JP2007035032A - 再生端末装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ネットワークを介して情報サーバと通信可能とされる再生端末装置において、記録媒体に記録されるオーディオデータに対応する関連情報ファイルにURLが含まれているか否かを判別する判別手段と、判別手段により、関連情報ファイルにURLが含まれていると判別されたとき、当該URLにアクセスし、関連情報ファイルにURLが含まれていないと判別されたとき、記憶媒体に記録されるTOC情報より生成される識別情報を情報サーバに送信する送信手段と、URLより転送されたデータ、情報サーバから送信された識別情報に対応するURL、或いは、当該識別情報に対応するURLより転送されたデータを受信する受信手段と、URLより転送されたデータ、或いは、識別情報に対応するURLより転送されたデータを記憶する記憶手段とを備える。
【選択図】 図11
Description
例えばユーザーがCD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)などのディスク記録媒体を用いたオーディオシステムなどを所有し、所望のCD、MD等を購入して再生させたり、或いは記録可能なメディアであるMDを用いて自分の好みの選曲によるオリジナルディスクを作成するなどのことが行われている。
しかしながらこのような表示(即ち再生動作に関するユーザーに対するガイド的な表示)は、例えば再生される音楽などに関連する画像のような、視覚的にユーザーに強くアピールできる表示ではなく、面白味に欠けるという問題がある。即ち表示は、例えば音声再生に対しての補助的なものとされるのみで、表示能力を有効に使用したものとは言い難い。
また、MDのようにトラックネームやディスクネームをユーザーが入力しておくことで、再生時に曲名やディスクタイトルなどの文字を表示させるものもあるが、これはユーザーにとって文字入力が面倒なものとなり、活用されない場合も多いという問題があった。
しかしながら、この場合表示される画像内容は、あくまでもそのCD−ROM等が出版された時点で記録された画像などであり、常に最新の情報を表示できるものではない。例えば最近のアーティストの写真画像やメッセージ、イベントスケジュールなど、現在の情報をユーザーに提供できるものではない。
従って、表示される情報は、再生されるデータファイルとしての楽曲などに関連する情報、例えばアーティストなどのインターネットホームページのデータなどであって、即ち多様、高度、かつ最新の情報とすることができ、ユーザーにとってデータファイルの再生に応じて高い付加価値や大きな楽しみを与えることができるという効果がある。
また、ユーザーは特にアクセスのための操作は必要なく、ユーザーにとっては所望のデータファイルの再生を指示する操作を行うのみで多様な情報の表示が行われることになるため、操作負担はなく、非常に使い勝手のよいシステムとすることができる。また再生端末装置(記録再生装置10)を所有するユーザーは、他の周辺機器を用意する必要はないため、機器用意の負担もない。
説明は次の順序で行う。
1.情報配信システムの概要
2.記録再生装置及び携帯装置の外観例
3.記録再生装置の内部構成
4.携帯装置の内部構成
5.ファイル移動処理
6.記録再生装置のファイル格納形態
7.情報センタのデータベース
8.HDDへのダビング時の動作
9.データロード動作I
10.データロード動作II
11.データロード動作III
12.記録再生装置の表示動作例
13.記録再生装置の他の表示動作例
14.データ編集
1.情報配信システムの概要
図1は本例の情報配信システムの概要を示すものである。
この情報配信システムは、基本的には、一般ユーザーが家庭2などで用いる記録再生装置10と各種情報サーバが、通信回線3を介してデータ通信可能な状態に構築される。
情報サーバとしては、例えば記録再生装置10の使用に関する情報サービス組織としての機能やさらにはデータのプロバイダとしての機能を持つ情報センタ1や、記録再生装置10の使用に関する情報サービス組織としての機能はもたないが通信回線3で接続された部位に対して各種データを提供できるプロバイダ6などとなる。
また通信衛星4や各家庭2に設置したパラボラアンテナ5などを利用した衛星通信回線を構成し、情報センタ1と記録再生装置10との情報通信が可能とされるようにしてもよい。
各プロバイダ6や情報センタ1は、それぞれ契約者などが作成したホームページなどのデータをインターネットを介して提供(ダウンロード)できる形態を採る。即ち、詳しくは後述するが、記録再生装置10では通信回線3を介してホームページやリンクページなどのデータをロードすることができる。
もちろん通信されるデータ(つまりネットワーク上に提供されているデータ)は、いわゆるインターネットホームページに限定されるものではないが、本例では、記録再生装置10がホームページ(及びリンクページ)のデータをロードすることを例として説明していく。
詳しくは後述するが、例えばユーザーがCD等に収録された音楽を記録再生装置10内のハードディスクなどにダビングを行おうとする場合は、記録再生装置10との通信を介して情報センタ1が、そのダビング動作の許可・不許可を設定したり、またダビングされるCD等に関連する情報を記録再生装置10に送信してユーザーに提供することなどが行われる。
また、場合によっては情報センタ1はオーディオデータ自体、即ち楽曲等を記録再生装置10に送信し、ファイルとして格納させることで、例えばCD等からのダビングの際に追加されるボーナストラックとしたり、あるいはダビング動作とは別に、いわゆるパッケージメディアとしてのCD等とは異なった楽曲等の販売システムを構築することなども可能となる。
この携帯装置50についても詳しくは後述するが、内部にオーディオデータ等のファイルを格納することができるデータファイル格納部(例えば図4のハードディスクドライブ(又はフラッシュメモリ)54)を備える。
そして記録再生装置10と接続された際に、記録再生装置10内に格納されているファイル(楽曲等)を、この携帯装置50内のデータファイル格納部に複写又は移動させることができる。もちろん、逆に携帯装置50内のデータファイル格納部に格納されたファイルを、記録再生装置10内のデータファイル格納部に複写又は移動させることも可能である。
2.記録再生装置及び携帯装置の外観例
