JP2007058945A - 光メモリ - Google Patents

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Yuki Matsunami
由木 松並
Junichi Fujimori
淳一 藤盛
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紀美雄 市川
Hiroki Takahashi
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Abstract

【課題】 再生時の記録情報の再現性を向上させることが可能な光メモリを提供する。
【解決手段】 光メモリ10は、光導波路17が複数個積層されて構成されている。この光導波路17は、樹脂製のコア層13と、このコア層13の上下に積層された樹脂製のクラッド層14とからなり、コア層13とクラッド層14との一方の界面には、情報再生用の凹凸部が形成されている。また、コア層13には、紫外線硬化樹脂であるコア材が用いられ、クラッド層14には、樹脂製硬化樹脂であるクラッド材が用いられている。さらに、コア材及びクラッド材は、硬化後の表面硬度差が10以内にされており、コア材の硬化後の表面硬度は、24以内にされている。これにより、コア層13の膜厚変動が抑制され、記録情報再生時のBERを低くすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光導波路型の光メモリに関し、特に記録情報再生時の再現性を向上させた光導波路型の光メモリに関する。
近年、樹脂製のコア層と、このコア層の上下に積層された樹脂製のクラッド層とからなり、コア層とクラッド層との一方の界面に再生像を得るための情報を含む情報用凹凸部を形成したスラブ型の光導波路を、1個又は複数個積層させた光メモリ(情報記録媒体)が提案されている(例えば、特許文献1〜特許文献3、及び非特許文献1参照)。
このような光メモリは、例えば、図6に示すように、コア層101とクラッド層102とが交互に積層されており、光メモリに記録された情報を読み出す際には、光メモリ100の側部に形成された光導入面103に対して、シリンドリカルレンズ104によって縦幅約5μmに絞った光(例えばレーザ光)を入射させ、所望のコア層101に光を導入する。コア層101に導入された光は、コア層101とクラッド層102との界面に形成された情報用凹凸部で回折しながら伝播する。この時、情報用凹凸部で回折された回折光(再生光)は、導波面に対して直交方向(上下方向)に伝播し、光メモリ100内の積層体の上部を透過し、最終的に、同位相の回折光は干渉し合い、イメージセンサ105の表面に再生像を形成する。
この再生像は、イメージセンサ105によって受光される。そして、この再生像を画像補正し、デジタル信号化することで、凹凸パターンによって光メモリに記録された元の情報が復元される。
特開2002−120286号公報 特開2001−27714号公報 特開2001−108855号公報 ナノメータ制御光ディスクシステムの研究開発(NEDO 平成10年成果報告書)
しかしながら、上記特許文献に記載されている光メモリでは、コア層及びクラッド層が紫外線硬化樹脂で形成されており、この紫外線硬化樹脂を塗布した後、紫外線を照射して硬化させる時に、硬化収縮によってコア層に膜厚変動が発生するという問題があった。また、この膜厚変動によって、光メモリの記録情報を再生する際に、ビットエラーレートが高くなり、記録情報の再現性が低下するという問題があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、コア層の膜厚変動の発生を抑制して再生時の記録情報の再現性を向上させた光メモリを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の光メモリは、樹脂製のコア層と、前記コア層の上下に積層された樹脂製のクラッド層とからなり、前記コア層と前記クラッド層との一方の界面に情報再生用の凹凸部が形成されたスラブ型の光導波路を1個または複数個積層させて構成される光メモリであり、前記コア層に用いる樹脂と、前記クラッド層に用いる樹脂との表面硬度差が10以内であることを特徴とするものである。
