JP2007034876A - 虹彩認証装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】眼球画像からの領域の切り出しに多少の誤差があっても、正確に認証を行えるようにする。
【解決手段】登録用の眼球画像から抽出した虹彩領域の画像を極座標変換して登録虹彩パターン画像(正規化画像)とし、照合用の眼球画像から抽出した虹彩領域の画像を極座標変換して照合虹彩パターン画像(正規化画像)とし、登録虹彩パターン画像と照合虹彩パターン画像とをBLPOC(帯域制限位相限定相関法)により照合する。
【選択図】 図8

Description

この発明は、眼球内に入る光の量を調節する虹彩から個人を認証する虹彩認証装置に関するものである。
従来より、この種の虹彩認証装置として、特許文献1に示されているような虹彩認証装置が用いられている。この虹彩認証装置では、撮像した目の画像(眼球画像)から虹彩部分を複数の円弧状に切り出し(図22参照:円弧S0)、ガボールフィルタなどの帯域通過フィルタを使用して虹彩パターンの特徴を抽出し、各円弧S0ごとに1次元のコード(アイリスコード)を生成する。登録用の眼球画像と照合用の眼球画像のそれぞれについて、このアイリスコードを生成し、これらのアイリスコードのハミング距離を求め、このハミング距離の大きさによって本人と他人との区別を行う。
なお、虹彩とは、眼球の角膜と水晶体との間にあって、中央に瞳孔を持つ円盤状の薄膜であり、眼球内に入る光の量を調節する部分である。虹彩の外側には強膜(白目)が位置する。妊娠7,8ヶ月頃に虹彩にパターンが形成され、生後約2年で安定した後は生涯不変である。虹彩のパターンは、同一人物の左右の目でも異なり、遺伝的な影響度が極めて少ない。さらに、虹彩は、内部器官であるため、損傷を受けにくく、非接触での認証が可能である。
特表平8−504975号公報(特許第3307936号) 特開平10−63847号公報 K. Takita, T. Aoki, Y. Sasaki, T. Higuchi, and K. Kobayashi, "High-accuracy subpixel image registration based on phase-only correlation," IEICE Trans. Fundamentals, Vol. E86-A, No. 8, pp. 1925・1934, August 2003. K. Ito, H. Nakajima, K. Kobayashi, T. Aoki, and T. Higuchi, "A ・ngerprint matching algorithm using phase-only correlation," IEICE Trans. Fundamentals,Vol. E87-A, No. 3, pp. 682・691, March 2004. 森田歩, 伊藤康一, 青木孝文, 樋口龍雄, 中島寛, 小林孝次, "位相限定相関法と特徴ベースマッチングの組み合わせに基づく指紋照合アルゴリズムの検討," 計測自動制御学会東北支部第219 回研究集会, 資料番号219-5, November 2004.
しかしながら、上述した特許文献1に示された虹彩認証装置では、眼球画像から虹彩部分を複数の円弧状に切り出し、各円弧S0ごとに処理を行うため、円弧状の領域の切り出しに誤差(特に、半径方向の誤差)があると、ガボールフィルタによる特徴抽出を行うべき虹彩位置が登録用の眼球画像と照合用の眼球画像とで異なることになり、正確な認証が行えなくなる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、眼球画像からの領域の切り出しに多少の誤差があっても、正確に認証を行うことができる虹彩認証装置を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、撮像された眼球画像から虹彩領域を抽出する虹彩領域抽出手段と、登録用の眼球画像から抽出された虹彩領域の画像を極座標変換して登録虹彩パターン画像を作成する登録虹彩パターン画像作成手段と、照合用の眼球画像から抽出された虹彩領域の画像を極座標変換して照合虹彩パターン画像を作成する照合虹彩パターン画像作成手段と、登録虹彩パターン画像と照合虹彩パターン画像との相関に基づいて両画像の照合を行う照合手段とを設けたものである。
この発明によれば、登録用の眼球画像から抽出された虹彩領域の画像が極座標変換されて登録虹彩パターン画像(正規化画像)とされ、照合用の眼球画像から抽出された虹彩領域の画像が極座標変換されて照合虹彩パターン画像(正規化画像)とされ、登録虹彩パターン画像と照合虹彩パターン画像との相関に基づいて両画像の照合が行われる。
本発明において、虹彩領域の切り出し誤差は、極座標変換後の画像(正規化画像)において、平行移動・拡大縮小・歪みなどとなって現れる可能性がある。しかし、その虹彩領域の切り出し誤差は、領域全体に比べて僅かである。したがって、極座標変換後の登録虹彩パターン画像および照合虹彩パターン画像において、虹彩領域の切り出し誤差の影響は小さく、正確な認証が可能となる。
本発明において、虹彩領域抽出手段は、例えば、眼球画像の瞳孔と虹彩との境界を虹彩の内側境界として楕円近似により検出し、眼球画像の虹彩と強膜との境界を虹彩の外側境界として円近似により検出し、この検出した虹彩の内側領域と外側領域とで挟まれた領域を虹彩領域として抽出する。
実際に撮像された眼球画像は、個人の生体特徴や撮像環境によって異なり、瞳孔と虹彩との境界(虹彩の内側境界)は真円になるとは限らない。真円と仮定して瞳孔と虹彩との境界の検出を行うと、正しい認証が行えなくなる場合がある。本発明では、瞳孔と虹彩との境界の検出を楕円と仮定して行うので、真円でない場合でも正しい認証を行うことが可能となり、認証精度が向上する。
なお、虹彩と強膜との境界(虹彩の外側境界)は、円になることが多い。この場合、円近似でも楕円近似でもよい。
本発明において、登録虹彩パターン画像作成手段は、登録用の眼球画像から検出された虹彩の内側境界の中心を基準として、登録用の眼球画像から抽出された虹彩領域の画像を極座標変換し、照合虹彩パターン画像作成手段は、照合用の眼球画像から検出された虹彩の内側境界の中心を基準として、照合用の眼球画像から抽出された虹彩領域の画像を極座標変換する。本発明において、虹彩の内側境界から検出される楕円の中心は、正確な瞳孔の中心を示す。本発明では、この正確な瞳孔の中心を基準として、虹彩領域の画像が極座標変換される。