記録再生装置10及び携帯装置50の外観例について図2に示す。なお、ここで説明するのはあくまでも一例であり、各機器の外観やユーザーインターフェース構成(操作や表示のための構成)、記録再生装置10と携帯装置50の接続形態などは他にも各種の例が考えられる。
この記録再生装置10には、ユーザーが各種操作を行うための各種の操作子Kaとして、操作キーや操作つまみ、ジョグダイヤルと呼ばれる回動プッシュ式のキーなどが、機器前面パネルなどに設けられている。
またユーザーに対する出力部位として、再生音声等を出力するスピーカ35や、各種情報を表示出力する表示部24が設けられる。表示部24は例えば液晶パネルなどで形成される。
同様に、ユーザーが所有するMD方式のディスク(オーディオMD、MDデータなど)を記録再生装置10で再生/再生させたり、内部のハードディスクにデータダビング等を行うために、MD方式のディスクを挿入するMD挿入部18が設けられる。
キーボード90は端子taとしてのキーボード用コネクタを介して接続して用いるようにしたり、或いは赤外線送信部をキーボード90に搭載した場合は、キーボード90からの操作情報を赤外線無線方式で出力し、受光部21から記録再生装置10に入力させることもできる。
リモートコマンダー91は例えば赤外線方式で操作情報を出力する。そしてその赤外線信号による操作情報は受光部21から記録再生装置10に入力される。
なお、キーボード90を無線方式とする場合の操作情報の出力や、リモートコマンダー91からの操作情報の出力は、赤外線ではなく電波を用いるようにしてもよい。
この携帯装置50には、ユーザーが各種操作を行うための各種の操作子Kbとして、操作キーなどが設けられている。図示していないが、もちろんジョグダイヤルなどを設けてもよい。
またユーザーに対する出力部位として、再生音声等を出力するスピーカ68や、各種情報を表示出力する表示部57が設けられる。表示部57は例えば液晶パネルなどで形成される。
例えばユーザーが携帯して音楽等を聴く場合は、スピーカ68から音声を再生させる他、ヘッドホン92を端子tbのうちのヘッドホン用端子に接続することで、ヘッドホン92を用いて音楽等を聴くことができる。
この例では、記録再生装置10に、コネクタ27を有する装着部MTが設けられ、この装着部MTに携帯装置50を装填することで両機器が接続されるものとしている。携帯装置50が装着部MTに装填されると、携帯装置50の下部に設けられたコネクタ60と、装着部MT内のコネクタ27が接続された状態となり、このコネクタ60,27を介して両機器の間のデータ通信が行われる。
なお、記録再生装置10と携帯装置50の接続は、通信ケーブルを用いたライン接続方式としたり、もしくは赤外線等を利用した無線接続方式としてもよい。
3.記録再生装置の内部構成
続いて記録再生装置10の内部構成例を図3で説明する。
この記録再生装置10には、パネル操作部20としてプッシュ式や回動式の操作子が設けられている。ここでいう操作子とは、図2に示した各種操作子Kaに相当する。つまり機器筐体上に形成される各種操作子である。なお、図2では説明していなかったが、表示部24に操作キー表示を行うとともに表示部24上でのタッチ検出機構を設けることで、タッチパネル操作子を形成してもよく、その場合のタッチパネル操作子も図3でいうパネル操作部20に含まれるものとなる。
このパネル操作部20が操作されることにより、記録再生装置10の各種動作を実行させるための操作信号が送出され、記録再生装置10はこの操作信号に応じて動作される。
また各ブロック間でのファイルデータや制御データの授受はバスB1を介して行われる。
またRAM13、フラッシュメモリ14にはプログラムを実行する上でのデータ領域、タスク領域が一時的に確保される。または、ROM12にはプログラムローダーが記憶されており、そのプログラムローダーによりフラッシュメモリ14にプログラム自体がロードされることも可能である。
またMDドライブ17にはMD方式の光ディスク又は光磁気ディスク(オーディオMD、MDデータ等)が上記MD挿入部18から装着されると共に、光学ピックアップによりディスクに記憶される情報が読み出される。もしくは装填されたディスクに対して情報の記録を行うことができる。
なお、本例ではCD−ROMドライブ17、MDドライブ18を設けた例をあげているが、このいづれか一方のみを設けたり、もしくは情報が記憶されているメディアとして他のメディア(例えばMOディスクと呼ばれる光磁気ディスクや他の方式の光ディスク、磁気ディスク、メモリカード等)に対応するドライブが設けられてもかまわない。
エンコーダ28、デコーダ29はCPU11の制御に応じて、供給されたオーディオデータに関するエンコード、デコードを行う。
また処理対象となっているオーディオデータを一時的に格納するためのバッファメモリ16が設けられる。バッファメモリ16はCPU11の制御によりデータの書込/読出が行われる。
ーティオデータがHDD15に蓄積されるようにしているが、例えばCD−ROMドライブ17から読み出されるデータがそのままHDD15に蓄積されるようにしてもかまわない。
更に、光デジタル端子ta4に接続された外部機器(例えばCDプレーヤ等)から入力されたデータがIEC958(International Electrotechnical Commission 958) エンコーダ30を介してエンコーダ28に入力されるように構成され、このように光デジタル方式で入力されたデータもエンコーダ28によりエンコードできる。
そしてモデム19を介して遠隔地のサーバにリクエスト信号、或いはCD−ROMドライブ17に装着されるメディア情報、ユーザID、ユーザ情報、ユーザ課金情報等が送出される。
ここではデコーダ29はATRAC2方式のデコードを行うものとしているが、エンコーダ28のエンコードアルゴリズムに対応するデコードアルゴリズムであればよい。
また、ここでエンコード及びデコードはハードウェアを持たず、CPU11によるソフトウェア処理であってもよい。
表示部24ではCPU11の制御に基づいて所要の文字、記号、アイコン等が表示される。
具体的には情報センタ1から提供された関連情報や、プロバイダ6からダウンロードした情報を関連情報として、HDD15に格納できるが、CPU11はそれらの関連情報を表示部24に表示させる。
