樹脂層(樹脂層)3、第一スペーサー4、およびバックライト(図示せず)を備えている。上記液晶表示装置は、表示パネル1と視差バリアパネル2とが接着樹脂層3を介して貼り合わされてなるものである。また、上記液晶表示装置は、第一スペーサー4によって接着樹脂層3の厚さを一定に保つようになっており、さらに、バックライトによって表示パネル1側から視差バリアパネル2側へと光を照射するようになっている。
表示パネル1は、対向して配置されたCF(Color Filter:カラーフィルター)基板(第一基板)6とTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)基板(第二基板)5との間に、液晶層7が挟持されてなるアクティブマトリクス型の液晶表示パネルである。
TFT基板5は、例えば、無アルカリガラスからなる透明なガラス基板である。TFT基板5には、複数のデータ信号線と、各データ信号線にそれぞれ交差する複数の走査信号線とが設けられ、これらのデータ信号線および走査信号線の組み合わせ毎に、画素が設けられている。
CF基板6は、例えば、無アルカリガラスからなる透明なガラス基板である。CF基板6上には、カラーフィルター層(CF層)(図示せず)が設けられている。また、CF層にはR,G,Bの各絵素が各画素について設けられている。また、必要に応じて、各絵素を取り囲むようにブラックマスク(BM)を備えていてもよい。これにより、各画素から光が周囲に漏れることを防止することができ、コントラストを向上することができる。
液晶層7は、例えば、ネマティック液晶からなる。この液晶層7には、液晶層7のセル厚を一定に保持するために、第二スペーサー8が設けられている。この第二スペーサー8は円柱状のスペーサーであり、上記の各画素を透過する光を遮らないように、各画素の周囲に配置されている。第二スペーサー8は、例えば、感光性樹脂を主成分としており、その材質は特に限定されるものではなく、一般に液晶表示装置のスペーサーに用いられている材料を使用すればよい。なお、「主成分」とは、全体の過半数を超えることを意味する。
視差バリアパネル2は、DV(視差バリア)基板9および視差バリア10から構成されている。DV基板9としては、例えば、無アルカリガラスからなる透明なガラス基板が用いられる。また、DV基板9上には遮光層である視差バリア10が形成されている。
視差バリア10は、例えばストライプ状に列をなすようにDV基板9上に配置されている。但し、視差バリア10のパターン形状は特に限定されるものではなく、ストライプ形状以外に千鳥形状あるいはデルタ形状のものであっても良い。また、視差バリア10の材質は特に限定されるものではないが、例えば、黒色顔料を分散させた感光性樹脂を用いて形成してもよい。また、金属薄膜をパターニングして形成しても良い。
接着樹脂層3は、表示パネル1と視差バリアパネル2とを接着するためのものであり、表示パネル1と視差バリアパネル2との対向面の全面に設けられている。接着樹脂層3としては、例えば、PMMAなどの紫外線硬化性のアクリル樹脂が用いられる。なお、接着樹脂層3は接着剤として耐えうる程度の、ガラスに対する密着性、低熱膨張、低熱収縮、高透過率、低消偏性、防湿性を有すると共に、その屈折率が1.4〜1.7程度の値となる物質であれば特に限定されるものではない。
第一スペーサー4は円柱状のスペーサーであり、接着樹脂層3の膜厚を一定に保持するために設けられている。第一スペーサー4としては、感光性樹脂が用いられる。例えば、ゴム系フォトレジストや、環化ポリイソブレン系フォトレジストを使用することができる。このようなフォトレジストとして、具体的には、OMR−83(東京応化株式会社製)や、OBR−M901(JSR社製)を用いることができる。また、第二スペーサー8と同じ感光性樹脂を用いてもよい。また、必要に応じて、感光性樹脂以外に他の成分を含んでも良い。なお、この場合、感光性樹脂を主成分とする必要がある。
上記のように表示パネル1と視差バリアパネル2とは、第一スペーサー4により一定の間隔を保って接着樹脂層3によって接着されている。また、第一スペーサー4は第二スペーサー8上に配置されている。換言すれば、第一スペーサー4と第二スペーサー8とは平面的に同じ位置に配置されている。また、図2に示すように、第一スペーサー4は全ての第二スペーサー8上に設けられている。また、さらに、第一スペーサー4の中心軸と第二スペーサー8の中心軸とは一致したものとなっている。なお、図2では、第一スペーサー4と第二スペーサー8との位置関係を理解しやすいように、第一スペーサー4を第二スペーサー8よりも大きく記載しているが、両者は同じサイズである。
