JP2007039978A - 階段用踏板及び階段用踏板を備えた階段、並びに階段用踏板の製造方法 - Google Patents

階段用踏板及び階段用踏板を備えた階段、並びに階段用踏板の製造方法 Download PDF

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正晃 大西
Hiroyuki Ishii
博之 石井
Yosuke Kohama
洋輔 小濱
Takashi Orime
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Abstract

【課題】 本発明の目的は、意匠性に優れるとともに、昇降時の滑り及び騒音を防止することが可能な階段用踏板及び階段用踏板を用いた階段、並びに階段用踏板の製造方法を提供することにある。
【解決手段】 予め形成された状態で階段施工現場へ搬送されるコンクリート製の階段S用踏板2に関する。
踏板2の表面のうち、少なくとも踏面となる面には、踏板2の基体21となるコンクリートとは材質の異なる表面材22が配設されており、表面材22は、コンクリートと一体形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、意匠性及び機能性に優れた階段用踏板及び階段用踏板を用いた階段、並びに階段用踏板の製造方法に関するものである。
階段の踏板として使用される材料としては、木材、鉄板、樹脂、コンクリート等様々な材料が挙げられる。
これら踏板として使用される材料は、各々、長所・短所を備えるため、施工場所・施工条件等に適合した材料が選択される。
これらの材料のうち、コンクリートを使用した踏板は、強度が高い等の利点があり、使用される機会が多い。
このように、コンクリート製の踏板を使用した階段を作成する方法としては、施工現場に踏板及びささら桁等の型枠及び鉄筋を組立てて、コンクリートを打設する方法が一般的に用いられるが、このような方法では、施工現場で型枠及び鉄筋を組立てる作業が必要であり、作業が煩雑であるとともに手間がかかっていた。
このため、最近では、工場等で予めプレキャストコンクリートにより踏板を作成し、この踏板を施工現場へ搬入して施工を行う工法が用いられ、従来より簡易にコンクリート製の階段を設置できるようになってきている(例えば、特許文献1参照)。
特開平07−217136号公報(第2頁及び第3頁、図1)
しかし、コンクリート製の階段は、表面が無装飾であり、デザイン性・高級感に乏しく、その階段が設置される建築物全体の美観を損ねるという問題点があった。
また、コンクリート製の踏板を使用した階段は、表面が平滑なため昇降中に滑り易い、ヒールのある靴を履いて昇降すると足音がうるさい等の問題があった。
このため、滑りを防止する方法として、踏板の表面に滑り止めを設ける方法が一般的に実施されている。
例えば、滑り止めの凹凸が備えられた滑り止め部材を踏板表面に貼付したり、踏板そのものに滑り止め用の凹凸を形成したりする方法がとられている。
しかし、このような方法では、滑り止め突起を備えた汚れ防止用シートを踏み段に固定する作業が必要であり、施工現場での工数が増加する。
また、踏み段表面に滑り止めを設けるため、意匠性が更に損なわれるという問題がある。
本発明の目的は、上記各問題点を解決することにあり、意匠性に優れるとともに、昇降時の滑り及び騒音を防止することが可能な階段用踏板及び階段用踏板を用いた階段、並びに階段用踏板の製造方法を提供することにある。
上記課題は、請求項1に係る発明によれば、予め成形された状態で階段施工現場へ搬送されるコンクリート製の階段用踏板であって、該踏板の表面のうち、少なくとも踏面となる面には、前記踏板の基体となるコンクリートとは材質の異なる表面材が配設されており、該表面材は、前記コンクリートと一体成形されていることにより解決される。
また、上記課題は、請求項8に係る発明によれば、予め成形された状態で、階段施工現場へ搬送されるコンクリート製の階段用踏板の製造方法であって、前記踏板の形状に沿った内部形状を有する型枠の底部、若しくは該底部を少なくとも含む内壁に、前記踏板の基体となる前記コンクリートとは材質の異なる表面材を敷設する第1の工程と、前記型枠内部に、少なくとも一の鉄筋で構成された補強部材を配置する第2の工程と、固化していない状態の前記コンクリートを、前記型枠内部に充填する第3の工程と、前記コンクリートを養生する第4の工程と、を備えることにより解決される。
