JP2007043366A - 無線lanシステム並びに無線通信制御装置及び無線通信制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 干渉電波を発生する産業科学医療用機器が存在する環境において通信を行う場合であっても簡易な構成により良好な通信を維持する
【解決手段】 所定の電子機器が発生する電波と周波数帯域を略同一とする無線電波を用いて通信を行う無線LANシステム1において、通信を中継する通信中継手段5−7と、電子機器が動作時に発生する電波が無線電波と干渉するか否かを判定する干渉判定手段32と、その干渉判定手段が干渉が起こらないと判定した場合にのみ電子機器の動作を許可する動作許可手段31とを備えた構成とし、干渉電波に干渉電波による悪影響を受けることはなく通信可能とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 所定の電子機器が発生する電波と周波数帯域を略同一とする無線電波を用いて通信を行う無線LANシステム1において、通信を中継する通信中継手段5−7と、電子機器が動作時に発生する電波が無線電波と干渉するか否かを判定する干渉判定手段32と、その干渉判定手段が干渉が起こらないと判定した場合にのみ電子機器の動作を許可する動作許可手段31とを備えた構成とし、干渉電波に干渉電波による悪影響を受けることはなく通信可能とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電子レンジや医療用機器等から発生する電波と周波数帯域を略同一とする無線電波を用いて通信を行う無線LANシステム並びに無線通信制御装置及び無線通信制御方法に関する。
従来、電子レンジや医療用機器等(産業科学医療用機器)から発生する電波が、無線LAN(Local Area Network)システムで使用される無線電波と干渉する場合があることが知られている。例えば、IEEE802.11b規格に準拠する無線LANシステムが使用する2.4GHz周波数帯(ISMバンド)は、電子レンジや医療用機器等により利用可能な周波数帯域であるため、それらの機器が発生する干渉電波により無線通信の電波が悪影響を受けて通信速度の低下や通信の切断などのトラブルが生じ得る。従って、電子レンジや医療用機器等が発生する電波と干渉する可能性のある環境において無線LANシステムを使用する場合、アクセスポイントの通信チャネルを変更する等の種々の対策がなされるのが一般的である。
上記のような電波干渉対策に関する従来技術として、例えば、電子レンジが発生する加熱用のマイクロ波に近い周波数帯の無線電波を使用して複数の端末機器が相互にデータ通信を行う無線LANシステムにおいて、電子レンジから加熱用のマイクロ波が発生していないときには第1のデータ通信方式で通信し、電子レンジから加熱用のマイクロ波が発生するときには、各端末機器が電子レンジから送られて来た電波干渉モデルパターンデータを受信し、以後に受信される受信データに対してその電波干渉モデルパターンにより干渉電波のノイズ除去を行う第2のデータ通信方式へ移行するようにした技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2002−300171号公報
ところで、上記特許文献1に記載のような技術では、無線LANシステムの無線電波と干渉する周波数帯の電波を発生する電子レンジ等の機器に対して適切な電波干渉モデルパターンを逐一設定し、当該機器等に格納しておく必要がある。しかしながら、干渉電波を発生する可能性のある全て機器に対してノイズ除去のための電波干渉モデルパターンを設定しておくことは容易ではない。さらに、無線LANシステムの付近において干渉電波を発生する可能性のある複数の機器を使用する際には、ノイズ除去の処理が非常に複雑になり対応が困難となる場合もあり得る。
本発明は、このような知見に基づいてなされたものであり、干渉電波を発生する産業科学医療用機器が存在する環境において通信を行う場合であっても、簡易な構成により良好な通信を維持することを可能とする無線LANシステム並びに無線通信制御装置及び無線通信制御方法を提供することを主目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の無線LANシステムは、請求項1に示すとおり、所定の電子機器が発生する電波と周波数帯域を略同一とする無線電波を用いて通信を行う無線LANシステムであって、通信を中継する通信中継手段と、電子機器が動作時に発生する電波が無線電波と干渉するか否かを判定する干渉判定手段と、その干渉判定手段が干渉が起こらないと判定した場合にのみ、電子機器の動作を許可する動作許可手段とを備えた構成とする。
