JP2007057244A - 偏光測定装置、露光装置、および露光方法 - Google Patents

偏光測定装置、露光装置、および露光方法 Download PDF

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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Abstract

【課題】 簡素な構成にしたがって小型化およびコストの低減が図られ、露光装置に求められる所要精度で光の偏光状態を測定することのできる偏光測定装置。
【解決手段】 所定面上において互いに隣接する第1開口(21a)と第2開口(21b)とを有する開口部材(21)と、第1開口を介して入射した光のうち、第1方向に偏光方向を有する第1直線偏光の光を選択的に射出する第1偏光子(23a)と、第2開口を介して入射した光のうち、第1方向とほぼ直交する第2方向に偏光方向を有する第2直線偏光の光を選択的に射出する第2偏光子(23b)と、第1偏光子から射出された第1直線偏光の光および第2偏光子から射出された第2直線偏光の光を検出するための光検出部(24a,24b)とを備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、偏光測定装置、露光装置、および露光方法に関し、特に半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等のデバイスをリソグラフィー工程で製造するために使用される露光装置における露光光の偏光状態の測定に関するものである。
この種の典型的な露光装置においては、光源から射出された光束が、オプティカルインテグレータとしてのフライアイレンズ(またはマイクロレンズアレイなど)を介して、多数の光源からなる実質的な面光源としての二次光源を形成する。二次光源からの光束は、コンデンサーレンズにより集光された後、所定のパターンが形成されたマスクを重畳的に照明する。マスクのパターンを透過した光は、投影光学系を介してウェハ上に結像する。
こうして、ウェハ上には、マスクパターンが投影露光(転写)される。なお、マスクに形成されたパターンは高集積化されており、この微細パターンをウェハ上に正確に転写するにはウェハ上において均一な照度分布を得ることが不可欠である。現在、露光光源として、波長が約248nmの光を供給するKrFエキシマレーザ光源や、波長が約193nmの光を供給するArFエキシマレーザ光源などが用いられている。
露光装置では、これらのエキシマレーザ光源から供給される直線偏光の光を非偏光の光に変換し、非偏光状態の光でマスク(ひいてはウェハ)を照明する。あるいは、マスクパターンの方向性によっては、直線偏光の光でマスク(ひいてはウェハ)を照明する。本出願人は、ウェハ(またはマスク)に対する照明光(露光光)が所望の偏光状態(非偏光状態を含む)であることを確認するために、回転移相法を利用して光の偏光状態を測定する偏光測定装置を提案している(たとえば特許文献1を参照)。
特開2005−5521号公報
具体的に、上述の特許文献1に開示された偏光測定装置は、光の入射側から順に、ピンホール部材と、コリメートレンズと、移相子としての1/4波長板と、偏光子としての偏光ビームスプリッターと、光検出器としての二次元CCDとを備えている。この偏光測定装置では、1/4波長板および偏光ビームスプリッターが光軸廻りにそれぞれ回転可能に構成され、回転移相子法に基づいてウェハ(感光性基板)への照明光に関する4つのストークスパラメーター(S0,S1,S2,S3)を測定する。
露光装置では、この種の偏光測定装置の小型化を図り、ウェハステージ(基板ステージ)の内部にコンパクトな状態で収めることが求められている。しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来の偏光測定装置では、1/4波長板および偏光ビームスプリッターの回転機構が必要であるため、装置の小型化およびコストの低減が困難であった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、簡素な構成にしたがって小型化およびコストの低減が図られているにもかかわらず、たとえば露光装置に求められる所要精度で光の偏光状態を測定することのできる偏光測定装置を提供することを目的とする。また、本発明は、露光装置に求められる所要精度で光の偏光状態を測定することのできる小型の偏光測定装置を用いて、所望の偏光状態の光でマスクおよび感光性基板を照明し、適切な照明条件のもとで良好な露光を行うことのできる露光装置および露光方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の第1形態では、光の偏光状態を測定する偏光測定装置において、
所定面上に位置する第1開口を有する第1開口部材と、
前記所定面上において前記第1開口に隣接する第2開口を有する第2開口部材と、
前記第1開口を介して入射した光のうち、第1方向に偏光方向を有する第1直線偏光の光を選択的に射出する第1偏光子と、
前記第2開口を介して入射した光のうち、前記第1方向とほぼ直交する第2方向に偏光方向を有する第2直線偏光の光を選択的に射出する第2偏光子と、
前記第1偏光子から射出された前記第1直線偏光の光および前記第2偏光子から射出された前記第2直線偏光の光を検出するための光検出部とを備えていることを特徴とする偏光測定装置を提供する。
本発明の第2形態では、所定のパターンの像を感光性基板上に形成するための投影光学系を備えた露光装置において、
第1形態の偏光測定装置を備えていることを特徴とする露光装置を提供する。
