JP2007049630A - 通信システム、ネットワーク管理装置、及び通信品質情報取得方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 遠隔で的確な原因解析ができる電話システムを提供すること。
【解決手段】 無線機20と、基地局装置30と、ネットワーク管理装置40と、を含む通信システム1において、無線機20は、少なくとも取得対象の通信品質情報を特定する取得動作記述データを記憶し、この取得動作記述データに従って、当該無線機20に関する通信品質情報を取得し、さらに、取得した通信品質情報を、ネットワーク管理装置40に対して送信し、ネットワーク管理装置40は、無線機20が記憶している取得動作記述データを更新し、無線機20は、更新された取得動作記述データに従って、当該無線機20に関する通信品質情報を取得する、ことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】 無線機20と、基地局装置30と、ネットワーク管理装置40と、を含む通信システム1において、無線機20は、少なくとも取得対象の通信品質情報を特定する取得動作記述データを記憶し、この取得動作記述データに従って、当該無線機20に関する通信品質情報を取得し、さらに、取得した通信品質情報を、ネットワーク管理装置40に対して送信し、ネットワーク管理装置40は、無線機20が記憶している取得動作記述データを更新し、無線機20は、更新された取得動作記述データに従って、当該無線機20に関する通信品質情報を取得する、ことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は通信システム、ネットワーク管理装置、及び通信品質情報取得方法に関する。
近年、アジアの密林地帯など電話の普及していない地域において、WLL(Wireless Local Loopの略。FWA(Fixed Wireless Access)とも呼ばれる。)を利用して、有線加入者線の不要な電話システムを構築しようとする試みが盛んである。
このような電話システムでは、地区ごとに基地局装置が設置され、各家庭には電話機と無線機とが設置される。電話機と無線機とはモジュラーケーブルで接続されており、各家庭の利用者が電話機を使用して電話をするときには、電話機は無線機を介して基地局装置と無線接続される。
なお、特許文献1には、通信端末が端末機器の動作状態を監視し、この通信端末から端末機器の動作状態を取得するようにすることにより、通信センタが多くの端末機器の動作状態を効率的に監視できるようにすることに関する技術が開示されている。
特開2001−265749号公報
ところで、通信機器には、さまざまな特異故障が発生し得る。ここでいう特異故障とは、通常予想される故障以外の故障(異常)であり、例えばWLLでは、熱帯雨林を構成する木々が成長したために、基地局装置と無線機との間の見通しが悪くなり、無線通信が困難になるといった例などが考えられる。このような特異故障に対しては、現地に赴いて原因解析するのが一番であるが、密林地帯では、赴こうにも容易に到達できない場所が多い。このため、故障の際に、遠隔で的確な原因解析ができるようにすることが求められている。
この点、特許文献1に記載の技術のように、通信センタが無線機から電話機の動作状態を取得するようにすることも考えられる。もし無線機が、人為的でなく機械的に取得可能な情報を全て取得できるのであれば、特許文献1に記載の方法で的確な原因解析ができるようになると考えられるが、現実には無線機の処理能力やデータ収容サイズに限度があり、不可能である。このため、無線機で取得する情報は、故障の原因解析のために必要なもののみとなる。
一方で、特異故障の解析のために必要な情報というのは予め分かっているものではないので、全ての特異故障に対応できるような情報を取得できる情報取得機能を予め無線機に備えておくことは困難であり、遠隔からの的確な原因解析を行うことは困難であった。
