JP2007053581A - 周波数オフセット推定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 精度良く周波数オフセットを検出すること。
【解決手段】 周波数補正部16は、破線で示す周波数オフセット推定部100と、発振器制御部26と、局部発振器28と、周波数ミキサ30とを含む。周波数オフセット推定部100は、FFT20と、積算部22と、周波数オフセット出力部24とを含む。FFT20は、入力信号の周波数帯域の少なくとも一部の帯域を複数のFFTポイントの信号に分割する。FFT20は、S(j)をM個ごとに処理し、M個のFFTポイントの信号D(t、k)として出力する。積算部22は、FFT20によって分割された複数のFFTポイントの信号をFFTポイントごとにそれぞれ積算する。周波数オフセット出力部24は、積算部22で積算されたFFTポイントごとの積算値のうち、少なくとも1つの積算値を検出し、検出された積算値に対応するFFTポイントを入力信号に含まれる周波数オフセットとして出力する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、信号処理技術に関し、特に無線通信における周波数オフセット推定装置に関する。
無線通信システムにおいて、送信装置から送信された信号を受信装置が受信する際に、送信装置と受信装置とで用いている水晶等から発振される信号の不安定性により、周波数オフセットが発生する。一般的に、周波数オフセットは、受信信号を利用して推定され、補正される。さらに、周波数選択性フェージングが発生するような環境においては、信号の周波数成分が局所的に低下するため、時間領域の信号である受信信号を用いても正確に周波数オフセットを推定することが難しかった。このような問題に対し、従来は、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform(FFT))などを用いて複数の周波数領域の信号に変換して、その周波数領域の信号振幅の最大値にかかる周波数を周波数オフセットとして検出していた(たとえば、特許文献1参照)。また、周波数領域の信号に含まれる既知信号を利用して周波数オフセットを推定していた(たとえば、特許文献2参照)。
特開平3−171954号公報 (第1図) 特開2003−018116号公報 (第3図)
本発明者はこうした状況下、以下の課題を認識するに至った。すなわち、既知信号が存在せず、また、多くの雑音が存在する悪条件のもとにおいては、周波数オフセットの検出精度が低下するといった課題である。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、既知信号が存在せず、また、多くの雑音が存在する悪条件のもとにおいても、精度良く周波数オフセットを検出できる周波数オフセット推定装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の周波数オフセット推定装置は、信号を順次入力する入力部と、入力部に入力された信号の周波数帯域の少なくとも一部の帯域を複数の部分帯域の信号に分割する分割部と、分割部によって分割された複数の部分帯域の信号を部分帯域ごとにそれぞれ積算する積算部と、積算部で積算された部分帯域ごとの積算値のうち、少なくとも1つの積算値を検出し、検出された積算値に対応する部分帯域を入力された信号に含まれる周波数オフセットの値として出力する周波数オフセット出力部と、を備える。
ここで、「入力信号の周波数帯域の少なくとも一部の帯域」とは、入力信号に含まれる全ての周波数成分のうち、少なくとも一部の周波数成分が属する周波数帯域を含む。また、「複数の部分帯域」とは、入力信号の周波数帯域の少なくとも一部の帯域に含まれる帯域を含み、それぞれの部分帯域の帯域幅は一定でなくともよい。また、「複数の部分帯域の信号に分割する」とは、たとえば、離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform(DFT))、高速フーリエ変換(FFT)、ウェーブレット変換などを用いて、入力信号の少なくとも一部の周波数帯域を複数の部分帯域に分割することなどを含む。また、「少なくとも1つの積算値を検出し」とは、積算値のうちいくつかの積算値を検出することを含み、たとえば、上位3つの積算値を検出することなどをいう。
この態様によると、積算した結果にもとづいて周波数オフセットを推定しているので、ノイズなどの影響を低減することができ、周波数オフセットを精度よく検出することができる。
周波数オフセット出力部は、積算部で積算された部分帯域ごとの積算値のうち、最も大きな値を持つ積算値を検索する検索部と、検索部で検索された積算値と所定のしきい値とを比較する比較部と、比較部で比較した結果、積算値のほうが大きい場合、積算部における積算を中止させるとともに、その積算値に対応する部分帯域を周波数オフセットとして出力する出力制御部と、を含んでもよい。
ここで、「その積算値に対応する部分帯域」とは、その積算値を求めるために積算の対象となった部分帯域に相当する。「部分帯域を入力信号に含まれる周波数オフセットとして」とは、部分帯域が有する周波数帯域のうち、いずれか1つの周波数を周波数オフセットとすることなどを含み、たとえば、部分帯域が有する周波数帯域の中心周波数とすることなどを含む。また、「周波数オフセット」とは、周波数誤差、周波数ずれ、位相回転などと称される。
