JP2007040468A - 衝撃吸収機構、及び該機構を備えた機械装置 - Google Patents

衝撃吸収機構、及び該機構を備えた機械装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 暴走する移動体の衝突による衝撃を短ストローク、低い減速度で吸収して移動体を停止させる衝撃吸収機構を提供する。
【解決手段】 移動体8の移動方向に対して傾斜した平面または曲面からなる凹部の傾斜面を移動体8に向けて開口させたホルダ部1と、前記傾斜面に対応する傾斜面からなる凸部をホルダ部1に対向して配置されたストッパ部2と、ホルダ部1とストッパ部2の両傾斜面の間に挟持される弾性体の緩衝部3とから構成され、ストッパ部2に衝突する移動体8の衝撃力を、緩衝部3の変形により吸収する。ストッパ部2の凸部の先端から延びるリセッタシャフト4と、リセッタシャフト4を貫通させて保持するホルダ部1のホルダ穴5とからなるリセット機構を設けることにより、衝突後にホルダ穴5を通過して延びるリセッタシャフト4の先端を押し戻して衝突前の状態に復帰させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動源を制御して移動体を移動させる制御系において、何らかの不具合により移動体が限界を超えて暴走した際、前記移動体を短距離、低減速度で安全に停止させ、衝突による不具合を回避させる衝撃吸収機構に関する。
工作機械、組立機械などの機械装置の多くは、モータ、アクチュエータなどの駆動源によってエンドイフェクタを含む移動体を所定位置まで高速で移動させ、エンドイフェクタによる所定動作を完了させた後に再度当該移動体を高速で元の位置に戻す動作が繰り返されている。エンドイフェクタとしては、例えば、加工工具、溶接具、塗装スプレー、吸引ノズル、マジックハンドなどの各種動作を行うものが含まれる。
このような装置の一例として、図4に部品実装装置を示している。図4において、部品実装装置50は、部品供給部51に供給された電子部品を実装ヘッド52に搭載された吸着ノズル53を用いて取り出し、基板搬送装置54により搬入、保持された回路基板55に対向する位置まで移動させて当該部品を実装している。この例では、実装ヘッド52が前記移動体に、吸着ノズル53が前記エンドイフェクタにそれぞれ該当している。
実装ヘッド52は、部品供給部51に対向する部品取り出し位置と、回路基板55に対向する部品実装位置との間をXYロボット60により搬送されている。XYロボット60は、実装ヘッド52を図のY方向に往復移動させるY軸駆動部61と、同じくX方向に往復移動させるX軸駆動部70とから構成されている。Y軸駆動部61は、一対のモータ62、64と、各モータ62、64に結合されたボールねじ63、65とによりX軸駆動部70をY方向に搬送する。X軸駆動部70は、モータ72と、当該モータ72に結合されたボールねじ73とによって実装ヘッド52をX方向に搬送している。
以上の全体の動作は、制御部75によって制御されている。したがって制御部75には、予め実装ヘッド52を移動させる経路がX−Y座標に応じて入力されており(Z方向についても別途制御される)、各駆動源であるモータ62、64、72は、制御部75からの指令に基づいて各駆動部61、70を駆動させている。なお、図示の例における上述の移動体としては、実装ヘッド52のほかに、XYロボットのX軸駆動部70もY軸駆動部61によって駆動される移動体となっている。
このような移動体の移動は、制御部75の指令に基づく動作が正常である限りは問題がない。しかしながら、何らかの原因によって予期せぬ駆動力が働き、移動体が暴走することが起こり得る。これらの原因としては、例えば入力されるソフトウェアに係る問題、オペレータによる誤入力の問題、あるいは移動体となるハードウェア側の問題などが考えられる。万一の暴走があった場合、移動体が他の機械部位に高速で衝突し、衝撃によって設備全体に被害が及び得る。一般に工作機械、組立機械では1/100あるいは1/1000mmオーダで各部位が精密に調整されており、また、実装ヘッド52の例で言えば認識カメラなどの精密部位を搭載していることなどから、このような万一の暴走による衝撃は装置に多大の影響を及ぼしかねない。
このように移動体が万一暴走した場合に起こる衝突による衝撃を一定値以下に抑えるため、機械装置には一般に衝撃吸収機構が設けられている。衝撃吸収機構は、暴走する移動体と衝突が予想される部位との少なくともいずれか一方に設けられる。従来技術において、各種形態の衝撃吸収機構が使用されているが、その1つはダンパ式のショックアブソーバである(例えば、特許文献1参照。)。このショックアブソーバは、一般に軸方向に相対移動するシリンダとピストンとから構成され、衝突時に移動体を受け止めたピストンがシリンダ内に押し込まれる際、シリンダ内に充填されたオイルがオリフィスを通過する時に生ずる抵抗を利用して衝撃を吸収している。