従って、本発明の課題は、遠隔で的確な原因解析ができる通信システム、ネットワーク管理装置、及び通信品質情報取得方法を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る通信システムは、無線機と、基地局装置と、ネットワーク管理装置と、を含み、該無線機と該ネットワーク管理装置とが該基地局装置を介して通信可能に構成された通信システムにおいて、前記無線機は、少なくとも取得対象の通信品質情報を特定する取得動作記述データを記憶する記憶手段と、前記記憶される取得動作記述データに従って、当該無線機に関する通信品質情報を取得する通信品質情報取得手段と、前記取得した通信品質情報を、前記ネットワーク管理装置に対して送信する通信品質情報送信手段と、を含み、前記ネットワーク管理装置は、前記記憶手段により記憶される取得動作記述データを更新する取得動作記述データ更新手段と、を含み、前記通信品質情報取得手段は、前記更新された取得動作記述データに従って、当該無線機に関する通信品質情報を取得する、ことを特徴とする。
これによれば、ネットワーク管理装置は、必要に応じて取得動作記述データを変更するようにできるので、発生した故障の原因解析のためなどに必要な全ての通信品質情報が得られ、遠隔で的確な原因解析ができるようになる。
また、上記通信システムにおいて、前記取得動作記述データ更新手段は、前記送信された通信品質情報に応じて、前記記憶手段により記憶される取得動作記述データを更新する、こととしてもよい。
これによれば、ネットワーク管理装置は、無線機の取得した通信品質情報に応じて取得動作記述データを変更するようにできる。
さらに、この通信システムにおいて、前記取得動作記述データ更新手段は、前記送信された通信品質情報により発信又は着信のエラーが所定値を上回っていることが示される場合に、フレームエラーレートに関する通信品質情報を取得するよう前記記憶手段により記憶される取得動作記述データを更新する、こととしてもよい。
また、上記通信システムにおいて、前記取得動作記述データは、通信品質情報の取得タイミングをさらに特定する、こととしてもよい。
なお、この通信システムにおいて、前記取得動作記述データ更新手段は、前記送信された通信品質情報により受信レベルが所定値を下回っていることが示される場合に、より短い周期の取得タイミングで前記通信品質情報を取得するよう前記記憶手段により記憶される取得動作記述データを更新する、こととしてもよい。
また、本発明に係るネットワーク管理装置は、無線機と、基地局装置と、ネットワーク管理装置と、を含み、該無線機と該ネットワーク管理装置とが該基地局装置を介して通信可能に構成された通信システムにおいて使用されるネットワーク管理装置であって、前記無線機から送信された通信品質情報に応じて、該無線機に関する通信品質情報を取得するために使用される取得動作記述データであって、該無線機に記憶される取得動作記述データを更新する取得動作記述データ更新手段と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る通信品質情報取得方法は、無線機と、基地局装置と、ネットワーク管理装置と、を含み、該無線機と該ネットワーク管理装置とが該基地局装置を介して通信可能に構成された通信システムにおいて無線機に関する通信品質情報を取得する通信品質情報取得方法であって、前記無線機において、少なくとも取得対象の通信品質情報を特定する取得動作記述データに従って、当該無線機に関する通信品質情報を取得するステップと、前記ネットワーク管理装置において、前記取得動作記述データを更新するステップと、前記無線機において、前記更新された取得動作記述データに従って、当該無線機に関する通信品質情報を取得するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係る通信システム1のシステム構成を示す図である。同図に示すように、通信システム1は、電話機10、無線機(SU)20、基地局装置(BS)30、ネットワーク管理装置(NMS)40を含んで構成される。
この通信システム1は、上記WLL方式による音声通信、データ通信、若しくはパケット通信などの通信を行う。すなわち、無線機20と基地局装置30とが通信可能に構成されるが、無線機20は通常家庭内などに固定された状態で使用される。
電話機10は、CPUとメモリとを備える情報処理装置である。この電話機10は、モジュラージャックを備え、モジュラーケーブルにより無線機20と接続される。また、電話機10は、ユーザが電話を行うための音声出力手段(例えば、受話器)、音声入力手段(例えば、送話器)、通話先指定手段(例えばダイヤルボタン)、発着信手段(例えばオンフック・オフフックボタン)、及び着信通知手段(例えば、鳴動ベル)を備えている。さらに、電話機10は、データ通信やパケット通信を行うコンピュータを接続するためのインターフェイスを備えている。
