JP2007058843A - 太陽光発電装置 - Google Patents

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篤 梶原
Tetsumi Harakawa
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Abstract

【課題】不均一日射条件下でも常に最大効率で太陽電池から電力を得ることができる太陽光発電装置を提供する。
【解決手段】太陽電池モジュールPVMは、太陽電池モジュールPVM毎に設けられた電荷移送回路CONVのスイッチング制御により、最大電力点Pmaxをとるように追従制御されるため常にその日照条件下で最大の電力が出力され、この太陽電池モジュールPVMを直列もしくは直並列に複数個接続される太陽光発電装置40も常に最大の電力を負荷側に出力することが出来る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、太陽電池から効率よく電力を得て二次電池への充電や電力系統に連係させるための太陽光発電装置の技術分野に属する。
太陽電池素子(セル)は、電流源と1個のダイオード(太陽電池そのもの)で等価回路が表現される発電の最小単位であるが、その出力密度は小さく、通常は複数個の太陽電池素子を面一に並べて直列接続または直並列接続した構成を基本単位とする。
そして、実用上は、例えば図20の等価回路のように、複数の太陽電池素子を直列に接続した太陽電池本体SC(図20は太陽電池素子7個直列の例であり、1つの電流源と7つの直列ダイオードで表現されている。)と、これに発電しない素子が現れた場合の対策に挿入されているバイパスダイオードDbと、逆流防止ダイオードDaとを接続した構成の太陽電池モジュールとして作られている。
さらに、一般の太陽光発電装置では、上記太陽電池モジュールを複数個、直並列に接続した太陽電池アレイ若しくは太陽電池パネルとして用いている。
上記太陽電池アレイを利用した典型的な太陽光発電装置(或いは同義の太陽光発電システム)としては、図21に示される太陽光発電装置30のように、複数の太陽電池アレイ21a,21b,21c,・・と、集電箱23と、電力変換装置26とを備え、各太陽電池アレイ21a,21b,21c,・・は太陽電池モジュール22をマトリックス状に直並列に接続してなり、集電箱23は各太陽電池モジュール22から太陽電池アレイ21a,21b,21c,・・を通じて出力される直流出力を集電し、電力変換装置26は前記集電箱23で集電された太陽電池アレイ21a,21b,21c,・・の集電出力を電力系統27に連係させた状態で交流に変換するインバータ24と、該インバータ24を制御する制御部25などから構成され、変換された交流出力を電力系統27に連係した状態で負荷28に供給するという構成のものがある。
一方、実用化されている太陽電池には、結晶系シリコン太陽電池、アモルファスシリコン太陽電池、化合物半導体太陽電池、有機半導体太陽電池などの種類があるが、何れもその太陽電池の出力特性(出力電流I−出力電圧V曲線)は概ね図22のようなI−V特性曲線となり、効率的に太陽電池から最大電力を取り出すには、太陽電池の実際の動作点P(動作電流Iope×動作電圧Vope)を可及的に最大電力点Pmax(最適動作電流Iop×最適動作電圧Vop)で動作させるようにすることが重要となる。
この点、上記太陽光発電装置30を含む現在の太陽光発電装置(システム)では、太陽電池アレイの出力が常に最大電力点Pmaxで動作するように出力電圧、出力電流を追従制御するいわゆる最大電力点追従(Maximum Power Point Tracking:MPPT)制御が多く採用されている。このMPPT制御には種々の方法が考案されているが、例えば太陽電池アレイの出力電圧を開放電圧から減少させていき、その間電力値を走査して最大電力点Pmaxを測定し、その最大電力点Pmaxまで動作点を移動させるスキャンニング法がある。
ところで、現実の太陽光発電装置(システム)では、太陽電池全体が常に均一な条件で太陽光が照射されているわけではなく、雲や樹木などの影に隠れたりして部分的に出力が弱くなる部分陰影照射の状態となったり、設置場所の向きの違い、温度環境の違いによって日射条件が異なるような、いわゆる不均一日射条件下での動作状態になることがある(寧ろこれが通常とも言える)。
上記のような不均一日射条件下では、設置された太陽電池全体に対する単一のMPPT制御では効率的な電力の取り出しは望むべくもない。
この点、前記不均一日射条件下(例えば、前記部分日陰条件下の場合。)における太陽電池発電装置の非効率の問題を解決すべく、多数の解決策が提案されている。
例えば、下記[特許文献1]には、太陽電池群(太陽電池アレイ)毎に設けられたDC−DCコンバータによってMPPT制御を行うことにより、効率よく太陽電池の出力を取り出すことができるとする技術が開示されている。
また、下記[特許文献2]には、直並列接続された複数の太陽電池素子からなる太陽電池モジュールと、前記太陽電池モジュールの複数の太陽電池素子が発電した直流電力を降圧するコンバータと、を基板上に備え、前記コンバータはMPPT制御を行うとする構成の太陽電池モジュールが提案されている。
また、下記[特許文献3]には、太陽電池パネルの複数ブロック毎に昇圧チョッパ回路を設けてブロック毎に個別にMPPT制御で直流電圧変換し、それらを統合して系統に流す構成の太陽光発電装置が提案されている。
さらに、下記[特許文献4]には、複数の太陽電池アレイを並列接続して入力される系統連係インバータにおいて、各太陽電池アレイに対して独立にDC−DCコンバータによってMPPT制御を行わせて発電効率の向上を図った構成の太陽光発電用電力変換装置が提案されている。
特開2000−112545号公報
特開2003−124492号公報 特開2003−134667号公報 特開2004−194500号公報
複数の太陽電池モジュールを直並列接続した太陽電池アレイを不均一日射条件下で動作させた場合に、その出力特性に電力極大点が複数現れるいわゆる複峰性のあることが最近報告されている(IEEJ Trans.IA.Vol.124,No.8,2004、鷹野一朗ほか)。
即ち、図24に示されるように、縦軸に太陽電池の電流Iまたは電力P、横軸に太陽電池の電圧Vを採ると、図20に示される太陽電池モジュールが複数個並列接続された太陽電池アレイの電流−電圧特性、電力−電圧特性には、複数(図24では2つ)の電力極大点P1,P2が現れている。この複峰性は直列接続の場合も現れ、それらの特性曲線は不均一日射条件によって様々に変化する。例えば部分陰影条件下では陰影領域の変化で千差万別に変化し、電力極大点も2つに限らず多数現れる可能性がある。
本発明者は、図20に示されるような太陽電池モジュールを2個直列接続し、それぞれの電流源に電流差(光の強さの差)が生じたとき、電流の少ないほうの太陽電池モジュールに電流を流しきれず、これが太陽電池モジュール毎に設けられているバイパスダイオードDbに流れることを原因として出力特性に顕著な複峰性が現れることを究明した。
また、上記太陽電池モジュールを2個並列接続し、それぞれのモジュール間に両者の温度差によって電圧差が現れたときにも複峰性が現れ、その原因が逆流防止ダイオードDaの影響であることを究明した。
然るに、従来の太陽電池モジュール複数個を直並列に接続した太陽電池アレイの場合は、それぞれのモジュールの電流、電圧の変化の影響で多数の電力極大点が出現する可能性がある。
上記のような不均一条件下で複峰性が不可避的に現れる従来の太陽光発電装置(システム)においては、仮に太陽電池アレイや太陽電池モジュールに対する単純な最大電力点追従(MPPT)制御、或いは複峰性を考慮した改善された精度の高いMPPT制御で図24の電力極大点P2で制御が収束しても、太陽電池アレイや太陽電池モジュール内部で損失が発生してしまい、真の最大の電力が得られず、最悪条件下では約60%もの損失が発生している可能性があることが本発明者の研究で判明した。
このように、部分陰影などの不均一条件下の場合に太陽電池アレイの出力特性に現れる前記複峰性は、図20のような太陽電池モジュールにおける逆流防止ダイオードDaやバイパスダイオードDbに起因するものであるが、このような複峰性の現れる部分陰影条件下などでも常に最大の電力を太陽電池から取り出すためには、従来のような複数の太陽電池モジュールから構成される太陽電池アレイや太陽電池モジュールに対する最大電力点追従(MPPT)制御の手段或いはその精度を高める手段では難しいと考えられる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、不均一日射条件下においても、常に効率よく太陽電池から最大の電力を取り出し、損失も殆ど発生しない太陽光発電装置を提供することを目的とする。
本発明は、
