JP2007049495A - リングノード装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】リングネットワークに送信する際のフラッドを少なくし、リング帯域を有効に活用することができるリングノードを得ること。
【解決手段】フラッドグループ以外のMACフレームの場合は、当該グループに対応する宛先リングノードアドレスを宛先リングノードアドレスとしたヘッダ情報によってMACフレームをカプセル化した非フラッドリングフレームを作成してリングポートへ送信するリング送信部111と、リングポートから受信したリングフレームが非フラッドリングフレームであって自リングノード宛てでない場合は、この受信リングフレームをリングポートに送出させ、受信リングフレームが非フラッドリングフレームであって自リングノード宛てである場合は、この受信リングフレームを受信リングフレームに含まれる送信元リングノードアドレスに対応するグループに分類してMACフレームにデカプセルするリング受信部102とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】フラッドグループ以外のMACフレームの場合は、当該グループに対応する宛先リングノードアドレスを宛先リングノードアドレスとしたヘッダ情報によってMACフレームをカプセル化した非フラッドリングフレームを作成してリングポートへ送信するリング送信部111と、リングポートから受信したリングフレームが非フラッドリングフレームであって自リングノード宛てでない場合は、この受信リングフレームをリングポートに送出させ、受信リングフレームが非フラッドリングフレームであって自リングノード宛てである場合は、この受信リングフレームを受信リングフレームに含まれる送信元リングノードアドレスに対応するグループに分類してMACフレームにデカプセルするリング受信部102とを備える。
【選択図】 図2
Description
本発明は、リングネットワークに接続されるリングポートまたは配下のMAC装置に接続されるMACポートから受信したフレームをリングポートまたはMACポートに送信するリングノード装置に関するものである。
従来のリングネットワークでは、IEEE802.3に規定されたイーサネット(登録商標)のフレーム(MACフレームと呼ぶ)を上位のレイヤでは処理をせずに中継する(ブリッジと呼ぶ)場合、リングネットワーク上では常にフラッドと呼ばれる全てのリングノードへ到達させる転送を行っている。
例えば、非特許文献1のIEEE802.17で規定されたブリッジでは、物理的な回線を収容するブリッジポートから受信したMACフレームの宛先MACアドレスが未学習であれば、MACフレームをコピーしてリングポートと全ブリッジポートから送信する。また、ブリッジでは、MACフレームを物理的な回線を収容するブリッジポートまたは物理的な回線を収容するリングポートから受信した時に、MACフレームの送信元MACアドレスと受信したポートの対応を記憶するMACアドレスの学習を行っている。ただし、リングポートにおけるMACアドレス学習は、2つあるリングポートのどちらで学習してもよく、2ポート合わせて学習しており、2つのリングポートを識別することなく、リング側にあるMACアドレスとして学習している。そして、物理的な回線を収容するブリッジポートまたはリングポートから受信したMACフレームの宛先MACアドレスが学習済みであれば、学習したポートからのみMACフレームを送信する。
また、IEEE802.17のリングノードはMACフレームをリングで中継する場合に、リングへ送信するリングノードは、リングフレームにMACフレームをカプセル化し、1つのリングフレームで全てのリングノードへ到達させている(非特許文献1、アネックスF)。一方リングからリングフレームを受信したリングノードは、リングフレームにカプセル化されているMACフレームの送信元MACアドレスにより、送信元MACアドレスを持つノードがリング側にあることを学習している。この学習により、リングノードがリングフレームを受信した時にカプセル化されたMACフレームの宛先MACアドレスが学習したMACアドレスである場合は、ブリッジポートから受信リングフレームを送信しない。このように、リングフレームからMACアドレス学習を行うことにより、中継不要なリングフレームを識別し、ブリッジポートへ不要なMACフレームの転送を防いでいる。
IEEE Draft P802.17/D3.3(P802_17D3_3.pdf)、2004年4月21日、5,6,7,9章,アネックスF
しかしながら、従来のIEEE802.17のブリッジを行うリングノードでは、MACフレームをリングで中継する場合、MACフレームをカプセル化したリングフレームを全リングノードで中継するフラッドを行っている。非特許文献1に示されているように、リングでのフラッドは、ブリッジポートに対し中継不要なリングフレームを識別するためのアドレス学習を送信元リングノード以外のリングノードが行うのに必要であるが、リングフレームを、常に全リングノードへ到達させるのでリングの帯域を多く使用するという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、リングでのフラッドを少なくし、リング帯域を有効に活用するリングノード装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、1又は複数のMAC装置を配下に有し、他の複数のリングノードとリングネットワークを形成するように接続され、配下のMAC装置からMACポートを介して受信したMACフレームを非フラッドリングフレームまたはフラッドリングフレームにカプセル化してリングポート、前記リングネットワークを経由して宛先のMAC装置に送信すると共に、前記リングポートを介して受信したリングフレームをMACフレームにデカプセル化して配下のMAC装置に送信するリングノード装置であって、他のリングノードの配下のMAC装置のMACアドレスと、該MAC装置が所属するグループとの対応関係を学習するためのアドレス学習テーブルと、グループと宛先リングノードアドレスとの対応関係が予め登録された送信側グループテーブルと、MACポートからMACフレームを受信すると、宛先MACアドレスが前記アドレス学習テーブルに登録されているMACアドレスである場合、MACフレームを登録内容にしたがったグループに分類し、宛先MACアドレスが前記アドレス学習テーブルに登録されていない場合と、宛先MACアドレスがマルチキャストまたはブロードキャストの場合は、フラッドグループにグループ分類するブリッジ受信部と、前記ブリッジ受信部でのグループ分類結果がフラッドグループのMACフレームの場合は、所定のリングフラッド用リングノードアドレスを宛先リングノードアドレスとしたヘッダ情報によってMACフレームをカプセル化したフラッドリングフレームを作成してリングポートへ送信し、フラッドグループ以外のMACフレームの場合は、前記送信側グループテーブルを参照して当該グループに対応する宛先リングノードアドレスを宛先リングノードアドレスとしたヘッダ情報によってMACフレームをカプセル化した非フラッドリングフレームを作成してリングポートへ送信するリング送信部と、グループと送信元リングノードアドレスとの対応関係が予め登録された受信側グループテーブルと、リングポートから受信したリングフレームが非フラッドリングフレームであって自リングノード宛てでない場合は、この受信リングフレームを前記リング送信部を介してリングポートに送出させ、受信リングフレームが非フラッドリングフレームであって自リングノード宛てである場合は、この受信リングフレームを前記受信側グループテーブルを参照して、受信リングフレームに含まれる送信元リングノードアドレスに対応するグループに分類してMACフレームにデカプセルし、リングポートから受信したリングフレームがフラッドリングフレームの場合は、この受信リングフレームを前記リング送信部を介してリングポートに送出させるとともにこの受信リングフレームを前記受信側グループテーブルを参照して、受信リングフレームに含まれる送信元リングノードアドレスに対応するグループに分類してMACフレームにデカプセルするリング受信部と、前記リング受信部でのグループ分類結果に基づきグループとMACフレームの送信元MACアドレスとの対応関係を前記アドレス学習テーブルに学習するとともに、前記アドレス学習テーブルの学習内容に応じて前記デカプセル化されたMACフレームを前記MACポートへ出力制御するブリッジ送信部とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、リングポートからの受信時に、グループテーブルに基づきリングフレームのグループ判定を行い、リングフレームにカプセル化されているMACフレームの送信元アドレスをグループ毎にアドレス学習テーブル106に学習し、リングポートへの送信時に、アドレス学習テーブルの学習内容に基づきMACポートから受信したMACフレームが所属するグループを判別し、グループテーブルに基づき前記判別されたグループに割り当てられた宛先リングノードアドレスを求め、この宛先リングノードアドレスを含むヘッダ情報を用いてMACフレームをカプセル化した非フラッドのリングフレームを作成するようにしているので、アドレス学習テーブルで学習済みの宛先MACアドレスを含むMACフレームをリングネットワークで中継する場合には特定のリングノード間の転送となり、これにより全リングノードへ到達させるフラッドリングフレームを削減でき、リング帯域を有効に活用することができる。すなわち、受信する必要のあるリングノードのみがリングフレームを受け取り、受信する必要のないリングノードのMACポートからは不要のMACフレームがフラッドされることも少なくなり、ネットワーク全体での帯域を有効に活用することができる。
以下に、本発明にかかるリングノード装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1〜図7に従って、この発明の実施の形態1について説明する。図1は、複数のリングノード1(1a〜1f)によって構成されるリング状のネットワーク(以下リングネットワークという)の一例を示す図である。実施の形態1においては、リングネットワークを構成する全てのリングノード1a〜1fが、図2に示す構成を有しているものとする。
図1〜図7に従って、この発明の実施の形態1について説明する。図1は、複数のリングノード1(1a〜1f)によって構成されるリング状のネットワーク(以下リングネットワークという)の一例を示す図である。実施の形態1においては、リングネットワークを構成する全てのリングノード1a〜1fが、図2に示す構成を有しているものとする。
これらのリングノード1a〜1fは、1又は複数のMAC装置2(2a〜2i)が配下に接続されると共に、複数の他のリングノード1とリングネットワーク3を形成する。かかるネットワーク形態において、リングノード1は、リングネットワーク3を経由して他のリングノード1との間でリングフレームを送受信し、配下のMAC装置2との間でMACフレームを送受信する。なお、MAC装置とは、各リングノードの配下の各種端末機器などの総称である。
リングフレームは、MAC装置2から受信したMACフレームを所定のヘッダ情報でカプセル化したフレームである。このヘッダ情報は、宛先リングノードアドレスと、送信元リングノードアドレスと、そのフレームをフラッド「する」か「しない」かを示すフラッド識別子FLとを含んでいる。さらにヘッダ情報には、必要に応じて後述する分離識別子が含まれている。
図2は、1つのリングノードの内部構成を示す機能ブロック図である。図2において、リングノード1は、リングポート101と、リング受信部102と、グループテーブル103と、リングフレーム転送ポート104と、ブリッジ送信部105と、アドレス学習テーブル106と、MAC学習テーブル107と、MACポート108と、ブリッジ受信部109と、MACフレーム転送ポート110と、リング送信部111とを備えている。
リングポート101は、他のリングノード1から送信されたリングフレームを受信したり、リングフレームを送信したりするためのインターフェースである。リングポート101は、内回りと外回りのポートを夫々備えており、内回りポートおよび外回りポートは夫々受信ポートと送信ポートとを備えている。
リング受信部102は、リングポート101の受信ポートと接続されており、リングポート101を介して受信したリングフレームに含まれるフラッド識別子FLおよび宛先リングノードアドレスに基づいて次のような動作を行う。
(1)フラッド識別子FLがフラッドする値“1”であるか否かを判断し、フラッドすると判断した場合は、受信したリングフレームをコピーして、1つをリング送信部111に転送すると共に、もう1つを取り込む。
(2)フラッド識別子FLが“0”の場合は、当該リングフレームの宛先リングノードアドレスが自己のリングノードアドレスと一致するか否かを判断し、一致する場合は、そのリングフレームを取り込み、一致しない場合は、該リングフレームを転送ポート112,リング送信部111を介して隣のリングノード装置に転送する。
(1)フラッド識別子FLがフラッドする値“1”であるか否かを判断し、フラッドすると判断した場合は、受信したリングフレームをコピーして、1つをリング送信部111に転送すると共に、もう1つを取り込む。
(2)フラッド識別子FLが“0”の場合は、当該リングフレームの宛先リングノードアドレスが自己のリングノードアドレスと一致するか否かを判断し、一致する場合は、そのリングフレームを取り込み、一致しない場合は、該リングフレームを転送ポート112,リング送信部111を介して隣のリングノード装置に転送する。
