JP2007070056A - 検知装置、および紙葉類処理装置 - Google Patents

検知装置、および紙葉類処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、安価な構成によりランプ切れを確実に検出できる信頼性の高い検知装置、および紙葉類処理装置を提供することを課題とする。
【解決手段】郵便処理機の検知装置は、郵便物に紫外光を照射するランプ、紫外光の照射により励起発光する郵便物からの可視光を検出するためのカメラ、ランプの紫外光を受けて励起発光する発光部材、および発光部材から発光された可視光をオペレータに向けて反射するミラーを有する。
【選択図】図3

Description

この発明は、目に見えない光を媒体に照射して媒体からの発光を検知する検知装置、および紙葉類処理装置に関する。
従来、ハロゲンランプなどフィラメントを使用した白熱電球のランプ切れを電気的に検出するランプ切れ検出回路が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この回路では、フィラメントの溶断を検出するための微小電流を点灯用電源の供給電流に重畳させ、この微小電流がゼロになったときにランプ切れを検出するようにしている。
しかし、この回路構成を採用した場合、ランプ切れを検出するための微小電流を常時流しておく必要があり、その分電気代が高くなる問題がある。また、回路構成が複雑となり、装置が高価になる問題がある。さらに、ランプ切れを検出するための回路自体が壊れた場合、ランプ切れを間違って検出してしまう問題が生じる。
特開平2−66891号公報(特許請求の範囲)
この発明の目的は、安価な構成によりランプ切れを確実に検出できる信頼性の高い検知装置、および紙葉類処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の検知装置は、光を媒体に照射するランプと、この光の照射に基づく媒体からの発光を検知する検知部と、上記ランプからの光を受けて可視光を発光する発光部材と、を有する。
また、本発明の紙葉類処理装置は、紙葉類を供給する供給部と、供給された紙葉類の特徴を検知する検知装置と、検知された特徴に基づいて紙葉類を区分集積する区分集積部と、を有し、上記検知装置は、上記供給部によって供給された紙葉類に目に見えない光を照射するランプと、この光の照射に基づく紙葉類からの発光を検知する検知部と、上記ランプからの光を受けて可視光を発光する発光部材と、を有する。
上記発明によると、光を照射するランプが切れた場合、ランプ切れを検出するための電気的な検出回路を必要とせず、ランプ切れを目視により容易に判断できる。
この発明の検知装置、および紙葉類処理装置は、上記のような構成および作用を有しているので、安価な構成によりランプ切れを確実に検出でき、信頼性を高めることができる。
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1には、この発明の実施の形態に係る紙葉類処理装置として郵便処理機1の概略構成をブロック図にして示してある。
郵便処理機1は、ホッパー2、選別部3、ずらし部4、1通取り出し部5、バッファーフィーダ−6(供給部)、ローカルフィーダー7、姿勢制御部8、排除集積部9、検知装置10、画像認識部11、スイッチバック部12、反転制御部13、正転部14、消印部15、区分集積部16、および制御部20を有する。
上記構成の郵便処理機1は、制御部20の制御により、以下のように動作する。
まず、市中のポストなどから郵袋に入れて集められた郵便物がホッパー2に投入される。すなわち、ホッパー2には、機械処理可能な定型郵便物と機械処理できない定型外郵便物が混在した状態で投入される。このため、選別部3において各郵便物の厚さおよび幅が選別され、定型外郵便物が排除される。
選別部3を通過した定型郵便物(以下、単に郵便物と称する)は、ずらし部4でさしみ状にずらされた後、1通取り出し部5で1通ずつ取り出され、バッファーフィーダー6へ供給される。一方、人の手によって揃えられた定型郵便物(以下、単に郵便物と称する)がローカールフィーダー7を介してバッファーフィーダー6へ供給される。
バッファーフィーダー6へ供給された郵便物は、1通ずつ搬送路上に取り出されて搬送され、検知装置10を通過される。検知装置10に向かう郵便物は、バッファーフィーダー6から取り出されたときに搬送姿勢が悪化した場合、姿勢制御部8を通過する際にその姿勢が修正される。なお、姿勢制御部8を通過した後、姿勢が修正されなかった郵便物は、排除集積部9へ排除される。
検知装置10は、搬送路を搬送される郵便物の両面の画像を検出し、画像認識部11を介して郵便物上の料額印などの位置および種類を認識する。そして、検知装置10は、この認識結果を制御部20へ通知する。この後、検知装置10を通過した各郵便物は、制御部20へ通知された認識結果に従って処理される。
すなわち、各郵便物は、その料額印の種類や位置に関する情報に基づいて、スイッチバック部12、反転制御部13、正転部14を選択的に通過され、料額印の通過位置が揃えられる。スイッチバック部12では、郵便物の搬送方向を逆転させることで料額印の搬送方向に沿った前後位置を変更し、反転制御部13では、郵便物の表裏を反転させることで搬送方向を横切る方向に沿った料額印の幅方向位置を変更する。また、スイッチバックさせない郵便物は、ストレートパス17を通過され、表裏反転しない郵便物は、正転部14を通過される。
このようにして料額印の位置が揃えられた郵便物は、消印部15を通過されて料額印に消印され、制御部20に通知された認識結果に基づいて、区分集積部16の適切な区分口へ区分集積される。
図2には、上述した検知装置10の要部の構成を概略的に示してある。
検知装置10は、郵便物Pの搬送路21の両側にそれぞれ検知ユニット22a、22bを有する。2つの検知ユニット22a、22bは、略同じ構造を有するため、以下の説明では一方の検知ユニット22aのみを検知ユニット22として代表して説明する。
