JP2007063460A - カルボキシル基含有ラクトンポリエステル不飽和単量体の製造方法 - Google Patents
カルボキシル基含有ラクトンポリエステル不飽和単量体の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 本発明のカルボキシル基含有ラクトンポリエステル不飽和単量体の製造方法は、ラクトン化合物とカルボキシル基を有する重合性不飽和単量体を、活性炭触媒の存在下に反応させることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
以下に、本願で用いられる評価方法について例示する。
金属元素等(Al、As、Ba、Ca、Cd、Ce、Co、Cu、Cr、Ga、Ge、Fe、Hf、La、Li、Mg、Mn、Mo、Na、Ni、P、Pb、Sb、Se、Si、Sn、Sr、Ti、V、Zn、Zr)については、高周波プラズマ(ICP)発光分析により分析した。分析は、島津製作所(株)社製高周波プラズマ発光分析装置「ICP8100」を用いて、同定および含有量の定量を行った。
JIS K 1557:1970に準拠して測定を行い、色相が100未満の場合には着色なし(○)と判断し、100以上の場合には着色あり(×)と判断した。
JIS K 1557:1970に準拠して測定した。
E型粘度計を用いて、26℃で測定した。
Hewlett−Packard製「HP−6890」を用いて、ガスクロマトグラフ分析により測定した。
なお、各例中の「部」は重量部を表す。
実施例1
窒素導入管、攪拌機、冷却管、温度調節器、滴下シリンダーを備えた4ツ口ガラス製フラスコに、アクリル酸55.80g(0.7743mol)、4−メトキシフェノール0.05g(0.4028mmol)、ε−カプロラクトン44.20g(0.3872mol)、および、活性炭触媒(日本エンバイロケミカルズ社製、商品名「白鷺A」;粉末活性炭)1.0gを加え、100℃に加熱した。次いで、反応温度を100℃に保ちながら反応を続けた。サンプルを一部抜き出し、ガスクロマトグラフ分析により、系中のラクトンモノマー(ε−カプロラクトン)濃度を検出し、濃度が0.5%未満になるまで反応を行った。
反応後、過剰のアクリル酸を減圧下100℃で除去し、冷却後反応系より活性炭を濾過により取り除き、生成物(カルボキシル基含有ラクトンポリエステル不飽和単量体)を約60g得た。
得られた生成物の物性は、表1に示したとおり、着色もなく、副生成物の含有量も少ない優れた特性を有していた。また、金属成分を実質的に含んでおらず、環境面、安全面でも優れた特性を有していた。
窒素導入管、攪拌機、冷却管、温度調節器、滴下シリンダーを備えた4ツ口ガラス製フラスコに、アクリル酸38.70g(0.5370mol)、4−メトキシフェノール0.05g(0.4028mmol)、ε−カプロラクトン61.30g(0.5370mol)、および、活性炭触媒(日本エンバイロケミカルズ社製、商品名「白鷺A」;粉末活性炭)1.0gを加え、100℃に加熱した。次いで、反応温度を100℃に保ちながら、系中のラクトンモノマー(ε−カプロラクトン)濃度が0.5%未満になるまで、反応を続けた。
反応後、過剰のアクリル酸を減圧下100℃で除去し、冷却後反応系より活性炭触媒を濾過により取り除き、生成物(カルボキシル基含有ラクトンポリエステル不飽和単量体)を約80g得た。
得られた生成物の物性は、表1に示したとおり、着色もなく、副生成物の含有量も少ない優れた特性を有していた。また、金属成分を実質的に含んでおらず、環境面、安全面でも優れた特性を有していた。
窒素導入管、攪拌機、冷却管、温度調節器、滴下シリンダーを備えた4ツ口ガラス製フラスコに、メタクリル酸60.13g(0.6985mol)、4−メトキシフェノール0.05g(0.4028mmol)、ε−カプロラクトン39.87g(0.3492mol)、および、活性炭触媒(日本エンバイロケミカルズ社製、商品名「白鷺A」;粉末活性炭)1.0gを加え、90℃に加熱した。次いで、反応温度を90℃に保ちながら、系中のラクトンモノマー(ε−カプロラクトン)濃度が0.5%未満になるまで、反応を続けた。
反応後、過剰のメタクリル酸を減圧下90℃で除去し、冷却後反応系より活性炭触媒を濾過により取り除き、生成物(カルボキシル基含有ラクトンポリエステル不飽和単量体)を約60g得た。
得られた生成物の物性は、表1に示したとおり、着色もなく、副生成物の含有量も少ない優れた特性を有していた。また、金属成分を実質的に含んでおらず、環境面、安全面でも優れた特性を有していた。