より簡素な他の手段は、ハネナイトゴムなどの低反発ゴムを利用して衝撃吸収を行う形式のものである(例えば、特許文献2参照。)。コの字型断面のゴム材がボルト状のサポート材などに被せて使用され、衝突による衝撃はこのゴム材が弾性変形することによって吸収している。
以上の形式にかかる衝撃吸収機構は、衝突後に元の状態に復帰するものであるのに対し、衝突時の衝撃を吸収するだけでリバウンドせずに衝突後の状態を維持するものが知られており、これは一般にワンショット式と呼ばれている。図5はその一例を示している。図においてこのワンショットショックアブソーバ80は、衝撃吸収部を形成する中空円筒状のプラスチック製の外套部81と、前記中空部内に嵌装されたスプリングピン82とから構成されている。外套部81には、両端にフランジ部83と、所定間隔を設けた中間フランジ部84とが設けられ、これらのフランジ部83、84は主に円周方向への衝撃耐久力を確保している。また、スプリングピン82は、外套部81の長手方向の一部に設けられ、衝撃時におけるショックアブソーバの座屈を防止する役割を果たしている。
ワンショットショックアブソーバ80は、衝突する移動体に長手方向を向け、ねじ部85を固定部材に固定してセットされる。衝突時、長手方向に加わる衝撃によって各フランジ部83、84の間にある外套部81の部分がつぶれて各フランジ部83、84の間にはみ出し、つぶれた部分が各フランジ部83、84の間に圧縮されて衝撃を吸収する。その間、スプリングピン82は衝突した移動体に押されて中空部内をねじ部85に向けて移動しつつ外套部81の座屈を防止し、適正な衝撃吸収力を確保している。衝撃吸収後にはつぶれたままの形状となり、使い捨てとされる。
ワンショット式の衝撃吸収機構が採用されるのは以下の理由による。ダンパ式、ゴム式の場合、これらの復元力によって衝突した移動体が元の状態に復帰するため、状況からでは衝突の事実が判明しないことがある。衝突時にはその衝撃によって装置に僅かな調整の狂いが発生し得るが、衝突の事実が不明のままで装置の稼動を継続した場合、原因究明がされずに同様な衝突が発生し得る。また、調整の狂いのために精度不良の不具合製品が量産され、あるいは動作継続による装置本体側での焼き付きなどの問題も発生し得る。ワンショット式の衝撃吸収機構を用いれば、衝突の痕跡が残ることで上述した不具合が回避できるというメリットがある。
特表平11−506529号公報 特開2005−16622号公報
従来技術による各衝撃吸収機構にはそれぞれ問題があった。まず、ダンパ式のショックアブソーバでは、ピストン、シリンダを含めて構造が複雑であり、コスト高となった。また、主にロングストロークでの衝撃吸収に適しており、例えば10mm内外の短ストロークでの衝撃吸収への適用は不向きであった。
また、ゴム材を利用した従来の形式では、その反発力によるリバウンドが問題であった。リバウンドが生ずる場合には移動体を停止させる場合の減速度が大きくなる傾向にあり、精密部材をできるだけ低い衝撃で吸収するには不向きであった。
図6は、移動体が衝撃吸収機構に衝突して衝撃吸収される際の減速度(以下、「G」という。)の変化の概要を示すグラフである。一般に衝突時には、線Aに示すように衝突の瞬間に最大のピークP1が現れ、その後はGが減衰する傾向にある中でいずれかの段階で1つまたは2つの二次的なピークP2が現れる。ピークP1は、例えば特許文献1、2に示すような衝撃吸収機構が、衝突直前の最大速度でぶつかる移動体を受け止めることにより生ずるものであり、二次的なピークP2は、衝撃吸収機構によるリバウンドによって生ずるものであると考えられる。部品実装装置の場合では最大8G以下に抑えるなど、一般に機械装置に応じて許容限界Gが設定されているが、このようなピークP1、P2が生ずることによってこの許容限界Gを超えることが起こり易く、移動体、あるいは装置の他の部位に影響を及ぼす原因となり得る。
特許文献1に示すようなダンパ式の衝撃吸収機構においては、開示内容にも含まれているような圧縮スプリングや、あるいは封入されたエアを圧縮することなどによるリバウンドが生じ、これが移動体の減速度を大きくする(Gを増大させる)要因となる。特許文献2に示すようなゴム材を利用した衝撃吸収機構では、このリバウンドはより顕著である。ゴム材として高エネルギ吸収性を有する低反発ゴムを使用したとしても、このリバウンドは避けることができない。
