JP2007057508A - ベルトの膜厚測定装置及び膜厚測定方法。 - Google Patents

ベルトの膜厚測定装置及び膜厚測定方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】被測定物を停止させず連続して膜厚が測定できるベルトの膜厚測定装置及び膜厚測定方法を提供する。
【解決手段】第2シャフト16を回転駆動してベルト12を回転させると、ベルト12内周面に当接している第1シャフト14、及び外周面に当接している第1アイドラ18も回転する。この第1シャフト14の回転による角速度を第1角速度計20Aが検出し、既知の第1シャフト14の外径に基づき、ベルト内外周面速度算出部22でベルト内周面の移動速度を算出する。更に、第1アイドラ18の回転による角速度を第2角速度計20Bが検出し、既知の第1アイドラ18の外径に基づき、ベルト内外周面速度算出部22でベルト外周面の移動速度を算出する。ベルト内外周面速度算出部22で算出されたベルト内外周の移動速度差に基づき、ベルト膜厚算出部24でベルトの膜厚を算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機等における中間転写体や搬送ベルトなどに用いられるベルトの膜厚を測定するための膜厚測定装置、及び膜厚測定方法に関する。
電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機等における中間転写体や搬送ベルトなどに用いられる薄膜製エンドレスベルトでは、膜厚を測って膜厚をベルト全体にわたって広くチェックしたりする必要がある。このような膜厚を測定する手段としては、例えば、接触式センサ(例えば、マイクロメータ、ダイヤルゲージ、リニアゲージ、超音波式膜厚測定器、渦電流式膜厚測定器等)、非接触式センサ(例えば、レーザ変位型膜厚測定器等)がある。
これらセンサを用いたベルトの膜厚測定は、例えば、特開2002−2864105公報などに提案されている。
特開2002−2864105公報
上記提案を含む従来のベルトの膜厚測定では、次のような問題点がある。
1)測定時に被測定物を停止させる必要があり、測定点数に比例し、精度良く測定するためには測定時間が増加する。
2)温度等の変化に伴い、測定子の特性変化、測定装置のフレーム変形が発生し、測定子と測定基準間の距離が変化する等、測定制度が悪化する。
3)測定精度を維持する為には、頻繁に、測定精度の校正を行う必要がある。
このため、環境に左右され難く、簡易に精度良く膜厚測定が望まれているのが現状である。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、測定時に被測定物を停止させる必要がなく連続して膜厚が測定でき、しかも、環境にも左右され難く、簡易で精度がよいベルトの膜厚測定装置及び膜厚測定方法を提供することである。
上記課題は、以下の手段により解決される。即ち、
第1の本発明のベルトの膜厚測定装置は、
前記ベルトを回転可能に張架する複数のシャフトと、
回転する前記ベルトの内周面の移動速度を測定する内周面速度測定手段と、
回転する前記ベルトの外周面の移動速度を測定する外周面速度測定手段と、
前記内周面速度手段から得られた前記ベルトの内周面の移動速度、及び前記外周面速度測定手段から得られた前記ベルトの外周面の移動速度により、前記ベルトの膜厚を算出する膜厚算出手段と、
を備えることを特徴としている。
第1の本発明のベルトの膜厚測定装置では、シャフトにより張架させたベルトを回転させつつ、その内周面及び外周面の移動速度を測定し、その差によりベルトの膜厚を算出する。このため、測定時に被測定物(ベルト)を停止させる必要もなく、連続して膜厚が測定でき、しかも、環境にも左右され難く、簡易で精度がよくベルトの膜厚を測定することができる。
第2の本発明のベルトの膜厚測定装置は、
前記ベルトを回転可能に張架する複数のシャフトと、
回転する前記ベルトの内周面の周長を測定する内周面周長測定手段と、
回転する前記ベルトの外周面の周長を測定する外周面周長測定手段と、
前記内周面周長測定手段から得られた前記ベルトの内周面の周長、及び前記外周面周長測定手段から得られた前記ベルトの外周面の周長により、前記ベルトの膜厚を算出する膜厚算出手段と、
を備えることを特徴としている。