詳しくは後述するが、HDD15からのデータファイルの再生時や、CD−ROMドライブ17でのCD再生時などには、その再生されるディスクやファイルに応じて、関連するURLアドレスを判別し、そのホームページにアクセスしてデータロードを行い、そのダウンロードされた画像やテキストのデータが再生される楽曲等の関連情報として表示部24で表示される。
或いは、表示部24は、CD−ROMドライブ17に装着されるメディアのTOC(table of contents) 情報を基にインターネット上のWWW(world wide web)サイトから検索された関連情報としてのhtml(hyper text markup laguage) 文書がグラフィック表示されるように構成され、更に通常のインターネットブラウザとしても使用可能となっている。
従って、上記のように本例では表示部24において多様な情報の表示が行われるが、それと同様の表示を外部モニタ装置においても実行できる。
更なる付加機能としてPCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association) スロット39がPCMCIAドライバ38を介して設けられ、PCMCIAカードが装着可能となっており、外部記憶装置、その他のメディアドライブ、モデム、ターミナルアダプタ、キャプチャボード等様々な周辺機器の拡張が容易である。
高速ダビングとは、CD等を高速に回転させて高速レートでデータを読出定期ながら、所定の処理(エンコーダ28等による処理)を行ってHDD15に格納していくものであり、非常に短時間でダビングを完了できるものである。従って多数のCDのダビングを行いたい場合などに便利な方式となる。
一方、通常ダビングは、CD等からのデータ読出を、通常の音楽再生時のレートで行いながら、所定の処理を行ってHDD15に格納していく方式である。
この場合、ダビング動作には音楽等の演奏時間に相当する時間がかかることになるが、ユーザーにとっては例えば音楽の再生を楽しみながらダビングを同時に実行するようなことが可能となる。
4.携帯装置の内部構成
続いて、携帯装置50の内部構成例を図4に示す。
記録再生装置10と携帯装置50は、コネクタ27とコネクタ60が接続されることで、電気的に接続されることになるが、この状態で記録再生装置10のインターフェースドライバ26と、携帯装置50のインターフェースドライバ59が接続され、両機器の間のデータ通信が可能とされる。
エンコーダ61、デコーダ62はCPU51の制御に応じて、供給されたオーディオデータに関するエンコード、デコードを行う。
また処理対象となっているオーディオデータを一時的に格納するためのバッファメモリ55が設けられる。バッファメモリ55はCPU51の制御によりデータの書込/読出が行われる。
更に、光デジタル端子tb4に接続された外部機器(例えばCDプレーヤ等)から入力されたデータがIEC958エンコーダ63を介してエンコーダ61に入力されるように構成され、このように光デジタル方式で入力されたデータもエンコーダ61によりエンコードできる。
ここではデコーダ62はATRAC2方式のデコードを行うものとしているが、エンコーダ61のエンコードアルゴリズムに対応するデコードアルゴリズムであればよい。
また、エンコード及びデコード処理は、ハードウェアを持たず、CPU51によるソフトウェア処理であってもよい。
表示部57ではCPU51の制御に基づいて所要の文字、記号、アイコン等が表示される。
また表示部57にはオーディオファイルなどに対応するフォルダ、或いはジャケットイメージが表示され、マウス、ペン、ユーザの指で触れる等の、パネル操作部20に該当することになるポインティングデバイスによる操作が可能とされるようにしてもよい。例えば表示上でユーザーが指示したオーディオファイルがHDD54から読み出されてスピーカ35等から再生されるような動作が可能となる。
また表示部57での表示を用いて、HDD54上での選択されたオーディオファイルの消去や、外部機器(例えば記録再生装置10)への複写、移動等も制御可能である。
また、図示していないが、記録再生装置10には充電電流供給部が備えられており、装着される携帯装置50に対して充電電流を供給し、携帯装置50の動作電源となる充電式バッテリーに対して充電が行われるように構成されてもよい。
5.ファイル移動処理
以上のように構成される記録再生装置10と携帯装置50では、それぞれ格納されているファイル(楽曲等のオーディオデータ)を相互に複写(コピー)又は移動(ムーブ)することができる。
即ち、記録再生装置10のHDD15に格納されているファイルを携帯装置50のHDD54に複写又は移動させたり、逆に携帯装置50のHDD54に格納されているファイルを記録再生装置10のHDD15に複写又は移動させることができる。
本例ではオーディオファイルに関してはHDD15とHDD54の間で相互に移動が可能であるものとする。
例えば具体的には、表示部24に表示されるオーディオファイルを示すフォルダのうち、ユーザーによって所定のポインティングデバイスにより選択されたオーディオファイルは、携帯装置50への移動というユーザの更なる指示が行われることで、携帯装置50への移動処理が行われることとなる。
次にステップF104により携帯装置50側のHDD54での空き容量を検出し、携帯装置50への移動が要求されているオーディオファイルの容量と比較する。
HDD54の空き容量はCPU51との通信によって判別するが、例えばHDD54に対してCPU11が直接アクセスできるような構成をとることもでき、その場合は、HDD54の動作制御やファイル管理をCPU11側で実行可能とすることで、CPU11側で直接HDD54の空き容量の判別を行うことなども可能となる。
HDD54からのオーディオファイルの削除方法(削除するファイルの選別)としては、例えばユーザーによる再生回数の少ないものを順に消去するようにしたり、記録された時期の日付の古いものから順に消去する等の方法が考えられる。また、このような自動消去の際にユーザーの許可なく消去されることにより、ユーザーにとって重要なファイルが消去されてしまう可能性もあるので、表示部24、表示部57に警告表示がされるようにしてユーザの確認を得るようにしてもよい。
またHDD15からHDD54という、共に高速アクセスメディア間のデータ移動であることや、ATRAC2などのエンコード/デコード処理は不要であることなどのため、その移動処理は瞬時に完了でき、例えば複数の楽曲としてのオーディオファイルを移動させる処理なども非常に短時間で完了できる。