これによると、動作時に干渉電波を発生する電子機器(例えば、ISMバンドの電波を利用する機器)が存在する環境において無線通信を行う場合であっても、通信が干渉電波による悪影響を受けることはなく、簡易な構成により良好な通信を維持することが可能となる。
上記無線LANシステムは、請求項2に示すとおり、上記電子機器が接続される電灯線ネットワークを更に備え、電子機器は動作を開始する際に電灯線ネットワークを介して干渉判定手段に対して動作許可要求を送出し、干渉判定手段は、その動作許可要求に基づき判定を行う構成とすることができる。
これによると、干渉判定手段は、電子機器から動作許可要求を受け取ることにより干渉電波の発生タイミングを容易に把握することができ、干渉の有無を適切なタイミングで判定することが可能となる。また、電灯線ネットワークを用いて電子機器を接続することで、各電子機器に通信手段として別途LANインタフェース等を設ける必要はなく、電子機器との通信をより安価に達成することができる。
上記無線LANシステムは、請求項3に示すとおり、上記通信中継手段の通信条件を変更することにより干渉を回避する干渉回避手段を更に備え、干渉判定手段は、干渉回避手段により干渉が回避される場合、干渉が起こらないと判定する構成とすることができる。
これによると、電子機器が動作時に発生する電波が通常時(通信条件変更前)の無線電波と干渉する場合であっても、通信中継手段の通信条件を変更して当該干渉を回避することで、電子機器が動作可能なタイミングが広がり、良好な無線通信を維持しつつ電子機器の利便性を向上させることができる。この場合、干渉回避手段は、電子機器から送出された動作許可要求に基づき干渉を回避するための処理を行うことができる。
上記無線LANシステムは、請求項4に示すとおり、上記干渉判定手段は、電子機器の動作の種類に応じて通信条件を変更する構成とすることができる。これによると、電子機器の動作の種類(即ち、干渉電波の発生状況)に応じて適切に干渉を回避することができる。
上記無線LANシステムは、請求項5に示すとおり、上記通信中継手段が異なる場所に複数配置され、干渉回避手段は、干渉を回避する必要があると判断した通信中継手段に対してのみ通信条件を変更する構成とすることができる。これによると、干渉電波の影響を受ける通信中継手段に対してのみ通信条件を変更するので、各通信中継手段における干渉を回避するための処理負荷を軽減することができる。
また、本発明の無線通信制御装置は、請求項6に示すとおり、無線端末の通信を中継する無線基地局と、この無線基地局を管理する無線通信制御装置と、電波を発生する電子機器とから構成される無線LANシステムであって、無線通信制御装置が、電子機器から動作許可要求を受信したとき、電子機器の発する電波に干渉されないように無線基地局の通信条件を変更した後に、電子機器に動作許可を送信する構成とすることができる。
また、本発明の無線通信制御装置は、請求項7に示すとおり、所定の電子機器が発生する電波と周波数帯域を略同一とする無線電波を用いた通信を制御する無線通信制御装置であって、電子機器が動作時に発生する電波が無線電波と干渉するか否かを判定する干渉判定手段と、その干渉判定手段が干渉が起こらないと判定した場合にのみ、電子機器の動作を許可する動作許可手段とを備えた構成とする。
また、本発明の無線通信制御方法は、請求項8に示すとおり、所定の電子機器が発生する電波と周波数帯域を略同一とする無線電波を用いた通信を制御する無線通信制御方法であって、電子機器が動作時に発生する電波が無線電波と干渉するか否かを判定する干渉判定ステップと、その干渉判定ステップにおいて干渉が起こらないと判定した場合にのみ、電子機器の動作を許可する動作許可ステップとを有する構成とする。
本発明によれば、干渉電波を発生する産業科学医療用機器が存在する環境において通信を行う場合であっても、通信が干渉電波による悪影響を受けることはなく、簡易な構成により良好な通信を維持することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る無線LANシステムの概略構成を示すシステム構成図である。この無線LANシステム1は、有線LAN2と電灯線NW(ネットワーク)3とがLAN/電灯線コンバータ4により接続された構成を有しており、有線LAN2には、3台のAP(アクセスポイント)5〜7及び通信制御装置8がそれぞれ接続され、また、電灯線NW3には、電灯線モデム9,10を介して電子レンジ11及び医療機器12がそれぞれ接続されている。