本発明において、照合手段は、登録虹彩パターン画像および照合虹彩パターン画像から非虹彩部分を含まないように1以上の矩形領域を切り出し、登録虹彩パターン画像および照合虹彩パターン画像の共通する矩形領域同士の相関値を求め、その相関値に基づいて登録用の眼球画像と照合用の眼球画像との照合を行う。
撮像された眼球画像中、虹彩領域の画像には、まぶたが含まれたり、まつげが含まれたり、光の反射が写り込んでいたりする。この場合、極座標変換して作成された登録虹彩パターン画像や照合虹彩パターン画像に、それらの画像が非虹彩部分として現れる。
本発明では、この非虹彩部分を含まないように、登録虹彩パターン画像や照合虹彩パターン画像から1以上の矩形領域を切り出す。そして、登録虹彩パターン画像および照合虹彩パターン画像の共通する矩形領域(共通領域)同士の相関値を求め、その相関値に基づいて両画像の照合を行う。
非虹彩部分が少ない場合、登録虹彩パターン画像と照合虹彩パターン画像との共通領域として広い面積を確保することができるので、矩形領域は1つであってもよい。これに対し、非虹彩部分が多いと、登録虹彩パターン画像と照合虹彩パターン画像との共通領域として広い面積を確保できないことがある。このような場合、例えば、虹彩パターン画像の上端からの幅を段階的に定め、その幅毎に矩形領域を切り出し、これら矩形領域について共通領域同士の相関値を求めるようにしてもよい。
本発明によれば、登録用の眼球画像から抽出された虹彩領域の画像が極座標変換されて登録虹彩パターン画像(正規化画像)とされ、照合用の眼球画像から抽出された虹彩領域の画像が極座標変換されて照合虹彩パターン画像(正規化画像)とされ、登録虹彩パターン画像と照合虹彩パターン画像との相関に基づいて両画像の照合が行われるものとなり、眼球画像からの虹彩領域の切り出しに多少の誤差があっても、正確に認証を行うことができるようになる。
また、本発明によれば、眼球画像の瞳孔と虹彩との境界を虹彩の内側境界として楕円近似により検出し、眼球画像の虹彩と強膜との境界を虹彩の外側境界として円近似および楕円近似の何れか一方により検出し、この検出した虹彩の内側境界と外側境界とで挟まれた領域を虹彩領域として抽出することにより、瞳孔と虹彩との境界が真円でない場合でも正しい認証を行うことが可能となり、認証精度が向上する。
また、本発明によれば、登録用の眼球画像から検出された虹彩の内側境界の中心を基準として登録用の眼球画像から抽出された虹彩領域の画像を極座標変換し、照合用の眼球画像から検出された虹彩の内側境界の中心を基準として照合用の眼球画像から抽出された虹彩領域の画像を極座標変換することにより、正確な瞳孔の中心を基準として登録、照合共に虹彩領域の画像が極座標変換されるものとなり、正確な認証を行うことが可能となる。
また、本発明によれば、登録虹彩パターン画像および照合虹彩パターン画像から非虹彩部分を含まないように1以上の矩形領域を切り出し、登録虹彩パターン画像および照合虹彩パターン画像の共通する矩形領域同士の相関値を求め、その相関値に基づいて両画像の照合を行うようにすることにより、虹彩領域の画像に、まぶたが含まれたり、まつげが含まれたり、光の反射が写り込んでいたりしていたような場合でも、精度よく認証を行うことが可能となる。
以下、本発明を実施の形態に基づき詳細に説明する。図1はこの発明の一実施の形態を示す虹彩認証装置のブロック構成図である。同図において、10は操作部、20はコントロール部であり、操作部10にはテンキー10−1,ディスプレイ(LCD)10−2,カメラ(CCDカメラ)10−3などが設けられている。
コントロール部20は、CPU20−1と、ROM20−2と、RAM20−3と、ハードディスク(HD)20−4と、フレームメモリ(FM)20−5と、外部接続部(I/F)20−6を備えており、ROM20−2には本実施の形態特有のプログラムとして登録プログラムと照合プログラムが格納されている。
〔虹彩の登録〕
この虹彩認証装置において利用者の虹彩は次のようにして登録される。すなわち、運用する前に、利用者は、テンキー10−1を用いて自己に割り当てられたIDナンバを入力のうえ(図2:ステップ101)、カメラ10−3の前に立つ。カメラ10−3は利用者の眼球画像を撮像し、撮像した眼球画像を登録用原画像F(n1,n2)(図3(a)参照)としてコントロール部20へ送る。なお、図3(a)の登録用原画像F(n1,n2)において、1は瞳孔、2は虹彩、3は強膜である。
〔瞳孔中心の推定〕
コントロール部20のCPU20−1は、操作部10からの登録用原画像F(n1,n2)をフレームメモリ20−5を介して取り込み(ステップ102)、取り込んだ登録用原画像F(n1,n2)から瞳孔の中心(Cp1,Cp2)を推定する(ステップ103)。この瞳孔の中心(Cp1,Cp2)の推定は、次のようにして行う。
(1)登録用原画像F(n1,n2)のヒストグラムを求める(図4:ステップ201)。
(2)ヒストグラムの最大値の輝度値を閾値として登録用原画像F(n1,n2)を2値化する(ステップ202)。この場合、閾値以下の輝度値を持つ画素の輝度値を「0」にし、その他の画素の輝度値を「1」にする。この処理により、登録用原画像F(n1,n2)からほゞ瞳孔のみを抽出した画像が得られる。
なお、この例では、ヒストグラムの最大値の輝度値を閾値としたが、所定の閾値を用いて画像を2値化するようにしてもよい。この場合、閾値の値は用いるデータベースによって変動するため、いくつかの画像を用いて実験的に決定する。
(3)2値化した画像のn1方向(水平方向)とn2方向(垂直方向)のそれぞれのプロジェクション(投影)を求める(ステップ203)。
(4)n1方向、n2方向のプロジェクションから、その値が低くなる部分の中心を求め、瞳孔の中心(Cp1,Cp2)とする(ステップ204)。
なお、この例では、n1方向、n2方向のプロジェクションから瞳孔の中心(Cp1,Cp2)を求めたが、上記ステップで2値化した画像に対して重心計算を行い、求められた重心を瞳孔の中心(Cp1,Cp2)としてもよい。
〔瞳孔と虹彩との楕円近似による境界検出〕
次に、CPU20−1は、取り込んだ登録用原画像F(n1,n2)から瞳孔と虹彩との境界(虹彩の内側境界:図3(a)に示すS1)を検出する(ステップ104)。
取り込んだ登録用原画像F(n1,n2)は、個人の生体特徴や撮像環境によって異なり、虹彩の内側境界S1が真円になっているとは限らない(真円になっていない方が多い)。真円と仮定して虹彩の内側境界S1の検出を行うと、正しい認証が行えなくなる場合がある。
そこで、本実施の形態では、虹彩の内側境界S1を楕円と仮定し、楕円近似によって検出する。これにより、瞳孔と虹彩との境界が真円でない場合でも正しい認証を行うことが可能となり、認証精度が向上する。この虹彩の内側境界S1の楕円近似による検出は、次のようにして行う。
