JP2007072843A - 予測情報の課金システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 予測情報の情報価値に応じて課金し、予測情報の購入に対する利用者の納得度を向上させることができる予測情報の課金システムを提供する。
【解決手段】 利用者に有料で提供する所定の予測対象に対する予測情報Aの料金Dを決定するための処理を、コンピュータ演算処理によって実行する予測情報の課金システムであって、予測情報Aの情報価値Cを設定するための変動情報Bとして、予測情報Aの情報属性E、予測情報Aの利用者の利用者属性F、若しくは、これらに関連する関連情報の入力を受け付ける入力手段11と、変動情報Bと情報価値Cの対応関係を規定した情報価値設定ルール12aに基づいて、予測情報Aに対する情報価値Cを設定する情報価値設定手段12と、情報価値Cに基づいて、予測情報Aに対する料金Dを設定する料金設定手段13と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、予測情報の課金システム、特に、利用者に有料で所定の予測対象に対する予測情報を提供する場合における予測情報の課金システムに関する。
従来、例えば、電力やガス等のエネルギを供給するエネルギ供給元では、エネルギ供給を適切に行うため、気象予測情報等の予測情報から、電力需要やガス需要等のエネルギ需要をより精度良く予測する必要がある。気象予測情報を精度良く予測する技術には、例えば、広域の気象観測データを局地の気象観測データを用いて補正し、補正済み気象予測データを用いて気象予測情報を得る気象予測方法がある(例えば、特許文献1参照)。また、気象予測情報を提供する技術として、外部から取得した予報資料データ及び実況値データに基づいて、常時、気象予測を行い、気象予測情報を提供可能にした気象予報システムがある(例えば、特許文献2参照)。
ここで、予測情報を利用するエネルギ供給元等では、このような気象予測情報等を予測機関から購入する場合があり、従来は、一般的に、予測情報は月額固定料金で販売されていた。尚、予測情報としては、気温予測情報や降水予測情報等の気象予測情報だけでなく、例えば、株価予測情報、エネルギや商品等の価格予測情報及び需要予測情報等がある。
予測情報を提供し課金する技術には、例えば、配信する予測情報の種類やその数に応じて料金を徴収する医学気象予報配信システムがある(特許文献3)。また、予測情報を提供し課金する他の技術としては、マンション等の集合住宅において、最新の気象予測情報や、近隣イベント情報、安売り情報、災害情報等を提供するサーバを備え、各戸に設置されたユーザ端末からサーバに対するアクセス料金を固定料金として課金する気象情報提供システムがある(特許文献4)。
特開2002−328178号公報 特開2002−357670号公報 特開2002−311158号公報 特開2002−24456号公報
しかしながら、予測情報は時間の経過や予測精度によってその情報価値が変動するにもかかわらず、特許文献3または4のシステムのような従来の一般的なシステムでは、予測情報をその情報価値とは無関係に定額料金で提供する構成であったため、利用者の料金設定に対する納得度が低いという問題があった。具体的には、時間の経過によって価値が減少する予測情報では、該予測情報の予測対象時点ではその価値がゼロになるにもかかわらず料金が一定であるため、利用者の理解を得ることが困難になる。また、一般に、予測精度の低い情報は情報価値が低く、場合によっては利用者に損失を与えるという問題がある。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、予測情報の情報価値に応じて課金し、予測情報の購入に対する利用者の納得度を向上させることができる予測情報の課金システムを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る予測情報の課金システムは、利用者に有料で提供する所定の予測対象に対する予測情報の料金を決定するための処理を、コンピュータ演算処理によって実行する予測情報の課金システムであって、前記予測情報の情報価値を設定するための変動情報として、前記予測情報の情報属性、前記予測情報の利用者の利用者属性、若しくは、これらに関連する関連情報の入力を受け付ける入力手段と、前記変動情報と前記情報価値の対応関係を規定した情報価値設定ルールに基づいて、前記予測情報に対する前記情報価値を設定する情報価値設定手段と、前記情報価値に基づいて、前記予測情報に対する料金を設定する料金設定手段と、を備えてなることを特徴とする。
本発明によれば、変動情報と情報価値の対応関係を規定した情報価値設定ルールに基づいて予測情報に対する料金を設定することができる。これによって、利用者が価値が高いと考える予測情報の料金を高く、価値が低いと考える予測情報の料金を低くすることができ、従来の一般的な課金システムによる定額料金に比して、予測情報の購入に対する利用者の納得度を向上させることができる。
上記特徴の本発明に係る予測情報の課金システムは、更に、前記入力手段が、前記変動情報として、前記予測情報の予測時からの経過時間を受け付け可能であり、前記情報価値設定ルールが、前記経過時間が長い前記予測情報ほど前記情報価値が低くなるように規定されていることを特徴とする。
本発明によれば、情報価値設定ルールが、予測情報の予測時からの経過時間が長い予測情報ほど情報価値が低くなるように規定されているので、経過時間の長い予測情報ほど料金を低く、経過時間の短い予測情報ほど料金を高くでき、更に、予測情報の予測対象時点で料金を0にすることもできる。これによって、予測情報の購入に対する利用者の納得度を向上させることができる。