この態様によると、最も大きな値をもつ積算値を周波数オフセット検出の基準としているので、周波数オフセット検出の信頼性を向上できる。
出力制御部は、比較部において比較した結果、所定のしきい値のほうが大きい場合、積算部における積算を延長させてもよい。この態様によると、比較部において比較した結果、所定のしきい値のほうが大きい場合、すなわち、検索された積算値がしきい値より小さかった場合は、ノイズなどによる影響が大きいと判断できるので、積算部における積算を延長させ、周波数オフセット検出の信頼性を向上する。
入力された信号の信号強度を測定する信号強度測定部をさらに備えてもよい。積算部は、信号強度測定部で測定された信号強度に応じて、複数の部分帯域を重み付けしながら積算してもよい。
この態様によると、信号強度が強く信頼性が高い信号に対して、より大きい重み係数で重み付けを行なった上で積算処理することによって、推定時間を短縮できる。
周波数オフセット出力部は、信号強度測定部で測定された信号強度に応じ、所定のしきい値に対し重み付けしてもよい。
この態様によると、信頼性が高い信号に対し小さい重み係数でしきい値を重み付けし、重み付けされたしきい値を比較対象とすることによって、周波数オフセット推定の基準を引下げ、推定時間を短縮できる。一方、複数の部分帯域の信頼性が低い場合は、大きい重み係数でしきい値を重み付けし、重み付けされたしきい値を比較対象とすることによって、周波数オフセット推定の基準を引き上げ、推定精度を向上させる。
分割部は、周波数オフセット出力部において比較した結果、しきい値より大きい積算値が存在しなかった場合、入力された信号の周波数帯域のうち、すでに分割した一部の帯域とは異なる帯域を対象として、複数の部分帯域の信号の分割を実行してもよい。
ここで、「存在しなかった場合」とは、所定の回数にわたって計算された積算値のいずれもがしきい値より小さかった場合などを含む。「積算値」とは、入力信号のうち、ある時間における周波数帯域と、別の時間における周波数帯域の信号とを、部分帯域ごとに加算することなどを含む。「所定の回数にわたって計算された積算値」とは、積算の対象となる周波数帯域の信号の個数を順に増加させることを含む。所定の回数にわたって計算された積算値は、移動平均処理などによって求められた値であってもよい。計算する回数が多くなるほど、積算処理に要する時間が増加する一方で、ノイズなどによる影響が平均化され、推定精度が向上できる。
この態様によると、しきい値より大きい積算値が存在しなかった場合、その帯域はそもそも周波数オフセットが存在しなかったと判断して、すでに分割した一部の帯域とは異なる帯域を対象とすることによって、周波数オフセットの検出時間を低減できる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、精度良く周波数オフセットを検出できる。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、たとえば、連続信号を受信する無線通信端末における周波数オフセットを推定する周波数オフセット推定装置に関する。本実施例に係る周波数オフセット推定装置は、受信信号を周波数領域で解析し、周波数オフセットを推定する。すなわち、受信信号の周波数帯域を複数の部分帯域に分割し、複数の部分帯域に含まれる信号の強度のうち、最大の強度を有する部分帯域を周波数オフセットとして推定する。また、時間をずらしながら受信信号を順次分割し、それぞれ得た複数の部分帯域を移動平均することによって、ノイズなどの影響を極力除去する。詳細は後述する。
まず、図1〜図4を用いて、本発明の実施例に係る周波数オフセット推定装置の構成例について説明する。
図1は、本発明の実施例にかかる無線通信端末装置の構成例を示す図である。図1は、無線信号の受信処理に関する構成のみ示した。無線通信端末装置は、アンテナ10と、RF(Radio Frequency)処理部11と、A/D(Analog to Digital)変換部12と、周波数補正部16と、復調部18とを含む。アンテナ10は、無線通信端末装置との間で通信を行なっている相手方の装置から送信された無線信号を受信する。RF処理部11は、アンテナ10で受信された無線信号をベースバンド帯にダウンコンバートし、A/D変換部12に出力する。A/D変換部12は、RF処理部11で処理された信号をデジタル信号に変換する。周波数補正部16は、後述する周波数オフセット推定装置を含み、A/D変換部12から出力されたデジタル信号を用いて、周波数オフセットを推定する。A/D変換部12から出力されたデジタル信号は、推定された周波数オフセットを用いて補正される。復調部18は、周波数補正部16で周波数オフセットが補正された信号に対し、デインタリーブ、復調処理、誤り訂正復号などの処理を行なう。
