JP2007045188A - 車両用日除け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両走行時には運転の妨げとなる太陽光の眩しさを遮る「サンバイザー」として使用でき、駐停車時にはフロントウィンドから照りつける太陽光を遮って車内の温度上昇を抑制する「サンシェード」としても使用できるようにした車両用日除け装置を提供する。
【解決手段】 車両用日除け装置A1は、フロントウィンド21全体を本質的に上部側から下部側まで覆うことができるスクリーン3と、スクリーン3を引き出し自在に巻き取ることができる巻取装置4を備えている。スクリーン3は、引き出した後に固定してスクリーン3の長さを無段階または複数段階に調整でき、これによりサンバイザーに代えてフロントウィンド21の上部側を幅方向全体に渡って本質的に隙間なく覆うことができるように構成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用日除け装置に関する。
更に詳しくは、車両走行時には運転の妨げとなる太陽光の眩しさを遮る「サンバイザー」として使用でき、駐停車時にはフロントウィンドから照りつける太陽光を遮って車内の温度上昇を抑制する「サンシェード」としても使用できるようにした車両用日除け装置に関する。
その日の天候などに左右されず、常に安全運転を心がけたいという思いは、すべてのドライバーに共通するものである。特に業務で車を運転しているトラック運送業等のドライバーは、晴れの日も雨の日も、常に細心の注意を払って安全運転に努めなければならない。
ところで、ドライバーの安全運転を妨げる要因としては、フロントウィンドから見える視界の悪さが大きく影響する。そして、視界の悪さは、雨天時や夜間時だけに限られるものではない。例えば雲一つない快晴の日であっても、フロントウィンド越しに照りつける太陽が目に入ると、ドライバーの視界は大きく妨げられる。特に真夏の炎天下や夕暮れ時に差し込む太陽光は非常にまぶしいものである。
通常、そのようなときは、フロントウィンドの上部側に設けてある「サンバイザー」を使用する。サンバイザーは長板状の日除けで可動式となっており、通常、室内後写鏡(「ルームミラー」とも称される)を挟むようにして左右両側にそれぞれ(合計で二箇所)設けてある。そして、サンバイザーを手前に倒すことで、フロントウィンドから照りつける日差しを遮ることができる。
一方、車を駐停車しての作業も多いトラック運送業等のドライバーにとって、真夏の炎天下での作業は過酷である。例えば炎天下で日の当たる場所に車を駐停車した場合、フロントウィンド越しに照りつける太陽によって、車内の温度は容易に50℃を超える。この太陽光を遮るためのカー用品として、「サンシェード」と称される折畳み式の板状の日除けが挙げられる。
サンシェードは、フロントウィンドの内面側に立てかけて使用するものであり、厚紙やアルミ箔貼りの板状体で形成され、不使用時には折り畳んで車内に保管できるようになっている。よって、このサンシェードを配送作業中における駐停車時に使用すれば、作業を終えて車に戻るまでの車内温度の上昇を最小限に抑えることはできる。
しかしながら、上記したサンシェードは、通常、屋外の駐車場などに車を長時間停める際に使用するものである。よって、自宅の駐車場などに車を停めるときなどには好適であるが、トラック運送業等のドライバーにとっては、それほど実用的なものではなく、実際に使用しているドライバーは殆ど見受けられない。なぜなら、短時間の駐停車が多く、しかも配送時間の短縮を業務課題としているトラック運送業等のドライバーにとって、駐停車の度に開いたり畳んだりしなければならない従来のサンシェードは、その操作に手間がかかって使用が面倒だからである。
そこで、例えば特許文献1には、駐車時にサンシェードを簡単に取り出して設置することができる「車両用フロントサンシェード」が提案されている。これによれば、光を透過しない生地でサンシェードを作製し、それを巻取装置によってサンシェードを引き出し自在としたものである。更に巻取装置は、フロントウィンド上方に設けてある可動式のサンバイザーに取り付けてある。これをトラックのフロントウィンド上方等に設置すれば、サンシェードを使用する際の操作性を向上させることはできる。
特開2000−16078号公報(第1図)
しかしながら、従来の可動式のサンバイザーでは以下のような課題があり、また特許文献1に記載の車両用フロントサンシェードを採用した場合にも、実用上、以下のような課題が発生するものと考えられる。
(1) 従来の「サンバイザー」(車両走行時)の欠点
通常、サンバイザーは、手前に倒した際にその端部が室内後写鏡に当たらないように、室内後写鏡との間に若干隙間が空くように取り付けてある。即ち、通常、左右両側に配置されるサンバイザーの間には若干の隙間が形成されており、走行時の時間帯によってはこの隙間から太陽が覗いてドライバーの視界を妨げることがあった。
また、従来のサンバイザーは、車内に差し込む日差しの角度に合わせて、傾斜角度をある程度調整することはできるものの、その自由度は十分とは言えなかった。即ち、例えば夕暮時に差し込む太陽光の角度はかなり低く、従来のサンバイザーではフロントウィンドの上部側しか覆うことができず、十分に対応できなかった。更にドライバーの身長も様々であり、背が低いドライバーにとっては、完全にサンバイザーを倒したとしても日差しを十分に遮ることができないといった構造上の問題があった。
このように運転時の視界を十分に守ることができないサンバイザーの欠点は、トラック運送業等といった特に車を一日中運転しているようなドライバーにとっては重要なことであり、簡単に妥協できるものではない。
(2) 特許文献1記載の「サンシェード」(駐停車時)を採用した場合
特許文献1に記載のサンシェードは、そもそも既存のサンバイザーに取付けられており、それ自体をサンバイザーとして使用することを想定していない。
更に通常、サンバイザーは走行中でも安全に操作できるように軽量化が図られているが、上記したように可動式のサンバイザーにサンシェードの巻取装置が取り付けてあるので、サンバイザー自体の重量が重くなる。このため、走行中のサンバイザーの操作性が悪くなるばかりか、走行中の振動等によってサンバイザーが自然に手前に倒れてくる恐れがある。その結果、運転への集中力が低下して、前方不注意や認知の遅れなどの危険な状況に陥る恐れがある。
また、特許文献1記載のものは第1図に示すように、巻取装置の収納ケースがサンバイザーから室内後写鏡へはみ出して設けてあるため、走行中にサンバイザーを操作すると、
収納ケースの端部が室内後写鏡にあたって室内後写鏡が一部隠れたり、傾く恐れがある。そうなると、車両後方の視認に支障をきたし、安全な運転ができない恐れがある。
以上説明したように、従来のサンバイザーは、太陽光を遮るという本来の機能が十分とは言えなかった。また特許文献1に記載のサンシェードを採用した場合についても、そのサンシェードが既存のサンバイザーに取り付けてあるため、既存のサンバイザーの操作性や室内後写鏡の視認性の悪化など運転時の安全性の面で十分とは言えなかった。
そこで、本発明者は、フロントウィンドを覆うことができる同じスクリーンに「サンバイザー」(車両走行時)と「サンシェード」(駐停車時)の二つの機能を備えさせることができないか、という発想のもとに鋭意研究を進めた。その結果、上記したような課題を解決できる車両用日除け装置を完成するに至った。
(本発明の目的)
そこで本発明の目的は、車両走行時には運転の妨げとなる太陽光の眩しさを遮る「サンバイザー」として使用でき、駐停車時にはフロントウィンドから照りつける太陽光を遮って車内の温度上昇を抑制する「サンシェード」としても使用できるようにした車両用日除け装置を提供することにある。
