JP2007064325A - 等速自在継手用シャフト - Google Patents

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Abstract

【課題】 等速自在継手に組み込んだときの回転ガタを防止でき、しかも、組み立て性の向上を図ることができると共に、製造コストの低減が可能となる等速自在継手用シャフトを提供する。
【解決手段】 等速自在在継手1の内輪7と嵌合するスプライン15を有する等速自在継手用シャフトである。スプライン15が形成された軸部16と、リング状の嵌合部17を有するヨーク部18とを備える。軸部16とヨーク部18とを中炭素鋼にて一体成形する。締め付け部材の締め付けにてヨーク部18の嵌合部17が縮径して継手外部の軸にこの嵌合部が嵌合する。等速自在在継手1は、押圧部材と受け部材とを弾性部材を介して弾性的に当接して、ボールが外方部材のトラック溝および内方部材のトラック溝に常時接触する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、等速自在継手用シャフト関し、詳しくは、自動車のステアリング装置に組み込まれる等速自在継手に使用されるシャフトに関する。
等速自在継手は、入出力軸間の角度変位のみを許容する固定型と、角度変位および軸方向変位を許容する摺動型に大別され、それぞれ用途・使用条件等に応じて機種選定される。
図5は、固定型等速自在継手(以下、継手101という。)を例示している。この継手101を例に挙げて従来の等速自在継手について説明する。継手101は、カップ部104の球状内面(内径面)103に複数のトラック溝105を形成した外方部材106と、球状外面(外径面)107に複数のトラック溝108を形成した内輪109と軸部102とからなる内方部材110と、両トラック溝105、108間に配置した複数個のボール111と、ボール111を保持する複数のボールポケット112を周方向に所定間隔を隔てて形成した保持器113とを主要な構成要素としている(例えば特許文献1参照)。
図6は、上記の継手101を自動車のステアリング装置71に適用した場合を例示している。ステアリング装置71は、ステアリングホイール72に接続した入力軸73とステアリングギア74との間に継手101を配設し、入力軸73とステアリングギア74に作動角をつけた状態で、ステアリングホイール72によって付与した回転トルクをステアリングギア74に伝達するものである。
図6において、50a〜50cは連結部材としてのヨークである。ヨーク50aは、ステアリングホイール72側の継手101Aから延在した外方部材106の軸部115と、ステアリングギア74側の継手101Bから延在した内方部材110の軸部102とをトルク伝達可能に連結するためのものである。ヨーク50bは、入力軸73と、ステアリングホイール72側の継手101Aから延在した内方部材110の軸部102とをトルク伝達可能に連結するためのものである。ヨーク50cは、ステアリングギア74側の継手101Bから延在した106の軸部115と、ステアリングギア74とをトルク伝達可能に連結するためのものである。これらのヨーク50a〜50cを始め、継手101と継手外部の軸とをトルク伝達可能に連結する連結部材は、加工上の要請及び仕様変更容易性という観点から、外方部材106や内方部材110等とは別に成形され、外方部材106や内方部材110等に対してトルク伝達可能に結合させてある。
このように、従来においては、内方部材110の軸部102と、連結部材としてのヨーク50とは別部材にて構成し、これらを連結していた。すなわち、スプライン等のトルク伝達手段を介してトルク伝達可能に軸部102をヨーク50に嵌合させると共に、圧入、溶接、接着、ボルト締め等の適宜な手段により軸部102及びヨーク50を固着していた。
ところで、上記のステアリング装置71では、ステアリンホイール72の回転をステアリングギア74に精度よく伝達するために、回転ガタを防止するという課題がある。このように回転ガタを嫌う用途においては、継手101の内方部材110等とヨーク50との間の回転ガタを防止することが求められる。