そしてこのような処理によって、例えばユーザーは自分の所有する楽曲(即ちHDD15に格納したファイル)のうちで、聴きたい曲を選択して携帯装置50側に移動させ、外出先で再生を楽しむなどといった使用が可能となる。
また、HDD54からHDD15へファイル移動(又は複写)を行う場合も、概略同様の処理がCPU51によって実行されればよいが、その場合もCPU11側が主となって処理を実行することも可能である。
6.記録再生装置のファイル格納形態
図6には、記録再生装置10内のHDD15におけるファイルの格納形態の例を示している。
例えばユーザーは自分の所有しているCDをCD−ROMドライブ17に装填し、収録されている各楽曲をそれぞれファイルとしてHDD15に記録(即ちダビング)させることになる。
例えばそのCDなどのメディア単位で格納が行われていくとすると、ダビングしたCDなどのメディア単位で管理ファイルが形成され、各楽曲等は、それぞれ1つのオーディオファイルとして格納される。
図6では、1行分で示す各ファイルが1つのCDからダビングされたファイルとして示しており、例えば或るCDからのダビングデータ(各楽曲)は、管理ファイルAL1に対応して、オーディオファイルAL1−M1、AL1−M2、AL1−M3・・・として格納される。また、他のCDからのダビングデータ(各楽曲)は、管理ファイルAL2に対応して、オーディオファイルAL2−M1、AL2−M2、AL2−M3・・・として格納される。即ちこれらが実際の音楽等のデータである。
このように、1つのCDからのダビングが行われた際には、1つの管理ファイルとともに、ダビングした曲数分のオーディオファイルが形成される。
もちろん例えばあるCDに対応して複数の関連情報ファイルが形成される場合もある。
もちろん、インターネットホームページ等の、他の情報サーバ(プロバイダ6)からダウンロードした画像情報、テキスト情報など各種の情報を関連情報ファイルAL(*)adとして格納することもできる。
またユーザーが自分で記録再生装置10に入力した情報を関連情報ファイルAL(*)adとしてあるCDや楽曲等に対応する状態で格納することもできる。
例えば管理ファイルAL1は、或るCD等のメディアからダビング格納されたファイル群に関して、その全体の管理情報や、各オーディオファイルAL1−M1、AL1−M2、AL1−M3・・・に関する管理情報、さらには関連情報ファイルAL1adに関する管理情報が記録される。
例えばCD等のメディアからダビング格納されたファイル群の全体の管理情報となるアルバム情報として、ファイル種別やファイル数、アルバムタイトル、データサイズ、ダビングが行われた日時情報、関係者名(アルバム制作者や作詞作曲者、演奏者など)、著作権情報、アルバムID、その他各種の管理情報が記録される。アルバムIDとはCDなどのメディアとしてのアルバム単位で固有に付されている識別コードである。
曲IDとは楽曲ファイルの場合に、その曲について固有に付されている識別コードである。また再生禁止フラグとは、上記図5の移動処理で説明した再生禁止フラグのことである。
また、本例では実施の形態のファイルとして、楽曲等のオーディオファイルを例にあげて説明して行くが、動画データ、静止画データ、テキストデータ、ゲームソフトとしてのプログラム等を実ファイルとして(つまり関連情報ファイルとしてではなく独立のファイルとして)格納することも当然考えられる。
7.情報センタのデータベース
以上の説明からわかるように、ユーザーは記録再生装置10に自分の所有するCD等のメディアから例えば音楽等をHDD15にダビングしておくことで、記録再生装置10をパーソナルミュージックサーバとして利用できる。即ちHDD15に格納されたファイルとして任意のファイルを選択して再生させたり、携帯装置50に移動させて再生させるなどの利用が可能となる。
ところが、この場合、いわゆるパッケージメディアとして販売されているCD等の音楽をHDD15にダビングすることを無制限に可能とすると、例えば海賊版作成に便利な装置を提供することになるなど著作権保護の観点からは好ましくない状態となる。
この判別動作は記録再生装置30から再生されるオーディオデータの識別情報が送信されてくることに応じて実行されるものである。
そして判別されたURLに基づいて情報センタ1がホームページをアクセスし、ホームページやリンクページのデータを記録再生装置10にダウンロードさせたり、もしくは判別されたURLを記録再生装置10に伝えることにより、記録再生装置10がホームページをアクセスし、ホームページやリンクページのデータをダウンロードできるようにしている。
まず図8に示すディスク登録データベースとは、CD、MD等のパッケージメディアで一般に販売/提供されている膨大なディスクに関して、それぞれ課金等のために必要な情報やそれらのCD等に関連する情報を格納するものである。もちろんディスクに収録される楽曲等の単位で必要な情報を格納してもよい。
なお、ここでは説明の簡略化のため「ディスク」を対象としているが、音楽等
を販売する手段としては、例えばデジタルオーディオテープなどディスク以外のメディアを用いる場合もあり、実際上はそれらも含むものである。また通信ネットワーク等を介して(パッケージメディアとしてではなく)音楽等を販売/提供する場合など、ユーザーがメディア自体を所有する形態とはならないものについても含むこともできる。
すなわちこのディスク登録データベースとは、ユーザーが、記録再生装置10においてダビングさせることのできる音楽アルバムや、そのアルバムに収録される各楽曲等についてを対象としている。
例えばディスクタイトルTI(x)、ディスク識別情報ID(x)、関係者情報PS(x)、著作権情報CP(x)、課金情報FE(x)、関連情報AD(x)、その他各種情報VR(x)などである。
著作権情報CP(x)とは、著作権者、出版権者等の権利者の情報や、権利者との契約に関する情報などである。
課金情報FE(x)とは、権利者等に対する支払いのための情報であって、ダビング等に対して設定された課金金額、有料/無料の別、無料の際の期日情報などである。
関連情報AD(x)とは、そのディスクに関連してユーザーに提供する情報であり、上述したタイトル、曲名、アーティスト名などの関連するテキストデータ、画像データその他の多様なデータが該当する。特に、この関連情報AD(x)として、アーティストのホームページのURLなどのポインタ情報も記録される。
