JP2007064273A - トルクリミッタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 出力部のトルクを差動トルク調整部により調整すること。
【解決手段】 入力部にトルク伝達部を介して伝動軸部を連動連結し、同伝動軸部に差動トルク調整部を介して出力部を連動連結した。従って、出力部のトルクを差動トルク調整部により調整することができる。
すなわち、例えば、伝動軸部の回転数が小さい時には、出力部は高トルクとなるようにすると共に、伝動軸部の回転数が大きい時には、出力部は低トルクとなるように差動トルク調整部により調整することができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、トルクリミッタに関する。
従来、トルクリミッタの一形態として、入力部にトルク伝達部を介して伝動軸部を連動連結し、同伝動軸部に出力部を連動連結したものがある(例えば、特許文献1参照)。
このようにして、トルクリミッタは、入力部から出力部に動力を伝達する際に、所定のトルク以上の過大なトルクが出力部に伝達されるのを防止している。
特開2004−257550号公報
ところが、上記したトルクリミッタでは、入力部→伝動軸部→出力部へと順次伝達される回転数が異なるにも拘わらず、出力部のトルクが一定となっている。
そのために、回転数が小さい時には出力部は高トルクを必要とするが、回転数が大きい時に出力部が高トルクだと、出力部から動力を受けて伝達するベルト等に過剰な負荷が作用して、同ベルト等を損傷する虞がある。
そこで、本発明では、入力部にトルク伝達部を介して伝動軸部を連動連結し、同伝動軸部に差動トルク調整部を介して出力部を連動連結したことを特徴とするトルクリミッタを提供するものである。
また、本発明は、以下の構成にも特徴を有する。
(1)差動トルク調整部は、伝動軸部の回転数の増大に比例させて、出力部に作用する差動トルクを減少させるようにしたこと。
(2)差動トルク調整部は、伝動軸部に支持アームを設け、同支持アームと出力部との間に位置する伝動軸部の外周に押圧作用体を取り付けると共に、同押圧作用体は、伝動軸部に同軸的に取り付けた出力部に対して離隔・接近する軸線方向に摺動自在に、かつ、同伝動軸部と一体回転可能に取り付け、同押圧作用体と上記支持アームとの間に、先端部にウエイトを設けた拡縮アームを介設すると共に、同拡縮アームは、伝動軸部の回転に連動してウエイトが受ける遠心力により拡張・縮小する動作と、上記押圧作用体を出力部に対して離隔・接近させる動作とを連動させ、押圧作用体と出力部との間に第1押圧弾性体を介設する一方、同第1押圧作用体と前記支持アームとの間に第2押圧弾性体を介設して、押圧作用体により第1・第2押圧弾性体を介して出力部に作用される差動トルクが、伝動軸部の回転数に応じて調整されるようにしたこと。
(1)請求項1記載の本発明では、入力部にトルク伝達部を介して伝動軸部を連動連結し、同伝動軸部に差動トルク調整部を介して出力部を連動連結している。
このようにして、伝動軸部に差動トルク調整部を介して出力部を連動連結しているため、出力部のトルクを差動トルク調整部により調整することができる。
従って、例えば、伝動軸部の回転数が小さい時には、出力部は高トルクとなるようにすると共に、伝動軸部の回転数が大きい時には、出力部は低トルクとなるように差動トルク調整部により調整することができる。
(2)請求項2記載の本発明では、差動トルク調整部は、伝動軸部の回転数の増大に比例させて、出力部に作用する差動トルクを減少させるようにしている。
このようにして、差動トルク調整部を、伝動軸部の回転数の増大に比例させて、出力部に作用する差動トルクを減少させるようにしているため、出力部から動力を受けて伝達するベルト等に過剰な負荷が作用するのを防止することができて、同ベルト等が損傷されるのを回避することができる。