衝撃吸収として好ましいのは、図6の線Bに示すような、ピークP1、P2などが生ずることのない、全般に均等に分布された減速度で停止に至る曲線となることである。この観点から言えば、図5に示したようなワンショット式の衝撃吸収機構の方がより好ましいものとなる。しかしながら従来技術で見られるワンショット式の衝撃吸収機構では、大荷重でショートストロークでの衝撃吸収は困難で、これを可能にするにはより大型のものとする必要がある。このため、工作機械などの限られたスペースで十分な衝撃吸収力を確保するには無理があった。また、現状でのワンショット式の衝撃吸収機構は、市販価格がかなり高額であるという問題もある。
以上より、本発明は上述した従来技術にある問題点を解消し、移動体が暴走した際の衝突による衝撃を、短い移動ストローク、ピークのない相対的に低い減速度で吸収し、移動体を安全に停止させることができる衝撃吸収機構を提供することを目的としている。
本発明は、円錐状凹部を有するホルダ部と、これに対応する円錐状凸部を有するストッパ部との間に前記円錐状形状に沿った弾性材からなる緩衝部を配置して当該緩衝部の圧縮、せん断を利用することにより、もしくはテーパ状断面形状をした緩衝部の圧縮と、この圧縮による変形の反発を阻止する反発抑制機構とを利用することにより、上述した問題を解消するもので、具体的には以下の内容を含む。
すなわち、本発明にかかる1つの態様は、移動体の移動方向に対して傾斜した平面または曲面からなる傾斜面により構成された凹部の前記傾斜面を前記移動体に向けて開口させたホルダ部と、前記傾斜面に対応する傾斜面からなる凸部を前記ホルダ部に対向し、前記凸部の背面を前記移動体に対向して配置されたストッパ部と、前記ホルダ部とストッパ部の両傾斜面の間に挟持される弾性体の緩衝部とから構成され、前記ストッパ部の背面に衝突する移動体の衝撃を、前記ストッパ部と前記ホルダ部との間に挟持した前記緩衝部の変形により吸収することを特徴とする衝撃吸収機構に関する。
前記衝撃吸収機構はさらに、前記ストッパ部の凸部の先端からホルダ部に向けて延びるリセッタシャフトと、前記リセッタシャフトを貫通させて保持するホルダ部のホルダ穴とから構成されて、衝突後に前記ホルダ穴を通過して延びる前記リセッタシャフトの先端を押し戻すことにより衝突前の状態に復帰させるリセット機構を備えることができる。
前記ホルダ部の凹部を円錐状凹部に、前記ストッパ部の凸部を円錐状凸部に、そして前記緩衝部を、前記円錐状凹部、凸部の間に収納される漏斗状形状に形成することができる。この場合、前記緩衝部は、扇形状の板材を丸めて漏斗状に形成してもよい。
前記ストッパ部は、前記凸部の背面側に、前記ホルダ部の開口幅よりも広い幅を有するフランジを更に備えてもよい。この場合、前記フランジの前記ホルダ部と対向する側の面、または前記ホルダ部の前記フランジと対向する面に、弾性材からなる補助緩衝部をさらに備えることができる。あるいは、前記緩衝部が、前記ストッパ部に設けられた前記フランジに対向するフランジ状の補助緩衝部を一体に備えていてもよい。
本発明にかかる他の態様は、移動体の移動方向と同軸に配置され、前記移動方向に沿った少なくとも一部に縮小した断面を有し、前記移動方向に貫通した中空穴を有する弾性体からなる緩衝部と、前記緩衝部の移動体に対向した側の面から延び、前記中空穴を貫通して前記緩衝部の反対側の面からさらに突出するリセッタシャフトと、前記リセッタシャフトを貫通させて保持するホルダ穴を有するホルダ部と、前記ホルダ穴を貫通したリセッタシャフトの前記移動方向への移動のみを許容するラチェット機構とから構成され、前記緩衝部に向けて衝突する移動体の衝撃を前記緩衝部の圧縮によって吸収し、前記緩衝部の圧縮に伴う反発を前記ラチェット機構で阻止することを特徴とする衝撃吸収機構に関する。
前記緩衝部は、前記移動体に対向する向きにテーパ状となった円錐台状、角錐台状、断面台形の帯状のいずれかの部材により構成されることができる。また、前記緩衝部は、低反発ゴムにより形成されることが望ましい。
上述したいずれのリセッタシャフトにも、前記移動体の衝突により当該衝撃吸収機構が動作したことを表示する識別部を設けることができる。
本発明にかかるさらに他の態様は、駆動源と、駆動機構と、移動体と、制御部とから構成され、前記制御部の指令に基づいて駆動する駆動源の作用で駆動機構を介して移動体を移動させ、移動体に取り付けられたエンドイフェクタを用いて所定の動作をさせる機械装置であって、前記移動体の暴走時の衝突による被害を回避するため、上述したいずれかの衝撃吸収機構を備えていることを特徴とする機械装置に関する。当該機械装置は、前記移動体がXYロボットまたは実装ヘッド、前記エンドイフェクタが吸着ノズルとなる部品実装装置とすることができる。