無線機20は、CPUとメモリとを備える情報処理装置であり、さらに無線通信手段を備えている。無線機20は、この無線通信手段により、基地局装置30と無線による通信を行う。また、無線機20は電話機10と接続するためのモジュラージャックを備えており、電話機10が当該無線機20を介して基地局装置30と通信できるようにしている。
基地局装置30は、CPUとメモリとを備える情報処理装置であり、さらに無線通信手段及び有線通信手段を備えている。基地局装置30は、この無線通信手段により、無線機20と無線による通信を行う。また、基地局装置30は、この有線通信手段により、図示しない通信ネットワークと接続される。基地局装置30は、この通信ネットワークを介して、ネットワーク管理装置40と通信可能に接続される。
電話機10においてユーザ又は接続されたコンピュータが発信しようとする場合、ユーザ又はコンピュータは、通話先指定手段により通信相手となる他の電話機(不図示)などを指定し、発着信手段により発信する。この発信に際しては、電話機10は指定された通信先と接続するため無線機20及び基地局装置30を通じて通信ネットワークに存在する交換機(不図示)と制御信号の送受信を行うことにより所定の通信開始処理を行う。この通信開始処理が完了すると、電話機10と通信相手である電話機との通信が開始される。
電話機10に着信する場合には、通信相手となる他の電話機(不図示)において、上記同様の発信が行われ、通信開始処理が開始される。通信開始処理では、電話機10の着信通知手段がユーザ又はコンピュータに着信を知らせ、ユーザ又はコンピュータは発着信手段により着信を許可する。この許可がなされると、通信開始処理が完了し、電話機10と通信相手である電話機との通信が開始される。
ここで、無線機20のメモリには、当該無線機20に関する通信品質情報を取得するための取得動作記述データが記憶される。この取得動作記述データは、取得対象の通信品質情報や、通信品質情報の取得タイミングなどを特定する通信品質情報取得用プログラム及び該通信品質情報取得用プログラムにより使用されるデータであり、無線機20は、この取得動作記述データに従って当該無線機20に関する通信品質情報を取得する。また、無線機20は、ネットワーク管理装置40からの求めに応じ、取得した通信品質情報を該ネットワーク管理装置40に対して送信する。
この通信品質情報の具体的な例としては、発着信成功率、無線受信レベル、フレームエラーレートなどが挙げられる。発着信成功率は、上記発信及び着信が行われ、成功した割合を示す情報である。ここで、発信及び着信の成功とは、通信開始処理が完了したことを指す。無線受信レベルは、無線機20が基地局装置30から受信する電波の受信電力を示す情報である。また、フレームは音声通信、データ通信やパケット通信を行う場合に送信されるデータの単位であり、フレームエラーレートは、このフレームに含まれるデータが、通信途中での無線環境の悪化などに伴うビット反転等により送信されたものとは異なるものになった割合を示している。
なお、通信品質情報として、無線機20及び電話機10のハード故障情報、停電回数、電源ON/OFF数や気温・湿度のような外部環境に関する情報を含めてもよい。
ネットワーク管理装置40は、CPUとメモリと有線通信手段とを備える情報処理装置であり、この有線通信手段により、図示しない通信ネットワークと接続される。ネットワーク管理装置40は、この通信ネットワークを介して基地局装置30と接続され、さらに基地局装置30を介して無線機20と接続される。
このネットワーク管理装置40は、通信システム1の状態(通信状態や故障発生状況など)を管理する。具体的には、ネットワーク管理装置40は、無線機20から該無線機20が取得している上記通信品質情報を取得する。そして、取得した通信品質情報に基づいて、ネットワーク管理装置40は、無線機20が正常に通信を行えているか否かを判断する。
無線機20に異常が発生していると判断した場合、ネットワーク管理装置40は、無線機20の状態をより詳細に判断できるよう、より詳細な通信品質情報を取得する。具体的には、ネットワーク管理装置40は、無線機20から取得した通信品質情報に応じて、無線機20が記憶している上記取得動作記述データを更新する。すると、無線機20は更新された取得動作記述データに従って、当該無線機20に関する通信品質情報を取得するようになるので、ネットワーク管理装置40は、より詳細な通信品質情報を取得することができるようになる。
