JP2007075434A - ドリッパー - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置構成が簡単で経済的に製造でき操作性が良好なドリッパーを提供する。
【解決手段】 外側に把手部11を備え底部12に貫通孔13が形成された濾紙収納部14と、筒体部24及びフランジ部25を有し貫通孔13にシール状態で取付けられた通液口15を備える筒状部材16と、スプリング38によって通液口15を閉塞する栓17と、濾紙収納部14の内側斜面18に近接して配置され、栓17をスプリング38に対抗して押し下げ可能なロッド部材19とを有し、筒体部24の両側にはロッド部材19の下側が上下に移動可能な垂直ガイド孔32、33が設けられると共に、垂直ガイド孔32に連接する横溝34を設け、ロッド部材19の下側は、垂直ガイド孔32、33を上下に移動する水平部31を備えると共に、水平部31の上又は下に掛止部44を有し、ロッド部材19の上側を回動させることによって、掛止部44が回動して横溝34に嵌入する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、挽いたコーヒー豆原料からコーヒーを入れる場合、紅茶の葉から紅茶を入れる場合、又は茶葉からお茶を入れる場合に使用するドリッパーに関する。
従来のコーヒードリッパーは、例えば、陶器、磁器、又は耐熱性プラスチックで全体が構成され、コーヒードリッパーに備えられた逆円錐台状の濾紙収納部の底には通液口が、また濾紙収納部の側方には把手部がそれぞれ設けられ、更に濾紙収納部の下部外側には円形の設置部が設けられていた。
このようなコーヒードリッパーの使用にあっては、例えば、カップのような所定の容器に設置部を介してコーヒードリッパーを載せた後、濾紙収納部に漏斗状の濾紙を広げて入れ、この濾紙内に挽いたコーヒー豆を所定量入れた後、上方から熱湯を注いで容器内に抽出したコーヒー液を流下させ、コーヒーを作っていた。
しかし、濾紙収納部の底に設けられた通液口は、常時開放状態となっているので、1つの容器内にコーヒー液を抽出したコーヒードリッパーを他の容器に移そうとする場合、コーヒーの豆原料や濾紙に含まれているコーヒー液が通液口から雫となって漏れ出すという問題があった。
そこで、例えば、特許文献1、2には、逆円錐台状の濾紙収納部の底部分に設けられた通液口に、常時は弾性的に付勢されてコーヒー液の流下を防ぐ栓を設けると共に、この栓を開くロッド部材を設け、しかもこのロッド部材の操作ボタンを濾紙収納部の把手部に配置したドリッパーが提案されている。なお、このドリッパーの把手部には、操作ボタンを押し下げた状態で維持し、通液口を開口状態に維持可能なロック機構が設けられており、これにより、コーヒー液の流下を連続的に行っている。
特開2003−437号公報(図1) 特開2004−141236号公報(図1)
しかしながら、通液口を開口状態に維持可能にするロック機構は、濾紙収納部の把手部に設けられているため、別個に製造して把手部に取付ける必要がある。このため、ドリッパーの装置構成が複雑になり、また別個に製造するため製造コストがかかり経済的でなく、しかもドリッパーの組み立ての際の作業性が悪くなる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、装置構成が簡単で経済的に製造でき、操作性が良好なドリッパーを提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係るドリッパーは、外側に把手部を備え底部には貫通孔が形成された逆円錐台状の濾紙収納部と、前記貫通孔に嵌合する筒体部及びその中間位置に設けられたフランジ部を有し前記貫通孔にシール状態でねじ取付けされた中央に通液口を備える筒状部材と、前記通液口の下から上に向けてスプリングによって付勢されて該通液口を閉塞する栓と、前記濾紙収納部の内側斜面に近