JP2007065594A - 光スイッチの出力光強度制御方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 MEMS光スイッチにおいて、出力ポートにおける出力光強度が最大になるように各ミラーの角度調整を効率よく行い速やかに出力光強度が最大かつ安定状態にする。【解決手段】 第1の制御光と第2の制御光をMEMS光スイッチに対して逆方向に入力し、各制御光の出力光強度比を検出し、その光強度比に応じて2つのMEMSミラーのうちずれが大きい方のMEMSミラーを判別し、光強度比が1になるようにずれが大きい一方のMEMSミラーの角度調整を行う第1の手順と、次に光強度比が所定値になるように他方のMEMSミラーの角度調整を行う第2の手順とを1サイクルとし、第1の手順で光強度比が1に調整されるときに第1の制御光の光強度と前サイクルにおける第1の制御光の光強度との変化量が所定値以下になるまで第1の手順と第2の手順を順番に繰り返す。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の入出力ポート間で、任意の入力ポートから入力した信号光を2つのMEMS(Micro Electric Mechanical System) ミラーによって連続的に反射させ、任意の出力ポートに出力する2枚のMEMSミラーアレイを用いたMEMS光スイッチにおいて、信号光の出力経路を決める2つのMEMSミラーの角度調整を行い、出力ポートにおける出力光強度を制御する光スイッチの出力光強度制御方法および装置に関する。
図8は、MEMS光スイッチの構成例を示す。図8において、MEMS光スイッチは、複数のコリメータを2次元に配置した2つのコリメータアレイ6,7と、複数のミラーを2次元に配置した2つのMEMSミラーアレイ8,9を組み合わせた構成である。なお、入力側のコリメータアレイ6には、各コリメータに対応させて複数の光ファイバを2次元に配置した入力光ファイバアレイが接続され、出力側のコリメータアレイ7には、各コリメータに対応させて複数の光ファイバを2次元に配置した出力光ファイバアレイが接続される。また、各ミラーはMEMS技術によりその角度が制御され、2つのMEMSミラーアレイ8,9で反射させるミラーの組み合わせによって任意の入出力光ファイバ間の接続(出力経路の切り替え)が可能になっている。
ところで、各ミラーは出力経路に応じた所定の角度が予め設定されるが、各ミラーの角度の微小変動により、出力側のコリメータ(出力ポート)に対して信号光の入射角あるいは入射位置が微小変動し、出力光強度が変動することがある。このような出力光強度を制御する方法として、出力光強度をモニタし、出力光強度が最大になるように各ミラーの角度調整を行う方法がとられる。このとき、出力光強度をモニタしながら各ミラーの角度をx軸方向、y軸方向に調整する方法、各ミラーをスパイラルに角度変化させて出力光強度が最大になるように角度を調整する方法などが用いられている。
また、出力側に受光器アレイを配置し、受光器アレイに到達しているビーム形状から入射位置および角度を測定して最適な入射位置および角度を調整する方法も知られている(特許文献1)。
特開2002−236264号公報
MEMS光スイッチでは、出力ポートにおける出力光強度が最大になるように2つのミラーの角度調整が行われる。このとき図9に示すように、入力側のミラー1の角度をずらすと、出力ポート(出力側のコリメータ4)への入射角度および入射位置が変化する。したがって、従来はミラー1の角度調整に対応して出力側のミラー2の角度調整を行い、出力ポートにおける出力光強度が最大になるように制御される。しかし、ミラー1とミラー2はそれぞれ独立に角度調整が行われるために、出力ポートにおける出力光強度が各ミラーの角度調整のたびに変動し、出力光強度が最大かつ安定状態になるまでに時間がかかっていた。
ところで、各ミラーの角度調整を行うと出力ポートにおける出力光強度が変化するが、その出力光強度を検出しているのみでは、ミラー1とミラー2のどちらの角度が大きくずれているのか判断できない。すなわち、出力ポートにおける出力光強度は、出力ポート(出力側のコリメータ4)への入射角度および入射位置によって決定されるものの、2枚のミラーの角度状況を考慮せずに各ミラーの角度調整を行うことは効率的ではない。
本発明は、複数の入出力ポート間で、2つのMEMSミラーの角度を制御して信号光の出力経路を切り替える光スイッチにおいて、出力ポートにおける出力光強度が最大になるように各ミラーの角度調整を効率よく行い、速やかに出力光強度が最大かつ安定状態になるように制御することができる光スイッチの出力光強度制御方法および装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、複数の入出力ポート間で、任意の入力ポートから入力した信号光を2つのMEMSミラーによって連続的に反射させて任意の出力ポートに出力する2枚のMEMSミラーアレイを用いた光スイッチに対して、信号光の出力経路を決める2つのMEMSミラーの角度調整を行い、出力ポートにおける出力光強度を制御する光スイッチの光出力強度制御方法において、第1の制御光を入力ポートから入力し、2つのMEMSミラーを介して出力ポートへ出力してその光強度を検出し、第2の制御光を出力ポートから入力し、2つのMEMSミラーを介して入力ポートへ出力してその光強度を検出し、出力ポートにおける第1の制御光の光強度と入力ポートにおける第2の制御光の光強度の光強度比を検出し、光強度比に応じて2つのMEMSミラーのうちずれが大きい方のMEMSミラーを判別し、光強度比が1になるようにずれが大きい一方のMEMSミラーの角度調整を行う第1の手順と、次に光強度比が所定値になるように他方のMEMSミラーの角度調整を行う第2の手順とを1サイクルとし、第1の手順で光強度比が1に調整されるときに第1の制御光の光強度と前サイクルにおける第1の制御光の光強度との変化量が所定値以下になるまで第1の手順と第2の手順を順番に繰り返す。