図2は、図1の周波数補正部16の構成例を示す図である。周波数補正部16は、破線で示す周波数オフセット推定部100と、発振器制御部26と、局部(Local)発振器28と、周波数ミキサ30と、LPF14(Low Pass Filter)と、を含む。周波数オフセット推定部100は、FFT20と、積算部22と、周波数オフセット出力部24と、を含む。なお、図2においては、周波数オフセット推定部100の入力を周波数ミキサ30の後段として、フィードバック制御により、周波数オフセットの補正をすることとした。しかしながらこれにかぎらず、周波数オフセット推定部100の入力を周波数ミキサ30の前段とし、フィードフォワード制御により、周波数オフセットの補正をしてもよい。
LPF14は、後述する周波数ミキサ30から出力された信号の帯域を制限する。なお、LPF14の後段に、逓倍器、単位円化器を設けて、キャリア再生を行なってもよい。
FFT20は、LPF14から出力された信号の周波数帯域の少なくとも一部の帯域を複数の部分帯域の信号に分割する。以下においては、FFT20によって分割された部分帯域の個数をM個として説明を行なう。Mは、正の整数である。なお、「部分帯域」は、「FFTポイント」、または、「ビン」とよばれる。以下においては、「部分帯域」を「FFTポイント」と称して説明することとする。
例を用いて説明する。FFT20に入力される入力信号の系列をS(j)と仮定する。jは、1以上N×M以下の正の整数である。また、Nは、正の整数であり、後述するメモリ34の個数としてもよい。FFT20は、S(j)をM個ごとに処理し、M個のFFTポイントの信号D(t、k)として出力する。ここで、tは、1以上N以下の正の整数であり、FFT20がFFT処理するたびに増加する値である。また、kは、1以上M以下の正の整数である。そうすると、FFT20による出力は、以下のように表すことができる。ここで、FFT()は、FFT20における分割処理を示す関数である。
D(t、k)= FFT(S(t×M+k))) ・・・式(1)
積算部22は、FFT20によって分割された複数のFFTポイントの信号をFFTポイントごとにそれぞれ積算する。ここで、「複数のFFTポイントの信号をFFTポイントごとにそれぞれ積算する」とは、FFT20から周波数帯域の信号が出力されるたびに、FFTポイントごとに加算することなどを含む。たとえば、初回の「積算」は、最初にFFT20から出力されたFFTポイントごとの信号のみが出力される。詳細は後述する。
周波数オフセット出力部24は、積算部22で積算されたFFTポイントごとの積算値のうち、少なくとも1つの積算値を検出し、検出された積算値に対応するFFTポイントを入力信号に含まれる周波数オフセットとして出力する。ここで、「積算値に対応するFFTポイント」とは、その積算値を求める元となったFFTポイントを含む。「FFTポイントを入力信号に含まれる周波数オフセットとして」とは、FFTポイントが有する周波数帯域のうち、いずれか1つの周波数を周波数オフセットとすることなどを含み、たとえば、FFTポイントが有する周波数帯域の中心周波数などを含む。また、「周波数オフセット」とは、周波数誤差、周波数ずれ、位相回転などと称される。詳細は後述する。
発振器制御部26は、周波数オフセット推定部100の周波数オフセット出力部24から出力された周波数オフセットを用いて、局部発振器28を制御する。具体的には、周波数オフセット出力部24から出力された周波数オフセットの分だけ、後述する周波数ミキサ30にて受信信号が周波数移動されるように、局部発振器28に対し周波数信号を発生させる。発振器制御部26は、局部発振器28に対し、周波数信号の発生のタイミングをあわせて指示してもよい。
局部発振器28は、発振器制御部26の指示にしたがって、周波数信号を所望のタイミングで生成し、周波数ミキサ30に出力する。
周波数ミキサ30は、局部発振器28から出力された周波数信号と、A/D変換部12より出力された信号とを重畳して、復調部18と、周波数オフセット推定部100に出力する。これにより、A/D変換部12より出力された信号は、局部発振器28から出力された周波数信号の周波数に相当する分だけ、周波数移動されることとなる。
ここで、図3を用いて、積算部22の構成例について詳細に述べる。図3は、図2の積算部22の構成例を示す図である。積算部22は、強度導出部32と総称される強度導出部32A、強度導出部32B、強度導出部32Mと、メモリ34と総称されるメモリ34A、メモリ34B、メモリ34Nと、積算制御部36とを含む。
強度導出部32は、FFT20の出力であるM個のFFTポイントの信号を受け付けるブロックであるため、積算部22にはM個の強度導出部32が存在する。強度導出部32は、FFT20から出力されたそれぞれのFFTポイントの信号D(t、k)に対し、以下のように処理し、それぞれDout(t、k)として出力する。ただし、ωは、角周波数を表すものとする。
Dout(t、k) = |Itk| + |Qtk| ・・・式(2)
Itk = D(t、k)cos(ωk) ・・・式(3)
Qtk = D(t、k)sin(ωk) ・・・式(4)
強度導出部32は、式(2)のかわりに、下記に示す式(5)を用いて、強度を導出してもよい。
Dout(t、k) = |Itk| + |Qtk| ・・・式(5)