接して配置され、上側が前記濾紙収納部の上方に突出し、下側が前記栓に直接又は間接的に連結されて前記栓を前記スプリングに対抗して押し下げ可能なロッド部材とを有し、かつ、前記筒体部の両側には前記ロッド部材の下側が上下に移動可能な垂直ガイド孔が設けられると共に、該垂直ガイド孔の少なくとも片側には該垂直ガイド孔に連接する横溝を設け、更に、前記ロッド部材の下側は、前記筒体部の両側に設けられた前記垂直ガイド孔を上下に移動する水平部を備えると共に、該水平部の上又は下に掛止部を有し、前記ロッド部材の上側を回動させることによって、前記掛止部が回動して前記横溝に嵌入する。
第1の発明に係るドリッパーにおいて、前記筒状部材には、前記濾紙収納部の下方から螺合して前記筒状部材を前記貫通孔に取付ける固定部が設けられ、しかも該固定部は、下方へ向けて縮径しその外側周囲にすべり止めが設けられていることが好ましい。
前記目的に沿う第2の発明に係るドリッパーは、外側に把手部を備え底部には通液口が形成された逆円錐台状の濾紙収納部と、該濾紙収納部の内側底部に前記通液口と軸心を同一にして設けられた筒体部と、前記通液口の下から上に向けてスプリングによって付勢されて該通液口を閉塞する栓と、前記濾紙収納部の内側斜面に近接して配置され、上側が前記濾紙収納部の上方に突出し、下側が前記栓に直接又は間接的に連結されて前記栓を前記スプリングに対抗して押し下げ可能なロッド部材とを有し、かつ、前記筒体部の両側には前記ロッド部材の下側が上下に移動可能な垂直ガイド孔が設けられると共に、該垂直ガイド孔の少なくとも片側には該垂直ガイド孔に連接する横溝を設け、更に、前記ロッド部材の下側は、前記筒体部の両側に設けられた前記垂直ガイド孔を上下に移動する水平部を備えると共に、該水平部の上又は下に掛止部を有し、前記ロッド部材の上側を回動させることによって、前記掛止部が回動して前記横溝に嵌入する。
第1及び第2の発明に係るドリッパーにおいて、前記掛止部は前記水平部を延長しU字状に曲げて形成されていることが好ましい。
請求項1〜4記載のドリッパーは、ロッド部材の下側の水平部が上下に移動可能な垂直ガイド孔と、この垂直ガイド孔に連接し、ロッド部材の下側の掛止部が嵌入する横溝が設けられた筒体部を有しているので、ロッド部材を押し下げた状態、即ち栓を下降させて通液口を開口させた状態で、水平部を回動中心としてロッド部材の上側を回動させることにより、掛止部を回動して横溝に嵌入させ、通液口の開口状態を維持できる。これにより、従来のように、ロック機構を別個に製造して把手部に取付ける必要がないため、ドリッパーの装置構成が簡単になり、また製造コストを低減でき、しかもドリッパーの組み立ての際の作業性が良好になる。
また、例えば、把手部を握った手の親指でロッド部材の上側を押圧して回動させることにより、通液口の開閉操作とロック操作を簡単に行うことができるので、操作性が良好である。
特に、請求項1及びこれに従属する請求項2、4記載のドリッパーは、筒状部材が濾紙収納部にねじ取付けされ、濾紙収納部に取付け取外し可能な構成となっているので、筒状部材と濾紙収納部とを、用途に応じて異なる材料で製造できる。また、筒状部材と濾紙収納部とを別個に製造できるので、その構造を簡単にでき、大量生産に適している。
請求項2記載のドリッパーは、下方へ向けて縮径しその周囲にすべり止めが設けられた固定部を使用して、筒状部材を濾紙収納部の貫通孔に取付けるので、濾紙収納部への筒状部材の取付け、又は濾紙収納部からの筒状部材の取外し作業が容易になる。
請求項3及びこれに従属する請求項4記載のドリッパーは、垂直ガイド孔とこれに連接する横溝が設けられた筒体部を、濾紙収納部に設けているので、筒体部を濾紙収納部と一体的に製造でき、ドリッパーの組み立ての際の作業性が良好になる。