第2の発明は、複数の入出力ポート間で、任意の入力ポートから入力した信号光を2つのMEMSミラーによって連続的に反射させて任意の出力ポートに出力する2枚のMEMSミラーアレイを用いた光スイッチに対して、信号光の出力経路を決める2つのMEMSミラーの角度調整を行い、出力ポートにおける出力光強度を制御する光スイッチの光出力強度制御方法において、第1の制御光を入力ポートから入力し、2つのMEMSミラーを介して出力ポートへ出力してその光強度を検出し、第2の制御光を出力ポートから入力し、2つのMEMSミラーを介して入力ポートへ出力してその光強度を検出し、出力ポートにおける第1の制御光の光強度と入力ポートにおける第2の制御光の光強度の少なくとも一方が検出されたときに、その光強度が大きくなる方向に2つのMEMSミラーの角度調整を行う。
第3の発明は、第2の発明の方法に加えて、出力ポートにおける第1の制御光の光強度と入力ポートにおける第2の制御光の光強度の両方が検出されたときに、第1の発明の方法をとる。
第4の発明は、第1の発明または第3の発明において、2つのMEMSミラーのうち入力ポートに近い方を第1ミラー、出力ポートに近い方を第2ミラーとし、第1の制御光の光強度をP1、第2の制御光の光強度をP2とし、その光強度比を(P1/P2)としたときに、光強度比が1より大きい場合に、光強度比が1になるように第2ミラーの角度調整を行う第1の手順と、光強度比が1になったときに第2ミラーの角度を固定し、光強度比が1より大きくなるように第1ミラーの角度調整を行う第2の手順と、光強度比が1より大きい所定値または最大値になったときに第1ミラーの角度を固定し、再度第1の手順に戻り、第1の手順と第2の手順を順番に繰り返し、光強度比が1より小さい場合に、光強度比が1になるように第1ミラーの角度調整を行う第1の手順と、光強度比が1になったときに第1ミラーの角度を固定し、光強度比が1より小さくなるように第2ミラーの角度調整を行う第2の手順と、光強度比が1より小さい所定値または最小値になったときに第2ミラーの角度を固定し、再度第1の手順に戻り、第1の手順と第2の手順を順番に繰り返す。
第5の発明は、第1の発明または第3の発明において、2つのMEMSミラーのうち入力ポートに近い方を第1ミラー、出力ポートに近い方を第2ミラーとし、第1の制御光の光強度をP1、第2の制御光の光強度をP2とし、その光強度比を(P2/P1)としたときに、光強度比が1より大きい場合に、光強度比が1になるように第1ミラーの角度調整を行う第1の手順と、光強度比が1になったときに第1ミラーの角度を固定し、光強度比が1より大きくなるように第2ミラーの角度調整を行う第2の手順と、光強度比が1より大きい所定値または最大値になったときに第2ミラーの角度を固定し、再度第1の手順に戻り、第1の手順と第2の手順を順番に繰り返し、光強度比が1より小さい場合に、光強度比が1になるように第2ミラーの角度調整を行う第1の手順と、光強度比が1になったときに第2ミラーの角度を固定し、光強度比が1より小さくなるように第1ミラーの角度調整を行う第2の手順と、光強度比が1より小さい所定値または最小値になったときに第1ミラーの角度を固定し、再度第1の手順に戻り、第1の手順と第2の手順を順番に繰り返す。
第6の発明は、第1〜第3の発明において、第1の制御光として信号光を用いる。
第7の発明は、複数の入出力ポート間で、任意の入力ポートから入力した信号光を2つのMEMSミラーによって連続的に反射させて任意の出力ポートに出力する2枚のMEMSミラーアレイを用いた光スイッチに対して、信号光の出力経路を決める2つのMEMSミラーの角度調整を行い、出力ポートにおける出力光強度を制御する光スイッチの光出力強度制御装置において、第1の制御光を入力ポートから入力し、2つのMEMSミラーを介して出力ポートへ出力してその光強度を検出する第1の手段と、第2の制御光を出力ポートから入力し、2つのMEMSミラーを介して入力ポートへ出力してその光強度を検出する第2の手段と、出力ポートにおける第1の制御光の光強度と入力ポートにおける第2の制御光の光強度の光強度比を検出し、該光強度比に応じて2つのMEMSミラーのうちずれが大きい方のMEMSミラーを判別し、該光強度比が1になるようにずれが大きい一方のMEMSミラーの角度調整を行う第1の手順と、次に光強度比が所定値になるように他方のMEMSミラーの角度調整を行う第2の手順とを1サイクルとし、第1の手順で光強度比が1に調整されるときに第1の制御光の光強度と前サイクルにおける第1の制御光の光強度との変化量が所定値以下になるまで第1の手順と第2の手順を順番に繰り返す制御手段とを備える。
第8の発明は、複数の入出力ポート間で、任意の入力ポートから入力した信号光を2つのMEMSミラーによって連続的に反射させて任意の出力ポートに出力する2枚のMEMSミラーアレイを用いた光スイッチに対して、信号光の出力経路を決める2つのMEMSミラーの角度調整を行い、出力ポートにおける出力光強度を制御する光スイッチの光出力強度制御装置において、第1の制御光を入力ポートから入力し、2つのMEMSミラーを介して出力ポートへ出力してその光強度を検出する手段と、第2の制御光を出力ポートから入力し、2つのMEMSミラーを介して入力ポートへ出力してその光強度を検出する手段と、出力ポートにおける第1の制御光の光強度と入力ポートにおける第2の制御光の光強度の少なくとも一方が検出されたときに、その光強度が大きくなる方向に2つのMEMSミラーの角度調整を行う制御手段とを備える。
