JP2007065713A - 自律ストレージ装置および自律分散型サーバ、ならびに、多重データ読み出し制御装置およびそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 自律分散型サーバ1は、複数の自律ストレージ装置2にコンテンツCoを多重化して記憶し、クライアントコンピュータ5からのコンテンツCoの配信要求に対して、コンテンツCoの部分データであるブロックごとに、異なる送信経路で、クライアントコンピュータ5にブロックを送信し、当該ブロックがクライアントコンピュータ5に受信された送信経路に、次に送信するブロックを割り当てることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
このとき、1台のストレージ装置のみにコンテンツを記憶すると、当該ストレージ装置に読み出し/書き込みの負荷が集中し、読み出し/書き込み速度が低下してしまうため、コンテンツを複数のストレージ装置に分散して記憶し、負荷を分散させる手法が一般的に用いられている。
例えば、コンテンツの書き込みを行う場合、クライアントコンピュータ5は、管理サーバ3に対して、コンテンツの書き込み先(記憶先)を問い合わせる。そして、管理サーバ3は、各ストレージ装置2Bにおいて、コンテンツを記憶した場合に、記憶容量に対するデータ量の割合が最も少なくなるストレージ装置2Bをクライアントコンピュータ5に通知する。そして、クライアントコンピュータ5は、通知されたストレージ装置2Bに対して、コンテンツの書き込みを行う。
このように、コンテンツを複数のストレージ装置2Bに分散して記憶させることで、1台のストレージ装置2Bに対する負荷を分散させることができる。
図8は、従来の自律分散型サーバのシステム構成例を示す構成図である。図8に示すように、自律分散型サーバ1Cは、ネットワークNに接続された複数の自律ストレージ装置2Cで構成され、同じくネットワークNに接続されたクライアントコンピュータ5からの要求に基づいて、コンテンツの読み出し/書き込みを行うものである。
自律ストレージ装置2Cは、システム管理手段20Cと、コンテンツ記憶手段30Cとを備え、各自律ストレージ装置2Cのシステム管理手段20C間で負荷情報を交換することで、コンテンツの記憶先を決定し、該当する自律ストレージ装置2Cのコンテンツ記憶手段30Cにコンテンツを記憶するものである。
このように、自律分散型サーバ1Cを構成することで、コンテンツの読み出し/書き込みの負荷を分散させることができる。さらに、自律分散型サーバ1Cは、どの自律ストレージ装置2Cが故障した場合であっても、バックアップコンテンツを用いて、サービスを継続することができる。
また、従来の分散型サーバは、管理サーバが故障すると、分散型サーバ全体の機能が停止してしまう。さらに、分散型サーバを構成するストレージ装置の1つが故障すると、当該ストレージ装置に記憶されているコンテンツが消滅してしまう。このように、従来の分散型サーバは、信頼性の面で大きな問題を有していた。
そして、多重データ読み出し制御装置は、送信経路設定手段によって、ブロックの送受信が完了したストレージ装置を、次に送信するブロックの送信元として設定する。これによって、負荷の少ないストレージ装置から、より多くのブロックがデータ参照装置に送信されることになる。
この場合、多重データ読み出し制御装置は、さらに経路確認手段を備え、当該経路確認手段によって、データを多重化して記憶している複数のストレージ装置から、データ参照装置までのネットワークの送信経路の有無を確認する。なお、ストレージ装置に複数の通信用のポートが存在する場合は、そのポートごとの送信経路を取得する。なお、送信経路は、各ストレージ装置において、例えば、トレースルート(trace route)等の一般的な技術を用いて探索することができる。
そして、自律ストレージ装置は、送受信監視手段によって、他の自律ストレージ装置から、当該ブロックがデータ参照装置に受信されたことを示す受信完了通知を受信することで、ブロックの送受信の完了を監視する。
そして、自律ストレージ装置は、送信経路設定手段によって、ブロックの送受信が完了した他の自律ストレージ装置を、次に送信するブロックの送信元として設定する。
