JP2007071756A - 寸法測定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
測定対象物の寸法を測定するたびごとに、スケールを置いて長さ較正値を測定することなく、光切断線の長さを正確に測定できるようにする。
【解決手段】
測定対象物(W)に照射されたスリット光による光切断線(3)をその照射方向と異なる方向から撮像することにより、測定対象物(W)と載置面(B)との段差で偏位した光切断線(3)の画像上の段差(P)及び長さ(Q)と、予め設定された高さ較正値(α)及び長さ較正値(β)に基づいて、測定対象物(W)の高さ(H)及び長さ(L)を測定する寸法測定方法において、前記長さ較正値(β)を高さの関数として設定し、前記高さ較正値(α)に基づいて測定対象物(W)の高さ(H)が測定されたときに、その高さにおける長さ較正値(βH)を前記関数に基づいて算出し、算出された長さ較正値(βH)に基づいて光切断線(3)の長さ(L)を測定するようにした。
【選択図】図1
測定対象物の寸法を測定するたびごとに、スケールを置いて長さ較正値を測定することなく、光切断線の長さを正確に測定できるようにする。
【解決手段】
測定対象物(W)に照射されたスリット光による光切断線(3)をその照射方向と異なる方向から撮像することにより、測定対象物(W)と載置面(B)との段差で偏位した光切断線(3)の画像上の段差(P)及び長さ(Q)と、予め設定された高さ較正値(α)及び長さ較正値(β)に基づいて、測定対象物(W)の高さ(H)及び長さ(L)を測定する寸法測定方法において、前記長さ較正値(β)を高さの関数として設定し、前記高さ較正値(α)に基づいて測定対象物(W)の高さ(H)が測定されたときに、その高さにおける長さ較正値(βH)を前記関数に基づいて算出し、算出された長さ較正値(βH)に基づいて光切断線(3)の長さ(L)を測定するようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、測定対象物に照射されたスリット光による光切断線をその照射方向と異なる方向から撮像することにより、測定対象物と載置面との段差で偏位した光切断線の段差及び長さに基づいて測定対象物の高さ及び長さを測定する光切断法による寸法測定方法に関する。
光切断法を用いて寸法測定を行う場合、測定対象物にスリット光を照射したときに測定対象物の形状に応じて形成される光切断線をその照射方向と異なる方向から撮像カメラで撮像し、画像上の光切断線の段差及び長さにより測定対象物の高さ及び長さを測定することとしている。
特開平8−43045号公報
具体的には、図8に示すように、レーザ装置31から測定対象物32に照射されたラインレーザ(スリット光)による光切断線33を、その照射方向と異なる方向から撮像カメラ34で撮像し、画像上の光切断線33の段差P及び長さQにより測定対象物の高さ及び長さを測定することとしている。
ここで、光切断線33の長手方向をX、これに直交する水平方向をY、これらに直交する高さ方向をZとする空間座標を想定すると、光切断法では、光切断線33の画像上のピクセル数で表わされる段差P及び長さQに基づきZ方向の高さ及びX方向の長さを測定する場合、1ピクセルあたりの高さ及び長さを較正値α、βとして予め設定しておく必要がある。
ここで、光切断線33の長手方向をX、これに直交する水平方向をY、これらに直交する高さ方向をZとする空間座標を想定すると、光切断法では、光切断線33の画像上のピクセル数で表わされる段差P及び長さQに基づきZ方向の高さ及びX方向の長さを測定する場合、1ピクセルあたりの高さ及び長さを較正値α、βとして予め設定しておく必要がある。
高さ較正値αは、基準面35に高さh0が既知の較正用ブロック36を置き、スリット光を照射したときに、基準面35に形成される光切断線33aと、較正用ブロック36の上面に形成される光切断線33bの段差の画像上のピクセル数P0より、次式で求められる。