第9の発明は、第8の発明の装置構成に加えて、出力ポートにおける第1の制御光の光強度と入力ポートにおける第2の制御光の光強度の両方が検出されたときに、第7の発明の装置構成をとる。
第10の発明は、第7または第9の発明において、2つのMEMSミラーのうち入力ポートに近い方を第1ミラー、出力ポートに近い方を第2ミラーとし、第1の制御光の光強度をP1、第2の制御光の光強度をP2とし、その光強度比を(P1/P2)としたときに、制御手段は、光強度比が1より大きい場合に、光強度比が1になるように第2ミラーの角度調整を行う第1の手順と、光強度比が1になったときに第2ミラーの角度を固定し、光強度比が1より大きくなるように第1ミラーの角度調整を行う第2の手順と、光強度比が1より大きい所定値または最大値になったときに第1ミラーの角度を固定し、再度第1の手順に戻り、第1の手順と第2の手順を順番に繰り返し、光強度比が1より小さい場合に、光強度比が1になるように第1ミラーの角度調整を行う第1の手順と、光強度比が1になったときに第1ミラーの角度を固定し、光強度比が1より小さくなるように第2ミラーの角度調整を行う第2の手順と、光強度比が1より小さい所定値または最小値になったときに第2ミラーの角度を固定し、再度第1の手順に戻り、第1の手順と第2の手順を順番に繰り返す構成である。
第11の発明は、第7または第9の発明において、2つのMEMSミラーのうち入力ポートに近い方を第1ミラー、出力ポートに近い方を第2ミラーとし、第1の制御光の光強度をP1、第2の制御光の光強度をP2とし、その光強度比を(P2/P1)としたときに、制御手段は、光強度比が1より大きい場合に、光強度比が1になるように第1ミラーの角度調整を行う第1の手順と、光強度比が1になったときに第1ミラーの角度を固定し、光強度比が1より大きくなるように第2ミラーの角度調整を行う第2の手順と、光強度比が1より大きい所定値または最大値になったときに第2ミラーの角度を固定し、再度第1の手順に戻り、第1の手順と第2の手順を順番に繰り返し、光強度比が1より小さい場合に、光強度比が1になるように第2ミラーの角度調整を行う第1の手順と、光強度比が1になったときに第2ミラーの角度を固定し、光強度比が1より小さくなるように第1ミラーの角度調整を行う第2の手順と、光強度比が1より小さい所定値または最小値になったときに第1ミラーの角度を固定し、再度第1の手順に戻り、第1の手順と第2の手順を順番に繰り返す構成である。
第12の発明は、第7〜第9の発明において、第1の手段は、第1の制御光として信号光を用い、出力ポートにおける信号光の光強度を検出する構成である。
第13の発明は、第7〜第9の発明において、第1の手段および第2の手段は、第1の制御光を出力する制御光用光源と、第2の制御光を出力する制御光用光源を共有し、1つの制御光用光源から出力される制御光を光カプラで2分岐して入力ポートおよび出力ポートからそれぞれ入力する構成である。
第14の発明は、第7〜第9の発明において、第1の手段および第2の手段は、出力ポートにおける第1の制御光と、入力ポートにおける第2の制御光を切り替える光スイッチと、光スイッチで切り替えられた各制御光の光強度を検出する1つの受光器とを含み、制御手段は、光強度比に基づく制御に応じて光スイッチの切り替えタイミングを制御する構成である。
第15の発明は、第7〜第9の発明において、第1の手段は、信号光の波長と異なる波長の第1の制御光を出力する制御光用光源を備え、信号光と波長分波して第1の制御光の光強度を検出する構成である。
本発明は、2方向の制御光の出力光強度を検出し、その光強度比からMEMS光スイッチの2つのミラーにおける角度が大きくずれている方のミラーを判別する。そして、最初にそのミラーの角度を調整し、次に他方のミラーの角度を調整し、これを繰り返すことにより、2つのミラーの順序を考慮せずに調整する場合に比べて効率よく角度調整を行い、短時間で出力光強度を最大かつ安定状態になるように制御することができる。
また、本発明は、2方向の制御光の一方の出力光強度が検出される場合に、その光強度を用いて光スイッチの出力光強度が大きくなるように2つのミラーの角度調整を行うことにより、2方向の制御光の出力光強度が得られる状態にもっていくことができる。さらに、2方向の制御光の出力光強度が得られたときには、その光強度比を用いた上記の制御を行うことにより、2つのミラーの角度調整を効率よく行い、短時間で出力光強度を最大かつ安定状態になるように制御することができる。
(光スイッチの出力光強度制御装置の第1の実施形態)
図1は、本発明の光スイッチの出力光強度制御装置の第1の実施形態を示す。
図において、信号光は光サーキュレータ14−1を介してMEMS光スイッチ10の所定の入力ポートに入力され、所定の出力ポートから出力されて光サーキュレータ14−2および光フィルタ17を介して出力される。制御光1用光源11−1から出力される制御光1は、光減衰器12−1,光カプラ13−1,光サーキュレータ14−1を介してMEMS光スイッチ10の所定の入力ポートに入力され、所定の出力ポートから出力されて光カプラ13−2,光フィルタ16を介して制御光1用受光器15−1に受光される。制御光2用光源11−2から出力される制御光2は、光減衰器12−2,光サーキュレータ14−2を介してMEMS光スイッチ10の所定の出力ポートに入力され、所定の入力ポートから出力されて光サーキュレータ14−1を介して制御光2用受光器15−2に受光される。制御回路18は、MEMS光スイッチ10の接続する入出力ポートに応じたミラーの角度を設定するとともに、制御光1用受光器15−1および制御光2用受光器15−2で検出される各制御光の光強度に応じて、出力ポートにおける信号光の出力光強度が最大になるように各ミラーの角度調整を行う。