第2の本発明のベルトの膜厚測定装置では、シャフトにより張架させたベルトを回転させつつ、その内周面及び外周面の周長を測定し、その差によりベルトの膜厚を算出する。このため、測定時に被測定物を停止させる必要もなく、連続して膜厚が測定でき、しかも、環境にも左右され難く、簡易で精度がよくベルトの膜厚を測定することができる。
一方、第1の本発明のベルトの膜厚測定方法は、回転するベルトの内周面の移動速度、及び外周面の移動速度を測定し、当該内周面の移動速度及び外周面の移動速度からベルトの膜厚を算出することを特徴としている。
第1のベルトの膜厚測定方法では、上記第1の本発明のベルトの膜厚測定装置で述べたように、測定時に被測定物を停止させる必要もなく、連続して膜厚が測定でき、しかも、環境にも左右され難く、簡易で精度がよくベルトの膜厚を測定することができる。
第2の本発明の膜厚測定方法は、回転するベルトの内周面の周長及び外周面の周長を測定し、当該内周面の周長及び外周面の周長からベルトの膜厚を算出することを特徴としている。
第2の本発明の膜厚測定装置では、上記第2の本発明のベルトの膜厚測定装置で述べたように、測定時に被測定物を停止させる必要もなく、連続して膜厚が測定でき、しかも、環境にも左右され難く、簡易で精度がよくベルトの膜厚を測定することができる。
本発明によれば、測定時に被測定物を停止させる必要がなく連続して膜厚が測定でき、しかも、環境にも左右され難く、簡易で精度がよいベルトの膜厚測定装置及び膜厚測定方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、実質的に同一の機能を有する部材には、全図面通して同じ符合を付与し、重複する説明は省略する場合がある。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るベルトの膜厚測定装置を示す概略構成図である。なお、図1は、ベルト軸方向(シャフト軸方向)に対する直交方向から見た概略構成図である。
第1実施形態に係るベルトの膜厚測定装置100は、図1に示すように、ベルト12を2本の第1シャフト14及び第2シャフト16により回転可能に張架している。ベルト12の外周面には、第1アイドラ18と第1シャフト14とでベルト12を挟持するように当該第1アイドラ18が当接して配設されている。また、本実施形態では第1アイドラ18をベルト12の幅方向の一端部に当接して配設されている。
そして、第1シャフト14の一端面の回転軸に連結して第1角速度計20Aが配されている。また、第1アイドラ18の一端面の回転軸に連結して第2角速度計20Bが配されている。第2シャフト16は、不図示の駆動手段(モータ)と連結されており、ベルト回転駆動用シャフトとして機能する。
これら第1角速度計20A及び第2角速度計20Bは、ベルト内外周面の移動速度を算出するベルト内外周面速度算出部22と連結され、ベルト内外周面速度算出部22はベルト膜厚算出部24と連結されている。
なお、第1角速度計20A及びベルト内外周面速度算出部22が内周面速度測定手段に相当する。また、第2角速度計20B及びベルト内外周面速度算出部22が外周面速度測定手段に相当する。
第1シャフト14及び第2シャフト16は、ベルト12幅よりも大きい軸方向長さ(幅)で、所定の径を持つ円筒状体或いは円柱状体の回転体で構成することができる。また、シャフトの材質は、例えば、ステンレス鋼、炭素鋼などが好適に挙げられる。本実施形態では、第1シャフト14及び第2シャフト16を、軸方向長さ(幅)が350mmで、外径がφ50mmでステンレス鋼製の円柱状体で構成している。また、ベルトを張架するシャフトの数は2本に限定されず、ベルトの周長(径)に応じて3本以上とすることもできる。
第1アイドラ18は、軸方向長さ(幅)で、所定の径を持つ円筒状体或いは円柱状体の回転体で構成することができる。但し、第1アイドラ18の軸方向長さは、膜厚精度を高めるために、ベルト12幅に対し、1/10〜1/100程度の長さ、具体的には例えば3〜30mmとすることがよい。また、アイドラの材質は、例えば、ステンレス鋼、炭素鋼などが好適に挙げられる。本実施形態では、第1アイドラ18を、軸方向長さ(幅)が10mmで、外径がφ50mmでステンレス鋼製の円柱状体で構成している。