本発明を実施することにより、移動体の衝突による衝撃を短いストローク、低いGで吸収することができ、経済的にも優れた衝撃吸収機構を提供することができる。このような衝撃吸収機構の利用により、移動体の衝突による各種機械装置への被害を最小限にとどめることができる。
本発明にかかる第1の実施の形態の衝撃吸収機構について、図面を参照して説明する。図1(a)、(b)は、本実施の形態にかかる衝撃吸収機構10を示している。図1(a)において、衝撃吸収機構10は、円錐状凹部を形成して装置本体側に設けられたホルダ部1と、円錐状凸部を形成し、当該円錐状凸部をホルダ部1の前記円錐状凹部に対向して配置されるストッパ部2と、前記ホルダ部1とストッパ部2の間に挟持される漏斗状(円錐リング状)の緩衝部3とから構成されている。
ストッパ部2には、一端がストッパ部2に固定され、他端がストッパ部2の円錐状凸部の先端から延びるリセッタシャフト4が取り付けられている。図示の例ではリセッタシャフト4はワッシャ6a、スナップリング6bによってストッパ部2に固定されているが、ストッパ部2に溶接などにより固定されても、あるいはストッパ部2と一体に形成されてもよい。リセッタシャフト4の遠隔側の他端は、ホルダ部1に設けられるホルダ穴5を移動自在に貫通して延び、その先端にはリテーナ9aが取り付けられている。リテーナ9aは、ストッパ部2の抜け(図の右方向への移動)を防止し、リテーナ9aの固定位置は止めねじ9bによって調整可能である。このリセッタシャフト4とホルダ穴5とは、後述するリセッタ機構として機能する。ホルダ部1、ストッパ部2は、それぞれ鉄、アルミなどの金属、あるいはポリカーボネートやピーク樹脂などのプラスチック材で形成することができる。
緩衝部3は、一般にゴムなどの弾性体が使用され、ハネナイトゴムのような低反発ゴムが好ましいが、例えばニトリルゴムなどの他のゴム材も使用可能である。緩衝部3は、図示のようにホルダ部1とストッパ部2との間にピッタリ嵌まるように配置される。衝撃吸収機構10は、ストッパ部2の凸部の背面を矢印7に示すように衝突する移動体8に対向するよう配置される。以下の説明では便宜上この配置を前提とするが、ただし図示の状態とは反対に、当該衝撃吸収機構10を移動体の側に設け、ストッパ部2を装置本体側に対向して配置することも可能である。
本実施の形態にかかる衝撃吸収機構10は、以下のように動作する。何らかの制御トラブルにより暴走してきた移動体8は、衝撃吸収機構10のストッパ部2の背面に向けて矢印7の方向から衝突する。この衝突により、図1(b)に示すように、ストッパ部2はホルダ部1に向けて移動し、その間、中間にある緩衝部3がホルダ部1の円錐状凹部と接近するストッパ部2の円錐状凸部との間にはさまれて圧縮され変形する。両者のさらなる接近によって、弾性体である緩衝部3は圧縮変形によって両者の隙間の間に延び、図の左方向となる両円錐状部の頂部に向けてせり上がる。これがさらなる抵抗力を生み、衝撃力とこの抵抗とがバランスした点で移動体8を停止させることができる。
移動体8が停止した後、緩衝部3の復元力によってもストッパ部2が元の位置に戻ることはない。ストッパ部2は、緩衝部3との間の摩擦力によって圧縮後の位置に維持されるからである。すなわち、当該衝撃吸収機構10では、移動体8をリバウンドさせる力を吸収する機能を有している。衝突後の状態を元に復するには、上述したリセッタ機構を利用する。すなわち、ストッパ部2の移動によりホルダ部1のホルダ穴5から図の左方に突出しているリセッタシャフト4の先端のリテーナ9a部分をハンマで叩くなどにより右方へ押し込んでやればよい。緩衝部3とホルダ部1およびストッパ部との間の摩擦力に打ち勝つ衝撃を一旦加えてやれば、あとは緩衝部3の反発力によって容易に通常状態に復帰させることができる。
オプションとして、リセッタシャフト4には、衝撃吸収機構10が動作したことを示す識別部を設けることができる。これは、通常に衝撃吸収機構10がセットされた状態で、図1の右側に示すホルダ部1の外面に対応するリセッタシャフト4の外周に目印線、あるいはカラーリングを施しておく。移動体8の衝突により衝撃吸収機構10が動作すると、リセッタシャフト4が図の右方へ前進するため、この識別部がホルダ部1の前記外面から離れ、これをオペレータが確認することによって動作の事実を知ることができる。この識別部を設けることで、僅かな衝撃によるリセッタシャフト4の小幅な移動があったときなどでも見過ごすことがなくなる。図1(a)に示す構成では、リテーナ9a自身がこの識別部として機能し得る。