なお、当該自律ストレージ装置に多重化されたデータが記憶されている場合は、他の自律ストレージ装置と同様にブロックを送信する役割を担うこととする。
これによって、自律ストレージ装置は、他の自律ストレージ装置と協働して、データを分割してデータ参照装置に送信することになる。
この場合、自律ストレージ装置は、さらに経路確認手段を備え、当該経路確認手段によって、データを多重化して記憶している他の自律ストレージ装置から、データ参照装置までのネットワークの送信経路の有無を確認する。
そして、多重データ読み出しプログラムは、送受信監視手段によって、ブロックの送信を要求されたストレージ装置から、当該ブロックがデータ参照装置に受信されたことを示す受信完了通知を受信することで、ブロックの送受信の完了を監視する。これによって、どのストレージ装置から送信されたブロックが早くデータ参照装置に到達したのかを認識することができる。
そして、多重データ読み出しプログラムは、送信経路設定手段によって、ブロックの送受信が完了したストレージ装置を、次に送信するブロックの送信元として設定する。これによって、負荷の少ないストレージ装置から、より多くのブロックがデータ参照装置に送信されることになる。
この場合、多重データ読み出しプログラムは、コンピュータを、さらに経路確認手段として機能させることで、当該経路確認手段によって、データを多重化して記憶している複数のストレージ装置から、データ参照装置までのネットワークの送信経路を取得する。なお、ストレージ装置に複数の通信用のポートが存在する場合は、そのポートごとに送信経路を取得する。
[自律分散型サーバの概要]
最初に、図1を参照して、本発明に係る自律分散型サーバの構成について、その概要を説明する。図1は、本発明に係る自律分散型サーバの構成を示す構成図である。
図1に示すように、自律分散型サーバ1は、複数の自律ストレージ装置2(21,22,23,24)で構成され、コンテンツCoを2つ以上の自律ストレージ装置2(ここでは23,24)に多重化して記憶するものである。
ここでは、自律分散型サーバ1は、複数のネットワークN(N1,N2,N3)を介して、データ参照装置であるクライアントコンピュータ5と接続され、クライアントコンピュータ5からの要求に基づいて、コンテンツCoの書き込み/読み出しを行う。
このように、コンテンツを多重化して記憶し、負荷に応じてコンテンツ(ブロック)の送信元を替えることで、コンテンツの読み出し速度を速めることができる。
また、自律ストレージ装置2が複数の通信用のポートを有している場合は、ブロックを送信するポートを替えることでも、コンテンツの読み出し速度を速めることができる。
以下、自律分散型サーバ1を構成する自律ストレージ装置2の構成について詳細に説明する。
図2を参照(適宜図1参照)して、自律ストレージ装置2の構成について説明する。図2は、本発明に係る自律ストレージ装置のブロック構成を示すブロック図である。自律ストレージ装置2は、図1で説明したように、他の自律ストレージ装置とコンテンツを多重化して記憶し、他の自律ストレージ装置と協働して、コンテンツを要求するクライアントコンピュータ5に対して、コンテンツを送信するものである。
ここでは、自律ストレージ装置2は、通信送受信手段10と、システム管理手段20と、記憶手段30とを備えている。
ここで、ネットワークN(N1,N2,N3)は、ポートによって論理的に区分された複数のネットワークとする。なお、ネットワークNは、物理的に異なる複数のネットワークとしてもよく、その場合は、通信送受信手段10が、そのネットワークの数だけ存在することになる。
ここでは、コンテンツ配信手段22は、コンテンツ/ブロック読み出し手段22aと、コンテンツ/ブロック送信手段22bとを備えている。
なお、コンテンツ/ブロック読み出し手段22aは、コンテンツ管理手段23からコンテンツ全体を読み出す旨を指示された場合は、記憶手段30からコンテンツ全体を読み出してコンテンツ/ブロック送信手段22bに出力する。
このブロックの大きさ(データ長)は、例えば、数GB(ギガバイト)の映像のコンテンツに対して、数百KB(キロバイト)等、予め定められたデータ長とする。
