JP2007053350A - 光増幅器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高速AGCにおける過渡応答のオーバー/アンダーシュートをより効果的に抑圧するための構造を備えた光増幅器を提供する。
【解決手段】 光増幅器1は、入力された信号光を増幅する光学デバイスであって、希土類元素添加光ファイバ11、光カプラ21〜23、受光部31、32、励起光源33、及び制御部40を備える。特に、当該光増幅器の代表的な構成として、希土類元素添加光ファイバ11のカットオフ波長λcは、励起光波長λpより長くかつ信号光波長λsより短く設定されており、主として基底モードの励起光成分の伝搬を許す。また、励起光及び信号光は、希土類元素添加光ファイバ11がまっすぐ伸ばされた状態で基底モードの励起光成分及び基底モードの信号光成分のみが該希土類元素添加光ファイバ11内を伝搬するよう、該希土類元素添加光ファイバ11に入射される。
【選択図】 図2

Description

この発明は、互いに異なる波長の複数チャネルの信号光を増幅可能な光増幅器に関するものである。
図1に示されたようなフォトニックネットワーク100では、複数の光増幅器111〜114を含むネットワーク上に光ADM101〜104や光XCが配置されており、光増幅器111〜114それぞれに入力される信号光のチャネル数やパワーが変動する場合がある。このような光増幅器に要求される重要な性能のひとつとして、高速な利得一定制御(AGC:Automatic Gain Control)における過渡応答特性がある。図1に示されたように光ADMによってパワー変動した信号光が光増幅器に入力されることにより、その光増幅器の内部では、光増幅媒体に残留する信号光の利得が変動してしまう。
一般的に、入力信号光パワーが減少した場合、光増幅媒体内に常に残留する信号光の利得変動が過渡的に増加しすぎる現象(オーバーシュート)が発生する。一方、入力信号光パワーが増加した場合、残留信号光の利得変動が過渡的に減少しすぎる現象(アンダーシュート)が発生する。これらオーバーシュート及びアンダーシュートは、ともに光伝送システムに悪影響を与えることが知られており、オーバーシュートは過度なパワー入射による受信機の故障を発生させる。また、アンダーシュートは受信可能範囲外のパワー劣化による伝送エラーを引き起こしてしまう。そこで、高品質の光伝送システムを実現するためには、これらオーバー/アンダーシュートを抑圧することが必要になる。
既存の光伝送システムに広く利用されている光増幅器としては、希土類元素が光導波領域に添加された光ファイバを光増幅媒体として含む構成が知られている。その中でも希土類元素としてEr元素が添加された光ファイバ(EDF)を光増幅媒体として含む光増幅器(EDFA:Erbium Doped Fiber Amplifier)が広く利用されている。従来のEDFAでは、オーバー/アンダーシュートを抑圧するために、入出力信号光パワーをモニタし、増幅利得が一定になるように励起光パワーを高速に制御していた(AGC)。また、特許文献1〜5に開示された光増幅器では、オーバー/アンダーシュートを抑圧することを意図して、励起光波長より長くかつ信号光波長より短く設定されたカットオフ波長を有する希土類元素添加光ファイバが光増幅媒体に適用されている。また、特許文献6には、信号光が伝搬するファイバを曲げることで、基底モードより大きいモードの信号光成分を除去する技術が開示されている。
特開2001−168427号公報 特開2001−127365号公報 特開平10−012952号公報 特開平10−270785号公報 特開平10−303490号公報 特開平4−298724号公報
発明者らは上述の従来技術を検討した結果、以下のような課題を発見した。
すなわち、上述の特許文献1〜5それぞれに記載された光増幅器を含む従来の光増幅器は、高速AGCにおける過渡応答のオーバー/アンダーシュートの抑圧が不充分であり、光伝送システム全体の伝送品質を不安定にする要因となっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、高速AGCにおける過渡応答のオーバー/アンダーシュートをより効果的に抑圧するための構造を備えた光増幅器を提供することを目的としている。
この発明に係る光増幅器は、互いに異なる波長の複数チャネル(信号チャネル)を含む信号光を増幅する光学デバイスであって、励起光源と、第1希土類元素添加光ファイバと、入力信号光モニタ部と、出力信号光モニタ部と、そして、制御部を備える。励起光源は、励起光を出力する。第1希土類元素添加光ファイバは、励起光源から出力された励起光が供給されることにより、内部を伝搬する信号光を増幅する光増幅媒体である。入力信号光モニタ部は、第1希土類元素添加光ファイバに入力される信号光のパワーをモニタする。出力信号光モニタ部は、第1希土類元素添加光ファイバから出力された信号光のパワーをモニタする。制御部は、入力信号光モニタ部及び出力信号光モニタ部それぞれのモニタ結果を入力し、これらモニタ結果に基づいて求めた利得が第1希土類元素添加光ファイバに供給される励起光のパワー制御により目標利得になるように、励起光源を制御する。
