JP2007077601A - Installation structure of vibration control panel - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、制振パネルを建物の外部に設置する制振パネルの設置構造に関する。 The present invention relates to a vibration damping panel installation structure in which a vibration damping panel is installed outside a building.
建物の制振構造の一例として、特許文献1に記載の技術が知られている。
この特許文献1に記載の制振構造は、上構造部に剛性一体的に固着されて上構造部の下方に突出される下方突出体と、下構造部に剛性一体的に固着されて下構造部の上方に突出される上方突出体と、振れ動き体とが備えられ、下方突出体と上方突出体とは、上下の構造部間の中間高さ位置で上下方向において対向され、振れ動き体は、その高さ方向中間部領域において、下方突出体と上方突出体とにそれぞれ枢結され、かつ、振れ動き体と下方突出体との枢結高さ位置よりも上方において、振れ動き体と、下方突出体又は/及び上構造部とが振動減衰手段を介して連結されると共に、振れ動き体と上方突出体との枢結高さ位置よりも下方において、振れ動き体と、上方突出体又は/及び下構造部とが振動減衰手段を介して連結されたものである。
As an example of a vibration control structure for a building, a technique described in Patent Document 1 is known.
The damping structure described in Patent Document 1 includes a lower projecting body that is rigidly integrally fixed to the upper structure portion and protrudes below the upper structure portion, and a lower structure portion that is rigidly integrally fixed to the lower structure portion. The upper projecting body projecting above the part and the swinging motion body are provided, and the lower projecting body and the upper projecting body are opposed to each other in the vertical direction at an intermediate height position between the upper and lower structure parts. Are pivoted to the lower projecting body and the upper projecting body, respectively, in the intermediate region in the height direction, and above the pivoting height position of the swinging motion body and the lower projecting body, The lower projecting body and / or the upper structure part are connected via the vibration damping means, and the swinging motion body and the upper projecting body are below the pivot height position of the swinging motion body and the upper projecting body. Or / and the lower structure part connected via vibration damping means. .
このような制振構造では、振れ動き体が、その高さ方向中間部領域において、下方突出体と上方突出体とにそれぞれ枢結保持されているから、振れ動き体に要求される振動方向における剛性も低くすることができて、振れ動き体についても、これを振動方向においてコンパクトに構成することができる。従って、振動方向においてコンパクトな制振構造を実現することができる。
しかしながら、上記のような制振構造は、建物内部の上部構造部と下構造部を構成する上下の梁間に設けられるものであるので、つまり、建物内部に設けられるものであるので、制振構造のために建物の間取りに影響して、間取りが制約を受けるという課題がある。
また、制振構造が建物内部に設けられるものであるので、既設の建物にこの制振構造を導入し難いという課題もある。
However, since the vibration damping structure as described above is provided between the upper and lower beams constituting the upper structure portion and the lower structure portion inside the building, that is, the vibration damping structure is provided inside the building. For this reason, there is a problem that the floor plan is restricted by affecting the floor plan of the building.
Further, since the vibration control structure is provided inside the building, there is a problem that it is difficult to introduce the vibration control structure into the existing building.
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、建物の間取りに影響がなく、かつ、既設の建物にも容易に導入することができる制振パネルの設置構造を提供することを課題としている。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object thereof is to provide a vibration control panel installation structure that does not affect the floor plan of a building and can be easily introduced into an existing building.
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図7および図8に示すように、フレーム30の内側に制振装置1が設けられたパネル状の制振パネル35を建物に設置する制振パネルの設置構造において、
建物40の基礎41に連続して形成されて建物外部に延出する延出基礎42に、前記制振パネル35が設置されるとともに、該制振パネル35のフレーム30が前記延出基礎42に連結されており、
