JP2007037354A - 単独運転防止システム - Google Patents

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    • Y04S10/123Monitoring or controlling equipment for energy generation units, e.g. distributed energy generation [DER] or load-side generation the energy generation units being or involving renewable energy sources

Abstract

【課題】 単独系統発生時の系統内での発電量と負荷量のバランス状態や、諸電気量変動の大小、あるいは分散型電源の連系台数などに影響されることなく、当該系統に連系された全ての分散型電源に対して確実に単独運転を防止でき、また所定の制御仕上がり目標時間を満足することができる単独運転防止システムを提供する。
【解決手段】 変電所1における起動条件が成立後、当該変電所1に設置された中央装置14から、高圧配電線2への接続を事前に認識しておいた分散型電源3の端末装置5に対して転送遮断信号を送出して転送遮断を行った後、変電所1に設置された強制短絡用遮断器15に対して強制短絡信号を送出して高圧配電線2の線間電圧を一時的につぶすことによって低圧配電線に連系された全ての分散型電源7の運転を停止させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電力系統に連系する分散型電源が単独運転状態となるのを有効に防止する単独運転防止システムに関する。
電気事業者の発電設備から電力供給される電力系統に対して、大容量回転機などの高圧系分散型電源や、太陽電池、燃料電池などのインバータ型の低圧系分散型電源といった各種の分散型電源が連系されている場合において、配電線における短絡または地絡事故、柱上変圧器の高低圧混触事故等の各種の系統事故が発生すると、変電所に設けた遮断器が開放されて変電所から電力系統への電力供給が遮断される。その際、何ら対策を講じていないときには、電力系統に連系している上記の各分散型電源から負荷に対して電力を供給し続ける、いわゆる単独運転の状態が発生する場合がある。
分散型電源によってこのような単独運転が生じたときには、変電所側では電力系統が遮断されていても、分散型電源の単独運転によって電力供給を受ける電力系統(以下、単独系統という)には有効電力が流れているので、単独運転状態になっていることを知らない作業員が単独系統内で事故の復旧作業などを行うと危険性を伴うことになる。また、単独運転が継続していると、変電所側遮断器の再投入による再閉路にも支障を来す。
そこで、このような分散型電源の単独運転を防止するために、従来より、各分散型電源に対して個別に単独運転検出装置を設置し、この単独運転検出装置で単独運転を検出した場合には、これに応じて当該分散型電源の運転を停止または系統から遮断するようにしている。
この場合の単独運転検出装置における機能としては、単独運転移行時における周波数や電圧位相等の電気量変化を検出することで単独運転を検出する、いわゆる受動方式(例えば、特許文献1参照)と、常時から微量の電気量の変動を電力系統に与えておき、単独運転に移行した際に生じる周波数変化またはそれから計算されるインピーダンス等の変化を検出することで単独運転を検出する、いわゆる能動方式(例えば、特許文献2参照)とがある。
特開平08−082646号公報 特開平10−248168号公報
ところで、従来の分散型電源の単独運転防止方式では、各分散型電源に対して個別に設置された単独運転検出装置の検出動作に依存しているため、単独系統内で発電量と負荷量がバランスしている場合、あるいは単独系統発生時に諸電気量の変動が少ない場合などには、単独運転を確実に検出できないことがある。特に受動方式では、このような場合には、検出タイミングが遅れて長時間単独運転が継続する恐れがある。一方、能動方式では、分散型電源が多数台連系されているときには、微量の電気量の変動を電力系統に与えるための注入電流の相互干渉によって単独運転検出感度が低下し、同様の問題が発生する恐れがある。
さらに、従来のように、各分散型電源に対して単独運転検出装置を個別に設置した構成の場合には、各分散型電源が単独運転防止装置によって停止または系統から遮断される時間にばらつきが生じ易く、日本電気技術規格委員会(JESC)の電気設備の技術基準の解釈第19条(以下、電技解釈19条と略称する)において規定されている時間(以下、制御仕上がり目標時間という)内に全ての分散型電源を遮断あるいは停止させて単独運転を防止することが難しい。