内方部材110等に対してヨーク50を圧入固定する場合において、両部材間の回転ガタをトルク伝達手段のみで抑制しようとすると、トルク伝達手段の相互間を締代にする必要がある。しかし、締代を多くすると、両部材の嵌合に過大な圧入荷重を要するため、組付け作業性が低下する。かかる事情からトルク伝達手段の相互間の締代を適正値にコントロールする難しさがある。
他方、内方部材110等とヨーク50とを溶接によって固着した場合は、両部材間に回転ガタが生じない反面、溶接箇所が高温に曝されるために、ひずみによる継手内部の精度低下やひび割れが生じて、継手101の歩留りが低下するおそれがある。
また、接着による場合は、接着剤の経年劣化に伴いトルク伝達手段の相互間の回転方向隙間が徐々に大きくなって、回転ガタが発生するおそれがある。
特開2003−130082号公報
本発明は、かかる実情に鑑み創案されたものであって、その目的は、等速自在継手に組み込んだときの回転ガタを防止でき、しかも、組み立て性の向上を図ることができると共に、製造コストの低減が可能となる等速自在継手用シャフトを提供することにある。
本発明の等速自在継手用シャフトは、上記目的を達成するため、等速自在在継手の内輪と嵌合するスプラインを有する等速自在継手用シャフトにおいて、前記スプラインが形成された軸部と、リング状の嵌合部を有するヨーク部とを備えるとともに、前記軸部とヨーク部とを中炭素鋼にて一体成形し、締め付け部材の締め付けにて前記ヨーク部の嵌合部が縮径して継手外部の軸にこの嵌合部が嵌合するものである。
軸部と、継手外部の軸に嵌合するヨーク部とを一体成形したので、従来のようにシャフトとヨークとを個別に製作して、これらを連結するという作業が不要となる。また、中炭素鋼にて構成したので、ヨーク部の嵌合部の縮径(締付変形)が可能となる。
前記軸部のスプライン形成部に高周波焼入れを施すものである。また、軸部は、等速自在継手の外方部材との接触を回避するための小径部を有し、この小径部に高周波焼入れを施す。スプライン形成部、小径部と、小径部の両端側のテーパ部とに高周波焼入れを施してもよい。軸部に高周波焼入れを施すことによって、高周波焼入れ部の強度が向上する。
前記等速自在継手は、内径面に複数のトラック溝を形成した外方部材と、外径面に複数のトラック溝を形成した内輪を有する内方部材と、外方部材のトラック溝と内方部材のトラック溝とが協働して形成される複数のボールトラックの各々に配置したボールと、外方部材と内方部材との間に配置してボールを保持する保持器とを備え、前記軸部に取付けられる押圧部材と、前記保持器に取付けられる受け部材とを弾性部材を介して弾性的に当接させて、前記ボールを外方部材のトラック溝および内方部材のトラック溝に常時接触させる。
ボールが外方部材のトラック溝および内方部材のトラック溝に常時接触する。これにより、ボールを介してトラック間の隙間(アキシャル隙間)を無くすことができる。
本発明は、軸部と、継手外部の軸に嵌合するヨーク部とを一体成形したので、従来のようにシャフトとヨークとを個別に製作して、これらを連結するという作業が不要となる。このため、この等速自在継手の組み立て性の向上を図ることができると共に、製造コストの低減が可能となる。しかも、軸部とヨーク部とが一体成形であるので、これらを連結する場合と相違して、軸部とヨーク部とが分離するおそれがなく、強度的に安定する。さらに、従来のようなヨーク部の連結構造に起因する回転ガタを無くすことができる。このため、このシャフトは回転ガタを嫌う自動車のステアリング装置に最適となる。
また、中炭素鋼にて構成したので、ヨーク部の嵌合部の縮径(締付変形)が可能となる。このため、ヨーク部を継手外部の軸(ステアリングコラム軸や中間軸)に確実にかつ強固に連結させることができる。
軸部のスプライン形成部及び軸部の小径部に高周波焼入れを施すことにより、元来強度的に劣る小径部であっても、高周波焼入れ部の強度が向上するので、シャフトとしての強度を十分確保することができ、しかも、軸部は小径部によって大きな作動角をとることができる。
ボールを介してトラック間の隙間(アキシャル隙間)を無くすことができるので、内輪と外輪(外方部材)との間の周方向のガタツキ(回転バックラッシュ)を防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図1から図4に基づいて説明する。