さらに、前記建物40の躯体(壁パネル49)に、前記制振パネル42のフレーム30が連結されていることを特徴とする。
In order to solve the above-mentioned problem, the invention described in claim 1 includes, as shown in FIGS. 7 and 8, for example, a panel-
The
Furthermore, the frame 30 of the
請求項1に記載の発明によれば、建物40の基礎41から延出する延出基礎42に制振パネル35が設置され、この制振パネル35のフレーム30が延出基礎42と建物40の躯体とに連結されているので、制振パネル35を建物40の外部に設置しても、制振装置1による制振作用が建物40の躯体に有効に働く。
また、制振パネル35を建物40の外部に設置できるので、建物40の間取りに影響がなく、かつ、既設の建物40にも容易に導入することができる。
According to the invention described in claim 1, the
In addition, since the
請求項2に記載の発明は、例えば、図9および図10に示すように、請求項1に記載の制振パネルの設置構造において、
前記制振パネル35の、前記建物50の躯体59に連結されたフレーム(柱状部材33)30と対向するフレーム(柱状部材33)30が、前記建物40と離間して設置されている外部壁60に連結されていることを特徴とする。
The invention according to
An
請求項2に記載の発明によれば、制振パネル35の対向するフレーム30が、それぞれ建物50の躯体59と外部壁60とに連結されているので、制振パネル35の面外方向への変形を防止でき、よって、建物50に制振装置1の制振作用が有効に働く。
According to the second aspect of the present invention, since the opposing frames 30 of the
請求項3に記載の発明は、例えば図9に示すように、請求項1また2に記載の制振パネルの設置構造において、
前記制振パネル35,35、2枚を1組とし、
平面視において互いに直交する方向をX方向とY方向とすると、少なくとも1組の制振パネル35,35の一方が、X方向に沿って設置されており、他方がY方向に沿って設置されていることを特徴とする。
The invention according to
The
Assuming that the directions orthogonal to each other in a plan view are the X direction and the Y direction, at least one of the
請求項3に記載の発明によれば、少なくとも1組の制振パネル35,35の一方を、X方向に沿って配置し、他方をY方向に沿って配置するので、地震の横揺れをX,Y方向に分解して効果的に制振できる。
According to the third aspect of the present invention, one of the at least one set of
請求項4に記載の発明は、例えば図11に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の制振パネルの設置構造において、
前記制振パネル65のフレームは、L字状をなすL形フレーム66を有しており、このL形フレーム66の内側に前記制振装置71が設けられており、
前記L形フレーム66の一端部が前記延出基礎68に連結されており、他端部が前記建物の躯体97に連結されていることを特徴とする。
The invention according to
The vibration control panel 65 has an L-
One end of the L-
請求項4に記載の発明によれば、地震等の際に、建物に横揺れが生じると、その横揺れが建物の躯体97からL形フレーム66へと伝達され、該L形フレーム66がその角部を開閉するようにして振動するが、この振動を制振装置71によって制振することによって、L形フレーム66を介して建物の横揺れを制振できる。
According to the fourth aspect of the present invention, when a building rolls during an earthquake or the like, the roll is transmitted from the
請求項5に記載の発明は、例えば図8に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の制振パネルの設置構造において、
前記制振パネル35のフレーム30が、建物のバルコニの袖壁47に連結されていることを特徴とする。
The invention according to
The frame 30 of the
請求項5に記載の発明によれば、制振パネル35のフレーム30が、延出基礎42とバルコニの袖壁47とに連結されているので、制振パネル35の面外方向への変形を防止でき、よって、建物40の躯体49に制振装置1の制振作用が有効に働く。
According to the fifth aspect of the present invention, since the frame 30 of the
本発明によれば、建物の基礎に連続して形成されて建物外部に延出する延出基礎に、制振パネルが設置されるとともに、該制振パネルのフレームが延出基礎に連結されており、さらに、建物の躯体に、制振パネルのフレームが連結されているので、制振装置を建物の外部に設置しても、制振装置による制振作用が建物の躯体に有効に働く。また、制振装置を建物の外部に設置できるので、建物の間取りに影響がなく、かつ、既設の建物にも容易に導入することができる。 According to the present invention, the damping panel is installed on the extension foundation that is continuously formed on the foundation of the building and extends to the outside of the building, and the frame of the damping panel is connected to the extension foundation. In addition, since the frame of the vibration control panel is connected to the housing of the building, even if the vibration control device is installed outside the building, the vibration control action by the vibration control device works effectively on the building frame. In addition, since the vibration damping device can be installed outside the building, it does not affect the floor plan of the building and can be easily introduced into an existing building.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の制振パネルの設置構造を説明する前に制振装置について説明する。この制振装置1は、フレーム30に組み込まれるものであり、制振装置1とフレーム30とによって、制振パネル35が構成されている。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