(1)虹彩の内側境界S1を楕円と仮定し、その中心座標を(Cp1,Cp2)、n1方向の楕円軸の長さをl1、n2方向の楕円軸の長さをl2とし、中心座標(Cp1,Cp2)、n1方向の楕円軸の長さl1およびn2方向の楕円軸の長さl2を初期化する(図5:ステップ301)。この場合、中心座標(Cp1,Cp2)には、ステップ103で推定した瞳孔の中心(Cp1,Cp2)を初期値としてセットする。また、n1方向の楕円軸の長さl1、n2方向の楕円軸の長さl2には、予め定められた値を初期値としてセットする。
(2)そして、登録用原画像F(n1,n2)において、Cp1、Cp2、l1、l2で決まる楕円の周上のN画素の輝度値の線積分を求める(ステップ302)。
(3)「Cp1を±m1ピクセルの範囲内でm2ピクセル移動する」、「Cp2を±m1ピクセルの範囲内でm2ピクセル移動する」、「l1をl1minからl1maxの範囲内でk1増加する」、「l2をl2minからl2maxの範囲内でk2増加する」を、全ての組合せとなるように、いずれか1つの変更を行う(ステップ303)。
(4)そして、登録用原画像F(n1,n2)において、変更したCp1、Cp2、l1、l2で決まる楕円の周上のN画素の輝度値の線積分を求める(ステップ304)。
(5)ステップ302で求めた変更前の線積分値とステップ304で求めた変更後の線積分値との差を求める(ステップ305)。
(6)Cp1、Cp2、l1、l2の全ての組合せについて変更前の線積分値と変更後の線積分値との差を求めたか否かをチェックする(ステップ306)。
(7)ステップ303〜306を繰り返すことにより、Cp1、Cp2、l1、l2の全ての組合せについて(図3(b)参照)、変更前の線積分値と変更後の線積分値との差を求める。
(8)その中から線積分値の差が最大値となるCp1、Cp2、l1、l2を求める(ステップ307)。このCp1、Cp2、l1、l2で決まる楕円を虹彩の内側境界S1とする。
なお、この虹彩の内側境界S1の検出では、一例として、N=128、m1=3、m2=1、l1min=30、l1max=70、k1=1、l2min=l1−8、l2max=70、k2=1とする。
また、この虹彩の内側境界S1の検出において、虹彩の内側境界S1を円のアフィン変換としてとらえ、単なる楕円ではなく、回転も考慮に入れるようにすれば、より高精度な境界検出が可能となる。すなわち、n1方向の中心座標、n2方向の中心座標、n1方向の楕円軸の長さ、n2方向の楕円軸の長さだけではなく、回転角度を加えた5つのパラメータを用い、アフィン変換などを使用して楕円近似を行うようにしてもよい。
〔虹彩と強膜との円近似による境界検出〕
次に、CPU20−1は、取り込んだ登録用原画像F(n1,n2)から虹彩と強膜との境界(虹彩の外側境界:図3(a)に示すS2)を検出する(ステップ105)。虹彩の外側境界S2は円(真円に近い)になることが多い。そこで、本実施の形態では、虹彩の外側境界S2を円と仮定し、円近似によって虹彩の外側境界S2を検出する。この虹彩の外側境界S2の円近似による検出は、次のようにして行う。なお、虹彩の外側境界S2についても、内側境界S1と同様、楕円近似によって検出するようにしてもよい。
(1)虹彩の外側境界S2を円と仮定し、その中心座標を(Ci1,Ci2)、半径をrとし、中心座標(Ci1,Ci2)および半径rを初期化する(図6:ステップ401)。この場合、中心座標(Ci1,Ci2)には、ステップ104で求めた虹彩の内側境界S1の中心(Cp1,Cp2)を初期値としてセットする。また、半径rには、予め定められた値を初期値としてセットする。
(2)そして、登録用原画像F(n1,n2)において、Ci1、Ci2、rで決まる円の左右の弧(3π/8〔rad 〕)上のN画素(左:N/2画素、右:N/2画素)の輝度値の線積分を求める(ステップ402)。
(3)「Ci1を±m1ピクセルの範囲内でm2ピクセル移動する」、「Ci2を±m1ピクセルの範囲内でm2ピクセル移動する」、「rをrminからrmaxの範囲内でk増加する」を、全ての組合せとなるように、いずれか1つの変更を行う(ステップ403)。
(4)そして、登録用原画像F(n1,n2)において、変更したCi1、Ci2、rで決まる円の左右の弧(3π/8〔rad 〕)上のN画素(左:N/2画素、右:N/2画素)の輝度値の線積分を求める(ステップ404)。
(5)ステップ402で求めた変更前の線積分値とステップ404で求めた変更後の線積分値との差を求める(ステップ405)。
(6)Ci1、Ci2、rの全ての組合せについて変更前の線積分値と変更後の線積分値との差を求めたか否かをチェックする(ステップ406)。
(7)ステップ403〜406を繰り返すことにより、Ci1、Ci2、rの全ての組合せについて(図3(c)参照)、変更前の線積分値と変更後の線積分値との差を求める。
(8)その中から線積分値の差が最大値となるCi1、Ci2、rを求める(ステップ407)。このCi1、Ci2、rで決まる円を虹彩の外側境界S2とする。
なお、この虹彩の外側境界S2の検出では、一例として、N=100、m1=5、m2=1、rmin=l+10、rmax=l+100、k=1とする。但し、lは、虹彩の内側境界S1の検出において求めたl1,l2のうち、大きい方の値とする。
〔虹彩領域の抽出〕
次に、CPU20−1は、登録用原画像F(n1,n2)において、ステップ104で検出した虹彩の内側境界S1とステップ105で検出した虹彩の外側境界S2とで挟まれた領域S3(図3(d)参照)を虹彩領域として抽出する(ステップ106)。
〔虹彩領域の正規化(極座標変換)〕
明るさの変化により瞳孔の半径は変化する。このため、撮影のタイミングによって、同じ人物でも虹彩パターンに変化が生じる。また、カメラと被写体との距離の変化によっても、虹彩画像の大きさに変化が生じる。
そこで、本実施の形態では、虹彩パターンの変化を半径方向への拡大・縮小と考え、虹彩領域S3の画像をp1×p2の平面に極座標変換することで正規化する(ステップ107)。
但し、虹彩領域S3の全てを極座標変換するのではなく、まぶたおよびまつげの影響を避けるため、虹彩の内側境界S1の中心(Cp1,Cp2)、すなわち瞳孔の中心(Cp1,Cp2)を基準として、虹彩領域S3の下半分(半円)のみを極座標変換する。