例えば、太陽電池、燃料電池などの低圧系分散型電源の多数台が柱上変圧器を介して電力系統に連系されている場合において、柱上変圧器の高低圧混触などによって生じる地絡事故に起因して単独運転の状態が発生すると、低圧系各分散型電源による低圧側配電線の電位が300Vや600V近傍まで上昇するおそれがある。そして、このような電位上昇が300Vや600V近くの場合、電技解釈19条の規定によれば、事故発生から前者の場合は2秒、後者の場合は1秒以内に高圧配電系統を遮断する必要があるため、当該低圧系分散型電源の単独運転も同様この時間内に防止する必要がある。
しかし、これらの制御仕上がり目標時間はかなり短いので、従来のように、変電所の電源遮断器が開放になって単独運転状態が発生した後、各分散型電源に対して個別に設置された受動方式や能動方式の単独運転検出装置によって単独運転の発生を検出する仕方では、制御仕上がり目標時間内に全ての分散型電源を遮断あるいは停止させることが難しい。
さらに、高圧配電系統に連系された分散型電源も含めて、電力系統を強制的に三相短絡させることによって単独運転を防止することが考えられるが、一般に高圧配電系統に連系された分散型電源は発電容量が大きいため、電力系統を強制短絡するだけでは、短絡電流が増大する。そして、これに対処するために強制短絡用遮断器が大型化したり、高圧配電系統に連系された分散型電源となる発電機が損傷を受けるなどの不具合を生じることが懸念される。
本発明は、上述の各課題を解決するためになされたもので、単独系統内における発電量と負荷量のバランス状態や、単独系統発生時における諸電気量変動の大小、あるいは分散型電源の連系台数などに影響されることなく、確実に単独運転を防止することが可能な単独運転防止システムを提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、電力系統に発電容量の異なる各種の分散型電源が連系されている場合でも、制御仕上がり目標時間以内に、全ての分散型電源を遮断あるいは停止させて単独運転を確実に防止することが可能な単独運転防止システムを提供することを第2の目的とする。
さらに、本発明は、分散型電源の単独運転防止のために電力系統を強制的に三相短絡させる場合でも、短絡電流の増大に対処するために遮断器が大型化したり、高圧配電系統に連系された分散型電源が損傷を受けるなどの不具合発生を防止することができ、保安面と経済面で有利な単独運転防止システムを提供することを第3の目的とする。
上記の各目的を達成するために、本発明の単独運転防止システムは、変電所を経由して電力供給される電力系統に対して高圧配電系統に連系された分散型電源と低圧配電系統に連系された分散型電源とが共に連系されている場合の上記各分散型電源の単独運転を防止するシステムであって、上記高圧配電系統の分散型電源に対しては個別に電力系統との連系を遮断する分散型電源遮断器が介在され、また、上記変電所に設けられた変電所遮断器よりも下位側の電力系統には当該電力系統を強制短絡させる強制短絡用遮断器が設けられる一方、上記変電所には、事故検出に応答して単独運転防止の起動信号を出力する保護リレーと、各分散型電源の単独運転防止制御を一括集中的に行う中央装置とが設けられており、この中央装置は、上記保護リレーからの上記起動信号に応答して上記分散型電源遮断器の開放および強制短絡用遮断器の投入を一括して動作させるものであることを特徴としている。
本発明によれば、変電所に設けられた保護リレーから事故検出に応じて起動信号が出力されると、中央装置は、この起動信号に応じて直ちに高圧配電系統に連系された分散型電源に対する転送遮断と低圧配電系統に連系された分散型電源に対する強制短絡とを一括集中的に実施する。このため、電力系統に発電容量の異なる各種の分散型電源が連系されている場合であっても、変電所の保護リレー動作や遮断器を含めたシステム全体の時間協調が容易になる。
したがって、単独系統発生時において、各分散型電源に対して個別に設置された単独運転検出装置によって分散型電源を系統から遮断したり運転を停止したりする従来方式に比べると、単独系統内における発電量と負荷量のバランス状態、単独系統発生時における諸電気量変動の大小、分散型電源の連系台数などに影響されることなく、制御仕上がり目標時間以内に単独系統に属する全ての分散型電源を系統から遮断あるいは停止することができ、全ての分散型電源の単独運転を確実に防止することができる。
さらに、本発明においては、転送遮断対象となる高圧配電系統に連系された分散型電源について、事前に当該高圧配電系統に設けられている遮断器や開閉器の接続状態を認識しておき、低圧配電系統に連系された分散型電源に対する強制短絡を実行する前に、遮断器や開閉器の接続情報に基づいて、高圧配電系統に連系された分散型電源を優先的に電力系統から遮断するので、短絡電流の増大に対処するために強制短絡用遮断器が大型化したり、高圧配電系統に連系された分散型電源となる発電機が損傷するなどの不具合発生を防止することができ、保安面と経済面でも有利となる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における単独運転防止システムの構成図である。