(3)請求項3記載の本発明では、差動トルク調整部は、伝動軸部に支持アームを設け、同支持アームと出力部との間に位置する伝動軸部の外周に押圧作用体を取り付けると共に、同押圧作用体は、伝動軸部に同軸的に取り付けた出力部に対して離隔・接近する軸線方向に摺動自在に、かつ、同伝動軸部と一体回転可能に取り付け、同押圧作用体と上記支持アームとの間に、先端部にウエイトを設けた拡縮アームを介設すると共に、同拡縮アームは、伝動軸部の回転に連動してウエイトが受ける遠心力により拡張・縮小する動作と、上記押圧作用体を出力部に対して離隔・接近させる動作とを連動させ、押圧作用体と出力部との間に第1押圧弾性体を介設する一方、同第1押圧作用体と前記支持アームとの間に第2押圧弾性体を介設して、押圧作用体により第1・第2押圧弾性体を介して出力部に作用される差動トルクが、伝動軸部の回転数に応じて調整されるようにしている。
このようにして、差動トルク調整部は、先端部にウエイトを設けた拡縮アームが回転数に応じて拡縮して、押圧作用体を自動的に摺動させることにより、出力部に作用される差動トルクが調整されるようにしているため、簡易な構造にして確実にトルク調整を行うことができる。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係るトルクリミッタAを具備するコンバインBの全体の斜視図、図2は同コンバインBの右側面図であり、図中、1は、左右一対の走行クローラ2を装設する左右一対のトラックフレーム、3は、前記の左右トラックフレーム1に架設する機台、4は、フィードチェン5を左側に張架し扱胴6及び処理胴を内蔵している脱穀機である脱穀部、7は、引起機構8及び刈刃9及び穀稈搬送機構10などを備える刈取部、11は、刈取フレーム12を介して刈取部7を昇降させる油圧昇降シリンダ、13は、排藁チェン14終端を臨ませる排藁処理部、15は、脱穀部4からの穀粒を揚穀筒を介して搬入する穀物タンク、16,17は、前記タンク15の穀粒を機外に搬出する排出オーガ、18は、運転操作ハンドル19及び運転席20を備える運転キャビン、21は、運転キャビン18の下方に設けるエンジンであり、連続的に穀稈を刈取って脱穀するように構成している。
図3及び図4に示すように、機台3の前側で左右の走行クローラ2の間にミッションケース22を配設し、同ミッションケース22とエンジン21を略直列に前後に設け、ミッションケース22を介して走行クローラ2にエンジン21の駆動力を伝えると共に、脱穀部4の前側の機台3の上面に、左右の支持台23,24を立設させ、両支持台23,24に刈取フレーム12を介して刈取部7を昇降自在及び横移動可能に設けている。
また、支持台23,24の後側の機台3の上面にカウンタケース25を設け、脱穀部4及び刈取部7にカウンタケース25を介してエンジン21の駆動力を伝えようにしている。
カウンタケース25内には、図5に示すように、前後方向に伸延する扱胴入力軸30を軸支させ、同扱胴入力軸30の前側に脱穀プーリ31を設ける一方、後側に入力プーリ32を設け、扱胴入力軸30にエンジン21の一定回転動力を入力させて定速回転させる。
また、前記カウンタケース25の右側に同調入力軸33を軸支させ、同同調入力軸33の右側に車速同調プーリ34を設け、同車速同調プーリ34と、ミッションケース22の出力軸に取り付けた出力プーリ36とを、アイドルプーリ35を介してベルト37を緊張させ、ミッションケース22からカウンタケース25に車速同調動力を入力させる。
さらに、カウンタケース25内には、カウンタ軸または選別入力軸である定速軸38と、同定速軸38の前側に略平行に設ける車速同調軸39と、外側端部に車速同調プーリ34を取り付けると共に内側端部に一方向クラッチ40を設けた同調入力軸33とを設けている。41はベベルギヤ、42はギヤ、43は刈取クラッチである。