また本発明の他の目的は、車両走行時に運転の妨げとなる太陽光の眩しさをより確実に遮るという「サンバイザー」の本来の機能をより高めた車両用日除け装置を提供することにある。
更に本発明の他の目的は、駐停車時には車内の温度上昇を抑制する「サンシェード」として使用できるにも関わらず、「サンバイザー」として使用した際の操作性にも優れた車両用日除け装置を提供することにある。
また更に本発明の他の目的は、スクリーンの操作時に室内後写鏡の視認性を悪化させないようにすることによって、走行時の安全性を確保した車両用日除け装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、走行時にスクリーンを引き出して「サンバイザー」として使用した際に、スクリーンが運転の邪魔になることを防止できるようにした車両用日除け装置を提供することにある。
その他の本発明の目的は以下の説明から明らかになろう。
上記目的を達成するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
なお、後述する作用の説明の理解を助けるため、図面において使用した符号を括弧を用いて記載しているが、各構成要件を図面記載のものに限定するものではない。
第1の発明にあっては、
フロントウィンド(21)全体を本質的に上部側から下部側まで覆うことができるスクリーン(3)と、該スクリーン(3)を引き出し自在に巻き取ることができる巻取装置(4)と、を備えた車両用日除け装置であって、
上記スクリーン(3)は、引き出した後に固定してスクリーン(3)の長さを無段階または複数段階に調整でき、これによりサンバイザーに代えてフロントウィンド(21)の上部側を幅方向全体に渡って本質的に隙間なく覆うことができるように構成されていることを特徴とする、
車両用日除け装置である。
第2の発明にあっては、
フロントウィンド(21)全体を本質的に上部側から下部側まで覆うことができるスクリーン(3)と、該スクリーン(3)を引き出し自在に巻き取ることができる巻取装置(4)と、室内後写鏡(51)と、を備えた車両用日除け装置であって、
上記スクリーン(3)は、引き出した後に固定することでスクリーン(3)の長さを無段階または複数段階に調整でき、これによりサンバイザーに代えてフロントウィンド(21)の上部側を幅方向全体に渡って本質的に隙間なく覆うことができるように構成されており、
更にスクリーン(3)を引き出した際に、該スクリーン(3)で室内後写鏡(51)の鏡面を覆うことがないように、室内後写鏡(51)とフロントウィンド(21)の間をスクリーン(3)が通るように構成されているか、または室内後写鏡(51)よりもフロントウィンド(21)側でスクリーン(3)を引き出すことができるように構成されていることを特徴とする、
車両用日除け装置である。
第3の発明にあっては、
フロントウィンド(21)全体を本質的に上部側から下部側まで覆うことができるスクリーン(3)と、該スクリーン(3)を引き出し自在に巻き取ることができる巻取装置(4)と、を備えた車両用日除け装置であって、
上記巻取装置(4)を収容する収容ケース(40)と、
該収容ケース(40)を車内に取り付ける取付部材(44)と、
上記収容ケース(40)に設けてある室内後写鏡(51)と、
を備えており、
上記スクリーン(3)は、引き出した後に固定することでスクリーン(3)の長さを無段階または複数段階に調整でき、これによりサンバイザーに代えてフロントウィンド(21)の上部側を幅方向全体に渡って本質的に隙間なく覆うことができるように構成されており、
更にスクリーン(3)を引き出した際に、該スクリーン(3)で室内後写鏡(51)の鏡面を覆うことがないように、室内後写鏡(51)とフロントウィンド(21)の間をスクリーン(3)が通るように構成されているか、または室内後写鏡(51)よりもフロントウィンド(21)側でスクリーン(3)を引き出すことができるように構成されていることを特徴とする、
車両用日除け装置である。
第4の発明にあっては、
スクリーン(3)をフロントウィンド(21)側へ係止する係止部材(6)を有しており、
該係止部材(6)は、使用時にはフロントウィンド(21)の上部側から下方へ配置させた状態または伸ばした状態で設けることができ、不使用時には視界の邪魔にならない位置に移動させることができるように構成されていることを特徴とする、
第1ないし第3の発明のいずれかに係る記載の車両用日除け装置である。
第5の発明にあっては、
スクリーン(3)の幅方向に沿って設けてあり、車内側からスクリーン(3)をフロントウィンド側に押す当接部材(436)であり、該当接部材(436)はフロントウィンド(21)の幅方向に曲面に合わせて湾曲していることを特徴とする、
第1ないし第3の発明のいずれかに係る記載の車両用日除け装置である。
第6の発明にあっては、
フロントウィンド(21)の左右両側にそれぞれ配置され、フロントウィンド(21)の上部側から下部側に向かって設けてある案内部材(7,7)と、
スクリーン(3)の下部両側にそれぞれ設けてあり、上記案内部材(7,7)に沿って移動する移動体(81,81)と、
を備えていることを特徴とする、
第1ないし第3の発明のいずれかに係る記載の車両用日除け装置である。
第7の発明にあっては、
スクリーン(3)の左右両側にそれぞれ設けてある移動体(81,81)のうち、一方の移動体(81)と他方の移動体(81)の間隔は、フロントウィンド(21)の左右両側にそれぞれ配置され案内部材間(7,7)の距離に合わせて変化させることができるように構成されていることを特徴とする、
第6の発明に係る車両用日除け装置である。
第8の発明にあっては、
サンバイザーを取り外した後のサンバイザーを取り付ける取付要素(441)を利用して、車両用日除け装置を車両に取り付けることができるように構成されていることを特徴とする、
第1ないし第7の発明のいずれかに係る記載の車両用日除け装置である。
(作 用)
本発明に係る車両用日除け装置は次のように作用する。
即ち、駐停車時にフロントウィンド(21)から照りつける太陽光を遮って車内の温度上昇を抑制する「サンシェード」として使用する場合は、スクリーン(3)を巻取装置(4)から引き出し、スクリーン(3)で本質的にフロントウィンド(21)全体を上部側から下部側まで覆う。また、不使用時にはスクリーン(3)を巻取装置(4)に巻き取るようにする。
一方、車両走行時に運転の妨げとなる太陽光の眩しさを遮る「サンバイザー」として使用する場合は、引き出した後に固定してスクリーン(3)の長さを無段階または複数段階に調整することによって、フロントウィンド(21)の上部側を幅方向全体に渡って本質的に隙間なく覆う。
また室内後写鏡(51)とフロントウィンド(21)の間をスクリーン(3)が通るように構成されているか、または室内後写鏡(51)よりもフロントウィンド(21)側でスクリーン(3)を引き出すことができるように構成されているものは、スクリーン(3)を引き出した際に該スクリーン(3)で室内後写鏡の鏡面を覆うことがない。したがって、スクリーンの使用時に室内後写鏡の視認性を悪化させるようなことはない。
スクリーン(3)をフロントウィンド(21)側へ係止する係止部材(6)を有しているものは、使用時にはフロントウィンド(21)の上部側から下方へ配置させた状態または伸ばした状態で設ける。そして、係止部材(6)でスクリーン(3)をフロントウィンド側に係止する。また、不使用時には、運転の邪魔にならないように、係止部材(6)を視界の邪魔にならない位置に移動させる。
