JP2007061383A - ミシンの生産管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】縫製に要する時間の分布をより正確に把握する
【解決手段】CPU26は、メモリ24内の各種の処理プログラムを実行し、所定の縫製の所要時間を計測し、計測するごとに各所要時間をメモリ24に記憶する所要時間計測手段と、計測された所要時間が縫製の所要時間を所定の期間範囲ごとに分けてなる複数の時間区分の内いずれに属するかを判定すると共にメモリ24内に設定された各時間区分ごとに個体数を記憶するカウンタのカウント値を1加算する判定手段と、縫製の所要時間を分割した各時間区分の個体数を記憶する所要時間分布データに基づいて時間区分対前記個体数のグラフを生成して表示部21に表示させる表示制御手段と、メモリ24に記憶された各所要時間から複数の所要時間の平均値を算出する平均所要時間算出手段と、所要時間の各時間区分に属する前記個体数の総数を算出する総個体数算出手段としての処理を実行する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ミシンの生産管理装置に係り、特に、縫製工場で作業者が縫い上げる被縫製物の枚数などの生産管理データを計測するためのミシンの生産管理装置に関する。
従来から、所定の被縫製物の生産を効率的に行うための生産管理システムが開発されており、例えば、1日の作業時間を複数に区分した作業時間帯を設定し、各作業時間帯中における被縫製物1枚当りの縫製平均時間並びに1日中の被縫製物1枚当りの縫製平均時間を計測して表示する生産高表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この生産高表示装置によって、管理者等は、被縫製物1枚の縫製にかかる縫製時間を把握することが可能になる。
特開昭64−86994号公報
しかしながら、上記特許文献1の場合、管理者等は、被縫製物1枚当たりの縫製時間を把握することはできるが、かかる縫製時間は、大まかに設定した所定時間内における縫製枚数から単純に1枚あたりの縫製に要する平均所要時間を算出するだけであったため、例えば、針交換、ボビン交換及び縫製ミス等、縫製にかかる所要時間として計時すべきではない作業に要する時間を含んだ平均値が算出されていた。
このため、個々の縫製に要する正確な平均所要時間即ちピッチタイムを把握することができず、縫製ごとのピッチタイムのバラつきや、オペレータごとのピッチタイムのバラつき等を解析することができず、必ずしも生産管理上十分な情報を表示しているとはいえないという問題があった。
本発明の目的は、縫製に要する時間の分布をより正確に把握することができるミシンの生産管理装置を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、所定の縫製の所要時間を計測する所要時間計測手段と、前記所要時間が計測される毎に当該所要時間を記憶する記憶手段と、前記計測された所要時間が、縫製の所要時間を所定の期間範囲ごとに分けてなる複数の時間区分の内いずれに属するかを判定する判定手段と、各時間区分に該当する個体数を記憶する個体数記憶手段と、前記記憶された各時間区分の個体数に基づいて時間区分で区分された所要時間対前記個体数のグラフを生成して表示手段に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とするミシンの生産管理装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のミシンの生産管理装置において、前記所要時間は、所定の縫製ロットごとに識別可能に前記記憶手段に記憶され、前記表示制御手段は、前記表示手段に対して、前記所定の縫製ロットごとに前記グラフを表示させる制御を行うことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のミシンの生産管理装置において、前記所要時間計測手段は、前記所定の縫製における縫製開始又は縫製終了ごとの時刻を記録する時刻記録手段を有し、前記時刻記録手段により記録された隣接する時刻間の時間差を算出することにより、前記所要時間を計測することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3の何れか一項記載のミシンの生産管理装置において、前記所定の期間範囲の幅を設定する期間範囲設定手段を有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか一項記載のミシンの生産管理装置において、前記所要時間の平均値を算出する平均所要時間算出手段を有し、前記表示制御手段は、前記算出された平均所要時間に対応する数値を表示することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5の何れか一項記載のミシンの生産管理装置において、前記各時間区分に属する前記個体数の総数を算出する総個体数算出手段を有し、前記表示制御手段は、前記算出された総個体数に対応する数値を前記表示手段に表示する制御を行うことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項5記載のミシンの生産管理装置において、前記平均所要時間算出手段が前記所要時間の平均値を前記所要時間の何れの時間区間から何れの時間区間までの範囲で求めるかを設定する平均算出区間設定手段を備えることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、所要時間計測手段により所定の縫製の所要時間が計測され、当該計測された所要時間が記憶手段によって随時記憶される。また、前記計測された所要時間が、所定の期間範囲ごとに分けてなる複数の時間区分の内いずれに属するかが判定手段によって判定され、所定の縫製の個体数が、該当する各時間区分ごとに個体数記憶手段によって記憶される。したがって、所定の縫製が行われるごとに、当該所定の縫製の所要時間と、それぞれの所定の縫製を一単位とする個体数とを、該当する所定の期間範囲ごとに区分された複数の区分に分配して記憶することができる。
また、表示制御手段により、個体数記憶手段に記憶された各時間区分の個体数に基づき時間区分で区分された所要時間対個体数のグラフが生成され、そのグラフを表示手段に表示することができる。
これにより、それぞれの所定の縫製に要する時間(所要時間)のバラつきを視覚により容易に把握することが可能となるため、縫製に関する生産に要する所要時間の分布を容易に把握することができる。また、所定の縫製ごとに所要時間の単位時間対個体数の分布をグラフ表示することにより、所要時間の異常値等を容易に判断することが可能となり、正確な所要時間(ピッチタイム)を把握することができる。従って、例えば、より正確な標準時間の算出が可能となる。また、かかる機能を複数のミシンに搭載することで、個々のオペレータの所要時間のバラつき、くせ、問題点等を把握することができ、効率的な生産管理を実現することが可能となる。
なお、「個体数」とは、一枚でもよいし、予め定められた複数枚を一単位としてもよい。
また、「所要時間の異常値」とは、例えば、針交換やボビン交換及び縫製ミス等によるロスタイムを含むことで、通常時における所定の縫製の所要時間よりも長時間要した場合などがあげられる。
また、「標準時間」とは、上記所定の縫製の所要時間即ちピッチタイムに基づき、予め定められた枚数の被縫製物を縫製するのに要する時間や、当該縫製の終了時刻等を予測して表示する場合などに用いられる時間をいう。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができる他、特に、ミシンの生産管理装置は、所定の縫製ロットごとに時間区分対個体数の分布グラフを表示することが可能となる。従って、それぞれの所定の縫製ロット内における各所定の縫製の所要時間の分布をグラフ表示することができ、視覚を通じて、縫製ロットごとに、より容易かつ正確な分析および生産管理を行うことができる。