上記何れかの特徴の本発明に係る予測情報の課金システムは、更に、前記入力手段が、前記変動情報として、前記予測情報の予測精度を受け付け可能であり、前記情報価値設定ルールが、前記予測精度が高い前記予測情報ほど前記情報価値が高くなるように規定されていることを特徴とする。
本発明によれば、情報価値設定ルールが、予測精度の高い予測情報ほど情報価値が高くなるように規定されているので、予測精度の高い予測情報ほど料金を高くできる。一般的に、予測精度の高い予測情報は予測精度の低い予測情報よりも価値が高いことから、予測情報の購入に対する利用者の納得度を向上させることができる。
上記何れかの特徴の本発明に係る予測情報の課金システムは、更に、前記入力手段が、前記変動情報として、前記予測対象の実績値に対する平年値若しくは平均値との差を示す第1乖離度を受け付け可能であり、前記情報価値設定ルールが、前記第1乖離度が大きい前記予測情報ほど前記情報価値が高くなるように規定されていることを特徴とする。
一般的に、予測対象の実績値に対する平年値若しくは平均値との差を示す第1乖離度は、予測情報が実現したときの効果となって現れ、第1乖離度が大きい予測情報は、予測対象の実績値に対する平年値若しくは平均値より予測情報が実現したときの効果が高いと言える。従って、本発明によれば、情報価値設定ルールが、第1乖離度が大きい予測情報ほど情報価値が高くなるように規定されており、第1乖離度が大きい予測情報ほど料金を高く設定できるので、予測情報の購入に対する利用者の納得度を向上させることができる。
上記何れかの特徴の本発明に係る予測情報の課金システムは、更に、前記入力手段が、前記変動情報として、前記予測情報と他の予測機関による前記予測対象に対する予測情報との差を示す第2乖離度を受け付け可能であり、前記情報価値設定ルールが、前記第2乖離度が大きい前記予測情報ほど前記情報価値が高くなるように規定されていることを特徴とする。
一般的に、他の予測機関による予測対象に対する予測情報との差を示す第2乖離度は、予測情報が実現したときの効果となって現れる。ここで、気象庁等の公的機関の予報は無料で入手できるが、第2乖離度が大きい予測情報は、誰でも入手可能な情報より予測情報が実現したときの効果が高いと言える。従って、本発明によれば、情報価値設定ルールが、第2乖離度が大きい予測情報ほど情報価値が高くなるように規定されており、第2乖離度が大きい予測情報ほど料金を高く設定できるので、予測情報の購入に対する利用者の納得度を向上させることができる。
上記何れかの特徴の本発明に係る予測情報の課金システムは、更に、前記入力手段が、前記変動情報として、予測対象時期毎の単位変動当たりの影響度を受け付け可能であり、前記情報価値設定ルールが、単位変動当たりの影響度が大きい前記予測対象時期の前記予測情報ほど前記情報価値が高くなるように規定されていることを特徴とする。
一般的に、予測情報は予測対象時期に応じて利用者に対する影響度が異なるが、本発明によれば、情報価値設定ルールが、単位変動当たりの影響度が大きい予測対象時期の予測情報ほど情報価値が高くなるように規定されているので、影響度が大きい予測対象時期の予測情報の料金を高くできる。具体的には、例えば、夏場の気象に大きく影響を受けるエアコンメーカ、飲料メーカ、水着メーカにとっては、夏場の気象予測情報の価値は高いと言える。このようなメーカに対し、夏場の気象予測情報の料金を高く設定することで、予測情報の購入に対する利用者の納得度を向上させることができる。同様に、冬場の気象に大きく影響を受ける暖房機器メーカにとっては、冬場の気象予測情報の価値は高いと言える。このようなメーカに対し、冬場の気象予測情報の料金を高く設定することで、予測情報の購入に対する利用者の納得度を向上させることができる。
上記何れかの特徴の本発明に係る予測情報の課金システムは、更に、前記入力手段が、前記変動情報として、他の予測機関による前記予測対象に対する予測情報の発表時期を受け付け可能であり、前記情報価値設定ルールが、前記発表時期の経過前の前記予測情報の前記情報価値を、前記発表時期の経過後の前記予測情報の前記情報価値に対し、相対的に高くなるように規定されていることを特徴とする。
本発明によれば、情報価値設定ルールが、発表時期の経過前の予測情報の情報価値を、発表時期の経過後の予測情報の情報価値に対し、相対的に高くなるように規定されているため、例えば、気象庁等の気象予測機関が発表していない気象予測情報については料金を高く設定し、気象予測機関が発表した予測情報については料金を低く設定でき、これによって、予測情報の購入に対する利用者の納得度を向上させることができる。
上記何れかの特徴の本発明に係る予測情報の課金システムは、更に、前記入力手段が、前記変動情報として、前記利用者属性と前記情報属性との関連性を受け付け可能であり、前記情報価値設定ルールが、前記利用者の業種と前記関連性の強い前記情報属性を備える前記予測情報ほど前記情報価値が高くなるように規定されていることを特徴とする。
一般的に、予測情報が収益に与える影響は、利用者の業種等の利用者属性と気象予測等の予測情報の属性によって異なるが、本発明によれば、情報価値設定ルールが、利用者の業種と関連性の強い情報属性を備える予測情報ほど情報価値が高くなるように規定されているため、例えば、収益に与える影響の大きい予測情報の料金を高く設定できる。具体的には、エアコンメーカや飲料メーカ等の企業の収益は気象予測情報に左右されることから、このような気象予測情報に関連性の強いメーカに気象予測情報の料金を高く設定し、他の予測情報の料金を低く設定することで、予測情報の購入に対する利用者の納得度を向上させることができる。