(First embodiment)
First, the vibration damping device will be described before describing the installation structure of the vibration damping panel of the present invention. This vibration damping device 1 is incorporated in a frame 30, and the vibration damping device 1 and the frame 30 constitute a
図1は制振装置1の一例を示す正面図である。この制振装置1はフレーム2と、このフレーム2に対向して設けられた一対の支持部3,3と、この支持部3,3によって支持された振り子部材4と、前記フレーム1に取り付けられた制振ボックス5とを備えている。
FIG. 1 is a front view showing an example of a vibration damping device 1. The vibration damping device 1 is attached to the
前記フレーム2は、左右一対の縦フレーム6,6と、上下一対の横フレーム7,7とを矩形枠状に組み立てることによって形成されている。
一対の縦フレーム6,6は平行離間して配置されており、それぞれ帯板状の取付板6aと、この取付板6aに直角に立設された帯板状の立設板6bとから構成され、断面T字状に形成されている。
取付板6aは壁パネルに形成された矩形状の開口部の内周面に取り付けられるものであり、その外側を向く面は前記開口部の内周面に当接固定される固定面6cとされている。また、取付板6aには、図示しないビス孔が上下に所定で2列形成されている。そして、取付板6aは、その固定面6cを開口部の内周面に当接固定したうえで、ビス孔にビスを通して開口部の内周面にねじ込むことによって、該内周面に取り付けられるようになっている。
また、立設板6bには、上下に所定間隔で孔が複数形成されている。これら孔は、立設板6bに支持部3をボルト6dによって取り付ける際に使用される孔である。
The
The pair of
The
The standing
また、一対の横フレーム7,7は平行離間して配置されており、それぞれ帯板状の取付板7aを有している。取付板7aは壁パネルに形成された矩形状の開口部の内周面取り付けられるものであり、その外側を向く面は前記開口部の内周面に当接固定される固定面7cとされている。また、取付板7aの左右両端部には、図2に示すように、プレート7b,7bが厚さ方向に対向して設けられており、これらプレート7b,7bの基端部間には、前記縦フレーム6の立設板6bの端部が挿入されている。プレート7b,7bの基端部と、立設板の端部とにはそれぞれ孔が形成されており、これら孔にボルト7dが挿通され、この挿通されたボルト7dにナットを螺合して締め付けることによって、縦フレーム6と横フレーム7とが連結されている。
Further, the pair of
また、前記プレート7b,7bの先端部間には、平面視T字状をなす、固定部材8の基端部が挿入され、溶接等によって固定されている。固定部材8,8の先端部にある固定板8a,8a間は、設置部9とされており、この設置部9に前記制振ボックス5が設置されるようになっている。固定板8a,8aは、設置部9に設置された制振ボックス5の両端の端板にそれぞれ当接固定されるものであり、それぞれ4つのボルト孔8b・・・が形成されている。
Further, a base end portion of the fixing
前記縦フレーム6,6の立設板6b,6bには、支持部3,3が設けられている。すなわち、支持部3は、図4に示すように、2枚の支持板3a,3aを備えている。支持板3aは、略二等辺三角形状に形成されており、その頂部と対向する辺を上下に向け、かつ、頂部を内側に向けて配置されている。支持板3aは、略二等辺三角形状に形成されているので、その長手方向(上下方向)中央部が端部側より幅広に形成されている。したがって、2枚の支持板3a,3aで構成された支持部3もその長手方向(上下方向)中央部が端部側より幅広に形成されている。さらに、一対の支持部3,3は、それぞれの頂部を振り子部材4の中央部において対向させて設けられている。
また、一対の支持板3a,3aの上下に沿う辺部間には、前記立設板6bが挿入されている。そして、一対の支持板3a,3aの上下に沿う辺部と、前記立設板6bとにはそれぞれ孔が上下に所定間隔で複数形形されており、これら孔に、図1に示すように、ボルト6dが挿通され、この挿通されたボルト6dにナットを螺合して締め付けることによって、立設板6dに一対の支持板3a,3a、すなわち支持部3が設けられている。
Further, the standing
前記一対の支持部3,3の長手方向中央部すなわち対向する頂部によって振り子部材4の長手方向中央部が支持されており、この振り子部材4は、震動によって一対の支持部3,3が変位した場合に、該一対の支持部3,3間の略中央部を中心として振れるように構成されている。
すなわち、振り子部材4は板状でかつ略菱形状に形成されており、長手方向を上下に向けて配置されている。振り子部材4の中央部の左半分は、一方の支持部3の支持板3a,3a間に挟まれており、右半分は他方の支持部3の支持板3a,3a間に挟まれている。
また、一方の支持部3の支持板3a,3aの頂部には孔が形成されており、他方の支持部3の支持板3a,3aの頂部にも孔が形成されている。一方、振り子部材4の中央部には、左右に離間して孔が形成されており、これら孔のうち左側の孔4aは左右に長い長孔となっている。
そして、一方の支持部の支持板3a,3aに形成された孔と、振り子部材4の中央部に形成された一方の長孔とには、軸10が振り子部材4を回転可能とするように、かつ、長穴の長さ方向に摺動可能となるように挿通されている。この軸10は例えば先端部にねじ部を有するボルト10で形成されており、このボルト10は前記孔に挿通され、これら孔に挿通されたボルト10にはナットが螺合されている。
また、他方の支持部の支持板3a,3aに形成された孔と、振り子部材4の中央部に形成された他方の孔とには、軸10が振り子部材4を回転可能とするように挿通されている。この軸10も先端部にねじ部を有するボルト10で形成されており、このボルト10は前記孔に挿通され、これら孔に挿通されたボルト10にはナットが螺合されている。
これによって、振り子部材4は、一対の支持部3,3によって軸10,10を介して支持されており、この振り子部材4は、震動によって一対の支持部3,3が変位した場合に、該一対の支持部3,3間の略中央部、言い換えれば、軸10,10間の中央部を中心として振れるように構成されている。
The longitudinal center part of the pair of
That is, the
Further, holes are formed in the top portions of the
Then, the
Further, the
As a result, the
また、前記フレーム2には、制振ボックス5が前記振り子部材4の端部に対向して取り付けられている。
すなわち、図3に示すように、制振ボックス5は、フレーム2の横フレーム7に設けられた設置部9(図2参照)に取り付けられる箱状のボックス15と、このボックス15内に取り付けられた一対の制振ゴム(制振部材)16,16と、これら制振ゴム16,16間に挿入されかつ該一対の制振ゴム16,16に固着されたプレート17とを備えている。