以下、このようにネットワーク管理装置40が無線機20に記憶される取得動作記述データを更新するための構成について、図2乃至図4に示す機能ブロック図を参照しながら、より詳細に説明する。
図2は、無線機20の機能ブロックを示す図である。同図に示すように、無線機20は、無線通信部21、電話機I/F部22、主制御部23、品質情報格納部24、更新部25、取得動作記述データ記憶部26を含んで構成される。
無線機20の主制御部23は、無線機20の各部を制御するとともに、無線機20のメモリに格納されるプログラムを実行する。また、主制御部23は、無線通信部21により受信されたデータを取得し、電話機I/F部22に出力するとともに、電話機I/F部22により受信されたデータを取得し、無線通信部21に出力する。すなわち、主制御部23は、基地局装置30と電話機10との間で送受信される音声やデータを取得している。さらに、主制御部23は、基地局装置30や電話機10から無線機20に対して送信されたデータを、無線通信部21又は電話機I/F部22を介して受信する。
また、主制御部23は、後述するように取得動作記述データ記憶部26に記憶される取得動作記述データに従って、当該無線機に関する通信品質情報を取得する通信品質情報取得部23aと、通信品質情報取得部23aが取得した通信品質情報を、前記ネットワーク管理装置40に対して送信する通信品質情報送信部23bと、を含んでいる。
取得動作記述データ記憶部26は、無線機20のメモリ内の記憶領域であり、上述の取得動作記述データを記憶している。具体的には、取得動作記述データ記憶部26は、通常時ソフト格納部26aと異常時ソフト格納部26bとを含んで構成され、通常時ソフト格納部26aと異常時ソフト格納部26bは、ともに取得動作記述データを格納するが、異常時ソフト格納部26bについては何も格納していない場合もある。通信品質情報取得部23aは、通常は、通常時ソフト格納部26aに格納される取得動作記述データに従って、取得した音声や取得したデータに基づく上記通信品質情報を取得し、品質情報格納部24に出力する。
更新部25は、主制御部23からの指示に従い、異常時ソフト格納部26bが記憶している取得動作記述データを更新する。具体的には、まず主制御部23は、基地局装置30から取得動作記述データの更新を要求することを示す取得動作記述データ更新要求を受信する。この取得動作記述データ更新要求には更新用の取得動作記述データそのものも含まれている。主制御部23は、更新部25に対し、この更新用の取得動作記述データを出力し、更新部25は、この更新用の取得動作記述データにより、異常時ソフト格納部26bが記憶している取得動作記述データを更新する。
主制御部23は、更新部25による取得動作記述データの更新が完了すると、従う取得動作記述データを異常時ソフト格納部26bに格納されるものに変更する。すなわち、主制御部23は、更新部25による取得動作記述データの更新が完了すると、異常時ソフト格納部26bに格納される取得動作記述データに従って、取得した音声や取得したデータに基づく上記通信品質情報を取得し、品質情報格納部24に出力するようにしている。
品質情報格納部24は、無線機20のメモリ内の記憶領域であり、通信品質情報取得部23aから入力された通信品質情報を格納する。通信品質情報送信部23bは、基地局装置30を介してネットワーク管理装置40から通信品質情報の送信を要求することを示す品質情報要求を受信すると、品質情報格納部24に格納される通信品質情報を読み出し、基地局装置30を介してネットワーク管理装置40に対して送信する。
図3は、基地局装置30の機能ブロックを示す図である。同図に示すように、基地局装置30は、NMSI/F部31、無線通信部32、主制御部33、更新ソフト取出部34、取得動作記述データ記憶部35を含んで構成される。
基地局装置30の主制御部33は、基地局装置30の各部を制御するとともに、基地局装置30のメモリに格納されるプログラムを実行する。また、主制御部33は、無線通信部32により受信されたデータを取得し、NMSI/F部31に出力するとともに、NMSI/F部31により受信されたデータを取得し、無線通信部32に出力する。すなわち、主制御部33は、ネットワーク管理装置40と無線機20との間で送受信されるデータを取得している。さらに、主制御部33は、ネットワーク管理装置40や無線機20から基地局装置30に対して送信されたデータを、NMSI/F部31又は無線通信部32を介して受信する。