有線LAN2は、LANケーブルにより接続されたAP5〜7及び通信制御装置8が所定の有線LAN規格に従って通信を行うための通信網であり、また、電灯線NW3は、既存の電力線により接続された電子レンジ11及び医療機器12(電子機器)が所定の電灯線NW規格に従って有線LAN2と同様の通信を行うための通信網である。LAN/電灯線コンバータ4は、有線LAN2側に接続された通信制御装置8と電灯線NW3側に接続された電子機器が相互に通信可能なように、有線LAN2と電灯線NW3との接続処理を行う。
AP(通信中継手段)5〜7は、無線端末装置13と有線LAN2との接続を制御して無線端末装置13の通信を中継する機能を有しており、所定の無線LAN規格(例えば、IEEE802.11b等)により規定された周波数帯域及び伝送速度等に従って無線端末装置13と無線通信を行う。AP5〜7は、後述するAP管理部35により管理される通信条件(電波の送信電力や使用チャネル等)に従って無線端末装置13と通信を行う。無線端末装置13は、各AP5〜7に属する図示しない無線カバーエリア内を移動しながら各AP5〜7に接続して種々の通信サービスを利用することが可能である。無線端末装置13としては、無線通信機能を備えたPC、携帯情報端末、携帯電話等を用いることができ、ここでは、1台の無線端末装置13のみを示しているが、各AP5〜7には無線端末装置13と同様の無線端末装置を複数接続することができる。
電子レンジ11及び医療機器12(産業科学医療用機器)は、各AP5〜7が通信に用いる無線電波と周波数帯域を略同一とする2.4GHz近辺のISMバンド(Industrial, Scientific and Medical band)の電波(以下、「干渉電波」という)を所定の動作時において発生する機器であり、電灯線に重畳させる信号の変復調処理を行うための電灯線モデム9,10を介して電灯線NW3に接続可能である。また、電子レンジ11及び医療機器12がそれぞれ備える動作管理部21,22は、電子レンジ11及び医療機器12が所定の動作を実行する際に、通信制御装置8に対して当該動作の許可を求めるための動作許可要求を送出し、その動作許可要求の応答として通信制御装置8から送出される通知に基づき当該動作の実行の可否を判断する。この動作許可要求には、動作の可否を問い合わせるための情報の他に機器の種別を示す機器種別情報、機器の識別名を示す機器ID情報、許可を求める動作に関わる機器の機能を示す機能番号等の情報が含まれる。
なお、上記動作管理部21,22の機能は、いわゆるネットワーク家電(network-connected household appliances)が備える周知のリモート制御機能を利用して容易に実現することが可能である。また、電子レンジ11及び医療機器12を有線LAN2に対して直接接続する構成も可能であるが、上記のように電灯線NW3を用いて接続する場合、図示しない電源コンセントをインタフェースとして用いることができるので有線LAN2に接続するためのLANインタフェースを別途設ける必要はなく、電子レンジ11及び医療機器12を安価に構成することが可能となる。
通信制御装置8は、電子機器管理部31、通信管理部32、電子機器管理テーブル33、干渉回避パターン管理テーブル34、AP管理部35、及びAP管理テーブル36から主として構成される。
電子機器管理部(動作許可手段)31は、電灯線NW3に接続される電子レンジ11及び医療機器12の動作を管理する機能を有しており、電子レンジ11及び医療機器12の動作管理部21,22から送出される動作許可要求を受信し、この動作許可要求に基づき通信管理部32に対して後述する干渉判定及び干渉回避の処理を実行させるための通信管理要求を送出する。また、通信管理部32による処理が完了すると、その結果に応じて電子レンジ11及び医療機器12の動作管理部21,22に対して動作を許可する旨の動作許可通知または動作を許可しない旨の動作不許可通知を送出する。
通信管理部(干渉判定手段、干渉回避手段)32は、各AP5〜7の通信を管理する機能を有している。通信管理部32は、電子機器管理部31から通信管理要求を受け取ると、後述する電子機器管理テーブル33及び干渉回避パターン管理テーブル34より電子機器情報及び干渉回避パターン情報をそれぞれ取得し、また後述するAP管理部35からAP管理テーブル36におけるAP情報を取得し、それらの取得した情報に基づき電子レンジ11または医療機器12の干渉電波が各AP5〜7の無線電波と干渉するか否かを判定する。このとき、通信管理部32は、上記干渉回避パターン情報に基づき該当APの通信条件を変更することで干渉を回避可能である場合には、AP管理部35に対して通信条件の変更要求を送出し、該当APの通信条件を変更させることができる。