上記何れかの特徴の本発明に係る予測情報の課金システムは、更に、前記入力手段が、複数の前記変動情報を受け付け可能であり、前記情報価値設定ルールが、前記複数の変動情報と前記情報価値との対応関係を規定してあることを特徴とする。
本発明によれば、上記何れかの特徴の本発明に係る予測情報の課金システムの情報価値設定ルールを組合わせて利用することができ、より適切な料金設定が可能になるとともに、予測情報の購入に対する利用者の納得度を向上させることができる。
以下、本発明に係る予測情報の課金システム(以下、適宜「本発明システム」と略称する)の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明システムは、利用者に有料で提供する所定の予測対象に対する予測情報の料金を決定するための処理を、コンピュータ演算処理によって実行する予測情報の課金システムであり、コンピュータのハードウェアとそのハードウェア上で実行されるアプリケーションソフトウェアで構成されている。尚、ここでの予測情報は、予測情報提供サーバから取得し、予測情報提供サーバは、過去の実績データを記憶した実績データベースと、予測値のデータを記憶した予測データベースを備えている。
〈第1実施形態〉
本発明システムの第1実施形態について、図1及び図2を基に説明する。
先ず、本発明システムの構成について説明する。ここで、図1は、本発明システム1の概略構成を示すブロック図であり、本発明システム1は、入力手段11、情報価値設定手段12、及び、料金設定手段13から構成されており、本実施形態では、更に、変動情報算出手段10を備えている。また、予測情報提供サーバ2とLAN及びインターネット5の何れかを介してデータ通信可能に構成され、利用者端末3及び他の予測機関4とインターネット5を介してデータ通信可能に構成されている。
ここでの本発明システム1は、利用者端末3からのアクセスに基づいて、利用者が必要とする予測情報Aに対する料金Dを決定するとともに、予測情報提供サーバ2から予測情報Aを取得して利用者端末3に提供し、予測情報Aに対する課金を行う。本発明システム1は、利用者端末3からアクセスがあると、先ず、本発明システム1を利用可能な利用者であるかを認証し、認証された利用者に対して予測情報Aを提供するとともに、提供した予測情報Aとその情報属性E、アクセス日時等を記憶手段14に記憶するように構成されている。本発明システム1には、利用者の利用者属性Fとして、業種等が予め記憶されている。
変動情報算出手段10は、変動情報Bを入力手段11に入力する。ここでの変動情報算出手段10は、本発明システム1の記憶手段14、予測情報提供サーバ2、利用者端末3或いは予測機関4等から情報収集し、収集した情報が変動情報Bとして利用できる場合は直接入力手段11に入力し、収集した情報をそのまま変動情報Bとして利用できない場合には、変動情報Bの算出を行う。
入力手段11は、予測情報Aの情報価値Cを設定するための変動情報Bとして、予測情報Aの情報属性E、予測情報Aの利用者の利用者属性F、若しくは、これらに関連する関連情報の入力を受け付ける。
ここで、情報属性Eとしては、例えば、気温や天候等の予測対象、予測情報Aの予測時からの経過時間、予測精度、予測対象の実績値に対する平年値若しくは平均値との差、他の予測機関4による予測対象に対する予測情報Aとの差、予測対象時期、他の予測機関4による発表時期、予測情報Aを導出した予測地域、予測地域の人口、予測地域の総生産(GRP)の値、予測地域における他の予測機関4の数等を想定している。利用者属性Fとしては、例えば、利用者の業種や地域等、関連情報としては、利用者属性Fと情報属性Eとの関連性等を想定している。
情報価値設定手段12は、変動情報Bと情報価値Cの対応関係を規定した情報価値設定ルール12aに基づいて、予測情報Aに対する情報価値Cを設定する。ここでは、更に、設定した情報価値Cを記憶手段14に記憶する。
料金設定手段13は、情報価値Cに基づいて、予測情報Aに対する料金Dを設定する。ここでは、更に、設定した料金Dを記憶手段14に記憶するとともに、利用者が操作する利用者端末3の表示部に表示させる。
次に、本発明システム1の動作について、図2を基に詳細に説明する。本実施形態では、予測情報Aが発表されて(予測時)からの経過時間に応じて情報価値Cが変動する場合を想定して説明する。更に、予測対象として月平均気温を想定し、予測情報提供サーバ2が、予測対象月を9月として月平均気温の6ヶ月予測を行う場合を想定して説明する。
本実施形態の変動情報算出手段10は、変動情報Bとして、予測時からの経過日数を、利用者に提示する予測情報Aの予測対象月の予測時と、利用者が本発明システム1にアクセスした日時に基づいて算出し、入力手段11に出力する。
本実施形態の入力手段11は、変動情報算出手段10から、変動情報Bとして予測情報Aの予測時からの経過時間を受け付ける。
本実施形態の情報価値設定手段12は、情報価値設定ルール12aが、経過時間が長い予測情報Aほど情報価値Cが低くなるように規定されている。本実施形態における情報価値Cは、係数を想定している。ここで、図2は、経過時間と情報価値Cとの対応関係を示している。具体的には、情報価値設定手段12は、図2(a)に示すように、予測情報提供サーバ2が月平均気温の6ヶ月予測を行うので、予測時である3月の予測情報Aの価値が最も高くなるように設定し、1日毎に均等に価値を減少させ、予測対象月である9月には予測情報Aの価値が0となるように設定する処理を行う。