ここで、「縫製ロット」とは、生産管理の対象となる縫製の一つのまとまりのことをいう。なお、各ロットごとの被縫製物の枚数は一定とは限らず、任意となる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は請求項2記載の発明と同様の効果を得ることができる他、特に、所要時間計測手段は、時刻記録手段によって所定の縫製における縫製開始又は縫製終了ごとに時刻が記録され、そのうち隣接する時刻間の時間差を算出することで所定の縫製の所要時間が算出される。したがって、所定の縫製の所要時間に加えて当該所定の縫製が行われた時刻を記憶することもできる。これにより、生産管理を行う場合に、例えば、一日のうち、各時間帯の所要時間を分析することも可能となり、作業工程の見直しなどを行うことで生産性の向上を図ることができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1から請求項3の何れか一項記載の発明と同様の効果を得ることができる他、特に、ミシンの生産管理装置は、期間範囲設定手段を有することにより所要時間を区分する所定の期間範囲の幅を自在に変更することができる。従って、所望する所定の期間範囲の幅ごとに区分された単位時間対個体数のグラフを表示することができ、それぞれの所定の縫製の所要時間を所望の時間幅ごとに分布して表示することができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1から請求項4の何れか一項記載の発明と同様の効果を得ることができる他、特に、ミシンの生産管理装置は、平均所要時間算出手段により、記憶手段が記憶する各所要時間から、所定の縫製に要する所要時間の平均値を算出することが可能となる。また、表示制御手段により、その平均値に対応する数値を表示手段に表示する制御が行われることにより、生産管理を行う上で、所定の縫製に要する時間の平均値を視覚により容易に把握することが可能となる。
請求項6記載の発明によれば、請求項1から請求項5の何れか一項記載の発明と同様の効果を得ることができる他、特に、ミシンの生産管理装置は、総個体数算出手段により算出された各時間区分に属する所要時間の個体数の総数を表示手段に表示することができる。したがって、表示手段上において、所要時間の個体数の総数と複数の単位時間ごとに区分された上述した時間区分で区分された所要時間対個体数の分布グラフとを視覚により容易に把握することが可能となり、生産管理における生産効率の分析などを容易に行うことが可能となる。
請求項7記載の発明によれば、請求項5記載の発明と同様の効果を得ることができる他、特に、ミシンの生産管理装置は、平均算出区間設定手段を備えることにより、何れの時間区間から何れの時間区間までの範囲で所要時間の平均値を求めるかを自在に設定することが可能となる。これにより、例えば、異常値を含むと判断される時間区分を除くと共に正常であると判断される範囲のみを選択的に設定することが可能となり、より正確な平均所要時間を算出することができる。従って、より正確な情報に基づく生産管理を行うことができるため、生産性を向上することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図1から図6に基づいて説明する。
本発明に係るミシンの生産管理装置は、ミシンを備える縫製システム装置にミシンの一部の機能として組み込まれている。
(ミシンの全体構成)
本実施形態たるミシンの生産管理装置としての縫製システム装置100は、図1に示すように、ミシン10と、その操作パネル20とを有する。
ミシン10は、図1に示すように、電源スイッチ4のONにより給電されるミシンモータ5と、ミシンモータ5の回転駆動がベルト6を介して伝達される図示しないミシン主軸と、そのミシン主軸の回転駆動により上下動する針棒2と、針棒2に交換可能に備えられるミシン針3と、針棒2(ミシン針3)の下方において被縫製物を布送りする布送り機構8と、ミシン10を操作するためのペダル7と、ミシンの各部を制御するミシン制御装置11(図3参照)が内部に収容されている制御ボックス9等を備えている。なお、ミシン10には、所定の指令信号の送受信を行う操作パネル20が設けられている。
さらに、ミシン10は、図3に示すように、ペダル7の前踏みによりONとなるスタートスイッチ12と、ミシン10の各部の状態を検出する各種センサー14と、ミシン10の各部を動作させる各種アクチュエータ16と、ミシン10の動作処理等に関する各種データが記憶されるメモリ15と、ペダル7の後踏みにより図示しない糸切り機構を起動させる糸切りスイッチ17等を備えている。