取得動作記述データ記憶部35は、基地局装置30のメモリ内の記憶領域であり、上述の取得動作記述データを記憶している。具体的には、取得動作記述データ記憶部35は、通常時ソフト格納部35aと異常時ソフト格納部35bとを含んで構成され、通常時ソフト格納部35aと異常時ソフト格納部35bは、ともに取得動作記述データを格納する。なお、異常時ソフト格納部35bには、異常状態に応じた複数の取得動作記述データが格納される。
主制御部33は、ネットワーク管理装置40から送信されて、更新用の取得動作記述データを指定するとともに、該更新用の取得動作記述データの無線機20への送信を要求することを示す取得動作記述データ更新指示を受信する。主制御部33は、この取得動作記述データ更新指示を受信すると、該取得動作記述データ更新指示により指定される取得動作記述データを、通常時ソフト格納部35a及び異常時ソフト格納部35bのいずれかから取り出すよう、更新ソフト取出部34に対して指示を行う。
更新ソフト取出部34は、この指示に応じて、複数のソフト格納部、ここでは通常時ソフト格納部35a及び異常時ソフト格納部35bがそれぞれ記憶している取得動作記述データのいずれかを選択して取り出し、主制御部33に出力する。この出力を受けた主制御部33は、入力された更新用の取得動作記述データを含む取得動作記述データ更新要求を生成し、無線機20に対して送信する。
図4は、ネットワーク管理装置40の機能ブロックを示す図である。同図に示すように、ネットワーク管理装置40は、BSI/F部41、主制御部42、品質情報データベース43、ヒューマンマシンI/F部44を含んで構成される。
ネットワーク管理装置40の主制御部42は、ネットワーク管理装置40の各部を制御するとともに、ネットワーク管理装置40のメモリに格納されるプログラムを実行する。また、主制御部42は、基地局装置30からネットワーク管理装置40に対して送信されたデータをBSI/F部41を介して受信するとともに、BSI/F部41及び基地局装置30を介して、通信システム1の各装置に対しデータを送信する。
主制御部42は、通信ネットワーク及び基地局装置30を介して無線機20に対して定期的に品質情報要求を送信し、その応答として、無線機20から定期的に通信品質情報を受信する。主制御部42は、受信した通信品質情報を品質情報データベース43に書き込む。品質情報データベース43は、このようにして書き込まれた通信品質情報を記憶する。なお、品質情報データベース43は、無線機20が複数ある場合には、この通信品質情報を無線機20ごとに記憶する。
また、主制御部23は、取得動作記述データ記憶部26記憶される取得動作記述データを更新する取得動作記述データ更新部42aを含んでいる。
取得動作記述データ更新部42aは、上記のようにして品質情報データベース43に記憶される通信品質情報に基づき、各無線機20について取得動作記述データを更新すべきか否かを判断する。より具体的には、取得動作記述データ更新部42aは、品質情報データベース43に記憶される通信品質情報を解析することにより、各無線機20について通信品質情報に異常な変化が発生していないか否かの判断をし、異常な変化が発生していると判断した無線機20について、取得動作記述データを更新すべきであると判断する。なお、この解析は、無線機20の障害原因を推定することができるような方法で行われる。以下、この解析及び判断の具体例を2つ挙げて説明する。
1つ目の具体例は、通信品質情報として発信又は着信のエラー率を使用する場合に関する例である。発信又は着信のエラー頻度を解析することとすれば、発信又は着信のエラー頻度の増加要因、例えば電波伝播環境の悪化、電話機10と無線機20を接続するモジュラーケーブルの接触不良など、が障害原因であると推定することができる。この場合、さらにフレームレートを解析することとすれば、電波伝播環境の悪化などにより無線区間で通信ができなくなったための故障か、それ以外による故障か、を判断することができる。
そこで、通信品質情報により発信又は着信のエラー率が所定値を上回っていることが示される場合、主制御部42は、その原因を解析するために必要な情報として、フレームエラーレートに関する通信品質情報を取得するよう取得動作記述データを更新すべきであると判断する。