また、リング受信部102は、図3に示すグループテーブル103を参照して、取り込んだリングフレームのヘッダ情報に含まれる送信元リングノードアドレスと分離識別子との組み合わせに対応する転送ポートを決定する。すなわち、リングフレームのヘッダ情報に含まれる送信元リングノードアドレスと分離識別子との組み合わせに一致する受信リングノードアドレスと分離識別子との組み合わせをグループテーブル103から検索し、検索した受信リングノードアドレスと分離識別子との組み合わせに対応する転送ポートを決定する。リング受信部102は、取り込んだリングフレームをデカプセル化してMACフレームを取り出し、そのMACフレームを複数のリングフレーム転送ポート104のうちの前記決定した転送ポートに出力する。
グループテーブル103には、図3に示すように、グループと、受信リングノードアドレスと、送信リングノードアドレスと、転送ポートとの対応関係が登録されている。グループと、受信リングノードアドレスとの対応関係がリング受信部102が参照する受信側グループテーブルとして機能し、グループと、送信リングノードアドレスとの対応関係がリング送信部111が参照する送信側グループテーブルとして機能する。この場合、受信リングノードアドレスがさらに分離識別子によって別のグループに分類されている。グループには、フラッドグループとそれ以外の非フラッドグループ(A、B、C、D・・・・・)とがある。グループテーブル103は、ネットワーク3を構成する際に各リングノード1のそれぞれに予め登録される。例えば、送信元リングノードアドレスがRA1で分離識別子がID2のヘッダ情報を含むリングフレームを受信した場合は、リング受信部102は、所属するグループがAと判断し、転送ポートT1を介してデカプセル化したMACフレームを出力する。なお、図3において、受信リングノードアドレスの欄に「不一致」とあるのは、受信したリングフレームの送信元リングノードアドレスと分離識別子の組と一致する組がグループテーブル103に登録されていない場合を表しており、この場合フラッドグループとなる。但し、実施の形態1の場合は、全てのリングノードが図2に示す構成を備えており、全てのリングノードがフラッドグループ以外のグループとして登録されるので、実施の形態1の場合は転送ポートT0を介してリング受信部102からブリッジ送信部105に転送されるMACフレームは存在しない。
リングフレーム転送ポート104は、リング受信部102がリングフレームからデカプセルしたMACフレームをブリッジ送信部105に転送する際に使用する複数の転送ポートT0、T1、T2、T3、T4・・・を備えている。
ブリッジ送信部105は、リング受信部102から転送されたMACフレームを受け取り、このMACフレームが複数のリングフレーム転送ポート104のうちのどの転送ポートから転送されてきたかを判定し、この判定に基づき転送ポート番号とそのMACフレームの送信元MACアドレスとの対応関係を取得し、取得した対応関係がアドレス学習テーブル106に登録されていない場合は、取得した転送ポート番号と送信元MACアドレスとの対応関係をアドレス学習テーブル106に登録するというリングネットワーク側のMACアドレスの学習処理を実行する。このアドレス学習テーブル106の登録内容は、後述するように、ブリッジ受信部109でのリング送信部111へのMACフレーム転送処理の際に、ブリッジ受信部109によって参照される。
図4は、アドレス学習テーブル106の一例を示す図である。図4では、例えば、T2ポートから転送されてきたMACフレームの送信元MACアドレスがMA4、MA5であったことが学習されている。なお、図4に示すアドレス学習テーブル106のMACアドレスにおいて「フラッド」とされているのは、フラッドグループに対応するMACアドレスを示すものであり、ブリッジ受信部109がMACフレームを転送するMACフレーム転送ポート110を決定する際に、学習されていない未学習MACアドレスを宛先MACアドレスとして備えたMACフレームが分類されるグループを示している。具体的には、アドレス学習テーブル106におけるフラッドグループには、未学習のMACアドレス、マルチキャストを示すMACアドレス、ブロードキャストを示すMACアドレスを宛先MACアドレスとしたMACフレームが分類される。
一方、MAC学習テーブル107には、MACポート108と当該リングノードの配下のMAC装置のMACアドレスとの対応付けが登録されており、ブリッジ受信部109によるMACポート側のMACアドレス学習結果に応じてその登録内容が更新される。
ブリッジ送信部105は、アドレス学習テーブル106およびMAC学習テーブル107を参照して、リングフレーム転送ポート104から転送されてきたMACフレームの宛先MACアドレスに基づきつぎのようなMACフレームの転送処理を実行する。
(1)アドレス学習テーブル106を検索してMACフレームの宛先MACアドレスに一致するMACアドレスが登録されている場合は、このMACフレームはリングネットワーク側のものであるとしてそのMACフレームを破棄する。
(2)アドレス学習テーブル106を検索してMACフレームの宛先MACアドレスに一致するMACアドレスが登録されていない場合は、さらにMAC学習テーブル107を検索して宛先MACアドレスに一致するMACアドレスが登録されている場合には、MAC学習テーブル107の登録内容に対応するMACポート108からMACフレームを出力し、宛先MACアドレスに一致するMACアドレスが登録されていない場合は、このMACフレームを全MACポート108から出力する。
(1)アドレス学習テーブル106を検索してMACフレームの宛先MACアドレスに一致するMACアドレスが登録されている場合は、このMACフレームはリングネットワーク側のものであるとしてそのMACフレームを破棄する。
(2)アドレス学習テーブル106を検索してMACフレームの宛先MACアドレスに一致するMACアドレスが登録されていない場合は、さらにMAC学習テーブル107を検索して宛先MACアドレスに一致するMACアドレスが登録されている場合には、MAC学習テーブル107の登録内容に対応するMACポート108からMACフレームを出力し、宛先MACアドレスに一致するMACアドレスが登録されていない場合は、このMACフレームを全MACポート108から出力する。
MACポート108は、ブリッジ送信部105から出力されたMACフレームを配下のMAC装置2に送信したり、配下のMAC装置2から送信されたMACフレームを受信してブリッジ受信部109に出力したりするためのインターフェースである。
ブリッジ受信部109は、MACポート108を介して配下のMAC装置2から受信したMACフレームの送信元MACアドレスと受信したMACポート108との対応関係を、必要に応じて、MAC学習テーブル107に登録する。また、ブリッジ受信部109は、アドレス学習テーブル106およびMAC学習テーブル107の登録内容を参照して、受信したMACフレームの宛先MACアドレスに基づきつぎのようなMACフレームの転送処理を実行する。
(1)MAC学習テーブル107を検索してMACフレームの宛先MACアドレスに一致するMACアドレスが登録されている場合は、転送ポート113、ブリッジ送信部105を介して、登録内容に対応するMACポート108にMACフレームを出力させる。
(2)MAC学習テーブル107を検索してMACフレームの宛先MACアドレスに一致するMACアドレスが登録されていない場合は、さらにアドレス学習テーブル106を検索して宛先MACアドレスに一致するMACアドレスがアドレス学習テーブル106に登録されている場合には、登録内容に対応するMACフレーム転送ポート110にMACフレームを出力し、宛先MACアドレスに一致するMACアドレスが登録されていない場合は、アドレス学習テーブル106において「フラッド」に対応する転送ポートT0にMACフレームを出力するとともに、転送ポート113、ブリッジ送信部105を介して、全MACポート108にMACフレームを出力させる。
(1)MAC学習テーブル107を検索してMACフレームの宛先MACアドレスに一致するMACアドレスが登録されている場合は、転送ポート113、ブリッジ送信部105を介して、登録内容に対応するMACポート108にMACフレームを出力させる。
(2)MAC学習テーブル107を検索してMACフレームの宛先MACアドレスに一致するMACアドレスが登録されていない場合は、さらにアドレス学習テーブル106を検索して宛先MACアドレスに一致するMACアドレスがアドレス学習テーブル106に登録されている場合には、登録内容に対応するMACフレーム転送ポート110にMACフレームを出力し、宛先MACアドレスに一致するMACアドレスが登録されていない場合は、アドレス学習テーブル106において「フラッド」に対応する転送ポートT0にMACフレームを出力するとともに、転送ポート113、ブリッジ送信部105を介して、全MACポート108にMACフレームを出力させる。
MACフレーム転送ポート110は、ブリッジ受信部109が受信したMACフレームをリング送信部111に転送する際に使用する複数の転送ポートT0、T1、T2、T3、T4・・・を備えている。
リング送信部111は、ブリッジ受信部109からMACフレーム転送ポート110を介して転送されたMACフレームを受け取り、そのMACフレームを、宛先リングノードアドレスと、送信元リングノードアドレスと、フラッド識別子と、分離識別子とを含むヘッダ情報によってカプセル化してリングフレームとしてリングポート101に出力する。なお、分離識別子は、必要に応じてヘッダ情報として付加されるものである。
リング送信部111は、グループテーブル103を参照して、そのMACフレームを受信したMACフレーム転送ポートに対応するグループを取得し、取得したグループがフラッドグループであるか否かを判定する。フラッドグループでないと判定した場合には、非フラッドグループのヘッダ情報を作成し、フラッドグループであると判定した場合には、フラッドグループのヘッダ情報であるリングフラッド用リングノードアドレスを作成する。
フラッドグループでないと判定した場合、リング送信部111は、グループテーブル103から転送ポートに対応する送信リングノードアドレスを取得して、取得した送信リングノードアドレスを宛先リングノードアドレスとして、フラッド識別子FLを“0”とし、さらに、保持している自己のリングノードアドレスを送信元リングノードアドレスとしてヘッダ情報を作成する。リング送信部111は、作成した非フラッドグループのヘッダ情報でMACフレームをリングフレームにカプセル化し、カプセル化したリングフレームをリングポート101から送信する。
また、リング送信部111は、フラッドグループであると判定した場合には、MACフレームの宛先MACアドレスをコピーしてこれを宛先リングノードアドレスとして、自己のリングノードアドレスを送信元リングノードアドレスとしたうえに、フラッド識別子FLを“1”としたヘッダ情報を作成する。リング送信部111は、作成したフラッドグループのヘッダ情報でMACフレームをリングフレームにカプセル化し、カプセル化したリングフレームをリングポート101から送信する。なお、この場合には、フラッドグループであると判定した際は、IEEE802.17と同様、MACフレームの宛先MACアドレスをコピーしてこれを宛先リングノードアドレスとしたが、他の任意のリングフラッド用リングノードアドレスを使用するようにしてもよい。
ただし、リング送信部111では、リング受信部102に接続される転送ポート112からリングフレームを受信した場合は、このリングフレームをそのままリングポート101に出力する。また、リング送信部111は、ヘッダ情報として分離識別子を付加する場合、配下のMAC装置のMACアドレスと分離識別子とを対応付けた図5に示すような分離テーブルを備えている。この場合は、受け取ったMACフレームの送信元MACアドレスに対応する分離識別子を分離テーブルから取得して、取得した分離識別子をヘッダ情報としてリングフレームに付加する。分離テーブルは、グループテーブル103と同様に、ネットワーク3を構成する際に各リングノード1のそれぞれに必要に応じて登録される。
また、リング送信部111は、宛先リングノードアドレスとリングポート(外回りと内回りとのどちらかのリングポート101)とを対応付けたテーブル(図示せず)を備えている。リングフレームを出力する際に、このテーブルを参照して、リングフレームの宛先とされた宛先リングノードアドレスに対応する送信ポートを決定する。
なお、例えば、インターネットプロトコルのIPアドレスでネットワークが構成されてIPサブネット毎にVLANを構成する場合、VLAN毎に分離識別子を対応させると、リング送信部111はMACフレームの情報からVLANを識別し分離識別子を決定することができる。また、分路識別子は、MACフレームを受信したMACポートに対応させる等で決定してもよい。
次に、リングノード1の動作処理手順を説明する。リングノード1の動作としては、大きく分けて、
(1)配下のMAC装置からのフレームを中継するリングノードがアドレス学習テーブル106に既に登録済みのMACアドレスを有するMAC装置へリングネットワーク3を介してフレームを転送する動作(以下、学習済みユニキャスト動作という)、
(2)配下のMAC装置からのフレームを中継するリングノードがアドレス学習テーブル106に未登録であるMACアドレスを有するMAC装置へリングネットワーク3を介してフレームを転送する動作(以下、未学習ユニキャスト動作という)、