請求項4記載のドリッパーは、ロッド部材の下側に設けられた掛止部が水平部を延長しU字状に曲げて形成されているので、掛止部の構成を簡単にできる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係るドリッパーの側断面図、図2は同ドリッパーのロッド部材を押し下げた状態の側断面図、図3(A)、(B)はそれぞれ同ドリッパーのロッド部材の自由状態の説明図、押し下げた状態の説明図、図4(A)、(B)はそれぞれ変形例に係る固定部の側面図、底面図、図5は変形例に係るドリッパーの側断面図である。
図1〜図3に示すように、本発明の一実施の形態に係るドリッパー10は、外側に把手部11を備え底部12には貫通孔13が形成された逆円錐台状の濾紙収納部14と、貫通孔13にねじ取付けされ中央に通液口15を備える筒状部材16と、通液口15を閉塞する栓17と、濾紙収納部14の内側斜面18に近接して配置され、栓17を押し下げ可能なロッド部材19とを有している。以下、詳しく説明する。
図1、図2に示すように、濾紙収納部14は、全体が、例えば、陶器、磁器、又は耐熱性プラスチックで構成されている。この濾紙収納部14は、側面視して略コ字状となった把手部11を外側側方に有している。なお、把手部の形状は片手で握り易い形状であればよく、逆L字状としてもよい。また、把手部11のみを別個に製造して取付けてもよい。
濾紙収納部14は、その底部周囲に、底部12の外径と略等しい外径で構成される円筒状となった脚部20を有している。この脚部20の外側下部には、ドリッパー10を例えばカップのような容器21に載せる載置部22を、一体的又は独立に設けることが好ましい。なお、載置部22は、脚部20の内径と同一内径を備え、容器21の内径より小さい開口部22aを有しており、載置部22の外径は、容器21の外径より大きくなっている。この載置部22には、適当に切欠きを設け、内部に注いだ液体の量が目視できるようにすることも可能である。
また、濾紙収納部14には、濾紙収納部14と同一の材質で構成された蓋(図示しない)が載置可能になっている。この蓋は円盤状となっており、ロッド部材19と接触しないように、外側に開口した切欠き部を設けることができる。これにより、濾紙収納部14を蓋で塞ぐことができるので、例えば濾紙収納部14内に紅茶の葉を入れた後お湯を注ぎ、濾紙収納部14内で蒸らすことができる。
濾紙収納部14の底部12には、中央に貫通孔13が形成された内フランジ部23が形成され、この貫通孔13に通液口15を備える筒状部材16がねじ取付けされている。
筒状部材16は、例えば耐熱性プラスチックで構成され、貫通孔13に嵌合する筒体部24と、その外側中間位置に設けられたフランジ部25を有している。図3(A)、(B)に示すように、筒状部材16のフランジ部25の下側に位置する筒体部24の外側周囲には、雄ねじ部26が形成され、この雄ねじ部26には雌ねじ部が形成された固定部27が螺合する。
なお、図4(A)、(B)に示すように、筒状部材16のねじ取付けに際しては、下方へ向けて縮径し、その外形が逆円錐台状となった固定部28を使用することもできる。この固定部28の外側周囲には、断面波形のすべり止め29が設けられているので、筒状部材16への取付け又は筒状部材16からの取外しも容易である。
これにより、筒状部材16の筒体部24にゴム製のパッキン(Oリングでもよい)30を取付けた後、この筒体部24を底部12の上方から濾紙収納部14の貫通孔13に挿通して嵌入し、パッキン30の上面とフランジ部25の下面を当接させ、更に、貫通孔13の下方へ突出した雄ねじ部26に、濾紙収納部14の下方から固定部27を螺合できるので、筒状部材16を貫通孔13にシール状態で取付けできる。
図3(A)、(B)に示すように、筒状部材16のフランジ部25の上側に位置する筒体部24の両側には、ロッド部材19の下側に設けられた水平部31を上下に移動可能にガイドする対向配置された垂直ガイド孔32、33が設けられ、しかも片側(把手部11から離れた側)の垂直ガイド孔32には、垂直ガイド孔32に連接する横溝34が設けられている。このように、筒体部24の片側に、垂直ガイド孔32と、この垂直ガイド孔32に連接する横溝34を設けることで、側面視して十字状の孔が形成される。