フロントウィンド(21)の左右両側にそれぞれ配置され、フロントウィンド(21)の上部側から下部側に向かって設けてある案内部材(7,7)と、スクリーン(3)の下部両側にそれぞれ設けてあり、上記案内部材(7,7)に沿って移動する移動体(81,81)と、を備えているものは、次のように作用する。
即ち、巻取装置(4)からスクリーン(3)を引き出せば、スクリーン(3)の下部両側に設けてある移動体(81,81)がフロントウィンド(21)の左右両側にそれぞれ配置された案内部材(7,7)に案内される。これによって、スクリーン(3)を常にフロントウィンド(21)側へ案内することができる。
また、スクリーン(3)の左右両側にそれぞれ設けてある移動体(81,81)のうち、一方の移動体(81)と他方の移動体(81)の間隔は、フロントウィンド(21)の左右両側にそれぞれ配置されている案内部材間(7,7)の距離に合わせて変化させることができるように構成されているものは、次のように作用する。
即ち、巻取装置(4)からスクリーン(3)を引き出せば、スクリーン(3)の左右両側にそれぞれ設けてある移動体(81,81)のうち、一方の移動体(81)と他方の移動体(81)の間隔がフロントウィンド(21)の左右両側にそれぞれ配置されている案内部材間(7,7)の距離に合わせて変化する。これにより、フロントウィンド(21)の幅が変化しても、スクリーン(3)を常にフロントウィンド(21)側へ案内することができる。
サンバイザーを取り外した後のサンバイザーを取り付ける取付要素(441)を利用して、車両用日除け装置を車両に取り付けることができるように構成されているものは、次のように作用する。
従来のサンバイザーを備えた車両に以下のようにして車両用日除け装置を取り付ける。
即ち、車両(運転席上方)から既存のサンバイザーを取り外せば、通常、サンバイザー取り付け用の孔等の取付要素(441)が残る。よって、この孔を利用して、車両用日除け装置を取り付ける。このようにすれば、車両(天井部等)に新たに取付要素を設ける必要がない。特に取付要素(441)が孔であれば、その孔を隠すことができ見た目も良い。
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明によれば、車両走行時に太陽光を眩しく感じた場合に、スクリーンの引き出す長さを調整してフロントウィンドの上部側を覆うようにすれば、スクリーンを「サンバイザー」として使用することができる。また例えば真夏の炎天下で駐停車する場合に、スクリーンで本質的にフロントウィンド全体を上部側から下部側まで覆うようにすれば、スクリーンを「サンシェード」としても使用することができる。
このように、本発明は、車両走行時には運転の妨げとなる太陽光の眩しさを遮る「サンバイザー」として使用できると共に、駐停車時にはフロントウィンドから照りつける太陽光を遮って車内の温度上昇を抑制する「サンシェード」としても使用できる。
(b)また本発明によれば、スクリーンを所要の位置まで引き出して「サンバイザー」として使用した場合は、スクリーンでフロントウィンドの上部側を幅方向全体に渡って本質的に隙間なく覆うことができる。このように、左右両側に配置されたサンバイザーの間に若干の隙間があった従来のサンバイザーと相違して、太陽光をより確実に遮ることができる。
更に、スクリーンは本質的にフロントウィンド全体の上部側から下部側まで覆うことができる。よって、スクリーンの引き出す長さを適宜調整すれば、太陽光の角度が低い夕暮れ時等にも対応でき、また背が低いドライバーでも好適に使用できる。
このように、本発明は、車両走行時に運転の妨げとなる太陽光の眩しさをより確実に遮るという「サンバイザー」の本来の機能がより高められた装置である。
(c)更に本発明では、上記したように「サンバイザー」として使用する場合は、単に巻取装置からスクリーンを引き出すだけで良いので、走行中であってもその操作性は良い。また、そもそも従来のサンバイザーは不要であるので、走行中にサンバイザーが自然に手前に倒れてくるようなことはなく、運転に集中できる。これに対し、特許文献1記載のものは、巻取装置が取付けられたサンバイザーが相当の重量を有しているため、走行中のサンバイザーの操作性が悪く、また走行中の振動等によってサンバイザーが自然に手前に倒れてくる恐れがあった。このように、本発明は特許文献1記載のものと比べて、スクリーンをサンバイザーとして使用する際の操作性が良く、また運転にも集中することができる。
(d)スクリーンを引き出した際に、該スクリーンで室内後写鏡の鏡面を覆うことがないように、室内後写鏡とフロントウィンドの間をスクリーンが通るように構成されているか、または室内後写鏡よりもフロントウィンド側でスクリーンを引き出すことができるように構成されているものは、室内後写鏡の鏡面がスクリーンで覆われることがないので、スクリーンの使用時に室内後写鏡の視認に支障をきたすようなことはない。
(e)スクリーンをフロントウィンド側へ係止する係止部材を有しているものでは、係止部材によりスクリーンをフロントウィンド側へ係止することで、走行時に車体の揺れなどによってスクリーンが運転席側へ揺れ動いてしまうことを防止できる。これにより、スクリーンを走行時に「サンバイザー」として使用した際に、スクリーンが運転の邪魔になることを防止できる。また、スクリーンの不使用時には、係止部材を視界の邪魔にならない位置に移動させるようにすることで、係止部材が運転の邪魔になることを防止できる。
(f)スクリーンの幅方向に沿って設けてあり、車内側からスクリーンをフロントウィンド側に押す当接部材を備えているものは、当接部材によりスクリーンをフロントウィンド側へ押すことにより、走行時に車体の揺れなどによってスクリーンが運転席側へ揺れ動いてしまうことを防止できる。また、当接部材がフロントウィンドの幅方向に曲面に合わせて湾曲しているので、車種によってフロントウィンドの湾曲率が異なるものでも、スクリーンをできる限りフロントウィンドへ近づけることができる。
(g)フロントウィンドの左右両側にそれぞれ配置され、フロントウィンドの上部側から下部側に向かって設けてある案内部材と、スクリーンの下部両側にそれぞれ設けてあり、上記案内部材に沿って移動する移動体と、を備えているものは、スクリーンを常にフロントウィンド側へ案内することができる。これにより、走行時に車体の揺れなどによってスクリーンが運転席側へ揺れ動いてしまうことを防止できる。
(h)案内部材と移動体を備え、移動体のうち、一方の移動体と他方の移動体の間隔がフロントウィンドの左右両側にそれぞれ配置されている案内部材間の距離に合わせて変化させることができるようにものでは、車種によってフロントウィンドの幅が変化するようなものであっても、スクリーンを常にフロントウィンド側へ案内することができる。これにより、走行時に車体の揺れなどによってスクリーンが運転席側へ揺れ動いてしまうことを防止できる。
(i)サンバイザーを取り外した後のサンバイザーを取り付ける取付要素を利用して、車両用日除け装置を車両に取り付けることができるように構成されているものは、車両に車両用日除け装置用の取付要素を新たに設ける必要がない。よって、例えば取付要素が孔であれば、その孔を隠すことができるので、見た目も良い。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳細に説明する。
図1ないし図5は、本発明に係る車両用日除け装置の第1の実施例を示す説明図である。
なお、本実施例では、車両用日除け装置をトラックの車内に取り付けた場合を例に挙げて表しているが、特に車種には限定されない。
図1は、車内に取り付けた車両用日除け装置を車両正面側から見た説明図であり、車両を一点鎖線で示している。
図1(a)は車両走行時に「サンバイザー」としてスクリーンを使用している状態を示し、
図1(b)は駐停車時に「サンシェード」としてスクリーンを使用している状態を示している。