このような液晶表示装置は、例えば、以下のようにして製造される。例えば、一般的な液晶表示装置に用いられる公知の製造方法を用いて表示パネル1を準備する。ここで、第二スペーサー8は、例えばフォトリソグラフィ法によって、所定の高さ及び均一性を保つように形成すればよい。具体的には、感光性樹脂をCF基板6またはTFT基板5に塗布して乾燥した後に、所定の微細パターンを持つフォトマスクを通した光で露光し、現像して第二スペーサー8を形成する。このとき、第二スペーサー8をブラックマスクの直下に形成することが望ましい。これにより、第二スペーサー8は、画素を避けた位置に形成されることになるので、光漏れやコントラストの低下を防止でき、その結果、表示品質の向上が望める。
続いて、視差バリアパネル2における表示パネル1との貼り合わせ面に、例えばスピンコート法により感光性樹脂を塗布する。次に、第一スペーサー4が第二スペーサー8上に配置されるように、所定の微細パターンを持つフォトマスクを通した光で露光し、現像して第一スペーサー4を形成する。なお、第一スペーサー4と第二スペーサー8とを同様の形状になるように作製するためには、例えば、フォトマスクとして第二スペーサー8を形成するときに用いたフォトマスクを用いればよい。これにより、第一スペーサー4を第二スペーサー8上に精度良く形成することができる。
次に、接着樹脂層3となる紫外線硬化性樹脂を表示パネル1の貼り合わせ面に塗布した後、表示パネル1に視差バリアパネル2を貼り合わせる。このとき、液晶表示装置の右側及び左側に分離されるそれぞれの画像を適切に表示するために、例えば、表示パネル1と視差バリアパネル2とにアライメントマークを設け、このアライメントマークを用いて位置合わせを行うなどして、正確な位置合わせを行うことが好ましい。このようにして、図1に示す液晶表示装置を作製することができる。
ところで、従来の構成では、スペーサーとして例えばシリカからなるプラスチックビーズが用いられている。通常、上記プラスチックビーズをスペーサーとして表示パネルと視差バリアパネルとの間に導入するには、接着樹脂層に散布する方法が用いられる。上記のように噴霧することによりスペーサーを導入する方法では、接着樹脂層の所定の箇所にのみスペーサーを導入することができない。したがって、プラスチックビーズは、接着樹脂層内に不均一に分散して配置されることになる。すなわち、プラスチックビーズは液晶層の厚みを一定に保持するための柱状スペーサー上以外に様々な位置に形成されている。
また、通常、貼り合わせ時など視差バリアパネルに外力が加わると、スペーサーが配置されている箇所に集中して圧力が加わることになる。したがって、表示パネルのCF基板におけるスペーサーが接触する箇所に集中して圧力が加わることになる。従来の構成では、CF基板がたわみ、液晶層のセル厚が不均一になり、その結果、表示品質が低下するという問題が生じる。
これに対し、本実施の形態の液晶表示装置では、全ての第一スペーサー4が第二スペーサー8上に配置されている。したがって、図3に示すように、外力によって第一スペーサー4が配置されている箇所に集中して圧力が加わったとしても、CF基板6における圧力が集中する箇所の反対側の面には第二スペーサー8が配置されているので、CF基板6のたわみが抑制される。したがって、液晶層7のセル厚が不均一になることを防止することができる。その結果、表示品質が低下することを防止することができる。
また、本実施の形態では、第一スペーサー4と第二スペーサー8との中心軸が一致している。これにより、第一スペーサー4の荷重から、CF基板6がたわむことを確実に抑制することができる。但し、第二スペーサー8上に第一スペーサー4が一部でも重なっていれば、従来の構成に比して、CF基板6のたわみをより抑制することができ、液晶層7のセル厚を一定に保ちやすくなる。
また、第一スペーサー4は第二スペーサー8よりも大きく形成されていてもよい。これにより、外部からの荷重が掛かったときに、第一スペーサー4のCF基板6に接触する箇所の単位面積当たりの荷重が分散されるので、CF基板6のたわみがより一層抑制される。但し、第一スペーサー4が第二スペーサー8上に形成されていれば、その大きさについては特に限定されるものではない。
ここで、図4は上記液晶表示装置におけるスペーサーの配置が異なる場合の平面図である。第一スペーサー4は、図4に示すように、接着樹脂層3の膜厚を一定にすることが可能であれば、必ずしも全ての第二スペーサー8上に形成されている必要はない。すなわち、第一スペーサー4は第二スペーサー8上に設けられている必要があるものの、その配置数については、膜厚を一定にするだけの第一スペーサー4の強度に応じて適宜設定することができる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図5ないし図6に基づいて説明すると以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明の他の実施の形態について図5ないし図6に基づいて説明すると以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態の液晶表示装置では、前記実施の形態1において柱状に形成されていた第一スペーサー4の代わりに、ストライプ状に列をなすように第一スペーサー11が形成されている。