ここでは、信号光と制御光1の波長が異なるものとし、光フィルタ16はMEMS光スイッチ10の出力光から制御光1のみを分波して制御光1用受光器15−1に受光させる。また、光フィルタ17は、MEMS光スイッチ10の出力光から信号光のみを分波して出力する。さらに、信号光と制御光1の波長が異なる場合には、光カプラ13−2と光サーキュレータ14−2の位置を入れ替え、光カプラ13−2,光フィルタ16,17を1つのWDMカプラに置き換えることもできる。ただし、同方向に伝搬する信号光と制御光1が分離できれば、必ずしも波長を相違させる必要はない。また、制御光1の代わりに信号光をモニタする構成としてもよい。
一方、制御光2は、光サーキュレータ14−2,14−1を介して、信号光および制御光1と逆方向に伝搬する光であり、波長は任意である。なお、制御光2をMEMS光スイッチ10に入力するための光サーキュレータ14−2に代えて方向性を有する光カプラを用いてもよく、この場合にはこの光カプラを介して制御光2用光源11−1の方向に伝搬してくる信号光および制御光1を遮断する光アイソレータまたは光フィルタを用いる。また、MEMS光スイッチ10の入力側の光サーキュレータ14−1についても、方向性を有する光カプラに代えることができる。
また、光減衰器12−1,12−2は、制御光1用光源11−1から出力される制御光1の光強度と、制御光2用光源11−2から出力される制御光の光強度が等しくなるように調整するものであり、各光源の出力光強度が等しくなるように調整されている場合には光減衰器を省くことができる。
(光スイッチの出力光強度制御方法の第1の実施形態)
図2は、本発明の光スイッチの出力光強度制御方法の第1の実施形態を示す。本制御方法は、図1に示す制御回路18におけるMEMS光スイッチ10のミラーの角度調整の処理手順になる。
制御回路18は、MEMS光スイッチ10の接続する入出力ポートに応じたミラー1,ミラー2の角度を設定し、制御光1用受光器15−1および制御光2用受光器15−2で検出される制御光1の光強度P1および制御光2の光強度P2を検出し、その光強度比として(P1/P2)を算出する(S1)。なお、ミラー1は入力ポート側、ミラー2は出力ポート側である。
次に、光強度比(P1/P2)が1より大きいか小さいかを判定し、1より大きい場合には、光強度比(P1/P2)が1になるようにミラー2の角度調整を行う(S2,S3,S4,S5)。光強度比(P1/P2)が1になったときにミラー2の角度を固定し、そのときの制御光1の光強度P1を保持し、前サイクルのS4で光強度比(P1/P2)が1になったときの制御光1の光強度P1に対する変化量を算出する(S6)。なお、初回の変化量は所定値Aより大きい値とする。この変化量と所定値Aとを比較し、変化量が所定値Aより大きい場合には、光強度比(P1/P2)が1より大きい所定値Bまたは最大値を超えるまでミラー1の角度調整を行う(S7,S8,S9,S10)。光強度比(P1/P2)が所定値Bまたは最大値を超えたときにミラー1の角度を固定し、S1またはS3の処理に戻る。以上が1サイクルであり、以下同様にミラー2、ミラー1の順番で角度調整を行う。
S6において、ミラー2の角度調整により光強度比(P1/P2)が1になったときの制御光1の光強度P1と、前サイクルにおける光強度P1との変化量が所定値Aより大きいうちは、以上の処理を繰り返す。一方、ミラー2の角度調整により光強度比(P1/P2)が1になり、かつ前サイクルにおける光強度P1との変化量が所定値Aより小さくなった場合には、ミラー1,2の角度調整が十分に収束したものと判断し、終了する。
また、光強度比(P1/P2)が1より小さい場合には、光強度比(P1/P2)が1になるようにミラー1の角度調整を行う(S2,S11,S12,S13)。光強度比(P1/P2)が1になったときにミラー1の角度を固定し、そのときの制御光1の光強度P1を保持し、前サイクルのS12で光強度比(P1/P2)が1になったときの制御光1の光強度P1に対する変化量を算出する(S14)。なお、初回の変化量は所定値Aにより大きい値とする。この変化量と所定値Aとを比較し、変化量が所定値Aより大きい場合には、光強度比(P1/P2)が1より小さい所定値Cまたは最小値を下回るまでミラー2の角度調整を行う(S15,S16,S17,S18)。光強度比(P1/P2)が所定値Cまたは最小値を下回ったときにミラー2の角度を固定し、S1またはS11の処理に戻る。以上が1サイクルであり、以下同様にミラー1、ミラー2の順番で角度調整を行う。
S14において、ミラー1の角度調整により光強度比(P1/P2)が1になったときの制御光1の光強度P1と、前サイクルの光強度P1との変化量が所定値Aより大きいうちは、以上の処理を繰り返す。一方、ミラー1の角度調整により光強度比(P1/P2)が1になり、かつ前サイクルの光強度P1との変化量が所定値Aより小さくなった場合には、ミラー1,2の角度調整が十分に収束したものと判断し、終了する。
なお、以上示した制御例は、制御光1の光強度P1と、制御光2の光強度P2との光強度比を(P1/P2)としたものであるが、その光強度比を(P2/P1)とした場合には、図2に示す処理手順に対して逆のパターンとなる。その例を図3に示すが、制御原理は同じである。