そして、車速同調軸39の中途部には刈取定速機構44を設けており、同刈取定速機構44の一部を形成する刈取定速クラッチ45と高速カットギヤ46を前記各軸38・39の間に設け、刈取部7を車速同調または高速カット駆動させる切換シフタ47によって前記各ギヤクラッチ43・45を択一的に係合させ、刈取部7を車速同調駆動して走行速度に連動した速度で刈取部7を駆動する一方、刈取部7を高速カット駆動して車速同調の最高速よりも早い一定回転速度で刈取部7を駆動して倒伏穀稈を刈取るようにしている。
また、カウンタケース25の左側で下部後側には、定速軸38の左側端を突出させ、同定速軸38の左側端部に選別プーリ48を軸支させると共に、左側で下部前側に刈取伝動軸50を軸支させ、同刈取伝動軸50の右側を車速同調軸39に本発明に係るトルクリミッタAを介して連結させている。
そして、カウンタケース25の左側に突出させる前記刈取伝動軸50の左側端部に刈取プーリ49を軸支させると共に、前記刈取部7に設けた刈取駆動軸(図示せず)に刈取入力プーリ(図示せず)を軸支させ、上記刈取プーリ49と刈取入力プーリとの間に刈取伝動ベルト(図示せず)を巻回している。
また、トルクリミッタAに伝える車速同調入力の入切と、定速駆動入力の入切とを、同一の切換シフタ47によって行い、トルクリミッタAに伝える車速同調入力と定速駆動入力が同時に入になる不具合をなくし、車速同調と定速駆動の各入力が切換シフタ47によって択一選択されて伝えられ、伝動切換の制御を不要にして取扱い性の向上を図ることができるようにしている。
図5中、51はフィードチェン変速機構、52はフィードチェン駆動軸、53はフィードチェンクラッチ、54は伝動チェン、55はフィードチェン入力軸である。
上記のような構成において、本発明の要旨は、トルクリミッタAの構成にあり、以下に、図6〜図9を参照しながら説明する。
すなわち、トルクリミッタAは、図6に示すように、前記刈取伝動軸50に設けており、前記カウンタケース25の側壁の一部を形成する着脱自在な分離ケース60に、トルクリミッタ取付け孔61を開設し、同トルクリミッタ取付け孔61に軸受蓋62を外側から嵌合させてボルト63により着脱自在に取り付け、同軸受蓋62にベアリング軸受64を介して刈取伝動軸50の中途部に嵌合したボス部65を、その軸線廻りに回転及び軸線方向に摺動自在に軸支している。
そして、トルクリミッタAは、カウンタケース25の内方において、入力部としてのリミッタ伝動ギヤ66にトルク伝達部67を介して伝動軸部としての刈取伝動軸50を連動連結し、カウンタケース25の外方において、同刈取伝動軸50に差動トルク調整部68を介して出力部としての刈取プーリ49を連動連結している。
以下に、上記した〔刈取伝動軸50〕と〔リミッタ伝動ギヤ66〕と〔トルク伝達部67〕と〔差動トルク調整部68〕と〔刈取プーリ49〕について、具体的に説明する。
〔刈取伝動軸50〕
刈取伝動軸50は、図7にも示すように、カウンタケース25の内方に挿入した内側部に、スプライン溝70を形成すると共に、内側端部に雄ネジ部71を形成している。
〔リミッタ伝動ギヤ66〕
前記リミッタ伝動ギヤ66は、図6及び図7に示すように、刈取伝動軸50の中途部にベアリング軸受72を介して回転自在に取り付けており、同リミッタ伝動ギヤ66は、前記車速同調軸39に取り付けた出力ギヤ73に歯合させて、車速同調軸39から動力を受ける(入力)するようにしている。
〔トルク伝達部67〕