このように、本発明に係る階段用踏板は、踏面にコンクリート以外の素材である表面材が配設されている。
このため、コンクリート特有の質感をカバーすることができ、意匠性に優れた踏板を提供することができる。つまり、階段を使用する人から主として視認される部分は、踏板の踏面であるため、この部分に意匠性の高い表面材が配設されていれば、階段使用者からは意匠性の高い部分が主として視認されることとなる。
よって、本発明に係る階段用踏板によれば、コンクリート製踏板の強度を備えると共に、意匠性の高い階段を提供することができる。
また、表面材とコンクリートの基体とは一体成形されているため、施工現場で表面材を取付ける手間を省くことができる。
更に、表面の摩擦係数が、固化したコンクリート表面の摩擦係数よりも大きい素材を表面材として使用すれば、踏板の滑り止めとしての機能を果たすことができる。
また、表面材を使用しているので、この表面材が緩衝材となり、階段昇降時に発生する騒音を軽減することができる。
このとき、前記表面材は、複数のタイルを貼付したシート状部材であると好適である。
一般的に、タイルは素材・デザイン・サイズが多様な部材であるため、表面材としてタイルを使用すれば、踏板踏面のデザインを多様化することができる。
また、表面の摩擦係数が固化したコンクリート表面の摩擦係数よりも大きいタイルを使用すれば、踏板の滑り止めとしての機能を果たすことができる。
更に、音を吸収する素材のタイルを使用すれば、階段昇降時に発生する騒音を軽減することができる。
更に、このとき、前記踏板の少なくとも一の側面には、前記踏板を固定するために前記踏板が取付けられる構造物に設けられた凹部に挿入される固定用突起が突設されていると好適である。
また、このとき、前記固定用突起は、螺子切りされており、前記凹部は前記固定用突起を貫通させる貫通孔であり、前記固定用突起が前記貫通孔を貫通した状態でナット締めされることにより、前記踏板が前記構造物に固定されると好適である。
このように構成されていると、踏板を構造物へ簡易に取り付けることができるため好適である。
更に、このとき、前記踏板の基体となるコンクリートには、少なくとも一の鉄筋で構成された補強部材が埋設されており、該補強部材を構成する鉄筋のうち少なくとも一の鉄筋の、少なくとも一の端部は、前記固定用突起と連結していると好適である。
また、このとき、前記固定用突起は、前記一の端部と一体であると好適である。
このように構成されていると、鉄筋である補強部材と固定用突起とが連続しているため、踏板を高い強度で構造物へ固定することができる。
また、踏板成形時に、鉄筋の端部が踏板の側面から突き出るように踏板を形成するだけで固定用突起が形成されるため、簡易に固定用突起を形成することができる。
また、このような階段用踏板を少なくとも一つ備えた階段は、意匠性及び強度が高く、簡易に設置することができるため好適である。
本発明にかかる階段用踏板は、踏面にコンクリート以外の素材である表面材が配設されている。
このため、コンクリート特有の意匠性を損ねる質感をカバーすることができ、意匠性に優れた踏板を提供することができる。
つまり、階段のステップとして踏板を設置した後は、外部からは主として意匠性の高い部分が視認されることとなる。
よって、本発明に係る階段用踏板を使用すれば、コンクリート製踏板の強度を備えると共に、意匠性の高い階段を設置することができる。
また、表面材とコンクリートの基体とは一体成形されているため、施工現場で表面材を取付ける手間を省くことができる。
更に、表面材として、表面の摩擦係数が固化したコンクリート表面の摩擦係数よりも大きい素材を使用すれば、表面材が踏板の滑り止めとしての機能を果たすことができる。
また、踏板の少なくとも一の側面からは固定用突起が突設されており、この固定用突起を構造物に設けられた凹部に取付けることにより、踏板は構造物に取付けられる。
よって、踏板を構造物へ簡易に取り付けることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下に説明する構成は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