従って、電子機器管理部31は、例えば、電子レンジ11または医療機器12の設置位置等の条件(例えば、各AP5〜7との離隔距離が大きいこと)や動作条件(例えば、動作中に発生する電波が各AP5〜7の無線電波と干渉しない周波数であること)により干渉が起こらない場合、或いは、各AP5〜7の通信条件の変更により干渉を回避可能である場合にのみ電子レンジ11及び医療機器12の動作管理部21,22に対して動作許可通知を送出することになる。
ここで、電子機器管理テーブル33は、電子機器管理部31により管理される電灯線NW3に接続された電子機器の情報を含み、ここでは、図2に示すように、機器種別、機器ID、機能番号、各機能の起動状態及びビット列桁数等の情報(以下、「電子機器情報」という)を含む。この電子機器管理テーブル33において、機能番号は、各機器が有する機能に対応するものであり、例えば、電子レンジ11における「機能1」及び「機能2」は、それぞれ“加熱強”及び“加熱弱”の機能に対応する。機器の動作時における干渉電波の発生状況(電波強度や周波数等)は、その動作に関わる機能に応じて変化するので、機能番号から機能の情報を取得することにより干渉を適切に回避することが可能となる。また、起動状態は、各機能のON(起動)またはOFF(非起動)の状態を示している。そのような起動状態の情報は、機能ごとに「1(ON)」または「0(OFF)」の4桁のビット列として表され、ビット列桁数は、各機能が対応する4桁のビット列の桁数を示している。例えば、図2では、電子レンジの機能1のみが「1(ON)」であり、電子レンジの機能2、医療機器の機能1及び医療機器の機能2が「0(OFF)」の場合を示しており、この場合のビット列は「0001」となる。なお、本実施形態では、上記4桁のビット列(16パターン)により起動状態が示されるが、電子機器が有する機能の総数に応じてビット列の桁数を適宜変更することができる。後述するように、通信管理部32は上記4桁のビット列を取得して干渉回避パターンの選択を行うことができる。
また、干渉回避パターン管理テーブル34は、図3に示すように、各AP5〜7が電子レンジ11及び医療機器12との電波の干渉を回避可能なように設定された通信条件の情報(以下、「干渉回避パターン情報」という)を含む。ここでは、干渉回避パターンとして、電子レンジ11及び医療機器12の各機能の起動状態(即ち、動作の種類)に応じて16のパターンが設定されている。これらの干渉回避パターンは、例えば、無線LANシステム1の構築時や新たな電子機器を配置した際に干渉試験を適宜行うことにより設定することが可能である。干渉回避パターン管理テーブル34において、通信条件番号は、図2に示した電子機器情報から得られた4桁のビット数(2進数)を10進数に変換したものに対応し、例えば、図2の電子機器管理テーブル33におけるビット列「0001」は、図3の干渉回避パターン管理テーブル34における通信条件番号「1」に対応する。即ち、通信管理部32は、図2の電子機器情報から通信条件番号「1」の通信条件を干渉回避パターンとして選択する。なお、電子レンジ11または医療機器12が図2に示した起動状態と異なる場合も上記と同様である。
AP管理部35は、各AP5〜7の所在や通信条件等に関する情報(以下「AP情報」という)をAP管理テーブル36として管理する機能を有しており、通信管理部32からAP情報の要求があると、AP管理テーブル36におけるAP情報を通信管理部32に対して送出する。また、AP管理部35は、通信管理部32から通信条件の変更要求があると、該当APの通信条件を変更するとともに当該変更結果に基づきAP管理テーブル36におけるAP情報を更新する。
ここで、AP管理テーブル36は、図4に示すように、各APのNo、ESSID(Extended Service Set Identifier)、BSSID(Basic Service Set Identifier)、APが定期的に送出するビーコンのタイミングを示すビーコン間隔、使用チャネル、現在の電力値を示す送信電力、通信速度、無線端末装置の接続可能台数及びフレームエラーレート(FER)等の情報を含む。通信管理部32は、このAP情報を取得することにより稼働中のAPの所在及びその通信条件等を把握することができる。
なお、上記電子機器管理テーブル33、干渉回避パターン管理テーブル34及びAP管理テーブル36は、通信制御装置における図示しないメモリや有線LAN2に接続された図示しないサーバ装置等が備えたメモリに格納しておくことができる。