メモリ34のそれぞれは、強度導出部32から出力されたM個のFFTポイントの信号を記憶する。それぞれのメモリ34に記憶されたM個のFFTポイントの信号は、tの値が増加するたびに、すなわち、強度導出部32から次のM個のFFTポイントの信号が出力されるたびに、隣接するメモリ34に転送される。たとえば、t=1において、メモリ34Aには、Dout(1、k)、k=1〜M、が記憶されていると仮定する。つぎに、t=2において、Dout(1、k)がメモリ34Aからメモリ34Bに移されるとともに、Dout(2、k)が強度導出部32から出力されて、メモリ34Aに記憶される。いいかえると、メモリ34は、FFTポイントごとの信号を順にシフトするFIFOバッファであるともいえる。なお、t=0、すなわち、初期状態においては、すべてのメモリ34には0が記憶されているものとする。
積算制御部36は、それぞれのメモリ34に記憶されているDout(t、k)を読み出して、以下の式(6)にしたがって、積算処理を行なう。
(k) = Σ t=1Dout(t、k) ・・・式(6)
ここで、Tは、その積算処理を行なった時点におけるtの値である。たとえば、t=1においては、Y(k)=Dout(1、k)となり、また、t=2においては、Y(k)=Dout(1、k)+Dout(2、k)となる。すなわち、tの値が増加するほど加算される対象も増加することとなる。いいかえると、Dout(t、k)に含まれている雑音成分が平均化され、その影響が低減される。
なお、積算制御部36は、後述する周波数オフセット出力部24の指示により、積算処理を中止する。その際、メモリ34に記憶されているすべての値を0に初期化してもよい。
ここで、図4を用いて、周波数オフセット出力部24の構成例について詳細に述べる。図4は、図2の周波数オフセット出力部24の構成例を示す図である。周波数オフセット出力部24は、検索部40と、比較部42と、出力制御部44とを含む。
検索部40は、積算部22で積算されたFFTポイントごとの積算値Y(k)のうち、最も大きな値を持つ積算値MAX(Y(k))を検索する。
比較部42は、検索部40で検索された積算値MAX(Y(k))と所定のしきい値とを比較する。
出力制御部44は、比較部42で比較した結果、積算値MAX(Y(k))のほうが大きい場合、積算部22における積算を中止させるとともに、その積算値MAX(Y(k))に対応するFFTポイントを周波数オフセットとして発振器制御部26に出力する。
ここで、「中止」とは、積算処理を中止することなどをいい、また、積算処理を初期化してもよい。また、処理積算処理の中止にともなって、分割部における分割処理を中止してもよい。
出力制御部44は、比較部42において比較した結果、所定のしきい値のほうが大きい場合、積算部22における積算を延長させる。すなわち、tの値を増加させて、積算対象を増やし、より信頼性の高い積算値を生成する。
以上のような構成をとることにより、積算した結果にもとづいて周波数オフセットを求めているので、ノイズなどの影響を低減することができ、周波数オフセットを精度よく検出することができる。
つぎに、図5(a)〜図5(e)、図6、および、図7を用いて、図2の周波数補正部16の動作について説明する。
まず、図5(a)〜図5(e)を用いて、本発明の実施例に係る図2の積算部22と周波数オフセット出力部24との動作について詳細に説明する。図5(a)〜図5(e)は、t=1〜3における図2の積算部22の入出力信号の例を示す図である。図5(a)〜図5(e)は、縦軸を周波数、横軸を強度とした周波数分布を示す図である。ここで、FFTポイントの個数Mを10とし、図中にf0〜f9で示した。
図5(a)は、t=1における図2の積算部22の入力信号Dout(1、k)を示す図である。また、図5(a)は、t=1における、メモリ34Aに記憶されている信号を示す図でもある。また、図5(a)は、t=1における図3の積算制御部36でFFTポイントごとに積算した結果Y(k)を示す図でもある。t=1においては、メモリ34Aを除いた他のメモリは初期状態であるため、Dout(1、k)がそのまま積算結果となるからである。また、図5(a)は、t=2における図2のメモリ34Bに記憶されている信号を示す図でもある。tが増加するごとに、メモリ34に記憶されている信号が順に転送されるからである。同様に、図5(a)は、t=3における図示しないメモリ34Cに記憶されている信号を示す図でもある。
また、図5(b)は、t=2における図2の積算部22の入力信号Dout(2、k)を示す図である。また、図5(b)は、t=2における、メモリ34Aに記憶されている信号を示す図でもある。また、図5(b)は、t=3における、メモリ34Bに記憶されている信号を示す図でもある。また、図5(c)は、t=2における図2の積算制御部36でFFTポイントごとに積算した結果Y(k)を示す図である。すなわち、図5(c)は、図5(a)、図5(b)のFFTポイントごとのt=1〜2の信号Dout(t、k)を積算した結果を示している。
また、図5(d)は、t=3における図2の積算部22の入力信号Dout(3、k)を示す図である。また、図5(d)は、t=3における、メモリ34Aに記憶されている信号を示す図でもある。また、図5(e)は、t=3における図3の積算制御部36でFFTポイントごとに積算した結果Y(k)を示す図である。すなわち、図5(e)は、図5(a)、図5(b)、図5(d)のFFTポイントごとのt=1〜3の信号Dout(t、k)を積算した結果を示している。