(1)1つの太陽電池素子からもしくは複数の太陽電池素子を直列接続または直並列接続してからなる太陽電池本体SCと、前記太陽電池本体SC毎に設けられるとともに入力端43がそれぞれの太陽電池本体SCの両極に接続され出力端47が負荷側に接続された電荷移送回路CONVとを有する複数の太陽電池モジュールPVMが、直列接続または直並列接続してなり、
それぞれの太陽電池本体SCに設けられた前記電荷移送回路CONVは、前記太陽電池本体SCの出力の最大電力点Pmaxの追従制御を行う制御部44を有することを特徴とする太陽光発電装置40を提供することにより、上記課題を解決する。
(2)上記(1)に記載の太陽光発電装置において、
それぞれの太陽電池本体SCに設けられた電荷移送回路CONVaは、前記太陽電池本体SCと出力端47との間に直列に接続された第1半導体スイッチ素子SW1、もしくは第1半導体スイッチ素子SW1及び第1半導体スイッチ素子SW1の出力端47側に前記太陽電池本体SCと並列に接続された第2半導体スイッチ素子SW2と、前記太陽電池本体SCの動作電圧Vopeをモニターする電圧計46と、当該電圧計46から得られる太陽電池本体SCの動作電圧Vopeから前記太陽電池本体SCの出力が最大電力点Pmaxに追従するように第1半導体スイッチ素子SW1、もしくは第1半導体スイッチ素子SW1及び第2半導体スイッチ素子SW2のスイッチング制御を行う制御部44aと、を有することを特徴とする太陽光発電装置40を提供することにより、上記課題を解決する。
(3)上記(1)に記載の太陽光発電装置において、
それぞれの太陽電池本体SCに設けられた電荷移送回路CONVbは、前記太陽電池本体SCと出力端47との間に直列に接続された第1半導体スイッチ素子SW1、もしくは第1半導体スイッチ素子SW1及び第1半導体スイッチ素子SW1の出力端47側に前記太陽電池本体SCと並列に接続された第2半導体スイッチ素子SW2と、前記太陽電池本体SCの動作電流Iopeをモニターする電流計52と、当該電流計52から得られる太陽電池本体SCの動作電流Iopeから前記太陽電池本体SCの出力が最大電力点Pmaxに追従するように第1半導体スイッチ素子SW1、もしくは第1半導体スイッチ素子SW1及び第2半導体スイッチ素子SW2のスイッチング制御を行う制御部44bと、を有することを特徴とする太陽光発電装置40を提供することにより、上記課題を解決する。
(4)上記(1)に記載の太陽光発電装置において、
それぞれの太陽電池本体SCに設けられた電荷移送回路CONVcは、前記太陽電池本体SCと出力端47との間に直列に接続された第1半導体スイッチ素子SW1、もしくは第1半導体スイッチ素子SW1及び第1半導体スイッチ素子SW1の出力端47側に前記太陽電池本体SCと並列に接続された第2半導体スイッチ素子SW2と、前記太陽電池本体SCの動作電圧Vopeをモニターする電圧計46と、前記太陽電池本体SCの動作電流Iopeをモニターする電流計52と、前記電圧計46から得られる太陽電池本体SCの動作電圧Vopeと前記電流計52から得られる太陽電池本体SCの動作電流Iopeとから前記太陽電池本体SCの出力が最大電力点Pmaxに追従するように第1半導体スイッチ素子SW1、もしくは第1半導体スイッチ素子SW1及び第2半導体スイッチ素子SW2のスイッチング制御を行う制御部44cと、を有することを特徴とする太陽光発電装置40を提供することにより、上記課題を解決する。
(5)上記(1)に記載の太陽光発電装置において、
それぞれの太陽電池本体SCに設けられた電荷移送回路CONVdは、前記太陽電池本体SCと出力端47との間に直列に接続された第1半導体スイッチ素子SW1、もしくは第1半導体スイッチ素子SW1及び第1半導体スイッチ素子SW1の出力端47側に前記太陽電池本体SCと並列に接続された第2半導体スイッチ素子SW2と、前記太陽電池本体SCの動作電圧Vopeをモニターする電圧計46と、温度をモニターする温度検知素子54と、前記電圧計46から得られる太陽電池本体SCの動作電圧Vopeと前記温度検知素子54から得られる温度とから前記太陽電池本体SCの出力が最大電力点Pmaxに追従するように第1半導体スイッチ素子SW1、もしくは第1半導体スイッチ素子SW1及び第2半導体スイッチ素子SW2のスイッチング制御を行う制御部44dと、を有することを特徴とする太陽光発電装置40を提供することにより、上記課題を解決する。
(6)上記(1)に記載の太陽光発電装置において、
それぞれの太陽電池本体SCに設けられた電荷移送回路CONVeは、前記太陽電池本体SCと出力端47との間に直列に接続された第1半導体スイッチ素子SW1、もしくは第1半導体スイッチ素子SW1及び第1半導体スイッチ素子SW1の出力端47側に前記太陽電池本体SCと並列に接続された第2半導体スイッチ素子SW2と、前記太陽電池本体SCの動作電流Iopeをモニターする電流計52と、温度をモニターする温度検知素子54と、前記電流計52から得られる太陽電池本体SCの動作電流Iopeと前記温度検知素子54から得られる温度とから前記太陽電池本体SCの出力が最大電力点Pmaxに追従するように第1半導体スイッチ素子SW1、もしくは第1半導体スイッチ素子SW1及び第2半導体スイッチ素子SW2のスイッチング制御を行う制御部44eと、を有することを特徴とする太陽光発電装置40を提供することにより、上記課題を解決する。
(7)直列接続された複数の太陽電池モジュールPVMの各電荷移送回路CONVにおけるスイッチング制御の周期が、太陽電池モジュールPVMごとに独立していることを特徴とする(1)乃至(6)に記載の太陽光発電装置40aを提供することにより、上記課題を解決する。
(8)直列接続された複数の太陽電池モジュールPVMの各電荷移送回路CONVにおけるスイッチング制御の周期が同期していることを特徴とする(1)乃至(6)に記載の太陽光発電装置40bを提供することにより、上記課題を解決する。
(9)直列接続された複数の太陽電池モジュールPVMで構成されたストリングPVSを複数並列接続した(1)乃至(6)に記載の太陽光発電装置において、各ストリングPVSを構成する複数の太陽電池モジュールPVMの各電荷移送回路CONVにおけるスイッチング制御の周期をストリングPVS毎に同期させるとともに、各ストリングPVSのスイッチング制御の周期が一定の位相差を有することを特徴とする太陽光発電装置40cを提供することにより、上記課題を解決する。
(10)直列接続された複数の太陽電池モジュールPVMで構成されたストリングPVSを複数並列接続した(1)乃至(6)に記載の太陽光発電装置において、各ストリングPVSを構成する複数の太陽電池モジュールPVMの各電荷移送回路CONVにおけるスイッチング制御の周期を、太陽電池モジュールPVMごとに独立して行うとともに、各ストリングPVSと太陽光発電装置40dの出力端との間にダイオードを設けたことを特徴とする太陽光発電装置40dを提供することにより、上記課題を解決する。
(11)ストリングPVSもしくは並列接続された複数のストリングPVSと太陽光発電装置の出力端との間にコイルL2を設けたことを特徴とする(7)乃至(10)記載の太陽光発電装置を提供することにより、上記課題を解決する。
(12)上記(1)に記載の太陽光発電装置において、
それぞれの太陽電池本体に設けられた前記電荷移送回路は、当該太陽電池本体の出力電力を電荷の形で蓄える複数のコンデンサと、前記複数のコンデンサの接続を切り替える複数の半導体スイッチ素子と、当該太陽電池本体に対する出力の最大電力点の追従制御及び回路の出力電圧を負荷側の端子電圧と略同等になるように追従させて前記コンデンサに蓄えられた電荷を負荷側に移送する出力制御を前記複数の半導体スイッチ素子のスイッチング制御によって行う制御部と、を備えることを特徴とする太陽光発電装置を提供することにより、上記課題を解決する。
(13)上記(12)に記載の太陽光発電装置において、
それぞれの太陽電池本体に設けられた電荷移送回路における複数のコンデンサは、当該太陽電池本体の±両極間にそれぞれ第1/第2の半導体スイッチ素子群を介して並列接続が可能であり、各コンデンサ間に挿入された第3の半導体スイッチ素子群を介して直列接続が可能であり、直列接続の各コンデンサ間と電荷移送回路の+出力端または/及び−出力端との間に挿入された第4または/及び第5の半導体スイッチ素子群によって各コンデンサに充電された電荷を選択的に負荷側に移送することが可能であり、前記太陽電池本体の+極と接地間に挿入された第6の半導体スイッチ素子または太陽電池本体の−極と接地間に挿入された第7の半導体スイッチ素子によって直列接続のコンデンサの一方端を接地電位に設定可能であるように接続されており、