図4は、本発明における光スイッチの出力光強度の制御原理を示す。ここでは、図8に示すMEMS光スイッチの2つのコリメータアレイ6,7およびミラーアレイ8,9のうち、所定の入出力ポートに対応する1組のコリメータ3,4と、1組のミラー1,2のみを示す。入力ポート5aから入力する信号光は、MEMS光スイッチ10のコリメータ3、ミラー1,2およびコリメータ4を介して対応する出力ポート5bに出力される。ミラー1,2の角度ずれをθ1 ,θ2 とし、コリメータ3とミラー1との距離をx1 、ミラー1,2間の距離をx2 、ミラー2とコリメータ4との距離をx3 とする。
MEMS光スイッチにおける信号光の出力光強度は、出力側のコリメータ4における入射位置ずれL1 と入射角度ずれ2(θ1−θ2)に依存する。信号光と同方向に入力される制御光1が出力されるコリメータ4における入射位置ずれL1 は、
1 =x2 tan(2θ1)+x3 tan(2(θ1−θ2))
となり、ミラー1の角度ずれθ1 に大きく依存する。一方、信号光と逆方向に入力される制御光2が出力されるコリメータ3における入射位置ずれL2 は、
2 =x2 tan(-2θ2)+x1 tan(2(θ1−θ2))
となり、ミラー2の角度ずれθ2 に大きく依存する。
一方、制御光1の入射角度ずれと制御光2の入射角度ずれはともに2(θ1−θ2) となり、入射角度ずれによる制御光1と制御光2の出力強度差は生じない。したがって、制御光1と制御光2の出力強度差は、入射位置ずれL1 ,L2 の差によって生じることになる。
ここで、制御光1と制御光2の入力光強度が等しく、制御光1と制御光2の出力光強度をP1,P2とする。このとき、制御光1と制御光2の出力光強度の光強度比(P1/P2)が1より大きい場合(P1>P2)は、L1 <L2 と見なすことができ、入射位置ずれL2 に大きく影響を与えているミラー2の角度ずれθ2 がミラー1の角度ずれθ1 に比べて大きいと判別できる。一方、光強度比(P1/P2)が1より小さい場合(P1<P2)は、L1 >L2 と見なすことができ、入射位置ずれL1 に大きく影響を与えているミラー1の角度ずれθ1 がミラー2の角度ずれθ2 に比べて大きいと判別できる。
本発明はこの関係に基づき、角度が大きくずれている方のミラーを判別し、最初にそのミラーの角度を調整し、次に他方のミラーの角度を調整し、これを繰り返すことにより、2つのミラーの順序を考慮せずに調整する場合に比べて効率よく角度調整を行い、短時間で出力光強度を最大かつ安定状態になるように制御することができる。
(光スイッチの出力光強度制御装置の第2の実施形態)
図5は、本発明の光スイッチの出力光強度制御装置の第2の実施形態を示す。
図において、本実施形態は、図1に示す第1の実施形態の構成における制御光1用光源11−1および制御光2用光源11−2を1つの制御光用光源11とし、光カプラ19で2分岐して制御光1および制御光2としてMEMS光スイッチ10に双方向から入力する。これにより、光カプラ10の分岐比が1:1であれば、制御光1および制御光2の入力光強度は等しくなり、第1の実施形態で用いた光減衰器12−1,12−2は不要となる。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
(光スイッチの出力光強度制御装置の第3の実施形態)
図6は、本発明の光スイッチの出力光強度制御装置の第3の実施形態を示す。
図において、本実施形態は、図5に示す第2の実施形態の構成における制御光1用受光器15−1および制御光2用受光器15−2を1つの制御光用受光器15とし、光カプラ13−2および光フィルタ16を介して入力する制御光1と、光サーキュレータ14−1を介して入力する制御光2を光スイッチ20で切り替えて制御光用受光器15に入力する。光スイッチ20は、制御回路18からの同期制御により、例えば図2に示すS1,S3,S8,S11,S16の光強度検出処理で、制御光1と制御光2を切り替えてそれぞれの光強度を検出するようにする。その他の構成は第2の実施形態と同様である。なお、本実施形態の光スイッチ20を用いた構成は、第1の実施形態にも適用することができる。
(光スイッチの出力光強度制御方法の第2の実施形態)
図7は、本発明の光スイッチの出力光強度制御方法の第2の実施形態を示す。本制御方法は、図1,図5,図6に示す制御回路18におけるMEMS光スイッチ10のミラーの角度調整の処理手順になる。
制御回路18は、MEMS光スイッチ10の接続する入出力ポートに応じたミラー1,ミラー2の角度を初期設定し、制御光1の光強度P1および制御光2の光強度P2を検出する(S21,S22)。このとき、光強度P1,P2がともに検出されない場合には、ミラー1,ミラー2の角度を再設定し、再度制御光1の光強度P1および制御光2の光強度P2を検出する(S23,S24,S22)。光強度P1,P2が同時に検出された場合には、図2に示す光強度比(P1/P2)または図3に示す光強度比(P2/P1)に応じた制御を行う(S25,S26)。
一方、制御光1の光強度P1または制御光2の光強度P2のいずれか一方が先に検出された場合には、その光強度に基づいて、その光強度が大きくなる方向にミラー1,2の角度を適宜調整する(S25,S27,S28)。ここでミラー1,2の角度調整を終了してもよいが、さらに制御光1の光強度P1および制御光2の光強度P2を検出し(S22)、光強度P1,P2が同時に検出されるまでS27,S28の処理を繰り返してもよい。そして、光強度P1,P2が同時に検出されるようになったときに、図2に示す光強度比(P1/P2)または図3に示す光強度比(P2/P1)に応じた制御を行う(S25,S26)。
