JP2007066075A - 起動/停止ロジック回路 - Google Patents

起動/停止ロジック回路 Download PDF

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Abstract

【課題】ハードウェアロジックによって、柔軟な起動/停止タイミング制御を実現する。
【解決手段】システム全体の制御用の主処理装置を起動する起動シーケンスおよび主処理装置を停止する停止シーケンスを制御する起動/停止ロジック回路において、起動要因検出手段による起動要因の検出に応じて、起動シーケンスの開始するか否かを判定する起動判定手段と、停止要因の検出に応じて、停止シーケンスを開始する旨を指示する停止要因検出手段と、各回路ブロックへの電源投入、電源停止および制御信号の入力に関する適切なタイミングを示す起動タイミングレジスタおよび停止タイミングレジスタと、起動タイミングレジスタによって示されるタイミングで、電源電力の投入および制御信号の入力を制御する起動シーケンス制御手段と、停止タイミングレジスタによって示されるタイミングで、電力停止および制御信号の入力を制御する停止シーケンス制御手段を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、デジタルカメラを構成する様々な回路ブロックのように、複数の回路ブロックへの駆動電源を順次に投入する起動動作およびこれらの回路ブロックへの電力供給を停止する停止動作を制御する起動/停止ロジック回路に関する。
例えば、デジタルカメラは、CCDなどの撮像素子やその周辺回路、この撮像素子で得られた画像データを処理するための画像処理回路をはじめ、画像データをメモリカードなどの記録媒体に記録するためのインタフェース回路やこれらの全ての動作を制御するメインMPUなど、実に多種多様な回路ブロックから構成されている。
そして、デジタルカメラの内部には、バッテリからの電力を複数の直流電圧レベルを持つ電力に変換するDC/DCコンバータが備えられており、このDC/DCコンバータで調整された電力の供給を、各回路ブロックに所定の順序で開始し、また維持することにより、これらの回路ブロックの正常な起動および動作が実現されている。
このようなデジタルカメラの起動シーケンスの中で、メインMPUが起動するまでの起動動作の制御および時計機能の管理は、メインMPUとは別に備えられたサブMPUがファームウェアに従って制御することによって実現されている。つまり、サブMPUのファームウェアにおいて、DC/DCコンバータの各出力を適切な順序で適切な時間間隔を持って各回路ブロックに投入する手順を記述しておくことにより、メインMPUが搭載されたシステムLSIの保護とともに、突入電流の発生の防止が図られている。というのも、システムLSIを正常に起動するためには、コアデジタル電源を起動してから所定の時間後にI/Oデジタル電源およびアナログ電源を起動する必要があるというように、厳密な起動手順が定まっているからであり、また、このような起動手順が定められていない回路ブロックについても、多くの回路ブロックに同時に電源電力の供給を開始することが、突入電流の発生の原因となるからである。
サブMPUを用いた構成では、上述したように、サブMPUのファームウェアによって、各回路ブロックに供給すべき電源の種類や電源投入のタイミングをきめ細かく設定することが可能であることから、極めて柔軟性の高い制御が期待できる。このため、デジタルカメラに限らず、様々な電子機器において広く採用されている(特許文献1乃至3参照)。
また、サブMPUによる起動処理によってメインMPUが起動した後は、メインMPUのプログラムに従って、更に必要とされる回路ブロック(例えば、レンズの繰り出しのためのモータ制御回路ブロックやフラッシュ発光を制御する回路ブロック)への電源投入が行われる。そして、デジタルカメラの電源をオフするときには、まず、メインMPUによって、各回路ブロックへの電源供給が停止され、その後、メインMPUからの依頼に応じて、サブMPUにより、メインMPUへの電源供給が停止される。
上述したように、サブMPUによって各回路ブロックの起動制御およびメインMPUの停止制御を行う構成が採用されたデジタルカメラでは、このサブMPUのプログラムによって、時計機能が実現されている。
このため、サブMPUを備えた起動停止回路ブロックには、このサブMPUの動作クロックを供給する発振素子に加えて、時計用の発振素子が備えられており、また、時刻情報を維持するために、常に、このサブMPUを備えた起動/停止回路ブロックに電源電力が供給されている。
特開2002−238015号公報 特開2002−237976号公報 特開2004−260608号公報
上述したような時計機能の管理や各回路ブロックの起動/停止制御処理は、基本的には論理回路によって実現可能であり、サブMPUが持っているほどの処理能力は必ずしも必要ではない。つまり、時計機能の管理や起動/停止制御処理を実行するための手段として、サブMPUはオーバースペックなのである。
しかも、サブMPUを使うためには、その周辺回路も必要になり、さらに、昇圧回路やレギュレータおよびメインバッテリが取り出されたときにバックアップバッテリから電源供給を受けるための切換回路も併せて設ける必要がある。これらのことから、サブMPUを搭載する構成は、コスト的にも不利な点があった。
サブMPUを搭載するコストに見合った処理をサブMPUに分担する構成も提案されている。例えば、サブMPUに、カメラのスイッチ操作を監視するキースキャン処理も行わせる構成では、サブMPUの余剰な処理能力を利用してメインMPUの処理の一部を実行させることで、サブMPUの利用効率の向上とともにメインMPUの負担の軽減が図られる。
しかし、このようにしてサブMPUに多くの機能を分担すれば、サブMPUのプログラムが肥大化し、当然ながら、サブMPUのファームウェアをデバッグする作業の負荷が増大してしまう。一方、一部のスイッチ(例えば、電源スイッチや再生スイッチのように起動要因となるスイッチ)を除けば、デジタルカメラに設けられた多くのスイッチの状態は、メインMPUで容易に監視することができる。したがって、メインMPUに出来るだけ機能を集約した方が、むしろ、プログラム(つまり、デジタルカメラ・ファームウェア)のデバッグは容易になる。また、カメラとしての機能は、メインMPUのプログラムを含めて主要回路の方に存在することを考えれば、メインMPUに機能を集約したプログラムの方が合理的なのは当然である。つまり、サブMPUを使うメリットは、制御の柔軟性を除けば実は少ないのである。
一方、時計機能やカメラの起動/停止制御機能を簡単なハードウェアロジックで構成した専用IC(起動/停止制御IC)も実用化されており、サブMPUの代わりにこの起動/停止制御ICが使われた構成例もある。
この起動/停止制御ICは電源回路(昇圧回路,レギュレータ,バックアップ電池切換回路)を内蔵しており、メイン電池が接続されるとこの内蔵された電源回路から起動/停止制御ICの各素子に電源電力が供給され、時計機能や前述のハードウェアロジックが動作する。このような専用ICを採用した構成では、余分な外付けデバイスを使うことなく時計機能の維持や、カメラの起動/停止の制御を行うことができる。
しかし、この様な起動/停止制御ICは、上述したような起動シーケンスは、例えば、起動要因となるスイッチの操作にかかわる信号に応じて動作する順序回路などのハードウェアロジックによって実現されている。このため、例えば、起動シーケンスにおいて、各回路ブロックに電源電力を供給する順序を変更したり、電源電力を供給するタイミングを変更したりするためには、当然ながら、ハードウェアロジック回路そのものを再設計する必要がある。つまり、このような起動/停止制御ICでは、サブMPUを用いた構成で実現されていたような柔軟な制御は到底期待できない。
その一方、個々のシステム(例えば、デジタルカメラ)を構成する回路ブロックそのものや回路ブロックの細部はそれぞれ異なることから、これらの回路ブロックに電源を投入すべき順序や電源投入操作を実行すべき時間間隔は微妙に異なっている。なぜなら、システムを構成する回路ブロックの組み合わせが変われば、当然ながら、電源電力を回路ブロックに投入すべき順序が変わることが予想され、また、このような変化によって、一つの回路ブロックへの電源供給開始から次の回路ブロックへの電源供給開始までの時間間隔もまた変化する可能性があるからである。また、システム全体を正常に起動するために必要なメイン電池の最低電圧が、システムごとに微妙に異なる場合も考えられる。このように、システムごとに微妙に異なる詳細な仕様に合わせて、個々にハードウェアロジック回路を設計し、これらのハードウェアロジック回路を検証し、また製造する作業に要するコストは膨大なものになってしまう。
つまり、サブMPUを採用した構成でも、起動/停止制御ICを採用した構成でも、どちらもそれぞれに使い難い面があった。
本発明は、ハードウェアロジック回路でありながら、柔軟なタイミング制御が可能な起動/停止ロジック回路を提供することを目的とする。