この場合の極座標変換について図7を用いて説明する。図7(a)は極座標変換する前の虹彩領域S3の画像を示し、図7(b)は極座標変換後の虹彩領域S3の画像(正規化画像:以下、虹彩パターン画像と言う)を示す。極座標変換する前の画像において、瞳孔の中心(Cp1,Cp2)を原点として、虹彩領域S3の下半分を円周方向(θ方向)に256分割し、半径方向(R方向)に128分割する。この分割した各画素の輝度値を、θを横軸、Rを縦軸として示し、虹彩パターン画像f(p1,p2)を得る。
本実施の形態において、瞳孔の中心(Cp1,Cp2)は、虹彩の内側境界S1の中心(Cp1,Cp2)として正確に求められており、この正確な瞳孔の中心(Cp1,Cp2)を基準として虹彩領域S3の画像が極座標変換されるので、正確な認証を行うことが可能となる。
〔虹彩とまぶたとの楕円近似による境界検出、まぶた領域のマスク〕
本実施の形態では、虹彩領域S3の下半分を照合に使用するため、上まぶたや上側のまつげの影響を避けることできるが、下まぶたが虹彩領域S3にかかる場合、その影響により正確な照合が行えない可能性がある。
図8(a)に虹彩領域S3に下まぶたがかかった場合の登録用原画像F(n1,n2)を示す。図8(b)に虹彩領域S3に下まぶたがかかった場合の虹彩パターン画像f(p1,p2)を示す。この場合、虹彩パターン画像f(p1,p2)には、まぶた領域S4が現れる。このまぶた領域S4において、虹彩との境界(図8(b)に示すS5)は、楕円の一部と考えることができる。
そこで、本実施の形態では、このまぶた領域S4の虹彩との境界S5(以下、まぶたの境界と呼ぶ)を楕円と仮定し、楕円近似によって検出する(ステップ108)。そして、このまぶたの境界S4によってまぶた領域S4を特定し、まぶた領域S4をマスクする(ステップ109)。このまぶたの境界S5の楕円近似による検出、まぶた領域S4のマスクは、次のようにして行う。
(1)虹彩パターン画像f(p1,p2)を2倍に拡張する(図9:ステップ501、図15(a),(b)参照)。
(2)この拡張した虹彩パターン画像f(p1,p2)の下端を楕円のp2方向の中心座標Cq2をとし、p1方向の中心座標Cq1、p1方向の楕円軸の長さl1、p2方向の楕円軸の長さl2を初期化する(ステップ502)。この場合、中心座標Cq1には、拡張した虹彩パターン画像f(p1,p2)のp1方向の中心を初期値としてセットし、p1方向の楕円軸の長さl1、p2方向の楕円軸の長さl2には、予め定められた値を初期値としてセットする。
(3)そして、拡張した虹彩パターン画像f(p1,p2)において、Cq1、l1、l2で決まる楕円の上側の弧(3π/4〔rad〕)上のN画素の輝度値の線積分を求める(ステップ503)。
(4)「Cq1を±m1ピクセルの範囲内でm2ピクセル移動する」、「l1をl1minからl1maxの範囲内でk1増加する」、「l2をl2minからl2maxの範囲内でk2増加する」を、全ての組合せとなるように、いずれか1つの変更を行う(ステップ504)。
(5)そして、拡張した虹彩パターン画像f(p1,p2)において、変更したCq1、l1、l2で決まる楕円の上側の弧(3π/4〔rad〕)上のN画素の輝度値の線積分を求める(ステップ505)。
(6)ステップ503で求めた変更前の線積分値とステップ505で求めた変更後の線積分値との差を求める(ステップ506)。
(7)Cq1、l1、l2の全ての組合せについて変更前の線積分値と変更後の線積分値との差を求めたか否かをチェックする(ステップ507)。
(8)ステップ504〜507を繰り返すことにより、Cq1、l1、l2の全ての組合せについて、変更前の線積分値と変更後の線積分値との差を求める。
(9)その中から線積分値の差が最大値となるCq1、l1、l2を求める(ステップ508)。
(10)ステップ508で求めた線積分値の差の最大値が所定値d以上であるか否かをチェックする(ステップ509)。
(11)線積分値の差の最大値が所定値d以上でなければ(ステップ509のNO)、まぶた領域は存在しないと判断し(ステップ510)、拡張する前の虹彩パターン画像f(p1,p2)をそのまま登録虹彩パターン画像とする(ステップ511)。
(12)線積分値の差の最大値が所定値d以上であれば(ステップ509のYES)、まぶた領域が存在すると判断し、ステップ508で求めたCq1、l1、l2で決まる楕円の弧をまぶたの境界S5とし、このまぶたの境界S5と拡張する前の虹彩パターン画像f(p1,p2)の下端とで囲まれた領域をまぶた領域S4として検出し、この検出したまぶた領域S4に対してマスクを実行する(ステップ512:図10(c)参照)。この例では、検出したまぶた領域S4の画素の輝度値を全て「0」とし、このまぶた領域S4をマスクした拡張する前の虹彩パターン画像f(p1,p2)を登録虹彩パターン画像とする(ステップ513)。
なお、このまぶたの境界S5の検出では、一例として、N=128、m1=50、m2=3、l1min=50、l1max=150、k1=3、l2min=N2/4、l2max=3・N2/4、k2=3、d=2700とする。なお、N1,N2は、虹彩パターン画像f(p1,p2)の画像サイズ(N1×N2)とする。
〔登録虹彩パターン画像の登録〕
CPU20−1は、このようにして登録用原画像F(n1,n2)から虹彩領域S3を抽出し、この抽出した虹彩領域S3の画像を極座標変換し、必要に応じてマスクを施し、これによって得られた登録虹彩パターン画像f(p1,P2)をステップ101で入力されたIDナンバと対応づけてハードディスク20−4に保存する(ステップ110)。
〔虹彩の照合〕
この虹彩認証装置において虹彩の照合は次のようにして行われる。運用中、利用者は、テンキー10−1を用いて自己に割り当てられたIDナンバを入力のうえ(図10に示すステップ601)、カメラ10−3の前に立つ。カメラ10−3は利用者の眼球画像を撮像し、撮像した眼球画像を照合用原画像G(n1,n2)(図15(a)参照)としてコントロール部20へ送る。
〔照合虹彩パターン画像の作成〕
コントロール部20のCPU20−1は、操作部10からの照合用原画像G(n1,n2)をフレームメモリ20−5を介して取り込み(ステップ602)、虹彩の登録時と同様にして、取り込んだ照合用原画像G(n1,n2)に対して、「瞳孔中心の推定」(ステップ603)、「瞳孔と虹彩との楕円近似による境界検出」(ステップ604)、「虹彩と強膜との円近似による境界検出」(ステップ605)、「虹彩領域の抽出」(ステップ606)、「虹彩領域の正規化(極座標変換)」(ステップ607)、「虹彩とまぶたとの楕円近似による境界検出」(ステップ608)、「まぶた領域のマスク」(ステップ609)を行い、照合虹彩パターン画像g(p1,p2)を得る(図16(b)参照)。