この実施の形態1において、変電所1の下位側には、この変電所1を経由して電力供給される電力系統となる高圧配電線2が設けられており、この高圧配電線2には、高圧配電系統に連系された大容量回転電機などの分散型電源(以下、高圧系分散型電源という)3がそれぞれ分散型電源遮断器4を介して個別に連系されている。そして、各分散型電源遮断器4に対しては、この遮断器4を駆動する端末装置5が設けられており、各端末装置5は、通信回線6を介して後述する中央装置14に接続されている。さらに、この高圧配電線2には、低圧配電系統に連系された太陽電池や燃料電池などのインバータ型の多数台の分散型電源(以下、低圧系分散型電源という)7が柱上変圧器8を介して連系されている。
一方、上記の変電所1内には、変電所変圧器11、保護リレー12、変電所遮断器13、デジタルリレーユニット等で構成された中央装置14、および強制短絡用遮断器15が設置されている。なお、18は変電所1内の母線である。
ここに、保護リレー12は、変流器16および変成器17の検出出力を取り込んで系統事故の発生の有無を監視し、事故検出に応答して変電所遮断器13に遮断信号e2を出力するとともに、中央装置14に対して単独運転防止のための起動信号e1を出力するようになっている。また、強制短絡用遮断器15は、中央装置14から与えられる強制短絡信号により高圧配電線2に三相短絡を発生させるものである。
上記の中央装置14は、分散型電源3,7の単独運転防止制御を一括集中的に行うもので、所定の制御プログラムをインストールすることにより、その内部に事前演算部141、事後演算部142、および第1,第2の内部タイマ143,144が構成されている。
事前演算部141は、各高圧系分散型電源3に設けられた分散型電源遮断器4や図示しない高圧配電線に設置された開閉器の入/切状態などの接続情報を収集するものであり、また、事後演算部142は、事前演算部141で収集された接続情報を参照して高圧系分散型電源3の転送遮断を実行するとともに、強制短絡用遮断器15を動作させて高圧配電線2を三相短絡させるものである。
また、第1内部タイマ143は、転送遮断信号の出力タイミングを決定するものであり、また、第2内部タイマ144は、強制短絡信号の出力タイミングを決定するものである。この場合、分散型電源遮断器4による転送遮断が完了する時刻よりも、強制短絡用遮断器15による強制短絡が完了する時刻の方が幾分遅れるように、各内部タイマ143,144がカウントアップするタイミングが予め調整されている。
次に、上記構成を備えた単独運転防止システムにおいて、各分散型電源3,7の単独運転防止制御の動作について、図2に示すフローチャート、および図3に示すタイムチャートを参照して説明する。なお、符号Sは各処理ステップを意味する。
まず、中央装置14の事前演算部141は、単独運転防止制御の対象となる電力系統に含まれる分散型電源遮断器4や図示しない高圧配電線に設置された開閉器の設置状態、およびこれらの機器の入/切状態などの接続情報を計測して収集する(S11)。
この場合、電力系統に含まれる高圧系分散型電源の遮断器の設置状態は、基本的に需要家側の情報となり、電気事業者の配電自動化システムには原則取り込まれないため、これら機器の接続情報は、中央装置14と各端末装置5とを結ぶ専用の通信回線6を用いて収集される。図1に示す例では2台の分散型電源遮断器4の接続情報が通信回線6を介して中央装置14の事前演算部141に収集される。なお、電気事業者の電力系統に含まれる遮断器や開閉器の接続情報については、配電自動化システムなどから収集することができる。
次いで、事前演算部141は、上記S11で収集したデータに基づき、高圧配電線2に連系されている高圧系分散型電源3の接続状態を認識し、これを転送遮断の対象として接続認識テーブルにセットする(S12)。こうして生成された最新の接続認識テーブルは、予め事後演算部142へ受け渡される。そして、接続認識テーブルの更新周期をカウントし、更新周期が経過すると(S13)、再びS11に移行する。
高圧配電線2における短絡事故や地絡事故、あるいは柱上変圧器8の高低圧混触事故などの系統事故が発生すると、変電所1に設けられた保護リレー12が変流器16や変成器17の検出出力に基づいて系統事故等の発生を検出する。次いで、保護リレー12は、事故検出に応じてリレー演算の実行を開始するとともに内部タイマを起動する(図3の時刻t0)。
保護リレー12は、内部タイマによってカウントされるカウント値が所定時間Tsを経過した時点で系統事故等が継続していれば中央装置14に対して起動信号e1を出力する(図3の時刻t1)。その後、保護リレー12は変電所遮断器13に対して遮断信号e2を出力し(図3の時刻t6)、これによって変電所遮断器13が開放される(図3の時刻t2)。