ここで、t=1〜3における図2の積算部22の入力信号がそれぞれ図5(a)、図5(b)、図5(d)であるとしたときの図4の検索部40、比較部42の動作について詳細に説明する。まず、t=1において、積算部22にD(1、k)が入力され、強度導出部32で処理された後、Dout(1、k)、すなわち、図5(a)に示す10個のFFTポイントの信号がメモリ34Aに記憶される。t=1においては、他のD(t、k)が存在しないため、積算制御部36は、Dout(1、k)をY(k)として周波数オフセット出力部24に出力する。検索部40は、Y(k)の最大値MAX(Y(k))を求め、比較部42に出力する。すなわち、図5(a)において振幅が最大となっているf3、すなわち、Y(4)を出力する。さらに、比較部42は、f3にかかる振幅としきい値とを比較する。図5(a)に図示するように、Y(4)は、しきい値より小さいため、出力制御部44は、積算部22における積算を延長させる。すなわち、積算部22は、t=2として、積算処理を繰り返す。
t=2においては、まず、メモリ34Aに記憶されているD(1,k)がメモリ34Bに転送される。その後、t=1の場合と同様に、積算部22にD(2、k)が入力され、強度導出部32で処理された後、Dout(2、k)、すなわち、図5(b)に示す10個のFFTポイントの信号がメモリ34Aに記憶される。ここで、積算制御部36は、メモリ34Aに記憶されているD(2、k)と、メモリ34Bに記憶されているD(1,k)とを、FFTポイントごとに積算して、図5(c)に示すような信号Y(k)を出力する。検索部40は、Y(k)の最大値MAX(Y(k))を求め、比較部42に出力する。すなわち、図5(c)において振幅が最大となっているf3、すなわち、Y(4)を出力する。さらに、比較部42は、f3にかかる振幅としきい値とを比較する。図5(c)に図示するように、Y(4)は、しきい値より小さいため、出力制御部44は、積算部22における積算を延長させる。すなわち、積算部22は、t=3として、積算処理を繰り返す。
t=3においては、まず、メモリ34Bに記憶されているD(1,k)が図示しないメモリ34Cに転送される。また、メモリ34Aに記憶されているD(2,k)がメモリ34Bに転送される。その後、t=2の場合と同様に、積算部22にD(3、k)が入力され、強度導出部32で処理された後、Dout(3、k)、すなわち、図5(d)に示す10個のFFTポイントの信号がメモリ34Aに記憶される。ここで、積算制御部36は、メモリ34Aに記憶されているD(3、k)と、メモリ34Bに記憶されているD(2,k)と、メモリ34Cに記憶されているD(1,k)とを、FFTポイントごとに積算して、図5(e)に示すような信号Y(k)を出力する。検索部40は、Y(k)の最大値MAX(Y(k))を求め、比較部42に出力する。すなわち、図5(e)において振幅が最大となっているf3、すなわち、Y(4)を出力する。さらに、比較部42は、f3にかかる振幅としきい値とを比較する。図5(e)に図示するように、Y(4)は、しきい値より大きいため、積算部22における積算を中止させるとともに、その積算値Y(4)に対応するFFTポイント、すなわちf3を周波数オフセットとして発振器制御部26に出力する。
図6は、図2の発振器制御部26の制御の例を示す図である。図6は、A/D変換部12から出力された信号の周波数成分の例を示す図でもある。図6中に示した(1)〜(5)は、それぞれ図2のFFT20に入力される信号の周波数帯域である。FFT20の入力は、LPF14によって、周波数f=0を中心として、fからfの区間が帯域制限されて切り出される。図2の発振器制御部26は、所定回数、たとえばN回にわたり積算処理を繰り返しても、しきい値を超えるMAX(Y(k))が存在しなかったと図2の周波数オフセット出力部24で判断された場合、局部発振器28を制御して、FFT20において分割する帯域を変更させる。すなわち、発振器制御部26は、(1)〜(5)のいずれかの帯域の中心周波数がf=0となるように、局部発振器28を制御する。なお、所定回数は、メモリ34の個数Nより大きくともよい。具体的には、tがNより大きくなった場合、たとえば、t=N+1のときに積算に用いられるデータは、Dout(N+1、k)、Dout(N、k)、・・・、Dout(2、k)となる。ここで、t=Nのときにメモリ34Nに記憶されていたDout(1、k)は、廃棄されるものとする。すなわち、メモリ34はFIFOバッファのように古いデータを順に捨てていく。したがって、積算は、常に最新のN個のデータが対象となる。
ここで、t=1〜N−1においては、図6に図示した(1)の帯域を対象として、FFT20は、M個のFFTポイントに分割していたとする。所定回数がNである場合、すなわち、t=Nになった場合、局部発振器28を制御して、FFT20の対象となる周波数帯を図6に図示した(2)の周波数帯とさせる。いいかえると、所定回数にわたり積算を行なってもしきい値を超えることができなかったFFTポイントについては、それ以上積算を続けても無駄に時間がかかる可能性があるため、これをあきらめて、他の周波数帯について積算処理などを行なうこととしている。(2)の周波数帯において積算処理を所定回数くりかえしてもしきい値を超えることができなかった場合は、(3)の周波数帯について分割処理、積算処理を行なう。以後、同様に、(4)、(5)の周波数帯の順に、(1)を中心として、左右交互の周波数帯に対して順に試行していく。