料金設定手段13は、基準料金に情報価値設定手段12が設定した情報価値Cを乗じた値を料金Dとして設定し、設定した料金Dを、経過日数とともに利用者端末3に表示する。ここでの基準料金は予測時の料金であり、100万円を想定している。更に、利用者端末3からの要求に従って、6ヶ月間の料金Dの推移を示すグラフ等をともに利用者端末3に表示させる構成としても良い。
尚、本実施形態では、情報価値Cに基準料金を乗じた値を料金Dとして設定したが、情報価値Cと料金Dとが同じになるように情報価値Cを設定しても良い。また、利用者端末3への料金Dの表示は、利用者の要求があった場合にのみ行うように構成しても良い。
更に、本実施形態では、図2(a)に示すようにグラフ上で直線状となるように情報価値Cを減少させたが、ステップ状、曲線状、若しくは、これらの組み合わせとなるように情報価値Cを減少させるように構成しても良い。更に、本実施形態の情報価値設定ルール12aは、1日毎に情報価値Cが低くなるように規定してあるが、図2(b)に示すように、月単位で情報価値Cが低くなるように規定しても良いし、週単位や時間単位で情報価値Cが低くなるように規定しても良い。
〈第2実施形態〉
本発明システム1の第2実施形態について、図3を基に説明する。本実施形態では、予測精度に応じて情報価値Cが変動する場合を想定している。また、第1実施形態と同様に、予測対象として月平均気温を想定し、予測情報提供サーバ2が、予測対象月を9月として月平均気温の6ヶ月予測を行う場合を想定して説明する。
本実施形態の変動情報算出手段10は、変動情報Bとして予測精度を算出する。ここでの予測精度は、各月毎の月平均気温の予測値の標準偏差であり、変動情報算出手段10は予測情報提供サーバ2に記憶された過去の実績データを用いて標準偏差をσ算出する。ここで、図3(a)、(b)は、気象予測における予測情報Aの標本平均値の確率変動の一例を示している。具体的には、予測対象月(9月)の平均気温を、図3(a)、(b)に示す確率分布から予測する。確率分布の分布形状は、任意の既知の予測モデルを過去の実績値でバックテストした場合の誤差のばらつきから求められる。確率分布の中心値は、前記予測モデルから算出する。尚、図3(a)は、大気の状態が比較的安定し(例えば12月)、ばらつきが少なく予測精度の高い月の相対頻度であり、図3(b)は、大気の状態が不安定な(例えば11月)、ばらつきが大きく予測精度の低い月の相対頻度を示している。
本実施形態の入力手段11は、変動情報算出手段10から、変動情報Bとして予測精度、ここでは、標準偏差σを受け付ける。
本実施形態の情報価値設定手段12は、情報価値設定ルール12aが、予測精度が高い(標準偏差σの値が小さい)予測情報Aほど情報価値Cが高くなるように規定されている。本実施形態では、情報価値設定手段12は、標準偏差σと情報価値Cとの対応関係を示したテーブルを備えており、このテーブルから、標準偏差σに基づいて情報価値Cを設定する。
ここで、図4は、標準偏差σと情報価値Cとの対応関係を示したテーブルの一例を示しており、標準偏差σ、情報価値C(係数)、及び、料金Dの対応関係を示している。より具体的には、図4に示すように、情報価値Cは、標準偏差σが0.3以下の場合を基準値1.0として、標準偏差σが0.3より大きく0.5以下の場合(0.3<σ≦0.5)は0.7に規定されている。同様に、標準偏差σが0.5より大きく1.0より小さい場合(0.5<σ≦1.0)は0.5に規定され、標準偏差σが1.0より大きく1.5より小さい場合(1.0<σ≦1.5)は0.3に規定され、標準偏差σが1.5より大きい場合(1.5<σ)は0.1に規定されている。
料金設定手段13は、第1実施形態と同様に、情報価値設定手段12が設定した予測対象月(9月)の情報価値Cを係数として基準料金(ここでは100万)に乗じて料金Dとして設定し、設定した予測対象月(9月)の料金Dを利用者端末3に表示する。尚、利用者端末3からの設定に基づいて、利用者が必要とする予測対象月の料金Dのみを利用者端末3に表示するように構成しても良い。
〈第3実施形態〉
本発明システム1の第3実施形態について、図5を基に説明する。本実施形態では、平年値若しくは平均値との乖離度(第1乖離度)に応じて情報価値Cが変動する場合を想定している。また、上記各実施形態と同様に、予測対象として月平均気温を想定し、予測情報提供サーバ2が、予測対象月を9月として月平均気温の6ヶ月予測を行う場合を想定して説明する。
本実施形態の変動情報算出手段10は、過去の実績データから予測対象月の平年値を算出して基準値とし、基準値から予測対象月の予測値を引いた値(基準値−予測値)を第1乖離度Kとして算出する。例えば、平年値として、9月の平年値(30年平年値)を算出し、9月の予測値との差(第1乖離度K)を算出する。
本実施形態の入力手段11は、変動情報算出手段10から、変動情報Bとして第1乖離度を受け付ける。
本実施形態の情報価値設定手段12は、情報価値設定ルール12aが、第1乖離度Kが大きい予測情報Aほど情報価値Cが高くなるように規定されている。本実施形態では、情報価値設定手段12は、第1乖離度Kと情報価値Cとの対応関係を示したテーブルを備えており、このテーブルから、第1乖離度Kに基づいて情報価値Cを設定する。
ここで、図5は、第1乖離度Kと情報価値Cとの対応関係を示したテーブルの一例を示しており、第1乖離度K、情報価値C、及び、料金Dの対応関係を示している。尚、ここでは、第1乖離度Kが正の場合と負の場合とでは、情報価値Cが異なる場合について示している。例えば、夏場、冷夏の場合は第1乖離度Kが正の値をとなり、猛暑の場合は第1乖離度Kが負の値をとなるが、空調機器メーカや飲料メーカ等、冷夏により業績が悪化する企業にとっては、冷夏の場合の予測情報Aの方が価値が高いと言える。従って、図5では、第1乖離度Kが大きい場合に情報価値Cが高くなるとともに、第1乖離度Kが正の値をとる場合の方が負の値をとる場合よりも相対的に情報価値Cが高くなるように規定されている。