また、図2または図3に示すフローチャートは、制御光1の光強度P1または制御光2の光強度P2のいずれか一方が先に検出された場合にも対応可能である。例えば図2におてい、光強度P1のみが検出された場合(P2=0)には、(P1/P2)は無限大になるので、(P1/P2)>1と判断され、ミラー2の角度調整が行われる。一方、光強度P2のみが検出された場合(P1=0)には、(P1/P2)は0であるので、(P1/P2)<1と判断され、ミラー1の角度調整が行われる。
本発明の光スイッチの出力光強度制御装置の第1の実施形態を示す図。 本発明の光スイッチの出力光強度制御方法の第1の実施形態を示すフローチャート。 本発明の光スイッチの出力光強度制御方法の第1の実施形態の変形例を示すフローチャート。 本発明の光スイッチの出力光強度の制御原理を説明する図。 本発明の光スイッチの出力光強度制御装置の第2の実施形態を示す図。 本発明の光スイッチの出力光強度制御装置の第3の実施形態を示す図。 本発明の光スイッチの出力光強度制御方法の第2の実施形態を示すフローチャート。 MEMS光スイッチの構成例を示す図。 従来の角度制御例を示す図。
符号の説明
1,2 ミラー
3,4 コリメータ
5a 入力ポート
5b 出力ポート
6,7 コリメータアレイ
8,9 MEMSミラーアレイ
10 MEMS光スイッチ
11−1 制御光1用光源
11−2 制御光2用光源
12 光減衰器
13,19 光カプラ
14 光サーキュレータ
15−1 制御光1用受光器
15−2 制御光2用受光器
16,17 光フィルタ
18 制御回路
20 光スイッチ

Claims (15)

  1. 複数の入出力ポート間で、任意の入力ポートから入力した信号光を2つのMEMSミラーによって連続的に反射させて任意の出力ポートに出力する2枚のMEMSミラーアレイを用いた光スイッチに対して、信号光の出力経路を決める2つのMEMSミラーの角度調整を行い、出力ポートにおける出力光強度を制御する光スイッチの光出力強度制御方法において、
    第1の制御光を前記入力ポートから入力し、前記2つのMEMSミラーを介して前記出力ポートへ出力してその光強度を検出し、
    第2の制御光を前記出力ポートから入力し、前記2つのMEMSミラーを介して前記入力ポートへ出力してその光強度を検出し、
    前記出力ポートにおける前記第1の制御光の光強度と前記入力ポートにおける前記第2の制御光の光強度の光強度比を検出し、光強度比に応じて前記2つのMEMSミラーのうちずれが大きい方のMEMSミラーを判別し、光強度比が1になるようにずれが大きい一方のMEMSミラーの角度調整を行う第1の手順と、次に光強度比が所定値になるように他方のMEMSミラーの角度調整を行う第2の手順とを1サイクルとし、前記第1の手順で光強度比が1に調整されるときに前記第1の制御光の光強度と前サイクルにおける前記第1の制御光の光強度との変化量が所定値以下になるまで第1の手順と第2の手順を順番に繰り返す
    ことを特徴とする光スイッチの光出力強度制御方法。
  2. 複数の入出力ポート間で、任意の入力ポートから入力した信号光を2つのMEMSミラーによって連続的に反射させて任意の出力ポートに出力する2枚のMEMSミラーアレイを用いた光スイッチに対して、信号光の出力経路を決める2つのMEMSミラーの角度調整を行い、出力ポートにおける出力光強度を制御する光スイッチの光出力強度制御方法において、
    第1の制御光を前記入力ポートから入力し、前記2つのMEMSミラーを介して前記出力ポートへ出力してその光強度を検出し、
    第2の制御光を前記出力ポートから入力し、前記2つのMEMSミラーを介して前記入力ポートへ出力してその光強度を検出し、
    前記出力ポートにおける前記第1の制御光の光強度と前記入力ポートにおける前記第2の制御光の光強度の少なくとも一方が検出されたときに、その光強度が大きくなる方向に前記2つのMEMSミラーの角度調整を行う
    ことを特徴とする光スイッチの光出力強度制御方法。
  3. 複数の入出力ポート間で、任意の入力ポートから入力した信号光を2つのMEMSミラーによって連続的に反射させて任意の出力ポートに出力する2枚のMEMSミラーアレイを用いた光スイッチに対して、信号光の出力経路を決める2つのMEMSミラーの角度調整を行い、出力ポートにおける出力光強度を制御する光スイッチの光出力強度制御方法において、
    第1の制御光を前記入力ポートから入力し、前記2つのMEMSミラーを介して前記出力ポートへ出力してその光強度を検出し、
    第2の制御光を前記出力ポートから入力し、前記2つのMEMSミラーを介して前記入力ポートへ出力してその光強度を検出し、
    前記出力ポートにおける前記第1の制御光の光強度と前記入力ポートにおける前記第2の制御光の光強度の少なくとも一方が検出されたときに、その光強度が大きくなる方向に前記2つのMEMSミラーの角度調整を行い、
    前記出力ポートにおける前記第1の制御光の光強度と前記入力ポートにおける前記第2の制御光の光強度の両方が検出されたときに、その光強度比を検出し、該光強度比に応じて前記2つのMEMSミラーのうちずれが大きい方のMEMSミラーを判別し、該光強度比が1になるようにずれが大きい一方のMEMSミラーの角度調整を行う第1の手順と、次に光強度比が所定値になるように他方のMEMSミラーの角度調整を行う第2の手順とを1サイクルとし、前記第1の手順で光強度比が1に調整されるときに前記第1の制御光の光強度と前サイクルにおける前記第1の制御光の光強度との変化量が所定値以下になるまで第1の手順と第2の手順を順番に繰り返す
    ことを特徴とする光スイッチの光出力強度制御方法。
  4. 請求項1または請求項3に記載の光スイッチの光出力強度制御方法において、