図1は本発明の等速自在継手用シャフトの第1の実施形態を示す全体図である。この等速自在継手用シャフト14は使用される等速自在継手1は、内径面(球状内面)2に複数のトラック溝3を形成した外方部材4と、外径面(球状外面)5に複数のトラック溝6を形成した内輪7を有する内方部材8と、外方部材4のトラック溝3と内方部材8のトラック溝6とが協働して形成される複数のボールトラックの各々に配置したボール9と、ボール9を保持する複数のボールポケット13を周方向に所定間隔を隔てて形成した保持器10とを備える。
外方部材4は、トラック溝3を有するカップ状の外輪11と、この外輪11の底壁から突設される軸部12とを備える。内方部材8は、外輪11内に収納状となる前記内輪7を備え、この内輪7にシャフト14が嵌合されている。
シャフト14は、内輪7と嵌合するスプライン15を有する軸部16と、リング状の嵌合部17を有するヨーク部18とを有し、軸部16とヨーク部18とが一体成形されている。
軸部16は、ヨーク部18から突設されると共に、その外周面に周方向溝20が形成された大径部21と、軸方向中間部の小径部22と、前記スプライン15が形成されたスプライン形成部23等を備える。また、この大径部21と小径部22との間に、外周面がスプライン形成部23側に向かって順次縮径するテーパ部24が形成され、小径部22とスプライン形成部23との間に、外周面がスプライン形成部23側に向かって順次拡径するテーパ部25が設けられている。
スプライン形成部23には、前記したようにその外周面にスプライン15が形成され、また、内輪7の内周面には、軸部16のスプライン15に嵌合するスプライン26が形成されている。スプライン形成部23には、スプライン15の軸方向範囲内に止め輪溝27が形成され、この止め輪溝27に止め輪(図示省略)が装着されて、軸部16が内輪7に嵌合された際の抜け止め構造が構成される。なお、スプライン15、26は、周方向にそって所定ピッチで配設される軸方向凸条(凸歯)と、この軸方向凸条間に配置される軸方向凹条(凹歯)とからなる。
ヨーク部18は、図1と図2に示すように、筒状本体28と、この筒状本体28から外径方向に突設される一対の締付片部29、30とを備える。一方の締付片部29は貫通孔31を有し、他方の締付片部30は、一方の締付片部29側に開口する孔部32と、この孔部32に連設されて反孔部側に開口するねじ孔部33とを有する。
一対の締付片部29、30は自由状態において、所定隙間Sをもって内面29a、30aが対抗(対面)している。締付片部29の貫通孔31の軸心と、締付片部30の孔部32およびねじ孔部33の軸心が略一致している。また、所定隙間Sに対応して、この筒状本体28には軸方向スリット部34が形成されている。なお、一対の締付片部29の外面29bには、貫通孔31に連通される大径凹部35が形成されている。
筒状本体28の内周面には、軸方向凸条(凸歯)と、この軸方向凸条間に配置される軸方向凹条(凹歯)とからなるスプライン36が形成されている。
シャフト14は、例えば炭素量(炭素含有率)0.3%〜0.6%程度の中炭素鋼にて構成される。また、軸部16は、その軸方向略全長にわたって高周波焼入れが施されている。高周波焼入れとは、高周波誘導電流によって表面層を急加熱した後、冷却液を噴射して急冷して、焼入れする。なお、図1において、高周波焼入れ部位(硬化層)60の範囲(高周波焼入焼戻範囲)をハッチングとが相違する模様にて示している。図例では、硬化層60が周方向に対しては一部のみが記載されているが、実際には硬化層60は全周にわたって形成されている。
すなわち、高周波焼入れを行うことによって、破壊強度の向上を図ることができる。特に、中炭素鋼に対して高周波焼入れを行えば、高い圧縮残留応力が発生して疲労強度が向上する。最大圧縮残留応力に及ぼす炭素量は、0.4%〜0.55%付近が最大となる。
軸部16の端部には弾性的な押圧力を軸方向に作用させる押圧部41が設けられ、保持器10には押圧部41からの押圧力を受ける受け部42が設けられている。
この際、軸部16の軸端に押圧部材38を設けてある。押圧部材38は前記押圧部41としてボールと、弾性部材40としての圧縮コイルバネと、前記押圧部41と弾性部材40をアッセンブリィするためのケース43とから構成される。この弾性部材40は、押圧部41を通じて弾性力として作用する。なお、押圧部41は凸球状を成した形状でもよい。ケース43は、軸部16の端面に圧入或いは接着剤等の適宜の手段で固定される。