そしてその申し込みに応じて所要のデータが各ユーザーに対応してユーザー登録データベースに記憶される。また必要に応じて内容が更新される。
ユーザー識別情報UID(x)は、登録ユーザーに与えられたIDナンバや、ユーザーが設定する暗証番号などである。
機器識別情報SID(x)とは、ユーザーが購入した記録再生装置10に固有に与えられているIDナンバであり、例えば記録再生装置10のシリアルナンバなどが用いられる。
課金方式情報FH(x)とは、ユーザーの課金処理方式として銀行口座番号やクレジットカードナンバなどの情報である。
履歴情報CR(x)とは、例えばユーザーが高速ダビング動作を実行することに応じて、その際のダビング動作対象(CDのディスク識別コードなど)や日時等が追加記録されていくものである。
8.HDDへのダビング時の動作
本例のシステムにおいて、ユーザーが記録再生装置10を用いてCD等からの高速ダビングを実行しようとする際の動作として、動作例を説明していく。
ユーザーが高速ダビングを実行する場合には、まず情報センタ1からの許可が必要になる。そして許可がおりて初めて記録再生装置10での高速ダビング動作が実行される。
また基本的には、許可がおりた場合には情報センタ1からの関連情報の受け取りも可能となる(ただし情報センタ1からの関連情報の提供は、必ずしも高速ダビングの許可/不許可に依存しない)。
ユーザーが記録再生装置10に対して例えば或るCDを装填し、HDD15への高速ダビングを実行する操作を行った場合は、まず記録再生装置10は通信S1として、情報センタ1に対して通信回線の接続要求及び高速ダビングの許可を求める要求を発する。
情報センタ1は、この通信S1を受信すると、それに対応して通信回線の接続を確立するとともに、通信S2として記録再生装置10にユーザー認証データを要求する。
情報センタ1はこのようなユーザー認証データを受け取ったら、認証判定を行う。即ち、受信したユーザー認証データを、上記図9のユーザー登録データベース上でのデータと照合していき、そのユーザーが登録された適正なユーザーであり、不正使用などによるものではないかなどの判断を行うことになる。
もし、認証判定結果としてNGであったのなら、通信を切断して処理を終える。即ちその場合は高速ダビングが許可されなかったことになり、記録再生装置10側で高速ダビングが実行できないことになる。一方、認証判定結果がOKであれば、情報センタ1は通信S4として、記録再生装置10に対して認証OKの旨を送信する。
情報センタ1では、ディスク識別情報を受信したら、そのディスク識別情報に基づいてディスク登録データベースの検索を行い、登録されているディスクであるか否かを判断する。
鍵データとは、情報センタ1側からの実質的な高速ダビング許可データとなる。この鍵データに対応して、記録再生装置10のCPU11の動作プログラムには錠データが用意されており、記録再生装置10では鍵データが受信されたら、その鍵データと、錠データの照合を行う。
そして鍵データと錠データの照合がOKであれば、高速ダビングが許可されたことになる。
一方、送信されてきた鍵データと、所持する錠データとの間で照合NGとなった場合や、もしくは情報センタ1から鍵データが送信されてこなかった場合、さらには通信が切断された場合などは、高速ダビングが不許可となる。
鍵データが送信されてはきたが、錠データとの照合結果がNGの場合は通信を切断して処理を終える。
すると情報センタ1は、通信S9として、ダビング動作対象のディスクに対応する関連情報を記録再生装置10に対して送信する。
記録再生装置10では、受け取った関連情報に関して、表示部24で表示してユーザーに提示したり、HDD15に図6のように関連情報ファイルAL(x)adとして格納するなど、必要な処理を行うとともに、実際の高速ダビング動作を実行する。
情報センタ1では動作完了報告を受け取ったら、その高速ダビング動作に対応して課金処理を行う。つまりダビングされたディスクに応じて、所定の権利者に所定の料金が、そのユーザーから支払われるようにするためのデータ処理を行ったり、ユーザー登録データベースに履歴情報を追加するなどの必要な処理を行う。
この場合は、高速ダビングを許可するかしないかは、システムの運営上の都合によるものとなり、それに応じた所定の未登録対応処理が行われることになる。
一例としては、高速ダビングについては許可するが、その未登録ディスクに関する情報を記録再生装置10からアップロードして保存しておいて、後の課金処理やディスク登録データベースの更新に役立てるなどの処理が考えられる。
従って、例えば高速ダビングを行おうとして、その結果、高速ダビングが許可されなかった場合でも、通常ダビングを行うことで、ユーザーはCD等からHDD15へのダビングは実行できる。
9.データロード動作I
上記の高速ダビング時などに情報センタ1から記録再生装置10に提供される関連情報は、あくまでも情報センタ1が用意している情報である。
これに加えて本例の場合記録再生装置10は、HDD15や装填されたCD等の再生動作を行う際などに、例えばインターネットに提供されているホームページ等の情報として、その再生動作にかかるオーディオデータ(アルバム又は個々の楽曲)に関連する情報をロードするとともに、その再生中にそれらのロードデータを表示部24で表示させることができる。
以下、このように記録再生装置10で再生されるオーディオファイル(CD等の再生トラックも含む)に対応して、関連情報が記録されているホームページアドレス(URL)を判別し、ネットワークを介したアクセスを行って関連情報となるデータをロードし、さらにそのロードデータの表示動作に関する処理について述べていく。
データロードの動作としては3つの動作例を上げるが、まずデータロード動作Iとしての動作を図11で説明する。
なお、ダウンロードに際しては、判別されたURLのホームページとしてのデータだけでなく(データ量や必要な通信時間などの事情にもよるが)、そのホームページ上でリンクされているページ(ホームページ上のクリック操作により移行可能なリンクページ)のデータに関しても同時に行われるようにするとよい。後述する各動作例の場合も同様である。
続いて、そのURLに基づいて所定のプロバイダ6が格納しているホームページにアクセスを行い、そのホームページデータをロードする。この際、上記のようにリンクページについてもアクセス及びデータロードを行ってもよい。