なお、横溝34は、片側の垂直ガイド孔32に設けているが、両側の垂直ガイド孔32、33にそれぞれ設けることも可能である。また、横溝34は、垂直ガイド孔32の両側に連接されているが、片側のみでもよい。
図3(A)、(B)に示すように、筒体部24の側部で、各垂直ガイド孔32、33と異なる位置には、濾紙収納部14内の液体を通液口15に流下させるための2つの開口部35、36が設けられている。
また、筒体部24の上端には、濾材(例えば、濾紙、金網、又は不織布)を載せる載置台37が設けられている。なお、載置台37は、筒体部24と一体的に製造してもよく、また、載置台37と筒体部24とを個別に製造した後接合することも可能である。
筒体部24の内部には、耐食性を有するステンレスで構成され、自由状態では伸びた状態にある例えば、圧縮コイル(つる巻)ばね、又は円錐コイルばねからなるスプリング38が配置されている。なお、このスプリング38はその下端が、筒体部24の内側に設けられた、通液口15を形成する段部39上に載置されている。
この通液口15の下部口には、ゴム又は弾力性を有するプラスチックからなり、半球と逆円錐台とを一体とした形状の栓17が、その曲面を当接可能に配置されている。なお、栓の形状は、通液口15を閉塞することができれば、例えば、半球の部分を円錐又は円錐台状にすることも可能である。
栓17には、軸心を合わせて栓17の上方に突出し、筒体部24内に配置された螺旋状のスプリング38の中央に位置する棒状の突出部40が設けられている。スプリング38の上方に突出した突出部40の先部(上端部)には横孔41が設けられ、各垂直ガイド孔32、33に挿通してスプリング38の上端に配置される(ロッド部材19の下側の)水平部31が、この横孔41を貫通して、栓17と間接的に連結されている。なお、突出部と一体となった栓、又はロッド部材の下側の水平部をT字状に形成してその下端部に栓を取付けたものを使用し、ロッド部材と栓とを直接的に連結することも可能である。
これにより、スプリング38が自由状態では、スプリング38により、栓17が通液口15の下部口に下から上に向けて付勢され、栓17が通液口15を閉塞する。
ロッド部材19は、ステンレス製の棒材を曲げることで構成され、濾紙収納部14の把手部11の取付け位置近傍の内側斜面18に沿って近接して配置される傾斜部42を備えており、水平部31と傾斜部42とのなす角が、例えば100度以上130度以下の範囲になっている。なお、ロッド部材19の上側は、濾紙収納部14の把手部11側で、しかも濾紙収納部14の上方に突出しており、その端部に操作ボタン43(例えば、木製、プラスチック、又は金属製)が設けられている。
ロッド部材19の水平部31は、更に延長され、水平部31の上(下でもよい)にU字状に曲げて掛止部44が形成されている。なお、この掛止部44は、少なくとも横溝34に嵌入可能な長さを備えていればよい。従って、掛止部の形状は、これに限定されるものではなく、例えば、傾斜部の下端から二股に別れ、一方に水平部が他方に掛止部が形成されたものであってもよい。
また、水平部31の垂直ガイド孔32より先側位置及び垂直ガイド孔33より手前側位置には、垂直ガイド孔32、33の開口幅より大きなストッパー45、46がそれぞれ設けられている。
これにより、操作ボタン43を押し下げた場合には、垂直ガイド孔32、33に沿って下降する水平部31が、垂直ガイド孔33から筒体部24内に更に深く嵌入するのをストッパー46によって防止できる。一方、押し下げを解除して操作ボタン43が元の位置に戻った場合には、垂直ガイド孔32、33に沿って上昇する水平部31が、垂直ガイド32から抜けるのをストッパー45によって防止できる。