ここで、FFT20は、周波数オフセット出力部24において比較した結果、しきい値より大きい積算値が存在しなかった場合、入力信号の周波数帯域のうち、すでに分割した一部の帯域とは異なる帯域を対象として、複数のFFTポイントの信号の分割を実行することとなる。ここで、「存在しなかった場合」とは、しきい値と、所定の回数求められた積算値とを比較した結果、いずれの積算値もしきい値より小さかった場合などを含む。「積算値」とは、入力信号のうち、ある時間における周波数帯域と、別の時間における周波数帯域の信号とを、FFTポイントごとに加算することなどを含む。「所定の回数求められた積算値」とは、加算の対象となる周波数帯域の信号の個数を含み、回数が多くなるほど、対象となる波数帯域の信号の数、対象となる時間が増加する。
図7は、図2の周波数補正部16の動作例を示すフロー図である。まず、FFT20は、入力信号の周波数帯域の少なくとも一部の帯域を複数のFFTポイントの信号に分割する(S20)。つぎに、積算部22は、FFT20から出力された信号をFFTポイントごとにシンボル処理をして、メモリ34に記憶する(S34)。つぎに、積算部22は、FFTポイントごとにそれぞれ積算する(S36)。つぎに、周波数オフセット出力部24は、積算部22で積算されたFFTポイントごとの積算値のうち、最も大きな値を持つ積算値を検索する(S40)。さらに、周波数オフセット出力部24は、検索された積算値と所定のしきい値とを比較する(S40)。出力制御部44は、比較部42で比較した結果、積算値のほうが大きい場合(S42のY)、積算部22における積算を中止させるとともに、その積算値に対応するFFTポイントを周波数オフセットとして出力する(S44)。さらに、発振器制御部26は、出力制御部44から出力された周波数オフセットを用いて、局部発振器28を制御し、A/D変換部12から出力された信号の周波数を補正する(S46)。
一方、出力制御部44は、比較部42において比較した結果、所定のしきい値のほうが大きい場合(S42のN)、積算部22における積算を延長させる。ここで、延長した回数が所定回数を超えている場合(S48のY)、FFT20は、周波数オフセット出力部24において比較した結果、しきい値より大きい積算値が存在しなかった場合、入力信号の周波数帯域のうち、すでに分割した一部の帯域とは異なる帯域を対象として、複数のFFTポイントの信号の分割を実行し(S50)、S20の処理に戻る。一方、延長した回数が所定回数を超えていない場合(S48のN)、積算処理を繰り返させるために、S20の処理に戻る。
次に、本発明の実施例の変形例を示す。なお、前述した実施例と共通する部分については同一の符号を付して説明を簡略化する。
図8は、図2の積算部22の構成の変形例を示す図である。図8に示す積算部22は、強度導出部32と総称される強度導出部32A、強度導出部32B、強度導出部32Mと、メモリ34と、積算制御部36と、信号強度測定部50とを含む。強度導出部32は、前述したように、FFT20から出力されたFFTポイントごとの信号に対しシンボル処理をして、メモリ34Aに出力する。メモリ34は、強度導出部32から出力された信号を記憶する。また、メモリ34内のFFTポイントごとの信号は、強度導出部32から信号が出力されるたびに、メモリ34B、メモリ34C、・・・、メモリ34Nと順に転送される。
信号強度測定部50は、LPF14から出力される信号の信号強度を測定して、積算制御部36に出力する。ここで、「信号強度」とは、たとえば、受信電力、電力雑音比(Signal per Noize Ratio)、電力干渉比(Signal Per Interference Ratio)などを含む。さらに、積算制御部36は、信号強度測定部50で測定された信号強度に応じ、複数のFFTポイントに対し、重み付けして積算する。ここで、t=1における重みをα、t=2における重みをαとしたとき、t=1、t=2の積算制御部36のそれぞれの出力Y(k)、Y(k)は、以下のように示される。
(k) = α×Dout(1、k) ・・・式(7)
(k) = α×Dout(1、k)+α×Dout(2、k)
・・・式(8)
たとえば、t=1において信号強度測定部50で測定した信号強度が弱く、α=0.7と設定されたと仮定する。また、t=2において信号強度測定部50で測定した信号強度が強く、α=1.3と設定されたと仮定する。この場合、Y(k)は、0.7×Dout(1、k)+1.3×Dout(2、k)で計算される。このように、信号強度が強かったt=2におけるDout(2、k)が強調される一方、信号強度が弱かったDout(1、k)が低減されることとなる。
このような態様をとることにより、信号強度が大きい場合、すなわち、ノイズなどの影響が少ないと判断できる場合は、その信号強度となった入力信号に対応するFFTポイントの信号の信頼性が高いといえるため、重み付けを行なって積算することによって、周波数オフセット検出の精度を向上できる。信号強度が小さい場合は、信号強度が大きい場合より小さな重み係数を乗じてから積算を行なってもよい。小さい重み係数は、たとえば、1未満の値などであり、すなわち、積算結果に対し、その入力信号の影響が小さくなるように決定される。