特に、この発明に係る光増幅器において、第1希土類元素添加光ファイバのカットオフ波長は、励起光波長より長くかつ信号光波長より短く設定されており、主として基底モードの励起光成分を当該第1希土類元素添加光ファイバ内において伝搬させる。また、励起光及び信号光は、第1希土類元素添加光ファイバがまっすぐ伸ばされた状態で基底モードの励起光成分及び基底モードの信号光成分のみが該第1希土類元素添加光ファイバ内を伝搬するように、該第1希土類元素添加光ファイバに入射される。なお、「第1希土類元素添加光ファイバがまっすぐ伸ばされた状態」は、該第1希土類元素添加光ファイバの設置状態(使用状態)を表しているものではない。該第1希土類元素添加光ファイバは、まっすぐ伸ばされた状態で設置されても、また、曲げられた状態で設置されてもよい。あるいは、この発明に係る光増幅器において、第1希土類元素添加光ファイバのカットオフ波長は、励起光波長より長くかつ信号光波長より短く設定されるとともに、励起光は、3次モード以上の励起光成分が第1希土類元素添加光ファイバ内を伝搬するように、該第1希土類元素添加光ファイバに入射される。
この発明に係る光増幅器において、入力信号光パワー変動時から制御部による励起光源への励起光パワー調節指示までに要する時間は、1ミリ秒以下であるのが好ましい。また、この発明に係る光増幅器は、第1希土類元素添加光ファイバから出力された励起光が入射されるよう、入射第1希土類元素添加光ファイバの後段に配置された第2希土類元素添加光ファイバをさらに備えてもよい。この第2希土類元素添加光ファイバは、励起光波長より短いカットオフ波長を有し、第1希土類元素添加光ファイバにより増幅された信号光をさらに増幅する。具体的に、当該光増幅器は、980nm波長帯(980nm±10nmの波長範囲に含まれるいずれの波長であっても使用可)の励起光が供給されることにより、波長帯域1530nm〜1565nmのCバンドに含まれる信号光を増幅するEDFAであってもよく、また、1480nm波長帯(1480nm±10nmの波長範囲に含まれるいずれの波長であっても使用可)の励起光が供給されることにより、波長帯域1570nm〜1610nmのLバンドに含まれる信号光を増幅するEDFAであってもよい。
この発明によれば、高速AGCにおける過渡応答のオーバー/アンダーシュートを従来技術と比較してもさらに抑圧することができる。
以下、この発明に係る光増幅器の各実施形態を、図2〜図14を用いて詳細に説明する。なお、図面の説明において同一部位、同一要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図2は、この発明に係る光増幅器の第1実施形態の構成を示す図である。なお、図2には、信号光を増幅する当該第1実施形態に係る光増幅器1に加えて、この光増幅器1に入力させるべき信号光を出力する光源部9も示されている。光増幅器1は、入力端1aと、出力端1bを備え、該入力端1aを介して取り込まれた信号光を増幅し、該出力端1bから増幅された信号光を出力する光学デバイスである。また、光増幅器1は、それぞれが入力端1aから出力端1bに向かって順に配置された、希土類元素添加光ファイバ11(第1希土類元素添加光ファイバ)、光カプラ21〜23、受光部31、32、励起光源33及び制御部40を備える。
希土類元素添加光ファイバ11は、希土類元素が光導波領域に添加された光ファイバであって、励起光が供給されることにより内部を伝搬する信号光を増幅する。具体的に、希土類元素添加光ファイバ11は、Erなどの希土類元素が添加されたコア領域(信号光及び励起光が伝搬する希土類添加領域)と、該コア領域よりも低い屈折率を有するとともに該コア領域の外周に設けられたクラッド領域(コア領域内を伝搬する光を閉じ込めるための領域)から構成され、ステップインデックス型の屈折率プロファイルを有する。励起光源33は、希土類元素添加光ファイバ11に供給される励起光を出力するが、好ましくはレーザダイオードを含む。光カプラ23は、励起光源33から出力された励起光を希土類元素添加光ファイバ11に導くとともに、光カプラ21から到達した信号光をも希土類元素添加光ファイバ11に導く。なお、主として基底モードの励起光成分が希土類元素添加光ファイバ11内を伝搬する場合、入射端1a、光カプラ21、及び光カプラ23は、第1希土類元素添加光ファイバ11がまっすぐ伸ばされた状態で基底モードの励起光成分及び基底モードの信号光成分のみが第1希土類元素添加光ファイバ11内を伝搬するよう、該第1希土類元素添加光ファイバに対して調心された状態で設置されている。なお、「第1希土類元素添加光ファイバがまっすぐ伸ばされた状態」は、該第1希土類元素添加光ファイバの設置状態(使用状態)を表しているものではない。該第1希土類元素添加光ファイバは、まっすぐ伸ばされた状態で設置されても、また、曲げられた状態で設置されてもよい。
光カプラ21は、入力端1aと光カプラ23との間に配置され、入力端1aから光カプラ23へ伝搬する信号光の一部を分岐する。分岐された信号光の一部は受光部31へ出力される。受光部31は、光カプラ21から到達した信号光の一部を受光し、その受光量に応じた値の電気信号を出力するが、好ましくはフォトダイオードを含む。これら光カプラ21及び受光部31は、入力端1aを介して取り込まれた信号光のパワーをモニタする入力信号光モニタ部として機能する。