図5は本実施の形態の液晶表示装置の断面図である。図6は上記液晶表示装置の平面図である。なお、図6では、図面が煩雑になることを避けるため、視差バリア10や、ブラックマスク13や、CF層14等については、その記載を省略している。
本実施の形態の液晶表示装置では、図6に示すように、第一スペーサー11は複数の第二スペーサー8に跨って、かつストライプ状に列をなすように配置されている。また、図5に示すように、第一スペーサー11は視差バリア10直下に形成されている。換言すれば、第一スペーサー11と視差バリア10とは平面的に同じ位置に配置されており、すなわち、第一スペーサー11は視差バリア10に対して等間隔に配置されている。また、第二スペーサー8は、光漏れを防止するためのブラックマスク13直下に配置されている。すなわち、第一スペーサー11は視差バリア10と第二スペーサー8との間に配置されている。
以上のように、本実施の形態の構成によれば、第一スペーサー11は複数の第二スペーサー8上に跨っている。したがって、荷重が第一スペーサー4に掛かったときに、第一スペーサー4はCF基板6面には平面的に接触するので局所荷重が掛からない。また、液晶層の第二スペーサー8によって、CF基板6を支持することになるので、CF基板6に加わる荷重が小さくなり、CF基板6のたわみをより一層抑制することができ、液晶層7のセル厚を均一に保持することができる。
さらに、第一スペーサー11はストライプ状に配列されている。したがって、表示パネル1と視差バリアパネル2との間に配置された接着樹脂層3の厚さを均一に保ちやすくなる。さらに、CF基板6のたわみを抑制することができ、表示ムラをより改善することができる。
また、本実施の形態の液晶表示装置では、第一スペーサー11は視差バリア10直下に等間隔に配置されている。すなわち、視差バリア10および第一スペーサー11はストライプ状に配列されていると共に、それぞれ等しいピッチで配置されている。これにより、視差バリア間のスリットを透過する光を遮ることがないので、良好な多重画像を得ることができる。なお、「ピッチ」とは、例えば、視差バリア10どうしの中心間距離や、第一スペーサー4どうしの中心間距離など、各部材の中心間距離を意味する。
一方、第一スペーサー11が視差バリア10と等しいピッチではなく、すなわち、第一スペーサー11および視差バリア10が、それぞれ一定のピッチで配置されていても、視野角は異なるとしても多重表示を実現することができる。
また、第一スペーサー11は、視差バリア10直下ではなく、視差バリア10間のスリット直下に等間隔で配置されていてもよい。これにより、視差バリア10と共に、第一スペーサー11によって、バックライトからの光を遮光することができる。この場合、第一スペーサー11は等間隔で配置されているので、良好な多重表示を実現することができる。また、第一スペーサー11が光を透過させる場合は、例えば、接着樹脂層3と第一スペーサー11との屈折率の違いにより、光は屈折して進行方向がずれることになるが、第一スペーサー11は等間隔で配置されているので、画像の乱れが生じない。その結果、ビューポイントにおける画像の品質が低下するおそれはない。
さらに、第一スペーサー11は、視差バリア10間のスリット直下で、かつスリットの中心からずれて配置されていてもよい。これにより、左右非対称な視野角にも調整することができる。すなわち、左右非対称なビューポイントで画像を観察することができる。なお、この場合、第一スペーサー11のそれぞれが等間隔で配置されている必要がある。
なお、本実施の形態の第一スペーサー11は前記実施の形態1の第一スペーサー4と同様の製造方法を用いて製造すればよい。この場合、フォトマスクのパターンを変更するだけでよく、製造工程を大きく変更する必要はない。したがって、製造効率が低下するおそれはない。