そして、ミシン10は、ペダル7の操作に基づきスタートスイッチ12がオンになることに伴いミシンモータ5が回転駆動して、針棒2(ミシン針3)が上下動する運針が開始されるとともに、布送り機構8が所定の布送りピッチで被縫製物を布送りすることにより縫製が実行される。なお、ミシン10は、各種センサー14からの信号やメモリ15に記憶された縫製データ及び操作パネル20で設定されたデータに基づき、ミシンモータ5や布送り機構8、各種アクチュエータ16等が制御されて縫製が行われるようになっている。
また、縫製終了時には、ペダル7の操作に基づき糸切りスイッチ17がオンとなることで図示しない糸切り機構が糸切りを行うとともに、ミシン10(制御装置11)は信号線10aを介して操作パネル20に糸切り信号を送信するようになっている。
(操作パネル)
操作パネル20は、図2、図3に示すように、液晶表示を行う表示手段としての表示部21と、表示部21に重ね合わされてなる透明のタッチパネル式の各種操作ボタン22と、操作パネル20の電源のON−OFFスイッチであるスイッチ30と、各種データを記憶する記憶手段としてのメモリ24と、計時処理を行うタイマー23と、操作パネルにおける各種制御処理を行うCPU26等を備えている。
また、操作パネル20には、メモリーカード31などの記録媒体が着脱可能になっており、操作パネル20は、そのメモリーカード31に記録された情報やデータを読み出したり、各種情報やデータをメモリーカード31に書き込んだりすることが可能になっている。
CPU26は、メモリ24(後述する)に格納された各種のプログラムを実行することで、後述する各種の処理及び操作パネル20の表示制御を行う。
メモリ24には、操作パネル20の表示部21に表示される表示画面情報が格納され記憶されているほか、特に、本実施形態におけるメモリ24は、後述する所要時間計測手段としてのCPU26が取り込んだ糸切り信号が発生した時刻(糸切り信号発生時刻)を、縫製履歴データとして記憶し格納する時刻記録手段としての機能を備えており、本発明の記憶手段として機能する。
また、メモリ24には、CPU26が実行する各種の処理を行うためのプログラムが格納されているほか、処理対象となる各種のデータが記憶されるようになっている。
メモリーカード31は、例えば、不揮発性のいわゆるフラッシュメモリーであり、既成の表示画面情報や、オペレータが操作パネル20を介して設定した縫製データその他の各種のデータが記憶されている。また、前述のメモリ24に記憶された縫製履歴データをメモリーカード31に転送して外部に取り出すこともできる。
そして、操作パネル20は、各種操作ボタン22が操作されたことに基づく各種操作信号に応じて様々な演算や制御処理を実行し、当該操作パネル20において演算処理された各種データは、信号線10bを介してミシン10に送信されミシン10の縫製制御等に利用される。
ここで、本実施形態における操作パネル20についてさらに詳しく説明する。
CPU26は、メモリ24内の各種の処理プログラムを実行することにより、
所定の縫製の所要時間を計測し、計測するごとに各所要時間を記憶手段としてのメモリ24に記憶する所要時間計測手段と、計測された所要時間が、縫製の所要時間を所定の期間範囲ごとに分けてなる複数の時間区分の内いずれに属するかを判定すると共に、個体数記憶手段としてのメモリ24内に設定された各時間区分ごとに個体数を記憶するカウンタのカウント値を1加算する判定手段と、縫製の所要時間を分割した各時間区分の個体数を記憶する所要時間分布データに基づいて時間区分対前記個体数のグラフを生成して表示手段としての表示部21に表示させる表示制御手段と、メモリ24に記憶された各所要時間から複数の所要時間の平均値を算出する平均所要時間算出手段と、各時間区分に属する前記個体数の総数を算出する総個体数算出手段としての処理を実行する。
上記各処理について詳説する。
(所要時間計測手段としての処理)
所要時間計測手段としての処理では、CPU26は、所定の縫製の所要時間(ピッチタイム)を計測する。ここでいう、「縫製」とは、被縫製物である布地がミシンの針板上にセットされてから除去されるまでに行われる一工程の縫製を示す意味である。また、「所定の縫製」とは予め設定された工程数を示す意味である。所定の縫製の枚数は、操作ボタン22により設定可能である。なお、本実施形態では、「所定の縫製」として一工程の場合を例に説明する。また、「所定の縫製の所要時間」とは、一工程の縫製が一回の糸切りで終了する場合の所要の時間を示す。