より具体的には、図5に示すように、情報価値Cは、第1乖離度Kが1.0より大きい場合を基準値1.0として、第1乖離度Kが0.5より大きく1.0以下の場合(0.5<K≦1.0)は0.5に規定されている。同様に、第1乖離度Kが0.5より大きく1.0以下の場合(−0.5≦K≦0.5)は0.1に規定され、第1乖離度Kが0.5より大きく1.0以下の場合(−1.0≦K<−0.5)は0.3に規定され、第1乖離度Kが0.5より大きく1.0以下の場合(K<−1.0)は0.7に規定されている。
料金設定手段13は、情報価値設定手段12が設定した情報価値Cを係数として基準料金(ここでは100万)に乗じて料金Dとして設定し、設定した料金Dを利用者端末3に表示する。尚、利用者端末3からの要求に従って、平年値及び予測値、第1乖離度K等をともに表示するように構成しても良い。
尚、本実施形態の平年値は、30年平均値を求めたが、10年平均値や20年平均値等であっても良いし、温暖化などの傾向を加味した値等であっても良いし、過去データから二次回帰や移動平均から求めるようにしても良い。
〈第4実施形態〉
本発明システム1の第4実施形態について、図6を基に説明する。本実施形態では、他の予測機関4の予測情報との乖離度(第2乖離度)に応じて情報価値Cが変動する場合を想定している。また、上記各実施形態と同様に、予測対象として月平均気温を想定し、予測情報提供サーバ2が、予測対象月を9月として月平均気温の6ヶ月予測を行う場合を想定して説明する。
本実施形態の変動情報算出手段10は、予測情報Aと他の予測機関4による予測対象に対する予測情報との差を示す第2乖離度を算出する。変動情報算出手段10は、先ず、インターネット5を介して他の予測機関4による予測情報を収集する。具体的には、例えば、気象庁の予測情報を収集する場合は、気象庁のホームページが更新されたときに、インターネット5を介して該ホームページのソースコードを取得し、このソースコードから月平均気温の予測値を抽出する。そして、気象庁の予測対象月の月平均気温の予測値を基準値とし、予測情報提供サーバ2の予測対象月の月平均気温の予測値を取得し、これらの差(基準値−予測情報提供サーバ2の予測値)を第2乖離度Lとして算出する。例えば、気象庁の9月の予測値を抽出し、予測情報提供サーバ2から9月の予測値を取得してその差を算出する。
本実施形態の入力手段11は、変動情報算出手段10から、変動情報Bとして第2乖離度を受け付ける。
本実施形態の情報価値設定手段12は、情報価値設定ルール12aが、第2乖離度Lが大きい予測情報Aほど情報価値Cが高くなるように規定されている。本実施形態では、情報価値設定手段12は、第2乖離度Lと情報価値Cとの対応関係を示したテーブルを備えており、このテーブルから、第2乖離度Lに基づいて情報価値Cを設定する。
ここで、図6は、第2乖離度Lと情報価値Cとの対応関係を示したテーブルの一例をしめしており、第2乖離度L、情報価値C、及び、料金Dの対応関係を示している。尚、ここでは、第3実施形態と同様に、第2乖離度Lが正の場合と負の場合とでは、情報価値Cが異なる場合について示している。より具体的には、図6に示すように、情報価値Cは、第2乖離度Lが1.0より大きい場合を基準値1.0として、第2乖離度Lが0.5より大きく1.0以下の場合(0.5<L≦1.0)は0.5に規定されている。同様に、他の第2乖離度Lについても情報価値Cが規定されている。
料金設定手段13は、情報価値設定手段12が設定した情報価値Cを係数として基準料金(ここでは100万)に乗じて料金Dとして設定し、設定した料金Dを利用者端末3に表示する。尚、利用者端末3からの要求に従って、他の予測機関4の予測値、第2乖離度等をともに表示するように構成しても良い。
〈第5実施形態〉
本発明システム1の第5実施形態について、図7を基に説明する。本実施形態では、予測対象時期毎の単位変動当たりの影響度に応じて情報価値Cが変動する場合を想定している。更に、本実施形態では、予測情報Aの利用者として、エアコンや暖房機器を販売する空調機器メーカやエネルギ供給業者等を想定して説明する。
本実施形態の変動情報算出手段10は、変動情報Bとして、予測対象時期の単位変動当たりの影響度を取得する。本実施形態では、予測対象時期毎(月毎)の影響度を、例えば、0〜1の係数として数値等で示した表を予め備えている。ここで、図7は、各月毎の影響度、情報価値C、及び、料金Dの対応関係を示す表である。変動情報算出手段10は、情報属性Eの予測対象時期を利用者端末3から特定して、特定した予測対象時期の影響度を取得する。
本実施形態の入力手段11は、変動情報算出手段10から、変動情報Bとして予測対象時期(例えば9月)の影響度を受け付ける。
本実施形態の情報価値設定手段12は、情報価値設定ルール12aが、単位変動当たりの影響度が大きい予測対象時期の予測情報Aほど情報価値Cが高くなるように規定されている。情報価値設定手段12は、利用者が予測情報Aを利用する予測対象月の情報価値Cを、図7に示す表から取得する。情報価値Cは、7月の影響度を基準値1.0とし、影響度が大きい場合に係数が大きくなるように規定されている。
具体的には、図7に示すように、空調機器メーカでは、エアコンの販売に大きく影響するため、夏場(7月前後)の予測情報Aの価値が高く規定されている。また、エネルギ供給業者では、エネルギ消費に大きく影響するため(寒波が来ると各家庭において暖房機器が使用されエネルギ消費が増大するため)、11月の予測情報Aの価値が高く規定されている。尚、ここでは、図7に示すように、影響度と情報価値Cとが同じ値に設定されているが、所定の重み付け係数を乗じた値を情報価値Cとして規定しても良い。