図5は、図1に示した無線LANシステムの電子機器に対する動作許可手順を示すシーケンス図である。ここでは、電子レンジ11についての動作許可手順を示すが、医療機器12その他の電子機器の場合も同様である。
まず、ユーザにより電子レンジ11が操作され、所定の機能(例えば、“加熱強”)の起動トリガーが発生すると(S101)、動作管理部21は、当該機能の動作の許可を求めるために、通信制御装置8の電子機器管理部31に対して動作許可要求を送出する(S102)。このとき、動作管理部21は自己の機器種別や機器ID、”加熱強”を表す機能番号(機能1)等を合わせて送出する。その動作許可要求を受信した電子機器管理部31は、さらに通信管理部32に対して通信管理要求を送出する(S103)。その通信管理要求を受け取った通信管理部32は、電子機器管理テーブル33及び干渉回避パターン管理テーブル34から電子レンジ11に関する電子機器情報及び干渉回避パターン情報をそれぞれ取得する(S104)。具体的には、受け取った機器種別が”電子レンジ”でその機器IDが”XXXXX”で機能1(加熱強)がONであることから、電子機器管理テーブル33(図2)を参照して、ビット列桁数が「1」であることを認識し、干渉回避パターン管理テーブル34(図3)を参照して通信条件番号が「1」に該当する干渉回避パターン情報を取得する。続いて、通信管理部32は、アクセスポイントの現在の状態を知るため、AP管理部35に対してAP情報要求を送出する(S105)。そのAP情報要求を受け取ったAP管理部35は、AP管理テーブル36(図4)から最新のAP情報を取得し(S106)、その取得したAP情報を通信管理部32に対して送出する(S107)。
通信管理部32は、AP管理部35から図4のようなAP情報を取得すると(S108)、そのAP情報及びS104で取得した電子機器情報及び干渉回避パターン情報に基づき、電子レンジ11の当該機能の起動により発生する干渉電波が各AP5〜7の無線電波と干渉するか否かをそれぞれ判定する(S109)。具体的には、取得したAP情報と通信条件番号(この例では「1」)に該当する干渉回避パターン情報(各APの送信電力、チャネル)を比較して、完全に同じならば干渉無し、異なっていれば干渉ありと判定する。S109で干渉無しと判定されたら、干渉なしを電子機器管理部31に通知し(S110)、電子機器管理部31は、電子レンジ11の動作管理部に動作許可通知を行う(S111)。S109で干渉ありと判定されたら、通信管理部32は、干渉回避が可能か否かを判定し(S112)、該当する干渉回避パターンが存在しないなどの理由により回避不能であった場合は、干渉回避不能を電子機器管理部31に通知し(S113)、電子機器管理部31は電子レンジ11の動作管理部に動作不許可通知を行う(S114)。S112で回避不能ではない場合、AP管理部35に対して該当APの通信条件の変更要求を送出する(S115)。その通信条件の変更要求を受け取ったAP管理部35は、干渉回避パターン情報に基づき該当APの通信条件を変更する(S116)。例えば、図3の干渉回避パターン(通信条件番号)の「1」を適用する場合、AP(1)の送信電力を図4の現在の30mWから20mWへ、使用チャネルを11から3へ、また、AP(2)の送信電力を図4の現在の20mWから30mWへ、また、AP(3)の送信電力を図4の現在の20mWから30mWへ、使用チャネルを7から14へ変更する。なお、この例では、各APとも通信条件を変更したが、APの干渉回避パターンが現在のAP情報と同じ場合はそのAPに関しては変更を行う必要はない。そして、AP管理部35は、該当APの通信条件の変更結果に基づきAP管理テーブル36におけるAP情報を変更し(S117)、通信管理部32に対してAP情報の変更完了を通知する(S118)。
次に、そのAP情報の変更完了通知を受け取った通信管理部32は、電子機器管理部31に対して干渉回避処理の完了を通知し(S119)、さらに、その干渉回避処理の完了通知を受け取った電子機器管理部31は、電子レンジ11の動作管理部21に対して動作許可通知を送出する(S120)。S111またはS120で動作許可通知を受け取った電子レンジ11の動作管理部21は、当該機能の動作が可能であると判断し(S121:YES)、当該機能の動作を実行する(S122)。
一方、S114において、動作不許可通知を受け取った電子レンジ11の動作管理部21は、当該機能の動作が不能であると判断し(S121:NO)、機能の起動が失敗したとしてユーザに報知する等の所定の処理を行う(S123)。これにより、電子レンジの機能の起動が中止されるので各AP5〜7の無線通信が干渉電波に悪影響を受けることはない。