α=h0/P0
したがって、高さhが未知の測定対象物32にスリット光を照射したときに、基準面35に形成される光切断線33aと、測定対象物32の上面に形成される光切断線33bの段差の画像上のピクセル数がPだったときに、その高さhは次式で求められる。
h=α×P
α=h0/P0
したがって、高さhが未知の測定対象物32にスリット光を照射したときに、基準面35に形成される光切断線33aと、測定対象物32の上面に形成される光切断線33bの段差の画像上のピクセル数がPだったときに、その高さhは次式で求められる。
h=α×P
また、長さ較正値βは、測定対象物32を載置する基準面35に置かれたスケール37を撮像カメラ34で撮像し、スケール37の単位長L0と、これに対応する画像上のピクセル数Q0から次式で求められる。
β=L0/Q0
したがって、測定対象物32上に形成される光切断線33bのピクセル数がQであったときに、その長さLは次式で求められる。
L=β×Q
β=L0/Q0
したがって、測定対象物32上に形成される光切断線33bのピクセル数がQであったときに、その長さLは次式で求められる。
L=β×Q
しかしながら、実際に測定対象物32を置いて、その高さ及び長さを測定すると、高さ方向の誤差はほとんどないものの、長さ方向の誤差が大きいという問題があった。
これは、高さ較正値αは高さ方向に関係なく一定であるのに対し、長さ較正値βは高さ方向に対して変動するのにも関わらず特定の高さにおける値を用いているからである。
すなわち、任意の高さH1とH2にスケール37を置いて撮像した場合、スケール37の単位長L0に対する画像上のピクセル数Qは、スケール37が撮像カメラ34に近づくほど大きくなるにもかかわらず、スケール37を基準面35に置いたとき、すなわち高さh=0のときの長さ較正値をすべての高さにおける長さ較正値βとして用いているため、誤差が生じる。
これは、高さ較正値αは高さ方向に関係なく一定であるのに対し、長さ較正値βは高さ方向に対して変動するのにも関わらず特定の高さにおける値を用いているからである。
すなわち、任意の高さH1とH2にスケール37を置いて撮像した場合、スケール37の単位長L0に対する画像上のピクセル数Qは、スケール37が撮像カメラ34に近づくほど大きくなるにもかかわらず、スケール37を基準面35に置いたとき、すなわち高さh=0のときの長さ較正値をすべての高さにおける長さ較正値βとして用いているため、誤差が生じる。
測定対象物32の寸法を測定するたびごとに、その上面にスケール37を置いて長さ較正値βを求めれば誤差をなくすことができるが、寸法測定のたびごとにキャリブレーションし直さなければならないとなると極めて面倒であり、作業能率も低い。
そこで本発明は、測定対象物の寸法を測定するたびごとに、スケールを置いて長さ較正値を測定することなく、光切断線の長さを正確に測定できるようにすることを技術的課題としている。
この課題を解決するために、本発明は、測定対象物に照射されたスリット光による光切断線をその照射方向と異なる方向から撮像することにより、測定対象物と載置面との段差で偏位した光切断線の画像上の段差及び長さと、予め設定された高さ較正値及び長さ較正値に基づいて、測定対象物の高さ及び長さを測定する寸法測定方法において、前記長さ較正値を高さの関数として設定し、前記高さ較正値に基づいて測定対象物の高さが測定されたときに、その高さにおける長さ較正値を前記関数に基づいて算出し、算出された長さ較正値に基づいて光切断線の長さを測定することを特徴としている。
本発明の寸法測定方法によれば、長さ較正値が高さの関数として設定され、測定対象物の高さが測定されるたびに、その高さにおける正確な長さ較正値が算出されるので、光切断線に基づいて長さを測定するたびにスケールを用いてキャリブレーションしなくても、誤差なく正確に長さを測定することができるという効果を有する。