受け部材39は、保持器10の外輪奥部側の端部開口を覆う蓋状をなし、部分球面状の球面部39aとその外周に環状に形成された取付け部39bとで構成される。球面部39aの内面(軸部16と対向する面)は凹球面状で、この凹球面部は押圧部41からの押圧力を受ける受け部42として機能する。取付け部39bは、保持器10の端部に圧入、溶接等の適宜の手段で固定されている。
これによって、内輪7と保持器10とを軸方向に相対移動させ、ボール9を楔形ボールトラックの縮小方向に押し込んで、トラック間のアキシャル隙間を詰めるようにしている。すなわち、ボール9を外方部材のトラック溝3および内方部材8のトラック溝6に常時接触させることになる。
このように構成された等速自在継手は、そのシャフト14のヨーク部18に、継手外部に軸、例えば、ステアリングコラム軸や中間軸が連結される。すなわち、図示省略するが、連結されるべき軸には、その端部外周面にスプラインが形成されており、その端部のスプライン形成部をヨーク部18の嵌合部17(すなわち、筒状本体28の締付片対応部)に挿入し、この状態で、嵌合部17を縮径させることになる。
この場合、図示省略のねじ部材(締め付け部材)を、一方の締付片部29の外面29b側からその貫通孔31および他方の締付片部30の孔部32に挿入して、他方の締付片部30のねじ孔部33に螺合させる。
ヨーク部18が炭素量0.3%〜0.6%程度の中炭素鋼にて構成されているので、ねじ部材を順次締め付けることによって、締付部材29、30が順次接近し、スリット部34のスリット幅が小になって、嵌合部17が変形(縮径)することになる。嵌合部17が縮径することによって、この嵌合部17に挿入されている軸のスプライン形成部が締め付けられてヨーク部18と一体化して、軸とこの等速自在継手とが連結される。
このように前記等速自在継手用シャフト14では、軸部16と、継手外部の軸に嵌合するヨーク部18とを一体成形したので、従来のようにシャフトとヨークとを個別に製作して、これらを連結するという作業が不要となる。このため、この等速自在継手の組み立て性の向上を図ることができると共に、製造コストの低減が可能となる。
軸部16とヨーク部18とが一体成形であるので、これらを連結する場合と相違して、軸部16とヨーク部18とが分離するおそれがなく、強度的に安定する。さらに、従来のようなヨーク部の連結構造に起因する回転ガタを無くすことができる。このため、このシャフト14は、回転ガタを嫌う自動車のステアリング装置に最適となる。
シャフト14を炭素量0.3%〜0.6%程度の中炭素鋼にて構成したので、ヨーク部18の嵌合部17の縮径(締付変形)が可能となる。このため、ヨーク部18を継手外部の軸(ステアリングコラム軸や中間軸)に確実にかつ強固に連結させることができる。
軸部16のスプライン形成部23から軸部16の小径部22にかけて高周波焼入れを施しているので、元来強度的に劣る小径部22であっても、シャフトとしての強度を十分確保することができる。しかも、この小径部22は、外方部材4との接触を回避するためのものであり、シャフトは小径部22によって大きな作動角をとることができる。
ボール9を介してトラック間の隙間(アキシャル隙間)を無くすことができるので、内輪7と外輪11との間の周方向のガタツキ(回転バックラッシュ)を防止することができる。
次に、図3は第2の実施形態のシャフト14を示し、このシャフト14においてもその高周波焼入れ部位60の範囲、つまり高周波焼入焼戻範囲(硬化範囲)Hが前記第1の実施形態と同じ軸部16の軸方向略全長に形成されている。
この場合、図3に示すように、小径部22においては、高周波焼入れによって、径方向全範囲が硬化されている。なお、この全硬化範囲H1としては、テーパ部24の一部とテーパ部25の一部を含んでいる。これは、これらの範囲においても小径部22と同様小径であるので、硬化させなければ、強度的に劣ると思料されるからである。この第2の実施形態の等速自在継手用シャフト14において、第1の実施形態のシャフト14と同一部位には同一符号を付して詳しい説明を省略する。
このため、第2の実施形態の等速自在継手用シャフト14であっても、前記第1の実施形態の等速自在継手シャフト14と同様の作用効果を奏する。特に、小径部22の径方向全範囲が硬化されているので、軸部16は安定した強度を発揮することができる。