ボックス15は、対向する一対の側板15a,15aと、該側板15a,15aの両端部間にそれぞれ配置され、該側板15a,15aに取り外し可能に対向して取り付けられた一対の端板15b,15bとから構成されている。一対の側板15a,15aの両端部には穴が形成されており、一対の端板15b,15bの側端面には、ボルト孔が形成されている。そして、これら孔とボルト孔を合わせたうえで、孔にボルト18を挿入してボルト孔に螺合して締め付けることによって、側板15a,15aと端板15b,15bとがボックス状に組み立てられており、ボルト18を取り外すことによって、側板15a,15aから端板15b,15bを取り外せるようになっている。また、端板15bにはそれぞれ4つのボルト孔15cが形成されている。
A damping
That is, as shown in FIG. 3, the
The
また、側板15a,15aの対向する内面にはそれぞれ制振ゴム16,16が接着剤等によって固着されている。これら制振ゴム16,16間には、プレート17が挿入されており、該プレート17の表面は前記制振ゴム16,16に固着されている。
プレート17の一端部(上端部)は、ボックス15より上方に突出しており、この突出している一端部には、3つの孔17a・・・が形成されている。
Further, damping
One end portion (upper end portion) of the
そして、上記のように構成された制振ボックス5は、図5に示すように、ボックス15を横フレーム7に設けられた設置部9に設置したうえで、固定板8a,8aをボックス5の端板15b,15bに当接して、ボルト19を固定板8a,8aの孔8b・・・から挿入して端板15のボルト孔15c・・・に螺合して締め付けることによって、設置部9に位置決めされて固定されている。
As shown in FIG. 5, the
さらに、前記制振ボックス5のプレート17と前記振り子部材4の端部とが連結されている。すなわちまず、振り子部材4の端部には、孔が3個横方向に所定間隔で形成されている。この振り子部材4の端面は、制振ボックス5のプレート17の端面に当接されている。そして、振り子部材4の端部とプレート17の端部とを挟み付けるようにしてプレート20,20が設けられている。プレート20,20には、その上部と下部とにそれぞれ3つの孔が横方向に所定間隔で形成されており、上部の孔と振り子部材の端部に形成された孔とにボルト21を挿通し、ナットを螺合して締め付け、下部の孔とプレート17に形成された孔とにボルト21を挿通し、ナットを螺合して締め付けることによって、制振ボックス5のプレート17と振り子部材4の端部とがプレート20,20を介して連結されている。
Further, the
上記のような構成の制振装置1は、図6に示すように、フレーム30に組み込まれる。このフレーム30はパネル状に形成されたものであり、上部の小壁パネル31と下部の腰壁パネル32とを左右の柱状部材33,33で連結してなる矩形枠状に構成され、その中央部には、開口部34が形成されている。この開口部34は矩形状に形成されており、その内側に制振装置1のフレーム2が挿入されている。なお、柱状部材33と、小壁パネル31および腰壁パネル32との間には、柱状部材33とほぼ等しい長さの板状部材33aが介在しており、柱状部材33は板状部材33aを介して小壁パネル31および腰壁パネル32の側端面に接合されている。なお、前記小壁パネル31、腰壁パネル32、板状部材33aによってパネル本体35aが構成されており、このパネル本体35aと柱状部材33,33とによって制振パネル35が構成されている。
また、前記フレーム2を構成する一対の縦フレーム6,6の取付板6a,6aの外側を向く面が固定面6cとされており、この固定面6cが開口部34の縦方向に沿う内周面に当接固定され、取付板6a,6aにビスを通して開口部の縦方向に沿う内周面にねじ込むことによって、該縦フレーム6,6が縦方向に沿う内周面に取り付けられている。
同様に、フレーム2を構成する一対の横レーム7,7の取付板7a,7aの外側を向く面が固定面7cとされており、この固定面7cが開口部34の横縦方向に沿う内周面に当接固定され、取付板7a,7aにビスを通して開口部の縦方向に沿う内周面にねじ込むことによって、該横フレーム7,7が横方向に沿う内周面に取り付けられている。
このようにして、フレーム30の開口部34に制振装置30が組み込まれることによって、制振パネル35が構成されている。
なお、フレーム30の表裏両面には、内部の制振装置1を保護するために、板状のカバー部材(図示略)が取り付けられる。このカバー部材としては、例えば合板や、建物の外壁として使用される外装材等が使用される。
The vibration damping device 1 configured as described above is incorporated in a frame 30 as shown in FIG. The frame 30 is formed in a panel shape, and is formed in a rectangular frame shape in which an upper
A surface facing the outside of the mounting
Similarly, a surface facing the outside of the mounting
In this manner, the
Note that plate-like cover members (not shown) are attached to both the front and back surfaces of the frame 30 in order to protect the internal vibration damping device 1. As the cover member, for example, a plywood or an exterior material used as an outer wall of a building is used.
上記のような構成の制振パネル35は、図7および図8に示すように、建物40の外部に設置されている。すなわち、建物40の基礎41には延出基礎42が連結されている。この延出基礎42は、基礎41に連続して建物外部から延出するようにして形成されたものであり、建物40の外周部に位置する基礎41の複数箇所に形成されている。
The
延出基礎42には、前記制振パネル35が以下のようにして設置されている。すなわち、延出基礎42の上面には土台43が設置されている。なお、基礎41の上面には建物40の1階の床を構成する床パネル44が設置されているが、前記土台43はこの床パネル44に当接するように、かつ床パネルと上面が面一となるように、延出基礎42の上面に設置されている。
そして、土台43に制振パネル35が設置されている。つまり、制振パネル35は土台43を介して延出基礎42に設置されている。
On the
A
制振パネル35の柱状部材33,33の下端部には、締付用穴33a,33aが形成されている。この締付用穴33aは、柱状部材33の下端部に直接形成してもよいし、断面ロ字状の金具を柱状部材33の下端部に固定することによって形成してもよい。
一方、延出基礎42にはアンカーボルト45,45が前記柱状部材33,33に対向して埋設されており、該アンカーボルト45,45の上端部は、土台43を貫通して、柱状部材33,33の下端面から挿入されて、締付用穴33a,33aに突出している。この突出しているアンカーボルト45,45には、ナットが螺合されている。そして、このナットを締付けることによって、柱状部材33,33が延出基礎42に土台43を介して強固に連結されている。つまり、制振パネル35のフレーム30の下端部が延出基礎42に連結されている。
Tightening
On the other hand,