なお、衝突時の衝撃の大小によるが、緩衝部3が衝撃によって切断などされていない限り、緩衝部3の再利用が可能である。すなわち、本実施の形態によれば、従来のワンショット式の衝撃吸収機構とは異なって復元が可能であり、緩衝部3が必ずしも使い捨てとはならない点で有利となる。
移動体の速度と質量とによって決まる衝撃エネルギの大きさと、所望のストロークあるいは所望の減速度Gとの関係は、以下のような各種の諸元によって調整することができる。
(1)ホルダ部1の開口径
(2)ホルダ部1(またはストッパ部2)の円錐部傾斜角(両者は必ずしも平行でなくてもよい。)
(3)緩衝部3の肉厚、径、高さ(図の左右方向の幅)
(4)緩衝部3の材質(反発力、硬度など)
(5)ホルダ部1及びストッパ部2と、緩衝部3との間の摩擦係数、など。
部品実装装置を用いて行った本願発明者らの実験によれば、上述した要件を適切に組み合わせることにより、通常の使用状態に応じて約80kgの実装ヘッド部を1.5m/秒で当該衝撃吸収機構10に衝突させたときに、10mm未満の移動ストローク、8G以下の減速度で衝撃吸収して停止させる、という要求条件を見事にクリアしている。同等の移動エネルギを吸収させようとした場合、図5に示すような従来技術による市販のワンショットショックアブソーバではつぶれ代が18〜20mmにもなり、要求条件を満足することができない。
上述したように、衝撃吸収機構に要求される好ましい特性は、衝突瞬時のGのピークと、その後停止するまでの間に見られるGの二次的なピークの発生を回避できることである。本実施の形態にかかる衝撃吸収機構10では、このいずれの特性をも備えたものとすることができる。二次的なピークの発生は、上述したようにリバウンドを吸収することによって達成される。また、衝突瞬時のGのピークが回避される理由は、以下のように説明することができる。
すなわち、特許文献2に示すようなゴム式の衝撃吸収機構では、ゴム材の全面で移動体を受け止めてその衝撃をゴム材の単純圧縮によって吸収している。これに対して本実施の形態にかかる衝撃吸収機構10では、まず、緩衝部3に対する移動体の衝突時の接近速度を、前記円錐状部の傾斜面によって実質的に減速させる効果を生む。例えば図1(a)に示す断面において、移動体の移動方向に対する緩衝部3の傾斜角をθとすれば、緩衝部3を圧縮する方向にかかる移動体8の速度成分はsinθの比で減速される。これに加えて、緩衝部3に加わる衝撃力が、単なる圧縮方向だけではなくてせん断方向へも分散して作用することから、この両者の分散により衝突時の衝撃を瞬間的に和らげる効果を生んでいる。但し、衝突の後には圧縮によって容量がより狭くなる円錐頂部の隙間に向かう緩衝部3のために抗力が増大し、結果的に有効な衝撃吸収作用が得られるものとなる。
サマリーとして、本実施の形態にかかる衝撃吸収機構10を従来技術で知られた各技術と比較した場合、以下のような顕著な特徴が見られる。
(1)衝突瞬時の衝撃が小さい。(各方式と比較した場合。)
(2)リバウンド力を吸収する。(ダンパ式、ゴム式と比較した場合。)
(3)衝突の痕跡が残る。(ダンパ式、ゴム式と比較した場合。)
(4)衝撃吸収力の調整が容易である。(ダンパ式、ワンショット式と比較した場合。)
(5)復活が容易である。(ワンショット式と比較した場合。)
(6)安価である。(ダンパ式、ワンショット式と比較した場合。)
(7)状況に応じて再利用が可能である。(ワンショット式と比較した場合。)
なお、以上の説明ではホルダ部1の凹部、ストッパ部2の凸部が円錐状に形成されるものとしているが、本実施の形態はこれに限定されない。例えば、任意の角数の角錐状、あるいは、図1(a)に示すようなV字状の断面が図面に垂直な方向に延在する楔形の帯状に形成されていてもよい。これらを合せて一般的に表現すれば、本実施の形態にかかる衝撃吸収機構10は、移動体8の移動方向7に対して傾斜した平面または曲面からなる傾斜面により構成された凹部の前記傾斜面を移動体8に向けて開口させたホルダ部1と、前記傾斜面に対応した傾斜面からなる凸部をホルダ部1に対向して配置されたストッパ部2と、ホルダ部1とストッパ部2の両傾斜面の間にピッタリ収納される弾性体の緩衝部3とから構成されたものとなる。
ホルダ部1とストッパ部2が円錐状に形成されているとき、緩衝部3は上述したような漏斗状形状となる。当該緩衝部3を予めこの漏斗状形状のものに成形して使用することもできるが、このためには型具が必要となり製造コストも割高となる。代替案として、緩衝部3を、平板の打ち抜きなどによって適切な扇形状に形成し、これを丸めて円錐状(漏斗状)にし、使用することが経済的である。