なお、回避不能かどうかの判定を行うS112、回避不能を通知するS113及びS114の動作については、電子レンジ11の全ての機能に対して有効な干渉回避パターンを設定可能な場合には省略することも可能である。
本発明を特定の実施形態に基づいて詳細に説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、電子機器が所定の機能を起動する際に干渉電波を発生する場合を示したが、本発明はこれに限らず、機能を停止する場合や電子機器の電源のON/OFF等の際に干渉電波を発生する場合にも適用可能である。また、上記実施形態では、APの通信条件として送信電力及びチャネルを用いた例を示したが、これに限らず電波の干渉を回避するための変更可能な種々の条件を用いることができる。
本発明の無線LANシステム並びに無線通信制御装置及び無線通信制御方法は、干渉電波を発生する産業科学医療用機器が存在する環境において通信を行う場合であっても、簡易な構成により良好な通信を維持することが可能であり、産業科学医療用機器から発生する電波周波数帯域を略同一とする無線電波を用いて通信を行う無線LANシステム並びに無線通信制御装置及び無線通信制御方法として有用である。
当当
当当
1 無線LANシステム
2 有線LAN
3 電灯線ネットワーク
5−7 アクセスポイント(通信中継手段)
8 通信制御装置
13 無線端末装置
31 電子機器管理部(動作許可手段)
32 通信管理部(干渉判定手段、干渉回避手段)
2 有線LAN
3 電灯線ネットワーク
5−7 アクセスポイント(通信中継手段)
8 通信制御装置
13 無線端末装置
31 電子機器管理部(動作許可手段)
32 通信管理部(干渉判定手段、干渉回避手段)
Claims (8)
- 所定の電子機器が発生する電波と周波数帯域を略同一とする無線電波を用いて通信を行う無線LANシステムであって、
前記通信を中継する通信中継手段と、
前記電子機器が動作時に発生する電波が前記無線電波と干渉するか否かを判定する干渉判定手段と、
前記干渉判定手段が前記干渉が起こらないと判定した場合にのみ、前記電子機器の動作を許可する動作許可手段とを備えたことを特徴とする無線LANシステム。 - 前記電子機器が接続される電灯線ネットワークを更に備え、
前記電子機器は前記動作を開始する際に前記電灯線ネットワークを介して前記干渉判定手段に対して動作許可要求を送出し、前記干渉判定手段は、前記動作許可要求に基づき前記判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の無線LANシステム。 - 前記通信中継手段の通信条件を変更することにより前記干渉を回避する干渉回避手段を更に備え、前記干渉判定手段は、前記干渉回避手段により前記干渉が回避される場合、前記干渉が起こらないと判定することを特徴とする請求項1に記載の無線LANシステム。
- 前記干渉判定手段は、前記電子機器の動作の種類に応じて前記通信条件を変更することを特徴とする請求項3に記載の無線LANシステム。
- 前記通信中継手段が異なる場所に複数配置され、前記干渉回避手段は、前記干渉を回避する必要があると判断した通信中継手段に対してのみ前記通信条件を変更することを特徴とする請求項3に記載の無線LANシステム。
- 無線端末の通信を中継する無線基地局と、この無線基地局を管理する無線通信制御装置と、電波を発生する電子機器とから構成される無線LANシステムであって、
前記無線通信制御装置が、前記電子機器から動作許可要求を受信したとき、前記電子機器の発する電波に干渉されないように前記無線基地局の通信条件を変更した後に、前記電子機器に動作許可を送信することを特徴とする無線LANシステム。 - 所定の電子機器が発生する電波と周波数帯域を略同一とする無線電波を用いた通信を制御する無線通信制御装置であって、
前記電子機器が動作時に発生する電波が前記無線電波と干渉するか否かを判定する干渉判定手段と、
前記干渉判定手段が前記干渉が起こらないと判定した場合にのみ、前記電子機器の動作を許可する動作許可手段とを備えたことを特徴とする無線通信制御装置。 - 所定の電子機器が発生する電波と周波数帯域を略同一とする無線電波を用いた通信を制御する無線通信制御方法であって、
前記電子機器が動作時に発生する電波が前記無線電波と干渉するか否かを判定する干渉判定ステップと、
前記干渉判定ステップにおいて前記干渉が起こらないと判定した場合にのみ、前記電子機器の動作を許可する動作許可ステップとを有することを特徴とする無線通信制御方法。
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