本発明にかかわる第1の起動/停止ロジック回路は、起動要因検出手段と、停止要因検出手段と、起動判定手段と、起動タイミングレジスタと、停止タイミングレジスタと、起動シーケンス制御手段と、停止シーケンス制御手段とから構成される。
本発明にかかわる第1の起動/停止ロジック回路の原理は、以下の通りである。
システム全体の制御用の主処理装置を備えた回路ブロックに電源電力の供給を開始して、主処理装置を起動する起動シーケンスおよび主処理装置の停止のための停止シーケンスを制御する起動/停止ロジック回路において、起動要因検出手段は、主処理装置の起動を指示する少なくとも一つの起動要因を検出する。停止要因検出手段は、主処理装置の停止を指示する少なくとも一つの停止要因を検出したときに、停止シーケンスの開始を指示する。起動判定手段は、起動要因検出手段による検出結果に基づいて、起動シーケンスの開始を指示すべきか否かを判定する。起動タイミングレジスタは、起動シーケンスにおいて電源電力が投入される複数の回路ブロックそれぞれについて電源電力投入の適切なタイミングを示す値および起動に必要な制御信号の入力に関する適切なタイミングを示す値が設定されている。停止タイミングレジスタは、停止シーケンスにおいて電源電力の供給が停止される複数の回路ブロックそれぞれについて供給停止の適切なタイミングを示す値および停止に必要な制御信号の入力に関する適切なタイミングを示す値が設定されている。起動シーケンス制御手段は、起動判定手段によって起動シーケンスの開始を指示すべきとされたときに、起動タイミングレジスタにそれぞれ設定された値で示されるタイミングで、対応する回路ブロックへの電源電力の投入および制御信号の入力を制御する。停止シーケンス制御手段は、停止シーケンスを開始する旨の指示に応じて、停止タイミングレジスタにそれぞれ設定された値で示されるタイミングで、対応する回路ブロックへの電源電力供給の停止および制御信号の入力を制御する。
このように構成された第1の起動/停止ロジック回路の動作は、下記の通りである。
例えば、デジタルカメラに設けられた電源スイッチが押下されたことなどが、起動要因検出手段によって検出され、これに応じて、起動判定手段により、起動シーケンスを開始すべきか否かが判定される。そして、この起動判定手段によって起動シーケンスを開始すべきであるとされたときに、起動シーケンス制御手段により、主処理装置が搭載された回路ブロックおよび他の少なくとも一つの回路ブロックに対して、電源電力を投入する動作および起動に必要な制御信号(例えば、メインMPUのリセット信号など)の入力動作が、起動タイミングレジスタにそれぞれ設定された値に基づいて制御される。
一方、停止要因検出手段による検出結果に応じて停止シーケンスの開始が指示され、これに応じて、停止シーケンス制御手段により、停止タイミングレジスタに設定された値に基づく停止シーケンスの制御が行われる。
本発明にかかわる第2の起動/停止ロジック回路は、上述した第1の起動/停止ロジック回路において、レジスタ更新手段を備えて構成される。
本発明にかかわる第2の起動/停止ロジック回路の原理は、以下の通りである。
上述した第1の起動/停止ロジック回路において、レジスタ更新手段は、起動タイミングレジスタおよび停止タイミングレジスタに設定すべき最適値を、起動された主処理装置から起動シーケンスで起動される各回路ブロックおよび停止シーケンスで停止される各回路ブロックに対応して受け取り、これらの最適値を用いて起動タイミングレジスタおよび停止タイミングレジスタの内容を更新する。
このように構成された第2の起動/停止ロジック回路の動作は、下記の通りである。
例えば、主処理装置が初めて起動された後に、この主処理装置から各回路ブロックについて最適な起動タイミングおよび最適な停止タイミングを示す値がレジスタ更新手段に与えられ、これに応じて、このレジスタ更新手段により、起動タイミングレジスタおよび停止タイミングレジスタの設定値が更新される。
本発明にかかわる第3の起動/停止ロジック回路は、上述した第2の起動/停止ロジック回路において、初期設定手段を備えて構成される。
本発明にかかわる第3の起動/停止ロジック回路の原理は、以下の通りである。
上述した第2の起動/停止ロジック回路において、初期設定手段は、リセット指示の入力に応じて、起動シーケンスで起動される各回路ブロックに対応して起動タイミングレジスタに適切な初期値を設定するとともに、停止シーケンスで停止される各回路ブロックに対応して停止タイミングレジスタに適切な初期値を設定する。
このように構成された第3の起動/停止ロジック回路の動作は、下記の通りである。
例えば、新しいバッテリへの入れ替えなどに応じてリセット指示が入力され、これに応じて、初期設定手段により、起動タイミングレジスタおよび停止タイミングレジスタに、各回路ブロックに対応してそれぞれ適切な初期値が設定される。
本発明にかかわる第4の起動/停止ロジック回路は、上述した第3の起動/停止ロジック回路において、起動要因検出手段にリセット検出手段を備えて構成される。
本発明にかかわる第4の起動/停止ロジック回路の原理は、以下の通りである。
上述した第3の起動/停止ロジック回路に備えられた起動要因検出手段において、リセット検出手段は、初期設定手段による起動タイミングレジスタおよび停止タイミングレジスタへの初期値設定動作の完了を起動要因の一つとして検出する。
このように構成された第4の起動/停止ロジック回路の動作は、下記の通りである。
起動要因検出手段に備えられたリセット検出手段によって上述した起動タイミングレジスタおよび停止タイミングレジスタのリセット動作の完了が検出されると、自動的に、このリセット動作で設定された初期値に従った起動シーケンスが開始され、主処理装置およびその起動に必要な回路ブロックが起動される。
本発明にかかわる第5の起動/停止ロジック回路は、上述した第3の起動/停止ロジック回路において、停止要因検出手段に更新検出手段を備えて構成される。
本発明にかかわる第5の起動/停止ロジック回路の原理は、以下の通りである。
上述した第3の起動/停止ロジック回路に備えられた停止要因検出手段において、更新検出手段は、レジスタ更新手段による起動タイミングレジスタおよび停止タイミングレジスタに関する更新動作の完了を停止要因の一つとして検出する。
このように構成された第5の起動/停止ロジック回路の動作は、下記の通りである。
起動された主処理装置から与えられた最適値に基づいて、起動タイミングレジスタおよび停止タイミングレジスタの値が更新されたことが更新検出手段によって検出されると、これに応じて、自動的に、上述した起動シーケンスで起動された各回路ブロックが停止される。
本発明にかかわる第6の起動/停止ロジック回路は、上述した第1の起動/停止ロジック回路において、起動要因検出手段に継続時間レジスタと計時手段とスイッチ操作検出手段と閾値更新手段とを備えて構成される。
本発明にかかわる第6の起動/停止ロジック回路の原理は、以下の通りである。
上述した第1の起動/停止ロジック回路に備えられた起動要因検出手段において、継続時間レジスタは、起動要因として検出される操作スイッチの少なくとも一つについて、操作スイッチの操作継続時間に関する閾値をそれぞれ保持する。計時手段は、継続時間レジスタに閾値が設定された操作スイッチについて、操作スイッチが操作されたときに、その継続時間を計測する。スイッチ操作検出手段は、計時手段によって計測された継続時間と継続時間レジスタに設定された閾値との比較結果に基づいて、操作スイッチに関する操作を起動要因として検出する。閾値更新手段は、継続時間レジスタに設定すべき最適値を、起動された主処理装置から操作スイッチそれぞれに対応して受け取り、この少なくとも一つの最適値を用いて継続時間レジスタの内容を更新する。
このように構成された第6の起動/停止ロジック回路の動作は、下記の通りである。
例えば、デジタルカメラの電源スイッチの押下操作に応じて、計時手段により、この操作の継続時間が計測され、この計測結果が継続時間レジスタに設定された閾値を超えたときに、スイッチ操作検出手段により、上述した電源スイッチの操作が起動要因として検出される。
また、主処理装置が起動された後に、上述した起動タイミングレジスタや停止タイミングレジスタと同様に、この継続時間レジスタの値も、主処理装置から与えられた適切な値を用いて、閾値更新手段によって更新することが可能である。
本発明にかかわる第7の起動/停止ロジック回路は、上述した第1の起動/停止ロジック回路において、起動要因検出手段に計測手段とタイマレジスタと起動タイマとを備えて構成される。
本発明にかかわる第7の起動/停止ロジック回路の原理は、以下の通りである。
上述した第1の起動/停止ロジック回路に備えられた起動要因検出手段において、計測手段は、計測開始指示の入力に応じて、システムにおける時刻の基準となるクロック信号に基づいて、計測開始指示の入力からの経過時間を計測する。タイマレジスタは、計測手段による計測結果を示す値と比較されるタイマ設定値を保持する。起動タイマは、計測手段による計測値とタイマ設定値とを比較し、計測値がタイマ設定値に到達したときに、起動要因を検出した旨の検出結果を出力する。