光カプラ22は、希土類元素添加光ファイバ11と出力端1bとの間に配置され、希土類元素添加光ファイバ11から出力端1bへ伝搬する信号光の一部を分岐する。分岐された信号光の一部は受光部32へ出力される。受光部32は、光カプラ22から到達した信号光の一部を受光し、その受光量に応じた値の電気信号を出力するが、好ましくはフォトダイオードを含む。これら光カプラ22及び受光部32は、出力端1bを介して出力されるべき信号光のパワーをモニタする出力信号光モニタ部として機能する。
制御部40は、入力信号光モニタ部及び出力信号光モニタ部それぞれによるモニタ結果を入力し、これらモニタ結果に基づいて求めた利得が希土類元素添加光ファイバ11に供給される励起光のパワー調節により目標利得になるように、励起光源33を制御する。すなわち、制御部40は利得一定制御(AGC)を行う。
なお、光源部9は、光増幅器1に入力させるべき信号光を出力するデバイスとして、変調信号光源91、残留信号光源92及び光カプラ93を備える。変調信号光源91は、信号光として、一定周期で一定パルス高のパルス光を出力する。この偏重信号光源91は、互いに波長が異なる複数チャネルの信号を出力すべく、複数のチャネル信号光源を備えてもよい。残留信号光源92は、信号光として、一定パワーの連続光を出力する。光カプラ93は、変調信号光源91及び残留信号光源92それぞれから出力された信号光を合波し、合波された信号光を光増幅器1の入力端1aに向けて出力する。
この光増幅器1において、励起光源33から出力された励起光は、光カプラ23を経て希土類元素添加光ファイバ11に供給される。入力端1aを介して取り込まれた信号光は、光カプラ21及び光カプラ23を経て希土類元素添加光ファイバ11に到達する。そして、到達した信号光は、希土類元素添加光ファイバ11内において増幅される。増幅された信号光は、光カプラ22を経て出力端1bから出力される。
入力端1aを介して取り込まれた信号光の一部は、光カプラ21により分岐され、受光部31に到達する。受光部31が到達した信号光の一部のパワーを検出することにより、入力信号光パワーがモニタされる。また、出力端1bから出力されるべき信号光の一部は光カプラ22により分岐され、受光部32に到達する。受光部32が到達した信号光の一部を検出することにより、出力信号光パワーがモニタされる。入力信号光パワー及び出力信号光パワーそれぞれのモニタ結果は、制御部40に入力される。制御部40は、これらモニタ結果に基づいて求めた利得が希土類元素添加光ファイバ11に供給される励起光のパワー調節により目標利得になるように、励起光源33に制御信号を出力する。この励起光パワー調節用の制御信号を受けた励起光源33は、該制御信号に従って励起光出力パワーを調節する。
特に、当該実施形態に係る光増幅器1において、希土類元素添加光ファイバ11のカットオフ波長λcは、励起光波長λpより長くかつ信号光波長λsより短く設定されており、主として基底モードの励起光成分が希土類元素添加光ファイバ11内を伝搬する。また、励起光及び信号光は、希土類元素添加光ファイバ11がまっすぐ伸ばされた状態(ファイバ特性を規定するための状態)で基底モードの励起光成分及び基底モードの信号光成分のみが希土類元素添加光ファイバ11内を伝搬するように、希土類元素添加光ファイバ11に入射される。あるいは、当該実施形態に係る光増幅器1において、第1希土類元素添加光ファイバ11のカットオフ波長λcは、励起光波長λpより長くかつ信号光波長λsより短く設定されるとともに、励起光は、3次モード以上の励起光成分が希土類元素添加光ファイバ11内を伝搬するように、該希土類元素添加光ファイバ11に入射される。
以下の説明では、希土類元素添加光ファイバ11をEDFとし、励起光波長λpを980nmとし、信号光波長λsを1530nm〜1560nm(又は1530nm〜1563nm)とし、さらに光増幅器1であるEDFAについて詳細に説明する。なお、光増幅器1は、このように980nm波長帯(980nm±10nmの波長範囲に含まれるいずれの波長であっても使用可)の励起光が供給されることにより、波長帯域1530nm〜1565nmのCバンドに含まれる信号光を増幅するEDFAであってもよく、また、1480nm(1480nm±10nmの波長範囲に含まれるいずれの波長であっても使用可)の励起光が供給されることにより、波長帯域1570nm〜1610nmのLバンドに含まれる信号光を増幅するEDFAであってもよい。
EDFAの一般的な特徴として、信号光の利得一定制御を行う際、図3に示されたように入力信号光パワーと励起光パワーとの間に1次関数の関係が成立している。図3では、利得をある一定の目標利得に保つための直線が模式的に示されている。入力信号光パワーがPin1であるときの励起光パワーがPump1に設定される一方、入力信号光パワーがPin2であるときの励起光パワーがPump2に設定されているこの構成により、ほぼ一定の利得に保つことが可能になる。つまり、利得を高速に一定に保つためには、励起光パワーを高速に制御する必要があることがわかる。
上述のようなEDFAの特徴を踏まえて、図1に示されたようなフォトニクスネットワークにおけるオーバー/アンダーシュートの発生について説明する。図4は、入力信号光パワーが増減するタイミングと同時に励起光パワーを変化させたときの入力信号光パワー、励起光パワー及び信号光利得それぞれの時間的変動を示すグラフである。特に、領域(a)は入力信号光パワーの時間的変動を示すグラフであり、領域(b)は励起光パワーの時間的変動を示すグラフであり、領域(c)はEDF内に残留する信号光利得の時間的変動を示すグラフである。