(3)配下のMAC装置からブロードキャスト又はマルチキャストのMACフレームをリングネットワーク3を介して転送する動作、
があるのでこれらの動作を順次説明する。
(1)配下のMAC装置からのフレームを中継するリングノードがアドレス学習テーブル106に既に登録済みのMACアドレスを有するMAC装置へリングネットワーク3を介してフレームを転送する動作(以下、学習済みユニキャスト動作という)、
(2)配下のMAC装置からのフレームを中継するリングノードがアドレス学習テーブル106に未登録であるMACアドレスを有するMAC装置へリングネットワーク3を介してフレームを転送する動作(以下、未学習ユニキャスト動作という)、
(3)配下のMAC装置からブロードキャスト又はマルチキャストのMACフレームをリングネットワーク3を介して転送する動作、
があるのでこれらの動作を順次説明する。
(学習済みユニキャスト動作)
まず、学習済みユニキャスト動作について、例えば、図1のネットワークにおいて、リングノード1a(リングノードアドレス「RA1」)に接続されたMAC装置2a(MACアドレス「MA2」)からリングノード1f(リングノードアドレス「RA2」)に接続されたMAC装置2h(MACアドレス「MA6」)にMACフレームを転送する場合を例に挙げて説明する。
まず、学習済みユニキャスト動作について、例えば、図1のネットワークにおいて、リングノード1a(リングノードアドレス「RA1」)に接続されたMAC装置2a(MACアドレス「MA2」)からリングノード1f(リングノードアドレス「RA2」)に接続されたMAC装置2h(MACアドレス「MA6」)にMACフレームを転送する場合を例に挙げて説明する。
このとき、リングノード1aは、図3に示したグループテーブル103と図5に示した分離テーブルと図4に示す学習内容のアドレス学習テーブル106を備え、リングノード1fは、図3に示したグループテーブルと図6に示す学習内容のアドレス学習テーブルを備えるものとして説明する。
MAC装置2aは、宛先MACアドレスを「MA6」とすると共に、送信元MACアドレスを「MA2」としたMACフレームをリングノード1aに送信する。
このMACフレームがリングノード1aの所定のMACポート108を介してブリッジ受信部109において受信されると、ブリッジ受信部109は、必要に応じてMAC学習テーブル107に通常のMAC学習をする。次いで、ブリッジ受信部109は、受信したMACフレームの宛先MACアドレスと一致するMACアドレスがMAC学習テーブル107に学習されているか否かを検索する。この検索の結果、一致するMACアドレスの学習があればMACフレームは対応するMACポート108に出力されるが、この場合は、「MA6」に一致するMACアドレスはMAC学習テーブルに学習されていないはずであるので、このMACフレームは、MACポート108には出力されない。
次に、ブリッジ受信部109は、アドレス学習テーブル106からMACフレーム中の宛先MACアドレスと一致するMACアドレスを検索し、一致するMACアドレスに対応する転送ポートを決定し、MACフレーム転送ポート110のうちの決定した転送ポートにMACフレームを出力する。この場合、図4のアドレス学習テーブル106においては、宛先MACアドレス「MA6」に一致するMACアドレスが学習されているので、一致するMACアドレス「MA6」に対応する「T3」に転送ポートを決定し、決定した転送ポート「T3」からMACフレームを出力して、リング送信部111に転送する。
リング送信部111は、MACフレーム転送ポート110の転送ポート「T3」を経由したMACフレームを受け取ると、MACフレームをカプセル化するためのヘッダ情報を作成する。まず、リング送信部111は、図3のグループテーブルを参照して、MACフレームが経由した転送ポート「T3」に対応するグループ「Cグループ」を取得し、フラッドグループでないことを判別する。さらに、「Cグループ」に対応する送信リングノードアドレス「RA2」を取得する。
リング送信部111は、取得した送信リングノードアドレス「RA2」を宛先リングノードアドレスとし、自己のリングノードアドレス「RA1」を送信元リングノードアドレスとする。また、フラッドグループでないことが判別されているので、フラッド識別子FL=“0”にしてヘッダ情報を作成する。さらに、図5の分離テーブルから送信元MACアドレス「MA2」に対応する分離識別子「ID2」を取得し、取得した分離識別子「ID2」をヘッダ情報に追加する。
リング送信部111は、これらのヘッダ情報により、入力されたMACフレームをカプセル化することによりリングフレームを作成し、所定のリングポート101から送信する。この場合は、2つのリングポートのうち、リングノード1eに接続される側のリングポート101より送信するものとする。
リングノード1aから出力されたリングフレームは、まず、リングノード1eに到着する。リングノード1eのリング受信部102では、一方のリングポート101を介して受信したリングフレームのフラッド識別子FL=“0”であり、また宛先リングノードアドレスも自己のリングノードアドレスではないので、このリングフレームを取り込まずに、そのまま転送ポート112を介してリング送信部111に出力する。リング送信部111は、転送ポート112を介して入力されるリングフレームをそのまま、他方のリングポート101に出力する。このように、送信元あるいは送信先でない途中のリングノード1eでは、リングフレームを取り込むことなく隣のリングノードに転送するのみの処理を実行している。
リングノード1eで転送されたリングフレームは、次に、リングノード1fに到着する。リングノード1fのリング受信部102は、受信したリングフレームのフラッド識別子FL=”0”であって、宛先リングノードアドレスが自己のリングノードアドレスであるので、このリングフレームを取り込む。
リングノード1fのリング受信部102は、図3のグループテーブル103を参照して、受信したリングフレームのヘッダ情報に含まれる送信元リングノードアドレス「RA1」と分離識別子「ID2」とに対応するグループの転送ポート「T1」を取得する。そして、リング受信部102は、リングフレームをデカプセル化してMACフレームを取り出し、取り出したMACフレームを転送ポート「T1」に出力する。
リングノード1fのブリッジ送信部105は、リングフレーム転送ポート104の転送ポート「T1」を経由してMACフレームを受信すると、図6に示すアドレス学習テーブル106に、既に学習登録がなされているか否かを判定する。この場合は、図6に示すように、学習がなされていないので、ブリッジ送信部105は、MACフレームの送信元MACアドレス「MA2」を、転送ポート「T1」と対応付けてアドレス学習テーブル106に登録する。
さらに、ブリッジ送信部105は、アドレス学習テーブル106を参照して、そのMACフレームの宛先MACアドレス「MA6」に一致するMACアドレスが学習されているか否かを検索することにより、このMACフレームがリングネットワーク側に送るべきものであるか配下に送るべきものであるかを判断する。すなわち、MACフレームの宛先MACアドレスに一致するMACアドレスがアドレス学習テーブル106に登録されている場合は、このMACフレームはリングネットワーク側に送るべきものであるして破棄される。この場合は、宛先MACアドレス「MA6」に一致するMACアドレスの学習はないので、ブリッジ送信部105は、今度はMAC学習テーブル107を参照して、宛先MACアドレス「MA6」に一致するMACアドレスの学習があるかを検索する。この場合、MAC学習テーブル107には、MACアドレス「MA6」が登録されているはずであるので、そのMACアドレスに対応するMACポート108からMACフレームを出力して、MAC装置2hにMACフレームを送信する。
(未学習ユニキャスト動作)
次に、未学習ユニキャスト動作について、例えば、図1のリングネットワークにおいて、リングノード1a(リングノードアドレス「RA1」)に接続されたMAC装置2a(MACアドレス「MA2」)からリングノード1f(リングノードアドレス「RA2」)に接続されたMAC装置2h(MACアドレス「MA6」)にMACフレームを転送する場合を例に挙げて説明する。
次に、未学習ユニキャスト動作について、例えば、図1のリングネットワークにおいて、リングノード1a(リングノードアドレス「RA1」)に接続されたMAC装置2a(MACアドレス「MA2」)からリングノード1f(リングノードアドレス「RA2」)に接続されたMAC装置2h(MACアドレス「MA6」)にMACフレームを転送する場合を例に挙げて説明する。
このとき、リングノード1aは、図3に示したグループテーブル103と図5に示した分離テーブルと図7に示す学習内容のアドレス学習テーブル106を備え、リングノード1fは、図3に示したグループテーブルと図6に示す学習内容のアドレス学習テーブルを備えるものとして説明する。
未学習ユニキャスト動作は、例えば、アドレス学習テーブル106におけるエージング処理やネットワークトポロジの変化などの理由により、例えば図4に示したアドレス学習テーブル106に学習されていた転送ポート「T3」に対応するMACアドレス「MA6」、「MA7」が消去されたりして、アドレス学習テーブル106が図7に示すような登録内容となった際に、アドレス学習テーブル106において未学習となってしまったMACアドレスを宛先MACアドレスとするMACフレームを転送する際に行う動作である。
まず、MAC装置2aは、前述の学習済みユニキャスト動作と同様に、宛先MACアドレスが「MA6」であり、送信元MACアドレスが「MA2」であるMACフレームをリングノード1aに送信する。
このMACフレームがリングノード1aのブリッジ受信部109において受信されると、ブリッジ受信部109は、必要に応じてMAC学習テーブル107に通常のMAC学習をする。次いで、ブリッジ受信部109は、受信したMACフレームの宛先MACアドレスと一致するMACアドレスがMAC学習テーブル107に学習されているか否かを検索する。この検索の結果、一致するMACアドレスの学習があればMACフレームは対応するMACポート108に出力されるが、この場合は、「MA6」に一致するMACアドレスはMAC学習テーブルに学習されていないはずであるので、このMACフレームは、MACポート108には出力されない。
次に、ブリッジ受信部109は、アドレス学習テーブル106からMACフレーム中の宛先MACアドレス「MA6」と一致するMACアドレスを検索し、一致するMACアドレスに対応する転送ポートを決定し、MACフレーム転送ポート110のうちの決定した転送ポートにMACフレームを出力する。この場合、図7のアドレス学習テーブル106においては、「MA6」と一致するMACアドレスの学習がないので、ブリッジ受信部109は、「フラッド」のグループに対応する「T0」のMACフレーム転送ポート110からリング送信部111にMACフレームを転送する。このときブリッジ受信部109は、転送ポート113を介してMACフレームをブリッジ送信部105に転送し、ブリッジ送信部105によって全てのMACポート108にMACフレームを出力させる。
MACフレーム転送ポート110の転送ポート「T0」を経由してMACフレームを受信すると、リング送信部111は、そのMACフレームをカプセル化するためのヘッダ情報を作成する。まず、図3のグループテーブル103を参照して、経由した転送ポート「T0」に対応するグループである「フラッドグループ」を取得し、フラッドグループであることを判別して、フラッドグループのヘッダ情報を作成する。すなわち、リング送信部111は、フラッド識別子FL=“1”とし、宛先リングノードアドレスをMACフレームの宛先MACアドレス「MA6」とし、自己のリングノードアドレス「RA1」を送信元リングノードアドレスとし、図5の分離テーブルから、送信元MACアドレス「MA2」に対応する分離識別子「ID2」を取得し、これらFL=“1”、「MA6」、「RA1」、「ID2」を含んだヘッダ情報を作成する。作成したヘッダ情報をMACフレームに付加してリングフレームにカプセル化する。さらに、学習済みユニキャスト動作と同様にこのリングフレームを所定のリングポート101から送信する。
リングノード1aから送信されたリングフレームは、まず、リングノード1eに到着する。リングノード1eのリング受信部102は、受信したリングフレームのフラッド識別子FL=“1”であるので、このリングフレームをコピーして1つのリングフレームを取り込んで、もう1つのリングフレームを転送ポート112を介してリング送信部111に転送する。リング送信部111は、転送ポート112を介して入力されるリングフレームをそのまま、リングポート101に出力する。
リングノード1eのリング受信部102では、グループテーブル103を参照して、リングフレームの送信元リングノードアドレス「RA1」と分離識別子「ID2」に対応する転送ポート「T1」を取得し、取得した転送ポート「T1」に、リングフレームから取り出したMACフレームを出力する。ブリッジ送信部105では、必要に応じて、受信した転送ポート「T1」と送信元MACアドレス「MA2」とを対応付けるアドレス学習をアドレス学習テーブル106にて行う。さらに、リング受信部102は、アドレス学習テーブル106を参照して、宛先MACアドレス「MA6」に一致するMACアドレスがあるかを検索する。この場合、宛先MACアドレス「MA6」は、リング側にあるものと学習されているはずであるので、そのMACフレームは廃棄される。