このように構成された第7の起動/停止ロジック回路の動作は、下記の通りである。
例えば、計測開始指示に応じて計測手段が動作を開始した後に、上述した停止シーケンスに従ってシステムが停止された後も、この計測手段による計測動作が継続されて、上述したタイマ設定値に相当する時間後に、計測値がタイマレジスタに設定されたタイマ設定値に到達する。このことが、起動タイマにより、起動要因の一つとして検出され、これに応じて、起動シーケンスが開始される。
本発明にかかわる第8の起動/停止ロジック回路は、上述した第7の起動/停止ロジック回路において、起動要因検出手段にタイマ更新手段を備えて構成される。
本発明にかかわる第8の起動/停止ロジック回路の原理は、以下の通りである。
上述した第7の起動/停止ロジック回路に備えられた起動要因検出手段において、タイマ更新手段は、起動された主処理装置から受け取ったタイマ設定値を用いてタイマレジスタの内容を更新する。
このように構成された第8の起動/停止ロジック回路の動作は、下記の通りである。
例えば、デジタルカメラのユーザが指定した時間に対応するタイマ設定値が、主処理装置からタイマ更新手段に渡されると、この新たなタイマ設定値がタイマレジスタに設定され、上述した起動タイマの動作に供される。
本発明にかかわる第9の起動/停止ロジック回路は、上述した第7の起動/停止ロジック回路において、起動要因検出手段にタイマ管理手段を備えて構成される。
本発明にかかわる第9の起動/停止ロジック回路の原理は、以下の通りである。
上述した第7の起動/停止ロジック回路に備えられた起動要因検出手段において、タイマ管理手段は、起動された主処理装置から計測手段による計測動作の開始、停止および計測値のクリアに関する制御情報を受け取り、この制御情報に基づいて、計測手段の動作を管理する。
このように構成された第9の起動/停止ロジック回路の動作は、下記の通りである。
主処理装置から適切なタイミングで制御情報をタイマ管理手段に渡すことにより、計測手段による計測動作は適切なタイミングで開始され、あるいは、必要に応じて停止され、計測値がクリアされる。
本発明にかかわる第10の起動/停止ロジック回路は、上述した第7の起動/停止ロジック回路において、起動要因検出手段に計測管理手段を備えて構成される。
本発明にかかわる第10の起動/停止ロジック回路の原理は、以下の通りである。
上述した第7の起動/停止ロジック回路に備えられた起動要因検出手段において、計測管理手段は、主処理装置からの指示、もしくは停止シーケンスの完了によって計測手段への計測開始指示を生成する。
このように構成された第10の起動/停止ロジック回路の動作は、下記の通りである。
例えば、停止シーケンス制御手段から停止シーケンスが完了した旨の通知を受けたときに、計測管理手段により、計測開始指示が計測手段に入力される。つまり、システムの停止に応じて、自動的に起動タイマの動作が開始し、システム停止後、タイマレジスタに設定された値に対応する時間後に、システムが自動的に起動される。
なお、起動タイマによる起動に先立って、別の起動要因が検出され、起動判定手段による起動シーケンスを開始すべき旨の判定結果が得られたときに、計測手段による計測動作を停止させ、また、計測値のクリアを行うことにより、この起動タイマの動作を抑止することもできる。
本発明にかかわる第11の起動/停止ロジック回路は、上述した第1の起動/停止ロジック回路において、起動判定手段に収集手段と判定手段と判定出力手段とを備えて構成される。
本発明にかかわる第11の起動/停止ロジック回路の原理は、以下の通りである。
上述した第1の起動/停止ロジック回路に備えられた起動判定手段において、収集手段は、起動シーケンスの開始にあたってシステムが満たすべき少なくとも一つの前提条件に関する状態情報を収集する。判定手段は、収集された状態情報に基づいて、起動要因検出手段によって検出された起動要因それぞれについて有効性を判定する。判定出力手段は、判定手段により、検出された起動要因が有効である旨の判定結果が得られたときに、起動シーケンスを開始すべき旨の判定結果を出力する。
このように構成された第11の起動/停止ロジック回路の動作は、下記の通りである。
起動判定手段に備えられた収集手段により、上述した起動要因とは別に、例えば、バッテリの端子間電圧のようにシステムの起動に必要な前提条件に関する状態情報が収集され、収集された状態情報に基づいて、判定手段により、検出された起動要因の有効性が調べられ、有効性が確認された場合に限り、判定出力手段により、起動シーケンスを開始すべき旨の判定結果が出力される。
本発明にかかわる第12の起動/停止ロジック回路は、上述した第11の起動/停止ロジック回路において、バッテリに関する状態情報を収集する収集手段を備えて構成される。
本発明にかかわる第12の起動/停止ロジック回路の原理は、以下の通りである。
上述した第11の起動/停止ロジック回路において、収集手段は、システムに給電するためのバッテリが正常に接続されているか否かを示す状態情報とバッテリの端子間電圧を示す状態情報との少なくとも一方を収集する。
このように構成された第12の起動/停止ロジック回路の動作は、下記の通りである。
例えば、デジタルカメラに設けられた電池蓋の開閉状態を示す情報が、収集手段により、バッテリが正常に接続されているか否かを示す状態情報として収集され、判定手段の処理に供される。当然ながら、電池蓋が完全に閉まっていない旨の状態情報が収集手段によって得られた場合には、起動要因検出手段によって検出される起動要因は、判定手段により有効性が否定され、一方、電池蓋が完全に閉まっている旨の状態情報が得られている場合には、起動要因の検出に応じて、その有効性が確認され、起動シーケンスを開始する旨の判定結果が出力される。
本発明にかかわる第13の起動/停止ロジック回路は、上述した第11の起動/停止ロジック回路において、複数の状態情報を収集する収集手段と、判定手段に変換手段と演算手段とを備えて構成される。
本発明にかかわる第13の起動/停止ロジック回路の原理は、以下の通りである。
上述した第11の起動/停止ロジック回路において、収集手段は、システムに給電するためのバッテリが正常に接続されているか否かを示す状態情報とバッテリの端子間電圧を示す状態情報とを含む複数の状態情報を収集する。判定手段において、変換手段は、複数の状態情報のそれぞれを対応する前提条件を満たしているか否かを示す論理値に変換する。演算手段は、各状態情報に対応する論理値について論理積演算を行い、この演算結果により全ての前提条件が満たされていることが示されたときに、検出される起動要因が有効である旨の判定結果を出力する。
このように構成された第13の起動/停止ロジック回路の動作は、下記の通りである。
収集手段によって収集された状態情報は、判定手段に備えられた変換手段により、それぞれに対応する前提条件を満たしているか否かを示す論理値に変換される。例えば、バッテリの端子間電圧が所定の閾値を超えている旨を示す状態情報は、システムの起動に必要な前提条件を満たしている旨を示す論理値に変換され、一方、バッテリの端子間電圧が上述した閾値を下回っている旨の状態情報は、上述した前提条件が満たされていない旨を示す論理値に変換される。このようにして得られた論理値について、演算手段により、論理積演算が行われ、全ての前提条件が満たされた場合に限って、検出される起動要因が有効である旨の判定結果が出力される。
本発明にかかわる第14の起動/停止ロジック回路は、上述した第1の起動/停止ロジック回路において、停止要因検出手段にコマンド検出手段を備えて構成される。
本発明にかかわる第14の起動/停止ロジック回路の原理は、以下の通りである。
上述した第1の起動/停止ロジック回路に備えられた停止要因検出手段において、コマンド検出手段は、主処理装置からの停止コマンドの入力に応じて、停止要因を検出した旨の検出結果を出力する。
このように構成された第14の起動/停止ロジック回路の動作は、下記の通りである。
主処理装置から出力された停止コマンドは、コマンド検出手段により、停止要因の一つとして検出され、この検出結果に応じて、停止シーケンスの開始が指示される。つまり、主処理装置からの停止コマンドに応じて、停止シーケンス制御手段による停止シーケンスが開始される。
本発明にかかわる第15の起動/停止ロジック回路は、上述した第1の起動/停止ロジック回路において、停止要因検出手段に計測手段とタイマレジスタと停止タイマとタイマ管理手段とを供えて構成される。
本発明にかかわる第15の起動/停止ロジック回路の原理は、以下の通りである。
上述した第1の起動/停止ロジック回路に備えられた停止要因検出手段において、計測手段は、計測開始指示の入力に応じて、システムにおける時刻の基準となるクロック信号に基づいて、計測開始指示の入力からの経過時間を計測する。タイマレジスタは、計測手段による計測結果を示す値と比較されるタイマ設定値を保持する。停止タイマは、計測手段による計測値とタイマ設定値とを比較し、計測値がタイマ設定値に到達したときに、停止要因を検出した旨の検出結果を出力する。タイマ管理手段は、主処理装置から入力されるタイマクリア指示に応じて、計測手段の計数値をクリアする。