情報センタ1はホームページデータをロードしたら、それを記録再生装置10に送信する。
このような手順で記録再生装置10には、再生しているアルバム又は曲に関連するホームページデータが取り込まれる。
そして記録再生装置10は取り込まれたロードデータを、関連情報ファイルとしてHDD15に格納したり、表示部24に表示させる処理を行うことになる。
また、この動作例の場合、記録再生装置10側ではURL判別処理やホームページアクセス処理は実行しなくてもよいため、この動作例のみを可能とするのであれば、記録再生装置10としてのハードウエアもしくはソフトウエアの構成を簡略化できる。
さらにURL判別が情報センタ1で行われることは、例えばURLの変更などに関しても情報センタ1が随時対応していれば、常に良好なデータロード動作が実現できる。
10.データロード動作II
次にデータロード動作IIを図12で説明する。
このデータロード動作IIは、記録再生装置10で再生動作が行われる際に、情報センタ1が関連するホームページのURLを判別するが、ホームページへのアクセスについては記録再生装置10から実行するものである。
続いて、情報センタ1はその判別されたURLを記録再生装置10に送信する。記録再生装置10では、URLが送信されてきたことに応じて、そのURLに基づいて所定のプロバイダ6が格納しているホームページにアクセスを行い、そのホームページデータ(及びリンクページデータ)をロードする。
そして記録再生装置10は取り込まれたロードデータを、関連情報ファイルとしてHDD15に格納したり、表示部24に表示させる処理を行う。
また、この動作例でもURL判別が情報センタ1で行われるため、例えばURLの変更などに関しても情報センタ1が随時対応していれば、常に良好なデータロード動作が実現できる。
即ち判別されたURLが過去にデータロードを行なったURLであって、そのロードデータがHDD15に格納されているような場合は、記録再生装置10はアクセス不要と判断し、格納されているロードデータを表示処理に供することができる。また、例えばユーザーが特にロードデータの表示出力を実行不要とするような操作を行った場合にも、アクセス不要とすることができる。
また、仮に過去にロードデータを入手していたとしても、そのロード実行時期が古いものであった場合などは、再度アクセスを行うといったこともできる。
例えばこれらのように、アクセス及びデータロード動作が記録再生装置10側の再生動作上の都合(例えば再生されるオーディオデータの関連情報としてのロードデータの格納状況)や操作上の都合に応じてフレキシブルに実行できる。
11.データロード動作III
次にデータロード動作III を図13で説明する。
このデータロード動作III は、記録再生装置10で再生動作が行われる際の処理としては、特に情報センタ1が介在しない例である。
例えばHDD15から再生されるオーディオファイルに対応する関連情報ファイルを確認し、その中に記録されているURLを得る。
もしくはCDの再生などであれば、そのCDが過去にHDD15にダビングされたものであれば同様に関連情報ファイルを確認することで、URLを判別することができる。
HDD15内の関連情報ファイルから該当するURLが見つからない場合は、基本的にはアクセス及びダウンロードは自動的には実行できないことになるが、例えばユーザーがURLを入力した場合などは可能である。
このような手順で記録再生装置10には、再生しているアルバム又は曲に関連するホームページデータが取り込まれたら、記録再生装置10は取り込まれたロードデータを、関連情報ファイルとしてHDD15に格納したり、表示部24に表示させる処理を行うことができる。
また上記データロード動作IIの場合と同様にアクセス及びデータロード動作が記録再生装置10側の再生動作上の都合や操作上の都合に応じてフレキシブルに実行できる。
12.記録再生装置の表示動作例
以上の各種データロード動作のような通信形態で、記録再生装置10は再生されるオーディオデータに関連するホームページデータを得、それを表示することができるが、以下、その表示処理例としてのCPU11の処理を図14で説明していく。
続いて、ステップF202では、上記各種データロード動作としての動作を実行し、ホームページからのロードデータの取込(場合によっては既に格納されているロードデータのHDD15からの読出)を行う。
図15(a)に示す処理例は、上記データロード動作Iとしての動作制御を行うものである。つまりCPU11の処理としては、識別情報の情報センタ1への送信処理、情報センタ1を介して送信されてくるロードデータの取込処理を行うものである。
図15(b)に示す処理例は、上記データロード動作IIとしての動作制御を行うものである。つまりCPU11の処理としては、識別情報の情報センタ1への送信処理、情報センタ1から送信されてくる判別されたURLの取込処理、取り込まれたURLに基づくホームページアクセス処理、及びそのホームページからのデータダウンロード処理が実行されるものである。
図15(c)に示す処理例は、上記データロード動作III としての動作制御を行うものである。この場合CPU11の処理としては、再生されるオーディオデータに対応するURLの判別処理、判別されたURLに基づくホームページアクセス処理、及びそのホームページからのデータダウンロード処理が実行される。
もしURLが判別できれば、情報センタ1側にURL判別を要求する必要はないため、ステップF202bに進んで、データロード動作III としての動作制御を行う。即ち判別されたURLに基づくホームページアクセス処理、及びそのホームページからのデータダウンロード処理を実行する。
一方URLが判別できなければ、ステップF202cに進んで、データロード動作I又はIIとしての動作制御を行う。データロード動作Iを実行する場合は、識別情報の情報センタ1への送信処理、及び情報センタ1を介して送信されてくるロードデータの取込処理を行う。データロード動作IIを実行する場合は、識別情報の情報センタ1への送信処理、情報センタ1から送信されてくる判別されたURLの取込処理、取り込まれたURLに基づくホームページアクセス処理、及びそのホームページからのデータダウンロード処理を実行する。
もし存在すれば、ステップF202eで、そのロードデータが更新されている可能性などを考慮して、再ロードする必要があるか否かを判断する。例えば前回ロードを行った日時と現在日時が離れていた場合などは、そのロードデータは既に最新の情報ではないとして再ロードする必要ありと判断する。