図3に示されたように、利得を一定に保つためには、入力信号光パワーに基づいて励起光パワーを変化させる必要がある。そこで、図4に示された例でも、入力信号光パワーが高い状態では励起光パワーも高く、入力信号光パワーが低い状態では励起光パワーも低い状態に維持することで、信号光利得が一定に制御されている。しかしながら、入力信号光パワーの変動と同時に励起光パワーを変えたとしても、EDFA内に残留する信号光の利得変動にオーバー/アンダーシュートが発生してしまう場合がある。この要因としては、適用される増幅用ファイバに添加されている希土類元素の増幅特性及び励起波長依存性が知られている。
次に、入力信号光パワーが変化するのと同時に励起光パワーを変えなかった場合を想定する。これは、実際の制御基板が利用された場合を想定している。信号光利得が一定になるように励起光パワーが収束するまでにかかる時間が短いほど、利得変動のオーバー/アンダーシュートを小さくできるが、収束するまでの時間が長ければ、オーバー/アンダーシュートが大きくなってしまう。図5は、入力信号光パワーが増減するタイミングに遅れて励起光パワーを変えたときの入力信号光パワー、励起光パワー及び信号光利得それぞれの時間的変動を示すグラフである。特に、領域(a)は入力信号光パワーの時間的変動を示すグラフであり、領域(b)は励起光パワーの時間的変動を示すグラフであり、領域(c)はEDF内に残留する信号光利得の時間的変動を示すグラフである。この図5に示されたように、入力信号光パワーが増減するタイミングに遅れて励起光パワーを変えたとき、信号光利得はオーバーシュート又はアンダーシュートする。
図6は、入力信号光パワーが増減するタイミングに遅れて励起光パワーを変えたときの信号光利得(EDF内に残留する信号光の利得変動)の時間的変化を示すグラフである。この図6に示されたグラフは、図2に示された構成を有する光増幅器において、変調信号光源91から出力される変調信号光のパワーが−5dBm、残留信号光源92から出力される残留信号光のパワーが−21dBmに設定されるとともに、入力信号光パワーが増減するタイミングと同時に励起光パワーを変えたときの測定結果である。なお、図6において、グラフG610は変調信号光のOn/Off時から遅延時間0μsでAGCが行われたときの利得変動を示し、グラフG620は変調信号光のOn/Off時から遅延時間1μsでAGCが行われたときの利得変動を示し、グラフG630は変調信号光のOn/Off時から遅延時間2μsでAGCが行われたときの利得変動を示し、そして、グラフG640は変調信号光のOn/Off時から遅延時間3μsでAGCが行われたときの利得変動を示す。励起光パワーは、EDFAに残留する信号光の利得が21dBで一定になるよう(図6では、入力信号光パワーPin1に対して励起光パワーPump1に設定)、設定された。無論、入力信号光パワーが高い状態でも残留信号光の利得は21dBである。適用されるEDFは、900nmのカットオフ波長と、2.5μmのコア径と、19mの長さを有するEDFサンプルが利用された。
この図6では、いずれも入力信号光パワーが高い状態(Pin2)から低い状態(Pin1)に16dB程度変化した時刻が基準(時刻0)になっている。図6から判るように、入力信号光パワー変動時刻から励起光パワー変化時刻までの遅延時間が長いほど、残留信号光の利得は増えている。具体的には、遅延時間0μsでは約0.56dBのオーバーシュートが発生し、遅延時間3μsでは約1.1dBのオーバーシュートが発生することとなる。
図7は、入力信号光パワーの増減に対して励起光パワーを変えないときの信号光利得の時間的変化を示すグラフである。この図7に示されたグラフは、入力信号光パワーが高い状態(Pin2)から低い状態(Pin1)に例えば16dB程度低下する一方、励起光パワーがPump2に固定された状態での信号光利得の測定結果である。この図7でも、入力信号光パワーが高い状態(Pin2)から低い状態(Pin1)に変した時刻が基準(時刻0)となっている。なお、この図7の測定も、図6の測定と同じ測定条件で行われ、図2に示された構成の光増幅器において、900nmのカットオフ波長と、2.5μmのコア径と、19mの長さを有するEDFサンプルが利用された。
この図7から判るように、残留信号利得は、約100μsの時間をかけて約9dBまで増加し、その後、約9dBに収束している。つまり、EDFAへの入力信号光パワーが高い状態から低い状態に変化した瞬間から約100μs以上経過したときにEDFAに残留する信号光の利得が一定になるように励起光を動かしても、オーバーシュートが抑圧できないことがわかる。EDFAに残留する利得が収束するまでの時間は、EDFAへの入力信号光パワーの変化量、EDFAに残留する残留信号光のパワー、及び、EDFAに与える利得、の3つの原因に依存し、100μs〜1msの時間を要する。
図8は、励起光の制御時間とオーバー/アンダーシュートの発生量との間の関係を示すグラフである。このグラフからも判るように、制御時間が早いほど、オーバー/アンダーシュートを小さくできるが、上述の3つの原因から励起光を如何に高速に制御するかこれまで検討されてきた。これに対して、本願発明は、入力信号光パワー変動に伴うオーバー/アンダーシュートの発生理論に基づいて、以下に説明するような新たな方法でオーバー/アンダーシュートを抑制する。