2つ目の具体例は、通信品質情報として無線機20の受信レベルを使用する場合に関する例である。WLL方式では、無線機20は原則として一箇所に固定されている。基地局装置30ももちろん固定されている。このため、無線機20の受信レベルは一定であるはずである。従って、受信レベルを解析することとすれば、受信レベルの減少要因、例えば基地局装置30の出力が落ちた、基地局装置30と無線機20の間に障害物が発生した、無線機20のアンテナが故障したなど、が障害原因であると推定することができる。この場合、受信レベルをより細かい周期で解析することとすれば、恒久的な原因(伝搬経路に障害物が発生したことやアンテナが折れたこと、など)による故障か、それ以外による故障か、を判断することができる。
そこで、通信品質情報により受信レベルが所定値を下回っていることが示される場合、主制御部42は、その原因を解析するために必要な情報として、より短い周期の取得タイミングで通信品質情報を取得するよう取得動作記述データを更新すべきであると判断する。
以上のようにして取得動作記述データを更新すべきであると判断すると、取得動作記述データ更新部42aは、判断結果に従い、更新用の取得動作記述データを決定(設定)する。そして、取得動作記述データ更新部42aは、該更新用の取得動作記述データの指定を含む取得動作記述データ更新指示を、基地局装置30に対して送信する。
ヒューマンマシンI/F部44は、ネットワーク管理装置40のユーザ、すなわち通信システム1の保守者に対し、品質情報データベース43に記憶される通信品質情報を表示出力する。また、ヒューマンマシンI/F部44は、該保守者による操作を受け入れる。保守者は、表示された通信品質情報を確認し、必要に応じ、取得動作記述データ更新部42aが必要な通信品質情報と判断したものとは異なる通信品質情報を取得できる取得動作記述データに更新するよう、取得動作記述データ更新部42aに対する指示を入力する。取得動作記述データ更新部42aは、この指示が入力された場合には、指示に従い、更新用の取得動作記述データを決定する。なお、このデータの決定は、予め想定できたパターンであれば、ネットワーク管理装置40により自動判定選択するようにすることも可能である。
以上説明した通信システム1の各構成により行われる処理について、通信システム1のシーケンスを参照しながら説明する。なお、以下では取得動作記述データはプログラム(SUプログラム)であるとして説明する。
図5は、通信システム1におけるシーケンスを示す図である。同図に示すように、無線機20は、当該無線機20に関する通信品質情報をSUプログラム(取得動作記述データ)に従い収集している(S1)。基地局装置30(若しくはネットワーク管理装置40)が、要求する通信品質情報を指定する品質情報要求を送信する(S2)と、無線機20は、収集して品質情報格納部24に格納された通信品質情報のうち、品質情報要求によって指定された通信品質情報を読み出し(S3)、基地局装置30を介してネットワーク管理装置40に対して送信する(S4,S5)。
通信品質情報を受信したネットワーク管理装置40は、受信した通信品質情報を品質情報データベース43に格納する(S6)。ネットワーク管理装置40は、このようにして蓄積された通信品質情報に基づき、無線機20の通信品質状況を上述のように解析する(S7)。
S7における解析の結果、特に異常なしと判断した場合には、ネットワーク管理装置40は、正常であることを示す信号(正常信号)を基地局装置30に対して送信する(S8,S9)。この正常信号を受信した基地局装置30は、引き続き無線機20に対し通信品質情報送信要求(S2)を送信する。
一方、S7における解析の結果、異常ありと判断した場合には、ネットワーク管理装置40は、判断結果に応じて更新用のSUプログラムを決定する(S8,S10)。ここでは、ネットワーク管理装置40は、より詳細な障害原因を知ることができるように、更新用のSUプログラムパターンを決定する。決定すると、ネットワーク管理装置40は、基地局装置30に対し、決定した更新用SUプログラムを指定するSUプログラム更新指示を送信する(S11)。