中央装置14の事後演算部142は、保護リレー12からの起動信号e1に応答して、単独運転防止制御のシーケンスを起動する。すなわち、中央装置14の事後演算部142は、高圧系分散型電源3を転送遮断するための演算を開始するとともに、転送遮断信号の出力タイミングを計時する第1内部タイマ143のカウントを開始する。さらに、この処理に並行して、事後演算部142は、強制短絡用遮断器15により高圧配電線2を三相短絡させるための演算を開始するとともに、強制短絡信号の出力タイミングを計時する第2内部タイマ144のカウントを開始する。
続いて、事後演算部142は、第1内部タイマ143がカウントアップすると、接続認識テーブルに基づき、高圧系分散型電源3を転送遮断するための転送遮断信号を出力する(S22)。この転送遮断信号は、通信回線6を経由して端末装置5に送信されるので、この転送遮断信号を受信した端末装置5は、分散型電源遮断器4を開放する(図3の時刻t3)。
また、事後演算部142は、上記動作に並行して、第2内部タイマ144がカウントアップすると、これに応じて強制短絡用遮断器15に対して強制短絡信号を出力する(S23)。これによって、強制短絡用遮断器15が動作して高圧配電線2の三相短絡を発生させる。その結果、高圧配電線2の各相線間電圧がほとんど零となり、当該高圧配電線2に柱上変圧器8を介して連系する全ての低圧配電線も線間電圧がつぶれる。
ここで、低圧系分散型電源7は、太陽電池や燃料電池などのインバータ型電源が主流のため、強制短絡用遮断器15によって強制的に三相短絡が発生されて線間電圧がつぶれると、低圧系分散型電源7が備えるゲートブロックなどのインバータ保護機能や転流失敗によって瞬時に停止する。これにより、低圧系分散型電源7の単独運転が防止される(図3の時刻t4)。
このように、強制短絡用遮断器15によって高圧配電線2を強制的に三相短絡させることで低圧系分散型電源7は直ちに停止するため、当該低圧系分散型電源7については、高圧系分散型電源3のように個別に遮断器や端末装置、通信回線などを設ける必要がなく、経済的にも有利である。特に、低圧系分散型電源7が数百台など多数台が連系されるような場合には一層有利となる。
引き続いて、中央装置14は、強制短絡信号を出力してから安全性が確保される一定時間後に、強制短絡用遮断器15に対して開放信号を出力する(S24)。その理由は、強制短絡用遮断器15を閉じて短絡状態のままにしておくと、事故復旧後に変電所遮断器13が再度投入されたときには、強制短絡用遮断器15を介して大きな短絡電流が流れて危険であるが、この実施の形態1のように、一定時間後に強制短絡用遮断器15を開放することで系統復旧操作を支障なく行うことができ、高圧配電線2への迅速な再送電が可能になる。
このような保護リレー12および中央装置14による単独運転防止制御において、時間的な観点に着目すると、この実施の形態1では、分散型電源遮断器4による転送遮断が完了する時点(図3の時刻t3)よりも、強制短絡用遮断器15による高圧配電線2の強制短絡が完了する時点(図3の時刻t4)の方が幾分遅れるように、第1,第2内部タイマ143,144によって転送遮断信号が出力されるタイミングと強制短絡信号が出力されるタイミングとが予め調整されている。しかも、保護リレー12が系統事故を検出した時点(図3の時刻t0)から系統内の全ての分散型電源3,7が遮断および停止される時点(図3の時刻t4)まで要する時間が、制御仕上がり目標時間Tc内に収まるように、システム全体の時間協調が図られている。
すなわち、保護リレー12が変電所遮断器13を開放して単独系統が発生する時刻t2、転送遮断が完了する時刻t3、強制短絡が完了する時刻t4、および制御仕上がり目標時間Tcの終了時刻t5の間で、必ずt2<t3<t4<t5の関係が成立するように、第1,第2内部タイマ143,144がカウントアップする値を予め設定することによって時間協調が図られている。さらに具体的には、変電所1の保護リレー12の動作時間、中央装置14の演算時間、変電所遮断器13の開放時間、通信回線6の伝送遅延時間、端末装置5の動作時間、分散型電源遮断器4の開放時間、強制短絡用遮断器15の投入時間など総合的に考慮して第1,第2内部タイマ143,144がカウントアップする値を予め調整することによって時間協調が図られる。
この場合、図3から分かるように、保護リレー12は、変電所遮断器13に対して遮断信号e2を出力する時点(図3の時刻t6)よりも早い時点(図3の時刻t1)で起動信号e1を出力する。また、中央装置14は、保護リレー12により変電所遮断器13が開放されて分散型電源3,7に単独運転状態が発生する時点(図3の時刻t2)より前の段階、つまり、ここでは保護リレー12から起動信号e1を受信した時点(図3の時刻t1)から直ちに高圧系分散型電源3の転送遮断および低圧系分散型電源7を強制停止させる制御シーケンスを開始する。
