JP2007056834A - ニサイクル内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シリンダ内への掃気ポート又はシリンダ内からの排気ポートにおける前記シリンダ内への開口部を,前記シリンダ内におけるピストンの往復動によって開閉するように構成して成る二サイクル内燃機関において,前記掃気ポート又は排気ポートから押し出される潤滑油を少なくして,潤滑油消費量の低減と,排気ガスの改善とを図る。
【解決手段】 前記ピストン6における外周面のうち,下部ピストンリング6bとピストンピン7との間で,且つ,前記掃気ポート8又は排気ポートにおける開口部に該当する領域の部分に,潤滑油ガイド溝11を,ピストンの円周方向に延びるように設けて,この潤滑油ガイド溝のうちピストンの円周方向に延びる二つの内面縁11a,11bのうちいずれか一方又は両方を,前記ピストンピンの軸線方向から見てピストンの軸線に対して,前記潤滑油ガイド溝におけるピストンの軸線方向の幅寸法がピストンの円周方向に次第に広がるように傾斜する。
【選択図】 図1

Description

本発明は,ニサイクルの内燃機関に係り,特に,潤滑油消費量の低減と排気ガスの改善とを図るようにしたニサイクル内燃機関に関するものである。
一般に,二サイクルの内燃機関には,例えば,特許文献1等に記載されているように,ピストンが往復動するシリンダ内における掃気を,その内面に開口する掃気ポートからシリンダの頂部における排気ポートに向かう掃気流にて行うようにしたいわゆるユニフロー型と,例えば,特許文献2等に記載されているように,ピストンが往復動するシリンダ内における掃気を,その内面に開口する掃気ポートからシリンダ内の頂部に向かったのち同じくシリンダの内面に開口する排気ポートに向かって流れる掃気流にて行うようにしたいわゆるループ又は横断流型とが存在し,前者のユニフロー型では,前記シリンダの内側面に開口する一つの又は複数個の掃気ポートを,ピストンが下死点に来たときにおいて全開に開くという構成であり,後者のループ又は横断流型では,前記シリンダの内側面に開口する掃気ポート及び排気ポートの両方を,ピストンが下死点に来たときにおいて略同時に全開に開くという構成である。
特開平4−219418号公報 特開平7−4250号公報
つまり,二サイクルの内燃機関においては,ユニフロー型の場合,及び,ループ又は横断流型の場合のいずれにおいても,シリンダの内側面に開口する掃気ポート又は掃気ポート及び排気ポートを,前記シリンダ内を往復動するピストンによって開閉するという構成であることにより,前記シリンダの内面にピストンを潤滑するために供給した潤滑油の一部が,前記ピストンが往復動する度ごとに前記掃気ポート又は掃気ポート及び排気ポートに押し出されることになるから,潤滑油の消費量が多いばかりか,排気ガスの悪化を招来するという問題があった。
また,前記シリンダの内面における潤滑油が前記掃気ポート又は掃気ポート及び排気ポートに押し出されることにより,この分だけ,前記シリンダの内面のうち前記掃気ポート又は掃気ポート及び排気ポートが開口していない領域の部分(具体的には,シリンダの軸線方向から見て,前記掃気ポート又は掃気ポート及び排気ポートをシリンダの内面のうち前記ピストンピンにおける軸線方向の領域の部分に配設したときには,前記シリンダの内面のうち前記ピストンピンを挟んで左右両側の領域の部分,又は,前記掃気ポート又は掃気ポート及び排気ポートをシリンダの内面のうち前記ピストンピンを挟んで左右両側の領域の部分に配設したときには,前記シリンダの内面のうち前記ピストンピンにおける軸線方向の領域の部分)における潤滑油が不足気味になるという問題もあった。
本発明は,これらの問題を解消できるようにしたニサイクル内燃機関を提供することを技術的課題とするものである。
この技術的課題を達成するための本発明の請求項1は,
「シリンダ内への掃気ポート又はシリンダ内からの排気ポートにおける前記シリンダ内への開口部を,前記シリンダ内におけるピストンの往復動によって開閉するように構成して成る二サイクル内燃機関において,