本発明の第3形態では、投影光学系を介して所定のパターンを感光性基板に投影露光する露光方法において、
前記感光性基板の位置または前記所定のパターンの位置に対応して前記第1開口および前記第2開口が配置された第1形態の偏光測定装置を用いて、前記感光性基板の位置または前記所定のパターンの位置における光の偏光状態を測定する測定工程を含むことを特徴とする露光方法を提供する。
本発明の第4形態では、光の偏光状態を測定する偏光測定装置において、
第1開口を有する第1開口部材と、
前記第1開口を通過した光を受光するための受光素子と、
前記第1開口よりも前側において前記第1開口と光学的にほぼ共役な位置に配置された第1偏光子および第2偏光子とを備え、
前記第1偏光子は、入射光のうち、第1方向に偏光方向を有する第1直線偏光の光を選択的に射出し、
前記第2偏光子は、入射光のうち、前記第1方向とほぼ直交する第2方向に偏光方向を有する第2直線偏光の光を選択的に射出することを特徴とする偏光測定装置を提供する。
本発明の第5形態では、所定のパターンの像を感光性基板上に形成するための投影光学系を備えた露光装置において、
第4形態の偏光測定装置を備えていることを特徴とする露光装置を提供する。
本発明の第6形態では、投影光学系を介して所定のパターンを感光性基板に投影露光する露光方法において、
前記感光性基板の位置に対応して前記第1開口が配置され且つ前記所定のパターンの位置に対応して前記第1偏光子および前記第2偏光子が配置された第4形態の偏光測定装置を用いて、前記所定のパターンの位置における光の偏光状態を測定する測定工程を含むことを特徴とする露光方法を提供する。
本発明の第7形態では、入射光のうち第1方向に偏光方向を有する第1直線偏光の光を選択的に射出する第1偏光子と、入射光のうち前記第1方向とほぼ直交する第2方向に偏光方向を有する第2直線偏光の光を選択的に射出する第2偏光子とを含む偏光子ユニットが、平面に沿って複数設けられていることを特徴とする偏光子ユニット部材を提供する。
本発明の第8形態では、所定のパターンの像を感光性基板上に形成するための投影光学系と、前記感光性基板の位置における照度分布を計測するための照度計測部とを備えた露光装置において、前記所定のパターンの位置における光の偏光状態を測定する偏光測定方法であって、
第7形態の偏光子ユニット部材を前記所定のパターンに対応する位置に設定する設定工程と、
前記所定のパターンの位置に設定された前記偏光子ユニット部材の各偏光子ユニットの位置に応じて、前記照度計測部を前記感光性基板に対応する所定面に沿って一体的に移動させる駆動工程とを含むことを特徴とする偏光測定方法を提供する。
本発明の偏光測定装置では、入射光に関する2つのストークスパラメーターS0およびS1の面内分布だけが測定可能である。しかしながら、露光装置に適用される場合、瞳面内の任意の微小領域における偏光状態はほぼ直線偏光状態であるため、照明光(露光光)に関する2つのストークスパラメーターS0およびS1の値が特に重要である。また、本発明の偏光測定装置では、各構成要素が固定的に位置決めされるだけで回転機構が不要であるため、装置の小型化およびコストの低減を容易に図ることができる。
このように、本発明の偏光測定装置では、簡素な構成にしたがって小型化およびコストの低減が図られているにもかかわらず、たとえば露光装置に求められる所要精度で光の偏光状態を測定することができる。また、本発明の露光装置および露光方法では、光の偏光状態を所要精度で測定することのできる小型の偏光測定装置を用いて、所望の偏光状態の光でマスクおよび感光性基板を照明し、適切な照明条件のもとで良好な露光を行うことができ、ひいては良好なデバイスを製造することができる。
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。図1を参照すると、本実施形態の露光装置は、露光光(照明光)を供給するための光源1を備えている。光源1として、たとえば約193nmの波長を有する光を供給するArFエキシマレーザ光源や約248nmの波長を有する光を供給するKrFエキシマレーザ光源を用いることができる。
すなわち、光源1は、たとえば偏光度が0.95以上の光を供給するための狭帯化エキシマレーザ光源であり、その射出光束の95%以上が一方向に沿って振動方向を有する直線偏光である。偏光度Vは、ストークスパラメーターS0〜S3を用いて次の式(a)により表わされる。式(a)において、S0は全強度を、S1は水平直線偏光強度マイナス垂直直線偏光強度を、S2は45度直線偏光強度マイナス135度直線偏光強度を、S3は右まわり円偏光強度マイナス左まわり円偏光強度をそれぞれ表わしている。
V=(S1 2+S2 2+S3 21/2/S0 (a)
光源1から射出されたほぼ平行な光束は、周知の構成を有するビーム送光系2を介して所定の矩形状の断面を有する光束に整形された後、偏光状態可変部3に入射する。ビーム送光系2は、入射光束を適切な大きさおよび形状の断面を有する光束に変換しつつ偏光状態可変部3へ導くとともに、後段の偏光状態可変部3へ入射する光束の位置変動および角度変動をアクティブに補正する機能を有する。
一方、偏光状態可変部3は、後述のマスクM(ひいてはウェハW)に対する照明光の偏光状態を変化させる機能を有する。具体的に、偏光状態可変部3は、光源側から順に、水晶により形成された1/2波長板と、水晶により形成された偏角プリズムすなわち水晶プリズムと、石英ガラスにより形成された偏角プリズムすなわち石英プリズムとにより構成されている。1/2波長板、水晶プリズムおよび石英プリズムは、光軸AXを中心としてそれぞれ回転可能に構成されている。