窒素導入管、攪拌機、冷却管、温度調節器、滴下シリンダーを備えた4ツ口ガラス製フラスコに、アクリル酸59.01g(0.8188mol)、4−メトキシフェノール0.05g(0.4028mmol)、δ−バレロラクトン44.99g(0.4094mol)、および、活性炭触媒(日本エンバイロケミカルズ社製、商品名「白鷺A」;粉末活性炭)1.0gを加え、100℃に加熱した。次いで、反応温度を100℃に保ちながら、系中のラクトンモノマー(ε−カプロラクトン)濃度が2.0%未満になるまで、反応を続けた。
反応後、過剰のアクリル酸を減圧下100℃で除去し、冷却後反応系より活性炭触媒を濾過により取り除き、生成物(カルボキシル基含有ラクトンポリエステル不飽和単量体)を約60g得た。
得られた生成物の物性は、表1に示したとおり、着色もなく、副生成物の含有量も少ない優れた特性を有していた。また、金属成分を実質的に含んでおらず、環境面、安全面でも優れた特性を有していた。
窒素導入管、攪拌機、冷却管、温度調節器、滴下シリンダーを備えた4ツ口ガラス製フラスコに、アクリル酸55.80g(0.7743mol)、4−メトキシフェノール0.05g(0.4028mmol)、ε−カプロラクトン44.20g(0.3872mol)、および、酸性触媒としてp−トルエンスルホン酸1水塩4gを加え、100℃に加熱した。次いで、反応温度を100℃に保ちながら、系中のラクトン化合物濃度が0.5%未満になるまで、反応を続けた。
反応後、反応液中のp−トルエンスルホン酸を、1.05倍当量の10%NaOHメタノール液中和を行い、過剰のアクリル酸を減圧下100℃で除去し、冷却後反応系よりパラトルエンスルホン酸ナトリウム塩を濾過により取り除き、生成物(カルボキシル基含有ラクトンポリエステル不飽和単量体)を約60g得た。
得られた生成物の物性は、表1に示したとおり、着色が認められた。また、生成物中に副生成物を比較的多量に含有しており、品質の劣るものであった。また、金属成分、酸成分の含有量が多く、環境面、安全面でも劣る特性であった。
活性炭触媒を用いない以外は、実施例1と全く同様にして、合成を行ったが、ε−カプロラクトンの反応が進行せず、生成物は得られなかった。
Claims (7)
- ラクトン化合物(a)とカルボキシル基を有する重合性不飽和単量体(b)を、活性炭触媒(c)の存在下に反応させることを特徴とするカルボキシル基含有ラクトンポリエステル不飽和単量体の製造方法。
- 活性炭触媒(c)が、粉末活性炭である請求項1記載のカルボキシル基含有ラクトンポリエステル不飽和単量体の製造方法。
- ラクトン化合物(a)100重量部に対し、活性炭触媒(c)0.01〜10重量部を用いる請求項1又は2に記載のカルボキシル基含有ラクトンポリエステル不飽和単量体の製造方法。
- ラクトン化合物(a)が、ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、および4−メチル−ε−カプロラクトンからなる群から選ばれる少なくとも一つである請求項1〜4のいずれかの項に記載のカルボキシル基含有ラクトンポリエステル不飽和単量体の製造方法。
- カルボキシル基を有する重合性不飽和単量体(b)100重量部に対し、ラクトン化合物(a)50〜2000重量部の割合で反応を行う請求項1〜5のいずれかの項に記載のカルボキシル基含有ラクトンポリエステル不飽和単量体の製造方法。
- カルボキシル基を有する重合性不飽和単量体(b)が、アクリル酸およびメタクリル酸からなる群から選ばれた少なくとも一つである請求項1〜6のいずれかの項に記載のカルボキシル基含有ラクトンポリエステル不飽和単量体の製造方法。
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Citations (4)
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---|---|---|---|---|
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2005
- 2005-09-01 JP JP2005253312A patent/JP2007063460A/ja active Pending
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