〔登録虹彩パターン画像の読み出し〕
そして、CPU20−1は、ステップ601で入力されたIDナンバに基づき、このIDナンバと対応づけてハードディスク20−4に保存されている登録虹彩パターン画像f(p1,p2)を読み出す(ステップ610)。なお、この実施の形態では、1:1の照合方式を採用しているのでIDナンバの入力を必要とするが、1:Nの照合方式(全ての登録虹彩パターン画像と照合を行う方式)ではIDナンバの入力は不要である。
〔不要領域のチェック〕
登録虹彩パターン画像f(p1,p2)や照合虹彩パターン画像g(p1,p2)には光の反射が写り込んでいることがある。この光の反射やマスクされているまぶた領域は、正確な照合を妨げるため、不要領域として切り取る必要がある。CPU20−1は、この光の反射やマスクされているまぶた領域を、次のようにして登録虹彩パターン画像f(p1,p2)や照合虹彩パターン画像g(p1,p2)から切り取る。
まず、登録虹彩パターン画像f(p1,p2)と照合虹彩パターン画像g(p1,p2)のそれぞれについて、光の反射を輝度値により判別する(図11:ステップ611)。そして、登録虹彩パターン画像f(p1,p2)と照合虹彩パターン画像g(p1,p2)のそれぞれについて、マスクされているまぶた領域と光の反射が含まれないように、不要領域の幅Wf,Wgを求める(ステップ612:図17(a),(b)参照)。そして、Wf,Wgのうち大きい方を、切り取るべき不要領域の幅wとする(ステップ613)。
そして、この不要領域の幅wについて、予め定められている閾値wmよりも大きいか否かをチェックする(ステップ614)。不要領域の幅wがwm以下であれば(ステップ614のNO)、共通領域として広い面積を確保することができると判断し、ステップ615以降の処理へと進む。不要領域の幅wがwmよりも大きければ(ステップ614のYES)、共通領域として広い面積を確保できないと判断し、ステップ627(図12)以降の処理へと進む。共通領域については後述する。
〔登録虹彩パターン画像と照合虹彩パターン画像との照合〕
CPU20−1は、不要領域の幅wがwm以下であった場合(ステップ614のNO)、すなわち照合に用いる共通領域として広い面積を確保することができると判断すると、登録虹彩パターン画像f(p1,p2)と照合虹彩パターン画像g(p1,p2)との照合を直ちに開始する。この照合は次のようにして行われる。
〔不要領域の切り取り〕
CPU20−1は、登録虹彩パターン画像f(p1,p2)と照合虹彩パターン画像g(p1,p2)との照合を行うにあたって、登録虹彩パターン画像f(p1,p2)および照合虹彩パターン画像g(p1,p2)から不要領域の幅wで画像を切り取り、登録虹彩パターン画像fc(p1,p2)および照合虹彩パターン画像gc(p1,p2)を得る(ステップ615:図17(c),(d)参照)。
〔位置ずれ補正〕
登録虹彩パターン画像f(p1,p2)および照合虹彩パターン画像g(p1,p2)は、撮影時の頭部の回転や眼球の運動などにより、本人同士であっても位置ずれが生じる虞れがある。このため、本実施の形態では、不要領域を切り取った登録虹彩パターン画像fc(p1,p2)および照合虹彩パターン画像gc(p1,p2)に対し、位置ずれ補正を行う。
この位置ずれの補正は、位相限定相関法(Phase-Only Correlation:POC)により登録虹彩パターン画像fc(p1,p2)と照合虹彩パターン画像gc(p1,p2)との間のPOC関数を求め、相関ピークの位置ずれ(τ1,τ2)を求めることによって行う。
なお、位相限定相関法については、特許文献2や非特許文献1などにその詳細が説明されている。位相限定相関法では、照合画像(2次元の画像)に2次元離散的フーリエ変換を施して照合フーリエ画像を作成する。そして、この照合フーリエ画像と同様の処理を施して作成されている登録画像の登録フーリエ画像とを合成し、この合成フーリエ画像に対して振幅を1とする処理を行ったうえ、2次元離散的フーリエ変換を施して相関データとする。この相関データ(POC関数)は、周波数空間における振幅が1とされ、位相のみとされているが、基本的には照合画像と登録画像とを畳み込んだデータと考えることができ、照合画像と登録画像との相関を表すものである。
CPU20−1は、ステップ615において、登録虹彩パターン画像fc(p1,p2)および照合虹彩パターン画像gc(p1,p2)について、p1方向(水平方向)、p2方向(垂直方向)に対してそれぞれτ1とτ2ピクセルだけ画像を切り取り(図18(a),(b)参照)、登録虹彩パターン画像f’(p1,p2)および照合虹彩パターン画像g’(p1,p2)とする。これにより、登録虹彩パターン画像fc(p1,p2)と照合虹彩パターン画像gc(p1,p2)との共通領域が互いの画像からfc’(p1,p2)、gc(p1,p2)として抽出される。
〔照合〕
CPU20−1は、この抽出した登録虹彩パターン画像f’(p1,p2)を登録画像とし、照合虹彩パターン画像g’(p1,p2)を照合画像とし、登録画像f’(p1,p2)と照合画像g’(p1,p2)とを帯域制限位相限定相関法(Band-Limited Phase-Only Correlation:BLPOC)で照合する(ステップ617)。なお、BLPOCについては、非特許文献2や非特許文献3などにその詳細が説明されている。BLPOCでは、有効な周波数帯のみを使って、登録画像と照合画像とを位相限定相関法(POC)で照合する。
この実施の形態では、登録画像f’(p1,p2)および照合画像g’(p1,p2)の周波数領域における画像f’(k1,k2)およびg’(k1,k2)において(図19(a),(b)参照)、k1方向に画像サイズ(a×b)のh%(例えば、50%(a/2))、k2方向に画像サイズ(a×b)のv%(例えば、25%(b/4))を有効な周波数帯とし、この有効な周波数帯の画像を切り出して照合を行い、BLPOC関数を求める。
虹彩画像では、虹彩の模様が指紋のように縞模様を持つと仮定できず、個人によって様々な模様がある。このため、その虹彩の持つ周波数帯域を特定することは困難である。本実施の形態では、画像サイズ(共通領域の大きさ)から有効な周波数帯を決定することで、高精度の認証が可能となる。
CPU20−1は、登録画像f’(p1,p2)と照合画像g’(p1,p2)とのBLPOCによる照合によって得られるBLPOC関数のピークから照合スコアSCを求める(ステップ618)。そして、この照合スコアSCを予め定められている所定値sc1と比較し(ステップ619)、照合スコアSCが所定値sc1以下であれば(ステップ619のYES)、登録画像f’(p1,p2)と照合画像g’(p1,p2)とが一致せず、入力された眼球画像は本人のものではないと判定する(ステップ620)。