前記コア層に用いる樹脂の表面硬度が24以下であることが好ましい。また、この表面硬度は、より好ましくは20以下であり、さらに好ましくは15以下である。また、前記コア層及び前記クラッド層に用いられる樹脂は、紫外線硬化樹脂であり、前記表面硬度は、紫外線を照射して硬化された後の硬度である。
本発明の光メモリによれば、コア層に用いる樹脂とクラッド層に用いる樹脂との硬度差を10以内にすることによって、コア層の膜厚変動を抑制して、再生時の光メモリのビットエラーレートが低減され、記録情報の再現性が向上する。
また、コア層に用いる樹脂の表面硬度が24以下にされているため、コア層の膜厚変動が、さらに抑制され、記録情報の再現性をより向上させることができる。
図1に示す積層導波路型の光メモリ(以下、光メモリと称する)10は、2つのユニット11が接着層12を介して上下に貼り合わされた構成となっている。ユニット11は、コア層13とクラッド層14とがフイルム15a上に交互に積層されており、最上層には、フイルム15bが貼着されている。
コア層13及びクラッド層14は、紫外線硬化樹脂で形成されており、この紫外線硬化樹脂としては、アクリル系のラジカル開始系や、エポキシ系またはオキセタン系の開環重合系などの樹脂が適当である。なお、光メモリ10の光導波路はシングルモードであるため、コア層の厚さaは、下記式1の条件を満たす必要がある。例えば、波長680nmのレーザ光を入射光源として使用し、n1=1.52、n2=1.51とした場合、コア層の厚さaは、1.8μm以下の必要がある。また、クラッド層の厚みは、クロストークを防止するために、入射ビームサイズより大きくする必要がある。また、使用する樹脂は、入射波長に対する透過率が、95%以上(厚さ10μmの時)である材料とする。このため、コア層13の厚さは、1.0〜1.6μm程度が適当であり、例えば、1.4μmにされている。また、クラッド層14の厚さは、7〜9μm程度が適当であり、例えば、8μmにされている。
a<(λ/2)×(n12−n221/2・・・・(式1)
但し、a:コア層の厚さ
λ:入射光の波長
n1:コア層の屈折率
n2:クラッド層の屈折率
また、コア層13は、屈折率が1.52、表面硬度が24以下にされており、クラッド層14は、屈折率が1.51にされている。さらに、コア層13とクラッド層14との表面硬度差は、10以内にされている。
また、コア層13とクラッド層14との一方の界面には、情報再生用の凹凸部である情報用凹凸部16が形成されている。この情報用凹凸部16の高さ方向の差は、100nm程度であり、導波方向への凹凸の配列周期は、コア層13に入射されるレーザ光の波長(660nm)をコア層の屈折率(1.52)で割った値によって決定され、約440nmである。この情報用凹凸部16は、光メモリ10に記録すべき情報を2次元符号化し、その符号化された情報を元に計算機によって合成されたパターン(計算機ホログラムと称される)が転写されたものである。
また、コア層13は、前述したように、上下に積層されたクラッド層14よりも屈折率が高くされており、1つのコア層13と、その上下に積層された2つのクラッド層14とにより、1つの情報再生用の光導波路17が構成される。ただし、ユニット11の最下層のコア層13aには、情報用凹凸部16が形成されていないので、情報再生用の光導波路としては機能しない。一方、各ユニット11の最上層に形成されたコア層13bの上にはクラッド層14が形成されていないが、その上に形成されたフイルム15bがクラッド層14と略同一の屈折率(1.51)で形成されているため、最上層のコア層13bは情報再生用の光導波路として機能する。
また、ユニット11は、光導波路17が一定数積層された積層体の上下をフイルム15a,15bで支持して構成されているが、これは、紫外線硬化樹脂であるコア層13及びクラッド層14のみでは、積層体にカール(反り)が発生するため、フイルム15a,15bによって支持してカールを防止するためである。
このフイルム15a,15bは樹脂フイルムであり、JSR社製のアートン(登録商標)等の非晶質ポリオレフィン、ポリカーボネート、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)などによって形成されている。また、前述したように、フイルム15a,15bの屈折率は、クラッド層14と略同一であり、その厚さは100〜200μm程度にされている。