料金設定手段13は、情報価値設定手段12が規定した、利用者が予測情報Aを利用する予測対象月の情報価値Cを係数として基準料金(ここでは100万)に乗じて料金Dとして設定し、利用者端末3に表示する。更に、本実施形態では、利用者端末3からの要求に従って、設定した12ヶ月分の料金Dを全て利用者端末3に表示するように構成しても良い。
〈第6実施形態〉
本発明システム1の第6実施形態について、図8を基に説明する。本実施形態では、他の予測機関4による予測情報の発表時期に応じて情報価値Cが変動する場合を想定している。更に、予測対象として気象予測を想定して説明する。尚、本実施形態では、他の予測機関4として気象庁を想定し、気象庁において3ヶ月気象予測が発表されており、予測情報提供サーバ2が6ヶ月予測を行う場合を想定して説明する。
本実施形態の変動情報算出手段10は、変動情報Bとして、他の予測機関4による予測対象に対する予測情報の発表時期を取得する。具体的には、変動情報算出手段10は、他の予測機関4から予測情報の発表時期を取得してデータベース化し、入力手段11に入力する。
本実施形態の入力手段11は、変動情報算出手段10から、変動情報Bとして、他の予測機関4による予測対象に対する予測情報の発表時期を受け付け可能に構成されている。ここで入力される発表時期は、変動情報算出手段10によって予めデータベース化されており、このデータベースから取得する。
本実施形態の情報価値設定手段12は、情報価値設定ルール12aが、発表時期の経過前の予測情報Aの情報価値Cを、発表時期の経過後の予測情報Aの情報価値Cに対し、相対的に高くなるように規定されている。ここで、図8は、経過時間及び発表時期に対する情報価値Cの対応関係を示しており、予測対象月が9月、気象庁の9月の気象予測の発表が6月に行われる場合について示している。図8では、予測情報提供サーバ2は6ヶ月予測を行うため、予測時点の3月から発表時の6月までの情報価値Cが、発表時の6月から9月までの情報価値Cより相対的に高くなっている。
料金設定手段13は、情報価値設定手段12が設定した情報価値Cを係数として基準料金(ここでは100万)に乗じて料金Dとして設定する。ここでの基準料金は、第1実施形態と同様に、予測時の料金であり、100万円を想定している。また、現在時点における予測対象月毎の予測情報Aに対する料金Dを利用者端末3に表示する。尚、利用者端末3からの要求に従って、発表時期の前後の料金Dをともに利用者端末3に表示させる構成としても良い。また、本実施形態では、情報価値Cと料金Dとが同じである場合を想定して説明したが、情報価値Cに所定の重み付け係数を乗じた値を料金Dとして設定しても良い。
尚、本実施形態では、変動情報算出手段10は、発表時期を予めデータベース化して入力手段11に入力する構成としたが、自動的に気象庁のホームページにアクセスし、発表を確認してから、発表が行われた予測情報に関するデータを入力手段11に入力する構成としても良い。この場合には、情報価値設定手段12は、入力が行われてから情報価値Cを所定量引き下げる処理を行うように構成する。
〈第7実施形態〉
本発明システム1の第7実施形態について、図9を基に説明する。本実施形態では、利用者属性Fと情報属性Eとの関連性に応じて情報価値Cが変動する場合を想定している。更に、予測対象として月平均気温を想定して説明する。
本実施形態の変動情報算出手段10は、変動情報Bとして、利用者属性Fと情報属性Eとの関連性を特定し入力手段11に入力する。ここでの利用者属性Fは、利用者の業種であり、業種として、電力、ガス、飲料、衣料、通信及び造船等を想定して説明する。利用者の業種は、予め記憶された利用者属性Fに基づいて特定する。利用者属性Fと情報属性Eとの関連性は、具体的には、利用者の業種における月間業績と月平均気温との相関係数Rで表される。
本実施形態の入力手段11は、変動情報Bとして、利用者属性Fと情報属性Eとの関連性、即ち、相関係数Rを受け付け可能に構成されている。
本実施形態の情報価値設定手段12は、情報価値設定ルール12aが、利用者の業種と関連性の強い情報属性Eを備える予測情報Aほど情報価値Cが高くなるように規定されている。情報価値設定手段12は、情報価値Cを図9に示す表から取得する。ここで、図9は、業種(利用者属性F)、相関係数R(関連性)、情報価値C、及び、料金Dの対応関係を示す表である。具体的には、月間業績と月平均気温との関連性の強い電力及びガスでは、相関係数Rが0.8より大きく(0.8<R)設定されており、情報価値Cは、この場合を基準値1.0として規定されている。更に、情報価値Cは、相関係数Rが0.5より大きく0.8以下(0.5<R≦0.8)の飲料及び衣料では0.5に規定されている。同様に、相関係数Rが0.5以下(R≦0.5)の通信及び造船では0.1に規定されている。
料金設定手段13は、情報価値設定手段12が規定した情報価値Cを係数として基準料金(100万)に乗じて料金Dとして設定し、利用者端末3に表示する。
〈第8実施形態〉
本発明システム1の第8実施形態について、図10を基に説明する。本実施形態では、入力手段11が、複数の変動情報Bを受け付け可能であり、情報価値設定ルール12aが、複数の変動情報Bと情報価値Cとの対応関係を規定してある場合について説明する。また、上記第1〜第4実施形態と同様に、予測対象として月平均気温を想定し、予測情報提供サーバ2が、予測対象月を9月として月平均気温の6ヶ月予測を行う場合を想定して説明する。