照合スコアSCが所定値sc1より大きい場合には、その照合スコアSCを予め定められている所定値sc2(sc2>sc1)と比較し(ステップ621)、照合スコアSCが所定値sc2以上であれば(ステップ621のYES)、登録画像f’(p1,p2)と照合画像g’(p1,p2)とが一致し、入力された眼球画像は本人のものであると判定する(ステップ622)。
本実施の形態において、虹彩領域S3の切り出し誤差は、極座標変換後の画像(正規化画像)において、平行移動・拡大縮小・歪みなどとなって現れる可能性がある。しかし、虹彩領域S3の切り出し誤差は、領域全体に比べて僅かである。したがって、極座標変換後の登録虹彩パターン画像f(p1,p2)および照合虹彩パターン画像g(p1,p2)において、虹彩領域S3の切り出し誤差の影響は小さく、正確な認証が可能となる。
照合スコアSCがsc1<SC<sc2であった場合(ステップ619のNO)、CPU20−1は、照合画像g’(p1,p2)を拡大・縮小(バイキュービック補完)させて登録画像f’(p1,p2)とBLPOCにより照合する(ステップ623)。
例えば、照合画像g’(p1,p2)をp1方向(水平方向)に3%、5%、7%縮小し、縮小した各照合画像g’(p1,p2)を登録画像f’(p1,p2)とBLPOCにより照合する。同様に、照合画像g’(p1,p2)をp1方向(水平方向)に3%、5%、7%拡大し、拡大した各照合画像g’(p1,p2)を登録画像f’(p1,p2)とBLPOCにより照合する。
そして、各BLPOC関数のピークから照合スコアを求め(ステップ624)、これら照合スコアの最大値を照合スコアSCとする(ステップ625)。そして、この照合スコアSCと所定値sc2とを比較し(ステップ626)、照合スコアSCが所定値sc2以上であれば(ステップ626のYES)、「一致」と判定し(ステップ622)、照合スコアSCが所定値sc2に満たなければ(ステップ626のNO)、「不一致」と判定する(ステップ623)。
〔拡大・縮小を考慮して照合を行う理由〕
登録用原画像F(n1,n2)や照合用原画像G(n1,n2)からの中心座標C(Cp1,Cp2)瞳孔および虹彩の中心座標C(Ci1,Ci2)を求める際に、本人同士の画像においてその2つの中心座標の位置関係がずれてしまうと、極座標変換の際にp1方向への拡大・縮小が生じ、本人同士の照合スコアSCが下がる原因となる。
そこで、照合スコアSCがsc1<SC<sc2である場合、照合画像g’(p1,p2)をp1方向に少しずつ縮小したり、拡大したりして、照合を行う。これにより、本人同士の画像にも拘わらず、瞳孔や虹彩の中心座標の位置関係のずれによって照合スコアSCがsc2以上とならなかった場合でも、救済することが可能となる。
なお、本実施の形態では、ステップ618において、登録画像f’(p1,p2)と照合画像g’(p1,p2)とのBLPOC関数のピークから照合スコアSCを求める際、中心付近の一定範囲内にある相関ピークのみを使用するようにしている。撮像装置の上下軸と実際の上下軸の関係が変化しない環境において、虹彩画像の上下方向が大きく変わることはない。この場合、眼球画像を極座標変換した画像において、半径方向、角度方向とも若干のずれは発生し得るが、大きくずれることはない。この条件において、BLPOCを用いて相関を得ると、ほゞ中心付近にピークが現れることになる。もし、中心から大きく外れた位置にピークが出た場合、それは正しい結果とは言えず、そのピークを除去して照合を行うことによって、認証精度を高めることが可能となる。
〔虹彩領域の分割〕
CPU20−1は、不要領域の幅wがwmより大きかった場合(ステップ614のYES)、すなわち照合に用いる共通領域として広い面積を確保することができないと判断すると、3段階のwd(wd1、wd2、wd3)により、登録虹彩パターン画像f(p1,p2)と照合虹彩パターン画像g(p1,p2)の両方に不要領域が含まれないように左右の端から矩形領域を切り出し、6枚の分割画像のペアfcd1(p1,P2)〜fcd6(p1,P2)、gcd1(p1,P2)〜gcd6(p1,P2)を得る(図12:ステップ627)。
図20に登録虹彩パターン画像f(p1,p2)からの分割画像fcd1(p1,p2)〜fcd6(p1,p2)の切り出し例を示す。このように、登録虹彩パターン画像f(p1,p2)の上端からの切り出し幅wdをwd1,wd2,wd3(wd1<wd2<wd3)の3段階とし、wd1,wd2,wd3のそれぞれについて左右の端から不要領域が含まれないように矩形領域を切り出し、分割画像fcd1(p1,p2)、fcd2(p1,p2)、fcd3(p1,p2)、fcd4(p1,p2)、fcd5(p1,p2)、fcd6(p1,p2)を得る。なお、本実施の形態では、wd1=55ピクセル、wd2=75ピクセル、wd3=95ピクセルとしている。
同様にして、照合虹彩パターン画像g(p1,p2)についても、図21に示すように、照合虹彩パターン画像g(p1,p2)の上端からの切り出し幅wdをwd1,wd2,wd3(wd1<wd2<wd3)の3段階とし、wd1,wd2,wd3のそれぞれについて左右の端から不要領域が含まれないように矩形領域を切り出し、分割画像gcd1(p1,p2)、gcd2(p1,p2)、gcd3(p1,p2)、gcd4(p1,p2)、gcd5(p1,p2)、gcd6(p1,p2)を得る。
そして、CPU20−1は、分割画像fcd1(p1,p2)とgcd1(p1,p2)とのペア、分割画像fcd2(p1,p2)とgcd2(p1,p2)とのペア、分割画像fcd3(p1,p2)とgcd3(p1,p2)とのペア、分割画像fcd4(p1,p2)とgcd4(p1,p2)とのペア、分割画像fcd5(p1,p2)とgcd5(p1,p2)とのペア、分割画像fcd6(p1,p2)とgcd6(p1,p2)とのペアについて、先のステップ616と同様にして共通領域を求め、分割登録画像fcd1’(p1,p2)〜fcd6’(p1,p2)および分割照合画像gcd1’(p1,p2)〜gcd6’(p1,p2)を得る(ステップ628)。
そして、分割登録画像fcd1’(p1,p2)〜fcd6’(p1,p2)および分割照合画像gcd1’(p1,p2)〜gcd6’(p1,p2)のそれぞれについて、水平方向(p1方向)の幅が40ピクセルに満たないものがあるか否かをチェックする(ステップ629)。全て40ピクセル以上であれば(ステップ629のNO)、共通領域として全て十分な面積が確保されているものと判断し、ステップ630以降の処理へと進む。1つでも40ピクセルに満たないものがあれば(ステップ629のYES)、共通領域として十分な面積が確保されていないものがあると判断し、ステップ641(図13)以降の処理へと進む。