所要時間計測手段としての処理において、CPU26は、前回の縫製における糸切りにおいて糸切りスイッチ17がONとなった時を計測の開始とし、今回の縫製における糸切りにおいて糸切りスイッチ17がONとなった時を計測の終了とする。
前述したように、CPU26には、タイマー23が併設されている。このタイマー23は、年月日を含む時刻を計る時計である。
つまり、CPU26は、糸切りスイッチ17の入力が今回の縫製の終了であって同時に次回の縫製の開始と見なし、順次糸切りスイッチ17が入力されるたびにタイマー23を参照してそれぞれの時刻をメモリ24に記憶する。そして、連続する時刻と時刻との差から経過時間を求め、所要時間としてメモリ23に記録する。また、随時、糸切りにより時刻が記憶されると、順次経過時間が求められ、それぞれの所要時間を順番に蓄積して記録する。以下、この所要時間を示すデータの集合をピッチタイムデータとする。
(判定手段としての処理)
判定手段としての処理では、CPU26は、予めメモリ24内に、所要時間を一定の期間範囲ごとに区分する複数の時間区分を設けると共に、各時間区分ごとにカウンタを設定する。そして、所要時間計測手段としての処理において、所要時間が計測されると、各時間区分のいずれに属するかを大小比較により判定し、該当する時間区分のカウンタを1カウントアップする処理を行う。
また、各時間区分の期間範囲の幅は、操作ボタン22の中で単位時間設定手段として機能する設定ボタンからの入力により設定変更することが可能である。
図4は、各時間区分の期間範囲の数値入力画面である。画面中央の数字ボタンと時間単位ボタンとがタッチ操作されると、当該操作入力を表示部21の表面の操作ボタン22からCPU26が検出し、入力値に応じた期間範囲で各区分の幅を更新する処理を行う。
さらに、CPU26は、更新された新たな期間範囲で時間区分ごとにカウンタを設定すると共に、メモリ24内のピッチタイムデータを参照して全ての所要時間についていずれの時間区分に属するかを判定すると共に新たな各時間区分に設定されたカウンタのカウント値を更新する。
(表示制御手段としての処理)
図5は、表示部21における所要時間分布データに基づく時間区分対前記個体数のグラフの表示画面の表示例を示す。
ここで、「個体数」とは、一工程でもよいし、予め定められた複数工程数或いは複数の縫製枚数を一単位としてもよい。
表示制御手段としての処理では、CPU26は、横軸を時間区分で区分された所要時間とし、縦軸を個体数とする棒グラフの画像を生成し、表示部21で表示させる動作制御を実行する。
即ち、CPU26は、メモリ24内に記憶された各時間区分のカウンタを参照し、各時間区分の時間幅に比例した幅であって各時間区分ごとに記憶されたカウント値に比例した高さで複数の棒グラフの画像を生成し、表示部21に表示させる。
(平均所要時間算出手段としての処理)
平均所要時間算出手段としての処理では、CPU26は、メモリ24内のピッチタイムデータから記憶された複数の所要時間の平均時間を算出する。
さらに、CPU26は、算出したその平均時間(平均ピッチタイム)を表示部21で表示させる動作制御を実行する。なお、平均時間(平均ピッチタイム)の表示は、前述したグラフ表示画面(図5参照)において、グラフと共に当該グラフの下方にピッチタイム度数として表示される。
また、図5のグラフ表示画面には、所要時間の平均を何れの時間区間から何れの時間区間までの範囲で求めるかを設定する上限設定スイッチ221と下限設定スイッチ222とが表示される。即ち、上限設定スイッチ221と下限設定スイッチ222に対して入力操作が行われると、操作ボタン22がこれを検出し、所要時間の平均値を求める下限の時間区分と上限の時間区分とをCPU26が認識し、当該下限の時間区分から上限の時間区分に属する所要時間をメモリ24内のピッチタイムデータから読み出すと共に、それらの値を平均する。
つまりこの場合、操作ボタン22は、平均算出区間設定手段として機能する。
また、このように、下限区間と上限区間と設定されると、CPU26は、グラフ表示画面において表示されるグラフの横軸に、設定された範囲を示す矢印表示を行うように表示部21の動作制御を行う。
(総個体数算出手段としての処理)