第1角速度計20A、及び第2角速度計20Bは、本実施形態では、角速度計として、分解能=20000ステップ/回転のロータリーエンコーダを使用しており、単位角度を回転するのに要する時間を計測することにより、角速度を求めている。この角速度計により、それぞれ第1シャフト14及び第1アイドラ18の回転に伴う角速度を検出することができる。
本実施形態のベルトの膜厚測定装置100では、以下のようにして膜厚測定を行う。まず、図示しない駆動手段により第2シャフト16を回転駆動し、ベルト12を回転させる。これに伴い、ベルト12内周面に当接している第1シャフト14、外周面に当接している第1アイドラ18も回転する。
そして、この第1シャフト14の回転による角速度を第1角速度計20Aが検出する。この角速度、及び既知の第1シャフト14の外径に基づき、ベルト内外周面速度算出部22でベルト12の回転に伴うベルト内周面の移動速度を算出する。
ここで、ベルト内外周面速度算出部22でのベルト外周面の移動速度は以下の式に基づき算出される。
式:V1 = r1×θ1 /t1
V1:ベルト内周面移動速度(mm/sec)
r1:第1シャフト半径(mm)
θ1:単位角度(rad)
t1:第1シャフトが単位角度回転するのに要した時間(sec)
一方、第1アイドラ18の回転による角速度を第2角速度計20Bが検出する。この角速度、及び既知の第1アイドラ18の外径に基づき、ベルト内外周面速度算出部22でベルト12の回転に伴うベルト外周面の移動速度を算出する。
ここで、ベルト内外周面速度算出部22でのベルト外周面の移動速度は以下の式に基づき算出される。
式:V2 = r2×θ2 /t2
V2:ベルト外周面移動速度(mm/sec)
r2:第1アイドラ半径(mm)
θ2:単位角度(rad)
t2:第1アイドラが単位角度回転するのに要した時間(sec)
次に、ベルト内外周面速度算出部22で算出されたベルト内外周の移動速度差に基づき、ベルト膜厚算出部24でベルトの膜厚を算出する。
ここで、ベルト膜厚算出部24でのベルト膜厚は、以下の式に基づき算出される。
式:V2/V1 = (r1+t)/r1
t:ベルト膜厚
これよりt = (V2−V1)/V1)×r1
このようにして、ベルトの膜厚が算出することができる。
以上説明した本実施形態に係るベルトの膜厚測定装置100では、ベルトを回転させつつ、ベルト12の内周面に当接させた既知の外径を持つ第1シャフトの角速度からベルト12内周面の移動速度を算出すると共に、ベルト12の外周面に当接させた既知の外径を持つ第1アイドラ18の角速度からベルト12の外周面の移動速度を算出する。そして、これら、その内周面及び外周面の移動速度差によりベルト12の膜厚を算出する。このため、測定時に被測定物(ベルト)を停止させる必要もなく、ベルト12を回転させつつ連続して膜厚が測定できる。しかも、第1シャフト14及び第1アイドラ18の角速度を検出するので、その測定子(角速度計)の精度特性が環境にも左右され難く、頻繁に校正も行う必要がない。このため、簡易で精度がよくベルトの膜厚を測定することができる。
(第2実施形態)
図2は、第2実施形態に係るベルトの膜厚測定装置を示す概略構成図である。なお、図2は、ベルト軸方向(シャフト軸方向)に対する直交方向から見た概略構成図である。
第2実施形態に係るベルトの膜厚測定装置102は、図2に示すように、第1シャフト14をベルト12幅よりも長く構成(本実施形態では軸方向長さ(幅)が400mmで、外径がφ50mmでステンレス鋼製の円柱状体で構成)し、その露出した外周面に第2アイドラ26を当接させ、当該第2アイドラ26一端面の回転軸に連結して第1角速度計20Aを配設した形態である。なお、第2アイドラ26の配設位置は、第1シャフト14におけるベルト12と非当接領域の外周面であればどこでもよい。
これ以外は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。なお、第2アイドラ26の構成は第1アイドラ18と同様の構成とすることができる。
本実施形態に係る膜厚測定装置102では、以下のようにして膜厚測定を行う。まず、図示しない駆動手段により第2シャフト16を回転駆動し、ベルト12を回転させる。これに伴い、ベルト12内周面に当接している第1シャフト14、外周面に当接している第1アイドラ18も回転する。さらに、第1シャフト14の外周面に当接している第2アイドラ26も回転する。