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施の形態について図7ないし図18に基づいて説明すると以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1および実施の形態2と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1および実施の形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明の他の実施の形態について図7ないし図18に基づいて説明すると以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1および実施の形態2と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1および実施の形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態の液晶表示装置は、前記実施の形態1および実施の形態2の第一スペーサー4・11の代わりにマイクロレンズ12が配置されているものである。
図7は本実施の形態の液晶表示装置の断面図である。本実施の形態では、図7に示すように、マイクロレンズ12は、視差バリア10どうしのスリットの直下に配置されている。視差バリア10はストライプ状に配列するように形成されており、視差バリア10の間にマイクロレンズ12がストライプ状に配列している。すなわち、マイクロレンズ12は視差バリア10と同じピッチで配置されている。このように本実施の形態では複数のマイクロレンズ12がストライプ状に並んで、マイクロレンズアレイとなっている。
マイクロレンズ12は、凸状のマイクロレンズとなっている透明なスペーサーである。また、マイクロレンズ12はスペーサーとしての機能に加えて、レンズとしての機能を付与したものである。なお、マイクロレンズ12の形状は、凸状に限るものではなく、凹状であってもよい。マイクロレンズ12の材質としては、例えば、アクリル系フォトレジスト:HRC−109(日本合成ゴム社製)や、耐熱性透明フォトレジスト:オプトマーPCシリーズ(JSR社製)、オプトマーNNシリーズ(JSR社製)等の感光性樹脂が用いられる。なお、マイクロレンズ12は感光性樹脂を主成分としていれば、他の成分を含んでいてもよい。
ここで、マイクロレンズ12は、例えばフォトリソグラフィ法を用いて、感光性樹脂15をマイクロレンズアレイに対応する平板状にパターニングし、その後平板状の樹脂層を軟化点以上に加熱して、平板状樹脂層のエッジを熱ダレさせることにより形成する方法により形成される。
具体的には、まず、図8(a)に示すように、DV基板9上に例えば金属薄膜をパターニングして視差バリア10を形成する。
次に、図8(b)に示すように、例えば、スピンコート法によりDV基板9上にネガ型の感光性樹脂15を塗布する。
続いて、図8(c)に示すように、DV基板9の裏側(図8(c)では下側)より光を照射して、感光性樹脂15を露光する。このとき視差バリア10はフォトマスクとして機能することになる。これにより、視差バリア10のスリット上の感光性樹脂15が硬化することになる。
次に図8(d)に示すように、感光性樹脂15を現像することにより、視差バリア10上の感光性樹脂15をエッチングする。
最後に、図8(e)に示すように、DV基板9を感光性樹脂15の軟化点以上に加熱することにより、感光性樹脂15のエッジに液ダレを発生させ、表面張力によって、マイクロレンズ状のマイクロレンズ12を形成する。その後、DV基板9上に接着樹脂層3を塗布した後、別途作製した表示パネル1を貼り合わせることにより本実施の形態の液晶表示装置が製造される。なお、例えば、表示パネル1と視差バリアパネル2とにアライメントマークを設け、このアライメントマークを用いて位置合わせを行うなどして、正確な位置合わせを行うことが好ましい。このようにしてマイクロレンズ12は第二スペーサー8上に配置されることになる。
このように、本実施の形態では、視差バリア10をフォトマスクとして、感光性樹脂15を露光する。これにより、別途、露光用のフォトマスクを必要とせず、製造工程が増加することがないため製造効率が低下するおそれがない。また、視差バリアとのアライメントも容易にすることができる。
また、マイクロレンズ12は、上記のフォトリソグラフィ法に限らず、公知の方法によって形成することができる。例えば、(1)合成樹脂をプレス成型する方法、(2)ガラス基板にイオン拡散によって屈折率分布を形成することによって、屈折率分布型マイクロレンズを形成する方法、(3)一対の円形の電極間に重合可能な液晶材料を挟持して、電圧を印加しながら液晶材料を重合・硬化する方法などを用いて形成することができる。
但し、フォトリソグラフィ法を用いれば、第二スペーサー8を形成するときの製造装置そのまま使用することができるので、別途製造装置が不要となる。また、視差バリアとのアライメントも容易である。そのため、製造上の観点からフォトリソグラフィ法によってマイクロレンズ12を形成することが望ましい。