図2(a)は、本実施の形態にかかる衝撃吸収機構の他の態様を示している。図において、ここではストッパ部2にフランジ2aが設けられている。フランジ2aの外径Dは、ホルダ部1の開口径dよりも大きく設定してある。先の態様では、ストッパ部2が緩衝部3を圧縮しつつ移動体8と共に前進し、最終的にはストッパ部2の円錐状凸部がホルダ部1の円錐状凹部に限りなく接近して停止する。しかしながら、緩衝部3が弾性体であるため、衝突時の衝撃の大きさによってはストッパ部2を所定の限界停止位置に停止させることができない場合もあり得る。
これに対し、ストッパ部2にフランジ2aを設けた図2(a)に示す構成であれば、移動体8が衝突してストッパ部2を前進させても、フランジ2aがホルダ部1の対向面に突き当たることでデッドエンドとなり、ストッパ部2、及びこれにつらなる移動体8をその位置で確実に停止させることができる。例えば、移動体8が一定位置以上に前進した場合に設備の損傷が免れないなどのクリティカルな状況がある場合には、本態様に示すような形態が有利となる。
なお、図では移動体8に対向したストッパ部2の端末にフランジ2aを形成しているが、これをストッパ部2の円錐状凸部の中間から張り出すつば部に形成することもできる。フランジ2aまたはつば部の位置は、所望される停止位置との関係によって定まる。ここでいうフランジ2aには、このような凸部の中間に形成されるつば部をも包含している。
次に図2(b)は更に他の態様を示しており、ここでは先のフランジ2aがストッパ部2に設けられているほか、緩衝部3にもフランジ3aが設けられ、ストッパ部2のフランジ2aに対向している。移動体8の衝突を受けたストッパ部2が前進し、一定の距離(図のsで示す距離)を過ぎると双方のフランジ2a、3aが突き当たり、以降の前進は、この部分の圧縮抵抗が加わるためにストッパ部2の前進をより大きな力で吸収する。これは、図2(a)で示す形態では最終的に剛体同士の衝突となって大きなGが働く虞があるのに対し、本態様ではこれを和らげる効果を生む。
図2(c)は、更に他の態様を示したもので、ここではストッパ部2のフランジ2aにリング状の補助緩衝部2bを設けている。この場合の衝撃吸収効果は、図2(b)に示すものと同様であるが、緩衝部3にフランジ3aを設ける必要がなく、緩衝部3は図1に示すものと共通化することができ、さらには扇状の板材が使用できるなどの利点を有する。加えて、緩衝部3は衝突の結果、切断されて取替えの必要性が生ずる場合もあるが、図示のような補助緩衝部2bとした場合にはこの部分にせん断力が作用することがなく、より長期の繰り返し使用が可能になる点でも有利となる。なお、この補助緩衝部2bは、フランジ2aに取り付ける代わりに、ホルダ部1側でフランジ2aに対向する位置に取り付けてもよい。
以上、図2(a)〜(c)に示す態様では、いずれもホルダ部1、ストッパ部2が円錐状に形成された場合を前提に説明しているが、角錐状、あるいは帯状に形成されている場合にも同様な態様が可能である。この場合、フランジ2aの幅は、少なくともその一部で対応する位置にあるホルダ部1の開口幅よりも広く、ストッパ部2の移動をホルダ部1に押し当てて停止できるものであればよい。緩衝部3に設けられるフランジ3a、あるいは補助緩衝部2bについてもこれに準ずる。なお、図2(a)〜(c)ではストッパ部2を固定するワッシャ6a、スナップリング6b、あるいはリテーナ9aなどを省略しているが、図1(a)に示すものと同様に設けることができる。
次に、本発明にかかる第2の実施の形態の衝撃吸収機構について、図面を参照して説明する。繰り返しとなるが、暴走する移動体を短いストローク、少ない衝撃力で停止させる際の重要な要素は、衝突瞬時のGをできるだけ小さくすることと、リバウンドによる停止途中でのGの増大を無くすことである。ゴムに代表される弾性体の衝撃吸収ではこの点が課題であったが、本実施の形態では弾性体でありながら上述した2つの要件を満たすことができる衝撃吸収機構を対象としている。
図3は、本実施の形態にかかる衝撃吸収機構を示している。図において、本実施の形態にかかる衝撃吸収機構20は、弾性材からなる緩衝部21と、緩衝部21をリセット可能に保持するリセッタ部22と、緩衝部21及びリセッタ部22を保持するホルダ部23とから構成されている。
緩衝部21は、矢印7で示す移動体8の衝突方向に対向する向きに断面がテーパ状となった弾性体から形成されている。具体的形状としては、円錐台状、角錐台状が好ましく(この中には円錐状、角錐状を含む)、他にも、例えば図示のような台形断面が図面に垂直方向に延在する帯状であってもよい。材質としては、ハネナイトゴムなどの低反発ゴム材料が好ましいが、例えばニトリルゴムなどの他のゴム材料であってもよい。緩衝部21には、中央を貫通する中空部24が設けられている。