図2は、車内に取り付けた車両用日除け装置を断面して内部構造を表した側面視説明図であり、運転席を含む車両の一部を二点鎖線で示している
図1及び図2に示すように、車両用日除け装置1Aは、上部側からフロントウィンド21全体を本質的に覆うことができるスクリーン3と、スクリーン3を引き出し自在に巻き取ることができる巻取装置4とを備えている。スクリーン3は、太陽光を遮ることができる素材で形成されている。図2で符号20はハンドルを示している。
以下、車両用日除け装置1Aの各構成部材について、順を追って詳しく説明する。
図3は、図2に示す車両用日除け装置の拡大側面視説明図である。
図4は、収容ケースに収容されたスクリーンを示す概略斜視説明図であり、全体構造が分かりやすいように収容ケースの長手方向の長さを短く誇張して表している。
なお、図4では主にスクリーンを実線で示し、それ以外を一点鎖線で示している。
図3及び図4に示すように、巻取装置4は箱形の収容ケース40内に収容されている。そして、巻取装置4は巻取軸41を有し、巻取軸41に巻き取られたスクリーン3のロール体30が収容ケース40内に引き出し自在に収容されている。
巻取装置4は、既存のロールスクリーンのクラッチ構造と同じものが採用されている。これにより、スクリーン3を手で抑えたり、他の部材で係止したりするといった外力を加えなくても、巻取軸41から引き出したスクリーン3を所要の位置で(所望の位置に)止めておくことができる。このクラッチ構造は、引き出すスクリーン3の長さを調整することによってフロントウィンド21を部分的に覆うことができるようにする引き出し長さ調整要素を構成している。
即ち、このクラッチ構造の作用により、スクリーン3を引き出した後の静止状態ではその長さでスクリーン3は保持される。そして、スクリーン3を勢い良く下げるとそのショックでクラッチ構造が作用して巻取軸41が自由に回るようになり、手を離せば自動的にスクリーン3が巻取軸41に素早く巻き取られる。
なお、スクリーン3の下端部までがすべて巻取装置4に巻き取られないように、スクリーン3の下端部は、ある程度引出口42から引き出された状態で止まるように構成されている。上記したように、このクラッチ構造については公知技術を採用しているので、その詳細な説明は省略する。
収容ケース40は側面視で断面略コ状に形成され、正面側の開口部側にフラップ43を備えている。収容ケース40は、フロントウィンド21全体を本質的に覆うことができる大きさのスクリーン3のロール体30を収容できる大きさで形成されている。収容ケース40の正面側とフラップ43の間に設けてある空間部(隙間)が、スクリーン3を引き出す引出口42を構成している。
図5は車両用日除け装置の拡大説明図であり、図5(a)は車両用日除け装置の正面視説明図、図5(b)は車両用日除け装置の平面視説明図、図5(c)は車両用日除け装置の背面視説明図を示している。なお、図5(c)では引き出したスクリーンを二点鎖線で表している。
図3に示すように、収容ケース40の上面側には、収容ケース40を車内に取り付ける取付部材である取付金具44が設けてある。本実施例では、図1(a)及び図5(a)に示すように、取付金具44は、収容ケース40の長さ方向に所要の間隔をおいて所要数(本実施例では複数、二箇所)配置されている。そして、図3に示すように、この取付金具44により、収容ケース40をフロントウィンド21寄りの天井部22(屋根内面)に取り付けることができる。
取付金具44の一端側には、車内に固定できるネジやビス等の締付固定具441が設けてある。締付固定具441を固定する孔221は天井部22に新たに開けることもできるが、当初、車内に取り付けてあった既存のサンバイザーを取り外した後の取付孔(取付要素)を利用することもできる。このようにすれば、天井部22等に新たに孔を開ける必要がなく、また既存のサンバイザーを取り外した後の取付孔も隠すことができるので、見た目も良い。
図3、図4(一点鎖線で示す)及び図5(b)に示すように、収容ケース40の上面には、案内部材であるスライドフレーム45が収容ケース40の長さ方向に沿って設けてある。スライドフレーム45は断面略コ状に形成され、上部側にスライド溝451を有している。
図3に示すように、このスライド溝451に取付金具44の他端側に設けてある可動体442がスライド可能に嵌め入れられている。取付金具44は、このスライドフレーム45によって収容ケース40の長さ方向に沿ってその位置を調整できる。可動体442はボルトの頭部で構成されており、ボルトのネジ部に取り付けてあるナット443を締め付けることによって、スライド溝451に対する取付金具44の位置を固定できる。
取付金具44は、一端側と他端側が角度調整軸440を介して連結されており、角度調整軸440により側面視で略「く」の字状に一端側と他端側の角度を調整できる。これにより、フロントウィンド21に対する収容ケース40の前後方向の位置や傾斜角度などの微調整が可能となっている。
図3に示すように、収容ケース40の底面には室内後写鏡51が設けてある。室内後写鏡51は軸ピン511により角度調整ができる。収容ケース40の背面側(図3で紙面左側、車内側)には室内灯52が設けている。符号521は室内灯52のスイッチを示している。
上記したように、収容ケース40の正面側(開口部側)には、ほぼ開口部全体(開口部の下部側以外)を覆うようにしてフラップ43が設けてある。図4に示すように、フラップ43は正面板431、左側面板432及び右側面板433を備え、正面板431はフロントウィンド21の幅方向の曲面に合わせてやや湾曲させてある。
フラップ43(図3参照)は、その上端縁に設けてある回動軸であるフラップ角度調整軸434を支点として、基部側の傾斜角度を調整できる。これにより、フロントウィンド21の高さ方向の傾斜角度や収容ケース40の位置などに応じてフラップ43の角度を調整できる。
図4に示すように、フラップ角度調整軸434は、フラップ43の左側面板432と右側面板433の間に掛け渡すようにして配置されている。フラップ角度調整軸434の両端部は、フラップ43の右側面板433及び左側面板432を貫通して収容ケース40の右側面板433及び左側面板432の内方の孔(図示省略)にややきつく嵌め込んだ状態で回動可能に取り付けてある。そして、やや力を入れてフラップ43を前後させることにより、その角度を調整できるようになっている。
フラップ角度調整軸434の周面部には、案内部材である管状のガイドローラ435が回動自在に嵌め込まれている。更に、フラップ43の下部側寄りの内面側には、弓状に湾曲して形成された棒状の当接部材である弓状ガイド体436が設けてある。
ガイドローラ435と同様に、弓状ガイド体436はフラップ43の右側面板433と左側面板432の間に掛け渡すように設けてある。また、前方に湾曲している部分がフラップ43の下部側、つまり車内に設置した際のフロントウィンド21側に向くように取り付けてある。
弓状ガイド体436は、フラップ43の正面板431と同様に、フロントウィンド21の幅方向に曲面に合わせて湾曲させてある。弓状ガイド体436は、フラップ角度調整軸434のガイドローラ435よりも正面側(フロントウィンド21側)に位置している。
そうして、図3に示すように、収容ケース40内に収容されたロール体30から繰り出されるスクリーン3は、ガイドローラ435の上部側に回し掛けられ、更に弓状ガイド体436に掛けられて収容ケース40とフラップ43の間の引出口42から下方へ引き出されている。
なお、弓状ガイド体436にはスクリーン3を引っ張って上げ下げする際にテンションがかかるため、そのテンションを上手く吸収できるように、弓状ガイド体436を柔軟性、可撓性または変形性を有する素材(例えば合成樹脂、ゴムあるいは金属)で形成することもできる。
