JP2007046341A - 開閉装置の回転体構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 内部に中空部を有する筒状の回転体本体31と、円板状または略円板状に形成され外径が回転体本体31の内径より小さく支持軸33に同軸でかつ支持軸33の軸線方向に所定間隔を有して複数枚が固定される中子35A,35Bと、中子35A,35Bの外周から突出して円周方向に少なくとも3つ以上が配設され突出先端の外接円径が回転体本体31の内径と同径又は内径より大きい突起41とを備え、回転体本体31に中子35A,35Bが圧入され、かつ複数の中子35A,35B同士は、突起41が円周方向にずらされて配置される。
【選択図】 図2
Description
さらに、開閉装置において、回転体にシャッターカーテン等の開閉体を巻き取るように回転体を用いる以外にも、開閉体を支持したり開閉体の開閉をガイドするように回転体が用いられたり、開閉体を巻き取る回転体を支持するように回転体が用いられたり、開閉体を巻き取らずに開閉するために開閉体と回転体とを連結するワイヤーやチェーンやベルト等の連結部材を巻き取るように回転体が用いられたりすることがある。
本発明の請求項1記載の開閉装置の回転体構造は、内部に中空部を有する筒状の回転体本体31と、
円板状または略円板状に形成され外径が前記回転体本体31の内径より小さく支持軸33に同軸でかつ該支持軸33の軸線方向に所定間隔を有して複数枚が固定される中子35A,35Bと、
該中子35A,35Bの外周から突出して円周方向に少なくとも3つ以上が配設され突出先端の外接円径が前記回転体本体31の内径と同径又は該内径より大きい突起41と、を備え、
前記回転体本体31に前記中子35A,35Bが圧入され、
かつ前記複数の中子35A,35B同士は、前記突起41が円周方向にずらされて配置されたことを特徴とする。
なお、回転体本体31と支持軸33との中子35A,35Bを介した固定するための手段としては、溶接によるものや、接着や係合によるものであってもよい。
また、本発明における回転体は、例えば、各種シャッター装置のシャッターカーテンを巻き取り、繰出す巻取軸や、オーニング装置やロールスクリーン装置や防煙垂れ幕装置のスクリーンなどを巻き取り、繰出すための巻取軸や、二軸式シャッター装置のシャッターカーテンをガイドし巻取体に導く巻取り補助軸や、オーバーヘッドドアのドアを吊り上げるためのワイヤー等を巻き取り、繰出す巻取軸や、パネルシャッターのパネルを吊り上げ、収納部へ導くためのチェーンを引き込み、送り出す駆動軸や、これらの巻取軸や補助軸や駆動軸の軸方向途中部に設けられ、これらの巻取軸や補助軸や駆動軸を上向きに支持するための支持ローラや、引戸装置の戸板や門扉装置の門扉を支持したり開閉をガイドするガイドローラ等に利用できるものである。
さらに、上記中子35A,35Bの外形状は、円、楕円、略かまぼこ型、多角形、その他円に近い形状の板状であるものを含み、輪郭を大きく損なわない切欠きや孔などがあっても良い。
また、上記した中子同士の各突起の配置は同一でなくともよく、中子同士の突起の形状や突出先端の外接円径は同一でなくともよい。さらに、中子同士のどちらか一方の突起の数が他方よりも多くてもよく、この場合、少なくとも圧入方向奥側の中子の突起に対して圧入方向手前側の突起がずらされていればよく、中子の突起全ての内、一部の突起がずらされていなくてもよい(円周方向に一致していてもよい)。さらに圧入方向奥側の中子の突起に対してずらされて配置されている圧入方向手前側の中子の突起は3つ以上であることが好ましく、さらにまた圧入方向奥側の中子の突起に対してずらされて配置されている圧入方向手前側の中子の突起が円周方向に均等又は略均等に配置されていることが好ましい。なお、ここで述べている中子同士とは、隣接した中子同士には限定せず、隣接しない中子同士であってもよく、何通りか中子と中子の組合せが存在する場合は、どの組合せであるかは問わない。
図1は本発明に係る回転体構造を備えたシャッター装置の概略正面図である。
開閉装置であるシャッター装置21は、建物開口23の上部に設けられる収納ケース25と、建物開口23の左右に設けられ収納ケース25から繰り出される開閉体であるシャッターカーテン27の両縁を案内する一対のガイドレール29a,29bとを有する。収納ケース25内には不図示の駆動機構によって回転される回転体である巻取軸30が設けられ、巻取軸30はシャッターカーテン27を基端側から外周に巻き付けることで、シャッターカーテン27を巻き取りながら、建物開口23を開放する。一方、巻取軸30が逆回転されれば、巻装されたシャッターカーテン27が収納ケース25から繰り出され、ガイドレール29a,29bに案内されながら下降して建物開口23を閉鎖する。
巻取軸30は、巻取軸の本体部である回転体本体としての巻胴31、軸首33、中子35A,35Bから構成され、シャッターカーテン27を外周に巻装する回転体本体である巻胴31は、筒状の例えば鋼管からなる。巻胴31は、両端に固定される支持軸としての軸首33によって回動自在に支持される。軸首33には円板状に形成された中子35A,35Bが軸首33の軸線方向に所定間隔を有して複数枚、本実施の形態では2枚が固定される。軸首33は、この中子35A,35Bとともに、巻胴31の端部から挿入され、中子35A,35Bの外周が巻胴31の内周に溶接されることで、この溶接部37A,37Bによって固定される。