本実施形態は、意匠性に優れるとともに、昇降時の滑り及び騒音を防止することができる階段用踏板及び階段用踏板を用いた階段、並びに階段用踏板の製造方法に関するものである。
図1乃至図11は、本発明の一実施形態を示すものであり、図1は階段の分解図、図2は踏板を示す斜視図、図3は図2のA−A線断面図、図4は補強部材を示す斜視図、図5は補強部材を示す平面図、図6は踏板を形成する工程を示す説明図、図7は型枠と支持部材とを示す説明図、図8及び図9は踏板を形成する工程を示す説明図、図10は図9をB方向から見た側面図、図11は踏板を形成する工程を示す説明図である。
まず、図1により本実施形態に係る階段Sについて説明する。
本実施形態に係る階段Sは、構造物としてのささら桁1,1、踏板2,2,・・・を主要構成とする。
なお、ささら桁1,1は、必ずしも設けられる必要はなく、踏板2,2,・・・の両脇又は片脇を壁、柵等、ささら桁1,1以外の構造物で支えるように構成されていてもよいし、これらを断片的に使用する等、用途及びデザインに応じて、様々な構成とすることが可能である。
本実施形態に係るささら桁1,1は、略矩形状の板体であり、後述する踏板2,2,・・・の両端(短辺側の端部)を支持するための部材である。
ささら桁1,1には、踏板固定孔1a,1a,・・・が、踏板2,2,・・・の設置段数にあわせて穿孔されている。
なお、本実施形態においては、1個の踏板2を固定するために、2個の踏板固定孔1a,1aがささら桁1に穿孔されている。この2個の踏板固定孔1a,1aは、踏板2が固定される位置に、地表面と略水平となる方向に並列して穿孔されており、踏板固定孔1a,1aの間隔は、後述する踏板固定部23a,23aの間隔とほぼ同一となっている。
本実施形態に係るささら桁1,1は、公知のコンクリート階段用のささら桁が使用されているが、コンクリート製の踏板を支持できる強度を有するものであれば、どのような材質、形状であってもよい。
本実施形態に係る踏板2は、断面略L字形状のプレキャストコンクリートの踏板であり、ステップ部2a、蹴込部2bとで構成されている。
ステップ部2aは、略矩形の板状であり、人が階段を昇降する際に、実際に脚が載置されるステップとなる部分である。
ステップ部2aの相対向する短辺側の二側面には、固定用突起としての踏板固定部23a,23a,23a,23aが突設されている。
踏板固定部23a,23a,23a,23aは螺子切りされており、各側面に2個づつ突設されている。
蹴込部2bは、略矩形の板状であり、ステップ部2aの一長辺から略垂直に上方へ向かい起立している。
この蹴込部2bは、人が階段を昇降する際に、爪先側がステップ部2aの奥側へ入り込み過ぎないようにガードするための部分である。
なお、蹴込部2bは必ずしも設けられる必要はなく、ステップ部2aのみで踏板2を構成してもよい。
ステップ部2aと蹴込部2bとは、コンクリートで一体形成されており、踏板2は、蹴込部2bの自由端側を上方へ向け、ステップ部2aが地表面と略水平となるようにささら桁1,1に固定される。
この固定は、踏板固定部23a,23a,23a,23aを、踏板固定孔1a,1a,1a,1aに挿入し、図示しないナットで固定することにより行う。
次いで、図2乃至図5により、本実施形態に係る踏板2の構成について詳述する。
図2は、踏板2の斜視図である。
図2に示すとおり、本実施形態に係る踏板2は、基体21、この基体21表面を被覆する表面材としてのタイルシート22、基体21に埋設される補強部材23で構成されている。
本実施形態に係る基体21は、コンクリートで形成されており、内部には後述する鉄筋の補強部材23が埋設されている。
本実施形態に係る基体21は、平板状のステップ部2aに相当する部分と、このステップ部2aに相当する部分の長辺から略垂直に起立する蹴込部2bに相当する部分とで構成される。
本実施形態に係るタイルシート22は、複数のタイルが貼付された(若しくは埋め込まれた)タイルシートである。
本実施形態においては、ステップ部2aの自由端側及び蹴込部2bの自由端側には、略L字形状に屈曲したタイルが貼付された(若しくは埋め込まれた)シートが使用されている。
このように、本実施形態においては、ステップ部2aの自由端側の側面及び蹴込部2bの自由端側の側面(上面)はタイルで被覆されている。
このように構成されているため、踏板2がささら桁1,1に固定された際には、階段を昇降する人からは、コンクリートの基体21部分が視認されないため意匠上有利である。