したがって、この実施の形態1では、従来のように単独運転状態が発生してから単独運転防止の制御を開始するよりも、単独運転防止制御のシーケンスが開始されるタイミングが時間的に前倒しされている。このため、保護リレー12が系統事故を検出したときから系統内の全ての分散型電源3,7の単独運転が停止されるまでに要する時間が、制御仕上がり目標時間Tc内に収まるように時間協調を行うことが容易になる。
また、柱上変圧器8の高低圧混触によって単独系統が発生し、低圧系分散型電源7による電位上昇が300Vや600V近くの場合には、電技解釈19条の規定により、事故発生から前者の場合は2秒、後者の場合は1秒以内に全ての分散型電源3,7を停止あるいは遮断して単独運転を防止する必要があるが、これらの制御仕上がり目標時間はかなり短いものなので、従来の個別の受動方式や能動方式では、その要件を満足させることが難しい。
これに対して、この実施の形態1では、上述のように変電所1の保護リレー12の動作時間、変電所遮断器13の開放時間、通信回線6の伝送遅延時間、端末装置5の動作時間、分散型電源遮断器4の開放時間、強制短絡用遮断器15の投入時間など総合的に考慮して、転送遮断と強制短絡のタイミングを決めているので、制御仕上がり目標時間Tc内で全ての分散型電源3,7を停止あるいは遮断して単独運転を防止することができる。
さらに、高圧系分散型電源3は発電容量が大きいので、強制短絡用遮断器15で高圧配電線2を強制短絡するだけでは、高圧系分散型電源3からの短絡電流が増大し、これに対処するために強制短絡用遮断器15が大型化したり、高圧系分散型電源3となる発電機が損傷を受けるなどの不具合を生じる恐れがある。
これに対して、この実施の形態1では、前述したように、高圧系分散型電源3の遮断器4の遮断完了後(図3の時刻t3)に強制短絡用遮断器15を動作させて高圧配電線2を三相短絡させるため(図3の時刻t4)、高圧系分散型電源3から強制短絡用遮断器15に大きな短絡電流が流れる恐れはない。したがって、強制短絡用遮断器15の大型化や、高圧系分散型電源3となる発電機が損傷を受けるなどの不具合発生を無くすことができ、保安面と経済面でも有利となる。
なお、上記の実施の形態1では、系統事故の検出から全ての分散型電源3,7の遮断および運転停止を行うまでに要する時間が制御仕上がり目標時間Tc内に収まるようにするために、保護リレー12が変電所遮断器13に対して遮断信号e2を出力する時点(図3の時刻t6)よりも早い時点(図3の時刻t1)で起動信号e1を出力している。
しかし、系統事故の検出から全ての分散型電源3,7の遮断および運転停止を行うまでに要する時間が、制御仕上がり目標時間Tc内に十分に収まるだけの時間的な余裕があるときには、例えば図4のタイムチャートに示すように、保護リレー12が系統事故を検出した時点(図4の時刻t0)から所定時間Tuが経過して変電所遮断器13に遮断信号e2を出力するタイミング(図4の時刻t6)に合わせて、保護リレー12から中央装置14に対して起動信号e1を送出することも可能である。なお、この場合も当然ながら、図3の場合と同様、t2<t3<t4<t5の関係を満足するように、単独運転防止制御全体の時間協調を図る必要がある。
また、上記の実施の形態1では、中央装置14は、第2内部タイマ144がカウントアップすると、強制短絡用遮断器15に対して直ちに強制短絡信号を出力するようにしているが、さらに安全を確保するためには、中央装置14に対して変電所遮断器13が開放されたことを示す遮断器開信号を取り込むようにし、第2内部タイマ144がカウントアップし、かつ、上記遮断器開信号が入力されたときにのみ中央装置14から強制短絡信号を強制短絡用遮断器15に出力されように、つまり、両者のAND条件が満たされるときにのみ強制短絡用遮断器15に対して強制短絡信号が与えられるようにしてもよい。
このようにすれば、変電所遮断器13が閉状態のままであるのに、不意に強制短絡信号が強制短絡用遮断器15に出力されて三相短絡が発生し、このため高圧配電線2を経由して強制短絡用遮断器15に大きな短絡電流が流れて危険になるといった不具合を確実に防止することができる。
また、図1に示した実施の形態1では、理解を容易にするために、2台の高圧系分散型電源3が分散型電源遮断器4を介して一つの高圧配電線2に連系されている単純な構成を例にとって説明したが、現実には、系統の切り替え等によって転送遮断対象となる高圧系分散型電源3が変化する。
例えば、図5に示すように、3台の高圧系分散型電源3(DG1〜DG3)が分散型電源遮断器4(CBG1〜CBG3)、区分開閉器SW1〜SW6、連系開閉器SWCなどを介して高圧配電線2に連系されている場合において、通常状態で区分開閉器SW2が入、連系開閉器SWCが切となっているときには、転送遮断対象の高圧系分散型電源3はDG1とDG2であるが、区分開閉器SW2が切、連系開閉器SWCが入になると、転送遮断対象の高圧系分散型電源3はDG1とDG3になる。