SUプログラム更新指示を受信した基地局装置30は、SUプログラム更新指示の指定に従い、ソフト格納部(異常時ソフト格納部35b)から更新用SUプログラムを選択して読み出し(S12)、無線機20に対してダウンロードを開始する(S13)。ダウンロードに際し、基地局装置30は、更新用SUプログラムを含むSUプログラム更新要求を無線機20に対して送信する(S14)。SUプログラム更新要求を受信した無線機20は、SUプログラム更新要求に含まれるSUプログラムを異常時ソフト格納部26bに格納することによりSUプログラムを更新し(S15)、格納が完了した旨を示す格納完了通知を基地局装置30に対して送信する(S16)。
格納完了通知を受信した基地局装置30は、無線機20に対して、異常時ソフト格納部26bを使用してREBOOT(再起動)するよう指示するためのREBOOT指示を送信する(S17,S18)。このREBOOT指示を受信した無線機20は、異常時ソフト格納部26bを使用して、自身のREBOOTを実施する(S19)。ここで、REBOOTの際に通常時ソフト格納部26aでなく異常時ソフト格納部26bを使用するので、再起動後にはS15における更新後のSUプログラムが起動され(S20)、通信品質情報の収集パターンが変更される(S21)。すると、無線機20は、更新後のSUプログラムに従い、当該無線機20に関する通信品質情報を収集するようになる(S22)。
基地局装置30は、無線機20の再起動が完了し、一定量の通信品質情報を収集したタイミングを見計らって、S2で送信した通信品質情報送信要求と同様の信号を、無線機20に対して送信する(S23)。この通信品質情報送信要求により、各装置は、S3乃至S6の処理を行い(S24乃至S27)、S7の処理に戻る(S28)ことにより、再度異常の原因解析を行う。
以上のように、本実施形態では、ネットワーク管理装置40は、必要に応じて取得動作記述データを変更するようにできるので、発生した故障の原因解析のためなどに必要な全ての通信品質情報が得られ、遠隔で的確な原因解析ができるようになる。また、ネットワーク管理装置40は、無線機20の取得した通信品質情報に応じて取得動作記述データを変更するようにできる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態では、無線機20が異常時ソフト格納部26bに格納された取得動作記述データに従って通信品質情報を取得するようになった後、元に戻す(通常時ソフト格納部26aに格納された取得動作記述データに従って通信品質情報を取得するようにする)処理について言及していないが、この処理は以下のようにすることができる。
すなわち、例えば、主制御部23が、通信品質情報の取得のために従う取得動作記述データを記憶しているソフト格納部を異常時ソフト格納部26bに切り替えた後一定時間後に、主制御部23は、通信品質情報の取得のために従う取得動作記述データを記憶しているソフト格納部を通常時ソフト格納部26aに再度切り替えることとしてもよい。また、ネットワーク管理装置40において原因解析や異常対応処理が完了したと判断した時点で、ネットワーク管理装置40から無線機20に対し、取得動作記述データを元に戻すよう指示するための信号を送信することとし、主制御部23はこの信号が受信された場合に、通信品質情報の取得のために従う取得動作記述データを記憶しているソフト格納部を通常時ソフト格納部26aに切り替えることとしてもよい。
また、無線機20に十分な記憶領域が確保できない場合には、異常時ソフト格納部26bを設けず、通常時ソフト格納部26aに記憶される取得動作記述データを更新することとしてもよい。この場合、上記元に戻す処理を行うためには、再度基地局装置30から取得動作記述データを送信するようにすることが好適である。
1 通信システム、10 電話機、20 無線機、21 無線通信部、22 電話機I/F部、23 主制御部、23a 通信品質情報取得部、23b 通信品質情報送信部、24 品質情報格納部、25 更新部、26 取得動作記述データ記憶部、26a 通常時ソフト格納部、26b 異常時ソフト格納部、30 基地局装置、31 NMSI/F部、32 無線通信部、33 主制御部、34 更新ソフト取出部、35 取得動作記述データ記憶部、35a 通常時ソフト格納部、35b 異常時ソフト格納部、40 ネットワーク管理装置、41 BSI/F部、42 主制御部、42a 取得動作記述データ更新部、43 品質情報データベース、44 ヒューマンマシンI/F部。
Claims (7)
- 無線機と、基地局装置と、ネットワーク管理装置と、を含み、該無線機と該ネットワーク管理装置とが該基地局装置を介して通信可能に構成された通信システムにおいて、