なお、使用されるタイルは、公知のタイルであり、素材は特に限定されるものではないが、滑り止めの観点からは、素焼きタイル等、タイル表面の摩擦係数が、固化したコンクリート表面の摩擦係数よりも大きいものが望ましい。
また、本実施形態においては、略矩形のタイルを使用したが、タイルの形状・サイズ等はこれに限られることはなく、使用場所、デザイン性等を鑑み、適宜選択可能である。
図3は、図2のA−A線断面図である。
図3に示すように、基体21には鉄筋の補強部材23が埋設されており、踏板2を補強している。
図4及び図5に示すように、補強部材23は、複数の鉄筋を組み合わせて形成されている。
本実施形態に係る補強部材23は、複数(本実施形態では10本)の縦部材23b、複数(本実施形態では7本)の横部材23c、複数(本実施形態では2本)の固定部付横部材23dを組み合わせることにより形成されている。
本実施形態に係る縦部材23bは、略L字形状に屈曲した鉄筋であり、屈曲点を境界として短い側が蹴込部2b内に埋設される。
本実施形態に係る横部材23cは、棒状の鉄筋である。
本実施形態に係る固定部付横部材23dは、棒状の鉄筋であり、その両端部には、螺子切りされた踏板固定部23a,23aが形成されている。
固定部付横部材23dの径は、横部材23cの径よりも若干大きく形成されている。これは、固定部付横部材23dは、ささら桁1,1に固定される部材であるため、横部材23cよりも強度を高くするためである。
各縦部材23bは、蹴込部2bに埋設される側の自由端側を上部(図4のX方向側)へ向けて、ほぼ等間隔となるように並べられ、その上部(図4のX方向側)に各横部材23cがほぼ等間隔に溶接により固定される。なお、本実施形態においては、屈曲部の補強のために、縦部材23bの屈曲位置には、横部材23cが固定される。
なお、このとき、各縦部材23bと各横部材23cとの交点は、略直角に交わるように溶接される。
また、各縦部材23bの、ステップ部2aに埋設される側の自由端付近と屈曲部付近には、固定部付横部材23d,23dがそれぞれ固定されている。
固定部付横部材23d,23dは、各横部材23cと略平行となるように各縦部材23bの上部(図4のX方向側)に固定される(つまり、各縦部材23bと略直交する)。
なお、本実施形態に係る補強部材23の構成は一例であり、これに限られるものではない。
つまり、階段としての使用に耐え得る強度が確保できる構成であれば、各鉄筋の組合せはどのような構成であってもよい。
この補強部材23は、図5に示すように、踏板固定部23a,23a,23a,23aを、基体21の側面(ステップ部2aの短辺側側面)から突出させた状態で、基体21内に埋設される。
次いで、図6乃至図11により、本実施形態に係る踏板2を製造する方法を説明する。
なお、説明のため、図8、図9、図11では、支持部材40の図示を省略している。
本実施形態に係る踏板2は、プレキャストコンクリートで構成されている。
つまり、工場等で、予め製造されるコンクリート製の踏板2であり、その製造された踏板2は階段Sの施工現場へ持ち込まれて組み立てられる。
このため、現場において踏板2を形成するための枠組を行ったり、現場でコンクリートを養生させる時間を省くことができる。
まず、図6に示すように、踏板2の形状に符合する型枠30を準備する。
型枠30は、公知のコンクリート成形用の型枠であり、木枠、金属枠等、材質は限定されない。
本実施形態に係る型枠30は、分解可能に構成されており、コンクリート養生後には、型枠30を分解して踏板2を取り外すことができる。
なお、型枠30の内面には、コンクリート養生後に型枠30を簡易に取り外すことができるよう、離型剤が塗布されていてもよい。
また、この型枠30を表面処理した枠(例えば、金属製枠、陶器製枠、建築用石材枠等)として形成し、成形後に型枠30を取り外すことなく使用してもよい。
また、型枠30は底面を設けず、枠組みだけの構造としてもよい。この場合には、底部にタイルシート22を敷設し、底面の代替とする。このように構成すると、コンクリートの養生後に型枠30の底面を取り外す手間を省くことができる。
なお、本実施形態においては、型枠30は、成形時、支持部材40に支持される。
図7に支持部材40の一例を示す。