それぞれの中子35A,35Bには軸首取付穴39が同心円で穿設され、軸首33は巻胴31に挿入される前に、予め中子35A,35Bが所定間隔で固定される。この固定としては溶接にて行われ、中子35A,35Bの表裏両面に行われる。この中子35A,35Bの外径は、巻胴31の内径より若干小さく形成されている。すなわち、巻胴31の寸法公差を吸収し、常に中子35A,35Bが巻胴31に容易に挿入可能となっている。
なお、この中子35A,35Bに設けられる各突起41,41,…は、上記したように各中子35A,35Bで同数にて構成されることとしてもよいが、異なる数で構成されることとしてもよい。例えば、圧入方向最外部側(手前側)の中子35Aには、円周方向に45°の略等間隔で8つの突起41を配設し、また、圧入方向先端側(奥側)の中子35Bには、円周方向に90°の略等間隔で4つの突起41を配設して構成することとし、各中子の各突起のうち、それぞれの4つが軸線方向に沿って同じ箇所となっても、一方の中子である8つの突起41を有した中子35Bの各突起41の残る4つの突起41が軸線方向に沿わない位置で、すなわち、両中子35A,35Bで略45°の間隔で上記同様にずらされて配置となる。
中子35A,35Bは、例えば突起41を形成可能とした金型を用いることで、プレス成形によって同時に形成することができる。或いは、図4に示すように、略真円形の円板状の中子35A,35Bに対し、一方の面から図4(a)に示すように、周縁の一部分にポンチ等を用いて凹部43を形成し、これにより周縁の一部分を外周から膨出させる塑性変形を施して形成してもよい。
さらに、軸首33に固定される中子35A,35B同士は、突起41が円周方向に所定間隔δ1 ,δ2 ,δ3 ,δ4 、すなわち約45°ずつずらされて配置されている。したがって、中子35A,35Bの圧入時、圧入方向先端側の奥側の中子35Bの突起41によって巻胴31の内周面に軸線に沿う欠き溝が形成されても、後方の最外部側の中子35Aの突起41が当該欠き溝に一致することがなく、後方の中子35Aにがたつきが生じなくなる。
また、溶接用穴47に一致しない3つ以上の突起41が確保されていれば、図6に示すように、穴埋溶接は、中子35Bの突起41で行われるものであっても勿論よい。
27…開閉体(シャッターカーテン)
30…回転体(巻取軸)
31…回転体本体(巻胴)
33…支持軸(軸首)
35A,35B…中子
41…突起
45…テーパ面
47…溶接用穴
Claims (4)
- 内部に中空部を有する筒状の回転体本体と、
円板状または略円板状に形成され外径が前記回転体本体の内径より小さく支持軸に同軸でかつ該支持軸の軸線方向に所定間隔を有して複数枚が固定される中子と、
該中子の外周から突出して円周方向に少なくとも3つ以上が配設され突出先端の外接円径が前記回転体本体の内径と同径又は該内径より大きい突起と、を備え、
前記回転体本体に前記中子が圧入され、
前記複数の中子同士は、前記突起が円周方向にずらされて配置されたことを特徴とする開閉装置の回転体構造。 - 前記突起の突出先端面が、圧入方向後部より圧入方向前部が小径となるテーパ面であることを特徴とする請求項1記載の開閉装置の回転体構造。
- 圧入方向最外部側の前記中子の周縁が前記回転体本体に溶接されるとともに、該最外部側の中子以外の前記中子は前記回転体本体に穿設された複数の溶接用穴から外周が穴埋溶接されることを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置の回転体構造。
- 前記最外部側の中子以外の中子は、円周方向で複数配設された前記溶接用穴に一致しない3つ以上の前記突起を有することを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1つに記載の開閉装置の回転体構造。
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JP2019073357A (ja) * | 2017-10-13 | 2019-05-16 | 株式会社昭和丸筒 | 巻芯 |
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JPH05106935A (ja) * | 1991-10-18 | 1993-04-27 | Hitachi Cable Ltd | 吸収器用伝熱管 |
JPH09235964A (ja) * | 1996-02-29 | 1997-09-09 | Sanwa Shutter Corp | シートシャッターのドラム組立て構造 |
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2005
- 2005-08-10 JP JP2005232177A patent/JP4686298B2/ja active Active
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