〔水平方向の幅が全て40ピクセル以上である場合〕
CPU20−1は、分割登録画像fcd1’(p1,p2)〜fcd6’(p1,p2)および分割照合画像gcd1’(p1,p2)〜gcd6’(p1,p2)の水平方向の幅が全て40ピクセル以上であった場合(ステップ629のNO)、分割登録画像fcd1’(p1,p2)〜fcd6’(p1,p2)および分割照合画像gcd1’(p1,p2)〜gcd6’(p1,p2)のそれぞれのペアに対してBLPOCにより照合する(ステップ630)。
そして、各BLPOC関数のピークから照合スコアを求め(ステップ631)、これら照合スコアの平均値を照合スコアSCとし(ステップ632)、照合スコアSCが所定値sc1以下であれば(ステップ633のYES)、「不一致」と判定する(ステップ634)。照合スコアSCが所定値sc2(sc2>sc1)以上であれば(ステップ635のYES)、「一致」と判定する(ステップ636)。
照合スコアSCがsc1<SC<sc2であった場合(ステップ635のNO)、先のステップ623と同様にして、分割照合画像gcd1’(p1,p2)〜gcd6’(p1,p2)を拡大・縮小させて、対応する分割登録画像fcd1’(p1,p2)〜fcd6’(p1,p2)とBLPOCにより照合する(ステップ637)。
そして、各BLPOC関数のピークから照合スコアを求め(ステップ638)、これら照合スコアの中の最大値を照合スコアSCとし(ステップ639)、照合スコアSCが所定値sc2以上であれば(ステップ640のYES)、「一致」と判定し(ステップ636)、照合スコアSCが所定値sc2に満たなければ(ステップ640のNO)、「不一致」と判定する(ステップ634)。
〔水平方向の幅に40ピクセルに満たないものがある場合〕
CPU20−1は、分割登録画像fcd1’(p1,p2)〜fcd6’(p1,p2)および分割照合画像gcd1’(p1,p2)〜gcd6’(p1,p2)の水平方向の幅に40ピクセルに満たないものがあった場合(ステップ629のYES)、その全てが40ピクセルに満たないのか否かをチェックする(図13:ステップ641)。ここで、1つでも40ピクセル以上のものがあれば(ステップ641のNO)、ステップ642以降の処理へと進む。全てが40ピクセルに満たないのであれば(ステップ641のYES)、ステップ653(図14)以降の処理へと進む。
〔1つでも40ピクセル以上のものがあった場合〕
CPU20−1は、分割登録画像fcd1’(p1,p2)〜fcd6’(p1,p2)および分割照合画像gcd1’(p1,p2)〜gcd6’(p1,p2)の水平方向の幅に1つでも40ピクセル以上のものがあった場合(ステップ641のYES)、40ピクセル未満のものを除く全ての分割登録画像fcd1’(p1,p2)〜fcd6’(p1,p2)および分割照合画像gcd1’(p1,p2)〜gcd6’(p1,p2)のそれぞれのペアに対してBLPOCにより照合する(ステップ642)。
そして、各BLPOC関数のピークから照合スコアを求め(ステップ643)、これら照合スコアの平均値を照合スコアSCとし(ステップ644)、照合スコアSCが所定値sc1以下であれば(ステップ645のYES)、「不一致」と判定する(ステップ646)。照合スコアSCが所定値sc2(sc2>sc1)以上であれば(ステップ647のYES)、「一致」と判定する(ステップ648)。
照合スコアSCがsc1<SC<sc2であった場合(ステップ647のNO)、先のステップ623と同様にして、40ピクセル未満のものを除く分割照合画像gcd1’(p1,p2)〜gcd6’(p1,p2)を拡大・縮小させて、対応する分割登録画像fcd1’(p1,p2)〜fcd6’(p1,p2)とBLPOCにより照合する(ステップ649)。そして、各BLPOC関数のピークから照合スコアを求め(ステップ650)、これら照合スコアの中の最大値を照合スコアSCとし(ステップ651)、照合スコアSCが所定値sc2以上であれば(ステップ652のYES)、「一致」と判定し(ステップ648)、照合スコアSCが所定値sc2に満たなければ(ステップ652のNO)、「不一致」と判定する(ステップ646)。
〔全てが40ピクセルに満たない場合〕
CPU20−1は、分割登録画像fcd1’(p1,p2)〜fcd6’(p1,p2)および分割照合画像gcd1’(p1,p2)〜gcd6’(p1,p2)の水平方向の幅の全てが40ピクセルを満たさない場合(ステップ641のYES)、水平方向の幅が最大である分割登録画像fcd1’(p1,p2)〜fcd6’(p1,p2)と分割照合画像gcd1’(p1,p2)〜gcd6’(p1,p2)のペアをfcdi’(p1,p2)とgcdi’(p1,p2)とし、この分割登録画像fcdi’(p1,p2)と分割照合画像gcdi’(p1,p2)とをBLPOCにより照合する(図14:ステップ653)。
そして、BLPOC関数のピークから照合スコアSCを求め(ステップ654)、この照合スコアSCが所定値sc1以下であれば(ステップ655のYES)、「不一致」と判定する(ステップ656)。照合スコアSCが所定値sc2(sc2>sc1)以上であれば(ステップ657のYES)、「一致」と判定する(ステップ658)。
照合スコアSCがsc1<SC<sc2であった場合(ステップ657のNO)、先のステップ623と同様にして、分割照合画像gcdi’(p1,p2)を拡大・縮小させて、分割登録画像fcdi’(p1,p2)とBLPOCにより照合する(ステップ649)。そして、各BLPOC関数のピークから照合スコアを求め(ステップ660)、これら照合スコアの中の最大値を照合スコアSCとし(ステップ661)、照合スコアSCが所定値sc2以上であれば(ステップ662のYES)、「一致」と判定し(ステップ658)、照合スコアSCが所定値sc2に満たなければ(ステップ662のNO)、「不一致」と判定する(ステップ656)。