前記電荷移送回路における制御部は、前記太陽電池本体に対する最大電力点の追従制御を、前記太陽電池本体の出力電圧と出力電流とをモニターして、回路の入力電圧が前記太陽電池本体の最大電力点の電圧と一致するように前記複数のコンデンサの充放電のタイミングを前記半導体スイッチ素子のスイッチングによって制御し、且つ、電荷移送回路の出力電圧をモニターして、前記半導体スイッチ素子の選択的なスイッチング制御で装置の出力電圧を負荷側の端子電圧と略同等になるように追従させて前記コンデンサに蓄えられた電荷を負荷側に移送する出力制御を行うことを特徴とする太陽光発電装置を提供することにより、上記課題を解決する。
本発明に係る太陽光発電装置は、上記のような構成のため、
(1)太陽電池に対する不均一日射条件下においても、常に個々の太陽電池本体から、その日照条件下における最大の電力を取り出すことができる。
(2)従来の太陽電池モジュールに備わっている逆流防止ダイオードやバイパスダイオードが接続されていない太陽電池本体それぞれに電荷移送回路が設けられているため出力特性に原理的に複峰性が現れず、それぞれの太陽電池本体に対して損失なく真の最大電力を取り出すMPPT制御が行われる。
(3)請求項12又は請求項13に係る発明は(1)(2)の効果に加え、電荷移送回路の出力から損失なく負荷に応じた最適な出力電圧或いは出力電流で電力を移送することができる。
本発明に係る太陽光発電装置の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る太陽光発電装置のブロック図である。図2は本発明に係る太陽光発電装置を構成する太陽電池モジュールの第1の実施の形態を示すブロック図である。図3は太陽電池本体の動作電圧と出力電力の関係を示す図である。図4は本発明に係る太陽光発電装置を構成する太陽電池モジュールの第2の実施の形態を示すブロック図である。図5は本発明に係る太陽光発電装置を構成する太陽電池モジュールの第3の実施の形態を示すブロック図である。図6は本発明に係る太陽光発電装置を構成する太陽電池モジュールの第4の実施の形態を示すブロック図である。図7は温度が変化したときの太陽電池本体の動作電圧と出力電力の関係を示す図である。図8は本発明に係る太陽光発電装置を構成する太陽電池モジュールの第5の実施の形態を示すブロック図である。図9は本発明に係る太陽光発電装置を構成する太陽電池モジュールの制御を第1半導体スイッチ素子へのスイッチング制御で行う実施の形態を示すブロック図である。図10は本発明に係る太陽光発電装置を形成する各太陽電池モジュールのスイッチング制御を独立した周期で行う構成を示すブロック図である。図11は本発明に係る太陽光発電装置を形成する各太陽電池モジュールのスイッチング制御を同期させて行う構成を示すブロック図である。図12は本発明に係る太陽光発電装置を形成する各太陽電池モジュールのスイッチング制御をストリング毎に同期させるとともに各ストリングの周期に位相差をもたせて行う構成を示すブロック図である。図13は本発明に係る太陽光発電装置を形成する各太陽電池モジュールのスイッチング制御を独立した周期で行うとともに各ストリングに逆流防止ダイオードを設けた構成を示すブロック図である。図14は本発明に係る太陽光発電装置の直列接続された複数の太陽電池モジュールと出力端の間にコイルを設けた構成を示すブロック図である。図15は本発明に係る太陽光発電装置と負荷等との接続を示すブロック図である。図16は本発明の請求項12に係る太陽光発電装置のブロック図である。図17は本発明の請求項13に係る太陽光発電装置の個々の太陽電池本体に設けられた電荷移送回路の好適な例を示す回路図である。図18は前記電荷移送回路の出力時の回路の接続状態を示す回路図である。図19は前記電荷移送回路の出力に得られる接続先の系統(交流電源)の電圧変化に対する出力電流となるスイッチング周期毎の移送電荷量を示す模式図である。
図1は、本発明に係る太陽光発電装置40の太陽電池モジュールPVMの接続構成を示すブロック図である。太陽光発電装置40は、図1に示すように、太陽光発電装置40の正極出力端42aと負極出力端42bとの間に、複数の太陽電池モジュールPVMが太陽電池モジュールPVMの正極出力端48aと負極出力端48bとを介して直列又は直並列に複数個、接続される構成を有している。太陽光発電装置40の正極出力端42aと負極出力端42bには図示しないレギュレータやコンバータ、蓄電装置等を介して負荷28に接続され、負荷28に対して電力を供給する。尚、図1においては、直列接続された複数の太陽電池モジュールPVMを3列並列接続した例を示したが、太陽光発電装置の用途、規模等によっては並列接続の数は適宜増減が可能である。また、並列接続を行わず直列接続のみとしても良い。
図2に、本発明に係る太陽光発電装置40における太陽電池モジュールPVMの第1の実施の形態のブロック図を示す。図2に示す、第1の実施の形態の太陽電池モジュールPVMaは、1つの太陽電池素子からもしくは複数の太陽電池素子を直列接続または直並列接続してからなる太陽電池本体SCと、入力端43がそれぞれの太陽電池本体SCの正極端子41aと負極端子41bとに接続され、出力端47が太陽電池モジュールPVMaの正極出力端48aと負極出力端48b側に接続される電荷移送回路CONVaを有している。
電池モジュールPVMaの電荷移送回路CONVaは、太陽電池本体SCの正極端子41aと負極端子41bとの間に並列接続された電圧計46と、制御部44aと、太陽電池本体SCの正極端子41aと電荷移送回路CONVaの正極側の出力端47との間に直列に接続された第1半導体スイッチ素子SW1と、第1半導体スイッチ素子SW1の出力端47側に太陽電池本体SCと並列に接続された第2半導体スイッチ素子と、第2半導体スイッチ素子SW2に並列に接続されたフライホイールダイオードとして機能するダイオードDとを有している。尚、電荷移送回路CONVaの正極側の出力端47と正極出力端子48aとの間に直列に接続されたコイルL1は太陽電池本体SCからの電気エネルギーを蓄積もしくは放出する機能を有している。また、コンデンサCa、Cbは太陽電池本体SC及び正極出力端48a、負極出力端子48b間における端子電圧のリップルを低減するために設けられた平滑コンデンサである。
ここで、図3に照射する光の強さ変化させた場合の太陽電池本体SCに生じる動作電圧と出力電力の関係を示す。尚、図3中の実線A、実線B、実線Cは、それぞれ光の強さをA>B>Cの順に大きくした時の太陽電池本体SCに生じる動作電圧Vopeと出力電力の関係を示すものとし、また太陽電池本体SCの温度は一定であるものとする。図3より、太陽電池本体SCの温度が一定であれば、太陽電池本体SCの最大電力点Pmaxが得られるような太陽電池本体SCの最適動作電圧Vopは、照射される光の強さによらず一定であることがわかる。このことから、太陽電池本体SCの動作電圧Vopeを最大電力点Pmaxが得られるような最適動作電圧Vopになるように制御することで、常に太陽電池本体SCを最大電力点Pmaxで動作させることが出来る。
次に、電荷移送回路CONVaの動作を説明する。電荷移送回路CONVaの制御部44aは発振器55を有しており、この発振器55からの信号を基に第1半導体スイッチ素子SW1と第2半導体スイッチ素子SW2とを交互にパルス幅変調(PWM)方式でスイッチング制御し同期整流を行う。尚、スイッチング制御を行う信号は必ずしも制御部44a内から得る必要はなく、外部に設けた発振器55からの信号から得ても良い。これは後述する制御部44b、44c、44d、44eにおいても同様である。
ここで、第1半導体スイッチ素子SW1が閉じ、第2半導体スイッチ素子SW2が開いている場合、太陽電池本体SCで生じた出力電力は第1半導体スイッチ素子SW1を通ってコイルL1に電気エネルギーを蓄えさせるとともに、正極端子48aから負荷側に出力される。太陽電池本体SCで生じた出力電力が負荷側に出力されると太陽電池本体SCの動作電圧Vopeは減少する。反対に、第2半導体スイッチ素子SW2が閉じ、第1半導体スイッチ素子SW1が開いている場合、コイルL1は蓄えられていた電気エネルギーを負荷側に放出される。このとき太陽電池本体SCで生じた出力電力は負荷側には出力されないため太陽電池本体SCの動作電圧Vopeは増加する。尚、第2半導体スイッチ素子SW2が閉じ、第1半導体スイッチ素子SW1が開いている場合においては、直列に複数個接続されている他の太陽電池モジュールPVMaから出力される電力はダイオードDもしくは第2半導体スイッチ素子SW2を通して負荷側に出力される。
太陽電池本体SCの動作電圧Vopeは電圧計46が常時モニターし制御部44aに出力される。前述のように最大電力点Pmaxを取るときの最適動作電圧Vopは太陽電池本体SCに照射される光の強さによらず一定であるため、制御部44aには予め最適動作電圧Vopを設定することができる。制御部44aは電圧計46からの動作電圧Vopeを受けて、動作電圧Vopeが予め設定された最適動作電圧Vopより高い場合は、第1半導体スイッチ素子SW1が閉じている時間間隔を拡げるようにPWM信号のデューティ比を変化させ、第1半導体スイッチ素子SW1及び第2半導体スイッチ素子SW2の開閉を制御する。第1半導体スイッチ素子SW1が閉じている時間間隔が長くなれば、太陽電池本体SCで生じた出力電力が負荷側に出力される時間間隔が長くなり、よって太陽電池本体SCの動作電圧Vopeは減少する。