次に、本発明の実施例の別の変形例を示す。なお、前述した実施例と共通する部分については同一の符号を付して説明を簡略化する。
図9は、図2の周波数オフセット出力部24の構成の変形例を示す図である。図9に示す周波数オフセット出力部24は、検索部40と、比較部42と、出力制御部44と、信号強度測定部50とを含む。検索部40は、上述したように、積算部22から出力されたFFTポイントごとの信号Y(k)のうち、最大の振幅をもつMAX(Y(k))を検索する。信号強度測定部50は、LPF14から出力される信号の信号強度を測定して、比較部42に出力する。比較部42は、信号強度測定部50で測定された信号強度に応じ、所定のしきい値に対し重み付けする。具体的には、信号強度が良かった場合は、小さい重み係数を用い、逆に、信号強度が悪かった場合は、大きい重み係数を用いる。さらに、比較部42は、重み付けされたしきい値と、MAX(Y(k))を比較する。出力制御部44は、比較部42で比較された結果を用いて、周波数オフセットの出力、積算処理の中止、もしくは、積算処理の延長を制御する。
このような態様をとることにより、信号強度が大きい場合、すなわち、ノイズなどの影響が少ないと判断できる場合は、その信号強度となった入力信号に対応するFFTポイントの信号の信頼性が高いといえる。したがって、小さい重み係数で重み付けしたしきい値を用いることによって、周波数オフセット検出時間を低減できることとなる。小さい重み係数は、たとえば、1未満の値などである。
次に、本発明の実施例のさらに別の変形例を示す。本発明の実施例は、A/D変換部12の後段において、周波数オフセットの推定、補正を行なっていた。しかし、本変形例においては、A/D変換部12の後段において周波数オフセットの推定を行ない、その推定結果を用いて、A/D変換部12の前段において周波数オフセットの補正を行なうこととしている。なお、前述した実施例と共通する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図10は、本発明の実施例のさらに別の変形例にかかる無線通信端末装置の構成例を示す図である。図10の無線通信端末装置は、アンテナ10と、RF処理部11と、直交検波部64と、LPF14と、A/D変換部12と、復調部18と、周波数補正部66とを含む。周波数補正部66は、A/D変換部12によってデジタル信号に変換された信号を用いて周波数オフセットの推定を行なう。また、推定した周波数オフセットにかかる周波数信号を直交検波部64に送る。直交検波部64は、RF処理部11から出力された信号に対し、直交検波を実行する。また、周波数補正部66から送られた周波数オフセットに係る周波数信号を図示しないミキサの一方に入力させることにより、周波数を補正する。
図11は、図10の周波数補正部66の構成例を示す図である。周波数補正部66は、周波数オフセット推定部100と、発振器制御部26と、周波数発信器28とを含む。本発明の実施例で説明した動作に従って、周波数オフセット推定部100は周波数オフセットを推定する。また、発振器制御部26は、周波数オフセット推定部100で推定された周波数オフセットを用いて周波数発信器28を制御する。周波数発信器28は、周波数発信器28の制御にしたがって、直交検波部64に対し、周波数信号を送る。このような構成をとることにより、A/D変換部12のサンプリングレートが遅い場合であっても、周波数オフセットを補正することができるようになる。
本実施例、変形例によれば、積算した結果にもとづいて周波数オフセットを求めているので、ノイズなどの影響を低減することができ、周波数オフセットを精度よく検出することができる。また、最も大きな値をもつ積算値を周波数オフセット検出の基準としているので、周波数オフセット検出の信頼性を向上できる。また、検索された積算値がしきい値を超えていることを条件に、その積算値を周波数オフセット検出の基準としている。一方、積算値がしきい値を下回っている場合、すなわち、複数の部分帯域の信号がノイズなどの影響により低いレベルとなっている場合、その積算値は周波数オフセット検出の基準とはならない。したがって、周波数オフセット検出の信頼性を向上できる。また、検索された積算値がしきい値を超えている場合は、周波数オフセットが検出できることから、それ以上積算値を計算する必要がない。したがって、このような場合に積算部における積算処理を中止することによって、消費電力を低減できる。また、周波数オフセットの推定時間を短縮できる。