また、制振パネル35の柱状部材33,33の上端部には、締付用穴33b,33bが形成されている。この締付用穴33bは、柱状部材33の上端部に直接形成してもよいし、断面ロ字状の金具を柱状部材33の上下端部に固定することによって形成してもよい。
一方、制振パネル35のフレーム30の上面、つまり柱状部材33,33の上端面と小壁パネル31の上面には、バルコニー床46が設置されている。このバルコニー床46は建物40の2階の床を建物40の外壁から延出するようにして形成されたものであり、該バルコニー床46には、バルコニーの袖壁47が設置固定されている。この袖壁47の下端部には、胴差ボルト48が袖壁47の下端面から下方に延出するように、かつ柱状部材33,33に対向して取り付けられており、該胴差ボルト48の下端部は、柱状部材33,33の上端面から挿入されて、締付用穴33b,33bに突出している。この突出している胴差ボルト48,48には、ナットが螺合されている。そして、このナットを締付けることによって、柱状部材33,33が袖壁47にバルコニー床46を介して強固に連結されている。つまり、制振パネル35のフレーム30の上端部が袖壁47に連結されている。
Further, tightening
On the other hand, a
さらに、制振パネル35の一方の柱状部材33、つまり建物40側に位置する柱状部材33は、建物40の躯体に連結されている。すなわち、制振パネル35と直交する外装材の一部は、上下に長尺な矩形状に切り欠かれており、この切欠部から前記柱状部材33が挿入され、建物40の躯体を構成する壁パネル49の縦框材49aに接着剤や釘打ち等によって連結固定されている。
Furthermore, one
制振パネル35は上記のようにして、延出基礎42、袖壁47および壁パネル49に連結固定されている。
そして、上記のような制振パネル35では、まず、この制振パネル35が外部にされた建物に地震等の横揺れ震動によって変形が生じると、制振パネル35の矩形状のフレーム2が略平行四辺形状に変形する。つまり、フレーム2の横フレーム7,7が左右にずれるようにして移動するとともに、縦フレーム6,6が横方向に傾斜することによって矩形状のフレーム2が略平行四辺形状に変形する。
フレーム2が略平行四辺形状に変形すると、一対の支持部3,3が斜め上下に互いに離間するようにして変位する。
一対の支持部3,3が変位することによって、振り子部材4が一対の支持部3,3間の略中央部を中心として振り子のように振れ、この振り子部材4の端部は振れが増幅され、これによって、前記一対の支持部3,3の変位が増幅される。
そして、振り子部材4の端部と制振ボックス5のプレート17とが連結されており、この連結プレート17は制振ゴム16,16間に挿入されかつ該一対の制振ゴム16,16に固着されているので、この制振ゴム16,16の変形を増幅できる。したがって、建物の小さな変形から制振機能を有効に働かせることができる。
また、制振ゴム16,16の変形速度も建物の変形速度より増幅することができるため、エネルギー吸収性能が変形速度に比例する粘弾性材料から形成された制振ゴムを用いる場合には、より効率的にエネルギーを吸収でき、大きな減衰力を発揮できる。
The
In the
When the
When the pair of
The end of the
Further, since the deformation speed of the
また、建物40の基礎41から延出する延出基礎42に制振パネル35が設置され、この制振パネル35のフレーム30が延出基礎42と袖壁42と建物40の躯体を構成する壁パネル49とに連結されているので、制振パネル35を建物の外部に設置しても、制振装置1による制振作用が建物の躯体に有効に働く。
また、制振パネル35を建物40の外部に設置できるので、建物40の間取りに影響がなく、かつ、既設の建物にも容易に導入することができる。
さらに、制振パネル35のフレーム30が、延出基礎42とバルコニの袖壁47とに連結されているので、つまり、制振壁パネル35の上端部および下端部が袖壁47および延出基礎42に固定されているので、制振パネル35の面外方向への変形を防止でき、よって、建物40の躯体に制振装置1の制振作用が有効に働く。
Further, a
In addition, since the
Further, since the frame 30 of the damping
(第2の実施の形態)
図9および図10は本発明の制振パネルの設置構造の第2の実施の形態を示すものである。
本実施の形態で設置する制振パネル35は第1の実施の形態における制振パネル35と同じであるので、同一符号を付して制振パネル35の構成についてはその説明を省略する。
(Second Embodiment)
9 and 10 show a second embodiment of the installation structure of the vibration control panel of the present invention.
Since the
本実施の形態では、図9に示すように、2枚の制振パネル35,35を1組とし、平面視において互いに直交する方向をX方向とY方向とすると2組の制振パネル35,35の一方が、X方向に沿って設置されており、他方がY方向に沿って設置されている。また、制振パネル35は、建物50の角部に配置されている。
In the present embodiment, as shown in FIG. 9, two sets of damping
さらに、制振パネル35の、建物50の躯体に連結されたフレーム30と対向するフレーム30が、建物50と離間して設置されている外部壁60に連結されている。
Further, the frame 30 of the
すなわち、図10に示すように、建物50の基礎51には延出基礎52が連結されている。この延出基礎52は、基礎51に連続して建物外部から延出するようにして形成されたものであり、建物50の外周部に位置する基礎50の複数箇所に形成されている。具体的には、図9に示すように、平面視において制振パネル35と同じ位置、つまり基礎50の外周部の角部に延出基礎51が形成されている。
That is, as shown in FIG. 10, the
延出基礎52の上面には土台53が設置されている。なお、基礎51の上面には建物50の1階の床を構成する床パネル54が設置されているが、前記土台53はこの床パネル54に当接するように、かつ床パネル54と上面が面一となるように、延出基礎52の上面に設置されている。
そして、土台53に制振パネル35が設置されている。つまり、制振パネル35は土台53を介して延出基礎52に設置されている。
A
A
一方、延出基礎52にはアンカーボルト55,55が制振パネル35の柱状部材33,33に対向して埋設されており、該アンカーボルト55,55の上端部は、土台53を貫通して、柱状部材33,33の下端面から挿入されて、締付用穴33a,33aに突出している。この突出しているアンカーボルト55,55には、ナットが螺合されている。そして、このナットを締め付けることによって、柱状部材33,33が延出基礎52に土台53を介して強固に連結されている。つまり、制振パネル35のフレーム30の下端部が延出基礎52に連結されている。
On the other hand,
また、建物50の外周部には、隣地との境界壁を構成する外部壁60が、建物50との間に所定の間隔をもって、建物50を囲むようにして設けられている。外部壁60は、木質の壁パネルによって構成してもよいし、鉄筋コンクリート等によって構成してもよい。また、外部壁60は延出基礎52と直角に配置されており、下端部が延出基礎52に連結されている。さらに、外部壁60の高さは建物50の1階の高さとほぼ等しくなっている。
In addition, an