リセッタ部22は、中空部24を貫通して緩衝部21を保持するリセッタシャフト26と、リセッタシャフト26の戻りを阻止するラチェット機構27とから構成されている。リセッタシャフト26にはつば部28が設けられ、緩衝部21の衝突面を覆って押え、緩衝部21を保持している。ホルダ部23にはホルダ穴29が空けられ、リセッタシャフト26を移動自在に貫通させて保持している。ラチェット機構27は、リセッタシャフト26に設けられたラチェット溝にロックピンが係合するよう構成されている。ロックピンは、図示しないスプリングによってラチェット溝に向けて常時付勢されている。このラチェット機構27は、移動体8の衝突によるリセッタシャフト26の図の左方向への移動のみを許容し、逆方向の移動を阻止する。
以上のように構成された衝撃吸収機構20は、以下のように動作する。矢印7に示すように移動体8が移動し、まずリセッタシャフト26のつば部28に衝突した後、つば部28と共に緩衝部21を圧迫する。この際、圧縮力はまず小さい断面を有する緩衝部21の先端部分に作用するため、衝突瞬時のGがこの部分で吸収されてピークを生ずることがない。その後、圧縮力が緩衝部21の断面積が広がる他の部分にも伝播し、より大きな抵抗力となって緩衝部21全体で衝撃力を吸収する。この緩衝部21の圧縮により、リセッタシャフト26が図の左方となる衝突移動方向に移動し、ラチェット機構27の噛み合いを変化させる。移動体8の衝撃力が完全に吸収されると緩衝部21の圧縮は止み、リセッタシャフト26の移動は停止するが、ラチェット機構27の作用によって緩衝部21が反発して移動体8を押し戻すことはない。すなわち、リバウンドによるGの二次的なピークが現れることなく、衝撃を吸収することができる。
圧縮状態を旧に復するには、ラチェット機構27を解除してやればよい。ラチェット溝を予めねじと同様な螺旋状に切っておくことで、ロックピン側をリセッタシャフト26回りに回転させて簡単にラチェット機構を解除することができる。緩衝部21が破断されていない限り、緩衝部21を含めてそのまま再使用ができる。
また、衝撃吸収力の調整は、緩衝部21の構造、すなわち、全体形状(円錐、角錐、帯状など)、テーパ角、材質(硬度、反発係数など)などの適宜選択によって可能である。
なお、図示の例では緩衝部21のテーパ状に先細りした先端部を移動体8に対向する向きに配置しており、衝突瞬時のGピークを回避するには好ましい配置であるが、衝突時の衝撃吸収は断面強度の弱い(断面の小さい)部分を圧縮することから始まるため、極端にはこの向きを反対に配置しておいても、衝撃伝播の僅かな時間差はあるもののほぼ同様の効果を得ることができる。同様に、必ずしも一方に傾斜したテーパ状でなくても、軸方向に沿った断面の一部に断面積が相対的に小さい窪んだ領域と、その領域から断面積が徐々に広がる領域とを設けることで同様な効果を得ることができる。
本実施の形態にかかる衝撃吸収機構20は、基本的に第1の実施の形態で示す衝撃吸収機構10と同様な特徴を有している。すなわち、衝突瞬時の衝撃が小さく(断面積の小さい領域)、リバウンド力を吸収し(ラチェット機構)、衝突の痕跡が残り(ラチェット機構)、衝撃吸収力の調整が容易であり(緩衝部21の形状など)、復活が容易であり(ラチェット機構)、安価であり(簡単な形状の緩衝部21)、状況に応じて再利用が可能である、という各利点を有する。リセッタシャフト26に衝撃吸収機構20が動作したことを表示する識別部を設けることができる点も先の実施の形態と同様である。
以上、本発明にかかる衝撃吸収機構の各実施の形態について述べてきたが、本発明はこれら衝撃吸収機構と共に、当該衝撃吸収機構を備えた機械装置をも包含している。すなわち、本発明にかかる機械装置は、駆動源と、駆動機構と、移動体と、制御部とから構成され、前記制御部の指令に基づいて駆動する駆動源の作用で駆動機構を介して移動体を移動させ、移動体に取り付けられたエンドイフェクタを用いて所定の動作をさせる機械装置であって、前記移動体の不慮の暴走による衝突を回避するため、以上の各実施の形態に示す衝撃吸収機構を備えたものである。
本発明は、動力源と移動体とを備えた機械装置を使用する各種産業分野において広く利用することができ、暴走する移動体による機械装置への悪影響を最小限にとどめることができる。
本発明にかかる実施の形態の衝撃吸収機構を示す側面一部断面図である。 図1に示す衝撃吸収機構の他の態様を示す側面断面図である。 本発明にかかる他の実施の形態の衝撃吸収機構を示す側面一部断面図である。 部品実装装置の概要を示す斜視図である。 従来技術によるワンショット式ショックアブソーバを示す側面一部断面図である。 移動体が衝撃吸収機構に衝突した際の減速度を示すグラフである。
符号の説明