なお、このブロックの大きさは、一定長である必要はなく、コンテンツの最初からバイトを単位として適応的に割り振った大きさでであって、コンテンツの部分データとなる大きさであればよい。
このように、コンテンツ配信手段22は、他の自律ストレージ装置にコンテンツを送信する場合には、コンテンツ全体を送信し、クライアントコンピュータ5にコンテンツを送信する場合は、当該自律ストレージ装置2が担当するブロックのみを送信することになる。
すなわち、多重コンテンツ書き込み制御手段231は、コンテンツの格納要求を受信した場合に、他の自律ストレージ装置から、負荷状態(例えば、記憶容量に対する現在記憶されているデータ量の割合等)を制御情報として取得し、負荷の少ない自律ストレージ装置から順に、コンテンツの多重先(記憶元)を決定する。なお、コンテンツの多重先(記憶元)は、記憶元情報として記憶手段30に記憶しておくとともに、他の自律ストレージ装置に送信することで、各自律ストレージ装置2で同じ情報を記憶しておくものとする。
これによって、コンテンツは、複数の自律ストレージ装置2に多重化されて記憶されることになる。なお、ここでは、負荷状態によって、コンテンツの多重先を決定したが、予め定めた複数の自律ストレージ装置2にコンテンツを多重化させることとしてもよい。
この役割設定手段232aは、要求のあったコンテンツを記憶している自律ストレージ装置2から、負荷状態(例えば、CPU負荷等)を制御情報(負荷情報)として取得し、負荷の最も少ない自律ストレージ装置2をコーディネータとして設定し、その自律ストレージ装置2に対して、制御情報として、コーディネータとなる旨の指示(「コーディネータ移行指示」)を送信するとともに、コンテンツの読み出し制御をそのコーディネータに移行する。なお、コーディネータとなった自律ストレージ装置2は、要求のあったコンテンツを記憶している他の自律ストレージ装置に対して、制御情報として、自身がコーディネータとなった旨の通知(「コーディネータ通知」)を送信する。
なお、自律ストレージ装置2がコーディネータである場合には、後記する経路探索手段234から自身の自律ストレージ装置2の経路情報を取得し、他の自律ストレージ装置の経路情報は、制御情報として、制御情報送受信手段24を介して取得する。なお、経路確認手段232bは、ネットワークNが複数存在する場合は、そのネットワーク(ポート)ごとに経路情報を取得するものとする。
この場合、経路確認手段232bは、自律ストレージ装置が有するすべてのポートにブロックを送出し、伝送障害を検出することによって、当該ポートがクライアントコンピュータ5と通信可能か否かを認識する。
この送信経路設定手段232cは、自律ストレージ装置2のポートごとに、経路情報で距離が最も短い経路(例えば、途中のルータの数が最も少ない経路)、あるいは、送信時間が最も短い経路から順番にブロックの送信経路として設定する。
また、送受信監視手段232fから、ブロックの送信が正常に終了しなかった旨の通知があった場合、送信経路設定手段232cは、当該ブロックを他の送信経路に再送用ブロックとして設定し直す。なお、ブロックの送信が正常に終了しなかった送信経路は、ネットワーク負荷の増大等も考えられるため、一時的なビジー状態とみなし、次に送信するブロックの送信経路として設定する。
これによって、ネットワークの負荷が一時的に増大した場合であっても、他のネットワークを経由してブロックが送信されることになる。
また、ブロックの送信が正常に終了しなかった送信経路のビジー状態が継続する場合、送信経路設定手段232cは、ネットワークに障害が発生したものとみなし、当該送信経路の使用を中止する。
図3に示すように、送信管理テーブルTは、ポート(P1〜Pn)ごとに、現在割り当てられているブロックを特定するブロック番号BNと、そのポートの現在の状態STとを対応付けたものである。
なお、障害が発生した場合は、「状態ST」に、通信ができなくなった原因等、その情報を書き込んでおく(図示せず)。これによって、障害が恒久的なものであるのか、一時的なものであるのかを認識することができる。