本例では、測定対象物の寸法を測定するたびごとに、スケールを置いて長さ較正値を測定することなく、光切断線の長さを正確に測定できるようにするという目的を達成するために、従来、高さに関係なく一定であった長さ較正値を、高さの関数として設定することとした。
図1は本発明に係る寸法測定方法を示す説明図、図2はその測定光学系を示す説明図、図3は較正値を設定する処理手順を示すフローチャート、図4は寸法測定の処理手順を示すフローチャート、図5〜図7は他の測定光学系を示す説明図である。
本発明の寸法測定方法で用いる測定光学系1を示し、載置面Bに置かれた測定対象物Wにスリット光となるラインレーザを照射するレーザ装置2と、ラインレーザによる光切断線3をその照射方向と異なる方向から撮像する撮像カメラ4と、撮像された画像に基づいて長さ及び高さを測定する画像処理装置5を備えている。
画像処理装置5では、載置面Bと測定対象物Wとの段差で偏位した光切断線3の画像上の段差P及び偏位部分3bの長さQと、予め設定された高さ較正値α及び長さ較正値βに基づいて測定対象物Wの高さ及び長さを測定する。
この場合、寸法測定する前に、画像処理装置5で、予め高さ較正値α及び長さ較正値βを以下のように設定しておく。
まず、高さが異なる既知の第一基準面S1及び第二基準面S2に照射されたラインレーザの照射位置で、既知の高さh2に対応する光切断線3の段差P0と、光切断線3の形成位置(スリット光の照射位置)における既知の長さL0に対応する光切断線3の長さを画像上のピクセル数で測定する。
本例では、測定対象物Wの載置面Bを第一基準面S1とし、高さh2の較正用ブロック6を第一基準面S1に置くことによりその上面を第二基準面S2とする。
まず、高さが異なる既知の第一基準面S1及び第二基準面S2に照射されたラインレーザの照射位置で、既知の高さh2に対応する光切断線3の段差P0と、光切断線3の形成位置(スリット光の照射位置)における既知の長さL0に対応する光切断線3の長さを画像上のピクセル数で測定する。
本例では、測定対象物Wの載置面Bを第一基準面S1とし、高さh2の較正用ブロック6を第一基準面S1に置くことによりその上面を第二基準面S2とする。
この状態で、ラインレーザを照射させて光切断線3を撮像し、第一基準面S1上の光切断線3aと、第二基準面S2上の光切断線3bの画像上の段差P0をピクセル数で測定する。
また、第一基準面S1に単位長L0の目盛を設けたスケール(単位長スケール)8を置いて、ラインレーザの照射位置における単位長L0に応じた画像上の長さQ1をピクセル数で測定し、第二基準面S2となる較正用ブロック6の上面に同様のスケール(単位長スケール)7を形成してその単位長L0に応じた画像上の長さQ2をピクセル数で測定しておく。
なお、スケール8としては、長さ較正値βの測定に影響を与えない厚さ(例えば本例では0.5mm程度)のスケールを用いる。
また、第一基準面S1に単位長L0の目盛を設けたスケール(単位長スケール)8を置いて、ラインレーザの照射位置における単位長L0に応じた画像上の長さQ1をピクセル数で測定し、第二基準面S2となる較正用ブロック6の上面に同様のスケール(単位長スケール)7を形成してその単位長L0に応じた画像上の長さQ2をピクセル数で測定しておく。
なお、スケール8としては、長さ較正値βの測定に影響を与えない厚さ(例えば本例では0.5mm程度)のスケールを用いる。
そして、これらのデータに基づき、高さ較正値αは次式により求められる。
α=h2/P0
これより、画像上で測定された段差Pに対する高さHは次式で求められる。
H=α×P
α=h2/P0
これより、画像上で測定された段差Pに対する高さHは次式で求められる。
H=α×P
また、長さ較正値βを、高さhの一次関数(直線近似式)として、次式のように設定する。
β=f(h)=ah+b………………(1)
a,b:定数