一方、リングノード1eから転送されたリングフレームは、次に、リングノード1fに到着する。リングノード1fのリング受信部102は、リングノード1eと同様に、このリングフレームをコピーして1つのリングフレームを取り込んで、もう1つのリングフレームを転送ポート112を介してリング送信部111に転送する。リング送信部111は、転送ポート112を介して入力されるリングフレームをそのまま、リングポート101に出力する。
リングノード1fのリング受信部102は、リングノード1eと同様に、「T1」のリングフレーム転送ポート104を経由して、このリングフレームに含まれたMACフレームをブリッジ送信部105に出力する。ブリッジ送信部105では、必要に応じて、受信した転送ポート「T1」と送信元MACアドレス「MA2」とを対応付ける学習をアドレス学習テーブル106にて行う。さらに、ブリッジ送信部105は、アドレス学習テーブル106を参照して、そのMACフレームの宛先MACアドレス「MA6」に一致するMACアドレスが学習されているか否かを検索することにより、このMACフレームがリングネットワーク側に送るべきものであるか配下に送るべきものであるかを判断する。この場合は、リングノード1fのアドレス学習テーブル106には、図6に示すように、宛先MACアドレス「MA6」に一致するMACアドレスの学習はないので、ブリッジ送信部105は、今度はMAC学習テーブル107を参照して、宛先MACアドレス「MA6」に一致するMACアドレスの学習があるかを検索する。この場合、リングノード1fのMAC学習テーブル107には、MACアドレス「MA6」が登録されているはずであるので、そのMACアドレスに対応するMACポート108からMACフレームを出力して、MAC装置2hにMACフレームを送信する。
なお、リングノード1fからさらに転送されたリングフレームを受け取ったリングノード1d,1c,1bは、リングノード1eと同様の動作を行う。
(マルチキャスト、ブロードキャスト)
次に、マルチキャスト、ブロードキャスト動作について説明する。この場合、送信元リングノードから送信されるリングフレームのヘッダ情報は、フラッド識別子FL=“1”となり、送信元リングノードアドレスが自己のリングノードアドレスとなり、宛先リングノードアドレスがMACフレームの宛先MACアドレス(すなわちマルチキャストの場合はマルチキャストMACアドレス、ブローキャストの場合はブロードキャストMACアドレス)となり、分離識別子が分離テーブルから取得した適宜の値を含むこととなる。マルチキャスト、ブロードキャストでの送信元リングノードでの送信動作は、宛先リングノードアドレスが、マルチキャストMACアドレスまたはブロードキャストMACアドレスになる点が、未学習ユニキャスト動作と異なっているのみである。
次に、マルチキャスト、ブロードキャスト動作について説明する。この場合、送信元リングノードから送信されるリングフレームのヘッダ情報は、フラッド識別子FL=“1”となり、送信元リングノードアドレスが自己のリングノードアドレスとなり、宛先リングノードアドレスがMACフレームの宛先MACアドレス(すなわちマルチキャストの場合はマルチキャストMACアドレス、ブローキャストの場合はブロードキャストMACアドレス)となり、分離識別子が分離テーブルから取得した適宜の値を含むこととなる。マルチキャスト、ブロードキャストでの送信元リングノードでの送信動作は、宛先リングノードアドレスが、マルチキャストMACアドレスまたはブロードキャストMACアドレスになる点が、未学習ユニキャスト動作と異なっているのみである。
マルチキャストのリングフレームを受信した各リングノードのリング受信部102では、フラッド識別子FL=“1”であるので、受信したリングフレームをコピーして、1つを転送ポート112を介してリング送信部111に転送すると共に、もう1つを取り込む。各リングノードのリング送信部111では、転送ポート112を介して入力されたリングフレームをそのまま隣のリングノードに転送する。また、各リングノードのリング受信部102では、取り込んだリングフレームをMACフレームにデカプセル化し、デカプセル化したMACフレームをグループテーブル103によって選択した所定のリングフレーム転送ポート104を介してブリッジ送信部105に転送する。
マルチキャストのMACフレームを受信した各リングノードのブリッジ送信部105では、MAC学習テーブル107を検索してマルチキャストMACアドレスに含まれるMACアドレスが登録されている場合には、MAC学習テーブル107の登録内容に対応する1〜複数のMACポート108からMACフレームを出力し、マルチキャストMACアドレスに含まれるMACアドレスが登録されていない場合には、そのMACフレームを廃棄する。
一方、ブロードキャストのリングフレームを受信した各リングノードのリング受信部102では、フラッド識別子FL=“1”であるので、受信したリングフレームをコピーして、1つを転送ポート112を介してリング送信部111に転送すると共に、もう1つを取り込む。各リングノードのリング送信部111では、転送ポート112を介して入力されたリングフレームをそのまま隣のリングノードに転送する。また、各リングノードのリング受信部102では、取り込んだリングフレームをMACフレームにデカプセル化し、デカプセル化したMACフレームをグループテーブル103によって選択した所定のリングフレーム転送ポート104を介してブリッジ送信部105に転送する。
ブロードキャストのMACフレームを受信した各リングノードのブリッジ送信部105では、全てのMACポート108からMACフレームを出力する。
このように実施の形態1においては、リングポートからの受信時に、グループテーブル103に基づきリングフレームのグループ判定を行い、リングフレームにカプセル化されているMACフレームの送信元アドレスをグループ毎にアドレス学習テーブル106に学習し、リングポートへの送信時に、前記アドレス学習テーブル106の学習内容に基づきMACポートから受信したMACフレームが所属するグループを判別し、グループテーブル103に基づき前記判別されたグループに割り当てられた宛先リングノードアドレスを求め、この宛先リングノードアドレスを含むヘッダ情報を用いてMACフレームをカプセル化した非フラッドのリングフレームを作成するようにしているので、前記アドレス学習テーブル106で学習済みの宛先MACアドレスを含むMACフレームをリングネットワークで中継する場合には特定のリングノード間の転送となり、これにより全リングノードへ到達させるフラッドリングフレームを削減でき、リング帯域を有効に活用することができる。すなわち、受信する必要のあるリングノードのみがリングフレームを受け取り、受信する必要のないリングノードのMACポートからは不要のMACフレームがフラッドされることも少なくなり、ネットワーク全体での帯域を有効に活用することができる。
なお、上記実施の形態1では、リングフレーム転送ポート104およびMACフレーム転送ポート110に夫々複数の回線を設け、リング受信部102またはブリッジ受信部109は、これら複数の回線を選択使用することにより、当該MACフレームが所属するグループをブリッジ送信部105またはリング送信部111に知らせるようにしたが、リング受信部102またはブリッジ受信部109は、グループを識別するグループ識別情報を転送すべきMACフレームに付与することによって、当該MACフレームが所属するグループをブリッジ送信部105またはリング送信部111に知らせるようにしてもよい。この場合は、リング受信部102とブリッジ送信部105との間の回線またはブリッジ受信部109とリング送信部111との間の回線が1本で済む。
また、上記実施の形態1では、ブリッジ送信部105は、アドレス学習テーブル106を検索してMACフレームの宛先MACアドレスに一致するMACアドレスが登録されている場合は、このMACフレームはリングネットワーク側のものであるとしてそのMACフレームを破棄するようにしたが、この機能をリング受信部102に設けるようにしてもよい。この場合、アドレス学習テーブル106は、リング受信部102にも接続する。
実施の形態2.
次に、図8〜図11に従って、この発明の実施の形態2について説明する。図8は、実施の形態2のリングノード1の内部構成を示す図であり、図9は、実施の形態2におけるグループテーブル103の一例を示す図であり、図10は、実施の形態2におけるアドレス学習テーブル106の一例を示す図である。実施の形態2においては、リングネットワークを構成する全てのリングノード1a〜1f(図1参照)が、図8に示す構成を有しているものとする。
次に、図8〜図11に従って、この発明の実施の形態2について説明する。図8は、実施の形態2のリングノード1の内部構成を示す図であり、図9は、実施の形態2におけるグループテーブル103の一例を示す図であり、図10は、実施の形態2におけるアドレス学習テーブル106の一例を示す図である。実施の形態2においては、リングネットワークを構成する全てのリングノード1a〜1f(図1参照)が、図8に示す構成を有しているものとする。
図8において、リングノード1の構成要素のうち、リングポート101と、リング受信部102と、ブリッジ送信部105と、アドレス学習テーブル106と、MAC学習テーブル107と、MACポート108と、MACフレーム転送ポート110とは、実施の形態1に示したものと同様の機能を実行する。
この実施の形態2では、ブリッジ受信部109およびリング送信部111のそれぞれに、アドレス学習テーブル106を参照してグループ分類することができる機能を備えさせるようにしている。
また、グループテーブル103においては、図9に示すように、フラッドグループの受信リングノードアドレスの欄には、実施の形態1と同様の「不一致」以外に、複数のリングノードすなわち複数の送信元リングノードアドレス(RA10,RA11,RA12)の登録があり、またフラッドグループの送信リングノードアドレスの欄には、実施の形態1のフラッドグループ(未学習ユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャスト)に対応する「宛先MACアドレス」の他に、所定の宛先リングアドレス(RA16)の登録がある。
したがって、リング受信部102では、送信元リングノードアドレスがRA10または、RA11またはRA12のいずれかのリングフレームは、分離識別子によらず、フラッドグループと判別され、フラッドグループである「T0」のリングフレーム転送ポート104を介して、デカプセル化したMACフレームをブリッジ送信部105に送信する。なお、この実施の形態2においても、全てのリングノードが図8に示す構成を備えており、全てのリングノードがフラッドグループ(RA10,RA11,RA12)あるいは非フラッドグループ(RA13,RA14,…)として登録されるので、実施の形態2の場合は、実施の形態1と同様、リング受信部102によって「不一致」と判別されるリングフレームは存在しない。したがって、「T0」のリングフレーム転送ポート104は、送信元リングノードアドレスがRA10または、RA11またはRA12のいずれかのリングフレームを受信した際だけに使用される。このように、図9に示すグループテーブル103においては、通常のように、各リングノードのリングノードアドレスを非フラッドグループに登録する設定では、フラッドグループのリングフレーム転送ポート「T0」は使用されないので、この転送ポート「T0」を使用して非フラッドグループのリングノードを登録するようにしており、転送ポート「T0」を無駄なく使用することができる。
また、アドレス学習テーブル106においては、図10に示すように、転送ポートT0をフラッドグループ(未学習ユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャスト)と、複数のMACアドレス(MA10,MA11,MA12)で共用している。
ブリッジ送信部105は、実施の形態1と同様に、MACフレームの送信元MACアドレスを受信したリングフレーム転送ポート104に対応付ける学習を行っている。図10の場合、ブリッジ送信部105は、送信元MACアドレスがMA10またはMA11またはMA12のいずれかのMACフレームは、フラッドグループのリングフレーム転送ポートT0と対応していることを学習し、他のMACアドレスも同様に他のリングフレーム転送ポートに対応付けて学習している。ブリッジ送信部105における他の機能も実施の形態1と同様である。
ブリッジ受信部109は、MACポート108からMACフレームを受信すると、MAC学習テーブル107を検索してMACフレームの宛先MACアドレスに一致するMACアドレスが登録されている場合は、転送ポート113、ブリッジ送信部105を介して、登録内容に対応するMACポート108にMACフレームを出力させる。また、ブリッジ受信部109は、MAC学習テーブル107を検索してMACフレームの宛先MACアドレスに一致するMACアドレスが登録されていない場合は、今度はアドレス学習テーブル106から、受信MACフレームの宛先MACアドレスと一致するMACアドレスを検索する。
アドレス学習テーブル106に一致するMACアドレスがないユニキャストの場合(未学習ユニキャスト)と、宛先MACアドレスがマルチキャストのMACアドレスの場合と、宛先MACアドレスがブロードキャストのMACアドレスの場合、ブリッジ受信部109は、この受信MACフレームを全てのMACフレーム転送ポート110にコピーして、全てのMACフレーム転送ポート110から受信MACフレームをリング送信部111へ転送する。