そして、この第2アイドラ26の回転による角速度を第1角速度計20Aが検出する。この角速度、既知の第1シャフト14の外径、既知の第2アイドラ26の外径に基づき、ベルト内外周面速度算出部22でベルト12の回転に伴うベルト内周面の移動速度を算出する。
ここで、ベルト内外周面速度算出部22でのベルト内周面の移動速度は以下の式に基づき算出される。
式:V1 = r3×θ3 /t3
V1:ベルト内周面移動速度(mm/sec)
r3:第2アイドラ半径(mm)
θ3:単位角度(rad)
t3:第2アイドラが単位角度回転するのに要した時間(sec)
一方、第1アイドラ18の回転による角速度を第2角速度計20Bが検出する。この角速度、及び既知の第1アイドラ18の外径に基づき、ベルト内外周面速度算出部22でベルト12の回転に伴うベルト外周面の移動速度を算出する。このベルト内外周面速度算出部22でのベルト外周面の移動速度は、第1実施形態と同様の式に基づき算出される。
次に、ベルト内外周面速度算出部22で算出されたベルト内外周の移動速度差に基づき、ベルト膜厚算出部24でベルトの膜厚を算出する。このベルト膜厚算出部24でのベルト膜厚は、第1実施形態と同様の式に基づき算出される。
このようにして、ベルトの膜厚が算出することができる。
以上説明した本実施形態に係るベルトの膜厚測定装置102では、ベルトを回転させつつ、ベルト12の内周面に当接させた既知の外径を持つ第1シャフトを用い、その外周面に当接させた既知の外径を持つ第2アイドラ26の角速度からベルト12内周面の移動速度を算出すると共に、ベルト12の外周面に当接させた既知の外径を持つ第1アイドラ18の角速度からベルト12の外周面の移動速度を算出する。そして、これら内周面及び外周面の移動速度差によりベルト12の膜厚を算出することができる。
本実施形態は、第1実施形態に比べ、第1シャフト軸受け部に角速度計を配置する必要がなく、設備レイアウトの自由度が向上し、有利である。
(第3実施形態)
図3は、第3実施形態に係るベルトの膜厚測定装置を示す概略構成図である。なお、図3は、ベルト軸方向(シャフト軸方向)に対する直交方向から見た概略構成図である。
第3実施形態に係るベルトの膜厚測定装置103は、第1実施形態における角速度計に代えて、角度計を適用した形態である。
具体的には、図3に示すように、第1シャフト14の一端面の回転軸に連結して第1角度計28Aを配設し、第1アイドラ18の一端面の回転軸に連結して第2角度計28Bを配設している。
そして、これら第1角度計28A及び第2角度計28Bは、ベルト内外周面の周長を算出するベルト内外周面周長算出部30と連結され、ベルト内外周面周長算出部30はベルト膜厚算出部24と連結されている。
第1角度計28A及び第2角度計28Bは、角度計であり、本実施形態では、BAUMER社製 中空シャフトエンコーダーBHF06を適用している。この角度計により、それぞれ第1シャフト14及び第1アイドラ18の回転に伴う回転角度を検出することができる。
これ以外は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。なお。第1角度計28A及びベルト内外周面周長算出部30が内周面周長測定手段に相当する。また、第2角度計28B及びベルト内外周面周長算出部30が外周面周長測定手段に相当する。
本実施形態のベルトの膜厚測定装置103では、以下のようにして膜厚測定を行う。まず、図示しない駆動手段により第2シャフト16を回転駆動し、ベルト12を回転させる。これに伴い、ベルト12内周面に当接している第1シャフト14、外周面に当接している第1アイドラ18も回転する。
そして、この第1シャフト14の回転による回転角度を第1角度計28Aが検出する。この回転角度、及び既知の第1シャフト14の外径に基づき、ベルト内外周面周長算出部22で所定回転角度でのベルト内周面の周長を算出する。なお、この周長の算出は所定回転角度毎(本実施形態では一例として14.6度毎)に行う。
ここで、ベルト内外周面周長算出部30でのベルト内周面の周長は以下の式に基づき算出される。
式:L1 = r1×θ1
L1:ベルト内周長(mm)
r1:第1シャフト半径(mm)
θ1:第1シャフト回転角度(rad)
一方、第1アイドラ18の回転による回転角度を第2角度計28Bが検出する。この回転角度、及び既知の第1アイドラ18の外径に基づき、ベルト内外周面周長算出部30で所定回転角度でのベルト外周面の周長を算出する。