このように、送信管理テーブルTを設定することで、現在のポートの状態が一元管理されることになる。
図2に戻って、自律ストレージ装置2に構成ついて説明を続ける。
この送信実行・要求手段232dは、自身の自律ストレージ装置2がコーディネータである場合に、コンテンツ配信手段22に対して、ブロックを特定する番号等と、コンテンツを要求した要求元とを通知し、ブロックの送信を実行する。また、送信実行・要求手段232dは、他の自律ストレージ装置に対して、制御情報として、ブロックを特定する番号等と、コンテンツを要求した要求元とを含んだブロックを送信する旨の指示(「ブロック送信要求」)を送信する。これによって、他の自律ストレージ装置からクライアントコンピュータ5に対してブロックが送信される。
なお、送信実行・要求手段232dは、1つずつブロックを送信する必要はなく、予め定めた数のブロックをまとめて送信することとしてもよい。
この送受信監視手段232fは、自身の自律ストレージ装置2がコーディネータである場合に、クライアントコンピュータ5または他の自律ストレージ装置から通知される「受信完了通知」によって、ブロックが正常にクライアントコンピュータ5に受信されたか否かを監視する。
なお、送受信監視手段232fは、送信したブロックの中で、予め定めた数以上前のブロックに対して、「受信完了通知」が通知されない場合は、送信経路設定手段232cに対して、ブロックの送信が正常に終了しなかった旨を通知する。
ここで、制御情報は、例えば、自律ストレージ装置2とクライアントコンピュータ5との間で送受信される、コンテンツを格納する(書き込む)旨の要求を示す「コンテンツ格納要求」、コンテンツを配信する(読み出す)旨の要求を示す「コンテンツ配信要求」等、あるいはこれらの指示に対する応答等である。
次に、図4および図5を参照して、本発明に係る自律分散型サーバの特徴となる多重化されたコンテンツの読み出し動作について説明する。図4は、本発明に係る自律分散型サーバの多重化されたコンテンツの読み出し動作全体を示すフローチャートである。図5は、本発明に係る自律分散型サーバのブロック送信時における詳細な動作を示すフローチャートである。
まず、図4を参照(適宜図1および図2参照)して、自律分散型サーバ1の多重化コンテンツの読み出し動作について説明する。
最初に、クライアントコンピュータ5が、自律分散型サーバ1のある自律ストレージ装置2(ここでは、自律ストレージ装置22とする)に対して、コンテンツの配信を要求する「コンテンツ配信要求」を、制御情報として送信する(ステップS1)。
そして、「コンテンツ配信要求」を受信した自律ストレージ装置22は、役割設定手段232aによって、記憶手段30に記憶されている記憶元情報を参照して、要求のあったコンテンツを記憶している自律ストレージ装置を特定し、その自律ストレージ装置に対して負荷情報(CPU負荷)を要求する「負荷情報要求」を制御情報として送信する(ステップS2)。なお、ここでは、クライアントコンピュータ5が要求しているコンテンツは、自律ストレージ装置23および24に多重化して記憶されているものとする。
一方、自律ストレージ装置23は、クライアントコンピュータ5までのネットワーク経路(経路情報)を経路探索手段234によって探索する(ステップS8)。
そして、自律ストレージ装置23は、送信実行・要求手段232dによって、ブロック番号、クライアントコンピュータ5のアドレス、ブロックを送信する送信経路を含んだ「ブロック送信要求」を、制御情報として自律ストレージ装置24に送信する(ステップS10)。
そして、自律ストレージ装置23は、送信実行・要求手段232dによって、コンテンツの配信が完了したかどうかを判定する(ステップS16)。
そして、まだコンテンツの配信が完了していない場合(ステップS16でNo)、自律ストレージ装置23は、ステップS9に戻って動作を継続する。一方、コンテンツの配信が完了した場合(ステップS16でYes)、自律ストレージ装置23は動作を終了する。
以上の動作によって、自律分散型サーバ1における多重化コンテンツの読み出し動作が完了する。