このように構成された第15の起動/停止ロジック回路の動作は、下記の通りである。
例えば、起動シーケンスの開始とともに入力される計測開始指示に応じて、計測手段による経過時間の計測が開始され、その後、主処理装置からのタイマクリア指示に応じてタイマ管理手段により、この計測手段の計測値がクリアされなければ、この計測値がタイマレジスタに設定されたタイマ設定値に到達したときに、停止タイマにより、停止要因を検出した旨の検出結果が出力され、これに応じて、停止シーケンスの開始が指示される。つまり、例えば、主処理装置が定期的にタイマクリア指示を出力して計測手段の計測値をクリアしていれば、システムの起動状態は維持され、一方、主処理装置に何らかの障害が発生し、定期的なタイマクリア指示の入力が途切れたときには、計測手段による計測値がタイマ設定値に到達し、これに応じて、停止タイマが動作することにより、停止シーケンスが開始される。
本発明にかかわる第16の起動/停止ロジック回路は、上述した第15の起動/停止ロジック回路において、停止要因検出手段に開始指示手段を備えて構成される。
本発明にかかわる第16の起動/停止ロジック回路の原理は、以下の通りである。
上述した第15の起動/停止ロジック回路に備えられた停止要因検出手段において、開始指示手段は、起動判定手段によって起動シーケンスを開始する旨の判定結果が得られたことを検出したときに、計測手段に計測開始指示を入力する
このように構成された第16の起動/停止ロジック回路の動作は、下記の通りである。
起動判定手段による判定結果に応じて起動シーケンスが開始されるときに、開始指示手段により、計測開始指示が計測手段に入力され、計測動作が開始される。したがって、起動シーケンスの開始に伴って、自動的に、停止タイマの動作が起動され、主処理装置からのタイマクリア指示が入力されなければ、一定時間後に、システムは停止タイマによる停止要因の検出に応じて開始される停止シーケンスによって停止される。
本発明にかかわる第17の起動/停止ロジック回路は、上述した第15の起動/停止ロジック回路において、停止要因検出手段にタイマ更新手段を備えて構成される。
本発明にかかわる第17の起動/停止ロジック回路の原理は、以下の通りである。
上述した第15の起動/停止ロジック回路に備えられた停止要因検出手段において、タイマ更新手段は、起動された主処理装置から受け取ったタイマ設定値を用いてタイマレジスタの内容を更新する。
このように構成された第17の起動/停止ロジック回路の動作は、下記の通りである。
例えば、デジタルカメラのユーザが指定した時間に対応するタイマ設定値が、主処理装置からタイマ更新手段に渡されると、この新たなタイマ設定値がタイマレジスタに設定され、上述した停止タイマの動作に供される。
本発明にかかわる第18の起動/停止ロジック回路は、上述した第15の起動/停止ロジック回路において、停止要因検出手段に中間値レジスタと割り込み要求手段とを備えて構成される。
本発明にかかわる第18の起動/停止ロジック回路の原理は、以下の通りである。
上述した第15の起動/停止ロジック回路に備えられた停止要因検出手段において、中間値レジスタは、タイマ設定値よりも小さい所定の中間値を保持する。割り込み要求手段は、計測手段による計測値と中間値とを比較し、計測値が中間値に到達したときに、主処理装置に対する割り込み信号を出力する。
このように構成された第18の起動/停止ロジック回路の動作は、下記の通りである。
例えば、タイマ設定値の半分に相当する中間値が中間値レジスタに設定されていれば、割り込み要求手段により、計測手段による計測値がこの中間値に到達したときに、主処理装置に対して割り込み信号が送出され、主処理装置によるタイマクリア指示の出力が促される。
上述したように、本発明の起動/停止ロジック回路によれば、各回路ブロックに応じて起動タイミングレジスタおよび停止タイミングレジスタにそれぞれ適切な値を設定することにより、起動シーケンスにおいて各回路ブロックに電源電力が投入されるタイミングおよび停止シーケンスにおいて各回路ブロックが停止されるタイミングを極めて柔軟に制御することができる。
更に、起動タイミングレジスタおよび停止タイミングレジスタの設定値を主処理装置の起動後に更新し、これらの値を個々のシステムに応じて最適化することができるので、例えば、デジタルカメラの起動時間の高速化などを実現することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1に、本発明にかかわる起動/停止ロジック回路の第1の実施形態を示す。
図1に示したデジタルカメラにおいて、DC/DCコンバータ205は、バッテリ204から供給される電力を適切な電源電圧に変換し、光学系201を駆動するための光学系駆動ユニット203や撮像回路202に供給するとともに、メモリユニット207、インタフェース(I/F)ユニット208およびシステムLSI210にそれぞれ適切な電源電力を供給している。
また、図1に示した起動/停止ロジック回路220において、電源回路221は、バッテリ204から供給される電力から時計ユニット222および起動/停止制御回路223に適した電源電力を生成し、これらの各部に供給している。
図1に示したDC/DCコンバータ205には、電力出力ラインそれぞれに対応して、これらの電力出力ラインを介する電力の供給を制御する制御信号の入力を受けるための制御信号端子が備えられている。これらの制御信号入力端子のうち、システムLSI210とこれに先立って起動しておく必要のある回路ブロック(例えば、メモリユニット207およびインタフェースユニット208)に対応するものには、起動/停止ロジック回路220から入力される電源ON/OFF信号が接続されている。一方、光学系駆動ユニット203や撮像回路202などに対応する制御信号入力端子には、システムLSI210によって出力される電源ON/OFF信号が接続されており、メインMPU211が通信ポート213を介してこれらの電源オン/OFF信号を制御することにより、これらの回路ブロックの起動が適宜制御される。
また、図1に示したシステムLSI210には、撮像回路202で得られた画像信号の処理を行う画像処理回路212の他にも、図示しない液晶モニタへの表示を制御するための表示制御回路や記録媒体(図示せず)との間で画像データの書込/読出の制御を行う部分など様々な機能ブロックが集積されており、まさに、デジタルカメラの心臓部である。したがって、このシステムLSI210を安全に起動し、また、停止することが、起動/停止ロジック回路220の最も重要な機能である。
以下に、図1に示した起動/停止ロジック回路220の詳細な構成をその動作とともに説明する。
図1に示した時計ユニット222において、発振回路224は、内部に備えられた時計用の発振素子(例えば、周波数32.768kHzの水晶発振子)の信号を分周し、得られた信号をクロック信号として起動/停止制御回路223に供給するとともに、時計回路225の時刻情報作成処理に供する。この時計回路225が上述したクロック信号に基づく計時動作を行うことにより、カレンダ機能のための時刻情報が作成され、この時刻情報は、システムLSI210に備えられた通信ポート213を介してメインMPU211に渡される。
また、図1に示した起動/停止制御回路223において、起動/停止判定部227は、要因検出部226によって検出された起動要因(例えば、電源スイッチのON操作)あるいは停止要因に基づいて、起動シーケンスあるいは停止シーケンスを開始すべきか否かを判定し、この判定結果に応じて、起動シーケンスの開始を示す起動トリガ信号および停止シーケンスの開始を示す停止トリガ信号を生成し、シーケンス制御部228に、起動シーケンスあるいは停止シーケンスの開始を指示する。
図1に示したシーケンス制御部228は、複数の電源ON/OFF信号出力端子と上述したシステムLSI210をリセットするためのリセット信号出力端子とを備えており、また、通信ポート213を介して、上述したメインMPU211との間で起動シーケンスおよび停止シーケンスにかかわる情報の授受を行う。また、図1に示した起動レジスタ231および停止レジスタ232には、シーケンス制御部228に備えられた電源ON/OFF信号出力端子それぞれおよびリセット信号に対応して、それぞれの電源ON/OFF信号およびリセット信号を立ち上げるタイミングおよび立ち下げるタイミングを示すタイミング制御値が設定されており、これらのタイミング制御値は、シーケンス制御部228による起動シーケンスおよび停止シーケンスの制御動作に供される。
また、図1に示した設定更新部233は、通信ポート213を介してメインMPU211から受け取った更新指示に基づいて、これらの起動レジスタ231および停止レジスタ232の内容を、上述した更新指示で指定された新たな値に更新する。