こうして、1/2波長板は移相子を構成し、水晶プリズムと石英プリズムとは偏光解消素子を構成している。ここで、水晶プリズムは偏光解消作用を有し、石英プリズムは水晶プリズムの偏角作用による光線の曲がりを補正する機能を有する。偏光状態可変部3では、1/2波長板の結晶光学軸の方向および水晶プリズムの結晶光学軸の方向を適宜設定することにより、入射した直線偏光の光を振動方向の異なる直線偏光に変換したり、入射した直線偏光の光を非偏光の光に変換したり、入射した直線偏光の光を変換することなくそのまま射出したりする。
偏光状態可変部3により必要に応じて偏光状態の変換された光束は、ビーム形状可変部4を介して、マイクロフライアイレンズ(またはフライアイレンズ)5に入射する。ビーム形状可変部4は、たとえば回折光学素子や変倍光学系などを含み、マイクロフライアイレンズ5の入射面に形成される照野の大きさおよび形状を、ひいてはマイクロフライアイレンズ5の後側焦点面(照明瞳面)に形成される面光源の大きさおよび形状を変化させる機能を有する。
一方、マイクロフライアイレンズ5は、たとえば縦横に且つ稠密に配列された多数の正屈折力を有する微小レンズからなる光学素子であり、平行平面板にエッチング処理を施して微小レンズ群を形成することによって構成される。ここで、マイクロフライアイレンズを構成する各微小レンズは、フライアイレンズを構成する各レンズエレメントよりも微小である。
また、マイクロフライアイレンズは、互いに隔絶されたレンズエレメントからなるフライアイレンズとは異なり、多数の微小レンズ(微小屈折面)が互いに隔絶されることなく一体的に形成されている。しかしながら、レンズ要素が縦横に配置されている点でマイクロフライアイレンズはフライアイレンズと同じ波面分割型のオプティカルインテグレータである。なお、マイクロフライアイレンズ5に代えて、回折光学素子や角柱状のロッド型インテグレータのようなオプティカルインテグレータを用いることもできる。
マイクロフライアイレンズ5に入射した光束は多数の微小レンズにより二次元的に分割され、光束が入射した各微小レンズの後側焦点面には光源がそれぞれ形成される。こうして、マイクロフライアイレンズ5の後側焦点面には、多数の光源からなる実質的な面光源(以下、「二次光源」という)が形成される。マイクロフライアイレンズ5の後側焦点面に形成された二次光源からの光束は、コンデンサー光学系6を介した後、マスクブラインド7を重畳的に照明する。なお、マイクロフライアイレンズ5の後側または前側に開口絞りを配置して光束を制限することも可能である。
こうして、照明視野絞りとしてのマスクブラインド7には、マイクロフライアイレンズ5を構成する各微小レンズの形状と焦点距離とに応じた矩形状の照野が形成される。マスクブラインド7の矩形状の開口部(光透過部)を介した光束は、結像光学系8の集光作用を受けた後、所定のパターンが形成されたマスク(レチクル)Mを重畳的に照明する。すなわち、結像光学系8は、マスクブラインド7の矩形状開口部の像をマスクM上に形成することになる。
マスクステージMS上に保持されたマスクMのパターンを透過した光束は、投影光学系PLを介して、ウェハステージWS上に保持されたウェハ(感光性基板)W上にマスクパターンの像を形成する。こうして、投影光学系PLの光軸AXと直交する平面(XY平面)内においてウェハステージWSを二次元的に駆動制御しながら、ひいてはウェハWを二次元的に駆動制御しながら一括露光またはスキャン露光を行うことにより、ウェハWの各露光領域にはマスクMのパターンが順次露光される。
本実施形態の露光装置は、たとえばウェハステージWSの内部に収められてウェハWに対する照明光の偏光状態を測定するための偏光測定装置9と、たとえばコンデンサー光学系6の光路からビームスプリッター(不図示)を介して取り出された光に基づいて照明光(露光光)の光量(光強度)を検出するための周知の構成を有する光量検出部10とを備えている。なお、偏光測定装置9の詳細な構成および作用については後述する。また、光量検出部10では、コンデンサー光学系6の光路に限定されることなく、他の適当な光路から取り出された光に基づいて光量を検出することもできる。
偏光測定装置9の測定結果および光量検出部10の検出結果は、制御部11に供給される。制御部11は、偏光測定装置9の測定結果に基づいて偏光状態可変部3の動作を制御し、光量検出部10の検出結果に基づいて光源1の出力を制御する。また、制御部11は、マスクMのパターン特性(微細度、方向性など)に応じて、偏光状態可変部3の動作およびビーム形状可変部4の動作をそれぞれ制御する。
図2は、図1の偏光測定装置の内部構成を概略的に示す図である。図2を参照すると、偏光測定装置9は、投影光学系PLの像面位置(ウェハWの位置)またはその近傍に位置決め可能な開口部材21と、一対のコリメートレンズ22a,22bと、一対の偏光ビームスプリッター23a,23bと、一対のフォトダイオード24a,24bとを備えている。開口部材21には、互いに隣り合う2つの開口(たとえばピンホール)21aおよび21bが形成されている。
開口部材21の第1開口21aを通過した光は、第1コリメートレンズ(第1集光素子)22aを介してほぼ平行な光束になり、たとえばプリズム型の第1偏光ビームスプリッター(第1偏光子)23aを介した後、第1フォトダイオード(第1受光素子)24aに達する。同様に、開口部材21の第2開口21bを通過した光は、第2コリメートレンズ(第2集光素子)22bを介してほぼ平行な光束になり、同じくプリズム型の第2偏光ビームスプリッター(第2偏光子)23bを介した後、第2フォトダイオード(第2受光素子)24bに達する。第1フォトダイオード24aの出力および第2フォトダイオード24bの出力は信号処理部25に供給され、信号処理部25の出力すなわち偏光測定装置9の出力は制御部11に供給される。