反対に動作電圧Vopeが最適動作電圧Vopより低い場合は、第1半導体スイッチ素子SW1が開いている時間間隔を拡げるようにPWM信号のデューティ比を変化させ、第1半導体スイッチ素子SW1及び第2半導体スイッチ素子SW2の開閉を制御する。第1半導体スイッチ素子SW1が開いている時間間隔が長くなれば、太陽電池本体SCで生じた出力電力が負荷側に出力される時間間隔は短くなり、よって太陽電池本体SCの動作電圧Vopeは増加する。
この制御部44aのスイッチング制御により太陽電池本体SCの動作電圧Vopeは常に最適動作電圧Vopをとるように追従制御される。前述のように動作電圧Vopeが最適動作電圧Vopを取っていれば、太陽電池本体SCは最大電力点Pmaxで動作することとなり、よって太陽電池モジュールPVMaは常にその日照条件下における最大の電力を出力する。
図4に、本発明に係る太陽光発電装置40における太陽電池モジュールPVMの第2の実施の形態の回路図を示す。図4に示す、第2の実施の形態の太陽電池モジュールPVMbは太陽電池本体SCと電荷移送回路CONVbを有している。また電池モジュールPVMbの電荷移送回路CONVbは、CONVaの構成の電圧計46の代わりに太陽電池本体SCの正極端子41aと第1半導体スイッチ素子SW1と間に直列接続された電流計52を有している。
ここで、図22の太陽電池の出力特性(出力電流I−出力電圧V曲線)を参照する。図22より、太陽電池本体SCの最大電力点Pmaxが得られるような太陽電池本体SCの最適動作電流Iopは、太陽電池本体SCの短絡電流Isc(太陽電池本体SCの動作電圧Vope=0Vのときの太陽電池本体SCの電流値)の一定の比率だけ低下した値となることが知られている。即ち、仮に一定の比率が90%である場合には最適動作電流Iopは Iop=Isc×0.9 で求められる。尚、図22の出力特性は太陽光の照射条件等により変化するものであるが、この最適動作電流Iopと短絡電流Iscの関係は出力特性が変化しても常に成立するものである。このことから、短絡電流Iscが判明すれば最適動作電流Iopは求められ、太陽電池本体SCの動作電流Iopeを最適動作電流Iopになるように制御することで、常に太陽電池本体SCを最大電力点Pmaxで動作させることが出来る。
次に、電荷移送回路CONVbの動作を説明する。電荷移送回路CONVbの制御部44bも電荷移送回路CONVaと同様、発振器55からの信号を基に第1半導体スイッチ素子SW1と第2半導体スイッチ素子SW2とをスイッチング制御し同期整流を行う。ここで、第1半導体スイッチ素子SW1が閉じ、第2半導体スイッチ素子SW2が開いている場合、電荷移送回路CONVaと同様、太陽電池本体SCで生じた出力電力は第1半導体スイッチ素子SW1を通ってコイルL1に電気エネルギーを蓄えさせるとともに、正極端子48aから負荷側に出力される。太陽電池本体SCで生じた出力電力が負荷側に出力されると太陽電池本体SCの動作電流Iopeは短絡電流Isc方向に増加する。反対に、第2半導体スイッチ素子SW2が閉じ、第1半導体スイッチ素子SW1が開いている場合、コイルL1は蓄えられていた電気エネルギーを負荷側に放出する。このとき太陽電池本体SCで生じた出力電力は負荷側には出力されないため太陽電池本体SCの動作電流Iopeは減少する。
太陽電池本体SCの動作電流Iopeは電流計52が常時モニターし制御部44bに出力される。制御部44bには予め太陽電池本体SCが最大電力点Pmaxを取るときの最適動作電流Iopが太陽電池本体SCの短絡電流Iscから求められており、電流計52からの動作電流Iopeが最適動作電流Iopより低い場合は、第1半導体スイッチ素子SW1が閉じている時間間隔を拡げるようにPWM信号のデューティ比を変化させ、第1半導体スイッチ素子SW1及び第2半導体スイッチ素子SW2の開閉を制御する。スイッチ素子SW1が閉じている時間間隔が長くなれば、太陽電池本体SCで生じた出力電力が負荷側に出力される時間間隔が長くなり、よって太陽電池本体SCの動作電流Iopeは増加する。
反対に動作電流Iopeが最適動作電流Iopより高い場合は、第1半導体スイッチ素子SW1が開いている時間間隔を拡げるようにPWM信号のデューティ比を変化させ、第1半導体スイッチ素子SW1及び第2半導体スイッチ素子SW2の開閉を制御する。第1半導体スイッチ素子SW1が開いている時間間隔が長くなれば、太陽電池本体SCで生じた出力電力が負荷側に出力される時間間隔は短くなり、よって太陽電池本体SCの動作電流Iopeは減少する。
この制御部44bのスイッチング制御により太陽電池本体SCの動作電流Iopeは常に最適動作電流Iopをとるように追従制御される。前述のように動作電流Iopeが最適動作電流Iopを取っていれば、太陽電池本体SCは最大電力点Pmaxで動作することとなり、よって太陽電池モジュールPVMbは常にその日照条件下における最大の電力を出力する。
図5に、本発明に係る太陽光発電装置40における太陽電池モジュールPVMの第3の実施の形態の回路図を示す。図5に示す、第3の実施の形態の太陽電池モジュールPVMcは太陽電池本体SCと電荷移送回路CONVcを有している。電池モジュールPVMcの電荷移送回路CONVcは、電荷移送回路CONVbの構成に加え、太陽電池本体SCの正極端子41aと負極端子41bとの間に並列接続された電圧計46を有している。
次に、電荷移送回路CONVcの動作を説明する。電荷移送回路CONVcの制御部44cも電荷移送回路CONVaと同様、発振器55からの信号を基に第1半導体スイッチ素子SW1と第2半導体スイッチ素子SW2とをスイッチング制御し同期整流を行う。ここで、第1半導体スイッチ素子SW1が閉じ、第2半導体スイッチ素子SW2が開いている場合、電荷移送回路CONVa、COMVbと同様、太陽電池本体SCで生じた出力電力は第1半導体スイッチ素子SW1を通ってコイルL1に電気エネルギーを蓄えさせるとともに、正極端子48aから負荷側に出力される。太陽電池本体SCで生じた出力電力が負荷側に出力されると太陽電池本体SCの動作電流Iopeは短絡電流Isc方向に増加するとともに、太陽電池本体SCの動作電圧Vopeは減少する。反対に、第2半導体スイッチ素子SW2が閉じ、第1半導体スイッチ素子SW1が開いている場合、コイルL1は蓄えられていた電気エネルギーを負荷側に放出する。このとき太陽電池本体SCで生じた出力電力は負荷側には出力されないため太陽電池本体SCの動作電流Iopeは減少するとともに、太陽電池本体SCの動作電圧Vopeは増加する。
太陽電池本体SCの動作電流Iopeは電流計52が常時モニターし、また太陽電池本体SCの動作電圧Vopeは電圧計46が常時モニターし、それぞれ制御部44cに出力される。制御部44cは電流計52から得られる動作電流Iopeと電圧計46から得られる動作電圧Vopeとから太陽電池本体SCの出力電力を求め、この出力電力が最大電力点Pmaxを追従するように、第1半導体スイッチ素子SW1及び第2半導体スイッチ素子SW2を制御するPWM信号のデューティ比を変化させる。これにより太陽電池本体SCは常に最大電力点Pmaxで動作することとなり、よって太陽電池モジュールPVMcは常にその日照条件下における最大の電力を出力する。
図6に、本発明に係る太陽光発電装置40における太陽電池モジュールPVMの第4の実施の形態の回路図を示す。図6に示す、第4の実施の形態の太陽電池モジュールPVMdは太陽電池本体SCと電荷移送回路CONVdを有している。電池モジュールPVMdの電荷移送回路CONVdは、電荷移送回路CONVaの構成に加え温度感知素子54を有している。
ここで、図7に温度を変化させた場合の太陽電池本体SCに生じる動作電圧と出力電力の関係を示す。尚、図7中の実線D、実線E、実線Fは、それぞれ太陽電池本体SCの温度をD<E<Fの順に高くした時の太陽電池本体SCに生じる動作電圧Vopeと出力電力の関係を示すものとする。図7より、太陽電池本体SCの最大電力点Pmaxが得られるような太陽電池本体SCの最適動作電圧Vopは、太陽電池本体SCの温度により増減し、温度が低い実線Dのときには最適動作電圧Vop(D)は高い値を、また温度が高い実線Fのときには最適動作電圧Vop(F)は低い値を、両者の間の温度である実線Eのときには最適動作電圧Vop(E)はVop(F)とVop(D)の間の値をとることがわかる。この太陽電池本体SCの温度と最適動作電圧Vopとは比例関係にあることが判明しており、太陽電池本体SCの温度がわかれば最適動作電圧Vopを求めることが出来る。このことから、太陽電池本体SCの動作電圧Vopeを、太陽電池本体SCの温度から求められる最適動作電圧Vopになるように追従制御することで、常に太陽電池本体SCを最大電力点Pmaxで動作させることが出来る。