次に、この起動/停止ロジック回路220の起動シーケンスにおける動作を詳細に説明する。
図2に、起動シーケンスを説明するタイミング図を示す。
図1に示した各起動レジスタ231には、対応する電源ON/OFF信号に関するタイミング制御値として、上述した起動トリガ信号の立ち上がりからこの電源ON/OFF信号の立ち上げタイミングまでの時間を上述したクロック信号の周期を基準として示す値が設定される。
例えば、メモリユニット207への電源電力の供給制御にかかわる電源ON/OFF信号に対応する起動レジスタ231に、時間T0に相当するタイミング制御値が設定され、インタフェースユニット208への電源電力の供給制御にかかわる電源ON/OFF信号に対応する起動レジスタ231に、上述した時間T0に時間差D1を加えた時間T1に相当するタイミング制御値が設定されている場合を考える。この場合には、これらのタイミング制御値に従って、シーケンス制御部228が電源ON/OFF信号を制御することにより、図2に示すように、起動トリガ信号の立ち上がりからそれぞれ時間T0、時間T1が経過したタイミングで、それぞれの電源ON/OFF信号が立ち上がり、これらに応じて、メモリユニット207およびインタフェースユニット208への電源電力の供給が、時間差D1をもって開始される。
このようにして、各電源ON/OFF信号に対応する起動レジスタ231にそれぞれ適切なタイミング制御値を設定し、シーケンス制御部228が、これらのタイミング制御値に基づいて電源ON/OFF信号の立ち上げタイミングを制御することにより、これらの電源ON/OFF信号に対応する回路ブロックにそれぞれ適切なタイミングで電源電力の供給を開始させることができる。
そして、リセット信号のタイミングも同様にして制御することができる。
例えば、上述したメモリユニット207、インタフェースユニット208およびシステムLSI210に対応するタイミング制御値として、図2に示した時間T0、T1、T2(T0<T1<T2)に相当する値を設定し、リセット信号に対応する起動レジスタ231には、上述した時間T2に適切な時間差Drを加えた時間T3に相当するタイミング制御値を設定することにより、上述した各回路ブロックに電源を安全に投入した後に、適切な時間差Drを持ってリセット信号を解除し、システムLSI210を起動することができる。
同様にして、リセット信号および各電源ON/OFF信号に対応する停止レジスタ232にそれぞれ適切なタイミング制御値を設定し、シーケンス制御部228が、これらのタイミング制御値に基づいて、図3に示すように、リセット信号および各電源ON/OFF信号の立ち下げタイミング(図3において、それぞれ符号T4、T5、T6、T7で示す)を制御することにより、システムLSI210をリセットした後に、システムLSI210、インタフェースユニット208およびメモリユニット207への電力供給をそれぞれ適切なタイミングで停止させることができる。
図1に示した各起動レジスタ231および停止レジスタ232に、例えば、各電源ON/OFF信号の立ち上げ(立ち下げ)タイミング間に十分な時間差を見込んでおき、幅広い製品群で適用可能なタイミング制御値を設定しておけば、例えば、同一シリーズのデジタルカメラなどでこの起動/停止ロジック回路210をそのまま共用することが可能である。
また一方、上述した起動シーケンスおよび停止シーケンスを、個々のシステムについて最適化することも可能である。次に、起動シーケンスおよび停止シーケンスを最適化する方法について説明する。
上述したようにしてシステムLSI210が初めて起動されたときなどに、メインMPU211は、通信ポート213を介して、レジスタ設定コマンドとともに各起動レジスタ231および各停止レジスタ232に対応して新たなタイミング制御値を起動/停止ロジック回路220に送出する。このような処理は、メインMPU211のファームウェアによって容易に実現可能であり、このファームウェアにシステムに固有の最適なタイミング制御値を組み込んでおくことも可能である。
上述したレジスタ設定コマンドは、設定更新部233によって検出され、これに続いて入力される各タイミング制御値が、順次に、各起動レジスタ231および各停止レジスタ232に設定される。このようにして、各起動レジスタ231および各停止レジスタ232に予め設定されていた汎用的なタイミング制御値が、システムにおいて最適なタイミング制御値に更新される。
このようにしてタイミング制御値を最適化した後は、起動シーケンスおよび停止シーケンスは、これらの最適なタイミング制御値に従って制御されるので、汎用的なタイミング制御値を用いた場合よりも格段に高速な起動あるいは停止制御が可能となる。
また、シーケンス制御部228が生成可能な電源ON/OFF信号の数や要因検出部226で検出可能な起動要因および停止要因に余裕を持たせておけば、図1に示した起動/停止ロジック回路220をさらに多様なシステムに適用することも可能である。
(第2の実施形態)
図4に、本発明にかかわる起動/停止ロジック回路の第2の実施形態を示す。
なお、図4に示す構成要素のうち、図1に示した各部と同等のものについては、図1に示した符号を付して示し、その説明を省略する。
図4に示した電源回路221において、切替回路235は、電源調整部234によって生成された電源電力の供給を受けてバックアップ電池236を充電するとともに、時計ユニット222に、上述した電源電力あるいはバックアップ電池236からのバックアップ電力を選択的に供給する。また、電源調整部234によって生成された電源電力は、起動/停止制御部223にも供給される。
また、図4に示した要因検出部226において、電源監視部237は、例えば、上述した電源調整部234に入力されるバッテリ204の端子間電圧に基づいて、バッテリ204の装着状態を監視しおり、バッテリ204が抜き取られたのち新たに装着されたときに、このことを起動要因として検出し、起動/停止判定部227に通知する。また、スイッチ(SW)監視部238は、電源スイッチ(図示せず)などが押下された状態であるか否かを示すスイッチ(SW)信号をそれぞれ監視しており、各スイッチ信号に対応して継続時間レジスタ239に設定された閾値で示される期間に渡ってスイッチ信号の状態(例えば、ON状態)が継続したときに、対応する起動要因あるいは停止要因を検出した旨の検出信号を出力し、起動/停止判定部227に通知する。
この起動/停止判定部227は、要因検出部226から通知される検出信号に基づいて、上述した起動トリガ信号あるいは停止トリガ信号を生成するとともに、検出された起動要因あるいは停止要因の種類を示す情報をシーケンス制御部228に通知する。
図4に示したシーケンス制御部228は、起動/停止判定部227から通知された起動要因(停止要因)の種類と起動トリガ信号および停止トリガ信号に応じて、上述した電源ON/OFF信号およびリセット信号を生成するとともに、後述する点灯制御信号を生成してLED点灯回路229による電源LEDの点灯/消灯を制御し、また、後述するレジスタリセット信号を生成してレジスタリセット部241による起動レジスタ231および停止レジスタ232(図4においては、これらを起動/停止レジスタとして示した)の設定値のリセット処理を制御する。
また、図4に示した設定更新部233は、システムLSI210から受け取った情報に基づいて、起動レジスタ231、停止レジスタ232の設定値を更新するとともに、上述した継続時間レジスタ239の設定値を更新する。
次に、起動要因の種類に応じたシーケンス制御部228の動作について説明する。
図5に、起動/停止制御動作を表す流れ図を示す。
何らかの起動要因が検出され、起動/停止判定部227によって起動トリガ信号が生成されたときに(ステップ301)、シーケンス制御部228は、起動/停止判定部227から通知された要因の種類に基づいて、検出された起動要因がバッテリ204の着脱に伴う起動要因であるか否かを判定する(ステップ302)。
上述した電源監視部237によって通知された検出信号に応じて起動/停止判定部227により起動トリガ信号が生成された場合は、上述したステップ302の肯定判定となる。このとき、シーケンス制御部228により、まず、レジスタリセット信号が生成され、これに応じて、レジスタリセット部241により、起動レジスタ231および停止レジスタ232にそれぞれ適切な初期値が設定される(ステップ303)。例えば、このレジスタリセット部241内部に上述した汎用的なタイミング制御値を設定しておき、これらの汎用的なタイミング制御値を各起動レジスタ231および停止レジスタ232の初期値として設定する。
これにより、新たなバッテリが装着されるごとに、確実に、上述した汎用的なタイミング制御値が各起動レジスタ231および停止レジスタ232に設定され、ステップ304における起動シーケンスの制御に供されるので、システムLSI210を確実かつ安全に起動することができる。