第1偏光ビームスプリッター23aは、入射光のうち、図2の紙面に平行な方向に偏光方向を有する横偏光(第1直線偏光)の光だけを選択的に透過(射出)するように設定されている。一方、第2偏光ビームスプリッター23bは、入射光のうち、図2の紙面に垂直な方向に偏光方向を有する縦偏光(第2直線偏光)の光だけを選択的に透過するように設定されている。したがって、第1開口21aを通過した光のうち、第1偏光ビームスプリッター23aにより選択的に透過された横偏光成分だけが、第1フォトダイオード24aにより検出される。また、第2開口21bを通過した光のうち、第2偏光ビームスプリッター23bにより選択的に透過された縦偏光成分だけが、第2フォトダイオード24bにより検出される。
こうして、信号処理部25では、第1偏光ビームスプリッター23aを透過して第1フォトダイオード24aにより検出された瞳面内の横偏光平均強度Ihと、第2偏光ビームスプリッター23bを透過して第2フォトダイオード24bにより検出された瞳面内の縦偏光平均強度Ivとに基づいて、第1開口21aおよび第2開口21bを含む微小領域(ウェハW上の微小領域に対応)に達する照明光(露光光)の偏光状態、すなわち照明光に関する2つのストークスパラメーターS0およびS1が検出される。
偏光度指標としての2つのストークスパラメーターS0およびS1と、横偏光強度(水平直線偏光強度)Ihおよび縦偏光強度(垂直直線偏光強度)Ivとの関係は、次の式(b)および(c)に示す通りである。
0=Iv+Ih (b)
1=Iv−Ih (c)
偏光測定装置9は、ウェハステージWSの内部に収められているので、駆動部としてのウェハステージWSの作用により、投影光学系PLの像面に沿って二次元的に移動可能である。したがって、投影光学系PLの像面に沿って偏光測定装置9を二次元的にステップ移動させつつ、第1開口21aおよび第2開口21bを含む微小領域に達する照明光に関する2つのストークスパラメーターS0およびS1を検出することにより、投影光学系PLの有効結像領域(ウェハWの露光領域に対応)内の複数の点に達する照明光の縦横偏光度の分布、すなわち像面内偏光分布を測定することができる。
以上のように、回転移相子法に基づく従来の偏光測定装置では、照明光に関する4つのストークスパラメーター(S0,S1,S2,S3)の瞳面内分布および像面内分布が測定可能であるが、本実施形態の偏光測定装置9では、照明光に関する2つのストークスパラメーターS0およびS1の像面内分布だけが測定可能である。しかしながら、露光装置の場合、瞳面内の任意の微小領域における偏光状態はほぼ直線偏光状態であるため、4つのストークスパラメーターS0,S1,S2,S3のうち、2つのストークスパラメーターS0およびS1の値、とりわけS1/S0の値が特に重要である。
また、従来の偏光測定装置では、1/4波長板および偏光ビームスプリッターの回転機構が必要であるため装置の小型化およびコストの低減が困難であるが、本実施形態の偏光測定装置9では、各構成要素が固定的に位置決めされるだけで回転機構が不要であるため、装置の小型化およびコストの低減を容易に図ることができる。すなわち、本実施形態の偏光測定装置9では、簡素な構成にしたがって小型化およびコストの低減が図られているにもかかわらず、露光装置に求められる所要精度で光の偏光状態を測定することができる。したがって、本実施形態の露光装置では、光の偏光状態を所要精度で測定することのできる小型の偏光測定装置9を用いて、所望の偏光状態の光でマスクMおよびウェハWを照明し、適切な照明条件のもとで良好な露光を行うことができる。
なお、上述の説明では、互いに隣り合う2つの開口21aおよび21bを1つの共通開口部材21に形成しているが、第1開口21aを有する第1開口部材と第2開口21bを有する第2開口部材とを別の部材として構成することもできる。ただし、構成の簡素化および製造上の観点から、2つの開口21aおよび21bを1つの共通開口部材21に設けることが好ましい。また、各光学要素が機械的に干渉しない範囲で、第1開口21aと第2開口21bとの間隔をできるだけ小さく設定することが好ましい。
また、上述の説明では、1つの共通開口部材21と、一対のコリメートレンズ22a,22bと、一対の偏光ビームスプリッター23a,23bと、一対のフォトダイオード24a,24bと、信号処理部25とからなる1つのユニットとしての偏光測定装置9を、投影光学系PLの像面に沿って二次元的に移動させることにより、像面内の偏光分布を測定している。しかしながら、これに限定されることなく、図3(a)に示すように、図2の偏光測定装置9から信号処理部25を除く偏光ユニット31Aを一次元的に複数配置することにより第1変形例にかかる偏光測定装置9Aを構成することもできる。図3では、図面の明瞭化のために信号処理部の図示を省略している。
第1変形例の偏光測定装置9Aでは、偏光ユニット31A(21,22a,22b,23a,23b,24a,24b)が一方向に沿って複数個(図3(a)では5つだけを示す)配置されている。したがって、たとえば複数の偏光ユニット31Aの配置方向と直交する方向(一般には配置方向と交差する方向)に沿って複数の偏光ユニット31Aを一体的に移動させることにより、すなわち駆動部としてのウェハステージWSを複数の偏光ユニット31Aの配置方向と直交する方向に沿って移動させることにより、照明光の像面内偏光分布を測定することができる。