本実施形態の変動情報算出手段10は、変動情報Bとして、予測時からの経過日数を算出し、他の予測機関4による予測対象に対する予測情報の発表時期を取得して、入力手段11に入力する。尚、経過時間は、第1実施形態と同様に、利用者に提示する予測情報Aの予測対象月の予測時と、利用者が本発明システム1にアクセスした日時に基づいて経過日数を算出する。発表時期は、第6実施形態と同様に、予めデータベース化されており、このデータベースから取得する。
本実施形態の入力手段11は、変動情報算出手段10から、変動情報Bとして、予測情報Aの予測時からの経過時間と、他の予測機関4による予測対象に対する予測情報の発表時期を受け付ける。
本実施形態の情報価値設定手段12は、情報価値設定ルール12aが、経過時間が長い予測情報Aほど情報価値Cが低くなるように規定されているとともに、発表時期の経過前の予測情報Aの情報価値Cを、発表時期の経過後の予測情報Aの情報価値Cに対し、相対的に高くなるように規定されている場合について説明する。ここで、図10は、経過時間及び発表時期に対する情報価値Cの対応関係を示しており、予測対象月が9月、気象庁の9月の気象予測の発表が6月に行われる場合について示している。より詳細には、情報価値設定手段12は、予測時点の3月で最も情報価値Cが高くなるように設定し、発表時の6月まで少しずつ情報価値Cを減少させ、発表時点の6月で情報価値Cを所定量引き下げる処理を行う。更に、情報価値設定手段12は、6月から少しずつ情報価値Cを減少させ、予測対象月の9月には情報価値Cが0になるように設定する処理を行う。
料金設定手段13は、情報価値設定手段12が設定した情報価値Cを係数として基準料金(ここでは100万)に乗じて料金Dとして設定する。更に、ここでは、現在時点における予測対象月毎の予測情報Aに対する料金Dを利用者端末3に表示する。尚、利用者端末3からの要求に従って、所定の予測対象月の予測情報Aに対する6ヶ月間の料金Dの推移を示すグラフ等についても利用者端末3に表示させる構成としても良い。また、本実施形態では、情報価値Cと料金Dとが同じである場合を想定して説明したが、情報価値Cに所定の重み付け係数を乗じた値を料金Dとして設定しても良い。
尚、本実施形態では、第6実施携帯と同様に、発表時期を予めデータベース化して入力手段11に入力する構成としたが、利用者端末3が、自動的に気象庁のホームページにアクセスし、発表を確認してから、発表が行われた予測情報に関するデータを入力手段11に入力する構成としても良い。
〈第9実施形態〉
続いて、本発明システム1の第9実施形態について説明する。本実施形態では、第8実施形態とは組合わせる情報価値設定ルール12aが異なる場合について説明する。本実施形態では、第1実施形態(予測情報Aの予測時からの経過時間に応じて情報価値Cが変化する場合)及び第2実施形態(予測精度に応じて情報価値Cが変化する場合)を組合わせた場合について説明する。
本実施形態の入力手段11は、変動情報Bとして、予測情報Aの予測時からの経過時間を受け付ける。ここでは、第1実施形態と同様に、利用者に提示する予測情報Aの予測対象月の予測時と、利用者が本発明システム1にアクセスした日時に基づいて経過日数を算出する。更に、本実施形態の入力手段11は、変動情報Bとして、予測情報Aの予測精度を受け付ける。ここでは、第2実施形態と同様に、予測情報提供サーバ2に記憶された過去の実績データから予測対象月の標準偏差σを算出する。
本実施形態の情報価値設定手段12は、利用者が予測情報提供サーバ2にアクセスした日における図2(a)に示す情報価値Cを基準料金として、図4のテーブルに当てはめて情報価値Cを算出する。具体的には、9月の月平均気温を3月1日(予測時)に取得した場合、経過時間に応じた情報価値Cは、図2(a)より、100万となる。更に、予測精度に応じた情報価値Cは、9月の標準偏差σ=0.4とすると、図4より、基準料金×0.7となる。従って、100万×0.7=70万が本実施形態における9月の情報価値Cとなる。
本実施形態の料金設定手段13は、第1及び第2実施形態と同様に、情報価値設定手段12が設定した予測対象月(9月)の情報価値Cを料金Dとして設定し、設定した予測対象月(9月)の料金Dを利用者端末3に表示する。具体的には、70万円が利用者端末3に提示される。
〈別実施形態〉
以下、本発明システム1の別実施形態について説明する。
〈1〉上記各実施形態では、変動情報算出手段10を本発明システム1内に独立して設けたが、入力手段11、予測情報提供サーバ2、利用者端末3、或いは、他の任意の装置内に設けられていても良い。
〈2〉尚、情報価値設定ルール12aは、テーブル化されたルールに限られず、所定の関数によって規定されるルールであっても良い。
〈3〉また、情報価値設定ルール12aが、予測情報提供サーバ2が予測情報Aを予測した地域における、他の予測機関4の数が多い地域ほど情報価値Cが低くなるように規定されていても良い。例えば、多数の気象予測会社が予測情報Aを提供している主要都市では、情報価値Cが低くなるように規定し、あまり多くの気象予測会社が予測情報Aを提供していない地方都市では、情報価値Cが高くなるように規定されていても良い。
〈4〉更に、情報価値設定ルール12aが、予測情報Aの予測対象時までの期間が長い程(長期予測であるほど)情報価値Cが高くなるように規定されていても良い。短期予測情報Aを提供する予測機関4の数より、長期予測情報Aを提供する予測期間の数が少ないことから、情報価値設定ルール12aを、長期予測情報Aほど情報価値Cが高くなるように規定することで、利用者の納得度を高めることができる。
〈5〉上記各実施形態では、予測情報提供サーバ2が予測情報Aとして気象予測を提供する場合について説明したが、株価予測や、商品価格予想等、他の予測情報Aを提供するサーバであっても良い。