もし再ロードする必要無しと判断できれば、ステップF202fに進んで、HDD15に格納されているロードデータを読み出すことになる。つまりホームページアクセスは行われない。
即ち再生されるオーディオデータ(オーディオファイル)に対応する関連情報ファイルにおいて、URLが記録されているか否かを判断する。
一方URLが判別できなければ、ステップF202iに進んで、データロード動作I又はIIとしての動作制御を行う。データロード動作Iを実行する場合は、識別情報の情報センタ1への送信処理、及び情報センタ1を介して送信されてくるロードデータの取込処理を行う。データロード動作IIを実行する場合は、識別情報の情報センタ1への送信処理、情報センタ1から送信されてくる判別されたURLの取込処理、取り込まれたURLに基づくホームページアクセス処理、及びそのホームページからのデータダウンロード処理を実行する。
するとCPU11の処理はステップF203に進んで、そのロードデータとしての先頭ページを表示データとしてセットする。例えばRAM13内に設定された表示データ領域(もちろんRAM13とは別に表示メモリを設けてもよいが)にセットする。
これによりオーディオデータの再生時に、ユーザーに対して例えばその音楽を演奏するアーティストのホームページデータなどが表示されることになる。
ステップF205では、ホームページ表示に対してユーザーがリンクページへの移行操作(画面上のクリック等)を行ったかを監視する。
ステップF206では、あるページの画像の表示継続時間を監視し、その表示継続時間が所定時間以上となったか否かを監視する。
ステップF207では、HDD15もしくはCDから再生されているオーディオファイル(CDトラック)が変化したか、即ち再生される曲が次の曲に移ったか否かを監視する。
ステップF208ではユーザーの停止操作、もしくは再生指示されたアルバムの全曲の再生が完了することに応じて、HDD15又はCD−ROMドライブ17での再生動作が終了されたか否かを監視する。
例えばステップF202でのホームページデータのダウンロードの際に、ある程度リンクページについても同時にダウンロードしておくとすれば、ここで改めてダウンロードすることが不要な場合が多くなり、その場合はステップF211に進んで、指定されたリンクページのデータを表示用にセットしてステップF204に進む。従って、表示画面はユーザーの望むリンクページが表示されることになる。
一方、リンクページデータが取り込まれていない場合は、ステップF210でアクセス及びデータロードを行って、そのリンクページのデータを手に入れ、ステップF211、F204の処理でリンクページを表示させることになる。ステップF210の処理は、例えば上記データロード動作III で行えばよいが、記録再生装置10がインターネットブラウザ機能を備えていないような場合は、データロード動作Iのように情報センタ1を介してデータロードを行えばよい。
ステップF213で何らかの操作が検出された場合は、CPU11はその操作に応じた処理を実行するわけであるが、表示処理に関してはステップF204に進み、スクリーンセーバ起動前の表示状態に戻すことになる。
このようなスクリーンセーバ画面に切り換えることに応じて表示デバイスの保護や、再生中の表示画像の面白味を向上させることができる。
なお、この例ではスクリーンセーバとしているが、特に再生されている曲とは無関係な風景画像などを用意しておいて、長時間同一画面の状態が続いたらそのような画像に切り換えるといったような処理でもよい。
例えば再生されているアルバムがいわゆるオムニバスディスクであったり、連続して再生が指示されたオーディオファイルが、複数のアルバムにまたがっているものであった場合、さらには後述する編集後のアルバムなどであった場合では、異なるアーティストの楽曲が連続して再生される場合がある。
そこで、例えばファイルチェンジの際にはステップF216で、再生される曲とそのときの表示データの関連情報としての対応関係を判別し、もし異なるホームページデータを表示させた方がよいと判断された場合は、ステップF202に進んで、上述のようにデータロード動作を行うことになる。
従って例えば曲が変わってアーティストも変わった場合には、表示画像はその曲のアーティストのホームページに切り換えられることになる。
つまり、この処理により、再生される楽曲に応じて適切に関連情報としてのホームページ表示が行われることになる。
予めユーザーによって表示切換設定としてのモード設定操作が行われていた場合は、ステップF218に進み、ロードデータとしてのあるページ(任意のリンクページなど)もしくは、再生曲に対応する関連情報ファイルとしてHDD15に記録されているある画像データなどを、表示用データとしてセットし、ステップF204に進む。従って、曲が変わることに応じて、関連情報としての画像表示も切り換えられることになり、再生の進行に伴って、表示によりユーザーに与えるムードを変化させることなどが可能となる。
また、この場合に切り換える画像内容としては、あくまでも曲に関連する情報としての画像に限るようにしてもよいが、曲とは無関係の画像に切り換える(例えば風景画像など)ようにしてもよい。
なお、表示切換設定がされていない場合は、そのままステップF204に戻る。つまりファイルチェンジをトリガとしての表示画像の切り換えは行われない。
但し、ここではあくまでも再生曲の関連情報としての各種表示を終了させるということにし、再生終了後には、特に関連情報とはならない任意の画像を表示部24で表示させるようにしてもよい。例えば停止状態で表示される1又は複数の画像データを予め用意してHDD15やフラッシュメモリ14などに格納しておき、それらを表示させるようにする。
13.記録再生装置の他の表示動作例
次に、図18により他の表示処理例を説明する。なお、図14と同一ステップには同一番号を付し、説明を省略する。
この表示動作例は、ロードデータとしてのホームページ等の表示を、ユーザーの操作ではなくて、一定時間毎に切り換えていくようにしたものである。なお、いって時間毎に表示が切り替わることを前提としているため、上記図14の処理におけるステップF206〜F215のスクリーンセーバ処理はなじまないものとなり、図18ではこの処理は行われないものとしている。