次に、図3および図5を参照(構成については適宜図1および図2参照)して、自律分散型サーバ1のブロック送信時における障害等を考慮した詳細な動作について説明する。なお、図5の動作は、図4のステップS9、S10、S12およびS16に相当する。
そして、自律ストレージ装置23は、送信経路設定手段232cによって、送信管理テーブルTの送信経路を示す各ポート(ポート番号1〜n)のブロック番号BNに送信対象ブロック番号を順次設定し、各ポートの状態STに“受信完了待ち”を設定する(ステップS22)。このとき、さらに、状態STのビジー回数を初期化(値“0”)しておく(ステップとして図示せず)。
ここで、送信経路設定手段232cは、送信対象ブロック番号iを“n+1”とし、次に送信するブロックの番号を更新しておく(ステップS24)。
ここで、送信経路設定手段232cは、これから送信しようとするブロックの番号(送信対象ブロック番号i)と、まだ受信完了通知が受信されていないブロックの最小の番号(“受信完了待ち”ブロック番号)との差分をとることで、遅延が発生しているブロックの間隔(遅延ブロック数)を算出する(ステップS27)。
ここで、遅延ブロック数がビジー判定閾値より小さい場合(ステップS28でYes)、送信経路設定手段232cは、当該ポートがビジー状態となっていないと判定し、送信管理テーブルTの状態STに“空”が設定されているポートのブロック番号BNに送信対象ブロック番号i、状態STに“受信完了待ち”を設定するとともに、ビジー回数を初期化(値“0”)する(ステップS29)。
そして、自律ストレージ装置23は、送信実行・要求手段232dによって、送信対象ブロック番号iのブロックの送信を行い(ステップS30)、送信経路設定手段232cによって、送信対象ブロック番号iを“i+1”とし、次に送信するブロックの番号を更新する(ステップS31)。そして、自律ストレージ装置23は、ステップS40に動作を進める。
ここで、ビジー回数が障害判定閾値より小さい場合(ステップS32でYes)、送信経路設定手段232cは、“受信完了待ち”が設定されているポートのブロック番号BNに送信対象ブロック番号iを設定する。そして、状態STのビジー回数を増加(+1)させる(ステップS33)。そして、送信実行・要求手段232dは、送信対象ブロック番号iのブロックの送信を行う(ステップS34)。
また、自律ストレージ装置23は、送信経路設定手段232cによって、送信管理テーブルTの状態STに“空”が設定されているポートのブロック番号BNに、受信完了通知が受信されていないブロックの番号(受信完了待ちブロック番号)、状態STに“受信完了待ち”を設定するとともに、ビジー回数を初期化(値“0”)する(ステップS38)。そして、送信実行・要求手段232dによって、受信完了通知が受信されていないブロックの再送信を行い(ステップS39)、ステップS40に進む。
そして、まだコンテンツの配信が完了していない場合(ステップS40でNo)、自律ストレージ装置23は、ステップS25に戻って動作を継続する。一方、コンテンツの配信が完了した場合(ステップS40でYes)、自律ストレージ装置23は動作を終了する。
ここで、図6を参照(適宜図1参照)して、自律分散型サーバ1が行うブロックの送信について、具体例を示して説明を行う。図6は、ブロック送信の具体例を説明するための図であって、(a)は、コンテンツとポートの関係を示し、(b)は、ブロックの送信順序を示している。
ここで、図6(b)の(b−1)に示すように、自律分散型サーバ1は、ポートP1、P2、P3、…、P6から、ブロックB1、B2、B3、…、B6を、それぞれ、この送信順序でクライアントコンピュータ5に送信する。このとき、クライアントコンピュータ5に受信された順番(受信完了順序)が、ブロックB3、B5、B2、B4、B6であったとする。なお、この段階では、まだ、ブロックB1は受信が完了していないものとする。
以下、図6(b)の(b−3)に示すように、順次、クライアントコンピュータ5に受信された順番によって、送信するポートを切り換えてブロックを送信する。これによって、ネットワーク経路や個々の自律ストレージ装置の負荷の影響を最小限に抑えて、コンテンツの配信を行うことができる。