一致するMACアドレスがある場合(学習済みユニキャスト)、ブリッジ受信部109は、MACアドレスと対応しているフレーム転送ポートを特定し、特定したフレーム転送ポートをMACフレーム転送ポート110とし、この特定したMACフレーム転送ポート110からリング送信部111へMACフレームを送信する。図10に示す登録内容のアドレス学習テーブル106の場合は、MA10、MA11、MA12のいずれかの宛先MACアドレスを持つMACフレームはフラッドグループのMACフレーム転送ポート「T0」のみを介してリング送信部111へ転送される。
リング送信部111は、アドレス学習テーブル106を参照して、MACフレームを受け取った転送ポートがフラッドグループの転送ポート「T0」であるか否かを判定する。リング送信部111は、フラッドグループ以外のMACフレーム転送ポート110(「T0」以外)からMACフレームを受信した際には、受信MACフレームの宛先MACアドレスと一致するMACアドレスがアドレス学習テーブル106に登録されているか否かを調べ、一致するMACアドレスがないユニキャストの場合(未学習ユニキャスト)と、宛先MACアドレスがマルチキャストのMACアドレスの場合と、宛先MACアドレスがブロードキャストのMACアドレスの場合は、「T0」以外の各MACフレーム転送ポート110から受信したMACフレームを廃棄し、リングポート101からリングフレームを送信しない。
一方、フラッドグループ以外のMACフレーム転送ポート110(「T0」以外)からMACフレームを受信した際であって、アドレス学習テーブル106に一致するMACアドレスが登録されている場合(学習済みユニキャストであって、図10のMA13〜MA19の場合)、リング送信部111は、実施の形態1と同様に、グループテーブル103から受信したフレーム転送ポート110に対応した送信リングノードアドレスを得る。つぎに、リング送信部111は、実施の形態1と同様に、受信したMACフレームの送信元MACアドレスと対応した分離識別子を決定する。そして、リング送信部111は、取得した送信リングノードアドレスを宛先リングノードアドレスとし、前記決定した分離識別子を用い、フラッド識別子FL=“0”として、実施の形態1と同様な非フラッドグループのヘッダ情報を作成するとともに、このヘッダ情報を用いてMACフレームをカプセル化して、非フラッドリングフレームをリングへ送信する。リングポートは、実施の形態1と同様、送信リングアドレスに基づき決定する。
リング送信部111は、フラッドグループのMACフレーム転送ポート「T0」からMACフレームを受信した場合は、受信MACフレームの宛先MACアドレスと一致するMACアドレスがアドレス学習テーブル106に登録されているか否かを調べ、一致するMACアドレスがないユニキャストの場合(未学習ユニキャスト)と、宛先MACアドレスがマルチキャストのMACアドレスの場合と、宛先MACアドレスがブロードキャストのMACアドレスの場合は、MACフレームに含まれる宛先MACアドレスを宛先リングノードアドレスとして決定する。そして、リング送信部111は、取得した送信リングノードアドレスすなわちMACフレームに含まれる宛先MACアドレスを宛先リングノードアドレスとし、分離識別子を「全て」とし、フラッド識別子FL=“1”として、実施の形態1と同様なフラッドグループのヘッダ情報を作成するとともに、このヘッダ情報を用いてMACフレームをカプセル化して、フラッドリングフレームをリングへ送信する。
一方、フラッドグループのMACフレーム転送ポート「T0」からMACフレームを受信した際であって、アドレス学習テーブル106に一致するMACアドレスが登録されている場合(学習済みユニキャストであって図10のMA10,MA11,MA12の場合)、リング送信部111は、実施の形態1と同様に、グループテーブル103から受信したフレーム転送ポート「T0」に対応した送信リングノードアドレス「RA16」を得る。つぎに、リング送信部111は、実施の形態1と同様に、受信したMACフレームの送信元MACアドレスと対応した分離識別子を決定する。そして、リング送信部111は、取得した送信リングノードアドレス「RA16」を宛先リングノードアドレスとし、前記決定した分離識別子を用い、フラッド識別子FL=“0”として、実施の形態1と同様な非フラッドグループのヘッダ情報を作成するとともに、このヘッダ情報を用いてMACフレームをカプセル化して、非フラッドリングフレームをリングへ送信する。
図9,図10に示すテーブル登録によれば、フレーム転送ポートT0のフラッドグループのMACフレームで、宛先MACアドレスがMA10、MA11、MA12のいずれかのMACフレームは、宛先リングノードアドレスをRA16とする非フラッドリングフレームにカプセル化されてリングポートから送信され、またフレーム転送ポートT0のフラッドグループのMACフレームで、他の宛先MACアドレスのMACフレームは、受信したMACフレームの宛先MACアドレスを宛先リングノードアドレスとするフラッドリングフレームにカプセル化されてリングポートから送信される。
また、フレーム転送ポートがT10またはT11のMACフレームで、宛先MACアドレスがMA13〜MA17のMACフレームは、宛先リングノードアドレスをRA13とする非フラッドリングフレームにカプセル化されてリングポートから送信され、フレーム転送ポートがT12のMACフレームで、宛先MACアドレスがMA18またはMA19のMACフレームは、宛先リングノードアドレスをRA17とする非フラッドリングフレームにカプセル化されてリングポートから送信される。
このように、実施の形態2では、フラッドするMACフレームをリング送信部111で選定して処理しているので、ブリッジ受信部109では、未学習ユニキャストの場合と、マルチキャストの場合と、ブロードキャストの場合は、IEEE802.1Dのブリッジが行う動作と同じ全MACポートへコピーして転送する動作のままでよいので、実施の形態1の効果に加え、ブリッジ受信部109の従来構成に対する改変部分を実施の形態1に比べ少なくできるという効果を有する。
なお、上記実施の形態2では、リングフレーム転送ポート104に夫々複数の回線を設け、リング受信部102は、これら複数の回線を選択使用することにより、当該MACフレームが所属するグループをブリッジ送信部105に知らせるようにしたが、リング受信部102は、グループを識別するグループ識別情報を転送すべきMACフレームに付与することによって、当該MACフレームが所属するグループをブリッジ送信部105に知らせるようにしてもよい。この場合は、リング受信部102とブリッジ送信部105との間の回線が1本で済む。
実施の形態3.
次に、図11に従って、この発明の実施の形態3について説明する。図11は、実施の形態3のリングノード1の内部構成例を示す図である。
次に、図11に従って、この発明の実施の形態3について説明する。図11は、実施の形態3のリングノード1の内部構成例を示す図である。
この実施の形態3では、実施の形態2のブリッジ送信部105とブリッジ受信部109との代わりに、これらブリッジ送信部105およびブリッジ受信部109の両方の機能を実現するブリッジ送受信部600が設けられている。また、実施の形態2のアドレス学習テーブル106の代わりに同様のアドレス学習テーブル601、602がそれぞれ独立して設けられている。アドレス学習テーブル601はブリッジ送受信部600と接続されており、アドレス学習テーブル602はリング受信部102とリング送信部111に接続されている。他の構成要素は図6のものと基本的には同じであり、同一の構成部分について同一の符号を付している。
次に動作について説明する。まず、リングポート101からリングフレームを受信し、MACポート108から送信する場合の動作を説明する。リング受信部102は、実施の形態2と同様に、グループテーブル103を参照して、受信リングフレームの所属するグループを特定し、特定したグループに対応したリングフレーム転送ポート104から、デカプセル化したMACフレームをブリッジ送信部105へ転送する。さらに、リング受信部102は、実施の形態2のブリッジ送信部105と同様に、MACフレームの送信元MACアドレスと転送するリングフレーム転送ポート104とを対応付けて、アドレス学習テーブル602に登録する学習処理を実行する。
ブリッジ送受信部600は、実施の形態2のブリッジ送信部105と同様、受信したMACフレームの送信元MACアドレスと受信したリングフレーム転送ポート104とを対応付けて、アドレス学習テーブル601に登録する学習処理を実行する。さらに、ブリッジ送受信部600は、実施の形態2のブリッジ送信部105と同様、受信したMACフレームの宛先MACアドレスにより、送信すべきMACポート108を特定し、特定したMACポート108からMACフレームを送信する。ブリッジ送受信部600は、リングフレーム転送ポート104から受信したMACフレームをMACフレーム転送ポート110へは転送しないこと以外IEEE802.1Dのブリッジが行う動作と同じである。
次に、MACポート108からMACフレームを受信し、リングポート101から送信する場合の動作を説明する。ブリッジ送受信部600は、実施の形態2のブリッジ受信部109と同様、MACポート108からMACフレームを受信すると、受信MACフレームの宛先MACアドレスと一致するMACアドレスをアドレス学習テーブル601から検索し、検索したMACアドレスに対応するMACフレーム転送ポート110からMACフレームをリング送信部111へ転送する。リング送信部111では、アドレス学習テーブル602およびグループテーブル103を使用することによって、実施の形態2のリング送信部111と同様に、MACフレームの廃棄、宛先リングノードアドレスの取得、分離識別子の決定、リングヘッダの作成、MACフレームのリングフレームへのカプセル化、およびリングポートの決定を行って、リングフレームをリングへ送信する。
以上のように、実施の形態3によれば、アドレス学習テーブル601,602を2つ有し、ブリッジ送受信部600がアドレス学習をアドレス学習テーブル601で独立して実施し、リング受信部102およびリング送信部111が別のアドレス学習テーブル602によりアドレス学習を独立して実施しているので、実施の形態2の効果に加えて、リングノードを2つの機器に分割して実装できるという効果がある。また、ブリッジ送受信部600においては、リングフレーム転送ポート104から受信したMACフレームをMACフレーム転送ポート110へは転送しないこと以外、IEEE802.1Dのブリッジが行う動作と同じ動作でよいので、ブリッジ送受信部600には従来のブリッジ機器を使用できるという効果がある。
実施の形態4.
次に、図12に従って、この発明の実施の形態4について説明する。図12は、実施の形態4のリングノード1の内部構成を示す図である。この実施の形態4では、図2に示した実施の形態1のリングノードに、グループ障害処理部700を追加している。リング受信部102は、リングポート101から、障害検出情報を含む障害フレームを受信した場合、あるいは自身で障害を検出した場合、障害位置を含む障害検出情報をグループ障害処理部700に出力する。
次に、図12に従って、この発明の実施の形態4について説明する。図12は、実施の形態4のリングノード1の内部構成を示す図である。この実施の形態4では、図2に示した実施の形態1のリングノードに、グループ障害処理部700を追加している。リング受信部102は、リングポート101から、障害検出情報を含む障害フレームを受信した場合、あるいは自身で障害を検出した場合、障害位置を含む障害検出情報をグループ障害処理部700に出力する。
グループ障害処理部700は、障害検出情報が入力されると、アドレス学習しているグル−プ単位、すなわちリングフレーム転送ポート104毎に、障害の発生有無を認識する。具体的には、グループ障害処理部700では、通知された障害検出情報とアドレス学習しているグループとの依存関係を示す情報を所持しており、通知された障害検出情報に基づき、アドレス学習しているグループへ関係する障害が1つ以上あると判定した場合に、この判定したグループについての登録アドレスを消去する旨を、アドレス学習実施箇所であるブリッジ送信部105に、通知する。なお、障害の検出は、リングのトポロジとリングノード状態情報や、リングポートの回線状態情報の利用や、リングノード間で障害監視の通信を行う等により実行される。
ブリッジ送信部105では、アドレス消去を通知されたグループに対応するリングフレーム転送ポートに対応付けられて学習している全てのMACアドレスをアドレス学習テーブル106から削除する。
このように実施の形態4においては、障害時にアドレス学習しているグループ単位でアドレス学習テーブル106のMACアドレスを削除するようにしているので、グループ単位に効率のよいアドレス学習テーブル106の削除ができ、アドレス消去時の装置負荷が低く、フレーム転送経路の切り替えが早くなる効果が得られる。
なお、リングフレーム転送ポートの1つ1つを物理的な回線とした場合、グループ障害処理部700からリング受信部102を経由してブリッジ送信部105へアドレス消去を通知するようにしてもよい。例えば、グループ障害処理部700からリング受信部102へアドレス消去を通知し、リング受信部102が通知されたアドレス消去に対応したリングフレーム転送ポート104のリンクを切断する等によってブリッジ送信部105へアドレス消去通知を行ってもよい。
また、グループ障害処理部700を、図8に示した実施の形態2のリングノードに設け、実施の形態2において、障害時に、アドレス学習しているグループ単位でアドレス学習テーブル106のMACアドレスを削除するようにしてもよい。
実施の形態5.