ステップF201〜F204までのデータロード及び表示処理、ステップF207、F216〜F218のファイルチェンジの際の処理、ステップF208、F219の再生終了時の処理、及びこれらの処理に関して考えられる変形例は、上記図14の場合と同様である。
そして或る表示データ(ロードデータ)に関しての表示が一定時間経過した時点でステップF231に進み、表示切換のための次ページ(リンクページ等)が存在するか否かを判断する。
例えば或るリンクページに切り換える場合は、そのリンクページのデータが既に取り込まれているか否かを判別することになる。また切り換えられる表示がロードデータに限られないものとすれば、関連情報ファイルとして表示内容として適切な画像データやテキストデータが存在するか否かを確認することとなる。
つまりこのような処理により、楽曲等の再生中にユーザーが何の操作をしなくても、一定時間毎に表示が切り替わっていくことになる。例えば再生されている楽曲等に関連するホームページデータやリンクページデータが次々に提示され、非常に興味深い表示を実現できる。
つまり切換表示される画像内容の選択肢を、関連情報だけに限定しないようにするものであり、これによってより多様な表示動作が実現できる。
14.データ編集
以上のように本例では再生されるオーディオファイル等に対応して、多様な関連情報が表示されるわけであるが、HDD15から再生されるオーディオファイルに関しては、ユーザーが予め編集しておくことで、その編集に応じた再生を実行させることもできる。
編集動作の一例としては、例えばユーザーが複数のオーディオファイルを選択して1つのアルバムとしてのファイル群を構成することなどが考えられる。
例えば図6において説明したようにHDD15内にはCD等からダビングした多数のオーディオファイルが格納されているが、そのオーディオファイルのうちで例えばユーザーが好みの楽曲を集めて1つのアルバムとして構築する例を図19に示している。
またその編集アルバムE1に対応する関連情報ファイルEAL1adとして、関連情報ファイルAL3adを選択したものとしている。
さらに、この編集に応じて編集アルバムE1の管理ファイルEAL1が、CPU11によって作成され、格納される。
また、あえてユーザーが再生される楽曲等には関連しない画像を表示させるように設定することも可能となる。
例えば記録再生装置10のような、特に音楽再生を主とする機器に限らず、パーソナルコンピュータやテレビジョン機器などにおいて、本発明の再生端末装置としての動作を実現することもできる。
さらに、オーディオデータ等の再生時には、通常、動作状態やファイル番号(トラックナンバ)なども表示されるが、これらの表示をロードデータに合成して表示することも考えられる。
さらにポインタ判別手段が情報サーバ側とされることで、例えばホームページアドレスの変更などにも組織的な対応が可能となり、常に良好なデータロード動作が実現できる。
もちろんデータロード処理等の実行なども再生端末装置側の都合に応じてフレキシブルに実行できる。
また、本発明によれば、再生端末装置ではロードデータを格納しておくことができるため、それ以降の時点でもロードデータを有効利用できる。例えばその後の再生時などにはデータロードをしなくても多様な情報表示の実行が可能となる。
また、ロードデータの表示内容に関しては、再生手段での再生動作状況に応じて切り換えられていくため、ユーザーは特に表示に関する操作を行わなくとも、多様な情報をみることができる。
また、本発明によれば、ロードデータの表示動作に関して、表示動作もしくは再生動作に関する操作に応じて表示内容切換が実行されるため、ユーザーの好みやその時点で知りたい情報などを表示させていくこと、即ち対話型の情報提供が可能になったり、または再生動作に関する操作として把握されるユーザーの状況に応じた情報表示などが可能となる。
また、本発明によれば、オーディオデータの再生に際して関連する情報が表示されることになるため、オーディオ機器として、簡易な操作性を保ったままでの付加価値の高いシステムを実現できるという効果がある。
Claims (6)
- ネットワークを介して情報サーバと通信可能とされる再生端末装置において、
記録媒体に記録されるオーディオデータに対応する関連情報ファイルにURLが含まれているか否かを判別する判別手段と、
上記判別手段により、上記関連情報ファイルにURLが含まれていると判別されたとき、当該URLにアクセスし、上記関連情報ファイルにURLが含まれていないと判別されたとき、上記記憶媒体に記録されるTOC情報より生成される識別情報を上記情報サーバに送信する送信手段と、
上記URLより転送されたデータ、上記情報サーバから送信された上記識別情報に対応するURL、或いは、当該識別情報に対応するURLより転送されたデータを受信する受信手段と、
上記URLより転送されたデータ、或いは、上記識別情報に対応するURLより転送されたデータを記憶する記憶手段と、
を備える再生端末装置。 - 上記判別手段は、更に、上記オーディオデータに対応するデータが既に上記記憶手段に記憶されているか否かを判別し、
上記記憶手段に上記データが記憶されていないとき、上記オーディオデータに対応する関連情報ファイルにURLが含まれている否かを判別する請求項1に記載の再生端末装置。 - 上記判別手段は、更に、上記オーディオデータに対応するデータが記録された日時と現在日時を比較し、その比較結果により再記録が必要と判断したとき、上記記憶手段に上記データが記憶されていたとしても、上記オーディオデータに対応する関連情報ファイルにURLが含まれている否かを判別し、
その比較結果により再記録は不要と判断したとき、上記記憶手段から上記オーディオデータに対応するデータを読み出すように制御する請求項2に記載の再生端末装置。 - 更に、記録媒体に記録されるTOC情報より、当該記録媒体を識別する識別情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の再生端末装置。
- 更に、記録媒体に記録されるTOC情報より、当該記録媒体に記録されるオーディオデータを識別する識別情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の再生端末装置。
- 上記関連情報には画像データが含まれることを特徴とする請求項1に記載の再生端末装置。
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