ここで、マイクロレンズ12のDV基板9の表示面に対して平行な一方向のレンズ幅は、それと同方向の視差バリア10のスリット幅と同じまたは大きくなるように形成される。これにより、視差バリア10のスリットを透過する光は全て、マイクロレンズ12によって集光されるので光利用効率を高めることができる。したがって、ビューポイントにおける輝度を向上させることができる。
また、マイクロレンズ12を凸状に形成する場合は、その屈折率を接着樹脂層3の屈折率よりも大きくすることにより、ビューポイントにおいて視野角を広角化することができる。逆にマイクロレンズ12を凹状に形成する場合は、その屈折率を接着樹脂層3の屈折率よりも小さくすることにより、ビューポイントにおいて視野角を広角化することができる。
次に、本実施の形態のマイクロレンズ12の効果について、図9〜図17を参照しながら詳細に説明する。
通常、多重表示装置では、視差バリアを用いて隣接画素からの光を遮断することにより、ある方向に対して異なる表示をすることができる。しかしながら、最適な方向からずれると、隣接画素からの光が混ざり、他の表示がクロストークとして見えてしまう。
例えば、図9に本発明の液晶表示装置における光束の進行方向の一例を示す断面図を示す。図9では、視差バリア10どうしのスリットに入射する光の入射角が0°の場合、すなわち、スリットに垂直に光が入射する場合を表している。なお、光束の進行方向を理解しやすいように、ブラックマスク13を光が透過するものと見なして点線で記載している。したがって、実際には、ブラックマスク13を光が透過することはなく、点線で示している光線は表示には寄与しない。図9より明らかなように、視差バリア10のスリットに光が垂直に進行する場合、隣接する画素の光が混入することになり、他の表示がクロストークとて観察されることになる。
また、図10に本発明の液晶表示装置における光束の進行方向の他の例を示す断面図を示す。図10では、視差バリア10どうしのスリットに入射する光が所定の角度を有している場合を表している。表示画素の光束のみがスリットに到達しており、光束は最適方向に進行することになる。
また、クロストークが生じない観察領域は、例えば図11のようになる。図11は本発明の液晶表示装置における観察領域を説明するための断面図である。スリットに対して、垂直(0°)ではなく所定の角度を有するように光束が透過するときクロストークが生じず、右用映像観察領域および左用映像観察領域が確認されることになる。
図12は本発明の液晶表示装置の設計スケールの一例を説明するための断面図である。例えば、図12に示すように、液晶表示装置は視差バリア10のスリット幅を36μm、ブラックマスク(BM部)の幅を20.75μm、画素の幅である開口部幅を44.25μm、視差バリア10とCF層14との距離を80μmとするものである。なお、この数値は例示であり、特に限定されるものではない。
ここで、上記の設計スケールの液晶表示装置におけるマイクロレンズ12の光束に対する影響について図13〜図15を参照しながら説明する。
図13はマイクロレンズ12がない場合の光束の進行方向を説明するための説明図である。図14は凸状のマイクロレンズ12が配置されている場合の光束の進行方向を説明するための説明図である。また、図15は凹状のマイクロレンズ12が配置されている場合の光束の進行方向を説明するための説明図である。図13〜図15のそれぞれの図面において、(a)はZ軸に対して左65°方向から観察したものであり、(b)はZ軸に対して左8°方向から観察したものである。なお、理解しやすいように、各図面のX軸はCF層14を基準にして、図面における水平方向の位置(μm)を示しており、Z軸はX軸と直交して、図面における垂直方向の位置(μm)を示している。また、ガラスの屈折率はCF基板、DV基板、およびTFT基板の屈折率を表している。
図13に示すように、マイクロレンズ12を有していない場合、液晶表示装置は設計通りに仕上がったとしても、スリットに対して光束の進行方向が鉛直方向から8°又は65°では、クロストークに対するマージンのない状態となる。
これに対し、図14に示すように、凸状のマイクロレンズ12がスリットの直下に配置されている場合、(a),(b)共に、マイクロレンズ12に光束が入射すると屈折して、集光することができる。したがって、クロストークに対して、10μm以上のマージンを持たせることができる。なお、この場合、マイクロレンズ12の方が接着樹脂層3より屈折率が大きい必要がある。
図15に示すように、凹状のマイクロレンズ12がスリットの直下に配置されている場合、(a),(b)共に、図14の結果と同様に集光することができる。したがって、クロストークに対して、10μm以上のマージンを持たせることができる。なお、この場合、マイクロレンズ12の方が接着樹脂層3より屈折率が小さい必要がある。