上記したように、フラップ43は上端側に設けてあるフラップ角度調整軸434を支点としてその傾斜角度を調整できる。したがって、フラップ43の傾斜角度を変えることによって、弓状ガイド体436の前後の位置を変えることができる。
即ち、フラップ43の下部側をできるだけフロントウィンド21側に寄せることで、スクリーン3の引出口42をフロントウィンド21側に寄せることができる。これにより、引き出したスクリーン3を本質的にフロントウィンド21の内面に沿わせることができる。このように、弓状ガイド体436及びフラップ43は、引き出したスクリーン3を本質的にフロントウィンド21の内面に沿わせる手段を構成する。
なお、スクリーン3の材質等によって弓状ガイド体436がなくても、スクリーン3をフロントウィンド21の内面に沿わせることができる場合には、弓状ガイド体436を省略することもできる。
図3及び図5(a)に示すように、フラップ43の正面板431の外面には、引出口42から引き出したスクリーン3をフロントウィンド21側へ係止する係止部材6が設けてある。係止部材6は、フラップ43の長手方向の中央または中央付近に設けてある。なお、係止部材6を運転席側(図1(a)で紙面左側)に寄せて取り付けても良い。係止部材6は、二本の長い線材の間に取り付けられた幾段もの横線材で形成される引掛部61を有している。引掛部61は、係止部材6の長手方向に所要の間隔をおいて所要数(本実施例では複数、6箇所)設けてある。
係止部材6の上端部は、図3に示す軸ピン62により回動自在に軸支されている。そして、係止部材6は、図1(a)の実線で示すように、使用時にフロントウィンド21の上部側から回動させて下方へ伸ばした状態で設けることができる。そして、上記した引掛部61に後述するスクリーン3のフック31(図3も参照)を引っ掛けることにより、車両走行時の車体の揺れ等でスクリーン3がブラブラと揺れ動いて視界の邪魔になることを防止できる。引掛部61はスクリーン3のフック31を引っ掛けやすいように、側面視(図3参照)で車内側(運転席側)に凸状に出っ張って設けられている。
また係止部材6は、図2(a)の一点鎖線で示すように、不使用時に軸ピン62を支点として上方に回動させることができる。なお、係止部材6を例えば入れ子式やスライド式にしてその長さを伸長させることができるようにしても良い。このような構造により、不使用時には、運転の邪魔になるように、ドライバーの視界の邪魔にならない位置(収容ケース40側)に係止部材6を移動させることができる。係止部材6は、上記した弓状ガイド体436及びフラップ43と同様、引き出したスクリーン3を本質的にフロントウィンド21の内面に沿わせる手段を構成する。
図3及び図4に示すように、スクリーン3の下端縁には、幅方向全体に渡って例えば合成樹脂製の重り体32が取り付けてある。フック31は重り体32の長手方向の中央または中央付近に設けてある。フック31の背面側(車内側、運転席側)には、フック31を摘みやすいように摘み部311が設けてあり、フック31を摘んでスクリーン3を引き出すことができるように構成されている。なお、フック31ではなく、スクリーン3の下部側を握って引き出すようにしても良い。
また図1(b)及び図2に示すように、フロントウィンド21内面の下縁部には、合成樹脂製の円形の吸盤23が取り付けてある。吸盤23には、スクリーン3のフック31を引っ掛けることができる係止部である引掛部231が設けてある。この引掛部231でフロントウィンド21全体を本質的に覆ったスクリーン3を係止する。
上記したように、引掛部231は吸盤23に取り付けてあるため、フロントウィンド21の所要の位置に固定できる。なお、引掛部231はフロントウィンド21ではなく、運転席前方のダッシュボード上に取り付けることもできる。またその場合の引掛部231の固定方法としては、吸盤に限らず、ビスや接着といった他の固定手段も採用できる。
以上のような構成により、本実施例に係る車両用日除け装置1Aでは、引き出したスクリーン3が室内後写鏡51とフロントウィンド21の間を通るように構成されている。つまり、巻取軸41に巻き取られているスクリーン3を引き出した際に、スクリーン3が室内後写鏡51の鏡面を覆うことがない。
(作 用)
以下、車両用日除け装置1Aの作用を説明する。
まず、従来のサンバイザーを備えた車両への車両用日除け装置1Aの取り付け方について説明し、次に取り付けた車両用日除け装置1Aの使用方法について説明する。
[車両用日除け装置1Aの取り付け方]
まず、運転席上方の天井部22から既存のサンバイザーと室内後写鏡を取り外す。通常、サンバイザーは左右両側に二箇所設けてあるので、サンバイザーを取り外した後はサンバイザー取り付け用の孔が二箇所残る。そして、この孔を利用して、車両用日除け装置1Aを取り付ける。
即ち、収容ケース40上面(図1(a)及び図3参照)に設けてある二つの取付金具44の位置を、上記したサンバイザー用の孔の位置に合わせ、取付金具44,44を天井部22に取り付ける。更に、図1に示すように、フロントウィンド21の内面下縁部に引掛部231を備えた吸盤23を取り付ける。
その後、取付金具44の角度調整軸440によって収容ケース40の傾斜角度や位置を調整し、またフラップ43のフラップ角度調整軸434によってフロントウィンド21側のフラップ43の角度を調整する。フラップ43の角度を調整することにより、弓状ガイド体436の位置だけでなく、フラップ43に設けてある係止部材6の位置も調整できる。したがって、フラップ43の下部側をフロントウィンド21寄りに位置させれば、引出口42から引き出すスクリーン3の位置をできる限りフロントウィンド21側に寄せることができる。この効果については後述する。
[車両用日除け装置1Aの使用方法]
車両用日除け装置1Aは、車両走行時に運転の妨げとなる太陽光の眩しさを遮る「サンバイザー」としてだけでなく、駐停車時にフロントウィンドから照りつける太陽光を遮って車内の温度上昇を抑制する「サンシェード」としても使用できる。
以下、「サンシェード」(駐停車時)、「サンバイザー」(車両走行時)の順でその使用方法を説明する。
(1) 「サンシェード」(駐停車時)としての使用
例えば真夏の炎天下の当たる場所に車を駐停車した場合、フロントウィンド21越しに降り注ぐ太陽光によって車内の温度は容易に50℃を超える。よって、図1(b)及び図2の二点鎖線に示すように、フロントウィンド21全体を本質的に覆うように、スクリーン3をフロントウィンド21の下端部まで引っ張る。そして、スクリーン3のフック31を上記した吸盤23を備えた引掛部231に引っ掛けながら、巻取装置4のクラッチ構造を利用してスクリーン3をその長さで止める。これにより、フロントウィンド21から降り注ぐ太陽光をスクリーン3によって遮る。
なお、上記したように、スクリーン3をフロントウィンド21の内面に沿わせれば、スクリーン3とフロントウィンド21間の隙間をできる限り無くすことができる。これにより、隙間にある空気が太陽光で熱せされることによって、室内の温度上昇が助長されることを防止できる。
また、使用後はスクリーン3を引掛部231から外した後、スクリーン3を勢い良く下げるだけで、上記したクラッチ構造によりスクリーン3は収容ケース40内に自動的に巻き取られる。
このように、本実施例に係る車両用日除け装置1Aによれば、駐停車の度に開いたり畳んだりする必要があった従来の板状の「サンシェード」と比べ、スクリーン3を上げ下げする簡単な操作でその設置または解除ができる。このように、設置または解除が面倒ではないので、短時間の駐停車が多く、配送業務に忙しいトラックなどの運送業者にとって、特に業務中での使用に好適である。