ここで、まず、第一基準面S1上で測定した光切断線3の画像上の長さQ1、第二基準面S2上で測定した光切断線3の画像上の長さQ2に基づいて、
β1=f(h1)=L0/Q1……………(2)
β2=f(h2)=L0/Q2……………(3)
とする。
β=f(h)=ah+b………………(1)
a,b:定数
ここで、まず、第一基準面S1上で測定した光切断線3の画像上の長さQ1、第二基準面S2上で測定した光切断線3の画像上の長さQ2に基づいて、
β1=f(h1)=L0/Q1……………(2)
β2=f(h2)=L0/Q2……………(3)
とする。
式(1)〜(3)より、定数a、bを求めると式(1)は式(4)となる。
β=[(β2−β1)/(h2−h1)]h
+[(h2−h1)β2−(β2−β1)h2]/(h2−h1)……………(4)
ここで、第一基準面S1の高さh1を0と置けば、式(4)は次式で表される。
なお、ラインレーザの照射光軸OA1と撮像光軸OA2を第一基準面S1上で交差させれば、画像上の中央水平線の高さを0と見なすことができるので高さ観察がしやくなる。
β=[(β2−β1)/(h2)]h+β1 ……………(5)
そして、高さHにおける長さ較正値βHは、h=Hを代入して、次式で求められる。
βH=[(β2−β1)/(h2)]H+β1
これより、高さHにおける光切断線3bの画像上の長さQのときに測定対象物Wの長さLは、
L=βH×Q
で求められる。
β=[(β2−β1)/(h2−h1)]h
+[(h2−h1)β2−(β2−β1)h2]/(h2−h1)……………(4)
ここで、第一基準面S1の高さh1を0と置けば、式(4)は次式で表される。
なお、ラインレーザの照射光軸OA1と撮像光軸OA2を第一基準面S1上で交差させれば、画像上の中央水平線の高さを0と見なすことができるので高さ観察がしやくなる。
β=[(β2−β1)/(h2)]h+β1 ……………(5)
そして、高さHにおける長さ較正値βHは、h=Hを代入して、次式で求められる。
βH=[(β2−β1)/(h2)]H+β1
これより、高さHにおける光切断線3bの画像上の長さQのときに測定対象物Wの長さLは、
L=βH×Q
で求められる。
以上が本発明の一例構成であって、次にその作用について説明する。
まず、高さhの較正用ブロック6を用いて、高さ較正値α及び長さ較正値βの設定をおこなう。
図3は画像処理装置5における較正値α及びβの設定処理手順を示す。
まず、ステップSTP1では、載置面B(第一基準面S1)に置かれたスケール8を撮像カメラ4で撮像し、その画像に基づいて高さh=0のときのラインレーザ光照射位置におけるスケール8の単位長L0に対応するピクセル数Q1を測定する。
次いで、ステップSTP2で、載置面Bに較正用ブロック6を置いて、その上面に形成されたスケール7を撮像し、高さh=h2のときのラインレーザ光照射位置におけるスケール7の単位長L0に対応するピクセル数Q2を測定する。
また、載置面Bと較正用ブロック6との高さh2の段差で生ずる光切断線3a及び3bの段差P0を測定する。
ステップSTP3ではこれらのデータに基づいて、高さ較正値αを設定すると共に、長さ較正値βを高さの関数として設定しておく。
まず、高さhの較正用ブロック6を用いて、高さ較正値α及び長さ較正値βの設定をおこなう。
図3は画像処理装置5における較正値α及びβの設定処理手順を示す。
まず、ステップSTP1では、載置面B(第一基準面S1)に置かれたスケール8を撮像カメラ4で撮像し、その画像に基づいて高さh=0のときのラインレーザ光照射位置におけるスケール8の単位長L0に対応するピクセル数Q1を測定する。
次いで、ステップSTP2で、載置面Bに較正用ブロック6を置いて、その上面に形成されたスケール7を撮像し、高さh=h2のときのラインレーザ光照射位置におけるスケール7の単位長L0に対応するピクセル数Q2を測定する。
また、載置面Bと較正用ブロック6との高さh2の段差で生ずる光切断線3a及び3bの段差P0を測定する。