また、各ユニット11を接着する接着層12としては、コア層13やクラッド層14に用いられている紫外線硬化樹脂が用いられる。接着層12の屈折率が、フイルム15a,15bの屈折率と大きく異なると、接着層12とフイルム15a,15bとの界面で再生光の再生角や、回折効率が変化するため、光量やS/N比が低下してしまう。このため、接着層12とフイルム15a,15bとの屈折率は略等しくされている。なお、接着層12としては、紫外線硬化樹脂材などの光硬化型のものには限られず、熱硬化型、熱可塑性型などを用いることが可能であり、材質としては、アクリル系、エポキシ系、ウレタン系、オレフィン系などが挙げられる。
各ユニット11の端部に形成された光導入面18からコア層13に導入されると、導入光は、クラッド層14との界面で反射されながらコア層13を伝播するとともに、一部が情報用凹凸部16によって回折される。また、光メモリ10を構成するコア層13、クラッド層14、フイルム15a,15b、及び接着層12は、情報用凹凸部16で回折された回折光(再生光)の波長に対して透明である。
このため、各光導波路17から上下に放出される再生光は、光メモリ10内の各層を透過し、光メモリ10の上面及び下面から外部へ放出される。なお、光導波路17から上下に放出された再生光は、別の光導波路17を横切ることになるが、コア層13とクラッド層14との屈折率の差が極めて小さく、さらに、情報用凹凸部16の厚みが極めて小さいため、光路長差が極めて小さいので、この再生光が別の光導波路17に形成された情報用凹凸部16で再度回折されることは殆どなく(10-4未満)、外部に結像される再生像に対する影響は無視できる。
以下に、上記構成の光メモリ10の製造方法について説明する。光メモリ10は、前処理工程と、積層工程と、後処理工程との3つの工程で製造される。
前処理工程では、基板としてガラス基板21を用意する。このガラス基板21は、厚さが約0.5mm〜3mm程度、好ましくは約1mm程度のものを用い、その上面及び下面は凹凸がなく平坦である。なお、基板としては、ガラス基板に限らず、例えば、シリコンウェハや、金属板や、厚みのあるポリカーボネートのような基板を用いても良い。
ガラス基板21の表面には、スピンコータによって、硬化後の屈折率が1.51の紫外線硬化樹脂をガラス基板21上に塗布して、図2(A)に示すように接着層12aを形成する。この接着層12aの厚さは、約3μmにされる。スピンコータとは、円盤上に設置した基板上に塗布液を滴下し、円盤を回転させることにより均一な厚さの塗布層を形成する塗布装置である。
その後、接着層12aとフイルム15aとの間に気泡が入らないように、図2(B)に示すように、ローラ22によって、一定の圧力でフイルム15aを加圧しながら接着層12a上にフイルム15aをラミネートする。
フイルム15aを接着層12a上にラミネートした後、紫外線照射装置によって、図2(C)に示すように、フイルム15aに向けて紫外線を照射する。この時、接着層12aは、ガラス基板21とフイルム15aで挟まれており、酸素の影響がないので、窒素パージ等によって酸素を遮断せずに、紫外線を照射する。このフイルム15aは、紫外光を透過させるため、フイルム15aを透過した紫外線が接着層12aに照射されて硬化する。このため、フイルム15aが、接着層12aによってガラス基板21上に接着される。
次に、積層工程について説明する。この積層工程では、最初に、フイルム15a上に、硬化後の屈折率が1.52の紫外線硬化樹脂であるコア材(コア樹脂モノマー)を塗布して塗布層(コア層)13aを形成する。この塗布層13aには、図3(A)に示すように、紫外線が照射されて塗布層13aが硬化してコア層13aが形成される。この時、窒素パージ等によって酸素を遮断した状態で、紫外線を塗布層13aに照射する。また、このコア材は、硬化後の表面硬度が24以下にされている。
さらに、このコア層13a上には、硬化後の屈折率が1.51の紫外線硬化樹脂であるクラッド材(クラッド樹脂モノマー)が塗布されて塗布層(クラッド層)14が形成される。その後、図3(B)に示すように、ローラ35によって、一定の圧力でスタンパ36を加圧しながら、スタンパ36を塗布層14上にラミネートする。なお、前述のコア材及びクラッド材は、硬化後の表面硬度差が10以内にされている。