前記ピストンにおける外周面のうち,当該ピストンの下端における下部ピストンリングと当該ピストンにおけるピストンピンとの間で,且つ,前記掃気ポート又は排気ポートにおける開口部に該当する領域の部分に,潤滑油ガイド溝を,前記開口部からピストンの円周方向に延びるように設けて,この潤滑油ガイド溝のうちピストンの円周方向に延びる二つの内面縁のうちいずれか一方又は両方を,前記ピストンピンの軸線方向から見てピストンの軸線に対して,前記潤滑油ガイド溝におけるピストンの軸線方向の幅寸法がピストンの円周方向に次第に広がるように傾斜する。」
ことを特徴としている。
また,本発明の請求項2は,
「前記請求項1の記載において,前記潤滑油ガイド溝における傾斜する内面縁を,前記掃気ポート又は排気ポートにおける開口部の部分又はその付近を頂点として左右に互いに逆向きに傾斜する山形にする。」
ことを特徴としている。
更にまた,本発明の請求項3は,
「前記請求項2の記載において,前記掃気ポート又は排気ポートにおけるシリンダ内への開口部を,シリンダの軸線方向から見て,前記ピストンピンにおける軸線方向の領域の部分に配設する一方,前記潤滑油ガイド溝を,前記ピストンにおける外周面のうちピストンピンを挟んで左右両側における領域の部分にまで延長する。」
ことを特徴としている。
前記請求項1に記載した構成において,シリンダの内面に供給された潤滑油のうち,掃気ポート又は排気ポートの開口部の付近における潤滑油は,ピストンが往復動するときにおいて,その外周面に設けた潤滑油ガイド溝のうち傾斜する内側縁による潤滑油の掻き寄せる作用によって,前記掃気ポート又は排気ポートにおける開口部の付近の領域からピストンの円周方向に沿ってこれ以外の領域に除かれることになる。
これにより,前記掃気ポート又は排気ポートにおける開口部の付近の領域における潤滑油は少なくなるから,当然のことながら,前記掃気ポート又は排気ポートに押し出される潤滑油も少なくなって,潤滑油の消費量を大幅に低減できるとともに,排気ガスを改善できる。
この場合において,前記請求項2に記載した構成にすることにより,掃気ポート又は排気ポートの開口部の付近における潤滑油を,山形に傾斜する内側縁による潤滑油の掻き寄せる作用によって,当該掃気ポート又は排気ポートにおける開口部の付近の領域から左右両側に振り分けるように除くことができて,前記掃気ポート又は排気ポートにおける開口部の付近の領域における潤滑油をより少なくできるから,前記した効果をより助長することができる。
また,前記請求項3に記載したように,前記掃気ポート又は排気ポートにおけるシリンダ内への開口部を,シリンダの軸線方向から見て,前記ピストンピンにおける軸線方向の領域の部分に配設すると,ピストンは,爆発行程及び圧縮行程において,前記シリンダにおける内面のうら前記ピストンピンにおける左右両側の領域の部分(スラスト部及び反スラスト部)に対して強く押圧されることになる。
そこで,前記潤滑油ガイド溝を,前記ピストンにおける外周面のうちピストンピンを挟んで左右両側における領域の部分にまで延長するという構成にすることにより,前記シリンダ内面のうち掃気ポート又は排気ポートにおける開口部の付近の領域における潤滑油を掻き寄て,前記シリンダの内面のうち爆発行程及び圧縮行程においてピストンが強く押圧される領域の部分(スラスト部及び反スラスト部)に供給することができるから,前記シリンダ内面のうち爆発行程及び圧縮行程においてピストンが強く押圧される領域の部分(スラスト部及び反スラスト部)が潤滑油不足になることを同時に解消できる。
以下,本発明の実施の形態を,ユニフロー型の二サイクル内燃機関に適用した場合の図面について説明する。
図1〜図4は,第1の実施の形態を示す。
この図1〜図4において,符号1は,シリンダ2を備え,且つ,下部にクランク軸3を軸支して成るシリンダブロックを,符号4は,前記シリンダブロック1の上面に前記シリンダ2の頂部を塞ぐように締結したシリンダヘッドを各々示す。
前記シリンダブロック1におけるシリンダ2内には,前記クランク軸3にコンロッド5を介して連動して往復動するピストン6が設けられている。
このピストン6における外周面には,その上端に上部ピストンリング6aが下端に下部ピストンリング6bが各々設けられ,且つ,このピストン6は,前記コンロッド5の上端に対して,軸線を前記クランク軸3と平行にしたピストンピン7にて連結されている。