次に図4は第3の実施形態のシャフト14を示し、このシャフト14においてもその高周波焼入焼戻範囲(硬化範囲)Hが前記第1の実施形態と同じ軸部16の軸方向略全長に形成されている。
この場合、テーパ部24の一部から小径部22およびテーパ部25を介してスプライン形成部23の一部(付根部23a)まで全硬化範囲H1とされている。この第3の実施形態の等速自在継手用シャフト14において、第1の実施形態のシャフト14と同一部位には同一符号を付して詳しい説明を省略する。
このため、第3の実施形態の等速自在継手用シャフト14であっても、前記第1の実施形態の等速自在継手と同様の作用効果を奏する。特に、小径部22からスプライン形成部23の一部(付根部23a)までが全硬化範囲とされており、軸部16は全体として一層安定した強度を発揮することができる。
高周波焼入れによる硬化範囲(高周波焼入焼戻範囲)Hとして、前記各実施の形態では、軸部16の軸方向略全長にわたって形成したが、スプライン形成部23のみ、小径部22のみ等であってもよい。また、軸部16に小径部22を設けないものであってもよい。さらに、高周波焼入焼戻範囲Hの全体を、径方向全体が硬化するようにしてもよい。高周波焼入焼戻範囲Hの硬化深さ(径方向範囲)としても、シャフト14の材質、小径部22等の径寸法や軸方向長さ等に応じて任意に設定することができる。締め付け部材として、締付片部30にねじ孔部33を設けずに、ねじ部材とこれが螺合するナット部材とから構成してもよい。なお、ステアリング装置71は、モータによって補助力を付与する電動パワーステアリング装置(EPS)であってもよいし、油圧によって補助力を付与する油圧式パワーステアリング装置であってもよい。
本発明の第1の実施形態に係る等速自在継手用シャフトを使用した等速自在継手の拡大断面図である。 前記等速自在継手用シャフトのヨーク部の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る等速自在継手用シャフトの側面図である。 本発明の第3の実施形態に係る等速自在継手用シャフトの側面図である。 従来の等速自在継手用シャフトが使用されている等速自在継手の拡大断面図である。 ステアリング装置の概略図である。
符号の説明
1 等速自在継手
2 内径面(球状内面)
3、6 トラック溝
4 外方部材
5 外径面(球状外面)
7 内輪
8 内方部材
9 ボール
10 保持器
15 スプライン
16 軸部
17 嵌合部
18 ヨーク部
22 小径部
23 スプライン形成部

Claims (5)

  1. 等速自在在継手の内輪と嵌合するスプラインを有する等速自在継手用シャフトにおいて、前記スプラインが形成された軸部と、リング状の嵌合部を有するヨーク部とを備えるとともに、前記軸部とヨーク部とを中炭素鋼にて一体成形し、締め付け部材の締め付けにて前記ヨーク部の嵌合部が縮径して継手外部の軸にこの嵌合部が嵌合することを特徴とする等速自在継手用シャフト。
  2. 前記軸部のスプライン形成部に高周波焼入れを施したことを特徴とする請求項1に記載の等速自在継手用シャフト。
  3. 前記軸部は、等速自在在継手の外方部材との接触を回避するための小径部を有し、この小径部に高周波焼入れを施したことを特徴とする請求項1に記載の等速自在継手用シャフト。
  4. スプライン形成部と、小径部と、小径部の両端側のテーパ部とに高周波焼入れを施したことを特徴とする請求項3に記載の等速自在継手用シャフト。
  5. 前記等速自在継手は、内径面に複数のトラック溝を形成した外方部材と、外径面に複数のトラック溝を形成した内輪を有する内方部材と、外方部材のトラック溝と内方部材のトラック溝とが協働して形成される複数のボールトラックの各々に配置したボールと、外方部材と内方部材との間に配置してボールを保持する保持器とを備え、前記軸部に取付けられる押圧部材と、前記保持器に取付けられる受け部材とを弾性部材を介して弾性的に当接させて、前記ボールを外方部材のトラック溝および内方部材のトラック溝に常時接触させることを特徴とする請求項1〜4にいずれか一項に記載の等速自在継手用シャフト。
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