なお、スクリーン3を車内の目隠し代わりに使用できることは言うまでもない。引っ越し業者や宅配便等のように、お客様と現金の受け渡しも行う運送業者にとっては、スクリーン3を目隠し代わりにすることで、車外から見られることなく現金の整理ができるので、防犯上好ましい。
(2) 「サンバイザー」(車両走行時)としての使用
車両用日除け装置1Aをサンバイザーとして使用する場合は、まず、収容ケース40(図1(a)参照)の正面に設けてある係止部材6を下方に(フラップ43に対してほぼ直角に)回動させる。そして、スクリーン3の下端部を持って所望の長さまで引き出し、フロントウィンド21の上部側から下方へ伸ばした状態の係止部材6に引っ掛けて止める(図3も参照)。具体的には、スクリーン3下端部のフック31を係止部材6の所要の高さ位置の引掛部61に引っ掛けて止める。
引き出すスクリーン3の長さは、ドライバーの目の高さや太陽の位置等に応じて自由に調整できる。例えば太陽が高い位置にある昼間はスクリーン3をそれほど引き出す必要がないが、太陽が低い位置にある夕暮れ時などは、スクリーン3を十分に引き出して日差しを遮るようにする。
また、不使用時には、係止部材6からフック31を取り外してスクリーン3を勢い良く下げれば、上記したクラッチ構造によりスクリーン3は自動的に収容ケース40内に巻き取られる。
更に、上記したように、スクリーン3は本質的にフロントウィンド21の幅方向全体に渡って配置されるようになっている。これにより、室内後写鏡51との間に若干隙間が空くように隣接して取り付けてあった従来のサンバイザーと相違して、室内後写鏡51とスクリーン3の間から太陽光が車内に差し込むようなことはない。
また特許文献1記載のものでは既存のサンバイザーに巻取装置4が取付けられているため、サンバイザーの重量が必然的に重く、走行中のサンバイザーの操作性が悪かった。これらに対し、本実施例ではスクリーン3自体がサンバイザーとして作用するため、比較的軽い操作力でサンバイザーを設置できる。
更に特許文献1記載のものは、走行中にサンバイザーを手前に倒すと、収納ケースの端部が室内後写鏡にあたって走行中に室内後写鏡が傾く恐れがあった。これに対し本実施例では、そもそも既存のサンバイザーは必要ないので、そのような不都合は生じない。
また更に、室内後写鏡51とフロントウィンド21の間をスクリーン3が通るように構成されており、引き出したスクリーン3で室内後写鏡51の鏡面が覆われることはない。したがって、走行中にスクリーン3を操作しても、室内後写鏡51による車両後方の視認に支障をきたすようなことはない。
以上説明したように、本実施例に係る車両用日除け装置1Aは、太陽からの日差しをより確実に遮る「サンバイザー」としての機能を向上させたものであり、駐停車時には車内への日差しを遮る「サンシェード」としても使用することもできる。
なお、本実施例では、従来のサンバイザーを備えた車両への取り付け方について説明したが、自動車メーカーによる製造の段階で、予め車両に車両用日除け装置1Aを組み込んだ状態で取り付けるようにしても良い。
また本実施例では、クラッチ構造を有する巻取装置4を採用したが、クラッチ構造を有さない巻取装置を採用することもできる。例えば手で引っ張って引き出したスクリーン3から手を離すことにより、スクリーン3はその位置で止まらずに、自動的に巻取軸41に巻き取られるようにした公知の巻取装置を採用することもできる。
その場合は、スクリーン3を所望する位置に止めておく必要があるため、スクリーン3のフック31を係止部材6の引掛部61や吸盤23の引掛部231に引っ掛けて止めるようにすれば良い。この場合は、この引掛部61や引掛部231、あるいはスクリーン3のフック31が引き出すスクリーン3の長さを調整できる引き出し長さ調整要素を構成する。
また図2に示すように、本実施例ではスクリーン3のロール体30がフロントウィンド21の直ぐ近くに配置されているが、フロントウィンド21から離した位置(車内後方側)に配置することもできる。その場合、巻取装置4もフロントウィンド21から離れることになるが、スクリーン3をフロントウィンド21の内面に沿わせたい場合には、弓状ガイド体436が設けてあるフラップ3はそのままフロントウィンド21の近くに配置することもできる。
図6ないし図8は、本発明に係る車両用日除け装置の第2の実施例を示す説明図である。
図6は、車内に取り付けた車両用日除け装置を断面して内部構造を表した側面視拡大説明図、
図7は、係止部材の係止構造を説明するための車両用日除け装置の部分拡大正面視説明図であり、長手方向の一部を省略して表している。
図8は係止部材の基部側を一部断面して表した側面視説明図であり、図8(a)は係止部材全体を示し、図8(b)は係止部材の基部側を拡大して示している。
なお、実施例1と同一または同等箇所には同一の符号を付して示している。また、実施例1で説明した箇所については、説明を省略し、主に相異点を説明する。
図6に示すように、本実施例に係る車両用日除け装置1Bでは、収容ケース40bの背面側(車内側)がスクリーン3のロール体30の外形に合わせて断面円弧状に形成されている。これにより、収容ケース40bの車内側への出っ張りをできるだけ減らすことができる。また、それに合わせて室内灯52bが側面視でやや丸みをつけて形成されている。
また、収容ケース40を車内に取り付ける取付金具44は、その締付固定具441側に角度調整用の軸ピン444を備え、取付金具44の角度調整の自由度をより向上させている。
更に実施例1(図3参照)では、係止部材6に対してスクリーン3のフック31を下方から引っ掛けて止めるように構成しているが、本実施例(図6参照)では上方から引っ掛けて止めることができる構造にフック31aが形成されている。
また更に図7に示すように、係止部材6aは回動可能に構成されているが、走行中など振動によって収容ケース40側に移動させた係止部材6aが下に落ちてこないように、フラップ43及び係止部材6aには、係止部材6aを確実に収容ケース40側に掛止しておく固定機能が設けてある。
即ち、図7に示すように、収容ケース40のフラップ43のうち、係止部材6aの基部側近傍(係止部材6aが下方へ回動する軌跡上)には、略半円形状の係止部である係止突起437(図8bも参照)が設けてある。そして、収容ケース40側に水平状態で移動させてある係止部材6aは、この係止突起437を乗り越えないと下方に回動させることができないようになっている。
詳しく説明すると、図8(b)に示すように、係止部材6aの基端部に設けてある軸ピン62は、凹部620から収容ケース40の正面板431へ貫通させて設けてある。更に軸ピン62の凹部620側には、付勢手段であるコイルバネ621(圧縮コイルバネ)が挿設されている。
このような構造により、図7の一点鎖線で示す水平状態から係止部材6aを下方に回動させると、係止部材6a基部側の側面部63が係止突起437に当たるようになるが、やや力を加えて回動させることによって、係止部材6aの基端部がコイルバネ621の付勢力に抗して収容ケース40の表面から少し浮き上がながら係止突起437の上を乗り越えて回動する。なお、係止部材6aを上方に移動させる際も、同様にやや力を加えて上方に回動させれば良い。
更に図7に示すように、収容ケース40のフラップ43には、係止突起437と協働して係止部材6aの基端部を挟み込むような位置に、正面視方形状で突状の止め具438,439(図8(b)も参照)が設けてある。止め具438,439は水平状態に移動させた状態の係止部材6aの上方と、下方に回動させた状態の係止部材6aの側方(図7で紙面右側)の二箇所にそれぞれ設けてある。
この止め具438,439により、係止部材6aを水平状態と垂下状態に保ったまま上下動したり左右にズレたりしないように止めておくことができる。これにより、車両走行時の振動によって係止部材6aが揺れて音が発生することを防止できる。