2 自律ストレージ装置(ストレージ装置)
5 クライアントコンピュータ(データ参照装置)
10 通信送受信手段
20 システム管理手段
21 コンテンツ格納手段
21a コンテンツ受信手段
21b コンテンツ書き込み手段
22 コンテンツ配信手段
22a コンテンツ/ブロック読み出し手段
22b コンテンツ/ブロック送信手段(ブロック送信手段)
23 コンテンツ管理手段
231 多重コンテンツ書き込み制御手段
232 多重コンテンツ読み出し制御手段(多重データ読み出し制御装置)
232a 役割設定手段
232b 経路確認手段
232c 送信経路設定手段
232d 送信実行・要求手段(送信要求手段)
232e 完了通知送信手段
232f 送受信監視手段
233 負荷状態監視手段
234 経路探索手段
24 制御情報送受信手段
30 記憶手段
Claims (7)
- ネットワークに接続されたデータ参照装置からの要求に基づいて、複数のストレージ装置間で多重化されているデータの読み出し制御を行う多重データ読み出し制御装置であって、
前記データを記憶している前記複数のストレージ装置に、前記データの部分データであるブロックを対応付けて、当該複数のストレージ装置に対して、それぞれ異なる前記ブロックを前記データ参照装置に送信する旨を示すブロック送信要求を送信する送信要求手段と、
この送信要求手段で前記ブロックの送信を要求されたストレージ装置から、当該ブロックが前記データ参照装置に受信されたことを示す受信完了通知を受信することで、前記ブロックの送受信の完了を監視する送受信監視手段と、
この送受信監視手段によってブロックの送受信が完了したストレージ装置を、次に送信するブロックの送信元として設定する送信経路設定手段と、
を備えていることを特徴とする多重データ読み出し制御装置。 - ネットワークに接続されたデータ参照装置からの要求に基づいて、複数のストレージ装置間で多重化されているデータの読み出し制御を行う多重データ読み出し制御装置であって、
前記データを記憶している前記複数のストレージ装置から前記データ参照装置までの、ネットワークの送信経路の有無を確認する経路確認手段と、
この経路確認手段で送信経路が確認された場合に、当該送信経路に、前記データの部分データであるブロックを対応付けて、前記複数のストレージ装置に対して、それぞれ異なる前記ブロックを前記データ参照装置に送信する旨を示すブロック送信要求を送信する送信要求手段と、
この送信要求手段で前記ブロックの送信を要求されたストレージ装置から、当該ブロックが前記データ参照装置に受信されたことを示す受信完了通知を受信することで、前記ブロックの送受信の完了を監視する送受信監視手段と、
この送受信監視手段によってブロックの送受信が完了した送信経路を、次に送信するブロックの送信経路として設定する送信経路設定手段と、
を備えていることを特徴とする多重データ読み出し制御装置。 - ネットワークに複数接続されて、データを多重化して記憶するとともに、前記ネットワークに接続されたデータ参照装置からの要求に基づいて、前記データの読み出しを行う自律ストレージ装置であって、
前記データを多重化して記憶している他の自律ストレージ装置に、前記データの部分データであるブロックを対応付けて、当該他の自律ストレージ装置に対して、それぞれ異なる前記ブロックを前記データ参照装置に送信する旨を示すブロック送信要求を送信する送信要求手段と、
この送信要求手段で前記ブロックの送信を要求された他の自律ストレージ装置から、当該ブロックが前記データ参照装置に受信されたことを示す受信完了通知を受信することで、前記ブロックの送受信の完了を監視する送受信監視手段と、
この送受信監視手段によってブロックの送受信が完了した他の自律ストレージ装置を、次に送信するブロックの送信元として設定する送信経路設定手段と、
前記ブロック送信要求を他の自律ストレージ装置から受信したときに、前記データにおける対応するブロックを、前記データ参照装置に送信するブロック送信手段と、
前記データ参照装置から前記送信したブロックに対する応答を受信した段階で、前記ブロック送信要求を送信した他の自律ストレージ装置に対して、前記受信完了通知を送信する完了通知送信手段と、