前記シリンダブロック1には,前記シリンダ2における高さ方向の略中間の部位に,図示しない圧縮機等にて圧縮された吸気を導入するための複数個の掃気ポート8が設けられ,この各掃気ポート8のシリンダ2内への開口部は,前記ピストン5が下死点付近にまで下降動したときに,シリンダ2内に対して全開に開くように構成されている。
一方,前記シリンダヘッド4には,前記ピストン5における往復動のうち下死点付近において開く排気弁9を備えた排気ポート10が設けられている。
また,前記掃気ポート8は,シリンダ2における軸線2aの方向より見た図3及び図4において,前記ピストン5におけるピストンピン7の軸線7aの方向の両端の領域の部分に配設されており,且つ,これら各掃気ポート8は,当該掃気ポート8からの掃気流がシリンダ2内においてその軸線回りに旋回するように構成されている。
そして,前記ピストン6における外周面のうち,当該ピストン6の下端における下部ピストンリング6bと当該ピストン6におけるピストンピン7との間で,且つ,前記掃気ポート8における開口部に該当する領域の部分に,潤滑油ガイド溝11を,ピストンの円周方向に延びるように設ける(但し,図面は,全周にわたって延びように構成した場合を示している)。
この潤滑油ガイド溝11においてピストン6の円周方向に延びる二つの内側縁11a,11bのうち上側の内側縁11aを,前記掃気ポート8における開口部の部分又はその付近を頂点として左右に互いに逆向きに斜め上向きに傾斜する下向きの山形に形成する。但し,本実施の形態においては,前記ピストンピン7における軸線7aの方向より見た図1において,シリンダ2における軸線2a,つまり,ピストン6における軸線2a上の点11a′又はこの付近を頂点として左右に互いに逆向きに斜め上向きに傾斜する下向きの山形に形成する。
この構成において,前記シリンダ2内におけるピストン6が往復動するとき,前記シリンダ2の内面における潤滑油を,前記ピストン6の潤滑油ガイド溝11における上側の内側縁11a及び下側の内側縁11bにより前記潤滑油ガイド溝11内に掻き寄せることになる。
この場合,前記潤滑油ガイド溝11における上側の内側縁11aを,前記ピストンピン7における軸線7aの方向より見た図1において,前記掃気ポート8における開口部の部分又はその付近,本実施の形態においては,シリンダ2における軸線2a,つまり,ピストン6における軸線2a上の点11a′又はこの付近を頂点として左右に互いに逆向きに斜め上向きに傾斜する下向きの山形に形成したことより,前記潤滑油ガイド溝11内に掻き寄せられる潤滑油は,前記ピストン6が矢印A1で示すように上昇動するとき,前記下向きの山形に傾斜する上側の内側縁11aによって,図1に点線矢印B1,B2で示すように,前記各掃気ポート8における開口部の付近の領域からこれ以外の領域に移行されることになる。
これにより,シリンダ2の内面のうち前記各掃気ポート8の開口部の付近における潤滑油を,前記したように下向き山形に傾斜する内側縁11aによる潤滑油の掻き寄せる作用によって,前記各掃気ポート8における開口部の付近の領域から左右両側に振り分けるように除くことができるから,前記各掃気ポート8における開口部の付近の領域における潤滑油を少なくすることができる。
ところで,前記ピストン6は,爆発行程及び圧縮行程において,前記シリンダ2における内面のうち前記ピストンピン7における左右両側の領域の部分(スラスト部及び反スラスト部)に対して強く押圧されることになる。
前記第1の実施の形態においては,前記潤滑油ガイド溝11を,ピストン6の全周にわたって設けるというように,前記ピストン6における外周面のうち前記ピストンピン7における左右両側の領域の部分にまで延びるように構成していることにより,前記潤滑油ガイド溝11内に掻き寄せた潤滑油を,前記シリンダ2の内面のうち前記ピストン6が爆発行程及び圧縮行程において強く押圧される領域の部分(スラスト部及び反スラスト部)に供給できて,この領域の部分における潤滑に利用することができる。
