JP2007075587A - ドラム洗濯機 - Google Patents

Abstract

【課題】回転槽の高速回転による脱水行程後、回転槽の内周面の複数ヶ所に付着したり、絡み合った洗濯物を容易かつ迅速に取り出せるように、使用者が回転槽を手動で回転できるドラム洗濯機を提供すること。
【解決手段】外観をなすハウジング１と、前記ハウジング１の内部に回転可能に配置した回転槽２０と、を含み、前記回転槽２０は、洗濯物が洗濯される空間をなす本体２１と、前記本体２１の前端から前記ハウジング１の前面に向かって延長形成した洗濯物投入口２２と、前記回転槽２０を手動で回転するために前記洗濯物投入口２２の内周面に所定の間隔をおいて離隔配置された複数の突出部３０と、を備えるドラム洗濯機を構成する。
【選択図】図２

Description

本発明は、ドラム洗濯機に関するもので、詳しくは、回転槽の高速回転による脱水行程後、回転槽の内周面の複数ヶ所に付着したり、絡み合った洗濯物を容易かつ迅速に取り出せるように、使用者が回転槽を手動で回転できるドラム洗濯機に関するものである。

一般に、従来のドラム洗濯機は、ハウジングの内部に設置される水槽および回転槽と、ハウジングの開放された前面にヒンジ結合されるドアと、を含み、回転槽の後部中心に結合された回転軸は、水槽の後部を貫通し、水槽の後部外側に設置された駆動モータに連結される。このような構成により、ハウジングの開放された前面を通して回転槽内に洗濯物を投入し、水槽に所定量の洗濯水及び洗剤を供給した後、回転槽を回転することで洗濯物の洗濯が行われる。

このようなドラム洗濯機においては、洗濯物の洗濯が終了すると、ハウジングの開放された前面を閉鎖するドアを開放し、回転槽から洗濯物を取り出すようになる。しかしながら、回転槽がハウジングの内部に水平に配置されるため、洗濯終了後、回転槽の底から洗濯物を取り出すために使用者が腰を曲げなければならないという不便さがあった。

上記の問題点を解決するために、従来技術文献には、ドアの開放時、回転槽を内蔵した水槽の前面部が上方に持ち上げられることで、使用者が腰を曲げる必要なしに、容易に洗濯物を回転槽に投入したり、洗濯物を回転槽から取り出せるドラム洗濯機が開示されている（例えば、特許文献１参照）。
韓国登録特許公報１０-０４００９６９号明細書

しかしながら、従来技術文献に開示されたドラム洗濯機は、回転槽の前端が上方に持ち上げられた状態で回転槽から洗濯物を取り出す構造であるため、脱水過程における回転槽の高速回転によって回転槽の内周面の複数ヶ所に散在する洗濯物は、回転槽から外部に容易に取り出せなくなるという問題点があった。

本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、回転槽の高速回転による脱水行程後、回転槽の内周面の複数ヶ所に付着したり、絡み合った洗濯物を容易かつ迅速に取り出せるように、使用者が回転槽を手動で回転できるドラム洗濯機を提供することを目的とする。

上記の目的を達成するために、本発明によるドラム洗濯機は、外観をなすハウジングと、前記ハウジングの内部に回転可能に配置された回転槽と、を含み、前記回転槽は、洗濯物が洗濯される空間をなす本体と、前記本体の前端から前記ハウジングの前面に向かって延長形成した洗濯物投入口と、前記回転槽を手動で回転するために前記洗濯物投入口の内周面に所定の間隔をおいて離隔配置された複数の突出部と、を備えることを特徴とする。

本発明の第１実施形態として、前記複数の突出部は、断面円形状に形成されるとともに、前記回転槽の前後方向に複数の列をなして配置される。

本発明の第２実施形態として、前記複数の突出部は、前記回転槽の前後方向に延長形成されるとともに、前記洗濯物投入口の内周面に沿って配置される。

前記突出部は、プレス加工によって前記洗濯物投入口と一体に成形することが好ましい。

前記突出部は、前記洗濯物投入口と別個に設けて前記洗濯物投入口の内周面に結合することもある。

また、前記回転槽は、前記洗濯物投入口の形成した前記回転槽の前端部が前記回転槽の後端部よりも高くなるように、前記ハウジングの内部に傾斜して配置される。

本発明によるドラム洗濯機は、回転槽の洗濯物投入口の内周面に沿って複数の突出部が設置される構造であり、使用者は、回転槽を容易に回転させながら回転槽の内周面の複数ヶ所に付着した洗濯物に接近でき、回転槽から洗濯物を容易かつ迅速に取り出せるという効果がある。

また、本発明によるドラム洗濯機は、回転槽の前端部が後端部よりも高く傾斜した構造であり、使用者が腰を曲げない状態で洗濯物を回転槽に投入したり、洗濯物を回転槽から取り出せることで、洗濯物の投入及び取り出しが一層容易になるという効果がある。