トルク伝達部67は、図6〜図9に示すように、前記リミッタ伝動ギヤ68の内側面より内方へ延設して円筒形のアウタケース74を一体形成し、同アウタケース74内において、同アウタケース74中に刈取伝動軸50を挿通させて、同刈取伝動軸50に、複数のドーナツ板形の内板75とトルク板76と外板77とを多層状にして同軸的に配置し、さらに、それら多層状体の内側方にドーナツ板形の受板78を配置する一方、それら多層状体の外側方にドーナツ板形の押板79を配置して、刈取伝動軸50の雄ネジ部71に座金80を介してナット81を螺着している。なお、本実施の形態では内板75が5枚、トルク板76が8枚、及び、外板77が4枚である。
内板75は、図9に示すように、内周縁部にスプライン係合溝82を形成して、同スプライン係合溝82を介して前記刈取伝動軸50のスプライン溝70にスプライン嵌合して係合させている。
このようにして、内板75は、刈取伝動軸50と一体的に回転すると共に、同刈取伝動軸50のスプライン溝70上を軸線方向に摺動自在となしている。
また、後述するトルクローラ84の外周面が当接する内板75の内・外側面(表・裏面)には、サンドペーパー状の粗雑な摩擦抵抗面部75aを形成している。
トルク板76は、図8及び図9に示すように、同一円周上に複数のトルクローラ84を配列すると共に、同トルク板76の両側面にトルクローラ84の外周面を突出させて、内板75と外板77に当接させている。aは、アウタケース74の回転方向である。
すなわち、トルク板76には、円周方向に一定の間隔を開けて長方形状のローラ支持孔83を形成し、各ローラ支持孔83に円柱状に形成したトルクローラ84を横臥状態にて回転自在に挿入して、同トルクローラ84の外周面がトルク板76の内・外側方に露出するように配置しており、ローラ支持孔83の対向する長辺側部には、一対のローラ支持舌片85,85を対向させて設けて、両ローラ支持舌片85,85間にてトルクローラ84をその軸線廻りに回転摺動自在に挾持させている。
そして、トルク板76の外周縁部には折曲げ縁部86を、上記ローラ支持舌片85,85と同一方向に屈曲させて形成して、トルク板76の軸芯方向の幅をトルクローラ84の外径よりも小さく形成し、トルク板76の両側面にトルクローラ84の外周面を突出させて、内板75と後述する外板77に摺接させるようにしている。
しかも、トルクローラ84は、図9に示すように、前記トルク板76の回転中心Cを通過する放射線Rに対して、トルクローラ84の軸線Pが、トルク板76の回転下手側に一定の傾斜角度θを形成するように、傾斜させて配置している。
このようにして、トルク板76上の複数のトルクローラ84は、同トルク板76の円周方向に対して軸線Pが交差する状態にて、同トルク板76の円周方向に沿わせて略平行に配置している。
ここで、本発明では、トルク板76は、一枚置きに内外側を反転させて配置している。
その結果、トルクローラ84は、図9に示すように、前記トルク板76の回転中心Cを通過する放射線Rに対して、トルクローラ84の軸線Pが、トルク板76の回転上手側に一定の傾斜角度θを形成するように、傾斜させて配置されることになる。
このようにして、隣接するトルク板76上毎のトルクローラ84は、刈取伝動軸50の軸線方向にて軸線Pが相互に交差する状態に配置することができる。
従って、リミッタ作動トルクのバラツキを少なくすることができて、所定のリミッタ設定トルクを確実に得ることができる。
外板76は、図9に示すように、外周縁部に円周方向に略120度の間隔を開けて三個の係合用キー87,87,87を外方へ突出させて形成する一方、アウタケース74の周壁に円周方向に略120度の間隔を開けて軸線方向に伸延する三個のキー係合溝88,88,88を形成して、これらのキー係合溝88,88,88に上記係合用キー87,87,87を係合させている。
このようにして、外板77は、アウタケース74と一体的に回転すると共に、同アウタケース74に沿って軸線方向に摺動自在となしている。
また、前記したトルクローラ84の外周面が当接する外板77の内・外側面(表・裏面)には、サンドペーパー状の粗雑な摩擦抵抗面部77aを形成している。