なお、上述した実施の形態では、登録虹彩パターン画像f(p1,p2)や照合虹彩パターン画像g(p1,p2)の上端からの切り出し幅wdを段階的に定め、その幅毎に矩形領域を切り出し、これら矩形領域について共通領域同士のBLPOC関数を求めるようにしたが、なるべく面積がおおきくなるような矩形領域を選んで切り出すようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、照合スコアSCがsc1<SC<sc2であった場合、照合画像g’(p1,p2)を水平方向(眼球画像における角度方向)に拡大・縮小させて登録画像f’(p1,p2)と照合するようにしたが、垂直方向(眼球画像における半径方向)に拡大・縮小させて登録画像f’(p1,p2)と照合するようにしてもよく、水平方向と垂直方向の拡大・縮小を組み合わせてもよい。
虹彩や瞳孔の中心の抽出が、ノイズなどにより正しく行われなかった場合、その誤差は、眼球画像における角度方向の誤差として現れることがある。この時、2次元画像として処理するため、角度方向に拡大縮小することで、その誤差の影響を少なくすることが容易に可能となる。これにより、高精度認証が可能となる。
虹彩の境界検出が、ノイズなどにより正しく行われなかった場合、その誤差は、眼球画像における半径方向の誤差として現れることがある。この時、2次元画像として処理するため、半径方向に拡大縮小することで、その誤差の影響を少なくすることが容易に可能となる。また、境界検出における誤差の影響を軽減することも可能となる。これにより、高精度認証が可能となる。
また、上述した実施の形態では、登録画像f’(p1,p2)と照合画像g’(p1,p2)とを帯域制限位相限定相関法(BLPOC)によって照合するようにしたが、帯域制限を行うのではなく、画像縮小処理を行って、位相限定相関法(POC)で照合を行うようにしてもよい。すなわち、「帯域制限位相限定相関法(BLPOC)」に代えて、「画像縮小処理+位相限定相関法(POC)」で両画像の照合を行うようにしてもよい。
本発明の一実施の形態を示す虹彩認証装置のブロック構成図である。 この虹彩認証装置における虹彩の登録動作を説明するためのフローチャートである。 この虹彩認証装置における虹彩の登録動作を説明するための登録用原画像を例示するディスプレイ上の写真である。 この虹彩認証装置における瞳孔中心の推定を説明するためのフローチャートである。 この虹彩認証装置における瞳孔と虹彩との楕円近似による境界検出を説明するためのフローチャートである。 この虹彩認証装置における虹彩と強膜との円近似による境界検出を説明するためのフローチャートである。 この虹彩認証装置における虹彩領域の正規化(極座標変換)を説明する図である。 登録用原画像および座標変換後の虹彩パターン画像(正規化画像)を示すディスプレイ上の写真である。 この虹彩認証装置における虹彩とまぶたとの楕円近似による境界検出を説明するためのフローチャートである。 この虹彩認証装置における虹彩の照合動作を説明するためのフローチャートである。 この虹彩認証装置における虹彩の照合動作を説明するためのフローチャートである。 この虹彩認証装置における虹彩の照合動作を説明するためのフローチャートである。 この虹彩認証装置における虹彩の照合動作を説明するためのフローチャートである。 この虹彩認証装置における虹彩の照合動作を説明するためのフローチャートである。 虹彩とまぶたとの楕円近似による境界検出を説明するための虹彩パターン画像、拡張した虹彩パターン画像、登録虹彩パターン画像を示すディスプレイ上の写真である。 照合用原画像および座標変換後の虹彩パターン画像(正規化画像)を示すディスプレイ上の写真である。 不要領域が切り取られた登録虹彩パターン画像および照合虹彩パターン画像を例示するディスプレイ上の写真である。 不要領域を切り取った登録虹彩パターン画像および照合虹彩パターン画像に対する位置ずれ補正を説明する図である。 BLPOCにより照合を行う際の登録画像および照合画像の周波数領域の画像における有効な周波数帯を示すディスプレイ上の写真である。 登録虹彩パターン画像からの分割画像の切り出し例を示すディスプレイ上の写真である。 照合虹彩パターン画像からの分割画像の切り出し例を示すディスプレイ上の写真である。 従来の虹彩認証装置における眼球画像の虹彩部分からの円弧状の切り取り領域を示すディスプレイ上の写真である。
符号の説明
10…操作部、10−1…テンキー、10−2…ディスプレイ、10−3…カメラ、20…コントロール部、20−1…CPU、20−2…ROM、20−3…RAM、20−4…ハードディスク(HD)、20−5…フレームメモリ(FM)、20−6…外部接続部(I/F)、S1…虹彩の内側境界、S2…虹彩の外部境界、S3…虹彩領域、S4…まぶた領域、S5…まぶたの境界。

Claims (4)

  1. 撮像された眼球画像から虹彩領域を抽出する虹彩領域抽出手段と、
    登録用の眼球画像から抽出された前記虹彩領域の画像を極座標変換して登録虹彩パターン画像を作成する登録虹彩パターン画像作成手段と、
    照合用の眼球画像から抽出された前記虹彩領域の画像を極座標変換して照合虹彩パターン画像を作成する照合虹彩パターン画像作成手段と、
    前記登録虹彩パターン画像と前記照合虹彩パターン画像との相関に基づいて両画像の照合を行う照合手段と
    を備えたことを特徴とする虹彩認証装置、
  2. 請求項1に記載された虹彩認証装置において、
    前記虹彩領域抽出手段は、前記眼球画像の瞳孔と虹彩との境界を虹彩の内側境界として楕円近似により検出し、前記眼球画像の虹彩と強膜との境界を虹彩の外側境界として円近似および楕円近似の何れか一方により検出し、この検出した虹彩の内側境界と外側境界とで挟まれた領域を前記虹彩領域として抽出する
    ことを特徴とする虹彩認証装置。
  3. 請求項2に記載された虹彩認証装置において、
    前記登録虹彩パターン画像作成手段は、前記登録用の眼球画像から検出された前記虹彩の内側境界の中心を基準として、前記登録用の眼球画像から抽出された前記虹彩領域の画像を極座標変換し、
    前記照合虹彩パターン画像作成手段は、前記照合用の眼球画像から検出された前記虹彩の内側境界の中心を基準として、前記照合用の眼球画像から抽出された前記虹彩領域の画像を極座標変換する
    ことを特徴とする虹彩認証装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載された虹彩認証装置において、
    前記照合手段は、前記登録虹彩パターン画像および前記照合虹彩パターン画像から非虹彩部分を含まないように1以上の矩形領域を切り出し、前記登録虹彩パターン画像および前記照合虹彩パターン画像の共通する矩形領域同士の相関値を求め、その相関値に基づいて両画像の照合を行う
    ことを特徴とする虹彩認証装置。
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