次に、電荷移送回路CONVdの動作を説明する。ただし、電荷移送回路CONVdの動作は電荷移送回路CONVaとほぼ同等であるので、重複する部分の詳細な説明は行わないものとする。電荷移送回路CONVdの制御部44dは電荷移送回路CONVaの制御部44aと同様に第1半導体スイッチ素子SW1と第2半導体スイッチ素子SW2とをスイッチング制御し同期整流を行い、太陽電池本体SCに生じる電力の負荷側への出力を制御する。これに伴い太陽電池本体SCの動作電圧Vopeは電荷移送回路CONVaと同様に増減する。
太陽電池本体SCの動作電圧Vopeは電圧計46が常時モニターし制御部44dに出力される。また、温度感知素子54が太陽電池本体SCの周囲の温度を計測し、これを太陽電池本体SCの温度として制御部44dに出力する。制御部44dは温度検知素子54から得られる温度から太陽電池本体SCが最大電力点Pmaxを取るような最適動作電圧Vopを求め、電圧計46から得られる動作電圧Vopeとから、動作電圧Vopeが最適動作電圧Vopより高い場合は、第1半導体スイッチ素子SW1が閉じている時間間隔を拡げるようにPWM信号のデューティ比を変化させる。第1半導体スイッチ素子SW1が閉じている時間間隔が長くなれば、太陽電池本体SCで生じた出力電力が負荷側に出力される時間間隔が長くなり、よって太陽電池本体SCの動作電圧Vopeは減少する。
反対に動作電圧Vopeが最適動作電圧Vopより低い場合は、第1半導体スイッチ素子SW1が開いている時間間隔を拡げるようにPWM信号のデューティ比を変化させる。第1半導体スイッチ素子SW1が開いている時間間隔が長くなれば、太陽電池本体SCで生じた出力電力が負荷側に出力される時間間隔は短くなり、よって太陽電池本体SCの動作電圧Vopeは増加する。
この制御部44dのスイッチング制御により太陽電池本体SCがいかなる温度の場合でも常に太陽電池本体SCの動作電圧Vopeは最適動作電圧Vopをとるように追従制御される。前述のように動作電圧Vopeが最適動作電圧Vopを取っていれば、太陽電池本体SCは最大電力点Pmaxで動作することとなり、よって太陽電池モジュールPVMdは常にその日照条件下における最大の電力を出力する。
図8に、本発明に係る太陽光発電装置40における太陽電池モジュールPVMの第5の実施の形態の回路図を示す。図8に示す、第5の実施の形態の太陽電池モジュールPVMeは太陽電池本体SCと電荷移送回路CONVeを有している。電池モジュールPVMeの電荷移送回路CONVeは、電荷移送回路CONVbの構成に加え温度感知素子54を有している。
次に、電荷移送回路CONVeの動作を説明する。ただし、電荷移送回路CONVeの動作は電荷移送回路CONVbとほぼ同等であるので、重複する部分の詳細な説明は行わないものとする。電荷移送回路CONVeの制御部44eは電荷移送回路CONVbの制御部44bと同様に第1半導体スイッチ素子SW1と第2半導体スイッチ素子SW2とをスイッチング制御し同期整流を行い、太陽電池本体SCに生じる電力の負荷側への出力を制御する。これに伴い太陽電池本体SCの動作電流Iopeは電荷移送回路CONVbと同様に増減する。
太陽電池本体SCの動作電流Iopeは電流計52が常時モニターし制御部44eに出力される。また、温度感知素子54が太陽電池本体SCの周囲の温度を計測し、これを太陽電池本体SCの温度として制御部44eに出力する。前述のとおり最大電力点Pmaxを取るときの最適動作電流Iopは短絡電流Iscから求められるが、制御部44eはこの短絡電流Iscから求められた最適動作電流Iopに温度感知素子54から得られる太陽電池本体SCの温度によって若干の補正を行う。
制御部44eは電流計52から得られる動作電流Iopeが温度感知素子54から得られる温度により補正された最適動作電流Iopより低い場合は、第1半導体スイッチ素子SW1が閉じている時間間隔を拡げるようにPWM信号のデューティ比を変化させる。第1半導体スイッチ素子SW1が閉じている時間間隔が長くなれば、太陽電池本体SCで生じた出力電力が負荷側に出力される時間間隔が長くなり、よって太陽電池本体SCの動作電流Iopeは増加する。
反対に動作電流Iopeが最適動作電流Iopより高い場合は、第1半導体スイッチ素子SW1が開いている時間間隔を拡げるようにPWM信号のデューティ比を変化させる。第1半導体スイッチ素子SW1が開いている時間間隔が長くなれば、太陽電池本体SCで生じた出力電力が負荷側に出力される時間間隔は短くなり、よって太陽電池本体SCの動作電流Iopeは減少する。
この制御部44eのスイッチング制御により、常に太陽電池本体SCの動作電流Iopeは最適動作電流Iopをとるように追従制御される。前述のように動作電流Iopeが最適動作電流Iopを取っていれば、太陽電池本体SCは最大電力点Pmaxで動作することとなり、よって太陽電池モジュールPVMeは常にその日照条件下における最大の電力を出力する。
尚、電池モジュールPVMd、PVMeの温度検知素子54としては種々の温度検知素子を用いることができるが中でもサーミスタもしくはダイオード等を用いること好ましい。また、本例においては温度検知素子54が太陽電池本体SCの周囲の温度を測定する例を用いたが、太陽電池本体SC自体の温度を測定する構成とすれば、電荷移送回路CONVd、CONVeの追従制御の精度は更に向上する。
上記の太陽電池モジュールPVMa〜PVMeに用いる電荷移送回路は、図9に示すように、電荷移送回路CONVa〜CONVeの半導体スイッチ素子SW2をなくし、半導体スイッチ素子SW2と並列に接続されているダイオードDに半導体スイッチ素子SW2の機能を兼ねさせる構成の電荷移送回路CONVa’〜CONVe’を用いても良い。この場合、電荷移送回路CONVa’〜CONVe’の制御部44a〜44eは半導体スイッチ素子SW1のみをスイッチング制御して太陽電池本体SCを最大電力点Pmaxで動作させるように追従制御する。尚、電荷移送回路CONVa’〜CONVe’基本的な動作原理は、半導体スイッチ素子SW2の制御経路が無いのみで電荷移送回路CONVa〜CONVeと同様である。この構成においても、太陽電池モジュールPVMa〜PVMeは電荷移送回路CONVa’〜CONVe’のスイッチング制御により常にその日照条件下における最大の電力を出力する。
以上のことから、太陽光発電装置40を構成する全ての太陽電池モジュールPVMa〜PVMeの太陽電池本体SCは、太陽電池モジュールPVMa〜PVMe毎に設けられた電荷移送回路CONVa〜CONVe、CONVa’〜CONVe’のスイッチング制御により、最大電力点Pmaxをとるように追従制御されるため常にその日照条件下における最大の電力を出力する。その結果、太陽電池モジュールPVMa〜PVMeを直列もしくは直並列に複数個接続される太陽光発電装置40も常に最大の電力を負荷側に出力することが出来る。
次に、本発明に係る太陽光発電装置の各太陽電池モジュールPVMの接続及び電荷移送回路CONVのスイッチング制御に用いられる信号の同期等に関する説明を行う。尚、以下の説明においては太陽電池モジュールPVMa〜PVMeを太陽電池モジュールPVMと、電荷移送回路CONVa〜CONVe、CONVa’〜CONVe’を電荷移送回路CONVと、制御部44a〜44eを制御部44と総称して行うものとする。
本発明に係る太陽光発電装置40aは、図10に示すように、太陽電池モジュールPVMの制御部44におけるスイッチング制御の基となる信号を太陽電池モジュールPVM毎に独立した周期の発振器55から得る構成となっている。太陽光発電装置40aの構成によれば太陽電池モジュールPVM毎にスイッチング制御が行われるため、いずれかの太陽電池モジュールPVMが常に動作していることとなり、太陽光発電装置40aはより安定した電力を負荷側に出力することができる。尚、図10においては、発振器55を太陽電池モジュールPVMを構成する電荷移送回路CONVの制御部44に設けた例を示したが、発振器55は外部に設けることも可能である。
また、本発明に係る太陽光発電装置40bは、図11に示すように、各太陽電池モジュールPVMの制御部44にシンクロ端子59を設けこれを接続することで各太陽電池モジュールPVMのスイッチング制御の周期を同期させる構成を有している。太陽光発電装置40bの構成によれば、各太陽電池モジュールPVMは同期された周期の信号を基にスイッチング制御を行うため、個々の太陽電池モジュールPVMのデューティ比が異なっていたとしても、同期された太陽電池モジュールPVMの全ての第1半導体スイッチ素子SW1が閉じている区間が必ず存在することとなる。同期された太陽電池モジュールPVMの全ての第1半導体スイッチ素子SW1が閉じている区間においては、同期された太陽電池モジュールPVM全てが一斉に電力を出力するため、太陽光発電装置40bにおける最大の電力を負荷側に出力することができる。尚、各太陽電池モジュールPVMを同期させる手段としては、1つの発振器と各太陽電池モジュールPVMの制御部44とを接続し、その発振器からの信号に基づき各太陽電池モジュールPVMのスイッチング制御を同期させて行うようにしても良い。