外部壁60と建物50との間には、前記制振パネル35が挿入されており、この制振壁パネル35のフレーム30の下端部は上述したように、延出基礎52に土台53を介して連結されている。また、制振パネル35の一方の柱状部材33、つまり建物50側に位置する柱状部材33は、建物50の躯体に連結されている。すなわち、制振パネル35と直交する外装材の一部は、上下に長尺な矩形状に切り欠かれており、この切欠部から前記柱状部材33が挿入され、建物50の躯体を構成する壁パネル59の縦框材59aに接着剤や釘打ち等によって連結固定されている。
さらに、制振パネル35の、建物50の躯体に連結された柱状部材33と対向する柱上部部材33が、前記外部壁60に連結されている。外部壁60が例えば壁パネルで形成されている場合、この壁パネルを構成する縦框に、前記柱状部材33が接着剤や釘打ち等によって連結されている。また、外部壁60が鉄筋コンクリート製の場合、制振パネル35の柱状部材33を金具等によって外部壁60に連結されている。
The damping
Further, a column
本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、制振パネル35を建物の外部に設置しても、制振装置1による制振作用が建物の躯体に有効に働く。また、制振パネル35を建物50の外部に設置できるので、建物50の間取りに影響がなく、かつ、既設の建物にも容易に導入することができる。さらに、制振パネル35の対向するフレーム30、つまり柱状部材33,33が、それぞれ建物50の躯体と外部壁60とに連結されているので、制振パネル35の面外方向への変形を防止でき、よって、建物に制振装置1の制振作用が有効に働く。加えて2組の制振パネル35,35の一方を、X方向に沿って配置し、他方をY方向に沿って配置するので、地震の横揺れをX,Y方向に分解して効果的に制振できる。
In the present embodiment, as in the first embodiment, even if the
(第3の実施の形態)
図11は本発明の制振パネルの設置構造の第3の実施の形態を示すものである。
本実施の形態で設置する制振パネル65は、第1および第2の実施の形態における制振パネル35と異なるので、まず、この制振パネル65について説明する。
(Third embodiment)
FIG. 11 shows a third embodiment of the installation structure of the vibration control panel of the present invention.
Since the vibration damping panel 65 installed in the present embodiment is different from the
この制振パネル65は、L字状に形成されたL形フレーム66と、このL形フレーム65の内側に設けられた制振装置71とを備えている。L形フレーム65は縦フレーム66aと横フレーム66bとによって構成されており、これら縦フレーム66aと横フレーム66bとがボルトによって枢結されている。
また、基礎67から延出する延出基礎68には、土台フレーム69が設置されており、この土台フレーム69の左端部に前記L形フレーム65の縦フレーム66aの下端部がボルトによって枢結されている。さらに、前記L形フレーム65の横フレーム66bの右端部と土台フレーム69の右端部との間には、縦フレーム70が設けられており、この縦フレーム70の上端部は横フレーム66bに連結され、縦フレーム70の上端部は土台フレーム69に連結されている。
The vibration control panel 65 includes an L-shaped
A
そして、前記L形フレーム65、土台フレーム69、縦フレーム70で構成された矩形フレームの内側に前記制振装置71が組み込まれている。
すなわち、矩形フレームの内側には、上支持部72が設けられており、この上支持部72は、横フレーム66bの中央部、縦フレーム66aの上端部、縦フレーム70の上端部に固定されている。また、上支持部72は横フレーム66bから下方に突出している。上支持部72は、略二等辺三角形板状の鉄板で形成されており、二つの角部がそれぞれ前記縦フレーム66aと縦フレーム70の上端部にそれぞれ固定されている。縦フレーム66aと縦フレーム70の上端部にはそれぞれブラケット73,73が設けられており、これらブラケット73,73には上支持部72の両角部がボルト止めによって固定されている。また、上支持部72は、その上辺の中央部から上方に一体的に延出するプレート72aを有しており、このプレート72aの上端部は横フレーム66bにボルト止めによって固定されている。このようにして上支持部72は縦フレーム66aの上端部、縦フレーム70の上端部、横フレーム66bの中央部に固定されている。
The vibration damping device 71 is incorporated inside a rectangular frame composed of the L-shaped frame 65, the
That is, an
また、矩形フレーム内には、下支持部80が設けられており、この下支持部80は、略二等辺三角形板状の建築用の構造用パネルで形成されており、以下のようにして固定されている。すなわち、縦フレーム66aおよび縦フレーム70の下端部にはそれぞれブラケット81,81が設けられており、このブラケット81,81には、横フレーム82の両端部がボルト止めによって固定されている。この横フレーム82の中央部は下方に延出しており、この下方に延出した部分が土台フレーム69にボルト止めによって固定されている。横フレーム82の上面には前記下支持部80の下辺部が固定されている。
下支持部80は、複数の鉄製のフレーム80aによって略二等辺三角形状の枠体を形成し、この枠体の両面に構造用合板で形成された面材80b,80bを取り付けてなるものである。このような下支持部80の下辺部を構成するフレーム80aが前記横フレーム82の上面に固定されることによって、下支持部80が横フレーム82を介して土台フレーム69、縦フレーム66a,70の下端部に固定されている。
また、下支持部80の上下の長さは、前記上支持部72の上下の長さより長くなっており、下支持部80の厚さも上支持部72の厚さより厚くなっている。下支持部80は、鉄製のフレーム80aで形成された枠体の両面に、構造用合板で形成された面材80b,80bを取り付けた板状ものであるので、非常に剛性が高いものとなっている。
Further, a
The
Further, the vertical length of the
また、前記矩形フレーム内には、揺動体85が設けられており、この揺動体85は上支持部72と下支持部80の双方に枢結されている。
すなわち、揺動体85は、2枚の揺動板85a,85aによって構成されている。揺動板85a,85aはそれぞれ下方に向かうほど幅広に形成された上下に長尺な鉄板で形成されており、その下端部は鈍角に尖っている。揺動板85a,85aは平行離間して対向配置されており、それらの間に上支持部72の一部が挟まれるようにして配置されている。
揺動板85a,85aの下端部には枢結軸86が挿通されている。一方、前記下支持部80の上端部のフレーム80aには、連結部材87の下面が固定されており、この連結部材87は揺動板85a,85a間に挿入されている。そして、この連結部材87には、前記枢結軸86が挿通されており、この枢結軸86を軸として揺動体85が回転可能となっている。なお、枢結軸86を挿通する穴は上下に長い長穴となっており、これによって、揺動体85が揺動した際の枢結軸86の若干の上方向への移動を逃がしている。
また、揺動板85a,85aの下端部には、枢結軸88が前記枢結軸86より上方位置において挿通されている。一方、前記上支持部72の下端部には、前記枢結軸88が挿通されており、この枢結軸88を軸として揺動体85が回転可能となっている。