また、第1変形例の偏光測定装置9Aでは、偏光ユニット31Aが一対のフォトダイオード24a,24bを備えているが、図2の偏光測定装置9から一対のフォトダイオード24a,24bと信号処理部25とを除く偏光ユニット31B(21,22a,22b,23a,23b)を一次元的に複数配置するとともに、フォトダイオードに代えて1つの共通のラインセンサ(一次元センサ)を用いる第2変形例も可能である。
図3(b)に示す第2変形例の偏光測定装置9Bでは、偏光ユニット31Bが一方向に沿って複数個(図3(b)では5つだけを示す)配置され、これらの複数の偏光ユニット31Bの配置方向に沿って直線状に細長く延びる光検出面を有する1つの共通ラインセンサ31Cが配置されている。したがって、たとえば複数の偏光ユニット31Bの配置方向と直交する方向に沿って複数の偏光ユニット31Bと共通ラインセンサ31Cとを一体的に移動させることにより、照明光の像面内偏光分布を測定することができる。
なお、第1変形例の偏光測定装置9Aおよび第2変形例の偏光測定装置9Bでは、偏光ユニット31Aまたは31B毎に開口部材を備えているが、上述したように構成の簡素化および製造上の観点から、複数の偏光ユニット31Aまたは31Bに共通の1つの開口部材を用いることが好ましい。また、各光学要素が機械的に干渉しない範囲で、互いに隣り合う2つの開口の間隔をできるだけ小さく設定することが好ましい。
また、図示を省略したが、図2の偏光測定装置9から信号処理部25を除く偏光ユニットを二次元的に複数配置することにより偏光測定装置を構成することもできる。さらに、図2の偏光測定装置9から一対のフォトダイオード24a,24bと信号処理部25とを除く偏光ユニットを二次元的に複数配置するとともに、1つの共通の二次元センサ(二次元な光検出面を有するセンサ;二次元CCDなど)を用いることにより偏光測定装置を構成することもできる。
なお、上述の説明では、投影光学系PLの像面(ウェハWの露光面に対応)に沿った偏光分布を測定しているが、図2に示す本実施形態の偏光測定装置9、図3(a)に示す第1変形例の偏光測定装置9A、または図3(b)に示す第2変形例の偏光測定装置9Bの開口位置を投影光学系PLの物体面(マスクMのパターン面に対応)に位置決めすることにより、マスクMに対する照明光の偏光状態を測定することができる。この場合、光の偏光状態に対する投影光学系PLの影響を別の装置を用いて測定するか、あるいは投影光学系PLの影響が実質的に無いものとして扱うことになる。実際に、投影光学系PLは厳しい管理に基づいて製造されており、光の偏光状態に対する投影光学系PLの影響は極めて小さいことが多い。
また、露光装置に既設の照度ムラセンサを利用して投影光学系PLの物体面(マスクMのパターン面に対応)に沿った光の偏光分布を測定する変形例も可能である。図4に示す第3変形例の偏光測定装置9C(参照符号9Cは不図示)は、たとえばウェハステージWSの内部に既設された照度ムラセンサ9CAと、投影光学系PLの物体面に沿って随時位置決めされる偏光子ユニット部材9CBとにより構成されている。照度ムラセンサ9CAは、投影光学系PLの像面位置(ウェハWの位置)またはその近傍に位置決め可能な開口部材41と、コリメートレンズ(集光素子)42と、フォトダイオード(受光素子)43とを備えている。開口部材41の開口(たとえばピンホール)41aを通過した光は、コリメートレンズ42を介してほぼ平行な光束になり、フォトダイオード43に達する。
フォトダイオード43の出力は信号処理部(不図示)に供給され、信号処理部の出力は制御部11に供給される。照度ムラセンサ9CAは、ウェハステージWSの内部に収められているので、駆動部としてのウェハステージWSの作用により、投影光学系PLの像面に沿って二次元的に移動可能である。したがって、投影光学系PLの像面に沿って照度ムラセンサ9CAを二次元的にステップ移動させつつ、開口41aの位置に達する照明光の照度を検出することにより、投影光学系PLの有効結像領域(ウェハWの露光領域に対応)内における照度分布を測定することができる。なお、照度ムラセンサのさらに詳細な構成および作用については、国際公開第WO2005/031799号パンフレットを参照することができる。
一方、偏光子ユニット部材9CBは、一対の偏光子(偏光ビームスプリッター)47a,47bを含む偏光ユニット51を平面に沿って二次元的に複数配置することにより構成され、偏光状態の測定に際して投影光学系PLの物体面(マスクMのパターン面に対応)に沿って位置決めされる。各偏光ユニット51は、複数の偏光ユニット51に共通の開口部材45と、一対のコリメートレンズ46a,46bと、一対の偏光ビームスプリッター47a,47bとを備えている。開口部材45の第1開口45aを通過した光は、第1コリメートレンズ46aを介してほぼ平行な光束になり、第1偏光ビームスプリッター47aを介した後、投影光学系PLへ入射する。
同様に、開口部材45の第2開口45bを通過した光は、第2コリメートレンズ46bを介してほぼ平行な光束になり、第2偏光ビームスプリッター47bを介した後、投影光学系PLへ入射する。第1偏光ビームスプリッター47aは、入射光のうち、図4の紙面に平行な方向に偏光方向を有する横偏光の光だけを選択的に透過するように設定されている。一方、第2偏光ビームスプリッター47bは、入射光のうち、図4の紙面に垂直な方向に偏光方向を有する縦偏光の光だけを選択的に透過するように設定されている。