ステップSTP3ではこれらのデータに基づいて、高さ較正値αを設定すると共に、長さ較正値βを高さの関数として設定しておく。
図4は計測対象物Wについて高さ及び長さを測定する測定処理手順を示す。
まず、載置面Bに計測対象物Wを置き、ステップSTP11でレーザ装置2からラインレーザを照射して、ステップSTP12で撮像カメラ4により光切断線3を撮像する。
このとき、載置面Bと計測対象物Wの段差により光切断線3a及び3bが偏位して形成されるので、ステップSTP13ではその段差P及び長さQを画像上のピクセル数で測定する。
まず、載置面Bに計測対象物Wを置き、ステップSTP11でレーザ装置2からラインレーザを照射して、ステップSTP12で撮像カメラ4により光切断線3を撮像する。
このとき、載置面Bと計測対象物Wの段差により光切断線3a及び3bが偏位して形成されるので、ステップSTP13ではその段差P及び長さQを画像上のピクセル数で測定する。
次いで、ステップSTP14では、段差Pと高さ較正値αに基づき、計測対象物Wの高さH=α×Pを算出し、これを所定の記憶領域に記憶する。
また、ステップSTP15では、算出された高さに基づき長さ較正値βHを算出し、ステップSTP16では、長さQと算出された長さ較正値βHに基づき、計測対象物Wの長さL=βH×Qを算出し、これを所定の記憶領域に記憶する。
そして最後に、ステップSTP17に移行し、記憶された高さH及び長さLを表示させて測定が終了する。
また、ステップSTP15では、算出された高さに基づき長さ較正値βHを算出し、ステップSTP16では、長さQと算出された長さ較正値βHに基づき、計測対象物Wの長さL=βH×Qを算出し、これを所定の記憶領域に記憶する。
そして最後に、ステップSTP17に移行し、記憶された高さH及び長さLを表示させて測定が終了する。
本例の測定光学系11は、図5に示すように、スリット光を照射するレーザ装置2及び光切断線を撮像する撮像カメラ4を固定したベース12を任意の昇降機構13で第一基準面S1に対して所定量昇降可能に配し、あるいは、載置面Bを所定量昇降可能とすることにより、レーザ装置2及び撮像カメラ4が高さ方向に一体的に所定量相対移動できるように配されている。
そして、第一基準面S1に対して、ベース12を所定量降下させることにより、レーザ装置2と撮像カメラ4が一体的に降下するので、移動後の第一基準面S1を第二基準面S2とすれば、同様に長さ較正値βを高さの関数として設定することができる。
なお、高さ較正値αを設定する際に第一基準面S1上に段差がないので、この場合は、第一基準面S1に照射されたラインレーザの光切断線14aと、移動後の第二基準面S2に照射されたラインレーザの光切断線14bの画像を記憶して、二つの画像から段差P0を読み取るようにすればよい。
また、具体的な処理手順については実施例1と同様である。
なお、高さ較正値αを設定する際に第一基準面S1上に段差がないので、この場合は、第一基準面S1に照射されたラインレーザの光切断線14aと、移動後の第二基準面S2に照射されたラインレーザの光切断線14bの画像を記憶して、二つの画像から段差P0を読み取るようにすればよい。
また、具体的な処理手順については実施例1と同様である。
本例の測定光学系21は、図6に示すように、撮像カメラ4の撮像光軸OA2が測定対象物Wの載置面Bに対して傾斜している場合において、撮像光軸OA2に直交する第一基準面S1を形成した傾斜ブロック22に、高さ(厚さ)Tの平行面23を有する較正用ブロック24を重ねてその上面を第二基準面S2として長さ較正値βを設定する。
この場合、第一基準面S1と及び第二基準面S2にスケール25を置いて撮像すると、スケール25は撮像光軸OA2に直交しているので、撮像カメラ4のピント合わせが容易であり、かつ、ラインレーザの照射位置に関係なく長さ較正値βが設定できるというメリットがある。