図6及び図7に示すように、刈取伝動軸50の内側部には、軸芯位置にて軸芯方向に伸延する油穴90を形成すると共に、同油穴90に複数(本実施の形態では四本)の分岐給油路91をそれぞれ軸芯方向に間隔を開けた位置より半径方向に伸延させて形成している。
そして、各分岐給油路91の一端(先端)は、外板77の内周縁部と対向する刈取伝動軸50の周面に開口させて先端開口部91aとなしている。
また、油穴90の一端(基端)は、刈取伝動軸50の先端面に開口させて基端開口部90aとなしている。
ここで、上記のように構成したトルク伝達部67は、カウンタケース25内において潤滑油に油浴させており、潤滑油面を、前記油穴90の基端開口部90aの設置位置よりも高く設定して、同基端開口部90aが常時潤滑油中に開口されて、同基端開口部90aより潤滑油を常時円滑に取り込むことができるようにしている。
このようにして、刈取伝動軸50の回転によって発生する遠心力により、潤滑油を、上記油穴90及び各分岐給油路91を通して各先端開口部91aより、多層状に配置した各トルク板76のトルクローラ84の方向に移動させ、遠心力によって各トルクローラ84を強制潤滑することができるようにしている。
その結果、トルクリミッタAに対して充分に潤滑を行わせ、耐久性を向上させ、安定したトルクを得ることができる。
また、本実施の形態では、アウタケース74の外周面に複数(本実施の形態では三枚)の攪拌翼92を円周方向に一定の間隔を開けて取り付けており、各攪拌翼92は、アウタケース74の軸線方向に伸延する板状に形成して、その伸延方向とアウタケース74の軸線方向とが交差するように、アウタケース74の外周面に傾斜状に取り付けている。
このようにして、攪拌翼92は、アウタケース74と一体的に回転されて、カウンタケース25内の潤滑油を撹拌するようにしているため、同カウンタケース25内のギヤ群やトルクローラ84の潤滑性を良好に確保することができる。
〔差動トルク調整部68〕
差動トルク調整部68は、図6に示すように、前記カウンタケース25の外側に突出させる刈取伝動軸50の外側端部に設けており、同差動トルク調整部68は、刈取伝動軸50の回転数の増大に比例させて、出力部としての刈取プーリ49に作用する差動トルクを減少させるようにしている。
すなわち、差動トルク調整部68は、刈取伝動軸50の外側端部に前後方向に張り出し状に形成した一対の支持アーム93,93を設け、両支持アーム93,93と刈取プーリ49との間に位置する伝動軸部の外周に押圧作用体94を取り付けると共に、同押圧作用体94は、刈取伝動軸50に同軸的に取り付けた刈取プーリ49に対して離隔・接近する軸線方向に摺動自在に、かつ、同刈取伝動軸50と一体回転可能に取り付けている。
そして、上記押圧作用体94と上記支持アーム93,93との間に、先端部にウエイト95,95を設けた拡縮アーム96,96を介設している。
また、拡縮アーム96,96は、略L字状に屈曲させて形成して、押圧作用体94の側端部に一端を第1連結ピン97,97により連結すると共に、各支持アーム93,93の各先端部に中途部を第2連結ピン98,98により連結して、刈取伝動軸50の回転に連動してウエイト95,95が受ける遠心力により、拡縮アーム96,96が第2連結ピン98,98を中心に拡張・縮小する動作と、上記押圧作用体94を刈取プーリ49に対して離隔・接近させる動作とを連動させている。bは、拡縮アーム96,96が拡張動作する方向を示している。99は、刈取伝動軸50の外側端部に螺着して、支持アーム96を介してトルク調整をするためのトルクナットである。
押圧作用体94と、刈取伝動軸50にキー100を介して取り付けたプーリボス部101との間に、皿バネ等の第1押圧弾性体としてのトルクバネ102を介設する一方、同トルクバネ102と前記支持アーム93,93の基部との間に第2押圧弾性体としての押圧スプリング103を介設して、押圧作用体94によりトルクバネ102と押圧スプリング103とを介してプーリボス部101、ひいては、刈取プーリ49に作用される差動トルクが、刈取伝動軸50の回転数に応じて調整されるようにしている。