1.ホルダ部、 2.ストッパ部、 2a.フランジ、 3.緩衝部、 3a.フランジ、 4.リセッタシャフト、 5.ホルダ穴、 8.移動体、 10、20.衝撃吸収機構、 21.緩衝部、 22.リセッタ、 23.ホルダ部、 26.リセッタシャフト、 27.ラチェット機構、 29.ホルダ穴。

Claims (13)

  1. 移動体の移動方向に対して傾斜した平面または曲面からなる傾斜面により構成された凹部の前記傾斜面を前記移動体に向けて開口させたホルダ部と、
    前記傾斜面に対応する傾斜面からなる凸部を前記ホルダ部に対向し、前記凸部の背面を前記移動体に対向して配置されたストッパ部と、
    前記ホルダ部とストッパ部の両傾斜面の間に挟持される弾性体の緩衝部とから構成され、
    前記ストッパ部の背面に衝突する移動体の衝撃を、前記ストッパ部と前記ホルダ部との間に挟持した前記緩衝部の変形により吸収することを特徴とする衝撃吸収機構。
  2. 前記ストッパ部の凸部の先端からホルダ部に向けて延びるリセッタシャフトと、
    前記リセッタシャフトを貫通させて保持するホルダ部のホルダ穴とから構成され、
    衝突後に前記ホルダ穴を通過して延びる前記リセッタシャフトの先端を押し戻すことにより衝突前の状態に復帰させるリセット機構をさらに備えていることを特徴とする、請求項1に記載の衝撃吸収機構。
  3. 前記ホルダ部の凹部が円錐状凹部、前記ストッパ部の凸部が円錐状凸部、前記緩衝部が、前記円錐状凹部、凸部の間に収納される漏斗状形状に形成させていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の衝撃吸収機構。
  4. 前記緩衝部が、扇形状の板材を丸めて漏斗状に形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の衝撃吸収機構。
  5. 前記ストッパ部が、前記凸部の背面側に、前記ホルダ部の開口幅よりも広い幅を有するフランジを更に備えていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の衝撃吸収機構。
  6. 前記フランジの前記ホルダ部と対向する側の面、または前記ホルダ部の前記フランジと対向する面に、弾性材からなる補助緩衝部をさらに備えていることを特徴とする、請求項5に記載の衝撃吸収機構。
  7. 前記緩衝部が、前記ストッパ部に設けられた前記フランジに対向するフランジ状の補助緩衝部を一体に備えていることを特徴とする、請求項5に記載の衝撃吸収機構。
  8. 移動体の移動方向と同軸に配置され、前記移動方向に沿った少なくとも一部に縮小した断面を有し、前記移動方向に貫通した中空穴を有する弾性体からなる緩衝部と、
    前記緩衝部の移動体に対向した側の面から延び、前記中空穴を貫通して前記緩衝部の反対側の面からさらに突出するリセッタシャフトと、
    前記リセッタシャフトを貫通させて保持するホルダ穴を有するホルダ部と、
    前記ホルダ穴を貫通したリセッタシャフトの前記移動方向への移動のみを許容するラチェット機構とから構成され、
    前記緩衝部に向けて衝突する移動体の衝撃を前記緩衝部の圧縮によって吸収し、前記緩衝部の圧縮に伴う反発を前記ラチェット機構で阻止することを特徴とする衝撃吸収機構。
  9. 前記緩衝部が、前記移動体に対向する向きにテーパ状となった円錐台状、角錐台状、断面台形の帯状のいずれかの部材により構成されていることを特徴とする、請求項8に記載の衝撃吸収機構。
  10. 前記緩衝部が、低反発ゴムにより形成されていることを特徴とする、請求項1または請求項8に記載の衝撃吸収機構。
  11. 前記リセッタシャフトが、前記移動体の衝突により当該衝撃吸収機構が動作したことを表示する識別部を備えていることを特徴とする、請求項2または請求項8に記載の衝撃吸収機構。
  12. 駆動源と、駆動機構と、移動体と、制御部とから構成され、前記制御部の指令に基づいて駆動する駆動源の作用で駆動機構を介して移動体を移動させ、移動体に取り付けられたエンドイフェクタを用いて所定の動作をさせる機械装置において、前記移動体の暴走時の衝突による被害を回避するため、請求項1から請求項11のいずれか一に記載の衝撃吸収機構を備えていることを特徴とする機械装置。
  13. 前記移動体がXYロボットまたは実装ヘッドであり、前記エンドイフェクタが吸着ノズルであり、前記装置が、部品供給部に供給された部品を搬送して回路基板に実装する部品実装装置であることを特徴とする、請求項12に記載の装置。

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