このようにしてシステムLSI210が起動された後に、シーケンス制御部228は、図1に示した通信ポート213を介してメインMPU211に起動要因(この場合は、バッテリ204の装着)を通知し(ステップ305)、メインMPU211にタイミング制御値の最適化処理を促す。これに応じて、メインMPU211から通信ポート213を介してレジスタ設定コマンドとともに最適化されたタイミング制御値が入力されたときに、設定更新部233により、起動レジスタ231および停止レジスタ232の更新処理が行われ、タイミング制御値の最適化が行われる(ステップ306)。
その後、上述したタイミング制御値の最適化処理の完了を停止要因として停止シーケンスが実行され(ステップ307)、起動/停止制御処理が終了される。
このように、バッテリ204の装着に応じて、自動的に、上述したタイミング制御値のリセット処理、起動シーケンスの実行およびタイミング制御値の最適化処理を行い、更に、停止シーケンスの自動実行を行うことにより、バックアップ電池236の容量を起動レジスタ231および停止レジスタ232の記憶内容の維持に費やすことなく、確実に、タイミング制御値を最適化された状態に保つことができる。上述した一連の処理は、バッテリの装着に応じて、自動的に、バックグラウンドで行われるので、利用者による電源ボタンの操作に応じて、デジタルカメラを起動/停止する際には、既に最適化されたタイミング制御値を利用して高速な起動/停止処理を実現することができる。
ここで、図4に示した起動/停止ロジック回路220においては、バックアップ電池236からの電力は、時計ユニット222にのみ供給されていることに注目されたい。図4に示したようなハードウェアロジック回路によって実現された時計ユニット222は、8ビットマイコン程度とはいえサブMPUが消費している電力とは比べものにならないほどわずかな電力で動作可能である。したがって、本発明にかかわる起動/停止ロジック回路では、低容量のバックアップ電池236を用意することにより、カレンダ情報を確実に維持することが可能である。
また、上述した時計回路225および起動/停止制御部223は、ともに、発振回路224によって生成されるクロック信号に基づいて動作するので、この起動/停止ロジック回路220に備えられる発振素子は、時計ユニット222に備えられた水晶発振子のみで十分である。
なお、上述したステップ303において、起動レジスタ231および停止レジスタ232に加えて、レジスタリセット部241により、継続時間レジスタ239にも初期値を設定し、また、ステップ306において、上述したタイミング制御値に加えて、継続時間レジスタ239に監視対象のスイッチ信号に対応して保持されている閾値を更新することも可能である。
このようにして継続時間レジスタ239の設定値が最適化された後に、利用者によって電源ボタン(図示せず)がこの最適化された閾値で示される時間以上の期間に渡って操作されると、図4に示したスイッチ監視部238からの検出信号に応じて起動/停止判定部227により、起動トリガ信号が生成され、シーケンス制御部228に通知される。
この場合に、図5に示したステップ302の否定判定となり、シーケンス制御部228は、まず、電源LEDを点灯する旨の点灯制御信号を生成してLED点灯回路229に入力し、電源LEDを点灯させる(ステップ308)。このようにして、起動/停止ロジック回路220によって電源LEDの点灯制御を行うことにより、メインMPU211によって同様の点灯制御を行う場合に比べて、格段に早く電源LEDを点灯させることができる。これにより、利用者に高速なレスポンスを印象付けることができる。
次いで、シーケンス制御部228は、上述したようにして最適化されたタイミング制御値を用いて起動シーケンスを実行し(ステップ309)、その後、起動/停止判定部227から通知された起動要因をメインMPU211(図1参照)に通知する。その後は、要因検出部226によって停止要因が検出され、これに応じて、起動/停止判定部227によって停止トリガ信号が生成されるまでステップ311を繰り返す。そして、停止トリガ信号の通知に応じて、ステップ311の肯定判定として上述したループを抜け、電源LEDを消灯する旨の点灯制御信号を生成してLED点灯回路229に入力し、電源LEDを消灯させる(ステップ312)。その後、ステップ307に進んで、停止シーケンスを実行し、処理を終了する。
(第3の実施形態)
図6に、本発明にかかわる起動/停止ロジック回路の第3の実施形態を示す。
なお、図6に示す構成要素のうち、図1および図4に示した各部と同等のものについては、図1および図4に示した符号を付して示し、その説明を省略する。
図6に示したシーケンス制御ユニット242は、図1に示したシーケンス制御部228、起動レジスタ231、停止レジスタ232および設定更新部233から形成されている。また、図6に示したスイッチ監視ユニット243は、図4に示したスイッチ監視部238および継続時間レジスタ239とから形成されている。
また、図6に示した電源監視部237は、バッテリ204の端子間電圧に基づいて、上述したバッテリ204の装着を起動要因として検出するとともに、得られたバッテリ204の端子間電圧が所定の閾値を超えているか否かを示す情報を、起動条件に関する状態情報の一つとして起動/停止判定部227の条件判定部247に渡す。また、バッテリ204が挿入されるバッテリボックスには、電池蓋センサ209が設けられており、この電池蓋センサ209の出力信号は、やはり、起動条件に関する状態情報の一つとして上述した条件判定部247に入力されている。
図6に示した条件判定部247は、例えば、上述した2つの状態情報がともに、起動条件を満たしていることを示しているときに、起動要因を有効とする旨のイネーブル信号を生成し、このイネーブル信号をトリガ信号生成部248に入力する。つまり、バッテリ204の端子間電圧が所定の閾値を超えていることが電源監視部237から得られる状態情報によって示され、かつ、電池蓋センサ209から得られる状態情報によって、電池蓋が確実に閉まっていることが示されたときに、条件判定部247は、イネーブル信号を生成して、起動要因が有効である旨をトリガ信号生成部248に通知する。
このような構成では、バッテリ204が消耗していたり、電池蓋が完全に閉まっていなかったりといった不完全な状態では、起動シーケンスが開始されることはないので、突然の電力断絶や電力不足からシステムLSI210を確実に保護することができる。
また、図6に示した要因検出部226において、起動タイマ244は、タイマ管理部246からの指示の下に時計ユニット222から供給されるクロック信号に関する計数動作を実行し、計数値が上述した指示で指定された経過時間に対応する値となったときに、起動要因を検出した旨の検出信号を生成し、起動/停止判定部227に備えられたトリガ信号生成部248に通知する。
システムLSI210に備えられた通信ポート213(図1参照)を介して、メインMPU211から所望の経過時間を示す情報をタイマ管理部246に渡すとともに、この起動タイマ244を動作させるタイミングをタイマ管理部246に通知することにより、このタイマ管理部246を介して、上述した起動タイマ244の動作を開始させ、上述した所望の経過時間後に、起動要因を検出した旨の検出信号を生成させて、トリガ信号生成部248に通知させることができる。
これにより、例えば、利用者が指定した時間後に、自動的にデジタルカメラを自動的に起動させ、撮影を実行させるなどの高度な制御が可能となる。このような制御は、例えば、植物や動物の自動撮影や自然現象の自動撮影などに利用することができる。
なお、起動要因の検出は、元来、システムが既に起動している状態では無効であることから、上述した起動タイマ244によってクロック信号を計数する動作を開始させる契機として、停止シーケンスの完了を利用することも可能である。
例えば、図6に、破線で示すように、シーケンス制御ユニット242から停止シーケンスが完了した旨をタイマ管理部246に通知し、この通知に応じて、タイマ管理部246が、上述した起動タイマ244の動作を開始させることにより、デジタルカメラの電源を切ってから、所定の時間が経過した時点で自動的に起動させることができる。
ところで、システムLSI210が正常に起動された後は、システムの制御は完全にシステムLSI210に移るので、当然ながら、利用者による電源ボタンの操作に応じて、システムの電源が停止される手順においても、システムLSI210の停止以前の段階制御は、システムLSI210が掌握している。
したがって、システムLSI210が正常に動作している限りにおいては、起動/停止ロジック回路220が停止シーケンスを開始する契機としては、このシステムLSI210からの停止コマンドの検出で十分である。
図6に示した停止コマンド検出部245は、システムLSI210に備えられた通信ポート213(図1参照)を介してメインMPU211(図1参照)から入力される停止コマンドを検出し、これに応じて、停止要因を検出した旨の検出信号を生成して、上述したトリガ信号生成部248に通知する。