上記のようにして揺動体85は、土台フレーム69と横フレーム66bとの間の中間部より上方位置において、上支持部72と下支持部80との双方に枢結されている。
Further, a rocking
That is, the
A
A
As described above, the rocking
また、揺動体85の上支持部72と下支持部80との枢結位置(枢結軸88,86の位置)より、上方位置において、揺動体85と、上支持部72とが振動減衰手段を介して連結されている。
すなわち、揺動体85を構成する揺動板85a,85aは上支持部72側に延出しており、その上端部は上支持部72に形成された開口部72aに突出している。
一方、この開口部72aには、粘弾性体(振動減衰手段)90,90を有する制振部品91が設けられている。この制振部品91は、縦長矩形の鉄製のプレート91aと、このプレート91aを挟むようにして離間配置された横長矩形の一対の鉄製のプレート91b,91bと、プレート91aとプレート91b,91bとの間に設けられた粘弾性体90,90とを備えている。粘弾性体90,90は矩形板状に形成されたものであり、前記プレート91aとプレート91b,91bに接着剤または加硫接着によって固着されている。また、プレート91aは、上支持部72と同じ厚さになっており、その下端部は揺動板85a,85aの上端部によって挟まれた状態で、該揺動板85a,85aの上端部にボルトによって結合されている。さらに、前記粘弾性体90,90は、プレート91aを開口部72aに配置した状態で、上支持部72の表面から突出するような厚さに設定されている。
In addition, the swinging
That is, the swing plates 85 a and 85 a constituting the
On the other hand, a damping
また、プレート91b,91bの両端部は、開口部72aから横方向に突出しており、この突出した部分が上支持部72を挟んで、かつ上支持部72と所定の隙間を隔てている。つまり、粘弾性体90,90は上支持部72の表面より突出しているので、粘弾性体90,90の表面に固着されているプレート91b,91bは粘弾性体90,90の突出分だけ、上支持部72と間隔を隔てている。そして、この間隔にスペーサが挿入された状態で、プレート91b,91bはボルトによって上支持部6に連結されている。なお、一方のプレート91bに挿通されたボルトは、スペーサを貫通したうえで、上支持部72を貫通し、さらにスペーサを貫通して、他方のプレート91bに挿通され、ナットを螺合して締め付けることによって、プレート91b,91bを上支持部72に固定している。そしてこのようなスペーサとボルトとプレート91b,91bによって、粘弾性体90,90の厚さが一定に保持されるようになっている。
Further, both end portions of the
上記のような構成の制振パネル65は、建物の外部に設置されている。すなわち、建物の基礎67には延出基礎68が連結されている。この延出基礎68は、基礎67に連続して建物外部から延出するようにして形成されたものであり、建物の外周部に位置する基礎67の複数箇所に形成されている。
なお、制振パネル65のフレームの表裏両面には、内部の制振装置66を保護するために、板状のカバー部材(図示略)が取り付けられる。このカバー部材としては、例えば合板や、建物の外壁として使用される外装材等が使用される。
The vibration control panel 65 configured as described above is installed outside the building. That is, the
Note that plate-like cover members (not shown) are attached to both the front and back surfaces of the frame of the vibration control panel 65 in order to protect the internal
延出基礎68には、前記制振パネル65が以下のようにして設置されている。すなわち、延出基礎68の上面には制振パネル65の土台フレーム69が設置されている。延出基礎68には、アンカーボルト95,95が埋設されており、その上端部は延出基礎68の上面から突出している。そして、この突出しているアンカーボルト95,95が土台フレーム69の下フランジ部に挿通されている。さらに、アンカーボルト95,95は、縦フレーム66a,70の下端部にも挿通されている。そして、アンカーボルト95,95には、ナットが螺合され、このナットを締め付けることによって、縦フレーム66a,70が土台フレーム69ごと延出基礎68強固に連結されている。
The
また、L形フレーム65の横フレーム66bの右端部は、建物の外壁96を貫通して建物の躯体97に連結されている。つまり、横フレーム66bの右端部にはフランジ部が形成されており、このフランジ部を躯体96にボルト止めすることによって、横フレーム66bの右端部が躯体96に連結されている。この躯体96は、建物がユニット式建物である場合は、建物ユニットを構成する柱であり、建物がパネル工法によって構築される木質の建物の場合、躯体を構成する壁パネルである。
また、前記土台フレーム69の右端部も建物の外壁96を貫通して建物の躯体97に横フレーム66bと同様にして連結されている。
Further, the right end portion of the horizontal frame 66b of the L-shaped frame 65 penetrates the
The right end portion of the
上記のような制振パネル65では、まず、地震等によって、建物の躯体が左右に振動し、これによって、矩形フレームが平行四辺形となるように左右に変形が生じるようにして振動する。特に、建物に横揺れが生じると、その横揺れが建物の躯体からL形フレーム66へと伝達され、該L形フレーム66がその角部を開閉するようにして振動する。
これに伴って上支持部72と下支持部80とが左右に変位する。すると、上支持部72と下支持部80との双方に揺動体35を枢結する枢結軸88,86が左右に変位する。
枢結軸88,86が左右に変位することによって、揺動体85が、その二つの枢結位置(枢結軸88,86の位置)間の中央部を中心として振り子のように揺動し、この揺動体85の端部は振れが増幅されて変位し、これによって、前記矩形フレームの上部と下部との変位が増幅される。
したがって、揺動体85と、上支持部72とを連結している粘弾性体(振動減衰手段)90の変形を増幅できるので、矩形フレームの小さな変形から制振機能を有効に働かせることができる。したがって、この制振パネル65の矩形フレームが連結された建物躯体の振動を制振できる。
In the vibration control panel 65 as described above, first, the building's housing vibrates left and right due to an earthquake or the like, and thereby vibrates so that the rectangular frame is deformed to the left and right so as to form a parallelogram. In particular, when rolling occurs in a building, the rolling is transmitted from the building frame to the L-shaped
Accordingly, the
When the pivoting