なお、水平部31が上下移動するとき、同時に水平に進退移動(横移動)するが、水平部31は、突出部40の横孔41の中を摺動するので、突出部40は水平部31と共に横移動することなく、通液口15を通って軸方向に上下動することができる。これにより、栓17を実質的に上下方向に移動させ、通液口15の開閉操作を行うことが可能となる。
以上のように構成することより、図3(B)に示すように、操作ボタン43を指で押圧し、スプリング38に対抗して栓17を下降させて通液口15を開き、水平部31を回動中心として、操作ボタン43を時計回り(反時計回りでもよい)に回動(例えば、5度以上30度以下の範囲)させて掛止部44を回動し、掛止部44を垂直ガイド孔32から横溝34に嵌入させて、押圧状態を維持する。なお、この状態を確実にするため、横溝34の途中位置の上側に凹部47を設け、これに掛止部44を嵌入させるのが好ましい。これにより、操作ボタン43の押圧状態を維持でき、スプリング38に対抗した状態に維持して通液口15を開口状態にできる。
また、通液口15を栓17で閉塞する場合には、図3(B)に示すように、水平部31を回動中心として、操作ボタン43を反時計回り(時計回りでもよい)に回動させて掛止部44を回動し、横溝34の凹部47に嵌入していた掛止部44を垂直ガイド孔32へ戻す。これにより、スプリング38を自由状態にして通液口15を閉塞状態にできる。
なお、図5に変形例として示すドリッパー50は、濾紙収納部51と筒体部52とが耐熱性プラスチックで一体的に製造されている。即ち、濾紙収納部51の底部53の貫通孔には、中央に通液口54が形成された段部55が設けられ、この段部55の上側(濾紙収納部51の内側底部)には、底部53の貫通孔の内径と同一内径を有する筒体部52が、通液口54と軸心を同一にして一体的に設けられている。
このドリッパー50の組み立てに際しては、濾紙収納部51の底部53に設けられた段部55にスプリング38を載置し、通液口54の下方から栓17を装入して、予めストッパー46が取付けられたロッド部材19の水平部31を、筒体部52の垂直ガイド孔33、栓17の突出部40の横孔41、及び垂直ガイド孔32に順次挿通する。そして、水平部31の先側からもう一つのストッパー45を取付けた後、水平部31の先側延長部をU字状に折り曲げて掛止部44を形成し、筒体部52の上に載置台37を取付ける。
続いて、本発明の一実施の形態に係るドリッパー10の使用方法について、挽いたコーヒー豆原料からコーヒーを入れる場合、紅茶の葉から紅茶又はお茶の葉(煎茶粉末)からお茶を入れる場合について、それぞれ説明する。
まず、濾紙収納部14と、ロッド部材19が予め取付けられた筒状部材16とを準備する。そして、濾紙収納部14の貫通孔13に、パッキン30を装着した筒状部材16の筒体部24を挿通して嵌入させ、貫通孔13の下方へ突出する筒体部24の雄ねじ部26に固定部27を螺着させて、筒状部材16をシール状態で濾紙収納部14に固定する。なお、筒状部材16の取付けに際しては、ロッド部材19の操作ボタン43が、把手部11近傍に配置されるように行う。
これにより、ドリッパー10の準備が整う。
このドリッパー10を使用してコーヒーを入れる場合、まず、ドリッパー10を容器21の上に設置部22を介して載せる(図1参照)。この状態で、上方から濾紙収納部14内に濾紙(図示しない)を入れ、濾紙の底部が載置台37の上面に載置されるように配置する。なお、このとき、操作ボタン43は押圧されておらず、スプリング38が伸びた状態(自由状態)を維持するため、通液口15は栓17により閉塞状態に維持される。
この後、コーヒー豆を挽いたコーヒー原料を濾紙内に入れて、上方から熱湯を注いだ後、蓋を閉めてコーヒー液を作る。数秒経過した(コーヒー液ができた)後、ドリッパー10の通液口15を開くため、操作ボタン43を押圧下降する。
これにより、ロッド部材19は濾紙収納部14の内側斜面18に沿って下降するため、栓17は、通液口15の下方に略垂直方向に下降し、通液口15が開口する。