検知ユニット22は、搬送路21を通して搬送される郵便物Pの表面に紫外光を照射するランプ24、および紫外光を受けた郵便物Pの部位から励起発光される蛍光を検知するこの発明の検知部として機能するカメラ26を有する。本実施の形態では、搬送路21を介して立位で搬送される郵便物Pの切手に含まれる燐光成分(発光切手)を紫外光により励起させ、紫外光の照射位置からずれた位置で、励起後発光が残った蛍光をカメラ26で撮影するようにした。これにより、切手の種類を判別できる。
ところで、上記のように目に見えない紫外光を照射するランプ24は、その発光の有無をオペレータが目視で判断できないため、ランプ切れを目視判断できない。通常、可視光を用いた装置では、カメラで媒体からの反射光を検出することでランプ切れを容易に判断できるが、本実施の形態の装置のように目に見えない光を照射するランプの場合、反射光をそのまま検出することもできない。ましてや、本実施の形態のように、紫外光を照射して燐光成分を励起した後、しばらく残る発光を照射位置とは別の位置で検出するような場合、カメラ26でランプ切れを判断することはできない。
このため、本実施の形態では、ランプ24の光を受ける位置に紫外光により励起発光する発光部材30を設け、この発光部材30からの可視光をオペレータが目視確認することにより、ランプ切れを検出するようにした。
図3には、本実施の形態の検知ユニット22を郵便物Pの搬送方向に沿って見た模式図を示してある。
図3に示すように、検知ユニット22は、上述したランプ24およびカメラ26の他に、紫外光により励起発光する発光部材30およびミラー32を有する。発光部材30およびミラー32は、ランプ24の郵便物Pに対する紫外光の照射領域に干渉しない位置に配置されている。そして、ランプ24からの紫外光により発光部材30が励起され、その励起光、すなわち発光部材30からの発光がミラー32により所望する方向に反射され、オペレータにより目視可能となる。
言い換えると、ミラー32は、検知ユニット22に対するオペレータの立ち位置に応じて発光部材30からの可視光を任意の方向に反射可能なように、図示しない調整機構によってその取付角度が調整可能となっている。これにより、例えば、図2で説明したように搬送路21の両側に検知ユニット22a、22bを配置したような場合であっても、各ユニットのミラー32の取付角度を調整することで、同じ位置にいるオペレータによって各ユニットのランプ切れを同時に確認できることになる。
この他に、発光部材30からの発光を異なる方向から目視可能とする方法として、1つの検知ユニット22に複数の発光部材30を設ける方法が考えられる。この場合、各発光部材30に対してミラー32の角度をそれぞれ調整してあらゆる方向からランプ切れを確認するようにしても良いが、ハーフミラーなどを用いて1つの発光部材30からの励起光を複数の方向に分割しても良い。
また、少なくとも1つの発光部材30をミラー32を用いずに直接見える位置に配置しても良く、この場合、ミラー32は必須の構成ではない。この構成を採用した上で、複数の異なる方向から発光部材30の発光を確認するためには、発光部材30自身の取付角度を図示しない調整機構によって調整するようにしても良い。当然、ミラー32を用いずに、複数の発光部材30だけを適切な角度で適切な位置に配置しても良い。
以上のように、本実施の形態によると、検知ユニット22に少なくとも発光部材30を設けるだけの簡単な構成により、ランプ切れを確実且つ容易に検出でき、装置構成を安価にできるとともに、装置の信頼性を高めることができる。特に、ランプ切れによって切手の種類が判別できなくなるような重大な問題を生じることを防止でき、信頼性を高めることができる。
また、発光部材30は、通常の使用により破損する心配は殆ど無く、半永久的に使用できる。このため、従来のように検出回路を設ける場合と比較して、回路が壊れる心配が無く、装置構成を安価にできるとともに信頼性を高めることができる。また、検出回路を必要としないため、装置のランニングコストをも低減できる。
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
例えば、上述した実施の形態では、ランプ24からの光を発光部材30で受けてその励起光をミラー32でオペレータに導く構成について説明したが、これに限らず、ランプ24からの紫外光をミラー32で反射して発光部材30に導いても良い。この場合、発光部材30の角度を調整することで、オペレータの立ち位置に合わせて励起光を伝達できる。
また、上述した実施の形態では、ミラー32を用いて発光部材30からの励起光を伝達する場合について説明したが、これに限らず、光ファイバーなどの他の光学部材を用いて励起光を伝達しても良い。なお、光ファイバーを用いる場合、励起光の伝達方向はよりフレキシブルに調整できる。
さらに、上述した実施の形態では、目に見えない光として紫外光を例にとって説明したが、これに限らず、赤外光の照射によって発光する例えば温度シールなどの媒体を検知する装置に本発明を適用することもできる。いずれにしても、本発明は、人の目に見えない光を用いた装置のランプ切れを検出する場合に有効である。
この発明の実施の形態に係る郵便処理機の概略構成を示すブロック図。 図1の郵便処理機に組み込まれた検知装置の要部の構造を概略的に示す概略平面図。 図2の装置の一方の検知ユニットの内部構造を模式的に示す透視図。
符号の説明
1…郵便処理機、2…ホッパー、3…選別部、4…ずらし部、5…1通取り出し部、6…バッファーフィーダー、7…ローカルフィーダー、8…姿勢制御部、9…排除集積部、10…検知装置、11…画像認識部、12…スイッチバック部、13…反転制御部、14…正転部、15…消印部、16…区分集積部、20…制御部、22a、22b…検知ユニット、24…ランプ、26…カメラ、30…発光部材、32…ミラー、P…郵便物。