次に、図1〜図3及び図13に従って、この発明の実施の形態5について説明する。実施の形態5のリングノードは、図1に示したリングネットワーク上に、図2に示す構成を有する実施の形態1のリングノードと、IEEE802.17に準拠したリングノード(従前リングノードという)とを混在させたネットワーク構成において適用される。
次に、図1〜図3及び図13に従って、この発明の実施の形態5について説明する。実施の形態5のリングノードは、図1に示したリングネットワーク上に、図2に示す構成を有する実施の形態1のリングノードと、IEEE802.17に準拠したリングノード(従前リングノードという)とを混在させたネットワーク構成において適用される。
この実施の形態5においては、図2に示すリングフレーム転送ポート104のうち、実施の形態1においては使用されていなかったフラッドグループの転送ポート「T0」を、従前リングノードからのリングフレームをデカプセル化したMACフレームを転送するための転送ポートとして使用するようにしている。なお、IEEE802.17においては、配下のMAC装置から受信したMACフレームの内容に関係なく、MACフレームの宛先MACアドレスを宛先リングノードアドレスとし、自己のリングアドレスを送信元リングノードアドレスをと、フラッド識別子=“1”としたヘッダ情報を有するリングフレームを送出する。したがって、従前リングノードからは、このようなIEEE802.17の規定に従ったリングフレームが送出される。
図2において、リング受信部102は、受信したリングフレームについて実施の形態1と同様の処理を行い、必要に応じてリングフレームを取り込み、取り込んだリングフレームについて、図3に示したグループテーブル103を参照して、取り込んだリングフレームの送信元リングノードアドレスに一致する受信リングノードアドレスが登録されているかを検索する。登録されているときは実施の形態1と同様の動作を行う。グループテーブル103に登録がなされていないとき、リング受信部102は、このリングフレームを転送すべきリングフレーム転送ポート104をフラッドグループの転送ポート「T0」に決定し、受信したリングフレームからMACフレームを取り出して、決定した転送ポート「T0」にMACフレームを出力する。
リング送信部111は、フラッドグループである場合には、作成するフラッドグループのヘッダ情報には分離識別子を用いない以外は、実施の形態1と同様の動作を実行する。
つぎに、動作について説明する。まず、従前リングノード1a(リングノードアドレス「RA100」)の配下のMAC装置2a(MACアドレス「MA102」)から、自己の配下のMAC装置2h(MACアドレス「MA20」)へのリングフレームをリングネットワークを介して受信する際のリングノード1f(リングノードアドレス「RA20」)の動作について説明する。
このとき、リングノード1fは、図3に示したグループテーブル103と、図13に示す学習内容のアドレス学習テーブル106を備えているものとして説明する。まず、送信元リングノードアドレス「RA100」、宛先リングノードアドレス「MA20」、フラッド識別子FL=“1”であるヘッダ情報で、宛先MACアドレス「MA20」、送信元MACアドレス「MA102」のMACフレームがカプセル化されたIEEE802.17の規定に従ったリングフレームがリングノード1fに到着すると、リングノード1fのリング受信部102は、フラッド識別子FL=“1”であるので、実施の形態1と同様、リングフレームを2つにコピーして1つを取り込むとともに、1つを転送ポート112を介してリング送信部111に転送して、リング送信部111から隣のリングノードに転送させる。
つぎに、リングノード1fのリング受信部102は、グループテーブル103を参照して、取り込んだリングフレームの送信元リングノードアドレスに一致する受信リングノードアドレス「RA100」が登録されているかを検索する。従前リングノード1aは、IEEE802.17に準拠したリングノードであるので、従前リングノード1aのリングノードアドレスは、グループテーブル103には登録されていない。リングノード1fのリング受信部102は、送信元リングノードアドレスに一致する受信リングノードアドレスが登録されていないので、このリングフレームの所属するグループをフラッドグループ(不一致)「T0」とし、リングフレームにカプセル化されていたMACフレームを取り出してフラッドグループ(不一致)に対応する「T0」のリングフレーム転送ポート104に出力する。
ブリッジ送信部105は、転送ポート「T0」からMACフレームを受信すると、このMACフレームに含まれる送信元MACアドレス「MA102」がアドレス学習テーブル106に登録されているか否かを判定する。この場合は、図13に示すように、アドレス学習テーブル106には、送信元MACアドレス「MA102」が登録されていないので、ブリッジ送信部105は、送信元MACアドレス「MA102」と転送されてきた転送ポート「T0」とを対応させてアドレス学習する。その後は、実施の形態1と同様に、MACフレームは、宛先MACアドレス「MA20」に対応するMACポート108から出力されて、MAC装置2hに到着する。
つぎに、リングノード1f(リングノードアドレス「RA20」)の配下のMAC装置2h(MACアドレス「MA20」)からのMACフレームをリングネットワークを介して従前リングノード1a(リングノードアドレス「RA100」)の配下のMAC装置2b(MACアドレス「MA102」)へ転送する際の、リングノード1fの動作を説明する。リングノード1fの配下のMAC装置2hは、宛先MACアドレス「MA102」、送信元MACアドレス「MA20」としたMACフレームを作成して、リングノード1fに送信する。
MACポート108からMACフレームを受信したら、リングノード1fのブリッジ受信部109は、実施の形態1と同様に、必要に応じてMAC学習を行い、つぎに、MAC学習テーブル107とアドレス学習テーブル106とを参照して、宛先MACアドレスに一致するMACアドレスの学習があるかを検索する。この場合は、MACアドレス「MA102」は、先ほどの学習により、フラッドグループの転送ポート「T0」に対応付けられてアドレス学習テーブル106に学習されてあるとする。このため、リングノード1fのブリッジ受信部109は、アドレス学習テーブル106に学習されたMACアドレスに対応する「T0」のMACフレーム転送ポート110からMACフレームをリング送信部111に転送する。
MACフレーム転送ポート110の転送ポート「T0」からMACフレームを受け取ると、リング送信部111は、グループテーブル103を参照して、転送ポート「T0」から送られたMACフレームがフラッドグループであると判定する。リング送信部111は、受信したMACフレームがフラッドグループであることを判定すると、受信したMACフレームについて、実施の形態1の未学習ユニキャスト動作と同様に、フラッドグループのヘッダ情報を作成する。すなわち、MACフレームの宛先MACアドレス「MA102」を宛先リングノードアドレスとし、自己のリングノードアドレス「RA20」を送信元リングノードアドレスとし、フラッド識別子FL=“1”としたヘッダ情報を作成する。ただし、フラッド識別子FL=“1”とした場合は、ヘッダ情報に分離識別子は使用しない。このようにして作成したヘッダ情報をMACフレームに付加してリングフレームにカプセル化する。この結果、フラッドグループの場合は、リングフレームはIEEE802.17のリングノードが送信するリングフレームと同じとなる。なお、図2の構成を有するリングノードに対する未学習ユニキャスト動作、マルチキャスト動作、ブロードキャスト動作の場合も、フラッド識別子FL=“1”となるので、分離識別子は使用しないでヘッダ情報が作成される。
このように実施の形態5によれば、IEEE802.17に準拠したリングノードからのリングフレームをフラッドグループに分類してMACアドレスを学習して、IEEE802.17のリングノードへの送信時にはIEEE802.17に準拠したフラッドフレームのヘッダ情報でカプセル化したリングフレームを送信するようにしたので、実施の形態1の効果に加え、IEEE802.17のリングノードが混在するリングネットワーク構成でも通信が可能となる効果を奏する。
実施の形態6.
次に、図1、図8、図14及び図15に従って、この発明の実施の形態6について説明する。実施の形態6のリングノードは、図1に示したリングネットワーク上に、図8に示した構成を有する実施の形態2のリングノードと、IEEE802.17に準拠したリングノード(従前リングノード)とを混在させたネットワーク構成において適用される。
次に、図1、図8、図14及び図15に従って、この発明の実施の形態6について説明する。実施の形態6のリングノードは、図1に示したリングネットワーク上に、図8に示した構成を有する実施の形態2のリングノードと、IEEE802.17に準拠したリングノード(従前リングノード)とを混在させたネットワーク構成において適用される。
この実施の形態6においても、図8に示すリングフレーム転送ポート104のうち、実施の形態2においては使用されていなかったフラッドグループの転送ポート「T0」を、従前リングノードからのリングフレームをデカプセル化したMACフレームを転送するための転送ポートとして使用するようにしている。
図8において、リング受信部102は、受信したリングフレームについて実施の形態2と同様の処理を行い、必要に応じてリングフレームを取り込み、取り込んだリングフレームについて、図14に示すグループテーブル103を参照して、取り込んだリングフレームの送信元リングノードアドレスに一致する受信リングノードアドレスが登録されているかを検索する。登録されているときは実施の形態1と同様の動作を行う。グループテーブル103に登録がなされていないとき、リング受信部102は、このリングフレームを転送すべきリングフレーム転送ポート104をフラッドグループの転送ポート「T0」に決定し、受信したリングフレームからMACフレームを取り出して、決定した転送ポート「T0」にMACフレームを出力する。
図14に示すように、グループテーブル103において、フラッドグループの受信リングノードアドレスの欄には、受信したリングフレームの送信元リングノードアドレスと分離識別子の組と一致する組がグループテーブル103に登録されていない「不一致」の場合のみが、転送ポート「T0」に対応付けられている。すなわち、図9に示した実施の形態2のグループテーブル103においては、フラッドグループに属していた受信リングノードアドレス(「RA10」,「RA11」,「RA12」)は、図14に示す実施の形態6のグループテーブル103では、非フラッドグループ「H」に所属させている。
ブリッジ受信部109では、実施の形態1と同様の動作を実行する。すなわち、ブリッジ受信部109では、MACポート108からMACフレームを受信すると、図15に示すアドレス学習テーブル106を検索し、アドレス学習テーブル106に一致するMACアドレスがないユニキャストの場合(未学習ユニキャスト)と、宛先MACアドレスがマルチキャストのMACアドレスの場合と、宛先MACアドレスがブロードキャストのMACアドレスの場合、ブリッジ受信部109は、この受信MACフレームを全てのMACフレーム転送ポート110にコピーして、全てのMACフレーム転送ポート110から受信MACフレームをリング送信部111へ転送する。この場合は、図15におけるアドレス学習テーブル106における、「フラッド」の欄が対応している。
一方、一致するMACアドレスがある場合(学習済みユニキャスト)、ブリッジ受信部109は、MACアドレスと対応しているフレーム転送ポートを特定し、特定したフレーム転送ポートをMACフレーム転送ポート110とし、この特定したMACフレーム転送ポート110からリング送信部111へMACフレームを送信する。図15に示す登録内容のアドレス学習テーブル106の場合は、MA101、MA103のいずれかの宛先MACアドレスを持つMACフレームはフラッドグループのMACフレーム転送ポート「T0」のみを介してリング送信部111へ転送される。同様に、MA10、MA11,MA12のいずれかの宛先MACアドレスを持つMACフレームは、MACフレーム転送ポート「T13」のみを介してリング送信部111へ転送される。
リング送信部111では、実施の形態2と同様にして、図15のアドレス学習テーブル106および図14のグループテーブル103を参照してヘッダ情報を作成し、作成したヘッダ情報を用いてMACフレームをリングフレームにカプセル化してリングポート101に出力する。ただし、フラッドグループの転送ポート「T0」からMACフレームを受信した場合は、アドレス学習テーブル106に受信MACフレームの宛先MACアドレスと一致するMACアドレスの登録が有る、無しにかかわらず、フラッド識別子FL=“1”としたフラッドグループのヘッダ情報を作成してMACフレームをカプセル化する。なお、フラッドグループのヘッダ情報を作成する場合は、実施の形態5と同様、分離識別子を使用しない。