このスタンパ36は、紫外線に対して透過性を有し、かつ可撓性を有するフイルム状の樹脂材で形成されており、表面には、クラッド層14の表面に形成する情報用凹凸部16に対応する凹凸パターン36aが形成されている。このスタンパ36は、例えば、特開2002−120286号公報に記載されているように、情報用凹凸部16に対応する凹凸パターンが表面に刻まれたスタンパ層と、樹脂フイルムと、これらを接着する接着層とで構成すれば良い。また、凹凸パターン36aの高さは、0.1μm程度にされている。
このスタンパ36を塗布層14上にラミネートする際は、凹凸パターン36aが形成された表面がクラッド層14の上面に対面するようにラミネートする。その後、塗布層14上にスタンパ36がラミネートされたまま、図3(C)に示すように、スタンパ36の裏面側から紫外線を照射する。この時、スタンパ36を透過した紫外線が塗布層14に照射されて硬化する。
塗布層14が硬化された後、スタンパ36が塗布層14から剥離されて、図3(D)に示すように、クラッド層14が形成される。このクラッド層14の表面には、スタンパ36の表面に形成された凹凸パターン36aが転写されて情報用凹凸部16が形成される。この凹凸部の高さは、0.1μm程度で形成される。
このように、フイルム15a上に、コア層13とクラッド層14とが積層される。その後、前述と同様に、コア層13とクラッド層14の積層工程が繰り返し行われて、図4(A)に示すように、光導波路17が積層される。
次に、後処理工程について説明する。後処理工程では、最初に、クラッド層14上に、コア材を塗布して塗布層13bを形成する。この塗布層上には、前述のフイルム15aと同様のフイルム15bがラミネートされる。このフイルム15bには、図4(B)に示すように紫外線が照射され、塗布層13bが硬化してコア層13bが形成される。フイルム15bは、コア層13bによって接着される。このフイルム15b上には、硬化後の屈折率が1.51である紫外線硬化樹脂が塗布されて接着層12bが形成され、さらに、紫外線が照射されて接着層12bが硬化される。これにより、ユニット11が作製される。
その後、図4(C)に示すように、ユニット11がガラス基板21から剥離され、さらに、ユニット11の側端部(4面)が切断される。なお、この切断は、ダイシング加工によって行う。これは、レーザ光(入射光)が、所望のコア層13に確実に入射されるように、光導入面18の平面粗さを小さくするためである。その後、2つのユニット11を積重して、加圧及び加熱を施すことにより、接着層12を介して互いのユニット11が接着され、図1に示す光メモリ10が完成する。
前述したように、コア材及びクラッド材として、硬化後の表面硬度差が10以内の樹脂を使用することによって、コア層の膜厚変動を抑制することができる。このため、記録情報再生時に、光メモリ10のビットエラーレートが低くなり、記録情報の再現性が向上する。
さらに、コア材として、硬化後の表面硬度が24以下の樹脂を用いることによって、コア層13の表面の膜厚変動が小さくなり、記録情報の再現性をより向上させることができる。
なお、上記実施形態において、各ユニット11が3層の光導波路17で構成される場合を例に説明したが、光導波路17の積層数は3層に限るものではなく、例えば、1層や2層でも良いし、4層以上でも良い。20層積層した場合、ユニット11の厚さは、0.4mm程度となる。
また、上記実施形態において、光メモリ10が2個のユニット11で構成される場合を例に説明したが、ユニット11の数は2個に限らず、例えば、1個でも良いし、3個以上のユニット11を積重して接着しても良い。
さらに、上記実施形態において、ガラス基板21上に接着されたフイルム15a上に、コア層13及びクラッド層14を交互に積層する場合を例に説明したが、フイルム15aを設けずに、ガラス基板21上にコア層13及びクラッド層14を直接積層しても良い。
また、上記実施形態において、クラッド層14の上面に情報用凹凸部16を形成する場合を例に説明したが、これに限るものではなく、コア層13の上面に情報用凹凸部16を形成しても良い。
本発明の光メモリを製造して、ビットエラーレートの測定を行った。なお、実験4は、実験1〜実験3に対する比較実験として実施したものである。
[実験1]
ガラス基板21にフイルム15aを接着した後、スピンコータによって、約1.4μmの膜厚になるように、フイルム15a上にコア材Aを塗布し、窒素雰囲気下で紫外線を照射して完全に硬化させてコア層13aを形成した。なお、硬化後のコア層13aの屈折率は1.52であった。その後、このコア層13aの表面にクラッド材Bをスピンコータで約8μmの膜厚になるように塗布した。このクラッド材Bで形成された塗布層上に、スタンパ36をラミネートし、この状態でスタンパ36の裏側から紫外線を照射(高圧水銀灯、約1500mj/cm2 at 365nm)して塗布層を硬化させた。その後、スタンパ36を剥離し、表面に情報用凹凸部16を有するクラッド層14を形成した。なお、硬化後のクラッド層14の屈折率は1.51であった。