Claims (10)

  1. 光を媒体に照射するランプと、
    この光の照射に基づく媒体からの発光を検知する検知部と、
    上記ランプからの光を受けて可視光を発光する発光部材と、
    を有することを特徴とする検知装置。
  2. 上記発光部材からの発光を複数の方向から検出できるように、当該可視光の伝達方向を調整する調整機構をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の検知装置。
  3. 上記調整機構は、上記発光部材の角度を調整することを特徴とする請求項2に記載の検知装置。
  4. 上記調整機構は、上記発光部材から発光した可視光を反射するミラーの角度を調整することを特徴とする請求項2に記載の検知装置。
  5. 上記発光部材は、紫外光により励起発光する蛍光部材を含むことを特徴とする請求項1に記載の検知装置。
  6. 紙葉類を供給する供給部と、
    供給された紙葉類の特徴を検知する検知装置と、
    検知された特徴に基づいて紙葉類を区分集積する区分集積部と、を有し、
    上記検知装置は、
    上記供給部によって供給された紙葉類に目に見えない光を照射するランプと、
    この光の照射に基づく紙葉類からの発光を検知する検知部と、
    上記ランプからの光を受けて可視光を発光する発光部材と、
    を有することを特徴とする紙葉類処理装置。
  7. 上記発光部材からの発光を複数の方向から検出できるように、当該可視光の伝達方向を調整する調整機構をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の紙葉類処理装置。
  8. 上記調整機構は、上記発光部材の角度を調整することを特徴とする請求項7に記載の紙葉類処理装置。
  9. 上記調整機構は、上記発光部材から発光した可視光を反射するミラーの角度を調整することを特徴とする請求項7に記載の紙葉類処理装置。
  10. 上記発光部材は、紫外光により励起発光する蛍光部材を含むことを特徴とする請求項6に記載の紙葉類処理装置。
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