総個体数算出手段としての処理では、CPU26は、メモリ24内の各時間区分のカウンタのカウント値を合計する処理を行い所要時間の各時間区分に属する個体数の総数を算出する。
さらに、CPU26は、算出したその個体数の総数を表示部21で表示させる動作制御を実行する。なお、個体数の総数の表示は、前述したグラフ表示画面(図5参照)において、グラフと共に前述した平均ピッチタイム表示の下方に表示される。
また、上記総個体数算出手段としての処理でも、個体数の合計を何れの時間区間から何れの時間区間までの範囲で求めるかを設定することができる。
即ち、前述した所要時間の平均を何れの時間区間から何れの時間区間までの範囲で求めるかを設定する上限設定スイッチ221と下限設定スイッチ222とにより時間区分の範囲が設定されると、これと同じ範囲について個体数の合計も算出される。
つまり、平均の所要時間を求める区分範囲の設定と個体数の合計総数を求める区分範囲の設定とはリンクしている。
なお、個体数の合計総数を求める区分範囲の設定は別個独立に行うことができるように、設定スイッチ221、222とは別のスイッチを設けても良い。
(ミシンの生産管理装置としての処理)
図6は操作パネル20のCPU26が行うミシンの生産管理装置としての処理を示すフローチャートである。
かかる処理では、表示部21で、例えば初期設定画面からグラフ表示画面への切り替えが行われた状態を前提としている。
まず、CPU26は、ペダル7の前踏みによるスタートスイッチ12の入力信号が検出されたか否かの判断を行う(ステップS1)。入力信号が検出されない場合(ステップS1;NO)、スタートスイッチ12の入力信号が検出されるまで繰り返し判断が行われる。入力信号が検出された場合(ステップS2;YES)、ミシン10の起動と共にミシン制御装置のCPU11から起動信号を受信する(ステップS2)。
次に、CPU26は、ペダル7の後踏みによる糸切りスイッチ17の入力信号つまり糸切り信号が検出されたか否かの判断を行う(ステップS3)。糸切り信号が検出されない場合(ステップS3;NO)、繰り返し検出が行われる。一方、糸切りスイッチがONとなり糸切りが行われた場合(ステップS3;YES)、CPU26は、ミシン制御装置のCPU11から糸切り信号を受信する(ステップS4)。
糸切り信号の受信により、CPU26は、所要時間計測手段としての処理に従ってタイマー23を参照し(ステップS5)、現在時刻をメモリ24に記憶する(ステップS6)。
さらに、CPU26は、縫製開始時刻と終了時刻との差から縫製作業の所要時間を算出し(ステップS7)メモリ24に記憶する。
そして、CPU26は、判定手段としての処理に従い、算出した所要時間によって当該縫製の所要時間が該当する区分を判定し、該当する区分のカウント値を1カウントアップする処理を行う(ステップS8)。
該当区分のカウントアップ処理が終了すると、CPU26は、該当する区分のグラフの高さ表示(個体数表示)を増加分に応じて更新して表示部21に再表示する処理を行う(ステップS9)。また、それと同時に平均所要時間算出手段に従って各縫製の平均所要時間を算出すると共に、総個体数算出手段としての処理に従って個体数の総数を算出し、それぞれ表示部21に再表示する処理を実行する。
そして、CPU26は、上述した一連の処理を実行し終わると、処理ステップS1に戻って再びペダル7の前踏み信号が検出されるか否かの判断を行う。
また、ステップS1からS9の処理の間で、設定スイッチ221,222の入力が行われたときには、ステップS1からS9までの処理に関わらず、入力された上限区分から下限区分の範囲内で再度、平均所要時間、総個体数を算出し、表示部21に再表示する処理を行う。
また、ステップS1からS9の処理の間で、各時間区分の期間範囲の幅が、操作ボタン22により設定変更された場合には、ステップS1からS9の処理に関わらず、メモリ24内のピッチタイムデータを読み出すと共にS7からS9間での処理を再実行し、区分幅が更新されたグラフを表示部21に表示する制御を行う。
以上のように、本実施形態たるミシンの生産管理装置100によれば、一工程の縫製を行う場合の所要時間をその都度計測して記憶することができるほか、当該計測された所要時間を、所定の期間範囲ごとに分けてなる複数の時間区分の内、該当する時間区分ごとに分配し、各時間区分ごとの時間区分対個体数のグラフを表示部21に表示(ヒストグラム表示)することができる。