特に,前記潤滑油ガイド溝11を,ピストン6の全周にわたって設けるという構成にした場合には,この潤滑油ガイド溝11における上側の内側縁11aのうち前記ピストンピン7を挟んで左右両側における領域の部分を,図2に示すように,上向きに凹ませた形態に構成することにより,この凹ませた部分に,点線矢印B1,B2の方向に流れる潤滑油を集めることができるから,前記シリンダ2の内面のうち前記ピストン6が爆発行程及び圧縮行程において強く押圧される領域の部分(スラスト部及び反スラスト部)における潤滑を促進することができる。
次に,図5及び図6は,第2の実施の形態を示す。
この第2の実施の形態は,前記潤滑油ガイド溝11においてピストン6の円周方向に延びる二つの内側縁11a,11bのうち下側の内側縁11bを,前記ピストンピン7における軸線7aの方向より見た図5において,前記掃気ポート8における開口部の部分又はその付近,本実施の形態においては,シリンダ2における軸線2a,つまり,ピストン6における軸線2a上の点11b′又はこの付近を頂点として左右に互いに逆向きに斜め下向きに傾斜する上向きの山形に形成したものであり,その他の構成は,前記第1の実施の形態と同様である。
この第2の実施の形態によると,ピストン6が往復動するときにおいてその外周面における潤滑油ガイド溝11内に掻き寄せた潤滑油を,前記ピストン6が,図5に矢印A2で示すように上昇動するときにおいて,前記上向きの山形に傾斜する下側の内側縁11bによって,図5に点線矢印B1,B2で示すように,前記各掃気ポート8における開口部の付近の領域からこれに以外の領域に移行することができるから,前記シリンダ2の内面のうち前記各掃気ポート8の開口部の付近における潤滑油を少なくすることができる。
一方,前記潤滑油ガイド溝11は,これをピストン6の全周にわたって設けるというように,前記ピストン6における外周面のうち前記ピストンピン7における左右両側の領域の部分にまで延びていることにより,前記潤滑油ガイド溝11内に掻き寄せた潤滑油を,前記シリンダ2の内面のうち前記ピストン6が爆発行程及び圧縮行程において強く押圧される領域の部分(スラスト部及び反スラスト部)に供給できる。
この第2の実施の形態においても,前記第1の実施の形態と同様に,前記潤滑油ガイド溝11を,ピストン6の全周にわたって設けて,この潤滑油ガイド溝11における下側の内側縁11bのうち前記ピストンピン7を挟んで左右両側における領域の部分を,図6に示すように,下向きに凹ませた形態に構成することにより,この凹ませた部分に,点線矢印B1,B2の方向に流れる潤滑油を集めることができるから,前記シリンダ2の内面のうち前記ピストン6が爆発行程及び圧縮行程において強く押圧される領域の部分(スラスト部及び反スラスト部)における潤滑を促進することができる。
次に,図7は,第3の実施の形態を示す。
この第3の実施の形態は,前記潤滑油ガイド溝11においてピストン6の円周方向に延びる二つの内側縁11a,11bのうち上側の内側縁11aを,前記ピストンピン7における軸線7aの方向より見た図7において,前記掃気ポート8における開口部の部分又はその付近,本実施の形態においては,シリンダ2における軸線2a,つまり,ピストン6における軸線2a上の点11a′又はこの付近を頂点として左右に互いに逆向きに斜め上向きに傾斜する下向きの山形に形成する一方,二つの内側縁11a,11bのうち下側の内側縁11bを,前記ピストンピン7における軸線7aの方向より見た図7において,前記掃気ポート8における開口部の部分又はその付近,本実施の形態においては,シリンダ2における軸線2a,つまり,ピストン6における軸線2a上の点11b′又はこの付近を頂点として左右に互いに逆向きに斜め下向きに傾斜する上向きの山形に形成したものであり,その他の構成は,前記第1及び2の実施の形態と同様である。
この第3の実施の形態によると,ピストン6の往復動に際して前記潤滑油ガイド溝11内に掻き寄せた潤滑油を,ピストン6の矢印A1で示す下降動のとき,及びピストン6の矢印A2で示す上昇動のときの両方において,前記各掃気ポート8における開口部の付近の領域からこれに以外の領域に移行することができるから,前記シリンダ2の内面のうち前記各掃気ポート8の開口部の付近における潤滑油をより少なくすることができる。