図6に示した起動/停止ロジック回路220においては、この停止コマンド検出部245により、上述した停止コマンドが、停止シーケンスを開始させる唯一の停止要因として検出され、これに応じて、トリガ信号生成部248による停止トリガ信号の生成が行われる。
このような構成では、停止要因の検出のために、電源ボタンの監視などの処理を行う必要がなくなるので、起動/停止ロジック回路220の構成の簡易化を図ることができる。また、この停止コマンド検出部245による検出結果を、上述したタイマ管理部246に渡し、起動タイマ244への開始指示として利用することも可能である。
(第4の実施形態)
図7に、本発明にかかわる起動/停止ロジック回路の第4の実施形態を示す。
なお、図7に示す構成要素のうち、図1および図6に示した各部と同等のものについては、図1および図6に示した符号を付して示し、その説明を省略する。
図7に示した要因検出部226は、図6に示した各部に加えて、カウンタ251、タイマ管理部252および二つの比較器253,254を備えて構成されている。なお、図7に示した要因検出部226においては、起動要因の検出にかかわる部分の図示を省略している。
図7に示した要因検出部226において、カウンタ251は、シーケンス制御ユニット242から起動シーケンスが完了した旨の通知を受け取ったときに動作可能となり、以後は、シーケンス制御ユニット242から停止シーケンスが開始された旨の通知を受け取るまで、時計ユニットから供給されるクロック信号を計数する動作を継続する。
また、図7に示した比較器253は、タイマ管理部252から入力される閾値Th1とカウンタ251の計数値とを比較し、カウンタ251の計数値が上述した閾値Th1に到達したときに、停止要因を検出した旨の検出信号を生成し、起動/停止判定部227に通知する。一方、図7に示した比較器254には、タイマ管理部252により、上述した閾値Th1の半分の値に相当する閾値Th2と上述したカウンタ251の計数値とが入力されており、この比較器254による比較結果によって、カウンタ251の計数値が閾値Th2に到達した旨が示されたときに、タイマ管理部252により、システムLSI210への割込信号が生成される。
次に、図7に示したカウンタ251、比較器253、254およびタイマ管理部252から構成される監視タイマにより、システムLSI210の動作を監視する方法について説明する。
例えば、電源ボタンの操作に伴う起動要因の検出に応じて、シーケンス制御ユニット242によって起動シーケンスが実行され、システムLSI210のリセット状態が解除されたときに、シーケンス制御ユニット242から起動シーケンスが完了した旨がカウンタ251に通知される。これに応じて、カウンタ251は、上述したクロック信号に基づく計数動作を開始する。
そして、このカウンタ251の計数値が増大していき、上述した閾値Th2に到達するごとに、比較器254による比較結果に基づいて、タイマ管理部252により、割込信号が生成され、システムLSI210に備えら得たメインMPU211(図1参照)に通知される。
この割込信号に応じて、メインMPU211が正常に動作し、通信ポート213(図1参照)を介してタイマ管理部252に監視タイマのリセットを指示すれば、カウンタ251の計数値が上述した閾値Th2に到達するごとに、上述したリセット指示に応じて、タイマ管理部252により、カウンタ251の計数値がクリアされる。したがって、メインMPU211が正常に動作している限りは、カウンタ251の計数値が比較器253に入力されている閾値Th1に到達することはなく、比較器253によって停止要因が検出されることはない。
一方、上述した割込信号に応じたリセット指示がメインMPU211から返されなかった場合には、カウンタ251の計数値が上述した閾値Th1に到達すると同時に、比較器253による停止要因を検出した旨の検出信号が生成され、これに応じて、起動/停止判定部227により、停止トリガ信号が生成されてシーケンス制御ユニット242に通知される。
このように構成された監視タイマにより、システムLSI210の動作を監視することにより、例えば、メインMPU211が暴走して停止コマンドを発行できなくなってしまった場合においても、バッテリ204の消耗を待つまでもなく、システムLSI210を安全かつ確実に停止させることが可能となる。
もちろん、メインMPU211のファームウェアによって、定期的に監視タイマのリセットをタイマ管理部252に指示する構成とすることも可能である。
また、通信ポート213を介して、タイマ管理部252に新たな閾値Th1、Th2の設定を指示することにより、上述した閾値Th1および閾値Th2をメインMPU211側から最適化することも可能である。
以上に説明したように、本発明にかかわる起動/停止ロジック回路は、ハードウェアロジック回路でありながら、内部に備えたレジスタ群に適切な値を設定することによって、サブMPUを使用した構成に匹敵する柔軟性を持って起動シーケンスおよび停止シーケンスにおけるタイミング制御を実行することができる。
したがって、本発明にかかわる起動/停止ロジック回路は、上述したようなデジタルカメラはもちろん、シーケンシャルな起動手順あるいは停止手順を必要とする複数の回路ブロックから構成された様々な製品の起動/停止制御に適用可能である。
また、上述したレジスタ群に製品群で共用可能な汎用のタイミング制御値を設定し、製品(例えば、デジタルカメラ)の起動後に、システムそれぞれに最も適切な値をメインMPU側の制御に従って設定し、タイミング制御値の最適化を図ることができるので、例えば、同一系列の製品間で起動/停止ロジック回路を共用し、開発コストの低減とともに開発期間の短縮を図ることも可能である。このような特徴は、特に製品開発期間が短縮される傾向の見られるデジタルカメラなどの開発過程においては、極めて有用である。
さらに、本発明にかかわる起動/停止ロジック回路は、ハードウェアロジック回路であるので、時計ユニットで生成されるクロック信号のみで十分動作可能である。したがって、サブMPUを使用した構成のような高速のクロック信号を必要としないので、このような高速なクロック信号を生成するための水晶発振子に従来費やされていたコストも削減することができる。それ故、本発明にかかわる起動/停止ロジック回路は、低コストが要求されるような製品にも適用可能であり、このような製品においても、起動シーケンスや停止シーケンスにおける柔軟なタイミング制御を実現することができる。
本発明にかかわる起動/停止ロジック回路の第1の実施形態を示す図である。 起動シーケンスを説明するタイミング図である。 停止シーケンスを説明するタイミング図である。 本発明にかかわる起動/停止ロジック回路の第2の実施形態を示す図である。 起動/停止シーケンス制御動作を表す流れ図である。 本発明にかかわる起動/停止ロジック回路の第3の実施形態を示す図である。 本発明にかかわる起動/停止ロジック回路の第4の実施形態を示す図である。
符号の説明
201…光学系、202…撮像回路、203…光学系駆動ユニット、204…バッテリ、205…DC/DCコンバータ、207…メモリユニット、208…インタフェース(I/F)ユニット、209…電池蓋センサ、210…システムLSI、211…メインMPU、212…画像処理回路、213…通信ポート、220…起動/停止ロジック回路、221…電源回路、222…時計ユニット、223…起動/停止制御回路、224…発振回路、225…時計回路、226…要因検出部、227…起動/停止判定部、228…シーケンス制御部、231…起動レジスタ、232…停止レジスタ、233…設定更新部、234…電源調整部、235…切替回路、236…バックアップ電池、237…電源監視部、238…スイッチ(SW)監視部、239…継続時間レジスタ、241…レジスタリセット部、242…シーケンス制御ユニット、244…起動タイマ、245…停止コマンド検出部、246、252…タイマ管理部、247…条件判定部、248…トリガ信号生成部、251…カウンタ、253、254…比較器

Claims (18)

  1. システム全体の制御用の主処理装置を備えた回路ブロックに電源電力の供給を開始して、前記主処理装置を起動する起動シーケンスおよび前記主処理装置の停止のための停止シーケンスを制御する起動/停止ロジック回路において、
    前記主処理装置の起動を指示する少なくとも一つの起動要因を検出する起動要因検出手段と、
    前記主処理装置の停止を指示する少なくとも一つの停止要因を検出したときに、前記停止シーケンスの開始を指示する停止要因検出手段と、
    前記起動要因検出手段による検出結果に基づいて、前記起動シーケンスの開始を指示すべきか否かを判定する起動判定手段と、
    前記起動シーケンスにおいて電源電力が投入される複数の回路ブロックそれぞれについて電源電力投入の適切なタイミングを示す値および起動に必要な制御信号の入力に関する適切なタイミングを示す値が設定された起動タイミングレジスタと、