尚、図10、図11においては、直列接続された太陽電池モジュールPVMが1列の例を用いたが、図1に示すような複数の太陽電池モジュールPVMが直並列された構成においても適用が可能である。
本発明に係る太陽光発電装置40cは、図12に示すように、直列接続された複数の太陽電池モジュールPVMで構成されたストリングPVSを複数並列接続し、各ストリングPVSを構成する太陽電池モジュールPVMの制御部44にシンクロ端子59を設けこれを接続することで、太陽電池モジュールPVMのスイッチング制御の周期をストリングPVS毎に同期させるとともに、各ストリングPVSのスイッチング制御の周期を発振器制御部50により一定間隔の位相差を設ける構成を有している。
太陽光発電装置40cによれば、1つのストリングPVSを構成する太陽電池モジュールPVMのスイッチング制御を行う信号が同期されているため、ストリングPVS内の太陽電池モジュールPVMの全ての第1半導体スイッチ素子SW1が閉じている区間が存在し、ストリングPVSにおける最大の電力を負荷側に出力することができる。また、各ストリングPVSのスイッチング制御の周期は発振器制御部50により一定間隔の位相差を有しているため、あるストリングPVSが最大の電力を負荷側に出力した後に出力電力が減少したとしても、順次別のストリングPVSが最大の電力を負荷側に出力することができる。したがって、太陽光発電装置40cは高い電力を安定的に負荷側に出力することができる。
本発明に係る太陽光発電装置40dは、図13に示すように、直列接続された複数の太陽電池モジュールPVMで構成されたストリングPVSを複数並列接続し、各太陽電池モジュールPVMのスイッチング制御の基にとなる信号の周期を太陽電池モジュールPVM毎に独立して行う構成を有している。この構成によれば、全ての太陽電池モジュールPVMが独立した周期でスイッチング制御を行うため、太陽光発電装置40dは極めて安定した電力を負荷側に出力することができる。ただし、太陽光発電装置40dでは太陽電池モジュールPVMのスイッチング制御のタイミングによって全く電力を出力しない区間を有するストリングPVSが存在してしまう可能性があるため、各ストリングPVSと太陽光発電装置40dの正極出力端42aとの間に電流の逆流を防止するダイオードD1を接続することが好ましい。
尚、図12、図13においては、直列接続された複数の太陽電池モジュールPVMで構成されるストリングPVSを3列並列接続した例を示したが、太陽光発電装置の用途、規模等によっては並列接続の数は適宜増減が可能である。
本発明に係る太陽光発電装置40a、40b、40c、40dは、図14に示すように、各太陽電池モジュールPVMに設けられているコイルL1を除き、直列接続された複数の太陽電池モジュールPVMで構成されたストリングPVSと太陽光発電装置40a、40b、40c、40dの正極出力端42aとの間にコイルL2を設ける構成とすることができる。この構成によれば、各太陽電池モジュールPVMに設けられていたコイルL1の設置分省スペース化が可能となる。また、太陽光発電装置40a、40b、40c、40dにモータ等の誘導性負荷を接続する場合には、この誘導性負荷をコイルL2としても良い。尚、図14においてはストリングPVSが1つの例を用いたが、複数のストリングPVSを並列に接続し、各ストリングPVSと太陽光発電装置40a、40b、40c、40dの正極出力端42aとの間にコイルL2を設けても良い。
これら太陽光発電装置40a、40b、40c、40dの構成においても、各太陽電池モジュールPVMの太陽電池本体SCは、前述のように太陽電池モジュールPVMa〜PVMe毎に設けられた電荷移送回路CONVa〜CONVeのスイッチング制御により、常に最大電力点Pmaxで動作するように追従制御されるため、常にその日照条件下における最大の電力を出力する。その結果、太陽光発電装置40a、40b、40c、40dも常に最大の電力を負荷側に出力することが出来る。
また、太陽光発電装置40、40a、40b、40c、40dは、太陽電池本体SCそれぞれに電荷移送回路CONVが設けられ、各太陽電池本体SCに対してそれぞれMPPT制御して最大電力点Pmaxを追従して集電する構成なので、従来の太陽電池モジュールに備わるバイパスダイオードDbや逆流防止ダイオードDaがなく、複峰性が原理的に生じない。そのため、それぞれの太陽電池本体SCに対して損失なく真の最大電力を取り出すMTTP制御が行われる。
尚、太陽光発電装置40、40a、40b、40c、40dは各太陽電池モジュールPVMの電力を最大限に取り出し、出力する構成であるため、これら太陽光発電装置40、40a、40b、40c、40dに負荷28もしくは電力系統27を接続するにあたっては、図15に示すように、太陽光発電装置40、40a、40b、40c、40dと負荷28もしくは電力系統27の間にレギュレータ60やコンバータ61などを設けて所定の電圧値、電流値に変換する必要がある。また、必要に応じて太陽光発電装置40、40a、40b、40c、40dとレギュレータ60、コンバータ61の間に蓄電装置62を設けても良い。
次に、本発明の請求項12及び請求項13に係る太陽光発電装置に関する説明を行う。本発明の請求項12及び請求項13に係る太陽光発電装置10は、図16の回路図に示されるように、複数の太陽電池素子を直列接続または直並列接続してなる破線枠で囲まれ簡略表記された複数個の太陽電池本体SC1,SC2,SC3,・・と、前記太陽電池本体SC1,SC2,SC3,・・毎に設けられるとともに、入力端がそれぞれの太陽電池本体の±両極に接続され、出力端が並列に負荷側に接続された複数個の電荷移送回路T1,T2,T3,・・と、からなっており、それぞれの太陽電池本体SC1,SC2,SC3,・・に設けられた前記電荷移送回路T1,T2,T3,・・は、図17に示されるように、当該太陽電池本体SCの出力電力を電荷の形で蓄える複数のコンデンサC2〜C8(図17は、同一容量(0.1μF)のコンデンサ7個の場合である。)と、前記複数のコンデンサC2〜C8の接続を切り替える複数の半導体スイッチ素子SW1a〜SW1g、SW2a〜SW2g、SW3a〜SW3f、SW4a〜SW4g、SW5a〜SW5g、SW6、SW7と、当該太陽電池本体SCに対する出力の最大電力点の追従制御及び回路の出力電圧Vox(x=1,2,3、・・)を負荷側の端子電圧Voと略同等になるように追従させて前記コンデンサC2〜C8に蓄えられた電荷を負荷側に移送する出力制御を前記複数の半導体スイッチ素子SW1a〜SW1g、SW2a〜SW2g、SW3a〜SW3f、SW4a〜SW4g、SW5a〜SW5g、SW6、SW7のスイッチング制御によって行う(最大電力点追従制御手段M1と出力制御手段M2を備える)制御部8と、を備える構成となっている。
上記のような電荷移送回路T1,T2,T3,・・が並列接続の場合、個々の太陽電池本体SC1,SC2,SC3,・・の最大電力点電圧がV1,V2,V3で、そのときの電流がI1,I2,I3のように異なっていても、それぞれの電荷移送回路T1,T2,T3,・・の出力電圧Vo1,Vo2,Vo3・・を共通の所定値Voと一定にすることで、それぞれの電荷移送回路T1,T2,T3,・・の出力電流Io1,Io2,Io3,・・の和を総合出力電流Io(=Io1+Io2+Io3+・・)とすることが可能となる。
次に、上記太陽光発電装置10の構成要素である各太陽電池本体SC1,SC2,SC3に設けられた電荷移送回路T1,T2,T3,・・を以下詳述する。
図17に示されるように、前記複数のコンデンサC2〜C8は、前記太陽電池本体SCの±両極間にそれぞれ第1/第2の半導体スイッチ素子群SW1a〜SW1g、SW2a〜SW2gを介して並列接続が可能であり、各コンデンサC2〜C8間に挿入された第3の半導体スイッチ素子群SW3a〜SW3fを介してコンデンサC2〜C8の電荷移送回路出力時の状態である直列接続が可能であり、直列接続の各コンデンサC2〜C8間と電荷移送回路の+出力端または−出力端との間に挿入された第4または第5の半導体スイッチ素子群SW4a〜SW4g、SW5a〜SW5gによって各コンデンサC2〜C8に充電された電荷を選択的に出力することが可能であり、太陽電池本体SCの+極と接地間に挿入された第6の半導体スイッチ素子SW6または太陽電池本体SCの−極と接地間に挿入された第7の半導体スイッチ素子SW7によって直列接続のコンデンサC2〜C8の一方端を接地電位に設定可能であるように接続されており、前記電荷移送回路T1,T2,T3,・・における制御部8は、前記太陽電池本体SCに対する最大電力点追従制御手段M1として、前記太陽電池本体SCの出力電圧と出力電流とをモニターして、回路Tの入力電圧が前記太陽電池本体SCの最大電力点Pmaxの電圧Vx(x=1,2,3,・・)と一致するように前記複数のコンデンサC2〜C8の充放電のタイミングを前記半導体スイッチ素子SWのスイッチングによって制御する構成とし、且つ、出力制御手段M2として、前記電荷移送回路T1,T2,T3,・・の出力電圧Voxをモニターして、前記半導体スイッチ素子SWの選択的なスイッチング制御で回路Tの出力電圧Voxを負荷側の端子電圧Voと略同等になるように追従させて前記コンデンサC2〜C8に蓄えられた電荷を負荷側に移送する出力制御を行う。