これにより、それぞれの所定の縫製に要する時間(所要時間)のバラつきを視覚により容易に把握することが可能となり、縫製に関する生産に要する所要時間の分布を容易に把握することができる。また、所定の縫製ごとに所要時間の時間区分対個体数の分布をグラフ表示することにより、所要時間の異常値等を容易に判断することが可能となり、正確な所要時間(ピッチタイム)を把握することができる。従って、例えば、より正確な標準時間の算出が可能となる。また、かかる機能を複数のミシンに搭載することで、個々のオペレータの所要時間のバラつき、くせ、問題点等を把握することができ、効率的な生産管理を実現することが可能となる。
ここで、「所要時間の異常値」とは、例えば、針交換やボビン交換及び縫製ミス等によるロスタイムを含むことで、通常時における所定の縫製の所要時間よりも長時間要した場合などがあげられる。
また、「標準時間」とは、上記所定の縫製の所要時間即ちピッチタイムに基づき、予め定められた枚数の被縫製物を縫製するのに要する時間や、当該縫製の終了時刻等を予測して表示する場合などに用いられる時間をいう。
また、時刻記録手段としてタイマー23を備えていることにより、所定の縫製の所要時間に加えて当該所定の縫製が行われた時刻を記憶することもできる。これにより、生産管理を行う場合に、例えば、一日のうち、各時間帯の所要時間を分析することが可能となり、作業工程の見直しなどを行うことで生産性の向上を図ることができる。
また、ミシンの生産管理装置100は、単位時間設定手段を有することにより所要時間を区分する所定の期間範囲の幅を自在に変更することができる。従って、所望する所定の期間範囲の幅ごとに時間区分された時間区分対個体数のグラフを表示することができ、それぞれの所定の縫製の所要時間を所望の時間幅ごとに分布して表示することができる。
また、CPU26が平均所要時間算出手段として機能することにより、所定の縫製に要する所要時間の平均値を算出することができる。さらに当該平均値に対応する数値を表示部21に表示することができるため、生産管理を行う上で、所定の縫製に要する時間の平均値を視覚により容易に把握することが可能となる。
また、ミシンの生産管理装置100は、各時間区分に属する所要時間の個体数の総数を表示部21に表示することができる。したがって、所要時間の個体数の総数と複数の単位時間ごとに時間区分された上述した時間区分対個体数の分布グラフとを視覚により容易に把握することが可能となり、生産管理における生産効率の分析などを容易に行うことが可能となる。
また、平均算出区間設定手段を備えることにより、何れの時間区間から何れの時間区間までの範囲で所要時間の平均値を求めるかを自在に設定することが可能となる。これにより、例えば、異常値を含むと判断される時間区分を除くと共に正常であると判断される範囲のみを選択的に設定することが可能となり、より正確な平均所要時間を算出することができる。従って、より正確な情報に基づく生産管理を行うことができるため、生産性を向上することが可能となる。
(その他)
なお、所要時間計測手段としての処理では、必ずしも糸切り信号で縫製の終了時刻を判断しなくとも良い。すなわち、例えば、所定の縫製の終了ごとにミシン10の作業者が終了を入力するボタンを設け、当該ボタンが操作されたことを検出することで、CPU26が時刻計測を行うこととしても良い。
また、ミシンの生産管理装置100は、縫製時に予め所定の縫製ロットを特定する情報を入力しても良い。その入力時には、当該所定の縫製ロット情報と所要時間を関連づけてピッチタイムデータに含ませて記憶する。そして、グラフ表示を共通するロットの縫製における所要時間から生成し表示しても良い。このようにすれば、所定の縫製ロットごとに時間区分で区分された所要時間対個体数の分布グラフを表示することが可能となる。従って、それぞれの所定単位の縫製ロット内における各縫製の所要時間の分布をグラフ表示することができ、視覚を通じて、縫製ロットごとに、より容易かつ正確な分析および生産管理を行うことができる。
ここで、「縫製ロット」とは、生産管理の対象となる縫製の一つのまとまりをいう。なお、各ロットごとの被縫製物の枚数は一定とは限らず、任意の枚数を設定することができる。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは言うまでもない。