を備えていることを特徴とする自律ストレージ装置。 - ネットワークに複数接続されて、データを多重化して記憶するとともに、前記ネットワークに接続されたデータ参照装置からの要求に基づいて、前記データの読み出しを行う自律ストレージ装置であって、
前記データ参照装置までのネットワークの送信経路を探索する経路探索手段と、
前記データを多重化して記憶している他の自律ストレージ装置から、前記送信経路の有無を確認する経路確認手段と、
この経路確認手段で送信経路が確認された場合に、当該送信経路に、前記データの部分データであるブロックを対応付けて、前記複数の自律ストレージ装置に対して、それぞれ異なる前記ブロックを前記データ参照装置に送信する旨を示すブロック送信要求を送信する送信要求手段と、
この送信要求手段で前記ブロックの送信を要求された他の自律ストレージ装置から、当該ブロックが前記データ参照装置に受信されたことを示す受信完了通知を受信することで、前記ブロックの送受信の完了を監視する送受信監視手段と、
この送受信監視手段によってブロックの送受信が完了した送信経路を、次に送信するブロックの送信経路として設定する送信経路設定手段と、
前記ブロック送信要求を他の自律ストレージ装置から受信したときに、前記データにおいて要求のあったブロックを、前記データ参照装置に送信するブロック送信手段と、
前記データ参照装置から前記送信したブロックに対する応答を受信した段階で、前記ブロック送信要求を送信した他の自律ストレージ装置に対して、前記受信完了通知を送信する完了通知送信手段と、
を備えていることを特徴とする自律ストレージ装置。 - データを多重化して記憶し、データ参照装置からの要求に基づいて、前記データの読み出しを行う自律分散型サーバであって、
前記データを多重化して記憶する請求項3または請求項4に記載の自律ストレージ装置を複数備え、
この複数の自律ストレージ装置から、前記データの部分データであるブロックごとに、それぞれ異なる前記ブロックを前記データ参照装置に送信することを特徴とする自律分散型サーバ。 - ネットワークに接続されたデータ参照装置からの要求に基づいて、複数のストレージ装置間で多重化されているデータの読み出しを行うために、コンピュータを、
前記データを記憶している前記複数のストレージ装置に、前記データの部分データであるブロックを対応付けて、当該複数のストレージ装置に対して、それぞれ異なる前記ブロックを前記データ参照装置に送信する旨を示すブロック送信要求を送信する送信要求手段、
この送信要求手段で前記ブロックの送信を要求されたストレージ装置から、当該ブロックが前記データ参照装置に受信されたことを示す受信完了通知を受信することで、前記ブロックの送受信の完了を監視する送受信監視手段、
この送受信監視手段によってブロックの送受信が完了したストレージ装置を、次に送信するブロックの送信元として設定する送信経路設定手段、
として機能させることを特徴とする多重データ読み出しプログラム。 - ネットワークに接続されたデータ参照装置からの要求に基づいて、複数のストレージ装置間で多重化されているデータの読み出しを行うために、コンピュータを、
前記データを多重化して記憶している前記複数のストレージ装置から前記データ参照装置までの、ネットワークの送信経路の有無を確認する経路確認手段、
この経路確認手段で送信経路が確認された場合に、当該送信経路に、前記データの部分データであるブロックを対応付けて、前記複数のストレージ装置に対して、それぞれ異なる前記ブロックを前記データ参照装置に送信する旨を示すブロック送信要求を送信する送信要求手段、
この送信要求手段で前記ブロックの送信を要求されたストレージ装置から、当該ブロックが前記データ参照装置に受信されたことを示す受信完了通知を受信することで、前記ブロックの送受信の完了を監視する送受信監視手段、
この送受信監視手段によってブロックの送受信が完了した送信経路を、次に送信するブロックの送信経路として設定する送信経路設定手段、
として機能させることを特徴とする多重データ読み出しプログラム。
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