ここで、図13〜図15の結果をまとめると図16に示すようになる。図16は、マイクロレンズ12による観察領域の効果を説明する説明図である。マイクロレンズ12が形成されていない場合、観察領域は11.6°〜58.7°であったが、マイクロレンズ12が配置されていると、観察領域が6.1°〜67.9°に広がった。なお、この観察領域は、水平方向(図面では横軸方向)の貼り合わせズレマージン±5μmを考慮したものである。
また、実際の画面では、画面を見込む角度には広がりがあることから、画面の両端いずれも観察領域に入る最適の位置関係は図17に示すようになる。図17は画面サイズを考慮した場合の最適位置を説明するための説明図である。図17に示すように、マイクロレンズ12がある場合、最適観察位置を表示画面に近づけることができ、より臨場感のある画像にすることが可能となると共に、大画面化に適するものとなる。
以上のように、本実施の形態の液晶表示装置は、マイクロレンズ12は第二スペーサー8上に配置されている。これにより、前記実施の形態1及び実施の形態2の第一スペーサー4・11と同様にCF基板6のたわみを抑制することができ、ひいては液晶層7にセル厚ムラが生じることを抑制することができる。
さらに、マイクロレンズ12はスペーサーとしての機能に加えてレンズとしての機能を有している。そのため、視差バリア10のスリットの直下に配置することにより、バックライトからの光束を全て集光することが可能となる。したがって、光の利用効率が向上して、ビューポイントにおける輝度を向上させることができる。また、マイクロレンズ12の形状が凸状である場合には、その屈折率を接着樹脂層3の屈折率よりも大きくすることで、光束をより外部へ屈折することが可能となり、ビューポイントにおける観察領域の角度を広角化させることができる。また、マイクロレンズ12の形状が凹状である場合には、その屈折率を接着樹脂層3の屈折率よりも小さくすることで、光束をより外部へ屈折することが可能となり、ビューポイントにおける観察領域の角度を広角化させることができる。すなわち、マイクロレンズ12の形状に応じて、その屈折率を接着樹脂層3の屈折率に対して適宜変更することにより、光束のマージンを向上させることが可能となる。
また、マイクロレンズ12におけるCF基板6に当接する箇所は、平坦になっていることが望ましい。これにより、マイクロレンズ12とCF基板6との接触面積が大きくなるので、外圧が加わったときに、CF基板6における単位面積あたりに掛かる荷重を分散できる。その結果、CF基板6のたわみを減少させることができる。
〔実施の形態4〕
本発明の他の実施の形態について図18に基づいて説明すると以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1ないし実施の形態3と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1ないし実施の形態3の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明の他の実施の形態について図18に基づいて説明すると以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1ないし実施の形態3と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1ないし実施の形態3の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図18は本実施の形態の液晶表示装置の断面図である。本実施の形態の液晶表示装置は、図18に示すように、前記実施の形態3のマイクロレンズ12の代わりに、マイクロプリズム16が配置されている。
マイクロプリズム16は、スペーサーとしての機能に加え、プリズムとしての機能を有するものである。マイクロプリズム16としては、前記実施の形態3のマイクロレンズ12と同様の材質からなる感光性樹脂やガラス等を用いることができる。
マイクロプリズム16の断面の形状は台形形状になっている。また、視差バリア10のスリットの直下に、視差バリア10と同様にストライプ状に配列されている。すなわち、複数のマイクロプリズムからなるマイクロプリズムアレイとなっている。そのため、バックライトから出射した光は、所定の角度で接着樹脂層3に入射した後、接着樹脂層3を透過してマイクロプリズム16に入射することになる。