すなわち、オーバーシュート量は下記の式で表される。ここで、Pk out(t)は時刻tにおける対数出力パワーを示し、Pk out(0)は入力信号光パワー変化前の対数出力パワーを示し、ΔPk outは静的出力変化量を示す。τeは実効時定数を示し、τはEDFの4I11/2準位から4I13/2準位への緩和時間を示し、Pj outは出力パワーを示し、Pj ISは飽和パワーを示している。hはプランク定数を示し、νjは周波数を示し、Ntはエルビウムイオンの濃度を示し、Sはエルビウムイオンの添加面積を示し、g* jは利得係数を示し、αjは吸収係数を示す。
Figure 2007053350

Figure 2007053350

Figure 2007053350
上記式(1)は、図6に示された入力信号光パワー変動に伴うオーバー/アンダーシュートの発生量を表す式である。この式(1)からオーバー/アンダーシュートの単位時間当たりの増加量は実効時定数τeに依存することがわかる。、また、上記式(2)から実効時定数τeは飽和パワーPj ISに依存することがわかる。上記式(3)は飽和パワーPj ISを表す式であり、これら式(1)〜式(3)から、オーバー/アンダーシュートの発生量を小さくするためには、実効時定数τeを大きくする必要があることがわかる。実効時定数τeが大きくなると、オーバーシュートの立ち上がり応答速度が遅くなり、単位時間あたりのオーバーシュート量が低減されることがわかる。
つまり、飽和パワーPj ISを変化させることで、オーバーシュート量の応答速度を変化させることが可能となる。上記式(3)に示されたとおり、飽和パワーPj ISは光ファイバのエルビウムイオンの添加面積Sに比例しており、光ファイバのコア断面積中に一様にエルビウムイオンが添加されている場合、コア断面積を大きくすることで、飽和パワーPj ISが大きくなり、オーバーシュート量を低減することが可能になる。
図9は、飽和パワーを大きくした場合の単位時間あたりのオーバー/アンダーシュート発生量を示すグラフである。上記式(1)〜式(3)から判るように、飽和パワーPj ISを大きくすることにより、制御時間あたりのオーバー/アンダーシュート量は小さくなる。例えば。信号光利得がある目標値に達するまでに必要な制御時間が長くなっても、飽和パワーPj ISを大きくすることで、高速な制御機能を有する基板と同等のオーバー/アンダーシュートの値を得ることが可能になる。
光ファイバのカットオフ波長はコア断面積に関係する構造パラメータであり、コア断面積を大きくするほど、カットオフ波長は長波長側にシフトすることがわかっている。ここで説明する光増幅用光ファイバのカットオフ波長λcは、一般には、長さ2mの光増幅用光ファイバを半径140mmでゆるく1回巻き付けた状態での2次(LP11)モードのカットオフ波長として定義される(ITU-G.650)。光増幅器1が希土類元素添加光ファイバ増幅器であり、光増幅用光ファイバの長さが数m〜数百mである場合には、この定義のカットオフ波長λcが用いられるのが好ましい。
実際に、カットオフ波長λcが励起波長λpより長い増幅用ファイバを用いて実験を行った。実験構成は図2と同様である。実験条件は、カットオフ波長λcが900nmのEDFサンプルを用いた図6の実験と同様である。変調信号光パワーは−5dBm、残留信号光パワーは−21dBmに設定された。EDFサンプルは、利得21dBを得るためにカットオフ波長980nmと同様の吸収積に調整して長さ5mとし、カットオフ波長が1390nmでコア直径は5.1μmである。
図10は、変調信号光がOn/Offされたタイミングと同時にEDFAに残留する信号光の利得が一定になるように励起光を変化させたときの利得の時間的変化を示すグラフである。この図10において、グラフG1110はカットオフ波長が900nmである比較例に係るEDFサンプルにおける利得の時間的変化を示し、グラフG1120はカットオフ波長が1390nmであるEDFサンプルにおける利得の時間的変化を示す。この図10から判るように、カットオフ波長900nmでコア径2.5μmの比較例に係るEDFサンプルが適用された場合、約0.56dBのオーバーシュートが発生する。一方、カットオフ波長1390nmでコア直径5.1μmのEDFサンプルが適用された場合、オーバーシュートが約0.28dBまで抑圧された。コア直径が大きい増幅用光ファイバファイバ(すなわち、カットオフ波長が励起光波長より長い増幅用ファイバ)が光増幅器に適用されることで、カットオフ波長が励起光波長より短い増幅用ファイバが光増幅器に適用された場合と比較して、入力信号光パワー変動に伴うオーバー/アンダーシュートの抑圧に効果があることがわかる。
従来、励起光をシングルモード光に保つために、増幅用ファイアのカットオフ波長を励起波長より短波長側に設定されるのが一般的である。これは、カットオフ波長が励起波長より長い波長側に設定されると、励起光が増幅用ファイバ内でマルチモードにモード変換されることにより、励起効率が低下するからである。しかしながら、カットオフ波長が励起波長より長い増幅ファイバ内においても、融着部でのモード変換、マイクロベンディングロスなどのファイバ内乱要因、ファイバの曲げなどの外乱要因がなければ、高次モードへのモード変換が起こらず、増幅ファイバに入射された励起光は、該増幅ファイバ内をシングルモードで伝搬することが可能である。増幅用ファイバ内の伝搬モードを調べるには、増幅用ファイバ出力端においてニアフィールドパターンを調べる方法が妥当である。