図7に示すように、支持部材40は、略コ字状の部材であり、略矩形状板体である型枠載置壁41の両端側(短辺側端部)から階段状に形成された固定部材支持壁42,42が略垂直に起立している。
固定部材支持壁42,42には、階段状に形成された固定部材係止部42a,42aが形成されている。
この固定部材係止部42a,42aには、補強部材23の踏板固定部23a,23a,23a,23aが係止される。
型枠30の、ステップ部2aを形成する部分の底面(以下、「ステップ部形成底面31」と記す)は、型枠載置壁41上に載置される。
なお、型枠載置壁41の厚さsは、ステップ部形成底面31と、蹴込部2bを形成する部分の底面(以下、「蹴込部形成底面32」と記す)とに生じる段差分t(図6参照)とほぼ同一か若干大きく形成されている。
このため、ステップ部形成底面31を型枠載置壁41上に載置することによって、この型枠載置壁41によりステップ部形成底面31と蹴込部形成底面32との段差分tが補填され、型枠30を地表面と略水平に安置することができる。
なお、図7に示す型枠30の支持方法は一例であり、これに限られるものではない。
つまり、コンクリートの養生期間の間、型枠30を安定して支持できる方法であれば、どのような支持方法であってもよい。
次いで、図8に示すように、型枠30の底面に、タイルシート22を敷設する。
タイルシート22に表裏面の区別がある場合には、型枠30の底面と表面となる面が接するように、タイルシート22を敷設する。
このように構成されているため、コンクリートの養生後、底面を取り外すと、タイルシート22の表面が露出することになる。
次いで、図9に示すように、補強部材23を型枠30内に配置する。
図10は、図9をB方向から見た図である。
図10に示すように、補強部材23は、型枠30内の所定位置に配設されるように、踏板固定部23a,23a,23a,23aが支持部材40の固定部材係止部42a,42aに係止されている。
本実施形態においては、支持部材40は、踏板固定部23a,23a,23a,23aを支持するのみならず、ステップ部2aを形成する部分を支持して、ステップ部形成底面31と蹴込部形成底面32とに生じる段差分t(図6、図7参照)を補填する役目も果たす。
なお、図10に示す踏板固定部23a,23a,23a,23aの支持方法は一例であり、これに限られるものではない。
つまり、コンクリートの養生期間の間、補強部材23を型枠30内の所定位置に保持できる方法であれば、どのような支持方法であってもよい。
次いで、図11に示すように、型枠30内に、固化していないコンクリートを流し込み、養生させる。
養生中は、コンクリート上面にゴミ・傷等がつくことを避けるため、蓋や養生シートを配設することが望ましい。
養生が終了すると、型枠30を分解し、踏板2を取り外す。
なお、コンクリートの導入面はコンクリートが露出するが、踏板2は天地逆に形成されるため、踏板2が階段に設置された状態では、コンクリートの導入面は踏板2の下面となる。よって、階段を利用する人からは、この面は視認されない。
以上のように、踏板2が成形される。
このように、コンクリート製の踏板2に、表面材としてのタイルを一体形成することができる。
よって、踏板2の表面はタイル貼りとなり、美観性が向上する。
この踏板2は、工場等で所定個数(施工される階段の段数分)作成され、ささら桁1,1等の必要部品と共に一組とされて施工現場へ搬送される。
施工現場では、搬送されたこれらの部品を組み立てることにより階段Sを組み立てる。
まず、踏板2は、その側面から突出した踏板固定部23a,23a,23a,23aを、ささら桁1,1に形成された踏板固定孔1a,1a,1a,1aに挿入することによって、ささら桁1,1に取付けられ、図示しないナット等の部品により固定される。
このとき、踏板2は、蹴込部2bの自由端側が上方へ向くように(すなわち、ステップ部2aから蹴込部2bが略垂直上方に起立するように)固定される
このように、ささら桁1,1に必要な段数の踏板2を固定することにより、階段Sが完成する。
本実施形態においては、コンクリートと表面材としてのタイルとを一体形成して、プレキャストコンクリート製の階段用踏板2を形成した。
よって、コンクリートは表面材としてのタイルに被覆され、美観性が向上する。