第3変形例の偏光測定装置9C(9CA,9CB)では、偏光状態の測定に際して、複数の偏光ユニット51のうちの1つの偏光ユニット51中の一方の偏光ビームスプリッター(47aまたは47b)と光学的に共役な位置に照度ムラセンサ9CAの開口41aを位置決めする。次いで、当該偏光ユニット51中の他方の偏光ビームスプリッター(47bまたは47a)と光学的に共役な位置に照度ムラセンサ9CAの開口41aを位置決めする。さらに、上述の位置決め動作を、当該偏光ユニット51を除く複数の偏光ユニット51について順次行う。
したがって、各偏光ユニット51について、第1開口45aを通過した光のうち第1偏光ビームスプリッター47aにより選択的に透過された横偏光成分だけが投影光学系PLを通過して、照度ムラセンサ9CAのフォトダイオード43により検出される。また、各偏光ユニット51について、第2開口45bを通過した光のうち第2偏光ビームスプリッター47bにより選択的に透過された縦偏光成分だけが投影光学系PLを通過して、照度ムラセンサ9CAのフォトダイオード43により検出される。
こうして、第3変形例の偏光測定装置9C(9CA,9CB)では、第1偏光ビームスプリッター47aを透過してフォトダイオード43により検出された瞳面内の横偏光平均強度Ihと、第2偏光ビームスプリッター47bを透過してフォトダイオード43により検出された瞳面内の縦偏光平均強度Ivとに基づいて、投影光学系PLの有効照明領域(マスクMの照明領域に対応)内の複数の点(複数の偏光ユニット51の面内位置)に達する照明光の縦横偏光度の分布、すなわち物体面内偏光分布を測定することができる。
なお、上述の説明では、偏光子ユニット部材9CBを構成する各偏光ユニット51が、共通の開口部材45と一対のコリメートレンズ46a,46bとを含んでいるが、偏光ビームスプリッター47a,47bの特性に照らしてマスクMへの照明NA(開口数)が充分小さく、偏光ビームスプリッター47a,47bが所望の機能を発揮することができる場合には、開口部材45および一対のコリメートレンズ46a,46bの設置を省略することもできる。また、上述の説明では、露光装置に既設の照度ムラセンサ9CAを利用しているが、この照度ムラセンサとは別体で同様の構成を有する偏光測定装置用のセンサを設けて利用することもできる。
また、上述の説明では、照度ムラセンサ9CAが露光用のウェハステージWSに設けられている場合を想定している。しかしながら、これに限定されることなく、露光用のウェハステージWSとは独立して移動可能な計測用ステージに照度ムラセンサ9CAを設けることもできる。同様に、図2に示す本実施形態の偏光測定装置9、図3(a)に示す第1変形例の偏光測定装置9A、または図3(b)に示す第2変形例の偏光測定装置9Bを計測用ステージに設けることもできる。
なお、このような計測用ステージには、投影光学系PLを介して形成されたスリットマークの空間像を検出して投影光学系PLの収差やフォーカス位置を検出する空間像検出器や、アライメント検出系の基準マーク、斜入射AF(オートフォーカス)系の基準反射面、投影光学系PLの射出瞳に形成される光源像の形状や強度分布を計測する照明σ分布計測器、投影光学系PLの波面収差を計測する波面収差計測器などが典型的に設けられる。
上述の実施形態にかかる露光装置では、照明光学装置によってマスク(レチクル)を照明し(照明工程)、投影光学系を用いてマスクに形成された転写用のパターンを感光性基板に露光する(露光工程)ことにより、マイクロデバイス(半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造することができる。以下、上述の実施形態の露光装置を用いて感光性基板としてのウェハ等に所定の回路パターンを形成することによって、マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の一例につき図5のフローチャートを参照して説明する。
先ず、図5のステップ301において、1ロットのウェハ上に金属膜が蒸着される。次のステップ302において、その1ロットのウェハ上の金属膜上にフォトレジストが塗布される。その後、ステップ303において、上述の実施形態の露光装置を用いて、マスク上のパターンの像がその投影光学系を介して、その1ロットのウェハ上の各ショット領域に順次露光転写される。その後、ステップ304において、その1ロットのウェハ上のフォトレジストの現像が行われた後、ステップ305において、その1ロットのウェハ上でレジストパターンをマスクとしてエッチングを行うことによって、マスク上のパターンに対応する回路パターンが、各ウェハ上の各ショット領域に形成される。その後、更に上のレイヤの回路パターンの形成等を行うことによって、半導体素子等のデバイスが製造される。上述の半導体デバイス製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する半導体デバイスをスループット良く得ることができる。
また、上述の実施形態の露光装置では、プレート(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、電極パターン等)を形成することによって、マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得ることもできる。以下、図6のフローチャートを参照して、このときの手法の一例につき説明する。図6において、パターン形成工程401では、上述の実施形態の露光装置を用いてマスクのパターンを感光性基板(レジストが塗布されたガラス基板等)に転写露光する、所謂光リソグラフィー工程が実行される。この光リソグラフィー工程によって、感光性基板上には多数の電極等を含む所定パターンが形成される。その後、露光された基板は、現像工程、エッチング工程、レジスト剥離工程等の各工程を経ることによって、基板上に所定のパターンが形成され、次のカラーフィルター形成工程402へ移行する。