具体的には、電荷移送回路T1,T2,T3,・・の入力時に、太陽電池本体SCからの電力をコンデンサC2〜C8に充電するためにスイッチSW1a〜SW1g及びSW2a〜SW2gは閉状態で、他のスイッチSW3a〜SW3f、SW4a〜SW4g、SW5a〜SW5g、SW6、SW7は開状態となっている。この状態で太陽電池本体SCからの電荷は等しく、同一容量のコンデンサC2〜C8に充電される。
続いて、SW1a〜SW1g及びSW2a〜SW2gのスイッチ群を開にした後、SW3a〜SW3fのスイッチ群を閉とした電荷移送回路T1,T2,T3,・・の出力時の様子が図18である。
本図で、C2〜C8はSW3a〜SW3fを通して直列に接続される。つまり、太陽電池本体SCの出力電圧をEとすると、C2の負極からC8の正極までの電位差は8×Eとなる。なお、コンデンサCと半導体スイッチ素子SWの数を増やして直列接続数を増やせば取り出せる電位差は更に大きくなる。
この状態でSW2aとSW7を閉とし、SW4a〜SW4gのスイッチ群の中から必要な電圧のスイッチを選択し、閉とすることで正の電位差が得られる。また、SW1aとSW6を閉とし、SW5a〜SW5gのスイッチ群の中から必要な電圧のスイッチを選択することで負の電位差が得られる。
このような電荷移送回路T1,T2,T3,・・の出力端が並列接続された太陽光発電装置10を図示されない交流電源などの電力系統に接続し、系統の電圧Voと略同等となるように追従させつつより一段高い電圧を選択することで所望の電流Ioxで電荷を移送(電力供給)させることができる。
また、電荷移送回路T1,T2,T3,・・の回路に流れる電流Ixは単位時間当たりにコンデンサC2〜C8に充放電される回数で決定される。つまり、スイッチング周波数fが高くなれば流れる電流も上昇する。
更に、前述のように太陽電池本体SCは接続された負荷の大きさ、つまり取り出す電流Ixによって動作点Pが変化する。具体的には、図23に示される出力特性図のように、電力最大点Pmaxでの電圧Vxになるよう出力の電流Iを調節すればその太陽電池から最大の電力Pmaxを得ることができる。
そこで、図16の太陽光発電装置10の回路では、太陽電池本体SCの出力電圧、即ち、電荷移送回路Tの入力電圧が太陽電池の最大電力点Pmaxの電圧Vxと一致するようコンデンサC2〜C8の充放電の周波数fを制御する。
次に、電荷移送回路Tの出力時には、接続先の負荷の端子電圧が太陽電池本体SCの出力電圧Eに対して3×Eであったとすると、電荷移送回路Tの出力電圧Voxを(3+1)Eとすることで出力側に電流を流すことが可能になる。
具体的には、上記の場合4個分のコンデンサC2〜C5までを使用するので、SW3のスイッチ群の内SW3a〜SW3cまでを閉とし、SW4dを閉とすることで出力側にコンデンサC5の1個分の電荷即ち電流を流すことができる。また、出力側の電圧Voxは、接続される負荷が交流電源系統を想定しており、非常に低インピーダンスの電圧源であると考えられるため、負荷の端子電圧に拘束されることとなる。(接続先の負荷の端子電圧Voと、電荷移送回路Tの出力電圧Voxは等しくなる。)
このような動作を順次行うことで接続先の端子電圧の交流電圧波形に対して図19の黒塗り部分の電荷量に相当する電流を出力することができる。ここに1マス分がコンデンサ1個に蓄積された電荷に相当する。この際、コンデンサの充放電の周波数fは出力側の電圧の周波数の変化(図19の正弦波形)に対して数百から数万倍の周波数となることが予想される。
なお、負荷がバッテリーなどの場合、接続先の電圧は+電位か−電位か定まっているので、その場合には半導体スイッチ素子SW4のスイッチ群、若しくはSW5のスイッチ群のどちらか片方のスイッチ群だけで実現可能である。
上述のように太陽光発電装置10では、従来の太陽電池モジュールに備わるバイパスダイオードDbや逆流防止ダイオードDaがなく、複峰性が原理的に生じない複数個の太陽電池本体SCそれぞれに電荷移送回路Tが設けられ、各太陽電池本体SCに対してそれぞれMPPT制御して最大電力点Pmaxを追従して集電しつつ、個々の電荷移送回路Tの出力の電流または電圧を負荷と適合するように制御し連係させている構成なので、電荷移送回路間で損失が発生せず、不均一日射条件下(例えば、部分陰影条件下)においてもシステムとして常に最適条件で最大電力が得られるのである。
なお、本発明のように個々の小規模な太陽電池本体SCに対して設けられた図17の電荷移送回路Tは微小な電力しか流れないため、従来の一括制御方式のコンバータに用いられるような大きく重いコイルは不要となり、小型化、特に集積回路化が可能である。
念のために付言すれば、本発明の太陽光発電装置10は、取り出した電力を2次電池にそのまま充電することも、交流電源に直接に系統連係させることもできる。また、本発明に係る太陽光発電装置40、40a、40b、40c、40dは、出力端にレギュレータ、コンバータ等を介することで、取り出した電力を2次電池に充電することも、交流電源に系統連係させることもできる。更に、その適用範囲は屋内用の小規模太陽光発電システムから屋外用の大規模な太陽光発電システムまで及ぶ。
本発明に係る太陽光発電装置のブロック図である。 本発明に係る太陽光発電装置を構成する太陽電池モジュールの第1の実施の形態を示すブロック図である。 太陽電池本体の動作電圧と出力電力の関係を示す図である。 本発明に係る太陽光発電装置を構成する太陽電池モジュールの第2の実施の形態を示すブロック図である。 本発明に係る太陽光発電装置を構成する太陽電池モジュールの第3の実施の形態を示すブロック図である。 本発明に係る太陽光発電装置を構成する太陽電池モジュールの第4の実施の形態を示すブロック図である。 温度が変化したときの太陽電池本体の動作電圧と出力電力の関係を示す図である。 本発明に係る太陽光発電装置を構成する太陽電池モジュールの第5の実施の形態を示すブロック図である。 本発明に係る太陽光発電装置を構成する太陽電池モジュールの制御を第1半導体スイッチ素子へのスイッチング制御で行う実施の形態を示すブロック図である。 本発明に係る太陽光発電装置を形成する各太陽電池モジュールのスイッチング制御を独立した周期で行う構成を示すブロック図である。 本発明に係る太陽光発電装置を形成する各太陽電池モジュールのスイッチング制御を同期させて行う構成を示すブロック図である。 本発明に係る太陽光発電装置を形成する各太陽電池モジュールのスイッチング制御をストリング毎に同期させるとともに各ストリングの周期に位相差をもたせて行う構成を示すブロック図である。 本発明に係る太陽光発電装置を形成する各太陽電池モジュールのスイッチング制御を独立した周期で行うとともに各ストリングに逆流防止ダイオードを設けた構成を示すブロック図である。 本発明に係る太陽光発電装置の直列接続された複数の太陽電池モジュールと出力端の間にコイルを設けた構成を示すブロック図である。 本発明に係る太陽光発電装置と負荷等との接続を示すブロック図である。 本発明の請求項12に係る太陽光発電装置のブロック図である。 本発明の請求項13に係る太陽光発電装置の個々の太陽電池本体に設けられた電荷移送回路の好適な例を示す回路図である。 前記電荷移送回路の出力時の回路の接続状態を示す回路図である。 前記電荷移送回路の出力に得られる接続先の系統(交流電源)の電圧変化に対する出力電流となるスイッチング周期毎の移送電荷量を示す模式図である。 従来の太陽電池モジュールの回路図である。 従来の典型的な太陽光発電装置の構成を示す図である。 太陽電池の出力特性(出力電流I−出力電圧V曲線)を説明するための図である。 太陽電池の出力特性(出力電力−出力電圧V曲線)を説明するための図である。 複数の太陽電池モジュールからなる太陽電池アレイを不均一日射条件下で動作させた場合の出力特性の複峰性を説明するための図である。
符号の説明
10、40、40a〜40d 太陽光発電装置
44、44a〜44e 電荷移送回路の制御部
46 電圧計
52 電流計
54 温度検知素子
55 発振器
CONV、CONVa〜CONVe、CONVa’〜CONVe’ 電荷移送回路
D、D1 ダイオード
L1、L2 コイル
PVM、PVMa〜PVMe 太陽電池モジュール