また、表面材としてのタイルの素材として摩擦係数の高い素材を選択すれば、階段の滑り止めとしての効果を奏するとともに、コンクリート階段特有の昇降時の騒音を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る階段の分解図である。 本発明の一実施形態に係る踏板を示す斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 本発明の一実施形態に係る補強部材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る補強部材を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る踏板を形成する工程を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る型枠と支持部材とを示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る踏板を形成する工程を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る踏板を形成する工程を示す説明図である。 図9をB方向から見た側面図である。 本発明の一実施形態に係る踏板を形成する工程を示す説明図である。
符号の説明
1 構造物(ささら桁)
1a 凹部(踏板固定孔)
2 踏板
2a ステップ部
2b 蹴込部
21 基体
22 表面材(タイルシート)
23 補強部材
23a 固定用突起(踏板固定部)
23b 縦部材
23c 横部材
23d 固定部付横部材
30 型枠
31 ステップ部形成底面
32 蹴込部形成底面
40 支持部材
41 型枠載置壁
42 固定部材支持壁
42a 固定部材係止部
階段 S

Claims (8)

  1. 予め成形された状態で階段施工現場へ搬送されるコンクリート製の階段用踏板であって、
    該踏板の表面のうち、少なくとも踏面となる面には、前記踏板の基体となる前記コンクリートとは材質の異なる表面材が配設されており、
    該表面材は、前記コンクリートと一体成形されていることを特徴とする階段用踏板。
  2. 前記表面材は、複数のタイルを貼付したシート状部材であることを特徴とする請求項1に記載の階段用踏板。
  3. 前記踏板の少なくとも一の側面には、前記踏板を固定するために前記踏板が取付けられる構造物に設けられた凹部に挿入される固定用突起が突設されていることを特徴とする請求項1に記載の階段用踏板。
  4. 前記固定用突起は、螺子切りされており、前記凹部は前記固定用突起を貫通させる貫通孔であり、
    前記固定用突起が前記貫通孔を貫通した状態でナット締めされることにより、前記踏板が前記構造物に固定されることを特徴とする請求項3に記載の階段用踏板。
  5. 前記踏板の基体となるコンクリートには、少なくとも一の鉄筋で構成された補強部材が埋設されており、
    該補強部材を構成する鉄筋のうち少なくとも一の鉄筋の、少なくとも一の端部は、前記固定用突起と連結していることを特徴とする請求項3に記載の階段用踏板。
  6. 前記固定用突起は、前記一の端部と一体であることを特徴とする請求項5に記載の階段用踏板。
  7. 請求項1乃至請求項6いずれか一項に記載の階段用踏板を少なくとも一つ備えた階段。
  8. 予め成形された状態で、階段施工現場へ搬送されるコンクリート製の階段用踏板の製造方法であって、
    前記踏板の形状に沿った内部形状を有する型枠の底部、若しくは該底部を少なくとも含む内壁に、前記踏板の基体となる前記コンクリートとは材質の異なる表面材を敷設する第1の工程と、
    前記型枠内部に、少なくとも一の鉄筋で構成された補強部材を配置する第2の工程と、
    固化していない状態の前記コンクリートを、前記型枠内部に充填する第3の工程と、
    前記コンクリートを養生する第4の工程と、
    を備えることを特徴とする階段用踏板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012219493A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Taiheiyo Precast Concrete Industry Co Ltd プレキャスト階段部材

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