前記無線機は、
少なくとも取得対象の通信品質情報を特定する取得動作記述データを記憶する記憶手段と、
前記記憶される取得動作記述データに従って、当該無線機に関する通信品質情報を取得する通信品質情報取得手段と、
前記取得した通信品質情報を、前記ネットワーク管理装置に対して送信する通信品質情報送信手段と、
を含み、
前記ネットワーク管理装置は、
前記記憶手段により記憶される取得動作記述データを更新する取得動作記述データ更新手段、
を含み、
前記通信品質情報取得手段は、前記更新された取得動作記述データに従って、当該無線機に関する通信品質情報を取得する、
ことを特徴とする通信システム。 - 請求項1に記載の通信システムにおいて、
前記取得動作記述データ更新手段は、前記送信された通信品質情報に応じて、前記記憶手段により記憶される取得動作記述データを更新する、
ことを特徴とする通信システム。 - 請求項2に記載の通信システムにおいて、
前記取得動作記述データ更新手段は、前記送信された通信品質情報により発信又は着信のエラーが所定値を上回っていることが示される場合に、フレームエラーレートに関する通信品質情報を取得するよう前記記憶手段により記憶される取得動作記述データを更新する、
ことを特徴とする通信システム。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の通信システムにおいて、
前記取得動作記述データは、通信品質情報の取得タイミングをさらに特定する、
ことを特徴とする通信システム。 - 請求項4に記載の通信システムにおいて、
前記取得動作記述データ更新手段は、前記送信された通信品質情報により受信レベルが所定値を下回っていることが示される場合に、より短い周期の取得タイミングで前記通信品質情報を取得するよう前記記憶手段により記憶される取得動作記述データを更新する、
ことを特徴とする通信システム。 - 無線機と、基地局装置と、ネットワーク管理装置と、を含み、該無線機と該ネットワーク管理装置とが該基地局装置を介して通信可能に構成された通信システムにおいて使用されるネットワーク管理装置であって、
前記無線機から送信された通信品質情報に応じて、該無線機に関する通信品質情報を取得するために使用される取得動作記述データであって、該無線機に記憶される取得動作記述データを更新する取得動作記述データ更新手段と、
を含むことを特徴とするネットワーク管理装置。 - 無線機と、基地局装置と、ネットワーク管理装置と、を含み、該無線機と該ネットワーク管理装置とが該基地局装置を介して通信可能に構成された通信システムにおいて無線機に関する通信品質情報を取得する通信品質情報取得方法であって、
前記無線機において、少なくとも取得対象の通信品質情報を特定する取得動作記述データに従って、当該無線機に関する通信品質情報を取得するステップと、
前記ネットワーク管理装置において、前記取得動作記述データを更新するステップと、
前記無線機において、前記更新された取得動作記述データに従って、当該無線機に関する通信品質情報を取得するステップと、
を含むことを特徴とする通信品質情報取得方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005234680A JP2007049630A (ja) | 2005-08-12 | 2005-08-12 | 通信システム、ネットワーク管理装置、及び通信品質情報取得方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2063556A2 (en) | 2007-11-20 | 2009-05-27 | Nec Corporation | Communication apparatus, wave quality measuring system, wave quality measuring method and program |
WO2014102943A1 (ja) * | 2012-12-26 | 2014-07-03 | 富士通株式会社 | 障害原因判定装置、方法及びプログラム |
-
2005
- 2005-08-12 JP JP2005234680A patent/JP2007049630A/ja active Pending
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