    前記2つのMEMSミラーのうち前記入力ポートに近い方を第1ミラー、前記出力ポートに近い方を第2ミラーとし、前記第1の制御光の光強度をP1、前記第2の制御光の光強度をP2とし、その光強度比を(P1/P2)としたときに、
    光強度比が1より大きい場合に、光強度比が1になるように前記第2ミラーの角度調整を行う第1の手順と、光強度比が1になったときに前記第2ミラーの角度を固定し、光強度比が1より大きくなるように前記第1ミラーの角度調整を行う第2の手順と、光強度比が1より大きい所定値または最大値になったときに前記第1ミラーの角度を固定し、再度第1の手順に戻り、第1の手順と第2の手順を順番に繰り返し、
    光強度比が1より小さい場合に、光強度比が1になるように前記第1ミラーの角度調整を行う第1の手順と、光強度比が1になったときに前記第1ミラーの角度を固定し、光強度比が1より小さくなるように前記第2ミラーの角度調整を行う第2の手順と、光強度比が1より小さい所定値または最小値になったときに前記第2ミラーの角度を固定し、再度第1の手順に戻り、第1の手順と第2の手順を順番に繰り返す
    ことを特徴とする光スイッチの光出力強度制御方法。
  5. 請求項1または請求項3に記載の光スイッチの光出力強度制御方法において、
    前記2つのMEMSミラーのうち前記入力ポートに近い方を第1ミラー、前記出力ポートに近い方を第2ミラーとし、前記第1の制御光の光強度をP1、前記第2の制御光の光強度をP2とし、その光強度比を(P2/P1)としたときに、
    光強度比が1より大きい場合に、光強度比が1になるように前記第1ミラーの角度調整を行う第1の手順と、光強度比が1になったときに前記第1ミラーの角度を固定し、光強度比が1より大きくなるように前記第2ミラーの角度調整を行う第2の手順と、光強度比が1より大きい所定値または最大値になったときに前記第2ミラーの角度を固定し、再度第1の手順に戻り、第1の手順と第2の手順を順番に繰り返し、
    光強度比が1より小さい場合に、光強度比が1になるように前記第2ミラーの角度調整を行う第1の手順と、光強度比が1になったときに前記第2ミラーの角度を固定し、光強度比が1より小さくなるように前記第1ミラーの角度調整を行う第2の手順と、光強度比が1より小さい所定値または最小値になったときに前記第1ミラーの角度を固定し、再度第1の手順に戻り、第1の手順と第2の手順を順番に繰り返す
    ことを特徴とする光スイッチの光出力強度制御方法。
  6. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の光スイッチの光出力強度制御方法において、
    前記第1の制御光として前記信号光を用いることを特徴とする光スイッチの光出力強度制御方法。
  7. 複数の入出力ポート間で、任意の入力ポートから入力した信号光を2つのMEMSミラーによって連続的に反射させて任意の出力ポートに出力する2枚のMEMSミラーアレイを用いた光スイッチに対して、信号光の出力経路を決める2つのMEMSミラーの角度調整を行い、出力ポートにおける出力光強度を制御する光スイッチの光出力強度制御装置において、
    第1の制御光を前記入力ポートから入力し、前記2つのMEMSミラーを介して前記出力ポートへ出力してその光強度を検出する第1の手段と、
    第2の制御光を前記出力ポートから入力し、前記2つのMEMSミラーを介して前記入力ポートへ出力してその光強度を検出する第2の手段と、
    前記出力ポートにおける前記第1の制御光の光強度と前記入力ポートにおける前記第2の制御光の光強度の光強度比を検出し、該光強度比に応じて前記2つのMEMSミラーのうちずれが大きい方のMEMSミラーを判別し、該光強度比が1になるようにずれが大きい一方のMEMSミラーの角度調整を行う第1の手順と、次に光強度比が所定値になるように他方のMEMSミラーの角度調整を行う第2の手順とを1サイクルとし、前記第1の手順で光強度比が1に調整されるときに前記第1の制御光の光強度と前サイクルにおける前記第1の制御光の光強度との変化量が所定値以下になるまで第1の手順と第2の手順を順番に繰り返す制御手段と
    を備えたことを特徴とする光スイッチの光出力強度制御装置。
  8. 複数の入出力ポート間で、任意の入力ポートから入力した信号光を2つのMEMSミラーによって連続的に反射させて任意の出力ポートに出力する2枚のMEMSミラーアレイを用いた光スイッチに対して、信号光の出力経路を決める2つのMEMSミラーの角度調整を行い、出力ポートにおける出力光強度を制御する光スイッチの光出力強度制御装置において、
    第1の制御光を前記入力ポートから入力し、前記2つのMEMSミラーを介して前記出力ポートへ出力してその光強度を検出する手段と、
    第2の制御光を前記出力ポートから入力し、前記2つのMEMSミラーを介して前記入力ポートへ出力してその光強度を検出する手段と、
    前記出力ポートにおける前記第1の制御光の光強度と前記入力ポートにおける前記第2の制御光の光強度の少なくとも一方が検出されたときに、その光強度が大きくなる方向に前記2つのMEMSミラーの角度調整を行う制御手段と
    を備えたことを特徴とする光スイッチの光出力強度制御装置。
  9. 複数の入出力ポート間で、任意の入力ポートから入力した信号光を2つのMEMSミラーによって連続的に反射させて任意の出力ポートに出力する2枚のMEMSミラーアレイを用いた光スイッチに対して、信号光の出力経路を決める2つのMEMSミラーの角度調整を行い、出力ポートにおける出力光強度を制御する光スイッチの光出力強度制御装置において、
    第1の制御光を前記入力ポートから入力し、前記2つのMEMSミラーを介して前記出力ポートへ出力してその光強度を検出する第1の手段と、