例えば、図2中に示された光増幅器1の構成において、励起光波長が980nmである場合、励起光と信号光とを合波する光カプラ23から延びている光ファイバは、波長980nmの励起光を基底モードで伝搬するようにカットオフ波長が980nm以下に設定されるのが一般的である。光カプラ23から延びている光ファイバは、0.14のNAと、外径5μmのコア11aを有する。上述のように、一般的に、伝送媒体である光ファイバのカットオフ波長より長い波長の光が該光ファイバに入射された場合、基底モード光だけではなく高次モード光も伝搬可能である。しかしながら、伝送媒体である光ファイバのカットオフ波長より長い波長の光が該光ファイバに入射された瞬間に高次モード伝搬してしまうわけではなく、光ファイバ内で高次モードへ励振されなければ、入射光は光ファイバ入射前のモードを維持して伝搬し得る。
このように、光ファイバに入射する光が基底モードであれば、カットオフ波長が入射光波長よりも長いファイバでも入射光は基底モードで伝搬する。このとき、入射光が伝搬するファイバがまっすぐな状態であっても、また、光増幅器の筐体内に例えば直径60mm以下に曲げられた状態で収納されたとしても、入射される信号光がシングルモードであれば、高次モードへの励振が起こらない限りシングルモード伝搬する。また、上記増幅用ファイバに入射光を導くガイドファイバを融着接続する際、基底モードのみが伝播できるように正確にコア同士の中心が合うように融着されることが必要である。上記増幅用ファイバを曲げることでカットオフ波長を小さくする技術もあるが(上記特許文献6参照)、増幅用ファイバのカットオフ波長が入射光の波長よりも短くなるまで該増幅用ファイバを曲げなくとも、高次モードへの励振が起こらない限り入射光はシングルモード伝搬する。
図11は、2種類の光ファイバを接続する際の伝搬モードへの影響について説明するための図である。図11中に示された領域(a)、領域(b)それぞれは、光が光ファイバ11の外部から光ファイバ11の端面に入射される様子を示すとともに、光ファイバ11内での光の伝搬の様子を示しており、光のNAにより入射角度に幅があることを示している。特に、図11中の領域(a)は、入射光のNAが光ファイバ11のNAより大きく、入射光の半径が光ファイバ11のコア半径より大きい場合を示している。図11中の領域(a)の場合、光ファイバ11内では光が過剰入射状態で、高次モードへの励振及びクラッド11bへの漏洩が発生する。一方、図11中の領域(b)は、入射光のNAが光ファイバ11のNAより小さく、入射光の半径が光ファイバ11のコア半径より小さい場合を示している。図11中の領域(b)の場合、光ファイバ11内では光が過少入射状態で、光がもともと伝搬していたモードのみが光ファイバ11内で励起される。
図2に示された第1実施形態に係る光増幅器1では、光カプラ23の光ファイバから出力される波長980nmの励起光が、図11の入射光に相当し、この励起光が希土類元素添加光ファイバ11に入射される。光カプラ23の光ファイバは、0.14のNAと、5μmのコア径を有する。希土類元素添加光ファイバ11は、0.23のNAと、5.1μmのコア径を有する。そのため、希土類元素添加光ファイバ11への光の入射は、図11中の領域(b)に示された過少入射の状態であり、希土類元素添加光ファイバ11内においても、光カプラ23の光ファイバの伝搬モードで伝搬していたモード(つまり、基底モード)で信号光は伝搬する。
図11中の領域(b)に示された過少状態は、入射光のスポット半径が光ファイバ11のコア半径より小さいことを意味しているが、従来用いられているEDF(NA=0.25、コア径=2.5μm)でもシングルモード伝搬していることから、入射光のスポット半径が光ファイバ11のコア半径より多少大きくても、過少状態の入射状態であると言える。また、図11中の領域(a)に示された過剰入射状態で、クラッド11bへの漏洩などで大きく減衰してしまう恐れがあるが、光ファイバ11を曲げて意図的に光をクラッド11bに漏洩させることで(3次以上の高次モード光を光ファイバ11内に伝搬させる)、高次モード光を安定的に増幅させる技術もあり、高次モードで伝搬する信号光を増幅する増幅用ファイバも必要である。
以上、カットオフ波長が励起光波長より長い希土類元素添加光ファイバ11を用いることで入力信号光のチャネル数が変動したときの過渡応答量を抑圧する効果について説明したが、希土類元素添加光ファイバ11の後段に別の希土類元素添加光ファイバ12が設けられていてもよい。図11〜図14それぞれは、このような実施形態に係る光増幅器の構成図である。前段の希土類元素添加光ファイバ11は、上述のように、カットオフ波長が励起光波長より長くかつ信号光波長より短い。一方、後段の希土類元素添加光ファイバ12は、カットオフ波長が励起光波長及び信号光波長の何れよりも短い。