したがって、前述したように、中央装置14の事前演算部141において、単独運転防止のために、転送遮断対象となる分散型電源遮断器4や開閉器の接続情報を計測して収集し、こうして収集した接続情報に基づいて高圧系分散型電源3の接続状態を認識すること(図2のS11,S12)は、このような系統の切り替え等によって転送遮断対象となる高圧系分散型電源3が変化する場合にも柔軟に対処できるために有効である。すなわち、図5の例では、区分開閉器SW1〜SW6、連系開閉器SWC、分散型電源遮断器4(CBG1〜CBG3)のそれぞれの入/切の接続情報を収集し、これらの接続情報に基づいて高圧系分散型電源3の接続状態を接続認識テーブルにセットする。なお、このような接続認識のための具体的な手法としては、グラフ理論に基づく探索アルゴリズムとして既に周知である、深さ優先探索などを用いることができる。
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2における単独運転防止システムの構成図であり、図1に示した実施の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付す。
上記の実施の形態1では、強制短絡用遮断器15が変電所1内に設置されているが、低圧系分散型電源7が変電所1から電気的距離の遠い地点(例えば、変電所1から10km以上離れているような地点)に集中しているような場合には、図6に示すように、その低圧系分散型電源7の近傍に強制短絡用遮断器15、および端末装置5が設置される。そして、端末装置5が通信回線6を介して中央装置14に接続されている。
この実施の形態2における中央装置14における単独運転防止制御のフローチャートは、図2に示した場合と基本的に同じであるが、中央装置14の制御動作のタイムチャートが図3に示した場合と一部変わってくる。
すなわち、図7に示すように、強制短絡用遮断器15を作動させて低圧系分散型電源7を停止させるために中央装置14が強制短絡信号を通信回線6を介して端末装置5に出力するため、強制短絡制御の部分に強制短絡信号を送信する場合の伝送遅延時間と、端末装置5の動作時間とが余分に必要となる。
しかしながら、この実施の形態2の場合でも、系統事故の検出から全ての分散型電源3,7の遮断および運転停止を行うまでに要する時間が、制御仕上がり目標時間Tc内に収まるように、第1,第2内部タイマ143,144がカウントアップするまでのカウント値を調整し、かつ、単独系統が発生する時刻t2、転送遮断が完了する時刻t3、強制短絡が完了する時刻t7、および制御仕上がり目標時間Tcの終了時刻t5の間で、t2<t3<t7<t5の関係を満足させる。
その他の構成、および作用効果は、実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
実施の形態3.
図8は本発明の実施の形態3における単独運転防止システムの構成図であり、図1に示した実施の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付す。
上記の実施の形態1では、系統内に高圧系分散型電源3と低圧系分散型電源7とが共存する場合であったが、この実施の形態3では、系統内に高圧系分散型電源3のみが存在し、低圧系分散型電源7は存在しない。したがって、高圧配電線2を強制的に三相短絡させて低圧系分散型電源7を停止させる必要がないので、これに併せて強制短絡用遮断器15が省略されている。
この実施の形態3の単独運転防止システムでは、高圧系分散型電源3の単独運転を防止するには、分散型電源遮断器4を転送遮断するだけでよいので、中央装置14においては、強制短絡信号の出力タイミングをカウントする第2内部タイマ144が省略されている。したがって、中央装置14における単独運転防止制御のフローチャートは図9に示すようになり、また、中央装置14の制御動作のタイムチャートは図10に示すようになる。
つまり、図9に示すフローチャートにおいて、中央装置14の事前演算部141の動作は、実施の形態1の場合と同じであるが、事後演算部142においては、低圧系分散型電源7の単独運転を防止する必要がないため、これに併せて強制短絡用遮断器15により高圧配電線2を強制短絡する処理ステップ(S23、S24)が省略されている。同様に、図10のタイムチャートにおいては、強制短絡用遮断器15により高圧配電線2を強制短絡させる処理が省かれている。
ただし、この実施の形態3の場合においても、系統事故の検出から全ての高圧系分散型電源3が転送遮断されるまでに要する時間が制御仕上がり目標時間Tc内に収まるように、第1内部タイマ143がカウントアップするまでのカウント値を調整し、かつ、単独系統が発生する時刻t2、転送遮断が完了する時刻t3、および制御仕上がり目標時間Tcの終了時刻t5の間で、t2<t3<t5の関係を満足させる。
その他の構成、および作用効果は、実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
実施の形態4.