PVS ストリング
SC,SC1,SC2,SC3,・・ 太陽電池本体
SW1 第1半導体スイッチ素子
SW2 第2半導体スイッチ素子
C2〜C8 コンデンサ
8 制御部
T1,T2,T3,・・ 電荷移送回路
E 太陽電池本体の出力電圧
f C2〜C8の充放電の周波数
Io 各電荷移送回路の出力電流の共通の所定値
Iox 電荷移送回路の出力電流
Vo 負荷の端子電圧
Vox 電荷移送回路の出力電圧
Vx 最大電力点Pmaxの電圧
M1 最大電力点追従制御手段
M2 出力制御手段
Pmax 最大電力点
SW1a〜SW1g 第1の半導体スイッチ素子群
SW2a〜SW2g 第2の半導体スイッチ素子群
SW3a〜SW3f 第3の半導体スイッチ素子群
SW4a〜SW4g 第4の半導体スイッチ素子群
SW5a〜SW5g 第5の半導体スイッチ素子群
SW6 第6の半導体スイッチ素子
SW7 第7の半導体スイッチ素子

Claims (13)

  1. 1つの太陽電池素子からもしくは複数の太陽電池素子を直列接続または直並列接続してからなる太陽電池本体と、前記太陽電池本体毎に設けられるとともに入力端がそれぞれの太陽電池本体の両極に接続され出力端が負荷側に接続された電荷移送回路とを有する複数の太陽電池モジュールが、直列接続または直並列接続してなり、
    それぞれの太陽電池本体に設けられた前記電荷移送回路は、前記太陽電池本体の出力の最大電力点の追従制御を行う制御部を有することを特徴とする太陽光発電装置。
  2. 請求項1に記載の太陽光発電装置において、
    それぞれの太陽電池本体に設けられた電荷移送回路は、前記太陽電池本体と出力端との間に直列に接続された第1半導体スイッチ素子、もしくは第1半導体スイッチ素子及び第1半導体スイッチ素子の出力端側に前記太陽電池本体と並列に接続された第2半導体スイッチ素子と、前記太陽電池本体の動作電圧をモニターする電圧計と、当該電圧計から得られる太陽電池本体の動作電圧から前記太陽電池本体の出力が最大電力点に追従するように第1半導体スイッチ素子、もしくは第1半導体スイッチ素子及び第2半導体スイッチ素子のスイッチング制御を行う制御部と、を有することを特徴とする太陽光発電装置。
  3. 請求項1に記載の太陽光発電装置において、
    それぞれの太陽電池本体に設けられた電荷移送回路は、前記太陽電池本体と出力端との間に直列に接続された第1半導体スイッチ素子、もしくは第1半導体スイッチ素子及び第1半導体スイッチ素子の出力端側に前記太陽電池本体と並列に接続された第2半導体スイッチ素子と、前記太陽電池本体の動作電流をモニターする電流計と、当該電流計から得られる太陽電池本体の動作電流から前記太陽電池本体の出力が最大電力点に追従するように第1半導体スイッチ素子、もしくは第1半導体スイッチ素子及び第2半導体スイッチ素子のスイッチング制御を行う制御部と、を有することを特徴とする太陽光発電装置。
  4. 請求項1に記載の太陽光発電装置において、
    それぞれの太陽電池本体に設けられた電荷移送回路は、前記太陽電池本体と出力端との間に直列に接続された第1半導体スイッチ素子、もしくは第1半導体スイッチ素子及び第1半導体スイッチ素子の出力端側に前記太陽電池本体と並列に接続された第2半導体スイッチ素子と、前記太陽電池本体の動作電圧をモニターする電圧計と、前記太陽電池本体の動作電流をモニターする電流計と、前記電圧計から得られる太陽電池本体の動作電圧と前記電流計から得られる太陽電池本体の動作電流とから前記太陽電池本体の出力が最大電力点に追従するように第1半導体スイッチ素子、もしくは第1半導体スイッチ素子及び第2半導体スイッチ素子のスイッチング制御を行う制御部と、を有することを特徴とする太陽光発電装置。
  5. 請求項1に記載の太陽光発電装置において、
    それぞれの太陽電池本体に設けられた電荷移送回路は、前記太陽電池本体と出力端との間に直列に接続された第1半導体スイッチ素子、もしくは第1半導体スイッチ素子及び第1半導体スイッチ素子の出力端側に前記太陽電池本体と並列に接続された第2半導体スイッチ素子と、前記太陽電池本体の動作電圧をモニターする電圧計と、温度をモニターする温度検知素子と、前記電圧計から得られる太陽電池本体の動作電圧と前記温度検知素子から得られる温度とから前記太陽電池本体の出力が最大電力点に追従するように第1半導体スイッチ素子、もしくは第1半導体スイッチ素子及び第2半導体スイッチ素子のスイッチング制御を行う制御部と、を有することを特徴とする太陽光発電装置。
  6. 請求項1に記載の太陽光発電装置において、
    それぞれの太陽電池本体に設けられた電荷移送回路は、前記太陽電池本体と出力端との間に直列に接続された第1半導体スイッチ素子、もしくは第1半導体スイッチ素子及び第1半導体スイッチ素子の出力端側に前記太陽電池本体と並列に接続された第2半導体スイッチ素子と、前記太陽電池本体の動作電流をモニターする電流計と、温度をモニターする温度検知素子と、前記電流計から得られる太陽電池本体の動作電流と前記温度検知素子から得られる温度とから前記太陽電池本体の出力が最大電力点に追従するように第1半導体スイッチ素子、もしくは第1半導体スイッチ素子及び第2半導体スイッチ素子のスイッチング制御を行う制御部と、を有することを特徴とする太陽光発電装置。
  7. 直列接続された複数の太陽電池モジュールの各電荷移送回路におけるスイッチング制御の周期が、太陽電池モジュールごとに独立していることを特徴とする請求項1乃至6に記載の太陽光発電装置。
  8. 直列接続された複数の太陽電池モジュールの各電荷移送回路におけるスイッチング制御の周期が同期していることを特徴とする請求項1乃至6に記載の太陽光発電装置。
  9. 直列接続された複数の太陽電池モジュールで構成されたストリングを複数並列接続した請求項1乃至6に記載の太陽光発電装置において、各ストリングを構成する複数の太陽電池モジュールの各電荷移送回路におけるスイッチング制御の周期をストリング毎に同期させるとともに、各ストリングのスイッチング制御の周期が一定の位相差を有することを特徴とする太陽光発電装置。
  10. 直列接続された複数の太陽電池モジュールで構成されたストリングを複数並列接続した請求項1乃至6に記載の太陽光発電装置において、各ストリングを構成する複数の太陽電池モジュールの各電荷移送回路におけるスイッチング制御の周期を、太陽電池モジュールごとに独立して行うとともに、各ストリングと太陽光発電装置の出力端との間にダイオードを設けたことを特徴とする太陽光発電装置。
  11. ストリングもしくは並列接続された複数のストリングと太陽光発電装置の出力端との間にコイルを設けたことを特徴とする請求項7乃至10記載の太陽光発電装置。
  12. 請求項1に記載の太陽光発電装置において、
    それぞれの太陽電池本体に設けられた前記電荷移送回路は、当該太陽電池本体の出力電力を電荷の形で蓄える複数のコンデンサと、前記複数のコンデンサの接続を切り替える複数の半導体スイッチ素子と、当該太陽電池本体に対する出力の最大電力点の追従制御及び回路の出力電圧を負荷側の端子電圧と略同等になるように追従させて前記コンデンサに蓄えられた電荷を負荷側に移送する出力制御を前記複数の半導体スイッチ素子のスイッチング制御によって行う制御部と、を備えることを特徴とする太陽光発電装置。
  13. 請求項12に記載の太陽光発電装置において、
    それぞれの太陽電池本体に設けられた電荷移送回路における複数のコンデンサは、当該太陽電池本体の±両極間にそれぞれ第1/第2の半導体スイッチ素子群を介して並列接続が可能であり、各コンデンサ間に挿入された第3の半導体スイッチ素子群を介して直列接続が可能であり、直列接続の各コンデンサ間と電荷移送回路の+出力端または/及び−出力端との間に挿入された第4または/及び第5の半導体スイッチ素子群によって各コンデンサに充電された電荷を選択的に負荷側に移送することが可能であり、前記太陽電池本体の+極と接地間に挿入された第6の半導体スイッチ素子または太陽電池本体の−極と接地間に挿入された第7の半導体スイッチ素子によって直列接続のコンデンサの一方端を接地電位に設定可能であるように接続されており、
    前記電荷移送回路における制御部は、前記太陽電池本体に対する最大電力点の追従制御を、前記太陽電池本体の出力電圧と出力電流とをモニターして、回路の入力電圧が前記太陽電池本体の最大電力点の電圧と一致するように前記複数のコンデンサの充放電のタイミングを前記半導体スイッチ素子のスイッチングによって制御し、且つ、電荷移送回路の出力電圧をモニターして、前記半導体スイッチ素子の選択的なスイッチング制御で装置の出力電圧を負荷側の端子電圧と略同等になるように追従させて前記コンデンサに蓄えられた電荷を負荷側に移送する出力制御を行うことを特徴とする太陽光発電装置。
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