ここで、プーリボス部101は、刈取伝動軸50にキー100を介して取り付けて、同刈取伝動軸50と一体的に回転すると共に、同刈取伝動軸50の軸線方向に摺動自在となしている。
そして、プーリボス部101は、内側端面104がベアリング軸受64に当接して、内側方への移動を規制される一方、外側端面105にトルクバネ102の内側端縁部が当接するようにしている。
従って、プーリボス部101は、トルクバネ102が押圧作用体94により押圧されると、ベアリング軸受64により内側方へ移動(摺動)が規制されているため、同プーリボス部101が受けるトルクが増大される一方、押圧作用体94によるトルクバネ102への押圧が軽減されると、プーリボス部101が受けるトルクが減少する。
このようにして、刈取伝動軸50が高速で回転(回転数大)されると、ウエイト95,95が遠心力を受けて、拡縮アーム96,96を第2連結ピン98,98を中心に拡張させると共に、押圧作用体94を押圧スプリング103の弾性付勢力に抗して刈取プーリ49から離隔させる方向に摺動させて、同押圧作用体94によるトルクバネ102への作用力を減少させる。
その結果、トルクバネ102によりプーリボス部101を介して刈取プーリ49に作用させるトルクが減少し、同刈取プーリ49から刈取部7に伝達されるトルクが減少する。
また、刈取伝動軸50が低速で回転(回転数小)されると、ウエイト95,95が受ける遠心力が小さいため、拡縮アーム96,96は第2連結ピン98,98を中心に縮小した姿勢を保持すると共に、押圧作用体94は押圧スプリング103の弾性付勢力により、刈取プーリ49に接近する方向に摺動されて、同押圧作用体94によるトルクバネ102への作用力が増大する。
その結果、トルクバネ102によりプーリボス部101を介して刈取プーリ49に作用させるトルクが増大し、同刈取プーリ49から刈取部7に伝達されるトルクが増大する。
〔刈取プーリ49〕
刈取プーリ49は、図6に示すように、前記プーリボス部100に取付ボルト(図示せず)を介して取り付けている。
そして、刈取プーリ49の外側面部には、カバー体106をカバー体取付ボルト107により着脱自在に取り付けており、同カバー体106は、刈取プーリ49よりも外方に配置した差動トルク調整部68の構成部材を被覆している。
このようにして、作動トルク調整部68をカバー体106により被覆して保護すると共に、同カバー体106をカバー体取付ボルト107を介して取り外すことにより、容易にトルク調整やメンテナンス等を行うことができるようにしている。
上記のように、本実施の形態では、一方向クラッチ40と刈取定速機構44のいずれか一方によって作業部である刈取部7に駆動力を伝えると共に、刈取部7を定速回転させる刈取伝動軸50にトルクリミッタAを設けるもので、一方向クラッチ40と刈取定速機構44を切換えるときの駆動トルク差によって生じるショックをトルクリミッタAによって吸収させ、これらの一方向クラッチ40と刈取定速機構44を切換えるときのショックを低減させて、取扱い性を向上させるようにしている。
この際、トルクリミッタAは、アウタケース74と、トルクローラ84を配列させるトルク板76と、トルク板76のトルクローラ84を挾持させる内板75及び外板77とを備え、内板75とトルク板76と外板77をアウタケース74に内挿させ、刈取伝動軸50に内板75を係合させる一方、アウタケース74に外板236を係合させ、トルクローラ84を転動させながら滑り摩擦を発生させると共に、内板75と外板77の各回転トルク差が増大してトルクローラ84の摩擦抵抗力よりも大きくなることにより、内板75と外板77がトルクローラ84に対して摺動して伝達動力が遮断されるようにしている。