図12は、この発明に係る光増幅器の第2実施形態の構成を示す図である。この図12に示された第2実施形態に係る光増幅器1Aは、図2中の光増幅器1の構成と比較すると、希土類元素添加光ファイバ11の後段に希土類元素添加光ファイバ12が設けられている点で相違する。この第2実施形態に係る光増幅器1Aにおいて、励起光源33から出力された励起光は、光カプラ23を経て希土類元素添加光ファイバ11に供給され、さらに希土類元素添加光ファイバ12に供給される。入力端1aを介して取り込まれた信号光は、光カプラ21及び光カプラ23を経て希土類元素添加光ファイバ11に入力される。この希土類元素添加光ファイバ11に入力された信号光は、該希土類元素添加光ファイバ11において増幅され、さらに希土類元素添加光ファイバ12においても増幅される。その後、増幅された信号光は、光カプラ22を経て出力端1bから出力される。この第2実施形態に係る光増幅器1Aは、前段に配置された希土類元素添加光ファイバ11内で入力信号光のチャネル数変動時の過渡応答量(オーバーシュート量)が抑圧される構成になっている。後段に配置された希土類元素添加光ファイバ12では、従来の光増幅と同様の効果が得られる。例えば、入力信号光の利得変動を、既定のオーバーシュート量まで抑圧するために希土類元素添加光ファイバ11、12それぞれの長さや利得配分などが調整されることで、光増幅器1Aにおける出力端での過渡応答量は、効果的に抑圧され得る。
図13は、この発明に係る光増幅器の第3実施形態の構成を示す図である。この図13に示された第3実施形態に係る光増幅器1Bは、図12に示された第2実施形態に係る光増幅器1Aの構成と比較して、光カプラ24及び励起光源34をさらに備えた点で相違する。光カプラ24は、後段に位置する希土類元素添加光ファイバ12と光カプラ22との間の信号光経路上に設けられ、励起光源34から出力された励起光を希土類元素添加光ファイバ12に供給するとともに、後段に位置する希土類元素添加光ファイバ12から出力された信号光を光カプラ22へ出力する。励起光源34から出力される励起光の波長は、希土類元素添加光ファイバ11、12それぞれのカットオフ波長より長い。励起光源34から出力される励起光は、光カプラ24を経て希土類元素添加光ファイバ12に供給され、さらに希土類元素添加光ファイバ11に供給される。この第3実施形態に係る光増幅器1Bにおいて、希土類元素添加光ファイバ12を励起するための励起光源33の出力励起光パワーが不足した場合、その励起光パワー不足分を励起光源34が補っている。入力信号光のチャネル数変動時のオーバーシュート量を抑圧する効果は、励起光源33で賄う構成となる。なお、希土類元素添加光ファイバ11と希土類元素添加光ファイバ12との間に励起光源34を配置することで、該励起光源34で希土類元素添加光ファイバ12を励起する構成としても同様の効果が得られる。
図14は、この発明に係る光増幅器の第4実施形態の構成を示す図である。この図14に示された第4実施形態に係る光増幅器1Cは、図12に示された第2実施形態に係る光増幅器1Aの構成と比較して、光カプラ25及び励起光源35をさらに備えた点で相違するとともに、可変光減衰器50をさらに備えた点でも相違する。光カプラ25は、希土類元素添加光ファイバ11と希土類元素添加光ファイバ12との間に設けられ、励起光源35から出力された励起光を希土類元素添加光ファイバ12に供給するとともに、前段に配置された希土類元素添加光ファイバ11から出力された信号光を後段に配置された希土類元素添加光ファイバ12へ出力する、励起光源35から出力される励起光の波長は、希土類元素添加光ファイバ12のカットオフ波長より長い。励起光源35から出力される励起光は、光カプラ25を経て希土類元素添加光ファイバ12に供給される。可変光減衰器50は、希土類元素添加光ファイバ11と光カプラ25との間に設けられ、希土類元素添加光ファイバ11から出力された光を入力し、この光に対して減衰を与える。その後、減衰された光は光カプラ25へ出力される。この第4実施形態に係る光増幅器1Cでも、上述の第3実施形態に係る光増幅器1Bと同様の効果が得られる。
第3実施形態に係る光増幅器1B及び第4実施形態に係る光増幅器1Cそれぞれにおいて、希土類元素添加光ファイバ11、12それぞれで独立した利得一定制御(AGC)が行われるのではなく、希土類元素添加光ファイバ11、12全体で利得一定制御が行われる。カットオフ波長が励起光波長より長い希土類元素添加光ファイバ11とカットオフ波長が励起光波長より短い希土類元素添加光ファイバ12とを接続した構成は、入力信号光のチャネル数変動時のオーバーシュート量を抑圧させつつ、高利得を得る手段の一つである。
この発明は、上述のような実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述の実施形態では、希土類元素であるエルビウムが添加されたファイバが適用された光増幅器が説明されたが、他の希土類元素、例えばツリウム(Tm)、ホルミウム(Ho)、ネオジム(Nb)、サマリウム(Sm)、イッテルビウム(Yb)などが添加又は共添加されたファイバであっても、励起光を用いて誘導放出させて増幅させる原理を同様に持つことから実施形態と同様の効果が得られる。
この発明に係る光増幅器は、過渡応答特性に優れた高速AGCを可能にし、フォトニックネットワークなどの光伝送システムに適用され得る。