次に、カラーフィルター形成工程402では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルターの組を複数水平走査線方向に配列したカラーフィルターを形成する。そして、カラーフィルター形成工程402の後に、セル組み立て工程403が実行される。セル組み立て工程403では、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板、およびカラーフィルター形成工程402にて得られたカラーフィルター等を用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。
セル組み立て工程403では、例えば、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板とカラーフィルター形成工程402にて得られたカラーフィルターとの間に液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製造する。その後、モジュール組み立て工程404にて、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表示素子の製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する液晶表示素子をスループット良く得ることができる。
なお、上述の実施形態では、光源としてKrFエキシマレーザ光源またはArFエキシマレーザ光源を用いているが、これに限定されることなく、たとえばF2レーザ光源のように偏光度を有する光を供給する他の適当な光源に対して本発明を適用することもできる。
また、上述の実施形態にかかる偏光測定装置では、露光装置の投影光学系の像面に設置されるウェハに対する照明光の偏光状態、または投影光学系の物体面に設置されるマスクに対する照明光の偏光状態を測定している。しかしながら、これに限定されることなく、一般に照明光学系の被照射面に入射する照明光の偏光状態を測定する偏光測定装置に対して本発明を適用することができることは明らかである。
本発明の実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。 図1の偏光測定装置の内部構成を概略的に示す図である。 (a)は第1変形例にかかる偏光測定装置の構成を概略的に示す図であり、(b)は第2変形例にかかる偏光測定装置の構成を概略的に示す図である。 第3変形例にかかる偏光測定装置の構成を概略的に示す図である。 マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法のフローチャートである。 マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得る際の手法のフローチャートである。
符号の説明
1 光源
2 ビーム送光系
3 偏光状態可変部
4 ビーム形状可変部
5 マイクロフライアイレンズ(フライアイレンズ)
6 コンデンサー光学系
7 マスクブラインド(照明視野絞り)
8 結像光学系
9 偏光測定装置
10 光量検出部
11 制御部
21 開口部材
22 コリメートレンズ(集光素子)
23 偏光ビームスプリッター(偏光子)
24 フォトダイオード(受光素子)
25 信号処理部
M マスク
PL 投影光学系
W ウェハ

Claims (23)

  1. 光の偏光状態を測定する偏光測定装置において、
    所定面上に位置する第1開口を有する第1開口部材と、
    前記所定面上において前記第1開口に隣接する第2開口を有する第2開口部材と、
    前記第1開口を介して入射した光のうち、第1方向に偏光方向を有する第1直線偏光の光を選択的に射出する第1偏光子と、
    前記第2開口を介して入射した光のうち、前記第1方向とほぼ直交する第2方向に偏光方向を有する第2直線偏光の光を選択的に射出する第2偏光子と、
    前記第1偏光子から射出された前記第1直線偏光の光および前記第2偏光子から射出された前記第2直線偏光の光を検出するための光検出部とを備えていることを特徴とする偏光測定装置。
  2. 前記第1開口と前記第1偏光子との間の光路中に配置された第1集光素子と、前記第2開口と前記第2偏光子との間の光路中に配置された第2集光素子とをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の偏光測定装置。
  3. 前記第1開口部材と前記第1偏光子と前記第2開口部材と前記第2偏光子とを前記所定面に沿って一体的に移動させるための駆動部をさらに備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の偏光測定装置。
  4. 前記光検出部は、前記第1偏光子から射出された前記第1直線偏光の光を受光するための第1受光素子と、前記第2偏光子から射出された前記第2直線偏光の光を受光するための第2受光素子とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の偏光測定装置。
  5. 前記第1開口部材と前記第1偏光子と前記第2開口部材と前記第2偏光子とを含むユニットを、前記所定面に沿って複数備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の偏光測定装置。
  6. 前記複数のユニットは、前記所定面上の第3方向に沿って配列され、