    前記停止シーケンスにおいて電源電力の供給が停止される複数の回路ブロックそれぞれについて供給停止の適切なタイミングを示す値および停止に必要な制御信号の入力に関する適切なタイミングを示す値が設定された停止タイミングレジスタと、
    前記起動判定手段によって起動シーケンスの開始を指示すべきとされたときに、前記起動タイミングレジスタにそれぞれ設定された値で示されるタイミングで、対応する回路ブロックへの電源電力の投入および制御信号の入力を制御する起動シーケンス制御手段と、
    前記停止シーケンスを開始する旨の指示に応じて、前記停止タイミングレジスタにそれぞれ設定された値で示されるタイミングで、対応する回路ブロックへの電源電力供給の停止および制御信号の入力を制御する停止シーケンス制御手段と
    を備えたことを特徴とする起動/停止ロジック回路。
  2. 請求項1に記載の起動/停止ロジック回路において、
    前記起動タイミングレジスタおよび前記停止タイミングレジスタに設定すべき最適値を、起動された前記主処理装置から前記起動シーケンスで起動される各回路ブロックおよび前記停止シーケンスで停止される各回路ブロックに対応して受け取り、これらの最適値を用いて前記起動タイミングレジスタおよび前記停止タイミングレジスタの内容を更新する レジスタ更新手段を備えた
    ことを特徴とする起動/停止ロジック回路。
  3. 請求項2に記載の起動/停止ロジック回路において、
    リセット指示の入力に応じて、前記起動シーケンスで起動される各回路ブロックに対応して前記起動タイミングレジスタに適切な初期値を設定するとともに、前記停止シーケンスで停止される各回路ブロックに対応して前記停止タイミングレジスタに適切な初期値を設定する初期設定手段を備えた
    ことを特徴とする起動/停止ロジック回路。
  4. 請求項3に記載の起動/停止ロジック回路において、
    前記起動要因検出手段は、前記初期設定手段による前記起動タイミングレジスタおよび前記停止タイミングレジスタへの初期値設定動作の完了を起動要因の一つとして検出するリセット検出手段を備えた
    ことを特徴とする起動/停止ロジック回路。
  5. 請求項3に記載の起動/停止ロジック回路において、
    前記停止要因検出手段は、前記レジスタ更新手段による前記起動タイミングレジスタおよび前記停止タイミングレジスタに関する更新動作の完了を停止要因の一つとして検出する更新検出手段を備えた
    ことを特徴とする起動/停止ロジック回路。
  6. 請求項1に記載の起動/停止ロジック回路において、
    前記起動要因検出手段は、
    前記起動要因として検出される操作スイッチの少なくとも一つについて、前記操作スイッチの操作継続時間に関する閾値をそれぞれ保持する継続時間レジスタと、
    前記継続時間レジスタに閾値が設定された操作スイッチについて、前記操作スイッチが操作されたときに、その継続時間を計測する計時手段と、
    前記計時手段によって計測された継続時間と前記継続時間レジスタに設定された閾値との比較結果に基づいて、前記操作スイッチに関する操作を起動要因として検出するスイッチ操作検出手段と、
    前記継続時間レジスタに設定すべき最適値を、起動された前記主処理装置から前記操作スイッチそれぞれに対応して受け取り、この少なくとも一つの最適値を用いて前記継続時間レジスタの内容を更新する閾値更新手段を備えた
    ことを特徴とする起動/停止ロジック回路。
  7. 請求項1に記載の起動/停止ロジック回路において、
    前記起動要因検出手段は、
    計測開始指示の入力に応じて、前記システムにおける時刻の基準となるクロック信号に基づいて、前記計測開始指示の入力からの経過時間を計測する計測手段と、
    前記計測手段による計測結果を示す値と比較されるタイマ設定値を保持するタイマレジスタと、
    前記計測手段による計測値と前記タイマ設定値とを比較し、前記計測値が前記タイマ設定値に到達したときに、起動要因を検出した旨の検出結果を出力する起動タイマとを備えた
    ことを特徴とする起動/停止ロジック回路。
  8. 請求項7に記載の起動/停止ロジック回路において、
    前記起動要因検出手段は、
    起動された前記主処理装置から受け取ったタイマ設定値を用いて前記タイマレジスタの内容を更新するタイマ更新手段を備えた
    ことを特徴とする起動/停止ロジック回路。
  9. 請求項7に記載の起動/停止ロジック回路において、
    前記起動要因検出手段は、
    起動された前記主処理装置から前記計測手段による計測動作の開始、停止および計測値のクリアに関する制御情報を受け取り、この制御情報に基づいて、前記計測手段の動作を管理するタイマ管理手段を備えた
    ことを特徴とする起動/停止ロジック回路。
  10. 請求項7に記載の起動/停止ロジック回路において、
    前記起動要因検出手段は、
    前記主処理装置からの指示、もしくは停止シーケンスの完了によって前記計測手段への計測開始指示を生成する計測管理手段を備えた
    ことを特徴とする起動/停止ロジック回路。
  11. 請求項1に記載の起動/停止ロジック回路において、
    前記起動判定手段は、
    前記起動シーケンスの開始にあたって前記システムが満たすべき少なくとも一つの前提条件に関する状態情報を収集する収集手段と、
    前記収集された状態情報に基づいて、前記起動要因検出手段によって検出された起動要因それぞれについて有効性を判定する判定手段と、
    前記判定手段により、検出された起動要因が有効である旨の判定結果が得られたときに、起動シーケンスを開始すべき旨の判定結果を出力する判定出力手段とを備えた
    ことを特徴とする起動/停止ロジック回路。
  12. 請求項11に記載の起動/停止ロジック回路において、
    前記収集手段が、前記システムに給電するためのバッテリが正常に接続されているか否かを示す状態情報と前記バッテリの端子間電圧を示す状態情報との少なくとも一方を収集する構成である
    ことを特徴とする起動/停止ロジック回路。
  13. 請求項11に記載の起動/停止ロジック回路において、
    前記収集手段は、前記システムに給電するためのバッテリが正常に接続されているか否かを示す状態情報と前記バッテリの端子間電圧を示す状態情報とを含む複数の状態情報を収集し、
    前記判定手段は、
    前記複数の状態情報のそれぞれを対応する前提条件を満たしているか否かを示す論理値に変換する変換手段と、
    前記各状態情報に対応する論理値について論理積演算を行い、この演算結果により全ての前提条件が満たされていることが示されたときに、検出される起動要因が有効である旨の判定結果を出力する演算手段とを備えた
    ことを特徴とする起動/停止ロジック回路。
  14. 請求項1に記載の起動/停止ロジック回路において、
    前記停止要因検出手段は、前記主処理装置からの停止コマンドの入力に応じて、停止要因を検出した旨の検出結果を出力するコマンド検出手段を備えた
    ことを特徴とする起動/停止ロジック回路。
  15. 請求項1に記載の起動/停止ロジック回路において、
    前記停止要因検出手段は、
    計測開始指示の入力に応じて、前記システムにおける時刻の基準となるクロック信号に基づいて、前記計測開始指示の入力からの経過時間を計測する計測手段と、
    前記計測手段による計測結果を示す値と比較されるタイマ設定値を保持するタイマレジスタと、
    前記計測手段による計測値と前記タイマ設定値とを比較し、前記計測値が前記タイマ設定値に到達したときに、停止要因を検出した旨の検出結果を出力する停止タイマと、
    前記主処理装置から入力されるタイマクリア指示に応じて、前記計測手段の計数値をクリアするタイマ管理手段とを備えた
    ことを特徴とする起動/停止ロジック回路。
  16. 請求項15に記載の起動/停止ロジック回路において、
    前記停止要因検出手段は、前記起動判定手段によって起動シーケンスを開始する旨の判定結果が得られたことを検出したときに、前記計測手段に前記計測開始指示を入力する開始指示手段とを備えた
    ことを特徴とする起動/停止ロジック回路。
  17. 請求項15に記載の起動/停止ロジック回路において、
    前記停止要因検出手段は、
    起動された前記主処理装置から受け取ったタイマ設定値を用いて前記タイマレジスタの内容を更新するタイマ更新手段を備えた
    ことを特徴とする起動/停止ロジック回路。
  18. 請求項15に記載の起動/停止ロジック回路において、
    前記停止要因検出手段は、
    前記タイマ設定値よりも小さい所定の中間値を保持する中間値レジスタと、
    前記計測手段による計測値と前記中間値とを比較し、前記計測値が前記中間値に到達したときに、前記主処理装置に対する割り込み信号を出力する割り込み要求手段とを備えた
    ことを特徴とする起動/停止ロジック回路。

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