ここで、ベルト内外周面周長算出部30でのベルト外周面の周長は以下の式に基づき算出される。
式:L2 = r2×θ2
L2:ベルト外周長(mm)
r2:第1アイドラ半径(mm)
θ2:第1アイドラ回転角度(rad)
次に、ベルト内外周面周長算出部30で算出されたベルト内外周の周長差に基づき、ベルト膜厚算出部24でベルトの膜厚を算出する。
ここで、ベルト膜厚算出部24でのベルト膜厚は、以下の式に基づき算出される。
式:L2/L1 = (r1+t)/r1
t:ベルト膜厚
これよりt = (L2−L1)/L1)×r1
このようにして、ベルトの膜厚が算出することができる。
以上説明した本実施形態に係るベルトの膜厚測定装置103では、ベルトを回転させつつ、ベルト12の内周面に当接させた既知の外径を持つ第1シャフトの回転角度からベルト12内周面の周長(所定回転角度での周長)を算出すると共に、ベルト12の外周面に当接させた既知の外径を持つ第1アイドラ18の回転角度からベルト12の外周面の周長(所定回転角度での周長)を算出する。そして、これら、その内周面及び外周面の周長差によりベルト12の膜厚を算出する。このため、測定時に被測定物(ベルト)を停止させる必要もなく、ベルト12を回転させつつ連続して膜厚が測定できる。しかも、第1シャフト14及び第1アイドラ18の回転角度を検出するので、その測定子(角度計)の精度特性が環境にも左右され難く、頻繁に校正も行う必要がない。このため、簡易で精度がよくベルトの膜厚を測定することができる。
(第4実施形態)
図4は、第4実施形態に係るベルトの膜厚測定装置を示す概略構成図である。なお、図4は、ベルト軸方向(シャフト軸方向)に対する直交方向から見た概略構成図である。
第4実施形態に係るベルトの膜厚測定装置104は、図4に示すように、第1シャフト14をベルト12幅よりも長く構成(本実施形態では軸方向長さ(幅)が400mmで、外径がφ50mmでステンレス鋼製の円柱状体で構成)し、その露出した外周面(ベルト12と非当接領域の外周面)に第2アイドラ26を当接させ、当該第2アイドラ26一端面の回転軸に連結して第1角度計28Aを配設した形態である。なお、第2アイドラ26の配設位置は、第1シャフト14におけるベルト12と非当接領域の外周面であればどこでもよい。
これ以外は、第3実施形態と同様であるので説明を省略する。なお、第2アイドラ26の構成は第1アイドラ18と同様の構成とすることができる。
本実施形態に係る膜厚測定装置104では、以下のようにして膜厚測定を行う。まず、図示しない駆動手段により第2シャフト16を回転駆動し、ベルト12を回転させる。これに伴い、ベルト12内周面に当接している第1シャフト14、外周面に当接している第1アイドラ18も回転する。さらに、第1シャフト14の外周面に当接している第2アイドラ26も回転する。
そして、この第2アイドラ26の回転による回転角度を第1角度計28Aが検出する。この回転角度、既知の第1シャフト14の外径、既知の第2アイドラ26の外径に基づき、ベルト内外周面周長算出部30で所定回転角度でのベルト内周面の周長を算出する。
ここで、ベルト内外周面周長算出部30でのベルト内周面の周長は以下の式に基づき算出される。
式:L1 = r3×θ3
L1:ベルト内周長(mm)
r3:第2アイドラ半径(mm)
θ3:第2アイドラ回転角(rad)
一方、第1アイドラ18の回転による回転角度を第2角度計28Bが検出する。この回転角度、及び既知の第1アイドラ18の外径に基づき、ベルト内外周面周長算出部30で所定回転角度でのベルト外周面の周長を算出する。このベルト内外周面周長算出部30でのベルト外周面の周長は、第3実施形態と同様の式に基づき算出される。
次に、ベルト内外周面周長算出部30で算出されたベルト内外周の周長差に基づき、ベルト膜厚算出部24でベルトの膜厚を算出する。このベルト膜厚算出部24でのベルト膜厚は、第3実施形態と同様の式に基づき算出される。
このようにして、ベルトの膜厚が算出することができる。