そして、操作ボタン43を押圧した状態で、時計回りに回動させることにより、ロッド部材19の掛止部44を横溝34に嵌入し、更に横溝34の凹部47に固定する(図3(B)参照)。
これにより、操作ボタン43は下降状態が維持され、スプリング38の圧縮状態が維持されるので、栓17が通液口15の下部口とは隙間を有して配置される状態が維持される(図2参照)。
このとき、濾過されたコーヒー液が、筒体部24の開口部35、36を介して通液口15へ流下し、容器21の中へ流れ込む。従って、操作ボタン43を指で押圧し続けることなく、通液口15が開いた状態を維持できる。よって、多くのコーヒー液を作る場合は、濾紙内のお湯の量を見ながら、更にお湯を注ぎ続けることで、ドリッパー10からのコーヒー液の流下を連続的に行うことができるので、作業性が良好である。
なお、容器21へのコーヒー液の流下が終了した場合、又は容器21へのコーヒー液の流下を停止する場合は、ロッド部材19の掛止部44が横溝34から外れる位置まで、操作ボタン43を反時計回りに回動させることで、操作ボタン43の押圧下降状態が解除される(図3(B)参照)。これにより、スプリング38に加えられていた力が無くなり、スプリング38は自由状態になるので、栓17は通液口15に対して略垂直方向に上昇し、栓17が下部口に当接して、通液口15の閉塞状態が維持される(図1参照)。従って、コーヒーの原料豆や濾紙に含まれているコーヒー液の通液口15からの漏れ出しを、片手による押圧及び回動操作のみで容易に防ぐことができるので、作業性及び操作性が良好になる。
なお、ドリッパー10の使用が終了した後は、受け台(図示しない)にドリッパー10を載置して放置することにより、例えば、栓17に付着したコーヒー液の雫が、台(テーブル等)の上に付着することを防止できる。
次に、紅茶の葉から紅茶を入れる場合について説明する。なお、お茶の葉からお茶を入れる場合も同様である。
まず、ドリッパー10を受け台に載置した状態で、ドリッパー10の濾紙収納部14内に濾紙(ステンレス製の茶漉しでもよい)を入れ、濾紙の底部が載置台37の上面に載置されるように配置する。なお、このとき、操作ボタン43は押圧されておらず、スプリング38が伸びた状態(自由状態)にあるため、通液口15の下部口は栓17により閉塞状態が維持されている。この後、紅茶の葉を濾紙内に入れ、上方から熱湯を注ぎ、濾紙収納部14に蓋をした後、紅茶を抽出するため所定時間(例えば、10秒から3分程度)放置する。
紅茶ができた後、ドリッパー10を容器21の上に持って行き、操作ボタン43を指で押圧することで、容器21に紅茶を流下させる。なお、容器21に流下させる量は多くないため、容器21に所定量紅茶を流下させた後は、操作ボタン43を押圧していた指を離すことで、通液口15を栓17により閉塞し、紅茶の流下を停止する。この動作を繰返すことで、通液口15から雫を漏らすことなく、複数の容器21に紅茶を流下させることが可能となる。
なお、ドリッパー10の使用が終了した後は、受け台にドリッパー10を載置して放置することにより、例えば、栓17に付着した紅茶の雫が、台(テーブル等)の上に付着することを防止できる。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本発明のドリッパーを構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
本発明の一実施の形態に係るドリッパーの側断面図である。 同ドリッパーのロッド部材を押し下げた状態の側断面図である。 (A)、(B)はそれぞれ同ドリッパーのロッド部材の自由状態の説明図、押し下げた状態の説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ変形例に係る固定部の側面図、底面図である。 変形例に係るドリッパーの側断面図である。