実施の形態2での説明の繰り返しになるが、以下にリング送信部111での動作を記しておく。リング送信部111は、アドレス学習テーブル106を参照して、MACフレームを受け取った転送ポートがフラッドグループの転送ポート「T0」であるか否かを判定する。リング送信部111は、フラッドグループ以外のMACフレーム転送ポート110(「T0」以外)からMACフレームを受信した際には、受信MACフレームの宛先MACアドレスと一致するMACアドレスがアドレス学習テーブル106に登録されているか否かを調べ、一致するMACアドレスがないユニキャストの場合(未学習ユニキャスト)と、宛先MACアドレスがマルチキャストのMACアドレスの場合と、宛先MACアドレスがブロードキャストのMACアドレスの場合は、「T0」以外の各MACフレーム転送ポート110から受信したMACフレームを廃棄し、リングポート101からリングフレームを送信しない。
一方、フラッドグループ以外のMACフレーム転送ポート110(「T0」以外)からMACフレームを受信した際であって、アドレス学習テーブル106に一致するMACアドレスが登録されている場合(学習済みユニキャストであって、図15のMA13〜MA19の場合)、リング送信部111は、グループテーブル103から受信したフレーム転送ポート110に対応した送信リングノードアドレスを得る。つぎに、リング送信部111は、受信したMACフレームの送信元MACアドレスと対応した分離識別子を決定する。そして、リング送信部111は、取得した送信リングノードアドレスを宛先リングノードアドレスとし、前記決定した分離識別子を用い、フラッド識別子FL=“0”として、非フラッドグループのヘッダ情報を作成するとともに、このヘッダ情報を用いてMACフレームをカプセル化して、非フラッドリングフレームをリングへ送信する。
リング送信部111は、フラッドグループのMACフレーム転送ポート「T0」からMACフレームを受信した場合は、アドレス学習テーブル106に受信MACフレームの宛先MACアドレスと一致するMACアドレスの登録が有る、無しにかかわらず、MACフレームに含まれる宛先MACアドレスを宛先リングノードアドレスとし、自身のリングアドレスを送信元リングアドレスとし、フラッド識別子FL=“1”としたヘッダ情報を作成するとともに、このヘッダ情報を用いてMACフレームをカプセル化して、フラッドリングフレームをリングへ送信する。前述したように、実施の形態6において、フラッドリングフレームの場合は、分離識別子は、使用しない。フラッドグループのMACフレーム転送ポート「T0」を使用してリング側へ送信されるMACフレームには、未学習ユニキャストのMACフレームと、マルチキャストのMACフレームと、ブロードキャストのMACフレームの他に、従前リングノードに対し送られるMACフレームが含まれる。
つぎに、動作について説明する。まず、従前リングノード1a(リングノードアドレス「RA100」)の配下のMAC装置2a(MACアドレス「MA102」)から、自己の配下のMAC装置2h(MACアドレス「MA20」)へのリングフレームをリングネットワークを介して受信する際のリングノード1f(リングノードアドレス「RA20」)の動作について説明する。
このとき、リングノード1fは、図14に示したグループテーブル103と、図15に示す学習内容のアドレス学習テーブル106を備えているものとして説明する。送信元リングノードアドレス「RA100」、宛先リングノードアドレス「MA20」、フラッド識別子FL=“1”であるヘッダ情報で、宛先MACアドレス「MA20」、送信元MACアドレス「MA102」のMACフレームがカプセル化されたIEEE802.17の規定に従ったリングフレームがリングノード1fに到着すると、リングノード1fのリング受信部102は、フラッド識別子FL=“1”であるので、実施の形態2と同様、リングフレームを2つにコピーして1つを取り込むとともに、1つを転送ポート112を介してリング送信部111に転送して、リング送信部111から隣のリングノードに転送させる。
つぎに、リングノード1fのリング受信部102は、図14に示すグループテーブル103を参照して、取り込んだリングフレームの送信元リングノードアドレスに一致する受信リングノードアドレス「RA100」が登録されているかを検索する。従前リングノード1aは、IEEE802.17に準拠したリングノードであるので、従前リングノード1aのリングノードアドレスは、グループテーブル103には登録されていない。リングノード1fのリング受信部102は、送信元リングノードアドレスに一致する受信リングノードアドレスが登録されていないので、このリングフレームの所属するグループをフラッドグループ(不一致)「T0」とし、リングフレームにカプセル化されていたMACフレームを取り出してフラッドグループ(不一致)に対応する「T0」のリングフレーム転送ポート104に出力する。
ブリッジ送信部105は、転送ポート「T0」からMACフレームを受信すると、このMACフレームに含まれる送信元MACアドレス「MA102」がアドレス学習テーブル106に登録されているか否かを判定する。この場合は、図15に示すように、アドレス学習テーブル106には、送信元MACアドレス「MA102」が登録されていないので、ブリッジ送信部105は、送信元MACアドレス「MA102」と転送されてきた転送ポート「T0」とを対応させてアドレス学習する。その後は、実施の形態2と同様に、MACフレームは、宛先MACアドレス「MA20」に対応するMACポート108から出力されて、MAC装置2hに到着する。
つぎに、リングノード1f(リングノードアドレス「RA20」)の配下のMAC装置2h(MACアドレス「MA20」)からのMACフレームをリングネットワークを介して従前リングノード1a(リングノードアドレス「RA100」)の配下のMAC装置2b(MACアドレス「MA102」)へ転送する際の、リングノード1fの動作を説明する。リングノード1fの配下のMAC装置2hは、宛先MACアドレス「MA102」、送信元MACアドレス「MA20」としたMACフレームを作成して、リングノード1fに送信する。
MACポート108からMACフレームを受信したら、リングノード1fのブリッジ受信部109は、実施の形態2と同様に、必要に応じてMAC学習を行い、つぎに、MAC学習テーブル107とアドレス学習テーブル106とを参照して、宛先MACアドレスに一致するMACアドレスの学習があるかを検索する。この場合は、MACアドレス「MA102」は、先ほどの学習により、フラッドグループの転送ポート「T0」に対応付けられてアドレス学習テーブル106に学習されてあるとする。このため、リングノード1fのブリッジ受信部109は、アドレス学習テーブル106に学習されたMACアドレスに対応する「T0」のMACフレーム転送ポート110からMACフレームをリング送信部111に転送する。
MACフレーム転送ポート110の転送ポート「T0」からMACフレームを受け取ると、リング送信部111は、グループテーブル103を参照して、転送ポート「T0」から送られたMACフレームがフラッドグループであると判定する。リング送信部111は、受信したMACフレームがフラッドグループであることを判定すると、受信したMACフレームについて、実施の形態2の未学習ユニキャスト動作と同様に、フラッドグループのヘッダ情報を作成する。すなわち、MACフレームの宛先MACアドレス「MA102」を宛先リングノードアドレスとし、自己のリングノードアドレス「RA20」を送信元リングノードアドレスとし、フラッド識別子FL=“1”としたヘッダ情報を作成する。ただし、フラッド識別子FL=“1”とした場合は、ヘッダ情報に分離識別子は使用しない。このようにして作成したヘッダ情報をMACフレームに付加してリングフレームにカプセル化する。この結果、フラッドグループの場合は、リングフレームはIEEE802.17のリングノードが送信するリングフレームと同じとなる。
このように実施の形態6によれば、IEEE802.17に準拠したリングノードからのリングフレームをフラッドグループに分類してMACアドレスを学習して、IEEE802.17のリングノードへの送信時にはIEEE802.17に準拠したフラッドフレームのヘッダ情報でカプセル化したリングフレームを送信するようにしたので、実施の形態2の効果に加え、IEEE802.17のリングノードが混在するリングネットワーク構成でも通信が可能となる効果を奏する。
以上の実施の形態では、リングネットワーク上に存在する本リングノードの変動がない場合のみを例に挙げて説明したが、本リングノードは後から追加することもできる。その場合、リングノードが定期的にリング上にフラッドするトポロジパケットを各リングノードが受け取って、そのトポロジパケットの内容に基づいて、グループテーブルの登録を追加する。トポロジパケットは、リングノードが他のリングノードに自己の存在を知らせるために発行するパケットであって、例えば、自己のリングノードアドレスの情報が内容に含まれる。
以上のように、本発明にかかるリングノード装置は、MACフレームをカプセル化したリングフレームを転送するリングネットワークのノードに有用である。
1(1a〜1f) リングノード
2(2a〜2i) MAC装置
3 リングネットワーク
101 リングポート
102 リング受信部
103 グループテーブル
104 リングフレーム転送ポート
105 ブリッジ送信部
106 アドレス学習テーブル
107 MAC学習テーブル
108 MACポート
109 ブリッジ受信部
110 MACフレーム転送ポート
111 リング送信部
600 ブリッジ送受信部
601 アドレス学習テーブル
602 アドレス学習テーブル
700 グループ障害処理部
2(2a〜2i) MAC装置
3 リングネットワーク
101 リングポート
102 リング受信部
103 グループテーブル
104 リングフレーム転送ポート
105 ブリッジ送信部
106 アドレス学習テーブル
107 MAC学習テーブル
108 MACポート
109 ブリッジ受信部
110 MACフレーム転送ポート
111 リング送信部
600 ブリッジ送受信部
601 アドレス学習テーブル
602 アドレス学習テーブル
700 グループ障害処理部
Claims (9)
- 1又は複数のMAC装置を配下に有し、他の複数のリングノードとリングネットワークを形成するように接続され、配下のMAC装置からMACポートを介して受信したMACフレームを非フラッドリングフレームまたはフラッドリングフレームにカプセル化してリングポート、前記リングネットワークを経由して宛先のMAC装置に送信すると共に、前記リングポートを介して受信したリングフレームをMACフレームにデカプセル化して配下のMAC装置に送信するリングノード装置であって、
他のリングノードの配下のMAC装置のMACアドレスと、該MAC装置が所属するグループとの対応関係を学習するためのアドレス学習テーブルと、
グループと宛先リングノードアドレスとの対応関係が予め登録された送信側グループテーブルと、
MACポートからMACフレームを受信すると、宛先MACアドレスが前記アドレス学習テーブルに登録されているMACアドレスである場合、MACフレームを登録内容にしたがったグループに分類し、宛先MACアドレスが前記アドレス学習テーブルに登録されていない場合と、宛先MACアドレスがマルチキャストまたはブロードキャストの場合は、フラッドグループにグループ分類するブリッジ受信部と、
前記ブリッジ受信部でのグループ分類結果がフラッドグループのMACフレームの場合は、所定のリングフラッド用リングノードアドレスを宛先リングノードアドレスとしたヘッダ情報によってMACフレームをカプセル化したフラッドリングフレームを作成してリングポートへ送信し、フラッドグループ以外のMACフレームの場合は、前記送信側グループテーブルを参照して当該グループに対応する宛先リングノードアドレスを宛先リングノードアドレスとしたヘッダ情報によってMACフレームをカプセル化した非フラッドリングフレームを作成してリングポートへ送信するリング送信部と、
グループと送信元リングノードアドレスとの対応関係が予め登録された受信側グループテーブルと、
リングポートから受信したリングフレームが非フラッドリングフレームであって自リングノード宛てでない場合は、この受信リングフレームを前記リング送信部を介してリングポートに送出させ、受信リングフレームが非フラッドリングフレームであって自リングノード宛てである場合は、この受信リングフレームを前記受信側グループテーブルを参照して、受信リングフレームに含まれる送信元リングノードアドレスに対応するグループに分類してMACフレームにデカプセルし、リングポートから受信したリングフレームがフラッドリングフレームの場合は、この受信リングフレームを前記リング送信部を介してリングポートに送出させるとともにこの受信リングフレームを前記受信側グループテーブルを参照して、受信リングフレームに含まれる送信元リングノードアドレスに対応するグループに分類してMACフレームにデカプセルするリング受信部と、
前記リング受信部でのグループ分類結果に基づきグループとMACフレームの送信元MACアドレスとの対応関係を前記アドレス学習テーブルに学習するとともに、前記アドレス学習テーブルの学習内容に応じて前記デカプセル化されたMACフレームを前記MACポートへ出力制御するブリッジ送信部と、
を備えることを特徴とするリングノード装置。 - 前記受信側グループテーブルは、グループが分離識別子によってさらに細分化されており、
前記リング送信部は、MACフレームの送信元MACアドレスに対応する分離識別子を取得して、取得した分離識別子を含むリングフレームを作成して送信し、