なお、ラインレーザの照射光軸OA1及び撮像カメラ4の撮像光軸OA2が載置面Bの垂線(Z軸)に対して成す角を夫々θ1、θ2とすると、第一基準面S1に対する第二基準面S2の高さh2は、次式で表わされる。
h2=[cosθ1/cos(θ1+θ2)]T
h2=[cosθ1/cos(θ1+θ2)]T
したがって、第一基準面S1と第二基準面S2の段差で生ずる偏位部分3aの画像上の段差P0とすると、高さ較正値αは、次式により求められる。
α=h2/P0
=[cosθ1/cos(θ1+θ2)]T/P0
これより、画像上で測定された任意の段差Pにおける高さHは次式で求められる。
H=α×P
=[cosθ1/cos(θ1+θ2)]TP/P0
α=h2/P0
=[cosθ1/cos(θ1+θ2)]T/P0
これより、画像上で測定された任意の段差Pにおける高さHは次式で求められる。
H=α×P
=[cosθ1/cos(θ1+θ2)]TP/P0
本例の測定光学系31は、図7に示すように、撮像カメラ4の撮像光軸OA2が測定対象物Wの載置面Bに対して傾斜している場合において、撮像光軸OA2に直交する第一基準面S1を形成した傾斜ブロック32を水平方向(Y方向)に平行移動させることにより得られる斜面を第二基準面S2としている。
この場合に、平行移動量dとすると、第一基準面S1に対する第二基準面S2の高さh2’は、次式で表わされる。
h2’=d・sinθ2・cosθ1/cos(θ1+θ2)
この場合に、平行移動量dとすると、第一基準面S1に対する第二基準面S2の高さh2’は、次式で表わされる。
h2’=d・sinθ2・cosθ1/cos(θ1+θ2)
したがって、第一基準面S1と第二基準面S2の高さ変化で生ずる光切断線3の画像上の段差P0とすると、高さ較正値αは、次式により求められる。
α=h2’/P0
=(d/P0)sinθ2・cosθ1/cos(θ1+θ2)
なお、この場合、第一基準面S1上に段差がないので、第一基準面S1に照射されたラインレーザの光切断線3と、移動後の第二基準面S2に照射されたラインレーザの光切断線3の画像を記憶して、二つ画像から段差P0を読み取るようにすればよい。
そして、任意の計測対象物Wを載置面Bに置いたときに計測された段差がPだったときに、計測対象物Wの高さHは次式で求められる。
H=α×P
=(d・P/P0)sinθ2・cosθ1/cos(θ1+θ2)
また、長さ較正値βの算出方法及びその他の具体的な処理手順については実施例1と同様である。
α=h2’/P0
=(d/P0)sinθ2・cosθ1/cos(θ1+θ2)
なお、この場合、第一基準面S1上に段差がないので、第一基準面S1に照射されたラインレーザの光切断線3と、移動後の第二基準面S2に照射されたラインレーザの光切断線3の画像を記憶して、二つ画像から段差P0を読み取るようにすればよい。
そして、任意の計測対象物Wを載置面Bに置いたときに計測された段差がPだったときに、計測対象物Wの高さHは次式で求められる。
H=α×P
=(d・P/P0)sinθ2・cosθ1/cos(θ1+θ2)
また、長さ較正値βの算出方法及びその他の具体的な処理手順については実施例1と同様である。
なお、上述の実施例の説明では、二つの基準面S1及びS2の画像に基づいて測定された二つの長さ較正値β1及びβ2により高さhをパラメータとする長さ較正値の関数β=f(h)を設定する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、3以上の基準面の画像に基づいて測定された3以上の長さ較正値により高さをパラメータとする関数を設定する場合であっても良く、この場合、直線近似する場合に限らず曲線近似する場合であっても良い。
以上述べたように、本発明は、測定対象物に照射されたスリット光による光切断線をその照射方向と異なる方向から撮像することにより、測定対象物の高さ及び長さを測定する用途に適用することができる。