符号の説明
10:ドリッパー、11:把手部、12:底部、13:貫通孔、14:濾紙収納部、15:通液口、16:筒状部材、17:栓、18:内側斜面、19:ロッド部材、20:脚部、21:容器、22:載置部、22a:開口部、23:内フランジ部、24:筒体部、25:フランジ部、26:雄ねじ部、27、28:固定部、29:すべり止め、30:パッキン、31:水平部、32、33:垂直ガイド孔、34:横溝、35、36:開口部、37:載置台、38:スプリング、39:段部、40:突出部、41:横孔、42:傾斜部、43:操作ボタン、44:掛止部、45、46:ストッパー、47:凹部、50:ドリッパー、51:濾紙収納部、52:筒体部、53:底部、54:通液口、55:段部

Claims (4)

  1. 外側に把手部を備え底部には貫通孔が形成された逆円錐台状の濾紙収納部と、前記貫通孔に嵌合する筒体部及びその中間位置に設けられたフランジ部を有し前記貫通孔にシール状態でねじ取付けされた中央に通液口を備える筒状部材と、前記通液口の下から上に向けてスプリングによって付勢されて該通液口を閉塞する栓と、前記濾紙収納部の内側斜面に近接して配置され、上側が前記濾紙収納部の上方に突出し、下側が前記栓に直接又は間接的に連結されて前記栓を前記スプリングに対抗して押し下げ可能なロッド部材とを有し、かつ、前記筒体部の両側には前記ロッド部材の下側が上下に移動可能な垂直ガイド孔が設けられると共に、該垂直ガイド孔の少なくとも片側には該垂直ガイド孔に連接する横溝を設け、更に、前記ロッド部材の下側は、前記筒体部の両側に設けられた前記垂直ガイド孔を上下に移動する水平部を備えると共に、該水平部の上又は下に掛止部を有し、前記ロッド部材の上側を回動させることによって、前記掛止部が回動して前記横溝に嵌入することを特徴とするドリッパー。
  2. 請求項1記載のドリッパーにおいて、前記筒状部材には、前記濾紙収納部の下方から螺合して前記筒状部材を前記貫通孔に取付ける固定部が設けられ、しかも該固定部は、下方へ向けて縮径しその外側周囲にすべり止めが設けられていることを特徴とするドリッパー。
  3. 外側に把手部を備え底部には通液口が形成された逆円錐台状の濾紙収納部と、該濾紙収納部の内側底部に前記通液口と軸心を同一にして設けられた筒体部と、前記通液口の下から上に向けてスプリングによって付勢されて該通液口を閉塞する栓と、前記濾紙収納部の内側斜面に近接して配置され、上側が前記濾紙収納部の上方に突出し、下側が前記栓に直接又は間接的に連結されて前記栓を前記スプリングに対抗して押し下げ可能なロッド部材とを有し、かつ、前記筒体部の両側には前記ロッド部材の下側が上下に移動可能な垂直ガイド孔が設けられると共に、該垂直ガイド孔の少なくとも片側には該垂直ガイド孔に連接する横溝を設け、更に、前記ロッド部材の下側は、前記筒体部の両側に設けられた前記垂直ガイド孔を上下に移動する水平部を備えると共に、該水平部の上又は下に掛止部を有し、前記ロッド部材の上側を回動させることによって、前記掛止部が回動して前記横溝に嵌入することを特徴とするドリッパー。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のドリッパーにおいて、前記掛止部は前記水平部を延長しU字状に曲げて形成されていることを特徴とするドリッパー。
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KR101824522B1 (ko) 2017-01-16 2018-02-01 이지현 진공력을 이용한 커피추출용 물 공급장치
CN110604694A (zh) * 2019-09-19 2019-12-24 天津中新药业集团股份有限公司第六中药厂 一种消除液体滴落过程中伴随液滴的新型滴头

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