フォトニックネットワークの概略構成を示す図である。 この発明に係る光増幅器の第1実施形態の構成を示す図である。 入力信号光パワーと励起光パワーとの間の関係を説明するためのグラフである。 入力信号光パワーが増減するタイミングと同時に励起光パワーを変えたときの入力信号光パワー、励起光パワー、及び信号光利得それぞれの時間的変動を示すグラフである。 入力信号光パワーが増減するタイミングに遅れて励起光パワーを変えたときの入力信号光パワー、励起光パワー、及び信号光利得それぞれの時間的変動を示すグラフである。 小さなコア径(2.5μm)を有するEDFについて、入力信号光パワーが増減するタイミングに遅れて励起光パワーを変えたときの信号光利得の時間的変化を示すグラフである。 入力信号光パワーの増減に対して励起光パワーを変えないときの信号光利得の時間的変化を示すグラフである。 励起光の制御時間とオーバー/アンダーシュートの発生量との間の関係を示すグラフである。 飽和パワーを大きくした場合の単位時間当りのオーバー/アンダーシュートの発生量を示すグラフである。 変調信号光がOn/Offされたタイミングと同時にEDFAに残留する信号光の利得が一定になるように励起光を変えたときの利得の時間的変化を示すグラフである。 2種類の光ファイバを接続する際の伝搬モードへの影響について説明するための図である。 この発明に係る光増幅器の第2実施形態の構成を示す図である。 この発明に係る光増幅器の第3実施形態の構成を示す図である。 この発明に係る光増幅器の第4実施形態の構成を示す図である。
符号の説明
1、1A、1B、1C…光増幅器、1a…入力端、1b…出力端、11、12…希土類元素添加光ファイバ、21〜25…光カプラ、31,32…受光部、33〜35…励起光源、40…制御部、50…可変光減衰器。

Claims (6)

  1. 入力された信号光を増幅する光増幅器であって、
    励起光を出力する励起光源と、
    前記励起光源から出力された励起光が供給されることにより、内部を伝搬する信号光を増幅する第1希土類元素添加光ファイバと、
    前記第1希土類元素添加光ファイバに入力される信号光のパワーをモニタする入力信号光モニタ部と、
    前記第1希土類元素添加光ファイバから出力される信号光のパワーをモニタする出力信号光モニタ部と、
    前記入力信号光モニタ部及び前記出力信号光モニタ部それぞれのモニタ結果を入力し、これらモニタ結果に基づいて求められた利得が前記第1希土類元素添加光ファイバに供給される励起光のパワーを調節することにより目標利得になるように、前記励起光源を制御する制御部と
    を備え、
    前記第1希土類元素添加光ファイバは、励起光波長より長くかつ信号光波長より短いカットオフ波長を有するとともに、主として基底モードの励起光成分の伝搬を許し、
    前記励起光及び前記信号光は、前記第1希土類元素添加光ファイバがまっすぐ伸ばされた状態で基底モードの励起光成分及び基底モードの信号光成分のみが該第1希土類元素添加光ファイバ内を伝搬するように、該第1希土類元素添加光ファイバに入射される
    ことを特徴とする光増幅器。
  2. 入力された信号光を増幅する光増幅器であって、
    励起光を出力する励起光源と、
    前記励起光源から出力された励起光が供給されることにより、内部を伝搬する信号光を増幅する第1希土類元素添加光ファイバと、
    前記第1希土類元素添加光ファイバに入力される信号光のパワーをモニタする入力信号光モニタ部と、
    前記第1希土類元素添加光ファイバから出力される信号光のパワーをモニタする出力信号光モニタ部と、
    前記入力信号光モニタ部及び前記出力信号光モニタ部それぞれのモニタ結果を入力し、これらモニタ結果に基づいて求めた利得が前記第1希土類元素添加光ファイバに供給される励起光のパワーを調節することにより目標利得になるように、前記励起光源を制御する制御部と
    を備え、
    前記第1希土類元素添加光ファイバは、励起光波長より長くかつ信号光波長より短いカットオフ波長を有し、
    前記励起光は、3次モード以上の励起光成分が前記第1希土類元素添加光ファイバ内を伝搬するよう、該第1希土類元素添加光ファイバに入射される
    ことを特徴とする光増幅器。
  3. 入力信号光パワー変動時から前記制御部による前記励起光源への励起光パワー調節指示までに要する時間は、1ミリ秒以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の光増幅器。
  4. 前記第1希土類元素添加光ファイバからの励起光が到達する位置に配置された第2希土類元素添加光ファイバであって、励起光波長より短いカットオフ波長を有し、前記第1希土類元素添加光ファイバにより増幅された信号光を増幅する第2希土類元素添加光ファイバを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の光増幅器。
  5. 980nm波長帯の励起光が供給されることにより、波長帯域1530nm〜1565nmのCバンドに含まれる信号光を増幅するEDFAであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の光増幅器。
  6. 1480nm波長帯の励起光が供給されることにより、波長帯域1570nm〜1610nmのLバンドに含まれる信号光を増幅するEDFAであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の光増幅器。
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