1、11、21、31 測定光学系
2 レーザ装置
3 光切断線
4 撮像カメラ
5 画像処理装置
W 測定対象物
B 載置面5
S1 第一基準面
S2 第二基準面
P 段差
Q 長さ
α 高さ較正値
β 長さ較正値
2 レーザ装置
3 光切断線
4 撮像カメラ
5 画像処理装置
W 測定対象物
B 載置面5
S1 第一基準面
S2 第二基準面
P 段差
Q 長さ
α 高さ較正値
β 長さ較正値
Claims (9)
- 測定対象物に照射されたスリット光による光切断線をその照射方向と異なる方向から撮像することにより、測定対象物と載置面との段差で偏位した光切断線の画像上の段差及び長さと、予め設定された高さ較正値及び長さ較正値に基づいて、測定対象物の高さ及び長さを測定する寸法測定方法において、
前記長さ較正値を高さの関数として設定し、前記高さ較正値に基づいて測定対象物の高さが測定されたときに、その高さにおける長さ較正値を前記関数に基づいて算出し、算出された長さ較正値に基づいて光切断線の長さを測定することを特徴とする寸法測定方法。 - 長さ較正値を高さの関数として設定する際に、高さが異なる複数の基準面のスリット光の照射位置における単位長スケールに対する画像上の長さに基づき、夫々の高さに対応した長さ較正値を測定し、各基準面の高さと各較正値に基づき高さをパラメータとする長さ較正値の関数を設定する請求項1記載の寸法測定方法。
- 長さ較正値を高さの関数として設定する際に、高さが異なる既知の第一及び第二基準面のスリット光の照射位置における単位長スケールに対する画像上の長さに基づき、夫々の高さに対応した長さ較正値を測定し、第一及び第二基準面の高さと各較正値に基づき高さをパラメータとする長さ較正値の直線近似式を設定する請求項2記載の寸法測定方法。
- 長さ較正値を高さの関数として設定する際に、測定対象物が載置される面を第一基準面とし、高さが既知の較正用ブロックを第一基準面に置くことによりその上面を第二基準面として、長さ較正値を求める請求項3記載の寸法測定方法。
- 上面に単位長スケールが形成された較正用ブロックを用いる請求項4記載の寸法測定方法。
- 撮像光軸が測定対象物を載置する面に対して傾斜している場合において、長さ較正値を高さの関数として設定する際に、撮像光軸に直交する第一基準面と、その第一基準面から上方へ既知の高さだけ平行移動した位置に配された第二基準面のスリット光の照射位置における単位長スケールに対する画像上の長さに基づき、夫々の高さに対応した長さ較正値を測定し、第一及び第二基準面の高さと各較正値に基づき高さをパラメータとする長さ較正値の直線近似式を設定する請求項2記載の寸法測定方法。
- 長さ較正値を高さの関数として設定する際に、撮像光軸に直交する前記第一基準面を形成した傾斜ブロックに、平行面を有する較正用ブロックを重ねてその上面を第二基準面とする請求項6記載の寸法測定方法。
- 長さ較正値を高さの関数として設定する際に、前記第一基準面が形成された傾斜ブロックを水平方向に平行移動させることにより得られる斜面を第二基準面とする請求項6記載の寸法測定方法。
- 長さ較正値を高さの関数として設定する際に、前記第一基準面に対して、スリット光を照射するレーザ装置と光切断線を撮像する撮像カメラとを高さ方向に一体的に所定量相対移動させたときの第一基準面を第二基準面とし、前記第一及び第二基準面のスリット光の照射位置における単位長スケールに対する画像上の長さに基づき、夫々の高さに対応した長さ較正値を測定し、第一及び第二基準面の高さと各較正値に基づき高さをパラメータとする長さ較正値の直線近似式を設定する請求項2記載の寸法測定方法。
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-
2005
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