そして、各トルクローラ84は、外板77の回転軌道に対して前記角度θだけ傾斜した方向に転動しようとするのを、トルク板76で規制されながら外板77の回転軌道の方向に移動するため、前記トルクバネ102圧に比例した摩擦抵抗が発生し、しかも、各トルクローラ84は転動しながら滑り摩擦を発生させるので、静摩擦は発生せず、常に動摩擦による安定した摩擦抵抗力が得られる。
しかも、隣接するトルク板76,76同士は、相互にトルクローラ84の傾斜方向が反対方向となるように配置しているため、リミッタ作動トルクのバラツキを少なくすることができて、所定のリミッタ設定トルクを確実に得ることができる。
さらには、トルクローラ84の外周面が当接する内板75と外板77の表面にそれぞれ粗雑な摩擦抵抗面部75a,77aを形成しているため、内・外板75,77によるトルクローラ84の挟持力が小さい場合でも、所定のリミッタ設定トルクを確実に得ることができる。
そして、刈取伝動軸50の回転によって発生する遠心力によりトルクローラ84の方向に潤滑油を移動させる油穴90及び各分岐給油路91を設け、遠心力によってトルクローラ84を強制潤滑するもので、トルクローラ84に対して潤滑油を充分に供給させ、トルクローラ84の伝達トルク維持並びに伝達動力の遮断を適正に行わせる。
また、刈取伝動軸50側の刈取駆動負荷が増加した時、又は、前記車速同調軸39に取り付けた出力ギヤ73側の入力速度の変更により、アウタケース74の回転速度が高速側に急変した時には、内板75と外板77の各回転トルク差が増大してトルクローラ84の摩擦抵抗力よりも大きくなることにより、内板75と外板77がトルクローラ84に対して摺動して伝達動力が遮断される。
本発明に係るトルクリミッタを具備するコンバインの斜視図。 同コンバインの側面図。 本発明に係るトルクリミッタを内蔵するカウンタケースの側面図。 同カウンタケースの正面図。 同カウンタケースの断面平面図。 トルクリミッタの断面平面説明図。 同トルクリミッタのトルク伝達部の分解断面説明図。 同トルク伝達部の分解断面説明図。 同トルク伝達部の分解展開説明図。
符号の説明
A トルクリミッタ
B コンバイン
1 トラックフレーム
2 走行クローラ
3 機台
4 脱穀部
5 フィードチェン
6 扱胴
7 刈取部
8 引起機構
9 刈刃

Claims (3)

  1. 入力部にトルク伝達部を介して伝動軸部を連動連結し、同伝動軸部に差動トルク調整部を介して出力部を連動連結したことを特徴とするトルクリミッタ。
  2. 差動トルク調整部は、伝動軸部の回転数の増大に比例させて、出力部に作用する差動トルクを減少させるようにしたことを特徴とする請求項1記載のトルクリミッタ。
  3. 差動トルク調整部は、伝動軸部に支持アームを設け、同支持アームと出力部との間に位置する伝動軸部の外周に押圧作用体を取り付けると共に、同押圧作用体は、伝動軸部に同軸的に取り付けた出力部に対して離隔・接近する軸線方向に摺動自在に、かつ、同伝動軸部と一体回転可能に取り付け、
    同押圧作用体と上記支持アームとの間に、先端部にウエイトを設けた拡縮アームを介設すると共に、同拡縮アームは、伝動軸部の回転に連動してウエイトが受ける遠心力により拡張・縮小する動作と、上記押圧作用体を出力部に対して離隔・接近させる動作とを連動させ、
    押圧作用体と出力部との間に第1押圧弾性体を介設する一方、同第1押圧作用体と前記支持アームとの間に第2押圧弾性体を介設して、押圧作用体により第1・第2押圧弾性体を介して出力部に作用される差動トルクが、伝動軸部の回転数に応じて調整されるようにしたことを特徴とする請求項2記載のトルクリミッタ。
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