以上説明した本実施形態に係るベルトの膜厚測定装置104では、ベルトを回転させつつ、ベルト12の内周面に当接させた既知の外径を持つ第1シャフトを用い、その外周面に当接させた既知の外径を持つ第2アイドラ26の回転角度からベルト12内周面の周長(所定回転角度での周長)を算出すると共に、ベルト12の外周面に当接させた既知の外径を持つ第1アイドラ18の回転角度からベルト12の外周面の周長(所定回転角度での周長)を算出する。そして、これら内周面及び外周面の周長差によりベルト12の膜厚を算出することができる。
本実施形態は、第3実施形態に比べ、第1シャフト軸受け部に角速度計を配置する必要がなく、設備レイアウトの自由度が向上し、有利である
なお、上記いずれの本実施形態では、ベルト12外周面に当接する第1アイドラ18をベルト12の一端部に配設し、当該ベルト12の一端部での膜厚を測定する形態を説明したが、これに限定されるわけではなく、例えば、図5に示すように、第1アイドラ18をベルト12幅方向(矢印)に移動させ、任意の箇所で測定を実施することで、例えば一端部A1のほか、中央部A2、他端部A3など、ベルト12幅方向の任意の箇所のベルト12の膜厚が測定可能である。
また、図6に示すように、第1アイドラ18をベルト12幅と同一又はそれ以上の軸方向長さで構成し、ベルト12幅方向全体の膜厚として測定することも可能である。
また、図7に示すように、複数の第1アイドラ18、例えば、ベルト12幅方向の一端部A1、中央部A2、他端部A3に配設することで、同時にそれぞれの箇所でのベルト12の膜厚を測定することもできる。
これら形態を示す図5〜図7は、各測定子(角速度計や角度計)及び各算出部は省略した第1及び3実施形態の変形例として示しているが、当然第2及び第4実施形態の変形例としても適用することができる。
第1実施形態に係るベルトの膜厚測定装置を示す概略構成図である。 第2実施形態に係るベルトの膜厚測定装置を示す概略構成図である。 第3実施形態に係るベルトの膜厚測定装置を示す概略構成図である。 第4実施形態に係るベルトの膜厚測定装置を示す概略構成図である。 第1〜第4実施形態に係るベルトの膜厚測定装置の変形例を示す概略構成図である。 第1〜第4実施形態に係るベルトの膜厚測定装置の変形例を示す概略構成図である。 第1〜第4実施形態に係るベルトの膜厚測定装置の変形例を示す概略構成図である。
符号の説明
12 ベルト
14 第1シャフト
16 第2シャフト
18 第1アイドラ
20A 第1角速度計
20B 第2角速度計
22 ベルト内外周面速度算出部
24 ベルト膜厚算出部
26 第2アイドラ
28A 第1角度計
28B 第2角度計
30 ベルト内外周面周長算出部
100〜104 膜厚測定装置

Claims (4)

  1. ベルトの膜厚を測定するベルトの膜厚測定装置であって、
    前記ベルトを回転可能に張架する複数のシャフトと、
    回転する前記ベルトの内周面の移動速度を測定する内周面速度測定手段と、
    回転する前記ベルトの外周面の移動速度を測定する外周面速度測定手段と、
    前記内周面速度手段から得られた前記ベルトの内周面の移動速度、及び前記外周面速度測定手段から得られた前記ベルトの外周面の移動速度により、前記ベルトの膜厚を算出する膜厚算出手段と、
    を備えることを特徴とするベルトの膜厚測定装置。
  2. ベルトの膜厚を測定するベルトの膜厚測定装置であって、
    前記ベルトを回転可能に張架する複数のシャフトと、
    回転する前記ベルトの内周面の周長を測定する内周面周長測定手段と、
    回転する前記ベルトの外周面の周長を測定する外周面周長測定手段と、
    前記内周面周長測定手段から得られた前記ベルトの内周面の周長、及び前記外周面周長測定手段から得られた前記ベルトの外周面の周長により、前記ベルトの膜厚を算出する膜厚算出手段と、
    を備えることを特徴とするベルトの膜厚測定装置。
  3. ベルトの膜厚を測定するベルトの膜厚測定方法であって、
    回転するベルトの内周面の移動速度、及び外周面の移動速度を測定し、当該内周面の移動速度及び外周面の移動速度からベルトの膜厚を算出することを特徴とするベルトの膜厚測定方法。
  4. ベルトの膜厚を測定するベルトの膜厚測定方法であって、
    回転するベルトの内周面の周長及び外周面の周長を測定し、当該内周面の周長及び外周面の周長からベルトの膜厚を算出することを特徴とするベルトの膜厚測定方法。
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