その他の作用・効果は、既に説明した実施例1と大体において同じであるため、説明を省略する。
図9ないし図11は、本発明に係る車両用日除け装置の第3の実施例を示す説明図である。
なお、実施例1と同一または同等箇所には同一の符号を付して示している。また、実施例1で説明した箇所については、説明を省略し、主に相異点を説明する。
図9は、車内に取り付けた車両用日除け装置を運転席側から見た説明図であり、スクリーンをフロントウィンドの下端側まで引き出した状態を示している。なお、図9ではハンドル2を含む車両を一点鎖線で図示している。
本実施例に係る車両用日除け装置1Cでは、フロントウィンド21の各側方枠(以下、「フロントピラー24,24」と言う)に案内部材であるガイドレール7,7が配置されている。このガイドレール7,7にスクリーン3先部側の両端縁をそれぞれ案内させることで、スクリーン3を本質的にフロントウィンド21の内面に沿わせて引き出すことができる。
図10は、案内部材に沿って移動する移動体を説明するために、スクリーンの下端部の一端部(図9で紙面右端側)と案内部材を拡大して示した一部断面説明図である。
図11の(a)ないし(c)は、図10のI−I部分、II−II部分及びIII−III部分のそれぞれ対応する断面を示す概略説明図である。
以下、車両用日除け装置1Cの各構成部材について、順を追って詳しく説明する。
図9に示すように、案内部材であるガイドレール7,7は、フロントウィンド21の左右両側に位置する各フロントピラー24,24に配置され、フロントウィンド21の上部側から下部側に向かって設けてある。
図10に示すように、各ガイドレール7はネジやビス等の締付固定具71でフロントウィンド21に固定されているが、自動車メーカーによる製造の段階で、予めフロントピラー24にガイドレール7を組み込んだ状態で配置しても良い。図11(c)に示すように、ガイドレール7は断面略コ状に形成されている。
一方、図9に示すように、スクリーン3の下端縁には、幅方向全体に渡って筒状(パイプ状)の案内部材であるガイド管33(図10、図11(a)も参照)が設けてある。図10に示すように、このガイド管33の左右両側の各内部には、両端部の開口部330,330(図10では紙面左側の開口部330は表れず)から外方へ進退可能にスライドする薄板状の棒状体であるスライド体8,8(図11(c)も参照)が挿設されている。
そして、この各スライド体8の先端に、上記ガイドレール7に沿って移動する移動体81が取り付けてある。各移動体81は、ガイドレール7内を走行する走行体である回転体811を所要数(本実施例では各移動体81に複数、四箇所)有する。図11(c)に示すように、回転体811の周面部には、ガイドレール7,7内に連続的に設けてある突条体72に嵌合する凹部である周面ガイド812が設けてある。
なお、本実施例では回転体811を移動体81側に設けているが、ガイドレール7側に設けることもできる。これについては、後述するスライド体8基端部の回転体813についても同様である。
回転体811を有する移動体81は、スライド体8に対して軸ピン82を介して角度自在に設けてある。これにより、図11(c)の二点鎖線で示すように、スライド体8はガイドレール7,7に対する角度を調整できる。したがって、ガイドレール7,7の長手方向とスライド体8の長さ方向が必ずしも直角に交差していなくても、ガイドレール7,7内を移動体81が支障なく移動するようになっている。
また図10及び図11(a)に示すように、各スライド体8の基端側(ガイド管33に挿設されている側)には、ガイド管33内を走行する走行体である回転体813が所要数(本実施例では各スライド体8に複数、二箇所)設けてある。回転体813の周面部には、先端側の移動体81に設けてある上記回転体811と同様、ガイド管33内に連続的に設けてある突条体331に嵌合する凹部である周面ガイド812が設けてある。
更に図10及び図11(c)に示すように、ガイド管33の開口部330側には、スライド体8を取り囲むようにしてガイド体であるガイドローラ332が所要数(本実施例では複数、上下左右側に計四箇所)配置されている。この上記したスライド体8の回転体811とガイドローラ332,332,332,332によって、スライド体8はガイド管33内を円滑にスライドするようになっている。
このように、スクリーン3の左右両側にそれぞれ設けてある移動体81,81のうち、一方の移動体81と他方の移動体81の間隔は、フロントウィンド21の左右両側にそれぞれ配置されガイドレール7,7間の距離に合わせて変化させることができるように構成されている。
(作 用)
車両用日除け装置1Cは次のように作用する。
図9に示すように、本実施例では、スクリーン3先部側の両端縁をフロントピラー24,24に設けてあるガイドレール7,7に案内させることで、スクリーン3を本質的にフロントウィンド21の内面に沿わせて引き出すことができる。
即ち、駐停車時にスクリーン3を「サンシェード」として使用する場合は、スクリーン3を単にフロントウィンド21の下端部まで引き出せば良く、また車両走行時にスクリーン3を「サンバイザー」として使用する場合は、ドライバーの所望する位置までスクリーン3を引き出せば良い。
なお、車両用日除け装置1Cの巻取装置には上記したクラッチ構造が採用されているため、スクリーン3を引っ張っていた力を解除すれば、所要の位置でスクリーン3を止めることができる。
スクリーン3の下端部を掴んで下方に引っ張れば、先端のガイド管33に挿設してある各スライド体8,8が、フロントウィンド21の横幅に対応して両側に移動する。これにより、フロントウィンド21の幅が変化しても、スクリーン3を常にフロントウィンド21の内面に本質的に沿わせることができる。
よって、本実施例では、実施例1(図1(a)参照)で収容ケース40のフラップ43に取り付けてあった係止部材6と、フロントウィンド21に取り付けてあった引掛部231を有する吸盤23を省略することができる。
なお、クラッチ構造を有する巻取装置を採用しない場合は、実施例1(図1(a)参照)
と同様に、引掛部61を有する係止部材6や、引掛部231を有する吸盤23を採用することができる。
また本実施例では、スライド体8をスライドさせてガイド管33に対し進退させているが、スライド体8を入れ子式やスライド式にしてその長さを伸長させるようにしても良い。
更に、図9に図示しているスクリーン3では幅方向の長さが同じであるため、車種によってはフロントウィンド21の下部両側にスクリーン3では覆うことができない部分がやや発生する恐れもある。よって、これを防止するために、下部側の幅をやや広くとったスクリーンを採用することもできる。
その場合、例えば幅を広くした両側部分を例えばアコーディオン式のカーテンのごとく折り畳み自在とし、スライド体8,8の進退に伴ってその両側部分が開いたり閉じたりすることによって、そのスクリーンの幅を変化させることを可能にした構造を採用することもできる。
その他の構成及び作用・効果は、既に説明した実施例1、2と大体において同じであるため、説明を省略する。
なお、本明細書で使用している用語と表現はあくまで説明上のものであって、限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示の実施例に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
更に、特許請求の範囲には、請求項記載の内容の理解を助けるため、図面において使用した符号を括弧を用いて記載しているが、特許請求の範囲を図面記載のものに限定するものではない。