図11は本発明の実施の形態4における単独運転防止システムの構成図であり、図1に示した実施の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付す。
上記の実施の形態1では、系統内に高圧系分散型電源3と低圧系分散型電源7とが共存する場合であったが、この実施の形態4では、系統内に低圧系分散型電源7のみが存在し、高圧系分散型電源3は存在しない。したがって、高圧系分散型電源3による単独運転を防止するために当該電源3を転送遮断する必要がないので、これに併せて分散型電源遮断器4、端末装置5、通信回線6が省略されている。
この実施の形態4の単独運転防止システムでは、高圧配電線2を強制短絡させて低圧系分散型電源7の動作を停止させるだけでよいので、中央装置14においては、高圧系分散型電源3の接続状態を認識するための事前演算部141が省略され、また、転送遮断信号の出力タイミングをカウントする第1内部タイマ143も省略されている。
したがって、中央装置14における単独運転防止制御のフローチャートは図12に示すようになり、また、保護リレー12および中央装置14の動作のタイムチャートは図13に示すようになる。
つまり、図12に示すフローチャートにおいて、中央装置14の事後演算部142においては、高圧系分散型電源3の単独運転を防止する必要がないため、これに併せて分散型電源遮断器4を転送遮断する処理ステップ(S22)が省略されている。同様に、図13に示すタイムチャートにおいても、分散型電源遮断器4を転送遮断する処理が省かれている。
ただし、この実施の形態4の場合においても、系統事故の検出から全ての低圧系分散型電源7の動作が停止されるまでに要する時間が制御仕上がり目標時間Tc内に収まるように、第2内部タイマ144がカウントアップするまでのカウント値を調整し、かつ、単独系統が発生する時刻t2、強制短絡が完了する時刻t4、および制御仕上がり目標時間Tcの終了時刻t5の間で、t2<t4<t5の関係を満足させる。
その他の構成、および作用効果は、実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
実施の形態5.
図14は本発明の実施の形態5における単独運転防止システムの構成図であり、図11に示した実施の形態4と対応する構成部分には同一の符号を付す。
上記の実施の形態4では、強制短絡用遮断器15が変電所1内に設置されているが、低圧系分散型電源7が変電所1から電気的距離の遠い地点(例えば、変電所1から10km以上離れているような地点)に集中しているような場合には、図14に示すように、その低圧系分散型電源7の近傍に強制短絡用遮断器15、および端末装置5が設置される。そして、端末装置5が通信回線6を介して中央装置14に接続されている。
この実施の形態5において、変電所1の中央装置14における制御動作のフローチャートは、図12に示した場合と基本的に同じであるが、タイムチャートが図13に示した場合と一部変わってくる。
すなわち、図15に示すように、強制短絡用遮断器15を作動させて低圧系分散型電源7を停止させるために中央装置14が強制短絡信号を通信回線6を介して端末装置5に出力するため、強制短絡制御の部分に強制短絡信号を送信する場合の伝送遅延時間と、端末装置5の動作時間とが余分に必要となる。
しかしながら、この実施の形態5の場合でも、系統事故の検出から全ての低圧系分散型電源7の動作が停止されるまでに要する時間が制御仕上がり目標時間Tc内に収まるように、第2内部タイマ144がカウントアップするまでのカウント値を調整し、かつ、単独系統が発生する時刻t2、強制短絡が完了する時刻t8、および制御仕上がり目標時間Tcの終了時刻t5の間で、t2<t8<t5の関係を満足させる。
その他の構成、および作用効果は、実施の形態4の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
実施の形態6.