    第2の制御光を前記出力ポートから入力し、前記2つのMEMSミラーを介して前記入力ポートへ出力してその光強度を検出する第2の手段と、
    前記出力ポートにおける前記第1の制御光の光強度と前記入力ポートにおける前記第2の制御光の光強度の少なくとも一方が検出されたときに、その光強度が大きくなる方向に前記2つのMEMSミラーの角度調整を行い、さらに、前記出力ポートにおける前記第1の制御光の光強度と前記入力ポートにおける前記第2の制御光の光強度の両方が検出されたときに、その光強度比を検出し、該光強度比に応じて前記2つのMEMSミラーのうちずれが大きい方のMEMSミラーを判別し、該光強度比が1になるようにずれが大きい一方のMEMSミラーの角度調整を行う第1の手順と、次に光強度比が所定値になるように他方のMEMSミラーの角度調整を行う第2の手順とを1サイクルとし、前記第1の手順で光強度比が1に調整されるときに前記第1の制御光の光強度と前サイクルにおける前記第1の制御光の光強度との変化量が所定値以下になるまで第1の手順と第2の手順を順番に繰り返す制御手段と
    を備えたことを特徴とする光スイッチの光出力強度制御装置。
  10. 請求項7または請求項9に記載の光スイッチの光出力強度制御装置において、
    前記2つのMEMSミラーのうち前記入力ポートに近い方を第1ミラー、前記出力ポートに近い方を第2ミラーとし、前記第1の制御光の光強度をP1、前記第2の制御光の光強度をP2とし、その光強度比を(P1/P2)としたときに、
    前記制御手段は、
    光強度比が1より大きい場合に、光強度比が1になるように前記第2ミラーの角度調整を行う第1の手順と、光強度比が1になったときに前記第2ミラーの角度を固定し、光強度比が1より大きくなるように前記第1ミラーの角度調整を行う第2の手順と、光強度比が1より大きい所定値または最大値になったときに前記第1ミラーの角度を固定し、再度第1の手順に戻り、第1の手順と第2の手順を順番に繰り返し、
    光強度比が1より小さい場合に、光強度比が1になるように前記第1ミラーの角度調整を行う第1の手順と、光強度比が1になったときに前記第1ミラーの角度を固定し、光強度比が1より小さくなるように前記第2ミラーの角度調整を行う第2の手順と、光強度比が1より小さい所定値または最小値になったときに前記第2ミラーの角度を固定し、再度第1の手順に戻り、第1の手順と第2の手順を順番に繰り返す構成である
    ことを特徴とする光スイッチの光出力強度制御装置。
  11. 請求項7または請求項9に記載の光スイッチの光出力強度制御装置において、
    前記2つのMEMSミラーのうち前記入力ポートに近い方を第1ミラー、前記出力ポートに近い方を第2ミラーとし、前記第1の制御光の光強度をP1、前記第2の制御光の光強度をP2とし、その光強度比を(P2/P1)としたときに、
    前記制御手段は、
    光強度比が1より大きい場合に、光強度比が1になるように前記第1ミラーの角度調整を行う第1の手順と、光強度比が1になったときに前記第1ミラーの角度を固定し、光強度比が1より大きくなるように前記第2ミラーの角度調整を行う第2の手順と、光強度比が1より大きい所定値または最大値になったときに前記第2ミラーの角度を固定し、再度第1の手順に戻り、第1の手順と第2の手順を順番に繰り返し、
    光強度比が1より小さい場合に、光強度比が1になるように前記第2ミラーの角度調整を行う第1の手順と、光強度比が1になったときに前記第2ミラーの角度を固定し、光強度比が1より小さくなるように前記第1ミラーの角度調整を行う第2の手順と、光強度比が1より小さい所定値または最小値になったときに前記第1ミラーの角度を固定し、再度第1の手順に戻り、第1の手順と第2の手順を順番に繰り返す構成である
    ことを特徴とする光スイッチの光出力強度制御装置。
  12. 請求項7〜請求項9のいずれかに記載の光スイッチの光出力強度制御装置において、
    前記第1の手段は、前記第1の制御光として前記信号光を用い、前記出力ポートにおける信号光の光強度を検出する構成である
    ことを特徴とする光スイッチの光出力強度制御装置。
  13. 請求項7〜請求項9のいずれかに記載の光スイッチの光出力強度制御装置において、
    前記第1の手段および前記第2の手段は、前記第1の制御光を出力する制御光用光源と、前記第2の制御光を出力する制御光用光源を共有し、1つの制御光用光源から出力される制御光を光カプラで2分岐して前記入力ポートおよび前記出力ポートからそれぞれ入力する構成である
    ことを特徴とする光スイッチの光出力強度制御装置。
  14. 請求項7〜請求項9のいずれかに記載の光スイッチの光出力強度制御装置において、
    前記第1の手段および前記第2の手段は、前記出力ポートにおける前記第1の制御光と、前記入力ポートにおける前記第2の制御光を切り替える光スイッチと、光スイッチで切り替えられた各制御光の光強度を検出する1つの受光器とを含み、
    前記制御手段は、前記光強度比に基づく制御に応じて前記光スイッチの切り替えタイミングを制御する構成である
    ことを特徴とする光スイッチの光出力強度制御装置。
  15. 請求項7〜請求項9のいずれかに記載の光スイッチの光出力強度制御装置において、
    前記第1の手段は、前記信号光の波長と異なる波長の第1の制御光を出力する制御光用光源を備え、前記信号光と波長分波して前記第1の制御光の光強度を検出する構成である
    ことを特徴とする光スイッチの光出力強度制御装置。
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