ここでマイクロプリズム16は、接着樹脂層3に対して屈折率が異なるように形成されている。したがって、接着樹脂層3から出射された光の進行方向をマイクロプリズム16において所定の方向に光を集光することができる。その結果として、光の利用効率が向上することになり、ビューポイントにおける輝度が向上される。また、視野角が広くなるように光を屈折させることができる。したがって、表示装置の観察領域を広げることが可能となり、最適観察位置を表示画面に近づけることができ、より臨場感のある画像にすることが可能となると共に、大画面化に適するものとなる。
また、本実施の形態では、マイクロプリズム16は台形形状になっているので、CF基板6との接触面積が大きく、外部からのプレス圧が分散されやすくなっている。また、マイクロプリズム16は第二スペーサー8上に形成されているので、荷重が掛かったとしても、CF基板6のたわみは抑制される。したがって、液晶層7のセル厚が不均一になることを防止することができる。
なお、マイクロプリズム16は、公知の方法によって形成すればよく、例えば、凹凸面を有する型の間に挟むプレス法、エンボスロールで成形しながら押し出す方法、表面を機械加工する方法によって製造することができる。
また、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は液晶層のセル厚を均一に保ち得るので、視差バリアを備えた表示装置に適用できる。
1 表示パネル
2 視差バリアパネル
3 接着樹脂層(樹脂層)
4 第一スペーサー
5 TFT基板(第一基板)
6 CF基板(第一基板)
7 液晶層
8 第二スペーサー
9 DV基板
10 視差バリア
11 第一スペーサー
12 マイクロレンズ(第一スペーサー)
16 マイクロプリズム(第一スペーサー)
2 視差バリアパネル
3 接着樹脂層(樹脂層)
4 第一スペーサー
5 TFT基板(第一基板)
6 CF基板(第一基板)
7 液晶層
8 第二スペーサー
9 DV基板
10 視差バリア
11 第一スペーサー
12 マイクロレンズ(第一スペーサー)
16 マイクロプリズム(第一スペーサー)
Claims (8)
- 対向配置された第一基板と第二基板とに液晶層が挟持されてなる表示パネルと、所定の方向の光を遮光する視差バリアが形成された視差バリアパネルとを組み合わせてなり、複数の表示方向に対してそれぞれ異なる画像を表示する表示装置において、
表示パネルと視差バリアパネルとを接着する樹脂層の厚みを一定に保つ第一スペーサーと、
上記液晶層のセル厚を一定に保つ第二スペーサーとを備え、
上記第一スペーサーは、第二スペーサー上に配置されていることを特徴とする表示装置。 - 前記第一スペーサーは、複数の第二スペーサーに跨がって設けられていることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
- 前記第一スペーサーは、複数の第二スペーサーに跨がって設けられているものがストライプ状に複数個、配列されていることを特徴とする請求項2記載の表示装置。
- 前記視差バリアもストライプ状に配列されていると共に、
前記第一スペーサーおよび上記視差バリアは、それぞれ等しいピッチで配置されていることを特徴とする請求項3記載の表示装置。 - 前記第一スペーサーは透明であり、かつ、前記樹脂層とは異なる屈折率を有するマイクロレンズからなっていることを特徴とする請求項4記載の表示装置。
- 前記第一スペーサーは透明であり、かつ、前記樹脂層とは異なる屈折率を有するマイクロプリズムからなっていることを特徴とする請求項4記載の表示装置。
- 前記マイクロレンズは感光性樹脂を主成分としており、前記視差バリアをフォトマスクとして用いて、形成されていることを特徴とする請求項5記載の表示装置。
- 前記第一スペーサー及び第二スペーサーは感光性樹脂を主成分としており、柱状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
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---|---|---|---|---|
JP2009164027A (ja) * | 2008-01-09 | 2009-07-23 | Seiko Epson Corp | 電気光学装置及び電子機器 |
WO2012050036A1 (ja) * | 2010-10-13 | 2012-04-19 | シャープ株式会社 | 表示装置 |
JP2017534929A (ja) * | 2014-09-12 | 2017-11-24 | 京東方科技集團股▲ふん▼有限公司Boe Technology Group Co.,Ltd. | 立体表示装置 |
-
2005
- 2005-09-15 JP JP2005268702A patent/JP2007079265A/ja active Pending
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