この第3の実施の形態においても,前記第1及び第2の実施の形態と同様に,前記潤滑油ガイド溝11をピストン6における外周面のうち前記ピストンピン7における左右両側の領域の部分にまで延びるように構成すること,及び,前記潤滑油ガイド溝11における二つの内側縁11a,11bのうち前記ピストンピン7を挟んで左右両側における領域の部分を凹ませた形態に構成することを適用できることはいうまでもない。
また,前記各実施の形態は,ユニフロー型の二サイクル内燃機関に適用した場合であったが,本発明はこれに限らず,例えば,特許文献2等に記載されているように,シリンダ内に,掃気ポートと排気ポートを開口して,これらの開口部を,ピストンの往復動にて開閉するようにしたループ又は横断流型の二サイクル内燃機関に対しても適用することができる。
要するに,本発明は,前記ピストン6における外周面のうち,当該ピストン6の下端における下部ピストンリング6bと当該ピストン6におけるピストンピン7のとの間で,且つ,前記掃気ポート8における開口部に該当する領域の部分に,潤滑油ガイド溝11を,ピストン6の円周方向に延びるように設けて,この潤滑油ガイド溝11のうちピストン6の円周方向に延びる二つの内面縁11a,11bのうちいずれか一方又は両方を,前記ピストンピン7における軸線7aの方向から見てピストン6の軸線2aに対して傾斜することにより,潤滑油の消費量を大幅に低減できるとともに,排気ガスを改善できるという課題を達成することができる。
第1の実施の形態を示す縦断正面図である。 図1のII−II視断面図である。 図1のIII −III 視断面図である。 図1のIV−IV視断面図である。 第2の実施の形態を示す縦断正面図である。 図5のVI−VI視断面図である。 第3の実施の形態を示す縦断正面図である。
符号の説明
1 シリンダブロック
2 シリンダ
2a シリンダ(ピストン)の軸線
3 クランク軸
4 シリンダヘッド
5 コンロッド
6 ピストン
7 ピストンピン
7a ピストンピンの軸線
8 掃気ポート
11 潤滑油ガイド溝
11a,11b 潤滑油ガイド溝の内側縁
11a′,11b′ 頂点

Claims (3)

  1. シリンダ内への掃気ポート又はシリンダ内からの排気ポートにおける前記シリンダ内への開口部を,前記シリンダ内におけるピストンの往復動によって開閉するように構成して成る二サイクル内燃機関において,
    前記ピストンにおける外周面のうち,当該ピストンの下端における下部ピストンリングと当該ピストンにおけるピストンピンとの間で,且つ,前記掃気ポート又は排気ポートにおける開口部に該当する領域の部分に,潤滑油ガイド溝を,前記開口部からピストンの円周方向に延びるように設けて,この潤滑油ガイド溝のうちピストンの円周方向に延びる二つの内面縁のうちいずれか一方又は両方を,前記ピストンピンの軸線方向から見てピストンの軸線に対して,前記潤滑油ガイド溝におけるピストンの軸線方向の幅寸法がピストンの円周方向に次第に広がるように傾斜することを特徴とする二サイクル内燃機関。
  2. 前記請求項1の記載において,前記潤滑油ガイド溝における傾斜する内面縁を,前記掃気ポート又は排気ポートにおける開口部の部分又はその付近を頂点として左右に互いに逆向きに傾斜する山形にすることを特徴とする二サイクル内燃機関。
  3. 前記請求項2の記載において,前記掃気ポート又は排気ポートにおけるシリンダ内への開口部を,シリンダの軸線方向から見て,前記ピストンピンにおける軸線方向の領域の部分に配設する一方,前記潤滑油ガイド溝を,前記ピストンにおける外周面のうちピストンピンを挟んで左右両側における領域の部分にまで延長することを特徴とする二サイクル内燃機関。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021078800A1 (de) * 2019-10-22 2021-04-29 Mahle International Gmbh Kolben für eine brennkraftmaschine

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