また、比較部において比較した結果、所定のしきい値のほうが大きい場合、すなわち、検索された積算値がしきい値より小さかった場合は、ノイズなどによる影響が大きいと判断できるので、積算部における積算を延長させ、周波数オフセット検出の信頼性を向上できる。また、信号強度が大きい場合、すなわち、ノイズなどの影響が少ないと判断できる場合は、その信号強度となった入力信号に対応する部分帯域の信頼性が高いといえるため、たとえば1以上の重み係数で重み付けを行なって積算することによって、周波数オフセットの推定時間を短縮できる。また同様に、信号強度が大きい場合、すなわち、ノイズなどの影響が少ないと判断できる場合は、その信号強度となった入力信号に対応する部分帯域の信頼性が高いといえるため、たとえば、1未満の重み係数で重み付けを行なったしきい値と比較することによって、周波数オフセット検出の基準を引下げることができる。また、それにより、周波数オフセット検出の推定時間を短縮できる。また、しきい値より大きい積算値が存在しなかった場合、その帯域はそもそも周波数オフセットが存在しなかったと判断して、すでに分割した一部の帯域とは異なる帯域を対象とすることによって、周波数オフセットの検出時間を低減できる。既知信号が存在せず、また、多くの雑音が存在する悪条件のもとにおいても、精度良く周波数オフセットを検出できる周波数オフセット推定装置を提供できる。
本実施例、およびその変形例、別の変形例において、信号強度測定部50は、積算部22、もしくは、周波数オフセット出力部24の内部に搭載されているとして説明した。しかしながらこれにかぎらず、信号強度測定部50は、周波数補正部16の内部に搭載されていてもよい。また、図1の通信装置の内部に搭載されていてもよい。信号強度測定部50は、その搭載場所を選ばずに、上記と同様の効果を得ることができる。本実施例のさらに別の変形例において、周波数補正部66で推定された周波数オフセットを用いて、直交検波部64において周波数を補正するとして説明した。しかしながらこれにかぎらず、RF信号を直接ベースバンド信号に変換する、いわゆるダイレクトコンバージョン方式において、RF処理部11において周波数を補正してもよい。すなわち、本発明は、ダイレクトコンバージョン方式においても適用することができる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例にかかる無線通信端末装置の構成例を示す図である。 図1の周波数補正部の構成例を示す図である。 図2の積算部の構成例を示す図である。 図2の周波数オフセット出力部の構成例を示す図である。 図5(a)〜(e)は、t=1〜3における図2の積算部の入出力信号の例を示す図である。 図2の発振器制御部の制御の例を示す図である。 図2の周波数補正部の動作例を示すフロー図である。 図2の積算部の構成の変形例を示す図である。 図2の周波数オフセット出力部の構成の変形例を示す図である。 本発明の実施例のさらに別の変形例にかかる無線通信端末装置の構成例を示す図である。 図10の周波数補正部の構成例を示す図である。
符号の説明
10 アンテナ、 11 RF処理部、 12 A/D変換部、 14 LPF、 16 周波数補正部、 18 復調部、 20 FFT、 22 積算部、 24 周波数オフセット出力部、 26 発振器制御部、 28 局部発振器、 30 周波数ミキサ、 32 強度導出部、 34 メモリ、 36 積算制御部、 40 検索部、 42 比較部、 44 出力制御部、 50 信号強度測定部、 100 周波数オフセット推定部。

Claims (5)

  1. 信号を順次入力する入力部と、
    前記入力部から入力された信号の周波数帯域の少なくとも一部の帯域を複数の部分帯域の信号に分割する分割部と、
    前記分割部によって分割された複数の部分帯域の信号を部分帯域ごとにそれぞれ積算する積算部と、
    前記積算部で積算された部分帯域ごとの積算値のうち、少なくとも1つの積算値を検出し、検出された積算値に対応する部分帯域を前記入力された信号に含まれる周波数オフセットの値として出力する周波数オフセット出力部と、
    を備えることを特徴とする周波数オフセット推定装置。
  2. 前記周波数オフセット出力部は、
    前記積算部で積算された部分帯域ごとの積算値のうち、最も大きな値を持つ積算値を検索する検索部と、
    前記検索部で検索された積算値と所定のしきい値とを比較する比較部と、
    前記比較部で比較した結果、前記積算値のほうが大きい場合、前記積算部における積算を中止させるとともに、その積算値に対応する部分帯域を周波数オフセットとして出力する出力制御部と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の周波数オフセット推定装置。
  3. 前記出力制御部は、前記比較部において比較した結果、所定のしきい値のほうが大きい場合、前記積算部における積算を延長させることを特徴とする請求項2に記載の周波数オフセット推定装置。
  4. 前記入力された信号の信号強度を測定する信号強度測定部をさらに備え、
    前記積算部は、前記信号強度測定部で測定された信号強度に応じて、前記複数の部分帯域を重み付けしながら積算することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の周波数オフセット推定装置。
  5. 前記分割部は、前記周波数オフセット出力部において比較した結果、しきい値より大きい積算値が存在しなかった場合、前記入力された信号の周波数帯域のうち、すでに分割した一部の帯域とは異なる帯域を対象として、複数の部分帯域の信号の分割を実行することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の周波数オフセット推定装置。
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