以下、本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。

図１は、本発明の第１実施形態によるドラム洗濯機を示す縦断面図で、図２は、図１に示したドラム洗濯機の回転槽の前面構造を示す分解斜視図である。

図１に示すように、本発明の第１実施形態によるドラム洗濯機は、外観をなすハウジング１と、このハウジング１の内部に設置されて洗濯水を収容する水槽２と、この水槽２の内部に回転可能に配置され、洗濯物が投入されて洗濯が行われる回転槽２０と、ハウジング１の開放された前面にヒンジ結合されるドア３と、を備えている。

水槽２の上部には、洗濯水及び洗剤を水槽２に供給するための給水ホース４及び洗剤供給装置５が配置され、水槽２の下部には、洗濯物の洗濯が終了した後、水槽２に収容された洗濯水をハウジング１の外部に排出するための排水ホース６及び排水ポンプ７が設置される。

回転軸８は、回転槽２０の後部外側に結合されて水槽２の外側に延長され、水槽２の外側には、回転軸８に連結された駆動モータ９が設置される。また、ベアリング部材１０は、回転軸８が貫通する水槽２の後面中心に配置されて回転軸８を回転可能に支持する。

上記のように、回転軸８の一端は回転槽２０の後部外側に結合され、その中間部はベアリング部材１０によって回転可能に支持され、その他端は水槽２の後部外側に結合された駆動モータ９に結合する。このような構成により、回転槽２０は、駆動モータ９の駆動によって水槽２の内部で回転できる。

ドラム状の水槽２は、ハウジング１の底に設置した複数の緩衝装置１１によって支持される。ここで、水槽２は、ドア３に対向する前端部が駆動モータ９の設置された後端部よりも高くなるように、ハウジング１の内部に傾斜して配置される。

水槽２と同様に水槽２の内部に傾斜して配置された回転槽２０は、前方が開放されたドラム状の本体２１と、この本体２１の開放された前端部からドア３に向かって延長形成された洗濯物投入口２２と、を備えている。このように、回転槽２０の前端部が後端部よりも高くなることで、使用者は、腰を曲げる必要なしに洗濯物を回転槽２０に投入したり、洗濯物を回転槽２０から取り出せるようになる。

回転槽２０の本体２１には、複数の脱水孔２３が形成されるが、これら脱水孔２３により、洗濯行程時に、水槽２に収容された水が回転槽２０の内部に流入することで、洗剤が溶解した洗濯水によって洗濯が行われ、かつ、脱水行程時に、洗濯水が回転槽２０から水槽２に流出することで、最終的に排水ホース６を通してハウジング１の外部に洗濯水が排水される。

また、回転槽２０の本体２１には、軸線方向に延長された複数のリフター２４が所定の間隔をおいて設置されるが、洗濯行程時に回転槽２０が正方向及び逆方向に繰り返して回転すると、これらリフター２４が洗濯物を所定の高さまで持ち上げてから落下させることで、洗濯物を迅速かつ効果的に洗濯できるようになる。したがって、駆動モータ９の作動時に回転軸８が回転槽２０と一緒に回転することで、ドラム洗濯機の洗濯・濯ぎ行程及び脱水行程が行われる。

また、洗濯物を回転槽２０の本体２１に投入したり、本体２１から取り出すための入口となる回転槽２０の洗濯物投入口２２には、複数の突出部３０が設置されるが、これら突出部３０によって、使用者は、駆動モータ９が作動しない状態で回転槽２０を手動で回転できる。

図２に示すように、前記複数の突出部３０は、洗濯物投入口２２の内周面から突出した円筒形状又は円柱形状であり、所定の大きさの断面円形状を有する。また、前記複数の突出部３０は、回転槽２０の前後方向に複数の列をなして配置される。

さらに、複数の突出部３０は、複数の列が一直線をなすように配列されるが、これら各列は、各洗濯物投入口２２の内周面に形成され、円周方向に所定の間隔をおいて離隔配列される。その結果、使用者は、各突出部３０を手で容易に押して回転槽２０を回転できる。

ここで、前記突出部３０は、回転槽２０の製造時、プレス加工によって洗濯物投入口２２に一体に成形することが好ましい。

洗濯物投入口２２に突出部３０を形成する他の方法として、各突出部３０を洗濯物投入口２２とは別個に設けて洗濯物投入口２２の内周面に結合することもできる。

したがって、洗濯物の洗濯が終了すると、使用者は、ドア３を開放した後、回転槽２０の洗濯物投入口２２の内周面から突出した複数の突出部３０を用いて回転槽２０を容易に回転できる。その結果、脱水行程時、回転槽２０の高速回転によって回転槽２０の本体２１の内周面の複数ヶ所に付着した洗濯物は、容易かつ迅速にハウジング１の外側に取り出せる。