このクラッド層14上にコア材Aをスピンコータで約1.4μmの膜厚になるように塗布し、窒素パージによって酸素を遮断した状態で紫外線を照射(高圧水銀灯、約1500mj/cm2 at 365nm)して、コア材を硬化させてコア層13を形成した。硬化後のコア層13の屈折率は1.52であった。
その後、クラッド層14とコア層13とを交互に積層して、複数の光導波路17が積層されたユニット11を作製し、さらに、このユニット11を積重して光メモリ10を製造した。
コア材Aとしては、下記に示すコア層用UV硬化型アクリル系モノマーを用いた。このコア材Aは、硬化後の屈折率が1.52、表面硬度が4である。また、クラッド材Bとしては、下記に示すクラッド層用UV硬化型アクリル系モノマーを用いた。このクラッド材Bは、硬化後の屈折率が1.51、表面硬度が10である。
[コア材A]
ライトアクリレ−ト1,6-HX-A(共栄社化学(株)製アクリレ−トモノマ−) 40質量部
ライトアクリレ−トTMP−A(共栄社化学(株)製アクリレ−トモノマ−) 20質量部
ライトアクリレ−トDCP-A(共栄社化学(株)製アクリレ−トモノマ−) 20質量部
カラヤッドR-712(日本化薬(株)製アクリレ−トモノマ−) 20質量部
ダロキュア1173(チバ・ガイギー(株)製光重合開始材) 7.5質量部
[クラッド材B]
ライトアクリレ−トTMP−A(共栄社化学(株)製アクリレ−トモノマ−) 20質量部
ライトアクリレ−ト1,6-HX-A(共栄社化学(株)製アクリレ−トモノマ−) 40質量部
UV6100B(日本合成化学(株)製ウレタンアクリレ−トオリゴマ−) 40質量部
ダロキュア1173(チバ・ガイギー(株)製光重合開始材) 0.5質量部
なお、コア材A及びクラッド材Bの硬化後の表面硬度を以下に示す測定方法で測定した。また、光メモリ10のビットエラーレート(BER)を以下に示す測定方法で測定した。この時、BERが10-4未満の領域率(エラーフリー領域率)は、100%であった。
[表面硬度測定方法]
ガラス基体に所望の塗布液を1.5〜2μmになるようにスピンコータで塗布し、所望の硬化条件にて硬化膜を作製する。その後、超微小ダイナミック硬度計(DUH-200/島津社製)により、23℃50%RHの環境下で押し込み量一定(0.3μm)にて測定した。
[ビットエラーレート測定方法]
発振波長660nm、パワー10mWのレーザ光をコア層13に入射し、回折光の2次元干渉パターンを撮像素子で取り込んでデジタル情報に復調して、元の情報と比較することにより、ビットエラーレート(以下、BERと称する)を測定した。このBER測定では、イメージセンサ105で取り込まれたデータをエリア毎に元の情報と比較し、再生データ全体対して、BERが10-4未満の領域率(エラーフリー領域率)を百分率で算出する。つまり、この領域率が大きい方が再生された情報にエラーが少ない。
[実験2]
実験2では、クラッド材として、実験1と同様のクラッド材B(硬化後の屈折率1.51、表面硬度10)を使用した。また、コア材として、下記に示すコア材Cを使用した。このコア材Cは、コア層用UV硬化型アクリル系モノマーであり、硬化後の屈折率が1.52、表面硬度が20である。その他の条件は、実験1と同じであり、同様に光メモリ10を製造した。また、実験1と同様に、コア材及びクラッド材の硬化後の表面硬度、及び光メモリ10のビットエラーレートを測定した。この時、エラーフリー領域率は、100%であった。
[コア材C]
ライトアクリレ−ト1,6-HX-A(共栄社化学(株)製アクリレ−トモノマ−) 40質量部
アロニックスM320(東亜合成(株)製アクリレ−トモノマ−) 20質量部
ライトアクリレ−トDCP-A(共栄社化学(株)製アクリレ−トモノマ−) 10質量部
カラヤッドR-712(日本化薬(株)製アクリレ−トモノマ−) 30質量部
ダロキュア1173(チバ・ガイギー(株)製光重合開始材) 0.5質量部
[実験3]