本発明に係る予測情報の課金システムの概略構成を示すブロック図 本発明に係る予測情報の課金システムの第1実施形態における経過時間と予測情報価値の対応関係を示すグラフ 本発明に係る予測情報の課金システムの第2実施形態における確率頻度と標本平均値との対応関係を示すグラフ 本発明に係る予測情報の課金システムの第2実施形態における予測精度と除法価値と料金の対応関係を示すテーブル 本発明に係る予測情報の課金システムの第3実施形態における予測精度と除法価値と料金の対応関係を示すテーブル 本発明に係る予測情報の課金システムの第4実施形態における予測精度と除法価値と料金の対応関係を示すテーブル 本発明に係る予測情報の課金システムの第5実施形態における予測精度と除法価値と料金の対応関係を示す表 本発明に係る予測情報の課金システムの第6実施形態における経過時間と予測情報価値の対応関係を示すグラフ 本発明に係る予測情報の課金システムの第7実施形態における予測精度と除法価値と料金の対応関係を示す表 本発明に係る予測情報の課金システムの第8実施形態における経過時間と予測情報価値の対応関係を示すグラフ
符号の説明
1 本発明に係る予測情報の課金システム
2 予測情報提供サーバ
3 利用者端末
4 予測機関
5 通信ネットワーク
10 変動情報算出手段
11 入力手段
12 情報価値設定手段
12a 情報価値設定ルール
13 料金設定手段
14 記憶手段
A 予測情報
B 変動情報
C 情報価値
D 料金
E 情報属性
F 利用者属性

Claims (9)

  1. 利用者に有料で提供する所定の予測対象に対する予測情報の料金を決定するための処理を、コンピュータ演算処理によって実行する予測情報の課金システムであって、
    前記予測情報の情報価値を設定するための変動情報として、前記予測情報の情報属性、前記予測情報の利用者の利用者属性、若しくは、これらに関連する関連情報の入力を受け付ける入力手段と、
    前記変動情報と前記情報価値の対応関係を規定した情報価値設定ルールに基づいて、前記予測情報に対する前記情報価値を設定する情報価値設定手段と、
    前記情報価値に基づいて、前記予測情報に対する料金を設定する料金設定手段と、を備えてなることを特徴とする予測情報の課金システム。
  2. 前記入力手段が、前記変動情報として、前記予測情報の予測時からの経過時間を受け付け可能であり、
    前記情報価値設定ルールが、前記経過時間が長い前記予測情報ほど前記情報価値が低くなるように規定されていることを特徴とする請求項1に記載の予測情報の課金システム。
  3. 前記入力手段が、前記変動情報として、前記予測情報の予測精度を受け付け可能であり、
    前記情報価値設定ルールが、前記予測精度が高い前記予測情報ほど前記情報価値が高くなるように規定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の予測情報の課金システム。
  4. 前記入力手段が、前記変動情報として、前記予測対象の実績値に対する平年値若しくは平均値との差を示す第1乖離度を受け付け可能であり、
    前記情報価値設定ルールが、前記第1乖離度が大きい前記予測情報ほど前記情報価値が高くなるように規定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の予測情報の課金システム。
  5. 前記入力手段が、前記変動情報として、前記予測情報と他の予測機関による前記予測対象に対する予測情報との差を示す第2乖離度を受け付け可能であり、
    前記情報価値設定ルールが、前記第2乖離度が大きい前記予測情報ほど前記情報価値が高くなるように規定されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の予測情報の課金システム。
  6. 前記入力手段が、前記変動情報として、予測対象時期毎の単位変動当たりの影響度を受け付け可能であり、
    前記情報価値設定ルールが、単位変動当たりの影響度が大きい前記予測対象時期の前記予測情報ほど前記情報価値が高くなるように規定されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の予測情報の課金システム。
  7. 前記入力手段が、前記変動情報として、他の予測機関による前記予測対象に対する予測情報の発表時期を受け付け可能であり、
    前記情報価値設定ルールが、前記発表時期の経過前の前記予測情報の前記情報価値を、前記発表時期の経過後の前記予測情報の前記情報価値に対し、相対的に高くなるように規定されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の予測情報の課金システム。
  8. 前記入力手段が、前記変動情報として、前記利用者属性と前記情報属性との関連性を受け付け可能であり、
    前記情報価値設定ルールが、前記利用者の業種と前記関連性の強い前記情報属性を備える前記予測情報ほど前記情報価値が高くなるように規定されていることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の予測情報の課金システム。
  9. 前記入力手段が、複数の前記変動情報を受け付け可能であり、
    前記情報価値設定ルールが、前記複数の変動情報と前記情報価値との対応関係を規定してあることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の予測情報の課金システム。
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