本実施形態に係るミシンの生産管理装置を示す正面図である。 本実施形態における操作パネルの正面図である。 本実施形態に係るミシンの生産管理装置の要部構成を示すブロック図である。 本実施形態における期間範囲設定画面を示す説明図である。 操作パネルの表示部に表示されるグラフ画面の一例を示す説明図である。 時間区分対個体数のグラフを表示する処理を示すフローチャートである。
符号の説明
2 針棒
3 ミシン針
4 電源スイッチ
5 ミシンモータ
6 ベルト
7 ペダル
8 布送り機構
9 制御ボックス
10 ミシン
11 ミシン制御装置
12 スタートスイッチ
14 各種センサー
15 メモリ
16 各種アクチュエータ
17 糸切りスイッチ
20 操作パネル
21 表示部(表示手段)
22 操作ボタン(設定値入力手段)
221 上限設定スイッチ(期間範囲設定手段)
222 下限設定スイッチ(期間範囲設定手段)
23 タイマー
24 メモリ(記憶手段)
25 表示制御回路(表示制御手段)
26 CPU(検出手段、計測手段、時間設定手段、表示手段)
30 スイッチ
31 メモリーカード
100 縫製システム装置(ミシンの生産管理装置)

Claims (7)

  1. 所定の縫製の所要時間を計測する所要時間計測手段と、
    前記所要時間が計測される毎に当該所要時間を記憶する記憶手段と、
    前記計測された所要時間が、縫製の所要時間を所定の期間範囲ごとに分けてなる複数の時間区分の内いずれに属するかを判定する判定手段と、
    各時間区分に該当する個体数を記憶する個体数記憶手段と、
    前記記憶された各時間区分の個体数に基づいて時間区分で区分された所要時間対前記個体数のグラフを生成して表示手段に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とするミシンの生産管理装置。
  2. 前記所要時間は、所定単位の縫製ロットごとに識別可能に前記記憶手段に記憶され、
    前記表示制御手段は、前記表示手段に対して、前記所定単位の縫製ロットごとに前記グラフを表示させる制御を行うことを特徴とする請求項1記載のミシンの生産管理装置。
  3. 前記所要時間計測手段は、前記所定の縫製における縫製開始又は縫製終了ごとの時刻を記録する時刻記録手段を有し、
    前記時刻記録手段により記録された隣接する時刻間の時間差を算出することにより、前記所要時間を計測することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のミシンの生産管理装置。
  4. 前記所定の期間範囲の幅を設定する期間範囲設定手段を有することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項記載のミシンの生産管理装置。
  5. 前記所要時間の平均値を算出する平均所要時間算出手段を有し、前記表示制御手段は、前記算出された平均所要時間に対応する数値を表示することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項記載のミシンの生産管理装置。
  6. 前記各時間区分に属する前記個体数の総数を算出する総個体数算出手段を有し、前記表示制御手段は、前記算出された総個体数に対応する数値を前記表示手段に表示する制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項記載のミシンの生産管理装置。
  7. 前記平均所要時間算出手段が前記所要時間の平均値を前記所要時間の何れの時間区間から何れの時間区間までの範囲で求めるかを設定する平均算出区間設定手段を備えることを特徴とする請求項5に記載のミシンの生産管理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104765293A (zh) * 2015-03-23 2015-07-08 浙江理工大学 一种多总线架构无缝内衣机控制系统

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