本発明に係る車両用日除け装置の第1の実施例を示しており、車内に取り付けた車両用日除け装置を車両正面側から見た説明図。 車内に取り付けた車両用日除け装置を断面して内部構造を表した側面視説明図。 図2に示す車両用日除け装置の拡大側面視説明図。 収容ケースに収容されたスクリーンを示す概略斜視説明図。 車両用日除け装置の拡大説明図。 本発明に係る車両用日除け装置の第2の実施例を示ししており、車内に取り付けた車両用日除け装置を断面して内部構造を表した側面視拡大説明図 係止部材の係止構造を説明するための車両用日除け装置の部分拡大正面視説明図。 係止部材の基部側を一部断面して表した側面視説明図。 本発明に係る車両用日除け装置の第3の実施例を示しており、車内に取り付けた車両用日除け装置を運転席側から見た説明図。 スクリーンの下端部の一端部と案内部材を拡大して示した一部断面説明図。 図10のI−I部分、II−II部分及びIII−III部分のそれぞれ対応する断面を示す概略説明図。
符号の説明
1A, 1B, 1C 車両用日除け装置
2 ハンドル
3 スクリーン
4 巻取装置
6, 6a 係止部材
7 ガイドレール
8 スライド体
20 ハンドル
21 フロントウィンド
22 天井部
23 吸盤
24 フロントピラー
30 ロール体
31,31a フック
32 重り体
33 ガイド管
40,40b 収容ケース
41 巻取軸
42 引出口
43 フラップ
44 取付金具
45 スライドフレーム
51 室内後写鏡
52,52b 室内灯
61 引掛部
62 軸ピン
63 側面部
71 締付固定具
72 突条体
81 移動体
82 軸ピン
221 孔
231 引掛部
311 摘み部
330 開口部
331 突条体
332 ガイドローラ
431 正面板
432 左側面板
433 右側面板
434 フラップ角度調整軸
435 ガイドローラ
436 弓状ガイド体
437 係止突起
438,439 止め具
440 角度調整軸
441 締付固定具
442 可動体
443 ナット
444 軸ピン
451 スライド溝
511 軸ピン
521 スイッチ
620 凹部
621 コイルバネ
811 回転体
812 周面ガイド
813 回転体

Claims (8)

  1. フロントウィンド(21)全体を本質的に上部側から下部側まで覆うことができるスクリーン(3)と、該スクリーン(3)を引き出し自在に巻き取ることができる巻取装置(4)と、を備えた車両用日除け装置であって、
    上記スクリーン(3)は、引き出した後に固定してスクリーン(3)の長さを無段階または複数段階に調整でき、これによりサンバイザーに代えてフロントウィンド(21)の上部側を幅方向全体に渡って本質的に隙間なく覆うことができるように構成されていることを特徴とする、
    車両用日除け装置。
  2. フロントウィンド(21)全体を本質的に上部側から下部側まで覆うことができるスクリーン(3)と、該スクリーン(3)を引き出し自在に巻き取ることができる巻取装置(4)と、室内後写鏡(51)と、を備えた車両用日除け装置であって、
    上記スクリーン(3)は、引き出した後に固定することでスクリーン(3)の長さを無段階または複数段階に調整でき、これによりサンバイザーに代えてフロントウィンド(21)の上部側を幅方向全体に渡って本質的に隙間なく覆うことができるように構成されており、
    更にスクリーン(3)を引き出した際に、該スクリーン(3)で室内後写鏡(51)の鏡面を覆うことがないように、室内後写鏡(51)とフロントウィンド(21)の間をスクリーン(3)が通るように構成されているか、または室内後写鏡(51)よりもフロントウィンド(21)側でスクリーン(3)を引き出すことができるように構成されていることを特徴とする、
    車両用日除け装置。
  3. フロントウィンド(21)全体を本質的に上部側から下部側まで覆うことができるスクリーン(3)と、該スクリーン(3)を引き出し自在に巻き取ることができる巻取装置(4)と、を備えた車両用日除け装置であって、
    上記巻取装置(4)を収容する収容ケース(40)と、
    該収容ケース(40)を車内に取り付ける取付部材(44)と、
    上記収容ケース(40)に設けてある室内後写鏡(51)と、
    を備えており、
    上記スクリーン(3)は、引き出した後に固定することでスクリーン(3)の長さを無段階または複数段階に調整でき、これによりサンバイザーに代えてフロントウィンド(21)の上部側を幅方向全体に渡って本質的に隙間なく覆うことができるように構成されており、
    更にスクリーン(3)を引き出した際に、該スクリーン(3)で室内後写鏡(51)の鏡面を覆うことがないように、室内後写鏡(51)とフロントウィンド(21)の間をスクリーン(3)が通るように構成されているか、または室内後写鏡(51)よりもフロントウィンド(21)側でスクリーン(3)を引き出すことができるように構成されていることを特徴とする、
    車両用日除け装置。
  4. スクリーン(3)をフロントウィンド(21)側へ係止する係止部材(6)を有しており、
    該係止部材(6)は、使用時にはフロントウィンド(21)の上部側から下方へ配置させた状態または伸ばした状態で設けることができ、不使用時には視界の邪魔にならない位置に移動させることができるように構成されていることを特徴とする、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用日除け装置。
  5. スクリーン(3)の幅方向に沿って設けてあり、車内側からスクリーン(3)をフロントウィンド側に押す当接部材(436)であり、該当接部材(436)はフロントウィンド(21)の幅方向に曲面に合わせて湾曲していることを特徴とする、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用日除け装置。
  6. フロントウィンド(21)の左右両側にそれぞれ配置され、フロントウィンド(21)の上部側から下部側に向かって設けてある案内部材(7,7)と、
    スクリーン(3)の下部両側にそれぞれ設けてあり、上記案内部材(7,7)に沿って移動する移動体(81,81)と、
    を備えていることを特徴とする、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用日除け装置。
  7. スクリーン(3)の左右両側にそれぞれ設けてある移動体(81,81)のうち、一方の移動体(81)と他方の移動体(81)の間隔は、フロントウィンド(21)の左右両側にそれぞれ配置され案内部材間(7,7)の距離に合わせて変化させることができるように構成されていることを特徴とする、
    請求項6記載の車両用日除け装置。
  8. サンバイザーを取り外した後のサンバイザーを取り付ける取付要素(441)を利用して、車両用日除け装置を車両に取り付けることができるように構成されていることを特徴とする、
    請求項1ないし7のいずれかに記載の車両用日除け装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20220126657A1 (en) * 2019-02-21 2022-04-28 Cnh Industrial America Llc Roof assembly for a work vehicle
JP2022089940A (ja) * 2019-04-30 2022-06-16 株式会社shinplus 改良型自動車フロントガラス用サンシェードロールスクリーン固定装置及びロールスクリーン

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