前記リング受信部は、前記受信側グループテーブルから、受信リングフレームに含まれる分離識別子と送信元リングノードアドレスとの組み合わせに対応するグループを取得し、取得したグループに分類してMACフレームにデカプセルすることを特徴とする請求項1に記載のリングノード装置。 - 障害を検出すると、この障害に対応するグループに対応するMACアドレスを消去する旨を前記ブリッジ送信部に通知する障害処理部を更に備え、
前記ブリッジ送信部は、前記消去通知に基づいてアドレス学習テーブルに登録された、対応するグループのMACアドレスを消去することを特徴とする請求項1または2に記載のリングノード装置。 - 1又は複数のMAC装置を配下に有し、他の複数のリングノードとリングネットワークを形成するように接続され、配下のMAC装置からMACポートを介して受信したMACフレームを非フラッドリングフレームまたはフラッドリングフレームにカプセル化してリングポート、前記リングネットワークを経由して宛先のMAC装置に送信すると共に、前記リングポートを介して受信したリングフレームをMACフレームにデカプセル化して配下のMAC装置に送信するリングノード装置であって、
他のリングノードの配下のMAC装置のMACアドレスと、該MAC装置が所属するグループとの対応関係を学習するためのアドレス学習テーブルと、
グループと宛先リングノードアドレスとの対応関係が予め登録された送信側グループテーブルと、
MACポートからMACフレームを受信すると、宛先MACアドレスが前記アドレス学習テーブルに登録されているMACアドレスである場合、MACフレームを登録内容にしたがってグループ分類し、分類したグループに対応する1つの転送ポートからMACフレームを転送し、宛先MACアドレスが前記アドレス学習テーブルに登録されていない場合と、宛先MACアドレスがマルチキャストまたはブロードキャストの場合は、このMACフレームをフラッドグループを含む全てのグループに割付け、全ての転送ポートからMACフレームを転送するブリッジ受信部と、
フラッドグループに対応する転送ポートを介して受信したMACフレームの宛先MACアドレスが前記アドレス学習テーブルに登録されていない場合と、宛先MACアドレスがマルチキャストまたはブロードキャストの場合は、所定のリングフラッド用リングノードアドレスを宛先リングノードアドレスとしたヘッダ情報によってMACフレームをカプセル化したフラッドリングフレームを作成してリングポートへ送信し、フラッドグループ以外の転送ポートを介して受信したMACフレームの宛先MACアドレスが前記アドレス学習テーブルに登録されていない場合と、宛先MACアドレスがマルチキャストまたはブロードキャストの場合は、受信したMACフレームを廃棄し、フラッドグループ以外の転送ポートを介して受信したMACフレームの宛先MACアドレスが前記アドレス学習テーブルに登録されている場合は、前記送信側グループテーブルを参照して当該グループに対応する宛先リングノードアドレスを宛先リングノードアドレスとしたヘッダ情報によってMACフレームをカプセル化した非フラッドリングフレームを作成してリングポートへ送信するリング送信部と、
グループと送信元リングノードアドレスとの対応関係が予め登録された受信側グループテーブルと、
リングポートから受信したリングフレームが非フラッドリングフレームであって自リングノード宛てでない場合は、この受信リングフレームを前記リング送信部を介してリングポートに送出させ、受信リングフレームが非フラッドリングフレームであって自リングノード宛てである場合は、この受信リングフレームを前記受信側グループテーブルを参照して、受信リングフレームに含まれる送信元リングノードアドレスに対応するグループに分類してMACフレームにデカプセルし、リングポートから受信したリングフレームがフラッドリングフレームの場合は、この受信リングフレームを前記リング送信部を介してリングポートに送出させるとともにこの受信リングフレームを前記受信側グループテーブルを参照して、受信リングフレームに含まれる送信元リングノードアドレスに対応するグループに分類してMACフレームにデカプセルするリング受信部と、
前記リング受信部でのグループ分類結果に基づきグループとMACフレームの送信元MACアドレスとの対応関係を前記アドレス学習テーブルに学習するとともに、前記アドレス学習テーブルの学習内容に応じて前記デカプセル化されたMACフレームを前記MACポートへ出力制御するブリッジ送信部と、
を備えることを特徴とするリングノード装置。 - 前記受信側グループテーブルは、グループが分離識別子によってさらに細分化されており、
前記リング送信部は、MACフレームの送信元MACアドレスに対応する分離識別子を取得して、取得した分離識別子を含むリングフレームを作成して送信し、
前記リング受信部は、前記受信側グループテーブルから、受信リングフレームに含まれる分離識別子と送信元リングノードアドレスとの組み合わせに対応するグループを取得し、取得したグループに分類してMACフレームにデカプセルすることを特徴とする請求項4に記載のリングノード装置。 - 前記アドレス学習テーブルは、前記リング送信部によって参照され、前記リング受信部によってグループとMACフレームの送信元MACアドレスとの対応関係が学習される第1のアドレス学習テーブルと、前記ブリッジ送信部によってグループとMACフレームの送信元MACアドレスとの対応関係が学習される第2のアドレス学習テーブルとを有し、
前記リング受信部は、前記デカプセル化したMACフレームのグループとMACフレームの送信元MACアドレスとの対応関係を前記第1のアドレス学習テーブルに学習し、
前記リング送信部は、第1のアドレス学習テーブルの学習内容に基づいてリングフレームを作成することを特徴とする請求項4または5に記載のリングノード装置。 - 障害を検出すると、この障害に対応するグループに対応するMACアドレスを消去する旨を前記ブリッジ送信部に通知する障害処理部を更に備え、
前記ブリッジ送信部は、前記消去通知に基づいてアドレス学習テーブルに登録された、対応するグループのMACアドレスを消去することを特徴とする請求項4または5に記載のリングノード装置。 - 1又は複数のMAC装置を配下に有し、他の複数のリングノードとリングネットワークを形成するように接続され、配下のMAC装置からMACポートを介して受信したMACフレームを非フラッドリングフレームまたはフラッドリングフレームにカプセル化してリングポート、前記リングネットワークを経由して宛先のMAC装置に送信すると共に、前記リングポートを介して受信したリングフレームをMACフレームにデカプセル化して配下のMAC装置に送信するリングノード装置であって、
他のリングノードの配下のMAC装置のMACアドレスと、該MAC装置が所属するグループとの対応関係を学習するためのアドレス学習テーブルと、
グループと宛先リングノードアドレスとの対応関係が予め登録された送信側グループテーブルと、
MACポートからMACフレームを受信すると、宛先MACアドレスが前記アドレス学習テーブルに登録されているMACアドレスである場合は、MACフレームを登録内容にしたがってフラッドグループまたはその他のグループに分類し、宛先MACアドレスが前記アドレス学習テーブルに登録されていない場合と、宛先MACアドレスがマルチキャストまたはブロードキャストの場合は、フラッドグループにグループ分類するブリッジ受信部と、
前記ブリッジ受信部でのグループ分類結果がフラッドグループのMACフレームの場合は、MACフレームの宛先MACアドレスを宛先リングノードアドレスとしたヘッダ情報によってMACフレームをカプセル化したフラッドリングフレームを作成してリングポートへ送信し、フラッドグループ以外のMACフレームの場合は、前記送信側グループテーブルを参照して当該グループに対応する宛先リングノードアドレスを宛先リングノードアドレスとしたヘッダ情報によってMACフレームをカプセル化した非フラッドリングフレームを作成してリングポートへ送信するリング送信部と、
グループと送信元リングノードアドレスとの対応関係が予め登録された受信側グループテーブルと、
リングポートから受信したリングフレームが非フラッドリングフレームであって自リングノード宛てでない場合は、この受信リングフレームを前記リング送信部を介してリングポートに送出させ、受信リングフレームが非フラッドリングフレームであって自リングノード宛てである場合は、この受信リングフレームを前記受信側グループテーブルを参照して、受信リングフレームに含まれる送信元リングノードアドレスに対応するグループに分類してMACフレームにデカプセルし、リングポートから受信したリングフレームがフラッドリングフレームの場合は、この受信リングフレームを前記リング送信部を介してリングポートに送出させるとともにこの受信リングフレームをフラッドグループに分類してMACフレームにデカプセルするリング受信部と、
前記リング受信部でのグループ分類結果に基づきフラッドグループも含めてグループとMACフレームの送信元MACアドレスとの対応関係を前記アドレス学習テーブルに学習するとともに、前記アドレス学習テーブルの学習内容に応じて前記デカプセル化されたMACフレームを前記MACポートへ出力制御するブリッジ送信部と、
を備えることを特徴とするリングノード装置。 - 1又は複数のMAC装置を配下に有し、他の複数のリングノードとリングネットワークを形成するように接続され、配下のMAC装置からMACポートを介して受信したMACフレームを非フラッドリングフレームまたはフラッドリングフレームにカプセル化してリングポート、前記リングネットワークを経由して宛先のMAC装置に送信すると共に、前記リングポートを介して受信したリングフレームをMACフレームにデカプセル化して配下のMAC装置に送信するリングノード装置であって、
他のリングノードの配下のMAC装置のMACアドレスと、該MAC装置が所属するグループとの対応関係を学習するためのアドレス学習テーブルと、
グループと宛先リングノードアドレスとの対応関係が予め登録された送信側グループテーブルと、
MACポートからMACフレームを受信すると、宛先MACアドレスが前記アドレス学習テーブルに登録されているMACアドレスである場合、MACフレームを登録内容にしたがってフラッドグループまたはその他のグループに分類し、分類したグループに対応する1つの転送ポートからMACフレームを転送し、宛先MACアドレスが前記アドレス学習テーブルに登録されていない場合と、宛先MACアドレスがマルチキャストまたはブロードキャストの場合は、このMACフレームをフラッドグループを含む全てのグループに割付け、全ての転送ポートからMACフレームを転送するブリッジ受信部と、
フラッドグループに対応する転送ポートを介してMACフレームを受信した場合は、MACフレームの宛先MACアドレスを宛先リングノードアドレスとしたヘッダ情報によってMACフレームをカプセル化したフラッドリングフレームを作成してリングポートへ送信し、フラッドグループ以外の転送ポートを介して受信したMACフレームの宛先MACアドレスが前記アドレス学習テーブルに登録されていない場合と、宛先MACアドレスがマルチキャストまたはブロードキャストの場合は、受信したMACフレームを廃棄し、フラッドグループ以外の転送ポートを介して受信したMACフレームの宛先MACアドレスが前記アドレス学習テーブルに登録されている場合は、前記送信側グループテーブルを参照して当該グループに対応する宛先リングノードアドレスを宛先リングノードアドレスとしたヘッダ情報によってMACフレームをカプセル化した非フラッドリングフレームを作成してリングポートへ送信するリング送信部と、
グループと送信元リングノードアドレスとの対応関係が予め登録された受信側グループテーブルと、
リングポートから受信したリングフレームが非フラッドリングフレームであって自リングノード宛てでない場合は、この受信リングフレームを前記リング送信部を介してリングポートに送出させ、受信リングフレームが非フラッドリングフレームであって自リングノード宛てである場合は、この受信リングフレームを前記受信側グループテーブルを参照して、受信リングフレームに含まれる送信元リングノードアドレスに対応するグループに分類してMACフレームにデカプセルし、リングポートから受信したリングフレームがフラッドリングフレームの場合は、この受信リングフレームを前記リング送信部を介してリングポートに送出させるとともにこの受信リングフレームをフラッドグループに分類してMACフレームにデカプセルするリング受信部と、
前記リング受信部でのグループ分類結果に基づきフラッドグループも含めてグループとMACフレームの送信元MACアドレスとの対応関係を前記アドレス学習テーブルに学習するとともに、前記アドレス学習テーブルの学習内容に応じて前記デカプセル化されたMACフレームを前記MACポートへ出力制御するブリッジ送信部と、
を備えることを特徴とするリングノード装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005232517A JP2007049495A (ja) | 2005-08-10 | 2005-08-10 | リングノード装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2005
- 2005-08-10 JP JP2005232517A patent/JP2007049495A/ja active Pending
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