Therefore, since the deformation of the viscoelastic body (vibration damping means) 90 connecting the rocking
なお、本実施の形態においても、第2実施の形態と同様に、2枚の制振パネル65,65を1組とし、平面視において互いに直交する方向をX方向とY方向とすると、少なくとも1組の制振パネルの一方を、X方向に沿って設置し、他方をY方向に沿って設置するのが望ましい。
また、本実施の形態では、L形フレーム66の横フレーム66bの端部を躯体97に直接連結したが、スペーサを介して連結してもよい。この場合、スペーサの厚さを躯体97の表面から外装材表面までの距離より若干厚く形成しておき、このスペーサの外装材から突出する表面に横フレーム66bの端部を連結してもよい。
In the present embodiment as well, as in the second embodiment, if one set of two damping panels 65 and 65 and the directions orthogonal to each other in plan view are the X direction and the Y direction, at least 1 It is desirable that one of the vibration damping panels in the set is installed along the X direction and the other is installed along the Y direction.
In the present embodiment, the end of the horizontal frame 66b of the L-shaped
1,71 制振装置
35,65 制振パネル
30 フレーム
41,51,67 基礎
42,52,68 延出基礎
47 袖壁
60 外部壁
66 L形フレーム
1,71 Damping
Claims (5)
建物の基礎に連続して形成されて建物外部に延出する延出基礎に、前記制振パネルが設置されるとともに、該制振パネルのフレームが前記延出基礎に連結されており、
さらに、前記建物の躯体に、前記制振パネルのフレームが連結されていることを特徴とする制振パネルの設置構造。 In the installation structure of the damping panel that installs the panel-like damping panel with damping device inside the frame in the building,
The damping panel is installed on an extension foundation that is formed continuously on the foundation of the building and extends to the outside of the building, and a frame of the damping panel is connected to the extension foundation,
Furthermore, the structure of the vibration damping panel is characterized in that a frame of the vibration damping panel is connected to the housing of the building.
前記制振パネルの、前記建物の躯体に連結されたフレームと対向するフレームが、前記建物と離間して設置されている外部壁に連結されていることを特徴とする制振パネルの設置構造。 In the installation structure of the damping panel according to claim 1,
An installation structure of a vibration control panel, wherein a frame of the vibration control panel facing a frame connected to the housing of the building is connected to an external wall that is installed apart from the building.
前記制振パネル2枚を1組とし、
平面視において互いに直交する方向をX方向とY方向とすると、少なくとも1組の制振パネルの一方が、X方向に沿って設置されており、他方がY方向に沿って設置されていることを特徴とする制振パネルの設置構造。 In the installation structure of the damping panel according to claim 1 or 2,
A set of two damping panels,
Assuming that the directions orthogonal to each other in the plan view are the X direction and the Y direction, at least one of the vibration control panels of one set is installed along the X direction and the other is installed along the Y direction. The installation structure of the characteristic damping panel.
前記制振パネルのフレームは、L字状をなすL形フレームを有しており、このL形フレームの内側に前記制振装置が設けられており、
前記L形フレームの一端部が前記延出基礎に連結されており、他端部が前記建物の躯体に連結されていることを特徴とする制振パネルの設置構造。 In the installation structure of the damping panel as described in any one of Claims 1-3,
The frame of the vibration control panel has an L-shaped frame that is L-shaped, and the vibration damping device is provided inside the L-shaped frame,
One structure of the said L-shaped frame is connected with the said extension foundation, and the other end is connected with the housing of the said building, The installation structure of the damping panel characterized by the above-mentioned.
前記制振パネルのフレームが、建物のバルコニの袖壁に連結されていることを特徴とする制振パネルの設置構造。 In the installation structure of the damping panel as described in any one of Claims 1-4,
An installation structure for a vibration control panel, wherein a frame of the vibration control panel is connected to a sleeve wall of a balcony of the building.
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