実験3では、コア材として、下記に示すコア材Dを使用した。このコア材Dは、コア層用UV硬化型アクリル系モノマーであり、硬化後の屈折率が1.52、表面硬度が26である。また、クラッド材として、下記に示すクラッド材Eを使用した。このクラッド材Eは、クラッド層用UV硬化型アクリル系モノマーであり、硬化後の屈折率が1.51であり、表面硬度が21である。その他の条件は、実験1及び実験2と同じであり、同様に光メモリを製造した。また、実験1及び実験2と同様に、コア材及びクラッド材の硬化後の表面硬度、及び光メモリ10のビットエラーレートを測定した。この時、エラーフリー領域率は、100%であった。
[コア材D]
ライトアクリレ−ト1,6-HX-A(共栄社化学(株)製アクリレ−トモノマ−) 40質量部
ライトアクリレ−トTMP−A(共栄社化学(株)製アクリレ−トモノマ−) 20質量部
ライトアクリレ−トDCP-A(共栄社化学(株)製アクリレ−トモノマ−) 20質量部
カラヤッドR-712(日本化薬(株)製アクリレ−トモノマ−) 20質量部
ダロキュア1173(チバ・ガイギー(株)製光重合開始材) 0.5質量部
[クラッド材E]
ライトアクリレ−トTMP−A(共栄社化学(株)製アクリレ−トモノマ−) 50質量部
ライトアクリレ−ト1,6-HX-A(共栄社化学(株)製アクリレ−トモノマ−) 22質量部
UV6100B(日本合成化学(株)製ウレタンアクリレ−トオリゴマ−) 28質量部
ダロキュア1173(チバ・ガイギー(株)製光重合開始材) 0.5質量部
[実験4]
実験4では、コア材として、実験3と同様のコア材D(硬化後の屈折率が1.52、表面硬度が26)を使用した。また、クラッド材として、実験1と同様のクラッド材B(硬化後の屈折率が1.51、表面硬度が10)を使用した。その他の条件は、実験1〜実験3と同じであり、同様に光メモリ10を製造した。また、実験1〜実験3と同様に、コア材及びクラッド材の硬化後の表面硬度、及び光メモリ10のビットエラーレートを測定した。この時、エラーフリー領域率は、20%であった。
以上の実験1〜実験4によって得られた結果を下表1に示す。表1に示すように、コア層とクラッド層との表面硬度差が10以内であれば、エラーフリー領域率(BERが10-4未満の領域率)が100%であり、表面硬度差が10より大きい場合には、この領域率が低下することが分かる。このため、コア層とクラッド層との表面硬度差を10以内にすることにより、光メモリのBERが良くなることが分かる。
Figure 2007058945
また、図5に示すグラフは、コア層の表面硬度とエラーフリー領域率(BERが10-4未満の領域率)との関係を示している。このグラフにおいて、横軸はコア層の表面硬度、縦軸はエラーフリー領域率(BERが10-4未満の領域率(%))を示している。このグラフより、コア層の表面硬度が24以下では、エラーフリー領域率(%)が高く、表面硬度が24より大きい場合、エラーフリー領域率(%)が低下することが分かる。このため、コア層の表面硬度を24以下にすることにより、光メモリのBERが良くなることが分かる。
光メモリの構成を示す断面図である。 光メモリの製造方法(前処理工程)を示す断面図である。 光メモリの製造方法(積層工程)を示す断面図である。 光メモリの製造方法(後処理工程)を示す断面図である。 コア層の表面硬度とエラーフリー領域率との関係を示すグラフである。 従来の光メモリとその動作原理を説明する斜視図である。
符号の説明
10 光メモリ
11 ユニット
13 コア層
14 クラッド層
16 情報用凹凸部
17 光導波路

Claims (3)

  1. 樹脂製のコア層と、前記コア層の上下に積層された樹脂製のクラッド層とからなり、前記コア層と前記クラッド層との一方の界面に情報再生用の凹凸部が形成されたスラブ型の光導波路を1個または複数個積層させて構成される光メモリにおいて、
    前記コア層に用いる樹脂と、前記クラッド層に用いる樹脂との表面硬度差が10以内であることを特徴とする光メモリ。
  2. 前記コア層に用いる樹脂の表面硬度が24以下であることを特徴とする請求項1記載の光メモリ。
  3. 前記コア層及び前記クラッド層に用いられる樹脂は、紫外線硬化樹脂であり、前記表面硬度は、硬化後の硬度であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光メモリ。
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