図16は本発明の実施の形態6における単独運転防止システムの要部を示す構成図であり、図1に示した実施の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付す。
上記の各実施の形態1〜5では、変電所1よりも下位側の高圧配電線2における短絡や地絡事故、あるいは柱上変圧器8の高低圧混触事故などの系統事故によって単独系統が発生する場合について説明したが、変電所1の変電所変圧器11よりも上位側の事故によって単独系統が発生する場合もある。例えば、図16において、変電所変圧器11よりも上位系統の事故によって変電所変圧器11の一次側に設けた遮断器19が開放されると単独系統が発生する。このようなときには、単独系統の範囲が実施の形態1〜5で示した場合よりもはるかに広くなる。
そこで、このような場合に対処するため、上記の各実施の形態1〜5に対してさらに次のような機能を追加することが好ましい。すなわち、中央装置14は、変電所1の一次側の遮断器19が閉状態から開状態に切り替わったときに、その切り替わり信号を起動信号として受信するようにする。その後は、各実施の形態1〜5に応じた制御フローチャート(図2、図9、図12)に従って、単独運転防止制御のシーケンスが実施される。
この場合、実施の形態1〜3のように、中央装置14の事前演算部141において、転送遮断対象となる高圧系分散型電源3の接続認識を必要とする場合(S12)には、母線18に連系された全ての高圧配電線2a〜2nについて単独系統発生条件を考慮して接続情報を入手しておく必要がある。
また、強制短絡用遮断器15a〜15nは、原則上、変電所1の母線18に連系された全ての高圧配電線2a〜2nに個別に設置されるが、上位側の事故で単独系統が発生した場合には、中央装置14から系統内に存在する全ての強制短絡用遮断器15a〜15nに対して強制短絡信号を送信する必要はなく、系統内に存在するいずれか一つの強制短絡用遮断器、例えば15aに強制短絡信号を出力して三相短絡状態とすれば十分である。
すなわち、系統内に存在するいずれか一つの強制短絡用遮断器例えば15aに強制短絡信号を出力して三相短絡状態とすれば、母線18に連系された系統内の全ての高圧配電線2a〜2nの各相線間電圧がほとんど零となり、当該高圧配電線2a〜2nに接続するすべての低圧配電線も線間電圧がつぶれるので、低圧系分散型電源7の動作を瞬時に停止させ、単独運転を防止することができる。
なお、変電所変圧器11と母線18との間の位置に強制短絡用遮断器を設置して強制短絡を行う構成としても同様な効果が得られる。
なお、本発明は上記の実施の形態1〜6で示した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に沿って各種の変形を加えることが可能である。
本発明の実施の形態1における単独運転防止システムの構成図である。 同システムにおける中央装置の制御動作を示すフローチャートである。 同システムにおける保護リレーおよび中央装置の制御動作を示すタイムチャートである。 同システムにおける保護リレーおよび中央装置の制御動作の変形例を示すタイムチャートである。 高圧配電線に連系された分散型電源の系統切り替えの説明図である。 本発明の実施の形態2における単独運転防止システムの構成図である。 同システムにおける保護リレーおよび中央装置の制御動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態3における単独運転防止システムの構成図である。 同システムにおける中央装置の制御動作を示すフローチャートである。 同システムにおける保護リレーおよび中央装置の制御動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態4における単独運転防止システムの構成図である。 同システムにおける中央装置の制御動作を示すフローチャートである。 同システムにおける保護リレーおよび中央装置の制御動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態5における単独運転防止システムの構成図である。 同システムの保護リレーおよび中央装置の制御動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態6における単独運転防止システムの要部を示す構成図である。
符号の説明
1 変電所、2,2a〜2n 高圧配電線、3 高圧系分散型電源、
4 分散型電源遮断器、5 端末装置、6 通信回線、7 低圧系分散型電源、
8 柱上変圧器、11 変電所変圧器、13 変電所遮断器、14 中央装置、
15,15a〜15n 強制短絡用遮断器。

Claims (5)

  1. 変電所を経由して電力供給される電力系統に対して高圧配電系統に連系された分散型電源と低圧配電系統に連系された分散型電源とが共に連系されている場合の上記各分散型電源の単独運転を防止するシステムであって、上記高圧配電系統の分散型電源に対しては個別に電力系統との連系を遮断する分散型電源遮断器が介在され、また、上記変電所に設けられた変電所遮断器よりも下位側の電力系統には当該電力系統を強制短絡させる強制短絡用遮断器が設けられる一方、上記変電所には、事故検出に応答して単独運転防止の起動信号を出力する保護リレーと、各分散型電源の単独運転防止制御を一括集中的に行う中央装置とが設けられており、この中央装置は、上記保護リレーからの上記起動信号に応答して上記分散型電源遮断器の開放および強制短絡用遮断器の投入を一括して動作させるものであることを特徴とする単独運転防止システム。
  2. 上記中央装置は、上記保護リレーから与えられる起動信号に応じて制御仕上がり目標時間内に単独系統内の全ての分散型電源が電力系統から遮断または停止されるように時間協調を行うものであることを特徴とする請求項1記載の単独運転防止システム。
  3. 上記中央装置は、上記高圧配電系統に連系された分散型電源を優先的に転送遮断し、その後に上記低圧配電系統に連系された分散型電源に対する強制短絡を実行するシーケンス制御を行うものであることを特徴とする請求項2記載の単独運転防止システム。
  4. 上記中央装置は、単独運転防止のために高圧配電系統に連系された分散型電源に対して設けられた上記分散型電源遮断器を転送遮断するのに先立って、その転送遮断対象となる分散型電源に対する遮断器や単独系統の途中に存在する開閉器の接続認識を行うものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の単独運転防止システム。
  5. 上記低圧配電系統に連系された分散型電源が、変電所から電気的に離れた地点に集中して配置されている場合には、これらの分散型電源に近接して上記強制短絡用遮断器が設置される一方、上記中央装置は通信回線を介して上記強制短絡用遮断器に強制短絡信号を出力して転送遮断を実行させるものであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の単独運転防止システム。
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