図３は、本発明の第２実施形態によるドラム洗濯機を示す縦断面図で、図４は、図３に示すドラム洗濯機の回転槽の前面構造を示す分解斜視図である。

図３及び図４に示すように、本発明の第２実施形態によるドラム洗濯機は、回転槽２０の洗濯物投入口２２に形成された複数の突出部３０ａと、図１及び図２に示す複数の突出部３０と、が相異なる形状を有することを除けば、第１実施形態によるドラム洗濯機と同一の構造であり、以下、複数の突出部３０ａの配置構造のみに対して説明する。

図３及び図４に示すように、所定の高さ及び長さを有する突出部３０ａは、洗濯物投入口２２の内周面に回転槽２０の前後方向に配置される。すなわち、突出部３０ａは、小さい幅及び長い長さを有して断面略矩形形状に形成され、洗濯物投入口２２の内周面に沿って所定の間隔をおいて配置される。よって、使用者は、各突出部３０ａを手で掴んで回転させることで、回転槽２０を容易に回転できる。

このような第２実施形態による突出部３０ａは、図１及び図２に示す第１実施形態による突出部３０と同一方式で、回転槽２０の製造時にプレス加工によって洗濯物投入口２２と一体成形されるか、または、洗濯物投入口２２とは別個に設けて洗濯物投入口２２の内周面に結合される。

本発明の第１実施形態によるドラム洗濯機を示す縦断面図である。 図１に示すドラム洗濯機の回転槽の前面構造を示す分解斜視図である。 本発明の第２実施形態によるドラム洗濯機を示す縦断面図である。 図３に示すドラム洗濯機の回転槽の前面構造を示す分解斜視図である。

符号の説明

１ ハウジング
２ 水槽
３ ドア
４ 給水ホース
５ 洗剤供給装置
６ 排水ホース
７ 排水ポンプ
８ 回転軸
９ 駆動モータ
１０ ベアリング部材
１１ 緩衝装置
２０ 回転槽
２１ 本体
２２ 洗濯物投入口
２３ 脱水孔
２４ リフター
３０、３０ａ 突出部

Claims (12)

1. 外観をなすハウジングと、
   前記ハウジングの内部に回転可能に配置された回転槽と、を含み、
   前記回転槽は、
   洗濯物が洗濯される空間をなす本体と、
   前記本体の前端から前記ハウジングの前面に向かって延長形成された洗濯物投入口と、
   前記回転槽を手動で回転するために前記洗濯物投入口の内周面に所定間隔だけ離隔配置された複数の突出部と、を備えることを特徴とするドラム洗濯機。
2. 前記複数の突出部は、断面円状に形成されるとともに、前記回転槽の前後方向に複数の列をなして配置されることを特徴とする、請求項１に記載のドラム洗濯機。
3. 前記複数の突出部は、前記回転槽の前後方向に延長形成されるとともに、前記洗濯物投入口の内周面に沿って配置されることを特徴とする、請求項１に記載のドラム洗濯機。
4. 前記突出部は、プレス加工によって前記洗濯物投入口と一体に成形されることを特徴とする、請求項１に記載のドラム洗濯機。
5. 前記突出部は、前記洗濯物投入口と別個に設けられて前記洗濯物投入口の内周面に結合することを特徴とする、請求項１に記載のドラム洗濯機。
6. 前記回転槽は、前記洗濯物投入口の形成した前記回転槽の前端部が前記回転槽の後端部よりも高くなるように、前記ハウジングの内部に傾斜して配置されることを特徴とする、請求項１に記載のドラム洗濯機。
7. 洗濯物が収容される本体と、
   前記本体内に洗濯物が投入されるように前記本体から前方に延長形成した洗濯物投入口と、
   前記回転槽を手動で回転するために前記洗濯物投入口の内周面に所定の間隔をおいて離隔配置された複数の突出部と、を備えることを特徴とするドラム洗濯機の回転槽。
8. 前端部が後端部よりも高く位置するように、所定角度だけ傾斜して形成された回転槽と、
   前記回転槽を手動で回転するために前記回転槽の洗濯物投入口の内周面に離隔形成された複数の突出部と、を含むことを特徴とする洗濯機。
9. 前記複数の突出部は、断面円形状に形成されるとともに、前記回転槽の前後方向に複数の列をなして配置されることを特徴とする、請求項８に記載の洗濯機。
10. 前記突出部は、プレス加工によって前記洗濯物投入口と一体に成形されることを特徴とする、請求項８に記載の洗濯機。
11. 前記突出部は、前記洗濯物投入口と別個に設けられて前記洗濯物投入口に結合することを特徴とする、請求項８に記載の洗濯機。
12. 前端部が後端部よりも高く位置するように、所定の角度だけ傾斜して形成した回転槽と、
    洗濯機の脱水行程後、使用者が前記回転槽に投入した洗濯物を取り出せるように、手動で前記回転槽を回転するための手段と、を含むことを特徴とする洗濯機。

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