    前記駆動部は、前記所定面上において前記第3方向と交差する第4方向に沿って前記複数のユニットを一体的に移動させることを特徴とする請求項5に記載の偏光測定装置。
  7. 前記光検出部は、前記複数のユニットに亘って前記第3方向に延びる光検出面を有することを特徴とする請求項6に記載の偏光測定装置。
  8. 所定のパターンの像を感光性基板上に形成するための投影光学系を備えた露光装置において、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の偏光測定装置を備えていることを特徴とする露光装置。
  9. 前記感光性基板の位置または前記所定のパターンの位置に対応して、前記第1開口および前記第2開口が配置されていることを特徴とする請求項8に記載の露光装置。
  10. 投影光学系を介して所定のパターンを感光性基板に投影露光する露光方法において、
    前記感光性基板の位置または前記所定のパターンの位置に対応して前記第1開口および前記第2開口が配置された請求項1乃至7のいずれか1項に記載の偏光測定装置を用いて、前記感光性基板の位置または前記所定のパターンの位置における光の偏光状態を測定する測定工程を含むことを特徴とする露光方法。
  11. 光の偏光状態を測定する偏光測定装置において、
    第1開口を有する第1開口部材と、
    前記第1開口を通過した光を受光するための受光素子と、
    前記第1開口よりも前側において前記第1開口と光学的にほぼ共役な位置に配置された第1偏光子および第2偏光子とを備え、
    前記第1偏光子は、入射光のうち、第1方向に偏光方向を有する第1直線偏光の光を選択的に射出し、
    前記第2偏光子は、入射光のうち、前記第1方向とほぼ直交する第2方向に偏光方向を有する第2直線偏光の光を選択的に射出することを特徴とする偏光測定装置。
  12. 前記第1偏光子に対応して配置されて第2開口を有する第2開口部材と、
    前記第2偏光子に対応して配置されて第3開口を有する第3開口部材と、
    前記第2開口と前記第1偏光子との間の光路中に配置された第1集光素子と、
    前記第3開口と前記第2偏光子との間の光路中に配置された第2集光素子とをさらに備えていることを特徴とする請求項11に記載の偏光測定装置。
  13. 前記第1開口部材と前記受光素子とを所定面に沿って一体的に移動させるための駆動部をさらに備えていることを特徴とする請求項11または12に記載の偏光測定装置。
  14. 前記第1偏光子と前記第2偏光子とを含む偏光子ユニットを、前記所定面と光学的にほぼ共役な面に沿って複数備えていることを特徴とする請求項13に記載の偏光測定装置。
  15. 所定のパターンの像を感光性基板上に形成するための投影光学系を備えた露光装置において、
    請求項11乃至14のいずれか1項に記載の偏光測定装置を備えていることを特徴とする露光装置。
  16. 前記所定のパターンが位置する第1面の近傍に前記第1偏光子および前記第2偏光子が配置され、前記感光性基板が位置する第2面の近傍に前記第1開口が配置されていることを特徴とする請求項15に記載の露光装置。
  17. 前記第1開口を前記第2面内で移動可能に保持するステージをさらに備えていることを特徴とする請求項16に記載の露光装置。
  18. 前記ステージには、前記感光性基板が載置されることを特徴とする請求項17に記載の露光装置。
  19. 投影光学系を介して所定のパターンを感光性基板に投影露光する露光方法において、
    前記感光性基板の位置に対応して前記第1開口が配置され且つ前記所定のパターンの位置に対応して前記第1偏光子および前記第2偏光子が配置された請求項11乃至14のいずれか1項に記載の偏光測定装置を用いて、前記所定のパターンの位置における光の偏光状態を測定する測定工程を含むことを特徴とする露光方法。
  20. 入射光のうち第1方向に偏光方向を有する第1直線偏光の光を選択的に射出する第1偏光子と、入射光のうち前記第1方向とほぼ直交する第2方向に偏光方向を有する第2直線偏光の光を選択的に射出する第2偏光子とを含む偏光子ユニットが、平面に沿って複数設けられていることを特徴とする偏光子ユニット部材。
  21. 各偏光子ユニットは、前記第1偏光子に対応して配置されて第2開口を有する第2開口部材と、前記第2偏光子に対応して配置されて第3開口を有する第3開口部材と、前記第2開口と前記第1偏光子との間の光路中に配置された第1集光素子と、前記第3開口と前記第2偏光子との間の光路中に配置された第2集光素子とをさらに備えていることを特徴とする請求項20に記載の偏光子ユニット部材。
  22. 前記偏光子ユニット部材は、マスク上の所定のパターンの像を感光性基板上に投影する露光装置に載置可能に構成され、
    前記マスクとほぼ同一の外形を有していることを特徴とする請求項20または21に記載の偏光子ユニット部材。
  23. 所定のパターンの像を感光性基板上に形成するための投影光学系と、前記感光性基板の位置における照度分布を計測するための照度計測部とを備えた露光装置において、前記所定のパターンの位置における光の偏光状態を測定する偏光測定方法であって、
    請求項20乃至22のいずれか1項に記載の偏光子ユニット部材を前記所定のパターンに対応する位置に設定する設定工程と、
    前記所定のパターンの位置に設定された前記偏光子ユニット部材の各偏光子ユニットの位置に応じて、前記照度計測部を前記感光性基板に対応する所定面に沿って一体的に移動させる駆動工程とを含むことを特徴とする偏光測定方法。
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